JP2001109525A - スイッチング制御装置、スイッチング装置及び車両用電源供給装置 - Google Patents

スイッチング制御装置、スイッチング装置及び車両用電源供給装置

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JP2001109525A
JP2001109525A JP28823299A JP28823299A JP2001109525A JP 2001109525 A JP2001109525 A JP 2001109525A JP 28823299 A JP28823299 A JP 28823299A JP 28823299 A JP28823299 A JP 28823299A JP 2001109525 A JP2001109525 A JP 2001109525A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御端子−負荷側端子間電圧の低下による3
端子スイッチング素子の発熱を未然に防止することがで
きるスイッチング制御装置を提供する。 【解決手段】 駆動電圧印加制御手段21cが負荷オン
信号S3に応じて制御端子TGに対して駆動電圧VPを
印加させ、電圧検出手段21bにより検出された電圧が
所定値Vref1以下のとき、負荷オン信号S3が存在して
も制御端子TGに対する駆動電圧VPの印加を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング制御
装置、スイッチング装置及び車両用電源供給装置に係わ
り、特に、車載バッテリから負荷への電源供給をオンオ
フする3端子スイッチング素子を制御するスイッチング
制御装置、前記スイッチング制御装置と3端子スイッチ
ング素子とを備えたスイッチング装置及び、車両に搭載
された負荷と、該負荷に電源を供給する車載バッテリ
と、前記スイッチング装置を備えた車両用電源供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両においては、ライトスイッ
チ、オーディオスイッチ等の操作スイッチの操作に応じ
て車載バッテリからの電源を選択的に各負荷に供給する
ために、車載バッテリと各負荷との間にそれぞれ機械式
リレーを設けられている。そして、操作スイッチのオン
操作により、該操作スイッチに応じた機械式リレーがオ
ンして選択的に車載バッテリからの電源が負荷に供給さ
れる。近年では、半導体製造技術の進歩に伴って、性能
が良くかつ安価な半導体スイッチ素子が容易に手に入る
ようになったため、上述した機械式リレーに代えて半導
体スイッチ素子を用いたものが提案されている。
【0003】ところで、車両において、車載バッテリか
らの電源は半導体スイッチ素子及び絶縁被膜により被わ
れた電源線を介して車両の各部に配されている負荷に供
給されている。上述した電源線は、常時振動しているエ
ンジンルーム内等において車体に沿って配索されるが、
このとき、車体の各部に接近して位置されていると、振
動により角部と断続的な接触を繰り返すようになり、こ
れが長期間続くと電源線の被覆が車体の角部により徐々
に削られて内部導線が微少ではあるが露出するようにな
る。
【0004】この電源線の露出部が車体と接触すること
に伴って、電源線にデッドショートやレアショートが起
こり、過電流が流れると半導体スイッチ素子や電源線が
過熱して熱破壊する事態に至るようになる。そこで、こ
のような事態に至ることを未然に防止するために、従
来、半導体スイッチング素子と、該半導体スイッチ素子
を過電流や過熱から保護するためのスイッチング制御装
置とを有したインテリジェントパワースイッチと呼ばれ
るスイッチング装置が提案されている。このようなスイ
ッチング装置の一例として具体的には図2に示されるよ
うなものが知られている。
【0005】図2は、スイッチング制御装置及びスイッ
チング装置を組み込んだ車両用電源供給装置を示す回路
図である。同図において、車載バッテリ1からの電源電
圧VBは、パワーMOSFETQF(3端子スイッチン
グ素子)のドレインD(電源側端子)−ソースS(負荷
側端子)間を介して負荷3に対して供給される。上述し
たパワーMOSFETQFは、そのゲートTG(制御端
子)が駆動回路DRに接続されており、該駆動回路DR
から駆動電圧VPが供給されるとドレインD―ソースS
間を導通して電源電圧VBを負荷3に対して供給する。
【0006】また、パワーMOSFETQFのドレイン
D、ソースSは差動増幅器62の+、−入力端にそれぞ
れ接続されており、差動増幅器62はパワーMOSFE
TQFのドレインD−ソースS間の電圧VDSをコンパレ
ータCP3の−入力端に対して出力する。従って、+入
力端に電源電圧VBを抵抗R6及びR7で分圧した基準
電圧Vref4が供給されているコンパレータCP3は、差
動増幅器62の出力電圧VDSが基準電圧Vref4を越える
とLレベルの過熱検出信号S6をANDゲート63の一
端に対して出力する。
【0007】このANDゲート63の他端には、一端が
抵抗R1を介してアースと接続され、他端が電源電圧V
Bに接続されている外付けの操作スイッチSWの一端が
接続され、操作スイッチSWがオン操作されるとHレベ
ルのオン操作信号S2が供給される。そして、ANDゲ
ート63はオン操作信号S2の出力に応じて駆動回路D
Rに対してオン制御信号S5を出力し、また、オン操作
信号S2の出力中にLレベルの過熱検出信号S6が出力
されるとオン制御信号S5の出力を停止する。
【0008】上述した駆動回路DRは、ANDゲート6
3からのオン制御信号S5の出力に応じて昇圧回路61
により電源電圧VBを昇圧した駆動電圧VP(=VB+
10[V])をゲートTGに対して出力し、パワーMOS
FETQFをオンする。一方、駆動回路DRは、AND
ゲート63からのオン制御信号S5の出力停止に応じて
ゲートTGに対する駆動電圧VPの印加を停止し、パワ
ーMOSFETQFをオフする。
【0009】一方、Lレベルの過熱検出信号S6は、イ
ンバータINV2を介してスイッチング(SW)トランジス
タTr5のベースに対しても供給される。このSWトラ
ンジスタTr5は、コレクタがLED7を介して電源電
圧VBに、エミッタがアースに接続され、Lレベルの過
熱検出信号S6が出力されるとベースに接続されたイン
バータINV2の出力がHレベルになるため、オンしてLE
D7を点灯させる。なお、上述した昇圧回路61、差動
増幅器62、ANDゲート63、駆動回路DR、パワー
MOSFETQF、コンパレータCP3及び抵抗R6、
R7は、スイッチング装置6を構成する。
【0010】ところで、パワーMOSFETQFに流れ
る電流をIL、ドレインD−ソースS間の抵抗温度係数
をα(>0)、パワーMOSFETQFの基準温度から
の温度上昇をΔt、基準温度におけるドレインD―ソー
スS間の抵抗値をRとすると、このパワーMOSFET
QFのドレインD−ソースS間電圧VDSは下記の式
(1)で表される。 VDS=IL・(1+α・Δt)・R ……(1) この式(1)から明らかなように電圧VDSは、パワーM
OSFETQFの温度の増加に伴って増加する。
【0011】上述した電圧VDSと電流ILとパワーMO
SFETQFの温度との関係を踏まえて、上記構成のス
イッチング制御装置及びスイッチング装置を組み込んだ
車両用電源供給装置の動作について以下説明する。
【0012】まず、操作スイッチSWのオン操作により
オン操作信号S2がANDゲート63に対して出力され
る。このとき、パワーMOSFETの温度が低ければ差
動増幅器62から出力される電圧VDSは基準電圧Vref4
を越えることはなく、コンパレータCP3はHレベルの
出力をANDゲート63に対して出力する。従って、A
NDゲート63はHレベルのオン制御信号S5を駆動回
路DRに対して出力し、駆動回路DRはこのオン制御信
号S5の出力により昇圧回路61からの駆動電圧VPを
パワーMOSFETQFのゲートTGに対して出力す
る。この駆動電圧VPの出力によりパワーMOSFET
QFは、オンして負荷3に対して電源電圧VBを供給す
る。
【0013】一方、オン操作信号S2の出力中、パワー
MOSFETQFの温度が上昇すると差動増幅器62の
出力である電圧VDSは上述した式(1)に従って増加
し、基準電圧Vref4を越えるとコンパレータCP3はL
レベルの過熱検出信号S6を出力する。このLレベルの
過熱検出信号S6の出力により、ANDゲート63は駆
動回路DRに対するHレベルのオン制御信号S5の出力
を停止し、駆動回路DRはオン制御信号S5の出力停止
に応じてゲートTGに対する駆動電圧VPの出力を停止
して、パワーMOSFETQFをオフする。従って、パ
ワーMOSFEQFの温度が上昇して破壊に至る前に、
パワーMOSFETQFに供給される車載バッテリ1か
らの電源電圧VBが遮断されるので、パワーMOSFE
TQFの熱破壊を防止することができる。
【0014】また、Lレベルの過熱検出信号S6が出力
されると、インバータINV2の出力がHレベルになり、S
WトランジスタTr5がオンしてLED7を点灯させ
る。このLED7の点灯により、パワーMOSFETQ
Fの過熱により負荷3へ供給される電流ILが遮断され
る旨を伝えることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に上述
したパワーMOSFETQFは、図3に示すようなドレ
インD−ソースS間電圧VDS対ゲートTG−ソースS間
電圧VGS特性を有する。なお、図3はゲートTG−ソー
スS間に4[V]の電圧が印加されたとき、ドレインD−
ソースS間が完全に導通してオン駆動するTEMPFE
Tの特性である。同図に示すように、TEMPFETの
ドレインD−ソースSに流れる電流IDが一定のとき、
電圧VDSは電圧VGSの減少に応じて増加し、特に電圧V
GSが4[V]以下に減少すると急激に増加する。すなわ
ち、パワーMOSFETQFのVDSは、電流IDが一定
のとき電圧VGSが所定電圧以下に減少すると急激に増加
する。これは、パワーMOSFETQFのドレインD−
ソースS間抵抗が電圧VGSの減少に伴って増加ためであ
る。従って、昇圧回路61からの駆動電圧VPが何らか
の原因で低下し、通常より低い駆動電圧VPがパワーM
OSFETQFに対して出力されると電圧VGSが低下す
ることに伴って、電圧VDSが増加してパワーMOSFE
TQFでの熱損失が増大する。
【0016】しかしながら、上述した従来のスイッチン
グ制御装置及びスイッチング装置を組み込んだ車両用電
源供給装置は、電圧VDSを監視しているため実際にパワ
ーMOSFETQFのドレインD−ソースS間に電流が
流れてないと電圧VDSを検出することができない。つま
り、実際にパワーMOSFETQFの熱損失が正常時に
比べて増加した結果、電圧VDSが基準電圧Vref4を越え
た後、初めて遮断される。しかも、遮断された後は電圧
VDSが0となり、基準電圧Vref4を下回り再びオンされ
る。このため、ゲートTGに印加される駆動電圧VPが
低下している間、パワーMOSFETQFはオンオフを
繰り返すこととなり、この通常より高い熱損失が蓄積し
てパワーMOSFETQFが破壊に至る恐れがある。
【0017】そこで、オン操作信号S2が出力中のパワ
ーMOSFETQFのオンオフの回数をカウントして所
定回数以上となると以降ゲートTGに対する駆動電圧V
Pの出力を停止することも考えられる。しかしながら、
昇圧回路として例えば、ターン・オン期間の長い昇圧型
DC/DCコンバータを使用した場合、イグニッションスイ
ッチがオンして昇圧型DC/DCインバータに電源電圧が印
加された直後、昇圧型DC/DCコンバータが出力する駆動
電圧VPは定常時の駆動電圧VPに比べて低い。従っ
て、このターン・オン期間にパワーMOSFETQFの
オンオフが所定回数以上繰り返され、ターン・オン期間
が経過して定常時の駆動電圧VPを出力しても以降遮断
され続けるため負荷を使用することができないという不
都合が生じる。
【0018】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、制御端子−負荷側端子間電圧の低下による3端
子スイッチング素子の発熱を未然に防止することができ
るスイッチング制御装置、制御端子−負荷側端子間電圧
の低下により3端子スイッチング素子が発熱することが
ないスイッチング装置及び、制御端子−負荷側端子間電
圧の低下により3端子スイッチング素子が発熱すること
がない車両用電源供給装置を提供することを課題とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、車載バッテリが接続
される電源側端子、負荷が接続される負荷側端子及び駆
動電圧が印加される制御端子を有する3端子スイッチン
グ素子のオンオフ制御を行うスイッチング制御装置であ
って、前記制御端子への印加により前記電源側端子−前
記負荷側端子間を導通させて前記3端子スイッチング素
子をオンする駆動電圧を、前記車載バッテリからの電源
電圧を昇圧して発生する駆動電圧発生手段と、前記3端
子スイッチング素子がオンしたときの前記制御端子−前
記負荷側端子間電圧を決定する電圧を検出する電圧検出
手段と、負荷オン信号に応じて前記制御端子に対して前
記駆動電圧を印加させ、前記電圧検出手段により検出さ
れた前記電圧が所定値以下のとき、前記負荷オン信号が
存在しても前記制御端子に対する前記駆動電圧の印加を
停止させる駆動電圧印加制御手段とを備えることを特徴
とするスイッチング制御装置に存する。
【0020】請求項1記載の発明によれば、駆動電圧発
生手段が制御端子への印加により電源側端子−負荷側端
子を導通させて3端子スイッチング素子をオンする駆動
電圧を、車載バッテリからの電源電圧を昇圧して発生
し、電圧検出手段が、3端子スイッチング素子がオンし
たときの制御端子−負荷側端子間電圧を決定する電圧を
検出し、駆動電圧印加制御手段が負荷オン信号に応じて
制御端子に対して駆動電圧を印加させ、電圧検出手段に
より検出された電圧が所定値以下のとき、負荷オン信号
が存在しても制御端子に対する駆動電圧の印加を停止さ
せる。
【0021】ところで、駆動電圧発生手段により発生す
る駆動電圧の低下に伴って、制御端子及び負荷側端子間
電圧が低下すると、電源側端子−負荷側端子間電圧が増
加するため、3端子スイッチング素子での熱損失が増大
する。この熱損失の増大により発熱する結果、3端子ス
イッチング素子が熱破壊に至る恐れがあるが、3端子ス
イッチング素子がオンしたときの制御端子−負荷側端子
間電圧を決定する電圧が所定値以下のとき、負荷オン信
号が存在しても制御端子に対する駆動電圧の印加を停止
させることにより、制御端子−負荷側端子間に所定値に
より定まる値以下の電圧が印加されることがない。
【0022】請求項2記載の発明は、前記電圧検出手段
は、前記駆動電圧発生手段により発生した前記駆動電圧
と前記車載バッテリからの電源電圧との差を、前記3端
子スイッチング素子がオンしたときの前記制御端子−前
記負荷側端子間電圧を決定する電圧として検出し、前記
駆動電圧印加制御手段は、前記電圧検出手段により検出
された前記駆動電圧と前記車載バッテリからの電源電圧
との差が前記所定値以下のとき、前記負荷オン信号が存
在しても前記制御端子に対する前記駆動電圧の印加を停
止することを特徴とする請求項1記載のスイッチング制
御装置に存する。
【0023】請求項2記載の発明によれば、電圧検出手
段が駆動電圧発生手段により発生した駆動電圧と車載バ
ッテリからの電源電圧との差を、3端子スイッチング素
子がオンしたときの制御端子−負荷側端子間電圧を決定
する電圧として検出し、駆動電圧印加制御手段が駆動電
圧と電源電圧との差が所定値以下のとき、負荷オン信号
が存在しても制御端子に対する駆動電圧の印加を停止す
る。
【0024】3端子スイッチング素子がオンのとき、電
源側端子−負荷側端子間電圧は極めて小さく、負荷側端
子の電圧は電源電圧に等しくなる。このため3端子スイ
ッチング素子がオンしたとき制御端子−負荷側端子に印
加される電圧は、駆動電圧と電源電圧との差と等しくな
る。従って、駆動電圧と電源電圧との差を、3端子スイ
ッチング素子がオンしたときの制御端子−負荷側端子間
電圧を決定する電圧とすることにより、電源電圧の減少
により駆動電圧が低下しても、3端子スイッチング素子
がオンしたとき、制御端子−負荷側端子間に所定値以下
の電圧が印加されることがない。しかも、駆動電圧と電
源電圧との差を制御端子−負荷側端子間電圧として検出
することにより、単一の駆動電圧発生手段が発生した駆
動電圧により、複数の3端子スイッチング素子のオンオ
フを行っている場合であっても、それぞれの3端子スイ
ッチング素子ごとに電圧検出手段及び駆動電圧印加制御
手段を設ける必要がない。
【0025】請求項3記載の発明は、車載バッテリが接
続される電源側端子、負荷が接続される負荷側端子及び
駆動電圧が印加される制御端子を有する3端子スイッチ
ング素子と、請求項1又は2記載のスイッチング制御装
置とを備えることを特徴とするスイッチング装置に存す
る。
【0026】請求項3記載の発明によれば、駆動電圧印
加制御手段が負荷オン信号に応じて制御端子に対して駆
動電圧を印加させ、電圧検出手段により検出された電圧
が所定値以下のとき、負荷オン信号が存在しても制御端
子に対する駆動電圧の印加を停止させるので、制御端子
−負荷側端子間に所定値により定まる値以下の電圧が印
加されることがない。
【0027】請求項4記載の発明は、車両に搭載された
負荷と、該負荷に電源を供給するための車載バッテリ
と、車載バッテリが接続される電源側端子、負荷が接続
される負荷側端子及び駆動電圧が印加される制御端子を
有する3端子スイッチング素子と、請求項1又は2記載
のスイッチング制御装置とを備えることを特徴とする車
両用電源供給装置に存する。
【0028】請求項4記載の発明によれば、駆動電圧印
加制御手段が負荷オン信号に応じて制御端子に対して駆
動電圧を印加させ、電圧検出手段により検出された電圧
が所定値以下のとき、負荷オン信号が存在しても制御端
子に対する駆動電圧の印加を停止させるので、制御端子
−負荷側端子間に所定値により定まる値以下の電圧が印
加されることがない。
【0029】請求項5記載の発明は、前記電圧検出手段
により検出された電圧が前記所定値以下のとき、前記制
御端子に対する前記駆動電圧の印加を停止した旨を伝え
る警報を発生する警報発生手段を更に備えることを特徴
とする請求項4記載の車両用電源供給装置に存する。
【0030】請求項5記載の発明によれば、警報発生手
段が電圧検出手段により検出された電圧が所定値以下の
とき、制御端子に対する駆動電圧の印加を停止した旨を
伝える警報を発生するので、例えば、過電流が流れたと
き制御端子に対する駆動電圧の印加を停止する機能が備
えられているものであれば、この過電流による駆動電圧
の印加停止と識別可能にすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスイッチング制御
装置、スイッチング装置及び車両用電源供給装置を図面
に基づいて説明する。図1はこの発明によるスイッチン
グ制御装置及びスイッチング装置を組み込んだ車両用電
源供給装置の一実施の形態を示し、同図において、図1
について上述した従来の装置と同等の部分には同一符号
を付している。図中、車載バッテリ1からの電源電圧V
Bは、イグニッションスイッチIGSWと、シャント抵抗R
sと、パワーMOSFETQFのドレインD−ソースS
間を介して負荷3に対して供給される。
【0032】上述したパワーMOSFETQFは、その
ゲートTGが駆動回路DRに接続されており、イグニッ
ションスイッチIGSWがオンポジションONのときに駆動回
路DRから駆動電圧VPが供給されるとドレインD―ソ
ースS間を導通して電源電圧VBを負荷3に対して供給
する。一方、駆動回路DRからの駆動電圧VPの供給が
停止されると、ドレインD−ソースS間を非道通状態に
して負荷3に対する電源電圧VBの供給を停止する。
【0033】駆動回路DRは、昇圧回路21aにより電
源電圧VBを昇圧した駆動電圧VP(例えば、MOSF
ETQFとしてVGS=4[V]でオン駆動するTEMPF
ETを使用した場合、VP=VB+10[V])がコレク
タに接続されるNPN型スイッチング(SW)トランジ
スタTr1と、該SWトランジスタTr1のエミッタが
コレクタに接続されたNPN型スイッチング(SW)ト
ランジスタTr2とを有しており、SWトランジスタT
r1のエミッタとSWトランジスタのコレクタとの接点
がパワーMOSFETQFのゲートTGに接続されてい
る。また、SWトランジスタTr1のベースがインバー
タINV1を介してSWトランジスタTr2のベースに接続
されている。
【0034】そして、駆動回路DRは、SWトランジス
タTr1をオンさせると共にSWトランジスタTr2を
オフさせることにより駆動電圧VPをパワーMOSFE
TQFのゲートTGに印加して、パワーMOSFETQ
Fをオンさせる。また、SWトランジスタTr1をオフ
させると共にSWトランジスタTr2をオンさせること
により、パワーMOSFETQFのゲートTGに対する
駆動電圧VPの印加を停止してパワーMOSFETQF
をオフさせる。
【0035】また、昇圧回路21a(=駆動電圧発生手
段)からの駆動電圧VPは、−入力端に電源電圧VBが
供給されている差動増幅器21bの+入力端に供給さ
れ、差動増幅器21bは、電圧検出手段として働き、駆
動電圧VPと電源電圧VBとの差(VP−VB)に応じ
た電圧VPBを出力する。ところで、パワーMOSFET
QFがオンのとき、ドレインD−ソースS間電圧VDSは
極めて小さく、ソースSの電圧は電源電圧VBに等しく
なる。このため、パワーMOSFETQFがオンしたと
きの電圧VGSは、差動増幅器21bが出力する駆動電圧
VPと電源電圧VBとの差(VP−VB)=電圧VPBが
印加される。従って、電圧VPBをパワーMOSFETQ
FがオンしたときのゲートTG−ソースS間電圧VGSを
決定する電圧とする。
【0036】この差動増幅器21bから出力される電圧
VPBは、−入力端に電源電圧VBを抵抗R2とR3とで
分圧した基準電圧Vref1(=所定値)が供給されている
コンパレータCP1の+入力端に供給される。コンパレ
ータCP1は、電圧VPBが基準電圧Vref1より小さい値
に低下するとHレベルのゲート−ソース間電圧低下信号
S1をゲート制御回路21cに対して出力すると共に、
トランジスタTr3のベースに対して出力する。上述し
たトランジスタTr3は、コレクタがLED4(=警報
発生手段)を介して電源電圧VBに、エミッタがアース
にそれぞれ接続されていて、ベースにHレベルのゲート
−ソース間電圧低下信号S1が出力されるとオンしてL
ED4を点灯させる。
【0037】一方、車載バッテリ1と負荷3との間の電
源線上に設けられたシャント抵抗Rsは、車載バッテリ
1と負荷3との間の電源線に流れる電流ILを電圧に変
換するための低抵抗で、この両端電圧を検出することに
より電源線に流れる電流ILを検出することができる。
このシャント抵抗Rsの両端は差動増幅器21dの+、
−入力端にそれぞれ接続され、差動増幅器21dはシャ
ント抵抗Rsの両端電圧に応じた電圧を出力することに
より電流ILを検出する。
【0038】差動増幅器21dの出力は、図示しないA
/D変換器によりアナログ/ディジタル変換された後、
マイクロコンピュータ(マイコン)22に供給される。
このマイコン22には、一端が抵抗R1を介してアース
と接続され、他端が電源電圧VBに接続されている外付
けの操作スイッチSWの一端が接続され、操作スイッチ
SWがオン操作されるとHレベルのオン操作信号S2が
供給される。
【0039】上述したマイコン22は、予め設定される
制御プログラムに従って動作するCPU22aと、該C
PU22aの制御プログラムを予め保持するROM22
b、CPU22aの演算実行時に必要なデータを一時的
に保存するRAM22cとから構成され、Hレベルのオ
ン操作信号S2が入力されると、ゲート制御回路21c
に対して負荷オン信号S3を出力する。また、マイコン
22を構成するCPU22aは、所定時間以上継続して
差動増幅器21dの出力が基準電圧Vref2(図示せず)
を越えた状態であるとき、以降負荷オン信号S3の出力
を停止し続ける。
【0040】さらにCPU22aは、上述したように負
荷オン信号S3の出力停止と同時に、SWトランジスタ
Tr4のベースに対してHレベルの信号を出力する。S
WトランジスタTr4は、コレクタがLED5を介して
電源電圧VBに、エミッタがアースにそれぞれ接続さ
れ、ベースに対してHレベルの信号が出力されるとオン
して、LED5を点灯させる。
【0041】上述した差動増幅器21dの出力はまた、
コンパレータCP2の−入力端にも供給されている。こ
のコンパレータCP2の+入力端には、電源電圧VBを
抵抗R4及びR5で分圧した基準電圧Vref3が供給され
ている。この基準電圧Vref3は、上述した基準電圧Vre
f2より大きい値に設定されている。そして、コンパレー
タCP2は、差動増幅器21dの出力が基準電圧Vref3
を越えている間、Hレベルの過電流検出信号S4をゲー
ト制御回路21cに対して出力する。
【0042】上述したゲート制御回路21cは、一方の
入力端にゲート−ソース間電圧低下信号S1が、他方の
入力端に過電流検出信号S4がそれぞれ供給されている
ORゲート211cと、一方の入力端にORゲート21
1cの反転出力が、他方の入力端に負荷オン信号S3が
それぞれ供給されているANDゲート212cとを備え
ている。従って、ゲート制御回路21cは、負荷オン信
号S3の入力に応じてトランジスタTr1のベースに対
してHレベルのオン制御信号S5を出力し、負荷オン信
号S3が存在してもゲート−ソース間電圧低下信号S1
及び過電流検出信号S4の何れか一方、又は両方出力さ
れるとオン制御信号S5の出力を停止して駆動電圧印加
制御手段として働くように構成されている。
【0043】ゲート制御回路21cからオン制御信号S
5が出力されると、駆動回路DR内において、SWトラ
ンジスタTr1がオンすると共に、SWトランジスタT
r2がオフしてパワーMOSFETQFのゲートTGに
対して駆動電圧VPを出力する。一方、ゲート制御回路
21cからのオン制御信号S5の出力が停止されると、
駆動回路DR内において、SWトランジスタTr1がオ
フすると共に、SWトランジスタTr2がオンしてパワ
ーMOSFETQFのゲートTGに対する駆動電圧VP
の出力が停止される。
【0044】なお、上述した昇圧回路21aと、差動増
幅器21bと、ゲート制御回路21cと、差動増幅器2
1dと、駆動回路DRと、コンパレータCP1、CP2
と、抵抗R2〜R4とはワンチップ上に形成され、スイ
ッチング制御装置21を構成する。また、シャント抵抗
Rsと、パワーMOSFETQFと、駆動部21と、マ
イコン22とは一般にインテリジェントパワースイッチ
と呼ばれるスイッチング装置2を構成する。
【0045】上述した構成のスイッチング制御装置及び
スイッチング装置を組み込んだ車両用電源供給装置の動
作について以下説明する。先ず、操作スイッチSWをオ
ン操作してオン操作信号S2をマイコン22に対して出
力すると、マイコン22はゲート制御回路21cに対し
て負荷オン信号S3を出力する。このオン操作がイグニ
ッションスイッチIGSWのオン直後であった場合、昇圧回
路21aはターン・オン期間中であり、このとき出力さ
れる駆動電圧VPは定常時より低い。
【0046】このため電源電圧VBと駆動電圧VPとの
差(=VP−VB)に応じた差動増幅器21bの出力電
圧VPBも定常時より小さくなり、基準電圧Vref1を下回
るため、コンパレータCP1はHレベルのゲート−ソー
ス間電圧低下信号S1をゲート制御回路21cに対して
出力する。このゲート−ソース間電圧低下信号S1の出
力により、ゲート制御回路21cはマイコン22から負
荷オン信号S3が出力されても駆動回路DRに対してオ
ン制御信号S5を出力することがなく、パワーMOSF
ETQFのゲートTG−ソースS間には基準電圧Vref1
以下の電圧が印加されることがない。従って、ゲートT
G−ソースS間電圧VGSの低下によるパワーMOSFE
TQFの発熱を未然に防止することができる。
【0047】上述したように駆動電圧VPと電源電圧V
B(=VP−VB)との差をゲートTG−ソースS間電
圧VGSとして検出することにより、単一の昇圧回路21
aが発生した駆動電圧VPにより、複数のパワーMOS
FETQFのオンオフを行っている場合であっても、そ
れぞれのパワーMOSFETQFごとに差動増幅器21
b及びゲート制御回路21cを設ける必要がないので、
コストダウンを図ることができる。
【0048】また、上述したゲート−ソース間電圧低下
信号S1はSWトランジスタTr3のベースに対しても
出力され、SWトランジスタTr3はこのゲート−ソー
ス間電圧低下信号S1の出力によりオンしてLED4に
電源電圧VBを供給して点灯させる。このLED4の点
灯によりユーザーは、ゲートTGに対する駆動電圧VP
の印加停止がゲートTG−ソースS間電圧VGSの低下に
よるものであると識別することができる。
【0049】その後、昇圧回路21aのターン・オン期
間が終了して駆動電圧VPが定常時の電圧まで上昇する
と、差動増幅器21bの出力電圧VPBも上昇して基準電
圧Vref1より大きくなる。このため、コンパレータCP
1はゲート−ソース間電圧低下信号S1の出力を停止す
る。ゲート−ソース間電圧低下信号S1の出力が停止に
されると、ゲート制御回路21cはマイコン22からの
負荷オン信号S3の出力に応じて駆動回路DRに対して
Hレベルのオン制御信号S5を出力する。Hレベルのオ
ン制御信号S5が出力されると、駆動回路DRはパワー
MOSFETQFのゲートTGに対して昇圧回路21a
からの駆動電圧VPを出力し、パワーMOSFETQF
をオンさせて、車載バッテリ1からの電源電圧VBを負
荷3に対して供給する。
【0050】そして、電源線等が正常であるときは、パ
ワーMOSFETQFを通じて流れる電流ILは負荷3
の負荷抵抗に応じた定常値となり、電流ILに応じた差
動増幅器21dの出力電圧は基準電圧Vref3より小さい
値となる。一方、電源線を被う被覆が車体の角部により
徐々に削られて内部導線が露出し、該露出部と車両とが
接触してショートが発生すると、電源線に流れる電流I
Lが増大すると共に、差動増幅器21dの出力電圧も増
大して基準電圧Vref3を越える。差動増幅器21dの出
力電圧が基準電圧Vref3を越えると、コンパレータCP
2がこれを検出してゲートTGに対する駆動電圧VPの
印加を停止するHレベルの過電流検出信号S4をゲート
制御回路21cに対して出力する。
【0051】ゲート制御回路21cは、負荷オン信号S
3が存在しても過電流検出信号S4が出力されると、オ
ン制御信号S5の出力を停止して、駆動回路DRからゲ
ートTGに対する駆動電圧VPの出力を停止する。駆動
電圧電圧VPの停止によりパワーMOSFETQFのド
レインD―ソースS間は導通状態から非道通状態に変移
するため、パワーMOSFETQFを通じて流れる電流
ILが減少することに伴って、差動増幅器21dの出力
電圧が基準電圧Vref3より小さくなるとコンパレータC
P2は過電流検出信号S4の出力を停止する。そして再
び駆動回路DRによりゲートTGに対して駆動電圧VP
が印加され、パワーMOSFETQFのドレインD−ソ
ースS間が導通状態に変移する。
【0052】このため、以下パワーMOSFETQFの
ドレインD−ソースS間は導通状態から非道通状態への
変移、非道通状態から導通状態への変移を繰り返すこと
となりパワーMOSFETQFを通じて流れる電流IL
は基準電圧Vref3に応じた電流値に抑えられる。このよ
うに電源線に異常が生じたときに、パワーMOSFET
QFを通じて流れる電流ILを基準電圧Vref3に応じた
電流値を越えないようにパワーMOSFETQFをオン
オフ制御するため、パワーMOSFETQF及び負荷3
等が破損に至ることがない。
【0053】この過電流の原因がデッドショートによる
ものであった場合、電流ILが基準電圧Vref3に応じた
電流値に抑えられた状態が継続する。この状態が継続す
るとショート部で発生した熱が蓄積し、パワーMOSF
ETQF及び負荷3等が破損に至る恐れがある。そこ
で、マイコン22は、差動増幅器21dからの出力電圧
が基準電圧Vref3より小さい基準電圧Vref2を所定時間
T以上越え続けたとき、以降負荷オン信号S3の出力を
停止し続ける。このため、ゲート制御回路21cは駆動
回路DRに対するオン制御信号S5の出力を停止して、
ゲートTGに対する駆動電圧VPの印加を停止し続け
る。駆動電圧VPの停止によりパワーMOSFETQF
をオフして、パワーMOSFETQFに流れる電流IL
を遮断してパワーMOSFETQFを通じて流れる電流
を保護する。
【0054】また、このときマイコン22からはSWト
ランジスタTr4のベースに対してHレベルの信号が出
力される。Hレベルの信号の出力に応じてSWトランジ
スタTr4は、オンしてLED5に電源電圧VBを供給
して点灯させる。このLED5の点灯により、ユーザー
に対して電源線に異常が生じて過電流が流れたことによ
り負荷3の駆動が停止した旨を伝えることができる。
【0055】なお、上述した実施例では、駆動電圧VP
と電源電圧VBとの差VPB(=VP−VB)を、パワー
MOSFETQFがオンしたときのゲートTG−ソース
S間電圧VGSを決定する電圧とすることにより、電源電
圧VBの減少により駆動電圧が低下しても、パワーMO
SFETQFがオンしたとき、ゲートTG−ソースSに
基準電圧Vref1以下の電圧が印加されることがないよう
にして、ゲートTG−ソースS間に印加可能な電圧の範
囲が電源電圧VBの変動により変化することがないよう
にしていた。しかしながら、例えば、駆動電圧VPをパ
ワーMOSFETQFがオンしたときの電圧VGSを決定
する電圧として、該駆動電圧VPが基準電圧Vref1に応
じた基準電圧Vref1′以下となったときゲートTGに対
する駆動電圧VPの印加を停止してもよい。
【0056】この場合、電源電圧VBが減少すると駆動
電圧VPも低下するため、パワーMOSFETQFがオ
ンしたときのゲートTG−ソースS間に低下した電圧が
印加されることがないときであっても、駆動電圧VPの
印加を停止してしまうため、電源電圧VBの変動が少な
い車載バッテリ1を使用する方がよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、3端子スイッチング素子がオンしたときの
制御端子−負荷側端子間電圧を決定する電圧が所定値以
下のとき、負荷オン信号が存在しても制御端子に対する
駆動電圧の印加を停止させることにより、制御端子−負
荷側端子間に所定値により定まる値以下の電圧が印加さ
れることがないので、制御端子−負荷側端子間電圧の低
下による3端子スイッチング素子の発熱を未然に防止す
ることができるスイッチング制御装置を得ることができ
る。
【0058】請求項2の発明によれば、駆動電圧と電源
電圧との差を、3端子スイッチング素子がオンしたとき
の制御端子−負荷側端子間電圧を決定する電圧とするこ
とにより、電源電圧の減少により駆動電圧が低下して
も、3端子スイッチング素子がオンしたとき、制御端子
−負荷側端子間に所定値以下の電圧が印加されることが
ないので、駆動電圧を制御端子−負荷側端子間電圧を決
定する電圧としたときに比べ、制御端子−負荷側端子間
に印加される電圧の範囲が電源電圧の変動の影響を受け
ることがない。しかも、駆動電圧と電源電圧との差を制
御端子−負荷側端子間電圧として検出することにより、
単一の駆動電圧発生手段が発生した駆動電圧により、複
数の3端子スイッチング素子のオンオフを行っている場
合であっても、それぞれの3端子スイッチング素子ごと
に電圧検出手段及び駆動電圧印加制御手段を設ける必要
がないので、コストダウンを図ったスイッチング制御装
置を得ることができる。
【0059】請求項3の発明によれば、3端子スイッチ
ング素子がオンしたときの制御端子−負荷側端子間電圧
を決定する電圧が所定値以下のとき、負荷オン信号が存
在しても制御端子に対する駆動電圧の印加を停止させる
ことにより、制御端子−負荷側端子間に所定値により定
まる値以下の電圧が印加されることがないので、制御端
子−負荷側端子間電圧の低下により3端子スイッチング
素子が発熱することがないスイッチング装置を得ること
ができる。
【0060】請求項4の発明によれば、端子スイッチン
グ素子がオンしたときの制御端子−負荷側端子間電圧を
決定する電圧が所定値以下のとき、負荷オン信号が存在
しても制御端子に対する駆動電圧の印加を停止させるこ
とにより、制御端子−負荷側端子間に所定値により定ま
る値以下の電圧が印加されることがないので、制御端子
−負荷側端子間電圧の低下による3端子スイッチング素
子の発熱を未然に防止することができる車両用電源供給
装置を得ることができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、例えば、過
電流が流れたとき制御端子に対する駆動電圧の印加を停
止する機能が備えられているものであれば、この過電流
による駆動電圧の印加停止と識別可能にすることができ
るので、ユーザーが制御端子に対する駆動電圧の印加停
止が制御端子−負荷側端子間の電圧の低下によるもので
あると識別することができる車両用電源供給装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング制御装置及びスイッチン
グ装置を組み込んだ車両用電源供給装置の一実施の形態
を示す回路図である。
【図2】従来のスイッチング制御装置及びスイッチング
装置を組み込んだ車両用電源供給装置の一例を示す回路
図である。
【図3】パワーMOSFETのドレイン−ソース間電圧
対ゲート−ソース間電圧の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車載バッテリ 3 負荷 D ドレイン(電源側端子) S ソース(負荷側端子) TG ゲート(制御端子) QF パワーMOSFET(3端子スイッチング素
子) 21 スイッチング制御装置 21a 昇圧回路(駆動電圧発生手段) 21b 差動増幅器(電圧検出手段) S3 負荷オン信号 Vref1 基準電圧(所定値) 21c ゲート制御回路(駆動電圧印加制御手段) VB 電源電圧 2 スイッチング装置 4 LED(警報発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H410 CC02 CC09 DD02 EA11 EB01 EB25 EB27 FF03 FF05 FF22 FF24 FF28 LL04 LL06 LL09 LL19 5H740 AA08 BA12 BB07 BC01 BC02 JA01 JA28 JB01 MM01 MM08 MM12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載バッテリが接続される電源側端子、
    負荷が接続される負荷側端子及び駆動電圧が印加される
    制御端子を有する3端子スイッチング素子のオンオフ制
    御を行うスイッチング制御装置であって、 前記制御端子への印加により前記電源側端子−前記負荷
    側端子間を導通させて前記3端子スイッチング素子をオ
    ンする駆動電圧を、前記車載バッテリからの電源電圧を
    昇圧して発生する駆動電圧発生手段と、 前記3端子スイッチング素子がオンしたときの前記制御
    端子−前記負荷側端子間電圧を決定する電圧を検出する
    電圧検出手段と、 負荷オン信号に応じて前記制御端子に対して前記駆動電
    圧を印加させ、前記電圧検出手段により検出された前記
    電圧が所定値以下のとき、前記負荷オン信号が存在して
    も前記制御端子に対する前記駆動電圧の印加を停止させ
    る駆動電圧印加制御手段とを備えることを特徴とするス
    イッチング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出手段は、前記駆動電圧発生
    手段により発生した前記駆動電圧と前記車載バッテリか
    らの電源電圧との差を、前記3端子スイッチング素子が
    オンしたときの前記制御端子−前記負荷側端子間電圧を
    決定する電圧として検出し、 前記駆動電圧印加制御手段は、前記電圧検出手段により
    検出された前記駆動電圧と前記車載バッテリからの電源
    電圧との差が前記所定値以下のとき、前記負荷オン信号
    が存在しても前記制御端子に対する前記駆動電圧の印加
    を停止することを特徴とする請求項1記載のスイッチン
    グ制御装置。
  3. 【請求項3】 車載バッテリが接続される電源側端子、
    負荷が接続される負荷側端子及び駆動電圧が印加される
    制御端子を有する3端子スイッチング素子と、 請求項1又は2記載のスイッチング制御装置とを備える
    ことを特徴とするスイッチング装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載された負荷と、 該負荷に電源を供給するための車載バッテリと、 車載バッテリが接続される電源側端子、負荷が接続され
    る負荷側端子及び駆動電圧が印加される制御端子を有す
    る3端子スイッチング素子と、 請求項1又は2記載のスイッチング制御装置とを備える
    ことを特徴とする車両用電源供給装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧検出手段により検出された電圧
    が前記所定値以下のとき、前記制御端子に対する前記駆
    動電圧の印加を停止した旨を伝える警報を発生する警報
    発生手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の
    車両用電源供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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