JP2001114195A - 船舶用操舵システム - Google Patents

船舶用操舵システム

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JP2001114195A JP29417099A JP29417099A JP2001114195A JP 2001114195 A JP2001114195 A JP 2001114195A JP 29417099 A JP29417099 A JP 29417099A JP 29417099 A JP29417099 A JP 29417099A JP 2001114195 A JP2001114195 A JP 2001114195A
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皓平 大津
Masanori Ito
雅則 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化することなく、舵の操作速度を
大幅に高速化することが可能で、かつ船体の横揺れに従
って迅速に転舵させることが可能な船舶用操舵システム
を提供すること。 【解決手段】 船舶用操舵システムにおいて、加算器1
0、コントローラ12、サーボモータ14、2方向流れ
固定容量油圧ポンプ15、シリンダ50a、50bを設
け、コントローラにおいてシリンダ50a、50bを操
作し、舵60を操舵可能とする。さらに、油圧ライン3
4a、34bの油圧ライン34a、34bの作動油の動
粘度を調整する保温用ヒータ30を設けて、2方向流れ
固定容量油圧ポンプ15が作動油圧を急速に上昇させる
ことを補助することにより可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶用操舵システム
に係り、特に液体圧ポンプにより液体圧アクチュエータ
を直接動作させるようにした船舶用操舵システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧を用いた船舶用操舵システム
は、圧力調整弁や油量制御弁等で舵をコントロールして
いた。また、高精度の制御が要求される場合には、サー
ボ弁や電磁比例弁が採用されていた。これらの弁を用い
たシステムは、いずれも電動機によって油圧ポンプを常
時一定速度で回転させ、一定量の油量と油圧を維持する
ものである。したがって、アクチュエータが駆動してい
ない場合には、油圧ポンプで生成されたエネルギーがリ
リーフ弁を経由してオイルタンクに戻されているため、
エネルギーロスが非常に大きい。さらに、油温が上昇す
ることにより作動油が劣化するので、クーリング装置の
設置が必要になることもある。
【0003】また、船舶用操舵システムによって制御さ
れる舵は、船舶の航行時に保針操舵に用いるのがその主
目的であるが、近年では操舵による横揺れ減揺制御にも
よく利用されている。この場合、横揺れの減揺効果を向
上するための重要な要素として操舵速度の高速化が挙げ
られる。通常の船舶用操舵システムの操舵速度は2.5
deg/sec程度であり、2台連動運転した場合でも
5deg/sec前後である。当然のことながら、これ
以上の高速化を実現するためには油量と油圧の増加が必
要になるが、それは油圧装置全体の大型化につながるこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような船舶用操
舵システムにおける問題を解決するために、様々な技術
が開発されているが、その一つとしてDDVC(Direct
Drive Volume Control)を採用した船舶用操舵システ
ムが挙げられる。これは、特開平1−262294号に
記載されているように、電動機で回転する2方向流れ可
変容量液体圧ポンプを液体圧アクチュエータに直結した
ものである。この2方向流れ可変容量液体圧ポンプによ
り液体圧アクチュエータを動作させ、さらに液体圧アク
チュエータにより舵を動作させるものであり、極めて小
型の装置であるにもかかわらず、エネルギーロスが小さ
く、必要になる油量に対して大きなエネルギーを得られ
るという利点がある。しかしながら、上述の構成だけで
は、舵の操作速度を大幅に高速化するのには未だに不十
分なものであり、船舶用操舵システムの横揺れ減揺等に
対する大幅な性能向上を実現することができなかった。
【0005】そこで本発明は、上記の問題点を解消する
ためになされたもので、船舶用操舵システムにおいて、
装置を大型化することなく、舵の操作速度を大幅に高速
化することが可能な船舶用操舵システムを提供すること
を目的としている。船体の横揺れを操舵に迅速に反映す
ることが可能な船舶用操舵システムを提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、課題を解決するための手段として、制御
信号およびフィードバック信号を入力可能な加算器と、
前記加算器の出力信号を入力可能な制御装置と、前記制
御装置により回転が制御される電動機と、前記電動機に
より回転する液体圧ポンプと、前記液体圧ポンプの出力
により動作する液体圧アクチュエータと、前記液体圧ア
クチュエータにより動作する舵と、前記舵の角度を検知
して当該角度に応じたフィードバック信号を前記加算器
に出力する舵角センサと、を有する船舶用操舵システム
において、前記電動機を2方向回転電動機とし、前記液
体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポンプとし、前
記液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に設けられ
た液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、当該2つの逆
止め弁の間の液体圧ラインに液体タンクを接続してなる
ことを特徴とするものとした。
【0007】また、制御信号およびフィードバック信号
を入力可能な加算器と、前記加算器の出力信号を入力可
能な制御装置と、前記制御装置により回転が制御される
第1の電動機と、前記第1の電動機により回転する第1
の液体圧ポンプと、前記第1の液体圧ポンプの出力によ
り動作する液体圧アクチュエータと、前記液体圧アクチ
ュエータにより動作する舵と、前記舵の角度を検知して
当該角度に応じたフィードバック信号を前記加算器に出
力する舵角センサと、を有する船舶用操舵システムにお
いて、前記第1の電動機を2方向回転電動機とし、前記
第1の液体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポンプ
とし、前記液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に
設けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、前記
2つの逆止め弁の間の液体圧ラインに接続されたリリー
フ弁を設け、第2の電動機により回転するとともに前記
リリーフ弁に接続された第2の液体圧ポンプを設けてな
ることを特徴とするものとした。
【0008】また、制御信号およびフィードバック信号
を入力可能な加算器と、前記加算器の出力信号を入力可
能な制御装置と、電動機と、前記電動機により回転する
とともに前記制御装置により吐出量が制御される第1の
液体圧ポンプと、前記第1の液体圧ポンプの出力により
動作する液体圧アクチュエータと、前記液体圧アクチュ
エータにより動作する舵と、前記舵の角度を検知して当
該角度に応じたフィードバック信号を前記加算器に出力
する舵角センサと、を有する船舶用操舵システムにおい
て、前記第1の液体圧ポンプを2方向流れ可変容量液体
圧ポンプとし、前記液体圧ポンプを設けた液体圧ライン
に並列に設けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設
け、前記2つの逆止め弁の間の液体圧ラインにリリーフ
弁を接続し、前記電動機により回転するとともに前記リ
リーフ弁に接続された第2の液圧ポンプを設けてなるこ
とを特徴とするものとした。
【0009】また、上記のいずれかの船舶用操舵システ
ムにおいて、前記電動機に加わる電流を検知してフィー
ドバック信号を前記加算器に出力する電流検出センサを
設けてなることを特徴とするものとした。
【0010】また、上記のいずれかの船舶用操舵システ
ムにおいて、前記加算器に代えて演算装置を設け、前記
船舶用操舵システムを設けた船舶に、フィードバック信
号を前記演算装置に出力する船体の横揺れ検出センサ、
方位検出センサおよび船速検出センサを設け、前記舵角
センサは前記演算装置にフィードバック信号を入力可能
とし、前記演算装置は前記船体の横揺れ検出センサ、前
記方位検出センサ、前記船速検出センサおよび前記舵角
センサからのフィードバック信号に基づいて舵角指令値
を算出して、前記舵角指令値に対応した出力信号を前記
制御装置に出力し、前記制御装置は前記出力信号を入力
可能としたことを特徴とするものとした。
【0011】なお、演算装置は、統計的制御ゲイン作成
手段、制御ゲイン記憶手段および制御実行手段を備え、
統計的制御ゲイン作成手段は、舵角センサからの信号を
読み込み、制御モデルを制御型多次元自己回帰モデルを
用いて算出し、この制御モデルについて制御ゲインを算
出する手段から成り、制御実行手段は、目標方位および
実方位ならびに目標横揺れ角速度および実横揺れ角速度
を読み込み、方位及び横揺れ角速度について、目標と実
測との偏差をそれぞれ算出し、両者の偏差を最小にする
指令舵角を各偏差値から記憶する前記制御ゲイン記憶手
段を使用して舵角指令値を算出するものであることが好
ましい。
【0012】
【作用】上記構成によれば、電動機を2方向回転電動機
とし、液体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポンプ
とし、液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に設け
られた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、2つの逆
止め弁の間の液体圧ラインに液体タンクを接続してなる
有するようにしたので、2方向流れ固定容量液体圧ポン
プから吐き出される液体圧を急速に変化させることが可
能になる。また、液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに
並列に設けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設
け、これらの逆止め弁の間の液体圧ラインに液体タンク
を接続したので、液体の漏出により低下する液圧ライン
の液圧を補償する役割を果たす。
【0013】また、第1の電動機を2方向回転電動機と
し、第1の液体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポ
ンプとし、液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に
設けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、2つ
の逆止め弁の間の液体圧ラインに接続されたリリーフ弁
を設け、第2の電動機により回転するとともにリリーフ
弁に接続された第2の液体圧ポンプを設けたので、2方
向流れ固定容量液体圧ポンプにより液体圧を急速に変化
させることが可能になる。さらに、2方向流れ固定容量
液体圧ポンプへ流れ込む側の液体圧ラインにおいては、
第2の液体圧ポンプの液体吐出量が加わることにより、
2方向流れ可変容量液体圧ポンプに対して液体の流量を
増加させて、当該流量を液体圧の急速な変化に追従可能
にする。くわえて、2方向流れ可変容量液体圧ポンプの
液体吸入量を増加させる。さらに、2方向流れ固定容量
液体圧ポンプから流れ出す側の液体圧ラインにおいて
は、2方向流れ可変容量液体圧ポンプの液体吐出量に第
2の液体圧ポンプの液体吐出量が加わるので、2方向流
れ可変容量液体圧ポンプの負荷を分担する役割を果た
す。くわえて、リリーフ弁が液体の漏出により低下する
液圧ラインの液圧を補償する役割を果たす。
【0014】また、前記第1の液体圧ポンプを2方向流
れ可変容量液体圧ポンプとし、前記液体圧ポンプを設け
た液体圧ラインに並列に設けられた液体圧ラインに2つ
の逆止め弁を設け、前記2つの逆止め弁の間の液体圧ラ
インにリリーフ弁を接続し、前記電動機により回転する
とともに前記リリーフ弁に接続された第2の液圧ポンプ
を設けたので、2方向流れ可変容量液体圧ポンプにより
液体圧を急速に変化させることが可能になる。さらに、
2方向流れ固定容量液体圧ポンプへ流れ込む側の液体圧
ラインにおいては、第2の液体圧ポンプの液体吐出量が
加わることにより、2方向流れ可変容量液体圧ポンプに
対して液体の流量を増加させて、当該流量を液体圧の急
速な変化に追従可能にする。くわえて、2方向流れ可変
容量液体圧ポンプの液体吸入量を増加させる。さらに、
2方向流れ固定容量液体圧ポンプから流れ出す側の液体
圧ラインにおいては、2方向流れ可変容量液体圧ポンプ
の液体吐出量に第2の液体圧ポンプの液体吐出量が加わ
るので、2方向流れ可変容量液体圧ポンプの負荷を分担
する役割を果たす。くわえて、リリーフ弁が液体の漏出
により低下する液圧ラインの液圧を補償する役割を果た
す。
【0015】また、前記電動機に加わる電流を検知して
フィードバック信号を前記加算器に出力する電流検出セ
ンサを設けたので、その電流を加算器にフィードバック
することにより、液体圧アクチュエータの推進制御を行
うことができる。すなわち、例えば電動機に過電流が流
れた場合に、その過電流に対応する信号が加算器にフィ
ードバックされるので、電動機のトルクを制限する制御
を行うことができる。よって、液体圧アクチュエータの
推進制御を行うことができる。くわえて、従来の船舶用
操舵システムにおいては、液体圧回路中にリリーフ弁ま
たは安全弁を設けることにより、当該回路の圧力制限を
行っていたが、上記手段においてはこのような弁を設け
る必要がない。
【0016】また、上記の船舶用操舵システムにおい
て、加算器に代えて演算装置を設け、船舶用操舵システ
ムを設けた船舶に、フィードバック信号を演算装置に出
力する船体の横揺れ検出センサ、方位検出センサおよび
船速検出センサを設け、舵角センサは演算装置にフィー
ドバック信号を入力可能とし、演算装置は船体の横揺れ
検出センサ、方位検出センサ、船速検出センサおよび舵
角センサからのフィードバック信号に基づいて舵角指令
値を算出して、舵角指令値に対応した出力信号を制御装
置に出力し、制御装置は出力信号を入力可能としたの
で、船体の横揺れに従って迅速に転舵させることがで
き、横揺れに対する減揺を確実に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る船舶用操舵
システムの具体的実施の形態について図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係
る船舶用操舵システムの回路図であり、図2は、本発明
の第2の実施の形態に係る船舶用操舵システムの回路図
である。また、図3は、本発明の第3の実施の形態に係
る船舶用操舵システムの回路図であり、図4は、本発明
の第2の実施の形態に係る船舶用操舵システムの操作手
順を示すフロー図である。また、図5は、本発明の第3
の実施の形態に係る船舶用操舵システムの変形例の回路
図であり、図6は、アクチュエータの構成の変形例を示
す回路図である。また、図7は、本発明の第3の実施の
形態の変形例を示すブロック図であり、図8は、本発明
の第3の実施の形態においてサーボモータ、油圧ポン
プ、油圧モータおよびアクチュエータを一体とした構成
の概略を示す説明図である。
【0018】本発明の第1の実施の形態に係る船舶用操
舵システムは、2方向流れ固定容量油圧ポンプにアクチ
ュエータを直結したものである。すなわち、図1に示す
ように、図示しない操舵室から伝わる制御信号Ei、お
よび後述するフィードバック信号が入力される加算器1
0と、加算器10の出力信号を入力が入力されるコント
ローラ12と、コントローラ12によって制御されて2
方向回転するサーボモータ14とが設けられている。ま
た、サーボモータ14に加わる過電流、過負荷を検出し
てフィードバック信号を加算器10に入力する過負荷・
過電流センサ20が設けられている。さらに、加算器1
0、コントローラ12および過負荷・過電流センサ20
は、一体のサーボパックAとして構成されている。
【0019】また、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
がサーボモータ14により回転させられて、油圧ライン
34a、34bの双方に作動油を吐き出し可能に設けら
れている。さらに、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
は、作動油タンク22aから作動油を吸入可能であり、
さらに、油圧ライン34a、34bからも吸入可能であ
る。よって、2方向流れ可変容量油圧ポンプ15は、サ
ーボモータ14の回転方向、速度を変更することによ
り、作動油の吐き出し方向を自在に変更できるととも
に、吸入・吐き出し量も急速に変化させることが可能で
ある。
【0020】また、油圧ライン34a、34bは、シリ
ンダ50a、50bに接続されており、吐き出された作
動油はシリンダ50a、50bに送り込まれ、それぞれ
のピストン52a、52bをそれぞれ反対方向に動作さ
せる。ピストン52a、52bの動作により、舵60は
矢印Dに示すように自在に動く。さらに、舵60の近傍
には、その舵度を検出し、舵角に応じたフィードバック
信号Efを加算器10に入力する舵角センサ32が設け
られている。
【0021】また、油圧ライン34aには、作動油の動
粘度を、操舵によりその流れる方向や流量が急激に変化
するのに好適な範囲内に維持するために保温用ヒータ3
0が設けられている。
【0022】また、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
から漏出したドレンにより、作動油圧が低下するのを防
止するために、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15に並
列に設けられた油圧ライン38にドレン保証機構Cが設
けられている。ドレン保証機構Cは、油圧ライン38に
逆止め弁40a、40bを設け、さらに、逆止め弁40
a、40bの間の油圧ライン38に作動油を供給する作
動油タンク22bを設けている。よって、ドレンにより
回路内の作動油が不足した分だけ作動油タンク22bか
ら作動油が補償される。
【0023】以上の構成によれば、操舵室において操舵
すると、それに応じた制御信号Eiがコントローラ12
に伝わる。コントローラ12は、サーボモータ14を回
転させて2方向流れ固定容量油圧ポンプ15を作動させ
る。2方向流れ固定容量油圧ポンプ15が作動すること
により、油圧ライン34a、34bのいずれかに作動油
を供給して、ピストン52a、52bを動作させて舵6
0の角度を操舵に応じて変更する。また、舵60の角度
は、舵角センサ32の出力信号Efによって加算器10
に伝達され、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15の動作
に反映される。
【0024】また、この回路内においてドレンが発生し
た場合は、ドレン保証機構Cによって、ドレンに見合っ
た量の作動油が補償される。また、保温用ヒータ30が
油圧ライン34aの作動油を適宜加熱して、その動粘度
を高速操舵に好適な範囲に保持する。くわえて、過負荷
・過電流センサ20がサーボモータ14の過負荷・過電
流を監視しており、過負荷・過電流の検出時には、コン
トローラ12がサーボモータ14を停止、または回転を
低下させる。
【0025】続けて、本発明の第2の実施の形態に係る
船舶用操舵システムについて説明する。本発明の第2の
実施の形態に係る船舶用操舵システムは、2方向流れ固
定容量油圧ポンプにアクチュエータを直結したものであ
り、さらに、この2方向流れ固定容量油圧ポンプの動作
を補助するブースタ等を接続したものである。
【0026】すなわち、図2に示すように、図示しない
操舵室から伝わる制御信号Ei、および後述するフィー
ドバック信号が入力される加算器10と、加算器10の
出力信号を入力が入力されるコントローラ12と、コン
トローラ12によって制御されて2方向回転するサーボ
モータ14とが設けられている。また、第1の実施の形
態と同様に、サーボモータ14に加わる過電流、過負荷
を検出してフィードバック信号を加算器10に入力する
過負荷・過電流センサ20が、加算器10、コントロー
ラ12および過負荷・過電流センサ20は、一体のサー
ボパックAとして構成されている。
【0027】また、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
がサーボモータ14により回転させられて、油圧ライン
34a、34bの双方に作動油を吐き出し可能に設けら
れている。さらに、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
は、作動油タンク22aから作動油を吸入可能であり、
さらに、油圧ライン34a、34bからも吸入可能であ
る。よって、2方向流れ可変容量油圧ポンプ15は、サ
ーボモータ14の回転方向、速度を変更することによ
り、作動油の吐き出し方向を自在に変更できるととも
に、吸入・吐き出し量も急速に変化させることが可能で
ある。
【0028】また、油圧ライン34a、34bは、シリ
ンダ50に接続されており、吐き出された作動油はシリ
ンダ50に送り込まれ、ピストン52をいずれかの方向
に動作させる。ピストン52の動作により、舵60は矢
印Dに示すように自在に動く。さらに、舵60の近傍に
は、その舵度を検出し、舵角に応じたフィードバック信
号Efを加算器10に入力する舵角センサ32が設けら
れている。くわえて、油圧ライン34aには、上述の第
1の実施の形態と同様に保温用ヒータ30を設けてい
る。
【0029】また、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15
に並列に設けられた油圧ライン38には、油圧ライン3
4a、34bから2方向流れ可変容量油圧ポンプ16に
流れ込む、あるいは吐き出される作動油の量を急速に調
整することを可能するために、ブースタBが設けられて
いる。ブースタBには、油圧ライン34a、34bにお
ける作動油圧を検出する図示しないセンサと、このセン
サからのフィードバック信号を入力可能な図示しないコ
ントローラと、このコントローラによってその動作が制
御されるサーボモータ24と、サーボモータ24によっ
て回転する1方向流れ固定容量油圧ポンプ26と、定量
ポンプ26に作動油を供給する作動油タンク22cとが
設けられている。さらに、1方向流れ固定容量油圧ポン
プ26は、逆止め弁40a、40bを介して油圧ライン
34a、34bと接続されており、これらのラインに作
動油を供給することが可能である。
【0030】よって、1方向流れ固定容量油圧ポンプ2
6を上記コントローラによって回転させて、油圧ライン
34a、34bに作動油を供給することができる。した
がって、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15だけでは、
舵60の高速操舵に正常な作動油圧を得られない場合に
は、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26を低レベルで作
動させて微小加圧状態にするだけで、2方向流れ固定容
量油圧ポンプ15へ吸入される作動油量を増加させ、あ
るいはシリンダ50a、50bへ作動油を補助的に供給
することが可能である。
【0031】くわえて、ブースタBには、1方向流れ固
定容量油圧ポンプ26と逆止め弁40a、40bとの間
の油圧ラインにリリーフ弁28および作動油タンク22
bが設けられている。保温用ヒータ30で加温されるこ
となどにより、作動油の温度が上昇して体積が増加した
場合には、油圧ライン34a、34bの作動油圧も体積
の増加分だけ増加する。そこで、所定の作動油圧が保持
されるようにリリーフ弁28を調整しておけば、1方向
流れ固定容量油圧ポンプ26の作動時に、油圧ライン3
4a、34bの作動油の体積増加に応じた量を供給する
ことが可能となる。
【0032】なお、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26
の駆動源として、サーボモータ24に代えてサーボモー
タ14を用いても良い。また、上述した図示しないコン
トローラは、コントローラ12にサーボモータ24の回
転を制御する機能を持たせ、コントローラ12によりサ
ーボモータ24を制御するものとしても良い。さらに、
図示しないセンサは、サーボパックAと一体に設けられ
るものとしても良い。
【0033】以上の構成によれば、操舵室において操舵
すると、それに応じた制御信号Eiがコントローラ12
に伝わる。コントローラ12は、サーボモータ14を回
転させて2方向流れ固定容量油圧ポンプ15を作動させ
る。2方向流れ固定容量油圧ポンプ15が作動すること
により、油圧ライン34a、34bのいずれかに作動油
を供給して、ピストン52を動作させて舵60の角度を
操舵に応じて変更する。また、舵60の角度は、舵角セ
ンサ32の出力信号Efによって加算器10に伝達さ
れ、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15の動作に反映さ
れる。
【0034】また、この回路内においてドレンが発生し
た場合は、ドレン保証機構Cによって、ドレンに見合っ
た量の作動油が補償される。また、保温用ヒータ30が
油圧ライン34aの作動油を適宜加熱して、その動粘度
を高速操舵に好適な範囲に保持する。くわえて、過負荷
・過電流センサ20がサーボモータ14の過負荷・過電
流を監視しており、過負荷・過電流の検出時には、コン
トローラ12がサーボモータ14を停止、または回転を
低下させる。
【0035】また、急速に操舵する場合など、2方向流
れ可変容量油圧ポンプ16だけでは、十分な作動油圧が
得られない時は、図示しないコントローラがサーボモー
タ24を回転させて1方向流れ固定容量油圧ポンプ26
を低レベルで作動させる。1方向流れ固定容量油圧ポン
プ26の作動により、油圧ライン34a、34bの作動
油がわずかに加圧され、2方向流れ固定容量油圧ポンプ
15に吸入される作動油の量を増加させ、2方向流れ固
定容量油圧ポンプ15が生成する作動油圧を必要圧まで
上昇させる。同時に、シリンダ50に供給される作動油
圧をわずかに増加させる。この時、1方向流れ固定容量
油圧ポンプ26から油圧ライン34a、34bに供給さ
れる作動油の量は、リリーフ弁28によって適切な量に
調整される。
【0036】さらに、上記構成において、電源の投入か
ら操舵終了までの動作手順を図4に従って説明する。ま
ず、サーボパックAおよびサーボモータ14の電源を投
入する(S100)。電源の投入により、コントローラ
12が過負荷・過電流センサ20によりサーボモータ1
4の過負荷・過電流の監視を開始する(S102)。さ
らに、コントローラ12が舵角センサ32により舵角の
監視、および可変絞り弁18の絞り量の監視を開始する
(S104)。その後、操舵が可能となり操舵が開始さ
れる(S106)。
【0037】操舵により2方向流れ固定容量油圧ポンプ
15が作動する(S108)。ここで、2方向流れ可変
容量油圧ポンプ15の作動だけで、必要な作動油圧を生
成できないと予見される場合はS112に進んで作動油
流量を調整し、必要な作動油圧を生成できると予見され
る場合はS114に進む(S110)。S110におい
て必要な作動油圧を生成できないと予見される場合は、
ブースタBを作動させて作動油流量を増加させ、S11
4に進む(S112)。
【0038】以上の調整を終えたら、コントローラ12
において操舵に係る制御信号の有無を検出し、操舵が継
続している場合はS108に戻って上記の動作を継続
し、操舵が継続していない場合は上記動作を終了する
(S114)。以上の手順により高速操舵が可能とな
る。なお、上記の手順は一例に過ぎず、同様の制御が可
能であれば他の手順を採用しても良い。
【0039】さらに、本発明の第3の実施の形態に係る
船舶用操舵システムについて説明する。本発明の第3の
実施の形態に係る船舶用操舵システムは、2方向流れ可
変容量油圧ポンプにアクチュエータを直結したものであ
り、さらに、この2方向流れ可変容量油圧ポンプの動作
を補助するブースタ等を接続したものである。
【0040】すなわち、図3に示すように、第1、2の
実施の携帯と同様に、加算器10と、コントローラ12
とが設けられており、さらに1方向回転するサーボモー
タ13が設けられている。また、過負荷・過電流センサ
20が設けられ、加算器10、コントローラ12および
過負荷・過電流センサ20が一体のサーボパックAとし
て構成されている。
【0041】また、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16
がサーボモータ13により回転させられて、油圧ライン
34a、34bの双方に作動油を吐き出し可能に設けら
れている。くわえて、2方向流れ可変容量油圧ポンプ1
6は、コントローラ12に制御されており、作動油の吐
き出し方向、量を自在に変更することができる。さら
に、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15は、作動油タン
ク22aから作動油を吸入可能であり、さらに、油圧ラ
イン34a、34bからも吸入可能である。よって、2
方向流れ可変容量油圧ポンプ15は、コントローラ12
を介して、作動油の吐き出し方向を自在に変更できると
ともに、吸入・吐き出し量も急速に変化させることが可
能である。
【0042】また、第2の実施の形態と同様に、油圧ラ
イン34a、34bは、シリンダ50に接続され、ま
た、ピストン52の動作により舵60が矢印Dに示すよ
うに構成されている。さらに、舵60の近傍には舵角セ
ンサ32が設けられ、くわえて、油圧ライン34aには
保温用ヒータ30が設けられている。
【0043】また、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16
に並列に設けられた油圧ライン38には、油圧ライン3
4a、34bから2方向流れ可変容量油圧ポンプ16に
流れ込む、あるいは吐き出される作動油の量を急速に調
整することを可能するために、ブースタBが設けられて
いる。ブースタBには、油圧ライン34a、34bにお
ける作動油圧を検出する図示しないセンサと、このセン
サからのフィードバック信号を入力可能な図示しないコ
ントローラと、サーボモータ13によって回転する1方
向流れ固定容量油圧ポンプ26と、定量ポンプ26に作
動油を供給する作動油タンク22aとが設けられてい
る。さらに、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26は、逆
止め弁40a、40bを介して油圧ライン34a、34
bと接続されており、これらのラインに作動油を供給す
ることが可能である。
【0044】よって、1方向流れ固定容量油圧ポンプ2
6を上記コントローラによって回転させて、油圧ライン
34a、34bに作動油を供給することができる。した
がって、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16だけでは、
舵60の高速操舵に正常な作動油圧を得られない場合に
は、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26を低レベルで作
動させて微小加圧状態にするだけで、2方向流れ固定容
量油圧ポンプ15へ吸入される作動油量を増加させ、あ
るいはシリンダ50a、50bへ作動油を補助的に供給
することが可能である。また、ドレンが発生した場合
は、ドレンによる作動油の減少を補償する機能も併せ持
つ。
【0045】くわえて、ブースタBには、1方向流れ固
定容量油圧ポンプ26と逆止め弁40a、40bとの間
の油圧ラインにリリーフ弁28および作動油タンク22
bが設けられている。保温用ヒータ30で加温されるこ
となどにより、作動油の温度が上昇して体積が増加した
場合には、油圧ライン34a、34bの作動油圧も体積
の増加分だけ増加する。そこで、所定の作動油圧が保持
されるようにリリーフ弁28を調整しておけば、1方向
流れ固定容量油圧ポンプ26の作動時に、油圧ライン3
4a、34bの作動油の体積増加に応じた量を供給する
ことが可能となる。また、ドレンが発生した場合は、ド
レンによる作動油の減少を補償する機能も併せ持つ。
【0046】なお、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26
の駆動源として、サーボモータ13に代えて別個にサー
ボモータ14を設けても駆動源としても良い。また、図
示しないセンサは、サーボパックAと一体に設けられる
ものとしても良い。
【0047】以上の構成によれば、操舵室において操舵
すると、それに応じた制御信号Eiがコントローラ12
に伝わる。コントローラ12は、2方向流れ可変容量油
圧ポンプ16の作動油の吐き出し量を調整しつつ動作さ
せる。2方向流れ可変容量油圧ポンプ16が作動するこ
とにより、油圧ライン34a、34bのいずれかに作動
油を供給して、ピストン52を動作させて舵60の角度
を操舵に応じて変更する。また、舵60の角度は、舵角
センサ32の出力信号Efによって加算器10に伝達さ
れ、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16の動作に反映さ
れる。
【0048】また、急速に操舵する場合など、2方向流
れ可変容量油圧ポンプ16だけでは、十分な作動油圧が
得られない時は、1方向流れ固定容量油圧ポンプ26の
作動により、油圧ライン34a、34bの作動油がわず
かに加圧され、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16に吸
入される作動油の量を増加させ、2方向流れ可変容量油
圧ポンプ16が生成する作動油圧を必要圧まで上昇させ
る。同時に、シリンダ50に供給される作動油圧をわず
かに増加させる。この時、1方向流れ固定容量油圧ポン
プ26から油圧ライン34a、34bに供給される作動
油の量は、リリーフ弁28によって適切な量に調整され
る。特に、この実施の形態においては、2方向流れ可変
容量ポンプを採用したので、大型船舶などサーボモータ
の負荷が大きくなることが想定される場合に、好ましく
用いることができる形態と言える。
【0049】なお、以上第1〜3の実施の形態におい
て、サーボモータ14と同程度に制御する可能であれ
ば、サーボモータ14に代えて他種の電動機または原動
機を用いても良い。また、保温用ヒータ30は、必要に
応じて油圧ライン34bなど他の油圧ラインにも設けて
も良い。
【0050】また、油圧ライン34a、34bから2方
向流れ固定容量油圧ポンプ15または2方向流れ可変容
量油圧ポンプ16に吸入される作動油の量を調整するた
めに、2方向流れ固定容量油圧ポンプ15または2方向
流れ可変容量油圧ポンプ16に並列となる油圧ラインを
設け、当該油圧ラインに可変絞り弁を設けても良い。な
お、図5に、可変絞り弁18を設けた第3の実施の形態
の変形例を示す。
【0051】また、アクチュエータについては、第1の
実施の形態においては、片ロッド型複動シリンダを2つ
組み合わせたものとし、第2、3の実施の形態において
は、1つの両ロッド型複動シリンダとしたが、いずれの
ものを採用しても良い。また、フェールセーフの観点か
ら、図6(A)に示すように、両ロッド型複動シリンダ
を直列に配置する、あるいは、図6(B)に示すよう
に、片ロッド型複動シリンダを並列に配置するするもの
としても良い。これらの構成を採用した場合、2つのシ
リンダのうち、どちらかのシリンダの油圧回路に障害が
生じて作動しなった場合でも、船舶が航行不能になるこ
とを避けることが可能となる。特に、本発明の実施の形
態においては、小型でかつ発熱量が少ないので、図6に
示すような複合的な油圧回路を設ける場合に、極めて好
適に用いることができる。
【0052】ここで、図6(B)の構成を採用した場合
における例を図7に示す。すなわち、シリンダ50a、
50bに対して2つの独立した油圧回路を設ける。そし
て、それぞれの油圧回路に、加算器10a、10bと、
コントローラ12a、12bと、サーボモータ13a、
13b、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16a、16b
と、2方向固定容量油圧モータ70a、70bを設け
る。また、この構成においては、2方向流れ可変容量油
圧ポンプ16a、16bは、シリンダ50a、50bに
直接圧油を送るのではなく、これらに接続された2方向
固定容量油圧モータ70a、70bを回転させるものと
している。さらに、2方向固定容量油圧モータ70a、
70bの回転運動は、図示しない機構により直進運動に
変換されてピストン52a、52bを動作させる。
【0053】くわえて、ピストン52a、52bの変位
を検出して、フィードバック信号を加算器10a、10
bに入力するピストン変位検出センサ72a、72bが
設けられている。なお、加算器10a、10bと、コン
トローラ12a、12bと、舵角センサ32の働きにつ
いては、上述の第3の実施の形態と同じである。
【0054】以上の構成によれば、アクチュエータ毎に
油圧回路を設けているので、船舶用操舵システム全体を
さらに小型化するとともに、安全性に配慮したものとす
ることができる。
【0055】くわえて、小型化に適するという本発明の
特長を生かすために、以下に示すような構成にすること
が好ましい。すなわち、図8に示すように、サーボモー
タ14と、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16と、2方
向固定容量油圧モータ70とは、すべてシリンダ50の
内部に収納されている。そして、2方向固定容量油圧モ
ータ70の回転運動を直進運動に変換する図示しない機
構もシリンダ50の内部に設けられている。よって、第
3の実施の形態における油圧回路の主要部分を1つのシ
リンダの内部に収納することができ、船舶用操舵システ
ムを劇的に小型化することが可能になる。
【0056】なお、図8に示した構成においては、サー
ボモータ14と、2方向流れ可変容量油圧ポンプ16
と、2方向固定容量油圧モータ70とをシリンダ50に
収納するものとしたが、これらの内の一部のみを収納す
るものとしても良い。逆に、ピストン変位検出センサ
や、加算器、コントローラなど他のものも併せて収納す
るものとしても良い。また、図7に示した構成は、第
1、2の実施の形態に対しても適用可能である。
【0057】また、本発明の実施の形態に係る船舶用操
舵システムを船舶の横揺れ減揺に用いる場合は、以下の
ような構成を付加することが好ましい。すなわち、加算
器に代えて演算装置を設ける。そして、本発明の実施の
形態に係る船舶用操舵システムを設けた船舶に、フィー
ドバック信号を演算装置に出力する船体の横揺れ検出セ
ンサ、方位検出センサおよび船速検出センサを設ける。
また、舵角センサは演算装置にフィードバック信号を入
力可能とする。くわえて、演算装置は船体の横揺れ検出
センサ、方位検出センサ、船速検出センサおよび舵角セ
ンサからのフィードバック信号に基づいて舵角指令値を
算出して、舵角指令値に対応した出力信号を前記制御装
置に出力し、前記制御装置は前記出力信号を入力可能と
する。
【0058】くわえて、演算装置は、統計的制御ゲイン
作成手段、制御ゲイン記憶手段および制御実行手段を備
えたものとする。そして、統計的制御ゲイン作成手段
は、舵角センサからの信号を読み込み、制御モデルを制
御型多次元自己回帰モデルを用いて算出し、この制御モ
デルについて制御ゲインを算出する手段から構成される
ものとする。また、制御実行手段は、目標方位および実
方位ならびに目標横揺れ角速度および実横揺れ角速度を
読み込み、方位及び横揺れ角速度について、目標と実測
との偏差をそれぞれ算出し、両者の偏差を最小にする指
令舵角を各偏差値から記憶する前記制御ゲイン記憶手段
を使用して舵角指令値を算出する構成にする。
【0059】以上のように構成すれば、船体の横揺れを
効果的に押さえることが可能となる。なお、上記の構成
において用いる制御モデルは、横揺れ角、横揺れ角速
度、方位角などを被制御変数とし、舵角を制御変数とす
ることが好ましい。
【0060】以上のように、本発明の実施の形態におい
ては、従来技術に係る船舶用操舵システムに比して油圧
装置などの駆動源を大型化することなく操舵速度の高速
化を得ることが可能となる。よって、極めて小型のシス
テムでありながら、高速操舵に追随して油圧ラインの作
動油圧を急速に上昇させることができ、操舵だけで相当
程度の横揺れ減揺を実現できる。また、必要な時にのみ
船舶用操舵システムを作動させるので、省エネルギー効
果が極めて大きい。本発明の発明者が実験したところに
よれば、例えば消費電力については、500トンの船舶
をジグザグ航行させた場合は従来のシステムの20分の
1、直線航行させた場合は50分の1にまで激減させる
ことができた。
【0061】なお、上記の船舶用操舵システムは、極め
て小型の装置だけで実現可能であるので、上記の船舶用
操舵システムと既設の大型の油圧装置と併設し、両者の
油圧ラインを切り替え弁を介して連結しても良い。その
場合、コントローラで切り替え弁を操作可能にすれば、
操作室からの遠隔操作により2つの船舶用操舵システム
を適宜切り替えて使用することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御信号およびフィードバック信号を入力可能な加算器
と、前記加算器の出力信号を入力可能な制御装置と、前
記制御装置により回転が制御される電動機と、前記電動
機により回転する液体圧ポンプと、前記液体圧ポンプの
出力により動作する液体圧アクチュエータと、前記液体
圧アクチュエータにより動作する舵と、前記舵の角度を
検知して当該角度に応じたフィードバック信号を前記加
算器に出力する舵角センサと、を有する船舶用操舵シス
テムにおいて、前記電動機を2方向回転電動機とし、前
記液体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポンプと
し、前記液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に設
けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、前記2
つの逆止め弁の間の液体圧ラインに液体タンクを接続し
てなる構成にしたので、舵の操作速度の著しい高速化が
可能となり、船舶の姿勢制御における大幅な性能向上を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る船舶用操舵シ
ステムの回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る船舶用操舵シ
ステムの回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る船舶用操舵シ
ステムの回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る船舶用操舵シ
ステムの操作手順を示すフロー図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る船舶用操舵シ
ステムの変形例の回路図である。
【図6】アクチュエータの構成の変形例を示す回路図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施の形態の変形例を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態においてサーボモー
タ、油圧ポンプ、油圧モータおよびアクチュエータを一
体とした構成の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
10 加算器 12 コントローラ 13 サーボモータ 13a サーボモータ 13b サーボモータ 14 サーボモータ 15 2方向流れ固定容量油圧ポンプ 16 2方向流れ可変容量油圧ポンプ 18 可変絞り弁 20 過負荷・過電流センサ 22a 作動油タンク 22b 作動油タンク 22c 作動油タンク 22d 作動油タンク 24 サーボモータ 25 コントローラ 26 1方向流れ固定容量油圧ポンプ 28 リリーフ弁 30 保温用ヒータ 32 舵角センサ 34a 油圧ライン 34b 油圧ライン 36 油圧ライン 38 油圧ライン 40a 逆止め弁 40b 逆止め弁 42 逆止め弁 50 シリンダ 50a シリンダ 50b シリンダ 52 ピストン 52a ピストン 52b ピストン 60 舵 70a 2方向固定容量油圧モータ 70b 2方向固定容量油圧モータ 72a ピストン変位検出センサ 72b ピストン変位検出センサ 80 筐体 A サーボパック B ブースタ C ドレン保証機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 寛 神奈川県藤沢市大鋸字外原1177番地 第一 電気株式会社内 (72)発明者 植木 修次 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 (72)発明者 大津 皓平 東京都江東区越中島2−1−6 東京商船 大学内 (72)発明者 伊藤 雅則 東京都江東区越中島2−1−6 東京商船 大学内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号およびフィードバック信号を入
    力可能な加算器と、前記加算器の出力信号を入力可能な
    制御装置と、前記制御装置により回転が制御される電動
    機と、前記電動機により回転する液体圧ポンプと、前記
    液体圧ポンプの出力により動作する液体圧アクチュエー
    タと、前記液体圧アクチュエータにより動作する舵と、
    前記舵の角度を検知して当該角度に応じたフィードバッ
    ク信号を前記加算器に出力する舵角センサと、を有する
    船舶用操舵システムにおいて、 前記電動機を2方向回転電動機とし、前記液体圧ポンプ
    を2方向流れ固定容量液体圧ポンプとし、前記液体圧ポ
    ンプを設けた液体圧ラインに並列に設けられた液体圧ラ
    インに2つの逆止め弁を設け、前記2つの逆止め弁の間
    の液体圧ラインに液体タンクを接続してなることを特徴
    とする船舶用操舵システム。
  2. 【請求項2】 制御信号およびフィードバック信号を入
    力可能な加算器と、前記加算器の出力信号を入力可能な
    制御装置と、前記制御装置により回転が制御される第1
    の電動機と、前記第1の電動機により回転する第1の液
    体圧ポンプと、前記第1の液体圧ポンプの出力により動
    作する液体圧アクチュエータと、前記液体圧アクチュエ
    ータにより動作する舵と、前記舵の角度を検知して当該
    角度に応じたフィードバック信号を前記加算器に出力す
    る舵角センサと、を有する船舶用操舵システムにおい
    て、 前記第1の液体圧ポンプを2方向流れ固定容量液体圧ポ
    ンプとし、前記液体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並
    列に設けられた液体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、
    前記2つの逆止め弁の間の液体圧ラインに接続されたリ
    リーフ弁を設け、第2の電動機により回転するとともに
    前記リリーフ弁に接続された第2の液体圧ポンプを設け
    てなることを特徴とする船舶用操舵システム。
  3. 【請求項3】 制御信号およびフィードバック信号を入
    力可能な加算器と、前記加算器の出力信号を入力可能な
    制御装置と、電動機と、前記電動機により回転するとと
    もに前記制御装置により吐出量が制御される第1の液体
    圧ポンプと、前記第1の液体圧ポンプの出力により動作
    する液体圧アクチュエータと、前記液体圧アクチュエー
    タにより動作する舵と、前記舵の角度を検知して当該角
    度に応じたフィードバック信号を前記加算器に出力する
    舵角センサと、を有する船舶用操舵システムにおいて、 前記電動機を2方向回転電動機とし、前記第1の液体圧
    ポンプを2方向流れ可変容量液体圧ポンプとし、前記液
    体圧ポンプを設けた液体圧ラインに並列に設けられた液
    体圧ラインに2つの逆止め弁を設け、前記2つの逆止め
    弁の間の液体圧ラインにリリーフ弁を接続し、前記電動
    機により回転するとともに前記リリーフ弁に接続された
    第2の液圧ポンプを設けてなることを特徴とする船舶用
    操舵システム。
  4. 【請求項4】 前記電動機に加わる電流を検知してフィ
    ードバック信号を前記加算器に出力する電流検出センサ
    を設けてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか一つに記載の船舶用操舵システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一
    つに記載の船舶用操舵システムにおいて、 前記加算器に代えて演算装置を設け、前記船舶用操舵シ
    ステムを設けた船舶に、フィードバック信号を前記演算
    装置に出力する船体の横揺れ検出センサ、方位検出セン
    サおよび船速検出センサを設け、前記舵角センサは前記
    演算装置にフィードバック信号を入力可能とし、前記演
    算装置は前記船体の横揺れ検出センサ、前記方位検出セ
    ンサ、前記船速検出センサおよび前記舵角センサからの
    フィードバック信号に基づいて舵角指令値を算出して、
    前記舵角指令値に対応した出力信号を前記制御装置に出
    力し、前記制御装置は前記出力信号を入力可能としたこ
    とを特徴とする船舶用操舵システム。
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