JP2001090704A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP2001090704A
JP2001090704A JP26652699A JP26652699A JP2001090704A JP 2001090704 A JP2001090704 A JP 2001090704A JP 26652699 A JP26652699 A JP 26652699A JP 26652699 A JP26652699 A JP 26652699A JP 2001090704 A JP2001090704 A JP 2001090704A
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control
servomotor
force
hydraulic pump
hydraulic
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JP26652699A
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Kunikazu Hyodo
訓一 兵藤
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力や抗力を伝達する液体への加熱を無
くす。 【解決手段】第1のサーボモータ10aと、これに連結
された第1の液圧ポンプ20aと、これと連通可能に接
続されたアクチュエータ4とを備えた駆動装置におい
て、第2のサーボモータ10bと、これに連結されると
ともにアクチュエータ4とも連通可能に接続されたモー
タ動作可能な第2の液圧ポンプ20bとを具えて、サー
ボモータ10a及び油圧ポンプ20aで油圧シリンダ4
を駆動するとき、サーボモータ10b及び油圧ポンプ2
0bで抗力の発生・制御を行う。環流側の圧力エネルギ
ーは、油圧ポンプ20bのモータ動作によって機械エネ
ルギーに転化され、さらにサーボモータ10bによって
電気エネルギーや熱エネルギーに転化されて、液体から
持ち去られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーボモータと
液圧ポンプとの組を2組以上用いて同じアクチュエータ
を駆動する駆動装置に関し、詳しくは、駆動力に加えて
ブレーキ作用等の抗力も液圧ポンプを介してサーボモー
タが出力する駆動装置に関する。慣性負荷を急停止させ
る場合や、負荷に対し本来の駆動力以外にも重力等の外
力が可成り大きく作用し而もその外力が駆動途中で駆動
力に対抗する抗力から駆動力に加勢する推力に反転する
ような状況下で負荷の暴走を抑えつつ負荷を駆動する場
合など、負荷と一体の又は負荷に連結されて負荷を駆動
するアクチュエータには、駆動力だけでなく抗力も作用
させる必要が有るが、この発明は、そのような駆動技術
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】油圧システムの駆動源にサーボモータを
採り入れたハイブリッドシステムが増えて来ており、駆
動力の発生や駆動状態の制御にサーボモータが活用され
ているが、駆動力に加えて抗力も要する場合、抗力の発
生等は、依然として油圧システムに委ねられており、油
圧式のブレーキ回路やメータアウト回路などが併用され
ている。図5に回路図を示した駆動装置は、そのような
メータアウト方式を併用したハイブリッドシステムの典
型例であり、その駆動源にはサーボモータ1が設けられ
ている。サーボモータ1は、電動モータに加えてフィー
ドバック制御を行うために、電流や速度を検出して帰還
させる手段や、その検出結果に基づいて電動モータの回
転状態等を制御する制御手段も具えている。そして、駆
動に際しては、制御目標となる回転速度等の速度指令や
トルク等の力指令を受けて又は適宜生成して、力指令に
電流検出値を追従させる力制御や、速度指令に速度検出
値を追従させる速度制御などが行えるようになってい
る。
【0003】油圧システム側には、サーボモータ1の電
動モータの出力軸に対し適宜の調芯部材等を介して入力
軸が連結された油圧ポンプ2が設けられていて、サーボ
モータ1の回転出力を受けるとその回転状態に対応した
流量の油を油タンク6から吸い出して吐出するようにな
っている。そして、その油圧をアクチュエータとしての
油圧シリンダ4に送り込むために、油圧ポンプ2の吐出
口と油圧シリンダ4の一方のポートとが適宜の油圧配管
等にて接続されるとともに、その配管の途中等に切換弁
3が介挿接続されていて、切換弁3の切換状態等に応じ
て選択的に油圧ポンプ2と油圧シリンダ4とが連通し得
るようになっている。また、送り込んだ油圧を環流させ
るために、油圧シリンダ4の他方のポートも切換弁3を
介して油タンク6と連通可能に接続されている。さら
に、メータアウト方式では、その環流ラインの途中に適
宜の絞り弁5も介挿接続されている。
【0004】このような駆動装置では、切換弁3を適宜
切り換えさせると、油圧シリンダ4の両ポートと油圧ポ
ンプ2等との連通状態が入れ替わったり断たれたりし
て、油圧シリンダ4が進退駆動されたり停止したりす
る。その進退駆動の際には、サーボモータ1が適宜の指
令に追従して回転し、これに従って油圧ポンプ2も回転
し、それに応じて通常高圧の油圧が油圧シリンダ4に送
り込まれる。そうすると、その流量に対応した速度で油
圧シリンダ4のピストンやロッドが移動し、それと同時
に、油圧シリンダ4内で押されて溢れ出た油圧がシリン
ダ4から排出されて油タンク6へ環流する。その際、絞
り弁5によって絞られるので、その環流側の油圧にも、
その絞り具合等に応じて或る程度の圧力が発生し、これ
によって油圧シリンダ4のピストンには背圧も掛かる。
こうして、油圧シリンダ4には、サーボモータ1によっ
て適宜制御される駆動力に加えて、それに対抗する抗力
も働く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の駆動装置では、抗力の発生を絞り弁で行って
いるため、その圧力エネルギーの解放は総てが油の加熱
によって果たされる。このため、油温が上昇しがちで、
油の劣化を防ぐための付帯設備を強化したり、面倒な油
の管理や保守作業をきめ細かく実施したりすることも必
要であった。これは、リリーフ弁等を組み込んだ油圧式
ブレーキ回路を用いたとしても、逃れることが出来な
い。
【0006】そこで、駆動力に加えて抗力も要する駆動
を行う際に駆動力や抗力の伝達媒体である液体の温度が
上昇しないように又は上昇しにくくなるように工夫する
ことが技術的な課題となる。その際、制御性の良さとエ
ネルギー効率の良さとの両立など、サーボモータと液圧
ポンプとのハイブリッドシステムの利点を損なわないよ
う、そのようなハイブリッドシステムに適合したシステ
ムとすることが望ましい。
【0007】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、駆動力および抗力を伝達する
液体に対する加熱がほとんど無い又は少ない駆動装置を
実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0009】[第1の解決手段]第1の解決手段の駆動
装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、第1の
サーボモータと、これ(即ち前記第1のサーボモータの
出力軸等)に(入力軸等が直接に又は間接的に)連結さ
れた第1の液圧ポンプと、これ(即ち前記第1の液圧ポ
ンプの吐出口等)と(自己の複数ポートの何れかが)連
通可能に(即ち常時連通するか或いは適宜の切換状態で
一時的・選択的に連通するように)接続されたアクチュ
エータとを備えた駆動装置において、第2のサーボモー
タと、これ(即ち前記第2のサーボモータの出力軸等)
に(入力軸等が直接に又は間接的に)連結されるととも
に前記アクチュエータ(の複数ポートのうち前記第1の
液圧ポンプの吐出口等の接続先とは別の何れかなど、前
記第1の液圧ポンプによる前記アクチュエータの駆動に
応じて前記アクチュエータから液体が排出され環流して
来るところ)とも(自己の吐出口等が)連通可能に(即
ち常時連通するか或いは適宜の切換状態で一時的・選択
的に連通するように)接続されたモータ動作可能な第2
の液圧ポンプとを具えたものである。
【0010】このような第1の解決手段の駆動装置にあ
っては、第1のサーボモータ及び第1の液圧ポンプにて
アクチュエータを駆動することで、液体を伝達媒体とし
た駆動が省エネで制御性も良く行われるが、その際、ア
クチュエータから排出された液体は、第2の液圧ポンプ
経由で環流する。そこで、それと連結されている第2の
サーボモータも作動させると、第2の液圧ポンプは、抵
抗するモータとして働き、液体を環流させながら環流側
にも圧力を発生させる。こうして、アクチュエータの駆
動に必要な駆動力に加えて抗力も発生・供給されるが、
何れもそれぞれのサーボモータによって発生等されるの
で、それらの制御は柔軟で容易に行える。
【0011】しかも、環流側の圧力液体が第2の液圧ポ
ンプを回転させるという機械的仕事を行って圧力を失う
ことから、環流側の圧力エネルギーは、その大部分が、
第2の液圧ポンプのモータ動作によって機械エネルギー
に転化され、さらに第2のサーボモータによって電気エ
ネルギーや熱エネルギーに転化されて、サーボモータへ
伝達されるので、液体からは持ち去られる。これによ
り、液体を用いて駆動力や抗力の伝達を行っても駆動に
無駄が無く而も抗力のエネルギーも液体には残されない
ので、伝達エネルギーや伝達に伴うエネルギーが熱エネ
ルギーになって液体に蓄えられるという事態は、ほぼ回
避されることとなる。したがって、この発明によれば、
駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱がほとん
ど無い又は少ない駆動装置を実現することができる。
【0012】[第2の解決手段]第2の解決手段の駆動
装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記の
第1の解決手段の駆動装置であって、前記第2のサーボ
モータについての制御を(圧力またはトルク等の)力の
検出結果の帰還に基づいて行うとともに前記第1のサー
ボモータについての制御を(位置または速度等の)力以
外の検出結果の帰還に基づいて行う制御手段を具えたも
のである。
【0013】このような第2の解決手段の駆動装置にあ
っては、第1のサーボモータについての制御が力以外の
検出結果の帰還に基づいて行われるとともに、第2のサ
ーボモータについての制御が力の検出結果の帰還に基づ
いて行われる。これにより、第1のサーボモータ及び第
1の液圧ポンプによるアクチュエータの駆動がサーボモ
ータ本来のフィードバック制御を利用して容易かつ的確
に行われるとともに、第2のサーボモータ及び第2の液
圧ポンプによるアクチュエータへの抗力の供給もやはり
サーボモータ本来のフィードバック制御を利用して容易
かつ的確に行われる。したがって、この発明によれば、
駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱がほとん
ど無い又は少ない駆動装置を実現するとともにその適切
な制御も容易に実現することができる。
【0014】[第3の解決手段]第3の解決手段の駆動
装置は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記の
第1の解決手段の駆動装置であって、前記アクチュエー
タに差動動作を選択的に行わせる差動手段を具えたもの
である。
【0015】このような第3の解決手段の駆動装置にあ
っては、差動手段によって差動動作が選択されていると
きに、第1,第2の液圧ポンプが共に吐出することで、
双方の液圧ポンプの合計吐出量ばかりかそれを差動の比
率で幾倍か増加された大流量でアクチュエータが高速駆
動される。また、その状態で差動手段によって差動動作
が解除されるとともに、それとほぼ同時に、第1の液圧
ポンプが吐出を続ける又は停止する一方で、第2の液圧
ポンプはアクチュエータからの環流液体を受け入れて抵
抗するモータとして動作することで、アクチュエータに
抗力が働く。しかも、上述したように液体を加熱するこ
と無く抗力の発生等が行われる。
【0016】これにより、液圧ポンプが同じ容量であれ
ば2台分の容量を超えて更に高速の駆動が行えるばかり
か、高速駆動中の慣性負荷等についての減速等も、液体
の加熱を回避しつつ、確実に行われる。また、駆動速度
を上げる必要が無ければ、液圧ポンプが小容量のもので
足り、そうすることで、装置の小形化や原価低減に加え
て制御性の向上も達成されることとなる。したがって、
この発明によれば、駆動力および抗力を伝達する液体に
対する加熱がほとんど無い又は少ない駆動装置を安価に
或いは性能アップさせつつ実現することができる。
【0017】[第4の解決手段]第4の解決手段の駆動
装置は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記の
第3の解決手段の駆動装置であって、前記差動手段に差
動動作を解除させて前記第2のサーボモータについての
制御を(圧力またはトルク等の)力の検出結果の帰還に
基づいて行うとともに前記第1のサーボモータについて
の制御を(位置または速度等の)力以外の検出結果の帰
還に基づいて行い且つ前記差動手段に差動動作を選択さ
せて前記第1のサーボモータ及び前記第2のサーボモー
タについての制御を共に力以外の検出結果の帰還に基づ
いて行う制御手段を具えたものである。
【0018】このような第4の解決手段の駆動装置にあ
っては、差動動作を選択して行う第1,第2の液圧ポン
プによるアクチュエータの共同駆動が第1,第2のサー
ボモータ本来のフィードバック制御を利用して容易かつ
的確に行われるとともに、差動動作を解除して行う第1
の液圧ポンプによるアクチュエータの駆動および第2の
液圧ポンプによるアクチュエータへの抗力の供給も、や
はり第1,第2のサーボモータ本来のフィードバック制
御を利用して容易かつ的確に行われる。
【0019】これにより、高速化や小形化に寄与する差
動手段を組み込んでも、サーボモータの制御性の良さ
は、損なわれずに維持され、むしろ多様性が加味され
て、向上していると言える。したがって、この発明によ
れば、駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱が
ほとんど無い又は少ない駆動装置を安価に或いは性能ア
ップさせつつ実現するとともにその適切な制御も容易に
実現することができる。
【0020】[第5の解決手段]第5の解決手段の駆動
装置は(、出願当初の請求項5に記載の如く)、上記の
第4の解決手段の駆動装置であって、前記制御手段が、
前記差動手段に差動動作を選択させて前記第1のサーボ
モータ及び前記第2のサーボモータについての制御を共
に力以外の検出結果の帰還に基づいて行うに際して、一
方に完全な追従制御を行うとともに他方には不完全な追
従制御を行うようになっている、というものである。
【0021】このような第5の解決手段の駆動装置にあ
っては、差動動作を伴い両液圧ポンプにてアクチュエー
タを共同駆動するために両サーボモータが同じ目標に向
かって追従制御を行う際、両サーボモータが同列で而も
個々に制御すると、互いに逆向きに制御しようとして制
御状態が収斂し切れないという困った状況も起こりうる
が、一方だけが完全な追従制御を行い、他方は微妙な段
階に至るとそれ以上の追従制御を止めるので、各サーボ
モータが個々に制御を行っても、アクチュエータの駆動
制御は的確になされる。
【0022】これにより、駆動力と抗力との個別制御等
のために複数サーボモータが個々に制御を行うのを前提
として簡便に、差動手段の導入に伴う共同駆動を行って
も、アクチュエータの駆動制御は的確に行われる。した
がって、この発明によれば、駆動力および抗力を伝達す
る液体に対する加熱がほとんど無い又は少ない駆動装置
を安価に或いは性能アップさせつつ実現すとともにその
適切な制御も極めて容易に実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の駆動装置について、これを実施するための具体
的な形態を、以下の第1〜第3実施例により説明する。
図1に示した第1実施例は、上述した第1,第2の解決
手段を具現化したものであり、図2及び図3に示した第
2実施例は、上述した第3,第4の解決手段を具現化し
たものであり、図4に示した第3実施例は、第5の解決
手段も具現化したものである。なお、それらの図示等に
際し、油圧配管は細線で図示し、それとの区別のため
に、電気信号線は矢印付きの細い長破線で図示した。ま
た、ルーチン間のやり取りは矢印付きの細い短破線で図
示した。
【0024】
【第1実施例】本発明の駆動装置の第1実施例につい
て、その具体的な構成を、図1の回路図を引用して説明
する。
【0025】この駆動装置は、図5の従来例のと同様
に、サーボモータと、これに連結された液圧ポンプとし
ての油圧ポンプと、これと連通可能に接続されたアクチ
ュエータとしての油圧シリンダ4と、油圧シリンダ4へ
供給され環流する油を貯留しておく油タンク6とを具え
ているが、従来例と異なり、方向切換弁3や絞り弁5は
取り除かれている。また、絞り弁5に代えて新たなサー
ボモータ10b及び油圧ポンプ20bの組が追加導入さ
れた点も相違する。さらに、サーボモータ1及び油圧ポ
ンプ2がそれぞれサーボモータ10a及び油圧ポンプ2
0aになった点でも多少相違し、両サーボモータ10
a,10bを統括する上位の制御手段としてのマイクロ
プロセッサ16が追加された点でも相違している。
【0026】油圧ポンプ20a,20bは、何れも、ポ
ンプとして油タンク6から油を吸い上げて油圧シリンダ
4へ吐出供給するが、油圧シリンダ4から油が環流して
来たときには油を逆向きに流しながらモータとしても動
作する。そのような油圧ポンプにはベーンポンプやロー
タリポンプが好適であるが、他のタイプのものであって
もモータ動作可能であれば良い。一方の油圧ポンプ20
aは、一方のサーボモータ10aに連結されていて、そ
の吐出口が例えば油圧シリンダ4のピストン側ポートに
適宜の油圧ホースや配管等にて接続され、他方の油圧ポ
ンプ20bは、他方のサーボモータ10bに連結されて
いて、その吐出口が例えば油圧シリンダ4のロッド側ポ
ートに接続されている。そして、油圧ポンプ20aが第
1の液圧ポンプとして吐出を行っているときには油圧ポ
ンプ20bが第2の液圧ポンプとして環流によるモータ
動作を行い、逆に、油圧ポンプ20bが第1の液圧ポン
プとして吐出を行っているときには油圧ポンプ20aが
第2の液圧ポンプとして環流によるモータ動作を行うよ
うになっている。
【0027】サーボモータ10aは、基本的にはサーボ
モータ1と同様のものでも足りるが、力制御をより的確
にすべく、油圧ポンプ20aと油圧シリンダ4との連通
ラインに対して設けられた圧力計7aにて圧力を検出す
るとともに、その検出結果を帰還させてそれに基づく力
制御も行えるようになっている。サーボモータ10bも
同様のものであるが、油圧ポンプ20bと油圧シリンダ
4との連通ラインに対して設けられた圧力計7bにて圧
力を検出し帰還させるようになっている。
【0028】これらのサーボモータ10a,10bは、
何れも、ドライバ12によって電流駆動される電動モー
タ13と、ドライバ12を介して電動モータ13の回転
速度や出力トルクを制御するコントローラ11とを具え
ている。コントローラ11による電動モータ13の制御
は、電流制御をマイナーループとし速度制御をその外の
フィードバックループとした一般的な速度制御を基本と
したものであり、ドライバ12の出力電流を電流検出部
14にて検出してコントローラ11へ帰還させるととも
に、電動モータ13のモータ出力軸16の回転速度を速
度検出部15にて検出してこれもコントローラ11へ帰
還させるようになっている。
【0029】コントローラ11は、改造等の容易なソフ
トウェアサーボを実現すべく、適宜な入出力回路等の付
加されたマイクロプロセッサシステムとなっており、そ
のプログラム処理によって、適切な電流制御や速度制御
(すなわち力以外の検出結果の帰還に基づいて行う制
御)さらには圧力検出に基づく力制御(すなわち力の検
出結果の帰還に基づいて行う制御)を実現するのに必要
な演算等を行って、ドライバ12に与える電流指令を生
成するようになっている。そして、アプリケーションに
対応した適宜の順序制御等を行うマイクロプロセッサ1
6から速度指令Vcを受けると、速度指令Vcに電動モ
ータ13の回転速度を追従させる速度制御を行い、マイ
クロプロセッサ16から力指令Fcを受けると、力指令
Fcに該当圧力計(7a又は7b)からの圧力を追従さ
せる力制御とを選択的に切り換えて行うようになってい
る。
【0030】その制御手法には、周知のPID制御を適
用したものや、d−q変換を利用したもの(特開平10
−291241号公報など参照)等が、何れか単独で或
いは適宜組み合わせて採用されている。また、サーボモ
ータ10a,10bにおける他の構成要素についても詳
述すると、電動モータ13には、ブラシレスDCサーボ
モータや誘導モータの何れも使用可能であり、ブラシレ
スDCサーボモータでは永久磁石同期モータ等が用いら
れ、誘導モータではかご形誘導モータが多用される。ド
ライバ12には、大パワーを効率良く出せて制御性も良
い3相電圧形PWMインバータ等が好まれ、電流検出部
14には、応答性に優れ精度も良いホール素子等が多用
され、速度検出部15には、光の断続に基づくエンコー
ダなど、各種の速度センサが、用いられる。圧力計7a
や7bには、ストレインゲージやアンプ等を一体的に纏
めた一般的な油圧用プレッシャーセンサが使用可能であ
る。
【0031】このようなサーボモータ10a,10b
は、何れも、マイクロプロセッサ16から速度指令Vc
を受けると、第1のサーボモータとして速度制御を行
い、これによって油圧ポンプ20a,20bが第1の液
圧ポンプとして吐出を行うように動作する。また、マイ
クロプロセッサ16から力指令Fcを受けると、第2の
サーボモータとして力制御を行って、油圧ポンプ20
a,20bが第2の液圧ポンプとして環流に抵抗しなが
らモータ動作を行うようにする。
【0032】この第1実施例の駆動装置について、その
使用態様及び動作を説明する。
【0033】先ず、油圧シリンダ4のロッドを突き出さ
せるような駆動を行うときには、マイクロプロセッサ1
6からサーボモータ10aへ速度指令Vcが送出される
とともに、同じマイクロプロセッサ16からサーボモー
タ10bへは力指令Fcが送出される。すると、速度指
令Vcに追従してサーボモータ10a及び油圧ポンプ2
0aが回転し、その吐出流が油圧シリンダ4のピストン
側ポートから油圧シリンダ4内に高圧で流入する。そし
て、その油圧によって油圧シリンダ4のピストンがロッ
ド側へ押されて、ピストンと共にロッドが突き出て来
る。こうして、速度指令Vcに対応した速度で油圧シリ
ンダ4の駆動が行われる。
【0034】それと同時に、油圧シリンダ4のロッド側
ポートからは、ピストンの移動量に対応した量の油が流
れ出し、これが油圧ポンプ20bを経由して油タンク6
へ戻る。その際、その環流によって油圧ポンプ20bは
モータ動作させられるが、同時に油圧ポンプ20bは力
制御中のサーボモータ10bによる駆動も受けている。
そのため、油圧ポンプ20bは、単にモータ動作するだ
けでなく、サーボモータ10bの力制御に応じて抵抗し
ながらモータ動作する。その抵抗の強さは圧力計7bの
検出圧力が力指令Fcに一致する又は所定倍率で対応す
る。こうして、油圧シリンダ4内のピストンには、ロッ
ド側から、即ち上記駆動方向と反対向きに、力指令Fc
に対応した強さの抗力が掛けられる。
【0035】次に、突き出したロッドを油圧シリンダ4
内に戻すような駆動を行うときには、マイクロプロセッ
サ16からサーボモータ10aへは力指令Fcが送出さ
れサーボモータ10bへは速度指令Vcが送出される。
すると、油圧ポンプ20a,20bの役割が入れ替わ
り、サーボモータ10b及び油圧ポンプ20bの駆動に
よって速度指令Vcに対応した速度でロッドが引っ込む
一方、サーボモータ10a及び油圧ポンプ20aの駆動
によって力指令Fcに対応した抗力が先ほどとは逆向き
に掛けられる。
【0036】こうして、この駆動装置では、サーボモー
タ10a及び油圧ポンプ20aの組とサーボモータ10
b及び油圧ポンプ20bの組とが、第1のサーボモータ
及び液圧ポンプとしての役割と第2のサーボモータ及び
液圧ポンプとしての役割とを、マイクロプロセッサ16
の指令に応じて適宜入れ替わりながら果たすので、油圧
シリンダ4の進退駆動何れについても、駆動力だけでな
く抗力も作用させることができる。
【0037】しかも、その抗力は、適宜な力指令Fcを
与えるだけで容易に設定でき、一時的に抗力が不要なと
きには力指令Fcをゼロにするだけで抗力を無くすこと
もできる。また、抗力の元となった圧力エネルギーは、
油圧ポンプ20a,20bによって機械的な回転のエネ
ルギーに変換されて電動モータ13に伝達され、それか
ら、電動モータ13の発電作用によって電気エネルギー
に変換されてドライバ12に伝達され、ドライバ12に
おけるスナバ回路や適宜の回生回路等を経て消費された
り再利用されたりする。こうして、ブレーキ力等を自由
自在に掛けながら任意のスピードで進退駆動を行うこと
ができる。
【0038】
【第2実施例】本発明の駆動装置の第2実施例につい
て、その具体的な構成を、図2の回路図を引用して説明
する。
【0039】この駆動装置が上述した第1実施例のと相
違するのは、差動手段として油圧差動回路30が導入さ
れた点と、サーボモータ10a,10bのコントローラ
11がマイクロプロセッサ16に吸収されてそれぞれサ
ーボ制御ルーチン16a,16bになった点と、それら
に伴ってマイクロプロセッサ16の順序制御ルーチン1
6cが機能拡張された点である。
【0040】油圧差動回路30は、適宜な分岐配管の追
加接続等にて油圧シリンダ4の両ポートを連通させて油
圧シリンダ4に差動動作を行わせるものであるが、その
差動動作を選択的に行わせるために、両ポートの連通ラ
インには切換弁31が介挿されている。この切換弁31
は、差動指令Sを受けて切換を行う電磁弁であり、その
弁体部には例えば2位置2ポートの方向制御弁が用いら
れていて、差動指令Sが差動動作の選択を指示している
ときには連通状態を確保し、差動指令Sが差動動作の解
除を指示しているときには連通ラインを遮断するように
なっている。
【0041】サーボ制御ルーチン16a,16b,順序
制御ルーチン16cは、マイクロプロセッサ16のマル
チタスク処理等によって各々の処理を並行して進めるよ
うになっている。サーボ制御ルーチン16aの処理内容
は、サーボモータ10aのコントローラ11のと同等で
あり、順序制御ルーチン16cから速度指令Vcを受け
て速度制御を行い力指令Fcを受けると力制御を行うよ
うになっている。サーボモータ10b側のサーボ制御ル
ーチン16bも、同様である。
【0042】順序制御ルーチン16cは、サーボ制御ル
ーチン16a,16bに対して速度指令Vc,力指令F
cを送出するのに加えて、切換弁31に対して差動指令
Sを送出することも行うようになっており、その差動指
令Sにて油圧差動回路30に対して差動動作を選択させ
ている時と解除させている時とで、サーボ制御ルーチン
16a,16bに対して指示する制御態様を変える。具
体的には、差動動作を解除させているときは、上述した
第1実施例のマイクロプロセッサ16による順序制御と
同様に、駆動方向が進退いずれの方向かに応じてサーボ
モータ10a,10bによる第1,第2のサーボモータ
としての役割を入れ替えさせながら、第1のサーボモー
タについての制御を速度制御で行わせる即ち力以外の検
出結果の帰還に基づいて行う制御を行わせるとともに、
第2のサーボモータについての制御を力制御で行わせる
即ち力の検出結果の帰還に基づいて行わせる。これに対
し、差動動作を選択させているときは、両サーボモータ
10a,10bについての制御を共に速度制御で行わせ
る。そのように、差動指令Sや,速度指令Vc,力指令
Fcを送出したりしなかったり指令値を変えたりするの
である。
【0043】この第2実施例の駆動装置について、その
使用態様及び動作を、図3の動作概要図を引用して説明
する。高速前進した後、制動しつつ低速前進になり、そ
れから制動しつつ後退する、という場合を例に説明す
る。
【0044】先ず、高速で油圧シリンダ4のロッドを突
き出させるような駆動を行うときには、順序制御ルーチ
ン16cから、切換弁31へ連通状態を指示する差動指
令Sが送出され、サーボ制御ルーチン16a,16b双
方へ速度指令Vcが送出される。すると(図3(a)参
照)、速度指令Vcに従って油圧ポンプ20a,20b
双方が吐出状態となり、その両吐出流に加えて油圧シリ
ンダ4のロッド側ポートからの排出流も、総てが油圧シ
リンダ4のピストン側に流入する。こうして、速度指令
Vcの所定倍に対応した速度で油圧シリンダ4の駆動が
行われる。その倍率は、ポンプ2台分に対応した2倍
に、油圧シリンダ4のピストン両側の受圧面積比に基づ
く差動比率を、乗じたものとなる。
【0045】次に、制動を掛けて低速前進に移行すると
きには、順序制御ルーチン16cから、切換弁31へ遮
断状態を指示する差動指令Sが送出され、サーボ制御ル
ーチン16aへは速度指令Vcが送出され、サーボ制御
ルーチン16bへは力指令Fcが送出される。すると
(図3(b)参照)、第1実施例についての動作説明の
前半部において述べたのと同様になる。そのため、繰り
返しとなる再度の説明は割愛するが、油圧シリンダ4内
のピストンには、ロッド側から、力指令Fcに対応した
強さの抗力が働く。そして、速度指令Vcに対応した低
速まで速やかに速度が下がると、それからは、抗力が掛
かった状態のままで、速度指令Vcに追従してピストン
及びロッドは前進しつづける。
【0046】最後に、突き出したロッドを油圧シリンダ
4内に戻すような駆動を行うときには、順序制御ルーチ
ン16cから、切換弁31へ遮断状態を指示する差動指
令Sが送出され、サーボ制御ルーチン16aへは力指令
Fcが送出され、サーボ制御ルーチン16bへは速度指
令Vcが送出される。すると(図3(c)参照)、第1
実施例についての動作説明の後半部において述べたのと
同様になり、ピストン及びロッドは、力指令Fcに対応
した抗力が掛かった状態のままで、速度指令Vcに追従
して後退する。
【0047】こうして、この駆動装置では、ブレーキ力
等を自由自在に掛けながら任意のスピードで進退駆動を
行うことができるばかりか、望めば超高速のスピードで
も駆動することができる。しかも、油の加熱がほとんど
無いので、油の品質が長期に亘って維持され、油タンク
6に付設するクーラー等も小形で安価なもので済ますこ
とができる。
【0048】
【第3実施例】本発明の駆動装置の第3実施例につい
て、その具体的な構成を、図4の回路図を引用して説明
する。
【0049】この駆動装置が上述した第2実施例のと相
違するのは、油圧シリンダ4にロッド位置を検出するポ
ジションセンサ8が付設されるとともにその検出結果す
なわち力以外の検出結果が適宜のシールドケーブル等に
てマイクロプロセッサ16へ帰還されるようになった点
と、その検出結果の帰還に基づいてサーボ制御ルーチン
16a,16bがそれぞれ位置制御も行うようになった
点と、順序制御ルーチン16cが高速前進を指示する際
に切換弁31へ連通状態を指示する差動指令Sを送出す
るとともにサーボ制御ルーチン16a,16b双方へ位
置指令Pcを送出するようになった点である。
【0050】サーボ制御ルーチン16a,16bは、い
ずれも基本的には位置指令Pcを受けるとこれにポジシ
ョンセンサ8の検出値を一致させるような電流指令等を
生成してドライバ12へ送出するが、その生成に際し、
何れか一方たとえばサーボ制御ルーチン16aには遊び
が無く、他方たとえばサーボ制御ルーチン16bには或
る程度の遊びが有る。すなわち、サーボ制御ルーチン1
6aは、位置指令Pcにポジションセンサ8の検出値を
完全に一致させるような追従制御を行う。これに対し、
サーボ制御ルーチン16bは、追従範囲に不感帯的な部
分があり、位置指令Pcとポジションセンサ8の検出値
との差が所定値より小さいときには電流指令等を有意で
なくするか出さないようになっている。これは、サーボ
制御ルーチン16aの追従制御に比べて不完全な追従制
御といえる。
【0051】この場合、高速前進以外は上述の第2実施
例と同様なので、以下、高速前進時の動作を説明する。
【0052】そのときには、順序制御ルーチン16cか
ら、切換弁31へ連通状態を指示する差動指令Sが送出
されるとともに、サーボ制御ルーチン16a,16b双
方へ位置指令Pcが送出される。位置指令Pcは随時更
新され適宜変化する。例えば漸増したり急増したりす
る。そうすると、位置指令Pcに追従すべく油圧ポンプ
20a,20b双方が吐出状態となり、油圧差動回路3
0の差動動作も加わって、ピストン及びロッドが高速駆
動される。
【0053】その際、一方のサーボモータ及び油圧ポン
プがオーバシュートし他方のサーボモータ及びポンプが
アンダーシュートして、しかも、相互作用で運悪く交互
にオーバシュート状態とアンダーシュート状態とが入れ
替わりながら両者が発振状態に入りかけると、サーボモ
ータ10bの方には遊びがあるため相互作用に強弱やず
れ等が生じる。そのため、発振状態に長く留まることは
無い。しかも、サーボモータ10aの追従制御によって
最終的には完全な一致も得られる。
【0054】こうして、両サーボモータについての制御
が共に位置制御で行われ、しかも、その際、一方では完
全な追従制御が行われ、他方では不完全な追従制御が行
われる。そして、これにより、サーボ制御ルーチン16
a,16bを一体化して高次の制御手法を採り入れると
いった面倒なことを行うまでも無く簡便に、すなわち両
ルーチンは各々の処理を個々に行うままであって而も共
通の検出値に基づいて追従制御を行うものであっても、
複数サーボモータを使用することの利点を損なうこと無
く、追従制御を的確に行うことができる。
【0055】
【その他】なお、上記各実施例では、アクチュエータと
して油圧シリンダ4を挙げたが、本発明の適用はこれに
限られるものでは無い。アクチュエータは、単動・複動
形いずれのシリンダでも良く、シリンダのように直線駆
動するものに限られるものでも無く、油圧モータのよう
に回転駆動するものや、揺動形アクチュエータであって
も良い。
【0056】また、液体は、油圧が普及しており使い易
いが、油圧に限られるもので無く、例えばアプリケーシ
ョンの特質や制約事項等にもよるが、水や、化学合成さ
れた液体、異種液体の混合液、粉粒材の混入液などを用
いても良い。
【0057】さらに、制御手段としてのコントローラ1
1やマイクロプロセッサ16の処理は、マイクロプロセ
ッサによるプログラム処理に限られるもので無く、適宜
のハードウェアロジック等にて具体化しても良く、幾つ
かのソフトウェアと幾つかの個別ハードウェアとで具体
化しても良い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の駆動装置にあっては、吐出側ばかり
か環流側にもサーボモータと液圧ポンプとの組み合わせ
を導入したことにより、液体を用いて駆動力や抗力の伝
達を行っても、駆動に無駄が無く而も抗力のエネルギー
も液体には残らないような駆動等が可能となり、その結
果、駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱がほ
とんど無い又は少ない駆動装置を実現することができた
という有利な効果が有る。
【0059】また、本発明の第2の解決手段の駆動装置
にあっては、駆動ばかりか抗力の供給もサーボモータ本
来のフィードバック制御を利用して行うようにしたこと
により、駆動に無駄が無く而も抗力のエネルギーも液体
には残らない的確な制御が容易かつ確実になされるの
で、駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱がほ
とんど無い又は少ない駆動装置を実現するとともにその
適切な制御も容易に実現することができたという有利な
効果を奏する。
【0060】さらに、本発明の第3の解決手段の駆動装
置にあっては、差動手段も組み合わせて超高速の駆動に
加えてその減速等も的確に行えるようにしたことによ
り、駆動力および抗力を伝達する液体に対する加熱がほ
とんど無い又は少ない駆動装置を安価に或いは性能アッ
プさせつつ実現することができたという有利な効果が有
る。
【0061】また、本発明の第4の解決手段の駆動装置
にあっては、サーボモータの制御性を損うこと無く差動
手段をも組み込んだことにより、駆動力および抗力を伝
達する液体に対する加熱がほとんど無い又は少ない駆動
装置を安価に或いは性能アップさせつつ実現するととも
にその適切な制御も容易に実現することができたという
有利な効果を奏する。
【0062】また、本発明の第5の解決手段の駆動装置
にあっては、各サーボモータが個々に制御するのを前提
として簡便に差動動作時の共同駆動が行われるようにし
たことにより、駆動力および抗力を伝達する液体に対す
る加熱がほとんど無い又は少ない駆動装置を安価に或い
は性能アップさせつつ実現するとともにその適切な制御
も極めて容易に実現することができたという有利な効果
が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の駆動装置の第1実施例について、そ
の回路図である。
【図2】 本発明の駆動装置の第2実施例について、そ
の回路図である。
【図3】 その動作説明図である。
【図4】 本発明の駆動装置の第3実施例について、そ
の回路図である。
【図5】 従来の駆動装置の回路図である。
【符号の説明】
1 サーボモータ 2 油圧ポンプ 3 切換弁(4ポート3位置の方向制御弁) 4 油圧シリンダ(進退駆動形のアクチュエータ) 5 絞り弁(メータアウト、ブレーキ作用部) 6 油タンク(ドレインタンク、液体容器) 7a 圧力計(圧力検出部材、力検出手段) 7b 圧力計(圧力検出部材、力検出手段) 8 ポジションセンサ(位置検出部材、共用される力
以外の検出手段) 10a サーボモータ(第1のサーボモータ) 10b サーボモータ(第2のサーボモータ) 11 コントローラ(サーボ制御回路、帰還・追
従制御部、制御手段) 12 ドライバ(PWMインバータ、電流出力回
路、電力変換回路) 13 電動モータ(永久磁石同期モータ、かご形
誘導モータ、電動機) 14 電流検出部(ホールCT、ホール素子、絶
縁アンプ) 15 速度検出部(タコジェネレータ、レゾル
バ、エンコーダ) 16 マイクロプロセッサ(制御回路、制御手
段) 16a サーボ制御ルーチン(第1サーボモー
タの制御手段) 16b サーボ制御ルーチン(第2サーボモー
タの制御手段) 16c 順序制御ルーチン(統括的な制御手
段) 20a 油圧ポンプ(ポンプモータ、第1の液圧ポン
プ) 20b 油圧ポンプ(ポンプモータ、第2の液圧ポン
プ) 30 油圧差動回路(差動手段) 31 切換弁(差動動作の選択・解除を切り換える手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のサーボモータと、これに連結された
    第1の液圧ポンプと、これと連通可能に接続されたアク
    チュエータとを備えた駆動装置において、第2のサーボ
    モータと、これに連結されるとともに前記アクチュエー
    タとも連通可能に接続されたモータ動作可能な第2の液
    圧ポンプとを具えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】前記第2のサーボモータについての制御を
    力の検出結果の帰還に基づいて行うとともに前記第1の
    サーボモータについての制御を力以外の検出結果の帰還
    に基づいて行う制御手段を具えたことを特徴とする請求
    項1記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】前記アクチュエータに差動動作を選択的に
    行わせる差動手段を具えたことを特徴とする請求項1記
    載の駆動装置。
  4. 【請求項4】前記差動手段に差動動作を解除させて前記
    第2のサーボモータについての制御を力の検出結果の帰
    還に基づいて行うとともに前記第1のサーボモータにつ
    いての制御を力以外の検出結果の帰還に基づいて行い且
    つ前記差動手段に差動動作を選択させて前記第1のサー
    ボモータ及び前記第2のサーボモータについての制御を
    共に力以外の検出結果の帰還に基づいて行う制御手段を
    具えたことを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段が、前記差動手段に差動動作
    を選択させて前記第1のサーボモータ及び前記第2のサ
    ーボモータについての制御を共に力以外の検出結果の帰
    還に基づいて行うに際し一方に完全な追従制御を行うと
    ともに他方には不完全な追従制御を行うものであること
    を特徴とする請求項4記載の駆動装置。
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