JP2001112387A - 両軸受リールの遠心制動装置 - Google Patents

両軸受リールの遠心制動装置

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JP2001112387A
JP2001112387A JP29657499A JP29657499A JP2001112387A JP 2001112387 A JP2001112387 A JP 2001112387A JP 29657499 A JP29657499 A JP 29657499A JP 29657499 A JP29657499 A JP 29657499A JP 2001112387 A JP2001112387 A JP 2001112387A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受リールの遠心制動装置において、制動
力の調整を細かく行えるようにする。 【解決手段】 遠心ブレーキ機構は、制動部材51と、
制動部材51に接触可能に配置された移動部材52a〜
52fと、移動部材52a〜52fのうち3つの移動部
材52a、52c、52eを制動部材51に接触不能な
非作用姿勢と接触可能な作用姿勢とに切り換え可能な切
換機構59と、制動部材51をスプール軸方向に移動さ
せる移動機構54とを有している。移動部材52a〜5
2fは、回転部材53に立設されたガイド軸56a〜5
6fに移動自在に装着されている。ガイド軸56a、5
6c、56eの断面は横長の台形であり、残りのガイド
軸56b、56d、56fの断面は縦長の台形である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心制動装置、特
に、リール本体に回転自在に設けられたスプールを遠心
力により制動する両軸受リールの遠心制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】主にルアーフィッシングに用いられるベ
イトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティン
グ時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くな
ることによって生じるバックラッシュを防ぐために、制
動力をスプールに作用させることが一般に行われてい
る。この種の制動装置として、スプールの回転により生
じる遠心力を利用してスプールを制動する遠心制動装置
を有するものが知られている。
【0003】この従来の遠心制動機構は、たとえば、ス
プールに連動して回転する回転部材と、回転部材に放射
状に設けられた複数のガイド軸と、各ガイド軸の両端部
に軸方向に移動自在に装着された複数の移動部材と、リ
ール本体に回転不能に設けられた制動部材とを備えてい
る。制動部材は移動部材の外周側に配置された筒状の部
材である。
【0004】前記従来の遠心制動機構では、スプールが
回転すると、ガイド軸に装着された移動部材に遠心力が
作用して移動部材がスプール軸外方に向けて移動する。
そして、制動部材に接触してスプールが制動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の遠心制動装
置において遠心力が作用すると、全ての移動部材が同時
に移動してしまうので、一定の制動力しか生じない。そ
こで、この制動力を調整するためには、移動部材をガイ
ド軸から取り外して制動部材に接触する移動部材を減少
させることが行われている。しかし、制動力は移動部材
の数に依存するので、制動力を細かく調整しにくい。
【0006】本発明の課題は、両軸受リールの遠心制動
装置において、制動力の調整を細かく行えるようにする
ことにある。本発明の別の課題は、制動特性が異なる複
数の移動部材を有する遠心制動装置において、移動部材
の組み間違いを防ぐことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの遠心制動装置は、リール本体に回転自在に装着され
たスプールを遠心力により制動する両軸受リールの遠心
制動装置であって、リール本体に対して回転が制限され
た制動部材と、スプールに連動して回転する回転部材
と、回転部材に放射状に立設された複数のガイド軸と、
ガイド軸にそれぞれ移動自在に装着されスプールの回転
による遠心力により制動部材に向けて移動して制動部材
に接触可能な少なくともいずれか1つの制動特性が異な
る複数の移動部材とを備えている。
【0008】この遠心制動装置では、複数の移動部材の
うち少なくともいずれか1つの制動特性が異なるように
なっている。したがって、制動特性が異なる移動部材を
多種多様に組み合わせることによって、制動力を細かく
調整することができる。発明2に係る遠心制動装置は、
発明1の遠心制動装置において、制動特性の異なる移動
部材は、それぞれ対応するガイド軸にのみ装着可能であ
る。
【0009】制動特性が異なる複数の移動部材を有する
制動装置では、たとえば複数のガイド軸が全て同一であ
ると、制動特性の異なる移動部材をいずれのガイド軸に
も自由に装着できる。このため、移動部材をバランスよ
く配置するために所定のガイド軸に対応させて各移動部
材を装着する際、制動特性の異なる移動部材の組み間違
いを起こすおそれがある。
【0010】そこで、発明2に係る遠心制動装置では、
制動特性の異なる移動部材は対応する所定のガイド軸に
のみ装着されるようになっているので、移動部材の装着
位置の錯誤による組み間違いを防ぐことができる。した
がって、対応する移動部材を所定のガイド軸に確実に装
着できるので、所望の制動力を生じさせることができ
る。
【0011】発明3に係る遠心制動装置は、発明2の遠
心制動装置において、ガイド軸は、制動特性の異なる移
動部材のそれぞれに対応して横断面形状が異なってい
る。この場合、ガイド軸の横断面形状の差異により、所
定のガイド軸にそれぞれ対応する移動部材のみを装着す
ることができる。発明4に係る遠心制動装置は、発明3
の遠心制動装置において、ガイド軸は、横断面形状がス
プールの回転軸に直交する面に対して非対称になるよう
に形成されている。
【0012】この場合、移動部材はガイド軸に対して回
り止めがなされているので、所定の向きに位置決めする
ことができる。発明5に係る遠心制動装置は、発明4の
遠心制動装置において、ガイド軸は、横断面形状が台形
状に形成されている。発明6に係る遠心制動装置は、発
明1から5のいずれかの遠心制動装置において、移動部
材は少なくともいずれか1つの質量が異なることにより
制動特性が異なる。
【0013】この場合、移動部材の質量を異ならせるこ
とにより遠心力に差異が生じるので、制動特性を調整で
きる。発明7に係る遠心制動装置は、発明1から6のい
ずれかの遠心制動装置において、移動部材は少なくとも
いずれか1つの摩擦係数が異なることにより制動特性が
異なる。
【0014】この場合、たとえば移動部材の材質を変え
たり、制動部材との接触部分の形状を異ならせて摩擦係
数を異なるようにして、各移動部材の制動特性を異なる
ようにすることができる。発明8に係る遠心制動装置
は、発明1から7のいずれかの遠心制動装置において、
複数の移動部材の少なくともいずれか1つを異なる位置
に変位させることにより、制動部材に接触不能な非作用
姿勢と接触可能な作用姿勢とに切り換え可能な切換手段
をさらに備えている。
【0015】この場合、切換手段により移動部材を非作
用姿勢と作用姿勢とに切り換えることができるので、最
大制動力や最小制動力や制動力の変化の割合を変更する
ことができる。このため、制動力の調整範囲を変更する
ことができ、仕掛けの重さや釣法などにより制動力を自
由に調整できる。発明9に係る遠心制動装置は、発明8
の遠心制動装置において、切換手段は、移動部材をガイ
ド軸の異なる軸方向位置に移動させることにより2つの
姿勢に切り換え可能である。
【0016】この場合、移動部材をガイド軸の異なる軸
方向に移動させるだけで、移動部材の姿勢を簡単に切り
換えできる。ここでは、この切換手段を有している移動
部材と有していない移動部材とで制動特性を異ならせる
ことができる。また、切換手段を有している複数の移動
部材において、非作用姿勢にある移動部材と作用姿勢に
ある移動部材とで制動特性を異ならせることができる。
【0017】発明10に係る遠心制動装置は、発明1か
ら9のいずれかの遠心制動装置において、制動部材はス
プールの回転軸方向に移動自在であり、移動部材は制動
部材の回転軸方向の移動により制動部材に異なる個数で
接触可能である。この場合、位置が異なるガイド軸の本
数に依存することなく制動力をさらに細かく調整でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】[全体構成]本発明の一実施形態
を採用した両軸受リールは、図1に示すように、主にル
アーフィッシングに用いられるベイトリールであり、リ
ール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプー
ル回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に
配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えてい
る。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、アーム部2
aの両端に回転自在に装着された把手部2bとを有する
ダブルハンドル型のものである。ハンドル2のアーム部
2aの外側面はつなぎ目がない滑らかな面で構成されて
おり、釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0019】リール本体1は、図2に示すように、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6及び第2側カバー7と、フレーム5の上部に装着さ
れたサムレスト10(図1参照)とを有している。フレ
ーム5は、所定の間隔を開けて互いに対向するように配
置された1対の側板8、9と、これらの側板8、9を連
結する複数の連結部(図示せず)とを有している。
【0020】ハンドル2側の第2側カバー7はねじによ
り側板9に着脱自在に固定されている。ハンドル2と逆
側の第1側カバー6はバヨネット構造14によりフレー
ム5の側板8に着脱自在に装着されている。ハンドル2
と逆側の側板8には、スプール12が通過可能な開口8
aが形成されている。フレーム5内には、スプール12
と、スプール12内に釣り糸を均一に巻き付けるための
レベルワインド機構15と、クラッチ機構13の切り換
え操作を行うとともにサミングを行う場合の親指の当て
となるクラッチ操作レバー17とが配置されている。フ
レーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2から
の回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に
伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、ク
ラッチ操作レバー17の操作に応じてクラッチ機構13
の係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、糸繰り出
し時にスプール12を制動するドラグ機構21と、スプ
ール軸16を両端で挟んで制動するキャスティングコン
トロール機構22とが配置されている。また、開口8a
には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるため
の遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0021】スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側に一体に形成された筒状
のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通する
スプール軸16にたとえばセレーション結合により回転
不能に固定されている。
【0022】スプール軸16は、側板9を貫通して第2
側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は第2
側カバー7に形成されたボス部29に軸受35bにより
回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端
は、遠心ブレーキ機構23内で軸受35aにより回転自
在に支持されている。レベルワインド機構15は、1対
の側板8、9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒
25内に回転自在に配置されたウォームシャフト26
と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフ
ト26の端部には、ギア機構18を構成するギア28a
が固定されている。またウォームシャフト26には螺旋
状溝26aが形成されており、ラインガイド27がこの
螺旋状溝26aに噛み合っている。このため、ギア機構
18を介してウォームシャフト26が回転させられるこ
とにより、ラインガイド27はガイド筒25によって往
復移動する。釣り糸は、このラインガイド27内に挿通
され、スプール12に均一に巻き付けられる。
【0023】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状
のピニオンギア32と、前述のウォームシャフト26端
部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不
能に固定されギア28aに噛み合うギア28bとを有し
ている。ピニオンギア32は、側板9を貫通して配置さ
れ中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、ス
プール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。ピ
ニオンギア32は、図2右端部外周に形成されメインギ
ア31に噛み合う歯部32aと、他端側に形成された噛
み合い部32bとを有している。歯部32aと噛み合い
部32bとの間にはくびれ部32cが設けられている。
噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端面に形成さ
れた凹溝からなり、そこにスプール軸16を径方向に貫
通するクラッチピン16aが係止される。ここではピニ
オンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bの
凹溝とスプール軸16のクラッチピン16aとが離脱す
ると、ハンドル軸30からの回転はスプール12に伝達
されない。この噛み合い部32bの凹溝とクラッチピン
16aとによりクラッチ機構13が構成される。
【0024】クラッチ操作レバー17は、図2に示すよ
うに、1対の側板8、9間の後部でスプール12後方に
配置されている。フレーム5の側板8、9には長孔(図
示せず)が形成されており、クラッチ操作レバー17を
固定するクラッチカム(図示せず)がこの長孔を貫通し
ている。クラッチ操作レバー17は、長孔に沿って上下
方向にスライドする。クラッチ係脱機構19は、クラッ
チヨーク40を有している。クラッチ係脱機構19は、
クラッチ操作レバー17の回動によりクラッチヨーク4
0をスプール軸の軸芯と平行に移動させる。また、ハン
ドル軸30が糸巻き取り方向に回転すると自動的にクラ
ッチ機構13がオンするようにクラッチヨーク40を移
動させる。
【0025】このような構成において、通常状態では、
ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置して
おり、その噛み合い部32bとスプール軸16のクラッ
チピン16aとが係合してクラッチオン状態となってい
る。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア3
2が外方に移動した場合には、噛み合い部32bとクラ
ッチピン16aとの係合が外れクラッチオフ状態とな
る。
【0026】キャスティングコントロール機構22は、
ボス部29の外周側に形成された雄ネジ部に螺合する有
底筒状のキャップ45と、キャップ45の底部に装着さ
れた摩擦プレート46と、ブレーキケース55(後述)
に装着された摩擦プレート47とを備えている。両摩擦
プレート46、47は、スプール軸16の両端に接触し
てスプール軸16を挟持するものであり、キャップ45
を回して両摩擦プレート46、47で発生する挟持力を
調整することでスプール12の制動力を調整できる。
【0027】[遠心ブレーキ機構の構成]遠心ブレーキ
機構23は、図3及び図4に示すように、ブレーキケー
ス55にスプール軸方向に移動自在かつ回転不能に装着
された制動部材51と、制動部材51に接触可能に放射
状に配置された6つの移動部材52a〜52fと、6つ
の移動部材52a〜52fのうち3つの移動部材52
a、52c、52eを制動部材51に接触不能な非作用
姿勢と接触可能な作用姿勢とに切り換え可能な切換機構
59と、制動部材51をスプール軸方向に移動させる移
動機構54とを有している。
【0028】ブレーキケース55は、有底短筒状の部材
であり、その内周側に内方に突出する筒状のつまみ収納
部55a(図4参照)が形成され、つまみ収納部55a
の内側底部にさらに内方に突出する筒状の軸受収納部5
5b(図4参照)が形成されている。つまみ収納部55
aの底部には外方に突出する棒状のつまみ支持部55c
が形成されている。軸受収納部55bには、スプール軸
16を支持する軸受35aが配置され、その内側底部に
は、キャスティングコントロール機構22の摩擦プレー
ト47が装着されている。つまみ支持部55cは、移動
機構54の制動つまみ70(後述)を回動自在に支持す
るために設けられている。つまみ収納部55aの周面に
は、周方向に間隔を隔ててスプール軸方向に沿って3つ
貫通溝55dが形成され、つまみ支持部55cの基端部
外周部には、制動つまみ70の回動量を規制するための
回動規制突起55eが形成されている。つまみ支持部5
5cの外周面には、丸穴55fが径方向に沿って形成さ
れている。
【0029】ブレーキケース55は、ビス49(図2参
照)により第1側カバー6に固定されている。つまり、
ブレーキケース55はリール本体1の一部を構成してい
る。ブレーキケース55の外周面には、図3及び図4に
示すように、バヨネット構造14を構成する突起部14
aが周方向に間隔を隔てて3箇所形成されている。な
お、開口8aには、この突起部14aに対向する位置に
係止爪14bが形成されている。係止爪14bは開口8
aから外方かつ内周側に突出して形成されている。
【0030】制動部材51は、図4に示すように、ブレ
ーキケース55の内周面に近接して配置される外筒部5
1aと、ブレーキケース55のつまみ収納部55aの外
周面に嵌合する内筒部51bと、両筒部51a、51b
をつなぐ壁部51cとを有する筒状部材である。外筒部
51aの内周面には、たとえば銅系合金製のブレーキラ
イナ57が固定されている。このブレーキライナ57が
移動部材52a〜52fに接触する。内筒部51bの内
周面には、周方向に間隔を隔てて3つのカムピン51d
が内方に突出して設けられている。このカムピン51d
は、ブレーキケース55の貫通溝55dに係止されて制
動部材51がブレーキケース55に対して回転不能に連
結される。このカムピン51dは、さらに貫通溝55d
を貫通して内方に突出し、回転カム機構74を構成して
いる。外筒部51aの外周面には、環状溝51eが形成
されている。環状溝51eには、Oリング58が装着さ
れ、このOリング58により制動部材51の軸方向の動
きを抵抗感がある滑らかな動きにしている。
【0031】移動部材52a〜52fは、回転部材53
に立設されたガイド軸56a〜56fに径方向(ガイド
軸56a〜56fの軸方向)に移動自在に装着されてい
る。回転部材53は、スプール軸16にセレーションな
どの適宜の係合手段により回転不能かつ軸方向移動不能
に固定されスプール12に連動して回転する。回転部材
53は、スプール軸16に固定されるボス部53aと、
ボス部53aから外方に延びる筒状部53bと、筒状部
53bの外周面から径方向外方に延びる円板部53cと
を有しており、円板部53cは、ブレーキケース55の
軸受収納部55bの径方向外方に配置される。
【0032】回転部材53の円板部53cには、図6に
示すように、周方向に間隔を隔てて外周面側に開口する
6つの概ね矩形の凹部60a〜60fが形成されてい
る。この凹部60a〜60fにガイド軸56a〜56f
が放射状に立設されている。このうち、3つの凹部60
a、60c、60eと残りの3つの凹部60b、60
d、60fとは異なる構造である。すなわち構造が異な
る凹部が交互に配置されている。凹部60a、60c、
60eは、開口部における周方向に対向する壁面に、互
いに近づくように突出して形成された1対の抜け止め突
起61を有するとともに、抜け止め突起61の内周側に
間隔を隔てて配置され同様に互いに近づくように突出し
て形成された1対の固定突起62を有している。固定突
起62は、移動部材52a、52c、52eを作用姿勢
と非作用姿勢とに切り換える切換機構59を構成してい
る。一方、凹部60b、60d、60fは、抜け止め突
起61のみを有している。このため、凹部60b、60
d、60fには、切換機構59が設けられていない。
【0033】ガイド軸56a〜56fは、凹部60a〜
60fの底部に径方向に沿って立設されている。ガイド
軸56a、56c、56eと残りのガイド軸56b、5
6d、56fは、それぞれ断面が異なる台形の軸部材で
ある。図7(a)に示すように、ガイド軸56a、56
c、56eの断面はスプール軸16に直交する面に対し
て非対称な横長の台形であり、図7(b)に示すよう
に、残りのガイド軸56b、56d、56fの断面はス
プール軸16に直交する面に対して非対称な縦長の台形
である。また、ガイド軸56a、56dは、図5(a)
に示すように、最もスプール軸方向外方(図5左側)に
立設されており、ガイド軸56b、56eは、図5
(b)に示すように、最もスプール軸方向内方(図5右
側)に立設され、ガイド軸56c、56fは、図5
(c)に示すように、両者の中間位置に立設されてい
る。つまり、6本のガイド軸56a〜56fは、スプー
ル軸方向の3箇所にずれて配置されている。
【0034】移動部材52a〜52fは、ガイド軸56
a〜56fにスプール径方向(ガイド軸軸方向)に摺動
自在に設けられ、制動部材51のスプール軸方向の移動
により制動部材51のブレーキライナ57に異なる数で
接触するものである。6つの移動部材52a〜52f
は、概ね直方体形状の弾性を有する合成樹脂製の部材で
ある。このうち3つの移動部材52a、52c、52e
の質量は、残りの3つの移動部材52b、52d、52
fの質量よりも大きくなっている。このため、移動部材
52a、52c、52eに作用する遠心力は移動部材5
2b、52d、52fの遠心力よりも大きくなるので、
制動力が大きくなる。
【0035】移動部材52a〜52fは、図5及び図6
に示すように、ガイド軸56a〜56fに各別に案内さ
れる略直方体形状の本体部63と、本体部63の内側端
部(図5下側端部)に一体で形成され、本体部63から
回転方向の両方向(図5紙面直交方向)に突出した1対
の移動突起64と、本体部63の外側端部(図5上側端
部)に一体形成され、本体部63からスプール軸方向の
内側方向(図5右方向)に突出した接触部65とを有し
ている。
【0036】本体部63の内部には、スプール軸16の
径方向に沿って、ガイド孔67が貫通しており、このガ
イド孔67にガイド軸56a〜56fがはめ込まれて、
移動部材52a〜52fがガイド軸56a〜56fに径
方向移動自在に案内される。また、移動部材52a、5
2c、52eのガイド孔67は断面が横長の台形になる
ように形成されており、ガイド軸56a、56c、56
eの断面と同形状である。そして、残りの3つの移動部
材52b、52d、52fのガイド孔67は、断面が縦
長の台形になるように形成されており、残りのガイド軸
56b、56d、56fの断面と同形状である。このた
め、各ガイド軸56a〜56fに対応する各移動部材5
2a〜52fをそれぞれ装着することができ、移動部材
52a〜52fの組み間違いを防止できる。また、各断
面形状は台形であるので、移動部材52a〜52fをガ
イド軸56a〜56fに対して所定の向きに位置決めす
るとともに、回り止めを行うことができる。
【0037】移動突起64は、1対の固定突起62及び
抜け止め突起61に係止されるように突出している。こ
の移動突起64が固定突起62と抜け止め突起61との
間に配置されると、移動突起64に係止されて移動部材
52a〜52fの脱落が防止される。この位置に配置さ
れた移動部材52a、52c、52eの姿勢が作用姿勢
である。また、移動部材52a、52c、52eが径方
向内方に押し込まれて固定突起62より内方に配置され
ると、固定突起62により移動突起64が係止されて移
動部材52a、52c、52eが制動部材51に接触で
きなくなる。この位置に配置された姿勢が非作用姿勢で
ある。この固定突起62と移動突起64により切換機構
59が構成される。このため、制動部材51に接触可能
な移動部材52a、52c、52eの数を調整できる。
【0038】接触部65の一方には径方向外方に突出す
る接触凸部66が突出している。接触凸部66は、制動
部材51のブレーキライナ57の内周面(制動面)に接
触する凸部であり、制動部材51の内周面に沿うように
周方向(紙面直交方向)で円弧状に形成されている。こ
れらの移動部材52a〜52fの接触凸部66は、3つ
の異なるスプール軸方向位置で制動部材51に接触可能
である。
【0039】したがって、この実施形態では、制動力を
3段階に調整可能である。この3段階の制動力は、移動
部材52a〜52fの接触凸部66の方向(装着状態)
や制動部材51に接触可能な移動部材52a〜52fの
数などにより細かく変更可能である。たとえば、この実
施形態では、制動部材51に接触する移動部材52a〜
52fの数が、制動部材51の軸方向の移動により、移
動部材52a〜52f全部が接触して6個、移動部材5
2a、52c、52d、52fが接触して4個、移動部
材52a、52cが接触して2個の順に変化する。この
移動部材52a〜52fが制動部材51に接触する各段
階での数は、前述したように釣り人の好みや使用するル
アーの種類や重さなどにより自由に変更可能である。し
かも、移動部材52a、52c、52eは、非作用姿勢
と作用姿勢とに切り換え可能なため、制動力をより小さ
な範囲で調整することができる。このため、制動力の調
整範囲も変更できる。
【0040】移動機構54は、図3及び図4に示すよう
に、リール本体1に回動自在に設けられた制動つまみ7
0と、制動つまみ70の回動をスプール軸方向の移動に
変換して制動部材51を往復移動させる回転カム機構7
4とを有している。制動つまみ70は、ブレーキケース
55のつまみ支持部55cに装着されており、つまみ支
持部55cの先端にねじ込まれたボルト76によりワッ
シャ77を介して回動自在に固定されている。制動つま
み70は、つまみ支持部55cに装着される筒状のボス
部71と、ボス部71の外周側に間隔を隔てて配置され
る筒状のカム部72と、ボス部71とカム部72とをつ
なぐ円板状の操作部73とを有している。ボス部71と
つまみ支持部55cとの間には、制動つまみ70を周方
向の3箇所で位置決めするための位置決め機構75が装
着されている。位置決め機構75は、丸穴55f内に配
置されている。ボス部71の先端には、切欠き部71a
が周方向に1箇所形成されており、この切欠き部71a
がつまみ支持部55cに形成された回転規制突起55e
に係止されることにより、制動つまみ70の回動範囲が
たとえば、90度程度に制限されている。カム部72に
は、たとえば周方向に間隔を隔てて3箇所の回転カム機
構74を構成するカム溝80が径方向に貫通して形成さ
れている。
【0041】各カム溝80は、軸方向及び周方向の異な
る位置に等間隔に所定の周方向長さで形成された3つの
制動溝80aと、各制動溝を連結する斜行溝80bとを
有しており、概ねカム部72において斜めに形成されて
いる。操作部73は、図1及び図3に示すように、外方
に突出する2つの突出部73a、73bを有している。
このうち、一方の突出部73bには、径方向に沿った溝
からなる指針73cが形成されている。第1側カバー6
の指針73cの周囲には、図1に示すように、min及
びmaxの文字が刻印されており、これらの間における
指針73cの位置が制動力の程度を表している。
【0042】回転カム機構74は、制動部材51の内周
面から突出する3つのカムピン51dと、カムピン51
dが係合するカム溝80により構成されている。このよ
うなカムピン51dとカム溝80の係合により、制動つ
まみ70の回動が回転カム機構74の軸方向の移動に変
換される。しかも、カムピン51dが3箇所の制動溝8
0aに係合すると、軸方向の3箇所で回転カム機構74
が位置決めされる。
【0043】ここで、カムピン51dが最も先端側(図
3右側)の制動溝80aに係合すると、制動部材51が
前進して図4に示すスプール12に最も接近した位置に
配置され、制動部材51のブレーキライナ57に接触す
る移動部材52a〜52fの数が最大になり、制動力が
最大になる。また、最も基端側(図3左側)の制動溝8
0aに係合すると、図8に示す位置に制動部材51が後
退してスプール12から最も離反した位置に配置され、
制動部材51に接触する移動部材52a〜52fの数が
最小になり、制動力が最小になる。
【0044】[リールの動作]通常の状態ではクラッチ
ヨーク40は内方に押されておりクラッチオンの状態で
ある。この結果、ハンドル2からの回転力はハンドル軸
30、メインギア31、ピニオンギア32及びスプール
軸16を介してスプール12に伝達され、スプール12
が糸巻き取り方向に回転する。このとき、遠心ブレーキ
機構23の移動部材52a〜52fに遠心力が作用し移
動部材52a〜52fが径方向外方に移動するが、スプ
ール12の回転速度が遅いため、制動力がそれほど大き
くならず、ハンドル2の回転の邪魔になることはない。
もし制動力を抑える必要があるのであれば、制動つまみ
70を回転させて、図6に示すように、最も制動力が弱
い位置に制動部材51を配置すればよい。
【0045】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるために制動つまみ70を回動させて制動
力を調整する。制動つまみ70を図1の矢印A方向に回
転させると、回転カム機構74により制動部材51がス
プール12側から後退し、制動部材51に接触する移動
部材52a〜52fの数が徐々に減少し、制動力が徐々
に弱くなる。そして、指針73cが「min」を示す位
置まで制動つまみ70が回転すると、図8に示す位置に
制動部材51が配置され、制動力が最も弱くなる。
【0046】続いて、クラッチ操作レバー17を下方に
押す。クラッチ操作レバー17の移動によりクラッチヨ
ーク40が外方に移動し、ピニオンギア32が同方向に
移動する。この結果、クラッチオフ状態となる。このク
ラッチオフ状態では、ハンドル軸30からの回転はスプ
ール12及びスプール軸16に伝達されず、スプール1
2は自由回転状態になる。クラッチオフ状態としてクラ
ッチ操作レバー17に置いた親指でスプールをサミング
しながらスプール軸16が鉛直面に沿うようにリールを
軸方向に傾けて釣竿を振ると、ルアーが投げられスプー
ル12が糸繰り出し方向に勢いよく回転する。
【0047】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材53に伝達される。回転部材53が回転
すると、移動部材52a〜52fが制動部材51に摺接
して遠心ブレーキ機構23によりスプール12が制動さ
れバックラッシュを防止できる。また、万一スプール1
2でバックラッシュが生じても、第1側カバー6がバヨ
ネット構造14により簡単に着脱できるので、バックラ
ッシュを容易に解消できる。
【0048】また、重さが異なるルアーに取りかえると
きには、ルアーの重さに応じて制動つまみ70を回動さ
せ制動力を調整する。ここでは、外部に露出した制動つ
まみ70を回動するだけで遠心力による制動力を細かく
簡単に調整できる。しかも、切換機構59により3つの
移動部材52a、52c、52eを制動部材51のブレ
ーキライナ57に接触する作用姿勢と接触しない非作用
姿勢とに切り換えできるので、制動力の調整範囲を変更
できる。
【0049】この両軸受リールの遠心ブレーキ機構23
では、3つの移動部材52a、52c、52eと残りの
3つの移動部材52b、52d、52fとでは、質量が
異なっている。すなわち、制動特性が異なっている。し
たがって、これらの移動部材52a〜52fによって制
動力を調整することができる。また、ガイド軸56a、
56c、56eの断面は横長の台形になるように形成さ
れており、残りのガイド軸56b、56d、56fの断
面は断面が縦長の台形になるように形成されている。こ
のように、両者の断面形状が異なっているので、移動部
材52a〜52fのガイド軸56a〜56fへの組み間
違いを防止できる。
【0050】[他の実施形態] (a) 前記実施形態では、回転カム機構74により回
転部材53を移動させたが、ねじ等の他の変換機構によ
り移動させてもよい。 (b) 図9に示すように、制動部材51ではなく回転
部材53を軸方向に移動させて制動力を調整する構成に
してもよい。この実施形態では、回転部材53をスプー
ル軸16に回転不能かつ軸方向移動自在に支持し、かつ
回転部材53を軸受35aによりブレーキケース55に
回転自在に装着している。そして、回転する回転部材5
3をスプール軸方向にスムーズに移動させるために、回
転しない軸受35aの外輪をスプール軸方向に移動機構
54によって移動させ、この軸受35aを介して回転部
材53をスプール軸方向に移動させている。
【0051】なお、この実施形態では、回転部材53が
スプール軸方向に移動するため、制動部材51はブレー
キケース55に固定されている。 (c) 前記実施形態では、3つの移動部材52a、5
2c、52eのみを切り換え可能にしたが、全ての移動
部材を切り換え可能にしてもよい。 (d)前記実施形態では、回転部材53は、スプール軸
16に固定されていたが、スプール12に固定してもよ
い。
【0052】(e)前記実施形態では、移動部材52a
〜52fは、3つの移動部材52a、52c、52eと
残りの3つの移動部材52b、52d、52fとで質量
を異ならせていたが、材質等を異ならせて摩擦係数に差
異を出し、制動特性が異なるようにしてもよい。また、
移動部材52a〜52fの制動特性の組み合わせは、任
意に設定できる。
【0053】(f)前記実施形態では、ガイド軸56a
〜56fにおいて、3つのガイド軸56a、56c、5
6eの断面は横長の台形になるように形成され、残りの
ガイド軸56b、56d、56fの断面は断面が縦長の
台形になるように形成されていたが、これに限定される
ものではなく、両者が互いに相容れないような形状であ
ればよい。
【0054】(f) 前記実施形態では、制動部材51
は、リール本体1のブレーキケース55に固定されてい
たが、これに限定されるものではない。たとえば、特開
平5−68455号公報に開示されているように、制動
部材51がリール本体1に対して制動力のかかった状態
で回転するものについても、本発明を適用できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、両軸受リールの遠心制
動装置において、複数の移動部材のうち少なくともいず
れか1つの制動特性が異なるようになっているので、制
動力を細かく調整することができる。また、制動特性の
異なる移動部材は対応する所定のガイド軸にのみ装着さ
れるようになっているときは、移動部材の組み間違いを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
斜視図。
【図2】前記両軸受リールの断面図。
【図3】遠心ブレーキ機構の分解斜視図。
【図4】遠心ブレーキ機構の断面拡大図。
【図5】移動部材の装着状態を示す断面拡大図。
【図6】移動部材の装着状態を示す断面側面図。
【図7】移動部材の装着状態を示す平面図。
【図8】制動部材が最もスプールから離反したときの図
4に相当する図。
【図9】他の実施形態の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 12 スプール 16 スプール軸 23 遠心ブレーキ機構 51 制動部材 52a〜52f 移動部材 53 回転部材 56a〜56f ガイド軸 54 移動機構 59 切換機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に回転自在に装着されたスプー
    ルを遠心力により制動する両軸受リールの遠心制動装置
    であって、 前記リール本体に対して回転が制限された筒状の制動部
    材と、 前記スプールに連動して回転する回転部材と、 前記回転部材に放射状に立設された複数のガイド軸と、 前記ガイド軸にそれぞれ移動自在に装着され、前記スプ
    ールの回転による遠心力により前記制動部材に向けて移
    動して前記制動部材に接触可能な少なくともいずれか1
    つの制動特性が異なる複数の移動部材と、を備えた両軸
    受リールの遠心制動装置。
  2. 【請求項2】制動特性の異なる前記移動部材は、それぞ
    れ対応する前記ガイド軸にのみ装着可能である、請求項
    1に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド軸は、制動特性の異なる前記移
    動部材のそれぞれに対応して横断面形状が異なってい
    る、請求項2に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド軸は、前記横断面形状が前記ス
    プールの回転軸に直交する面に対して非対称になるよう
    に形成されている、請求項3に記載の両軸受リールの遠
    心制動装置。
  5. 【請求項5】前記ガイド軸は、前記横断面形状が台形状
    に形成されている、請求項4に記載の両軸受リールの遠
    心制動装置。
  6. 【請求項6】前記移動部材は、少なくともいずれか1つ
    の質量が異なることにより前記制動特性が異なる、請求
    項1から5のいずれかに記載の両軸受リールの遠心制動
    装置。
  7. 【請求項7】前記移動部材は、少なくともいずれか1つ
    の摩擦係数が異なることにより前記制動特性が異なる、
    請求項1から6のいずれかに記載の両軸受リールの遠心
    制動装置。
  8. 【請求項8】前記複数の移動部材の少なくともいずれか
    1つを異なる位置に変位させることにより、前記制動部
    材に接触不能な非作用姿勢と接触可能な作用姿勢とに切
    り換え可能な切換手段をさらに備えている、請求項1か
    ら7のいずれかに記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  9. 【請求項9】前記切換手段は、前記移動部材を前記ガイ
    ド軸の異なる軸方向位置に移動させることにより前記2
    つの姿勢に切り換え可能である、請求項8に記載の両軸
    受リールの遠心制動装置。
  10. 【請求項10】前記制動部材は、前記スプールの回転軸
    方向に移動自在であり、 前記移動部材は、前記制動部材の前記回転軸方向の移動
    により、前記制動部材に異なる個数で接触可能である、
    請求項1から9のいずれかに記載の両軸受リールの遠心
    制動装置。
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