JP2001106755A - 樹脂組成物及び印刷インキ - Google Patents

樹脂組成物及び印刷インキ

Info

Publication number
JP2001106755A
JP2001106755A JP28893899A JP28893899A JP2001106755A JP 2001106755 A JP2001106755 A JP 2001106755A JP 28893899 A JP28893899 A JP 28893899A JP 28893899 A JP28893899 A JP 28893899A JP 2001106755 A JP2001106755 A JP 2001106755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
printing ink
solvent
printing
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28893899A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Utsugi
正貴 宇都木
Yoshie Ochiai
可江 落合
Shintaro Yamaoka
新太郎 山岡
Madoka Yasuike
円 安池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP28893899A priority Critical patent/JP2001106755A/ja
Publication of JP2001106755A publication Critical patent/JP2001106755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】刷インキ用溶剤、特に芳香族成分を3重量%以
下にまで低減した印刷インキ用溶剤に良好な溶解性を有
し、しかも高速印刷時でのミスチング、乾燥性の良い印
刷インキ用樹脂を提供する 【解決手段】樹脂酸(A)、フェノールホルムアルデヒ
ド付加縮合物(B)、多価アルコール(C)、および下
記一般式(1)で示されるエポキシ化オレフィン(D)
を反応させてなることを特徴とする樹脂。該樹脂は、芳
香族成分が3重量%以下である印刷インキ用溶剤に溶解
して印刷インキとする。 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立
に水素またはアルキル基を表し、ただし、R1〜R4の
少なくとも1個はアルキル基であり、かつR1〜R4の
アルキル基の炭素数の合計=6〜24である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速印刷に適した印
刷インキに好適な樹脂、それを使用した印刷インキ及び
印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷インキ用溶剤はパラフィン
系、ナフテン系成分の他に芳香族成分が15〜20重量
%含まれている。近年、安全衛生の面から、これら芳香
族成分を3重量%以下にまで低減した印刷インキ用溶剤
が使用されてきた。しかし一般に芳香族成分を低減した
印刷インキ用溶剤は印刷インキ用樹脂、すなわちロジン
変性フェノール樹脂との溶解性に劣り、インキ流動性や
光沢が悪くなる傾向にある。これに対し、印刷インキ溶
剤に対する溶解性を重視して、乾性油またはその脂肪酸
変性したロジン変性フェノール樹脂またはアルキッド樹
脂も一部使用されているが、高速印刷でミスチングが生
じ、また乾燥性が悪いという問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
よるロジン変性フェノール樹脂の問題点に鑑み、印刷イ
ンキ用溶剤、特に芳香族成分を3重量%以下にまで低減
した印刷インキ用溶剤に良好な溶解性を有し、しかも高
速印刷時でのミスチング、乾燥性の良い印刷インキ用樹
脂を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】すなわち、本発明は、樹脂酸(A)、フェ
ノールホルムアルデヒド付加縮合物(B)、多価アルコ
ール(C)、および下記一般式(1)で示されるエポキ
シ化オレフィン(D)を反応させてなることを特徴とす
る樹脂に関する。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1、R2、R3およびR4は、
それぞれ独立に水素またはアルキル基を表し、ただし、
R1〜R4の少なくとも1個はアルキル基であり、かつ
R1〜R4のアルキル基の炭素数の合計=6〜24であ
る。)
【0008】更に本発明は、エポキシ化オレフィン
(D)が樹脂に対し、0.1〜8重量%である上記樹脂
に関する。
【0009】更に本発明は、樹脂が印刷インキ用である
上記樹脂に関する。
【0010】更に本発明は、樹脂酸(A)とフェノール
ホルムアルデヒド付加縮合物(B)とを反応させ、次い
で該反応物に多価アルコール(C)とエポキシ化オレフ
ィン(D)とを反応させる上記樹脂の製造方法に関す
る。
【0011】更に本発明は、上記樹脂と、芳香族成分が
3重量%以下である印刷インキ用溶剤とからなることを
特徴とする印刷インキに関する。
【0012】更に本発明は、基材上に上記印刷インキを
印刷してなる印刷物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明における、樹脂酸(A)としては、ガム
ロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、部分的不均化
ロジン、重合ロジン、さらにこれらの部分水素添加物、
あるいはマレイン酸、イタコン酸、クロトン酸等の不飽
和カルボン酸を付加したロジン誘導体等が上げられる。
これら樹脂酸(A)は単独または複数を任意の量比で組
み合わせて使用することが可能である。
【0014】本発明において、フェノールホルムアルデ
ヒド付加縮合物(B)としては、レゾール型フェノール
樹脂が好ましいが、一部にノボラックレゾール型フェノ
ール樹脂を併用してもよい。レゾール型フェノール樹脂
のフェノール成分としては、石炭酸、クレゾール、t−
またはsec−ブチルフェノール、アミルフェノール、
シクロヘキシルフェノール、オクチルフェノール、ノニ
ルフェノール、ドデシルフェノール、ペンタデカンフェ
ノール、オクタデカンフェノール、ノナデカンフェノー
ル、ジオクチルフェノール、カルダノール、フェニルフ
ェノール、クミルフェノール等のフェノール、カテコー
ル、レゾルシン、ハイドロキノン、カルダノール、ビス
フェノール等の多価フェノールが挙げられる。
【0015】これらフェノール成分は単独または複数を
任意の量比で組み合わせて使用することが可能である。
アルデヒド成分としては、ホルムアルデヒド、p−ホル
ムアルデヒドなどが挙げられ、フェノール成分1モルに
対して0.5〜3.0モルを常法により付加・縮合反応
させる。本発明において、樹脂酸(A)とフェノールホ
ルムアルデヒド付加縮合物(B)の使用割合は、(A)
/(B)の重量比=30/70〜70/30の範囲が好
ましい。
【0016】本発明において、多価アルコール(C)と
しては、2価の1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
1,2−シクロヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ルなどが、また3価以上のグリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールオク
タン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、イノシト
ール、セルロースなどが例示される。これら多価アルコ
ール(C)は単独または複数を任意の量比で組み合わせ
て使用することが可能である。
【0017】樹脂酸(A)のカルボキシル基のモル数量
/多価アルコール(C)の水酸基のモル数量比=1/
0.3〜1/1.5、好ましくは1/0.5〜1/1.
2が良い。
【0018】樹脂酸(A)と多価アルコール(C)のエ
ステル化反応では、時には触媒を用いてもよい。触媒と
しては、酸性触媒としてp−トルエンスルホン酸、ドデ
シルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンス
ルホン酸等のスルホン酸類、硫酸、塩酸等の鉱酸、トリ
フルオロメチル硫酸、トリフルオロメチル酢酸、ルイス
酸等があり、さらにテトラブチルジルコネート、テトラ
イソプロピルチタネート等の金属錯体、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化亜鉛等のアルカリ、アルカリ
土類金属の酸化物、金属塩触媒等が例示される。これら
の触媒は全樹脂中0.01〜1重量%で200℃以上の
温度で反応させる。しかし、このような条件では反応物
が容易に着色するため、還元剤である次亜リン酸、トリ
フェニルホスファイト、トリフェニルホスフェート等を
併用して着色を防止することもできる。
【0019】本発明において、一般式(1)で示される
エポキシ化オレフィン(D)としては、1,2−エポキ
シオクタン、1,2−エポキシノナン、1,2−エポキ
シデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキ
シテトラデカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,
2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキシエイコサ
ン、1,2−エポキシト゛コサン、1,2−エポキシテト
ラコサン、2,3−エポキシヘキサデカン、8,9−エ
ポキシヘキサデカン、9,10−エポキシオクタデカン
などが例示される。
【0020】エポキシ化オレフィン(D)は単独または
複数を任意の量比で組み合わせて使用することが可能で
ある。本発明において、エポキシ化オレフィン(D)が
樹脂に対し、0.1〜8重量%、好ましくは1〜5重量
%が良い。本発明では、樹脂酸(A)のカルボキシル基
とエポキシ化オレフィン(D)との開環重合で生じた水
酸基を樹脂酸(A)のカルボキシル基と反応させるとさ
らによい。
【0021】本発明の樹脂の製造方法は特に限定され
ず、従来公知のロジン変性フェノール樹脂の製造方法の
利用が可能である。具体的には、フェノールホルムアル
デヒド付加縮合物(B)は、反応釜に上記フェノール類
とアルデヒド類を所定の割合で仕込み更にトルエン、キ
シレン等の溶剤をフェノール樹脂の固形分が40〜70
重量%となるよう添加し、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化カルシウム、3級アミン類等の公知のア
ルカリ触媒を用い80〜120℃で3〜8時間反応を続
けた後、冷却して水を分離、除去することにより得られ
る。
【0022】上記で得られたフェノールホルムアルデヒ
ド付加縮合物(B)を使用して、本発明の樹脂を下記の
ようにして製造する。反応釜に樹脂酸(A)を仕込み加
熱溶解し、フェノールホルムアルデヒド付加縮合物
(B)を滴下しながら180〜260℃で反応させ、さ
らに多価アルコール(C)、エポキシ化オレフィン
(D)を仕込み、反応させることにより樹脂が得られ
る。
【0023】また反応順序は樹脂酸(A)にフェノール
ホルムアルデヒド付加縮合物(B)を滴下反応させ、多
価アルコール(C)およびエポキシ化オレフィン(D)
を反応させるのを例示したが、(B)と(C)および
(D)の反応生成物に(B)を滴下反応させてもよい
し、(A)、(B)、(C)および(D)を同時に仕込
んでもよい。
【0024】本発明に記載の芳香族成分が3重量%以下
の印刷インキ用溶剤とは、沸点が200〜400℃の溶
剤であり、さらに芳香族成分/ナフテン系成分/パラフ
ィン系成分の重量比が0〜3/0 〜100/100〜
0であり、時にはオレフィン系成分が含まれることもあ
る溶剤である。具体的には日本石油(株)製AFソルベ
ント4〜8、0号ソルベントH、ISU(株)製N−パ
ラフィンC14−C18等が例示される。アニリン点
は、好ましくは60〜110℃の範囲にある物である。
もしアニリン点が110℃より高い溶剤を利用すれば、
インキ組成中の使用樹脂との溶解性に乏しく、インキの
流動性が不十分であり、その結果被印刷体へのレベリン
グが乏しく光沢のない印刷物しか得られない。また60
℃より低いアニリン点の溶剤を利用したインキは乾燥時
のインキ被膜からの溶剤の離脱性が悪く乾燥劣化を起こ
してしまう。上記溶剤はインキの種類、乾燥性等他のス
ペックの点から単独または複数を任意の量比で組み合わ
せて使用することが可能である。
【0025】また、樹脂の印刷インキ用溶剤に対する溶
解性は次の方法で求められる。樹脂2g と印刷インキ用
溶剤18g 、規定マグネット撹拌子を試験管に入れ全自
動濁点測定装置(機器名NOVOCONTROL社製C
HEMOTORONIC) で200℃まで昇温し溶解
後、徐々に冷却し白濁しない最低温度を表す。従って最
低温度は低いほうが良好な溶解性を示す。
【0026】次に、本発明における印刷インキとしての
使用形態について説明する。本発明における印刷インキ
は、通常平版印刷インキとしての形態において使用され
る。本発明の印刷インキは、 顔料 10〜30重量% 樹脂 10〜40重量% 印刷インキ溶剤 10〜60重量% 乾性油 0〜30重量% その他添加剤 0〜13重量% からなる組成にて使用される。また、本発明の樹脂は印
刷インキ溶剤(および乾性油)に溶解して調整したワニ
スとして使用される。平版印刷インキは、常温から10
0℃の間で、顔料、ワニス、炭化水素溶剤、乾性油、乾
燥抑制剤、その他添加剤などの印刷インキ成分を、ニー
ダー、三本ロール、アトライター、サンドミル、ゲート
ミキサーなどの練肉、混合、調整機を用いて製造され
る。
【0027】顔料としては公知の一般的なもの、例えば
ベンジジンエロー、レーキレッドC、カーミン6B、フ
タロシアニンブルー、カーボンブラック、必要に応じて
無機顔料や流動性調整剤としての体質顔料が使用され
る。
【0028】次に乾性油としては、ヨウ素価が130以
上のシナキリ油、アマニ油、大豆油、サフラワー油、キ
リ油などの植物油が挙げられ、その他アマニ油を重合し
たアマニ油スタンド油、ヒマシ油を脱水して得られる脱
水ヒマシ油、植物油(例えばキリ油)を無水マレイン酸
で変性して得られるマレイン化油、前記乾性油とスチレ
ン(またはビニルトルエンなど)と共重合して得られる
スチレン化油(またはビニルトルエン化油)などの合成
乾性油などを例示することができる。また、ヨウ素価が
90〜130の、綿実油、大豆油、ゴマ油、ナタネ油な
どの半乾性油、およびそれらの重合体も用いることがで
きる。
【0029】必要に応じて耐摩擦向上剤、インキドライ
ヤー、乾燥抑制剤等のコンパウンドなどの各種添加剤を
添加し、適切な粘度となるよう調整することでオフ輪イ
ンキ、枚葉インキ等のオフセットインキとなり、このオ
フセットインキは湿し水を使用する通常のオフ輪、枚葉
印刷インキとしても、また湿し水を使用しない乾式平版
印刷インキ(通称水無しインキ)としても使用すること
ができる。また、新聞インキあるいは凸版インキとして
も使用できる。
【0030】次にワニスの製造法について述べる。本発
明の樹脂を用いてワニスとするには、樹脂20〜60重
量部、乾性油0〜40重量部、印刷インキ溶剤20〜7
0重量部を、窒素気流下、160〜270℃の範囲で溶
解し製造する。それぞれの成分比は粘度によって調整す
るが、通常は200〜1500ポイズ/25℃の範囲に
なるよう調整し使用する(平版印刷インキも新聞用、オ
フ輪用、枚葉用、水無し用各要求されるインキ粘度が異
なる為、各要求タイプにあわせ調整する。)。また、ワ
ニスの弾性を上げるために、ゲル化剤を添加し樹脂の架
橋度をさらに増進したゲルワニスを使用することが可能
である。
【0031】ゲル化剤としては、一般的には金属錯体が
用いられるが、代表的な化合物としてアルミニウム錯体
化合物を挙げることができる。その様なアルミニウム錯
体化合物としては、オクチル酸アルミニウム、ステアリ
ン酸アルミニウム、オクチル酸ジルコニウム、アルミニ
ウムトリイソプロポキサイド、アルミニウムジプロポキ
サイドモノアセチルアセトナート等などを例示すること
ができる。これらのゲル化剤は、ワニス100重量部に
対し、0.1重量%から10重量%の範囲で通常使用さ
れる。
【0032】さらに、本発明における樹脂組成物は、沸
点が140℃以下の脂肪族および/または脂環族炭化水
素溶剤に、適当な粘度となるように溶解することによっ
て、凸版、グラビア、あるいはフレキソ印刷インキとし
て使用し、紙等の基材に印刷することができる。
【0033】
【実施例】次に具体例をもって、本発明を詳細に説明す
る。尚、例中「部」とは重量部を示す。
【0034】実施例1 攪拌機、還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコにp−
オクチルフェノール500部、37%ホルマリン400
部、キシレン530部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら加熱攪拌し、50℃で水酸カルシウム7部を水35
部に分散させた分散液を添加し95℃に昇温し、同温度
で4時間反応させた。その後、冷却し、硫酸で中和、水
洗し、静置した。次いで分離したレゾールキシレン溶液
をガフフィルター(濾過サイズ10μm)を用いて濾過
した。得られたレゾールキシレン溶液(P−1)中の正
味レゾール含有率は、150℃−30分間の熱風乾燥に
て、52%と求められた。
【0035】次いで、攪拌機、水分離器付き還流冷却
器、温度計付4つ口フラスコに、窒素ガスを吹き込みな
がら、ロジン60部を仕込み、ロジンを加熱溶融させ、
200℃になったところで、上記レゾ−ルキシレン溶液
(P−1)77部(固形分として40部)を滴下しなが
ら約2時間かけて仕込み、仕込み終了後直ちに昇温し、
250℃でグリセリン5.5部を仕込み6時間反応さ
せ、1,2−エポキシヘキサデカン2.5部を仕込み6
時間反応させ、酸価26で反応を終了し、ロジン変性フ
ェノール樹脂(R−1)を得た。この樹脂の溶解性は、
白濁温度において、AFソルベント6号で55℃、Mw
は5.8万、融点は142℃であった。
【0036】実施例2 実施例1において、2.5部の1,2−エポキシヘキサ
デカンを、2.5部の1,2−エポキシテトラデカンに
変えた他は同様の操作にて、酸価が25、白濁温度が6
2℃(AF6)、融点が144℃、Mwが6.2万のロ
ジン変性フェノール樹脂(R−2)を得た。
【0037】実施例3 実施例1において、2.5部の1,2−エポキシヘキサ
デカンを、2.5部の8,9−エポキシヘキサデカンに
変えた他は同様の操作にて、酸価が23、白濁温度が5
1℃(AF6)、融点が148℃、Mwが6.7万のロ
ジン変性フェノール樹脂(R−3)を得た。
【0038】比較例1 実施例1において、2.5部の1,2−エポキシヘキサ
デカンを除いた他は同様の操作にて、酸価が29、白濁
温度が96℃(AF6)、融点が143℃、Mwが3.
8万のロジン変性フェノール樹脂(R−4)を得た。
【0039】比較例2 実施例1において、2.5部の1,2−エポキシヘキサ
デカンを、2.5部のアマニ油に変えた他は同様の操作
にて、酸価が23、白濁温度が91℃(AF6)、融点
が145℃、Mwが7.2万のロジン変性フェノール樹
脂(R−5)を得た。
【0040】比較例3 実施例1において、2.5部の1,2−エポキシヘキサ
デカンを、2.5部の1−トリデカノールに変えた他は
同様の操作にて、酸価が26、白濁温度が48℃(AF
6)、融点が136℃、Mwが2.6万のロジン変性フ
ェノール樹脂(R−6)を得た。
【0041】表1に、実施例1〜3、比較例1〜3で得
られた樹脂の結果をまとめて示した。
【0042】
【表1】
【0043】A:ワニスの製造例 攪拌機、冷却管、温度計付きフラスコに、樹脂45部、
重合アマニ油8.5部、AF7号ソルベント46部、川
研ファインケミカル(株)社製ゲル化剤(ALCH)を
0.5部仕込み、窒素気流下で190℃、1時間加熱溶
解し、ワニス作成を行った。尚、ワニスの調整は粘度で
500〜600ポイズの範囲になるように、AF7ソル
ベントにて調整した。
【0044】B:印刷インキの製造例 ワニス48部とリオノールブルー7330(東洋インキ
製造(株)社製藍顔料)16部を三本ロールミルを用い
て分散し、ワニス20〜24部とAF7ソルベント12
〜16部を添加し、インキ作成を行った。尚、インキの
調整はタック値が6.3〜6.9の範囲になるように、
適宜調節した。
【0045】C:インキ試験評価法 タック値:東洋精機(株)社製インコメーター400r
pm、雰囲気温度25℃、ロール温度30℃の条件で、
規定インキ量にて1分後の値をタック値とした。 フロー値:規格平行板粘度計で、雰囲気温度25℃にて
1分後のインキ流動半径値(ミリメートル)を示した。 ミスチング:ミスチング試験機にて、2000rpmで
2分間、ロール温度40℃の条件にて、ロールからミス
ト状で飛散するインキを紙面上に捕捉して、相対的に評
価した。 5(優)−1(劣)
【0046】D:印刷試験評価法 光沢:インキ0.15ccをRIテスター((株)明製
作所製)を用いて全面ロールでパールコート紙に展色刷
りした後、24時間後の光沢値を、光沢計((株)村上
色彩技術研究所製)にて60°−60°で測定した。 乾燥性:インキ0.1ccをRIテスター4カットロー
ルでパールコート紙に展色刷りした直後に熱風乾燥さ
せ、指触粘着感が無くなる熱風乾燥時の紙面温度。
【0047】表2に、実施例1〜3、比較例1〜3で得
られた樹脂において、それぞれワニス作成、およびイン
キ作成し、インキ性状ならびに印刷評価を行った結果を
まとめて示した。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明により、芳香族成分が3重量%以
下である印刷インキ用溶剤に対する溶解性が向上し、且
つインキのミスチング、乾燥性、流動性等高速印刷に適
した特性を持つ印刷インキ用樹脂、及び印刷インキを提
供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安池 円 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J033 CA02 CA03 CA11 CA12 CA13 CA14 CA18 CA25 CA32 CA33 CA37 CB18 CC04 CC07 HA09 HA13 4J039 AB08 AE02 AF01 AF05 AF07 BE12 CA04 EA10 EA48

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂酸(A)、フェノールホルムアルデ
    ヒド付加縮合物(B)、多価アルコール(C)、および
    下記一般式(1)で示されるエポキシ化オレフィン
    (D)を反応させてなることを特徴とする樹脂。 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立
    に水素またはアルキル基を表し、ただし、R1〜R4の
    少なくとも1個はアルキル基であり、かつR1〜R4の
    アルキル基の炭素数の合計=6〜24である。)
  2. 【請求項2】 エポキシ化オレフィン(D)が樹脂に対
    し、0.1〜8重量%である請求項1記載の樹脂。
  3. 【請求項3】 樹脂が印刷インキ用である請求項1また
    は2記載の樹脂。
  4. 【請求項4】 樹脂酸(A)とフェノールホルムアルデ
    ヒド付加縮合物(B)とを反応させ、次いで該反応物に
    多価アルコール(C)とエポキシ化オレフィン(D)と
    を反応させる請求項1ないし3いずれか記載の樹脂の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または3いずれか記載の樹脂
    と、芳香族成分が3重量%以下である印刷インキ用溶剤
    とからなることを特徴とする印刷インキ。
  6. 【請求項6】 基材上に請求項5記載の印刷インキを印
    刷してなる印刷物。
JP28893899A 1999-10-12 1999-10-12 樹脂組成物及び印刷インキ Pending JP2001106755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28893899A JP2001106755A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 樹脂組成物及び印刷インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28893899A JP2001106755A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 樹脂組成物及び印刷インキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001106755A true JP2001106755A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17736764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28893899A Pending JP2001106755A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 樹脂組成物及び印刷インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001106755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017149877A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ
JP2018035332A (ja) * 2015-12-28 2018-03-08 荒川化学工業株式会社 変性フェノール樹脂、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、ゲルワニス、硬化物、活性エネルギー線硬化型印刷インキ及び印刷物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018035332A (ja) * 2015-12-28 2018-03-08 荒川化学工業株式会社 変性フェノール樹脂、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、ゲルワニス、硬化物、活性エネルギー線硬化型印刷インキ及び印刷物
JP2017149877A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5582419B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ
JP4702590B2 (ja) 印刷インキ用樹脂及び該印刷インキ用樹脂を使用した印刷インキ
JP2004155908A (ja) ポリエステル樹脂、その製造法、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ
JP6040686B2 (ja) ロジン多価アルコールエステル樹脂、インキ乳化適性向上剤、オフセット印刷インキ用ワニス及びオフセット印刷用インキ組成物
JP2012001714A (ja) ロジン変性フェノール樹脂、印刷インキ用ワニス、および印刷インキ
JP4214593B2 (ja) 樹脂および印刷インキ
JP5796274B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ
JP2000169563A (ja) 樹脂および印刷インキ
JP2001106755A (ja) 樹脂組成物及び印刷インキ
JP2002322411A (ja) ワニスおよび印刷インキ
CN114080407A (zh) 松香改性酚醛树脂、平版印刷油墨和印刷物
JPS6127424B2 (ja)
JPH1088052A (ja) 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法
JPS6127425B2 (ja)
JP3298268B2 (ja) ロジンフェノール樹脂の製造方法
JPH0813948B2 (ja) 印刷インキ
JP3240768B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂の製造方法
JP5708946B2 (ja) 印刷インキ用バインダー、印刷インキ用ワニスおよび印刷インキ
JP2004137442A (ja) ロジン変性フェノール樹脂
JP3419329B2 (ja) 樹脂および印刷インキ
JP5703557B2 (ja) オフセットインキ用添加剤、オフセットインキ用ワニス及びオフセット印刷用インキ組成物
JP6061141B2 (ja) オフセット印刷インキバインダー用組成物、オフセット印刷インキ用ゲルワニス、オフセット印刷インキ
JPH093384A (ja) 印刷インキ用樹脂、その製造方法及び印刷インキ
JP2004137441A (ja) ロジン変性フェノール樹脂
JPH09302056A (ja) ロジン変性フェノール樹脂および印刷インキ