JP2001120686A - ゴルフボール用材料及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用材料及びゴルフボール

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JP2001120686A JP30257299A JP30257299A JP2001120686A JP 2001120686 A JP2001120686 A JP 2001120686A JP 30257299 A JP30257299 A JP 30257299A JP 30257299 A JP30257299 A JP 30257299A JP 2001120686 A JP2001120686 A JP 2001120686A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)熱可塑性樹脂、(b)分子量が2
80以上の脂肪酸又はその誘導体、(c)上記(a)及
び(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無
機金属化合物を含有してなる加熱混合物を配合してな
り、メルトインデックスが1.0dg/min以上であ
ることを特徴とするゴルフボール用材料、及び該ゴルフ
ボール用材料にて形成されたゴルフボールを提供する。 【効果】 本発明によれば、熱安定性、流動性、成形性
が良好な高中和アイオノマー樹脂を用いたゴルフボール
用材料を得ることができ、本発明のゴルフボールは、上
記材料が使用されているので、作業性よく製造すること
ができ、反発性に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱安定性、流動
性、成形性が良好で、反発性に優れる高性能のゴルフボ
ールを得ることができる高中和アイオノマー樹脂を用い
たゴルフボール用材料及び該ゴルフボール用材料にて形
成されたゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年より、ゴルフボールのカバー材には
アイオノマー樹脂が広く用いられている。アイオノマー
樹脂は、エチレン等のオレフィンと、アクリル酸、メタ
クリル酸あるいはマレイン酸のような不飽和カルボン酸
からなるイオン性共重合体の酸性基を、部分的にナトリ
ウム、リチウム、亜鉛、マグネシウム等の金属イオンで
中和したものであり、耐久性、反発性、耐擦過傷性など
の面で優れた性質を有し、ゴルフボールカバー材のベー
ス樹脂として好適なものである。
【0003】現在、アイオノマー樹脂は、カバー材樹脂
の主流を占めており、上記特性が付与されたゴルフボー
ルが製造されているが、ユーザーからは、常に高反発で
飛行特性の優れたゴルフボールが求められている。
【0004】このような改良の一例として、アイオノマ
ーカバー材のコスト性、反発性を改善するために、アイ
オノマー樹脂に多量の金属せっけんを添加したカバー材
(USP5312857,USP5306760,WO
98/46671)が提案されており、従来のアイオノ
マーカバーゴルフボールと比較して反発性の増大化を図
っている。
【0005】しかしながら、このカバー材は、アイオノ
マー樹脂に多量の金属せっけんを添加するため、射出成
形時に金属せっけんの分解により生じる脂肪酸が気化し
て多量のガスが発生するという問題がある。このように
射出成形時に多量のガスが発生すると、成形不良を生じ
るばかりでなく、成形物の表面に付着したガス成分によ
り成形物の塗装性が著しく低くなるという欠点がある。
また、アイオノマー樹脂に多量の金属せっけんを添加し
たこれらのカバー材は、金属せっけんの添加で同硬度の
アイオノマーと比較して同程度か若干の反発性の向上は
みられるものの、著しい反発性の向上には至らない上、
金属せっけんの種類によっては、成形性、反発性を著し
く損なう可能性があり、実用レベルからは程遠いという
問題を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、熱安定性、流動性、成形性が良好
で、反発性に優れたゴルフボールを得ることができる高
中和アイオノマー樹脂を配合してなるゴルフボール用材
料及び該ゴルフボール用材料を用いたゴルフボールを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、下記のゴルフボール
用材料及びゴルフボールを提供する。 〔請求項1〕(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体 100質量部(重量部と同義、以下同じ)、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項2〕(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の 金属イオン中和物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項3〕(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と (d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン− 不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中 和物との混合物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性 無機金属化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項4〕(d)成分が亜鉛中和型アイオノマー樹脂
である請求項2又は3記載のゴルフボール用材料。 〔請求項5〕(b)成分の脂肪酸又はその誘導体の1分
子中に含まれる炭素原子数が18以上80以下である請
求項1乃至4のいずれか1項記載のゴルフボール用材
料。 〔請求項6〕(b)成分の脂肪酸又はその誘導体が、ス
テアリン酸、ベヘニン酸、アラキジン酸、リグノセリン
酸及びこれらの誘導体から選ばれるものである請求項1
乃至5のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項7〕(c)成分の塩基性無機金属化合物が酸化
マグネシウムである請求項1乃至6のいずれか1項記載
のゴルフボール用材料。 〔請求項8〕加熱混合物の赤外線吸収測定における16
90〜1710cm-1に検出されるカルボニル伸縮振動
に帰属する吸収ピークの吸光度に対する1530〜16
30cm-1に検出されるカルボキシラート伸縮振動に帰
属する吸収ピークの相対吸光度が1.5以上である請求
項1乃至7のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項9〕加熱混合物の熱重量測定において、25℃
における重量を基準とする250℃における減量率が2
質量%(重量%と同義、以下同じ)以下である請求項1
乃至8のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項10〕加熱混合物中の酸基の70モル%以上が
金属イオンで中和されたものである請求項1乃至9のい
ずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項11〕加熱混合物中の酸基を中和した金属イオ
ンが少なくとも1種の遷移金属イオンと、少なくとも1
種のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンで
ある請求項10記載のゴルフボール用材料。 〔請求項12〕遷移金属イオンと、アルカリ金属イオン
又はアルカリ土類金属イオンとのモル比が10:90〜
90:10である請求項11記載のゴルフボール用材
料。 〔請求項13〕遷移金属イオンが亜鉛イオンであり、か
つアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンがナ
トリウムイオン、リチウムイオン、カルシウムイオン及
びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイ
オンである請求項10乃至12のいずれか1項記載のゴ
ルフボール用材料。 〔請求項14〕請求項1乃至13のいずれか1項記載の
ゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とするワ
ンピースゴルフボール。 〔請求項15〕1層又は2層以上のソリッドコアと該ソ
リッドコアを被覆する1層又は2層以上のカバーを具備
してなるソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッド
コア又はカバーの少なくとも1層が請求項1乃至13の
いずれか1項記載のゴルフボール用材料にて形成された
ことを特徴とするソリッドゴルフボール。 〔請求項16〕ソリッドコアに1層のカバーが被覆形成
されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボールにお
いて、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項記
載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とす
るソリッドゴルフボール。 〔請求項17〕ソリッドコアに2層以上のカバーが被覆
形成されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボール
において、最外層カバー以外の内側カバーの少なくとも
1層が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフボ
ール用材料にて形成されたことを特徴とするソリッドゴ
ルフボール。 〔請求項18〕1層又は2層以上のソリッドセンター又
はセンターバックに液体を封入してなるリキッドセンタ
ーに糸ゴムを巻回してなる糸巻きコアと、該糸巻きコア
を被覆する1層又は2層以上のカバーとからなる糸巻き
ゴルフボールにおいて、上記ソリッドセンター又はカバ
ーの少なくとも1層が請求項1乃至13のいずれか1項
記載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴と
する糸巻きゴルフボール。 〔請求項19〕糸巻きコアに1層のカバーが被覆形成さ
れてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールにおい
て、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項記載
のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とする
糸巻きゴルフボール。 〔請求項20〕糸巻きコアに2層以上のカバーが被覆形
成されてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールにお
いて、最外層カバー以外の内側カバーの少なくとも1層
が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフボール
用材料にて形成されたことを特徴とする糸巻きゴルフボ
ール。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のゴルフボール用材料は、(a)成分として
オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/
又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸
エステルランダム共重合体、(d)成分としてオレフィ
ン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレ
フィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル
ランダム共重合体の金属イオン中和物のいずれかを単独
で又は上記(a)成分と(d)成分とを併用配合するも
のである。
【0009】ここで、上記(a)成分中のオレフィン
は、通常炭素数2以上、上限として8以下、特に6以下
のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン
等が挙げられ、特にエチレンであることが好ましい。
【0010】また、不飽和カルボン酸としては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を
挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸であ
ることが好ましい。
【0011】更に、不飽和カルボン酸エステルとして
は、上述した不飽和カルボン酸の低級アルキルエステル
が好適で、具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル等を挙げることができ、特
にアクリル酸ブチル(n−アクリル酸ブチル、i−アク
リル酸ブチル)であることが好ましい。
【0012】本発明の(a)成分のランダム共重合体
は、上記成分を公知の方法に従ってランダム共重合させ
ることにより得ることができる。ここで、ランダム共重
合体中に含まれる不飽和カルボン酸の含量(酸含量)
は、通常2質量%(重量%と同義、以下同じ)以上、好
ましくは6質量%以上、更に好ましくは8質量%以上、
上限としては25質量%以下、好ましくは20質量%以
下、更に好ましくは15質量%以下であることが推奨さ
れる。酸含量が少ないと反発性が低下する可能性があ
り、多いと加工性が低下する可能性がある。
【0013】本発明の(d)成分のランダム共重合体の
中和物は、上記ランダム共重合体中の酸基を部分的に金
属イオンで中和することによって得ることができる。こ
こで、酸基を中和する金属イオンとしては、例えば、N
+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++
Co++、Ni++、Pb++等が挙げられるが、好ましくは
Na+、Li+、Zn++、Mg++等が好適に用いられ、更
に好ましくはZn++であることが推奨される。これら金
属イオンのランダム共重合体の中和度は特に限定される
ものではない。このような中和物は公知の方法で得るこ
とができ、例えば、上記ランダム共重合体に対して、上
記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸
水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等の化合物
を使用して導入することができる。
【0014】本発明の(a)成分のランダム共重合体と
しては、例えば、ニュクレルAN4311、同AN43
18、同1560(いずれも三井・デュポンポリケミカ
ル社製)等が、また(d)成分のランダム共重合体の中
和物としては、例えば、ハイミラン1554、同155
7、同1601、同1605、同1706、同185
5、同1856、同AM7316(いずれも三井・デュ
ポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同793
0、同8120(いずれもデュポン社製)等が挙げら
れ、特に、亜鉛中和型アイオノマー樹脂(ハイミランA
M7316等)を好適に使用できる。
【0015】本発明は、ベース樹脂として上記(a)成
分のランダム共重合体及び/又は上記(d)成分の中和
物を1種を単独で又は両成分を併用配合して使用するこ
とができるが、両成分を併用配合する場合の配合比は特
に制限されるものではない。
【0016】本発明の(b)成分は、分子量280以上
の脂肪酸又はその脂肪酸誘導体であり、加熱混合物の流
動性向上に寄与する成分で、上記(a)成分の熱可塑性
樹脂と比較して分子量が極めて小さく、混合物の溶融粘
度の著しい増加に寄与するものである。また、本発明の
脂肪酸(誘導体)は、分子量が280以上で高含量の酸
基(誘導体)を含むため、添加による反発性の損失が少
ないものである。
【0017】本発明で用いる(b)成分の脂肪酸又はそ
の脂肪酸誘導体は、アルキル基中に二重結合又は三重結
合を含む不飽和脂肪酸(誘導体)であっても、アルキル
基中の結合が単結合のみにより構成される飽和脂肪酸
(誘導体)であってもよいが、1分子中の炭素数は、通
常18以上、上限として80以下、特に40以下である
ことが推奨される。炭素数が少ないと、本発明の目的で
ある耐熱性の改善が達成できないばかりでなく、酸基の
含量が多すぎてベース樹脂に含まれる酸基との相互作用
により流動性の改善の効果を少なくする場合がある。一
方、炭素数が多い場合には、分子量が大きくなるため流
動性改質の効果を少なくする可能性がある。
【0018】(b)成分の脂肪酸として、具体的には、
ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、べヘニ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジ
ン酸、リグノセリン酸などが挙げられ、特に、ステアリ
ン酸、アラキジン酸、べヘニン酸、リグノセリン酸を好
適に用いることができる。
【0019】また、本発明の脂肪酸誘導体は、脂肪酸の
酸基に含まれるプロトンを置換したものが挙げられ、こ
のような脂肪酸誘導体としては、金属イオンにより置換
した金属せっけんが例示できる。金属せっけんに用いら
れる金属イオンとしては、例えば、Li+、Ca++、M
++、Zn++、Mn++、Al+++、Ni++、Fe++、F
+++、Cu++、Sn++、Pb++、Co++が挙げられ、
特にCa++、Mg++、Zn++が好ましい。
【0020】(b)成分の脂肪酸誘導体として、具体的
には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン
酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシ
ウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン
酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン
酸亜鉛、べヘニン酸マグネシウム、べヘニン酸カルシウ
ム、べヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リ
グノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛等が挙げ
られ、特にステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウ
ム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、べヘ
ニン酸マグネシウム、べヘニン酸カルシウム、べヘニン
酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸
カルシウム、リグノセリン酸亜鉛を好適に使用すること
ができる。
【0021】なお、上述した(a)成分及び/又は
(d)成分、及び(b)成分の使用に際し、公知の金属
せっけん変性アイオノマー(USP5312857,U
SP5306760,WO98/46671公報等)を
使用することもできる。
【0022】本発明のゴルフボール用材料は、(c)成
分として上記(a)成分及び/又は(d)成分、及び
(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機
充填剤を配合してなるものであるが、従来例でも挙げた
ように、(a)成分及び/又は(d)成分、及び(b)
成分のみ、特に金属変性アイオノマー樹脂のみ(例え
ば、上記特許公報に記載された金属せっけん変性アイオ
ノマー樹脂のみ)を加熱混合すると、下記に示すように
金属せっけんとアイオノマーに含まれる未中和の酸基と
の交換反応により脂肪酸が発生する。この発生した脂肪
酸は熱的安定性が低く、成形時に容易に気化するため、
成形不良の原因となるばかりでなく、発生した脂肪酸が
成形物の表面に付着した場合、塗膜密着性が著しく低下
する原因になる。
【0023】
【化1】 アイオノマー樹脂中に含まれる未中和の酸基 金属せっけん 脂肪酸 X 金属原子
【0024】本発明は、このような問題を解決すべく、
(c)成分として、上記(a)成分及び/又は(d)成
分と(b)成分中に含まれる酸基を中和する塩基性無機
金属化合物を必須成分として配合する。(c)成分の配
合で、上記(a)成分及び/又は(d)成分と(b)成
分中の酸基が中和され、これら各成分配合による相乗効
果により、加熱混合物の熱安定性が高まると同時に、良
好な成形性が付与され、ゴルフボール用材料としての反
発性が向上するという優れた特性が付与されるものであ
る。
【0025】本発明の(c)成分は、上記(a)成分及
び/又は(d)成分、及び(b)成分中の酸基を中和す
ることができる塩基性無機金属化合物であり、好ましく
は一酸化物であることが推奨され、アイオノマー樹脂と
の反応性が高く、反応副生成物に有機物を含まないた
め、熱安定性を損なうことなく、加熱混合物の中和度を
上げることができる。
【0026】ここで、塩基性無機金属化合物に使われる
金属イオンとしては、例えば、Li +、Na+、K+、C
++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni+、Fe++、Fe
+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等が挙
げられ、無機金属化合物としては、これら金属イオンを
含む塩基性無機充填剤、具体的には、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム
等が挙げられるが、上述したように一酸化物が好適で、
特に、アイオノマー樹脂との反応性の高い酸化マグネシ
ウムを好適に使用できる。
【0027】本発明のゴルフボール用材料は、上述した
ように(a)成分、(d)成分、(b)成分及び(c)
成分を配合してなり、熱安定性、成形性、反発性の向上
が図れるものであるが、これら成分の配合量は(a)成
分及び/又は(d)成分(以下、ベース樹脂という)1
00質量部に対し、(b)成分の配合量を5質量部以
上、上限として80質量部以下、好ましくは40質量部
以下、更に好ましくは20質量部以下、(c)成分の配
合量を0.1質量部以上、上限としては10質量部以
下、好ましくは5質量部以下にする必要がある。(b)
成分の配合量が少ない場合、溶融粘度が低くなり加工性
が低下し、多いと耐久性が低下する。また、(c)成分
の配合量が少ない場合、熱安定性、反発性の向上が見ら
れず、多い場合、過剰の塩基性無機金属化合物により組
成物の耐熱性がかえって低下する。
【0028】本発明の加熱混合物は、上述した材料をそ
のまま使用しても、該混合物に他の材料を適宜配合して
もよいが、いずれにしても、加熱混合物としてのメルト
インデックス(JIS−K6760(試験温度190
℃、試験荷重21N(2.16kgf)にて測定))を
1.0dg/min以上、好ましくは1.5dg/mi
n以上、更に好ましくは2.0dg/min以上にする
必要があり、上限としては20dg/min以下、好ま
しくは15dg/min以下であることが推奨される。
加熱混合物のメルトインデックスが少ないと加工性が著
しく低下してしまう。
【0029】本発明の加熱混合物は、赤外吸収測定にお
いて通常検出される1690〜1710cm-1のカルボ
ニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度に対する、
1530〜1630cm-1のカルボキシラート伸縮振動
に帰属する吸収ピークにおける相対吸光度(カルボキシ
ラート伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度/カルボ
ニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度)として特
定されたものであることが好ましい。
【0030】ここで、カルボキシラート伸縮振動はプロ
トンを解離したカルボキシル基(金属イオンにより中和
されたカルボキシル基)を、カルボニル伸縮振動は未解
離のカルボキシル基の振動をそれぞれ示すが、それぞれ
のピークの強度比は中和度に依存する。一般的に用いら
れる中和度が約50モル%のアイオノマー樹脂の場合、
それぞれのピークの吸光度比は約1:1である。
【0031】本発明の加熱混合物は、材料としての熱安
定性、成形性、反発性を改良するために、カルボキシラ
ート伸縮振動に帰属するピークの吸光度が、カルボニル
伸縮振動によるピークの吸光度の少なくとも1.5倍以
上であることが推奨され、好ましくは2倍以上であり、
更に好ましくはカルボニル伸縮振動に帰属するピークが
存在しないものであることが推奨される。
【0032】また、本発明の材料は、熱安定性を熱重量
測定により測定することができるが、加熱混合物は、熱
重量測定において、25℃における重量を基準とした2
50℃における減量率が、通常2質量%以下、好ましく
は1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下であ
ることが推奨される。
【0033】なお、加熱混合物自体の比重は、特に制限
されるものではないが、通常0.9以上、上限として
1.5以下、好ましくは1.3以下、更に好ましくは
1.1以下であることが推奨される。
【0034】本発明のゴルフボール用材料は、上述した
(a)成分及び/又は(d)成分、(b)成分及び
(c)成分が加熱混合され、メルトインデックスが適正
化されるものであるが、加熱混合物中の酸基の70モル
%以上、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは9
0モル%以上が中和されていることが推奨され、高中和
化により上述したベース樹脂と脂肪酸(誘導体)のみを
使用した場合に問題となる交換反応をより確実に抑制
し、脂肪酸の発生を防ぐことができ、熱的な安定性が著
しく増大し、成形性が良好で、従来のアイオノマー樹脂
と比較して反発性の著しく増大した材料になり得る。
【0035】ここで、本発明の加熱混合物の中和化は、
高中和度と流動性をより確実に両立するために、上記加
熱混合物の酸基が遷移金属イオンと、アルカリ金属及び
/又はアルカリ土類金属イオンとで中和されていること
が推奨され、遷移金属イオンがアルカリ(土類)金属イ
オンと比較してイオン凝集力が弱いため、加熱混合物中
の酸基の一部を中和し、流動性の著しい改良を図ること
ができる。
【0036】この場合、遷移金属イオンと、アルカリ
(土類)金属イオンのモル比は適宜調整されるが、通常
10:90〜90:10、特に20:80〜80:20
であることが好ましい。遷移金属イオンのモル比が少な
いと、流動性を改善する効果が十分に得られない可能性
があり、モル比が高いと、反発性が低下する可能性があ
る。
【0037】ここで、上記金属イオンとして、具体的に
は、遷移金属イオンとしては、亜鉛イオン等、アルカリ
金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとしては、ナト
リウムイオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオン
から選ばれる少なくとも1種のイオン等が挙げられる。
【0038】なお、酸基が遷移金属イオンとアルカリ金
属イオン又はアルカリ土類金属イオンとで中和された加
熱混合物を得る方法は、特に制限されるものではなく、
例えば、遷移金属イオン(亜鉛イオン)により中和する
方法の具体的な例として、脂肪酸に亜鉛せっけんを用い
る方法、(d)成分として亜鉛中和物をベース樹脂(例
えば、亜鉛中和型アイオノマー樹脂)に含める方法、
(c)成分の塩基性無機金属化合物に亜鉛酸化物を用い
る方法などが挙げられる。
【0039】上述したように、本発明のゴルフボール用
材料を得るには、上記加熱混合物を必須成分とすればよ
く、必要に応じて種々の添加剤を調整することにより得
ることができるが、例えば、カバー材として使用する場
合、上記加熱混合物に、更に、顔料、分散剤、老化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを加えることができ
る。また、本発明の材料中には、打撃時のフィーリング
を改善するために上記必須成分に加え、種々の非アイオ
ノマー熱可塑性エラストマーを配合することができ、こ
のような非アイオノマー熱可塑性エラストマーとして、
例えば、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラス
トマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラスト
マー等が挙げられ、特にオレフィン系エラストマー、ス
チレン系エラストマーの使用が好ましい。
【0040】また、本発明の材料の製法に制限はなく、
例えば、上記材料を配合してゴルフボールのカバー材を
得るには、加熱混合条件として、例えば、加熱温度15
0〜250℃、混合機として、例えば、混練型二軸押出
機、バンバリー、ニーダー等のインターナルミキサーな
どを用いて混練する。この場合、本発明のゴルフボール
用材料は、必須成分以外の各種添加剤を配合する方法に
ついて制限はなく、本発明の上記必須成分と共に配合し
て同時に加熱混合する方法、上記必須成分を予め加熱混
合をした後、任意の添加剤を加えて更に加熱混合する方
法等を挙げることができる。
【0041】本発明のゴルフボールは、上記本発明のゴ
ルフボール用材料を使用して形成されたゴルフボールで
あり、上記ゴルフボール用材料にて形成される層は、ゴ
ルフボールの一部又は全部のいずれであってもよく、本
発明のゴルフボールは、糸巻きゴルフボール(カバーが
単層又は2層以上の多層構造のいずれも含む)、ワンピ
ースゴルフボール、ツーピースゴルフボール、スリーピ
ースゴルフボール、カバーが3層以上のマルチピースゴ
ルフボール等のいずれのゴルフボールとしてもよい。
【0042】従って、本発明のゴルフボールを得るに
は、上記本発明のゴルフボール用材料として加熱混合物
をワンピースボール材、糸巻きゴルフボールのソリッド
センター、ソリッドゴルフボールのソリッドコア材、カ
バー材(2層以上のコア、カバーの場合は、少なくとも
1層)として種々調製した後、これを公知の方法に従っ
て使用して製造すればよい。
【0043】本発明のゴルフボールは、カバーが上記本
発明のゴルフボール用材料にて形成されるものである場
合、コアは糸巻きコア又はソリッドコアのいずれであっ
てもよく、常法に従って製造し得る。ソリッドコアを得
る場合には、例えば、シス−1,4−ポリブタジエン1
00質量部に対し、アクリル酸、メタクリル酸などの
α、β−モノエチレン不飽和カルボン酸又はその金属イ
オン中和物、トリメチロールプロパンメタクリレートな
どの官能性モノマーなどの加硫剤(架橋剤)から選ばれ
る1種を単独で又は2種以上を混合したものを10質量
部以上60質量部以下、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの
充填剤を5質量部以上30質量部以下、ジクミルパーオ
キサイド等の過酸化物を0.5質量部以上5質量部以
下、その他必要に応じて老化防止剤を0.1質量部以上
1質量部以下配合し、このゴム組成物に対してプレス加
硫(架橋)した後、140℃以上170℃以下で10分
以上40分以下で加熱圧縮して球状に形成することがで
きる。
【0044】また、糸巻きゴルフボールの糸巻きコアを
製造する場合には、まず、リキッド又はソリッドセンタ
ーを作成する。リキッドセンターは、上述したゴム組成
物等にて中空球状のセンターバックを形成し、このバッ
クの中に公知の方法に従って液体を封入すればよい。ま
た、ソリッドセンターは、上記ソリッドコアの製造方法
に従って製造することができ、得られたセンターに対し
糸ゴムを延伸状態で巻きつけることにより、コアを得る
ことができる。
【0045】なお、上記糸ゴムも常法により得られたも
のを使用でき、例えば、天然ゴム又はポリイソプレンな
どの合成ゴムに老化防止剤、加硫促進剤、硫黄などの各
種添加剤を配合したゴム組成物を加硫成形して形成した
ものを使用し得る。
【0046】上記各種コアを使用して本発明のゴルフボ
ールを得るには、本発明のゴルフボール用材料でカバー
を形成すればよく、例えば、ボールの種類に応じて予め
作製した単層又は2層以上の多層コアを金型内に配備
し、本発明の材料を加熱混合溶融し、射出成形する方法
等を採用できる。この場合、ゴルフボールの製造は、優
れた熱安定性、流動性、成形性が確保された状態で作業
でき、得られたゴルフボールは、反発性が高い。
【0047】カバーの形成方法は、上述した方法に限ら
れるものではなく、例えば、本発明のカバー材により予
め一対の半球状のハーフカップを成形し、このハーフカ
ップでコアを包んで120〜170℃、1〜5分間、加
圧成形する方法などを採用し得る。
【0048】本発明の材料で形成されるカバーの厚さ
は、特に制限されるものではないが、通常1mm以上、
特に1.3mm以上、上限として4mm以下、特に2.
3mm以下に形成することができ、本発明のカバーは、
1層に限られず、2層以上の多層構造に形成してもよ
く、多層構造の場合には、本発明のカバー材を多層構造
の内側に用いても、最外層カバーに用いてもよいが、本
発明においては、単層カバーの場合はそのカバー材とし
て、また2層以上のカバーを具備してなるゴルフボール
の場合には、最外層カバー以外の内側カバーに好適に使
用できる。
【0049】なお、上記最外層カバーの表面には、多数
のディンプルが形成され、更にカバー上には下地処理、
スタンプ、塗装等種々の処理を行うことができ、特に本
発明のカバー材で形成されたカバーにこのような表面処
理を施す場合、カバー表面の成形性が良好であるため作
業性を良好にして行うことができる。
【0050】以上のようにして形成されるゴルフボール
について、上記カバー、ソリッド及びリキッドセンタ
ー、ソリッドコア及び糸巻きコア、ワンピースゴルフボ
ールの直径、重量、硬度等は本発明の目的を達成し得る
範囲で適宜調整することができ、特に制限されるもので
はない。
【0051】なお、本発明のゴルフボールは、本発明の
ゴルフボール用材料を上記したカバー材以外に使用した
ゴルフボールであってもよく、例えば、ワンピースゴル
フボール材、コア材として用いられたゴルフボールであ
ってもよく、射出成形を採用して製造することができ
る。
【0052】本発明のゴルフボールは、競技用としてゴ
ルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67
mm以上、重量45.93g以下に形成することができ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、熱安定性、流動性、成
形性が良好な高中和アイオノマー樹脂を用いたゴルフボ
ール用材料を得ることができ、本発明のゴルフボール
は、上記材料が使用されているので、作業性よく製造す
ることができ、反発性に優れたものである。
【0054】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0055】〔実施例1〜5,比較例1〜14〕シス−
1,4−ポリブタジエンを主成分とするコア材料を用い
て、直径38.6mm、重量35.1g、100kg荷
重負荷時の変形量3.1mmに調整したソリッドコアを
得た。
【0056】表1,2に示す組成のカバー材を200℃
で混練型二軸押出機にてミキシングし、ペレット状のカ
バー材を得た後、上記ソリッドコアを配備した金型内に
射出し、厚さ2.1mmのカバーを有する直径42.8
mmのツーピースソリッドゴルフボールを製造した。
【0057】〔実施例6、比較例15,16〕シス−
1,4−ポリブタジエンを主成分とするコア材料を用い
て、直径36.8mm、重量30.4g、100kg荷
重負荷時の変形量3.1mmに調整したソリッドコアを
得た。
【0058】実施例6については実施例1に記載のカバ
ー材、比較例15,16についてはそれぞれ比較例3,
4に記載のカバー材をコア上に厚さ1.5mmに射出成
形してカバーを成形した後、表3に示す外側カバー材を
射出成形し、直径42.8mmのスリーピースゴルフボ
ールを製造した。
【0059】各ゴルフボールについて、諸特性を下記の
通り評価した。結果を表1〜3に併記する。ボール硬度 100kg荷重負荷時のボール変形量(mm)初速度 ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの
初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測
定したときの初速度。カルボキシラート吸収ピーク相対吸光度 試料の赤外吸収測定には透過法を用いた。2900cm
-1付近に観測される炭化水素鎖に伴うピークの透過率が
約90%になるように試料厚を調整したサンプルの赤外
吸収測定において、カルボニル伸縮振動吸収ピーク(1
690〜1710cm-1)の吸光度を1とし、これに対
するカルボキシラート伸縮振動吸収ピーク(1530〜
1630cm-1)の割合を相対吸光度として算出した。減量率 水分の影響を除くため、測定にはドライホッパーにて5
0℃で24時間乾燥させたサンプルを用い、各サンプル
約5mgについて、窒素雰囲気中(流量100ml/m
in)で昇温速度10℃/minにて25℃から300
℃まで熱重量測定を行い、25℃の重量に対する250
℃の重量の減量率を求めた。中和度 加熱混合物中に含まれる全酸基(脂肪酸(誘導体)中の
酸基も含む)のうち、遷移金属イオンにより中和されて
いる酸基のモル分率を原料の酸含量、中和度、分子量か
ら計算した。遷移金属イオン配合比 加熱混合物中に含まれる酸基を中和する金属イオンのう
ち、遷移金属イオンのモル分率を原料の酸含量、中和
度、分子量から計算した。メルトフローレート JIS−K6760(試験温度190℃、試験荷重21
N(2.16kgf))に従い測定した材料のメルトフ
ローレート。押出成形性 材料混合時に一般的に用いられるタイプの同方向回転噛
合形二軸押出機(スクリュ径32mm、主電動機出力
7.5kW)により200℃で各カバー材を混練したと
きの成形性について下記基準で評価した。 ○:成形可能 ×:過負荷により成形不可能
【0060】なお、表中に記載した商品名、材料は以下
の通りである。 ニュクレルAN4318:三井・デュポンポリケミカル
社製エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重
合体、酸含量8質量%,エステル含量17質量% ニュクレル1560:三井・デュポンポリケミカル社製
エチレン−メタクリル酸共重合体、酸含量15質量% ハイミランAM7316:三井・デュポンポリケミカル
社製三元亜鉛アイオノマー、酸含量10質量%、中和度
50モル%、エステル含量24質量% サーリン6320;デュポン社製三元マグネシウムアイ
オノマー、酸含量10質量%、中和度50モル%、エス
テル含量24質量% ハイミランAM7311:三井・デュポンポリケミカル
社製マグネシウムアイオノマー、酸含量15質量%、中
和度54モル% ベヘニン酸: 日本油脂社製、商品名:NAA−222S 酸化マグネシウム:協和化学工業社製高活性タイプ酸化
マグネシウム、商品名:ミクロマグ3−150 ハイミラン1706:三井・デュポンポリケミカル社製
亜鉛アイオノマー、酸含量15質量%、中和度59モル
% ハイミラン1605:三井・デュポンポリケミカル社製
ナトリウムアイオノマー、酸含量15質量%、中和度2
9モル%
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】上記実施例及び比較例の結果は、以下の通
りである。実施例1及び実施例2は、エチレン−メタク
リル酸−アクリル酸エステル共重合体をベース樹脂に用
いて作成した本発明のカバー材を使用した。(b)成分
が無配合で同ベース樹脂に酸化マグネシウムを添加して
高中和化した比較例1は、混練り時に樹脂が固化し成形
不可能であった。(c)成分が無配合で同ベース樹脂の
金属せっけん変性樹脂(比較例2)は、実施例1,2樹
脂と比較して、反発性に劣るものであった。また同硬度
の金属せっけん変性カバー材(比較例3)と比較して、
実施例1及び実施例2は、熱安定性及び反発性に優れ、
同硬度のマグネシウムアイオノマーカバー材(比較例
4)と比較して、反発性及び流動性に優れていた。
【0065】実施例3は、エチレン−メタクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体及びエチレン−メタクリル酸
−アクリル酸エステル共重合体の亜鉛イオン中和物の混
合物をベース樹脂に用いて作成した本発明のカバー材を
使用した。(b)成分が無配合で同ベース樹脂に酸化マ
グネシウムを添加して高中和化した比較例5は、混練り
時に樹脂が固化し成形不可能であった。(c)成分が無
配合で同ベース樹脂の金属せっけん変性樹脂(比較例
6)は、実施例3樹脂と比較して、反発性、熱安定性が
極めて低かった。また、(c)成分が無配合で同硬度の
金属せっけん変性カバー材(比較例8)と比較して、実
施例3は、熱安定性及び反発性に優れ、(b),(c)
両成分が無配合で同硬度の亜鉛/マグネシウムアイオノ
マーカバー材(比較例7)と比較して、反発性及び流動
性に優れていた。
【0066】実施例4は、エチレン−メタクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体の亜鉛イオン中和物をベース
樹脂に用いて作成した本発明のカバー材を使用した。
(b)成分が無配合で同ベース樹脂に酸化マグネシウム
を添加して高中和化した比較例9は、混練り時に樹脂が
固化し成形不可能であった。(c)成分が無配合で同ベ
ース樹脂の金属せっけん変性樹脂(比較例10)は、実
施例4の樹脂と比較して、反発性、熱安定性が極めて低
かった。また、実施例4は、上記同硬度の金属せっけん
変性カバー材(比較例8)と比較して、熱安定性及び反
発性に優れ、上記同硬度の亜鉛/マグネシウムアイオノ
マーカバー材(比較例7)と比較して、反発性及び流動
性が優れていた。
【0067】なお、加熱混合物中の酸基をマグネシウム
イオンと亜鉛イオンとで中和した実施例3,4のカバー
材は、マグネシウムイオンのみにより中和した実施例
1,2のカバー材と比較して、溶融粘度が高いものであ
った。
【0068】実施例5は、エチレン−メタクリル酸共重
合体及びエチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル
共重合体の亜鉛イオン中和物の混合物をベース樹脂に用
いて作成した本発明のカバー材を使用した。同ベース樹
脂に酸化マグネシウムを添加して高中和化した比較例1
1は、混練り時に樹脂が固化し成形不可能であった。同
ベース樹脂の金属せっけん変性樹脂(比較例12)は、
実施例5と比較して、反発性、熱安定性が極めて低かっ
た。また、同硬度の金属せっけん変性カバー材(比較例
14)と比較して、実施例5は、熱安定性及び反発性に
優れ、(b),(c)両成分が無配合で同硬度の亜鉛/
マグネシウムアイオノマーカバー材(比較例13)と比
較して、反発性及び流動性に優れていた。
【0069】実施例1のカバー材を内側カバー材に用い
た実施例6のボールは、同硬度の金属せっけん変性カバ
ー材(比較例3カバー材)、アイオノマーカバー材(比
較例4カバー材)を内側カバー材にそれぞれ用いた比較
例15,16のボールと比較して、反発性が極めて高か
った。
【0070】以上の例から、本発明のカバー材にて形成
されたゴルフボールは、熱安定性、流動性、成形性のす
べての要因を満足し、反発性の高いゴルフボールになり
得ることが確認された。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月6日(2000.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、下記のゴルフボール
用材料及びゴルフボールを提供する。 〔請求項1〕(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体 100質量部(重量部と同義、以下同じ)、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項2〕(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の 金属イオン中和物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項3〕(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と (d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン− 不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中 和物との混合物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性 無機金属化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
するゴルフボール用材料。 〔請求項4〕(d)成分が亜鉛中和型アイオノマー樹脂
である請求項2又は3記載のゴルフボール用材料。 〔請求項5〕(b)成分の脂肪酸又はその誘導体の1分
子中に含まれる炭素原子数が18以上80以下である請
求項1乃至4のいずれか1項記載のゴルフボール用材
料。 〔請求項6〕(b)成分の脂肪酸又はその誘導体が、ス
テアリン酸、ベヘニン酸、アラキジン酸、リグノセリン
酸及びこれらの誘導体から選ばれるものである請求項1
乃至5のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項7〕(c)成分の塩基性無機金属化合物が酸化
マグネシウムである請求項1乃至6のいずれか1項記載
のゴルフボール用材料。 〔請求項8〕加熱混合物の赤外線吸収測定における16
90〜1710cm-1に検出されるカルボニル伸縮振動
に帰属する吸収ピークの吸光度に対する1530〜16
30cm-1に検出されるカルボキシラートアニオン伸縮
振動に帰属する吸収ピークの相対吸光度が1.5以上で
ある請求項1乃至7のいずれか1項記載のゴルフボール
用材料。 〔請求項9〕加熱混合物の熱重量測定において、25℃
における重量を基準とする250℃における減量率が2
質量%(重量%と同義、以下同じ)以下である請求項1
乃至8のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項10〕加熱混合物中の酸基の70モル%以上が
金属イオンで中和されたものである請求項1乃至9のい
ずれか1項記載のゴルフボール用材料。 〔請求項11〕加熱混合物中の酸基を中和した金属イオ
ンが少なくとも1種の遷移金属イオンと、少なくとも1
種のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンで
ある請求項10記載のゴルフボール用材料。 〔請求項12〕遷移金属イオンと、アルカリ金属イオン
又はアルカリ土類金属イオンとのモル比が10:90〜
90:10である請求項11記載のゴルフボール用材
料。 〔請求項13〕遷移金属イオンが亜鉛イオンであり、か
つアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンがナ
トリウムイオン、リチウムイオン、カルシウムイオン及
びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種のイ
オンである請求項10乃至12のいずれか1項記載のゴ
ルフボール用材料。 〔請求項14〕請求項1乃至13のいずれか1項記載の
ゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とするワ
ンピースゴルフボール。 〔請求項15〕1層又は2層以上のソリッドコアと該ソ
リッドコアを被覆する1層又は2層以上のカバーを具備
してなるソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッド
コア又はカバーの少なくとも1層が請求項1乃至13の
いずれか1項記載のゴルフボール用材料にて形成された
ことを特徴とするソリッドゴルフボール。 〔請求項16〕ソリッドコアに1層のカバーが被覆形成
されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボールにお
いて、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項記
載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とす
るソリッドゴルフボール。 〔請求項17〕ソリッドコアに2層以上のカバーが被覆
形成されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボール
において、最外層カバー以外の内側カバーの少なくとも
1層が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフボ
ール用材料にて形成されたことを特徴とするソリッドゴ
ルフボール。 〔請求項18〕1層又は2層以上のソリッドセンター又
はセンターバックに液体を封入してなるリキッドセンタ
ーに糸ゴムを巻回してなる糸巻きコアと、該糸巻きコア
を被覆する1層又は2層以上のカバーとからなる糸巻き
ゴルフボールにおいて、上記ソリッドセンター又はカバ
ーの少なくとも1層が請求項1乃至13のいずれか1項
記載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴と
する糸巻きゴルフボール。 〔請求項19〕糸巻きコアに1層のカバーが被覆形成さ
れてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールにおい
て、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項記載
のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とする
糸巻きゴルフボール。 〔請求項20〕糸巻きコアに2層以上のカバーが被覆形
成されてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールにお
いて、最外層カバー以外の内側カバーの少なくとも1層
が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフボール
用材料にて形成されたことを特徴とする糸巻きゴルフボ
ール。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】本発明の加熱混合物は、赤外吸収測定にお
いて通常検出される1690〜1710cm-1のカルボ
ニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度に対する、
1530〜1630cm-1のカルボキシラートアニオン
伸縮振動に帰属する吸収ピークにおける相対吸光度(カ
ルボキシラートアニオン伸縮振動に帰属する吸収ピーク
の吸光度/カルボニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの
吸光度)として特定されたものであることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ここで、カルボキシラートアニオン伸縮振
動はプロトンを解離したカルボキシル基(金属イオンに
より中和されたカルボキシル基)を、カルボニル伸縮振
動は未解離のカルボキシル基の振動をそれぞれ示すが、
それぞれのピークの強度比は中和度に依存する。一般的
に用いられる中和度が約50モル%のアイオノマー樹脂
の場合、それぞれのピークの吸光度比は約1:1であ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明の加熱混合物は、材料としての熱安
定性、成形性、反発性を改良するために、カルボキシラ
ートアニオン伸縮振動に帰属するピークの吸光度が、カ
ルボニル伸縮振動によるピークの吸光度の少なくとも
1.5倍以上であることが推奨され、好ましくは2倍以
上であり、更に好ましくはカルボニル伸縮振動に帰属す
るピークが存在しないものであることが推奨される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】なお、酸基が遷移金属イオンとアルカリ金
属イオン又はアルカリ土類金属イオンとで中和された加
熱混合物を得る方法は、特に制限されるものではなく、
例えば、遷移金属イオン(亜鉛イオン)により中和する
方法の具体的な例として、脂肪酸誘導体に亜鉛せっけん
を用いる方法、(d)成分として亜鉛中和物をベース樹
脂(例えば、亜鉛中和型アイオノマー樹脂)に含める方
法、(c)成分の塩基性無機金属化合物に亜鉛酸化物を
用いる方法などが挙げられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】各ゴルフボールについて、諸特性を下記の
通り評価した。結果を表1〜3に併記する。ボール硬度 100kg荷重負荷時のボール変形量(mm)初速度 ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの
初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測
定したときの初速度。カルボキシラートアニオン吸収ピーク相対吸光度 試料の赤外吸収測定には透過法を用いた。2900cm
-1付近に観測される炭化水素鎖に伴うピークの透過率が
約90%になるように試料厚を調整したサンプルの赤外
吸収測定において、カルボニル伸縮振動吸収ピーク(1
690〜1710cm-1)の吸光度を1とし、これに対
するカルボキシラートアニオン伸縮振動吸収ピーク(1
530〜1630cm-1)の割合を相対吸光度として算
出した。減量率 水分の影響を除くため、測定にはドライホッパーにて5
0℃で24時間乾燥させたサンプルを用い、各サンプル
約5mgについて、窒素雰囲気中(流量100ml/m
in)で昇温速度10℃/minにて25℃から300
℃まで熱重量測定を行い、25℃の重量に対する250
℃の重量の減量率を求めた。中和度 加熱混合物中に含まれる全酸基(脂肪酸(誘導体)中の
酸基も含む)のうち、金属イオンにより中和されている
酸基のモル分率を原料の酸含量、中和度、分子量から計
算した。遷移金属イオン配合比 加熱混合物中に含まれる酸基を中和する金属イオンのう
ち、遷移金属イオンのモル分率を原料の酸含量、中和
度、分子量から計算した。メルトフローレート JIS−K6760(試験温度190℃、試験荷重21
N(2.16kgf))に従い測定した材料のメルトフ
ローレート。押出成形性 材料混合時に一般的に用いられるタイプの同方向回転噛
合形二軸押出機(スクリュ径32mm、主電動機出力
7.5kW)により200℃で各カバー材を混練したと
きの成形性について下記基準で評価した。 ○:成形可能 ×:過負荷により成形不可能
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】
【表1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB071 BB081 BB091 BB141 BB171 BB231 BG011 BG041 BG051 BH021 DE057 DE077 DE087 DE107 DE227 DE237 EF056 EG026 EG036 EG046 GC01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び /又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重 合体 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
    in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
    するゴルフボール用材料。
  2. 【請求項2】 (d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び /又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重 合体の金属イオン中和物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属 化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
    in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
    するゴルフボール用材料。
  3. 【請求項3】 (a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び /又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重 合体と (d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン− 不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中 和物との混合物 100質量部、 (b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、 (c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性 無機金属化合物 0.1〜10質量部 を含有してなり、メルトインデックスが1.0dg/m
    in以上である加熱混合物を配合してなることを特徴と
    するゴルフボール用材料。
  4. 【請求項4】 (d)成分が亜鉛中和型アイオノマー樹
    脂である請求項2又は3記載のゴルフボール用材料。
  5. 【請求項5】 (b)成分の脂肪酸又はその誘導体の1
    分子中に含まれる炭素原子数が18以上80以下である
    請求項1乃至4のいずれか1項記載のゴルフボール用材
    料。
  6. 【請求項6】 (b)成分の脂肪酸又はその誘導体が、
    ステアリン酸、ベヘニン酸、アラキジン酸、リグノセリ
    ン酸及びこれらの誘導体から選ばれるものである請求項
    1乃至5のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
  7. 【請求項7】 (c)成分の塩基性無機金属化合物が酸
    化マグネシウムである請求項1乃至6のいずれか1項記
    載のゴルフボール用材料。
  8. 【請求項8】 加熱混合物の赤外線吸収測定における1
    690〜1710cm-1に検出されるカルボニル伸縮振
    動に帰属する吸収ピークの吸光度に対する1530〜1
    630cm-1に検出されるカルボキシラート伸縮振動に
    帰属する吸収ピークの相対吸光度が1.5以上である請
    求項1乃至7のいずれか1項記載のゴルフボール用材
    料。
  9. 【請求項9】 加熱混合物の熱重量測定において、25
    ℃における重量を基準とする250℃における減量率が
    2質量%以下である請求項1乃至8のいずれか1項記載
    のゴルフボール用材料。
  10. 【請求項10】 加熱混合物中の酸基の70モル%以上
    が金属イオンで中和されたものである請求項1乃至9の
    いずれか1項記載のゴルフボール用材料。
  11. 【請求項11】 加熱混合物中の酸基を中和した金属イ
    オンが少なくとも1種の遷移金属イオンと、少なくとも
    1種のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオン
    である請求項10記載のゴルフボール用材料。
  12. 【請求項12】 遷移金属イオンと、アルカリ金属イオ
    ン又はアルカリ土類金属イオンとのモル比が10:90
    〜90:10である請求項11記載のゴルフボール用材
    料。
  13. 【請求項13】 遷移金属イオンが亜鉛イオンであり、
    かつアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンが
    ナトリウムイオン、リチウムイオン、カルシウムイオン
    及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種の
    イオンである請求項10乃至12のいずれか1項記載の
    ゴルフボール用材料。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項記載
    のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とする
    ワンピースゴルフボール。
  15. 【請求項15】 1層又は2層以上のソリッドコアと該
    ソリッドコアを被覆する1層又は2層以上のカバーを具
    備してなるソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッ
    ドコア又はカバーの少なくとも1層が請求項1乃至13
    のいずれか1項記載のゴルフボール用材料にて形成され
    たことを特徴とするソリッドゴルフボール。
  16. 【請求項16】 ソリッドコアに1層のカバーが被覆形
    成されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボールに
    おいて、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項
    記載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴と
    するソリッドゴルフボール。
  17. 【請求項17】 ソリッドコアに2層以上のカバーが被
    覆形成されてなる請求項15記載のソリッドゴルフボー
    ルにおいて、最外層カバー以外の内側カバーの少なくと
    も1層が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフ
    ボール用材料にて形成されたことを特徴とするソリッド
    ゴルフボール。
  18. 【請求項18】 1層又は2層以上のソリッドセンター
    又はセンターバックに液体を封入してなるリキッドセン
    ターに糸ゴムを巻回してなる糸巻きコアと、該糸巻きコ
    アを被覆する1層又は2層以上のカバーとからなる糸巻
    きゴルフボールにおいて、上記ソリッドセンター又はカ
    バーの少なくとも1層が請求項1乃至13のいずれか1
    項記載のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴
    とする糸巻きゴルフボール。
  19. 【請求項19】 糸巻きコアに1層のカバーが被覆形成
    されてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールにおい
    て、上記カバーが請求項1乃至13のいずれか1項記載
    のゴルフボール用材料にて形成されたことを特徴とする
    糸巻きゴルフボール。
  20. 【請求項20】 糸巻きコアに2層以上のカバーが被覆
    形成されてなる請求項18記載の糸巻きゴルフボールに
    おいて、最外層カバー以外の内側カバーの少なくとも1
    層が請求項1乃至13のいずれか1項記載のゴルフボー
    ル用材料にて形成されたことを特徴とする糸巻きゴルフ
    ボール。
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