JP2001113769A - 通帳プリンタ - Google Patents

通帳プリンタ

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JP2001113769A
JP2001113769A JP29897599A JP29897599A JP2001113769A JP 2001113769 A JP2001113769 A JP 2001113769A JP 29897599 A JP29897599 A JP 29897599A JP 29897599 A JP29897599 A JP 29897599A JP 2001113769 A JP2001113769 A JP 2001113769A
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JP29897599A
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Makoto Sarutani
誠 猿谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通帳の先端や綴部及び後端が搬送ローラ対に
進入したり、搬送ローラ対から降りるときの搬送ずれを
補正すること。 【解決手段】 印字桁方向と平行な綴部を有する通帳2
と、回転駆動されるフィードローラ4とそのフィードロ
ーラ4に圧接し回転自在なプレッシャローラ3間に通帳
2を挟持できる搬送ローラ対を通帳印字部7の前後に配
設する。そして通帳印字部7を搬送する前に通帳2のペ
ージ毎に予め付与されているページ識別情報20dを読
取り、補正値格納部19aからページ識別情報20dに
対応づけ、通帳2の先端や綴部及び後端が搬送ローラ対
部を通過する位置における個々の補正値α、β、γ、δを
読み出して印字部搬送時の搬送ローラ対の回転量に補正
を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通帳や伝票等の種類
の異なる媒体の搬送に係り、特に開いた状態の通帳を搬
送し印字する通帳プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から金融機関で使用される通帳等に
印字する通帳プリンタにおいて、開いた通帳の各ページ
の正確な印字行位置に印字するために搬送量を補正する
技術は特開平05−330698号公報や特開平07−
246744号公報等により開示されたものがある。前
者の技術は任意のページが開かれた通帳を駆動用ローラ
で搬送しながら、イメージリーダにより上頁と下頁のロ
ーラ搬送量の違いを予め検出しておき、印字動作等にお
いて補正しながら通帳を搬送するものである。その搬送
誤差量の検出は仮搬送時に通帳上端から中央の折り目
(綴部)および中央の折り目から下端までの長さの比率
をイメージリーダにより測定している。
【0003】後者の技術は通帳の紙厚を検出する紙厚検
出部と、通帳の紙厚に応じた複数の搬送補正量を予め設
定した補正値テーブルを備えるROMを設け、印字動作
前に紙厚を検出して、その紙厚に応じた搬送補正量をR
OMから読み出して追加搬送してから、そのページの印
字開始位置に印字を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】イメージリーダにより
通帳の上頁と下頁のローラ搬送量の違いを予め検出する
場合においては、新通帳を初めて開いた場合や使い馴染
んだ通帳の場合の折りぐせなどで、中央の折り目(綴
部)の識別位置が不安定となり易い。更に上下頁の全域
をイメージリーダが走査するので認識処理時間が掛る場
合が多いという問題がある。
【0005】紙厚検出結果により搬送量に補正を加える
ものにおいては、同一頁(例えば、上側頁とする)を印
字する場合に、その上側頁内を印字しているかぎり補正
は半頁全域に対して行われ、最初の印字開始行から印字
最終行の全てに対して行われるものであり、中央頁にお
いても補正が作用する。よって、印字改行中に通帳の先
端や綴部及び後端が搬送ローラ対位置を通過する際にの
み生じるずれ(先端の突入、綴部の乗り上げ時に発生す
る負荷変動による)に対して、その通過位置における印
字位置補正ではない。また、通帳を開いた場合の印字行
(印刷位置)ずれは、本来通帳製造段階でずれ量を見込
んで印刷位置を設定すべきものでもある。
【0006】近来ではこの種の通帳プリンタにおいて、
処理速度の高速化等以外に小型軽量化が望まれ、更に機
器製造に対しては低価格化や保守の容易化等が要望さ
れ、それらを踏まえた通帳搬送技術においては常時圧接
させた搬送ローラ対で通帳を挟持し搬送するものがあ
る。本発明の目的はこの通帳搬送技術において、通帳の
先端や綴部及び後端が搬送ローラ対位置を通過する際に
生じるずれを補正して所望する印字位置に正確に印字す
ることのできる通帳プリンタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】印字桁方向と平行な綴部
を有する通帳と、回転駆動されるフィードローラとその
フィードローラに圧接し回転自在なプレッシャローラ間
に通帳を挟持できる搬送ローラ対を印字部の前後に配設
する。そして、通帳を印字部へ搬送する前に通帳のペー
ジ毎に予め付与されているページ識別情報を読取り、補
正値格納部からページ識別情報に対応づけ、通帳の先
端,綴部及び後端が搬送ローラ対部を通過する位置にお
ける個々の補正値を読み出して印字部搬送時の搬送ロー
ラ対の回転駆動量に補正を加える。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を説明
する。図1は本発明の通帳プリンタの要部構成を示す側
面図で、図2は本発明の通帳プリンタを示す概略側面図
である。また、図3は本発明の通帳プリンタの制御ブロ
ック図であり、図4は本発明の通帳プリンタにおける通
帳情報例を示す関係表である。
【0009】1は通帳プリンタであり、2が印字媒体で
ある通帳で複数枚の中紙を印字桁方向と平行な方向に綴
じ合せて冊子状にしたものである。3はプレッシャロー
ラであり対向して配置されているフィードローラ4と共
に上側ガイド5a及び下側ガイド5bに設けられた穴部
から媒体搬送路5に外周部が突出して構成され、互いに
圧接しており通帳2を挟持可能になっている。本実施の
形態では上側ガイド5a側にプレッシャローラ3を配
し、そのプレッシャローラ3はシャフト3aにより支持
されるアーム3bにより回転自在に軸支されている。更
に、プレッシャローラ3は図示しないスプリングにより
フィードローラ4に所定の圧力を常時与えている。よっ
て、通帳等が進入するときにはそのスプリング圧力に抗
して上方に回動させられる構造である。6はプラテンで
あり通帳2対して印字を行うための印字ヘッド7aに対
向配置されている。なお、印字ヘッド7aは図示しない
ガイド部材により印字桁方向に滑動させる手段等により
通帳印字部7が構成されているが説明は省略する。
【0010】8は媒体搬送路5の始端部である媒体挿入
口であり、ここから印字処理すべき通帳2を係員が手挿
入することになる。9は挿入された通帳2に設けられた
磁気ストライプ記録情報を処理する磁気ストライプリー
ドライト部(以後、磁気R/W部とする)であり磁気ヘ
ッド9aなどで構成される。10は通帳2に設けられた
ページ識別情報であるページマークの読取処理などを行
うページセンサ(PSセンサ)であり、アンプ回路や解
析回路等によりページ識別手段が構成される。
【0011】11は改頁部であり、通帳2の印字頁に印
字可能行がなくなった場合に頁捲りを行うための処理部
である。12は搬送用モータ(以後、LFモータとす
る。LF:ラインフィード)であり、歯付ベルト13等
により結合した前述フィードローラ4軸を回転駆動させ
るための動力源である。このLFモータ12の種別はス
テッピングモータであり、例えば単位ステップ当たり1
/240インチの搬送量とする。フィードローラ4はフ
ィードシャフト4aに固着され同心度や外径寸度が厳密
に製造、管理されておりLFモータ12の回転量(ステ
ップ数)を制御することにより挟持した通帳2の搬送量
を管理できる。
【0012】14は印字ヘッド7aのUP/DOWN動
作用のUD(アップダウン)モータである。このUDモ
ータ14により図示しない機構を駆動して、プラテン6
部まで搬送された通帳2と印字ヘッド7aとの間に適正
な印字ギャップを確保するものである。15は前述した
UDモータ14により印字ヘッド7aとの間に適正な印
字ギャップを確保したのち、印字桁方向に印字ヘッド7
aを移動させるためのSP(スペース)モータであり、
前述した通帳印字部7に含まれる。この印字ヘッドギャ
ップ自動調整機構は公知の技術であるので説明を省略す
る。本実施の形態においては、磁気R/W部9、ページ
センサ10、改頁部11などの詳細な説明も省略する。
【0013】16はドライバ回路であり、前述した印字
ヘッド7aや各モータ12,14,15の駆動回路であ
る。17はアンプ回路であり、後述する光学検出器(S
E1〜SE3)やページセンサ10等の増幅回路であ
り、制御部18が各信号を検出することにより制御部1
8からドライバ回路16等に駆動指示が発信されるよう
にプログラムされている。
【0014】18aはカウンタ回路であり、LFモータ
12の回転ステップ数などの計測を行うもので、制御部
18により制御される。このカウンタ回路18aによる
計測値(ステップ数)に単位ステップ当たりの搬送量を
乗算すれば通帳2の移動量が演算でき、例えば挿入検出
センサSE1のONからOFFまでのステップ数に単位
ステップ当たりの搬送量(1/240インチ=0.10
583mm)を乗算すれば通帳2の縦長さを計測するこ
とができる。
【0015】19は各種の動作制御プログラムが格納さ
れたROMやCD−ROM及び動作情報などを一時的に
格納するRAMなどで構成された記憶部である。19a
は通帳情報の格納部であり、通帳毎に付与されているペ
ージコードに対応させた補正量α、β、γ、δが格納し
てある(詳細は後述する)。
【0016】21はキーボード部であり、処理入力する
ための各種キースイッチにより構成されている。22は
LCDまたはCRT等により構成される表示部であり、
操作表示画面上を移動するカーソルや取引画面や入力誘
導画面等が表示可能なものである。24は上位装置であ
るところのホストコンピュータであり、顧客毎の預貯金
残高情報や未記帳データを記憶管理しているものであ
る。
【0017】SE1は挿入検出センサであり、発光ダイ
オードと受光トランジスタを対向配置し構成された光学
検出器で媒体搬送路5を遮断する方向に光軸を透過させ
てある。この光軸を通帳2が遮断することにより生じる
受光トランジスタの出力変動を利用してON/OFF信
号を得ることができる。SE2は媒体幅検出センサであ
り、通帳2(同サイズの媒体を含む)を挿入しても光軸
を遮断できない位置に設けた光学検出器である。SE3
は印字部近傍に配置した印字位置出しセンサであり挿入
検出センサSE1と同様な構成である。
【0018】本実施の形態においては、通帳2の横幅
(W)を140mmとし、媒体突当基準から145mm
離れた位置に媒体幅検出センサSE2を配置する。また
通帳2以外、例えば伝票等の横幅は148mm以上と定
めてあることにする。図4に示す通帳情報例を示す関係
表と図5に示す開いた通帳の構成例を示す側面図、更に
図6に示す通帳の印字例を示す平面図及び図7に示す閉
じた通帳状態を示す説明図により「通帳」を説明する。
図4が補正値格納部19aに格納されている媒体情報の
1つである「通帳情報」である。図に示す例ではこの総
合口座通帳には媒体コード「01」が付与され、この媒
体コードによりこの通帳の諸特性がすべて管理されてい
る。まず、図5にも示すように中紙20aは6枚で構成
されている。よって、ページ数は13頁であり、第1頁
には「届出印」欄を配し、第2,3頁目には「定期預
金」欄、第4頁から第12頁までを「普通預金」欄、そ
して第13頁目には「約款」印刷欄を設けてある。同様
にページコードは第1頁から第13頁までにそれぞれ
「91」から「99 」を付与してある。
【0019】中紙は「連量83kg用紙」であることを
意味しており、直接的にこの数値情報を利用するもので
はないが、用紙の厚さを知ることができるので各ページ
において生じるセンターホールド部20bの段差量を計
算でき、この段差量によって補正値を設定する。なお、
補正量α、β、γ、δは実験的に求めて事前に記憶させ
ておくものとする。言うまでもなくページ厚は中紙枚数
により決定されるものであり、中央頁(第7頁)は同一
であり第1頁から第6頁までが開かれた状態では下頁側
が厚くなり、第8頁から第13頁までが開かれた状態で
は上頁側が厚くなる。その厚さの差が段差として生じ
る。
【0020】通帳2が開かれた状態(図5)で複数枚の
中紙20aが中央部のセンターホールド部20bで綴じ
合わされている。なお、一般的には図6に示すように印
字可能行数が24行程度のものが多い。
【0021】20cは通帳2の裏表紙に破線で示す位置
に設けた磁気ストライプであり、この通帳2の口座を開
設した利用者の口座番号、印字最終頁・行情報がデジタ
ルデータとして磁気記録してある。20dはページマー
クであり開かれた中紙20aの所定位置に予め印刷され
たページ識別情報である。このページマーク20dは予
め重複のないように付与されており、前述した補正値格
納部19aに当該情報が記憶・格納されているのは前述
の通りである。
【0022】図7に示すように通帳2はセンターホール
ド部20bで折り畳むことができ、その縦長さは図6に
示す縦長さ(L)の半分となる。よって、媒体搬送路5
に挿入された通帳2を搬送することにより前述した方法
により縦長さを測定することにより「閉通帳」と判定す
ることもできる。また、「通帳外サイズ」と判定された
ときには帳票や伝票類である可能性があり、処理が許容
されていれば通帳プリンタ1内に取込み印字処理を行え
る。その場合には搬送量の補正を行わないようにプログ
ラムしてある。
【0023】<印字媒体の搬送動作>本発明の第1の実
施の形態における通帳記帳処理動作を図8に示す動作フ
ローチャートと図9に示す通帳搬送状態を示す説明図に
より説明する。なお、Sは動作ステップを示す。
【0024】係員が最終記帳済み頁を開いて媒体挿入口
8から媒体突当基準面に通帳2の一側端を沿わせて挿入
すると共に、係員はキーボード部21から「通帳記帳」
取引きを指定すると表示部22に取引画面が表示され、
通帳プリンタ1が記帳モードに設定される(S1)。媒
体挿入口8から挿入された通帳2を挿入検出センサSE
1が検出する。制御部18は、所定の動作プログラムに
従って通帳プリンタ1の動作を開始させる。まず通帳2
を吸入することになり、フィードローラ4を回転させて
磁気R/W部9まで搬送する(S2)。
【0025】この吸入動作時に媒体幅検出センサSE2
の状態を確認する、通帳2が挿入された場合には媒体幅
検出センサSE2の光軸は遮断されていないはずであ
り、光軸が遮断されていれば通帳外サイズと判定する
(S3)。通帳外サイズの時には「媒体相違」として表
示部22に表示したり、図示せぬスピーカから短信音を
発生して係員への報知を行う(S4)。通帳2と判定
(この時点では幅寸法が通帳サイズであることのみ)し
て磁気ストライプ20cの読取りを行う(S5)。
【0026】磁気ストライプ20cの読取により得られ
た顧客口座情報をホストコンピュータ23に送信すると
共に(S6)、表示部22には口座番号等が所定の位置
に表示される。この時点ではホストコンピュータ23側
に格納している利用者情報は不明であるので磁気ストラ
イプ20cからの情報のみを表示することになる。
【0027】制御部18はLFモータ12を駆動させて
通帳2を更に搬送する。この搬送時にはページセンサ1
0の下部を通過するので、ページセンサ10を有効に制
御してページマーク20dを読取る(S7)。ページマ
ーク20dの読取り結果の解析と並行して通帳2は印字
スタンバイ位置まで搬送される(S8)。ホストコンピ
ュータ23では利用者口座毎に通帳最終印字済み行の存
在する頁情報や記帳電文を通帳プリンタ1に返信する
(S9)。なお、ステップS7〜ステップS8の間に印
字済み行の読取り検出処理を行うこともできるが省略す
る。
【0028】ホストコンピュータ23から受信した頁情
報とステップS7で通帳2から読取ったページ識別情報
が一致していることを確認して(S10)、補正値格納
部19a内から該当頁に対応して格納されている補正値
情報を読み出す。例えば総合口座通帳の第4頁であれ
ば、補正値α=2,β=3,γ=3,δ=−2というこ
とになる。
【0029】続けて制御部19は通帳2に対して受信し
た未記帳データを印字することになり、まず、印字開始
行まで吸入する。この吸入動作は通帳2の先端位置アド
レス値が目的値とするアドレス値と一致するようにLF
モータ12を回転駆動制御させる。図1に示すように通
帳2の先端が印字位置出しセンサSE3を通過した時点
で先端位置情報を基準値(ゼロ)とし、以降は図中Lt
寸法(ステップ数として管理)で示した量が搬送量とな
る。この搬送量に対して前述した補正値を加量すること
になる(S12)。
【0030】図9(a)に示す先端位置より奥(図中、
右方向)まで吸入する場合には補正値αが加量され、更
に図9(b)に示す位置より奥まで吸入する場合には補
正値βも加量されることになる。以下同様に図9(c)
に示す位置より奥では補正値γも加量されることになる
が、実動作では印字開始行が図9(c)に示すような位
置の場合で例えば総合口座通帳の第4頁の例であれば、
補正値α+β+γ=6となるので所定の搬送量に対して
6ステップ分が加量されてLFモータ12に与えられる
ことになる。なお、図9(d)に示すように通帳2の下
端が搬送ローラ対部を通過する印字開始行であれば、補
正値δも加量されることは言うまでもない。
【0031】第1行印字位置まで搬送された通帳2に対
して通帳印字部7により、印字処理が行われる(S1
3)。この印字処理がおこなわれてもホストコンピュー
タ23側に未記帳データが残っている場合には次行印字
が必要となり(S14)、次の印字行として制御部19
は目的位置となる先端位置アドレス値が搬送ローラ対の
位置アドレス値より大きくなるか否か、即ち、搬送ロー
ラ対位置を通帳2の先端やセンターホールド部及び後端
が通過するか否かを判定する(S15)。言うまでもな
く搬送ローラ対位置を通過する場合には次行への改行動
作に補正を加えるべく補正値格納部19a内から該当頁
に対応して格納されている補正値情報を読み出す(S1
6)。続けてホストコンピュータ23側から未記帳デー
タを受信するとともに(S17)、通帳2を次印字行ま
で改行(搬送)する。
【0032】ホストコンピュータ23側に未記帳データ
が残っていなくなったら通帳2を磁気R/W部9まで逆
搬送して磁気ストライプ情報の更新を行う(S18)。
磁気情報の更新が行われたらホストコンピュータ23に
処理終了を意味する信号を送信して(S19)、通帳2
を媒体挿入口8まで排出して係員に抜き取らせる(S2
0)。
【0033】ホストコンピュータ23側に図4に示す通
帳情報を格納しておき、未記帳データと共に受信するこ
とも可能であるが、個々の通帳プリンタ毎に補正値に差
異を設ける場合には通帳プリンタ1側に記憶する方がよ
い。
【0034】図9(e)〜(g)は通帳2の上頁側が厚
い場合を図示したもので、図9(e)においては図9
(a)と同様に通帳2の先端が搬送ローラ対に突入する
ことになるが、その頁厚によりずれ量に差異が出ること
が理解できる。更に、図9(f)ではセンターホールド
20bの通過時に通帳2を押し出すことになり、図9
(b)ではセンターホールド20bが搬送ローラ対に乗
り上げるので、そのずれ量は正逆方向にも異なる。図9
(g)と図9(c)についても同様であるので説明は省
略する。
【0035】本発明の第2の実施の形態を説明する。第
1の実施の形態と異なる点は、ページ毎に予め設定され
た補正を加えるのではなく、通帳印字部まで搬送する前
段階においてずれ量を実測して、印字部搬送時にそのず
れ量のフィードバックを行うものである。よって、印字
部前の搬送系(特にフィードローラとプレッシャロー
ラ)の構成や同一条件の制御機能を有する搬送系を設け
る。
【0036】図10は通帳プリンタの制御ブロック図で
あり、異なるところは媒体位置センサSE4〜SE7を
増加した点である。 図11は後述する第1の搬送ブロ
ック24の動作状態を示す説明図である。なお、図2に
示す一点鎖線内を第1の搬送ブロックとして符号24を
付け、図1に示す通帳印字部の搬送系を第2の搬送ブロ
ックとして説明する。
【0037】媒体位置センサSE4〜SE7は挿入検出
センサSE1等と同様に発光ダイオードと受光トランジ
スタを対向配置し構成された光学検出器で媒体搬送路5
を遮断する方向に光軸を透過させてある。この光軸を通
帳2が遮断することにより生じる受光トランジスタの出
力変動を利用してON/OFF信号を得ることができ
る。更にセンサ配設位置としては通帳2の先端やセンタ
ーホールド部及び後端が搬送ローラ対の中心に到達した
位置より下流に2mm程度離れた位置であり、所定の位
置アドレス値が付与されている。なお、すべての媒体位
置センサを前述した位置に配置することが必須条件では
なくアドレス値として明確に製造管理できる位置であれ
ば2mm等に限定されるものではない。
【0038】図11に従って、第1の搬送ブロック24
を通過する通帳2の動作を説明する。フィードローラ3
とプレッシャローラ4により挟持し、フィードローラ3
を回転させることにより通帳2が搬送される。この回転
はLFモータ12により行われるがそのステップ数をカ
ウンタ回路18aがカウントする、更に図示しない通帳
先端検出器を通過することにより通帳2の先端アドレス
が付与され、前記カウンタ回路18aが先端アドレス値
をLFモータ12の回転ステップ数に同期して更新し続
けている。
【0039】図11(a)に示す矢印A方向から搬送さ
れた通帳2が図示右側のフィードローラ4部に進入す
る、この進入時にずれが発生しなければ媒体位置センサ
SE4の位置アドレス値と先端位置アドレス値が一致す
ることになる。ずれが生じると先端位置アドレス値が位
置アドレス値と同一になっても媒体位置センサSE4は
ON信号を発しない。ここで、媒体位置センサSE4が
ONするまでLFモータ12に回転を指示し、ONした
時点での先端位置アドレス値と媒体位置センサSE4の
位置アドレス値とを比較して、その差をずれ量(α)に
する。
【0040】同様に媒体位置センサSE5においてはず
れ量(β)を、媒体位置センサSE6においてはずれ量
(γ)を、媒体位置センサSE7においてはずれ量
(δ)を演算することになる。なお、図11(d)に示
すように媒体後端がフィードローラ4から離れるときに
は、押し出す力が作用して媒体位置センサSE7がON
した時点での先端位置アドレス値は媒体位置センサSE
4の位置アドレス値に到達していないが、この場合ずれ
量(α)は負の値になる。
【0041】このようにして得られたずれ量はそのまま
補正量(α〜δ)として、一時的に記憶部19に格納
(例えばRAMに格納)する。第1の搬送ブロック24
で検出した補正量はそのまま第2の搬送ブロック部、即
ち通帳印字部7における印字搬送時に図9(a)〜
(d)に示すそれぞれの位置にて自動的に補正量(α〜
δ)として加量して搬送することになる。
【0042】媒体位置センサSE6,SE7は図11
(c),(d)に示す位置に設けて説明したが、これに
限定されるものではなく、例えば通帳下端側に媒体位置
センサSE8,SE9として配置してOFF検出により
ずれ量を検出してもよい。
【0043】このように第1の搬送ブロックで検出した
補正量を下流での印字処理時に利用するので、通帳の開
きぐせなどに差異があってもその通帳状態に応じた補正
量が加わるので所望する位置への印字が正確に行える。
一般的には同一通帳上に搬送ローラ対が3個以上が掛合
すれば、ずれ量を無視できる程度まで減少できるので搬
送ローラ対の数を増すことに効果はあるが装置質量や製
造コストの上昇となる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明した本発明は次の効果を奏す
る。印字改行中に通帳の先端や綴部及び後端が搬送ロー
ラ対位置を通過する際に、先端の突入や綴部の乗り上げ
時に発生する負荷変動により位置ずれが発生しても改行
時に補正ができる。よって、常時圧接させた搬送ローラ
対で通帳を挟持し搬送する通帳搬送手段を提供できるの
で、装置の小型軽量化、更に、低価格化や保守の容易化
等が実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通帳プリンタの要部構成を示す側面図
である。
【図2】本発明の通帳プリンタを示す概略側面図であ
る。
【図3】本発明の通帳プリンタの制御ブロック図であ
る。
【図4】本発明の通帳情報例を示す関係表である。
【図5】本発明の開いた通帳の構成例を示す側面図であ
【図6】本発明の通帳印字例を示す平面図である。
【図7】本発明の閉じた通帳状態を示す平面図である。
【図8】本発明の通帳記帳処理を示す動作フローチャー
トである。
【図9】本発明の動作状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の通帳プリンタの
制御ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の動作状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 通帳プリンタ 2 通帳 3 プレッシャローラ 4 フィードローラ 7 通帳印字部 7a 印字ヘッド 10 ページセンサ 12 LFモータ 16 ドライバ回路 18 制御部 18a カウンタ回路 19 記憶部 19a 補正値格納部 20a 中紙 20b センターホールド部(綴部) 20c 磁気ストライプ 20d ページマーク 24 第1の搬送ブロック SE1 挿入検出センサ SE2 媒体幅検出センサ SE3 印字位置出しセンサ SE4〜SE9 媒体位置センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字桁方向と平行な綴部を有する通帳
    と、 回転駆動されるフィードローラと該フィードローラに圧
    接し回転自在なプレッシャローラ間に前記通帳を挟持さ
    せて搬送する搬送ローラ対を少なくとも通帳印字部の前
    後に配設すると共に、 上流側の前記搬送ローラ対と前記通帳印字部間に通帳先
    端の通過を検出する先端検出器を配した通帳搬送手段
    と、 前記通帳のページ毎に予め付与されているページ識別情
    報を読取るページ識別手段と、 前記ページ識別情報に対応づけて前記搬送ローラ対の回
    転駆動量の補正値を格納した補正値格納部と、 搬送される前記通帳の先端位置情報を更新,管理する先
    端位置管理手段とを設け、 前記通帳が前記先端検出器を通過する前に前記ページ識
    別手段によりページ識別情報を読取り、前記通帳が前記
    通帳印字部を通過する際には、前記ページ識別情報と前
    記先端位置管理手段からの先端位置情報に基づいて前記
    補正値格納部から補正値を読み出して前記搬送ローラ対
    の回転駆動量を補正することを特徴とする通帳プリン
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通帳プリンタにおいて、 前記回転駆動量の補正は搬送される前記通帳の先端位置
    情報に基づいて実行され、前記通帳の先端,綴部及び後
    端が前記搬送ローラ対部を通過する位置毎に設定してあ
    る通帳プリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の通帳プリンタにおいて、 前記回転駆動量の補正は前記搬送ローラ対部を、通帳先
    端が通過する際には加量され、綴部が通過する際にはペ
    ージ識別情報により加量又は減量され、後端が通過する
    際には減量される通帳プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の通帳プリンタにおいて、 前記回転駆動量の補正量はページ識別情報に基づいて判
    定されるページ厚により差異が設けられている通帳プリ
    ンタ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の通帳プリンタにおいて、 前記通帳搬送手段には通帳サイズ識別部を付加し、該通
    帳サイズ識別部が通帳サイズと判定した時のみに補正量
    が設定される通帳プリンタ。
  6. 【請求項6】 印字桁方向と平行な綴部を有する通帳
    と、 回転駆動されるフィードローラと該フィードローラに圧
    接し回転自在なプレッシャローラ間に前記通帳を挟持さ
    せて搬送する搬送ローラ対を所定の間隔で配した第1の
    搬送ブロックと、 該第1の搬送ブロックと同一条件下で通帳印字部に配設
    した第2の搬送ブロックと、 前記第1の搬送ブロックにおける搬送ずれ量を検出する
    搬送ずれ検出手段と、 前記搬送ずれ検出手段が検出した搬送ずれ量を一時的に
    格納する記憶部と、 搬送される前記通帳の先端位置情報を更新,管理する先
    端位置管理手段とを設け、 前記搬送ずれ検出手段により前記第1の搬送ブロックに
    おける搬送ずれ量を検出し、第2の搬送ブロックにおけ
    る通帳搬送時に前記記憶部から前記搬送ずれ量を読み出
    して補正量として搬送ローラ対の回転駆動量に加えるこ
    とを特徴とする通帳プリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の通帳プリンタにおいて、 前記回転駆動量の補正は搬送される前記通帳の先端位置
    情報に基づいて実行され、前記通帳の先端,綴部及び後
    端が前記搬送ローラ対部を通過する位置毎に設定してあ
    る通帳プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109849510A (zh) * 2018-11-13 2019-06-07 温州华天软件科技有限公司 一种高效的运单打印装置

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