JP2000113074A - 病院情報システムにおける注射オーダ処理装置 - Google Patents

病院情報システムにおける注射オーダ処理装置

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JP2000113074A
JP2000113074A JP28013998A JP28013998A JP2000113074A JP 2000113074 A JP2000113074 A JP 2000113074A JP 28013998 A JP28013998 A JP 28013998A JP 28013998 A JP28013998 A JP 28013998A JP 2000113074 A JP2000113074 A JP 2000113074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医師のオーダに含まれる各手技の実施状況を
個別に管理する。 【解決手段】 薬品マスターファイル21から患者に注
射すべき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の
量とからなる手技と該当手技の実施日及び該当手技の実
施回数とからなるオーダを一つの区切としてオーダファ
イル22へ登録し、オーダファイルに登録された各区切
30の実施状況31を記憶し、記憶されている各区切の
実施状況を外部指示に基づいて変更し、変更された各区
切の実施状況を表示出力する病院情報システムにおける
注射オーダ処理装置において、各区切を構成する各実施
日における各手技毎の実施状況を変更し、変更された各
区切の各実施日における各手技の実施状況を個別に診療
履歴画面34として表示出力するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総合病院における
診療、薬局、会計等の各業務を円滑に実施するための病
院情報システムに係わり、特に患者に投与する注射のオ
ーダを円滑に処理するための病院情報システムにおける
注射オーダ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】総合病院内に構築された病院情報システ
ムは、例えば、図18に示すように構成されている。す
なわち、LANの伝送路1に対して、医師端末2、看護
婦端末3、薬局端末4、会計端末5、及びサーバ6等が
接続されている。サーバ6にはHDD等で構成された記
憶部7が接続されている。この記憶部7内には薬品マス
ターファイル8及びオーダーファイル9が形成されてい
る。薬品マスターファイル8内には、図19(a)に示
すように、この病院で使用可能な各種薬品が登録されて
いる。
【0003】そして、医師は、オーダを入力する場合に
は、医師端末2の表示画面上に、必要に応じてサーバ6
から薬品マスターファイル8を読出して、使用する薬品
を選択し、この選択した薬品及び量を図19(b)で示
すオーダ画面15を用いて入力する。入力されたオーダ
はサーバ6のオーダファイル9に登録される。
【0004】オーダファイル9内には、図20に示すよ
うに、各患者毎に担当医師が該当患者に対して指示した
オーダが記憶されている。このオーダは、例えば注射の
場合、薬品10、該当薬品の例えば本数で示される量1
1、注射の実施日12、実施回数13等からなる。
【0005】なお、1回の注射等の実行行為及び該当実
行行為に用いる薬品10、該当薬品の量11を「手技」
と称する。また、同一手技が同一実施日又は複数の実施
日に亘って行われる実施回数を含む医師が一度に行うオ
ーダを一つの「区切」と称する。
【0006】そして、このオーダファイル9内には、各
区切毎の実施日毎に実施日に指定された手技が実施され
たか否かの実施状況14が記憶されている。この実施状
況14は医者が一つの「区切」のオーダを入力した時点
では、該当区切における各実施日の実施状況は「未実
施」に自動的に初期設定される。
【0007】そして、各実施日において該当実施日に割
付けられた全ての手技が実施されると、看護婦等にて、
看護端末3を用いて、この実施状況14が「実施済」に
変更される。
【0008】このような病院情報システムおける注射オ
ーダ処理装置の各利用者が、医師が指示したオーダの実
施状況14を一瞥して理解できるように、自己の端末
2,3,4,5において、図21(a)に示す診療明細
画面16又は図21(b)に示す診療履歴画面17が表
示可能に形成されている。
【0009】図21(a)に示す診療明細画面16は、
記憶部7のオーダファイル9の記憶内容とほぼ同一であ
り、各区切18毎に、薬品10、本数で示される量1
1、実施期間12,実施状況14が表示される。例え
ば、現在日付が「5月25日」の場合、最上段の区切1
8のみが「実施済」の実施状況14であり、中段の区切
18は「未実施済」の実施状況14である。また、下段
の区切18は、「実施中」の実施状況である。
【0010】図21(b)に示す診療履歴画面17は、
各実施日毎に全部の区切18を一つにまとめて、各実施
日毎の各区切18の各実施状況を所定のルールに従って
「未実施」または「実施済」の実施状況にまとめられて
いる。そして、各端末2〜5の操作者は必要に応じて、
診療明細画面16又は診療履歴画面17を選択表示させ
る。
【0011】このように、医師が指示したオーダの実施
状況14を各端末2〜4で必要に応じて確認できる。さ
らに、医師が指示したオーダが実施された場合は、図2
2に示すように、1日の業務終了時点で、医師が今日の
実施日に指示したオーダにおける「実施済」と設定され
た区切18に含まれる該当実施日の全部の「手技」を会
計端末5へ送信していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示す病院情報システムにおける注射オーダ処理装置に
おいてもまだ改良すべき次のような課題があつた。すな
わち、医師が指示するオーダの一つのまとまりである
「区切」18においては、複数に実施日が亘り、かつ各
実施日に複数の「手技」が割付けられる場合が多々あ
る。
【0013】この場合、同一日に例えば3回の「手技」
としての注射が割付けらていた場合で、患者の状態が急
変して、注射の実施が2回で終了して、3回目が実施さ
れされない場合も発生する。
【0014】前述した各区切18における各実施日の
「未実施」、「実施済」の実施状況14は実施日単位で
変更(更新)される。したがって、該当実施日に割付け
られた全ての「手技」の実施が終了した場合や、全く手
技が実施されなかった場合は、正しく実施状況14が表
示される。さらに、実際に実施された数の手技が会計端
末5へ転送されるので、正しい請求金額が算出される。
【0015】しかし、3回設定された手技のうち、1回
の手技のみが実施されていない場合、「未実施」及び
「実施済」のいずれの実施状況14が採用されて表示さ
れたとしても、正しい実施状況14が表示されない。
【0016】さらに、実際に実施された数ではない誤っ
た数の手技が会計端末へ転送される懸念があるので、こ
のような条件においては、各手技の会計端末に対する自
動転送を行わずに、看護婦等の担当者は電話又は伝票で
会計端末の担当者に知らせる必要がある。
【0017】そのため、この注射オーダ処理装置の操作
が煩雑になり、操作者の処理負担が増大する。次に、医
師が指示するオーダが注射オーダである場合における会
計端末で実施される会計業務の問題点について検証す
る。
【0018】一般に、医師が患者に注射で投与する薬品
を指定する場合、該当薬品の品番を指定する。しかし、
注射で使用する薬品はアンプルに封入されていて、一
度、このアンプルを開封すると、たとえこのアンプル内
の薬品を全量使用しない場合であっても、残量を破棄し
なければならない場合が殆んどである。
【0019】したがって、同一薬品であっても、例えば
250mg、500mg等のように収納量(成分量)が
異なる複数の製品が予め準備されており、それぞれ異な
る品番が割付けれている。医師は各薬品の収納量を考慮
した上で該当薬品の品番を指定する。
【0020】しかしながら、幼児等においては、最低の
収納量よりさらに少ない量を投与する必要がある場合が
多々ある。このような場合、医師は、伝票や電話で品番
と使用量を指定してオーダしていた。
【0021】また、たとえ大人の患者であっても、各製
品に設定されていない中間の使用量を指示する必要があ
る場合もある。このような場合であっても、医師は、伝
票や電話で品番と使用量を指定してオーダする必要があ
る。したがって、医師のオーダ時の事務負担が増大す
る。さらに、会計担当者の事務処理負担が増大する。
【0022】また、例えば、医師が患者に対して、ある
特定の薬品を500mgだけ投与したい場合に、500
mgの商品(薬品)の在庫が無くて250mgの商品
(薬品)の品番を2本オーダする場合がある。
【0023】一般に、250mgの商品の価格(点数)
は500mgの商品の価格(転送)に比較して割高であ
り、250mgの商品を2本使用した場合の料金は、5
00mgの商品を1本使用した場合の料金より高くな
る。その結果、同一診療を受けたとしても、異なる料金
が請求されることがある。このような不合理を解消する
ために、安い方の料金で請求するようにしている。
【0024】したがって、このような条件においても、
会計担当者は、医師が指示したオーダで会計を会計端末
5を用いて自動計算させるのではなく、手計算で料金を
算出する必要があるので、さらに会計担当者の事務負担
が増大する。
【0025】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各手技毎の実施状況を監視することによっ
て、たとえ各実施日に不実施の手技が混入したとして
も、医師が指示したオーダの各手技の実施状況を確実に
確認できる病院情報システムにおける注射オーダ処理装
置を提供することを目的とする。
【0026】さらに、本数で薬品をオーダしたとして
も、また、任意の量を指定してオーダしても、自動的に
適正な料金を請求できる病院情報システムにおける注射
オーダ処理装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、薬品マスター
ファイルから患者に注射すべき薬品を選択し、この選択
した薬品と該当薬品の量とからなる手技と該当手技の1
日以上の実施日及び各実施日における該当手技の実施回
数とからなるオーダを一つの区切としてオーダファイル
へ登録するオーダ入力手段と、オーダファイルに登録さ
れた各区切の実施状況を記憶する実施状況記憶手段と、
この実施状況記憶手段に記憶されている各区切の実施状
況を外部指示に基づいて変更する実施状況変更手段と、
この実施状況変更手段にて変更された各区切の実施状況
を表示出力する実施状況表示手段とを備えた病院情報シ
ステムにおける注射オーダ処理装置に適用される。
【0028】そして、上記課題を解決するために、本発
明の注射オーダ処理装置においては、上述した実施状況
変更手段は、各区切を構成する各実施日における各手技
毎の実施状況を変更するようにし、上述した実施状況表
示手段は、実施状況変更手段で変更された各区切の各実
施日における各手技の実施状況を個別に診療履歴画面と
して表示出力するようにしている。
【0029】このように構成された注射オーダ処理装置
においては、医師がオーダで指示する各区切を構成する
各実施日の各手技毎の実施状況がそれぞれ個別に更新さ
れる。そして、各実施日毎の各手技の実施状況が例えば
各端末に表示出力される。
【0030】したがって、たとえ、各実施日に複数の手
技が指定されていた場合で、かつその中の一部の手技が
何らかの都合で実施されなかったとしても、各端末の担
当者は、その不実施又は中止を確実に把握できる。
【0031】このように、各担当者は医師がオーダした
各区切を構成する各手技の実施状況を詳細に把握でき
る。また、別の発明の注射データ処理装置においては、
上述した実施状況表示手段は、オーダファイルに登録さ
れた同一薬品及び同一量の手技を含む複数区切の各手技
の各実施日における各実施状況を同一欄内で区切毎に行
を変えて表示するようにしている。
【0032】このように構成された注射データ処理装置
においては、上述した発明の作用効果に加えて、医師が
同一の手技を含む別の区切を同一の実施日に指定した場
合、これらの手技は、実施日を仕切る欄内において、異
なる行に表示される。
【0033】よって、実際のオーダを指示した医師やオ
ーダの各手技を実施する各看護婦等の各担当者は医師が
指示するオーダ毎に各手技の実施状況を把握できる。さ
らに別の発明の注射データ処理装置においては、前記各
手技の実施状況は、少なくとも未実施、実施済、中止を
含んでいる。また、実施状況表示手段は、未実施、実施
済、中止の各実施状況を互いに異なるマークで表示する
ようにしている。
【0034】このように各手技の実施状況は異なるマー
クで表示されるので、各担当者は一瞥して各手技の実施
状況を把握できる。さらに別の発明の注射データ処理装
置においては、前記実施状況変更手段は、各手技の実施
状況が診療履歴画面に表示された状態において、変更対
象実施状況のマークを指定するGUI手段で実施される
ようにしている。
【0035】このように構成された注射オーダ処理装置
においては、例えば看護婦がオーダで指示された注射の
手技が終了すると、自己の端末に表示された該当手技の
マークをクリックして、例えば実施済のマークに変換す
るのみでよい。
【0036】したがって、各手技の実施状況を変更する
場合における操作性を大幅に向上できる。さらに別の発
明の注射データ処理装置においては、前記オーダ入力手
段は、診療履歴画面に実施状況が未実施状況で表示済み
の手技を新たに実施日を指定して入力する場合、該当手
技のマークを指定の実施日の欄に複写させるGUI手段
で実施されるようにしている。
【0037】このように構成された注射オーダ処理装置
においては、例えば複数の手技が組込まれた実施日の全
ての手技を次の実施日に再度実施させる場合等において
は、該当実施日の領域を例えばマウスを用いて目標の実
施日の領域に複写するのみでよい。したがって、オーダ
入力操作をさらに簡素化できる。
【0038】また、本発明は、薬品マスターファイルか
ら患者に注射すべき薬品を選択し、この選択した薬品と
該当薬品の量とからなる手技と該当手技の1日以上の実
施日及び各実施日における該当手技の実施回数とからな
るオーダを一つの区切としてオーダファイルへ登録する
オーダ入力手段と、オーダファイルに登録された各区切
の実施状況を記憶する実施状況記憶手段と、この実施状
況記憶手段に記憶されている各区切の実施状況を外部指
示に基づいて変更する実施状況変更手段と、この実施状
況変更手段にて変更された各区切の実施状況を表示出力
する実施状況表示手段と、各区切の実施状況に基づいて
会計処理を行う会計手段とを備えた病院情報システムに
おける注射オーダ処理装置に適用される。
【0039】そして、上記課題を解消するために、本発
明の注射オーダ処理装置においては、上述した各手技の
実施状況は、少なくとも未実施、実施済、中止、及び該
当手技のための薬品を準備した後の中止を示す不実施を
含む。さらに、実施日を指定した手技の送信要求に応じ
て、指定実施日に登録された各手技のうちの実施状況が
実施済み及び不実施と指定された各手技のみを会計手段
へ転送する手技転送手段を備えている。
【0040】このように構成された注射オーダ処理装置
においては、各手技の実施状況は、少なくとも未実施、
実施済、中止、不実施を含む。この実施状況のうち実施
済の手技に対しては確実に料金を請求できる。さらに、
薬品の容器がアンプル等の場合は、注射の準備が完了す
ると、薬品を元に戻せないので、患者の状態が変化し
て、注射を実行しなかったとしても、料金を請求する必
要がある。この場合を「不実施」と定義する。
【0041】逆に、注射の準備を行うまえに、注射が不
必要になると、実施状況を「中止」に変更する。この場
合は、当然料金は請求しない。よって、各実施日の各手
技のうち、料金が請求可能な「実施済」、「不実施」の
実施状況の手技のみが会計手段へ転送される。よって、
より正確な会計処理が実施される。
【0042】また、別の発明においては、上述した注射
オーダ装置において、前記オーダ入力手段は、薬品の量
を分割不可能な薬品単位量で指定可能にしている。この
ように構成された注射オーダ処理装置においては、幼児
等の最少の収納容量未満の量をオーダできるので、従来
の伝票や電話で指示する必要がない。したがって、医師
の負担を大幅に軽減できる。
【0043】さらに別の発明においては、上述した発明
の注射オーダ装置において、薬品マスターファイルは、
同一薬品で収納量が異なる複数種類の品番が登録されて
いる。そして、会計手段に対して、各手技に対する料金
を算出するときでかつ該当手技が薬品の量を指定したと
き、この指定量と薬品マスターファイルに記憶されてい
る同一薬品の最少の収納量とを比較する第1の比較手段
と、この第1の比較手段により指定量が最少の収納量よ
り少ない場合は、該当収納量の品番の点数を該当手技の
点数に設定する第1の料金算出手段と、指定量が最少の
収納量より多い場合は、指定量と薬品マスターファイル
に記憶されている同一薬品の最大の収納量とを比較する
第2の比較手段と、この第2の比較手段により指定量が
最大の収納量より小さい場合は、薬品マスターファイル
に記憶されている同一薬品のうち、前記指定量以上でか
つ指定量に最も近い収納量の品番の点数を該当手技の点
数に設定する第2の料金算出手段とを備えている。
【0044】さらに、別の発明においては、第2の比較
手段により指定量が最大の収納量以上の場合は、少なく
ともこの最大の収納量の点数に指定量を最大の収納量で
除算した除算値の整数部分の値を乗算した点数が該当手
技の点数に含まれる第3の料金算出手段を備えている。
【0045】このように構成された注射オーダ処理装置
においては、幼児等の最少の収納容量未満の量をオーダ
した場合は、該当手技の料金(点数)は、最少の収容容
量の品番の点数となる。
【0046】また、最少の収納容量と最大の収納容量と
の中間の量をオーダした場合は、該当手技の料金(点
数)は、指定量以上でかつ指定量に最も近い収納量の品
番の点数となる。
【0047】さらに、最大の収納容量以上の量をオーダ
した場合は、最大の収納量の点数に指定量を最大の収納
量で除算した除算値の整数部分の値を乗算した点数が含
まれるようにしている。すなわち、オーダされた量に対
して、最も少ない本数で指示量を確保できるようにして
いるので、各患者にとって、公平で適切な料金が自動算
出される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態の注射オ
ーダ処理装置が組込まれた病院情報システムの概略構成
を示すブロック図である。図18に示す従来の病院情報
システムと同一部分には同一符号が付してある。したが
って、重複部分の詳細説明を省略する。
【0049】LANの伝送路1に対して、医師端末2、
看護婦端末3、薬局端末4、会計端末5、及びサーバ6
等が接続されている。各端末2〜5は表示器35とマウ
ス35aからなるGUI機能が付加されている。
【0050】サーバ6には記憶部7が接続されている。
この記憶部7内には薬品ファイル21、オーダーファイ
ル22、項目別手技回数管理テーブル23、区切別実施
管理テーブル24,項目別実施管理テーブル25、数量
ファイル26が形成されている。
【0051】さらに会計端末5に接続された記憶部27
内には、受信バッファ28、請求メモリ29が形成され
ている。薬品ファイル21内には、図2に示すように、
この病院で使用可能な各種薬品が登録されている。具体
的には、各入力項目品番に対して、項目名(薬品名、収
納量)、本数、又は(量)mg等の入力単位が設定され
ている。
【0052】そして、入力単位が本数の場合は項目名に
収納量が設定され、入力単位が量の場合は、項目名に収
納量は設定されていない。そして、医師は、オーダを入
力する場合、医師端末2の表示画面上に、必要に応じて
サーバ6から薬品ファイル21を読出して、使用する薬
品を選択する。そして、薬品を本数で指定する場合は、
項目名に収納量が設定されている入力項目品番を指定す
ると、図3(a)に示す入力画面30aが表示されるの
で、本数をキー入力する。
【0053】また、薬品を量で指定する場合は、項目名
に収納量が設定されていない入力項目品番を指定する
と、図3(b)に示す入力画面30bが表示されるの
で、量をキー入力する。
【0054】入力されたオーダはサーバ6のオーダファ
イル229に登録される。また、数量ファイル26内に
は、図4に示すように、収納量毎に異なる実項目品番2
6aに対して、本数入力の個別の入力項目品番26b又
は量入力の共通の入力項目番号26bが設定されてい
る。但し、250mgの実項目品番26aに対しては、
本数入力用と量入力用との2種類の入力項目品番26b
が設定される。
【0055】そして、会計端末5において、各手技で指
定された入力項目品番26b及び量を実項目品番26a
に変換して、この実項目品番26aを用いて実際の点数
(料金)計算を実施する。
【0056】すなわち、薬品ファイル21及び数量ファ
イル26は薬品マスターファイルを構成する。オーダフ
ァイル22内には、図5に示すように、各患者毎に担当
医師が該当患者に対して指示したオーダが記憶されてい
る。このオーダは、例えば注射の場合、薬品の入力項目
品番、該当薬品の本数又は量、注射の実施日、各実施日
における注射の実施回数(手技の回数)等からなる。こ
のひとまとまりのオーダを従来システムと同様に区切3
0と定義する。
【0057】各区切30の具体例を図9に示す。この例
においては、A,B. ,Cの区切30が本数指定のオー
ダを示し、Dの区切30が量指定のオーダを示す。さら
に、A,Bの区切30が同一の手技を指定した区切30
である。
【0058】区切実施管理テーブル24内には、図6に
示すように、各医師が行ったオーダの各区切30毎に、
各実施日32に対して割付けられた各手技の実施状況3
1が1〜6のステータスの状態で記憶されている。1〜
6の各ステータスは下記の通り。
【0059】 1…未実施 オーダで指示された直後 2…発行済 例えば薬局で指示伝票が発行された直後 3…受付済 受付業務でオーダを受付けた直後 4…実施済 実施が完了した状態 5…中止 オーダを中止した状態 6…不実施 実施を取り止めた状態 なお、中止と不実施の相違は先に説明した通りである。
【0060】項目別実施管理テーブル25は、図7に示
すように、区切実施管理テーブル24を、手技の種別を
示す各項目32毎に、各実施日32における手技の実施
状況31を配列し直したものである。
【0061】すなわち、区切実施管理テーブル24内に
設定されている各区切30は、医師の各オーダ毎に作成
される。したがって、例えば、図9に示すように、追加
のオーダを実施した場合等においては、先の区切30と
同一の手技を含む区切30が区切実施管理テーブル24
内に追加登録される場合がある。
【0062】そこで、項目別実施管理テーブル25にお
いては、手技の種別を示す各項目32毎に、各実施日3
2における手技の実施状況31を設定している。しか
し、各項目毎の各実施日32の欄33に、区切30が異
なる手技の各実施状況31が収納されると、それらの区
別がつかないので、手技の各実施状況31を区切30毎
に、行を変えて記憶している。
【0063】項目別手技回数管理テーブル23内には、
図8に示すように、例えば前日等の指定された実施日3
2における各項目(手技の種別)における各手技の実施
状況31が実施回数(手技NO)順に記憶される。
【0064】図10は、各端末2〜5の表示器35に表
示される診療履歴画面34を示す図である。この診療履
歴画面34は基本的にサーバ6の図7に示す項目別実施
管理テーブル25の記憶内容を表示したものである。図
示するように、手技の種別を示す各項目36毎に、各実
施日32における各欄33に、手技の実施状況31がそ
れぞれ個別のマークで表示される。
【0065】そして、各項目毎の各実施日32の欄33
に、区切30が異なる手技の各実施状況31が収納され
ると、それらの区別がつかないので、手技の各実施状況
31を区切30毎に、行を変えて表示する。
【0066】そして、サーバ6は、図11の流れ図に従
って動作する。医師端末2から医師が指示するオーダが
入力されると(P1)、図13に示すオーダ入力処理を
実施する(P2)。
【0067】図13において、入力されたオーダを1つ
の区切30として、図5に示す該当患者のオーダファイ
ル22に追加登録する(Q1)。さらに、図6に示す区
切別実施管理テーブル24の該当区切30が指定する各
実施日32の各欄に指定された数の手技の実施状況31
をステータス=1(未実施)として書き込む(Q2)。
次に、該当区切30の項目(手技の種別)と、既に設定
済みの各区切30の各項目(手技の種別)とを比較する
(Q3)。
【0068】重複項目が存在しない場合は(Q4)、図
7に示す項目別実施管理テーブル25に対して、該当区
切30の項目32を新規に設定する。具体的には、区切
別実施管理テーブル24の場合と同様に、該当区切30
が指定する各実施日32の各欄33に指定された数の手
技の実施状況31をステータス=1(未実施)として書
き込む(Q5)。
【0069】重複項目が存在する場合は(Q4)、図7
に示す項目別実施管理テーブル25の既に設定済みの該
当項目32に対して、該当区切30が指定する各実施日
32の各欄33に指定された数の手技の実施状況31を
ステータス=1(未実施)として追加して書き込む。
【0070】この場合、実施状況31を書込むべき欄3
3に既に他の区切30の手技の実施状況31が設定済み
の場合、今回の手技の実施状況31を同一欄33内に行
を改めて書込む(Q6)。
【0071】図11の流れ図のP3において、各端末2
〜5から診療履歴画面34の表示要求が入力されると、
項目別実施管理テーブル25を診療履歴画面データとし
て、要求元の端末2〜5へ送信する。その結果、要求元
の端末2〜5の表示器35には、図10に示す診療履歴
画面34が表示される(P4)。
【0072】この診療履歴画面34が医師端末2の表示
器35に表示された状態において、医師がマウス35a
を用いて、既に未実施の手技の実施状況31が設定済み
の一つの欄33をクリックして、他の欄33へ複写(コ
ピー)するDo入力操作が実施されると(P5)、図7
の項目別実施管理テーブル25における指定された欄3
3の各実施状況31を複写先に指定された欄33へ書込
む(P6)。さらに、区切実施管理テーブル24及びオ
ーダファイル22の記憶内容を更新する(P7)。
【0073】次に例えば、薬局端末4から手技を指定し
た発行済み指示が入力されると(P8)、各テーブル2
4,25の指定された手技の実施状況31を発行済み
(ステータス=2)に変更する(P9)。具体的には、
薬局端末4の担当者は、表示器35に診療履歴画面34
を表示させた状態で、マウス35aで該当手技の実施状
況31を指定して、例えばキーボード等で変更先の実施
状況31のステータスを指定するのみでよい。その結
果、診療履歴画面34の該当実施状況31のマークも変
更後の実施状況31に対応したマークに変更される。
【0074】同様の手法にて、薬局端末4から手技を指
定した受付済み指示が入力されると(P10)、各テー
ブル24,25の指定された手技の実施状況31を受付
済み(ステータス=3)に変更する(P11)。
【0075】同様の手法にて、看護婦端末3から手技を
指定した実施済み指示が入力されると(P12)、各テ
ーブル24,25の指定された手技の実施状況31を実
施済(ステータス=4)に変更する(P13)。
【0076】図12において、同様の手法にて、医師端
末2から手技を指定した中止指示が入力されると(P1
4)、各テーブル24,25の指定された手技の実施状
況31を中止(ステータス=5)に変更する(P1
5)。
【0077】さらに、看護婦端末3から手技を指定した
不実施指示が入力されると(P16)、各テーブル2
4,25の指定された手技の実施状況31を不実施(ス
テータス=6)に変更する(P17)。
【0078】また、会計端末5から送信要求が入力され
ると(P18)、項目別実施管理テーブル25内の現在
の日付けの前日の実施日32の各項目32における各手
技のステータスで示された実施状況31を用いて、図8
に示す項目別手技回数管理テーブル23を作成する(P
19)。そして、この前日分の項目別手技回数管理テー
ブル23における実施済(ステータス=4)及び不実施
(ステータス=6)の実施状況31の各手技を会計端末
5へ送信する(P20)。会計端末5はサーバ6から受
信した各手技のデータを一旦受信バッファ28へ格納す
る。
【0079】この、会計端末5へ各手技を送信する具体
例を図14を用いて説明する。例えば、医師のオーダに
よる区切30が、実施日が5月24日〜5月27日の4
日間であり、毎日同一注射(手技)を3回実施すると5
月23日に指示したとする。ところが、患者の状態が変
化して、5月24日に手技を2回実施した後、3回目の
注射(手技)を中止した場合においては、1回目の手技
と2回目の手技の実施状況13のみが実施済みとなり、
3回目の手技の実施状況13は中止となる。
【0080】したがって、5月24日分として、1回目
の手技と2回目の手技との2回分のみが会計端末5へ送
信され、3回目の手技は会計端末5へ送信されない。こ
のように、実際に実施された手技のデータのみが会計端
末5へ送信されるので、会計業務の正確性を向上でき
る。
【0081】さらに、内部に組み込まれている時計回路
が示す現在時刻が次の日付けに移行すると(P21)、
図6に示す区切実施管理テーブル24内の最も古い実施
日32のデータを破棄する(P22)。さらに、7日分
のデータを記憶する項目別実施管理テーブル25のデー
タを更新する(P23)。
【0082】図15は、会計端末5における会計処理を
示す流れ図である。受信バッファ28から、先にサーバ
6から受信した入力項目品番と本数又は量からなる一つ
の手技のデータを読出す(R1)。読出した手技の薬品
が他と配合不可能の場合、手技が指定する薬品(入力項
目品番)の入力単位が本数の場合(R4)、数量ファイ
ル26における入力項目品番26bに対応する実項目品
番26と本数とを請求メモリ29へ書込む(R5)。
【0083】入力単位が量の場合(R6)、該当薬品の
指示量Xを読取り(R7)、図4の数量ファイル26か
ら該当入力項目品番に所属する各実項目品番26aの各
内容量Y(mg)を読取る(R8)。そして、そのなか
の最少の内容量Yaを抽出する(R9)。
【0084】そして、指示量Xが最少内容量Ya以下の
場合は(R10)、この最少内容量Yaの実項目品番2
6a、本数1本を請求メモリ29へ書込む(R11)。
指示量Xが最少内容量Yaを超える場合は、該当入力項
目品番に所属する各実項目品番26aの各内容量Y(m
g)のなかの最大の内容量Ybを抽出する(R12)。
指示量Xが最大内容量Yb未満の場合は(R13)、指
示量Xを超え、かつこの指示量Xに最も近い内容量Yc
を抽出する(R14)。この内容量Ycの実項目品番2
6a、本数1本を請求メモリ29へ書込む(R15)。
【0085】指示量Xが最大内容量Yb以上の場合は
(R13)、指示量Xを最大内容量Ybで除算し、商K
と余りZを算出する。但し、商Kは整数とする(R1
4)。次に、余りZを超え、かつこの余りZに最も近い
内容量Ydを抽出する(R17)。そして、最大内容量
Ybの実項目品番26a、K本、内容量Ydの実項目品
番26a、本数1本を請求メモリ29へ書込む(R1
8)。
【0086】受信バッファ29に未呼出の手技のデータ
が存在すれば(R20)、R1へ戻り、受信バッファ2
9に記憶されている次の手技のデータを読出す。なお、
読出した手技が指示する薬品が配合可能な薬品の場合は
(R2)、図17のT1へ進み、受信バッファ28に記
憶されている全ての同一入力項目品番26bの本数又は
量を読出す。この読出した本数又は量から該当入力項目
品番26bの総指示量XAを算出する(T2)。そし
て、この総指示量XAを指示量Xに置換えて(T3)、
図15の流れ図におけるR8以降の処理を実施する。
【0087】そして、図16における、R20にて、受
信バッファ28に書き込まれている全部の手技のデータ
の読出し処理が終了すると、手技で指定された全ての入
力項目品番26b及び本数又は量は、全て、実項目品番
26a及び本数に変換されたことになる。次に、請求メ
モリ29に記憶された実項目品番26a及び本数に基づ
いて、該当患者の前日の合計点数(請求金額)を算出す
る(R21)。
【0088】次に、このように構成された病院情報シス
テムにおける注射オーダ処理装置における操作性及び各
手技の実施状況の見やすさの特徴を説明する。医師が医
師端末2を用いたオーダで指示する各区切30を構成す
る各実施日32の各手技毎の実施状況31が自己の医師
端末2を含む各端末2〜5の表示器35の図10に示す
診療履歴画面34上に表示出力される。
【0089】また、医師からのオーダにおける薬品の指
示順序が異なっていたとしても、オーダの内容が同一の
場合は、区切を同一とするチェック機能が含まれるの
で、非常に見やすい診療履歴画面34とすることができ
る。
【0090】さらに、診療履歴画面34上に表示された
各手技の実施状況31はそれぞれ個別に更新される。そ
して、更新されると、その都度、表示されている該当手
技の実施状況31が診療履歴画面34上で自動的に変更
される。
【0091】したがって、たとえ、医師のオーダにて各
実施日32に複数の手技が指定されていた場合で、その
中の一部の手技が何らかの都合で実施されなかったとし
ても、各端末の担当者は、その不実施を確実に把握でき
る。
【0092】各端末2〜5を用いた各手技の実施状況1
3の具体的更新手法としては、例えば看護婦がオーダで
指示された注射の手技が終了すると、自己の看護婦端末
3に表示された該当手技の実施状況31の例えば未実施
の黒四角のマークをマウス35aでクリックして、例え
ば実施済の二重丸のマークに変換するのみでよい。
【0093】したがって、各端末2〜5において、各担
当者が各手技の実施状況31を変更する場合における操
作性を大幅に向上できる。さらに、医師が例えば複数の
手技が組込まれた実施日32の全ての手技を次の実施日
32に再度実施させる場合(Do指示入力)等において
は、医師は自己の医師端末2の表示器35に表示されて
いる診療履歴画面34上における、該当実施日32の欄
33を例えばマウス35aを用いて目標の実施日32の
欄33に複写するのみでよい。したがって、医師による
オーダ入力操作がさらに簡素化され、操作性が大幅に向
上できる。
【0094】さらに、図10に示す診療履歴画面34に
おいては、図示するように、オーダファイル22に登録
された同一薬品及び同一量の手技を含む複数区切30の
各手技の各実施日32における各実施状況31を同一欄
33内で区切毎に行を変えて表示するようにしている。
【0095】すなわち、医師が医師端末2を操作して、
同一の手技を含む別の区切を同一の実施日に指定した場
合、これらの手技は、図10に示す診療履歴画面34に
おいては、実施日32を仕切る欄33内において、異な
る行に表示される。
【0096】よって、実際のオーダを指示した医師やオ
ーダの各手技を実施する各看護婦等の各担当者は医師が
指示するオーダ毎(区切毎)に各手技の実施状況31を
把握できる。
【0097】また、図10の診療履歴画面34に示すよ
うに、未実施(ステータス=1)、実施済(ステータス
=4)、中止(ステータス=5)の各実施状況31を互
いに異なるマークで表示するようにしている。このよう
に各手技の実施状況31は異なるマークで表示されるの
で、各担当者は一瞥して各手技の実施状況31を把握で
きる。
【0098】さらに、各手技の実施状況は、未実施、実
施済、中止、不実施を含む6段階に分類されて登録され
る。すなわち、医師のオーダが注射を指示する場合は、
薬品の容器がアンプル等の場合を想定して、該当手技を
結果的に実施しなかった場合の実施状況31の種類を従
来の「中止」のみから、料金を請求できない「中止」と
料金を請求できる「不実施」との2種類を場合に応じて
使分けている。
【0099】よって、各実施日32の各手技のうち、料
金が請求可能な「実施済」、「不実施」の実施状況31
の手技のみが会計端末5へ転送される。よって、より正
確な会計処理が実施される。
【0100】次に、実施形態の注射オーダ処理装置にお
ける会計処理の特徴を説明する。先ず、医師は、自己の
医師端末2でオーダを行う場合、薬品の量を分割不可能
な本数と量とのいずれかの単位で指定可能にしている。
これを実現するために、薬品マスタファイルを、医師が
直接選択するための図2に示す薬品ファイル21と、会
計処理時に使用するための図4に示す数量ファイル26
とで構成している。
【0101】したがって、幼児等の最少の収納容量未満
の量をオーダできるので、従来の伝票や電話で指示する
必要がない。また、大人に対しても、数量ファイル26
の各実項目品番25aの内容量(mg)に設定されてい
ない量(mg)を医師端末2を用いて指示できる。した
がって、医師の負担を大幅に軽減できる。
【0102】さらに、このように、本数と量が指示され
る会計端末5において、医師が幼児等の最少の収納容量
Ya未満の量Xをオーダした場合は、該当手技の料金
(点数)は、最少の収納容量Yaの実項目品番26aの
点数となる。
【0103】また、最少の収納容量Yaと最大の収納容
量Ybとの中間の量Xをオーダした場合は、該当手技の
料金(点数)は、指定量X以上でかつ指定量Xに最も近
い収納量Ycの品番の点数となる。
【0104】さらに、最大の収納容量Yb以上の量Xを
オーダした場合は、最大の収納量Ybの点数に指定量X
を最大の収納量Ybで除算した除算値(商K)の整数部
分の値を乗算した点数が含まれるようにしている。
【0105】すなわち、オーダされた量Xに対して、最
も少ない本数で指示量を確保できるようにしているの
で、各患者にとって、公平で適切な料金が自動算出され
る。このように、医師が、たとえ、薬品を従来の本数の
みならず量でオーダしたとしても自動的に公平で適切な
料金が自動算出されるので、会計担当者の会計処理負担
が大幅に軽減される。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の病院情報
処理システムにおいては、医師のオーダにおける各手技
毎の実施状況を更新し、それらを診療履歴画面上に各手
技毎に例えばマークを用いて表示している。したがっ
て、たとえ各実施日に不実施の手技が混入したとして
も、医師が指示したオーダの各手技の実施状況を確認で
きる。
【0107】また、一つの実施日における1個又は複数
の手技のうち料金が請求可能な「実施済」と「不実施」
の実施状況の手技のみを会計へ転送している。したがっ
て、より正確な会計が実施できる。
【0108】さらに、薬品を本数指定してオーダを実施
したとしても、また、任意の量を指定してオーダして
も、自動的に適正な料金を請求できる。よって、会計業
務の信頼性を向上できるとともに、会計業務の能率向上
と会計担当者の会計事務処理負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる注射オーダ処理装
置が組込まれた病院情報システムの概略構成を示すブロ
ック図
【図2】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成された薬品ファイルの記憶内容を示す図
【図3】同注射オーダ処理装置の医師端末におけるオー
ダ入力画面を示す図
【図4】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成された数量ファイルの記憶内容を示す図
【図5】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成されたオーダファイルの記憶内容を示す図
【図6】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成された区切別実施管理テーブルの記憶内容を示す図
【図7】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成された項目別実施管理テーブルの記憶内容を示す図
【図8】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に形
成された項目別手技回数管理テーブルの記憶内容を示す
【図9】同注射オーダ処理装置において医師が指示した
オーダを示す図
【図10】同注射オーダ処理装置の各端末の表示器に表
示された診療履歴画面を示す図
【図11】同注射オーダ処理装置におけるサーバの処理
内容を示す流れ図
【図12】同じく同注射オーダ処理装置におけるサーバ
の処理内容を示す流れ図
【図13】同じく同注射オーダ処理装置におけるサーバ
の処理内容を示す流れ図
【図14】同注射オーダ処理装置のサーバから会計端末
へ転送される各手技の選択動作を説明するための図、
【図15】同注射オーダ処理装置における会計端末の会
計処理内容を示す流れ図
【図16】同じく同注射オーダ処理装置における会計端
末の会計処理内容を示す流れ図
【図17】同じく同注射オーダ処理装置における会計端
末の会計処理内容を示す流れ図
【図18】従来の注射オーダ処理装置が組込まれた病院
情報システムの概略構成を示すブロック図
【図19】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に
形成された薬品マスターファイルの記憶内容及び医師端
末のオーダ画面を示す図
【図20】同注射オーダ処理装置のサーバの記憶部内に
形成されたオーダファイルの記憶内容を示す図
【図21】同注射オーダ処理装置の各端末の表示器に表
示された診療履歴画面及び診療明細画面を示す図
【図22】同注射オーダ処理装置のサーバから会計端末
へ転送される各手技の選択動作を説明するための図、
【符号の説明】
1…LAN 2…医師端末 3…看護婦端末 4…薬局端末 5…会計端末 6…サーバ 7,27…記憶部 21…薬品ファイル 22…オーダファイル 23…項目別手技回数管理テーブル 24…区切別実施管理テーブル 25…項目別実施管理テーブル 26…数量ファイル 28…受信バッファ 29…請求メモリ 30…区切 31…実施状況 32…実施日 33…欄 34…診療履歴画面 36…項目

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬品マスターファイルから患者に注射す
    べき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の量と
    からなる手技と該当手技の1日以上の実施日及び各実施
    日における該当手技の実施回数とからなるオーダを一つ
    の区切としてオーダファイルへ登録するオーダ入力手段
    と、前記オーダファイルに登録された各区切の実施状況
    を記憶する実施状況記憶手段と、この実施状況記憶手段
    に記憶されている各区切の実施状況を外部指示に基づい
    て変更する実施状況変更手段と、この実施状況変更手段
    にて変更された各区切の実施状況を表示出力する実施状
    況表示手段とを備えた病院情報システムにおける注射オ
    ーダ処理装置において、 前記実施状況変更手段は、前記各区切を構成する各実施
    日における各手技毎の実施状況を変更し、 前記実施状況表示手段は、前記実施状況変更手段で変更
    された各区切の前記各実施日における各手技の実施状況
    を個別に診療履歴画面として表示出力することを特徴と
    する病院情報システムにおける注射オーダ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記実施状況表示手段は、前記オーダフ
    ァイルに登録された同一薬品及び同一量の手技を含む複
    数区切の各手技の各実施日における各実施状況を同一欄
    内で区切毎に行を変えて表示することを特徴とする請求
    項1記載の病院情報システムにおける注射オーダ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各手技の実施状況は、少なくとも未
    実施、実施済、中止を含み、 前記実施状況表示手段は、前記未実施、実施済、中止の
    各実施状況を互いに異なるマークで表示することを特徴
    とする請求項2記載の病院情報システムにおける注射オ
    ーダ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記実施状況変更手段は、前記各手技の
    実施状況が前記診療履歴画面に表示された状態におい
    て、変更対象実施状況のマークを指定するGUI手段で
    実施されることを特徴とする請求項3記載の病院情報シ
    ステムにおける注射オーダ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記オーダ入力手段は、前記診療履歴画
    面に実施状況が未実施状況で表示済みの手技を新たに実
    施日を指定して入力する場合、該当手技のマークを指定
    の実施日の欄に複写させるGUI手段で実施されること
    を特徴とする請求項4記載の病院情報システムにおける
    注射オーダ処理装置。
  6. 【請求項6】 薬品マスターファイルから患者に注射す
    べき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の量と
    からなる手技と該当手技の1日以上の実施日及び各実施
    日における該当手技の実施回数とからなるオーダを一つ
    の区切としてオーダファイルへ登録するオーダ入力手段
    と、前記オーダファイルに登録された各区切の実施状況
    を記憶する実施状況記憶手段と、この実施状況記憶手段
    に記憶されている各区切の実施状況を外部指示に基づい
    て変更する実施状況変更手段と、この実施状況変更手段
    にて変更された各区切の実施状況を表示出力する実施状
    況表示手段と、前記各区切の実施状況に基づいて会計処
    理を行う会計手段とを備えた病院情報システムにおける
    注射オーダ処理装置において、 前記各手技の実施状況は、少なくとも未実施、実施済、
    中止、及び該当手技のための薬品を準備した後の中止を
    示す不実施を含み、 実施日を指定した手技の送信要求に応じて、指定実施日
    に登録された各手技のうちの実施状況が実施済み及び不
    実施と指定された各手技のみを前記会計手段へ転送する
    手技転送手段を備えたことを特徴とする病院情報システ
    ムにおける注射オーダ処理装置。
  7. 【請求項7】 薬品マスターファイルから患者に注射す
    べき薬品を選択し、この選択した薬品と該当薬品の量と
    からなる手技と該当手技の1日以上の実施日及び各実施
    日における該当手技の実施回数とからなるオーダを一つ
    の区切としてオーダファイルへ登録するオーダ入力手段
    と、前記オーダファイルに登録された各区切の実施状況
    を記憶する実施状況記憶手段と、この実施状況記憶手段
    に記憶されている各区切の実施状況を外部指示に基づい
    て変更する実施状況変更手段と、この実施状況変更手段
    にて変更された各区切の実施状況を表示出力する実施状
    況表示手段と、前記各区切の実施状況に基づいて会計処
    理を行う会計手段とを備えた病院情報システムにおける
    注射オーダ処理装置において、 前記オーダ入力手段は、前記薬品の量を分割不可能な薬
    品単位量で指定可能にしたことを特徴とする病院情報シ
    ステムにおける注射オーダ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記薬品マスターファイルは、同一薬品
    で収納量が異なる複数種類の品番が登録され、 前記会計手段は、 各手技に対する料金を算出するときでかつ該当手技が薬
    品の量を指定したとき、この指定量と前記薬品マスター
    ファイルに記憶されている同一薬品の最少の収納量とを
    比較する第1の比較手段と、 この第1の比較手段により前記指定量が最少の収納量よ
    り少ない場合は、該当収納量の品番の点数を該当手技の
    点数に設定する第1の料金算出手段と、 前記指定量が前記最少の収納量より多い場合は、前記指
    定量と前記薬品マスターファイルに記憶されている同一
    薬品の最大の収納量とを比較する第2の比較手段と、 この第2の比較手段により前記指定量が最大の収納量よ
    り小さい場合は、前記薬品マスターファイルに記憶され
    ている同一薬品のうち、前記指定量以上でかつ指定量に
    最も近い収納量の品番の点数を該当手技の点数に設定す
    る第2の料金算出手段とを備えたことを特徴とする請求
    項7記載の病院情報システムにおける注射オーダ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第2の比較手段により前記指定量が
    最大の収納量以上の場合は、少なくともこの最大の収納
    量の点数に前記指定量を最大の収納量で除算した除算値
    の整数部分の値を乗算した点数が該当手技の点数に含ま
    れる第3の料金算出手段を備えたことを特徴とする請求
    項8記載の病院情報システムにおける注射オーダ処理装
    置。
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