JPH0775747B2 - ビード部付金属薄円筒体及びその成形方法、並びに成形型 - Google Patents

ビード部付金属薄円筒体及びその成形方法、並びに成形型

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JPH0775747B2
JPH0775747B2 JP2418441A JP41844190A JPH0775747B2 JP H0775747 B2 JPH0775747 B2 JP H0775747B2 JP 2418441 A JP2418441 A JP 2418441A JP 41844190 A JP41844190 A JP 41844190A JP H0775747 B2 JPH0775747 B2 JP H0775747B2
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義春 中村
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シンニチ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属薄円筒体の軸方向
に沿った端部を除く部分の外周面に環状のビード部が一
体成形されているビード部付金属薄円筒体及びその成形
方法、並びに成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属薄円筒体の軸方向に沿った端部を除
く部分に鍔部を設ける従来の技術の一つとして、別体の
鍔体を成形して、これを金属薄円筒体に溶接により固着
するものがあった。しかし、この技術では、その成形工
数が多くなると共に、金属薄円筒体に対する鍔部の固着
強度も小さく、これらに加えて、溶接であるために見栄
えも悪かった。一方、金属薄円筒体の軸方向に沿った端
部を除く部分に環状のビード部を一体成形する技術はあ
るが、一体成形されるビード部が厚くなり、薄いビード
部を金属薄円筒体に一体成形する技術は、存在していな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、張出し成形
とプレス成形との組合わせにより、金属薄円筒体の軸方
向に沿った端部を除く部分に、薄い環状のビード部を一
体成形することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、金属薄円筒体の軸方向に沿
った一部分を全周に亘って外方に張り出させて、環状を
した張出し部を成形した後に、プレス成形によって該張
出し部を形成している金属薄板を密着又は近接させるこ
とにより、金属薄円筒体に環状をした薄いビード部を一
体成形することである。
【0005】
【実施例】図1は、金属薄円筒体1に張出し部2を成形
する工程を示す図であり、図2は、金属薄円筒体1に成
形された張出し部2をプレス成形によりビード部3にす
る工程を示す図である。最初に、本発明に係るビード部
付金属薄円筒体Aを成形す1ための型の構造について説
明し、その後に、この成形型を使用したビード部付金属
薄円筒体Aの成形工程について説明する。
【0006】図1及び図2において、成形型は、金属薄
円筒体1(図3参照)の内側におけるビード部3を成形
する部分よりも下方の部分に嵌め込まれる第1の内型1
1と、金属薄円筒体1における該第1の内型11が嵌め
込まれる部分とほぼ同一部分の外側に嵌め込まれる円筒
状の第1の外型12と、この第1の外型12の上端部に
着脱可能に装着されて、金属薄円筒体1の軸方向に沿っ
た端部を除く部分に環状の張出し部2を成形するための
円筒状の第2の外型13と、金属薄円筒体1における張
出し部2の内側の部分に前記第1の内型11に接続して
嵌め込まれる第2の内型14と、プレス成形により金属
薄円筒体1に成形された前記張出し部2を薄いビード部
3に成形するための円筒状のプレス型15とで構成され
る。第2の外型13の内周面には、金属薄円筒体1に張
出し部2を成形するための環状の張出し部成形溝16が
設けられている。また、プレス型15の内周面には、金
属薄円筒体1に成形された張出し部2を薄いビード部3
に成形するための環状のビード部成形溝17が設けられ
ている。
【0007】そして、図1の左半分に示されるように、
金属薄円筒体1の内側に第1の内型11を嵌め込むと共
に、その外側に第1の外型12を嵌め込むと、金属薄円
筒体1は、第1の内型11及び第1の外型12の上端か
ら所定長だけ突出した状態となる。更に第1の外型12
の上端部に第2の外型13を装着して、金属薄円筒体1
の上端部に嵌め込んだ第3の内型18と、前記第1の内
型11との間にウレタンゴム19を封入し、この状態で
第3の内型18によりウレタンゴム19を圧縮させる
と、図1の右半分に示されるように、その圧縮力によっ
てウレタンゴム19が変形される。これにより、金属薄
円筒体1は、その内側から加圧されて、その軸方向に沿
った一部分が全周に亘って第2の外型13の張出し部成
形溝16内に張り出されて、金属薄円筒体1に環状の張
出し部2が成形され、その状態が、図4で斜視図で示さ
れている。次に、第2の外型13を第1の外型12から
取り外すと共に、第3の内型18とウレタンゴム19と
を金属薄円筒体1の内側から取り外して、図2の左半分
に示されるように、第1の外型12の上端部にプレス型
15を装着すると共に、張出し部2が成形された金属薄
円筒体1の内側に第2の内型14を嵌め込む。この状態
でプレス型15を押付けると、図2の右半分に示される
ように、前工程において金属薄円筒体1に成形された環
状の張出し部2が、プレス型15のビード部成形溝17
の部分でプレスされて、該張出し部2を形成している薄
金属板が密着し、これにより環状の薄いビード部3が設
けられたビード部付金属薄円筒体Aが成形される(図5
参照)。実施例では、板厚0.6 mmのステンレス鋼製の金
属薄円筒体1を用い、金属薄円筒体の肉厚が小さいの
で、上記した張出し部2及びビード部3の成形は亀裂な
どが一切生ずることなく行われた。また、ビード部3を
形成している薄金属板が密着することなく、近接させる
ことにより、薄いビード部3を成形することも可能であ
る。なお、上記実施例では、金属薄円筒体1を内側から
加圧させて、これに張出し部2を成形するための加圧手
段として、ウレタンゴム19を使用し、このウレタンゴ
ム19の圧縮変形を利用して加圧力を得ているが、この
加圧手段は、ウレタンゴム19に限定されず、例えば油
圧力であってもよく、この油圧力を金属薄円筒体1の内
側に作用させて、張出し部2を成形することも可能であ
る。
【0008】
【発明の効果】本発明に係るビード部付金属薄円筒体
は、環状をした薄いビード部が金属薄円筒体に一体成形
されているので、金属薄円筒体に対するビード部の固着
強度が大きいのに加えて、外観も良好となる。また、本
発明に係るビード部付金属薄円筒体の成形方法によれ
ば、張出し成形とプレス成形との連続した2工程のみに
よって、金属薄円筒体の軸方向に沿った端部を除く部分
に環状をした薄いビード部を一体成形することができ
る。この結果、この種のビード部付金属薄円筒体の量産
が可能となる。更に、本発明に係るビード部付金属薄円
筒体の成形型は、2種類の内型と、プレス型を含めた3
種類の外型との組み合わせから成って、内周面に張出し
部成形溝が設けられた第2の外型と、同じく内周面にビ
ード部成形溝が設けられたプレス型との2種類の外型
を、金属薄円筒体の外側のビード部を成形する部分より
も下方に嵌め込まれた第1の外型の上端部に取り替えて
嵌め込むことにより、上記したビード部付金属薄円筒体
を成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属薄円筒体1に張出し部2を成形する工程を
示す図である。
【図2】金属薄円筒体1に成形された張出し部2をプレ
ス成形によりビード部3にする工程を示す図である。
【図3】未成形の金属薄円筒体1の部分斜視図である。
【図4】張出し部2が成形された金属薄円筒体1の部分
斜視図である。
【図5】本発明に係るビード部付金属薄円筒体Aの部分
斜視図である。
【符号の説明】
A:ビード部付金属薄円筒体 1:金属薄円筒体 2:張出し部 3:ビード部 11:第1の内型 12:第1の外型 13:第2の外型 14:第2の内型 15:プレス型 16:張出し部成形溝 17:ビード部成形溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄円筒体の軸方向に沿った端部を除
    く部分の外周面に、環状をした薄いビード部が一体とな
    って突出成形されているビード部付金属薄円筒体であっ
    て、 前記ビード部は、該金属薄円筒体の軸方向に沿った一部
    分を全周に亘って外方に張り出させて、この環状に張り
    出された部分を形成している金属薄板を密着又は近接さ
    せて成形されていることを特徴とするビード部付金属薄
    円筒体。
  2. 【請求項2】 金属薄円筒体の軸方向に沿った端部を除
    く部分の外周面に、環状をした薄いビード部が一体とな
    って突出成形されているビード部付金属薄円筒体の成形
    方法であって、 該金属薄円筒体の軸方向に沿った一部分を全周に亘って
    外方に張り出させて、環状をした張出し部を成形した後
    に、プレス成形によって該張出し部を形成している金属
    薄板を密着又は近接させて、該金属薄円筒体に環状をし
    た薄いビード部を一体成形することを特徴とするビード
    部付金属薄円筒体の成形方法。
  3. 【請求項3】 金属薄円筒体の軸方向に沿った端部を除
    く部分の外周面に、環状をした薄いビード部が一体とな
    って突出成形されているビード部付金属薄円筒体の成形
    型であって、 該金属薄円筒体における前記ビード部を成形する部分よ
    りも下方の部分に嵌め込まれる第1の内型と、該金属薄
    円筒体における該第1の内型が嵌め込まれる部分とほぼ
    同一部分の外側に嵌め込まれる円筒状の第1の外型と、
    該第1の外型の上端部に着脱可能に装着され、加圧手段
    によって該金属薄円筒体の内側に圧力を加えて該金属薄
    円筒体の軸方向に沿った一部分を全周に亘って、自身の
    内周面に設けられた環状の張出し部成形溝に張り出させ
    て該金属薄円筒体に張出し部を成形するための円筒状の
    第2の外型と、該張出し部を成形した後において該金属
    薄円筒体における該張出し部の内側の部分に前記第1の
    内型に接続して嵌め込まれる第2の内型と、内周面に環
    状のビード部成形溝が設けられて、該張出し部を成形し
    た後において前記第2の外型に替えて前記第1の外型の
    上端部に着脱可能に装着され、前工程において該金属薄
    円筒体に成形された張出し部をプレス成形により環状の
    ビード部に成形するための円筒状のプレス型と、から成
    ることを特徴とするビード部付金属薄円筒体の成形型。
JP2418441A 1990-12-28 1990-12-28 ビード部付金属薄円筒体及びその成形方法、並びに成形型 Expired - Lifetime JPH0775747B2 (ja)

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