JP2001118014A - 診療支援システム - Google Patents

診療支援システム

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JP2001118014A
JP2001118014A JP29487899A JP29487899A JP2001118014A JP 2001118014 A JP2001118014 A JP 2001118014A JP 29487899 A JP29487899 A JP 29487899A JP 29487899 A JP29487899 A JP 29487899A JP 2001118014 A JP2001118014 A JP 2001118014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】患者に対して実施すべき診療行為および実施時
期を提示する。 【解決手段】患者のある時点までの診療記録と類似度が
高い他の診療記録を抽出し、抽出された診療記録に記載
された診療行為および実施時期に基いて、上記患者に対
して実施すべき診療行為の計画を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医師、看護婦等の
医療従事者が利用するのに適した、電子的に保存された
医療行為に関する情報を処理する医療情報システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】医師あるいは看護婦等の医療従事者が医
療あるいは看護等の診療行為を行う際には、患者の過去
から現在までの状態の経過を把握した上で、医学的知識
および個人的経験および集団的経験に基づいて、診断あ
るいは治療計画等の意思決定を行っている。この意思決
定を支援するために、患者の様々な情報を参照できる情
報システムが提案されているが、操作者が選択した患者
情報を表示する機能が主であり、意思決定の大部分は依
然として医療従事者の判断に委ねられている。
【0003】また、診療行為の手順がある程度標準化で
きる症例に関しては、予め診療手順を定めておき、上記
診療手順に従って診療を進めることが、良質で均質な医
療の提供のためには有効とされており、医療従事者によ
る意思決定の負担もある程度軽減される。前記診療手順
はクリティカルパスあるいはクリニカルパスウェイなど
と呼称されており、文献1に示されるように、医療の質
および効率の向上に効果があるとされ、最近急速に医療
現場に取り入れられつつある(文献1:クリティカル・
パスと病院マネジメント、長谷川敏彦、薬業時報社)。
【0004】前記診療手順は、当初は紙の帳票を用いて
運用されていたが、情報システムを用いて運用する方法
も提案されている。例えば、特許第2815346号
「医療計画支援システム」によれば、既に実行した医療
行為および将来実行される医療行為を、分類毎に、かつ
日付毎に並べた表として定義し、前記診療手順を参照し
たり診療行為の記録を入力したりすることが可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記診療手順
は適用できる疾患が限られている。また、患者の状態が
診療手順どおりに進まない場合には、実施時期をずらし
たり、上記診療手順に基づく診療を中断する必要があ
る。以上のような診療手順からの変動や逸脱をヴァリア
ンスと呼称するが、ヴァリアンスの発生があまりにも多
い場合には当該疾患の診療手順そのものを変更する必要
が生じる。さらに、診療手順の作成には莫大な労力と時
間がかかる。対象とする疾患に関する過去の診療記録を
徹底的に調査し、医師および看護婦を主とする医療スタ
ッフが討論を重ねた上で、ようやく一つの疾患に関する
診療手順を作成することができる。以上の課題を解決す
ることは、上記の例を含む公知技術では、紙を用いた運
用でも、コンピュータを用いた情報システムでも、非常
に困難である。
【0006】また、診療の計画を立てる際には、患者の
回復度や診療行為に対する費用および収入を予測しなが
ら立案を行う必要がある。しかし、従来技術では上記予
測の大部分は医療従事者の判断に委ねられていた。
【0007】本発明の目的は、患者に施すべき診療行為
の計画を容易に作成できる診療支援システムを提供する
ことである。また、前記診療手順が作成あるいは適用で
きないような患者に対しても容易に最適な診療計画を作
成でき、さらに、患者の回復度あるいは診療行為に対す
る費用および収入を容易に予測できる診療支援システム
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の診療支援システムは、患者のある時点まで
の診療記録と類似度が高い一つ以上の他の診療記録を抽
出し、上記患者に対して実施すべき診療行為の計画を作
成する。また、患者に実施する予定の診療行為および実
施時期を操作者が入力した時に、上記患者のある時点ま
での診療記録に前記入力した診療行為を加え、上記患者
に対して他に実施すべき診療行為の計画を作成する。さ
らに、対象患者の回復の度合い、あるいは診療行為に必
要な費用あるいは診療行為の結果見込まれる収入のいず
れか一つ以上を予測する。
【0009】また、本発明の診療支援システムは、患者
の退院日、あるいは回復の度合い、あるいは対象患者へ
の診療行為に必要な費用、あるいは対象患者への診療行
為の結果見込まれる収入のいずれか一つ以上に関する目
標値を操作者が入力した時に、上記患者のある時点まで
の診療記録に前記目標値を加えたものと類似度の高い一
つ以上の他の診療記録を抽出し、上記患者に対して実施
すべき診療行為の計画を作成する。
【0010】また、本発明の診療支援システムは、実施
すべき診療行為の計画を、時間軸および項目軸に関する
確率分布として計算する。さらに、実施すべき診療行為
の確率分布を、確率の大小に応じた濃淡等の色の変化で
表示する。あるいは、実施すべき診療行為の確率分布に
関して、確率の大小を、棒グラフあるいは折れ線グラフ
等の図によって表示する。
【0011】また、本発明の診療支援システムは、作成
した診療計画を編集したり、あるいは保存したり、ある
いは保存されている診療計画を読み出したりする手段を
有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る診療支援シス
テムを図面に示した実施の形態を参照して説明する。
【0013】図1において、診療支援システム1は、操
作入力およびデータ入力を受け付ける、キーボードある
いはマウスのようなデータ入力手段13と、患者の診療
記録と、画面フォーマットデータと、印刷フォーマット
データと、プログラム等を記憶する、磁気ディスク記憶
装置のような記憶手段12と、データを画面に表示する
CRTディスプレイのような出力手段14と、プログラ
ムにしたがってデータを処理してシステムの動作を制御
するデータ処理手段11とを備える。なお、前記診療記
録とは、年齢、性別、主訴、生活習慣、家族歴等の入院
時記録、診療行為実施記録、検査結果等のいずれか1つ
以上を含む。
【0014】出力手段14は、診療記録のデータを印刷
するためのプリンタを含めてもよい。また、出力手段1
4は、CRTディスプレイに限らず、それに付加または
変更して入力手段13と一体になった液晶タッチパネル
でも、紙に情報を出力するプリンタでも、音声情報を出
力するスピーカーでも、あるいは前記装置の組み合わせ
を含んでいてもよい。入力手段13もまたマウスとキー
ボードに限らず、それに付加または変更してペンタブレ
ット、出力手段14と一体になった前記液晶タッチパネ
ル、音声情報を入力するマイク、画像情報を入力するカ
メラあるいはこれらの組み合わせを含んでいてもよい。
さらに、データの入出力については、上記の入力手段1
3および出力手段14に限らずそれに付加または変更し
て他の装置との間でデータを授受する通信手段を備えて
もよい。
【0015】本診療支援システム1は、記憶手段12に
記憶されたプログラムの制御の下で、以下の処理を実行
する。なお、このプログラムを使用する代わりに、専用
の論理回路を設けて、同等の機能を実現してもよい。
【0016】図2に示すように、前記プログラムが起動
されると、まず記憶手段12に格納されたフォーマット
データにしたがって、出力手段14には図1に例示する
ような診療計画表示画面21が表示される(手順30
0)。なお、前記診療計画とは、対象患者に関して入力
された診療記録と類似度の高い診療記録を抽出してデー
タ処理手段11が計算した、対象患者に対して実施すべ
き一連の診療行為の内容および実施時期の組のことであ
る。過去に保存した診療計画がある場合にはそれを表示
し、過去に保存されていない場合には起動後に作成して
表示してもよいし、過去に保存されておらずまた診療計
画の作成に必要な診療記録のデータが十分揃っていない
場合には空白のまま枠組みだけを表示してもよい。
【0017】診療計画を作成する際には、まず、データ
処理手段11における類似診療記録抽出手段111が、
患者のある時点までの診療記録との類似度が高い、一つ
以上の他の診療記録を抽出する。過去の診療記録を疾患
別あるいは症状別にグループ化しておき、対象患者の診
療記録との類似度が最も高い疾患あるいは症状の患者グ
ループの診療記録を抽出してもよい。
【0018】次に、データ処理手段11における診療計
画作成手段112が、抽出された診療記録に記載されて
いる診療行為をもとに、対象患者に対する診療計画を作
成する。類似度の高い診療記録が複数抽出された場合に
は、類似度の最も高い診療記録に記載された診療手順
を、すなわち診療行為とその実施時期の組を、診療計画
として採用してもよいし、抽出された診療記録の平均的
な診療手順を算出してもよいし、抽出された診療記録に
おける診療手順を確率分布として算出してもよい。
【0019】前記類似度の算出法はあらかじめ定めてあ
り、主訴およびその経過が類似する場合、あるいは診断
名が一致する場合、あるいは性別が一致し年齢が近い場
合、あるいは生活習慣および家族歴が類似する場合、あ
るいは検査結果が多くの項目で近い数値である場合、あ
るいはある時点までに実施した診療行為およびその履歴
が類似する場合等の条件のいずれかが満たされる場合に
類似度は高くなり、前記の条件が複数同時に満たされる
場合には類似度はさらに高くなる。また、類似度の計算
に使用する前記の条件や、類似度への影響の度合いを定
める重み付けは、操作者が自由に設定できるようにして
もよい。
【0020】診療計画表示画面21とは、検査あるいは
投薬あるいは治療あるいは食事あるいは退院計画等の診
療計画を、共通の時間軸に揃えて表示したものである。
図1の例では、診療行為の確率分布として作成した診療
計画を、検査あるいは投薬あるいは治療あるいは食事あ
るいは退院計画等の分類枠内に収まるように整列した上
で、確率の大小に応じた数段階の濃度値を有する長方形
の列によって表示する。本例では濃度値が大きいほど実
施される確率が高いことを示す。なお、診療行為の確率
分布は、図1のように表示色の変化によって表現しても
よいし、図3のように高さの異なる長方形によるグラフ
を用いて表現してもよい。なお、図で黒く塗り潰されて
いる長方形は実施済みの診療行為を示す。
【0021】また、診療記録の内容として、患者の回復
の度合いを示す指標あるいは患者への診療行為に必要な
費用あるいは患者への診療行為に対する収入等のいずれ
か一つ以上が記録されている場合には、診療計画の作成
と同時に、上記項目に関しても、蓄積された診療記録の
データから将来の推移を予測することが可能である。
【0022】患者の回復の度合いに関しては、度合いを
表す指標が明示的に記録されていなくても、上記指標を
算出するアルゴリズムを準備しておけば、診療記録のデ
ータに基づき算出が可能である。また、診療行為に関す
る費用および収入に関しても、費用および収入の金額が
明示的に記録されていなくても、費用および収入を計算
するアルゴリズムを準備しておけば、診療記録のデータ
に基づき、ある程度の正確さで推定することが可能であ
る。
【0023】算出された値は、図4のように、患者の回
復度を折れ線グラフで表示してもよい。本例では、グラ
フが上へ向くほど患者の状態がよいことを示す。将来の
推移に関しては、本例では算出された回復度の平均値で
描いた折れ線グラフおよび標準偏差を示す縦棒で示して
いるが、平均値で描いた折れ線グラフおよび標準偏差を
示す長方形そして最大値および最小値を示す縦棒で示し
てもよいし、中央値で描いた折れ線グラフおよび第1四
分位数および第3四分位数を示す長方形そして最大値お
よび最小値を示す縦棒で示してもよい。
【0024】また、図5のように、その日までの診療行
為に関する総費用を折れ線グラフで表示してもよい。将
来の推移に関する表現は患者の回復度と同様に示すこと
ができる。また、収入に関しても同様に算出および表示
することができる。さらに、費用および収入のグラフを
同一画面上に重ねて表示してもよい。
【0025】なお、本実施の形態で説明に用いている図
の例では、診療計画表示画面21には診療計画あるいは
患者の回復度あるいは総費用等の表あるいはグラフのみ
を表示しているが、患者選択あるいは表示倍率変更ある
いは表示画面スクロールあるいは印刷指示あるいは終了
指示等の操作入力のためのアイコンあるいはリストボッ
クスあるいはスクロールバー等の操作用画面部品を同画
面上に表示してもよい。また、例えばマウスの右クリッ
ク等の操作により操作用リストボックスを表示する方式
にしてもよい。診療記録データの入力あるいは診療計画
の作成指示等の操作に関しても同様である。
【0026】図2に戻り、判別手順301では、操作者
からの入力操作を待機する。上記入力操作とは、患者選
択あるいは表示倍率変更あるいは表示画面スクロールあ
るいは印刷指示あるいは終了指示あるいは診療手順の計
算の指示等の操作に関する入力や、年齢あるいは性別あ
るいは主訴あるいは所見あるいは検査結果あるいは診療
行為実施記録あるいは診療計画等の診療記録データ等の
入力を含み、それぞれ予め設定しておいた方法で入力を
受け付ける。例えば、診療計画表示画面21において、
マウスのダブルクリックにて診療行為を指定すると表示
される入力ボックスを用いて、キーボードにて実施日時
を入力してもよいし、マウスにて診療行為と実施予定日
時の両方を指定してもよい。
【0027】判別手順302では、入力操作が診療計画
作成の指示であった場合に、診療計画作成のための一連
の処理を実行する。手順303では、診療計画作成の指
示が入力された時点までの患者の診療記録に類似した、
一つ以上の他の診療記録を抽出し、手順304では、抽
出された診療記録に基づいて上記の方法で診療計画を作
成する。診療計画が作成された後は、手順305で診療
計画表示画面21の再表示を行い、手順301の入力操
作待機状態に戻る。入力操作が診療計画作成の指示以外
のものであった場合には、処理は判別手順306へ進
む。
【0028】判別手順306では、入力操作が終了指示
以外のものであった場合には手順307へ進む。手順3
07では、入力操作に従って各種パラメータの変更ある
いはデータの保存等の処理を行った上で、診療計画表示
画面21を再表示し、手順301の入力操作待機状態に
戻る。操作の種類に応じて行う処理の詳細については省
略する。なお、判別手順306において、入力操作が終
了指示であった場合には、本システムの動作を終了す
る。
【0029】以上からわかるように、本実施の形態で
は、操作者は、患者に関する診療記録の各種項目を入力
することにより、対象患者に対して実施すべき診療行為
および実施時期の組からなる診療計画を、蓄積された診
療記録のデータから容易に作成することが可能となる。
また、対象患者の回復の度合いあるいは診療行為に必要
な費用あるいは診療行為の結果見込まれる収入およびそ
の推移も容易に予測することが可能である。また、患者
の状態が様々に変化した場合でも、あるいは合併症を併
発した場合でも、さらにはクリティカルパスを定めるの
が困難である慢性疾患である場合でも、診療記録の各項
目を入力して類似診療記録を抽出することによって、診
療計画を容易に作成することが可能である。さらに、前
記診療計画を一連の診療行為の確率分布として計算する
ことにより、抽出された診療計画が包含する変動すなわ
ちヴァリアンスの可能性に関しても、容易に把握かつ予
測することが可能である。
【0030】なお、本システムで診療計画を作成できる
対象患者は1名に限らず、年齢あるいは性別あるいは疾
患等の項目あるいはそれらの組み合わせに関してグルー
プ化した対象患者の群に対する標準的な診療計画を作成
することも可能である。この場合、対象患者群に対する
標準的な診療手順を求めることが可能となる。例えば、
診療記録データとして疾患名のみを入力して診療計画を
作成することにより、特定の疾患に対する標準的な診療
手順すなわちクリティカルパスを求めることができる。
また、作成した上記診療手順に対して、医療従事者の判
断により、診療行為の追加修正等の編集を加えることに
より、クリティカルパスの修正を行うことができる。さ
らに、作成した上記診療手順を保存することにより、他
の患者の同様な疾患の症例で読み出して利用することが
できる。
【0031】また、本例の手順301において、操作者
は、診療計画表示画面21に表示された診療行為の中か
ら、患者に実施する予定の診療行為および実施時期を決
定して入力することも可能である。上記入力を予定診療
行為と呼び、予め設定しておいた方法で入力する。例え
ば、診療計画表示画面21において、マウスの右クリッ
クにて診療行為を指定すると表示される入力ボックスを
用いて、キーボードにて実施予定時期を入力してもよい
し、マウスにて診療行為と実施予定時期の両方を指定し
てもよい。
【0032】図6の例では、予定診療行為として5日目
の投薬Eおよび治療Fおよび食事Hが指定された状態を
示しており、予定診療行為として指定された診療行為を
二重の長方形にて表示してある。ある時点以前の情報で
ある診療記録とは異なり、予定診療行為はある時点より
先の情報である。しかし、蓄積した診療記録のデータか
ら診療計画を作成する際に、類似診療記録の抽出条件と
して予定診療行為を加え、実施事項と同様に扱って類似
度を計算するだけで、実施すべき他の診療行為の計画を
作成することが可能となる。図6には、予定診療行為を
設定した上で作成した診療計画の例を示してある。ま
た、同様に、指定した予定診療行為を実施した場合の患
者の回復度あるいは診療行為に対する費用および収入の
推移を予測することも可能である。
【0033】以上からわかるように、本実施の形態で
は、操作者は、患者に実施する予定の診療行為および実
施時期を決定した場合、他の診療行為あるいは患者の回
復度あるいは診療に対する費用および収入の推移を予測
し、診療行為および実施時期の様々な組合わせに関する
予測値を比較しながら診療計画を立案することが可能と
なる。
【0034】さらに、本例の手順301において、操作
者は、対象患者の退院日、あるいは回復の度合い、ある
いは対象患者への診療行為に必要な費用、あるいは対象
患者への診療行為に対する収入等に関する目標値を入力
することも可能である。上記目標値も予め設定しておい
た方法で入力する。
【0035】図7に、目標値として目標退院日を第2週
の3日目に設定した例を示す。図7では、目標値は旗の
絵によって示してある。また、図8に、目標値として総
費用の上限値を設定した例を示す。図8では、目標値は
旗の絵が付属した太線で示しており、上限値であること
を下向きの三角形によって示している。
【0036】前記の目標値には、目標退院日あるいはリ
ハビリ終了目標日等のように、予定診療行為と同様に扱
えるものもあるが、総費用の上限値等のように、日時の
情報を持たないものもある。しかし、蓄積した診療記録
のデータから類似診療記録を抽出する際に、抽出条件に
退院日あるいは回復度あるいは費用あるいは収入の一致
度を加えて類似度を計算するだけで、指定した目標値を
満足するために必要な診療計画を作成することが可能と
なる。
【0037】以上からわかるように、本実施の形態で
は、操作者は、退院日あるいは回復度あるいは費用ある
いは収入に関する目標値を入力した場合、その目標値を
達成するのに必要な診療計画を作成することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、蓄積された診療記録の
データから、前記診療計画を容易作成できる。また、患
者の回復の度合いあるいは診療行為に必要な費用あるい
は診療行為の結果見込まれる収入およびその推移も容易
に予測できる。さらに、患者の状態が様々に変化した場
合でも、あるいは合併症を併発した場合でも、さらには
クリティカルパスを定めるのが困難である慢性疾患であ
る場合でも、診療計画を容易に作成できる。また、抽出
された診療計画が包含する変動すなわちヴァリアンスの
可能性に関しても、容易に把握かつ予測できる。さら
に、特定の疾患に対する標準的な診療手順すなわちクリ
ティカルパスを容易に求めることができる。
【0039】また、患者に実施する予定の診療行為およ
び実施時期を決定した場合、他の診療行為あるいは患者
の回復度あるいは診療に対する費用および収入の推移を
予測し、診療行為および実施時期の様々な組合わせに関
する予測値を比較しながら診療計画を立案することが可
能となる。さらに、退院日あるいは回復度あるいは費用
あるいは収入に関する目標値を入力した場合、その目標
値を達成するのに必要な診療計画を作成することができ
る。
【0040】従って、医療従事者が、過去の実績に基づ
いた信頼度の高い診療計画を容易に作成し、効率よく診
療を進めることができるため、良質で均質な医療が提供
できるという著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成および表示画
面例を示す説明図。
【図2】図1の装置で使用するプログラムのフロー図。
【図3】図1の装置で診療計画をグラフ表示した画面を
示す図。
【図4】図1の装置で患者の回復の度合いを表示した画
面を示す図。
【図5】図1の装置で診療に必要な費用を表示した画面
を示す図。
【図6】図1の装置で診療計画を作成して表示した画面
を示す図。
【図7】図1の装置で目標退院日を入力した診療計画を
表示した画面を示す図。
【図8】図1の装置で総費用の上限値を入力した診療計
画を表示した画面を示す図。
【符号の説明】
1…診療支援システム、11…データ処理手段、111
…類似診療記録抽出手段、112…診療計画作成手段、
12…記憶手段、13…入力手段、14…出力手段、2
1…診療計画表示画面。
フロントページの続き (72)発明者 炭野 重雄 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松尾 仁司 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5B049 AA02 BB41 CC03 DD05 EE05 FF02 FF03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子的に保存された医療情報を処理する医
    療情報システムにおいて、患者のある時点までの診療記
    録と類似度が高い一つ以上の他の診療記録を抽出し、上
    記患者に対して実施すべき診療行為の計画を作成する手
    段を有することを特徴とする診療支援システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の診療支援システムにおい
    て、患者に実施する予定の診療行為および実施時期を操
    作者が入力した時に、上記患者のある時点までの診療記
    録に前記入力した診療行為を加え、上記患者に対して他
    に実施すべき診療行為の計画を作成する手段を有するこ
    とを特徴とする診療支援システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の診療支援システ
    ムにおいて、対象患者の回復の度合い、あるいは診療行
    為に必要な費用あるいは診療行為の結果見込まれる収入
    のいずれか一つ以上を予測する手段を有することを特徴
    とする診療支援システム。
  4. 【請求項4】電子的に保存された医療情報を処理する医
    療情報システムにおいて、患者の退院日、あるいは回復
    の度合い、あるいは対象患者への診療行為に必要な費
    用、あるいは対象患者への診療行為の結果見込まれる収
    入のいずれか一つ以上に関する目標値を操作者が入力し
    た時に、上記患者のある時点までの診療記録に前記目標
    値を加えたものと類似度の高い一つ以上の他の診療記録
    を抽出し、上記患者に対して実施すべき診療行為の計画
    を作成する手段を有することを特徴とする診療支援シス
    テム。
  5. 【請求項5】請求項1、2および4のいずれかに記載の
    診療支援システムにおいて、実施すべき診療行為の計画
    を、時間軸および項目軸に関する確率分布として計算す
    る手段を有することを特徴とする診療支援システム。
  6. 【請求項6】請求項5の診療支援システムにおいて、実
    施すべき診療行為の確率分布を、確率の大小に応じた濃
    淡等の色の変化で表示する手段を有することを特徴とす
    る診療支援システム。
  7. 【請求項7】請求項5の診療支援システムにおいて、実
    施すべき診療行為の確率分布に関して、確率の大小を、
    棒グラフあるいは折れ線グラフ等の図によって表示する
    手段を有することを特徴とする診療支援システム。
  8. 【請求項8】請求項1、2および4のいずれかに記載の
    診療支援システムにおいて、作成した診療計画を編集す
    る手段を有することを特徴とする診療支援システム。
  9. 【請求項9】請求項1、2および4のいずれかに記載の
    診療支援システムにおいて、作成した診療計画を保存す
    る手段を有することを特徴とする診療支援システム。
  10. 【請求項10】請求項1、2、4および8のいずれかに
    記載の診療支援システムにおいて、保存されている診療
    計画を読み出す手段を有することを特徴とする診療支援
    システム。
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