JP2004265105A - 投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、注射等の薬剤の投薬状況の認識性がよく、視覚的に容易に把握することのできる投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による投薬管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、薬剤の種類及び手技の種類を表示する第1領域を表示する第1領域表示手段と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明による投薬管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、薬剤の種類及び手技の種類を表示する第1領域を表示する第1領域表示手段と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤の投薬状況を管理するための投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の注射オーダ処理装置のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
図11において、薬品ファイル21から患者に注射すべき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の量とからなる手技と該当手技の実施日及び該当手技の実施回数とからなるオーダを一つの区切としてオーダファイル22へ登録する。オーダファイルに登録された各区切の実施状況を記憶し、記憶されている各区切の実施状況を外部指示に基づいて変更し、変更された各区切の実施状況を表示出力する。各区切を構成する各実施日における各手技毎の実施状況を変更し、変更された各区切の各実施日における各手技の実施状況を個別に診療履歴画面として表示出力する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−113074号公報(段落0049〜0051、図1、図2及び図10)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、診療履歴画面で注射の実施状況を把握することはできたが、実施状況を把握するためには診療履歴画面内で記号化された表示内容を解読しなければならず、オーダの認識性が悪かったため、実施状況の容易な把握が困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、注射等の薬剤の投薬状況の認識性がよく、視覚的に容易に把握することのできる投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の投薬状況管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、薬剤の種類及び手技の種類を表示する第1領域を表示する第1領域表示手段と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段とを備える。
【0007】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを日付と時間で区分したカレンダ形式で前記第2領域を表示する。
【0008】
また、前記薬剤を投薬するための複数の手技の種類を表示し、いずれかの手技を選択可能にする第3領域を表示する第3領域表示手段をさらに備える。
【0009】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤及び前記投薬時期が決定されることにより、前記薬剤アイコンを第2領域に表示する。
【0010】
また、前記第2領域表示手段は、前記第2領域において、前記薬剤アイコンがコピーされて別の投薬時期にペーストされると、当該ペーストされた投薬時期に同一の薬剤アイコンを表示する。
【0011】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを前記第2領域に表示する際に、前記第1領域から薬剤を選択して投薬計画を立てた計画者名または計画者コードを表示する。
【0012】
また、前記薬剤アイコンが第2領域に表示された後に、薬剤、手技または投薬時期を変更するための投薬計画変更手段をさらに備える。
【0013】
また、前記投薬計画変更手段によって、薬剤、手技または投薬時期が変更された場合には、前記第2領域表示手段は、変更者名または変更者コードを表示する。
【0014】
また、前記薬剤、手技または投薬時期を変更する理由を入力することにより、前記薬剤、手技または投薬時期の変更を可能にする投薬計画変更手段をさらに備える。
【0015】
また、前記第2領域表示手段は、前記投薬時期の変更理由を前記第2領域に表示する。
【0016】
また、前記第2領域表示手段は、投薬済み指令が入力されると、前記薬剤アイコンを薬剤が空になったことを示す薬剤アイコンに切り替える。
【0017】
また、前記第2領域表示手段は、投薬後には投薬者の表示を前記第2領域に表示する。
【0018】
また、前記薬剤の投薬量を設定するための投薬量設定手段を備える。
【0019】
また、投薬時期の所定時間前に、投薬の準備を促す投薬準備催促手段をさらに備える。
【0020】
また、投薬時期から所定時間が経過しても未投薬であると判定した場合に未投薬であることを報知する未投薬報知手段をさらに備える。
【0021】
本発明の投薬状況管理プログラムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理するために、コンピュータを、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域を表示する第1領域表示手段、及び、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段として機能させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の投薬状況管理システムのシステム構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルの構造を示す図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の投薬状況管理システムは、制御部11、モニタ12、計画入力部13、実績入力部14、薬剤記憶部15、手技記憶部16、計画・実績記憶部17、計画者ID・実施者ID記憶部18及び患者ID記憶部19を備える。
【0025】
制御部11は、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域をモニタ12に表示する第1領域表示手段と、第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域をモニタ12に表示する第2領域表示手段としての役割を担う。この制御部11は他の手段としての役割も担うが、詳細は後述する。また、モニタ12は、制御部11によってその表示内容が制御される表示手段である。
【0026】
計画入力部13は、医師が薬剤の種類及び手技の種類を選択して計画を入力するための入力部であり、実績入力部14は、医師または看護士が計画通りに医療行為を行う際に、その実績を入力するための入力部である。これら計画入力部13及び実績入力部14は、例えば、キーボード及びマウスで構成されるが、実績を入力できる手段であればこれらに限られるものではない。
また、薬剤記憶部15は、医療行為に用いる薬剤の種類を記憶保持するデータベースであり、例えば、注射薬、点滴薬、服用薬等の種類を記憶保持している。
【0027】
手技記憶部16は、薬剤を患者に投薬する際の手技を記憶保持するデータベースであり、例えば、注射の手技としては静脈注射(図中では「静注」と略す)、皮下注射(同様に「皮下注」と略す)、及び、筋肉注射(同様に「筋注」と略す)を記憶保持しており、点滴の手技としてはIntravenous hyperalimentation(以下、IVHと略す)等を記憶保持している。薬剤記憶部15に記憶保持される薬剤と手技記憶部16に記憶保持される手技は識別ID等で対応付けられている(データファイルの構造については後述する)。
なお、服用薬等のように手技がない薬剤の場合は、後述するモニタ12への表示においても手技を表示しない。
【0028】
計画・実績記憶部17は、計画入力部13及び実績入力部14で入力された情報を記憶保持するデータベースである。また、計画者ID・実施者ID記憶部18は、医師、看護士及び看護婦のIDを記憶保持するデータベースである。さらに、患者ID記憶部19は、患者のIDを記憶保持するデータベースである。
【0029】
また、本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルは、図2(a)ないし図2(e)に示すように構成されている。
図2(a)ないし(e)は、それぞれ、薬剤種テーブル、手技種テーブル、投薬・実績計画テーブル、職員テーブル、患者テーブルを示している。
【0030】
図2(a)に示すように、薬剤種テーブルは、薬剤コード、薬剤名称、アイコン(未実施/実施済みの双方)及び手技コードで構成されており、このテーブルは薬剤記憶部15に記憶保持されている。
図2(b)に示す手技種テーブルは、手技の内容を手技コードと関連させたものであり、このテーブルは手技記憶部16に記憶保持されている。
上述したように、手技は薬剤の種類によって決まるため、通常は図2(a)に示すように薬剤コードと手技コードを対応付けて記憶保持している。幾つかの手技を選択できる薬剤の場合は、その薬剤に対して複数の手技コードを対応付けておけばよいし、服用薬のように手技を必要としない薬剤の場合は、手技コードをブランクにしておけばよい。
【0031】
図2(c)に示す投薬・実績計画テーブルは、患者ID、日付、時間帯、薬剤コード、手技コード、指示回数、実施回数、指示者コード、指示日、変更者コード、変更日、実施者コード及び実施日で構成されており、計画・実績記憶部17に記憶保持されている。
図2(d)に示す職員テーブルは、医師及び看護士の職員コードを職員名と関連付けて構成したものであり、計画者ID・実施者ID18に記憶保持されている。
図2(e)に示す患者テーブルは、患者IDを患者名と関連付けて構成したものであり、患者ID記憶部19に記憶保持されている。
【0032】
図3は、本発明の投薬状況管理システムにおける第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。なお、ここでは例示的に、薬剤の名称として注射及び点滴を示し、注射の手技としては静注、皮下注、及び、筋注を示し、点滴の手技としてはIVH等を示す。
【0033】
図3に示すように、第1領域には、A注射薬、B注射薬、C点滴薬及びD注射薬の薬剤の名称と容量が表示されると共に、各投薬に対応する手技(静注、筋注、皮下注及びIVH)が表示されている。
【0034】
また、第2領域は、横軸方向に日付が設定され、縦軸方向に午前(AM)、午後(PM)及び深夜に3区分された時間帯が設定されたカレンダ形式で表示される。この第2領域には、第1領域から選択された薬剤の外観(薬剤容器の形態、容量、色)と投薬状況(投薬済み/未投薬の別)を表現したアイコンと手技の種別が投薬時期と共に表示される。
【0035】
このカレンダ形式の第2領域には、第1領域において医師によって薬剤及び手技が選択されると共に、その投薬時期(日付と時間帯)が指定されると、該当する投薬時期に薬剤の形態を示す薬剤アイコンが表示される。具体的には、計画入力部13を操作し、第1領域内で薬剤の種類を表す文字を第1領域から第2領域にドラッグ・アンド・ドロップすることにより、第2領域に薬剤の形態を示す薬剤アイコンを表示できるように構成されている。このとき、選択された薬剤に識別IDで関連付けられた手技が第2領域の左欄に表示される。
【0036】
また、上述のようにして薬剤が選択されて投薬計画が立てられた場合には、当該薬剤を第1領域から選択して投薬計画を立てた計画者名または計画者IDを表示してもよい。具体的には、計画者ID・実施者ID記憶部18内のデータと照合して医師名または医師IDを第2領域の下に表示すればよい。
【0037】
第2領域に表示される薬剤アイコンは、薬剤が注射薬の場合は、注射薬の形態である注射器を表す薬剤アイコンであり、注射前は注射薬が充填されていることを示す薬剤アイコンであるが、注射後は空になった注射器を示す薬剤アイコンに切り替わる(切り替わった状態については後述する)。即ち、薬剤アイコンは、薬剤の外観(薬剤容器の形態、容量、色)と投薬状況(投薬済み/未投薬の別)を表すものであり、薬剤名及び手技は第2領域の左欄に文字で表示される。
【0038】
このような第2領域における表示は、点滴の場合も同様である。即ち、点滴前は点滴の形態を示す点滴容器内に点滴薬が充填された薬剤アイコンが表示されるが、点滴後は点滴薬が空になった点滴容器に薬剤アイコンが切り替わる。点滴薬名、投薬量及び手技は左欄に文字で表示される。
【0039】
このような薬剤アイコンの切り替えは、第2領域の下に表示された実施ボタンが押されることによって実行される。この実施ボタンは、実績入力部14のみから押すことのできるボタンであり、医師または看護士が投薬を行う際に実施ボタンを押すことにより投薬済み指令が入力され、薬剤アイコンが空の表示に切り替わり、投薬が行われたことを一目で確認できるようにする。
【0040】
図4は、本発明の投薬状況管理システムにおける投薬実施後の第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
図4に示すように、第2領域内においてマウスで実施箇所をクリックし、実施ボタンを押すと(この場合は、楕円で囲まれた3つ注射及び1つの点滴がクリックされた状態を示している)、クリックされたこれらのアイコンが空の注射器及び点滴薬容器を示すアイコンに切り替わる。
【0041】
図5は、本発明の投薬状況管理システムにおいてモニタの第2領域に示すアイコンを拡大して示す図である。
図5(a)、(b)、(c)は、それぞれ、薬剤が充填された状態及び空の状態における注射器(大)、注射器(小)、点滴容器のアイコンを示している。このように、それぞれのアイコンは、一目で薬剤の有無を確認できるように構成されている。
【0042】
また、実施ボタンを押す際には、投薬を行う医師または看護士の氏名またはIDの入力を求めるように構成してもよく、さらに、入力された氏名またはIDを第2領域の下に表示するように構成してもよい。
【0043】
一般に、同一の患者にはある一定の期間にわたって同一の薬剤を投薬することが多いため、上述のようにして第2領域に表示された薬剤アイコンをコピーして、第2領域に表示されるカレンダの別の日時あるいは時間帯にペーストすれば、医師は、特定の患者についての投薬計画を容易に作成することができる。
【0044】
また、医師が手技を選択できるような薬剤に対応するために、図3に示すように、手技を選択するための第3領域を表示する。手技を選択する場合は、医師が第1領域から薬剤を選択すると共に、第3領域から手技を選択し、薬剤及び手技を第2領域にドラッグ・アンド・ドロップすることにより投薬計画を作成することができる。
【0045】
また、投薬計画を変更または中止する必要が生じる場合もあることから、本発明の投薬状況管理システムは、第2領域の下に変更ボタンを表示する。投薬計画の変更は、医師でなければ行うことができないため、変更ボタンは計画入力部13のみから押すことができるボタンである。また、投薬計画が変更された場合は、第2領域の下に変更を行った医師の氏名または医師IDを表示する。
【0046】
また、投薬計画の変更に際しては、医療行為における安全性を確保するために、変更の理由を求めるように構成してもよく、さらに、変更理由が記載された場合にのみ投薬計画を変更できるように構成してもよい。また、変更の理由を第2領域に表示するようにしてもよい。
【0047】
また、一般に薬剤の内容量は薬剤の種類によって定められているが、医療の現場においては少なめに処方したり、また、多めに処方する必要がある場合もある。このような場合に備えて、薬剤の投薬量を任意に設定するための投薬量設定手段を備えてもよい。例えば、第1領域から薬剤を選択する際に、任意の投薬量を入力できるように構成すればよい。なお、このような投薬量設定手段は、制御部11及び計画入力部によって構成される。
【0048】
また、第2領域に表示された投薬計画を管理し、投薬時期の所定時間前に、投薬の準備を促す投薬準備催促手段としての機能を制御部11がさらに備えるように構成してもよい。
また、投薬時期から所定時間が経過しても未投薬であると判定した場合は、未投薬であることを報知する未投薬報知手段としての機能を制御部11がさらに備えるように構成してもよい。
【0049】
以上のような構成により、本発明の投薬管理システムの制御部11は下記のような制御処理を行う。
図6は、本発明の投薬状況管理システムにおいて投薬計画を立てるための処理を表すフローチャートである。
図6において、まず、ステップS1で医師の氏名またはIDが入力されたかを判定する。入力された場合はフローがステップS2に進行し、入力情報の照合を行う。この照合処理は、計画者ID・実施者ID記憶部18に記憶保持されたデータのうちの医師IDと入力情報を照合することによって行われる。
【0050】
続くステップS3において、照合できたかどうかを判定する。照合できた場合は、フローはステップS4に進行し、医師名または医師IDを第2領域の下に表示する。
ステップS4が終了すると、フローはステップS5に進行し、患者名が入力されたか否かを判定する。患者名が入力されたと判定した場合は、フローはステップS6に進行し、モニタ12に患者名を表示する。なお、患者名は、図3に示すように、同一画面内において第1ないし第3領域とは別に表示してもよいし、例えば、第2領域内に表示するようにしてもよい。
【0051】
ステップS6が終了すると、フローはステップS7に進行し、薬剤が選択されたかどうかを判定する。薬剤が選択された場合は、続くステップS8Aにおいて、ステップS7で選択された薬剤に対応する手技で良いか否かを判定する。対応する手技で良いと入力された場合は、続くステップS9において投薬時期が指定されたか否かを判定する。
【0052】
投薬時期が指定された場合は、続くステップS10において、S7で選択されたと判定した薬剤を表す薬剤アイコンをステップS9で指定されたと判定した投薬時期に表示する。フローはステップS11に進行し、薬剤に関連する手技を第2領域に表示する。以上でフローは終了する(END)。
【0053】
また、ステップS8Aにおいて、関連する手技では良くないと入力された場合は、フローはステップS8Bに進行し、手技が選択されたか否かを判定する。手技が選択された場合はフローはステップS9に進行する。
また、ステップS1、S3、S5,S8BおよびS9において判定がNoであった場合は、図6に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0054】
図7は、本発明の投薬状況管理システムにおいて、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストする際の処理を示すフローチャートである。
このようなコピー・アンド・ペースト処理は、医師のみが行うことのできるものである。従って、すでにログアウトしているような場合は、図7に示すステップS12の前に図6に示すステップS1〜S3と同様の医師の氏名またはIDの照合処理を行う。
【0055】
ステップS12では、薬剤アイコンがコピーされたか否かを判定する。コピーされたと判定した場合は、続くステップS13において、別の投薬時期が指定されたか否かを判定する。
別の投薬時期が指定された場合は、フローはステップS14に進行し、コピーされた薬剤アイコンを第2領域内の指定された投薬時期に表示する。
なお、薬剤の数を増やしたい場合、例えば注射の本数を2本にしたいような場合には、マウスを右クリックして数値を入力することにより薬剤の数を設定できるように構成しても良い。
【0056】
図8は、本発明の投薬状況管理システムにおける投薬計画の変更処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11の投薬計画変更手段としての役割によって実行される。
このような投薬計画の変更処理は、医師のみが行うことのできるものである。従って、図8では省略してあるが、ログアウトしているような場合は、図8におけるステップS20の前に、図6に示すステップS1〜S3と同様の照合処理を最初に行う。
なお、投薬計画の変更とは、単に薬剤の種類、手技の種類または投薬時期を変更することに限らず、投薬の中止をも含むものとする。
【0057】
ステップS20において、投薬計画の変更または中止処理を行うのか否かを判定する。変更または中止処理を行うと入力された場合は、ステップS21において、変更処理であるかどうかを判定する。変更処理であると判定した場合は、続くステップS22Aにおいて、薬剤の変更であるか否かを判定する。薬剤の変更であると入力された場合は、フローはステップS23Aに進行し、薬剤が変更されたか否かを判定する。変更された場合はフローはステップS24Aに進行し、変更の理由が入力されたか否かを判定する。
【0058】
変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Aに進行し、変更後の薬剤アイコンと変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、薬剤の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS20、S23A及びS24Aにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0059】
また、ステップS22Aにおいて薬剤の変更ではないと判定した場合は、フローはステップS22Bに進行し、手技の変更であるかを判定する。手技の変更であると判定した場合は、ステップS23Bにおいて変更後の手技が入力されたかを判定する。入力されたと判定した場合は、フローはステップS24Bに進行し、手技を変更する理由が入力されたかを判定する。
【0060】
変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Bに進行し、変更後の手技と変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、手技の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS23B及びS24Bにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0061】
また、ステップS22Bにおいて手技の変更ではないと判定した場合は、フローはステップS22Cに進行し、投薬時期の変更であるかを判定する。投薬時期の判定であると判定した場合は、フローはステップS23Cに進行し、投薬時期が入力されたかを判定する。投薬時期が入力された場合は、フローはステップS24Cに進行し、投薬時期を変更する理由が入力されたかを判定する。
【0062】
投薬時期の変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Cに進行し、変更後の投薬時期と変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、投薬時期の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS23C及びS24Cにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0063】
また、ステップS21において、変更処理ではないと判定した場合は、フローはステップS27に進行し、中止処理を行うのか否かを判定する。中止処理であると判定した場合は、フローはステップS28に進行し、中止対象となる薬剤アイコンが選択されたかを判定する。選択された場合はフローはステップS29に進行し、本当に中止するのかを判定する。本当に中止すると入力された場合は、フローはステップS30に進行し、投薬を中止する理由が入力されたかを判定する。
【0064】
中止理由が入力された場合は、続くステップS31において第2領域から薬剤アイコンを消去し、中止理由を表示する。さらに続くステップS26において、投薬計画を中止した医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS28、S29及びS30において判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0065】
図9は、本発明の投薬状況管理システムにおける薬剤アイコンの表示を切り替える処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS50において医師または看護士の氏名またはIDが入力されたかを判定する。入力された場合はフローがステップS51に進行し、入力情報の照合を行う。この照合処理は、計画者ID・実施者ID記憶部18に記憶保持されたデータと照合することによって行われる。
【0066】
続くステップS52において、照合できたかどうかを判定する。照合できた場合は、さらにフローはステップS53に進行し、実施ボタンが押されたか否かを判定する。実施ボタンが押されたと判定した場合は、ステップS54において薬剤アイコンを空の表示に切り替える。さらに続くステップS55において、実施ボタンを押した医師または看護士の氏名またはIDを第2領域の下に表示する。
【0067】
図10は、本発明の投薬状況管理システムにおける制御部11の投薬準備催促手段及び未投薬報知手段としての処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS80において、制御部11は、第2領域内に薬剤アイコンで表された投薬計画について未投薬であるか否かを判定する。
【0068】
未投薬であると判定された投薬計画がある場合は、フローはステップS81に進行し、投薬時期より前であるかを判定する。投薬時期より前であると判定された場合は、フローはステップS82に進行し、投薬時期より所定期間前であるか否かを判定する。判定時が投薬時期より所定期間前である場合は、フローはステップS83に進行し、投薬の準備を催促すべく、例えば警報を発報したり、モニタに警告を表示する。準備を催促した後は、処理は終了する。
【0069】
また、ステップS82において、投薬時期より所定期間前ではない(すなわち、投薬期間より所定期間以上前である)と判定した場合は、投薬の準備を催促する必要はないため、処理は終了する。
【0070】
また、ステップS81において、投薬時期より後であると判定した場合は、フローはステップS84に進行し、投薬時期から所定期間を経過したかを判定する。所定期間を経過したと判定した場合は、フローはステップS85に進行し、未投薬であることを報知すべく、例えば警報を発報したり、モニタに警告を表示する。報知処理を行った後は、処理は終了する。
また、ステップS84において、投薬時期から所定期間を経過していないと判定した場合は、報知処理を行う必要はないため、処理は終了する。
【0071】
以上、本発明の投薬状況管理システムは、第2領域をカレンダ形式で表示するので、投薬状況が把握しやすく、使い勝手の良い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0072】
また、手技を選択するための第3領域を表示するので、手技が選択可能な薬剤であっても容易且つ簡単に投薬状況を管理することができる。
【0073】
また、薬剤及び投薬時期が決定されることにより、薬剤アイコンを第2領域に表示するので、投薬計画を容易に立てることができる。
【0074】
また、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストできるので、同じ薬剤を複数回投薬する投薬計画を立てる場合に正確に計画を立てることができる。
【0075】
また、計画者名または計画者コードを表示するので、投薬状況の管理のし易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0076】
また、薬剤、手技または投薬時期を変更するための投薬計画変更手段をさらに備えるので、利用価値の高い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0077】
また、前記投薬計画変更手段によって、薬剤、手技または投薬時期が変更された場合には、変更者名または変更者コードを表示するので、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0078】
また、変更する理由を入力することにより、薬剤等の変更を可能にするので、医療行為におけるミスの発生を抑制できると共に、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0079】
また、前記投薬時期の変更理由を前記第2領域に表示するので、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0080】
また、投薬済み指令が入力されると空の薬剤アイコンに切り替えるので、一見して投薬状況を把握することのできる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0081】
また、投薬者の表示を第2領域に表示するので、投薬状況を把握し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0082】
また、投薬量設定手段を備えるので、様々な投薬計画を立てることのできる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0083】
また、投薬準備催促手段を備えるので、医療行為におけるミスの発生を抑制できる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0084】
また、未投薬報知手段を備えるので、医療行為におけるミスの発生を抑制できる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0085】
また、本発明の投薬状況管理プログラムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期をモニタに表示して管理するためにコンピュータを、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域とをモニタに表示させるので、投薬状況を瞬時且つ正確に把握することができ、医療行為におけるミスを抑制することができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明の投薬状況管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期をモニタに表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、前記モニタに、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域とを表示するので、投薬状況を瞬時且つ正確に把握することができ、医療行為におけるミスを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投薬状況管理システムを概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルの構造を示す図である。
【図3】本発明の投薬状況管理システムにおける第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
【図4】本発明の投薬状況管理システムにおける投薬実施後の第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
【図5】本発明の投薬状況管理システムにおいてモニタの第2領域に示すアイコンを拡大して示す図である。
【図6】本発明の投薬状況管理システムにおいて投薬計画を立てるための処理を表すフローチャートである。
【図7】本発明の投薬状況管理システムにおいて、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストする際の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の投薬状況管理システムにおける投薬計画の変更処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の投薬状況管理システムにおける薬剤アイコンの表示を切り替える処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の投薬状況管理システムにおける制御部11の投薬準備催促手段及び未投薬報知手段としての処理内容を示すフローチャートである。
【図11】従来の注射オーダ処理装置のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
11 制御部(投薬量設定手段、投薬準備催促手段、未投薬報知手段)、12モニタ、13 計画入力部(投薬量設定手段)、14 実績入力部、15 薬剤記憶部、16 手技記憶部、17 計画・実績記憶部、18 計画者ID・実施者ID記憶部、19 患者ID記憶部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤の投薬状況を管理するための投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の注射オーダ処理装置のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
図11において、薬品ファイル21から患者に注射すべき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の量とからなる手技と該当手技の実施日及び該当手技の実施回数とからなるオーダを一つの区切としてオーダファイル22へ登録する。オーダファイルに登録された各区切の実施状況を記憶し、記憶されている各区切の実施状況を外部指示に基づいて変更し、変更された各区切の実施状況を表示出力する。各区切を構成する各実施日における各手技毎の実施状況を変更し、変更された各区切の各実施日における各手技の実施状況を個別に診療履歴画面として表示出力する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−113074号公報(段落0049〜0051、図1、図2及び図10)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、診療履歴画面で注射の実施状況を把握することはできたが、実施状況を把握するためには診療履歴画面内で記号化された表示内容を解読しなければならず、オーダの認識性が悪かったため、実施状況の容易な把握が困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、注射等の薬剤の投薬状況の認識性がよく、視覚的に容易に把握することのできる投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の投薬状況管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、薬剤の種類及び手技の種類を表示する第1領域を表示する第1領域表示手段と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段とを備える。
【0007】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを日付と時間で区分したカレンダ形式で前記第2領域を表示する。
【0008】
また、前記薬剤を投薬するための複数の手技の種類を表示し、いずれかの手技を選択可能にする第3領域を表示する第3領域表示手段をさらに備える。
【0009】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤及び前記投薬時期が決定されることにより、前記薬剤アイコンを第2領域に表示する。
【0010】
また、前記第2領域表示手段は、前記第2領域において、前記薬剤アイコンがコピーされて別の投薬時期にペーストされると、当該ペーストされた投薬時期に同一の薬剤アイコンを表示する。
【0011】
また、前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを前記第2領域に表示する際に、前記第1領域から薬剤を選択して投薬計画を立てた計画者名または計画者コードを表示する。
【0012】
また、前記薬剤アイコンが第2領域に表示された後に、薬剤、手技または投薬時期を変更するための投薬計画変更手段をさらに備える。
【0013】
また、前記投薬計画変更手段によって、薬剤、手技または投薬時期が変更された場合には、前記第2領域表示手段は、変更者名または変更者コードを表示する。
【0014】
また、前記薬剤、手技または投薬時期を変更する理由を入力することにより、前記薬剤、手技または投薬時期の変更を可能にする投薬計画変更手段をさらに備える。
【0015】
また、前記第2領域表示手段は、前記投薬時期の変更理由を前記第2領域に表示する。
【0016】
また、前記第2領域表示手段は、投薬済み指令が入力されると、前記薬剤アイコンを薬剤が空になったことを示す薬剤アイコンに切り替える。
【0017】
また、前記第2領域表示手段は、投薬後には投薬者の表示を前記第2領域に表示する。
【0018】
また、前記薬剤の投薬量を設定するための投薬量設定手段を備える。
【0019】
また、投薬時期の所定時間前に、投薬の準備を促す投薬準備催促手段をさらに備える。
【0020】
また、投薬時期から所定時間が経過しても未投薬であると判定した場合に未投薬であることを報知する未投薬報知手段をさらに備える。
【0021】
本発明の投薬状況管理プログラムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理するために、コンピュータを、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域を表示する第1領域表示手段、及び、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段として機能させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による投薬状況管理システム及び投薬状況管理プログラムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の投薬状況管理システムのシステム構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルの構造を示す図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の投薬状況管理システムは、制御部11、モニタ12、計画入力部13、実績入力部14、薬剤記憶部15、手技記憶部16、計画・実績記憶部17、計画者ID・実施者ID記憶部18及び患者ID記憶部19を備える。
【0025】
制御部11は、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域をモニタ12に表示する第1領域表示手段と、第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域をモニタ12に表示する第2領域表示手段としての役割を担う。この制御部11は他の手段としての役割も担うが、詳細は後述する。また、モニタ12は、制御部11によってその表示内容が制御される表示手段である。
【0026】
計画入力部13は、医師が薬剤の種類及び手技の種類を選択して計画を入力するための入力部であり、実績入力部14は、医師または看護士が計画通りに医療行為を行う際に、その実績を入力するための入力部である。これら計画入力部13及び実績入力部14は、例えば、キーボード及びマウスで構成されるが、実績を入力できる手段であればこれらに限られるものではない。
また、薬剤記憶部15は、医療行為に用いる薬剤の種類を記憶保持するデータベースであり、例えば、注射薬、点滴薬、服用薬等の種類を記憶保持している。
【0027】
手技記憶部16は、薬剤を患者に投薬する際の手技を記憶保持するデータベースであり、例えば、注射の手技としては静脈注射(図中では「静注」と略す)、皮下注射(同様に「皮下注」と略す)、及び、筋肉注射(同様に「筋注」と略す)を記憶保持しており、点滴の手技としてはIntravenous hyperalimentation(以下、IVHと略す)等を記憶保持している。薬剤記憶部15に記憶保持される薬剤と手技記憶部16に記憶保持される手技は識別ID等で対応付けられている(データファイルの構造については後述する)。
なお、服用薬等のように手技がない薬剤の場合は、後述するモニタ12への表示においても手技を表示しない。
【0028】
計画・実績記憶部17は、計画入力部13及び実績入力部14で入力された情報を記憶保持するデータベースである。また、計画者ID・実施者ID記憶部18は、医師、看護士及び看護婦のIDを記憶保持するデータベースである。さらに、患者ID記憶部19は、患者のIDを記憶保持するデータベースである。
【0029】
また、本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルは、図2(a)ないし図2(e)に示すように構成されている。
図2(a)ないし(e)は、それぞれ、薬剤種テーブル、手技種テーブル、投薬・実績計画テーブル、職員テーブル、患者テーブルを示している。
【0030】
図2(a)に示すように、薬剤種テーブルは、薬剤コード、薬剤名称、アイコン(未実施/実施済みの双方)及び手技コードで構成されており、このテーブルは薬剤記憶部15に記憶保持されている。
図2(b)に示す手技種テーブルは、手技の内容を手技コードと関連させたものであり、このテーブルは手技記憶部16に記憶保持されている。
上述したように、手技は薬剤の種類によって決まるため、通常は図2(a)に示すように薬剤コードと手技コードを対応付けて記憶保持している。幾つかの手技を選択できる薬剤の場合は、その薬剤に対して複数の手技コードを対応付けておけばよいし、服用薬のように手技を必要としない薬剤の場合は、手技コードをブランクにしておけばよい。
【0031】
図2(c)に示す投薬・実績計画テーブルは、患者ID、日付、時間帯、薬剤コード、手技コード、指示回数、実施回数、指示者コード、指示日、変更者コード、変更日、実施者コード及び実施日で構成されており、計画・実績記憶部17に記憶保持されている。
図2(d)に示す職員テーブルは、医師及び看護士の職員コードを職員名と関連付けて構成したものであり、計画者ID・実施者ID18に記憶保持されている。
図2(e)に示す患者テーブルは、患者IDを患者名と関連付けて構成したものであり、患者ID記憶部19に記憶保持されている。
【0032】
図3は、本発明の投薬状況管理システムにおける第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。なお、ここでは例示的に、薬剤の名称として注射及び点滴を示し、注射の手技としては静注、皮下注、及び、筋注を示し、点滴の手技としてはIVH等を示す。
【0033】
図3に示すように、第1領域には、A注射薬、B注射薬、C点滴薬及びD注射薬の薬剤の名称と容量が表示されると共に、各投薬に対応する手技(静注、筋注、皮下注及びIVH)が表示されている。
【0034】
また、第2領域は、横軸方向に日付が設定され、縦軸方向に午前(AM)、午後(PM)及び深夜に3区分された時間帯が設定されたカレンダ形式で表示される。この第2領域には、第1領域から選択された薬剤の外観(薬剤容器の形態、容量、色)と投薬状況(投薬済み/未投薬の別)を表現したアイコンと手技の種別が投薬時期と共に表示される。
【0035】
このカレンダ形式の第2領域には、第1領域において医師によって薬剤及び手技が選択されると共に、その投薬時期(日付と時間帯)が指定されると、該当する投薬時期に薬剤の形態を示す薬剤アイコンが表示される。具体的には、計画入力部13を操作し、第1領域内で薬剤の種類を表す文字を第1領域から第2領域にドラッグ・アンド・ドロップすることにより、第2領域に薬剤の形態を示す薬剤アイコンを表示できるように構成されている。このとき、選択された薬剤に識別IDで関連付けられた手技が第2領域の左欄に表示される。
【0036】
また、上述のようにして薬剤が選択されて投薬計画が立てられた場合には、当該薬剤を第1領域から選択して投薬計画を立てた計画者名または計画者IDを表示してもよい。具体的には、計画者ID・実施者ID記憶部18内のデータと照合して医師名または医師IDを第2領域の下に表示すればよい。
【0037】
第2領域に表示される薬剤アイコンは、薬剤が注射薬の場合は、注射薬の形態である注射器を表す薬剤アイコンであり、注射前は注射薬が充填されていることを示す薬剤アイコンであるが、注射後は空になった注射器を示す薬剤アイコンに切り替わる(切り替わった状態については後述する)。即ち、薬剤アイコンは、薬剤の外観(薬剤容器の形態、容量、色)と投薬状況(投薬済み/未投薬の別)を表すものであり、薬剤名及び手技は第2領域の左欄に文字で表示される。
【0038】
このような第2領域における表示は、点滴の場合も同様である。即ち、点滴前は点滴の形態を示す点滴容器内に点滴薬が充填された薬剤アイコンが表示されるが、点滴後は点滴薬が空になった点滴容器に薬剤アイコンが切り替わる。点滴薬名、投薬量及び手技は左欄に文字で表示される。
【0039】
このような薬剤アイコンの切り替えは、第2領域の下に表示された実施ボタンが押されることによって実行される。この実施ボタンは、実績入力部14のみから押すことのできるボタンであり、医師または看護士が投薬を行う際に実施ボタンを押すことにより投薬済み指令が入力され、薬剤アイコンが空の表示に切り替わり、投薬が行われたことを一目で確認できるようにする。
【0040】
図4は、本発明の投薬状況管理システムにおける投薬実施後の第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
図4に示すように、第2領域内においてマウスで実施箇所をクリックし、実施ボタンを押すと(この場合は、楕円で囲まれた3つ注射及び1つの点滴がクリックされた状態を示している)、クリックされたこれらのアイコンが空の注射器及び点滴薬容器を示すアイコンに切り替わる。
【0041】
図5は、本発明の投薬状況管理システムにおいてモニタの第2領域に示すアイコンを拡大して示す図である。
図5(a)、(b)、(c)は、それぞれ、薬剤が充填された状態及び空の状態における注射器(大)、注射器(小)、点滴容器のアイコンを示している。このように、それぞれのアイコンは、一目で薬剤の有無を確認できるように構成されている。
【0042】
また、実施ボタンを押す際には、投薬を行う医師または看護士の氏名またはIDの入力を求めるように構成してもよく、さらに、入力された氏名またはIDを第2領域の下に表示するように構成してもよい。
【0043】
一般に、同一の患者にはある一定の期間にわたって同一の薬剤を投薬することが多いため、上述のようにして第2領域に表示された薬剤アイコンをコピーして、第2領域に表示されるカレンダの別の日時あるいは時間帯にペーストすれば、医師は、特定の患者についての投薬計画を容易に作成することができる。
【0044】
また、医師が手技を選択できるような薬剤に対応するために、図3に示すように、手技を選択するための第3領域を表示する。手技を選択する場合は、医師が第1領域から薬剤を選択すると共に、第3領域から手技を選択し、薬剤及び手技を第2領域にドラッグ・アンド・ドロップすることにより投薬計画を作成することができる。
【0045】
また、投薬計画を変更または中止する必要が生じる場合もあることから、本発明の投薬状況管理システムは、第2領域の下に変更ボタンを表示する。投薬計画の変更は、医師でなければ行うことができないため、変更ボタンは計画入力部13のみから押すことができるボタンである。また、投薬計画が変更された場合は、第2領域の下に変更を行った医師の氏名または医師IDを表示する。
【0046】
また、投薬計画の変更に際しては、医療行為における安全性を確保するために、変更の理由を求めるように構成してもよく、さらに、変更理由が記載された場合にのみ投薬計画を変更できるように構成してもよい。また、変更の理由を第2領域に表示するようにしてもよい。
【0047】
また、一般に薬剤の内容量は薬剤の種類によって定められているが、医療の現場においては少なめに処方したり、また、多めに処方する必要がある場合もある。このような場合に備えて、薬剤の投薬量を任意に設定するための投薬量設定手段を備えてもよい。例えば、第1領域から薬剤を選択する際に、任意の投薬量を入力できるように構成すればよい。なお、このような投薬量設定手段は、制御部11及び計画入力部によって構成される。
【0048】
また、第2領域に表示された投薬計画を管理し、投薬時期の所定時間前に、投薬の準備を促す投薬準備催促手段としての機能を制御部11がさらに備えるように構成してもよい。
また、投薬時期から所定時間が経過しても未投薬であると判定した場合は、未投薬であることを報知する未投薬報知手段としての機能を制御部11がさらに備えるように構成してもよい。
【0049】
以上のような構成により、本発明の投薬管理システムの制御部11は下記のような制御処理を行う。
図6は、本発明の投薬状況管理システムにおいて投薬計画を立てるための処理を表すフローチャートである。
図6において、まず、ステップS1で医師の氏名またはIDが入力されたかを判定する。入力された場合はフローがステップS2に進行し、入力情報の照合を行う。この照合処理は、計画者ID・実施者ID記憶部18に記憶保持されたデータのうちの医師IDと入力情報を照合することによって行われる。
【0050】
続くステップS3において、照合できたかどうかを判定する。照合できた場合は、フローはステップS4に進行し、医師名または医師IDを第2領域の下に表示する。
ステップS4が終了すると、フローはステップS5に進行し、患者名が入力されたか否かを判定する。患者名が入力されたと判定した場合は、フローはステップS6に進行し、モニタ12に患者名を表示する。なお、患者名は、図3に示すように、同一画面内において第1ないし第3領域とは別に表示してもよいし、例えば、第2領域内に表示するようにしてもよい。
【0051】
ステップS6が終了すると、フローはステップS7に進行し、薬剤が選択されたかどうかを判定する。薬剤が選択された場合は、続くステップS8Aにおいて、ステップS7で選択された薬剤に対応する手技で良いか否かを判定する。対応する手技で良いと入力された場合は、続くステップS9において投薬時期が指定されたか否かを判定する。
【0052】
投薬時期が指定された場合は、続くステップS10において、S7で選択されたと判定した薬剤を表す薬剤アイコンをステップS9で指定されたと判定した投薬時期に表示する。フローはステップS11に進行し、薬剤に関連する手技を第2領域に表示する。以上でフローは終了する(END)。
【0053】
また、ステップS8Aにおいて、関連する手技では良くないと入力された場合は、フローはステップS8Bに進行し、手技が選択されたか否かを判定する。手技が選択された場合はフローはステップS9に進行する。
また、ステップS1、S3、S5,S8BおよびS9において判定がNoであった場合は、図6に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0054】
図7は、本発明の投薬状況管理システムにおいて、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストする際の処理を示すフローチャートである。
このようなコピー・アンド・ペースト処理は、医師のみが行うことのできるものである。従って、すでにログアウトしているような場合は、図7に示すステップS12の前に図6に示すステップS1〜S3と同様の医師の氏名またはIDの照合処理を行う。
【0055】
ステップS12では、薬剤アイコンがコピーされたか否かを判定する。コピーされたと判定した場合は、続くステップS13において、別の投薬時期が指定されたか否かを判定する。
別の投薬時期が指定された場合は、フローはステップS14に進行し、コピーされた薬剤アイコンを第2領域内の指定された投薬時期に表示する。
なお、薬剤の数を増やしたい場合、例えば注射の本数を2本にしたいような場合には、マウスを右クリックして数値を入力することにより薬剤の数を設定できるように構成しても良い。
【0056】
図8は、本発明の投薬状況管理システムにおける投薬計画の変更処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11の投薬計画変更手段としての役割によって実行される。
このような投薬計画の変更処理は、医師のみが行うことのできるものである。従って、図8では省略してあるが、ログアウトしているような場合は、図8におけるステップS20の前に、図6に示すステップS1〜S3と同様の照合処理を最初に行う。
なお、投薬計画の変更とは、単に薬剤の種類、手技の種類または投薬時期を変更することに限らず、投薬の中止をも含むものとする。
【0057】
ステップS20において、投薬計画の変更または中止処理を行うのか否かを判定する。変更または中止処理を行うと入力された場合は、ステップS21において、変更処理であるかどうかを判定する。変更処理であると判定した場合は、続くステップS22Aにおいて、薬剤の変更であるか否かを判定する。薬剤の変更であると入力された場合は、フローはステップS23Aに進行し、薬剤が変更されたか否かを判定する。変更された場合はフローはステップS24Aに進行し、変更の理由が入力されたか否かを判定する。
【0058】
変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Aに進行し、変更後の薬剤アイコンと変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、薬剤の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS20、S23A及びS24Aにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0059】
また、ステップS22Aにおいて薬剤の変更ではないと判定した場合は、フローはステップS22Bに進行し、手技の変更であるかを判定する。手技の変更であると判定した場合は、ステップS23Bにおいて変更後の手技が入力されたかを判定する。入力されたと判定した場合は、フローはステップS24Bに進行し、手技を変更する理由が入力されたかを判定する。
【0060】
変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Bに進行し、変更後の手技と変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、手技の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS23B及びS24Bにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0061】
また、ステップS22Bにおいて手技の変更ではないと判定した場合は、フローはステップS22Cに進行し、投薬時期の変更であるかを判定する。投薬時期の判定であると判定した場合は、フローはステップS23Cに進行し、投薬時期が入力されたかを判定する。投薬時期が入力された場合は、フローはステップS24Cに進行し、投薬時期を変更する理由が入力されたかを判定する。
【0062】
投薬時期の変更理由が入力された場合は、フローはステップS25Cに進行し、変更後の投薬時期と変更理由を第2領域に表示する。さらに続くステップS26において、投薬時期の変更を行った医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS23C及びS24Cにおいて判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0063】
また、ステップS21において、変更処理ではないと判定した場合は、フローはステップS27に進行し、中止処理を行うのか否かを判定する。中止処理であると判定した場合は、フローはステップS28に進行し、中止対象となる薬剤アイコンが選択されたかを判定する。選択された場合はフローはステップS29に進行し、本当に中止するのかを判定する。本当に中止すると入力された場合は、フローはステップS30に進行し、投薬を中止する理由が入力されたかを判定する。
【0064】
中止理由が入力された場合は、続くステップS31において第2領域から薬剤アイコンを消去し、中止理由を表示する。さらに続くステップS26において、投薬計画を中止した医師の氏名またはIDを第2領域の下に変更者として表示する。
なお、ステップS28、S29及びS30において判定がNoであった場合は、図8に示すようにフローはそれぞれリターンし、各々のステップが繰り返し行われる。
【0065】
図9は、本発明の投薬状況管理システムにおける薬剤アイコンの表示を切り替える処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS50において医師または看護士の氏名またはIDが入力されたかを判定する。入力された場合はフローがステップS51に進行し、入力情報の照合を行う。この照合処理は、計画者ID・実施者ID記憶部18に記憶保持されたデータと照合することによって行われる。
【0066】
続くステップS52において、照合できたかどうかを判定する。照合できた場合は、さらにフローはステップS53に進行し、実施ボタンが押されたか否かを判定する。実施ボタンが押されたと判定した場合は、ステップS54において薬剤アイコンを空の表示に切り替える。さらに続くステップS55において、実施ボタンを押した医師または看護士の氏名またはIDを第2領域の下に表示する。
【0067】
図10は、本発明の投薬状況管理システムにおける制御部11の投薬準備催促手段及び未投薬報知手段としての処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS80において、制御部11は、第2領域内に薬剤アイコンで表された投薬計画について未投薬であるか否かを判定する。
【0068】
未投薬であると判定された投薬計画がある場合は、フローはステップS81に進行し、投薬時期より前であるかを判定する。投薬時期より前であると判定された場合は、フローはステップS82に進行し、投薬時期より所定期間前であるか否かを判定する。判定時が投薬時期より所定期間前である場合は、フローはステップS83に進行し、投薬の準備を催促すべく、例えば警報を発報したり、モニタに警告を表示する。準備を催促した後は、処理は終了する。
【0069】
また、ステップS82において、投薬時期より所定期間前ではない(すなわち、投薬期間より所定期間以上前である)と判定した場合は、投薬の準備を催促する必要はないため、処理は終了する。
【0070】
また、ステップS81において、投薬時期より後であると判定した場合は、フローはステップS84に進行し、投薬時期から所定期間を経過したかを判定する。所定期間を経過したと判定した場合は、フローはステップS85に進行し、未投薬であることを報知すべく、例えば警報を発報したり、モニタに警告を表示する。報知処理を行った後は、処理は終了する。
また、ステップS84において、投薬時期から所定期間を経過していないと判定した場合は、報知処理を行う必要はないため、処理は終了する。
【0071】
以上、本発明の投薬状況管理システムは、第2領域をカレンダ形式で表示するので、投薬状況が把握しやすく、使い勝手の良い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0072】
また、手技を選択するための第3領域を表示するので、手技が選択可能な薬剤であっても容易且つ簡単に投薬状況を管理することができる。
【0073】
また、薬剤及び投薬時期が決定されることにより、薬剤アイコンを第2領域に表示するので、投薬計画を容易に立てることができる。
【0074】
また、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストできるので、同じ薬剤を複数回投薬する投薬計画を立てる場合に正確に計画を立てることができる。
【0075】
また、計画者名または計画者コードを表示するので、投薬状況の管理のし易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0076】
また、薬剤、手技または投薬時期を変更するための投薬計画変更手段をさらに備えるので、利用価値の高い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0077】
また、前記投薬計画変更手段によって、薬剤、手技または投薬時期が変更された場合には、変更者名または変更者コードを表示するので、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0078】
また、変更する理由を入力することにより、薬剤等の変更を可能にするので、医療行為におけるミスの発生を抑制できると共に、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0079】
また、前記投薬時期の変更理由を前記第2領域に表示するので、投薬計画を管理し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0080】
また、投薬済み指令が入力されると空の薬剤アイコンに切り替えるので、一見して投薬状況を把握することのできる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0081】
また、投薬者の表示を第2領域に表示するので、投薬状況を把握し易い投薬状況管理システムを提供することができる。
【0082】
また、投薬量設定手段を備えるので、様々な投薬計画を立てることのできる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0083】
また、投薬準備催促手段を備えるので、医療行為におけるミスの発生を抑制できる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0084】
また、未投薬報知手段を備えるので、医療行為におけるミスの発生を抑制できる投薬状況管理システムを提供することができる。
【0085】
また、本発明の投薬状況管理プログラムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期をモニタに表示して管理するためにコンピュータを、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域とをモニタに表示させるので、投薬状況を瞬時且つ正確に把握することができ、医療行為におけるミスを抑制することができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明の投薬状況管理システムは、薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期をモニタに表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、前記モニタに、薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域と、前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域とを表示するので、投薬状況を瞬時且つ正確に把握することができ、医療行為におけるミスを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投薬状況管理システムを概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の投薬状況管理システムで用いるデータファイルの構造を示す図である。
【図3】本発明の投薬状況管理システムにおける第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
【図4】本発明の投薬状況管理システムにおける投薬実施後の第1領域及び第2領域の表示内容を示す構成図である。
【図5】本発明の投薬状況管理システムにおいてモニタの第2領域に示すアイコンを拡大して示す図である。
【図6】本発明の投薬状況管理システムにおいて投薬計画を立てるための処理を表すフローチャートである。
【図7】本発明の投薬状況管理システムにおいて、薬剤アイコンをコピー・アンド・ペーストする際の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の投薬状況管理システムにおける投薬計画の変更処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の投薬状況管理システムにおける薬剤アイコンの表示を切り替える処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の投薬状況管理システムにおける制御部11の投薬準備催促手段及び未投薬報知手段としての処理内容を示すフローチャートである。
【図11】従来の注射オーダ処理装置のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
11 制御部(投薬量設定手段、投薬準備催促手段、未投薬報知手段)、12モニタ、13 計画入力部(投薬量設定手段)、14 実績入力部、15 薬剤記憶部、16 手技記憶部、17 計画・実績記憶部、18 計画者ID・実施者ID記憶部、19 患者ID記憶部。
Claims (16)
- 薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理する投薬状況管理システムにおいて、
薬剤の種類及び手技の種類を表示する第1領域を表示する第1領域表示手段と、
前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段と
を備えることを特徴とする投薬状況管理システム。 - 前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを日付と時間で区分したカレンダ形式で前記第2領域を表示することを特徴とする請求項1に記載の投薬状況管理システム。
- 前記薬剤を投薬するための複数の手技の種類を表示し、いずれかの手技を選択可能にする第3領域を表示する第3領域表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、前記薬剤及び前記投薬時期が決定されることにより、前記薬剤アイコンを第2領域に表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、前記第2領域において、前記薬剤アイコンがコピーされて別の投薬時期にペーストされると、当該ペーストされた投薬時期に同一の薬剤アイコンを表示することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、前記薬剤アイコンを前記第2領域に表示する際に、前記第1領域から薬剤を選択して投薬計画を立てた計画者名または計画者コードを表示することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記薬剤アイコンが第2領域に表示された後に、薬剤、手技または投薬時期を変更するための投薬計画変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記投薬計画変更手段によって、薬剤、手技または投薬時期が変更された場合には、前記第2領域表示手段は、変更者名または変更者コードを表示することを特徴とする請求項7に記載の投薬状況管理システム。
- 前記薬剤、手技または投薬時期を変更する理由を入力することにより、前記薬剤、手技または投薬時期の変更を可能にする投薬計画変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、前記投薬時期の変更理由を前記第2領域に表示することを特徴とする請求項9に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、投薬済み指令が入力されると、前記薬剤アイコンを薬剤が空になったことを示す薬剤アイコンに切り替えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記第2領域表示手段は、投薬後には投薬者の表示を前記第2領域に表示することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 前記薬剤の投薬量を設定するための投薬量設定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 投薬時期の所定時間前に、投薬の準備を促す投薬準備催促手段をさらに備える請求項1ないし13のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 投薬時期から所定時間が経過しても未投薬であると判定した場合に未投薬であることを報知する未投薬報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の投薬状況管理システム。
- 薬剤の種類、手技の種類及び投薬時期を表示して投薬状況を管理するために、コンピュータを、
薬剤の種類及び手技の種類を示す第1領域を表示する第1領域表示手段、及び、
前記第1領域から選択された薬剤を投薬済みまたは未投薬の別と共にアイコン化した薬剤アイコンを手技及び投薬時期と共に示す第2領域を表示する第2領域表示手段、
として機能させるための投薬状況管理プログラム。
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