JPH07237693A - 輸送用コンテナ - Google Patents

輸送用コンテナ

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Publication number
JPH07237693A
JPH07237693A JP6026901A JP2690194A JPH07237693A JP H07237693 A JPH07237693 A JP H07237693A JP 6026901 A JP6026901 A JP 6026901A JP 2690194 A JP2690194 A JP 2690194A JP H07237693 A JPH07237693 A JP H07237693A
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JP
Japan
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pipe
pipes
frame
underframe
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP6026901A
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English (en)
Inventor
Atsuji Ichikawa
充二 市川
Yuichi Murakami
友一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Yazaki Kako Corp
Original Assignee
TEC CORP
Yazaki Kako Corp
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Publication date
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Publication of JPH07237693A publication Critical patent/JPH07237693A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、軽量、かつ構成部品の紛失がなく輸
送後の回収保管を容易にでき、被輸送物品を傷付ける恐
れが少ない輸送用コンテナを得ることにある。 【構成】複数の台枠パイプ2〜7を組合わせた台枠1
と、一対のフレームパイプ23に渡って複数の横パイプ24
を横架すると共に、各パイプ24に渡って複数の縦パイプ
25を架設した一対の支持フレーム21と、前記パイプ23の
下端部と台枠1の両端部とを夫々連結して設けられ、両
支持フレーム21を台枠1上に重なる伏せ位置と垂直状に
起立する起立位置とに渡って起倒可能とする連結手段22
と、両支持フレーム21が前記起立位置にあるときに相対
向する内面側に位置して各縦パイプ25に渡って夫々複数
支持されると共に、両支持フレーム21が起立位置にある
ときに両支持フレーム21間に配置される被輸送物品55の
端部が載置される物品支持台41とを具備し、前記各パイ
プ2〜7、23〜25を夫々丸パイプ製とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば天井埋め込み形
照明器具等の被輸送物品を梱包することなくまとめて多
数輸送するのに使用される輸送用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば照明器具を輸送するコンテナの中
には、製造メーカから需要先に移動された後、再び、製
造メーカに回収されて、繰り返し使用される通い箱形式
で用いられるものがある。この種の輸送用コンテナにお
いて、輸送を行う使用時の形態に比較して、回収時およ
び保管時の形態を小さくできる技術は、実開昭49ー6
7348号公報、実開昭49−67349号公報で知ら
れている。
【0003】すなわち、前記公報には、上面に開口する
支持孔が複数個設けられた車体の両端部に、平板状の可
動板を折畳み自在に係止するとともに、複数の支柱の下
端部を選択された支持孔に着脱自在にして前記支柱を車
体上面に取付け、これら支柱の上端が着脱自在に係止さ
れる係止孔が中間部に設けられた横枠を、その両端部の
溝を可動板の上端に夫々着脱自在に嵌合して、側壁およ
び天井のない箱状の運搬車を形成し、弾性を有する緩衝
管が装着された複数段の枝枠を支柱に並設し、各支柱の
枝枠間に器具を載置して、この器具の締め付けバンドで
枝枠に締め付け固定する器具運搬車が記載されている。
【0004】そして、この器具運搬車は、器具を輸送す
る場合には側壁および天井のない箱状に組立てて使用さ
れ、輸送後の回収時などには、可動板間に渡って架設さ
れた横枠を取外した後に、車体から複数の支柱を外して
車体上面に載置するとともに、これら取外された支柱上
に重なるように可動板を折畳むことにより、この器具運
搬車を小形にできる(前記両公報第5図参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の器
具運搬車を折畳んだ場合には、複数の支柱および台車よ
りも長尺な横枠は、車体から取外されて、車体およびこ
の上に折畳まれた可動板との連結関係を消失する。その
ため、既述のように小形に折畳んで器具運搬車を回収す
る際に、車体とは別部材となった横枠および支柱を保持
する手間が必要であるとともに、この回収の過程におい
て横枠および支柱が紛失する恐れがある。
【0006】また、この種の器具運搬車は、繰り返し使
用に対する耐久性を得るために鉄材で通常は形成される
が、従来の器具運搬車における車体の台板は平板材で形
成されているとともに、可動板も平板材で形成され、加
えて支柱および横枠が夫々角材で形成されている(前記
両公報第3図参照)。そのため、この器具運搬車の重量
が大きく、輸送等における取扱上不利であるとともに、
組立てられた器具運搬車に器具を出し入れする際に、器
具が平板材および角材の角に当たる場合には、器具に傷
を付け易いという問題もある。
【0007】本発明の目的は、構成部品が紛失すること
なく輸送後の回収・保管を容易にできるとともに、軽量
で、しかも、被輸送物品を傷付ける恐れを少なくできる
輸送用コンテナを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明の輸送用コンテナは、丸パイ
プ製の複数の台枠パイプを組合わせてなる台枠と、丸パ
イプ製の一対のフレームパイプに渡って丸パイプ製の複
数の横パイプを横架するとともに、前記各横パイプに渡
って丸パイプ製の複数の縦パイプを架設してなる一対の
支持フレームと、前記一対のフレームパイプの下端部と
前記台枠の両端部とを夫々連結して設けられ、前記両支
持フレームを前記台枠上に重なる伏せ位置と前記台枠か
ら垂直状に起立する起立位置とに渡って起倒可能とする
連結手段と、前記一対の支持フレームが前記起立位置に
あるときに相対向する内面側に位置され前記各縦パイプ
に渡って夫々支持されるとともに、前記一対の支持フレ
ームが前記起立位置にあるときに前記一対の支持フレー
ム間に配置される被輸送物品の端部が載置される複数の
物品支持台と、を具備したものである。
【0009】また、輸送時等での組立て強度を向上し、
全体を堅牢な構成とする目的のために、請求項2に係る
本発明の輸送用コンテナは、請求項1に係る輸送用コン
テナにおいて、丸パイプ製の補強アームを備え、このア
ームの一端部を、前記被輸送物品の長手方向に対向する
2本の前記フレームパイプのうちの少なくとも一方のフ
レームパイプにその軸回り方向に回動自在に接続し、他
端部を他方のフレームパイプまたは前記台枠パイプに係
脱自在に係合させ、かつ、この補強アームを前記支持フ
レームの外面側に重ねて配置可能としたものである。
【0010】また、回収・保管時出の折畳み形態をより
小形にする目的のために、請求項3に係る本発明の輸送
用コンテナは、請求項1に係る輸送用コンテナにおい
て、前記被輸送物品の長手方向に対向する前記2本のフ
レームパイプ間に渡って設けられる補強アームを備え、
このアームが、折畳み継ぎ手を介して二つ折り自在に連
結された丸パイプ製の第1アーム部と丸パイプ製の第2
アーム部とを有し、前記第1アーム部を前記2本のフレ
ームパイプのうちの一方のフレームパイプにその軸回り
方向に回動自在に接続し、前記第2アーム部の先端部を
他方のフレームパイプに係脱自在に係合させ、かつ、前
記補強アームを二つ折り状態で前記支持フレームの前記
外面側に重ねて配置可能としたものである。
【0011】また、輸送時等での組立て強度を向上し、
全体を堅牢な構成とする目的のために、請求項4に係る
本発明の輸送用コンテナは、請求項3に係る輸送用コン
テナにおいて、前記補強アームが、前記第1、第2アー
ム部の前記折畳み継ぎ手側の端部間に渡る長さを有した
固定具を備え、この固定具を、いずれか一方のアーム部
の前記折畳み継ぎ手側の端部に、この一方のアーム部に
沿う係合位置と前記一方のアーム部から離れる非係合位
置とに渡って回動自在に取付け、かつ、前記固定具が、
前記係合位置に配置されたときに前記折畳み継ぎ手の開
き側を中心として前記第1、第2アームの前記折畳み継
ぎ手側の端部に渡ってこれら両端部を覆う第1ストッパ
壁と、この壁とともに断面コの字形を形成して前記両端
部のうちの少なくとも一方の端部に嵌合される第2スト
ッパ壁とを有したことを特徴としている。
【0012】また、防錆性を有して耐久性を向上する目
的のために、請求項5に係る本発明の輸送用コンテナ
は、請求項1〜4に係る輸送用コンテナにおいて、前記
各丸パイプが、鉄製ベースパイプの外面に合成樹脂製の
外皮コーテング層を有してなることを特徴としている。
【0013】また、種々の幅の被輸送物品の輸送に適合
して使用可能とする目的のために、請求項6に係る本発
明の輸送用コンテナは、請求項1〜5に係る輸送用コン
テナにおいて、前記物品支持台が、その背面に前記物品
支持台の長手方向両端のうち少なくとも一端が開放され
る溝条を有し、この溝条の内側に摺動可能に配置される
とともに前記開放端を通して前記溝条から取出し可能な
ナットと、このナットに螺合されるねじとにより前記縦
パイプが貫通する継ぎ手を前記物品支持台の背面に取付
け、この継ぎ手を介して前記縦パイプに前記支持台を支
持して、前記各物品支持台を前記支持フレームに対し取
外し可能としたものである。
【0014】また、種々の高さの被輸送物品の輸送に適
合して使用可能とする目的のために、請求項7に係る本
発明の輸送用コンテナは、請求項1〜6に係る輸送用コ
ンテナにおいて、前記物品支持台を前記縦パイプに支持
する前記継ぎ手が、前記縦パイプの軸方向に沿って位置
調節可能であることを特徴としている。
【0015】
【作用】前記請求項1の構成の輸送用コンテナは、台枠
に連結手段を介して連結された一対の支持フレームを起
立位置に起立保持することにより組立てられ、この組立
て状態で相対向する支持フレームの内面側に支持された
複数の物品支持台間に渡って被輸送物品を載置して、こ
れら被輸送物品の輸送に供される。また、内面側に物品
支持台が取付けられた支持フレームを台枠上に重なる伏
せ位置に折畳むことにより、輸送時の形態に比較して小
形な形態で回収・保管できる。
【0016】そして、既述のように被輸送物品を支持す
る物品支持台を支持フレームに取付けたままで前記組立
ておよび折畳みができるので、回収時等において分解す
る手間がないとともに、分解されて独立する構成部品が
なく、すべての構成部品を一体的に取扱える。そのた
め、回収・保管の過程において構成部品が紛失する恐れ
がない。
【0017】また、この輸送用コンテナの骨格をなす台
枠、支持フレームは夫々複数のパイプを組合わせてなる
から、これら台枠および支持フレームを、平板材で構成
する場合に比較してその構成材料の使用量が少なく、か
つ、角材で構成する場合に対してもその構成材料の使用
量が少ない。しかも、夫々のパイプが中空であるので、
この輸送用コンテナを軽量にできる。
【0018】さらに、台枠および支持フレームをなす複
数のパイプは丸パイプ製であり、角を持っていない。そ
のため、組立てられた輸送用コンテナの相対向する物品
支持台間に被輸送物品を出し入れする際に、これらの物
品が輸送用コンテナの支持フレーム等に当たった場合に
も、角に当たると言うことがない。したがって、その際
における被輸送物品の傷付きを少なくできる。
【0019】前記請求項2の構成の輸送用コンテナにお
いて、補強アームは、このコンテナの組立て状態で被輸
送物品の長手方向に対向する2本のフレームパイプに渡
って架設され、またはフレームパイプと台枠パイプとの
間に渡って架設されて、起立位置に保持された一対の支
持フレームを支持する。それにより、組立てられた輸送
用コンテナを補強して、このコンテナ全体を堅牢にでき
る。
【0020】そして、補強アームはその一端部がフレー
ムパイプに対して回動可能であるとともに、他端部が他
のフレームパイプのまたは台枠パイプに係脱自在である
から、この補強パイプをその一端部が連結されたフレー
ムパイプの軸回りに回動させ、このコンテナの折畳み時
に、伏せ位置に配置された支持フレームの外面側に重ね
て配置できる。そのため、補強アームが折畳まれたコン
テナの小形化を損なうことがない。
【0021】前記請求項3の構成の輸送用コンテナにお
いて、このコンテナの組立て状態で被輸送物品の長手方
向に対向する2本のフレームパイプに渡って架設される
補強アームは、その第1、第2アーム部が折畳み継ぎ手
を中心に二つ折り自在であるから、二つに折畳んで伏せ
位置に配置された支持フレームの外面側に重ねて配置で
きる。そのため、補強アームを支持フレームの幅内に収
めて、このコンテナの回収・保管時での折畳み形態をよ
り小形にできる。
【0022】前記請求項4の構成の輸送用コンテナにお
いて、固定具は、非係合位置に回動して配置されたとき
に、折畳み継ぎ手を中心とする第1、第2アーム部の二
つ折り動作を可能とする。また、この固定具は、係合位
置に回動配置されたときに、その第1、第2ストッパ壁
により、折畳み継ぎ手を中心とする第1、第2アーム部
の二つ折り動作を妨げて、被輸送物品の長手方向に対向
する2本のフレームパイプに渡って架設される補強アー
ムの強度を高める。それにより、この補強アームの補強
作用に基づくコンテナの組立て強度が向上されて、全体
を堅牢な構成とできる。
【0023】前記請求項5の構成の輸送用コンテナにお
いては、外皮コーテング層により鉄製のベースパイプが
湿気で錆びるこを防止でき、それに基づき腐食について
の耐久性を向上できる。
【0024】前記請求項6の構成の輸送用コンテナにお
いて、ねじおよびナットは、その締め付けにより支持フ
レームの縦パイプが貫通する継ぎ手を物品支持台の背面
に取付ける。そして、この取付け状態を維持している力
は前記ねじの締め付けを緩めることにより消失するか
ら、その後に、物品支持台をその溝条の開放端が移動方
向後側に位置されるように移動させることにより、相対
的にナットを溝条から抜き出すように物品支持台を縦パ
イプから取外すことができる。そのため、別途用意され
た長さが異なる、あるいは物品支持台内の仕切り間隔が
異なる複数種の他の物品支持台の中から選択された物品
支持台を、前記取外しの場合と逆の手順により前記物品
支持台に代えて取付けることができる。このような物品
保持台の交換により、種々の幅の被輸送物品の輸送に適
合できる。
【0025】また、前記請求項7の構成の輸送用コンテ
ナにおいては、物品支持台と縦パイプとを連結する継ぎ
手を縦パイプの軸方向に沿って位置調節することによ
り、支持フレームの内面側に複数支持されて上下方向に
隣接された物品支持台相互の間隔を変えて、種々の高さ
の被輸送物品の輸送に適合ができる。
【0026】
【実施例】以下、図1〜図23を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1〜図7中は1は平面から見た形
状が長方形枠状をなす台枠であり、これは複数の台枠パ
イプ、詳しくは、4本の台枠隅柱パイプ2と、4本の台
枠上部ベースパイプ3と、4本の台枠下部ベースパイプ
4と、複数の台枠連結パイプ5と、2本の台枠第1補強
パイプ6と、2本の台枠第2補強パイプ7とを備え、こ
れらを組合わせて形成されている。
【0027】各パイプ2〜7は、いずれも断面が円形の
丸パイプ製であって、例えば図15に示されるように厚
さが 0.7mm、外径が26〜31mm位の鉄製ベースパイプAの
外面に接着剤を薄く層状に塗布した接着層Bを設け、さ
らに、その外側に約1mm位の均一な層状の合成樹脂の外
皮コーテング層Cを設けている。外皮コーテング層Cを
なす合成樹脂にはAAS樹脂、塩化ビニル樹脂などが用
いられ、耐候性、耐薬品性に優れたものに形成されてい
る。
【0028】各台枠隅柱パイプ2は台枠1の四隅に夫々
垂直に配設され、これには図16に示される第1管継ぎ
手8を介して台枠上部ベースパイプ3および台枠下部ベ
ースパイプ4のパイプ端部が夫々連結されている。第1
管継ぎ手8は、2個の半割部材をボルト9で組立てら
れ、台枠隅柱パイプ2を上下方向に貫通する継ぎ手ベー
ス部8aと、台枠隅柱パイプ2に直角2方向で水平な台
枠上部ベースパイプ3、および下部ベースパイプ4を連
結する一対のパイプ連結部8bとを設けた略L字状の3
軸直交形継ぎ手である。第1管継ぎ手8はボルト9を緩
めて分解が可能とされ、したがって、台枠1の高さ位置
を調節したり、台枠1の対校する支持フレーム21の間
隔を変更することが可能となる。
【0029】各台枠連結パイプ5は上下に対向する台枠
上部ベースパイプ3と台枠下部ベースパイプ4との間に
夫々配設され、これらの上下両端部は夫々第2管継ぎ手
10を介して台枠上部ベースパイプ3と台枠下部ベース
パイプ4とに連結されている。図17に示されるように
第2管継ぎ手10は、台枠上部ベースパイプ3または台
枠下部ベースパイプ4が貫通する水平な円筒状の継ぎ手
ベース部10aの長手方向中央部に、台枠連結パイプ5
のパイプ端部が嵌入される垂直な円筒状のパイプ連結部
10bを設けて略T字状をなしている。なお、図17中
10cは補強リブである。
【0030】台枠1の剛性を向上させるための台枠第1
補強パイプ6は、台枠1の長手方向両端に配置された左
右一対の台枠下部ベースパイプ4間に夫々配設され、こ
れらのパイプ端部は夫々管継ぎ手11を介して前記左右
一対の台枠下部ベースパイプ4に連結されている。管継
ぎ手11は、前記第1管継ぎ手10と同一構成であり、
詳しくは図示しないが前記左右一対の台枠下部ベースパ
イプ4が貫通する水平な円筒状の継ぎ手ベース部の長手
方向中央部に、台枠第1補強パイプ6のパイプ端部が嵌
入される水平な円筒状のパイプ連結部を設けて略T字状
をなしているとともに、外面に補強リブも有している。
【0031】台枠1の剛性を向上させるための台枠第2
補強パイプ7は、台枠1の長手方向と平行に配置された
前後一対の台枠下部ベースパイプ4間に夫々配設され、
これらのパイプ端部は夫々第3管継ぎ手12を介して前
記他の一対の台枠下部ベースパイプ4に連結されてい
る。図18に示されるように第3管継ぎ手12は、互い
に直交して設けられた上下2段の第1、第2のパイプ連
結部12a、12bを備えており、そのうちの下側のパ
イプ連結部12bの一端は一体に設けた端蓋12cで塞
がれている。そして、上側のパイプ連結部12aには前
記前後一対の台枠下部ベースパイプ4が貫通され、下側
のパイプ連結部12bには台枠補強第2パイプ7のパイ
プ端部が嵌入されている。なお、図18中12dは補強
リブである。
【0032】台枠第2補強パイプ7は台枠補強第1パイ
プ6の下側においてこれら補強第1パイプ6と直交して
設けられ、これらの交差部は第4管継ぎ手13を介して
連結されている。図19に示されるように第4管継ぎ手
13は、互いに直交して設けられた上下2段の第1、第
2のパイプ連結部13a、13bを備えている。これら
連結部13a、13bの両端は夫々開放されている。な
お、図19中13cは補強リブである。そして、上側の
第1パイプ連結部13aには台枠補強第1パイプ6が貫
通され、下側の第2パイプ連結部13bには台枠補強第
2パイプ7が貫通されている。
【0033】前記構成の台枠1において、その各台枠隅
柱パイプ2の下端には夫々下面に開放された凹状をなす
金属製等の脚座14が取付けられている。これらの脚座
14は、本発明のコンテナを積み重ねる際に、下側に位
置されるコンテナの台枠隅柱パイプ2の上端に嵌合し
て、上下に隣接したコンテナ相互の積み重ね状態を保持
する位置決め用の部材として用いられる。
【0034】また、脚座14よりも上側に配設された台
枠下部ベースパイプ4のうち、台枠1の長手方向に沿っ
て延びる2本の台枠下部ベースパイプ4の中間部には夫
々一対の保護管15が嵌合されている。これら保護管1
5は、その下側に挿入される図示しないフォークリフト
のフォークを受けるもので、このフォークによる台枠下
部ベースパイプ4の傷付きを防止するために用いられて
いる。保護管15には防錆処理を施された金属管で形成
されているが、格別な防錆処理が不要なステンレス等の
防錆性金属で形成してもよい。
【0035】なお、台枠1の前後方向(幅方向)に延び
る台枠上部ベースパイプ3および台枠下部ベースパイプ
4には、これらに直交して配置された複数の補強用縦パ
イプ16が、夫々管継ぎ手17、18を介して連結され
ている。各補強用縦パイプ16には台枠パイプ2〜7と
同一のパイプ材が用いられている。そして、管継ぎ手1
7は、前記管継ぎ手12と同一構造であるので、詳しく
図示はしないが台枠下部ベースパイプ4が貫通される水
平なパイプ連結部と、補強用縦パイプ16の下側のパイ
プ端部が嵌入される端蓋付きの垂直なパイプ連結部とを
有している。同様に管継ぎ手18は、前記管継ぎ手13
と同一構造であるので、詳しく図示はしないが台枠上部
ベースパイプ3が貫通される水平なパイプ連結部と、補
強用縦パイプ16が貫通される垂直なパイプ連結部とを
有している。
【0036】台枠1上の長手方向両端には夫々支持フレ
ーム21が連結手段22を介して連結されている。図1
〜図7等に示されるように支持フレーム21は、一対の
フレームパイプ23と、複数の横パイプ24と、複数の
縦パイプ25とを備え、これらを組合わせて形成されて
いる。
【0037】各パイプ23〜25は前記各台枠パイプ2
〜7と同様にいずれも断面が円形の丸パイプ製である。
したがって、図15に示されるように鉄製ベースパイプ
Aの外面に薄く層状に塗布した接着層Bを設け、さら
に、その外側に均一な層状の合成樹脂の外皮コーテング
層Cを設けてなり、外皮コーテング層Cをなす合成樹脂
にはAAS樹脂、塩化ビニル樹脂などが用いられてい
る。
【0038】一対のフレームパイプ23は、前記4本の
台枠隅柱パイプ2の内前後方向に対向して配置された互
いに平行な2本の台枠隅柱パイプ2相互の間隔と同間隔
をもって前後に対向配置されている。これらのフレーム
パイプ23間には前後方向に延びて複数本の横パイプ2
4が配置され、これらのパイプ端部は夫々管継ぎ手26
を介してフレームパイプ23に連結されている。管継ぎ
手26は、前記管継ぎ手10と同一構成であり、詳しく
は図示しないがフレームパイプ23が貫通する垂直な円
筒状の継ぎ手ベース部の長手方向中央部に、横パイプ2
4のパイプ端部が嵌入される水平な円筒状のパイプ連結
部を設けて略T字状をなしているとともに、外面に補強
リブも有している。
【0039】複数本の縦パイプ25は前記一対のフレー
ムパイプ23間において各横パイプ24に直交して配置
され、その交差部は管継ぎ手27により連結されてい
る。管継ぎ手27は、前記管継ぎ手13と同一構成であ
り、詳しくは図示しないが横パイプ24が貫通される水
平な第1パイプ連結部と、これに直交して設けられて縦
パイプ25が貫通する垂直な第2パイプ連結部とを有し
ている。
【0040】縦パイプ25は一対の支持フレーム21が
起立位置にあるときに、これらフレーム21の相対向す
る内面側に位置して取付けられている。しかも、支持フ
レーム21が起立位置にあるときに、これら縦パイプ2
5の下端はフレームパイプ23の下端と略同じ高さ位置
に設けられ、同縦パイプ25の上端はフレームパイプ2
3の上端よりも低い位置に設けられている。
【0041】前記各パイプ23〜25は以上のように組
まれることによって井桁格子状の支持フレーム21をな
しているとともに、その縦パイプ25は横パイプ24の
不要な動きを抑制して支持フレーム21全体を歪まない
ように補強している。
【0042】なお、各縦パイプ25の下端間には横桟2
8が第5管継ぎ手29を介して横架されている。横桟2
8の使用は支持フレーム21全体の歪みをより防止する
ために使用されたものであり、図20に示されるように
第5管継ぎ手29は、互いに直交する第1および第2パ
イプ連結部29a、29bを備え、そのうちの第1パイ
プ連結部29aの一端は一体に設けた端蓋29cで塞が
れている。第1パイプ連結部29aに縦パイプ25の下
端部を嵌合し、水平な第2パイプ連結部29bには横桟
28のパイプ端部を嵌入することによって、縦パイプ2
5と横桟29とを連結している。各縦桟25の下端は第
5管継ぎ手29が有する図示しない端蓋により塞がれて
いる。
【0043】前記連結手段22は、支持フレーム21の
フレームパイプ23の下端部と台枠1の両端部に配置さ
れた台枠隅柱パイプ2の上端部2aとを連結して、支持
フレーム21を、台枠1上に重なる伏せ位置(図4参
照)と、台枠1から垂直状に起立する起立位置(図1参
照)とに渡って起倒可能とするために設けられている。
【0044】図8に示されるように連結手段22は、台
枠隅柱パイプ2に固定された金属製の第1蝶番体31
と、フレームパイプ23に固定された金属製の第2蝶番
体32とを備えている。
【0045】第1蝶番体31は、台枠隅柱パイプ2の上
端部2aに嵌着される固定筒状部31aに、その外面か
ら張り出し、かつ、相対向する一対の固定板部31bを
台枠隅柱パイプ2の軸方向に沿って設けるとともに、こ
れら板部31b間に渡って枢軸33を横架して形成され
ている。台枠隅柱パイプ2の上端部2aは固定筒状部3
1aを貫通してその上端から突出されている。
【0046】第2蝶番体32は、フレームパイプ23の
下端部を覆い隠して嵌着された継ぎ手筒部32aに、そ
の外面から張り出す一枚の可動板部32bをフレームパ
イプ23の軸方向に沿って設けて形成されている。継ぎ
手筒部32aの下端部は台枠隅柱パイプ2の上端部2a
外周に着脱可能に嵌合される。可動板部32bにはフレ
ームパイプ23の軸方向と平行に延びる長溝34が形成
され、この長溝34には枢軸33が遊挿されている。そ
れにより、両蝶番体31、32が連結されている。
【0047】長溝34は、その下端に枢軸33が当たる
まで支持フレーム21を上昇させたときに、継ぎ手筒部
32aの下端開口が台枠隅柱パイプ2の上端部2aから
離脱する長さに形成されている。なお、固定板部31b
の相互間隔は可動板部32bの板厚より僅かに広く、そ
れにより、継ぎ手筒部32aが台枠隅柱パイプ2の上端
部2aに嵌合された際における支持フレーム21のがた
つきを防止するとともに、継ぎ手筒部32aを台枠隅柱
パイプ2の上端部2aに嵌合させる際の位置決めができ
るようになっている。
【0048】前記構成の連結手段22は、その固定板部
31bを台枠1の長手方向に沿わせるようにして相対向
する隅柱パイプ2に向けて取付けられ、それにより、支
持フレーム21を台枠1の上側に重ね得るように回動自
在に設けられている。
【0049】前記一対の支持フレーム21には、これら
が前記起立位置にあるときに相対向する内面側に位置し
て、複数の物品支持台41が上下方向に間隔を置いて多
段に取付けられている。これら物品支持台41は、前記
各縦パイプ25を取付け部材として、これらに渡って後
述のように上下方向に位置調節可能であるとともに、同
種もしくは他種の予め用意された他の物品支持台と交換
可能に支持されている。
【0050】図9〜図11に示されるように物品支持台
41は、合成樹脂の押出し成形品や鉄またはアルミニュ
ーム合金の押し出し型材からなる支持台ベース42に、
ポリエチレン等の発泡成形品や射出成形品からなり、被
輸送物品に傷を付けることなく輸送できる。また、アル
ミニューム合金製であって、かつ、同一形状の左右の端
板43および仕切り板44を夫々ねじ止め等により取付
けて形成してもよい。特に、アルミニューム合金の押し
出し型材製とする場合には、鉄製に比較して軽量化を促
進できるとともに、防錆上も有利であり、また、被輸送
物品と接する部位に被輸送物品を保護する緩衝材を取付
けるとよい。
【0051】支持台ベース42は、水平な底壁部42a
の一側縁から起立壁部42bを略垂直に起立して形成さ
れ、その起立壁部42bの背面には長手方向に沿って水
平に延びる溝条45が形成されている。溝条45の両端
は夫々開放されている。なお、本発明において溝条45
は一端のみが開放される構成としてもよいが、本実施例
のように両端を開放する溝条45とする場合には、支持
台ベース42の交換を前後の2方向から行うことができ
るので、作業上における方向性の制約が少なく有利であ
る。この溝条45内には、これから取出し可能なナット
46が縦パイプ25と同数個収納されている。このナッ
ト46は矩形状の平板にねじ孔を設けてなり、したがっ
て、溝条45内での回転は妨げられる。
【0052】起立壁部42bの背面にはナット46と同
数の継ぎ手取付け板47が、ナット46に螺合されるね
じ48を介して取付けられている。すなわち、継ぎ手取
付け板47は、ねじ48の締め付けにより、これとナッ
ト46との間に溝条45の縁部を挟んで支持台ベース4
2に取付けられている。そのため、ねじ48を緩めた
り、あるいは取り除くことにより、物品支持台41の拘
束を解除して、これを前後いずれかの方向に引き抜ける
ようになっている。
【0053】起立壁部42bの背面には継ぎ手49が取
付けられている。すなわち、この実施例においては継ぎ
手取付け板47に締め付けねじ50を介して継ぎ手49
が取付けられている。継ぎ手49は、バンド状をなす金
属板製の第1継ぎ手部材51と、同じくバンド状をなす
金属板製の第2継ぎ手部材52とを備え、第1継ぎ手部
材51の一端部に形成されたスリット状の係止溝51a
に、第2継ぎ手部材52の一端部に形成された係止舌片
52aを挿通係止させて形成されている。
【0054】この継ぎ手49の第1、第2継ぎ手部材5
1、52が合わさって形成された縦方向の筒状部には縦
パイプ25が上下方向に貫通されている。そして、締め
付けねじ50は両継ぎ手部材51、52の他端部を通っ
て継ぎ手取付け板47にねじ止めされている。このねじ
50の締め付け力は継ぎ手49の前記筒状部を縮径させ
て、両継ぎ手部材51、52を縦パイプ25に圧接させ
る。それにより、この継ぎ手49を介して縦パイプ25
に物品支持台41が連結される。したがって、締め付け
ねじ50の締め付けを緩める場合には、前記縦パイプ2
5に対する連結力が消失するので、この継ぎ手49を縦
パイプ25の軸方向に摺動させて物品支持台41の高さ
位置を調節できる。
【0055】前記のように一対の支持フレーム21に夫
々取付けられ、かつ、これら支持フレーム21が起立位
置にあるときに相対向する物品支持台41には、これら
に渡って設けられる天井埋め込み形の直管型けい光ラン
プ器具等の長尺状被輸送物品55(図7および図12参
照)の端部が、上方から着脱自在に載置される。これら
の被輸送物品55の載置状態においては、物品支持台4
1の底壁部42aにより下方への脱落が制限され、同起
立壁部42bにより被輸送物品55の長手方向の動きが
制限され、かつ、端板43および仕切り板44により被
輸送物品55の幅方向の動きが制限されるようになって
いる。
【0056】また、前記台枠1の長手方向両端部にも夫
々物品支持台53が取付けられている。これら物品支持
台53は前記物品支持台41と同一構造であり、前記補
強用縦パイプ16に対して前記物品支持台41の取付け
構造と同じ構造によって支持されている。これら物品支
持台53に渡っても被輸送物品55が着脱自在に載置さ
れるようになっている。
【0057】また、この輸送用コンテナは組立て状態で
の剛性を高めるための補強アーム61を備えている。補
強アーム61は被輸送物品55の長手方向に対向する2
本のフレームパイプ23間に渡って設けられ、本実施例
では例えば前後一対設けたが、これは一方のみでもよ
い。そして、本実施例のように前後一対の補強アーム6
1を設ける場合には、特に、輸送用コンテナの剛性をよ
り高めることができる。
【0058】図1、図2、および図7等に示されるよう
に補強アーム61は、折畳み継ぎ手62を介して二つ折
り自在に連結された第1アーム部63と、第2アーム部
64と、固定具65、フック66とを備えている。第1
アーム部63は、互いに平行に配置される上下2本の丸
パイプ製横桟67、68と、これらに直交して配置され
る丸パイプ製中間縦桟69とを、管継ぎ手70、71を
介して連結して形成されている。第2アーム部64は、
互いに平行に配置される上下2本の丸パイプ製横桟7
2、73と、これらに直交して配置される丸パイプ製の
中間縦桟74と、同じく丸パイプ製の端部縦桟75と
を、管継ぎ手76〜79を介して連結して形成されてい
る。
【0059】各桟67、68、72、73は、前記各台
枠パイプ2〜7と同様にいずれも断面が円形の丸パイプ
製である。したがって、図15に示されるように鉄製ベ
ースパイプAの外面に薄く層状に塗布した接着層Bを設
け、さらに、その外側に合成樹脂の外皮コーテング層C
を設けてなり、外皮コーテング層Cをなす合成樹脂には
AAS樹脂、塩化ビニル樹脂などが用いられる。
【0060】横桟67と中間縦桟69とを連結する管継
ぎ手70、および横桟72と中間縦桟74とを連結する
管継ぎ手76は、夫々前記管継ぎ手10と同一構成であ
り、詳しくは図示しないが横桟67または横桟72が貫
通される水平な円筒状の継ぎ手ベース部と、このベース
部の中央部に中間縦桟69または中間縦桟74の上側パ
イプ端部が嵌入される垂直な円筒状のパイプ連結部を設
けて略T字状をなしている。
【0061】横桟68と中間縦桟69とを連結する管継
ぎ手71、および横桟73と中間縦桟74とを連結する
管継ぎ手77は、夫々図21に示されるように中間縦桟
69または74が貫通される垂直な円筒状の継ぎ手ベー
ス部77aと、これと直交して設けられ横桟68または
73が嵌入される水平な円筒状のパイプ連結部77bと
を有して、+字状をなしている。
【0062】また、横桟72、73と端部縦桟75とを
夫々別々に連結する管継ぎ手78、79は、夫々前記管
継ぎ手29と同一構成であり、詳しくは図示しないが横
桟72または横桟73のパイプ端部が嵌入される水平な
第1パイプ連結部と、端部縦桟75のパイプ端部が嵌入
される垂直な第2パイプ連結部とを有してL字状であ
る。
【0063】図13および図14に示されるように金属
製の前記折畳み継ぎ手62は、枢軸80により略 190゜
に渡り回動自在に連結された一対の継ぎ手ベース81、
82に、夫々連結パイプ83、84を取付けて形成され
ている。継ぎ手ベース81、82は夫々端面から見た形
状がコの字形をなしているとともに、一方の継ぎ手ベー
ス81は、他方の継ぎ手ベース82よりも小さく形成さ
れて、この他方の継ぎ手ベース82の内側に嵌合可能に
なっている。
【0064】この折畳み継ぎ手62の一方の連結パイプ
83には、第1アーム部63における上下横桟67、6
8のパイプ端部が夫々嵌入して連結され、かつ、他方の
連結パイプ84には、第2アーム部64における上下横
桟72、73のパイプ端部が夫々嵌入して連結されてい
る。それにより、第1アーム部63と第2アーム部64
とが二つ折り自在に連結されている。
【0065】そして、第1アーム部63の折畳み継ぎ手
62とは反対側の端部は、被輸送物品55の長手方向に
対向する2本のフレームパイプ23の内の一方に管継ぎ
手85を介して連結されている。この管継ぎ手85は、
前記管継ぎ手10と基本的には同一構成であるものの、
図22に示されるように2個の半割部材をボルトで組立
ててなり、フレームパイプ23が遊貫される垂直な円筒
状の継ぎ手ベース部85aと、このベース部85aの中
央部に横桟67または横桟68の端部が嵌入される水平
な円筒状のパイプ連結部85bを設けて略T字状をなし
ている。ベース部85aはフレームパイプ23との間に
プラスチックスリーブ85cを介して連結されている。
【0066】このように継ぎ手ベース部85aがフレー
ムパイプ23に遊貫されていることにより、第1アーム
部63、ひいて補強アーム61全体が、前記フレームパ
イプ23を中心にしてその軸回り方向に回動自在に接続
されている。この回動接続においては、フレームパイプ
23が丸パイプ製であるから、特に、蝶番構造を要する
ことなく、以上のような管継ぎ手85により簡単に補強
アーム61を回動自在に取付けることができる。
【0067】第1アーム部63はこれが接続されたフレ
ームパイプ23の軸方向にも移動可能であるが、この第
1アーム部63の端部をその上下から挟むように前記管
継ぎ手26が夫々フレームパイプ23に取付けられてい
るため、これら管継ぎ手26がストッパとなって第1ア
ーム部63の上下動が拘束される。
【0068】第1、第2アーム部63、64の内のいず
れか一方、例えば第1アーム部63には前記固定具65
が取付けられている。図13、図14に示されるように
金属製の固定具65は、取付けベース86と、回動ベー
ス87と、固定具本体88とを備えて、第1、第2アー
ム部63、64の折畳み継ぎ手62側の端部間に渡る長
さを有している。取付けベース86は、第1アーム部6
3における一方の横桟67の折畳み継ぎ手62側端部に
巻き付けて連結されているとともに、相対向する一対の
取付け片86aを有している。取付け片86aには、こ
れらを跨ぐようにして回動ベース87が嵌合され、これ
ら取付け片86aと回動ベース87とは枢軸89を介し
て接続されている。
【0069】枢軸89は横桟67の軸方向と直角に交差
して設けられている。したがって、回動ベース87は、
補強アーム61の軸線方向に沿う位置、詳しくは第1ア
ーム部63における一方の横桟67の軸線方向に沿う係
合位置(図13参照)と、補強アーム61から離れた位
置、詳しくは第1アーム部63における横桟67の軸線
に対して交差するように離れる非係合位置(図14参
照)とに渡って回動自在に取付けられている。この回動
ベース87には固定具本体88が連結されている。
【0070】固定具本体88は、前記係合位置に配置さ
れたときに折畳み継ぎ手62の開き側を中心として第
1、第2アーム部63、64の折畳み継ぎ手62側の端
部に渡ってこれら両端部を覆う第1ストッパ壁88a
と、この壁88aとともに断面コの字形を形成して前記
第1、第2アーム部63、64の折畳み継ぎ手62側の
端部に嵌合される第2ストッパ壁88bとを有してい
る。また、固定具6を一方の横桟67のみに設けたが、
これに限定されるものではなく、他方の横桟68にも設
けてもよく、このように両方に取付ける場合には補強ア
ーム61の剛性をさらに高めることができる。
【0071】さらに、固定具本体88はその長手方向一
端に回動ベース87に固定される固定片88cを有して
いるとともに、長手方向他端に回動操作用の斜状の摘み
舌片88dを有している。なお、図14中88eは第2
ストッパ壁88bに設けられた折畳み継ぎ手62用の逃
げ溝であり、この溝88eにより前記係合位置に配置す
る際に折畳み継ぎ手62が邪魔にならないようにしてい
る。
【0072】前記フック66は第2アーム部64におけ
る端部縦桟75に少なくとも一つ(本実施例は複数)取
付けられている。このフック66は、被輸送物品55の
長手方向に対向する2本のフレームパイプ23の内、第
1アーム部63が接続された一方のフレームパイプ23
と対向する他方のフレームパイプ23に係脱自在に係合
される。これらフック66は、端部縦桟75に取付けら
れているとともに、図示しないコイルばねにより常に一
方向に回動されるように付勢されており、その付勢力に
より前記他方のフレームパイプ23への係合状態を保持
し、かつ、前記コイルばねに抗して手で引き動かすこと
により前記他方のフレームパイプ23から外し得るよう
になっている。
【0073】また、図1〜図7中30はフレームパイプ
23の上端に嵌着されたキャップ等の端部閉塞体、31
は縦パイプ25の上端に嵌着されたキャップ等の端部閉
塞体である。同じく32は補強用縦パイプ16の上端に
嵌着されたキャップ等の端部閉塞体である。これら端部
閉塞体30〜32は各パイプ23、25、16内への水
気の浸入を防止して、これらのパイプ16、23、25
の鉄製ベースパイプAが内面から錆付くのを防いでい
る。なお、これら端部閉塞体30〜32で塞がれたパイ
プ端部以外のすべてのパイプ端部は、いずれも管継ぎ手
に嵌入されているので、各パイプ内への水気の浸入はい
ずれも防止され、パイプ内面からの錆付きが防止されて
耐久性が向上されている。
【0074】なお、前記構成の輸送用コンテナにおいて
使用した各管継ぎ手10、12〜13、17、18、2
6、27、29、70、71、76〜79は、合成樹脂
製であり、各パイプ2〜7とは接着剤にて接着固定され
る。また、管継ぎ手8、11、85は金属製であり、表
面には黒色クロームメッキ処理等適宜な防錆止措置が施
されているとともに、これら各金属製の管継ぎ手は必要
により合成樹脂製としてもよい。また、前記構成の輸送
用コンテナにおいて使用した各パイプ2〜7、16、2
3〜25、83、84、および各桟28、67、68、
72〜75等は、いずれも同一径の丸パイプで形成され
ている。
【0075】前記構成の輸送用コンテナは、図1に示さ
れるように台枠1の台枠隅柱パイプ2の上端部2aに,
支持フレーム21のフレームパイプ23に固定された継
ぎ手筒部32aを嵌合させることによって、支持フレー
ム21を台枠1の長手方向両端部に夫々垂直状態に起立
保持させて使用される。
【0076】この使用において、台枠1の長手方向に対
向する各物品支持台41には、これらに渡る被輸送物品
55が夫々複数並列して載置される。被輸送物品55が
コンテナに収納された状態は図7に示されている。この
ような被輸送物品55の収納後には、補強アーム61が
展開状態に組み立てられ、そのフック66はフレームパ
イプ23に引っ掛けられる。一方の補強アーム61が以
上のようにセットされた状態は図1に示されている。な
お、展開させた一方の補強アーム61を予め前記のよう
にセットした後に、被輸送物品55を収納してから、他
方の補強アーム61を展開してセットしてもよい。
【0077】このようにコンテナの組立て状態において
被輸送物品55の長手方向に対向する2本のフレームパ
イプ23に渡って架設される補強アーム61は、これら
フレームパイプ23間を突っ張るようにして前記起立位
置に保持された一対の支持フレーム21を支持する。そ
れにより、組立てられた輸送用コンテナが補強され、こ
のコンテナ全体を堅牢な形態に組立てて、輸送に供する
ことができる。
【0078】前記補強アーム61を展開させるには、そ
の第1、第2アーム部63、64が互いに真直ぐ連続さ
れるように折畳み継ぎ手62を介して回動させた(図1
4参照)後、固定具65の固定具本体88を枢軸89を
中心に前記係合位置に回動させればよい。そうすると、
図13に示されるように固定具本体88が、第1、第2
アーム部63、64の折畳み継ぎ手62側の端部に渡っ
て配置されるとともに、第2アーム部64の折畳み継ぎ
手62側の端部に嵌合される。
【0079】そして、以上のように係合位置に回動配置
された固定具65は、その第1、第2ストッパ壁88
a、88bにより、折畳み継ぎ手62を中心とする第
1、第2アーム部63、64の不用意な二つ折り動作を
妨げる。したがって、二つ折り自在な補強アーム61の
組み立て状態(展開状態)での強度がより高まるから、
この補強アーム61の補強作用に基づくコンテナの組立
て強度がより向上されて、全体を堅牢な構成とすること
ができる。
【0080】また、この輸送用コンテナは次のようにし
て小形に折畳むことができる。まず、図2に示されるよ
うに補強アーム61のフック66をフレームパイプ23
から外した後、折畳み継ぎ手62の固定具65の固定具
本体88を係合位置から非係合位置まで開き、補強アー
ム61を折畳み継ぎ手62の枢軸80を中心に二つ折り
する。この二つ折りにより補強アーム61の長さは支持
フレーム21の幅より小さくなる。なお、輸送用コンテ
ナからの被輸送物品55の取出しは、第1図または第2
図に示した状態で行う。そして、二つ折りされた補強ア
ーム61を、これを支持したフレームパイプ23の軸回
り方向に回動させて、支持フレーム21の外面側に重ね
る。
【0081】次に、支持フレーム21を一旦持ち上げ
て、連結手段22の継ぎ手筒部32aを台枠隅柱パイプ
2の上端部2aから外した後に、この支持フレーム21
を連結手段22の枢軸33を中心に回動させて、台枠1
上に重なる伏せ位置に折畳む。この折畳みは支持フレー
ム21が複数の物品支持台41を取付けたまま行われ
る。以上の手順による一方の支持フレーム21の折畳み
状態は図3に示される。
【0082】最後に、同様の手順により他方の支持フレ
ーム21を台枠1上に重なる伏せ位置に折畳む。この最
終折畳み状態は図4に示されている。
【0083】以上のような折畳みにより、この輸送用コ
ンテナを輸送時の形態に比較して、例えば略1/3の容
積となる小形な形態に畳んで回収・保管できる。そし
て、既述のように被輸送物品55を支持する物品支持台
41を支持フレーム21に取付けた状態のままで前記組
立ておよび折畳みができるので、輸送用コンテナの回収
時等において分解の手間を必要としないとともに、分解
されて独立する構成部品がなくすべての構成部品を一体
的に取扱えるので、回収・保管の過程において構成部品
が紛失する恐れをなくすことができる。
【0084】なお、回収・保管の際に折畳まれた輸送用
コンテナは、その脚座14を下位置の輸送用コンテナの
台枠隅柱パイプ2の上端に嵌合支持させることによっ
て、多段に積み重ねて回収・保管をすることができる。
【0085】そして、組み立て形態での剛性を高めるた
めの補強アーム61を備えるにも拘らず、既述のように
補強アーム61はその一端部がフレームパイプ23に対
して回動可能であるから、この補強パイプ61の回動に
より、コンテナの折畳み時に、伏せ位置に配置された支
持フレーム21の外面に重ねて配置することができる。
したがって、補強アーム61がコンテナの折畳み形態で
の小形化を損なうことがない。
【0086】しかも、コンテナの組立て状態において被
輸送物品55の長手方向に対向する2本のフレームパイ
プ23に渡って架設される補強アーム61は、既述のよ
うに折畳み継ぎ手62を中心に二つ折り自在であるか
ら、二つに折畳んで伏せ位置に配置された支持フレーム
21の外面側に重ねて配置できる。そのため、補強アー
ム61を支持フレーム21の幅内に収めて、このコンテ
ナの回収・保管時での折畳み形態をより小形にできる。
【0087】また、前記構成の輸送用コンテナは、その
骨格をなす台枠1、支持フレーム21が夫々複数の丸パ
イプを組合わせてなるから、これら台枠1および支持フ
レーム21を、平板材で構成する場合に比較してその構
成材料の使用量を少なくできるとともに、角材で構成す
る場合に対してもその構成材料の使用量を少なできる。
しかも、夫々のパイプが中空であるので、この輸送用コ
ンテナを軽量にできる。
【0088】このように軽量であるから、輸送、および
収納・保管に際しての荷扱いが容易となり、ホイストや
フォークリフトに拠らずとも人手でも取り扱うことも可
能である。しかも、これらの荷扱いだけではなく、この
輸送用コンテナの組立て・折畳み時における支持フレー
ム21および補強アーム61の取扱いも容易にできる。
【0089】さらに、既述のように台枠1および支持フ
レーム21をなす複数のパイプは丸パイプ製であり、角
を持っていないから、組立てられた輸送用コンテナの相
対向する物品支持台41間に被輸送物品55を出し入れ
する際に、これらの物品55が支持フレーム21等の輸
送用コンテナに当たった場合にも、角に当たると言うこ
とがないので、その際における被輸送物品55の傷付き
を少なくできる。
【0090】その上、前記構成の輸送用コンテナにおい
て使用された各パイプは、合成樹脂製の外皮コーテング
層Cを備えているので、これに覆い隠された鉄製のベー
スパイプAが湿気で錆びることを防止でき、それに基づ
き腐食についての耐久性を向上できる。
【0091】また、前記構成の輸送用コンテナにおい
て、物品支持台41と縦パイプ25とを連結する継ぎ手
49は、締め付けねじ50を緩めることにより縦パイプ
25の軸方向に沿って高さ位置を調整でき、任意の位置
において再び締め付けねじ50を締め付けることによ
り、その位置に物品支持台41を連結保持できる。それ
により、支持フレーム21の内面側に複数支持された物
品支持台41の高さ位置の調節ができるので、物品支持
台41の増減を伴って、これら支持台41相互の上下間
隔を変えることにより、種々の高さの被輸送物品55
(現状では高さ 100mm〜 400mmの被輸送物品55が知ら
れている。)の輸送に適合させることができる。なお、
物品支持台41の増減においては、締め付けねじ50を
取除き継ぎ手49を分解して取外しを行い、あるいは、
この逆に継ぎ手49を取付けて組立てればよい。
【0092】また、前記輸送用コンテナにおいて、ねじ
48およびナット46は、その締め付けにより支持フレ
ーム21の縦パイプ25が貫通する継ぎ手49を物品支
持台41の背面に取付けているが、この取付け状態を維
持している力は、ねじ48の締め付けを緩めることによ
り消失する。そのため、その後に、物品支持台41をそ
の溝条45の開放端が移動方向後側に位置されるように
移動させることにより、相対的にナット46を溝条45
から抜き出すように物品支持台41を縦パイプ25から
取外すことができる。
【0093】したがって、別途用意された長さが異な
る、あるいは物品支持台41内の仕切り間隔が異なる
(仕切り板44の数が異なる)複数種の図示しない他の
物品支持台の中から選択された物品支持台を、前記取外
しの場合と逆の手順により前記物品支持台41に代えて
取付けることができる。このような物品保持台41の交
換により、種々の幅の被輸送物品55を支持して輸送す
ることができる。
【0094】なお、前記第1実施例において、その補強
アーム61は二つ折り自在なものではなく、折畳み不可
能な構成であってもよく、このような構成であっても本
発明の所期の目的を達成できる。
【0095】図24〜図26は本発明の第2実施例を示
している。この実施例は、台枠1の補強構造、物品支持
台41の支持フレーム21への取付け構造、および補強
アームの構造が、前記第1実施例とは異なり、それ以外
の構成は図24〜図26に図示されていない部分を含め
て前記第1実施例に示した輸送用コンテナと同じ構成で
あるので、同一構成部分には第1実施例と同一の符号を
付してその構成の説明およびそれに基づく作用効果の説
明については省略するが、この同一部分についても本実
施例に係る輸送用コンテナの構成の一部を構成するもの
である。
【0096】この第2実施例の台枠1における台枠第1
補強パイプ106は、図24に示されるように台枠1の
幅方向中央部に1本のみ設けられていて、それにより台
枠1の構成部品数を少なくして、台枠1の組立て性の向
上と軽量化とを実現している。
【0097】そして、図26に示されるように物品支持
台41は支持フレーム21の内面に取付けられている。
すなわち、縦パイプ25に巻き付けられるように設けら
れる継ぎ手149は、前記係止溝151aと係止舌片1
52aとで結合された第1継ぎ手部材151と、第2継
ぎ手部材152とを備えている。第1継ぎ手部材151
は、溝条45の一部を塞いで、この溝条45内にスライ
ド可能に収納されたナット46に対向している。第2継
ぎ手部材152は縦パイプ25から外れて第1継ぎ手部
材151に重なる部分を有しており、これら重なり合っ
た部分を通って締め付けねじ50が前記ナット46に螺
合されている。
【0098】この構成においては、締め付けねじ50が
前記第1実施例におけるねじ48を兼ねているととも
に、ナット46との間に溝条45の縁部を挟む第1継ぎ
手部材151が前記第1実施例における継ぎ手取付け板
47を兼ねている。そのため、物品支持台41の支持フ
レーム21への取付けに要する部品点数が削減され、組
立て性を向上しているとともに、全体の軽量化にも寄与
している。
【0099】また、この第2実施例の補強アーム161
は、4本の各フレームパイプ23と、これらフレームパ
イプ23に対応するとともに台枠1の長手方向に延びる
前後2本の台枠上部ベースパイプ3とに渡って斜めに架
設されている。各補強アーム161は、前記各パイプ2
〜7と同様にいずれも断面が円形の丸パイプ製である。
したがって、鉄製ベースパイプAの外面に薄い接着層B
を設け、さらに、その外側にAAS樹脂、塩化ビニル樹
脂などの均一な層状の合成樹脂製の外皮コーテング層C
を設けてなる。
【0100】各補強アーム161の上端部は管継ぎ手1
85を介してフレームパイプ23にその軸回り方向に回
動自在に接続されている。管継ぎ手185は、フレーム
パイプ23が遊貫する円筒状の垂直な継ぎ手ベース部
と、これから突設されたアーム連結部とを有しており、
アーム連結部に補強アーム161の上側パイプ端部が嵌
入して連結されている。さらに各補強アーム161の下
側のパイプ端部にはフック166が取付けられている。
このフック166は前記前後2本の台枠上部ベースパイ
プ3のいずれかに係脱自在に係合されるようになってい
る。
【0101】このような各補強アーム161は、フレー
ムパイプ23と前後台枠上部ベースパイプ3とに渡って
ステー状に斜めに設けられるから、組立てられた輸送用
コンテナを補強して、コンテナ全体の剛性を高めること
ができる。しかも、これら補強アーム161は図25に
示されるようにコンテナの折畳み形態においてフレーム
パイプ23を中心とする回動により、折畳まれた支持フ
レーム21の外面側に重ねて配置されるから、補強アー
ム161を支持フレーム21の幅内に収めて、このコン
テナの回収・保管時での折畳み形態を小形にできる。
【0102】また、この第2実施例における補強アーム
161は夫々1本のパイプ材で形成されるので、補強ア
ーム161の構成部品数が最小であり、その構成が前記
第1実施例に比較して遥かに簡単である。それにより、
補強アーム161の組立て性の向上とコンテナ全体の軽
量化とを実現できる。
【0103】勿論、この第2実施例の構成においても、
前記第1実施例と同様に本発明の所期の目的を達成でき
るものである。
【0104】また、本発明は前記各実施例に制約される
ものではなく、図示な省略したが台枠1の下面部にキャ
スタ等の車輪を取付けて実施することもできる。その場
合は、車輪の回転によりコンテナ全体を容易に押し動か
して移動させることができるので至便である。
【0105】
【発明の効果】以上詳記したように本発明は構成されて
いるので、次の効果がある。
【0106】請求項1に係る輸送用コンテナにおいて
は、折畳み可能であるので、輸送時のの組立て形態に比
較して小形な形態に畳んで回収・保管ができることは勿
論のこと、その折畳みの際、分解されて独立する構成部
品がなく、すべての構成部品を一体的に取扱えるので、
回収・保管の過程において構成部品が紛失する恐れがな
いとともに、取扱が容易である。さらに、この輸送用コ
ンテナの骨格をなす台枠、支持フレームは夫々複数の丸
パイプを組合わせてなるから、この輸送用コンテナを軽
量にでき、取扱いを容易にできるとともに、物品支持台
間に被輸送物品を出し入れする際、これらの物品が輸送
用コンテナに当たった場合の被輸送物品の傷付きを少な
くできる。
【0107】請求項2に係る輸送用コンテナにおいて
は、組立てられた輸送用コンテナを補強する補強アーム
を備えるから、このコンテナ全体を堅牢な形態に組立て
ることができるとともに、このような補強アームを備え
ても、それはコンテナの折畳み時に、伏せ位置に配置さ
れた支持フレームの外面側に重ねて配置することができ
るので、補強アームがコンテナの小形化を損なうことが
ない。
【0108】請求項3に係る輸送用コンテナにおいて
は、補強アームを二つに折畳んで伏せ位置に配置された
支持フレームの外面側に重ね、かつ、その幅内に収めて
配置できるため、このコンテナの回収・保管時での折畳
み形態をより小形にできる。
【0109】請求項4に係る輸送用コンテナにおいて
は、その組立て形態では、折畳み継ぎ手を中心とする第
1、第2アーム部の二つ折り動作を固定具により妨げ
て、被輸送物品の長手方向に対向する2本のフレームパ
イプに渡って架設される補強アームの組立て強度を高め
得るから、この補強アームの補強作用に基づくコンテナ
の組立て強度も向上されて、全体を堅牢な構成とでき
る。
【0110】請求項5に係る輸送用コンテナにおいて
は、各パイプに設けた外皮コーテング層により鉄製のベ
ースパイプが湿気で錆びるこを防止できるから、それに
基づき腐食についての耐久性を向上できる。
【0111】請求項6に係る輸送用コンテナにおいて
は、支持フレームの内面側に支持された物品支持台を縦
パイプから必要により取外して、別途用意された長さが
異なる、あるいは物品支持台内の仕切り間隔が異なる複
数種の他の物品支持台の中から選択された物品支持台と
交換して取付けることができ、それにより、種々の幅の
被輸送物品の輸送に適合できる。
【0112】請求項7に係る輸送用コンテナにおいて
は、物品支持台と縦パイプとを連結する継ぎ手を縦パイ
プの軸方向に沿って位置調節できるから、同じ支持フレ
ームの内面側に複数支持された物品支持台相互の上下間
隔を変えて、種々の高さの被輸送物品の輸送に適合でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る輸送用コンテナが組
み立て途上の状態を示す斜視図。
【図2】同第1実施例に係る輸送用コンテナを折畳み途
上の状態で示す斜視図。
【図3】同第1実施例に係る輸送用コンテナを他の折畳
み途上の状態で示す斜視図。
【図4】同第1実施例に係る輸送用コンテナが折畳みま
れた状態を示す斜視図。
【図5】同第1実施例に係る輸送用コンテナの構成を示
す正面図。
【図6】同第1実施例に係る輸送用コンテナの構成を示
す側面図。
【図7】同第1実施例に係る輸送用コンテナに被輸送物
品が収納された状態を示す斜視図。
【図8】同第1実施例に係る輸送用コンテナの連結手段
の構成を示す斜視図。
【図9】同第1実施例に係る輸送用コンテナの縦パイプ
に取付けられた物品支持台を示す斜視図。
【図10】同第1実施例に係る輸送用コンテナの物品支
持台とそれに取付けられた継ぎ手とを示す部分斜視図。
【図11】図10中Z−Z線に沿う断面図。
【図12】同第1実施例に係る輸送用コンテナの物品支
持台とこれに支持される被輸送物品とを示す斜視図。
【図13】同第1実施例に係る輸送用コンテナの折畳み
継ぎ手が固定具で固定された状態を示す斜視図。
【図14】同第1実施例に係る輸送用コンテナの折畳み
継ぎ手の非固定状態を示す斜視図。
【図15】同第1実施例に係る輸送用コンテナの各パイ
プの構成を示す断面図。
【図16】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第1管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図17】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第2管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図18】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第3管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図19】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第4管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図20】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第5管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図21】同第1実施例に係る輸送用コンテナの第6管
継ぎ手の構成を示す斜視図。
【図22】同第1実施例に係る輸送用コンテナのフレー
ムパイプと補強アームとを接続する管継ぎ手の構成を示
す斜視図。
【図23】図1中Y−Y線に沿う断面図。
【図24】本発明の第2実施例に係る輸送用コンテナが
組み立てられた状態を示す斜視図。
【図25】同第2実施例に係る輸送用コンテナが折畳ま
れた状態を示す斜視図。
【図26】同第2実施例に係る輸送用コンテナの物品支
持台の取付け構造を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1…台枠、 2…台枠隅柱パイ
プ(台枠パイプ)、3…台枠上部ベースパイプ(台枠パ
イプ)、4…台枠下部ベースパイプ(台枠パイプ)、5
…台枠連結パイプ(台枠パイプ)、6…台枠第1補強パ
イプ(台枠パイプ)、7…台枠第2補強パイプ(台枠パ
イプ)、A…ベースパイプ、 C…外皮コ
ーテング層、21…支持フレーム、 22
…連結手段、23…フレームパイプ、 24
…横パイプ、25…縦パイプ、 41
…物品支持台、42b…起立壁部、 4
5…溝条、46…ナット、 47…
継ぎ手取付け板、48…ねじ、
49…継ぎ手、50…締め付けねじ、 5
5…被輸送物品、61…補強アーム、
62…折畳み継ぎ手、63…第1アーム部、
64…第2アーム部、65…固定具、
66…フック、88a…第1ストッパ壁、
88b…第2ストッパ壁、89…枢軸、
149…継ぎ手、161…補強アーム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丸パイプ製の複数の台枠パイプを組合わせ
    てなる台枠と、 丸パイプ製の一対のフレームパイプに渡って丸パイプ製
    の複数の横パイプを横架するとともに、前記各横パイプ
    に渡って丸パイプ製の複数の縦パイプを架設してなる一
    対の支持フレームと、 前記一対のフレームパイプの下端部と前記台枠の両端部
    とを夫々連結して設けられ、前記両支持フレームを前記
    台枠上に重なる伏せ位置と前記台枠から垂直状に起立す
    る起立位置とに渡って起倒可能とする連結手段と、 前記一対の支持フレームが前記起立位置にあるときに相
    対向する内面側に位置され前記各縦パイプに渡って夫々
    支持されるとともに、前記一対の支持フレームが前記起
    立位置にあるときに前記一対の支持フレーム間に配置さ
    れる複数の被輸送物品の端部が載置される物品支持台
    と、を具備した輸送用コンテナ。
  2. 【請求項2】丸パイプ製の補強アームを備え、このアー
    ムの一端部を、前記被輸送物品の長手方向に対向する2
    本の前記フレームパイプのうちの少なくとも一方のフレ
    ームパイプにその軸回り方向に回動自在に接続し、他端
    部を他方のフレームパイプまたは前記台枠パイプに係脱
    自在に係合させ、かつ、この補強アームを前記支持フレ
    ームの外面側に重ねて配置可能としたことを特徴とする
    前記請求項1に記載の輸送用コンテナ。
  3. 【請求項3】前記被輸送物品の長手方向に対向する前記
    2本のフレームパイプ間に渡って設けられる補強アーム
    を備え、このアームが、折畳み継ぎ手を介して二つ折り
    自在に連結された丸パイプ製の第1アーム部と丸パイプ
    製の第2アーム部とを有し、前記第1アーム部を前記2
    本のフレームパイプのうちの一方のフレームパイプにそ
    の軸回り方向に回動自在に接続し、前記第2アーム部の
    先端部を他方のフレームパイプに係脱自在に係合させ、
    かつ、前記補強アームを二つ折り状態で前記支持フレー
    ムの前記外面側に重ねて配置可能としたことを特徴とす
    る前記請求項1に記載の輸送用コンテナ。
  4. 【請求項4】前記補強アームが、前記第1、第2アーム
    部の前記折畳み継ぎ手側の端部間に渡る長さを有した固
    定具を備え、この固定具を、いずれか一方のアーム部の
    前記折畳み継ぎ手側の端部に、この一方のアーム部に沿
    う係合位置と前記一方のアーム部から離れる非係合位置
    とに渡って回動自在に取付け、かつ、前記固定具が、前
    記係合位置に配置されたときに前記折畳み継ぎ手の開き
    側を中心として前記第1、第2アーム部の前記折畳み継
    ぎ手側の端部に渡ってこれら両端部を覆う第1ストッパ
    壁と、この壁とともに断面コの字形を形成して前記両端
    部のうちの少なくとも一方の端部に嵌合される第2スト
    ッパ壁とを有したことを特徴とする前記請求項3に記載
    の輸送用コンテナ。
  5. 【請求項5】前記各丸パイプが、鉄製ベースパイプの外
    面に合成樹脂製の外皮コーテング層を有してなることを
    特徴とする前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の輸
    送用コンテナ。
  6. 【請求項6】前記物品支持台が、その背面に前記物品支
    持台の長手方向両端のうち少なくとも一端が開放される
    溝条を有し、この溝条の内側に摺動可能に配置されると
    ともに前記開放端を通して前記溝条から取出し可能なナ
    ットと、このナットに螺合されるねじとにより前記縦パ
    イプが貫通する継ぎ手を前記物品支持台の背面に取付
    け、これらの継ぎ手を介して前記縦パイプに前記支持台
    を支持して、前記各物品支持台を前記支持フレームに対
    して取外し可能に設けたことを特徴とする前記請求項1
    〜5のいずれか一項に記載の輸送用コンテナ。
  7. 【請求項7】前記物品支持台を前記縦パイプに支持する
    前記継ぎ手が、前記縦パイプの軸方向に沿って位置調節
    可能であることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれ
    か一項に記載の輸送用コンテナ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362619A (ja) * 2001-03-28 2002-12-18 Toshiba Lighting & Technology Corp 収納装置
JP2010274935A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Bridgestone Logistics Co Ltd タイヤの支持パレット
JP2017501090A (ja) * 2013-12-16 2017-01-12 エムアイエス カーボナート ピーティーワイ リミテッド 軽量コンテナ
JP2023050557A (ja) * 2021-09-30 2023-04-11 大一機材工業株式会社 折畳みコンテナ
KR102524500B1 (ko) * 2022-07-27 2023-04-21 모리스앤코 주식회사 폐박스 정리 프레임

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