JP2001114201A - スパウト付きパウチ容器におけるインナーシール装着方法 - Google Patents

スパウト付きパウチ容器におけるインナーシール装着方法

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JP2001114201A
JP2001114201A JP29064899A JP29064899A JP2001114201A JP 2001114201 A JP2001114201 A JP 2001114201A JP 29064899 A JP29064899 A JP 29064899A JP 29064899 A JP29064899 A JP 29064899A JP 2001114201 A JP2001114201 A JP 2001114201A
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heat
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Shinichiro Furuse
紳一朗 古瀬
Etsutaka Uno
悦孝 卯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インナーシールをスパウトの口部にヒートシー
ルすることで反りが生じた場合でも、検査工程における
誤認識を防止することのできるスパウト付きパウチ容器
におけるインナーシール装着方法を提供する。 【解決手段】内容物が充填されたスパウト付きパウチ容
器1のスパウト3の口部3aに矩形状のインナーシール
S1を供給するインナーシール供給工程と、インナーシ
ールS1を口部3aの開口端の一部にヒートシールする
仮接着工程と、インナーシールS1に気体を吹き付けて
冷却する冷却工程と、所定のインナーシールS1がスパ
ウト3の口部3aの所定位置にヒートシールされている
か否かを検査する検査工程と、インナーシールS1を口
部3aの開口端の全面にヒートシールする本接着工程と
を備えており、仮接着工程によって発現したインナーシ
ールS1の反りが冷却工程によって除去された状態で検
査されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、清涼飲料等の液
体飲料や食品等の液体や流動体が充填されるスパウト付
きパウチ容器におけるインナーシール装着方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料等の液体飲料や流動性を有する
食品等を充填する容器としては、図3に示すように、合
成樹脂フィルムにアルミホイル等をラミネートした内面
が熱接着性のフレキシブルシートを相互にヒートシール
することによって袋状の容器本体2を形成し、この容器
本体2に、注口または飲口となる筒状の口部を有するス
パウト3を取り付け、このスパウト3の口部をスクリュ
ーキャップ4によって開閉するスパウト付きパウチ容器
1が使用されるようになってきている。
【0003】このようなスパウト付きパウチ容器1に充
填された状態で販売される清涼飲料等の液体飲料や流動
性を有する食品等についても、レトルト殺菌処理を行わ
なくてはならないものがあるが、レトルト殺菌処理は、
容器を完全に密封した状態で行わなければならないの
で、充填される内容物がレトルト殺菌処理を要するもの
である場合、スパウト付きパウチ容器1の口部の開口端
にインナーシールをヒートシールすることによって口部
を完全に閉塞し、その密封性を確保している。
【0004】通常、スパウト付きパウチ容器1の口部
は、その口径が比較的小さいので、一般的なスクリュー
キャップ付きの容器に採用されているようなインナーシ
ール、即ち、口部と略同一形状に形成された閉塞部に剥
離用の摘み部が連設されたようなインナーシールを使用
せずに、図4に示すように、口部3aより大きい矩形状
のインナーシールS1を口部3aの開口端にヒートシー
ルし、そのインナーシールS1の口部3aから外側に張
り出した部分S2を摘み部として使用するようになって
いる。
【0005】ここで、上述したスパウト付きパウチ容器
1の口部3aの開口端にインナーシールS1を装着する
一般的な方法について説明しておく。まず、内容物が充
填されたスパウト付きパウチ容器1の口部3aの開口端
の一部にインナーシールS1をヒートシールすることに
よって仮接着を行う。次に、口部3aに仮接着されたイ
ンナーシールS1を、CCDカメラ等の撮像手段により
上方から撮像することで、所定のインナーシールS1が
口部3aの所定位置に適正にヒートシールされているか
否かを検査する。そして、この検査により所定のインナ
ーシールS1が口部3aの所定位置にヒートシールされ
たものであると確認されたものについて、口部3aに仮
接着されたインナーシールS1を、口部3aの全面に再
度ヒートシールすることによって本接着を行い、容器本
体2をインナーシールS1によって完全に密封する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなインナーシールS1は、一般的にアルミホイル等を
積層したポリエステルフィルム等によって形成された基
材層と、この基材層の下面に、口部3aに対して易剥離
性を有する熱接着性樹脂層とを積層したものが用いられ
ており、通常、基材層に比べて熱接着性樹脂層の熱膨張
率が大きいので、ヒートシール時にインナーシールS1
が加熱されると、図5(a)、(b)に示すように、イ
ンナーシールS1が基材層側に反り上がるといった現象
が生じる。なお、同図(a)、(b)における二点差線
は、インナーシールS1の仮接着直前の状態を示してい
る。
【0007】従って、上述したように、インナーシール
S1をスパウト付きパウチ容器1の口部3aに仮接着し
た後、CCDカメラ等によってインナーシールS1を上
方から撮像することで、所定のインナーシールS1が開
口端の所定位置に適正にヒートシールされているか否か
を検査しようとすると、仮接着を行うことによって反り
が生じた状態のインナーシールS1の平面形状、大き
さ、位置等がそのまま撮像されることになり、所定のイ
ンナーシールS1が口部3aの所定位置に適正にヒート
シールされているにも拘わらず、これを不適正な状態で
あると誤認識してしまうといった問題がある。
【0008】また、CCDカメラ等の撮像手段には、下
方に張り出すフードが装着されるのが一般的であるの
で、インナーシールS1を口部3aに仮接着したスパウ
ト付きパウチ容器1を検査位置に搬送する際、インナー
シールS1の反り上がった部分がフードに当接してイン
ナーシールS1が極端に折れ曲がってしまったり、スパ
ウト付きパウチ容器1を適正な検査位置に搬送すること
ができなくなるといったおそれもある。
【0009】そこで、この発明の課題は、スパウト付き
パウチ容器の口部にインナーシールをヒートシールする
ことにより、インナーシールに反りが生じた場合でも、
検査工程における誤認識を防止することのできるスパウ
ト付きパウチ容器におけるインナーシール装着方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、請求項1に記載の発明は、フレキシブ
ルシートによって袋状に形成された容器本体に、注口ま
たは飲口となる筒状の口部を有するスパウトが取り付け
られたスパウト付きパウチ容器の前記口部にインナーシ
ールを装着するスパウト付きパウチ容器におけるインナ
ーシール装着方法であって、内容物が充填された前記ス
パウト付きパウチ容器の前記口部の開口端に、前記イン
ナーシールを供給するインナーシール供給工程と、前記
インナーシールを前記開口端にヒートシールする接着工
程と、前記インナーシールに気体を吹き付けることによ
り冷却する冷却工程と、所定の前記インナーシールが前
記開口端の所定位置にヒートシールされているか否かを
検査する検査工程とを備えたスパウト付きパウチ容器に
おけるインナーシール装着方法を提供するものである。
【0011】以上のように、このインナーシール装着方
法では、スパウトの口部にヒートシールされたインナー
シールに気体を吹き付けることで冷却した後、所定のイ
ンナーシールがスパウトの口部の所定位置にヒートシー
ルされているか否かを検査するようにしたため、スパウ
トの口部にヒートシールする際の熱によってインナーシ
ールに反りが生じた場合でも、冷却工程によって、イン
ナーシールの反りが除去された状態で、検査が行われ
る。従って、従来のインナーシール装着方法のように、
検査工程において、スパウトの口部にヒートシールされ
たインナーシールの平面形状、大きさ、位置等を誤認識
することがなく、検査精度を飛躍的に向上させることが
できる。
【0012】また、上記の課題を解決するため、請求項
2に記載の発明は、フレキシブルシートによって袋状に
形成された容器本体に、注口または飲口となる筒状の口
部を有するスパウトが取り付けられたスパウト付きパウ
チ容器の前記口部にインナーシールを装着するスパウト
付きパウチ容器におけるインナーシール装着方法であっ
て、内容物が充填された前記スパウト付きパウチ容器の
前記口部の開口端に、前記インナーシールを供給するイ
ンナーシール供給工程と、前記インナーシールを前記開
口端の一部にヒートシールする仮接着工程と、前記イン
ナーシールに気体を吹き付けることにより冷却する冷却
工程と、所定の前記インナーシールが前記開口端の所定
位置にヒートシールされているか否かを検査する検査工
程と、前記インナーシールを前記開口端の全面にヒート
シールする本接着工程とを備えたスパウト付きパウチ容
器におけるインナーシール装着方法を提供するものであ
る。
【0013】以上のように、このインナーシール装着方
法では、インナーシールをスパウトの口部に本接着した
場合に比べて、インナーシールの反りが顕著に発現する
インナーシールの仮接着後に検査を行わざるを得ない場
合であっても、検査の前にインナーシールを冷却するこ
とにより、インナーシールの反りを確実に除去すること
ができるので、上述したインナーシール装着方法と同様
に、検査工程において、スパウトの口部にヒートシール
されたインナーシールの平面形状、大きさ、位置等を誤
認識することがなく、検査精度を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【0014】特に、請求項3に記載の発明のインナーシ
ール装着方法のように、請求項2に記載の発明のインナ
ーシール装着方法において、前記検査工程と前記本接着
工程との間に、内容物が充填された前記スパウト付きパ
ウチ容器の側面を押圧することにより、前記スパウト付
きパウチ容器内の気体を排出する気体排出工程を設けて
おくと、インナーシール装着後における容器内の酸素残
存量が少なくなるので、レトルト殺菌処理後における内
容物の酸化等に伴う変質を最小限に抑えることができる
と共にスパウト付きパウチ容器の体積を小さくすること
ができるという効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1及び図2は、「従来の技術」の
欄において説明したようなスパウト付きパウチ容器1に
おけるスパウト3の口部3aに矩形状のインナーシール
S1を装着するためのインナーシール装着方法を示して
おり、このインナーシール装着方法は、インナーシール
供給工程、仮接着工程、冷却工程、検査工程、気体排出
工程及び本接着工程からなる一連の処理工程を備えてい
る。
【0016】〔インナーシール供給工程〕まず、図1
(a)に示すように、インナーシールS1の仮接着位置
には、内容物が充填された後に容器内に存在する大部分
の空気が窒素ガスによって置換された状態のスパウト付
きパウチ容器1が搬送され、そのスパウト付きパウチ容
器1の口部3aの開口端の直上に矩形状のインナーシー
ルS1が供給される。インナーシールS1は、予め矩形
状に形成された状態で仮接着位置に供給されるのではな
く、同図(a)に示すように、長尺帯状のインナーシー
ル基材Sがロール状に巻回された基材ロールから、一対
の送給ローラ10によって、インナーシール基材Sを仮
接着位置に送り出した後、切断手段11によって所定長
に切断することで順次供給されるようになっている。な
お、送給ローラ10によって送り出されるインナーシー
ル基材Sは、それ自体が有する腰によって垂れ下がるこ
となく確実に口部3aの開口端の直上に供給される。
【0017】〔仮接着工程〕このようにして、仮接着位
置に搬送されてきたスパウト付きパウチ容器1の口部3
aの開口端上の所定位置に矩形状のインナーシールS1
が供給されると、同図(b)に示すように、170℃程
度に加熱された仮シールヘッド12によって、インナー
シールS1が口部3aの開口端の一部に約1秒間押圧さ
れることで、インナーシールS1が口部3aの開口端の
一部にヒートシールされる。このとき、インナーシール
S1は、仮シールヘッド12によって加熱されるので、
図5(a)、(b)に示すように、口部3aの開口端に
ヒートシールされていない部分が大きく反り上がること
になる。
【0018】〔冷却工程〕インナーシールS1が口部3
aに仮接着されたスパウト付きパウチ容器1は、冷却位
置に搬送され、同図(c)に示すように、口部3aの上
方に設置されている給気装置13によって、窒素ガス等
の気体がインナーシールS1に吹き付けられる。これに
よってインナーシールS1が冷却され、図5(a)、
(b)に二点鎖線で示すように、反り上がったインナー
シールS1がフラットな状態に復元される。
【0019】〔検査工程〕上述した冷却工程によって、
口部3aに仮接着されたインナーシールS1がフラット
な状態に復元されると、スパウト付きパウチ容器1は検
査位置に搬送され、図2(a)に示すように、口部3a
の上方に設置されたCCDカメラ等の撮像手段14によ
り、仮接着されたインナーシールS1をその上方から撮
像することで、所定の矩形状のインナーシールS1が口
部3aの所定位置にヒートシールされているか否かが検
査される。ここで、所定のインナーシールS1が適正に
スパウト3の口部3aにヒートシールされていないもの
は排出され、所定のインナーシールS1が適正にスパウ
ト3の口部3aにヒートシールされているものだけが本
接着位置に搬送される。
【0020】〔気体排出工程〕本接着位置では、まず、
図2(b)に示すように、搬送されてきたスパウト付き
パウチ容器1における袋状の容器本体2の上部側面を一
対の押圧部材15によって押圧することで、容器本体2
内に存在する窒素ガス等の気体の一部が排出される。な
お、スパウト付きパウチ容器1への内容物の充填を開始
した後、インナーシールS1によって完全に密封される
までの間は、充填される内容物の自重によって袋状の容
器本体2の下部が大きく膨らまないように、規制部材1
6によって、容器本体2の下部の広がりが規制されてい
るので、押圧部材15によって容器本体2の上部側面を
押圧すると、内容物が上昇してその容器本体2の上部に
存在している気体が確実に外部に押し出される。
【0021】〔本接着工程〕上述した気体排出工程によ
って容器本体2内の気体が排出されると、その状態を維
持したまま、即ち、押圧部材15が容器本体2の上部側
面を押圧したままの状態で、図2(c)に示すように、
178℃程度に加熱された本シールヘッド17によっ
て、インナーシールS1を口部3aの開口端の全面に約
1秒間押圧することで、インナーシールS1が口部3a
の開口端の全面にヒートシールされ、内容物が充填され
たスパウト付きパウチ容器1が密封された状態となる。
なお、この実施形態においては、本シールヘッド17に
よるヒートシール作業(本接着作業)を二度繰返すこと
によって、インナーシールS1の口部3aに対する接着
強度を高め、スパウト付きパウチ容器1の密封性を確保
している。
【0022】以上のように、このインナーシール装着方
法では、スパウト3の口部3aにヒートシール(仮接
着)することによって反り上がったインナーシールS1
に窒素ガスを吹き付けて冷却することでその反りを除去
した後に、所定のインナーシールS1がスパウト3の口
部3aの所定位置にヒートシールされているか否かを検
査するようにしたため、インナーシールに反りが生じた
状態で検査を行う従来のインナーシール装着方法のよう
に、検査工程において、スパウトの口部にヒートシール
されたインナーシールの平面形状、大きさ、位置等を誤
認識することがなく、検査精度を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【0023】また、このインナーシール装着方法では、
冷却工程によってインナーシールS1の反りが除去され
た状態でスパウト付きパウチ容器1が冷却位置から検査
位置に搬送されるので、インナーシールS1に反りが生
じた状態でスパウト付きパウチ容器1を検査工程に搬送
する従来のインナーシール装着方法のように、インナー
シールS1を仮接着したスパウト付きパウチ容器1を検
査位置に搬送する際、CCDカメラ等の撮像手段に取り
付けられたフード等にインナーシールS1の反り上がっ
た部分が当接してインナーシールS1が極端に折れ曲が
ってしまったり、スパウト付きパウチ容器1を適正な検
査位置に搬送することができなくなるといったこともな
く、一連の装着作業を円滑かつ確実に遂行することがで
きる。
【0024】また、このインナーシール装着方法では、
長尺帯状のインナーシール基材Sを仮接着位置に送り出
し、これを所定長に切断することによってインナーシー
ルS1をスパウト3の口部3aに供給するようにしてい
るため、スパウト3の近傍に位置している切断手段11
が障害となって仮接着位置に供給されたインナーシール
S1をスパウト3の口部3aに直接本接着することがで
きず、切断手段11を避けるように位置ずれさせた仮シ
ールヘッド12によって、まず、口部3aの開口端の一
部にインナーシールS1を仮接着した後、後工程におい
て本シールヘッド17によって口部3aの開口端の全面
に本接着を行うといった方法を採用しているが、ヒート
シールする際にインナーシールS1に発現する反りは、
口部3aの開口端の全面にヒートシールする本接着の場
合に比べて、口部3aの開口端の一部にヒートシールす
る仮接着の場合のほうが大きくなる。このため、仮接着
後に検査を行う場合、インナーシールに反りのある状態
で検査を行う従来のインナーシール装着方法では、検査
工程における検査精度がかなり低下することになるが、
上述したように、このインナーシール装着方法では、検
査の前にインナーシールS1を冷却することにより、イ
ンナーシールS1の反りを完全に除去することで、検査
工程における誤認識を確実に防止することができる。従
って、本発明は、この実施形態のように、仮接着を行っ
た後に検査を行わざるを得ない場合に特に有効であると
いえる。
【0025】また、このインナーシール装着方法では、
インナーシールS1をスパウト3の口部3aに本接着す
る際に、内容物が充填された袋状の容器本体2の上部側
面を押さえつけることによって、容器本体2内に存在し
ている窒素ガス、空気等の気体をできるだけ外部に排出
するようにしたため、インナーシールS1の装着後にお
ける容器内の酸素残存量が少なくなり、レトルト殺菌処
理後における内容物の酸化等に伴う変質を最小限に抑え
ることができる。また、容器本体2内の気体が排出され
ることによりスパウト付きパウチ容器1の体積が減少す
るので、保管時等における省スペース化を図ることがで
きると共に多数のスパウト付きパウチ容器1のレトルト
殺菌処理を一度に効率よく行うことが可能になるといっ
た効果がある。
【0026】なお、上述した実施形態では、インナーシ
ールS1をスパウト3の口部3aに仮接着した後に本接
着するようにしているが、こういった方法に限定される
ものではなく、供給されたインナーシールS1をスパウ
ト3の口部3aに直接本接着することも可能である。た
だし、その場合は、インナーシールS1をスパウト3の
口部3aに本接着した後に検査が行われることになるの
で、上述した冷却工程は本接着工程と検査工程との間に
設けておく必要がある。
【0027】また、仮接着工程を設けずに、供給された
インナーシールS1をスパウト3の口部3aに直接本接
着する場合は、インナーシール供給工程と本接着工程と
の間に気体排出工程を設けておくことで、上述した実施
形態の場合と同様に、レトルト殺菌処理後における内容
物の酸化等に伴う変質を最小限に抑えることができると
共に、保管時等における省スペース化やレトルト殺菌処
理等の効率化を図ることができる。
【0028】また、上述した実施形態では、仮接着位置
に送り出されたインナーシール基材Sを切断することに
よってインナーシールS1を形成した後に、仮接着を行
うようにしているが、これに限定されるものではなく、
例えば、仮接着位置に送り出されたインナーシール基材
Sをまず仮接着することでスパウト3の口部3aに位置
決めした後に、インナーシール基材Sを切断することに
よってインナーシールS1を形成することも可能であ
る。
【0029】また、上述した実施形態では、長尺帯状の
インナーシール基材Sを仮接着位置に送り出しながら切
断することで、インナーシールS1を仮接着位置に供給
するようにしているが、予め矩形状に形成されたインナ
ーシールS1を仮接着位置に供給することも可能であ
る。
【0030】また、上述した実施形態では、給気装置1
3によって窒素ガスを約1秒間吹き付けることによって
インナーシールS1を冷却するようにしているが、これ
に限定されるものではない。例えば、窒素ガスに替えて
空気を吹き付けることも可能であり、吹き付ける気体の
温度及び吹付時間は、各工程の処理時間やインナーシー
ルS1の素材等を考慮して適宜設定すればよい。
【0031】また、上述した実施形態では、スパウト3
の口部3aに仮接着されたインナーシールS1をその上
方からCCDカメラによって撮像することで、所定の矩
形状のインナーシールS1が口部3aの所定位置にヒー
トシールされているか否かを検査するようにしている
が、これに限定されるものではなく、種々の検査手段を
採用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスパウト付きパウチ容器にお
けるインナーシール装着方法を示す工程図である。
【図2】同上のインナーシール装着方法を示す工程図で
ある。
【図3】スパウト付きパウチ容器を示す斜視図である。
【図4】同上のスパウト付きパウチ容器の口部にインナ
ーシールが装着された状態を示す斜視図である。
【図5】(a)は同上のスパウト付きパウチ容器におけ
るスパウトの口部にヒートシールされたインナーシール
に反りが生じた状態を示す平面図、(b)は同上の反り
が生じた状態のインナーシールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 スパウト付きパウチ容器 2 容器本体 3 スパウト 3a 口部 S1 インナーシール 12 仮シールヘッド 13 給気装置 14 撮像手段 15 押圧部材 17 本シールヘッド
フロントページの続き Fターム(参考) 3E049 AA07 BA01 DB02 EA02 EA07 EB03 EC04 FA01 FA02 3E094 AA12 BA02 CA02 DA02 DA06 FA21 GA09 GA12 GA22 HA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルシートによって袋状に形成
    された容器本体に、注口または飲口となる筒状の口部を
    有するスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ容
    器の前記口部にインナーシールを装着するスパウト付き
    パウチ容器におけるインナーシール装着方法であって、 内容物が充填された前記スパウト付きパウチ容器の前記
    口部の開口端に、前記インナーシールを供給するインナ
    ーシール供給工程と、 前記インナーシールを前記開口端にヒートシールする接
    着工程と、 前記インナーシールに気体を吹き付けることにより冷却
    する冷却工程と、 所定の前記インナーシールが前記開口端の所定位置にヒ
    ートシールされているか否かを検査する検査工程とを備
    えたスパウト付きパウチ容器におけるインナーシール装
    着方法。
  2. 【請求項2】 フレキシブルシートによって袋状に形成
    された容器本体に、注口または飲口となる筒状の口部を
    有するスパウトが取り付けられたスパウト付きパウチ容
    器の前記口部にインナーシールを装着するスパウト付き
    パウチ容器におけるインナーシール装着方法であって、 内容物が充填された前記スパウト付きパウチ容器の前記
    口部の開口端に、前記インナーシールを供給するインナ
    ーシール供給工程と、 前記インナーシールを前記開口端の一部にヒートシール
    する仮接着工程と、 前記インナーシールに気体を吹き付けることにより冷却
    する冷却工程と、 所定の前記インナーシールが前記開口端の所定位置にヒ
    ートシールされているか否かを検査する検査工程と、 前記インナーシールを前記開口端の全面にヒートシール
    する本接着工程とを備えたスパウト付きパウチ容器にお
    けるインナーシール装着方法。
  3. 【請求項3】 前記検査工程と前記本接着工程との間
    に、内容物が充填された前記スパウト付きパウチ容器の
    側面を押圧することにより、前記スパウト付きパウチ容
    器内の気体を排出する気体排出工程を備えた請求項2に
    記載のスパウト付きパウチ容器におけるインナーシール
    装着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278933A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Fujimori Kogyo Co Ltd フィルム付き成形品の検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007278933A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Fujimori Kogyo Co Ltd フィルム付き成形品の検査方法

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