JP2001106680A - グリシドールの製造方法 - Google Patents

グリシドールの製造方法

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賢二 加藤
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聡 内藤
Takehiro Morishita
丈弘 森下
Kazuo Matsuyama
一夫 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アリルアルコールのエポキシ化反応により、
高純度及び高収率でグリシドールを製造する方法を提供
する。 【解決手段】 バナジウム系触媒存在下で酸化剤を用い
るアリルアルコールのエポキシ化反応によるグリシドー
ルの製造方法において、酸化剤がイソブタンと酸素を反
応させて得られる酸化生成物であり、酸価が0.5以下
でかつ水分が1重量%以下のt−ブチルヒドロペルオキ
シド含有溶液、特に50〜80重量%のt−ブチルヒド
ロペルオキシドおよび20〜50重量%のt−ブタノー
ルを含むt−ブチルヒドロペルオキシド溶液であること
を特徴とするグリシドールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバナジウム系触媒存
在下で酸化剤として特定のt−ブチルヒドロペルオキシ
ド溶液を用いるアリルアルコールのエポキシ化反応によ
るグリシドールの製造方法に関する。さらに詳しくは、
高純度及び高収率でグリシドールを製造でき、かつエポ
キシ化反応後の分留操作を安全に行うことができるグリ
シドールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アリルアルコールを各種の酸化剤により
エポキシ化してグリシドールを製造する方法は公知であ
る。例えば、水溶液中において、過酸化水素を酸化剤と
して用いる方法(特開昭50−117706号公報)、
また過酢酸や過ギ酸等の過酸を酸化剤に用いる方法(特
公昭57−52341号公報)が提案されている。ま
た、有機溶媒中または無溶媒中において、クメンヒドロ
ペルオキシドを酸化剤として用いる方法(特公昭44−
16887号公報)も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶液
中において酸化剤として過酸化水素等を用いた場合に
は、生成したグリシドールのエポキシ基がさらに水と反
応してグリセリンになったり、反応後の水溶液からグリ
シドールを回収する工程が複雑なため回収率が低下する
等の問題があった。また、クメンヒドロペルオキシドを
用いた場合には、非水系であるため、生成したグリシド
ールの加水分解反応は抑えられるが、エポキシ化反応の
収率が低く、かつ副生するクミルアルコールを含む混合
物からのグリシドールの分離が難しいという問題があっ
た。このように、グリシドールは反応性が高いため、高
純度・高収率で得るのが困難であった。
【0004】本発明の目的は、バナジウム系触媒の存在
下で、アリルアルコールのエポキシ化反応により、高収
率で、かつ高純度のグリシドールを製造する方法を提供
するものである。また、エポキシ化反応後の分留操作を
安全に行うことができること、そして未反応原料である
アリルアルコール及びt−ブチルヒドロペルオキシドを
含む混合溶液を、エポキシ化反応の酸化剤として再利用
できるグリシドールの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、バナジウ
ム系触媒存在下で酸化剤を用いるアリルアルコールのエ
ポキシ化反応によるグリシドールの製造方法において、
酸化剤がイソブタンと酸素を反応させて得られる酸化生
成物であり、その酸価が0.5以下でかつ水分が1重量
%以下のt−ブチルヒドロペルオキシド(以下TBHP
と略記する)含有溶液であることを特徴とするグリシド
ールの製造方法である。第2の発明は、酸化剤がイソブ
タンと酸素を反応させて得られる酸化生成物であり、そ
の酸価が0.5以下でかつ水分が1重量%以下であり、
かつ50〜80重量%のTBHPおよび20〜50重量
%のt−ブタノールを含むTBHP含有溶液である第1
の発明のグリシドールの製造方法である。第3の発明
は、酸化剤としてさらに、エポキシ化反応後の混合物か
ら蒸留により回収した未反応アリルアルコール及びTB
HPを含む留分を使用することを特徴とする第1の発明
または第2の発明のグリシドールの製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる酸化剤となるTB
HP溶液は、イソブタンと酸素を反応させて得られる酸
化生成物であり、その酸価が0.5以下、好ましくは
0.2以下でかつ水分が1重量%以下、好ましくは0.
5重量%以下である。TBHP溶液の酸価が0.5を越
えると、エポキシ化反応中にグリシドールのエポキシ基
の開環反応が起こり、高沸点化合物の生成が増し、グリ
シドールの選択率が低下する。前記酸価を高くする原因
物質としては、副生したカルボン酸系の不純物、例え
ば、ギ酸、酢酸及びイソ酪酸などが主に挙げられる。ま
た、水分が1重量%を越えると、水とグリシドールの副
反応が増え、グリセリン及びその他の高沸点化合物の生
成が増え、選択率が低下する。
【0007】また、本発明で用いるTBHP溶液は、T
BHP50〜80重量%、t−ブタノール20〜50重
量%であるものが好ましいものである。またTBHPの
濃度が50重量%未満であると、エポキシ化反応速度が
遅くなり、生成したグリシドールの副反応が起こり、選
択率が低下するため好ましくない。TBHPの濃度が8
0重量%を越えると、TBHPの危険性が高まるため好
ましくない。
【0008】t−ブタノールは、グリシドールに対する
反応性が少なく、しかもエポキシ化を促進するため好ま
しい溶媒であるが、20重量%未満ではその効果が少な
く、50重量%を越えると相対的にTBHP濃度が下が
り好ましくない。
【0009】このようなTBHP含有溶液は、イソブタ
ンと酸素との反応において、反応条件を変えること、例
えば、反応温度、反応時間、圧力、及び組成などを変化
させることや、種々の添加剤存在下に反応を行う公知の
方法、または酸化生成物を公知の方法で処理することな
どによって得られる。
【0010】また、市販のTBHPは通常精製されてい
るが、コストが高い上に、安全に取り扱うため、水で希
釈した水溶液の形態で製品となっており、これをそのま
まアリルアルコールのエポキシ化反応に用いると、バナ
ジウム触媒が水により不活性となり、エポキシ化反応が
阻害される。しかも、反応中及び精製中に水とグリシド
−ルの副反応が起こり、グリシドールが収率良く得られ
ない。
【0011】本発明で用いるバナジウム系触媒は、例え
ばバナジルアセチルアセトナート、バナジウムトリブト
キシド、バナジウムトリイソプロポキシド、五酸化バナ
ジウム、メタバナジン酸アンモニウムおよび公知の方法
により、これらを改質して可溶化したバナジウム化合物
があげられる。工業的には、五酸化バナジウム及びメタ
バナジン酸アンモニウムの使用が好ましい。
【0012】バナジウム系触媒の添加量は、TBHPに
対して0.1〜0.6モル%が好ましい。より好ましく
は0.2〜0.4モル%がよい。触媒の添加量が少ない
と反応が遅くなるため、長時間反応させると生成したグ
リシドールの副反応が増加して収率が下がり、一方触媒
の添加量が多いと反応は速いが、グリシドールの副反応
が増加して収率が下がる傾向にある。
【0013】アリルアルコールは工業的に入手できる全
てのものが使用できる。一般的には水を含まないものが
好ましい。アリルアルコールの使用量は、一般的にグリ
シドールの反応収率を上げ、さらには未反応のTBHP
をできる限り低下させるため、アリルアルコールはTB
HPに対して過剰に用いることが好ましい。
【0014】その使用量は反応形態によって異なり、例
えば、過剰のアリルアルコールを回収再利用する反応形
態であれば、TBHPに対して2.0〜5.0モル倍量
の使用量が好ましく、反応終点はTBHPの転化率を目
安にして決めることができる。また、アリルアルコール
を回収再利用しない反応形態であれば、過剰のアリルア
ルコールの使用はコスト的に不利になることから1.1
〜2.0モル倍量が好ましく、より好ましくは1.2〜
1.5モル倍量がよい。
【0015】エポキシ化反応の温度は、通常50〜12
0℃、好ましくは70〜100℃の範囲である。50℃
未満の反応温度では反応速度が遅くなり、さらに一般的
にはグリシドールの選択率も低下し、一方120℃を越
える反応温度ではTBHP自身の分解も多く生じる傾向
にある。
【0016】エポキシ化反応の時間は、TBHP溶液中
のTBHPの濃度、TBHP溶液の滴下時間、アリルア
ルコールの使用量、触媒の添加量、反応温度、反応装置
の規模及び目標とする転化率等によって変化するので適
宜最適となるように変更する必要がある。例えば、反応
温度が90〜97℃で、4〜6時間である。
【0017】反応釜の形態は、バナジウム系触媒とアリ
ルアルコールの混合溶液中にTBHP溶液を添加する回
分式の反応や、複数の反応釜を使用する多段式の連続反
応等、任意の形式で行うことができる。
【0018】次にエポキシ化反応後の混合物の精製工程
について説明する。エポキシ化反応後の混合物中にはグ
リシドール、未反応アリルアルコール、未反応TBH
P、t−ブタノール、バナジウム系触媒、グリシドール
の開環生成物などの高沸点化合物およびその他低沸点化
合物を含有している。前記エポキシ化反応後の混合物
を、大気圧以下の圧力で減圧蒸留し、目的とするグリシ
ドールを分離する。その際、減圧蒸留法としては公知の
任意のものが使用可能であるが、例えば充填塔式若しく
は棚段式の連続式蒸留塔、または充填塔式若しくは棚段
式の回分蒸留塔、降下式若しくは攪拌式の薄膜蒸留器等
が挙げられる。
【0019】エポキシ化反応後の混合物の蒸留を行う
と、最初にt−ブタノールの留分、次に未反応原料を含
む留分(以下、未反応原料回収留分と略記する。)、最
後に高純度のグリシドールを含む留分が留出し、その後
に釜残が残る。未反応原料回収留分中には主に、アリル
アルコール及びTBHPが含まれているが、アセトン−
ジ−t−ブチルパーケタール(以下、アセトンパーケタ
ールと略記する。)は含まれていないため、安全であ
り、かつ回収してエポキシ化反応に再利用できる。この
際、未反応原料回収留分の添加量は、酸化剤溶液に対し
て40重量%以下が好ましい。
【0020】前記アセトンパーケタールは、主に、TB
HPの製造中において、酸化生成物中に含まれるカルボ
ン酸系の不純物の触媒作用によって生成するものであ
り、極めて危険性の高い化合物である。
【0021】そして釜残である高沸点化合物及びバナジ
ウム系触媒を含む混合物は、回収したままの状態ない
し、アリルアルコールあるいはTBHP溶液で希釈した
状態で、バナジウム系触媒としてエポキシ化反応に再利
用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、バナジウム系触媒の存
在下でアリルアルコールをエポキシ化してグリシドール
を製造する場合に、カルボン酸系の不純物または水によ
るエポキシ基の開環反応等が抑えられるため、反応混合
物中に不純物が少なく、高収率でグリシドールを得るこ
とができる。また、エポキシ化反応後の混合物中にアセ
トンパーケタールを含まないため、エポキシ化反応後の
分留操作を安全に行うことができる。そして分留操作の
際に得られた留分のうち、アリルアルコール及びTBH
Pを含む溶液は、アセトンパーケタールを含まない酸化
剤として、エポキシ化反応に再度利用することができ
る。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例によりさらに
具体的に説明する。また、水分量はカールフィッシャー
法で分析し、それ以外の各成分の含有量はガスクロマト
グラフ分析で求めた。
【0024】実施例1 (反応工程)温度計、攪拌機、還流冷却管を備えた1リ
ットル4つ口フラスコに、アリルアルコール244gと
メタバナジン酸アンモニウム(太陽鉱工(株)製)0.
9gを加え、攪拌しながら90℃に加熱した。つぎにT
BHP溶液(酸価が0.1であり、水分が0.9重量%
であり、TBHP70.0重量%、t−ブタノール2
5.0重量%、およびイソブタン及びその他の成分が
4.0重量%からなり、アセトンパーケタールはガスク
ロマトグラフ分析で検出されなかった。)400gを9
0℃を維持しながら、フラスコ中へ約40分かけて滴下
した。滴下終了後、さらに90〜95℃で5時間反応さ
せた後、直ちに冷却した。得られたエポキシ化反応後の
混合物中には、t−ブタノール49.5重量%、アリル
アルコール11.2重量%、TBHP2.2重量%、グ
リシドール30.8重量%、及び若干量の低沸点化合
物、高沸点化合物及びバナジウム化合物が含まれてい
た。また、アセトンパーケタールは検出されなかった。
TBHP基準の転化率は95.0%でグリシドール収率
は86.0%であった。
【0025】(精製工程)ウィドマー分留管を取り付け
た蒸留装置で、前記エポキシ化反応後の混合物370g
を用いて減圧蒸留を行い、温度及び圧力を操作していく
つかの留分に分けた。t−ブタノールを主体とする初留
分142gを除去した後に、未反応原料回収留分(アリ
ルアルコール33.5重量%、TBHP6.6重量%、
t−ブタノール53.4重量%及び少量のグリシドール
及びその他の不純物を含む。)101gが得られ、この
留分中には、アセトンパーケタールは含まれていなかっ
た。その後、塔頂温度48〜30℃および圧力390〜
1330パスカル(Pa)の留分として、高純度グリシ
ドール留分(グリシドール純度97.8重量%)102
gが得られた。この高純度グリシドール留分中にはバナ
ジウム系化合物は含まれていなかった。分留操作におけ
るグリシドールの回収率(仕込みの混合物中のグリシド
ール量に対する各留分中に含まれるのグリシドールの合
計量の割合)は、91.5%であった。
【0026】実施例2 実施例1と同様な装置で、アリルアルコール158g、
メタバナジン酸アンモニウム0.7g及び実施例1で用
いたTBHP溶液(70.0重量%TBHP含有)30
0g及び実施例1の精製工程で得られた未反応原料回収
留分90g用いて実施例1に準じる条件下でエポキシ化
反応を行った。反応後の混合物中にはt−ブタノール5
3.0重量%、アリルアルコール12.0重量%、TB
HP2.4重量%、グリシドール28.3重量%、及び
若干量の低沸点化合物、高沸点化合物及びバナジウム化
合物が含まれていた。また、アセトンパーケタールは含
まれていなかった。TBHP基準の転化率は94.0%
でグリシドール収率は85.0%であった。実施例1及
び実施例2から、エポキシ化反応後の混合物から分留に
より得られる未反応原料回収留分を酸化剤の一部として
再利用しても、収率良くグリシドールが得られること、
そしてアセトンパーケタールが含まれていないので、蒸
留時には安全に操作できることが明らかとなった。
【0027】比較例1 (反応工程)TBHP溶液(酸価が8.0であり、水分
が3.0重量%であり、TBHP69.0重量%、t−
ブタノール23.0重量%、アセトンパーケタール2.
5重量%およびイソブタン及びその他の不純物2.5重
量%を含む。)を用いる他は、実施例1と同様にグリシ
ドール合成反応を行った。その結果、得られたエポキシ
化反応後の混合物中にはt−ブタノール48.5重量
%、アリルアルコール10.4重量%、アセトンパーケ
タール1.5重量%、TBHP2.1重量%、グリシド
ール27.9重量%、及び若干量の低沸点化合物、高沸
点化合物及びバナジウム化合物が含まれていた。TBH
P基準の転化率は95.0%でグリシドール収率は7
9.0%であった。
【0028】(精製工程)ウィドマー分留管を取り付け
た蒸留装置で、前記エポキシ化反応後の混合物370g
を用いて減圧蒸留を行い、いくつかの留分に分けた。分
留操作は、実施例1に準じて行い、高純度グリシドール
留分(グリシドール純度95.0重量%)81g得られ
た。分留操作におけるグリシドールの回収率は、87.
3%であった。エポキシ化反応後の混合物中の不純物が
多く、グリシドール純度が低くなった。また、酸化剤と
して用いたTBHP溶液中に含まれるカルボン酸系の不
純物等によって蒸留時にグリシドールの副反応が生じ、
回収率が低下した。未反応原料回収留分としては、アリ
ルアルコール25.8重量%、TBHP6.1重量%、
t−ブタノール48.1重量%、アセトンパーケタール
5.1重量%及び少量のグリシドール及びその他の不純
物を含む溶液が得られた。未反応原料回収留分中にはア
セトンパーケタールが含まれており、この溶液を再利用
してエポキシ化反応を行うと、エポキシ化反応後の混合
物中のアセトンパーケタールの濃度が高くなり、分留操
作時にはアセトンパーケタールが濃縮された危険な状態
となりうるため、この溶液の再利用はできなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バナジウム系触媒存在下で酸化剤を用い
    るアリルアルコールのエポキシ化反応によるグリシドー
    ルの製造方法において、酸化剤がイソブタンと酸素を反
    応させて得られる酸化生成物であり、その酸価が0.5
    以下でかつ水分が1重量%以下のt−ブチルヒドロペル
    オキシド含有溶液であることを特徴とするグリシドール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸化剤がイソブタンと酸素を反応させて
    得られる酸化生成物であり、その酸価が0.5以下でか
    つ水分が1重量%以下であり、かつ50〜80重量%の
    t−ブチルヒドロペルオキシドおよび20〜50重量%
    のt−ブタノールを含むt−ブチルヒドロペルオキシド
    含有溶液である請求項1記載のグリシドールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 酸化剤としてさらに、エポキシ化反応後
    の混合物から蒸留により回収した未反応アリルアルコー
    ル及びt−ブチルヒドロペルオキシドを含む留分を使用
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    グリシドールの製造方法。
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