JP2004100256A - 支持束およびデッキ材の支持構造 - Google Patents

支持束およびデッキ材の支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンスが不用でかつデッキ下の束金物を容易に隠すことができる支持束およびデッキ材の支持構造を提供する。
【解決手段】支持束6を、ベースプレート15と、このベースプレート15に立設されて、大引3を下方から支持する束本体16と、ベースプレート15に設置されて、束本体16の周囲を覆う束カバー17とを備えた構成とし、束基礎7上に、ベースプレート15を固定し、支持束6の束本体16の上端部に、大引3を介してデッキ材2を支持し、ベースプレート15に、束カバー17を束本体16の周囲を覆うようにして設置することによって、束本体を容易に隠すことができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の屋外の庭や公園などに設置されるデッキを構成するデッキ材を支持する支持束およびデッキ材の支持構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
上記のようなデッキの構造の一例として、例えば、帯板状のデッキ材を複数並設するとともに、これらデッキ材を該デッキ材と直交する方向に長尺な大引によって下方から支持し、さらに、この大引を束金物によって下方から支持するような技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上記公報に記載のデッキの構造では、デッキと地盤との間に束金物が露出しているために、デッキを側面視あるいは正面視した場合に、束金物が見えてしまい、外観上あまり好ましくない。このため例えば、デッキの外周下方の地盤に植え込みを設けたり、デッキの外周と地盤との間を覆い材で覆ったりすることによって束金物を隠すことが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−317121号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、植え込みを設けるのには手間がかかるばかりでなく、植え込みの成長に応じて植え込みを刈り込むなどのメンテナンスが必要となる。
一方、デッキの外周と地盤との間を覆い材で覆うと、デッキ下の通風が悪くなって好ましくないという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、メンテナンスが不用でかつデッキ下の束金物を容易に隠すことができる支持束およびデッキ材の支持構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図10に示すように、デッキ材2を大引3を介して下方から支持する支持束6であって、ベースプレート15と、このベースプレート15に立設されて、前記大引3を下方から支持する束本体16と、前記ベースプレート15に設置されて、前記束本体16の周囲を覆う束カバー17とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、ベースプレート15に立設された束本体16の周囲を、ベースプレート15に設置された束カバー17によって覆うことによって、束本体16を隠すことができ、よって、デッキ材2で構成されたデッキ21下で束本体が見えることがなく、外観上好ましいものとなる。
また、植え込み等に必要とされるメンテナンスも必要なく、デッキ下の通風も確保できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の支持束において、
前記ベースプレート15には、前記束カバー17に係合して、この束カバー17の水平方向の位置決めを行う位置決め部18が設けられていることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記位置決め部としては、例えば、ベースプレートに凸部を、束カバーの内周方向に沿って形成し、この凸部を束カバーの下端内周面に係合させてもよく、また、この凸部を束カバーの下端外周面に係合させてもよいが、凸部を束カバーの下端内周面に係合させた方が、束カバーを設置した際に外側から見えないので好ましい。なお、凸部は束カバーの周方向に延在するようにして設けてもよいし、周方向に所定間隔で設けてもよい。
さらに、位置決め部として、ベースプレートに束カバーの下端が係合するような係合溝を束カバーの周方向に沿って形成してもよい。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、束カバー17を位置決め部18に係合することによって、束カバー17の水平方向の位置決めを容易に行って、該束カバー17をベースプレート15に容易に設置できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の支持束において、
前記束本体16は、前記ベースプレート15に立設された第1軸部16aと、この第1軸部16aの上端部に軸回りに回転可能に螺合された第2軸部16bと、この第2軸部16bの上端部に設けられて、前記大引3を受ける受部16cとを備え、
前記第2軸部16bの上端部には、この第2軸部16bを回転させる際に使用する工具が係合する係合部(ナット)16dが設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、第2軸部16bの上端部に係合部16dが設けられているので、束本体16の周囲が束カバー17に覆われた状態で、係合部16dに工具を係合して第2軸部16bを回すことによって、この第2軸部16bは螺合している第1軸部16aに対して軸方向に進退する。したがって、束本体16の高さ調整を束カバー17があっても容易に行える。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の支持束において、
前記束カバー17は、前記デッキ材2と同質の材料で形成されていることを特徴とする。
【0015】
例えば、デッキ材がセルロース系微粉粒と樹脂とを含む材料で形成されている場合、束カバーも同様の材料で形成する。この場合、デッキ材と束カバーの色彩は等しいか、近似したものにするのが好ましい。また、表面仕上げの状態も等しいか近似したものとするのが好ましい。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、前記束カバー17は、前記デッキ材2と同質の材料で形成されているので、デッキ材2で形成されたデッキ21を正面および側面視したときに、束カバー2とデッキ材7とが調和して外観上好ましいものとなる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の支持束6によって、大引3を介してデッキ材2を下方から支持したデッキ材の支持構造であって、
束基礎7上に、前記支持束6の前記ベースプレート15が固定され、
前記支持束6の束本体16の上端部に、大引3を介してデッキ材2が支持され、
前記ベースプレート15に、前記束カバー17が前記束本体16の周囲を覆うようにして設置されていることを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、ベースプレート15に立設された束本体16の周囲が、ベースプレート15に設置された束カバー17によって覆われているので、束本体16を隠すことができ、よって、デッキ材2で構成されたデッキ下で束本体16が見えることがなく、外観上好ましいものとなる。
また、植え込み等に必要とされるメンテナンスも必要なく、デッキ下の通風も確保できる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のデッキ材の支持構造において、
複数の前記デッキ材2を複数の前記支持束6によって前記大引3を介して支持して並設することによってデッキ21が形成され、このデッキ21の下面外周部に幕板22,23が垂設されており、
この幕板22,23の下端は、前記支持束6の束カバー17の上端より下方に位置していることを特徴とする。
前記幕板22,23は、デッキ材2と同質の材料で形成するのが好ましい。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、幕板22,23の下端が、束カバー17の上端より下方に位置しているので、束本体16によって支持されている大引3を幕板22,23によって隠すことができる。束本体16は束カバー17によって隠されているので、デッキ下で束本体16、大引3の両方を隠すことができ、外観上より好ましいものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態のデッキの支持構造を示す斜視図である。このデッキの支持構造は、開口部12を有する建物11の外部に構築されるものであって、地盤10上に設置された束基礎7の上方に立設された支持束6の上部に大引3を架設し、さらに大引3の上に、複数のデッキ材2を設置してなるものである。
【0022】
デッキ材2は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出成形することで形成された帯板状のものである。ここで、前記セルロース系微粉粒は、例えば、木材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉砕された粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を指している。
【0023】
また、前記樹脂としては、一旦は製造された樹脂をも含めた、硬質樹脂、軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。ここで、一旦は製造された樹脂とは、ペットボトルやビニールシートのように成形品として一旦は機能したものの他、成形時に不良となったもの、成形時・加工時などに生じる端材のことである。
【0024】
そして、押出成形されたデッキ材2は、その表面にサンディングや塗装等の表面処理を施すことによって、木質感に加えて、天然の木目に極めて近い木目模様が形成される。また、前記セルロース系微粉粒は、直径が1〜100μmの粒径状をなすものであり、従来のような繊毛上の突出部分がないので、従来の木粉のごとく水(湿気を含む)、溶剤等を吸着することのない、防水性、防腐性を持った木質様製品として、前記デッキ材2は形成される。
【0025】
大引3はデッキ材2を下方から支持するもので、断面略コ字状に形成された長尺な部材である。この大引3はデッキ材2の架設方向と交差する方向に架設されている。
大引3には以下のようにしてデッキ材2が固定されている。すなわち、図1〜図6に示すように、デッキ材2の側面には、該デッキ材2が大引3と交差する位置ごとに、スリット孔2aが設けられている。互いに隣接して大引3の上に並設されるデッキ材2のスリット孔2aには、第1の固定具4の頭部4aが挿入されており、第1の固定具4のねじ部4bは、大引3に形成された長孔3aに挿通されている。長孔3aに挿通されたねじ部4bにはナットが螺合されており、このナットを締め付けることによって、デッキ材2が大引3に固定されている。
【0026】
また、大引3の上に並設されるデッキ材2のうち、少なくともその並設方向の両端部のデッキ材2Aの下面には、該端部のデッキ材2Aが大引3と交差する位置ごとに、開口部2bが設けられている。そして、この開口部2bには、第2の固定具5の頭部5aが挿入され回転させた上で、ねじ部5bが大引3に形成された孔3bに挿通されている。孔3bに挿通されたねじ部5bにはナットが螺合されており、このナットを締め付けることによって、端部のデッキ材2Aが大引3に固定されている。
なお、第1の固定具4および第2の固定具5は、工事現場に搬入される前に、大引3に予め取り付けられている。
【0027】
大引3を下方から支持する支持束6は以下のように構成されている。すなわち図4、図7、図8〜図10に示しように、支持束6は、ベースプレート15と、このベースプレート15に立設されて、大引3を下方から支持する束本体16と、ベースプレート15に設置されて、束本体16の周囲を覆う束カバー17とを備えている。
ベースプレート15は、長方形または正方形板状のものであり、ボルトやコンクリート釘等の止着材18…によって、束基礎7の上面に固定されている。また、ベースプレート15の上面の四隅部には、それぞれ位置決め部18が突出形成されている。この位置決め部18は、束カバー17の水平方向に位置決めを行うものであり、束カバー7の下端内周面に当接している。
【0028】
束本体16は、ベースプレート15に立設された第1軸部16aと、この第1軸部16aの上端部に軸回りに回転可能に螺合された第2軸部16bと、この第2軸部16bの上端部に設けられて、大引3を受ける受部16cとを備えている。
第1軸部16aの下端部はベースプレートに固定されており、上端部には雌ねじ部が形成されている。第2軸部16bの下端部には雄ねじ部が形成されており、この雄ねじ部は第1軸部16aの雌ねじ部に螺合されている。また、第2軸部16bの上端部には、この第2軸部16bを回転させる際に使用する工具が係合するナット(係合部)16dが固定されている。第2軸部16bは受部16cに対して軸回りに回転可能であり、したがって、ナット16dにスパナ等の工具を係合して回すことによって、第2軸部16bが回転するが、この第2軸部16bは第1軸部16aに螺合しているので、第2軸部16bは回転とともに上下に移動し、これによって束本体16の高さ調節ができるようになっている。なお、第2軸部16bには、第1軸部16aとの接続部においてナット16eが螺合されている。このナット16eは第2軸部16bを回転させた後、所定の位置で固定するストッパとしての機能を果すものである。
【0029】
受部16cは大引3の下部が係合する係合部を備えている。この係合部に大引3の下部を係合させたうえで、ボルト19によって締め付けることによって、オ大引3が受部16cに固定されている。
【0030】
束カバー17は、四角筒または円筒状ものであり、その上端は束本体16の受部16cより若干下方に位置している。また、束カバー17の下端面はベースプレート15に設置されており、該束カバー17の下端部内周面は、前記位置決め部18に当接されている。これによって、束カバー17の水平方向の位置決めがなされている。
また、束カバー17はデッキ材2と同質の材料で押出成形されたものであり、その表面にサンディングや塗装等の表面処理を施すことによって、木質感に加えて、天然の木目に極めて近い木目模様が形成されている。
【0031】
このような構成の支持束6は、図1に示すように、複数の束基礎7の上面にそれぞれ固定され、これら支持束6の受部16cによって複数の大引3が支持され、これら大引3によって支持されて、並設された複数のデッキ材2によってデッキ21が形成されている。
このデッキ21の下面外周部には以下のようにして側面幕板22と正面幕板23が垂設されている。すなわち、複数の大引3の両端部には、図4〜図6に示すように、それぞれ取付金具25がボルト25aとナットで固定されており、この取付金具25に側面幕板22が木ねじ26によって、デッキ21の下面から垂下するようにして取り付けられている。この側面幕板22はデッキ21の側面と平行に延在する帯板状のものであり、該側面幕板22の下端は、支持束16の束カバー17の上端より下方に位置している。
【0032】
また、デッキ21の先端部を支持している大引3には、図7および図8に示すように、取付金具27がボルト27aとナットで固定されており、この取付金具27に正面幕板23が木ねじ28によって、デッキ21の下面から垂下するようにして取り付けられている。この正面幕板23はデッキ21の先端面と平行に延在する帯板状のものであり、該正面幕板23の下端は、支持束16の束カバー17の上端より下方に位置している。
なお、これら側面幕板22および正面幕板23は、束カバー17やデッキ材2と同質の材料で押出成形されたものであり、その表面にサンディングや塗装等の表面処理を施すことによって、木質感に加えて、天然の木目に極めて近い木目模様が形成されている。
【0033】
次に、支持束6によってデッキ材2を支持する方法について説明する。
まず、デッキを形成する庭等の地盤に、図1および図10に示すように、複数の束基礎7を前後左右に所定間隔で設置するとともに、これら束基礎7の上面をほぼ面一に調整する。
次に、各束基礎7の上面にそれぞれ支持束6を設置固定する。この場合、束基礎7の上面に、支持束6のベースプレート15をボルトやコンクリート釘等の止着材で固定する。
【0034】
次に、各支持束6の高さ調整を行う。この場合、束本体16の第1軸部16aをナット16dに工具を係合して回すことによって、第1軸部16aを上下に移動させて、全ての支持束6の受部16cの高さが全てほぼ等しくなるように調整する。
次に、各束本体16に上方から束カバー17を被せ、この束カバー17によって束本体16の周囲を覆う。この状態において、受部16cとナット16dは束カバー17の上端より上方に位置している。
【0035】
次に、図4および図7に示すように、横方向に並んでいる支持束6のそれぞれの受部16cの係合部に大引3を設置係合し、この状態で大引3上に水準器等を載せて大引3を水平に調節する。この場合、ナット16dに工具を係合して回し、第1軸部16aを上下に微動させることによって行う。
【0036】
大引3が水平に設置されたことを確認した後、この大引3を受部16cにボルト19によって固定する。
次に図5、図6および図8に示すように、複数の大引3の両端部に、それぞれ取付金具25をボルト25aとナットで固定し、この取付金具25に側面幕板22を木ねじ26によって取り付ける。
また、先端部に位置している大引3に、取付金具27をボルト27aとナットで固定し、この取付金具27に正面幕板23を木ねじ28によって取り付ける。なお、側面幕板22と正面幕板23とはそれぞれ予め取付金具25,27に固定しておいてもよい。
【0037】
次に、大引3に以下のようにしてデッキ材2を取りつける。すなわち、図2および図3に示すように、まず、端部のデッキ材2Aを大引3の上面に載置する。この際、大引3の上フランジに取り付けられた第2の固定具5の頭部5aが、端部のデッキ材2Aの下面に形成された開口部2bの内部に挿入されるようにする。
次に、第2の固定具5を上方に持ち上げながら回転させた上で、第2の固定具5のねじ部5bにナットを仮締めする。続いて、第1の固定具4を持ち上げて、その頭部4aを端部のデッキ材2Aの側面に形成されたスリット孔2aに挿入した上で、第2の固定具5のねじ部5bにナットを本締めするとともに、第1の固定具4のねじ部4bにナットを仮締めする。
【0038】
続いて、端部のデッキ材2Aに隣接する次のデッキ材2を、端部のデッキ材2Aのスリット孔2aに挿入された第1の固定具4の頭部4aに、該デッキ材2のスリット孔2aが係合するようにして載置する。また、デッキ材2の端部のデッキ材2Aとは反対側の第1の固定具4を持ち上げて、その頭部4aをデッキ材2の他方の側面に形成されたスリット孔2aに挿入する。
そして、端部のデッキ材2Aとデッキ材2との間に挟まれた第1の固定具4のねじ部4bにナットを本締めするとともに、端部のデッキ材2Aとは反対側のスリット孔2aに挿入された第1の固定具4のねじ部4bにナットを仮締めする。以降、同様の作業を繰り返すことで、デッキ材2を大引3の長手方向に順次固定していき、デッキ21を構築する。
【0039】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
▲1▼ベースプレート15に立設された束本体16の周囲を、ベースプレート15に設置された束カバー17によって覆うことによって、束本体17を隠すことができ、よって、デッキ材2で構成されたデッキ21下で束本体16が見えることがなく、外観上好ましいものとなる。
また、植え込み等に必要とされるメンテナンスも必要なく、デッキ下の通風も確保できる。
▲2▼束カバー17の下端部内周面をベースプレート15に設けられた位置決め部18に係合することによって、束カバー17の水平方向の位置決めを容易に行って、該束カバー17をベースプレート15に容易に設置できる。また、位置決め部18を束カバー17によって隠すことができるので、より外観上好ましくなる。
【0040】
▲3▼第2軸部16bの上端部にナット16dが設けられているので、束本体16の周囲が束カバー17に覆われた状態で、ナット16dに工具を係合して第2軸部16bを回すことによって、この第2軸部16bは螺合している第1軸部16aに対して軸方向に進退する。したがって、束本体16の高さ調整を束カバー17があっても容易に行える。
▲4▼束カバー17は、デッキ材2や幕板22,23と同質の材料で形成され、それらの表面に、サンディングや塗装等の表面処理を施すことによって、木質感に加えて、天然の木目に極めて近い木目模様が形成されているので、デッキ21を正面および側面視したときに、束カバー17とデッキ材2や幕板22,23とが調和してさらに外観上好ましいものとなる。
【0041】
▲5▼幕板22,23の下端が、束カバー17の上端より下方に位置しているので、束本体17によって支持されている大引3を幕板22,23によって隠すことができる。束本体16は束カバー17によって隠されているので、デッキ下で束本体17、大引3の両方を隠すことができ、外観上より好ましいものとなる。
▲6▼デッキ材2、束カバー17、幕板23,23は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出成形することで形成されたものであるので、防水性、防腐性を有するデッキの構造となる。特に、前記固定具4,5近傍のデッキ材2が腐朽することがないので、デッキ材2と大引3との間の固定強度が損なわれることがない。
▲7▼互いに隣接して大引3の上に並設される前記デッキ材2のスリット孔2aに第1の固定具4の頭部4aを係合した上で、ねじ部4bが大引3にナットによって止着されることで、デッキ材2が大引3に固定されているので、デッキ材2を大引3に簡便かつ確実に固定することができる。
【0042】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。例えば、上記の実施の形態においては、デッキ材2を断面の外周が矩形状の長尺な板状部材としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円筒状の部材としてもよい。また、上記実施の形態では、デッキ21は屋外空間に構築されたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば建物の屋内空間に構築される床構造に本発明のデッキの構造を適用してもよい。その他、具体的な細部構造などについても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および5に記載の発明によれば、束本体の周囲を束カバーによって覆うことによって、束本体を隠すことができ、よって、デッキ材で構成されたデッキ下で束本体が見えることがなく、外観上好ましいものとなる。
また、植え込み等に必要とされるメンテナンスも必要なく、デッキ下の通風も確保できる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、位置決め部によって、束カバーの水平方向の位置決めを容易に行うことができ、よって束カバーをベースプレートに容易に設置できる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、束本体の周囲が束カバーに覆われた状態で、係合部に工具を係合して第2軸部を回すことによって、この第2軸部は螺合している第1軸部に対して軸方向に進退する。したがって、束本体の高さ調整を束カバーがあっても容易に行える。
【0046】
請求項4に記載の発明によれば、束カバーは、デッキ材と同質の材料で形成されているので、デッキ材で形成されたデッキを正面および側面視したときに、束カバーとデッキ材とが調和して外観上好ましいものとなる。
【0047】
請求項6に記載の発明によれば、幕板の下端が、束カバーの上端より下方に位置しているので、束本体によって支持されている大引を幕板によって隠すことができる。束本体は束カバーによって隠されているので、デッキ下で束本体、大引の両方を隠すことができ、外観上より好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデッキ材の支持構造の一例を示すもので、その斜視図である。
【図2】同、大引と固定具を示す斜視図である。
【図3】同、大引に端部のデッキ材とその隣のデッキ材を固定した状態を示す平断面図である。
【図4】同、正面図である。
【図5】同、要部の正断面図である。
【図6】同、要部の正面図である。
【図7】同、側面図である。
【図8】同、要部の側断面図である。
【図9】同、支持束の正断面図である。
【図10】同、束本体の下部を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 デッキ材
3 大引
6 支持束
7 束基礎
15 ベースプレート
16 束本体
16a 第1軸部
16b 第2軸部
16c 受部
16d ナット(係合部)
17 束カバー
18 位置決め部
21 デッキ

Claims (6)

  1. デッキ材を大引を介して下方から支持する支持束であって、ベースプレートと、このベースプレートに立設されて、前記大引を下方から支持する束本体と、前記ベースプレートに設置されて、前記束本体の周囲を覆う束カバーとを備えていることを特徴とする支持束。
  2. 請求項1に記載の支持束において、
    前記ベースプレートには、前記束カバーに係合して、この束カバーの水平方向の位置決めを行う位置決め部が設けられていることを特徴とする支持束。
  3. 請求項1または2に記載の支持束において、
    前記束本体は、前記ベースプレートに立設された第1軸部と、この第1軸部の上端部に軸回りに回転可能に螺合された第2軸部と、この第2軸部の上端部に設けられて、前記大引を受ける受部とを備え、
    前記第2軸部の上端部には、この第2軸部を回転させる際に使用する工具が係合する係合部が設けられていることを特徴とする支持束。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の支持束において、
    前記束カバーは、前記デッキ材と同質の材料で形成されていることを特徴とする支持束。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の支持束によって、大引を介してデッキ材を下方から支持したデッキ材の支持構造であって、
    束基礎上に、前記支持束のベースプレートが固定され、
    前記支持束の束本体の上端部に、前記大引を介して前記デッキ材が支持され、前記ベースプレートに、前記束カバーが前記束本体の周囲を覆うようにして設置されていることを特徴とするデッキ材の支持構造。
  6. 請求項5に記載のデッキ材の支持構造において、
    複数の前記デッキ材を複数の前記支持束によって前記大引を介して支持して並設することによってデッキが形成され、このデッキの下面外周部に幕板が垂設されており、
    この幕板の下端は、前記支持束の束カバーの上端より下方に位置していることを特徴とするデッキ材の支持構造。
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