JP2001113933A - 車両用空気調和ユニットのスライドドア組付構造 - Google Patents

車両用空気調和ユニットのスライドドア組付構造

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JP2001113933A JP29451099A JP29451099A JP2001113933A JP 2001113933 A JP2001113933 A JP 2001113933A JP 29451099 A JP29451099 A JP 29451099A JP 29451099 A JP29451099 A JP 29451099A JP 2001113933 A JP2001113933 A JP 2001113933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケースの歪みに起因するスライドド
ア装置の動作の不具合を回避でき、安定した操作性、耐
久性が確保できる車両用空気調和ユニットのスライドド
ア取付構造を提供する。 【解決手段】 スライドドア装置9は、フレーム20
と、スライド板21とを備え、フレーム20の幅方向両
側に互いに対向するように形成された一対のフレーム側
板部23、23間に渡って回転可能に架設された駆動シ
ャフト22に設けたピニオンギア31と、スライド板2
1に形成されたラック歯30とが噛合して、駆動シャフ
ト22の回転に応じてスライド板21をフレーム20に
対して駆動シャフト22と直交する方向へスライド移動
させる機構を備え、フレーム20の駆動シャフト22と
直交する方向の端縁に、ユニットケース2側のドア支持
ブラケット33との間に緩衝シート43を介して取り付
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に自動車に用
いられる車両用空気調和ユニットのスライドドア組付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平11−99820号
で、スライドドアを配風混合に使用している車両用空気
調和ユニットを提案している。この空気調和ユニットで
は、ユニット全体の小型化が図られている。
【0003】この車両用空気調和ユニットは、歯車や、
スライドドアを移動案内するスライド機構がユニットケ
ースに直接組み付けられている。このため、スライド機
構や、歯車をユニットケースにそれぞれ組み付ける際に
は、正確な位置決めや、正規な動作となるように調整が
なされている。
【0004】また、車種が異なる車両に、上記空気調和
ユニットを搭載する場合には、ユニットケースの形状や
レイアウトが異なるため、車種毎に歯車や、ドアの位置
を搭載するユニットケース毎に設定している。
【0005】さらに、空気調和ユニットを車両に搭載す
ることで発生するユニットケースの歪み等によりスライ
ドドアの移動が悪くなることもあり、スライド移動安定
性を保証するためには、組付時に動作の調整を必要とし
ている。
【0006】また、上記空気調和ユニットでは、ユニッ
トケースが、左右2分割に形成されており、分割された
それぞれの半ユニットケースにそれぞれスライド溝が設
けられている。このため、半ユニットケースを合わせる
と、スライド溝の位置がずれる。このように、ユニット
ケースの組付で有る程度の位置ずれが生じるため、この
位置ずれを拡大しないためにも、構成する各部品は高い
寸法精度に形成されている。従って、部品精度の確保の
為の寸法管理を行う必要があった。
【0007】又、車両搭載時のユニット自重によっても
ユニットケースの歪みは発生するため、部品精度の確保
の為の寸法管理を行う必要があった。
【0008】更にスライドドアは摺動の為4角にピンを
持たせているため、スライドドアのねじれによって作動
性が悪化しやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両用空気調和
ユニットを例えばステアリング固定用メンバなどの部材
に予め組み付けておき、ステアリング固定用メンバを車
体に取り付ける際に、同時に車両用空気調和ユニットの
組み付けを行う取付方法が採用され始めている。しか
し、ユニットケースの支持構造によっては、ユニットケ
ースに捩れや歪みが発生するため、スライドドア装置に
ケース変形の影響が及ぶことがある。
【0010】また、近年では、複数の部品を一つの組付
体とするいわゆるモジュール化が要望されており、これ
による組付工数の削減、製造コストの低減を図ることが
必須となっている。
【0011】そこで、本発明は、このような問題点に着
目して創案されたものであり、ユニットケースの歪みに
起因するスライドドア装置の動作の不具合を回避でき、
寸法精度を向上させなくても安定した操作性、耐久性が
確保できる車両用空気調和ユニットのスライドドア取付
構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ユニットケース内に配風調整用のスライドドア装置が組
み付けられる車両用空気調和ユニットのスライドドア組
付構造であって、前記スライドドア装置は、空気通過フ
レームと、該空気通過フレームの一側面側に沿って配置
され且つ該一側面に対してスライド駆動されて前記開口
部の開口断面積を制御するスライド板とを備え、前記フ
レームの幅方向両側に互いに対向するように形成された
一対のフレーム側板部に渡って回転可能に架設された駆
動シャフトに設けた歯車部と、前記スライド板に形成さ
れたラックギアとが噛合して、前記駆動シャフトの回転
に応じて前記スライド板を前記空気通過フレームに対し
て前記駆動シャフトと直交する方向へスライド移動させ
る機構を備えると共に、前記空気通過フレームの前記駆
動シャフトと直交する方向の端縁は、前記ユニットケー
ス側の取付部材との間に緩衝材を介して取り付けられて
いることを特徴とする。
【0013】このような構成の請求項1記載の発明で
は、空気通過フレームにおける駆動シャフトに直交する
方向の両側部が緩衝材を介してユニットケース側の取付
部材に取り付けられているため、ユニットケースに捩れ
などの歪みが発生した場合に、この歪みによる空気通過
フレームへ及ぶ応力を緩衝材が緩和して、空気通過フレ
ームの変形を極力抑制することが可能となる。このた
め、請求項1記載の発明では、ユニットケース内に取り
付けられたスライドドア装置がスライド動作を確実に行
うことができ、耐久性を高めることができる。
【0014】また、フレームを別部品で形成する為、寸
法精度が確保しやすく単体での作動性が向上する。ま
た、ユニットケースに起因してフレームが歪んでも、緩
衝材による気密効果で、歪みによる隙間が閉塞されるた
めエアシール性を確保することができる。さらに、ユニ
ットケースの歪みに起因するねじれに対して、空気通過
フレームが影響を受けにくくなったため、モジュール組
付等に好適となる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用空気調和ユニットのスライドドア組付構造で
あって、前記空気調和フレーム(20)の、前記駆動シ
ャフトの軸方向の両側部のうち少なくとも一方の側部
に、前記ユニットケースの側壁に係合する位置決めピン
が突設されていることを特徴とする。
【0016】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明の作用に加えて、スライドドア装置の
空気通過フレームをユニットケースに対して容易に位置
決めできるため、スライドドアの駆動手段との接続位置
精度をたもちつつ車両用空気調和ユニットの組み立てを
迅速かつ正確に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ユニット
ケースに捩れなどの歪みが発生した場合に、この歪みに
よる空気通過フレームへ及ぶ応力を緩衝材が緩和して、
空気通過フレームの変形を極力抑制する効果がある。ま
た、請求項1記載の発明では、ユニットケース内に取り
付けられたスライドドア装置がスライド動作を確実に行
うことができ、耐久性を高める効果がある。
【0018】また、フレームを別部品で形成する為、寸
法精度が確保しやすく単体での作動性が向上する。ま
た、ユニットケースに起因してフレームが歪んでも、緩
衝材による気密効果で、歪みによる隙間が閉塞されるた
めエアシール性を確保することができるという効果が得
られる。さらに、ユニットケースの歪みに起因するねじ
れに対して、空気通過フレームが影響を受けにくくなっ
たため、モジュール組付等に好適となるという効果が得
られる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、スライドドア装置の空気通過
フレームをユニットケースに対して容易に位置決めでき
るため、スライドドアの駆動手段との接続位置精度をた
もちつつ車両用空気調和ユニットの組み立てを迅速かつ
正確に行えるという効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用空気調
和ユニットのスライドドア取付構造詳細を図面に示す実
施形態を用いて説明する。
【0021】図1において、符号1は車両用空気調和ユ
ニット、符号2はユニットケースを示している。
【0022】ユニットケース2は、締結ねじ等により左
右に分離可能な形状となっている。なお、図2はユニッ
トケース2を左右に分離した半部を示す斜視図であり、
図3はユニットケース2全体の外観を示す斜視図であ
る。ユニットケース2の内部には、主要な構成要素とし
ての送風機(ブロワ)3と、この送風機3から送り出さ
れる空気を後述する上方開放口4、5へ向けて誘導案内
する空気調和通路6と、この空気調和通路6内に配置さ
れた冷却用熱交換器(エバポレータ)7及び加熱用熱交
換器(ヒートコア)8と、冷却用熱交換器7の下流側に
配置され、且つ冷却用熱交換器7を通過した空気が例外
なく通過するスライドドア装置9と、冷却用熱交換器7
及び加熱用熱交換器8の下流側に配置された開閉ドア1
0と、空気調和通路6の最終部に配置された開閉ドア1
1とを備えている。
【0023】送風機3は、ユニットケース2の上方に設
けられた弧状のハウジング12内に配置され、図示しな
い駆動モータにより回転駆動されるようになっている。
【0024】ハウジング12は、送風機3の回転によ
り、空気をハウジング12内に取り入れる取入口13
と、送風口15とが形成されている。
【0025】空気調和通路6は、ハウジング12の送風
口15と連通し、送風口15から吹き出す空気を車室1
4側に沿って下降案内する下降通路6Aと、下降した空
気をエンジンルーム16側へ案内してUターンさせる下
部通路としてのUターン通路6Bと、Uターン通路6B
でUターンした空気を上方開放口4、5へ向かって案内
する上昇通路6Cとからなっている。
【0026】空気調和通路6の下降通路6Aは、ユニッ
トケース2の車室側のケース壁面2Aと、ユニットケー
ス2の左右の側壁17、17(図2及び図3に示す)に
囲まれて形成されている。Uターン通路6Bは、ユニッ
トケース2のケース底壁面2Bと左右の側壁17、17
で囲まれて形成されている。上昇通路6Cは、ユニット
ケース2のエンジンルーム16側のケース壁面2Cと左
右の側壁17、17及び弧状に形成されたハウジング1
2の背面とで囲まれて形成されている。
【0027】冷却用熱交換器7と加熱用熱交換器8と
は、空気調和通路6の下降通路6AとUターン通路6B
内に配置され、冷却用熱交換器7は上流側に、その下流
側に加熱用熱交換器8がそれぞれ設けられている。
【0028】冷却用熱交換器7は、冷媒が流れる冷媒管
と多数のフィン(いずれも図示省略する)とで構成され
ている。また、この冷却用熱交換器7は、図2に示すよ
うにユニットケース2内に設けられた上下の支持ブラケ
ット18、18によって支持されており、エンジンルー
ム16側へ向かって所定角度前傾した傾斜姿勢となって
いる。この冷却用熱交換器7の傾斜角度は垂直方向に対
して0〜30度程度の範囲内に設定され、特に約20度
の前傾姿勢が好ましい。このような角度設定により、送
風口15からの空気が下降通路2Aを通って冷却用熱交
換器7のフィンとフィンとの間を通過して、効率の良い
流れが確保されると共に、熱交換が行われて冷却される
ようになっている。
【0029】なお、冷却用熱交換器7は、図示しない圧
縮器、凝縮器、膨張弁と連通し、圧縮器から吐出された
冷媒が、凝縮器、膨張弁を通り、蒸発器となる冷却用熱
交換器7から再び圧縮器へ戻る冷凍サイクルを構成して
いる。
【0030】加熱用熱交換器8は、図1に示すように、
冷却用熱交換器7の空気吹出領域の下端部と開閉ドア1
0の枢支軸10Aとを結ぶ直線より下側に位置し、略水
平な姿勢をとるように配置され前後の支持ブラケット1
9、19で支持されている。さらに詳しくは、加熱用熱
交換器8は、後述するスライドドア装置9がフルクール
モードのときに、スライド板21の上端と開閉ドア10
の枢支軸10Aとを結ぶ直線より下側にあるように配置
されている。この加熱用熱交換器8の姿勢角度は、略水
平方向から上流側が約10度起き上がる角度が望まし
い。このよう姿勢をとることで、図1に示すように冷却
用熱交換器7と加熱用熱交換器8とで略横向きT字状の
レイアウト構造となっており、ユニットケース2の上下
方向の寸法を抑えた形状となっている。
【0031】なお、加熱用熱交換器8は、図示しないエ
ンジンによって加熱された加熱水が流れるようになって
いて、熱交換器本体を空気が通過するときに、熱交換が
行われて加熱されるようになっている。
【0032】次に、スライドドア装置9の構成を図4及
び図5を用いて説明する。スライドドア装置9は、矩形
状の空気通過フレーム(以下、単にフレームという)2
0と、このフレーム20にスライド可能なスライド板2
1と、駆動シャフト22と、この駆動シャフト22を回
転駆動する図示しない回転駆動手段とを備える。
【0033】フレーム20は、図4に示すように円を弦
で切断したような形状の円弧と弦とで形成されるような
一対のフレーム側板部23、23を備え、これらフレー
ム側板部23、23が幅方向wの両側に互いに対向して
配置されている。それぞれのフレーム側板部23の中央
には、軸受用開口部23Aが開設されている。また、こ
れらフレーム側板部23、23の互いに対向する面に
は、円弧状の縁に沿って略円弧状の一対のスライド案内
溝23B、23Bがそれぞれ形成されている。一対のス
ライド案内溝23B、23Bは、上記したように円弧状
の縁に沿って形成されフレーム側板部23の中央で分離
されている。さらに、これらフレーム側板部23、23
の対向する面には、軸受用開口部23Aを挟んで互いに
平行をなし、且つそれぞれスライド案内溝23B、23
Bに連通するスライドピン挿入溝23C、23Cが形成
されている。
【0034】これらフレーム側板部23、23間の距離
寸法は、冷却用熱交換器7の空気通過領域の幅寸法と略
同一に設定されている。これらフレーム側板23、23
の対向する端部同士は、それぞれフレーム横枠部24、
24で連結されている。また、これらフレーム側板部2
3、23の円弧状をなす縁部に沿って、この縁部から対
向内側へ向けて所定寸法の幅で延在された案内板部2
5、25が形成されている。また、フレーム横枠部2
4、24の幅方向wの中央部同士は、案内板部25と同
様に湾曲する中央案内板部26で連結されている。さら
に、案内板部25、25及び中央案内板部26の上下方
向h(図4中に矢印で示す)の中央部同士が補強用横板
部27で連結されている。この結果、フレーム横枠部2
4、24と案内板部25、25とで囲まれて形成される
曲面でなる開口面は、中央案内板部26と補強用横板部
27とで十字状に区分けされて、フレーム20の上側に
位置する2つの上部開口部28A、28Aと、フレーム
20の下側に位置する2つの下部開口部28B、28B
が形成されている。
【0035】スライド板21は、上記したフレーム20
の湾曲した開口面の湾曲度合いと同様に湾曲した矩形状
の板でなり、フレーム20の湾曲した開口面の内側に配
置される。また、スライド板21の幅方向wの両側縁の
上下両端部には、幅方向wの外側に突出するスライドピ
ン29が一体に形成されている。それぞれのスライドピ
ン29の表面には、フレーム側板部23のスライド案内
溝23Bの内壁を滑り易い材料でなる摺動筒29Aが被
せられている。また、スライド板21の幅方向wの両側
縁部の湾曲内側面には、側縁に沿ってラック歯30が刻
設されている。このスライド板21の幅方向wの寸法
は、フレーム20の一対のフレーム側板部23、23間
の距離寸法と略同様に設定されている。また、スライド
板21の上下方向hの寸法は、フレーム20の案内板部
25の半分より僅かに長く設定されており、スライド板
21がフレーム20に装着された場合に、一対の上部開
口部28A、28Aと、一対の下部開口部28B、28
Bとのうち、いずれか一方を全面的に閉塞又は開放し得
るように設定されている。
【0036】駆動シャフト22は、スライド板21の幅
方向wの長さ寸法と略同一の長さに設定されている。こ
の駆動シャフト22の両端には、外周にピニオンギア3
1が形成された回転筒体32がそれぞれ装着されてい
る。この回転筒体32の外側には、ピニオンギア31よ
り径寸法の短い筒軸32Aがピニオンギア31と同軸的
に突設されている。この筒軸32Aは、フレーム20の
フレーム側板部23の中央に開設された軸受用開口部2
3Aに回転自在に軸支される。また、この筒軸32Aの
端面には、図示しない回転駆動手段側と連結して回転駆
動力の伝達に供される連結用凹溝32Bが形成されてい
る。図5は、フレーム20とスライド板21と駆動シャ
フト22とが組み付けられてスライドドア装置9が構成
された状態を示す斜視図である。
【0037】なお、スライドドア装置9は、幅方向wに
駆動シャフト22が架設されているため、フレーム20
の幅方向wの剛性をこの駆動シャフト22で担保してい
る。また、フレーム20は、ユニットケース2の捩れや
歪みなどの変形を勘案して、所定の応力により撓むよう
に設定されている。このため、ユニットケース2に多少
の変形が発生した場合にも、スライド板21のスライド
動作に支障がないように、スライド板21のスライドピ
ン29が摺動可能に収容されるスライド案内溝23Bの
溝幅は所定の余裕度をもって設計されている。なお、こ
のように撓みの度合いは、フレーム20を構成する材料
やフレーム20の厚み寸法を適宜設定することにより決
定できる。そして、フレーム20の上下方向hの少なく
とも両側縁には、図4〜図7に示すように、例えばウレ
タンで形成された所定厚み寸法の緩衝シート43が貼り
付けられている。また、フレーム20の一方のフレーム
側板部23には、図4〜図6に示すように、外側に向け
て位置決めピン23D、23Dが突設されている。この
位置決めピン23D、23Dに対応して、ユニットケー
ス2側の一方の側壁内面に位置決めピン23D、23D
を受け入れる図示しない位置決め用凹部が形成されてい
る。
【0038】この位置決めピン23D、23Dにより、
スライドドア装置9のフレーム20をユニットケース2
に対して容易に位置決めできるため、図示されていない
スライドドア装置9の駆動手段との接続位置精度をたも
ちつつ車両用空気調和ユニットの組み立てを迅速かつ正
確に行うことが可能となる。
【0039】上記した構成のスライドドア装置9は、図
1及び図2に示すように、冷却用熱交換器7を装着する
ための、ユニットケース2内の支持ブラケット18、1
8に一体的に形成されたドア支持ブラケット33、33
で、その上下の側縁部が支持されている。このドア支持
ブラケット33とフレーム20の上下側縁部との間に
は、上記した緩衝シート43が介在されるため、ユニッ
トケース2側の変形が、この緩衝シート43で吸収さ
れ、フレーム20に変形の応力が伝わるのを抑制する作
用がある。また、スライドドア装置9の幅方向の側縁
は、上記した位置決めピン23Dがユニットケース2側
の壁面に形成された位置決め凹部に係合した状態で、ユ
ニットケース2の両側壁で挟持されている。
【0040】なお、スライドドア装置9は、湾曲して突
出する側が下流側を向き、且つ上部開口部28A、28
Aが上に位置し下部開口部28B、28Bが下に位置す
るように配置・装着されている。このようにユニットケ
ース2内にスライドドア装置9を装着した状態で、駆動
シャフト22の端部に装着された回転筒体32の連結用
凹溝32Bに図示しない回転駆動手段側の回転伝達連結
部が接続されており、回転駆動手段を制御することによ
り、回転筒体32の回動が可能となっている。
【0041】ところで、上方開放口4、5は、エンジン
ルーム16側のケース壁面2Cとこのケース壁面2Cか
ら続く上壁面2Dに集中して配置されている。上壁面2
Dに設けられた上方開放口5はベント口、エンジンルー
ム16側のケース壁面2Cに設けられた上方開放口4は
デフロスター口となっている。各上方開放口4、5の間
には、各上方開放口4、5を交互に切り換え制御する開
閉ドア11が設けられている。
【0042】また、ベント口となる上方開放口5には、
図6に示すように、中央と左右両サイドの室内用吹出口
34C、34L、34Rを有するベンチレータダクト3
4が接続されている。図1に示すように、上方開放口5
から各室内用吹出口34C、34L、34Rまでの距
離、特に室内用吹出口34Cまでの距離を比較的長くと
れるため、中央及び左右の各室内用吹出口34C、34
L、34Rへ向けてほぼ均等に空気を流すことが可能と
なっている。一方、デフロスター口となる上方開放口4
には、フロントガラス35へ向けて空気を吹き出すデフ
ロスターダクト36が接続されている。
【0043】さらに、図1において符号37は足元へ空
気を送る足元吹出通路入口としてのフット口、符号38
がドレイン溜りを示している。フット口37は、開閉ド
ア10により開閉制御されるようになっている。ドレイ
ン溜り38は、仕切板39により仕切られていて、冷却
用熱交換器7を通過する空気の影響を直接受けることが
ない構造となっている。また、ドレイン溜り38の底部
には、図示しないドレイン口が設けられている。
【0044】このように構成された車両用空気調和ユニ
ット1では、送風機3から吹き出された空気が、冷却用
熱交換器7、加熱用熱交換器8を通過して冷却もしくは
加熱されて、図1中符号40で示すエアミックスチャン
バで混合されて調和される。調和された空気は、各開閉
ドア10、11を開閉制御することで、車室14内へ向
けて吹き出される。
【0045】これら一連の動作において、ベンチレータ
吹出しの場合、調和された空気は、エンジンルーム16
側の上昇通過6Cに沿って上昇するときに、弧状(曲面
状)のハウジング12の背面に沿う流れになり、室内用
吹出口34C、34L、34Rへ向かう円滑な流れが得
られる。しかも、室内用吹出口34Cまでの空気の助走
距離が長く確保できる結果、図1に矢印aで示すように
通気抵抗の小さい連続した円滑な流れを作ることがで
き、中央及び左右両サイドの室内用吹出口34C、34
L、34Rから略均等に空気を吹き出させることができ
る。
【0046】また、開閉ドア11は、エンジンルーム1
6側に位置するため、車室14内に伝わる開閉音は小さ
くなるという利点がある。しかも、図1に示すようにス
テアリング固定用メンバ41を利用して、車両用空気調
和ユニット1を予めステアリング固定用メンバ41に組
み付けることができる。この場合、ユニットケース2の
車室14側がステアリング固定用メンバ41に支持され
るため、支持点から開閉ドア11の取り付け部が遠く、
支持点近傍のユニットケース2に歪みが発生しても開閉
ドア11にその歪みの影響が伝わりにくく、開閉ドア1
1の円滑な動作を維持することができる。また、このよ
うにユニットケース2に歪みが発生しても、スライドド
ア装置9は、緩衝シート43を介してドア支持ブラケッ
ト33に支持されているため、その歪みによる影響がフ
レーム20に伝わるのが抑制されており、スライド板2
1のスライド動作に不具合が発生するのを抑制できる。
【0047】以上、実施形態について説明したが、本発
明は構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能であ
る。例えば、上記した実施形態では、スライドドア装置
9を構成するフレーム20及びスライド板21を下流側
へ膨出するように湾曲させた形状としたが、平面上のフ
レームやスライド板を用いることも勿論可能である。
【0048】また、上記した実施形態では、一方のフレ
ーム側板部23の外側面に2つの位置決めピン23Dを
突設したが、この位置決めピン23Dの数は単数でも複
数でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用空気調和ユニットの実施形
態を示す縦断面図である。
【図2】実施形態に用いるユニットケースの半分を示す
斜視図である。
【図3】実施形態の車両用空気調和ユニットの斜視図で
ある。
【図4】実施形態に用いたスライドドア装置の分解斜視
図である。
【図5】実施形態に用いたスライドドア装置の斜視図で
ある。
【図6】実施形態のスライドドア装置のフレームとドア
支持ブラケットとの支持構造を示す断面図である。
【図7】実施形態の車両用空気調和ユニットにおけるス
ライドドア取付構造を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 車両用空気調和ユニット 2 ユニットケース 3 送風機 6A 下降通路 7 冷却用熱交換器 8 加熱用熱交換器 9 スライドドア装置 14 車室 16 エンジンルーム 17 側壁 20 フレーム 21 スライド板 22 駆動シャフト 23 フレーム側板部 23D 位置決めピン 28A 上部開口部 28B 下部開口部 30 ラック歯 31 ピニオンギア 43 緩衝シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットケース(2)内に配風調整用の
    スライドドア装置が組み付けられる車両用空気調和ユニ
    ットのスライドドア組付構造であって、前記スライドド
    ア装置(9)は、空気通過フレーム(20)と、該空気
    通過フレーム(20)の一側面側に沿って配置され且つ
    該一側面に対してスライド駆動されて前記開口部(28
    A、28B)の開口断面積を制御するスライド板(2
    1)とを備え、前記フレーム(20)の幅方向両側に互
    いに対向するように形成された一対のフレーム側板部
    (23、23)に渡って回転可能に架設された駆動シャ
    フト(22)に設けた歯車部(31)と、前記スライド
    板(21)に形成されたラックギア(30)とが噛合し
    て、前記駆動シャフトの回転に応じて前記スライド板を
    前記空気通過フレーム(20)に対して前記駆動シャフ
    ト(22)と直交する方向へスライド移動させる機構を
    備えると共に、前記空気通過フレーム(20)の前記駆
    動シャフトと直交する方向の端縁は、前記ユニットケー
    ス(2)側の取付部材との間に緩衝材(43)を介して
    取り付けられていることを特徴とする車両用空気調和ユ
    ニットのスライドドア組付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用空気調和ユニット
    (1)のスライドドア組付構造であって、 前記空気調和フレーム(20)の、前記駆動シャフト
    (22)の軸方向の両側部のうち少なくとも一方の側部
    に、前記ユニットケース(2)の側壁(17)に係合す
    る位置決めピン(23D)が突設されていることを特徴
    とする車両用空気調和ユニットのスライドドア組付構
    造。
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