JP2001115548A - 床材と柱材の接合構造 - Google Patents

床材と柱材の接合構造

Info

Publication number
JP2001115548A
JP2001115548A JP29865499A JP29865499A JP2001115548A JP 2001115548 A JP2001115548 A JP 2001115548A JP 29865499 A JP29865499 A JP 29865499A JP 29865499 A JP29865499 A JP 29865499A JP 2001115548 A JP2001115548 A JP 2001115548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
column
pillar
floor material
joint structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29865499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4351338B2 (ja
Inventor
Minoru Yano
稔 矢野
Takuya Ikawa
拓也 移川
Toru Sasaoka
徹 笹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP29865499A priority Critical patent/JP4351338B2/ja
Publication of JP2001115548A publication Critical patent/JP2001115548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4351338B2 publication Critical patent/JP4351338B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Fencing (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、床部を構成に中空の床材を
用いた場合でも、この床部のどの位置にでも柱を設ける
ことができるとともに、この床部に設けられた柱を十分
に支持することができる床材と柱材の接合構造を提供す
ること。 【解決手段】 中空部21を有する床材20Aの上部に
接合手段5を介して柱材3Aが接合された床材20Aと
柱材3Aの接合構造とし、接合手段5は、床材20Aの
上下にそれぞれ設けられた床上部材50と床下部材52
と、床材20Aに挿通されて床上部材50と床下部材5
2とを連結することにより、該床上部材50と床下部材
52とを床材20Aに、それを挟持した状態で固定する
連結部材55と、床上部材50に設けられ、柱材3Aに
固定される柱固定部51とを備え、この柱固定部51に
柱材3Aが固定されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床部を構成する床
材の上部に柱を設けた床材と柱材の接合構造に関し、詳
細には、家屋などの屋外に設置されるデッキ等の屋外床
部を構成する床材柱材を設けた床材と柱材の接合構造に
関するものである。
【0002】
【背景の技術】従来より、屋外に設置されるデッキ等の
床部に取り付けられる柱の取り付け構造として、特開平
7−247649号に開示のものがある。この公報に
は、床板を並べて配設することにより形成された床版の
上部に柱を接合する構成が開示されている。この公報に
おいて柱を床版に設ける概略構成は、柱の下端部に下方
に突出する凸部を設け、この凸部をデッキ床版の周縁部
を切り欠いて形成された切り欠き部に挿入し、デッキ床
版の下側位置で、凸部の下端部をデッキ床版の外周に設
けられた幕板に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成で
は、床板により構成される床版の周縁部に切り欠き部を
設け、この切り欠き部に、柱に設けられた凸部を挿入
し、該凸部の下端部をデッキ床版の外周に儲けられた幕
板に固定する構成であるので、柱をデッキの周縁部にし
か設けることができない、さらに、床版を構成する床板
の軽量化を図り、該床板を中空のものとした場合、上記
構成では、中空の床板に柱の下端部の凸部を挿入する構
成となり、十分に柱を支持することができない。
【0004】本発明は上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、床部を構成に中空の床材
を用いた場合でも、この床部のどの位置にでも柱を設け
ることができるとともに、この床部に設けられた柱を十
分に支持することができる床材と柱材の接合構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すように、中
空部21を有する床材20Aの上部に接合手段5を介し
て柱材3Aが接合された床材20Aと柱材3Aの接合構
造において、前記接合手段5は、前記床材20Aの上下
にそれぞれ設けられた床上部材50と床下部材52と、
前記床材20Aに挿通されて前記床上部材50と床下部
材52とを連結することにより、該床上部材50と床下
部材52とを前記床材20Aに、それを挟持した状態で
固定する連結部材55と、前記床上部材50に設けら
れ、前記柱材3Aに固定される柱固定部51と、を備
え、この柱固定部51に柱材3Aが固定されているもの
である。
【0006】前記柱材3Aにかかる荷重は前記柱固定部
51に伝わり、この柱固定部51から床上部材50に伝
わることになる。そして、この床上部材50は床下部材
52とともに連結部材55により前記床材20Aに固定
されているので、柱材3Aからの荷重はこれら床上部材
50、床下部材52及び連結部材55を介して床材20
Aに伝えられる。
【0007】請求項1記載の床材と柱材の接合構造にあ
っては、前記中空部21を有する床材20Aの上下にそ
れぞれ設けられた床上部材50と床下部材52とが、前
記床材20Aに挿通された連結部材55により連結され
て、前記床材20Aに、それを挟持した状態で固定さ
れ、前記床上部材50に設けられた柱固定部51に柱材
3Aが固定されているので、該柱材3Aは、前記床下部
材52を介して前記床材20Aに強固に取り付けられて
いる。したがって、従来と異なり、床材20Aにより形
成される床版の周縁部以外のところに柱を設けることが
でき、床材20Aに設けられた柱材3Aを十分支持する
ことができる。また、床材20Aが中空部21を有する
ものであっても、前記柱材3Aを前記床材20Aに強固
に取り付け付けることができる。また、床材20Aの上
下に床上部材50と床下部材52を配置して、これらを
連結部材55で連結して、床材20Aを挟持した状態
で、該床材20Aに固定し、前記床上部材50の柱固定
部51に柱材3Aを固定すれば、該柱材3Aを強固に前
記中空部21を有する床材20Aに設けることができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の床
材と柱材の接合構造において、例えば、図2に示すよう
に、前記柱材3Aは該柱材3Aの軸方向に延在する中空
部31を有し、前記床上部材50及び柱固定部51は、
前記柱材3Aの中空部31内に配置され、前記柱固定部
51は、前記中空部31を囲む内周壁35に固定され、
前記連結部材55は、前記床上部材50の上方から該床
上部材50及び前記床材20Aに挿通され、上端部(例
えば、中央部551)が前記床上部材50に係止される
とともに、下端部(例えば、両腕部552の先端部55
2a,552a)が前記床下部材52に固定されている
ものである。
【0009】請求項2記載の床材20Aと柱材の接合構
造にあっては、前記床上部材50と前記柱固定部51と
が前記柱材3Aの中空部31内に配置され、前記柱固定
部51は、前記中空部31を囲む内周壁35に固定さ
れ、前記連結部材55は、前記床上部材50の上方から
該床上部材50及び前記床材20Aに挿通され、上端部
551が前記床上部材50に係止されるとともに、下端
部552aが前記床下部材52に固定されているので、
接合手段5の備える床上部材50、柱固定部51及び連
結部材55が柱材3Aにより覆われた状態となり、外部
に露出することがない。よって、床材20Aと柱材3A
との接合部分のスッキリとして見栄えがよい。
【0010】また、前記連結部材55は、前記床上部材
50の上方から該床上部材50及び前記床材20Aに挿
通され、上端部551が前記床上部材50に係止される
とともに、下端部552aが前記床下部材52に固定さ
れているので、前記床上部材50と床下部材52は、前
記床上部材50の上方から連結部材55を下方に挿通さ
せて前記床下部材52に固定するだけで、前記床材20
Aに、それを挟持した状態で固定される。よって、接合
手段5により前記柱材3Aを前記床材20Aに設ける作
業を容易に行うことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の床
材20Aと柱材の接合構造において、例えば、図2に示
すように、前記柱固定部51は、前記柱材3Aの中空部
31に挿通されて該中空部31を囲む前記柱材下端部3
1の内周壁35に当接して固定される外周壁511を備
えたものである。
【0012】請求項3記載の床材20Aと柱材の接合構
造にあっては、前記柱固定部51は、前記柱材3Aの中
空部31に挿通されて該中空部31を囲む前記柱材3A
下端部33の内周壁35に当接して固定される外周壁5
11を備えているので、前記柱材3Aと前記柱固定部5
1との接合面が大きくなり、且つ前記柱固定部51の外
周壁511に前記柱材3Aの下端部33が外嵌された状
態となり、前記柱材3Aは前記柱固定部51により強固
に固定された状態となる。したがって、請求項2の発明
よりも、前記中空部21を有する床材20Aと、この床
材20A上部に設けられる前記柱材3Aとが一層強固に
接合されたものとすることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の床材20Aと柱材の接合構造において、
例えば、図2に示すように、前記床材20Aの両側のう
ち少なくとも一方の側方に、前記床材20Aとともに床
面を形成する他の床材20Bが配設され、前記床下部材
52は、前記他の床材20Bの下部27に延出され該他
の床材20Bの下面27aに当接しているものである。
【0014】請求項4記載の床材20Aと柱材の接合構
造にあっては、前記床下部材52は、前記床材20Aの
両側のうち少なくとも一方の側方に配設され、前記床材
20Aとともに床面を形成する他の床材20Bの下部2
7に延出され該他の床材20Bの下面27aに当接して
いるので、柱固定部51、床上部材50及び連結部材5
5を介して伝わる柱材3Aからの荷重が、前記床材20
Aとともに前記他の床材20Bに伝わる。したがって、
柱材3Aからの荷重が床材20Aと他の床材20Bとに
分散されることになり、前記床材20A上部の柱材3A
は前記床材20Aと他の床材20Bとで支持された状態
となり、これら床材20A,20Bにより前記柱材3A
がより一層強固に支持されたものとなる。
【0015】また、床材20Aの両側に他の床材20
B、20Cを配置し、前記床下部材52が、他の床材2
0B、20Cの両方の下部に延出され、これら他の床材
20B、20Cの下面にそれぞれ当接した構成とすれ
ば、柱材3Aからの荷重が、前記床下部材52を介して
床材20Aから両側の他の床材20B、20Cに伝わ
り、床材20A,20B,20Cで支持された状態とな
る。よって、柱材3Aと床材20Aとが一層強固に接合
された状態となる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の床材20Aと柱材の接合構造において、
例えば、図2及び図3に示すように、前記連結部材55
はU字状に形成され、該U字状の連結部材55の中央部
551が前記床上部材50に係止される上端部となり、
前記中央部551の両側から該中央部551の延在方向
とほぼ直交するように互いに平行に延出され、且つ前記
床材20Aに挿通された両腕部552,552の先端部
552a,552aが前記床下部材52に締結されてい
るものである。
【0017】請求項5記載の床材20Aと柱材の接合構
造にあっては、連結部材55がU字状に形成され、該U
字状の連結部材55の中央部が前記床上部材50に係止
され、前記中央部551の両側の両腕部552,552
の先端部552a,552aが前記床下部材52に締結
されているので、前記床材20Aの上下にそれぞれ床上
部材50と床下部材52とを設けて、前記U字状の連結
部材55の両腕部552,552を床上部材50の上方
から該床上部材50と床材20Aとに挿通させて前記両
腕部552,552の先端部552a,552aを前記
床下部材52に締結させるだけで、床上部材50と床下
部材52とを、床材20Aに2箇所で連結し、2箇所で
床材20Aを挟持した状態で固定させることができる。
したがって、前記床上部材50と床下部材52とを、前
記床材20Aに、それを強固に挟持させた状態で、一層
強固に固定させることができる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の床材20Aと柱材の接合構造において、
例えば、図2に示すように、前記柱材3Aの側方には、
該柱材3Aに支持されるフェンス4が設けられ、前記柱
固定部51には、前記フェンス4の側端部の下端部(例
えば、フェンス4の下枠部42の一端部42a)が取り
付け部材6を介して取り付けられているものである。
【0019】請求項6記載の床材20Aと柱材の接合構
造にあっては、前記柱材3Aに支持されるフェンス4の
荷重が取り付け部材6を介して柱固定部51に伝わりこ
の柱固定部51から床上部材50に伝わる。したがっ
て、フェンス4は取り付け部材6を介して柱を床材20
Aに接合する接合手段5の一部である前記柱固定部51
及び床上部材50と一体化された状態となり、該フェン
ス4は柱固定部51及び床上部材50を介して前記接合
手段5により前記床材20Aに柱材3Aととともに支持
された状態となる。よって前記フェンス4は、前記接合
手段5を介して床材20Aに柱材3Aとともに支持さ
れ、柱材3Aに別途フェンス4を支持するための部材を
設ける必要がなくなる。つまり、部品点数を少なくさせ
て合理的な床材と柱材の接合構造となる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の床材20Aと柱材の接合構造において、
前記柱材3A、床材20Aのうち少なくとも一つは、セ
ルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材
料を溶融させて成形することで形成された木質様を有す
るものである。
【0021】ここで、前記セルロース系微粉粒は、例え
ば、木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕
物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原
料とし、これを磨砕処理することによって得ることがで
きる。
【0022】磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併
せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処
理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った
後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよ
い。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、後述するよう
に、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉際さ
れた粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊
毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少
ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた
処理を指している。
【0023】また、前記樹脂としては、一旦は製造され
た樹脂をも含めた、硬質樹脂、軟質樹脂のことであり、
塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹
脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂
等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。ここ
で、一旦は製造された樹脂とは、ペットボトルやビニー
ルシートのように成形品として一旦は機能したもの(リ
サイクルされたもの)の他、成形時に不良となったも
の、成形時・加工時などに生じる端材のことである。
【0024】さらに、前記顔料としては、カドミウムイ
エロー、酸化鉄、カーボンブラックなどの黄色、赤色、
黒色の三色の無機顔料からなり、得られる製品の生地自
体における色および木目模様の色に応じて適宜選択して
用いられる。
【0025】そして、前記柱材3A及び床材20Aの少
なくとも一つは、前記混合材料を用いて成形され形成さ
れるものであるので、木質感に加えて、表面上には天然
の木目に極めて近い木目模様が形成される。また、前記
セルロース系微粉粒は、直径が1〜100μmの粒径状
をなすものであり、従来のような繊毛上の突出部分がな
いので、従来の木粉のごとく水(湿気を含む)、溶剤等
を吸着することのない、防水性、防腐性を持った木質様
製品として形成される。
【0026】請求項7記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、前記柱材3A及び床材20Aのうちの少なくとも
一つが、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、
この混合材料を溶融させて成形することで形成された、
防水性、防腐性を有する木質様を有するものとなる。ま
た、床材20A及び柱材の両者をセルロース系微粉粒と
樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形
されたものとすれば、防水性、防腐性を備えた木質様を
有する床材20A及び柱材3Aを有する構造となり、見
栄えのよい構造となる。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項6記載の床
材と柱材の接合構造において、前記柱材3A、床材20
A及びフェンス4のうち少なくともフェンス4は、セル
ロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料
を溶融させて成形することで形成された木質様を有して
いるものである。
【0028】請求項8記載の床材20Aと柱材の接合構
造によれば、前記柱材3A、床材20A及びフェンス4
のうちの少なくともフェンス4が、セルロース系微粉粒
と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成
形することで形成された、防水性、防腐性を有する木質
様を有するものとなる。したがって、前記フェンス4と
ともに床材20A及び柱材3Aも、セルロース系微粉粒
と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成
形されたものとした場合、防水性、防腐性を備えた木質
様を有する床材20A、柱材3A及びフェンス4を有す
る構造となり、見栄えのよいものとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る床材と柱材
の接合構造の実施の形態例を図1から図4に基づいて説
明する。先ず、図1は本発明に係る床材と柱材の接合構
造が適用されたテラスの全体斜視図、図2は同テラスに
おいて柱材3Aと床材20Aとの接合構造の要部を示す
図であり、床材と柱材の接合部分の概略断面図、図3は
柱材3Aと床材20Aとの接合部分の分解斜視図、図4
は図1におけるテラスにおける柱材3Bと床材20Bと
の接合部分の分解斜視図である。
【0030】このテラス1は、中空部21を有する長尺
の床材20…を複数一葉に並べて形成された床部2と、
この床部2の上部に設けられた柱材3…と、この柱材3
…により側方から挟まれた状態で支持されているフェン
ス4…とを備えている。図1〜図4に示すように、床部
を構成する複数の床材20は、板状に成形されており、
これらの上面が床部2の床面を形成している。また、図
示しないがこれら床材20…は基礎上に設けられた束に
より支持されている大引き上に設けられている。
【0031】柱材3(以下、便宜上3A,3B,3Cの
符号を付す)はそれぞれ長尺の部材からなり、図2及び
図3の柱材3Aを用いて説明すると、柱材の軸方向に延
在する中空部31を有した角筒形状をなしている。そし
て、柱材3Aの中空部311は軸方向に延在する断面十
字状の仕切り壁部32によってそれぞれ4つに仕切られ
ている。つまり、断面十字状の仕切り壁32部は、柱材
3A内において、角筒状の柱材3Aの有する内周壁35
のうち対向する内壁間に設けられたX辺部32aとY辺
部32bとが交差して形成された状態となっている。ま
た、仕切り壁部32は、柱材3Aの両端部において両端
からそれぞれ所定の長さ分内側のところまで延在するよ
うに設けられ、上端では、上方から填め込まれた蓋部3
4が係止され、柱材3Aの上端の開口を塞いでいる。こ
のように中空部31を有する柱材3Aは、内部に断面十
字状の仕切り壁部32が設けられているので、該仕切り
壁部32により補強された状態となり、これら仕切り壁
部32がない柱材よりも強度の向上が図られている。
【0032】フェンス4は、水平方向に延在し、上下に
離間して互いに平行な上下枠部41,42の両端部41
aと42a,41bと42b間に、鉛直方向に延在する
左右枠部43,44を架設して形成された枠体45と、
この枠体45内部に複数の桟材46a…が縦横に格子状
に組まれて形成された格子部46とからなる。そしてフ
ェンス4の上下枠部41,42の両端部41a,41
b,42a,42bのそれぞれの端面が、柱材3A,3
Bの側面に当接するように取り付けられ、これら両端部
41a,41b,42a,42bが柱材3A,3Bに連
結されることにより柱材3A,3Bに支持されている。
なお、フェンス4A,4Bもフェンス4と同様に構成さ
れているので説明は省略する。
【0033】なお、上記床部2を構成する床材20、柱
材3及びフェンス4を構成する上下左右枠部41,4
2,43,44及び格子部46を構成する縦横の桟材4
6a…はそれぞれ、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料と
を混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形
成された木質様を備えた部材となっている。よって、防
水性、防腐性を有するとともに、ウッドデッキ等のよう
な木質観を有するものとなっている。
【0034】そして、床部2を構成する床材20…のう
ち所定の床材(図1では20A,20B)の上部に、そ
れぞれ後述する接合手段5(図2〜4参照)を介して柱
材3A,3B,3Cが設けられている。これら柱材3
A,3B,3Cと床材20A,20Bとの接合は、ほぼ
同様に行われているので、以下では本発明に係る床材と
柱材の接合構造として柱材3Aと床材20Aの接合部分
に基づいて説明する。
【0035】図1〜図3に示すように、中空部21を有
する床材20Aの上部には、接合手段5を介して柱材3
Aが接合されている。接合手段5は、前記床材20Aの
上下にそれぞれ設けられた床上部材50と床下部材52
と、床材20Aに挿通されて床上部材50と床下部材5
2とを連結することにより、該床上部材50と床下部材
52とを床材20Aに、それを挟持した状態で固定する
連結部材55と、床上部材50に設けられ、柱材3Aに
固定される柱固定部51とから概略構成されている。
【0036】床上部材50は板状に形成され、床材20
Aの上部に配置されており、下面が床材20Aの上面に
当接されて柱材3Aの中空部31内に配置された状態と
なっている。また、この床上部材50には上下方向に貫
通する貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通
孔には、連結部材55の両腕部552,552が挿通さ
れている。また、この貫通孔は床上部材50の所定の位
置に形成され、図3に示す床材20Aに設けられた床材
貫通孔23と対応している。この実施の形態では4箇
所、正方形の頂点部分を形成するように配置され、2つ
の連結部材55の両腕部552,552がそれぞれ挿通
されるようになっている。
【0037】連結部材55は、U字状に形成され、中央
部551と、この中央部551の両側から該中央部55
1の延在方向とほぼ直交するように互いに平行に延出さ
れた両腕部552,552とを有する。これら両腕部5
52,552の先端部552a,552aにはそれぞれ
雄ねじ部が切られている。そして、これら両腕部55
2,552は、上述した床上部材50の上方から該床上
部材50の貫通孔に挿通され、中央部551は床上部材
50の上面で係止された状態となっている。
【0038】また、両腕部552の先端部552a,5
52aは、床上部材50の貫通孔(図示省略)と床材2
0の床材貫通孔23,23に挿通されて床材20Aの下
方で、該床材20Aの下面から突出している。この突出
した先端部552a,552aは、床下部材52に形成
されたボルト孔521a〜521l(後述する)のうち
床下部材52のほぼ中央部に形成された所定のボルト孔
521e、521f、521g,521hに挿通され、
ナット554…を螺合することにより床下部材52に、
該床下部材52のほぼ中央部で締結されている。
【0039】この床下部材52は板状に形成され、上記
連結部材55の両腕部552,552の先端部552
a,552aが挿通される多数のボルト孔521a〜5
21lを備えている。これらボルト孔521a〜521
lは、床下部材52に、U字状の連結部材55の両腕部
552,552の間隔に対応して形成されている。な
お、これらボルト孔521a〜521lは、一対のU字
状の連結部材55,55、床上部材50及び柱固定部5
1を介して、左右と中央の三箇所の上方で、柱材を支持
可能となっている。また、この床下部材52は、床材2
0Aの延在方向と直交する方向に延在しており、両端部
52a,52bが、床材20Aの両側に配置されている
他の床材20C,20Dの下部に配置され、これら両端
部52a,52bの上面はそれぞれ床材20C,20D
の下面に当接している。
【0040】柱固定部51は、床上部材50の外周縁か
ら上方に立ち上がるように設けられた外周壁511と、
外周壁511のそれぞれの壁部に形成された切り欠き部
512と、柱材3Aと外周壁511とを固定するための
ボルトが螺合されるボルト受部515…とを備え、柱材
3Aの下端部33の内周壁35に固定されている。この
外周壁511は、該中空部31を囲む柱材3A下端部3
3の内周壁35に当接して固定されている。また、切り
欠き部512…は、外周壁511が柱材3Aの中空部3
1内でX辺部32a、Y辺部32bに外嵌されている。
よって、床上部材50を柱材3Aの下端部33内に挿入
する際、X辺部32a、Y辺部32bが切り欠き部51
2…に沿って移動し、これらX辺部32a、Y辺部32
bがガイドとなって床上部材50挿入しやすくなってい
る。
【0041】また、ボルト受部515は、該外周壁51
1を柱材3Aの中空部31を囲む内周壁35に固定する
ためのものであり、外周壁511に複数設けられてい
る。そして、このボルト受部515は、外周壁511に
形成されたボルト孔515a…と、外周壁511の内側
で、ボルト孔511a…と同一軸線上となるように溶接
されたナット515bとを備えている。この柱固定部5
1では、外周壁511が柱材3A内に挿入され、該柱材
3Aの外方からボルト36を柱材3Aに形成されたボル
ト穴37…と外周壁511のボルト孔515aに挿通し
てナット515bに締め込むことにより、柱材3Aの下
端部33を外周壁511に固定している。これにより柱
材3Aは柱固定部51に固定され、該柱固定部51と一
体に形成されている床上部材50に固定された状態とな
る。
【0042】なお、このボルト36は柱材3Aの外面で
断面L字状の下アングル材61の一方の面部611を固
定し、他方の面部612がほぼ水平に配置された状態と
なっている。そして、この他方の面部612の上面に
は、フェンス4の下枠部42の一端部42aが載置され
ており、下枠部42と他方の面部612とはボルト62
…により結合されている。なお、図示しないが下枠部4
2にはボルト62が螺着される螺合部が設けられてい
る。これら下アングル材61、ボルト62…、ボルト3
6…により取り付け部材6が構成されている。
【0043】また、このフェンス4の上枠部41の端部
41aは、柱材3Aの上部の側面に断面L字状の上アン
グル材65を介して取り付けられている。この上アング
ル材65は、一方の面部651が柱材上端部の側面に、
他方の面部652が水平に位置されるように取り付けら
れている。詳細には、柱材3Aの上端側面の所定の位置
に、一端部から他端部に向かってビス等の止着部材67
を螺合することができる受け材66が、軸が水平となる
ように打ち込まれて固定され、この受け材66の挿入孔
が柱材3Aの側方に臨むように配置されている。このよ
うに取り付けられた受け材66に止着部材67を介して
上アングル材65の一方の面部651が固定されてい
る。そして、他方の面部652にフェンスの上枠部41
の一端部41aを載置して固定することにより、フェン
ス4は柱材3Aに固定された状態となっている。
【0044】上記構成によれば、中空部21を有する床
材20Aの上下にそれぞれ設けられた床上部材50と床
下部材52とが、床材20Aに挿通された連結部材55
により連結されて、床材20Aに、それを挟持した状態
で固定され、床上部材50に設けられた柱固定部51の
外周壁511に柱材3Aが固定されているので、柱材3
Aは、床下部材52を介して床材20Aに強固に取り付
けられ、従来と異なり、床材20Aにより形成される床
版の周縁部以外のところに柱を設けることができ、床材
20Aに設けられた柱材3Aを十分支持することができ
る。
【0045】さらに、床上部材50と外周壁511とが
柱材3Aの下端部33の中空部31内に配置され、外周
壁511は、中空部31を囲む内周壁35に当接して固
定され、連結部材55は、床上部材50の上方から該床
上部材50及び床材20Aに挿通され、中央部551が
床上部材50に係止されるとともに、両腕部552,5
52の先端部552a,552aが床下部材52にナッ
ト554を介して固定されているので、床上部材50、
柱固定部51及び連結部材55は、柱材3Aにより覆わ
れた状態となり、外部に露出することがなく、床材20
Aと柱材3Aとの接合部分のスッキリとして見栄えがよ
いものとなっている。
【0046】また、床上部材50と床下部材52は、床
上部材50の上方から連結部材55を下方に挿通させて
床下部材52に固定するだけで、床材20Aに、それを
挟持した状態で固定されることにより、柱材3Aを床材
20Aに設ける作業を容易に行うことができる。
【0047】さらに、外周壁511が柱材3Aの中空部
31に挿通されて該中空部31を囲む柱材3A下端部3
3の内周壁35に当接して固定されるので、柱材3Aと
柱固定部51との接合面が大きくなり、且つ外周壁51
1に柱材3Aの下端部33が外嵌された状態となり、柱
材3Aは柱固定部51により強固に固定された状態とな
っている。
【0048】また、床下部材52は、床材20Aの両側
に配設され、床材20Aとともに床面を形成する他の床
材20B,20Cの下部に延出され該他の床材20B,
20Cの下面にそれぞれ当接しているので、柱固定部5
1、床上部材50及び連結部材55を介して伝わる柱材
3Aからの荷重が、床材20Aとともに他の床材20B
に伝わる。よって、柱材3Aからの荷重が床材20Aと
他の床材20B,20Cとに分散されることになり、床
材20A上部の柱材3Aは床材20Aと他の床材20
B,20Cとで支持された状態となり、これら床材20
A,20B,20Cにより柱材3Aがより一層強固に支
持されたものとなる。
【0049】また、連結部材55がU字状に形成され、
該U字状の連結部材55の中央部551が床上部材50
に係止され、中央部551の両側の両腕部552,55
2の先端部552a,552aが床下部材52に締結さ
れているので、床材20Aの上下にそれぞれ床上部材5
0と床下部材52とを設けて、U字状の連結部材55の
両腕部552,552を床上部材50の上方から該床上
部材50と床材20Aとに挿通させて両腕部552,5
52の先端部552a,552aを床下部材52に締結
させるだけで、床上部材50と床下部材52とを、床材
20Aに2箇所で連結し、2箇所で床材20Aを挟持し
た状態で固定させることができる。したがって、床上部
材50と床下部材52とを、床材20Aに、それを強固
に挟持させた状態で、一層強固に固定させることができ
る。
【0050】さらにまた、柱材3Aに支持されるフェン
ス4の荷重が下アングル材61やボルト62…、ボルト
36…を介して柱固定部51に伝わりこの柱固定部51
から床上部材50に伝わることにより、フェンス4は外
周壁511及び床上部材50と一体化された状態とな
り、フェンス4は外周壁511及び床上部材50、連結
部材55、床下部材52により床材20Aに柱材3Aと
とともに支持された状態となる。よってフェンス4は、
床材20Aに柱材3Aとともに支持され、柱材3Aに別
途フェンス4を支持するための部材を設ける必要がなく
なる。つまり、部品点数を少なくさせて合理的な床材と
柱材の接合構造となる。
【0051】このように柱材3Aは床材20Aに接合さ
れており、その他の柱材3B,3Cも同様にして床材2
0Bに、柱固定部51が設けられた床上部材50、床下
部材52及び連結部材55を介して接合されている。な
お、柱材3B,3Cは床部2の端部を構成している床材
20Bに接合されているため、床下部材52の配置が、
柱材3Aを接合する場合と若干異なっている。これを図
4を用いて説明する。なお、上述した柱材3Aと床材2
0Aとの接合に用いた同様の構成要素には同符号を振っ
て説明は省略する。
【0052】図4に示すように柱材3Bは、床部の右縁
部を構成する床材20Bに、柱固定部51が設けられた
床上部材50、床下部材52及び連結部材55を介して
接合されている。そして、柱材3Bの直交する側面にフ
ェンス4、フェンス4Bが上アングル材65、下アング
ル材61を介してそれぞれ取り付けられている。つま
り、この構造においては、それぞれのフェンス4,4B
のそれぞれの上枠部41,41の一端部41b,41c
が、上アングル材65,65を介して柱材3Bの直交す
る側面に固定されている。また、下枠部42,42が、
下アングル材61,61の他方の面部612,612に
載置された状態でボルト62…により固定されている。
そして、下アングル材61,61の一方の面部611,
611が柱材3Bの直交する側面に当接した状態で、該
一方の面部611,611をボルト36…を介して、柱
材3Bと、柱材3B内に配設されている床上部材50の
柱固定部51の外周壁511とに連結されている。
【0053】床上部材50は、上述したように2つのU
字状の連結部材55,55を上方から挿通し、中央部が
床上部材50の上面に係止されており、両腕部は床上部
材50及び床材20Bに挿通されている。そして、連結
部材55,55のそれぞれの両腕部の先端部は、床下部
材52の右側にナット554…により締結されている。
これにより床上部材50と床下部材52は床材20Bは
連結部材55,55を介して床材20Aを挟持し、該床
材20Aに固定された状態となっている。
【0054】詳細には、床下部材52と連結部材55,
55とは、連結部材55,55の両腕部の先端部を床下
部材52の右側の4つのボルト孔521i〜521lに
それぞれ挿通してナット554…を螺合することにより
締結されている。よって、床下部材52は、床材20B
と、床材20Bの一方の側方(図では左側)に配置され
た床材20Dの下部に延出された状態となっており、上
面が床材20Dの下面に当接されている。これにより床
下部材52の右側端部が床部の右側縁部より右側に突出
しないようになっている。
【0055】なお、以上の実施の形態例においては、柱
材を中空のものとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、下端部に柱固定部が挿入されるように形成
された角柱の柱材としてもよい。また、床材20、柱材
3、フェンス4等を木質様を備えたものとして構成した
が、これに限らず、鋼製としたり樹脂のみで構成されて
いてもよい。また、仕切り壁の形態は十字状でなくても
よく、例えば、互いに直交する内壁面の中央部間に、柱
材の延在方向に仕切り壁を架設した構成としてもよい。
さらに、柱材には仕切り壁が設けられていなくてもよ
い。また、ボルト等も同様の作用効果をもたらすように
形成されていれば任意であり、その他、具体的な細部構
造等についても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る床材と柱材の接合構造によれば、柱材は、前記床下部
材を介して前記床材に強固に取り付けられていることに
より、従来と異なり、床材により形成される床版の周縁
部以外のところに柱を設けることができ、床材に設けら
れた柱材を十分支持することができる。また、床材が中
空部を有するものであっても、前記柱材を前記床材に強
固に取り付け付けることができる。
【0057】請求項2記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる
とともに、前記接合手段の備える床上部材、柱固定部及
び連結部材が柱材により覆われた状態となり、外部に露
出することがなく、床材と柱材との接合部分のスッキリ
として見栄えがよい。また、接合手段5により前記柱材
を前記床材に設ける作業を容易に行うことができる。
【0058】請求項3記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項2の発明よりも、前記中空部を有する床材
と、この床材上部に設けられる前記柱材とが一層強固に
接合されたものとすることができる。
【0059】請求項4記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項1〜3のいずれか記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記柱固定部、床上部材
及び連結部材を介して伝わる柱材からの荷重が、前記床
材とともに前記他の床材に伝わり、前記柱材からの荷重
が床材と他の床材とに分散され、前記床材上部の柱材は
前記床材と他の床材とで支持された状態となり、これら
床材により前記柱材がより一層強固に支持されたものと
なる。また、床材の両側に他の床材を配置し、前記床下
部材が、他の床材の両方の下部に延出され、これら他の
床材の下面にそれぞれ当接した構成とすれば、柱材と床
材とが一層強固に接合された状態となる。
【0060】請求項5記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、前記床上部材と床下部
材とを、床材に2箇所で連結し、2箇所で床材を挟持し
た状態で固定させることができ、前記床上部材と床下部
材とを、前記床材に、それを強固に挟持させた状態で、
一層強固に固定させることができる。
【0061】請求項6記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、フェンスは取り付け部
材を介して柱を床材に接合する接合手段の一部である前
記柱固定部及び床上部材と一体化された状態となり、該
フェンスは柱固定部及び床上部材を介して前記接合手段
により前記床材に柱材ととともに支持された状態とな
る。
【0062】請求項7記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、請求項1〜6のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、前記柱材及び床材のう
ちの少なくとも一つが、セルロース系微粉粒と樹脂と顔
料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形すること
で形成された、防水性、防腐性を有する木質様を有する
ものとなる。
【0063】請求項8記載の床材と柱材の接合構造によ
れば、前記柱材、床材及びフェンスのうちの少なくとも
フェンスが、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合
し、この混合材料を溶融させて成形することで形成され
た、防水性、防腐性を有する木質様を有するものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床材と柱材の接合構造が適用され
たテラスの全体斜視図。
【図2】同テラスにおいて柱材3Aと床材20Aとの接
合構造の要部を示す図であり、床材と柱材の接合部分の
概略断面図。
【図3】柱材3Aと床材20Aとの接合部分の分解斜視
図。
【図4】図1におけるテラスの柱材3Bと床材20Bと
の接合部分の分解斜視図。
【符号の説明】 2 床部 3,3A,3B,3C 柱材 4,4A,4B フェンス 5 接合手段 6 取り付け部材 20,20A,20B,20C,20D 床材 21 床材の中空部 31 柱材の中空部 33 柱材の下端部 35 柱材の内周壁 36 ボルト 50 床上部材 51 柱固定部 55 連結部材 61 下アングル材(取り付け部材) 62 ボルト(取り付け部材) 511 外周壁 551 中央部(連結部材の上端部) 552 両腕部 552a 両腕部の先端部(連結部材の下端部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹岡 徹 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 Fターム(参考) 2E101 HH18 LL01 LL16 NN05 NN32 2E125 AA03 AA57 AB12 AD02 AE15 AG03 AG06 AG12 AG59 BB02 BB18 BB22 BC02 BC09 BD01 BE06 BF08 CA05 CA09 CA13 CA14 CA19 CA23 EA17 EA31 2E142 AA03 DD01 HH01 HH13 HH22 JJ03 NN02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有する床材の上部に接合手段を
    介して柱材が接合された床材と柱材の接合構造におい
    て、 前記接合手段は、前記床材の上下にそれぞれ設けられた
    床上部材と床下部材と、 前記床材に挿通されて前記床上部材と床下部材とを連結
    することにより、該床上部材と床下部材とを前記床材
    に、それを挟持した状態で固定する連結部材と、 前記床上部材に設けられ、前記柱材に固定される柱固定
    部と、を備え、 この柱固定部に柱材が固定されていることを特徴とする
    床材と柱材の接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床材と柱材の接合構造に
    おいて、 前記柱材は該柱材の軸方向に延在する中空部を有し、 前記床上部材及び柱固定部は、前記柱材の中空部内に配
    置され、 前記柱固定部は、前記中空部を囲む内周壁に固定され、 前記連結部材は、前記床上部材の上方から該床上部材及
    び前記床材に挿通され、上端部が前記床上部材に係止さ
    れるとともに、下端部が前記床下部材に固定されている
    ことを特徴とする床材と柱材の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の床材と柱材の接合構造に
    おいて、 前記柱固定部は、前記柱材の中空部に挿通されて該中空
    部を囲む前記柱材下端部の内周壁に当接して固定される
    外周壁を備えたことを特徴とする床材と柱材との接合構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の床材と
    柱材の接合構造において、 前記床材の両側のうち少なくとも一方の側方に、前記床
    材とともに床面を形成する他の床材が配設され、 前記床下部材は、前記他の床材の下部に延出され該他の
    床材の下面に当接していることを特徴とする床材と柱材
    の接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の床材と
    柱材の接合構造において、 前記連結部材はU字状に形成され、該U字状の連結部材
    の中央部が前記床上部材に係止される上端部となり、前
    記中央部の両側から該中央部の延在方向とほぼ直交する
    ように互いに平行に延出され、且つ前記床材に挿通され
    た両腕部の先端部が前記床下部材に締結されていること
    を特徴とする床材と柱材の接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の床材と
    柱材の接合構造において、 前記柱材の側方には、該柱材に支持されるフェンスが設
    けられ、 前記柱固定部には、前記フェンスの側端部の下端部が取
    り付け部材を介して取り付けられていることを特徴とす
    る床材と柱材の接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の床材と
    柱材の接合構造において、 前記柱材、床材のうち少なくとも一つは、セルロース系
    微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融さ
    せて成形することで形成されていることを特徴とする床
    材と柱材の接合構造。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の床材と柱材の接合構造に
    おいて、 前記柱材、床材及びフェンスのうち少なくともフェンス
    は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この
    混合材料を溶融させて成形することで形成されているこ
    とを特徴とする床材と柱材の接合構造。
JP29865499A 1999-10-20 1999-10-20 床材と柱材の接合構造 Expired - Fee Related JP4351338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29865499A JP4351338B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 床材と柱材の接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29865499A JP4351338B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 床材と柱材の接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001115548A true JP2001115548A (ja) 2001-04-24
JP4351338B2 JP4351338B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=17862543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29865499A Expired - Fee Related JP4351338B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 床材と柱材の接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4351338B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096912A (ja) * 2001-09-19 2003-04-03 Misawa Homes Co Ltd 柱と梁との接合構造
JP2005023746A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Misawa Homes Co Ltd 柱の支持構造
JP2016035141A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 株式会社ハマダ工商 建築素材(門扉、手摺、テラス、又は各種柵)の構造
KR101693660B1 (ko) * 2016-05-30 2017-01-11 (주)신흥이앤지 자연조망시설물의 보행로 지지구조
JP2018031126A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 フクビ化学工業株式会社 デッキ用支柱装置
JP2018115451A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 大和ハウス工業株式会社 腰壁

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096912A (ja) * 2001-09-19 2003-04-03 Misawa Homes Co Ltd 柱と梁との接合構造
JP2005023746A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Misawa Homes Co Ltd 柱の支持構造
JP2016035141A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 株式会社ハマダ工商 建築素材(門扉、手摺、テラス、又は各種柵)の構造
KR101693660B1 (ko) * 2016-05-30 2017-01-11 (주)신흥이앤지 자연조망시설물의 보행로 지지구조
JP2018031126A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 フクビ化学工業株式会社 デッキ用支柱装置
JP2018115451A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 大和ハウス工業株式会社 腰壁
JP6995480B2 (ja) 2017-01-17 2022-01-14 大和ハウス工業株式会社 腰壁

Also Published As

Publication number Publication date
JP4351338B2 (ja) 2009-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080164742A1 (en) Modular booth seat
AU2017254931B1 (en) Pergola building system and bracket
JP2001115548A (ja) 床材と柱材の接合構造
JP4116505B2 (ja) 柱の支持構造
JP2004100256A (ja) 支持束およびデッキ材の支持構造
WO2015069043A1 (ko) Diy용 다리 프레임 및 이를 이용한 diy용 가구
US20060107577A1 (en) Housing with a front frame covering the housing opening
JP4804939B2 (ja)
JPH09228549A (ja) 多目的柱状体
JP6889563B2 (ja) デッキ用フェンス構造
KR101911829B1 (ko) 전시장 부스용 바닥 구조물
KR200419806Y1 (ko) 평상마루
JPH0656048B2 (ja) フロアパネルの支持装置
JP2001115546A (ja) 床構造及び床部の施工方法
JP2003096912A (ja) 柱と梁との接合構造
JP2001115632A (ja) 床構造及び床部の施工方法
JP2003176609A (ja) 段板設置構造
JP2003278299A (ja) デッキ床の接合用金具及び接合構造
JPS6334007Y2 (ja)
JP3943227B2 (ja) デッキパネル敷設床面
JP2590251Y2 (ja) 面状構造物の取付構造
JP2009144409A (ja) 仮設用テント及びその重り床
JPH0421473Y2 (ja)
JPS6328795Y2 (ja)
JP2001161450A (ja) 足の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060830

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071220

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees