JP2001120393A - 樹脂製クッションシートおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂製クッションシートおよびその製造方法

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JP2001120393A
JP2001120393A JP30923799A JP30923799A JP2001120393A JP 2001120393 A JP2001120393 A JP 2001120393A JP 30923799 A JP30923799 A JP 30923799A JP 30923799 A JP30923799 A JP 30923799A JP 2001120393 A JP2001120393 A JP 2001120393A
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JP
Japan
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cushion
cushion body
sheet
resin
frame member
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JP30923799A
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English (en)
Inventor
Kenji Ishii
健二 石井
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Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッション体の表面を覆う表皮シートの端部
が長期間の使用によってもはじけ出るようなことがな
く、補修時にも枠部材をはずして再度装着することがで
きて作業が確実かつ容易にでき、また、廃棄処分にあた
っては、枠部材をはずすだけでクッション本体とクッシ
ョン体を容易に分離することができる樹脂製クッション
シートを提供する。 【解決手段】 樹脂製クッションシート1は、中空二重
壁構造のクッション本体2と、クッション本体2の一面
に添着するクッション体3と、クッション本体2とクッ
ション体3の両周端面に跨って嵌合される枠部材4とで
構成される。クッション体3は、その表面と少なくとも
周端面が表皮シート5で覆われている。クッション本体
2とクッション体3の両周端面に跨って嵌合される枠部
材4によりクッション体3の表皮シート5の端部が押さ
え込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用椅子、座椅
子、事務用椅子、車両用座席シート、簡易ベッドなどを
構成する樹脂製クッションシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂製クッションシート
としては、特開平4−69863号公報または特開平1
1−266970号公報に記載されたものが知られてい
る。これら従来の樹脂製クッションシートは、クッショ
ン体の表面を覆う表皮シートをその周端面に巻き込んだ
うえクッション本体に取り付けた構成をなしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の樹脂製クッションシートのように、表皮シートを周
端面に巻き込んだクッション体をクッション本体に取り
付けた構成のものでは、クッション体の繰り返し撓みな
どで表皮の巻き込み部分が引き出されてクッション体の
破損をまねきやすく、また、一旦破損したものは補修が
困難である。一方、クッション体がクッション本体と一
体化された構成であるから、廃棄処分にあたって、クッ
ション体を分離することが困難であって、廃棄物処理の
うえでも問題の多いものである。
【0004】本発明は、このような従来のものの問題点
を解消しようとするものであって、クッション本体とそ
の一面に添着したクッション体の両周端面に跨って嵌合
される枠部材により、クッション体の表皮シートの端部
が押さえ込まれている構成として、クッション体の表面
を覆う表皮シート端部が長期間の使用によってもはじけ
出るようなことがなく、補修時にも枠部材をはずして再
度装着することができて作業が確実かつ容易にでき、ま
た、廃棄処分にあたっては、枠部材をはずすだけでクッ
ション本体とクッション体を容易に分離することができ
る樹脂製クッションシートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、次の樹脂製クッションシートと、その製造
方法を提案する。すなわち、請求項1に係る樹脂製クッ
ションシートは、中空二重壁構造のクッション本体と、
このクッション本体の一面に添着するクッション体と、
クッション本体とその一面に添着したクッション体の両
周端面に跨って嵌合される枠部材とで構成される樹脂製
クッションシートであって、クッション体は、その表面
と少なくとも周端面が表皮シートで覆われており、クッ
ション本体とその一面に添着したクッション体の両周端
面に跨って嵌合される枠部材によりクッション体の表皮
シートの端部が押さえ込まれている構成を特徴とするも
のである。
【0006】請求項2に係る樹脂製クッションシート
は、請求項1の構成において、枠部材は、クッション本
体の周端面と係合し、かつクッション本体とクッション
体との境目に対応してクッション体の周端面を押さえる
構成であることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係る樹脂製クッションシート
は、請求項1または2の構成において、クッション体の
表皮シートは、クッション体の周端面より十分はみ出す
大きさであることを特徴とするものである。
【0008】請求項4に係る樹脂製クッションシートの
製造方法は、中空二重壁構造のクッション本体と、この
クッション本体の一面に添着するクッション体と、クッ
ション本体とその一面に添着したクッション体の両周端
面に跨って嵌合される枠部材とで構成される樹脂製クッ
ションシートにおいて、そのクッション本体とクッショ
ン体とをブロー成形する方法であって、開いた分割金型
間にクッション本体となるパリソンを配置するととも
に、パリソンと一方の分割金型との間に表面を表皮シー
トで覆ったクッション体を配置し、分割金型を閉じてパ
リソン内に圧力流体を導入してブロー成形することによ
り、クッション本体にクッション体が溶着一体化された
クッションシートの構成部材を得ることを特徴とするも
のである。
【0009】請求項5に係る樹脂製クッションシートの
製造方法は、請求項4の手段において、クッション体の
表皮シートは、パリソンのパーティングラインを覆う大
きさであることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2および図3は、本発明
に係る樹脂製クッションシートの一実施の形態を示し、
図1は全体斜視図、図2は一部の分解断面図、図3は一
部の断面図である。また、図4および図5は、本発明に
係る樹脂製クッションシートのクッション本体とクッシ
ョン体をブロー成形により製造する態様を示し、図4は
分割金型を開いてパリソンとクッション体とを配置した
態様を示す一部の分解断面図、図5は分割金型を閉じて
ブロー成形する態様を示す一部の断面図である。
【0011】図1ないし図3において、1は樹脂製クッ
ションシートである。この樹脂製クッションシート1
は、中空二重壁構造のクッション本体2と、クッション
本体2の一面に添着するクッション体3と、クッション
本体2とその一面に添着したクッション体3の両周端面
に跨って嵌合される枠部材4とで構成されている。クッ
ション体3は、クッション材3aとその表面から周端面
にかけて表皮シート5で覆ってなるものであり、その表
皮シート5は、クッション本体2のパーティングライン
6を越えてかかるように十分な大きさを有するものであ
る。クッション本体2のパーティングライン6より上の
周端面は傾斜状のガイド部2aをなしており、このガイ
ド部2aは上記のように表皮シート5で覆われている。
【0012】枠部材4は方形枠状をなしていて、その下
縁部の係合突部7がクッション本体2の周端面に形成さ
れた段部8と係合し、かつ上縁部がクッション本体2と
クッション体3との境目に対応して、クッション体3の
周端面を押さえるようになっている。なお、図示の枠部
材4は、係合突部7を全周にわたって形成しているが、
この係合突部7は全周に2つないしは4つの爪状に形成
してもよい(図示せず)。枠部材4にはその内周面側に
隙間9が設けられている。
【0013】そして、図2の態様から図3の態様となる
ように、クッション本体2とクッション体3とに枠部材
4を嵌合すると、クッション本体2とその一面に添着し
たクッション体3の両周端面に跨って嵌合される枠部材
4により、クッション本体2の周端面にかかってクッシ
ョン体3の周端面が押さえられ、かつ表皮シート5の端
部が押さえ込まれた態様となる。そして、クッション本
体2のパーティングライン6より上の周端面は傾斜状の
ガイド部2aをなしており、かつこのガイド部2aは表
皮シート5で覆われているので、クッション本体2に対
する枠部材4の嵌合が容易であるうえ、その際に表皮シ
ートはを下方に押し下げる方向の力を受けて、表皮シー
ト5の端末部分が隙間9内に確実に収まるようになる。
【0014】図3に示すように、上記のように組み立て
られた樹脂製クッションシート1は、枠部材4をはずす
ことにより、図2に示すように分解することができる。
したがって、クッション体3の補修時には、枠部材4を
はずすことにより容易かつ的確にその作業ができる。ま
た、廃棄処分にあたっても、枠部材4をはずすことによ
りクッション本体2とクッション体3とを分離して分別
処理ができる。なお、クッション体3の廃棄処分にあた
っては、表皮シート5を剥がして分別処理するのが好ま
しい。
【0015】本発明に係る樹脂製クッションシート1
は、前述のように、中空二重壁構造のクッション本体2
と、このクッション本体2の一面に添着するクッション
体3と、クッション本体2とその一面に添着したクッシ
ョン体3の両周端面に跨って嵌合される枠部材4とで構
成されるが、クッション本体2とそれとクッション体3
とを一体とした構造部材は、図4および図5に示すよう
に、ブロー成形によって製造することができる。
【0016】すなわち、図4に示すように、開いた分割
金型10,10間にクッション本体となるパリソン11
を配置するとともに、パリソン11と一方の分割金型1
0との間に表面を表皮シート5で覆ったクッション体4
を配置する。そして、図5に示すように、分割金型1
0,10を閉じてパリソン11内に圧力流体を導入して
ブロー成形することにより、クッション本体2にクッシ
ョン体3が溶着一体化されたクッションシートの構成部
材を得ることができる。図5において、11aはパリソ
ン11のバリ、5aは表皮シート5のバリである。12
はピンチオフ部である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、クッション本体とその
一面に添着したクッション体の両周端面に跨って嵌合さ
れる枠部材により、クッション体の表皮シートの端部が
押さえ込まれている構成として、クッション体の表面を
覆う表皮シート端部が長期間の使用によってもはじけ出
るようなことがなく、補修時にも枠部材をはずして再度
装着することができて作業が確実かつ容易にでき、ま
た、廃棄処分にあたっては、枠部材をはずすだけでクッ
ション本体とクッション体を容易に分離することができ
る樹脂製クッションシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂製クッションシートの一実施
の形態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る樹脂製クッションシートの一実施
の形態を示す一部の分解断面図である。
【図3】本発明に係る樹脂製クッションシートの一実施
の形態を示す一部の断面図である。
【図4】本発明に係る樹脂製クッションシートのクッシ
ョン本体とクッション体をブロー成形により製造する態
様であって、分割金型を開いてパリソンとクッション体
とを配置した態様を示す一部の分解断面図である。
【図5】図4の態様から分割金型を閉じてブロー成形す
る態様を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製クッションシート 2 クッション本体 2a ガイド部 3 クッション体 3a クッション材 4 枠部材 5 表皮シート 5a バリ 6 パーティングライン 7 係合突部 8 段部 9 隙間 10,10 分割金型 11 パリソン 11a バリ 12,12 ピンチオフ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空二重壁構造のクッション本体と、こ
    のクッション本体の一面に添着するクッション体と、ク
    ッション本体とその一面に添着したクッション体の両周
    端面に跨って嵌合される枠部材とで構成される樹脂製ク
    ッションシートであって、クッション体は、その表面と
    少なくとも周端面が表皮シートで覆われており、クッシ
    ョン本体とその一面に添着したクッション体の両周端面
    に跨って嵌合される枠部材によりクッション体の表皮シ
    ートの端部が押さえ込まれている構成を特徴とする樹脂
    製クッションシート。
  2. 【請求項2】 枠部材は、クッション本体の周端面と係
    合し、かつクッション本体とクッション体との境目に対
    応してクッション体の周端面を押さえる構成であること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂製クッションシート。
  3. 【請求項3】 クッション体の表皮シートは、クッショ
    ン体の周端面より十分はみ出す大きさであることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の樹脂製クッショ
    ンシート。
  4. 【請求項4】 中空二重壁構造のクッション本体と、こ
    のクッション本体の一面に添着するクッション体と、ク
    ッション本体とその一面に添着したクッション体の両周
    端面に跨って嵌合される枠部材とで構成される樹脂製ク
    ッションシートにおいて、そのクッション本体とクッシ
    ョン体とをブロー成形する方法であって、開いた分割金
    型間にクッション本体となるパリソンを配置するととも
    に、パリソンと一方の分割金型との間に表面を表皮シー
    トで覆ったクッション体を配置し、分割金型を閉じてパ
    リソン内に圧力流体を導入してブロー成形することによ
    り、クッション本体にクッション体が溶着一体化された
    クッションシートの構成部材を得ることを特徴とする樹
    脂製クッションシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 クッション体の表皮シートは、パリソン
    のパーティングラインを覆う大きさであることを特徴と
    する請求項4記載の樹脂製クッションシートの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076446A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Meiwa Ind Co Ltd 乗り物用フロアボードと、その端末処理方法
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