JP2001106083A - 折畳み式物品運搬台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 使用の際の騒音が少ない、折畳み式物品運搬
台車を提供する。 【解決手段】 後面フレーム６と左右フレーム２０を構
成する太い金属パイプ２，８内に合成樹脂製パイプ４
６，４８を挿入し、左右フレームを連結支持するヒンジ
は、金属パイプ８との間に合成樹脂製のブッシングを挟
んだ構成とし、ハンガーは、一方のフレーム２０に連結
固定される合成樹脂製の連結片に軸ボルトで連結し、他
端のフックは、他方のフレームに連結固定される合成樹
脂製の掛り片に掛けられるようにし、底板３６は、フレ
ーム８４と金属製のカバー８６との間に発泡ゴム８８を
挟んで離隔されるようにし、底板を連結するヒンジ３
２，３４は合成樹脂で構成し、ロック９６，９７は、合
成樹脂製チューブ９８に挿入するか、または合成樹脂で
被覆して構成し、底板を支持する左右フレームの受片
（２８）の上面に、緩衝ゴム１０４を付着構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に流通産業の物
流倉庫において利用される折畳み式物品運搬台車に関す
るものであって、より詳細には、運行の際の騒音が顕著
に低減される折畳み式物品運搬台車に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】主に大型流通産業の物流倉庫において物
品の保管及び運搬用として利用されている物品運搬台車
は、後面フレームと、左右フレーム、上記左右フレーム
を連結支持するハンガー、折畳み可能な底板及び移動手
段を有するキャスターから構成されている。そのような
構造を有する製品としては、本件の出願人の先登録韓国
実用新案第６９２０２号、同第１４６７２０号等が考案
されているが、これらは堅固性のためにほとんどの部品
が金属で構成され、また非積層型であって、保管の際に
与えられた空間内に、より多い台数を積載するために左
右フレームと底板を折畳み可能に構成しているため、各
部品を連結する連結部位に間隔ないし隙間が生じ、さら
に底板が有する構造的な欠陥により運行の際にひどい騒
音が発生する。そのようなひどい騒音は、主な使用先で
ある物流倉庫の存立の可否まで脅かす、深刻な事態をも
たらしているのが実情である。

【０００３】上記構造の折畳み式物品運搬台車が有する
騒音発生の原因及びその程度をより具体的に検討してみ
ると、先ず、重さを軽くしながらも堅固性を維持するた
めに、太い金属パイプと直径が小さい金属棒体を格子状
に溶接して構成される後面フレームと左右フレームは、
キャスターからの衝撃が直接的に伝達される受片に溶接
固定されるので、運行の際に太い金属パイプの中空部内
において響きによるひどい騒音が発生する。

【０００４】また、後面フレームと左右フレームとを折
畳み可能に連結支持する数個のヒンジは金属製であり、
左右分離製作してボルトとナットを連結設置した後、後
面フレームの金属パイプとは溶接固定し、左右フレーム
の金属パイプはヒンジと若干の間隔を有するようにし
て、左右フレームが後面フレームから回転可能にしたも
のであるが、このような構造においては、運行の際にヒ
ンジと金属パイプとの間に間隔があることによる金属材
同士の摩擦によってひどい騒音が発生する。

【０００５】さらに、左右フレームの前方を連結支持す
るハンガーも金属材であり、一方のフレームに溶接固定
された連結環に連結し、その他端のフックは、他側フレ
ームに溶接固定された掛り環に分離可能に掛けられるよ
うにしたものであって、これもやはり連結部位と掛り部
位との間の間隔による金属材同士の摩擦によってひどい
騒音が発生する。

【０００６】特に底板は、これまでフレーム上に金属板
材を固定成形してなしたものであって、これによれば、
フレームと金属板材間の摩擦騒音はもちろん、広い金属
板材からひどい振動騒音が発生する。

【０００７】また、上記底板は、下ろすとき両側のフレ
ームの受片上に載置され、また下ろした状態及び折り畳
んだ状態を維持するロックアッセイを有するが、ロック
もやはり金属材であって、柔軟な作動のためには緩く挟
んで設置されるので、両側のフレームの受片と底板との
接触及びロックが有する間隔により、やはりひどい摩擦
騒音が発生する。

【０００８】このような運搬台車が大型流通産業の物流
倉庫において物品の保管及び運搬用として利用される場
合、保管された物品を各小売店に供給するために運搬台
車に載せようとする際に、物流倉庫の規模によって数百
台が同時多発的に運行されると、物流倉庫と運搬台車と
の間の距離によるが騒音の規制値をはるかに超える極め
てひどい騒音が発生する。従って、作業環境を阻害する
ばかりでなく、毎日ひどい騒音に苦しめられる場合には
作業者の健康にも深刻な影響を与える。特に物流倉庫
は、都市のあちこちに散在した流通センターに迅速に供
給するためにほとんどが住居密集地域に位置し、また営
業開始前までに物品を運送するために、一般人の就寝時
間である深夜の特定時間帯に物品種類別の同時多発的な
運搬作業がなされることによって、物流倉庫の近隣の地
域住民等にまで大きな被害を与えている。また、これが
毎日繰り返されることによって、各物流倉庫の近隣の地
域住民等からのひどい騒音に対する訴訟提起により業務
中断の危機に置かれている。一部の物流倉庫は、これ以
上の問題の素地をなくすために郊外地域に移されている
が、これらは流通センターとの距離が遠いため、物品を
時間内に運搬することができず、営業に多大な支障をも
たらしている。

【０００９】従って、業界においては騒音を顕著に減少
させることができる無騒音運搬台車が切実に要望されて
いるのが実情である。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の折畳み式物品運搬台車が有するひどい騒音発生の原
因を除去して、作業環境を改善し、特に運行の際の騒音
を皆無に近くする顕著な騒音減少により、住居密集地域
における物流倉庫運用を可能にすることを目的とするも
のである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１の折畳み式物品
運搬台車は、後面フレームと、その両側の前方に折畳み
可能に連結設置された左右フレームと、前記後面フレー
ム及び左右フレームの下部の受片上に折畳み可能に連結
設置された底板と、前記受片に固定されたキャスターか
ら構成された折畳み式物品運搬台車において、前記底板
が、フレーム上に金属板で製作されたカバーを固定して
なるものであって、前記フレームとカバーとの間に複数
の発泡ゴムが挿入固定され、この底板が合成樹脂製のヒ
ンジを介して後面フレームの受片に折畳み可能に連結さ
れ、底板を下ろした位置及び折り畳んだ位置で固定する
手段であるロックが、合成樹脂製チューブに挿入する
か、または合成樹脂で被覆した構成を有するものとす
る。

【００１２】請求項１の折畳み式物品運搬台車は、好ま
しくは、後面フレームと左右フレームを構成する金属パ
イプが、その垂直部内部に合成樹脂製パイプを挿入した
構成を有するものとする（請求項２）。

【００１３】また、左右フレームが後面フレームに複数
のヒンジを介して折畳み可能に連結され、これらのヒン
ジがそれぞれ金属パイプとの間に合成樹脂製のブッシン
グを挟んだ構成を有するものとするのが好ましい（請求
項３）。

【００１４】また、左右フレームの前方をハンガーで相
互に連結するようになし、ハンガーの一端は、一方のフ
レームに連結固定される合成樹脂製の連結片に軸ボルト
で連結し、他端のフックは、他方のフレームに連結固定
される合成樹脂製の掛り片に掛けられるように構成する
のが好ましい（請求項４）。

【００１５】また、底板を下ろしたときに底板と接触す
る左右フレームの受片上に、緩衝ゴムを付着させるのが
好ましい（請求項５）。

【００１６】さらに、底板には振動音を分散させるため
の数個の通孔を形成するのが好ましい（請求項６）。

【００１７】

【発明の実施の形態】上記のように、本発明は、後面フ
レームと側面フレームを構成する金属パイプの中空部に
合成樹脂製パイプを挿入し、左右フレームを回転可能に
連結支持する数個のヒンジは、それぞれ左右フレームの
金属パイプとの間に合成樹脂製ブッシングを挿入形成
し、左右フレームを連結支持するハンガーの一端は、一
方のフレームの垂直パイプに連結固定される合成樹脂材
の連結片に連結し、他端のフックは、他方のフレームに
連結固定される合成樹脂製の掛り片に掛けられるように
し、底板は、フレームとカバーとの間に発泡ゴムを挟ん
で構成し、上記底板を折畳み可能に連結支持するヒンジ
は合成樹脂から構成し、左右フレームの下部の受片上に
は緩衝ゴムを付着して、底板を下ろす時受片が離隔され
るようにし、底板の底部の両側に設置されるロックは、
合成樹脂製のチューブを介在させるか、または合成樹脂
を被覆形成して、間隔や隙間を有する全ての連結部位
で、金属材同士の直接的な接触による摩擦を防止して顕
著な騒音抑制効果を期待することができるようにしたも
のである。

【００１８】以下、図を用いて本発明を説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。

【００１９】図１は、本発明の折畳み式物品運搬台車
（以下、単に運搬台車ともいう）の一実施例を示す斜視
図である。

【００２０】本実施例の運搬台車は、太い金属パイプ２
と細い金属棒体４を格子状に溶接して構成された後面フ
レーム６と、これもやはり金属パイプ８，１０と格子状
金属棒体１２，１４から構成され、また上記後面フレー
ム６の両側の前方に数個のヒンジ１６，１８により折畳
み可能に連結設置される左右フレーム２０，２２と、上
記左右フレーム２０，２２を連結支持するハンガー２４
と、後面フレーム６と左右フレーム２０，２２の下部の
受片２６，２８，３０上にヒンジ３２，３４（図４参
照）を利用して折畳み可能に連結設置される底板３６
と、上記受片２６，２８，３０の底面の角部に固定設置
されるキャスター３８，４０，４２，４４から構成され
る。

【００２１】上記において、後面フレーム６と左右フレ
ーム２０，２２を構成する金属パイプ２，８，１０のう
ちの垂直部には、それぞれその底部に露出された通孔を
通じて適当な長さと直径を有するポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）パイプ等の合成樹脂製パイプ４６，４８が緊密に挿
入されている（図４参照）。

【００２２】また、後面フレーム６から折畳み可能に連
結設置される左右フレーム２０，２２は、それぞれ金属
パイプ８，１０の後方の垂直部を、受片２８，３０の底
部に一部突出するように、後面フレーム６の受片２６か
ら突出形成された左右軸孔５０，５２にやや緩く挿入し
て、軸孔と軸を回転可能にする（図４参照）。

【００２３】上記左右フレーム２０，２２を折畳み可能
に連結支持する数個のヒンジ１６，１８は、図２に示さ
れたように、左右に分離構成して従前と同じくボルトと
ナットで互いに連結固定されるようにするが、その後端
部は、組立後後面フレーム６の金属パイプ２の両側に溶
接固定するようにし、その前端部は、左右フレーム２
０，２２の金属パイプ８，１０の直径よりやや大きく形
成して、合成樹脂製のブッシング５６を金属パイプ８，
１０との間に挟んで組立構成する。ブッシング５６は、
やはり左右に分離構成され、またその上下端には掛り枠
５４，５５を有する上記左右フレーム２０，２２を相互
に連結するハンガー２４は、図３に示されたように、一
方のフレーム２０を構成する金属パイプ８の前方垂直部
に、金属材のプレート５８を利用して連結固定される合
成樹脂材の連結片６０に軸ボルト６２で連結する。ハン
ガー２４の他端のフック６４は、他方のフレーム２２を
構成する金属材のパイプ１０の前方の垂直部に、これも
やはり金属材のプレート６６を利用して連結固定される
合成樹脂材の掛り片６８の掛り孔７０に分離可能に掛け
られて連結支持されるようにする。

【００２４】上記において、ハンガー２４を連結する合
成樹脂製の連結片６０と掛り片６８は、一方に開放部を
有する結合孔７２，７４の弾性を利用して左右フレーム
２０，２２の金属パイプ８，１０に結合すればよく、ま
たその下端には掛り溝７６，７８を形成して、金属パイ
プ８，１０に突出形成された掛り突片８０，８２との結
合により正位置に固定されるようにすればよいが、それ
以外にも金属パイプを貫通する貫通孔を形成して長い螺
子釘やリベット等により正位置に固定させることもで
き、連結片と掛り片を所望の位置に固定することができ
る構成であれば、どのようなものでも用いることができ
る。

【００２５】図４は、運搬台車の底板及びその連結手段
を示した分解斜視図である。

【００２６】本図に示すように、底板３６は、左右縦バ
ーの間にそれぞれ上面が広い幅を有する数個のアングル
を横に連結して構成されたフレーム８４上に、金属板材
で製作されたカバー８６を結合して構成するが、フレー
ム８４を構成する数個のアングルの上面には、それぞれ
適正な厚さを有する長い発泡ゴム８８を載置し、その上
にカバー８６を被せて螺子釘９０で固定するようにし
て、フレーム８４とカバー８６とが発泡ゴムを挟んで互
いに離隔されるようにし、また上記カバー８６には、フ
レーム８４のアングル間に位置する数個の通孔９２を形
成して、カバー８６から発生される騒音を分散させるよ
うにする。

【００２７】上記底板の両側の底面に、ロックアッセイ
９４を利用して連結設置される金属製ロック９６，９７
は、その外面に合成樹脂で製作されたチューブ９８を介
在させるか、または合成樹脂で被覆して構成する。底板
３６の連結手段を有するヒンジ３２，３４は、合成樹脂
で製作して従前と同じく後面フレーム６の受片２６上に
連結固定して、底板３６の側面のヒンジピン１００，１
０２が結合されるようにする。左右フレーム２０，２２
の受片２８，３０上には、底板３６を下ろすとき接触す
る部分に緩衝ゴム１０４を付着固定する。

【００２８】図５は、左右フレーム２０，２２の受片２
８，３０上に付着固定される緩衝ゴム１０４の付着手段
を示したものである。緩衝ゴム１０４の底面に掛り溝を
有する楔状結合突部１０６を突出形成し、受片２８，３
０には結合孔１０８を形成して、上記結合孔１０８に緩
衝ゴム１０４の結合突部１０６を強制挿入して固定する
ようにしたものであるが、それ以外にも緩衝ゴムを受片
２８，３０の上面に通常の接着剤で接着固定する等、多
様な付着手段が例として挙げられ、緩衝ゴム１０４が受
片上に堅固に付着固定することができる構成であれば、
どのようなものでも用いることができる。

【００２９】未説明符号１１０は底板掛り片、１１１は
取手、１１２は底板の下ろし固定用ロック孔、１１４は
底板の折畳み固定用ロック孔、１１６は運搬台車をそれ
ぞれ示す。

【００３０】以上の構成を有する運搬台車は、底板３６
が、下ろされた時に左右フレーム２０，２２の掛り片１
１０の下ろし固定用ロック孔１１２とロック９６，９７
とのロックにより固定され、上記底板３６上に物品を積
載した後、一方のフレーム２０に連結されたハンガー２
４を他方のフレーム２２に掛けて、キャスター３８，４
０，４２，４４を利用して運搬すればよい。

【００３１】また、使用後には、ハンガー２４を他方の
フレーム２２から分離させて一方のフレーム２０の連結
片６０から長く垂らし、底板３６を折り畳んで後面フレ
ーム６に密着させて折畳み固定用ロック孔１１４とロッ
ク９６，９７とのロックにより固定した後、左右フレー
ム２０，２２を適正な角度で広げ、その前方からこれも
やはり同様に畳まれた他の台車等を順に進入させると、
互いに緊密に密着されるので、与えられた空間内により
多い台数の運搬台車を積載することができるようにな
る。

【００３２】しかし、本発明の運搬台車は、そのような
折畳み機能を有する物品運搬台車１１６としての基本的
な機能を有するだけでなく、キャスターを利用した運行
の際、従来の物品運搬台車が有する総体的な騒音発生の
原因を除去することにより、ほとんど無騒音で運行する
ことができるという効果を奏するものである。

【００３３】すなわち、後面フレーム６と左右フレーム
２０，２２を構成する金属パイプ２，８，１０のうち、
長さが長い垂直部の中空部にその底部の通孔を通じてそ
れぞれ合成樹脂製パイプ４６，４８を緊密に挿入するこ
とにより、強度補強がなされるのみならず、運行の際に
金属パイプの中空部において発生する響き現象が解消さ
れる。

【００３４】また、左右フレーム２０，２２を連結支持
する数個のヒンジ１６，１８は、図２に示されたよう
に、金属パイプ８，１０との間に合成樹脂製のブッシン
グ５６を介在させることにより、間隔発生の際にもヒン
ジ１６，１８が金属パイプ８，１０と直接的に接触する
恐れがなく、それによる摩擦騒音を防止する。

【００３５】更に、上記ブッシング５６を、ヒンジ１
６，１８のように左右分離構成して雌雄機能を有するよ
うにし、その上下端には掛り枠５４，５５を形成するこ
とにより、組立が容易ながらも、使用中にヒンジ１６，
１８から離脱する恐れがなく、安心して使用することが
できるようになる。

【００３６】また、上記左右フレーム２０，２２を連結
するハンガー２４は、図３に示されたように、その一端
は、一方のフレーム２０の金属パイプ８に連結固定され
る合成樹脂製の連結片６０に軸ボルト６２で連結され、
他端のフック６４は、他方のフレーム２２の金属パイプ
１０に連結固定される合成樹脂製の掛り片６８に分離可
能に掛けられるようにすることにより、金属製のハンガ
ー２４が左右フレーム２０，２２の金属パイプ８，１０
と直接的に接触する恐れがなく、ハンガーによる摩擦騒
音を顕著に減少させることができる。

【００３７】また、底板３６は、フレーム８４と金属板
材で製作されたカバー８６から構成されるが、その間に
適正な間隔で数個の発泡ゴム８８を挟んで互いに離隔さ
せることにより、直接的な接触による摩擦騒音が防止さ
れ、またカバー８６には多数の通孔９２を形成して、幅
が広いカバー８６の振動により発生される音を分散させ
ることにより、底板３６から発生される騒音を顕著に減
少させることができる。

【００３８】さらに、底板３６を折畳み可能に連結支持
する後面フレーム６のヒンジ３２，３４を合成樹脂で製
作し、底板３６の下ろし動作及び折畳みの際にロック孔
１１２，１１４とロックされるロック９６，９７は、合
成樹脂製のチューブ９８に挿入するか、または合成樹脂
で被覆し、底板３６を下ろした時に底板３６を支持する
左右フレーム２０，２２の受片２８，３０の上面には、
合成樹脂製緩衝ゴム１０４を付着形成して、底板３６を
下ろして使用する際及び折畳みの際、金属同士の直接的
な接触の恐れがないようにすることにより、やはり騒音
を顕著に減少させることができる。

【００３９】

【発明の効果】本発明の折畳み式物品運搬台車において
は、キャスターを利用した移動の際に、主として各部材
間の間隔や隙間により発生する騒音を顕著に減少させる
ことができる。

【００４０】これは、上記のように、後面フレーム６と
左右フレーム２０，２２を構成する金属パイプ２，８，
１０が、その中空部に挿入された合成樹脂製パイプ４
６，４８により反響しにくくなること、左右フレーム２
０，２２を折畳み可能に連結支持する数個のヒンジ１
６，１８は、金属パイプ８，１０との間に合成樹脂製の
ブッシング５６が介在していて金属同士の直接的な接触
の恐れがないこと、上記左右フレーム２０，２２を連結
するハンガー２４もやはり一方のフレーム２０には合成
樹脂材の連結片６０を利用して連結し、その他端のフッ
ク６４は、他方のフレーム２２の合成樹脂製の掛り片６
８に掛けられるようにして、金属材の部品同士の直接的
な接触が防止されること、底板３６の構成においてもフ
レーム８４とカバー８６との間に発泡ゴム８８を挟んで
離隔されるようにし、上記底板３６の連結手段であるヒ
ンジ３２，３４を合成樹脂で製作し、底板３６を下ろし
た際及び折畳んだ際の固定手段であるロック９６，９７
を合成樹脂チューブ９８を挿入するか、または被覆して
構成し、さらに下ろした際に底板３６と接して支持する
左右フレーム２０，２２の受片２８，３０上には緩衝ゴ
ム１０４を付着させたこと等による。

【００４１】従って、本発明により作業環境が大幅に改
善されるだけでなく、特に数百台が同時多発的に利用さ
れる大型物流倉庫においても、騒音の規定値をはるかに
下回る程の騒音減少により、近隣の住民に騒音による被
害を与える恐れがなくなり、よって物流倉庫を流通セン
ターと近い住居密集地域においても運用することがで
き、流通センターにおいて必要とする物品を短時間で供
給することができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の折畳み式物品運搬台車の一実施例を示
す斜視図である。

【図２】図１の運搬台車の左右側板を連結支持するヒン
ジを示す分解斜視図である。

【図３】同上のハンガーの連結構造を示す分解斜視図で
ある。

【図４】同上の底板及びその連結構造を示す分解斜視図
である。

【図５】同上の側面フレームの下部の受片を示す分解斜
視図である。

【符号の説明】

２，８，１０ 金属パイプ ４，１２，１４ 金属棒体 ６ 後面フレーム １６，１８ ヒンジ ２０，２２ 側面フレーム ２４ ハンガー ２６，２８，３０ 受片 ３２，３４ ヒンジ ３６ 底板 ３８，４０，４２，４４ キャスター ４６，４８ パイプ ５０，５２ 軸孔 ５４，５５ 掛り枠 ５６ ブッシング ５８，６６ プレート ６０ 連結片 ６２ 軸ボルト ６４ フック ６８ 掛り片 ７０ 掛り孔 ７２，７４ 結合孔 ７６，７８ 掛り溝 ８０，８２ 掛り突片 ８４ フレーム ８６ カバー ８８ 発泡ゴム（スポンジゴム） ９０ 螺子釘 ９２ 通孔 ９４ ロックアッセイ ９６，９７ ロック ９８ チューブ １００，１０２ ヒンジピン １０４ 緩衝ゴム １０６ 結合突部 １０８ 結合孔

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】後面フレーム（６）と、その両側の前方に
   折畳み可能に連結設置された左右フレーム（２０，２
   ２）と、前記後面フレーム及び左右フレームの下部の受
   片（２６，２８，３０）上に折畳み可能に連結設置され
   た底板（３６）と、前記受片（２６，２８，３０）に固
   定されたキャスター（３８，４０，４２，４４）から構
   成された折畳み式物品運搬台車において、 前記底板（３６）が、フレーム（８４）上に金属板で製
   作されたカバー（８６）を固定してなるものであって、
   前記フレーム（８４）とカバー（８６）との間に複数の
   発泡ゴム（８８）が挿入固定され、この底板（３６）が
   合成樹脂製のヒンジ（３２，３４）を介して後面フレー
   ムの受片（２６）に折畳み可能に連結され、底板（３
   ６）を下ろした位置及び折り畳んだ位置で固定する手段
   であるロック（９６，９７）が、合成樹脂製チューブ
   （９８）に挿入するか、または合成樹脂で被覆した構成
   を有することを特徴とする折畳み式物品運搬台車。
2. 【請求項２】後面フレーム（６）と左右フレーム（２
   ０，２２）を構成する金属パイプ（２，８，１０）が、
   その垂直部内部に合成樹脂製パイプ（４６，４８）を挿
   入した構成を有することを特徴とする、請求項１に記載
   の折畳み式物品運搬台車。
3. 【請求項３】左右フレーム（２０，２２）が後面フレー
   ム（６）に複数のヒンジ（１６，１８）を介して折畳み
   可能に連結され、これらのヒンジがそれぞれ金属パイプ
   （８，１０）との間に合成樹脂製のブッシング（５６）
   を挟んだ構成を有することを特徴とする、請求項１に記
   載の折畳み式物品運搬台車。
4. 【請求項４】左右フレーム（２０，２２）の前方をハン
   ガー（２４）で相互に連結するようになし、ハンガー
   （２４）の一端は、一方のフレーム（２０）に連結固定
   される合成樹脂製の連結片（６０）に軸ボルト（６２）
   で連結し、他端のフック（６４）は、他方のフレーム
   （２２）に連結固定される合成樹脂製の掛り片（６８）
   に掛けられるように構成したことを特徴とする、請求項
   １に記載の折畳み式物品運搬台車。
5. 【請求項５】底板（３６）を下ろしたときに底板（３
   ６）と接触する左右フレーム（２０，２２）の受片（２
   ８，３０）上に、緩衝ゴム（１０４）を付着させたこと
   を特徴とする、請求項１に記載の折畳み式物品運搬台
   車。
6. 【請求項６】底板（３６）に振動音を分散させるための
   数個の通孔（９２）を形成したことを特徴とする、請求
   項１に記載の折畳み式物品運搬台車。