JPH1175643A - 両軸受リールの遠心制動装置 - Google Patents

両軸受リールの遠心制動装置

Info

Publication number
JPH1175643A
JPH1175643A JP23960797A JP23960797A JPH1175643A JP H1175643 A JPH1175643 A JP H1175643A JP 23960797 A JP23960797 A JP 23960797A JP 23960797 A JP23960797 A JP 23960797A JP H1175643 A JPH1175643 A JP H1175643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braking
spool
centrifugal
reel
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23960797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3727149B2 (ja
Inventor
Hirokazu Hirayama
広和 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP23960797A priority Critical patent/JP3727149B2/ja
Publication of JPH1175643A publication Critical patent/JPH1175643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3727149B2 publication Critical patent/JP3727149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心ブレーキ機構において、制動力を調整作
業を容易に行えるようにする。 【解決手段】 遠心ブレーキ機構23は、両軸受リール
のリール本体1に装着されたスプール12を遠心力によ
り制動する装置であって、回転部材66と、固定部材6
7と、複数の制動部材68と移動機構69とを備えてい
る。回転部材は、スプールに連動して回転する。固定部
材は、回転部材の軸方向に移動自在にかつ回転不能にリ
ール本体に装着され、回転部材の外周側に回転部材と同
芯に配置された先拡がり円錐形状のブレーキライナー7
0を内周面に有している。制動部材は、ブレーキライナ
ーの内周側に放射状に配置され互いに異なる移動限界位
置まで移動自在に回転部材に装着され遠心力によりブレ
ーキライナーに接触可能な部材である。移動機構は、固
定部材を軸方向に移動させるための機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心制動装置、特
に、両軸受リールのスプールを遠心力により制動する両
軸受リールの遠心制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主にルアーフィッシングに用いられるベ
イトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティン
グ時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くな
るバックラッシュが生じないように、制動力をスプール
に作用させることが一般に行われている。この種のブレ
ーキ機構としてスプールの回転により生じる遠心力を利
用してスプールを制動する遠心制動装置がある。
【0003】この種の遠心制動装置は、一般に、リール
本体に固定され内周面に制動面を有する筒状の固定部材
と、固定部材の内周側に前記固定部材と同芯に配置され
た回転部材と、回転部材に放射状に装着された複数の制
動部材とを備えている。回転部材は、スプールに連動し
て回転する。制動部材は、制動面に接触可能に径方向に
移動自在に回転部材に装着されている。
【0004】この遠心制動装置では、スプールが回転す
ると、制動部材が遠心力により径方向外方に移動し制動
面と接触してスプールを制動する。この遠心力は回転速
度の二乗に比例して大きくなるので、糸巻取時のように
スプールが低速回転するときには制動力があまり大きく
ならず、キャスティング時のようにスプールが高速回転
すると大きくなる。このため、糸巻取時における抵抗が
小さくかつキャスティング時に大きな制動力でバックラ
ッシュを防止できるという特長がある。
【0005】この種の遠心制動装置では、制動力を調整
するために、径方向に移動する制動部材の数を変化させ
ている。このため、制動面に当接可能な作用位置と当接
不能な非作用位置とに制動部材を切り換えるロック機構
が設けられている。このロック機構を操作するために
は、従来、リール本体の側カバーをあけ、複数の制動部
材を手で作用位置又は非作用位置に切り換えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、ルアーフィ
ッシングを行っているときに、プラグやワーム等の異な
る重さのルアーを使用する場合、制動力が一定である
と、ルアーの重さによりキャスティング時の飛距離が変
動する。このため、重さが異なるルアーを使用する場
合、重さに応じて制動力を調整するのが好ましい。しか
し、前記従来の遠心制動装置では、制動力を調整する都
度、側カバーをあけて移動可能な制動部材の数を増減さ
せる必要があり、制動力の調整が煩わしい。
【0007】本発明の課題は、両軸受リールの遠心制動
装置において、制動力を調整作業を容易に行えるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの遠心制動装置は、両軸受リールのリール本体に装着
されたスプールを遠心力により制動する装置であって、
回転部材と、固定部材と、複数の制動部材と移動機構と
を備えている。回転部材は、スプールに連動して回転す
る。固定部材は、回転部材の軸方向に移動自在にかつ回
転不能にリール本体に装着され、回転部材の外周側に回
転部材と同芯に配置された先拡がり円錐形状の制動面を
内周面に有している。制動部材は、制動面の内周側に放
射状に配置され互いに異なる移動限界位置まで移動自在
に回転部材に装着され遠心力により制動面に接触可能な
部材である。移動機構は、固定部材を軸方向に移動させ
るための機構である。
【0009】この遠心制動装置では、スプールが回転す
ると、それに連動して回転部材が回転し、制動部材が遠
心力により外方に移動する。そして、制動部材が制動面
に接触すると、摩擦により制動力が回転部材に作用しス
プールが制動される。このときの制動力は、移動限界位
置に到達する前に制動面に接触可能な制動部材の数によ
って決まる。この制動力の調整は、固定部材を移動機構
により回転部材の軸方向に移動させることで行える。こ
こで制動面が先拡がり円錐形状であるため、固定部材を
回転部材に接近させるにつれて制動部材の制動面と制動
部材との接触円の直径が小さくなり、制動部材の制動面
に対する移動距離が短くなる。このため、移動限界位置
が回転部材に近い制動部材であっても制動面に接触でき
るようになり、接触可能な制動部材の数が徐々に増加し
制動力が大きくなる。逆に固定部材を回転部材から遠ざ
けるにつれて制動部材の制動面に対する移動距離が長く
なる。このため、移動限界位置が回転部材から遠い制動
部材でなければ制動面に接触できないようになり接触可
能な制動部材の数が減少し制動力が小さくなる。ここで
は、固定部材を移動させるという簡単な操作で遠心力に
よる制動力を調整でき、制動力の調整作業を容易に行え
る。
【0010】発明2に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明1に記載の装置において、制動部材は、制動面
に実質的に直交する方向に移動自在に回転部材に装着さ
れている。この場合には、制動部材が制動面に実質的に
垂直に当接するので、摩擦を発生させるための垂直抗力
が遠心力に等しくなる。このため、遠心力が制動力に効
率よく変換される。
【0011】発明3に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明2に記載の装置において、回転部材は、スプー
ルに連動して回転する回転部と、制動面に実質的に直交
するように放射状に回転部に配置された複数のガイド部
とを有し、各制動部材はガイド部に異なる移動限界位置
まで移動可能に装着されている。この場合には、遠心力
が制動部材に作用したときの外方の移動限界位置をガイ
ド部により規制しているので、簡単の構成で各制動部材
の移動距離を規制できる。
【0012】発明4に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明3に記載の装置において、ガイド部は、回転部
に制動面に実質的に直交するように放射状に立設された
棒状部材であり、制動部材は、棒状部材に移動自在に装
着された筒状部材である。この場合には、ガイド部が棒
状部材で構成され制動部材が筒状部材で構成されるの
で、制動部材やガイド部の構成が簡素になる。
【0013】発明5に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明1から4のいずれかに記載の装置において、ス
プールは、スプール軸に回転不能に連結されており、回
転部材は、スプール軸に回転不能に連結されている。こ
の場合には、回転部材をスプール軸に連結するだけで回
転部材とスプールとを連動させることができる。発明6
に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明1から5の
いずれかに記載の装置において、固定部材は、リール本
体にスプールの軸方向に移動自在かつ回転不能に支持さ
れる支持部と、支持部と一体で形成され制動面が設けら
れた円錐形状の内周面を有する本体部とを有し、移動機
構は、リール本体に移動自在に装着され、リール本体の
外部に露出するつまみ部と、つまみ部の移動を本体部の
スプールの軸方向への移動に変換する変換機構とを有す
る。この場合には、外部に露出したつまみ部を移動させ
ると、リール本体に支持された固定部材の本体部が軸方
向に移動するので、制動力を外部から簡単に調整でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕図1は、本発明の一実施形態が装着された
両軸受リールの平面図である。図に示す両軸受リール
は、主にルアーフィッシングに用いられるベイトリール
であり、リール本体1と、リール本体1の側方に配置さ
れたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール
本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と
を備えている。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、
アーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bと
を有するダブルハンドル形のものである。ハンドル2の
アーム部2aの外側面はつなぎ目がない滑らかな面で構
成されており、釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0015】図2に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6及び第2側カバー7と、フレーム5の前部に開閉自
在に装着された前カバー10とを有している。フレーム
5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置さ
れた1対の側板8,9と、これらの側板8,9を連結す
る複数の連結部11とを有している。
【0016】ハンドル2側の第2側カバー7はネジによ
り側板9に着脱自在に固定されている。ハンドル2と逆
側の第1側カバー6は、バヨネット構造14によりフレ
ーム5の側板8に着脱自在に装着されている。ハンドル
2と逆側の側板8には、図3及び図4に示すようにスプ
ール12が通過可能な開口8aが形成されている。ま
た、開口8aの前方には、前カバー10を開閉自在に装
着するための長孔8bが形成されている。長孔8bは、
開口8aの前方に斜めに形成されており、ハンドル2側
の側板9にもこの長孔8bと対向する位置に同様な長孔
(図示せず)が斜めに形成されている。
【0017】前カバー10は、図1及び図4に示すよう
に、側カバー6,7に連続する滑らかな曲線で構成され
たカバー本体10aと、カバー本体10aを側板8,9
に装着するための装着脚部10bとを有している。カバ
ー本体10aの前面には、後述するレベルワインド機構
15のラインガイド27が移動可能な開口10dが形成
されている。前カバー10の前下部には側板8,9に係
合する係合片10eが形成されている。この係合片10
eの先端には半球状の突起10fが形成されており、こ
の突起10fが側板8,9の内側面に形成された凹穴
(図示せず)を移動可能である。
【0018】装着脚部10bは正面視コ字状の部材であ
り、その両先端には軸部10c(図4では側板8側のみ
図示)が外方に突出している。軸部10cは、側板8,
9の長孔内に延びて長孔の長手方向に移動可能である。
側板8側の軸部10cは側板8からさらに外方に突出し
ている。このような前カバー10は、側板8,9に対し
て、図4に示す閉位置と図5に示す開位置との間で開閉
自在である。
【0019】フレーム5内には、図2に示すように、ス
プール12と、スプール12内に釣り糸を均一に巻くた
めのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の
親指の当てとなるサムレスト17とが配置されている。
フレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2か
らの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15
に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、
サムレスト17の操作に応じてクラッチ機構13の係脱
を行うためのクラッチ係脱機構19と、ドラグ機構21
と、キャスティングコントロール機構22とが配置され
ている。また、フレーム5と第1側カバー6との間に
は、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための
遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0020】〔スプール部分の構成〕スプール12は、
両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フラ
ンジ部12aの間に筒状の糸巻き胴部12bを有してい
る。また、スプール12は、糸巻き胴部の内周側の軸方
向の実質的に中央部に一体で形成された筒状のボス部1
2cを有しており、ボス部12cを貫通するスプール軸
16にたとえばセレーション結合により回転不能に固定
されている。この固定方法はセレーション結合に限定さ
れず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を
用いることができる。
【0021】スプール軸16は、図3に示すように、側
板9を貫通して第2側カバー7の外方に延びている。そ
の延びた一端は、第2側カバー7に形成されたボス部2
9に軸受35bにより回転自在に支持されている。また
スプール軸16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸
受35aより回転自在に支持されている。これらの軸受
はシールドボールベアリングである。スプール軸16
は、スプール12が固定される中央部の大径部分16a
と、その両端に形成された2つの小径部分16b,16
cとを有している。
【0022】大径部分16aは、スプール12の糸巻き
胴部12bの内部の空間内に配置されており、その中央
部外周面にはスプール12を固定するためのセレーショ
ン16dが形成されている。大径部分16aの図3右端
にはクラッチ機構13を構成する平行な面取り部16e
が形成されている。左側の小径部分16cは、さらに階
段状に2段に縮径されており、その基端部には遠心ブレ
ーキ機構23の回転部材66を固定するためのセレーシ
ョン16fが形成されている。また、先端部は軸受35
aによりブレーキケース65に支持されている。右側の
小径部分16bには、ピニオンギア32が軸方向に移動
自在に支持されている。小径部分の先端部は軸受35a
により回転自在に支持されている。なお、スプール軸1
6の両端は回転抵抗の増加を抑えるために球状面になっ
ている。
【0023】レベルワインド機構15は、図2に示すよ
うに、1対の側板8,9間に固定されたガイド筒25
と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシ
ャフト26と、ラインガイド27とを有している。ウォ
ームシャフト26の端部には、ギア機構18を構成する
ギア28aが固定されている。またウォームシャフト2
6には螺旋状溝26aが形成されており、ラインガイド
27がこの螺旋状溝26aに噛み合っている。このた
め、ギア機構18を介してウォームシャフト26が回転
させられることにより、ラインガイド27はガイド筒2
5に沿って往復動する。このラインガイド27内に釣り
糸が挿通されて釣り糸がスプール12に均一に巻き付け
られる。
【0024】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状
のピニオンギア32と、前述のウォームシャフト26端
部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不
能に固定され、ギア28aに噛み合うギア28bとを有
している。ピニオンギア32は、図3に示すように、側
板9の外方に配置され中心にスプール軸16が貫通する
筒状部材であり、スプール軸16に軸方向に移動自在に
装着されている。ピニオンギア32は、図3右端側外周
部に形成されメインギア31に噛合する歯部32aと、
他端側に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと
噛み合い部32bとの間に形成されたくびれ部32cと
を有している。噛み合い部32bは、ピニオンギア32
の端面に形成された小判状の凹穴からなり、そこにスプ
ール軸16の大径部分16aの端部に形成された面取り
部16eが係止される。ここではピニオンギア32が外
方に移動してその噛み合い部32bの凹穴とスプール軸
16の面取り部16eとが離脱すると、ハンドル軸30
からの回転力はスプール12に伝達されない。この噛み
合い部32bの凹穴と面取り部16eとによりクラッチ
機構13が構成される。
【0025】サムレスト17は、図2に示すように、1
対の側板8,9間の後部でスプール12後方に配置され
ており、クラッチ操作レバーを兼ねている。フレーム5
の側板8,9には長孔(図示せず)が形成されており、
サムレスト17の回転軸17aがこの長孔に回転自在に
支持されている。このため、サムレスト17は長孔に沿
って上下方向にスライドすることも可能である。
【0026】クラッチ係脱機構19は、図3に示すよう
に、クラッチヨーク40を有している。クラッチ係脱機
構19は、サムレスト17の回動によりクラッチヨーク
40をスプール軸16の軸芯と平行に移動させる。ま
た、ハンドル軸30が糸巻き取り方向に回転すると自動
的にクラッチ機構13がオンするようにクラッチヨーク
40を移動させる。クラッチヨーク40は、スプール軸
16の外周側に配置されており、2本のピン41(一方
のみ図示)によってスプール軸16の軸心と平行に移動
可能に支持されている。なお、スプール軸16はクラッ
チヨーク40に対して相対回転が可能である。すなわ
ち、スプール軸16が回転してもクラッチヨーク40は
回転しないようになっている。またクラッチヨーク40
はその中央部にピニオンギア32のくびれ部32cに係
合する係合部40aを有している。またクラッチヨーク
40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨーク4
0と第2側カバー7との間にはスプリング42が配置さ
れており、クラッチヨーク40はスプリング42によっ
て常に内方(クラッチ係合側)に付勢されている。
【0027】このような構成において、通常状態では、
ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置して
おり、その噛み合い部32bとスプール軸16の面取り
部16eとが係合してクラッチオン状態となっている。
一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア32が
外方に移動した場合には、噛み合い部32bと面取り部
16eとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0028】ドラグ機構21は、図2に示すように、メ
インギア31に押圧される摩擦プレート45と、スター
ドラグ3の回転操作によって摩擦プレート45をメイン
ギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート46
とを有している。キャスティングコントロール機構22
は、図3に示すように、スプール軸16の両端を挟むよ
うに配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレー
ト51によるスプール軸16の挟持力を調節するための
キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51
は、ブレーキケース65内に装着されている。キャップ
52は、ボス部29に埋め込まれており、特殊な工具を
用いないかぎり操作できないようになっている。このキ
ャスティングコントロール機構22は、制動力を調整す
る目的よりスプール軸16の軸方向のがたを少なくする
ために用いられる。したがって、この実施形態では、こ
のキャスティングコントロール機構22でスプール12
に制動力を作用させることはほとんどない。
【0029】〔遠心ブレーキ機構の構成〕遠心ブレーキ
機構23は、図3に示すように、ブレーキケース65
と、ブレーキケース65内に設けられスプール12に連
動して回転する回転部材66と、ブレーキケース65に
前後移動自在に装着され内周面に先拡がりの円錐形状の
ブレーキライナー70が設けられた固定部材67と、ブ
レーキライナー70の内周側に周方向に間隔を隔てて放
射状に配置されたたとえば6個の制動部材68と、固定
部材67をスプール軸方向に移動させるための移動機構
69とを有している。
【0030】ブレーキケース65は、有底短筒状の部材
であり、その底部中心に外方及び内方に突出する筒状の
軸受収納部65aが形成されている。ここに、スプール
軸16を支持する軸受35aが収納され、その底面にキ
ャスティングコントロール機構22の摩擦プレート51
が装着されている。また、軸受収納部65aの先端(図
3右端)には、フランジ65cが装着されている。フラ
ンジ65cの外径は、軸受収納部65aの外径より大き
く、軸受収納部65aより径方向外方に突出している。
フランジ65cは内周部で軸受35aを固定するととも
に、外周部で移動機構69を構成するリターンバネ83
の一端を係止している。ブレーキケース65は、第1側
カバー6に2本のネジ75a,75bにより固定されて
いる。ブレーキケース65の外周面にはバヨネット構造
14を構成する突起部14aが周方向に間隔を隔てて3
か所形成されている。なお、開口8aには、この突起部
14aに対向する位置に係止爪14bが形成されてい
る。係止爪14bは、開口から外方にL字形に突出して
形成されている。
【0031】ブレーキケース65の外周面には、図4に
示すように、前カバー10の軸部10cの周面に当接可
能な回り止め突起65bが形成されている。この回り止
め突起65bは、前カバー10が閉位置にあるとき、軸
部10cに当接することで第1側カバー6を回り止めす
るために設けられている。つまり、前カバー10の軸部
10cが第1側カバー6の回り止め機能を実現してい
る。このように、フレーム5の前部を開閉自在に覆う前
カバー10により回り止めを行うことで専用の回り止め
部材を設けることなく、第1側カバー6を回り止めでき
る。
【0032】回転部材66は、スプール軸16にセレー
ション結合され回転不能に連結された回転部71と、ブ
レーキライナー70に実質的に直交するように放射状に
回転部71に配置された、たとえば6本のガイド軸72
a〜72fとを有している。回転部71は、変形筒状の
部材であり、その左端部外周面には、ブレーキライナー
70から所定の間隔を隔てて同芯の円錐形状のコーン面
71aが形成されている。ガイド軸72a〜72fは、
図3及び図6に示すように、このコーン面71aに放射
状に立設されている。
【0033】6本のガイド軸72a〜72fは、図6及
び図7に示すように、その軸長さがそれぞれ異なり、た
とえばガイド軸72aが一番長くそれから順に短くなり
ガイド軸72fが一番短い。各ガイド軸72a〜72f
の基端部は、コーン面71aに固定されている。各ガイ
ド軸72a〜72fの先端部には、制動部材68の外周
側への移動を異なる移動限界位置に規制するための太径
のストッパ部73が形成されている。ここで、ガイド軸
72aの長さは、図7に示すように、固定部材67が最
も回転部材66から離反した後退位置にあるとき外周側
に移動した制動部材68の先端がブレーキライナー70
に当接不能であり、かつ固定部材67が最も回転部材6
6に接近した前進位置にあるとき先端がブレーキライナ
ー70に接触しない長さに設定されている。また、ガイ
ド軸72fの長さは、固定部材67が前進位置にあると
き外周側に移動した制動部材68の先端がブレーキライ
ナー70に当接可能な長さに設定されている。そして、
中間のガイド軸72b〜72eの長さは、たとえばその
間で等間隔に短くなるように設定されている。
【0034】各制動部材68は、筒状の部材であり、遠
心力によりブレーキライナー70に接触可能である。制
動部材68は、ガイド軸72a〜72fにそれぞれ軸方
向に移動自在に装着されている。制動部材68の内周面
には、ガイド軸72a〜72fに支持される小径部68
aと、ストッパ部73に支持される大径部68bとが形
成されている。小径部68aの内径は、ガイド軸72a
〜72fより大きくストッパ部73より小さい。大径部
68bの内径は、ストッパ部73より大きい。このた
め、制動部材68の外周側への移動が異なる移動限界位
置に規制される。
【0035】固定部材67は、図3に示すように、回転
部材66の軸方向に前後移動自在にかつ回転不能にブレ
ーキケース65の軸受収納部65aの外周部に装着され
ている。なお、図3では、上側部分が後退位置に配置さ
れ下側部分が前進位置に配置された状態を示している。
固定部材67は、先拡がり円錐形状のコーン部67a
と、軸受収納部65aに支持される支持部67bと、支
持部67bからブレーキケース65を貫通してスプール
軸16に沿って外方に延びる複数のカム軸67cとを有
している。これらの各部は一体形成されている。コーン
部67aは、回転部材66の外周側に回転部材66と同
芯に配置されており、このコーン部67aの内周面にブ
レーキライナー70が固定されている。支持部67b
は、リング状の部材であり、その内周面にはたとえばセ
レーション歯が形成され、軸受収納部65aの外周面に
形成されたセレーション歯に噛み合っている。このよう
な構成により、固定部材67がブレーキケース65に前
後移動自在かつ回動不能に支持される。
【0036】移動機構69は、固定部材67を前後(ス
プール軸方向)に移動させるための機構であり、軸受収
納部65aに回転自在に支持されたつまみ部80と、つ
まみ部80の回転を固定部材67の前後進運動に変換す
る変換機構81とを有している。つまみ部80は、第1
側カバー6から外部に露出しており、リール本体1の外
部から操作可能である。つまみ部80の右端面には、変
換機構81を構成するカム溝82が形成されている。カ
ム溝82は、円弧状に形成されており,その深さが回転
角度で異なり、たとえば、つまみ部80が一方向に回転
すると徐々に浅くなる。このカム溝82に固定部材67
のカム軸67cの先端が当接している。変換機構81
は、このカム溝82と、カム軸67cと、リターンバネ
83とから構成されている。リターンバネ83は、フラ
ンジ65cと固定部材67の支持部67bと間で軸受収
納部65aの外周側に圧縮状態で配置されており、固定
部材67を図3左側(後退位置側)に付勢している。
【0037】この移動機構69では、つまみ部80を一
方向に回転させると、カム溝82にカム軸67cが乗り
上げ固定部材67が図3右方に前進する。逆に他方向に
回転させると、固定部材67がリターンバネ83により
付勢されて後退する。ここで、ブレーキライナー70が
先拡がりの円錐形状面で構成されているので、固定部材
67の軸方向の移動によりブレーキライナー70と制動
部材68との接触円の直径が変化する。これにより、制
動部材68がブレーキライナー70に接触するまでの移
動距離が変化し、ブレーキライナー70に接触可能な制
動部材68の数が変化し、制動力をリール本体1の外部
から簡単に調整できる。
【0038】ここではたとえば、移動機構69により固
定部材67を後退位置に配置すると全ての制動部材68
がブレーキライナー70に接触できず、制動力はスプー
ル12に作用しない。そしてつまみ部80を回転させて
固定部材67を徐々に前進させ回転部材66に接近させ
ると、制動部材68がブレーキライナー70に接触しか
つ固定部材67の前進量に応じて接触する制動部材68
の数が増加する。この結果、遠心ブレーキ機構23の制
動力が徐々に増加する。そして、前進位置に到達すると
全ての制動部材68がブレーキライナー70に接触可能
になり制動力が最大になる。
【0039】ここで遠心力は回転速度の二乗に比例して
大きくなるので、遠心ブレーキ機構23における固定部
材67の各位置での制動力は回転速度の二乗に比例して
大きくなる。 〔リールの動作〕通常の状態では、クラッチヨーク40
はスプリング42によって内方(図3左方)に押されて
おり、これによりピニオンギア32は、係合位置に移動
させられている。この状態ではピニオンギア32の噛み
合い部32bとスプール軸16の面取り部16eとが噛
み合ってクラッチオン状態となっており、ハンドル2か
らの回転力は、ハンドル軸30、メインギア31、ピニ
オンギア32及びスプール軸16を介してスプール12
に伝達され、スプール12が糸巻き取り方向に回転す
る。このとき、遠心ブレーキ機構23の制動部材68に
遠心力が作用し制動部材68が径方向外方に移動する
が、スプール12の回転速度が遅いため、制動力はそれ
ほど大きくならず、ハンドル2の回転の邪魔になること
はない。もし制動力を抑える必要があるのであれば、つ
まみ部80により固定部材67を後退位置に配置すれば
よい。この結果、全ての制動部材68がブレーキライナ
ー70に当接できず、スプール12に遠心ブレーキ機構
23による制動力が作用しない。
【0040】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるためにつまみ部80により制動力を調整
する。つまみ部80を回転させて固定部材67を徐々に
前進させると、制動部材68がブレーキライナー70に
接触しかつ前進量に応じてその接触可能な制動部材68
の数が増加する。この結果、遠心ブレーキ機構23の制
動力が徐々に増加する。そして、前進位置に到達すると
全ての制動部材68がブレーキライナー70に接触可能
になり制動力が最大になる。
【0041】続いて、サムレスト17を下方に押す。こ
こでは、サムレスト17は、側板8,9の長孔に沿って
下方の離脱位置に移動する。そしてサムレスト17の移
動により、クラッチヨーク40が外方に移動し、クラッ
チヨーク40に係合したピニオンギア32も同方向に移
動させられる。この結果、ピニオンギア32の噛み合い
部32bとスプール軸16の面取り部16eとのかみあ
いが外れ、クラッチオフ状態となる。このクラッチオフ
状態では、ハンドル軸30からの回転はスプール12及
びスプール軸16に伝達されず、スプール12は自由回
転状態になる。クラッチオフ状態として、サムレスト1
7においた親指でスプールをサミングしながらスプール
軸16が鉛直面に沿うようにリールを軸方向に傾けて釣
り竿を振ると、ルアーが投げられスプール12が糸繰り
出し方向に勢いよく回転する。
【0042】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材66に伝達される。回転部材66が回転
すると、制動部材68がブレーキライナー70に摺接し
て遠心ブレーキ機構23によりスプール12が制動され
バックラッシュを防止できる。また、万一スプール12
でバックラッシュが生じても第1側カバー6がバヨネッ
ト構造14により簡単に着脱できるので、バックラッシ
ュを容易に解消できる。この第1側カバー6の着脱手順
について以下に説明する。
【0043】通常の状態では、前カバー10は図6に示
す閉位置に配置される。このとき、前カバー10の軸部
10cは、長孔8bに下端に配置されている。そしてこ
の軸部10cにブレーキケース65に固定された回り止
め突起65bが当接し、ブレーキケース65を固定した
第1側カバー6は、図4の反時計回りに回転できないよ
うになっている。
【0044】スプール12を取り出すために、第1側カ
バー6を側板8から取り外す場合には、前カバー10を
図5に示すように開位置に引っ張り出す。前カバー10
が引っ張り出されると、前カバー10の軸部10cは長
孔8bに案内されて上端に移動する。すると、回り止め
突起65bから軸部10cが外れ、第1側カバー6が図
5の反時計回りに回転可能になる。この状態で第1側カ
バー6を反時計回りに回転させると、側板8に設けられ
た係止爪14bから突起部14aが外れ、側板8から第
1側カバー6を取り外すことができる。第1側カバー6
を外すと、開口8aからスプール12を取り出すことが
できる。
【0045】また、重さが異なるルアーに取り替える時
には、ルアーの重さに応じてつまみ部80により制動力
を調整する。ここでは、外部に露出したつまみ部80を
回動するだけで遠心力による制動力を簡単に調整でき
る。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、ガイド軸72a〜72fを
ブレーキライナー70に直交するように放射状に配置し
たが、ガイド軸72a〜72fを図8に示すように径方
向に放射状に配置してもよい。この場合、制動部材68
の先端にブレーキライナー70に沿うようなテーパ面6
8cを形成するとよい。なお、このとき、制動部材68
が回転しないようにガイド軸72a〜72fを形成する
とさらによい。
【0046】(b) 制動部材68の移動限界位置を規
制する構成はガイド軸72a〜72fに形成されたスト
ッパ部に限定されるものではなく、図9に示すように、
ガイド軸72は同じ長さにし、別に設けられたストッパ
部材85で制動部材68を異なる移動限界位置に規制す
るようにしてもよい。ここでは、制動部材68の基端部
に大径の鍔部68dを形成し、ストッパ部材85は鍔部
68dをたとえば両側から係止する爪部85aを先端に
有している。ストッパ部材85は、その爪部85aの位
置が徐々に低くなるように形成され、これにより各制動
部材68の移動限界位置を異ならせることができる。
【0047】(c) 前記実施形態では、各制動部材6
8の移動限界位置を全て異ならせて制動力をつまみ部8
0の回動量に比例して変化させたが、一部の制動部材の
移動限界位置を同じ位置に設定し、つまみ部の回動量に
応じて制動力を急激に変化させてもよい。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、制動面が先拡がり円
錐形状であるため、固定部材を回転部材に接近させるに
つれて制動部材の制動面と制動部材との接触円の直径が
小さくなり、制動部材の制動面に対する移動距離が短く
なる。このため、移動限界位置が回転部材に近い制動部
材であっても制動面に接触できるようになり、接触可能
な制動部材の数が徐々に増加し制動力が大きくなる。逆
に固定部材を回転部材から遠ざけるにつれて制動部材の
制動面に対する移動距離が長くなる。このため、移動限
界位置が回転部材から遠い制動部材でなければ制動面に
接触できないようになり接触可能な制動部材の数が減少
し制動力が小さくなる。このように、固定部材を移動さ
せるという簡単な操作で遠心力による制動力を調整で
き、制動力の調整作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
平面図。
【図2】その断面平面図。
【図3】そのスプール周辺部の断面拡大図。
【図4】前カバーが閉位置での断面側面図。
【図5】前カバーが開位置での断面側面図。
【図6】遠心ブレーキ機構の回転部材の正面図。
【図7】制動部材の配置を示す模式図。
【図8】他の実施形態の図3の一部に相当する図。
【図9】他の実施形態の図7の一部に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 12 スプール 16 スプール軸 23 遠心ブレーキ機構 66 回転部材 67 固定部材 67c カム軸 68 制動部材 69 移動機構 70 ブレーキライナー 71 回転部 72a〜72f ガイド軸 73 ストッパ部 80 つまみ部 81 変換機構 82 カム溝 83 リターンバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両軸受リールのリール本体に装着されたス
    プールを遠心力により制動する両軸受リールの遠心制動
    装置であって、 前記スプールに連動して回転する回転部材と、 前記回転部材の軸方向に移動自在にかつ回転不能に前記
    リール本体に装着され、前記回転部材の外周側に前記回
    転部材と同芯に配置された先拡がり円錐形状の制動面を
    内周面に有する固定部材と、 前記制動面の内周側に放射状に配置され互いに異なる移
    動限界位置まで移動自在に前記回転部材に装着され遠心
    力により前記制動面に接触可能な複数の制動部材と、 前記固定部材を前記軸方向に移動させるための移動機構
    と、を備えた両軸受リールの遠心制動装置。
  2. 【請求項2】前記制動部材は、前記制動面に実質的に直
    交する方向に移動自在に前記回転部材に装着されてい
    る、請求項1に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  3. 【請求項3】前記回転部材は、前記スプールに連動して
    回転する回転部と、 前記制動面に実質的に直交するように放射状に前記回転
    部に配置された複数のガイド部とを有し、 前記各制動部材は前記ガイド部に異なる移動限界位置ま
    で移動可能に装着されている、請求項2に記載の両軸受
    リールの遠心制動装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部は、前記回転部に前記制動面
    に実質的に直交するように放射状に立設された棒状部材
    であり、 前記制動部材は、前記棒状部材に移動自在に装着された
    筒状部材である、請求項3に記載の両軸受リールの遠心
    制動装置。
  5. 【請求項5】前記スプールは、スプール軸に回転不能に
    連結されており、 前記回転部材は、前記スプール軸に回転不能に連結され
    ている、請求項1から4のいずれかに記載の両軸受リー
    ルの遠心制動装置。
  6. 【請求項6】前記固定部材は、 前記リール本体に前記スプールの軸方向に移動自在かつ
    回転不能に支持される支持部と、 前記支持部と一体で形成され前記制動面が設けられた円
    錐形状の内周面を有する本体部とを有し、 前記移動機構は、 前記リール本体に移動自在に装着され、前記リール本体
    の外部に露出するつまみ部と、 前記つまみ部の移動を前記本体部の前記スプールの軸方
    向への移動に変換する変換機構とを有する、請求項1か
    ら5のいずれかに記載の両軸受リールの遠心制動装置。
JP23960797A 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールの遠心制動装置 Expired - Fee Related JP3727149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960797A JP3727149B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールの遠心制動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23960797A JP3727149B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールの遠心制動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1175643A true JPH1175643A (ja) 1999-03-23
JP3727149B2 JP3727149B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=17047270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23960797A Expired - Fee Related JP3727149B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 両軸受リールの遠心制動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3727149B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1051906A3 (en) * 1999-05-13 2000-12-13 Shimano Inc. Dual-bearing reel braking device
EP1060664A1 (en) * 1999-06-16 2000-12-20 Shimano Inc. Dual-bearing reel centrifugal braking device
CN102396434A (zh) * 2011-12-06 2012-04-04 东莞宝熊渔具有限公司 卷线器的线轮离心刹车结构
CN102396433A (zh) * 2011-12-06 2012-04-04 东莞宝熊渔具有限公司 可调式卷线器的线轮离心刹车结构
KR20120112132A (ko) 2011-03-29 2012-10-11 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴의 원심 제동 장치
JP2015015947A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 株式会社ドヨエンジニアリング 精密遠心制動システムを備えた釣り用リール

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1051906A3 (en) * 1999-05-13 2000-12-13 Shimano Inc. Dual-bearing reel braking device
US6371396B1 (en) 1999-05-13 2002-04-16 Shimano Inc. Dual-bearing reel braking device
EP1060664A1 (en) * 1999-06-16 2000-12-20 Shimano Inc. Dual-bearing reel centrifugal braking device
US6196485B1 (en) 1999-06-16 2001-03-06 Shimano Inc. Dual-bearing reel centrifugal braking device
KR20120112132A (ko) 2011-03-29 2012-10-11 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴의 원심 제동 장치
CN102726352A (zh) * 2011-03-29 2012-10-17 株式会社岛野 双轴承绕线轮的离心制动装置及双轴承绕线轮
EP2517559A1 (en) 2011-03-29 2012-10-31 Shimano Inc. Centrifugal brake device for dual-bearing reel
US8534585B2 (en) 2011-03-29 2013-09-17 Shimano Inc. Centrifugal brake device for dual-bearing reel
CN102396434A (zh) * 2011-12-06 2012-04-04 东莞宝熊渔具有限公司 卷线器的线轮离心刹车结构
CN102396433A (zh) * 2011-12-06 2012-04-04 东莞宝熊渔具有限公司 可调式卷线器的线轮离心刹车结构
JP2015015947A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 株式会社ドヨエンジニアリング 精密遠心制動システムを備えた釣り用リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP3727149B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000245314A (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
JP5350881B2 (ja) 両軸受リールのスプール制動装置
JP2000316438A (ja) 両軸受リールの制動装置
KR101975425B1 (ko) 낚시용 릴의 토크 제한 장치
US5195698A (en) Drag mechanism in spinning reel for fishing
EP0055018A1 (en) Selective anti-reverse mechanism for fishing reel
KR102004390B1 (ko) 듀얼 베어링 릴
CN108338134B (zh) 双轴承绕线轮的卷筒制动装置
JP2000354442A (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
JPH1175643A (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
US3044730A (en) Spin casting reel with positive and friction brake means
JP2014212739A (ja) 両軸受リール
JPH0937687A (ja) 釣糸スプール組立体
US4725012A (en) Fishing reel drag with duplex control
JPH0425972Y2 (ja)
JP2000262194A (ja) 両軸受リールの制動装置
JP6267874B2 (ja) 両軸受リールのスプール制動装置
JP3747430B2 (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
JP3526205B2 (ja) 両軸受リールの制動操作機構
JPS5932091B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPH10327723A (ja) 魚釣用スピニングリールのドラッグ機構
JP2001095443A (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
JPH11243820A (ja) 両軸受リールの発音機構
JPH11137139A (ja) 両軸受リールの遠心制動装置
JPH09298997A (ja) 両軸受リールの制動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031119

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees