JPH09326718A - 車載用ラジオ受信装置 - Google Patents
車載用ラジオ受信装置Info
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- JPH09326718A JPH09326718A JP14250296A JP14250296A JPH09326718A JP H09326718 A JPH09326718 A JP H09326718A JP 14250296 A JP14250296 A JP 14250296A JP 14250296 A JP14250296 A JP 14250296A JP H09326718 A JPH09326718 A JP H09326718A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 妨害波の強電界強度下における混変調及び相
互変調妨害及び感度抑圧が低減して、良好な受信状態が
得られるようにする。 【解決手段】 アンテナ１、受信部２を通じた検波信号
Ｓ３を低周波信号増幅回路６で増幅して出力する。この
低周波信号増幅回路６を受信信号レベル検出回路４及び
妨害信号レベル検出回路５との関係からゲイン可変回路
７によって任意の増幅利得に設定する。妨害波が強電界
強度であり、かつ、希望周波数の放送波の受信電界強度
が低い場合、妨害波の受信信号によって受信部２の高周
波ＡＧＣ回路が動作し、希望周波数の放送波の感度抑圧
が発生する。このときの感度抑圧による音量低下を低周
波信号増幅回路６の増幅利得を大きくして補正する。
互変調妨害及び感度抑圧が低減して、良好な受信状態が
得られるようにする。 【解決手段】 アンテナ１、受信部２を通じた検波信号
Ｓ３を低周波信号増幅回路６で増幅して出力する。この
低周波信号増幅回路６を受信信号レベル検出回路４及び
妨害信号レベル検出回路５との関係からゲイン可変回路
７によって任意の増幅利得に設定する。妨害波が強電界
強度であり、かつ、希望周波数の放送波の受信電界強度
が低い場合、妨害波の受信信号によって受信部２の高周
波ＡＧＣ回路が動作し、希望周波数の放送波の感度抑圧
が発生する。このときの感度抑圧による音量低下を低周
波信号増幅回路６の増幅利得を大きくして補正する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、妨害波の強電界強
度下における混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧を低
減して受信を行う車載用ラジオ受信装置に関する。
度下における混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧を低
減して受信を行う車載用ラジオ受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車に搭載する車載用ラジオ受
信装置は、走行に伴って受信電界強度が変化する。この
ためスピーカからの音声出力の変化を軽減するため、所
定の受信電界強度以上の場合に動作して、スピーカから
の音声出力の変化を一定化するための自動利得制御回路
（ＡＧＣ）やリミッタ回路が設けられている。また、放
送局の送信アンテナ直下のような強妨害電界での安定し
た受信を行うため、高周波ＡＧＣ回路で高周波増幅部の
利得調整を行い、混変調及び相互変調妨害や感度抑圧が
生じないようにしている。
信装置は、走行に伴って受信電界強度が変化する。この
ためスピーカからの音声出力の変化を軽減するため、所
定の受信電界強度以上の場合に動作して、スピーカから
の音声出力の変化を一定化するための自動利得制御回路
（ＡＧＣ）やリミッタ回路が設けられている。また、放
送局の送信アンテナ直下のような強妨害電界での安定し
た受信を行うため、高周波ＡＧＣ回路で高周波増幅部の
利得調整を行い、混変調及び相互変調妨害や感度抑圧が
生じないようにしている。
【０００３】この強電界強度の地域では、希望周波数の
放送波の受信電界強度が低いため、この強電界強度の妨
害波の受信信号で高周波ＡＧＣ回路が動作して、選局し
た受信周波数での感度抑圧が発生する。このような場
合、強電界強度の妨害波の受信信号で高周波ＡＧＣ回路
が動作しないことが望ましい。また、強電界強度の地域
かつ選局した受信周波数が中程度の受信電界強度の場
合、妨害波信号と受信信号との相互関係によって、非直
線素子で高周波歪みが発生する。すなわち、混変調妨
害、相互変調妨害による混信を引き起こす。この場合、
妨害波信号が過大レベルになる直前に検出し、非直線素
子で高周波歪みが発生しない動作領域でＡＧＣが動作す
るように設定することが望ましい。
放送波の受信電界強度が低いため、この強電界強度の妨
害波の受信信号で高周波ＡＧＣ回路が動作して、選局し
た受信周波数での感度抑圧が発生する。このような場
合、強電界強度の妨害波の受信信号で高周波ＡＧＣ回路
が動作しないことが望ましい。また、強電界強度の地域
かつ選局した受信周波数が中程度の受信電界強度の場
合、妨害波信号と受信信号との相互関係によって、非直
線素子で高周波歪みが発生する。すなわち、混変調妨
害、相互変調妨害による混信を引き起こす。この場合、
妨害波信号が過大レベルになる直前に検出し、非直線素
子で高周波歪みが発生しない動作領域でＡＧＣが動作す
るように設定することが望ましい。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例の車載用ラジオ受信装置では、妨害波の受信電界強度
に対応して高周波増幅回路の利得制御（高周波ＡＧＣ回
路）を行っており、この利得制御は、混変調妨害、相互
変調妨害と感度抑圧との兼ね合いで設定されるため、放
送局の送信アンテナ直下の地域のような強電界強度の地
域では、妨害波信号による混変調妨害、相互変調妨害と
感度抑圧の受信不具合がかならず発生し、最悪の場合、
希望周波数の放送波の受信不能が発生する。特に強電界
強度の地域では、感度抑圧によって希望周波数の放送局
でのフラッタリングが発生し、受信不能、音声出力停止
などが生じてしまうという欠点があった。
例の車載用ラジオ受信装置では、妨害波の受信電界強度
に対応して高周波増幅回路の利得制御（高周波ＡＧＣ回
路）を行っており、この利得制御は、混変調妨害、相互
変調妨害と感度抑圧との兼ね合いで設定されるため、放
送局の送信アンテナ直下の地域のような強電界強度の地
域では、妨害波信号による混変調妨害、相互変調妨害と
感度抑圧の受信不具合がかならず発生し、最悪の場合、
希望周波数の放送波の受信不能が発生する。特に強電界
強度の地域では、感度抑圧によって希望周波数の放送局
でのフラッタリングが発生し、受信不能、音声出力停止
などが生じてしまうという欠点があった。
【０００５】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、妨害波の強電界強度下にお
ける混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減して、
良好な受信状態が得られる優れた車載用ラジオ受信装置
を提供する。
課題を解決するものであり、妨害波の強電界強度下にお
ける混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減して、
良好な受信状態が得られる優れた車載用ラジオ受信装置
を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の車載用ラジオ受信装置は、受信手段におけ
る高周波ＡＧＣ回路を、混変調、相互変調妨害及び感度
抑圧が低減するように設定し、かつ、放送局の送信アン
テナ直下の地域のような強電界強度の地域での妨害波の
受信電界強度に応じて低周波信号増幅手段を所定の増幅
利得に設定している。すなわち、受信手段での感度抑圧
の発生時の高周波増幅回路の利得低下を低周波信号増幅
手段の増幅利得を大きくして補正している。
に、本発明の車載用ラジオ受信装置は、受信手段におけ
る高周波ＡＧＣ回路を、混変調、相互変調妨害及び感度
抑圧が低減するように設定し、かつ、放送局の送信アン
テナ直下の地域のような強電界強度の地域での妨害波の
受信電界強度に応じて低周波信号増幅手段を所定の増幅
利得に設定している。すなわち、受信手段での感度抑圧
の発生時の高周波増幅回路の利得低下を低周波信号増幅
手段の増幅利得を大きくして補正している。
【０００７】これによって、妨害波の強電界強度下にお
ける混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減して、
良好な受信状態が得られるようになる。
ける混変調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減して、
良好な受信状態が得られるようになる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、少なくとも高周波ＡＧＣ回路、高周波増幅回路及び
混合回路を備え、選局周波数の放送波の受信信号を処理
した検波信号を出力する受信手段と、受信手段における
高周波ＡＧＣ回路の出力信号から検出した直線性を有す
る直流電圧を出力する受信信号レベル検出手段と、受信
手段からの強受信電界強度に対応する直流電圧を出力す
る妨害信号レベル検出手段と、受信手段からの検波信号
を可変増幅した音声出力信号を出力する低周波信号増幅
手段と、受信信号レベル検出手段及び妨害信号レベル検
出手段からの、受信電界強度に対応した直流電圧に基づ
いて低周波信号増幅手段を所定の増幅利得に設定するた
めのゲイン可変手段とを備えたものであり、妨害波の強
電界強度下における混変調及び相互変調妨害及び感度抑
圧が低減して、良好な受信状態が得られるという作用を
有する。
は、少なくとも高周波ＡＧＣ回路、高周波増幅回路及び
混合回路を備え、選局周波数の放送波の受信信号を処理
した検波信号を出力する受信手段と、受信手段における
高周波ＡＧＣ回路の出力信号から検出した直線性を有す
る直流電圧を出力する受信信号レベル検出手段と、受信
手段からの強受信電界強度に対応する直流電圧を出力す
る妨害信号レベル検出手段と、受信手段からの検波信号
を可変増幅した音声出力信号を出力する低周波信号増幅
手段と、受信信号レベル検出手段及び妨害信号レベル検
出手段からの、受信電界強度に対応した直流電圧に基づ
いて低周波信号増幅手段を所定の増幅利得に設定するた
めのゲイン可変手段とを備えたものであり、妨害波の強
電界強度下における混変調及び相互変調妨害及び感度抑
圧が低減して、良好な受信状態が得られるという作用を
有する。
【０００９】また、請求項２に記載の発明は、低周波信
号増幅手段の増幅利得を直線的に可変増幅する特性に設
定し、かつ、一定の増幅利得で飽和するように設定され
ている。
号増幅手段の増幅利得を直線的に可変増幅する特性に設
定し、かつ、一定の増幅利得で飽和するように設定され
ている。
【００１０】また、請求項３に記載の発明は、受信信号
レベル検出手段は、ＡＭ放送波を受信している場合、受
信手段における高周波増幅回路の出力、又は、混合回路
の入力信号から受信電界強度に対応する直流電圧を出力
し、かつ、妨害信号レベル検出手段は、ＦＭ放送波を受
信している場合、受信手段における混合回路の出力信号
から強受信電界強度に対応する直流電圧を出力してい
る。
レベル検出手段は、ＡＭ放送波を受信している場合、受
信手段における高周波増幅回路の出力、又は、混合回路
の入力信号から受信電界強度に対応する直流電圧を出力
し、かつ、妨害信号レベル検出手段は、ＦＭ放送波を受
信している場合、受信手段における混合回路の出力信号
から強受信電界強度に対応する直流電圧を出力してい
る。
【００１１】また、請求項４に記載の発明は、ゲイン可
変手段が、受信信号レベル検出手段及び妨害信号レベル
検出手段からの、受信電界強度に対応して出力する直流
電圧に基づいて低周波信号増幅手段を所定の増幅利得に
設定する場合、受信手段における高周波ＡＧＣ回路を混
変調、相互変調妨害及び感度抑圧が低減する様に設定し
ている。この結果、妨害波の強電界強度下における混変
調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減し、かつ、希望
周波数の受信信号が無入力状態で、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が過大増幅されず、良好な受信状態が
得られるようになる。
変手段が、受信信号レベル検出手段及び妨害信号レベル
検出手段からの、受信電界強度に対応して出力する直流
電圧に基づいて低周波信号増幅手段を所定の増幅利得に
設定する場合、受信手段における高周波ＡＧＣ回路を混
変調、相互変調妨害及び感度抑圧が低減する様に設定し
ている。この結果、妨害波の強電界強度下における混変
調及び相互変調妨害及び感度抑圧が低減し、かつ、希望
周波数の受信信号が無入力状態で、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が過大増幅されず、良好な受信状態が
得られるようになる。
【００１２】次に、本発明の車載用ラジオ受信装置の実
施形態を図面を参照して詳細に説明する。
施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の車載用ラ
ジオ受信装置の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。図１において、アンテナ１と、同調回路、増幅回
路、検波回路及び高周波ＡＧＣ回路を通じてアンテナ１
の受信信号を処理した検波信号Ｓ３を出力する受信部２
を有している。さらに、受信部２の高周波ＡＧＣ回路か
らの出力を検出し、直線性を有した直流電圧を出力する
受信信号レベル検出回路４を有している。また、ＡＭ受
信の場合、受信部２における高周波増幅回路の出力信号
を送出し、又は、混合回路の入力信号から検出した直流
電圧を出力し、また、ＦＭ受信の場合、混合回路の出力
信号から検出した直流電圧を出力する妨害信号レベル検
出回路５を有している。
ジオ受信装置の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。図１において、アンテナ１と、同調回路、増幅回
路、検波回路及び高周波ＡＧＣ回路を通じてアンテナ１
の受信信号を処理した検波信号Ｓ３を出力する受信部２
を有している。さらに、受信部２の高周波ＡＧＣ回路か
らの出力を検出し、直線性を有した直流電圧を出力する
受信信号レベル検出回路４を有している。また、ＡＭ受
信の場合、受信部２における高周波増幅回路の出力信号
を送出し、又は、混合回路の入力信号から検出した直流
電圧を出力し、また、ＦＭ受信の場合、混合回路の出力
信号から検出した直流電圧を出力する妨害信号レベル検
出回路５を有している。
【００１４】また、受信部２からの検波信号Ｓ３を可変
増幅した音声出力信号Ｓ８を電力増幅回路などに送出す
る低周波信号増幅回路６と、アンテナ１での受信電界強
度に対応した直流電圧を出力する受信信号レベル検出回
路４及び妨害信号レベル検出回路５との関係によって低
周波信号増幅回路６を任意の増幅利得に設定するための
ゲイン可変回路７とを有している。なお、低周波信号増
幅回路６は、その増幅利得が直線的に可変されるように
なっている。
増幅した音声出力信号Ｓ８を電力増幅回路などに送出す
る低周波信号増幅回路６と、アンテナ１での受信電界強
度に対応した直流電圧を出力する受信信号レベル検出回
路４及び妨害信号レベル検出回路５との関係によって低
周波信号増幅回路６を任意の増幅利得に設定するための
ゲイン可変回路７とを有している。なお、低周波信号増
幅回路６は、その増幅利得が直線的に可変されるように
なっている。
【００１５】次に、この実施形態の動作について説明す
る。アンテナ１を通じて受信した受信信号が受信部２に
よって、同調、増幅、検波及びＡＧＣの処理を行い、検
波した検波信号Ｓ３を出力する。この検波信号Ｓ３が低
周波信号増幅回路６に入力され、ここで可変増幅した音
声出力信号Ｓ８を図示しない電力増幅回路などに送出す
る。この低周波信号増幅回路６は、アンテナ１での受信
電界強度に対応した直流電圧を出力する受信信号レベル
検出回路４及び妨害信号レベル検出回路５との関係によ
って設定されたゲイン可変回路７によって任意の増幅利
得に設定される。受信信号レベル検出回路４は、通常、
受信部２の高周波ＡＧＣ回路からの出力を検出した直線
性を有した直流電圧を出力する。妨害信号レベル検出回
路５は、例えば、ＡＭ受信の場合、受信部２における高
周波増幅回路の出力信号、又は、混合回路の入力信号か
ら検出した直流電圧を出力する。
る。アンテナ１を通じて受信した受信信号が受信部２に
よって、同調、増幅、検波及びＡＧＣの処理を行い、検
波した検波信号Ｓ３を出力する。この検波信号Ｓ３が低
周波信号増幅回路６に入力され、ここで可変増幅した音
声出力信号Ｓ８を図示しない電力増幅回路などに送出す
る。この低周波信号増幅回路６は、アンテナ１での受信
電界強度に対応した直流電圧を出力する受信信号レベル
検出回路４及び妨害信号レベル検出回路５との関係によ
って設定されたゲイン可変回路７によって任意の増幅利
得に設定される。受信信号レベル検出回路４は、通常、
受信部２の高周波ＡＧＣ回路からの出力を検出した直線
性を有した直流電圧を出力する。妨害信号レベル検出回
路５は、例えば、ＡＭ受信の場合、受信部２における高
周波増幅回路の出力信号、又は、混合回路の入力信号か
ら検出した直流電圧を出力する。
【００１６】また、妨害信号レベル検出回路５は、ＦＭ
受信の場合、混合回路の出力信号から検出した直流電圧
を出力する。低周波信号増幅回路６の増幅利得は、アン
テナ１が放送局の送信アンテナ直下のような強電界強度
の地域ではなく、すなわち、通常の受信状態では増幅利
得を一定の０ｄＢに設定する。放送局の送信アンテナ直
下の強電界強度の地域、かつ、希望周波数の放送波の受
信電界強度が低い地域の場合、妨害波の受信信号によっ
て受信部２の高周波ＡＧＣ回路が動作し、希望周波数の
放送波の感度抑圧が発生する。
受信の場合、混合回路の出力信号から検出した直流電圧
を出力する。低周波信号増幅回路６の増幅利得は、アン
テナ１が放送局の送信アンテナ直下のような強電界強度
の地域ではなく、すなわち、通常の受信状態では増幅利
得を一定の０ｄＢに設定する。放送局の送信アンテナ直
下の強電界強度の地域、かつ、希望周波数の放送波の受
信電界強度が低い地域の場合、妨害波の受信信号によっ
て受信部２の高周波ＡＧＣ回路が動作し、希望周波数の
放送波の感度抑圧が発生する。
【００１７】このときの感度抑圧を補うため低周波信号
増幅回路６の増幅利得を変化させて補正し、その感度抑
圧が生じないようにする。すなわち、受信信号レベル検
出回路４及び妨害信号レベル検出回路５によって、希望
周波数の放送波及び妨害波の受信電界強度のレベルが把
握できるため、両者の条件によって最適の増幅利得に低
周波信号増幅回路６をゲイン可変回路７が設定できるよ
うになる。
増幅回路６の増幅利得を変化させて補正し、その感度抑
圧が生じないようにする。すなわち、受信信号レベル検
出回路４及び妨害信号レベル検出回路５によって、希望
周波数の放送波及び妨害波の受信電界強度のレベルが把
握できるため、両者の条件によって最適の増幅利得に低
周波信号増幅回路６をゲイン可変回路７が設定できるよ
うになる。
【００１８】一般的に受信部２の高周波ＡＧＣ回路の動
作設定は、混変調及び相互変調妨害と感度抑圧の兼ね合
いで設定されるが、本実施形態では、感度抑圧時の補正
を低周波信号増幅回路６で出来るため、従来のように受
信部２の高周波ＡＧＣ回路を混変調及び相互変調妨害が
低減するように設定しても、感度抑圧が従来同様に維持
できる。また、従来同様に混変調及び相互変調妨害が低
減するように設定すれば、感度抑圧が従来よりも大幅に
改善できるようになる。
作設定は、混変調及び相互変調妨害と感度抑圧の兼ね合
いで設定されるが、本実施形態では、感度抑圧時の補正
を低周波信号増幅回路６で出来るため、従来のように受
信部２の高周波ＡＧＣ回路を混変調及び相互変調妨害が
低減するように設定しても、感度抑圧が従来同様に維持
できる。また、従来同様に混変調及び相互変調妨害が低
減するように設定すれば、感度抑圧が従来よりも大幅に
改善できるようになる。
【００１９】すなわち、混変調及び相互変調妨害と感度
抑圧を高度な兼ね合いで設定できるようになり、放送局
の送信アンテナ直下の地域のような強電界強度下で、混
変調及び相互変調妨害の発生が少ない良好な受信状態が
得られる。また、高周波信号処理系の利得配分は一切変
更していないため、ＡＧＣ系の時定数を変更するなどの
問題が生じない。
抑圧を高度な兼ね合いで設定できるようになり、放送局
の送信アンテナ直下の地域のような強電界強度下で、混
変調及び相互変調妨害の発生が少ない良好な受信状態が
得られる。また、高周波信号処理系の利得配分は一切変
更していないため、ＡＧＣ系の時定数を変更するなどの
問題が生じない。
【００２０】図２は低周波信号増幅回路６の増幅利得特
性を示す特性図である。図２（ａ）は適切な電界強度下
の地域での希望周波数の放送波の受信電界強度（希望信
号入力電界強度ｄＢμＶ）に対する低周波信号増幅回路
６の増幅利得（ゲイン）の特性を示し、図２（ｂ）は妨
害波の受信信号のレベルが一定時の希望周波数の受信信
号の入力に対する低周波信号増幅回路６の増幅利得（ゲ
イン）の特性を示す図である。また、図２（ｂ）は希望
周波数の受信信号の入力レベルが一定時の妨害波の受信
信号のレベルに対する低周波信号増幅回路６の増幅利得
（ゲイン）の特性を示す図である。
性を示す特性図である。図２（ａ）は適切な電界強度下
の地域での希望周波数の放送波の受信電界強度（希望信
号入力電界強度ｄＢμＶ）に対する低周波信号増幅回路
６の増幅利得（ゲイン）の特性を示し、図２（ｂ）は妨
害波の受信信号のレベルが一定時の希望周波数の受信信
号の入力に対する低周波信号増幅回路６の増幅利得（ゲ
イン）の特性を示す図である。また、図２（ｂ）は希望
周波数の受信信号の入力レベルが一定時の妨害波の受信
信号のレベルに対する低周波信号増幅回路６の増幅利得
（ゲイン）の特性を示す図である。
【００２１】図２（ａ）に示すように、適切な電界強度
下、すなわち、放送局の送信アンテナ直下のような強電
界強度下でない場合の通常の受信状態では、低周波信号
増幅回路６の増幅利得がゲイン可変回路７によって一定
の０ｄＢに設定される。また、図２（ｂ）に示すよう
に、妨害波の受信信号のレベルが一定時に、希望周波数
の受信電界強度に対応して生じる感度抑圧に応じた低周
波信号増幅回路６の増幅利得を正（プラス）側にゲイン
可変回路７が制御する。また、感度抑圧が制御されない
場合、すなわち、通常の受信状態では、低周波信号増幅
回路６の増幅利得がゲイン可変回路７によって一定の０
ｄＢに設定される。一般的に放送局の送信アンテナ直下
の地域のような強電界強度下では希望周波数の受信電界
強度に応じて感度抑圧が発生する場合と、発生しない場
合とがある。
下、すなわち、放送局の送信アンテナ直下のような強電
界強度下でない場合の通常の受信状態では、低周波信号
増幅回路６の増幅利得がゲイン可変回路７によって一定
の０ｄＢに設定される。また、図２（ｂ）に示すよう
に、妨害波の受信信号のレベルが一定時に、希望周波数
の受信電界強度に対応して生じる感度抑圧に応じた低周
波信号増幅回路６の増幅利得を正（プラス）側にゲイン
可変回路７が制御する。また、感度抑圧が制御されない
場合、すなわち、通常の受信状態では、低周波信号増幅
回路６の増幅利得がゲイン可変回路７によって一定の０
ｄＢに設定される。一般的に放送局の送信アンテナ直下
の地域のような強電界強度下では希望周波数の受信電界
強度に応じて感度抑圧が発生する場合と、発生しない場
合とがある。
【００２２】図２（ｂ）において、右半分エリアは希望
周波数に対する一定の受信電界強度が得られているた
め、感度抑圧が発生しないが、左半分エリアは希望周波
数に対する受信電界強度が低いため、妨害波の受信信号
によって受信部２の高周波ＡＧＣ回路が動作する。した
がって、希望周波数に対する感度抑圧が発生する。この
場合、希望周波数の受信信号が無入力状態では、希望周
波数での受信が不可能であるため、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が低周波信号増幅回路６で過大に増幅
されて、聴取に違和感が発生しないようにするため、低
周波信号増幅回路６を一定の増幅利得で飽和するように
設定する。
周波数に対する一定の受信電界強度が得られているた
め、感度抑圧が発生しないが、左半分エリアは希望周波
数に対する受信電界強度が低いため、妨害波の受信信号
によって受信部２の高周波ＡＧＣ回路が動作する。した
がって、希望周波数に対する感度抑圧が発生する。この
場合、希望周波数の受信信号が無入力状態では、希望周
波数での受信が不可能であるため、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が低周波信号増幅回路６で過大に増幅
されて、聴取に違和感が発生しないようにするため、低
周波信号増幅回路６を一定の増幅利得で飽和するように
設定する。
【００２３】また、図２（ｃ）に示すように、希望周波
数が弱い一定の電界強度で入力された場合、妨害波の受
信信号に対する低周波信号増幅回路６の増幅利得を、妨
害波の受信電界強度か低いエリアでは、０ｄＢにゲイン
可変回路７によって設定する。また、妨害波の受信電界
強度か高い強入力妨害波発生エリアでは、低周波信号増
幅回路６の増幅利得を、正側にゲイン可変回路７で設定
する。
数が弱い一定の電界強度で入力された場合、妨害波の受
信信号に対する低周波信号増幅回路６の増幅利得を、妨
害波の受信電界強度か低いエリアでは、０ｄＢにゲイン
可変回路７によって設定する。また、妨害波の受信電界
強度か高い強入力妨害波発生エリアでは、低周波信号増
幅回路６の増幅利得を、正側にゲイン可変回路７で設定
する。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車載用ラジオ受信装置によれば、受信手段での感度抑
圧の発生時の高周波増幅回路の利得低下を低周波信号増
幅手段の増幅利得を大きくして補正するとともに、希望
周波数の受信信号が無入力状態で、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が過大増幅されず、良好な受信状態が
得られるようになる。
の車載用ラジオ受信装置によれば、受信手段での感度抑
圧の発生時の高周波増幅回路の利得低下を低周波信号増
幅手段の増幅利得を大きくして補正するとともに、希望
周波数の受信信号が無入力状態で、妨害波の受信信号に
おけるノイズ成分が過大増幅されず、良好な受信状態が
得られるようになる。
【図１】本発明の車載用ラジオ受信装置の実施形態の構
成を示すブロック図
成を示すブロック図
【図２】同実施形態の低周波信号増幅回路の増幅利得特
性を示す特性図であって （ａ）適切な電界強度下での低周波信号増幅回路の増幅
利得特性図 （ｂ）妨害波の受信信号のレベルが一定時の希望周波数
の受信信号の入力に対する低周波信号増幅回路の増幅利
得特性図 （ｃ）希望周波数の受信信号の入力レベルが一定時の妨
害波の受信信号のレベルに対する低周波信号増幅回路の
増幅利得の特性図
性を示す特性図であって （ａ）適切な電界強度下での低周波信号増幅回路の増幅
利得特性図 （ｂ）妨害波の受信信号のレベルが一定時の希望周波数
の受信信号の入力に対する低周波信号増幅回路の増幅利
得特性図 （ｃ）希望周波数の受信信号の入力レベルが一定時の妨
害波の受信信号のレベルに対する低周波信号増幅回路の
増幅利得の特性図
１ アンテナ ２ 受信部 ３ 受信信号レベル検出回路 ５ 妨害信号レベル検出回路 ６ 低周波信号増幅回路 ７ ゲイン可変回路
Claims (4)
- 【請求項１】 少なくとも高周波ＡＧＣ回路、高周波増
幅回路及び混合回路を備え、選局周波数の放送波の受信
信号を処理した検波信号を出力する受信手段と、前記受
信手段における高周波ＡＧＣ回路の出力信号から検出し
た直線性を有する直流電圧を出力する受信信号レベル検
出手段と、前記受信手段からの強受信電界強度に対応す
る直流電圧を出力する妨害信号レベル検出手段と、前記
受信手段からの検波信号を可変増幅した音声出力信号を
出力する低周波信号増幅手段と、前記受信信号レベル検
出手段及び妨害信号レベル検出手段からの、受信電界強
度に対応した直流電圧に基づいて前記低周波信号増幅手
段を所定の増幅利得に設定するためのゲイン可変手段と
を備えることを特徴とする車載用ラジオ受信装置。 - 【請求項２】 低周波信号増幅手段の増幅利得を直線的
に可変増幅する特性に設定し、かつ、一定の増幅利得で
飽和するように設定することを特徴とする請求項１記載
の車載用ラジオ受信装置。 - 【請求項３】 受信信号レベル検出手段は、ＡＭ放送波
を受信している場合、受信手段における高周波増幅回路
の出力信号、又は、混合回路の入力信号から受信電界強
度に対応する直流電圧を出力し、かつ、妨害信号レベル
検出手段は、ＦＭ放送波を受信している場合、受信手段
における混合回路の出力信号から強受信電界強度に対応
する直流電圧を出力することを特徴とする請求項１記載
の車載用ラジオ受信装置。 - 【請求項４】 ゲイン可変手段が、受信信号レベル検出
手段及び妨害信号レベル検出手段からの、受信電界強度
に対応して出力する直流電圧に基づいて低周波信号増幅
手段を所定の増幅利得に設定する場合、受信手段におけ
る高周波ＡＧＣ回路を混変調、相互変調妨害及び感度抑
圧が低減する様に設定すること特徴とする請求項１記載
の車載用ラジオ受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14250296A JPH09326718A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 車載用ラジオ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14250296A JPH09326718A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 車載用ラジオ受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09326718A true JPH09326718A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15316839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14250296A Pending JPH09326718A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 車載用ラジオ受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09326718A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012124576A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | ソニー株式会社 | 利得制御回路、通信装置、電子機器、及び、利得制御方法 |
| JPWO2021192124A1 (ja) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP14250296A patent/JPH09326718A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012124576A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | ソニー株式会社 | 利得制御回路、通信装置、電子機器、及び、利得制御方法 |
| JP2012195735A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Sony Corp | 利得制御回路、通信装置、電子機器、及び、利得制御方法 |
| US9184718B2 (en) | 2011-03-16 | 2015-11-10 | Sony Corporation | Gain control circuit, communication device, electronic appliance, and gain control method |
| JPWO2021192124A1 (ja) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | ||
| WO2021192124A1 (ja) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 三菱電機株式会社 | 受信装置及び制御方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050208 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050215 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |