JP2001115939A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2001115939A
JP2001115939A JP29523299A JP29523299A JP2001115939A JP 2001115939 A JP2001115939 A JP 2001115939A JP 29523299 A JP29523299 A JP 29523299A JP 29523299 A JP29523299 A JP 29523299A JP 2001115939 A JP2001115939 A JP 2001115939A
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coil
retaining
slide
internal combustion
combustion engine
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JP29523299A
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English (en)
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Mitsutoshi Kamakura
光寿 鎌倉
Yoshiyuki Matsuo
義之 松尾
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速かつ簡易に点火コイルを取付け又は取外
しすることができる内燃機関用点火装置を提供するこ
と。 【解決手段】 内燃機関のシリンダヘッド上部を覆うよ
うにして取付けられるシリンダヘッドカバー1にコイル
収容部2が凹設されると共に、そのコイル収容部2に取
付孔3が形成される。コイル収容部2の底面に取付孔3
を両側から挟むようにそれぞれ抜止凸部11を有する一
対の抜止取付片10が立設される。高電圧発生部20の
コイル部21には、凸部31を有する略コの字状のスラ
イド係合体30が取付けられる。スライド係合体30
は、その各凸部31と抜止凸部11とが係合可能な係合
位置と、各凸部31と抜止凸部11との係合を解除可能
な係合解除位置との間でスライド移動自在とされる。係
合位置にスライド移動されたスライド係合体30の各凸
部31と抜止取付片10の抜止凸部11との係合によ
り、高電圧発生部20がシリンダヘッドカバー1に抜止
め装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関に使用される点火装置であって、特に点火コイルを
直接内燃機関周りに配設した方式の内燃機関用点火装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火装置の一種として、図7
〜図11に示すように、内燃機関の各気筒毎に点火コイ
ル部101を有する高電圧発生部102を設け、各点火
コイル部101で発生させた二次高電圧を直接各気筒の
点火プラグに供給するようにしたものがある。
【0003】この種の点火装置においては、各点火コイ
ル部101を内燃機関の各気筒近傍に固定する必要があ
るため、従来では、内燃機関のシリンダヘッドを覆うよ
うに取付けられるシリンダヘッドカバー110に、点火
コイル部101をボルト104を用いて固定する構成が
採用されていた。
【0004】また、その他に、点火コイル部101をシ
リンダヘッドに直接ボルト止する構成も採用されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、点火コイル部101の取付け又は取外しに
際してボルト104の締結或は弛緩作業が必要となり、
多くの作業時間を要してしまうという問題がある。
【0006】また、ボルト104を締結し或は弛緩させ
るためにスパナ等の工具が必要となるため、点火コイル
部101の取付け又は取外し作業が面倒でもある。
【0007】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、迅速かつ簡易に点火コイル
を取付け又は取外しすることができる内燃機関用点火装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の内燃機関用点火装置は、
上面に形成されたコイル取付部に取付孔が形成され、内
燃機関のシリンダヘッド上部を覆うようにして取付けら
れるシリンダヘッドカバーと、二次高電圧発生用の点火
コイルを内蔵したコイル部とそのコイル部から垂設され
た接続部とを有し、前記接続部が前記取付孔に挿通され
ると共に前記コイル部が前記コイル取付部上の前記取付
孔周りに載置された状態で前記シリンダヘッドカバーに
装着された高電圧発生部と、を備え、前記コイル取付部
又は前記コイル部のいずれか一方側に、抜止凸部が設け
られる一方、前記コイル取付部又は前記コイル部のいず
れか他方側に、前記抜止凸部に係合可能な凸部を有する
スライド係合体が設けられ、前記スライド係合体が、前
記高電圧発生部の挿入方向と交叉する方向に沿って、前
記凸部と前記抜止凸部とが係合可能な係合位置とその係
合を解除可能な係合解除位置との間で、スライド可能に
設けられ、前記スライド係合体を前記係合位置にスライ
ド移動させてそのスライド係合体の凸部と前記抜止凸部
とを係合させることにより、前記高電圧発生部が前記シ
リンダヘッドカバーに抜止め装着されたものである。
【0009】また、請求項2記載のように、前記スライ
ド係合体が前記コイル部側に設けられた内燃機関用点火
装置にあっては、前記スライド係合体が、それぞれに前
記凸部が形成された一対の横片と、両横片をそれらの一
端側で連結する連結片とを有する略コの字状の部材に形
成され、前記コイル部の両側部に、前記係合位置と前記
係合解除位置の間で前記各横片をそれぞれスライド自在
に支持する一対のスライド支持溝が形成され、前記スラ
イド係合体が、その両横片を前記各スライド支持溝にス
ライド自在に挿通させるようにして前記コイル部に抱持
状に取付けられたものであってもよい。
【0010】さらに、請求項3記載のように、前記コイ
ル取付部側であってその上に載置されたコイル部を両側
から挟む位置に前記各凸部に対応する一対の抜止凸部が
形成されると共に、その各抜止凸部のうち、前記高電圧
発生部の取付けに際して前記係合位置にスライド移動さ
れたスライド係合体の各凸部と接触する部分が、その高
電圧発生部の挿入方向に沿って内向き傾斜する傾斜ガイ
ド面に仕上げられ、前記各凸部又は前記各抜止凸部の少
なくともいずれかが、弾性変形により互いの逃げ方向に
移動可能に形成され、前記高電圧発生部の前記コイル取
付部への取付けにより、前記各凸部を対応する傾斜ガイ
ド面にそれぞれ摺接させて前記各凸部又は前記各抜止係
止片の少なくともいずれかを弾性変形により逃げ方向に
移動させると共に、前記各凸部が前記各傾斜ガイド面を
乗越えた位置で前記各凸部又は各抜止係止片を弾性復元
力により元位置に復帰させて前記各凸部を前記各抜止凸
部に係合させることにより、その高電圧発生部が前記シ
リンダヘッドカバーに抜止め状態に装着された構成であ
ってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態の内燃機関用点火装置について説明する。
【0012】この内燃機関用点火装置は、4気筒直列タ
イプの内燃機関に用いられるものであり、図1〜図5に
示すように、シリンダヘッドHを覆うように取付けられ
た樹脂製のシリンダヘッドカバー1に、内燃機関の各気
筒に対応する4つの高電圧発生部20が装着されてな
る。
【0013】上記シリンダヘッドカバー1の上面には、
シリンダヘッドHに直列に並べて形成された4つのプラ
グホールHaの配置領域に対応してコイル取付部として
平面視略長方形状のコイル収容部2が凹設されており、
このコイル収容部2の底部に、各プラグホールHaにそ
れぞれ連通する4つの取付孔3が形成される。なお、最
終的な組立状態では、コイル収容部2の開口を閉塞する
蓋体が取付けられるが(図7参照)、以下の各図1〜図
5ではその蓋体の図示は省略されている。
【0014】一方、各高電圧発生部20は、コイル部2
1と、このコイル部21より下方に向けて垂設された接
続部25とを備える。
【0015】接続部25は、取付孔3内に挿通可能な円
柱状に形成され、また、コイル部21は、取付孔3の開
口形状よりも大きな平面視形状の厚板状に形成される。
そして、接続部25が取付孔3内に挿通されると共に、
コイル部21がコイル収容部2の底面上であって取付孔
3の周縁部に載置された状態で、高電圧発生部20がコ
イル収容部2に装着されるように構成される。
【0016】コイル部21は、絶縁性樹脂等により形成
されたケース内に、一次コイル及び二次コイルからなる
点火コイルや一次コイル電流を断続させるためのスイッ
チング素子等が封入されており、これらの諸要素により
二次高電圧発生用の所定の電気回路が形成される。
【0017】また、接続部25の下端部にプラグホール
Haの底部に設けられた点火プラグのターミナル部Pt
に接続可能なプラグ接続部26が形成されると共に、接
続部25の内部にコイル部21の点火プラグで発生させ
た二次コイル電流をプラグ接続部26に導くための回路
が内蔵されている。
【0018】そして、高電圧発生部20がコイル収容部
2に装着された状態で、プラグ接続部26がプラグホー
ルHa底部の点火プラグのターミナル部Ptに電気的に
接続され、これによりコイル部21内の点火コイルで発
生された二次コイル電流が接続部25を介してプラグに
供給されるように構成される。
【0019】また、コイル部21の前側に接続コネクタ
部22が一体形成されると共に、シリンダヘッドカバー
1のコイル収容部2の底面であって各取付孔3の周縁部
の前記接続コネクタ部22と対応する位置に前記接続コ
ネクタ部22と接続可能な被接続コネクタ部4が形成さ
れる。
【0020】これら接続コネクタ部22と被接続コネク
タ部4とは、前記接続部25を取付孔3に挿入する際の
挿入方向と同一の接続方向によって接続可能に構成され
ており、接続部25を取付孔3に挿入してコイル部21
をコイル収容部2の底面に載置する作業と同時に、接続
コネクタ部22と被接続コネクタ部4との接続が行われ
るように構成されている。
【0021】また、図2及び図3に示すように、シリン
ダヘッドカバー1内には、導電性材料によって形成され
た複数の細帯状の配線回路体6が所定の配線パターンを
なしてインサート成形等により埋設されており、上記被
接続コネクタ部4内の端子4aが、この配線回路体6を
経てシリンダヘッドカバー1の一端側に形成された外部
接続コネクタ部5内の各端子5aにそれぞれ電気的に接
続されている。そして、図示省略のエンジン制御装置と
の間の配線を行うワイヤーハーネスの端部のコネクタ
を、外部接続コネクタ5に接続することにより、外部接
続コネクタ5、配線回路体6、被接続コネクタ部4内の
各端子4a及び接続コネクタ部22内の各端子を通じ
て、エンジン制御装置から各コイル部21への点火信号
および電源の供給が行われるようになっている。
【0022】また、図1及び図3〜図6に示すように、
コイル収容部2であって各取付孔3を両側から挟む位置
に、それぞれ一対の抜止取付片10が立設されると共
に、各高電圧発生部20のコイル部21に凸部31を有
するスライド係合体30が取付けられ、これら抜止取付
片10及びスライド係合体30によって、各高電圧発生
部20の抜止め装着が行われるように構成される。
【0023】即ち、それぞれ一対の抜止取付片10は、
各取付孔3を挟んでコイル部21の幅寸法よりも僅かに
大きな間隔寸法を隔てて立設されており、各一対の抜止
取付片10間にコイル部21を収容配置可能に構成され
ている。また、各抜止取付片10は、コイル部21の側
面形状と対応する板形状に形成され、その上端縁部に沿
って内方へ向けて突出して前記凸部31と係合可能な抜
止凸部11が形成されている。各抜止凸部11の上面
は、その基端側に向けて内向き傾斜する傾斜ガイド面1
1aに仕上げられると共に、各抜止凸部11の後端部
に、前記凸部31が上下に挿通可能な凹部11bが形成
される。
【0024】また、コイル部21の両側部に、当該両側
部の前後方向に沿ってスライド支持溝23が形成され、
このスライド支持溝23に沿って移動するようにスライ
ド係合体30が取付けられる。
【0025】上記各スライド支持溝23の長手方向略中
央部にその前側に面する段部23aが形成されており、
その各スライド支持溝23の前側部分の深さが、その後
側部分の深さよりも若干深くなっている。
【0026】また、スライド係合体30は、弾性を有す
る金属薄板を打抜き屈曲加工したもので、帯板状の一対
の横片32が、それらの一端側で連結片34により連結
された略コの字状の部材に形成されてなる。
【0027】上記一対の横片32は、コイル部21の幅
寸法よりも僅かに小さい間隔寸法をあけた平行姿勢で連
結支持されると共に、その上下の幅寸法がスライド支持
溝23の上下の幅寸法よりも僅かに小さな幅寸法に形成
されている。そして、コイル部21を両側から挟み込む
ようにして各横片32をコイル部21の両側のスライド
支持溝23内に挿通させることにより、スライド係合体
30が前後にスライド可能な状態でコイル部21に抱持
状に取付けられる構成となっている。
【0028】また、上記各横片32の長手方向中間部が
外方に打出すように屈曲されて前記抜止凸部11と係合
可能な凸部31に形成されており、コイル部21がコイ
ル収容部2の底面上に載置された状態で、各凸部31が
抜止凸部11の下面の係止面11cに当接して係合可能
に構成されている。
【0029】さらに、各横片32の解放側端部が内向き
に屈曲されて抜落防止端部33に形成されている。この
抜落防止端部33は、横片32がスライド支持溝23内
に挿通された状態で、そのスライド支持溝23の段部2
3aよりも前側部分にスライド自在に挿通されており、
スライド係合体30が所定量以上後側へ引抜かれた状態
で各段部23aに当接して、もって、スライド係合体3
0の後方への抜け落ちを防止する役割を果す。
【0030】つまり、スライド係合体30は、その連結
片34がコイル部21の後部に接触するまで押込まれて
各凸部31が抜止凸部11に係合可能な係合位置(図6
の左半分に示す状態)と、抜落防止端部33が段部23
aに係合するまで後側へ引抜かれて各凸部31が各凹部
11bを上下に挿通自在な係合解除位置(図6の右半分
に示す状態)との間で、スライド移動自在とされた構成
となっている。
【0031】また、連結片34の長手方向略中央部に、
側面視略L字状の操作部35が形成され、例えば本内燃
機関用点火装置の組立作業者が手でその操作部35を摘
んで前後に移動させることにより、スライド係合体30
がコイル部21の前後方向にスライド移動可能な構成と
なっている。
【0032】このスライド係合体30のコイル部21へ
の取付は次のような手順により行われる。
【0033】まず、スライド係合体30の両横片32を
その解放端側から外方向へ広げるように弾性変形させた
状態で、各横片32の先端部の抜落防止端部33を段部
23aよりも前側に位置させて、両横片32によりコイ
ル部21のスライド支持溝23部分を挟込むようにす
る。そして、弾性復元力により両横片32を元の平行姿
勢に復帰させて各横片32を各スライド支持溝23内に
挿通させることにより、スライド係合体30の取付が行
われる。
【0034】このように構成された内燃機関用点火装置
において、高電圧発生部20の取付け、取外しは、次の
方法により行われる。
【0035】まず、高電圧発生部20の取付け方法につ
いて説明すると、図6の右半部分に示すように、スライ
ド係合体30を係合解除位置にスライド移動させた状態
で、高電圧発生部20の接続部25を取付孔3内にその
上方から挿通させるようにして、高電圧発生部20を下
方へ押込む。すると、スライド係合体30の各凸部31
が抜止凸部11の凹部11bを通って当該抜止凸部11
の係止面11cよりも僅かに下方の位置に抜出る。な
お、このとき同時にコイル部21側の接続コネクタ部2
2とコイル収容部2側の被接続コネクタ部4との接続が
なされる。
【0036】この状態で、操作部35を摘んで、図6の
左半部分に示すように、スライド係合体30を係合位置
にスライド移動させると、各凸部31が、各抜止凸部1
1のうち凹部11bが形成された部分よりも前側に移動
する。これにより、スライド係合体30の各凸部31が
当該抜止凸部11に係合して、高電圧発生部20が抜止
め装着される。
【0037】次に、高電圧発生部20の取外し方法につ
いて説明すると、まず、図6の左半部分に示すように係
合位置に移動した状態となっているスライド係合体30
を、その操作部35を摘んで後側へ引抜いて、図6の右
半部分に示す係合解除位置にスライド移動させる。これ
により、各凸部31が抜止凸部11の凹部11bを上下
に挿通可能な状態となるので、そのまま高電圧発生部2
0を上方へ持上げる。すると、各凸部31が各凹部11
bを通って抜止凸部11の上方へ引抜かれると同時に、
接続コネクタ部22と被接続コネクタ部4との接続が解
除され、これにより、高電圧発生部20の取外しが完了
する。
【0038】以上のように構成された内燃機関用点火装
置によると、コイル収容部2側に一対の抜止凸部11を
形成する一方、コイル部21側に前記各抜止凸部11に
係合可能な一対の凸部31を有するスライド係合体30
が設けられており、このスライド係合体30がその各凸
部31と各抜止凸部11とが係合可能な係合位置と、各
凸部31と抜止凸部11との係合を解除可能な係合解除
位置との間で、スライド可能にコイル部21に取付けら
れた構成となっているため、スライド係合体30を係合
解除位置にスライド移動させた状態で、高電圧発生部2
0の取付け又は取外し作業を行い、また、スライド係合
体30を係合位置にスライド移動させてその各凸部31
と抜止凸部11とを係合させることにより、高電圧発生
部20の抜止め装着を行うことができるので、従来のよ
うに、ボルトの締結或は弛緩作業が不要で、かつ、その
締結或は弛緩作業のためのスパナ等の工具が不要となる
ため、迅速かつ簡易に高電圧発生部20を取付け又は取
外しすることが可能となる。
【0039】なお、上記実施形態では、コイル収容部2
の底面に立設した一対の抜止取付片10の先端部に抜止
凸部11を突設したが、例えば、各抜止凸部11をコイ
ル収容部2の側面に直接突設するようにしてもよい。
【0040】また、弾性を有するスライド係合体30
が、それぞれに凸部31が形成された一対の横片32
と、両横片32をそれらの一端側で連結する連結片34
とを有する略コの字状の部材に形成され、コイル部21
の両側部に、前記係合位置と前記係合解除位置の間で各
横片32をそれぞれスライド自在に支持する一対のスラ
イド支持溝23が形成されているため、両横片32をそ
の解放端側から外方向へ広げるように弾性変形させた状
態で、両横片32によりコイル部21のスライド支持溝
23部分を挟込むようにして、各横片32を各スライド
支持溝23内に挿通させることにより、当該スライド係
合体30をコイル部21に抱持状に装着することができ
るので、当該スライド係合体30を小さな力で容易に取
付けることができる。
【0041】しかも、スライド係合体30がコイル部2
1に取付けられた状態では、その各横片32がスライド
支持溝23に嵌まり込んだ状態となっているため、凸部
31と抜止凸部11とが係合した状態において、高電圧
発生部20を上方へ引抜く力が作用しても、当該スライ
ド係合体30がスライド支持溝23から位置ずれ又は脱
溝し難くなっており、高電圧発生部20をより確実に抜
止め保持することができる。
【0042】また、スライド係合体30をコイル部21
に取付けた状態では、スライド係合体30とコイル部2
1とは分離せずに一体化された構成となっているため、
従来構成で用いていたボルトのように別途分離した部品
が不要となるため、この点でも高電圧発生部20の取付
け又は取外し作業が容易となる。
【0043】なお、上記実施形態では、コイル収容部2
側に抜止凸部11を形成し、コイル部21側に凸部31
を有するスライド係合体30を設けた構成としたが、コ
イル部21側に抜止凸部を形成し、コイル収容部2側に
その抜止凸部に係合可能な凸部を有するスライド係合体
を設け、このスライド係合体をスライド移動させる構成
としてもよい。
【0044】また、上記実施形態では、スライド係合体
30を係合解除位置にスライド移動させた状態で、高電
圧発生部20の取付けを行うと説明したが、スライド係
合体30を係合位置にスライド移動させた状態で高電圧
発生部20の装着を行うようにしてもよい。
【0045】この場合には、接続部25を取付孔3内に
挿入するようにしてコイル部21をコイル収容部2の底
部側に向けて押込むと、まず、各凸部31が各抜止凸部
11の傾斜ガイド面11aに摺接して、各凸部31が内
側に弾性変形し或は各抜止取付片10が外側に弾性変形
してその先端部の抜止凸部11が外側に移動し、この状
態でさらに奥に高電圧発生部20を押込むと、凸部31
が傾斜ガイド面11aを乗越えた位置で各凸部31又は
各抜止取付片10が弾性復元力により原位置に移動して
各凸部31が抜止凸部11に係合するようになる。
【0046】この場合には、スライド係合体30のスラ
イド移動の操作を行うことなく、高電圧発生部20の装
着を行えるという点で、その取付け作業が容易となる。
【0047】なお、この場合には、例えばスライド係合
体30自体が有する弾性により各凸部31がその内側に
弾性変形自在とする構成若しくは例えば抜止取付片10
の弾性によりその先端部の抜止凸部11が外向けに移動
自在となる構成の少なくともいずれかと、各抜止凸部1
1の上面をその基端側に向けて内向き傾斜する傾斜ガイ
ド面11aに仕上げる構成が必要となることになる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の内燃機関用点火装置によると、コイル取付部又はコイ
ル部のいずれか一方側に、抜止凸部が形成される一方、
コイル取付部又はコイル部のいずれか他方側に、抜止凸
部に係合可能な凸部を有するスライド係合体が設けら
れ、このスライド係合体が、高電圧発生部の挿入方向と
交叉する方向に沿って、凸部と抜止凸部とが係合可能な
係合位置とその係合を解除可能な係合解除位置との間
で、スライド可能に設けられており、スライド係合体を
係合位置にスライド移動させてそのスライド係合体の凸
部と前記抜止凸部とを係合させることにより、高電圧発
生部がシリンダヘッドカバーに抜止め装着された構成と
なっているため、高電圧発生部の取付け又は取外しに際
して、従来のように、ボルトの締結或は弛緩作業が不要
で、かつ、そのためのスパナ等の工具が不要となるた
め、迅速かつ簡易に点火コイルを着脱することが可能と
なる。
【0049】また、この発明の請求項2記載の内燃機関
用点火装置によると、スライド係合体が、それぞれに凸
部が形成された一対の横片と、両横片をそれらの一端側
で連結する連結片とを有する略コの字状の部材に形成さ
れ、コイル部の両側部に、係合位置と係合解除位置の間
で各横片をそれぞれスライド自在に支持する一対のスラ
イド支持溝が形成され、スライド係合体が、その両横片
を前記各スライド支持溝にスライド自在に挿通させるよ
うにしてコイル部に抱持状に取付けられた構成とする
と、両横片を広げるように弾性変形させてそれぞれ各ス
ライド支持溝に挿通させることにより、スライド係合体
をコイル部の側方から容易に取付けることができる。
【0050】さらに、請求項3記載のように、コイル取
付部側であってその上に載置されたコイル部を両側から
挟む位置に各凸部に対応する一対の抜止凸部が形成され
ると共に、その各抜止凸部のうち、高電圧発生部の取付
けに際して前記係合位置にスライド移動されたスライド
係合体の各凸部と接触する部分が、その高電圧発生部の
挿入方向に沿って内向き傾斜する傾斜ガイド面に仕上げ
られ、各凸部又は各抜止凸部の少なくともいずれかが、
弾性変形により互いの逃げ方向に移動可能に形成され、
高電圧発生部のコイル取付部への取付けにより、各凸部
を対応する傾斜ガイド面にそれぞれ摺接させて前記各凸
部又は前記各抜止係止片の少なくともいずれかを弾性変
形により互いの逃げ方向に移動させると共に、各凸部が
各傾斜ガイド面を乗越えた位置で各凸部又は各抜止係止
片を弾性復元力により元位置に復帰させて各凸部を各抜
止凸部に係合させることにより、その高電圧発生部がシ
リンダヘッドカバーに抜止め状態に装着された構成とす
ると、高電圧発生部の取付け作業に際して、スライド係
合体のスライド移動作業が不要となり、当該取付け作業
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の内燃機関用点火
装置を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】同上の内燃機関用点火装置の分解斜視図であ
る。
【図5】同上の内燃機関用点火装置の要部拡大分解斜視
図である。
【図6】高電圧発生部の取付け作業状態を示す図であ
る。
【図7】従来の内燃機関用点火装置を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の内燃機関用点火装置の分解斜視図であ
る。
【図9】従来の内燃機関用点火装置の他の分解斜視図で
ある。
【図10】図7のX−X線断面図である。
【図11】図10の断面図の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッドカバー 2 コイル取付部 3 取付孔 10 抜止取付片 11 凸部 11a 傾斜ガイド面 11b 凹部 20 高電圧発生部 21 コイル部 23 スライド支持溝 25 接続部 30 スライド係合体 31 凸部 32 横片 34 連結片 H シリンダヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌倉 光寿 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松尾 義之 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 3G019 KA23 KC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に形成されたコイル取付部に取付孔
    が形成され、内燃機関のシリンダヘッド上部を覆うよう
    にして取付けられるシリンダヘッドカバーと、 二次高電圧発生用の点火コイルを内蔵したコイル部とそ
    のコイル部から垂設された接続部とを有し、前記接続部
    が前記取付孔に挿通されると共に前記コイル部が前記コ
    イル取付部上の前記取付孔周りに載置された状態で前記
    シリンダヘッドカバーに装着された高電圧発生部と、を
    備え、 前記コイル取付部又は前記コイル部のいずれか一方側
    に、抜止凸部が設けられる一方、 前記コイル取付部又は前記コイル部のいずれか他方側
    に、前記抜止凸部に係合可能な凸部を有するスライド係
    合体が設けられ、 前記スライド係合体が、前記高電圧発生部の挿入方向と
    交叉する方向に沿って、 前記凸部と前記抜止凸部とが係合可能な係合位置とその
    係合を解除可能な係合解除位置との間で、スライド可能
    に設けられ、 前記スライド係合体を前記係合位置にスライド移動させ
    てそのスライド係合体の凸部と前記抜止凸部とを係合さ
    せることにより、前記高電圧発生部が前記シリンダヘッ
    ドカバーに抜止め装着された内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド係合体が前記コイル部側に
    設けられた請求項1記載の内燃機関用点火装置であっ
    て、 前記スライド係合体が、それぞれに前記凸部が形成され
    た一対の横片と、両横片をそれらの一端側で連結する連
    結片とを有する略コの字状の部材に形成され、 前記コイル部の両側部に、前記係合位置と前記係合解除
    位置の間で前記各横片をそれぞれスライド自在に支持す
    る一対のスライド支持溝が形成され、 前記スライド係合体が、その両横片を前記各スライド支
    持溝にスライド自在に挿通させるようにして前記コイル
    部に抱持状に取付けられた内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル取付部側であってその上に載
    置されたコイル部を両側から挟む位置に前記各凸部に対
    応する一対の抜止凸部が形成されると共に、その各抜止
    凸部のうち、前記高電圧発生部の取付けに際して前記係
    合位置にスライド移動されたスライド係合体の各凸部と
    接触する部分が、それぞれその高電圧発生部の挿入方向
    に沿って内向き傾斜する傾斜ガイド面に仕上げられ、 前記各凸部又は前記各抜止凸部の少なくともいずれか
    が、弾性変形により互いの逃げ方向に移動可能に形成さ
    れ、 前記高電圧発生部の前記コイル取付部への取付けによ
    り、前記各凸部を対応する傾斜ガイド面にそれぞれ摺接
    させて前記各凸部又は前記各抜止係止片の少なくともい
    ずれかを弾性変形により逃げ方向に移動させると共に、
    前記各凸部が前記各傾斜ガイド面を乗越えた位置で前記
    各凸部又は前記各抜止係止片を弾性復元力により元位置
    に復帰させて前記各凸部を前記各抜止凸部に係合させる
    ことにより、その高電圧発生部が前記シリンダヘッドカ
    バーに抜止め状態に装着された請求項2記載の内燃機関
    用点火装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106735949A (zh) * 2015-11-19 2017-05-31 天津市新阳汽车电子有限公司 一种多机种组合式汽车点火线圈打标治具
CN111472878A (zh) * 2019-01-23 2020-07-31 铃木株式会社 车辆用内燃机

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