JP2001111439A - スケルチ回路 - Google Patents

スケルチ回路

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JP2001111439A
JP2001111439A JP28431199A JP28431199A JP2001111439A JP 2001111439 A JP2001111439 A JP 2001111439A JP 28431199 A JP28431199 A JP 28431199A JP 28431199 A JP28431199 A JP 28431199A JP 2001111439 A JP2001111439 A JP 2001111439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接チャンネル妨害や相互変調妨害による雑
音の発生を防止する。 【解決手段】 本発明に係るスケルチ回路を備えた受信
機は、通信の対象となる原信号の最大振幅を一般に知ら
れている偏移制限する機能を備えた送信機を通信相手と
すること、を前提とする。CPU15は、電圧検出回路
14によって検出して得たFM検波回路9の検波出力の
信号レベルが、その最大振幅レベルよりも僅かに大きい
第1の閾値以上であるとき、受信機が隣接チャンネル妨
害や相互変調妨害を受けているものと判断して、受信機
の出力をOFFするように電子スイッチ回路10を制御
する。また、CPU15は、検波出力の信号レベルが最
大振幅レベルよりも小さい第2の閾値以下であるとき、
希望信号に原信号が載っていないものと判断し、この場
合も、受信機の出力をOFFするように電子スイッチ回
路10を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤレス
・マイクロホン・システム等のワイヤレス・システムの
受信機側に使用されるスケルチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】上記スケルチ回路は、例えば受信機のア
ンテナ入力レベル(受信電界強度)が、スケルチレベル
と呼ばれる所定のレベル以下のときに、受信機の出力を
OFFし、上記アンテナ入力レベルがスケルチレベルを
超えたときに初めて、受信機の出力をONする回路であ
る。これにより、例えばワイヤレス・マイクロホン・シ
ステムにおいては、希望信号(相手方の送信機から送ら
れてくる電波であって受信を希望する電波)が存在しな
い所謂無信号時、或いは希望信号が何らかの原因により
受信機側に到達し難くなったときに、受信機から聴感上
不快な雑音が出力されるのを防止できる。従って、受信
機が希望信号以外の妨害電波を受信しても、上記アンテ
ナ入力レベルがスケルチレベル以下であれば、その妨害
電波による雑音の発生を防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
ケルチ回路によれば、受信機が、希望信号以外に例えば
一般に知られている隣接チャンネル妨害や相互変調妨害
を受けた場合にも、上記アンテナ入力レベルがスケルチ
レベルを超えて、受信機の出力がONされることがあ
る。これにより、受信機から、上記隣接チャンネル妨害
や相互変調妨害によるビート音(ジュクジュク音)や極
端に大きい歪んだ音声が出力されて、聴感上、極めて不
快な思いをするという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記隣接チャンネル妨
害や相互変調妨害等を受けた場合にも、受信機の出力を
OFFすることによって、これら妨害電波による不快な
雑音が受信機から出力されるのを防止するスケルチ回
路、を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、送信機側において例えば一般に知られて
いる瞬時周波数偏移制限(Instant Deviation Control
: IDC)回路やスプラッタフィルタ等により通信の
対象となる原信号の最大振幅が制限された信号を受信す
る受信機に用いられるスケルチ回路において、アンテナ
入力端子から入力される受信信号を処理して上記原信号
を再生する受信部と、この受信部により再生して得た再
生信号をスイッチ制御信号に従って出力端子から出力し
または非出力とするスイッチ部と、上記再生信号、例え
ば検波出力、の信号レベルを検出し、この検出して得た
信号レベルを表すレベル検出信号を生成するレベル検出
部と、上記レベル検出信号が入力され、このレベル検出
信号の表す信号レベルと、上記受信部により正規の希望
信号を受信したときの検波出力の最大振幅レベルを超え
る第1の基準レベルと、を比較して、少なくとも上記レ
ベル検出信号の表す信号レベルが上記第1の基準レベル
以上のとき、上記出力端子から上記検波出力を非出力と
するスイッチ制御信号を生成して上記スイッチ部に供給
するスイッチ制御部と、を具備するものである。
【0006】なお、ここで言う上記原信号としては、例
えば音声信号等の可聴周波信号や映像信号、或いは各種
制御信号等、の様々な情報(データ)を有する信号があ
る。そして、上記レベル検出部は、上記検波出力に代え
て、例えばこの検波出力に含まれるノイズのレベルを検
出する等により、上記再生信号の信号レベルを間接的に
検出してもよい。このレベル検出部が生成する上記レベ
ル検出信号としては、例えば、上記検出して得た信号レ
ベルに比例する電圧または電流を有する信号や、この信
号をディジタル化して得たデータ等がある。
【0007】即ち、一般のワイヤレス・システムにおい
ては、電波の質を高品位に保ちながら、所定の占有周波
数帯域幅を満足するために、通常、送信機側において、
上記IDC回路やスプラッタフィルタ等により送受信の
対象となる原信号(即ち変調信号)に偏移制限を掛け
て、その最大振幅(所謂変調の深さ)を制限する、とい
う手段が講じられる。このように偏移制限された信号を
正規の希望信号として受信する場合、受信機の検波出力
の信号レベルは、上記偏移制限による変調の深さに応じ
た或る振幅レベルを最大として、それ以上には上がらな
い。これに対して、受信機が上述した隣接チャンネル妨
害や相互変調妨害を受けた場合には、これら妨害電波に
よる高調波歪み等の影響により、受信機は、正規の希望
信号に掛けられている変調の深さ(レベル)比べて数倍
の深さで変調された信号を受信するのと等価な状態にな
る。よって、この場合、検波出力の信号レベルは、正規
の希望信号を受信しているときよりも相当大きくなり、
上記最大振幅レベルを超えることがある。このことか
ら、検波出力の信号レベルが上記最大振幅よりも大きい
か否かによって、受信機が隣接チャンネル妨害や相互変
調妨害を受けているか否かを判断でき、本発明は、この
判断結果に基づいてスケルチ回路のスイッチ部をON/
OFF制御するものである。
【0008】例えば、今、本発明のスケルチ回路を備え
た受信機と、この受信機の相手方の送信機との間で、無
線通信を行っているとする。この状態で、受信機が正規
の希望信号のみを受信している場合、検波出力の信号レ
ベルは、上記最大振幅レベルを超えることはなく、即ち
上記第1の基準レベルよりも低い。従って、スイッチ制
御部は、受信部により上記受信信号を変換して得た例え
ば可聴周波信号等の再生信号を出力端子から出力するよ
うに、スイッチ部を制御する(詳しくは、この制御を実
現するためのスイッチ制御信号を生成してスイッチ部に
供給する)。
【0009】一方、受信機が、上記隣接チャンネル妨害
や相互変調妨害等の影響を受けて、上記検波出力の信号
レベルが、最大振幅レベルを超えて、例えばこの最大振
幅レベルよりも僅かに大きい第1の基準レベル以上にな
ったとする。すると、スイッチ制御部は、受信部の出力
をOFFするように、スイッチ部を制御する。よって、
この場合、上記隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等に
よる不快な雑音は、受信機から出力されることはない。
【0010】なお、送受信機間で無線通信を行っていな
いときに、上記隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等の
影響を受けた場合にも、上記と同様に、受信部の出力が
OFFされる。従って、これら妨害電波による雑音が受
信機から出力されることはない。
【0011】また、上記スイッチ制御部は、上記レベル
検出信号の表す信号レベルと、上記受信部により正規の
希望信号を受信したときの検波出力の最大振幅レベルよ
りも低い第2の基準レベルと、を比較して、上記レベル
検出信号の表す信号レベルが上記第2の基準レベル以下
のときにも、上記可聴周波信号等の再生信号を非出力と
する上記スイッチ制御信号を生成し上記スイッチ部に供
給するよう構成してもよい。
【0012】ここで、上記第2の基準レベルとして、例
えば、希望信号に可聴周波信号等の送受信の対象となる
原信号が実際に含まれている(換言すれば、送信機(変
調回路)に対して可聴周波信号等の原信号が入力されて
いる)と見なすことのできる最低限のレベル、を設定す
るとする。この場合、希望信号に可聴周波信号等の原信
号が実際に含まれているときにのみ、受信部の出力が自
動的にONされて、所謂一般に知られているボイススイ
ッチ的な動作を奏する。一方、希望信号に可聴周波信号
等の原信号が含まれていないときには、受信部の出力は
OFFされる。従って、実際の(原信号を送受信すると
いう)通信行為には不要な雑音等を除去できるという所
謂雑音除去機能を実現できる。
【0013】更に、上記レベル検出信号の表す信号レベ
ルが上記第1の基準レベル以上であるか否かを表す情報
を出力する情報出力手段を設けてもよい。このようにす
れば、上記レベル検出信号の表す信号レベルが上記第1
の基準レベル以上になって、受信機の出力がOFFされ
たときに、その原因が隣接チャンネル妨害や相互変調妨
害によるものであることを、情報出力手段の出力情報か
ら容易に把握できる。特に、上記のように、第2の基準
レベルを設け、この第2の基準レベルよりも上記レベル
検出信号の表す信号レベルの方が低いときにも受信部の
出力をOFFするよう構成する場合、上記情報出力手段
は非常に有効である。即ち、受信部の出力がOFFされ
たとき、その原因が、隣接チャンネル妨害や相互変調妨
害によるものか(即ち上記レベル検出信号の表す信号レ
ベルが第1の基準レベル以上であるのか)、それとも、
希望信号に可聴周波信号等の原信号が含まれていないた
めなのか(即ちレベル検出信号の表す信号レベルが第2
の基準レベル以下であるのか)を、容易に判別できる。
なお、この情報出力手段から出力させる情報は、例え
ば、液晶(LCD)パネルや発光ダイオード(LED)
等の表示器を用いて視覚的な形態で出力してもよいし、
メッセージ音等の聴覚的な形態で出力してもよい。
【0014】更に、第1の基準レベルを任意に可変でき
るレベル可変手段を設けてもよい。このように、第1の
基準レベルを任意に可変できるようにすれば、本発明の
スケルチ回路を備えた受信機の使用環境等に応じた設定
を実現でき、ひいてはより信頼性の高い無線通信を実現
できる。なお、上記のように第2の基準レベルを設ける
場合には、この第2の基準レベルについても任意に可変
できるように構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るスケルチ回路を例え
ばFM(周波数変調)ワイヤレス・マイクロホン・シス
テムの受信機に応用する場合の一実施の形態について、
図1及び図2を参照して説明する。なお、本実施の形態
の受信機は、例えば、上述したIDC回路やスプラッタ
フィルタ等により送受信の対象なる音声信号(即ち変調
信号)の最大振幅を制限(即ち偏移制限)する機能を備
えた送信機を通信相手とすること、を前提とするもので
ある。
【0016】図1は、本実施の形態の受信機の概略構成
を示すブロック図である。同図に示すように、この受信
機は、受信アンテナ1からアンテナ入力端子2を介して
入力される受信信号を、高周波(RF)増幅器3により
増幅し、高周波フィルタ4により処理した後の信号が入
力される周波数変換部5を備えており、ここで局部発振
回路6から供給される局部発振信号と混合することによ
り、上記受信信号を中間周波(IF)信号に変換する所
謂スーパ・ヘテロダイン方式のものである。この中間周
波信号は、中間周波増幅器7で増幅された後、中間周波
フィルタ8を介してFM検波回路9に入力され、ここで
音声信号が検波される。この音声信号は、電子スイッチ
回路10を介して低周波(AF)増幅器11に入力さ
れ、ここで増幅された後、出力端子12を経てスピーカ
13に供給される。
【0017】また、上記FM検波回路9によって検波さ
れた音声信号は、電圧検出回路14にも入力される。こ
の電圧検出回路14は、入力された音声信号、即ちFM
検波回路9の検波出力、の電圧レベルVを検出し、その
検出結果をCPU(中央処理装置)15に供給する。こ
の電圧検出回路14によって検出して得た電圧レベルV
は、送信機側における偏移制限後の音声信号の振幅レベ
ルに比例し、CPU15は、その検出結果に応じて、ス
イッチ制御信号を生成する。このスイッチ制御信号は、
上記電子スイッチ回路10に供給され、これによって、
電子スイッチ回路のON/OFF動作、即ち上記可聴周
波信号の出力/非出力が制御される。なお、CPU15
には、例えば押しボタンキーやツマミ構成の操作部16
が接続されており、CPU15は、この操作部16の操
作に応じて、受信機自体の電源をON/OFFしたり、
或いは上記局部発振回路6の発振周波数を調整し、即ち
希望信号の周波数を選択したりする。また、CPU15
には、例えば液晶パネル構成の表示部17も接続されて
おり、CPU15は、上記操作部16による操作状況や
電子スイッチ回路10のON/OFF制御状況等を、こ
の表示部17に表示する。
【0018】上記のように構成された受信機において、
例えば、今、図示しない相手方の送信機側との間で、無
線通信を行っているとする。このときの、送信機側にお
ける上記偏移制限前の所謂元の音声信号の信号レベル
(換言すれば偏移制限前の変調の深さ)Eと、これに対
する受信機側の検波出力、即ち上記電圧検出回路14に
よる検出電圧レベルVと、の関係を、図2のグラフに示
す。同図から明らかなように、受信機が、上記偏移制限
の掛けられた希望信号のみを受信しているときには、上
記検出電圧レベルVは、或る電圧レベルVM を最大とし
て、それ以上には上がらない。
【0019】ところが、受信機が、上述した隣接チャン
ネル妨害や相互変調妨害等を受けた場合には、上記検出
電圧レベルVが、上記最大の電圧レベル、所謂最大振幅
レベルVM を超えることがある。これは、上記隣接チャ
ンネル妨害や相互変調妨害を受けているときには、高調
波歪み等の影響により、正規の希望信号に掛けられてい
る変調の深さに比べて数倍の深さで変調された信号を受
信するのと等価な状態になるからである。
【0020】そこで、本実施の形態においては、上記最
大振幅レベルVM よりも例えば僅かに大きい電圧レベル
H に、第1の閾値を設ける。そして、電圧検出回路1
4の検出電圧レベルVがこの第1の閾値VH 以上である
とき、上記隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等の影響
を受けているものと見なして、上記電子スイッチ回路1
0により受信機の出力をOFFするよう(厳密には、こ
の電子スイッチ回路10をOFFするためのスイッチ制
御信号を生成するよう)、CPU15をプログラムする
(詳しくは、この制御を実現するためのプログラムを構
成して、これを図示しない記憶部に記憶させ、このプロ
グラムに従ってCPU15を動作させる)。一方、上記
検出電圧レベルVが第1の閾値VH よりも低いときに
は、正規の希望信号を受信しているものと見なして、受
信機の出力をONする。このようにすれば、受信機が上
記隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等の強力な妨害電
波を受信したときに、受信機から、この妨害電波による
ビート音や歪んだ音声等の極めて不快な雑音が出力され
るのを防止できる。
【0021】なお、上記妨害電波のうち隣接チャンネル
妨害については、例えばその影響を上記中間周波フィル
タ8等により排除可能なようにも考えられる。しかし、
受信機が、例えば一般に知られている社団法人電波産業
界(Association of Radio Industries and Businesse
s:ARIB)の定める「RCR−STD−15A」規
格に基づく800MHz帯のワイヤレス・マイクロホン
・システム用のものである場合には、上記隣接チャンネ
ルは希望信号と125kHzしか離れていないことにな
る。このような狭帯域の信号を上記中間周波フィルタ8
により損失なく抽出するのは、非常に困難であり、よっ
て、多少なりとも受信機全体の受信感度が低下する。こ
れに対して、本実施の形態によれば、少なくとも隣接チ
ャンネル妨害を受けていないときには、受信感度を低下
させることなく希望信号を受信するので、高品質な無線
通信を確保できる。
【0022】そして、上記のように検出電圧レベルVが
第1の閾値VH 以上であるとき、その旨を表す第1のメ
ッセージを表示部17に表示するように、CPU15を
プログラムする。このようにすれば、上記検出電圧レベ
ルVが第1の閾値VH 以上となって、受信機の出力がO
FFされたとき、その原因が、上記隣接チャンネル妨害
または相互変調妨害によるものであることを、第1のメ
ッセージから把握できる。
【0023】更に、上記第1の閾値VH とは別に、上記
最大振幅レベルVM よりも低い電圧レベル、例えば正規
の希望信号に音声信号が実際に含まれている(換言すれ
ば、相手方の送信機であるマイクロホンに対して実際に
音声等が入力されている)と見なすことのできる最低限
の電圧レベルVL に、第2の閾値を設ける。そして、上
記電圧検出回路14の検出電圧レベルVが、この第2の
閾値VL 以下であるときにも、電子スイッチ回路10に
よって受信機の出力をOFFするよう、CPU15をプ
ログラムする。
【0024】このようにすれば、希望信号に音声信号が
実際に含まれているとき(換言すれば、マイクロホンに
対して実際に音声等が入力されているとき)にのみ、受
信機の出力が自動的にONされるという、ボイススイッ
チ的な動作を奏する。一方、送受信機間で希望信号(電
波)の送受信は行われているものの、その希望信号に音
声信号が含まれていないときには、受信機の出力はOF
Fされる。従って、音声信号を送受信するという実際の
通信行為には不要な雑音等を除去できるという、雑音除
去機能を実現できる。
【0025】また、このとき同時に、上記検出電圧レベ
ルVが第2の閾値VL 以下である旨を表す第2のメッセ
ージを、表示部17に表示するように、CPU15をプ
ログラムする。このようにすれば、受信機の出力がOF
Fされた原因が、上記隣接チャンネル妨害または相互変
調妨害によるものではなく、単に希望信号に音声信号が
含まれていない所謂無音声状態等にあることを、上記第
2のメッセージから把握できる。
【0026】ところで、CPU15は、上記一連の動作
を実現するために、例えば図3に示すフローチャートに
従って動作する。
【0027】即ち、CPU15は、電圧検出回路14に
より検出して得た検出電圧レベルVが、第1の閾値VH
よりも低いか否かを判断する(ステップS2)。ここ
で、上記検出電圧レベルVが第1の閾値VH 以上である
と判断したとき(NOの場合)、CPU15は、表示部
17に上記第1のメッセージを表示する(ステップS
4)。そして、受信機の出力をOFFするように電子ス
イッチ回路10を制御(厳密には、この制御を実現する
ためのスイッチ制御信号を生成)した後(ステップS
6)、このフローを抜ける。
【0028】一方、上記ステップS2において、検出電
圧レベルVが第1の閾値VH よりも低いと判断した場合
(YESの場合)には、CPU15は、ステップS8に
進む。そして、このステップS8において、表示部17
に第1のメッセージを表示しているか否かを判断し、表
示している場合(YESの場合)には、その表示を取り
消してから(ステップS10)、ステップS12に進
み、第1のメッセージを表示していない場合(NOの場
合)には、ステップS10を飛ばして、直接ステップS
12に進む。
【0029】ステップS12においては、CPU15
は、上記検出電圧レベルVが第2の閾値VL よりも大き
いか否かを判断する。ここで、上記検出電圧レベルVが
第2の閾値VL 以下であると判断したとき(NOの場
合)、CPU15は、表示部17に上記第2のメッセー
ジを表示する(ステップS14)。そして、受信機の出
力をOFFするように電子スイッチ回路10を制御した
後(ステップS6)、このフローを抜ける。
【0030】一方、上記ステップS12において、検出
電圧レベルVが第2の閾値VL よりも大きいと判断した
場合(YESの場合)には、CPU15は、ステップS
16に進む。そして、このステップS16において、表
示部17に第2のメッセージを表示しているか否かを判
断し、表示している場合(YESの場合)には、その表
示を取り消してから(ステップS18)、ステップS2
0に進み、第2のメッセージを表示していない場合(N
Oの場合)には、ステップS18を飛ばして、直接ステ
ップS20に進む。
【0031】CPU15は、上記ステップS20におい
て、受信機の出力をONするように電子スイッチ回路1
0を制御した後、このフローを抜ける。
【0032】なお、本実施の形態における上記第1及び
第2の各閾値VH 及びVL が、それぞれ、特許請求の範
囲に記載の第1及び第2の各基準レベルに対応する。こ
れら各閾値VH 及びVL については、例えば操作部16
の操作により任意に可変できるように構成してもよい。
【0033】そして、本実施の形態の電圧検出回路14
が、特許請求の範囲に記載のレベル検出部に対応する。
なお、本実施の形態では、この電圧検出回路14によっ
て、FM検波回路9の検波出力の電圧レベルVを検出す
るよう構成したが、この検波出力のうち可聴周波数帯域
外のノイズレベルを検出するよう構成してもよい。ま
た、FM検波回路9の出力側に電圧検出回路14を設け
ることによって、上記検波出力の電圧レベルVを検出す
るよう構成したが、これと同様の作用を奏するのであれ
ば、別途検出手段を用いてもよい。ただし、設計の容易
さや回路の簡素さ及び低コスト性等を考慮すると、本実
施の形態の構成が極めて有効である。
【0034】また、本実施の形態におけるCPU15
が、特許請求の範囲に記載のスイッチ制御部に対応す
る。なお、本実施の形態では、このCPU15によりソ
フトウェア的に上記スイッチ制御部を構成したが、これ
に限らず、例えばコンパレータ(比較)回路等の純粋な
ハードウェア構成により上記スイッチ制御部を実現して
も良い。
【0035】そして、本実施の形態における表示部17
が、特許請求の範囲に記載の情報出力手段に対応する。
この表示部17に限らず、例えば音声等の聴覚的な形態
によって上記第1及び第2の各メッセージを出力する手
段により上記情報出力手段を構成してもよい。
【0036】本実施の形態では、スーパ・ヘテロダイン
方式のFMワイヤレス・マイクロホン・システムに本発
明を応用する場合について説明したが、これに限らな
い。例えば、受信信号を中間周波信号に変換しない所謂
ストレート方式の受信機や、AM(振幅変調)用のワイ
ヤレス受信機等、他の様々なワイヤレス・システムの受
信機にも、本発明を応用できることは言うまでもない。
また、ワイヤレス・マイクロホン・システムに限らず、
例えば映像信号や各種制御信号等、音声以外の情報(デ
ータ)を送受信することを目的とするワイヤレス・シス
テムの受信機についても、本発明を応用できる。
【0037】更に、本実施の形態の受信機に対して、上
述した従来の(即ち一般の)スケルチ回路、具体的に
は、アンテナ入力レベルに応じて受信機の出力をON/
OFFさせるスケルチ回路を、併合させてもよい。この
ようにすれば、より高品位な無線通信を実現できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のスケルチ回路に
よれば、隣接チャンネル妨害や相互変調妨害等の影響に
より強力な妨害電波を受信した場合にも、受信機の出力
がOFFされる。従って、これらの妨害電波の影響によ
り、ビート音や極めて大きい歪んだ音声等の雑音が出力
されるのを防止でき、聴感上、不快な思いをすることな
く、高品位な無線通信を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスケルチ回路を備えた受信機の概
略構成を表すブロック図である。
【図2】同実施の形態におけるアンテナ入力とその検出
電圧との関係、及び各閾値の設定状況を表すグラフであ
る。
【図3】同実施の形態におけるCPUの動作を表すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 アンテナ入力端子 5 周波数変換部 9 FM検波回路 10 電子スイッチ回路 12 出力端子 14 電圧検出回路 15 CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信の対象である原信号の最大振幅が制
    限された信号を受信する受信機に用いられるスケルチ回
    路において、 アンテナ入力端子から入力される受信信号を処理して上
    記原信号を再生する受信部と、 この受信部により再生して得た再生信号をスイッチ制御
    信号に従って出力端子から出力しまたは非出力とするス
    イッチ部と、 上記再生信号の信号レベルを検出し、この検出して得た
    信号レベルを表すレベル検出信号を生成するレベル検出
    部と、 上記レベル検出信号が入力され、このレベル検出信号の
    表す信号レベルと、上記受信部により正規の希望信号を
    受信したときに得られる上記再生信号の最大レベルを超
    える第1の基準レベルと、を比較して、少なくとも上記
    レベル検出信号の表す信号レベルが上記第1の基準レベ
    ル以上のとき、上記出力端子から上記再生信号を非出力
    とする上記スイッチ制御信号を生成して上記スイッチ部
    に供給するスイッチ制御部と、を具備するスケルチ回
    路。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ制御部が、上記レベル検出
    信号の表す信号レベルと、上記受信部により正規の希望
    信号を受信したときに得られる上記再生信号の最大レベ
    ルよりも低い第2の基準レベルと、を比較して、上記レ
    ベル検出信号の表す信号レベルが上記第2の基準レベル
    以下のときにも、上記出力端子から上記再生信号を非出
    力とする上記スイッチ制御信号を生成し上記スイッチ部
    に供給する請求項1に記載のスケルチ回路。
  3. 【請求項3】 上記レベル検出信号の表す信号レベルが
    上記第1の基準レベル以上であるか否かを表す情報を出
    力する情報出力手段を設けた請求項1に記載のスケルチ
    回路。
  4. 【請求項4】 上記第1の基準レベルを任意に可変でき
    るレベル可変手段を設けた請求項1に記載のスケルチ回
    路。
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