JP2001122206A - スパウト付きパウチ容器の閉塞方法 - Google Patents
スパウト付きパウチ容器の閉塞方法Info
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Abstract
ウトの口部に確実に装着することができるスパウト付き
パウチ容器の閉塞方法を提供する。 【解決手段】フレキシブルシートによって袋状に形成さ
れた容器本体に、注口または飲口となる筒状の口部3a
を有するスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ
容器に内容物を充填し、そのスパウト付きパウチ容器の
口部3aの開口端に、剥離用の摘み部となる周辺部分S
2が口部3aから外側に張り出すように、インナーシー
ルS1をヒートシールする。そして、整形ヘッド18に
よって、インナーシールS1を冷却しながら、その摘み
部となる周辺部分S2を口部3aの外周面側に折り曲げ
た後、スパウトの口部3aにスクリューキャップ4を装
着する。
Description
体飲料や流動性を有する食品等が充填されるスパウト付
きパウチ容器の閉塞方法、特にスパウト付きパウチ容器
を確実に密封することができるスパウト付きパウチ容器
の閉塞方法に関する。
食品等を充填する容器としては、図5に示すように、合
成樹脂フィルムにアルミホイル等をラミネートした内面
が熱接着性のフレキシブルシートを相互にヒートシール
することによって袋状の容器本体2を形成し、この容器
本体2に、注口または飲口となる筒状の口部を有するス
パウト3を取り付け、このスパウト3の口部をスクリュ
ーキャップ4によって開閉するスパウト付きパウチ容器
1が使用されるようになってきている。
填された状態で販売される清涼飲料等の液体飲料や流動
性を有する食品等についても、レトルト殺菌処理を行わ
なくてはならないものがあるが、レトルト殺菌処理は、
容器を完全に密封した状態で行わなければならないの
で、充填される内容物がレトルト殺菌処理を要するもの
である場合、内容物が充填されたスパウト付きパウチ容
器1のスパウト3の口部に、シール基材の下面側に熱接
着性樹脂層が積層されたインナーシールをヒートシール
した後、スクリューキャップ4をねじ込んで装着するこ
とによって、スパウト付きパウチ容器1のスパウト3の
口部を完全に閉塞するようにしている。
は、その口径が比較的小さいので、一般的なスクリュー
キャップ付きの容器に採用されているようなインナーシ
ール、即ち、口部と略同一形状に形成された閉塞部に剥
離用の摘み部が連設されたようなインナーシールを使用
せずに、図6に示すように、口部3aより大きい矩形状
のインナーシールS1を口部3aの開口端にヒートシー
ルし、そのインナーシールS1の口部3aから外側に張
り出した周辺部分S2を剥離用の摘み部として使用する
ようになっている。
うなスパウト付きパウチ容器1におけるスパウト3の口
部3aに矩形状のインナーシールS1がヒートシールさ
れた時点では、図6に示すように、摘み部となるインナ
ーシールS1の周辺部分S2がスパウト3の口部3aか
ら外側に張り出しているので、この状態でスクリューキ
ャップ4を口部3aにねじ込んで装着すると、口部3a
から外側に張り出したインナーシールS1の周辺部分S
2が、複雑に折り重なりながら口部3aの外周面側に折
り込まれた状態で、口部3aとスクリューキャップ4と
の間に挟み込まれることになる。
ながら口部3aに装着されるので、スクリューキャップ
4によって折り込まれるインナーシールS1の周辺部分
S2が、スクリューキャップ4の回転方向に引っ張られ
ることになる。これによって、インナーシールS1のヒ
ートシール部分に不測の力が加わり、口部3aにヒート
シールされたインナーシールS1が破損する等の損傷を
受ける恐れがある。
口部3aにヒートシールした直後は、ヒートシールする
際の熱によってインナーシールS1の熱接着性樹脂層が
未だ軟化(活性化)した状態にあり、インナーシールS
1がスパウト3の口部3aに充分に接着されているわけ
ではないので、スパウト3の口部3aにインナーシール
S1をヒートシールした後、直ちに、スクリューキャッ
プ4を口部3aに装着すると、インナーシールS1の周
辺部分S2が、スクリューキャップ4の回転方向に引っ
張られることで、スパウト3の口部3aにヒートシール
されたインナーシールS1が位置ずれを起こし、これに
よってシール不良が発生するといった問題がある。
点に鑑み、インナーシールに損傷を与えることなく、ス
パウトの口部に確実に装着することができるスパウト付
きパウチ容器の閉塞方法を提供することにある。
を解決するため、この発明は、フレキシブルシートによ
って袋状に形成された容器本体に、注口または飲口とな
る筒状の口部を有するスパウトが取り付けられたスパウ
ト付きパウチ容器における前記口部の開口端に剥離用の
摘み部を有するインナーシールをヒートシールした後、
前記口部にスクリューキャップを装着するようにしたス
パウト付きパウチ容器の閉塞方法において、前記スクリ
ューキャップを装着する前に、前記口部の開口端にヒー
トシールされた前記インナーシールを冷却しながら、前
記摘み部を前記口部の外周面側に折り曲げるようにした
のである。
器の閉塞方法では、インナーシールをスパウト付きパウ
チ容器の口部の開口端にヒートシールした後、スクリュ
ーキャップを口部に装着する前に、インナーシールを冷
却しながらその摘み部を口部の外周面側に折り曲げるよ
うにしたため、スクリューキャップを口部に装着する段
階では、インナーシールが口部の開口端に充分な接着強
度で接着されていると共に、摘み部が口部の外周面側に
折り曲げられた状態に保持されている。従って、スクリ
ューキャップを口部にねじ込んで装着する際、スクリュ
ーキャップと摘み部との間の摩擦抵抗が小さくなり、口
部にヒートシールされたインナーシールが損傷を受けに
くく、インナーシールが位置ずれすることに伴うシール
不良の発生を防止することができる。
参照して説明する。図1ないし図3は、「従来の技術」
の欄において説明したようなスパウト付きパウチ容器1
におけるスパウト3の口部3aを閉塞する方法を示して
おり、この閉塞方法では、スパウト3の口部3aをイン
ナーシールS1及びスクリューキャップ4によって閉塞
することで、容器内を密封するようになっている。
シールS1の仮接着位置には、内容物が充填された後に
容器内に存在する大部分の空気が窒素ガスによって置換
された状態のスパウト付きパウチ容器1が搬送され、そ
のスパウト付きパウチ容器1の口部3aの開口端の直上
に矩形状のインナーシールS1が供給される。インナー
シールS1は、予め矩形状に形成された状態で仮接着位
置に供給されるのではなく、同図(a)に示すように、
長尺帯状のインナーシール基材Sがロール状に巻回され
た基材ロールから、一対の送給ローラ10によって、イ
ンナーシール基材Sを仮接着位置に送り出した後、切断
手段11によって所定長に切断することで順次供給され
るようになっている。なお、送給ローラ10によって送
り出されるインナーシール基材Sは、それ自体が有する
腰によって垂れ下がることなく確実に口部3aの開口端
の直上に供給される。
きたスパウト付きパウチ容器1の口部3aの開口端上の
所定位置に矩形状のインナーシールS1が供給される
と、同図(b)に示すように、170℃程度に加熱され
た仮シールヘッド12によって、インナーシールS1が
口部3aの開口端の一部に約1秒間押圧されることで、
インナーシールS1が口部3aの開口端の一部にヒート
シールされる。インナーシールS1は、一般的にアルミ
ホイル等を積層したポリエステルフィルム等によって形
成された基材層と、この基材層の下面に、口部3aに対
して易剥離性を有する熱接着性樹脂層とを積層したもの
が用いられており、通常、基材層に比べて熱接着性樹脂
層の熱膨張率が大きいので、上述したように、インナー
シールS1が仮シールヘッド12によって加熱されるこ
とで、図4(a)、(b)に示すように、口部3aの開
口端にヒートシールされていない部分が大きく反り上が
ることになる。
れたスパウト付きパウチ容器1は、冷却位置に搬送さ
れ、同図(c)に示すように、口部3aの上方に設置さ
れている給気装置13によって、窒素ガス等の気体がイ
ンナーシールS1に吹き付けられる。これによってイン
ナーシールS1が冷却され、図4(a)、(b)に二点
鎖線で示すように、反り上がったインナーシールS1が
フラットな状態に復元される。
ラットな状態に復元されると、スパウト付きパウチ容器
1は検査位置に搬送され、図2(a)に示すように、口
部3aの上方に設置されたCCDカメラ等の撮像手段1
4により、仮接着されたインナーシールS1をその上方
から撮像することで、所定の矩形状のインナーシールS
1が口部3aの所定位置にヒートシールされているか否
かが検査される。ここで、所定のインナーシールS1が
適正にスパウト3の口部3aにヒートシールされていな
いものは排出され、所定のインナーシールS1が適正に
スパウト3の口部3aにヒートシールされているものだ
けが本接着位置に搬送される。
に、まず、搬送されてきたスパウト付きパウチ容器1に
おける袋状の容器本体2の上部側面を一対の押圧部材1
5によって押圧することで、容器本体2内に存在する窒
素ガス等の気体の一部が排出される。なお、スパウト付
きパウチ容器1への内容物の充填を開始した後、インナ
ーシールS1によって完全に密封されるまでの間は、充
填される内容物の自重によって袋状の容器本体2の下部
が大きく膨らまないように、規制部材16によって、容
器本体2の下部の広がりが規制されているので、押圧部
材15によって容器本体2の上部側面を押圧すると、内
容物が上昇してその容器本体2の上部に存在している気
体が確実に外部に押し出される。
されると、その状態を維持したまま、即ち、押圧部材1
5が容器本体2の上部側面を押圧したままの状態で、図
2(c)に示すように、178℃程度に加熱された本シ
ールヘッド17によって、インナーシールS1を口部3
aの開口端の全面に約1秒間押圧することで、インナー
シールS1が口部3aの開口端の全面にヒートシールさ
れ、内容物が充填されたスパウト付きパウチ容器1が密
封された状態となる。なお、この実施形態においては、
本シールヘッド17によるヒートシール作業(本接着作
業)を二度繰返すことによって、インナーシールS1の
口部3aに対する接着強度を高め、スパウト付きパウチ
容器1の密封性を確保している。
ウト3の口部3aに本接着されたスパウト付きパウチ容
器1は整形位置に搬送され、図3(a)に示すように、
スパウト3の口部3aに嵌り込む整形凹部18aを有す
る金属製の整形ヘッド18によって、摘み部となるイン
ナーシールS1の周辺部分S2が口部3aの外周面に沿
うように折り曲げられる。このとき、インナーシールS
1が熱伝導性の良好な金属製の整形ヘッド18に接触
し、押圧されることによって急速に冷却されるので、本
接着の際に軟化した熱接着性樹脂層が硬化し、スパウト
3の口部3aにヒートシールされたインナーシールS1
の接着強度が大きくなると共に、摘み部となるインナー
シールS1の周辺部分S2が口部3aの外周面に沿うよ
うに折り曲げられた状態に保持される。
シールS1の周辺部分S2が折り曲げられたスパウト付
きパウチ容器1は第1キャップ装着位置に搬送され、図
3(b)に示すように、インナーシールS1が本接着さ
れた口部3aに、スクリューキャップ4が装着される。
この第1キャップ装着位置では、スクリューキャップ4
が口部3aに完全に装着されるのではなく、同図(b)
に示すように、スパウト3の口部3aの途中までねじ込
まれる。
部3aの途中までねじ込まれたスパウト付きパウチ容器
1は第2キャップ装着位置に搬送され、図3(c)に示
すように、スクリューキャップ4が口部3aに完全にね
じ込まれることで、スパウト付きパウチ容器1がインナ
ーシールS1及びスクリューキャップ4によって完全に
閉塞される。
器の閉塞方法では、インナーシールS1をスパウト付き
パウチ容器1の口部3aの開口端にヒートシールした
後、スクリューキャップ4を口部3aに装着する前に、
インナーシール4を冷却しながらその摘み部となるイン
ナーシールS1の周辺部分S2を口部3aの外周面側に
折り曲げるようにしたため、スクリューキャップ4を口
部3aに装着する段階では、上述したように、熱接着性
樹脂層が充分に硬化して口部3aの開口端にヒートシー
ルされたインナーシールS1の接着強度が大きくなって
いると共に、摘み部となるインナーシールS1の周辺部
分S2が口部3aの外周面に沿って折り曲げられた状態
に保持されている。
aにねじ込んで装着する際、スクリューキャップ4によ
って摘み部となるインナーシールS1の周辺部分S2を
折り曲げる必要がなく、しかも、スクリューキャップ4
と摘み部となるインナーシールS1の周辺部分S2との
間の摩擦抵抗が小さくなるので、口部3aにヒートシー
ルされたインナーシールS1が損傷を受けにくく、イン
ナーシールS1が位置ずれすることに伴うシール不良の
発生を有効に防止することができる。
に、スクリューキャップ4の装着作業を2工程に分割す
ることで、1工程でスクリューキャップ4を装着する場
合の2倍の時間をかけて、スクリューキャップ4を口部
3aに装着するようにしているので、スクリューキャッ
プ4の装着作業中にインナーシールS1がさらに冷却さ
れ、スクリューキャップ4を本締めする段階、即ち第2
キャップ装着位置におけるキャップ装着段階では、イン
ナーシールS1の接着強度がさらに大きくなっていると
共に、スクリューキャップ4のねじ込み速度は、1工程
でスクリューキャップ4を装着する場合の1/2になる
ので、スクリューキャップ4を装着する際におけるスク
リューキャップ4と摘み部となるインナーシールS1の
周辺部分S2との間の摩擦抵抗がさらに小さくなり、ス
クリューキャップ4を装着する際に発生するインナーシ
ール4の損傷や位置ずれに伴うシール不良をさらに有効
に防止することができる。
部3aにヒートシール(仮接着)することによって反り
上がったインナーシールS1に窒素ガスを吹き付けて冷
却することでその反りを除去した後に、所定のインナー
シールS1がスパウト3の口部3aの所定位置にヒート
シールされているか否かを検査するようにしたため、イ
ンナーシールS1に反りが生じた状態で検査を行う場合
に比べて、精度良く検査を行うことができる。
S1をスパウト3の口部3aに本接着する際に、内容物
が充填された袋状の容器本体2の上部側面を押さえつけ
ることによって、容器本体2内に存在している窒素ガ
ス、空気等の気体をできるだけ外部に排出するようにし
たため、インナーシールS1の装着後における容器内の
酸素残存量が少なくなり、レトルト殺菌処理後における
内容物の酸化等に伴う変質を最小限に抑えることができ
る。また、容器本体2内の気体が排出されることにより
スパウト付きパウチ容器1の体積が減少するので、保管
時等における省スペース化を図ることができると共に多
数のスパウト付きパウチ容器1のレトルト殺菌処理を一
度に効率よく行うことが可能になるといった効果もあ
る。
の口部3aに本接着されたインナーシールS1の摘み部
となる周辺部分S2を口部3aの外周面側に折り曲げる
際、体積の大きな整形ヘッド18を使用することによっ
て、インナーシールS1の熱を効率よく整形ヘッド18
に吸熱させるようにしているが、これに限定されるもの
ではなく、種々の冷却手段によって整形ヘッド18を積
極的に冷却することも可能である。
キャップS1の装着作業を2工程に分割して行っている
が、これに限定されるものではなく、1工程でスクリュ
ーキャップS1の装着作業を完了させることも可能であ
る。ただし、スクリューキャップS1の装着作業を2工
程に分割して行うことによって、スクリューキャップ4
を装着する際に発生するインナーシール4の損傷や位置
ずれに伴うシール不良をさらに有効に防止することがで
きることは上述したとおりである。
ールS1をスパウト3の口部3aに仮接着した後に本接
着するようにしているが、こういった方法に限定される
ものではなく、供給されたインナーシールS1をスパウ
ト3の口部3aに直接本接着することも可能である。
塞方法を示す工程図である。
す工程図である。
す工程図である。
部にヒートシールされたインナーシールに反りが生じた
状態を示す平面図、(b)は同上の反りが生じた状態の
インナーシールを示す断面図である。
ーシールが装着された状態を示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 フレキシブルシートによって袋状に形成
された容器本体に、注口または飲口となる筒状の口部を
有するスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ容
器における前記口部の開口端に剥離用の摘み部を有する
インナーシールをヒートシールした後、前記口部にスク
リューキャップを装着するようにしたスパウト付きパウ
チ容器の閉塞方法において、 前記スクリューキャップを装着する前に、前記口部の開
口端にヒートシールされた前記インナーシールを冷却し
ながら、前記摘み部を前記口部の外周面側に折り曲げる
ようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の
閉塞方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30809799A JP4382218B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | スパウト付きパウチ容器の閉塞方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001122206A true JP2001122206A (ja) | 2001-05-08 |
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ID=17976837
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JPH09110053A (ja) | 易開封性包装袋 |
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