JP2001114135A - 車両のフットペダルの支持構造 - Google Patents
車両のフットペダルの支持構造Info
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Abstract
力が生じた場合に、インパネリインフォースを利用する
ことなく、フットペダルの後退量を少なくすることが可
能なフットペダルの支持構造を提供する。 【解決手段】フットペダル1の揺動支点21を備えたペ
ダルブラケット2と、揺動支点21よりも下方において
フットペダル1にプッシュロッド30を相対回転可能に
連結している連結部31とを有しており、ペダルブラケ
ット2としては、揺動支点21を備え、かつダッシュパ
ネル5の上端と接続されたカウル4の下部に下向き突出
状に取り付けられている第1のペダルブラケット部2A
と、ダッシュパネル5に取り付けられた第2のペダルブ
ラケット部2Bとが具備され、第1のペダルブラケット
部2Aは、車両前方からの負荷入力によって車両後方に
向けての一定値以上の荷重を受けたときには第2のペダ
ルブラケット部2Bに相対して回転できるように、第2
のペダルブラケット部2Bに支持されている。
Description
ダルの支持構造、さらに詳しくは、車両が前方衝突を行
なうなどして車両のダッシュパネルが車両後方へ変形し
たときのフットペダルの後退移動量を少なくすることが
可能な車両のフットペダルの支持構造に関する。
の一例としては、特開平9−202266号公報に所載
の構造がある。同公報に所載の構造は、自動車のブレー
キペダルを吊り下げ支持するためのペダルブラケットを
ダッシュパネルに取り付けた構造であり、上記ペダルブ
ラケットは、インパネリインフォースに取り付けられて
いる当接部材の前端に当接したときに所定の回転動作を
行なう回転リンクを有している。上記インパネリインフ
ォースは、自動車の左右一対のフロントピラーどうしを
繋ぐ部材であり、「ピラー・ツー・ピラー・メンバ」ま
たは略して「PPメンバ」とも称されるものである。上
記ブレーキペダルは、上記回転リンクに揺動可能支持さ
れているとともに、ブレーキブースタ(倍力装置)のプ
ッシュロッドに対して相対回転可能に連結されている。
ディのフロント部分にその前方から大きな負荷入力が生
じ、ダッシュパネルが車両後方に変形すると、これに伴
ってペダルブラケットが車両後方に後退し、その回転リ
ンクがインパネリインフォースの当接部材に当接して強
制的に回転させられる。すると、上記回転リンクに支持
されているブレーキペダルが回転し、このブレーキペダ
ルの下部がダッシュパネルやペダルブラケットに相対し
て車両前方へ変移する。このため、上記ブレーキペダル
の下部が運転者の足に大きな衝撃力を与えないようにす
ることが可能となる。
来の手段においては、次のような不具合があった。
ットの回転リンクがインパネリインフォースの当接部材
に当接するときの力を利用することにより、ブレーキペ
ダルを強制的に回転させている。したがって、上記イン
パネリインフォースは、一般には、大きな剛性をもつよ
うに形成されてはいるものの、上記回転リンクとの接触
によって車両後方に変移する可能性がある。その一方、
上記インパネリインフォースは、ステアリングシャフト
の取り付けに多用されている実情がある。したがって、
従来においては、自動車が前方衝突するなどして、ダッ
シュパネルやペダルブラケットが車両後方に変形または
変移したときには、インパネリインフォースが後退する
のみならず、このインパネリインフォースに取り付けら
れているステアリングシャフトやステアリングシャフト
に装着されているステアリングホイールも車両後方に変
移する可能性が生じる。その結果、従来においては、そ
のようなステアリングシャフトやステアリングホイール
の後退動作を防止するための手段を新たに講じる必要が
あり、そのための構造が複雑となって自動車の製造コス
トが高価になるという不具合を生じていた。
出されたものであって、車両の前方衝突などに起因して
車両のフロント部にその前方から大きな負荷入力が生じ
た場合に、インパネリインフォースを利用することな
く、フットペダルの後退量を少なくすることが可能な車
両のフットペダルの支持構造を提供することをその課題
としている。
は、次の技術的手段を講じている。
ペダルの支持構造は、フットペダルを車両前後方向に揺
動可能に吊り下げ支持する揺動支点を備えたペダルブラ
ケットと、上記揺動支点よりも下方において上記フット
ペダルにプッシュロッドを相対回転可能に連結している
連結部と、を有している、車両のフットペダルの支持構
造であって、上記ペダルブラケットとしては、上記揺動
支点を備え、かつダッシュパネルの上端と接続されたカ
ウルの下部に下向き突出状に取り付けられていることに
より上記ダッシュパネルの車両後方に配されている第1
のペダルブラケット部と、上記ダッシュパネルに取り付
けられた第2のペダルブラケット部と、が具備されてい
るとともに、上記第1のペダルブラケット部は、車両前
方からの負荷入力によって車両後方に向けての一定値以
上の荷重を受けたときには上記第2のペダルブラケット
部に相対して回転できるように、上記第2のペダルブラ
ケット部に支持されていることを特徴としている。
構造においては、車両の前方衝突などに起因して車両の
フロント部にその前方から大きな負荷入力を生じ、ダッ
シュパネルが車両後方に変形するときには、これに伴わ
せてこのダッシュパネルの上端に接続されているカウル
の下部や、このカウルの下部に取り付けられている第1
のペダルブラケット部を、車両後方に変移させることが
できる。ただし、上記第1のペダルブラケット部は、カ
ウルの下部に下向き突出状に取り付けられているため
に、この第1のペダルブラケット部がカウルの下部の変
形に伴って車両後方に変移するときには、この第1のペ
ダルブラケット部が、その上部よりも下部の方が車両後
方への変移量が多くなるように回転することが期待でき
る。また、ダッシュパネルが後退するときには、このダ
ッシュパネルに取り付けられている第2のペダルブラケ
ット部が第1のペダルブラケット部を車両後方に押圧
し、しかも上記第1のペダルブラケット部は少なくとも
一定値以上の荷重を受けたときには第2のペダルブラケ
ット部に相対して回転可能であるために、第1のペダル
ブラケット部が上記したように回転する可能性を一層高
めることができる。第1のペダルブラケット部に上記し
たような回転動作が生じると、この第1のペダルブラケ
ット部に具備されているフットペダルの揺動支点を車両
後方へ変移させることができるとともに、その変移量を
ダッシュパネルやプッシュロッドの後退量よりも多くす
ることができる。すなわち、フットペダルの揺動支点の
後退量を、フットペダルとプッシュロッドとの連結点の
後退量よりも大きくすることができる。このため、フッ
トペダルは、上記プッシュロッドとの連結点を中心とし
て、このフットペダルの下部が車両前方に変移するよう
に回転することとなり、フットペダルの下部が車両後方
に移動する寸法を小さくすることができる。
は異なり、インパネリインフォースを利用することな
く、フットペダルの下部が車両後方に大きく移動しない
ようにすることができる。その結果、車両前方からの負
荷入力時にインパネリインフォースやこのインパネリイ
ンフォースに取り付けられているステアリングシャフト
が車両後方に移動する可能性についても少なくすること
が可能となる。また、本願発明においては、フットペダ
ルの揺動支点を有する第1のペダルブラケット部が、ダ
ッシュパネルに取り付けられた第2のペダルブラケット
部によってサポートされた構造とされているために、通
常時における第1のペダルブラケット部の取り付け強度
を高めて、フットペダルを安定的に支持しておくことも
できる。
は、上記第1および第2のペダルブラケット部は、互い
に別体に形成されており、かつこれら第1および第2の
ペダルブラケット部どうしは、ピン結合されている。
部に大きな負荷入力があったときに、第1のペダルブラ
ケット部を第2のペダルブラケット部とは独立して回転
させることが容易となる。したがって、フットペダルの
下部が車両後方に大きく移動することを抑制するのに一
層好ましいものとなる。
ては、上記第1および第2のペダルブラケット部は、一
体に形成されており、かつこれら第1および第2のペダ
ルブラケット部の境界部分には、一定値以上の荷重が作
用したときに変形または破断を生じる脆弱部が設けられ
ている。
は第1のペダルブラケット部を第2のペダルブラケット
部によって適切にサポートしておくことができる一方、
車両のフロント部に大きな負荷入力が生じて第1のペダ
ルブラケット部に大きな荷重が作用したときには脆弱部
が変形または破断することにより、第1のペダルブラケ
ット部が第2のペダルブラケット部に相対して回転可能
となる。したがって、この場合においても、第1のペダ
ルブラケット部の回転動作に基づきフットペダルの下部
の車両後方への移動量を少なくすることができる。第1
および第2のペダルブラケット部を一体に形成すれば、
全体としての部品点数を少なくすることができ、その取
り扱いが容易化される。
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ルの支持構造の一例を示す要部断面図である。図2は、
車両前方から負荷入力があったときの状態を示す要部断
面図である。なお、図1以降の図において、矢印Frは
車両前方を示し、矢印Upは車両高さ方向の上方を示し
ている。
のフットペダルの支持構造は、ブレーキペダルの支持構
造として構成されている。この支持構造は、ブレーキペ
ダル1、ペダルブラケット2としての第1のペダルブラ
ケット部2Aならびに第2のペダルブラケット部2B、
およびブレーキブースタ3を具備して大略構成されてお
り、これらの部材や機器が後述するように自動車の所定
の部分に組み付けられている。ブレーキペダル1自体
は、既存のブレーキペダルと同様な形態を有するもので
あり、車両高さ方向に延びるベダルアーム10の下端部
に踏部11が設けられたものである。
A,2Bは、互いに別体に形成されている。第1のペダ
ルブラケット部2Aは、ブレーキペダル1のペダルアー
ム10の上部をその厚み方向に挟み込む一対の側板部2
0aと、これら一対の側板部20aどうしを繋ぐ上板部
20bとを有している。この第1のペダルブラケット部
2Aは、たとえば金属板をプレス加工するなどして形成
することができ、容易に変形を生じないように全体の剛
性は比較的大きなものとされている。この点について
は、第2のペダルブラケット部2Bについても同様であ
る。
ウル4に取り付けられている。カウル4は、自動車の前
面窓の下縁部を形成し、かつ左右のピラーを繋ぐパネル
であり、たとえば自動車の車幅方向に延びた上面開口溝
型状のカウル本体部40と、このカウル本体部40の車
両後方寄りの側面部に下向き突出状に接合された補助部
41とを有している。この補助部41は、車幅方向に長
い寸法にわたって設けられている必要はなく、第1のペ
ダルブラケット部2Aの支持に必要なだけのサイズに形
成されていてもかまわない。第1のペダルブラケット部
2Aは、その上板部20bがカウル4の補助部41の下
端面にボルト止めや溶接などがなされることによりカウ
ル4に固定して取り付けられており、補助部41から下
向きに突出した姿勢とされている。カウル本体部40の
底面には、ダッシュパネル5の上端5aが接合されてお
り、第1のペダルブラケット部2Aはこのダッシュパネ
ル5よりも車両後方に位置してこのダッシュパネル5の
上部に対面している。ダッシュパネル5は、自動車のエ
ンジンルームと車室とを仕切るパネルであり、カウル本
体部40の底部からその下方に延びている。
キペダル1を揺動可能に支持する揺動支点21を具備し
ている。この揺動支点21は、一対の側板部20aに保
持させたボルトなどの軸体21aによってペダルアーム
10の上端部を回転可能に支持させることにより構成さ
れている。ブレーキペダル1は、この揺動支点21を中
心として車両前後方向に揺動可能である。
ペダルブラケット部2Aとは別体に形成されており、第
1のペダルブラケット部2Aを挟み込む一対の側板部2
2aと、これら一対の側板部22aどうしを繋ぐ前板部
22bとを有している。この第2のペダルブラケット部
2Bは、その前板部22bがダッシュパネル5にボルト
止めや溶接などがなされることにより、第1のペダルブ
ラケット部2Aの前方に位置するようにしてダッシュパ
ネル5に固定して取り付けられている。一対の側板部2
2aの後部は、第1のペダルブラケット部2Aの各側板
部20aに対してガタツキがないようにピン23を介し
て連結されている。このピン結合には、ボルト結合も含
まれる。また、このピン結合の位置は、たとえば揺動支
点21よりも上方とされている。
ンジンルームに位置するようにしてダッシュパネル5に
固定して取り付けられている。ただし、そのプッシュロ
ッド30は、車室内側に配置されている。ペダルアーム
10には、プッシュロッド30の先端のクレビス32に
対して軸体31aを介して連結された連結部31が設け
られている。この連結部31は、プッシュロッド30と
ペダルアーム10との相対回転を可能とするものであ
り、ブレーキペダル1の揺動支点21よりも下方に位置
している。なお、図中、符号6は、インパネリインフォ
ースを示している。図示説明は省略するが、このインパ
ネリインフォース6は、ステアリングホイールが装着さ
れたステアリングシャフトの支持に利用されている。
持構造の作用について説明する。
ペダル1の揺動支点21を備えた第1のペダルブラケッ
ト部2Aが、カウル4の補助部41のみに取り付けられ
た構造であるものの、この第1のペダルブラケット部2
Aには、ダッシュパネル5に取り付けられた第2のペダ
ルブラケット部2Bが連結されている。したがって、通
常使用時における第1のペダルブラケット部2Aの固定
が確実化され、たとえばブレーキペダル1を運転者が操
作するときに、ブレーキペダル1が左右に揺れるといっ
たことがないようにし、運転者にブレーキペダル1や第
1のペダルブラケット部2Aの剛性が不足するような感
覚を与えないようにすることができる。
ら大きな負荷Fの入力があったときには、エンジンルー
ム内のエンジンやその他の剛性の高い装置機器類が車両
後方へ移動する。このため、ブレーキブースタ3は、こ
れらエンジンなどによって押動され、ダッシュパネル5
を変形させながら車両後方へ移動する。この場合、ブレ
ーキブースタ3は、ダッシュパネル5の上部を車両後方
へ変形させるために、このダッシュパネル5に取り付け
られているカウル4の下部がそれに引きずられるように
して変形する。また、このカウル4の変形した部分は、
ダッシュパネル5を介してブレーキブースタ3により車
両後方に押動される。その一方、ダッシュパネル5に取
り付けられている第2のペダルブラケット部2Bは、ピ
ン23の位置において第1のペダルブラケット部2Aを
車両後方に押動しながら後退しようとする。このピン2
3は、第2のペダルブラケット部2Bに対する第1のペ
ダルブラケット部2Aの相対回転動作を許容する。
第1のペダルブラケット部2Aやカウル4の補助部41
は、ブレーキブースタ3やダッシュパネル5の後退動作
に伴って、矢印Naに示す車両後方に向けて回転するこ
ととなる。すると、第1のペダルブラケット部2Aの揺
動支点21は、ブレーキブースタ3とブレーキペダル1
との連結部31に相対して所定の距離Lだけ車両後方に
変移する。すなわち、連結部31は、ブレーキブースタ
3の後退距離と略同等距離だけ車両後方に移動するもの
の、揺動支点21については、第1のペダルブラケット
部2Aやカウル4の補助部41が上記した回転動作を行
なうことによって、連結部31よりも大きく後退させる
ことができるのである。このようにして、揺動支点21
が連結部31に相対して車両後方に変移すると、ブレー
キペダル1は、連結部31を中心として同図矢印Nbに
示すように回転することとなり、その下部の踏部11
は、連結部31に相対して車両前方に変移する。したが
って、ブレーキペダル1の踏部11の後退量を少なく
し、この踏部11が運転者の足に大きな衝撃を与えない
ようにすることができる。
レーキペダル1の踏部11の後退移動量を少なくできる
効果が、第1および第2のペダルブラケット部2A,2
Bやその他の部材などをインパネリインフォース6に接
触させることなく得られる。したがって、インパネリイ
ンフォース6が車両後方に変移する可能性を少なくし、
ひいてはこのインパネリインフォース6に取り付けられ
ているステアリングシャフトやこのステアリングシャフ
トに装着されているステアリングホイールが車室内にお
いて車両後方に変移する可能性をも少なくすることがで
きる。
フットペダルの支持構造の他の例を示している。なお、
これら図3および図4において、上記実施形態と同一ま
たは類似の要素には、上記実施形態と同一符号を付して
いる。
ラケット2が、互いに一体に形成された第1および第2
のペダルブラケット部2C,2Dによって構成されてお
り、この点が上記実施形態の構成とは相違している。第
1および第2のペダルブラケット部2C,2Dの境界部
分には、この境界部分をこのペダルブラケット2の他の
部分に比べて脆弱にするための切欠孔80やその他の孔
部(図示略)などが適宜数形成されており、この境界部
分が脆弱部8として構成されている。本実施形態では、
ペダルブラケット2のうち、脆弱部8よりも車両後方に
位置し、かつカウル4の補助部41に下向き突出状に取
り付けられている部分が、第1のペダルブラケット部2
Cであり、この部分にブレーキペダル1の揺動支点21
が具備されている。また、ペダルブラケット2のうち、
脆弱部8よりも車両前方に位置してダッシュパネル5に
取り付けられている部分が、第2のペダルブラケット部
2Dである。脆弱部8の強度は、一定値以上の荷重(圧
縮荷重や曲げ荷重など)を受けたときに変形し、あるい
は破断を生じるように調整されている。脆弱部8を設け
る手段としては、切欠孔80や孔部を設ける手段に併せ
て、あるいはこれらに代えて、上記境界部分を他の部分
よりも薄肉にする手段を適用することも可能である。
1のペダルブラケット部2Cを第2のペダルブラケット
部2Dによって補強しておくことができる。したがっ
て、先の実施形態と同様に、ブレーキペダル1またはペ
ダルブラケット2の剛性が不足するといった感覚を運転
者に与えないようにすることができる。
車両のフロント部にその前方から大きな負荷Fの入力が
あったときには、先の実施形態と同様に、第1のペダル
ブラケット部2Cには、カウル4の下部の変形およびブ
レーキブースタ3によるカウル4の変形部分の押動に伴
って車両後方へ変移しようとする力が作用するととも
に、第2のペダルブラケット部2Dからも車両後方への
押圧力が作用する。この際、上記押圧力が一定値を超え
ると、ペダルブラケット2は、その脆弱部8において変
形し、あるいは破断する。したがって、第1のペダルブ
ラケット部2Cは、脆弱部8を変形させ、あるいは破断
させつつ、図4に示すように、矢印Nc方向に回転する
こととなる。その結果、第1のペダルブラケット部2C
に具備されているブレーキペダル1の揺動支点21が、
プッシュロッド30とブレーキペダル1との連結部31
に相対して車両後方に変移する。すると、ブレーキペダ
ル1の踏部11が車両前方に変移するように、ブレーキ
ペダル1は連結部31を中心として回転する。この実施
形態においても、インパネリインフォース6を利用する
ことなく、ブレーキペダル1の踏部11の後退量を少な
くすることができる。
ペダルブラケット部と第2のペダルブラケット部とは、
別体で形成されている場合と、一体で形成されている場
合とのいずれであってもよい。第1および第2のペダル
ブラケット部を別体に形成した場合には、第1のペダル
ブラケット部の回転動作を円滑に行なわせる観点からす
れば、これら2つのペダルブラケット部どうしをピン結
合することが好ましいが、本願発明はこれに限定されな
い。本願発明においては、それら2つのペダルブラケッ
ト部の一部どうしをたとえばスポット溶接などによって
接合した構成としてもかまわない。この場合であって
も、スポット溶接がなされた部分またはその近傍部分を
変形させたり、あるいはそのスポット溶接を荷重の作用
によって解除させるなどして、第2のペダルブラケット
部とは別体に形成されている第1のペダルブラケット部
をカウル4の変形に伴わせて所定方向に回転させること
が可能である。
定されるものではなく、各部の具体的な構成は種々に設
計変更自在である。
ペダルに限定されない。本願発明は、クラッチペダルな
どの他の種類のフットペダルの支持構造にも適用するこ
とが可能である。
の一例を示す要部断面図である。
す要部断面図である。
の他の例を示す要部断面図である。
す要部断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 フットペダルを車両前後方向に揺動可能
に吊り下げ支持する揺動支点を備えたペダルブラケット
と、上記揺動支点よりも下方において上記フットペダル
にプッシュロッドを相対回転可能に連結している連結部
と、を有している、車両のフットペダルの支持構造であ
って、 上記ペダルブラケットとしては、上記揺動支点を備え、
かつダッシュパネルの上端と接続されたカウルの下部に
下向き突出状に取り付けられていることにより上記ダッ
シュパネルの車両後方に配されている第1のペダルブラ
ケット部と、上記ダッシュパネルに取り付けられた第2
のペダルブラケット部と、が具備されているとともに、 上記第1のペダルブラケット部は、車両前方からの負荷
入力によって車両後方に向けての一定値以上の荷重を受
けたときには上記第2のペダルブラケット部に相対して
回転できるように、上記第2のペダルブラケット部に支
持されていることを特徴とする、車両のフットペダルの
支持構造。 - 【請求項2】 上記第1および第2のペダルブラケット
部は、互いに別体に形成されており、かつこれら第1お
よび第2のペダルブラケット部どうしは、ピン結合され
ている、請求項1に記載の車両のフットペダルの支持構
造。 - 【請求項3】 上記第1および第2のペダルブラケット
部は、一体に形成されており、かつこれら第1および第
2のペダルブラケット部の境界部分には、一定値以上の
荷重が作用したときに変形または破断を生じる脆弱部が
設けられている、請求項1に記載の車両のフットペダル
の支持構造。
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