JP2017081386A - 運搬台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】板状の運搬物が積載されていない状態で運搬台車自体を搬送したり、運搬台車を保管したりする場合に省スペース化を図ることを目的とする。【解決手段】キャスター31a、31bを有する台車本体部10と、板状の運搬物を立てた状態に支持する支持部40と、を備える運搬台車1であって、支持部40は、高さが低くなるように変形可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、板状の運搬物を積載するのに好適な運搬台車に関するものである。
従来から、建築工事現場などでは運搬物を運搬するために運搬台車が用いられている。運搬台車のなかには板状の運搬物を積載するのに適した運搬台車がある。
特許文献1には、台車の台部上に立設された運搬物の立て掛け用の支柱を有し、支柱に運搬物を立てた状態で積載して運搬する運搬台車が開示されている。
特開2000−351375号公報
しかしながら、特許文献1に開示された運搬台車は、板状の運搬物が積載されていない状態では支柱が邪魔になり、運搬台車自体を搬送したり、運搬台車を保管したりする場合に省スペース化を図ることができないという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、板状の運搬物が積載されていない状態で運搬台車自体を搬送したり、運搬台車を保管したりする場合に省スペース化を図ることができる運搬台車を提供することを目的とする。
本発明は、キャスターを有する台車本体部と、板状の運搬物を立てた状態に支持する支持部と、を備える運搬台車であって、前記支持部は、高さが低くなるように変形可能であることを特徴とする。
本発明の運搬台車によれば、板状の運搬物が積載されていない状態で運搬台車自体を搬送したり、運搬台車を保管したりする場合に省スペース化を図ることができる。
第1の実施形態に係る運搬台車を示す斜視図である。 図1の運搬台車を後側から見た図である。 図1の運搬台車を右側から見た図である。 図1の運搬台車を上側から見た図である。 図1の運搬台車を下側から見た図である。 支持部を変形させた運搬台車を示す斜視図である。 図6の運搬台車を後側から見た図である。 支持部を更に変形させた運搬台車を示す斜視図である。 図8の運搬台車を後側から見た図である。 図8の運搬台車を上側から見た図である。 運搬台車を積み重ねた状態を示す図である。 第2の実施形態に係る運搬台車の斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本実施形態に係る運搬台車について図面を参照して説明する。本実施形態の運搬台車は、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、ベニヤ合板などの板状の運搬物を積載するのに適している。以下の図面では便宜上、矢印Frを前側、矢印Rrを後側、矢印Rを右側、矢印Lを左側として図示する。ただし、運搬台車は、走行面上を前後左右の何れの方向にも走行することができる。
図1は、運搬台車1を示す斜視図である。図2は、運搬台車1を後側から見た図である。図3は、運搬台車1を右側から見た図(側面図)である。図4は、運搬台車1を上側から見た図(平面図)である。図5は、運搬台車1を下側から見た図(底面図)である。
運搬台車1は、台車本体部10と、支持部40とを備えている。
まず、台車本体部10の構成について説明する。
台車本体部10は、基部20と、走行部30とを有する。
基部20は、複数のフレーム部などが連結して構成され、左右方向よりも前後方向が長い略矩形状である。図4および図5に示すように、基部20は、前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、左側フレーム部21d、コーナ部材22、補強フレーム部(補強部)25a、25b、25c等を有している。
前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、左側フレーム部21dは、例えばアルミニウム合金製の角状の中空状パイプ等を用いることができる。また、コーナ部材22は、例えば押出し成形により形成されるアルミニウム合金製である。コーナ部材22は、上方に開口する挿入孔23と、下方を閉塞するストッパ部24とを有する。コーナ部材22の挿入孔23には、後述する図12の手押部材90a〜90dが挿入可能である。挿入孔23に挿入された手押部材90a〜90dの下端はストッパ部24によって支持される。
前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、および、左側フレーム部21dは、コーナ部材22により4つの角部で結合されることで、矩形状の四方のフレーム枠を構成する。フレーム枠内は複数の補強フレーム部25a、25b、25cが前後左右方向に付き合わされ、ネジ、リベット、溶接などで接合されることで補強される。補強フレーム部25a、25b、25cは、例えばアルミニウム合金製の角状の中空状パイプや断面凹凸状のプレートなどを用いることができる。ここでは、前後方向に長尺な2本の補強フレーム部25a、25bに対して左右方向に短尺な4本の補強フレーム部25cを接合することで、平面視で見て前後方向に3列、左右方向に4列に区分けされた複数の矩形状の空間26が形成される。
また、基部20は、ロープなどの結束部材を引っ掛けるためのフック状の引っ掛け部27を有する。引っ掛け部27は、右側フレーム部21cおよび左側フレーム部21dにネジやリベットなどで取り付けられる。図1に示すように、引っ掛け部27は、一部が開口した略J字状であって、右側フレーム部21cおよび左側フレーム部21dの上面にそれぞれ前後に離れて複数(2つ)配置される。ここでは、引っ掛け部27は基部20の幅内(左右方向の寸法内)に収まる位置に配置され、引っ掛け部27の開口が基部20の外側を向いている。
また、基部20は結束部材等を挿通させるための挿通部72を有する。挿通部72は、略U字状であって、左側フレーム部21dの上面にネジやリベットなどで取り付けられることで、左右方向に沿った孔が形成される。ここでは、挿通部72は左側フレーム部21dの前後方向の略中間の位置に配置されている。
走行部30は、基部20および運搬物の荷重を支持しながら走行面を走行する。走行部30は、複数のキャスター31a、31bを有している。図5に示すように、走行部30は、基部20の4隅に配置される4つのキャスター31aと、前後方向の略中央であって左右に離れて配置される2つのキャスター31bとの6つのキャスターを有する。キャスター31a、31bは、一対のフォークに車輪が回転自在に軸支される。また、キャスター31a、31bは、空間26を下側から塞ぐような態様で基部20に結合された取付板32a、32bを介して基部20に取り付けられる。なお、キャスター31bは、キャスター31aとの高さの差を補うために、取付板32bとの間にスペーサ部材34を介して取り付けられる。
取付板32aは一つの角部が切り欠かれた形状であり、取付板32bは4隅の角部が切り欠かれた形状である。取付板32a、32bはネジやリベットを用いて下側から各フレーム部、各補強フレーム部に結合される。ここで、キャスター31aは、取付板32aに対して鉛直軸方向に沿った旋回軸Cを中心に旋回可能である。また、キャスター31aは、ブレーキペダル33を有し、ブレーキペダル33を上側から下側に向かって押し込むことで車輪をロックすることができる。一方、キャスター31bは、旋回が不能であって、走行面との間に隙間がある。
また、2つのキャスター31bの左右の間隔は、4つのキャスター31aの左右の間隔よりも広く確保されている。具体的には、キャスター31bは、キャスター31aの車輪の幅を前後方向に延長させたときに、重なり合わない位置に配置されている。また、キャスター31bの車輪の径はキャスター31aの車輪の径よりも小径である。
このように、走行部30が6つのキャスター31a、31bを有することで、運搬台車1を安定して走行させることができる。
次に、支持部40の構成について説明する。
支持部40は、板状の運搬物を立てた状態で支持する。また、支持部40は、板状の運搬物を支持しない場合に高さが低くなるように変形可能である。支持部40は、載置部41と、立て掛け部51とを有する。
載置部41は、板状の運搬物の端部が載置される。本実施形態の載置部41は、2つの載置部材42a、42bを有する。載置部材42a、42bは、例えば合成樹脂製であって、断面矩形状の中空状のバーである。ここで、載置部材42a、42bのうち断面矩形を構成する4つの面のうち、一つの面(上面)が板状の運搬物の端部が載置される載置面43である。
また、載置部材42a、42bには、載置面43を除いた面を覆うように断面コ字状の補強部材44が結合される。補強部材44は、例えばアルミニウム合金等の金属製である。
載置部材42a、42bは、それぞれ基部20上で左右方向に沿って配置されている。また、載置部材42a、42bは、基部20の幅内に収まる位置であって、基部20の右側に偏って位置している。載置部材42aと載置部材42bとは少なくとも作業者の手が挿入できるだけの距離を隔てて前後に離れ、載置部材42aと載置部材42bとの間の下側には基部20の中央の空間26および右側のキャスター31bの取付板32bにより閉塞されている空間26が位置している。本実施形態では、載置部材42a、42bは、前後方向における中心線に対して対称な位置に配置されている。
また、載置部材42a、42bは、基部20に対して複数のブラケット45を介して取り付けられる。ブラケット45は、それぞれ補強フレーム部25a、25b、右側フレーム部21cに固定される。図2に示すように、複数のブラケット45のうち、右側フレーム部21cに近いブラケット45ほど載置部材42aの取付位置が高くなる。したがって、載置部材42a、42bは、右側フレーム部21cに向かうにしたがって上側になるように傾斜している。ここで、載置部材42a、42bの載置面43と、水平面とのなす角度(鋭角側)が5度に設定されている。なお、載置部材42aと載置部材42bとは同じ高さまで傾斜し、互いに平行である。
また、載置部材42a、42bの先端側、具体的には右端側であって載置面43上には滑止部材46が取り付けられる。滑止部材46は載置面43上に板状の突起が立設する略L字状に形成される。滑止部材46は、載置部41に載置した板状の運搬物が載置面43から外側に向かって滑り落ちてしまうことを防止する。
立て掛け部51は、載置部41に載置された板状の運搬物のうち広い面を支持する。本実施形態の立て掛け部51は、立て掛け部材52a、52bと、受け部材62a、62bとを有する。立て掛け部材52a、52bは、例えば合成樹脂製であって、断面矩形状の中空状のバーである。ここで、断面矩形を構成する4つの面のうち、一つの面(右側面)が板状の運搬物の広い面に接触して、運搬物を支持する支持面55である。
立て掛け部材52a、52bは、それぞれ基部20から略上下方向に沿って立設され、基部20の左側に偏った位置に配置されている。図2に示すように、立て掛け部材52a、52bは、上側に向かうにしたがって外側(左側)になるように傾斜している。ここで、立て掛け部材52a、52bと、水平面とのなす角度(鋭角側)が85度に設定されている。上述したように、載置部材42a、42bの載置面43と、水平面とのなす角度(鋭角側)が5度に設定されていることから、運搬台車1を前後方向から見てときに、立て掛け部材52a、52bと載置部材42a、42bとは直交する。また、立て掛け部材52a、52bは、互いに前後に離れた位置に配置される。本実施形態では、立て掛け部材52a、52bは、前後方向における中心線に対して対称な位置に配置されている。ここでは、立て掛け部材52aは載置部材42aよりも前側に配置され、立て掛け部材52bは載置部材42bよりも後側に配置される。なお、立て掛け部材52aと立て掛け部材52bとは同じ高さで傾斜し、互いに平行である。
立て掛け部材52a、52bは、それぞれ変形可能、ここでは折り畳み可能である。具体的には、立て掛け部材52a、52bは、それぞれ基部20に対してブラケット56を介して折り畳み可能に取り付けられる。ブラケット56は、それぞれ補強フレーム部25aの上面に固定される。ブラケット56は、前後方向に沿って挿通された軸支ピン57を介して立て掛け部材52a、52bを回転自在に支持する。したがって、立て掛け部材52a、52bは、下端部を中心にして左右方向に回動可能である。なお、2つの立て掛け部材52a、52bは、それぞれ略中央で前後方向に架け渡された連結部材58を介して連結されている。したがって、立て掛け部材52a、52bはブラケット56を介して回動する場合には連結部材58によって同期して回動する。また、連結部材58は結束部材等を挿通させるための挿通部73を有する。挿通部73は、略U字状であって連結部材58の左側の側面にネジやリベットなどで取り付けられることで、上下方向に沿った孔が形成される。ここでは、挿通部73は連結部材58の前後方向の略中間の位置に配置されている。
また、立て掛け部材52a、52bは、立て掛け部材52a、52b自体がそれぞれ変形可能、ここでは折り畳み可能である。具体的には、立て掛け部材52a、52bはそれぞれ長手方向の中央付近で、上側立て掛け部材(第1立て掛け部材)53と下側立て掛け部材(第2立て掛け部材)54とに分割される。上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とは、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54との間に亘って回動部としてのヒンジ59を介して連結されている。図2に示すように、前後方向から見て、立て掛け部材52a、52bは、上側立て掛け部材53の支持面55と下側立て掛け部材54の支持面55との間に段差がなく一直線状である。
ヒンジ59は、支持面55とは異なる面に取り付けられている。具体的には、ヒンジ59は、それぞれ立て掛け部材52aの前側の面、および、立て掛け部材52bの後側の面に取り付けられる。また、ヒンジ59の回動軸は、立て掛け部材52a、52bの長手方向に対して直交する。したがって、立て掛け部材52aは上側立て掛け部材53が下側立て掛け部材54に対して前側に屈曲するようにして回動し、立て掛け部材52bは上側立て掛け部材53が下側立て掛け部材54に対して後側に屈曲するようにして回動する。
また、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54は、キャッチクリップ60によって上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とが直線状に沿った状態に保持される。キャッチクリップ60は、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54との間であって、支持面55およびヒンジ59が取り付けられた面とは異なる面に取り付けられている。具体的には、キャッチクリップ60は、それぞれヒンジ59が取り付けられた面の反対側の面に取り付けられる。キャッチクリップ60は、使用者の操作に応じて上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とを回動できないようにロックしたり、回動できるようにロックを解除したりすることができる。なお、キャッチクリップ60に限られず、使用者の操作に応じて上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54との間をロックしたり解除したりすることができる係止部を用いることができる。
また、図2に示すように、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54には、ヒンジ59が取り付けられた面にそれぞれ面ファスナー61a、61bが取り付けられている。面ファスナー61a、61bは、下側立て掛け部材54が折り畳まれた状態を保持する。
受け部材62a、62bは、立て掛け部材52a、52bを介して板状の運搬物の荷重を受け止める。受け部材62a、62bは、例えばアルミニウム合金等の金属製であって、断面矩形状の中空状のバーである。受け部材62a、62bは、それぞれ立て掛け部材52a、52bと左側フレーム部21dとに亘って架け渡される。図2に示すように、立て掛け部材52a、52bの下側立て掛け部材54には、それぞれ上側ブラケット65が固定される。上側ブラケット65は、立て掛け部材52a、52bの支持面55の反対側の位置で、前後方向に沿って挿通された軸支ピン66を介して受け部材62a、62bの上端部を回転自在に連結する。一方、基部20のうち左側フレーム部21dには、前後方向に離れた位置にそれぞれ下側ブラケット67が固定される。下側ブラケット67は、左側フレーム部21dの上側の位置で、前後方向に沿って挿通された軸支ピン68を介して受け部材62a、62bの下端部を回転自在に連結する。軸支ピン68は、左側フレーム部21dの上面からやや上側に離れた位置で受け部材62a、62bに挿通されている。
また、受け部材62a、62bは、伸縮可能に構成される。具体的には、受け部材62a、62bはそれぞれ上側受け部材(第1受け部材)63と下側受け部材(第2受け部材)64とを有する。上側受け部材63が下側受け部材64内に挿入され、挿入される長さが変化することで受け部材62a、62bの全体の長さが伸縮する。また、上側受け部材63には、上側ブラケット65に近接した位置に、ストッパ部材70がネジ等を介して固定される。ストッパ部材70は、下側受け部材64の上端が当接することで、受け部材62a、62bが一定の長さよりも短縮されるのを防止する。
また、上側受け部材63と下側受け部材64は、キャッチクリップ71によって上側受け部材63と下側受け部材64とが意図せずに伸長しないように規制される。キャッチクリップ71は、上側受け部材63に固定されたストッパ部材70と下側受け部材64との間であって、立て掛け部材52a、52bが配置される反対側の面に取り付けられる。キャッチクリップ71は、使用者の操作に応じて上側受け部材63と下側受け部材64とが伸長しないようにロックしたり、伸長できるようにロックを解除したりすることができる。なお、キャッチクリップ71に限られず、使用者の操作に応じて上側受け部材63と下側受け部材64との間をロックしたり解除したりすることができる係止部を用いることができる。
また、受け部材62a、62bを伸縮させる構成は、上述した場合に限られない。例えば、下側受け部材64が上側受け部材63内に挿入されるように構成してもよく、スライドレールのように断面コ字状の複数のレール部材を嵌め合わせてスライドさせることで伸縮可能に構成してもよい。
次に、上述したように構成される運搬台車1の支持部40に板状の運搬物を積載する場合について説明する。作業者は、運搬物の端部を載置部材42a、42bの載置面43に載置する。図1および図2に示すように、運搬台車1の支持部40には複数の運搬物Bを積載することができる。このとき、積載された複数の運搬物のうち、立て掛け部材52a、52b側の運搬物は、運搬物の広い面が立て掛け部材52a、52bの支持面55に対して密着した状態で立て掛けられる。したがって、複数の運搬物は、立て掛け部材52a、52bが水平面に対して傾斜している角度と略同じ角度で、支持部40に積載される。
本実施形態では、立て掛け部材52a、52bは水平面とのなす角度(鋭角側)が85度であることから板状の運搬物の荷重は主に載置部材42a、42bが受け、副に立て掛け部材52a、52bが受ける。
このとき、載置部材42a、42bが受ける荷重は、補強部材44およびブラケット45を介して基部20に伝わる。一方、立て掛け部材52a、52bが受ける荷重は、上側ブラケット65、受け部材62a、62bおよび下側ブラケット67を介して基部20に伝わる。
本実施形態では、載置部材42aと載置部材42bとの間に手が挿入できるだけ距離を隔てて前後に離れている。したがって、作業者は、板状の運搬物を支持部40に積載させたり板状の運搬物を支持部40から荷下したりする場合に、載置部材42aと載置部材42bとの間に手を挿入して、運搬物の下端を容易に保持することができる。したがって、作業者は運搬物を安定した状態で保持することができるので、運搬物の積み下ろしを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、運搬物と接する載置面43を構成する載置部材42a、42bが金属よりも柔らかい合成樹脂製であることから、運搬物自身の荷重によって載置部材42a、42bから受ける反力により、運搬物が傷付いたり、載置部材42a、42bの痕が付いたりすることが防止される。また、本実施形態では、運搬物と接する支持面55を構成する立て掛け部材52a、52bが金属よりも柔らかい合成樹脂製であることから、運搬物自身の荷重によって立て掛け部材52a、52bから受ける反力により、運搬物が傷付いたり、立て掛け部材52a、52bの痕が付いたりすることが防止される。なお、載置部材42a、42bおよび立て掛け部材52a、52bは合成樹脂製である場合に限られず、例えばビッカース硬さにおいて金属よりも柔らかい材質を用いることができる。
また、立て掛け部材52a、52bは上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54との間でヒンジ59を介して回動可能であるにも関わらず、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とに亘って支持面55は段差がなく一直線である。したがって、板状の運搬物の広い面が立て掛け部材52a、52bの支持面55の全面に亘って密着した状態に立て掛けられる。この場合、支持面55の全面に亘って運搬物の荷重を分散させることができ、支持面55から受ける反力によって運搬物の広い面に立て掛け部材52a、52bの痕が付くことが防止される。
また、載置部材42a、42b上であって、立て掛け部材52a、52bの反対側の位置に滑止部材46が取り付けられている。したがって、運搬物を積載して運搬台車1を走行させている間に振動などによって、載置部材42a、42bに積載された運搬物が載置面43上を外側に滑り、載置面43から外側に向かって滑り落ちてしまうことを防止する。
また、作業者は必要に応じてロープなどの結束部材を板状の運搬物の上から押さえ、引っ掛け部27に引っ掛けて結束することができる。具体的には、図1に示すように、運搬物Bの上端を左右に横切るように右側フレーム部21cの引っ掛け部27と左側フレーム部21dの引っ掛け部27との間に結束部材Rを掛け渡し、引っ掛け部27や結束部材自体に縛ることで結束する。したがって、運搬物を積載して運搬台車1を走行させている間に振動などによって、積載された運搬物が支持部40から脱落するのを防止することができる。なお、結束部材を引っ掛け部27に引っ掛けて結束させる方法は上述した方法に限られず、一本の結束部材のみを用いたり、2本の結束部材を交差させたりして適宜変更することができる。また、結束部材を連結部材58の挿通部73の孔に挿通させ、複数の運搬物の上端と下端とに亘って巻回させた上で結束させてもよい。
また、作業者は必要に応じて結束部材を基部20側の挿通部72と支持部40側の挿通部73との間に架け渡して結束させてもよい。この場合、意図せずキャッチクリップ71が解除されても、立て掛け部材52a、52bが折り畳まれてしまうことを防止することができる。
次に、板状の運搬物が積載されていない状態で運搬台車1自体を搬送したり、運搬台車1を保管したりする場合に、運搬台車1をコンパクトに変形させる場合について説明する。本実施形態の運搬台車1は、支持部40の高さを低くなるように変形させることで、運搬台車1の省スペース化を図ることが可能である。以下、具体的に、支持部40を変形させる場合の方法について説明する。
まず、作業者は立て掛け部材52a、52bのキャッチクリップ60のロックをそれぞれ解除する。次に、作業者は、一段階目の変形として、立て掛け部材52a、52b自体を折り畳むことで、支持部40の高さを低くなるように変形させる。具体的には、作業者は、立て掛け部材52aの上側立て掛け部材53をヒンジ59を介して下側立て掛け部材54に対して前側に屈曲するようにして回動させる。同様に、作業者は、立て掛け部材52bの上側立て掛け部材53をヒンジ59を介して下側立て掛け部材54に対して後側に屈曲するようにして回動させる。
図6は、立て掛け部材52a、52bの上側立て掛け部材53を下側立て掛け部材54に対して折り畳んだ状態を示す斜視図である。図7は、図6の運搬台車1を後側から見た図である。
図6および図7に示すように、ヒンジ59を介して上側立て掛け部材53を屈曲させることで、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とが前後に重なり合った状態に折り畳まれる。このとき、下側立て掛け部材54は、上側立て掛け部材53に対して面ファスナー61a、61bを介して折り畳まれた状態が保持される。
次に、作業者は受け部材62a、62bのキャッチクリップ71のロックをそれぞれ解除する。したがって、受け部材62a、62bの上側受け部材63と下側受け部材64とが伸長可能になる。次に、作業者は、2段階目の変形として、立て掛け部材52a、52bを基部20に対して折り畳むことで、支持部40の高さを更に低くなるように変形させる。具体的には、作業者は立て掛け部材52a、52bを基部20上に重ねる方向に回動させる。このとき、作業者は連結部材58を回動させることで、連結部材58に連結されている立て掛け部材52aと立て掛け部材52bとを同時に回動させることができる。また、立て掛け部材52a、52bの回動に伴い、上側ブラケット65および軸支ピン66を介して、上側受け部材63も回動する。ここで、受け部材62a、62bのロックが解除されていることから、受け部材62a、62bは伸長しながら立て掛け部材52a、52bの回動方向と同方向に回動する。
図8は、立て掛け部材52a、52bを基部20に対して折り畳んだ状態を示す斜視図である。図9は、図8の運搬台車1を後側から見た図である。図10は、図8の運搬台車1を上側から見た図である。
図8〜図10に示すように、支持部40は基部20上に重なるように折り畳まれる。具体的には、立て掛け部材52a、52bが基部20上に重なり、受け部材62a、62bが立て掛け部材52a、52b上に重なる。
このとき、立て掛け部材52a、52bは、載置部材42a、42bを挟んで前後に位置する。また、連結部材58は載置部材42a、42bの右側に位置し、立て掛け部材52a、52bの一部および連結部材58が基部20の右側フレーム部21cよりも外側に位置する。したがって、立て掛け部材52a、52bは載置部材42a、42bに対して重なり合わないように折り畳むことができる。このように、立て掛け部材52a、52bが載置部材42a、42bに対して重なり合わずに折り畳まれることで、折り畳まれた立て掛け部材52a、52bの高さを低くすることができる。
また、下側ブラケット67の軸支ピン68は左側フレーム部21dの上面から立て掛け部材52a、52bの厚み分(支持面55から支持面55の反対側の面までの距離)だけ上側に離れた位置に挿通されていることから、受け部材62a、62bは立て掛け部材52a、52bに対して平行に折り畳まれる。したがって、受け部材62a、62bが斜めに折り畳まれる場合に比べて、折り畳まれた受け部材62a、62bの高さを低くすることができる。
ここでは、図9に示すように、基部20の下面から、折り畳まれた受け部材62a、62bまでの高さ寸法H1が、走行部30の走行面から基部20の下面までの高さ寸法H2よりも低く設定されている。
また、図10に示すように平面視で見たときに、支持部40は取付板32a、32bにより閉塞された空間26を横切らない位置に折り畳まれる。具体的には、載置部材42a、42b、立て掛け部材52a、52b、および、受け部材62a、62bは、閉塞された空間26を避けて位置している。横切るとは、平面視で見たときに、長尺状の部材の対向する長辺の何れもが同じ空間26上に重なり合うことをいう。例えば、立て掛け部材52a、52bの上側立て掛け部材53は、それぞれ右側前部の空間26および右側後部の空間26に一部が重なり合っているものの、対向する長辺のうち一方は空間26上に位置していないことから、閉塞された空間26を横切っているとはいわない。
支持部40を折り畳むことで、同じ運搬台車1を上下に積み重ねることができる。図11は、運搬台車1を上下に積み重ねた状態を示す図である。
上述したように、折り畳まれた支持部40が、取付板32a、32bにより閉塞された空間26を横切らないように位置していることから、上側に運搬台車1を積み重ねたときに、上側の運搬台車1のキャスター31a、31bは、下側の運搬台車1の支持部40と干渉することなく空間26内に進入でき、下側の運搬台車1の取付板32a、32bの上面に支持される。
また、上述したように、基部20の下面から、折り畳まれた受け部材62a、62bまでの高さ寸法H1が、走行部30の走行面から基部20の下面までの高さ寸法H2よりも低く設定されていることから、上側の運搬台車1の基部20が、下側の運搬台車1の支持部40に干渉することを防止することができる。したがって、折り畳まれた支持部40に干渉することなく、運搬台車1を積み重ねることができる。なお、折り畳まれた2つの運搬台車1を積み重ねる場合に限られず、3つ以上の運搬台車1を積み重ねてもよい。
なお、折り畳まれた支持部40を組み立てる場合には、支持部40を変形させた順番と逆の順番で組み立てることで、図1に示すように板状の運搬物を支持する支持部40を組み立てることができる。
以上のように、本実施形態の運搬台車1は、板状の運搬物を立てた状態に支持する支持部40の高さが低くなるように変形可能である。したがって、板状の運搬物が積載されていない状態で運搬台車1自体を搬送したり、運搬物を保管したりする場合に省スペース化を図ることができる。また、本実施形態の運搬台車1は、複数の段階を経て、支持部40の高さが徐々に低くなるように変形可能である。したがって、作業者は変形させる作業を容易に行うことができると共に、支持部40をよりコンパクトに変形させることができる。なお、本実施形態では、2段階を経て、支持部40の高さが徐々に低くなるように変形させる場合について説明したが、この場合に限られず、3段階または4段階を経て、支持部40の高さが徐々に低くなるように変形可能に構成してもよい。但し、5段階以上を経て変形させる場合には、変形させる作業が煩雑になることから4段階以下または3段階以下で変形させることが好ましい。
また、本実施形態の運搬台車1は、支持部40が台車本体部10に重なり合うように折り畳み可能である。したがって、容易に支持部40の高さを低くすることができる。
また、本実施形態の運搬台車1は、支持部40が板状の運搬物のうち広い面を支持すると共に、ヒンジ59を介して折り畳み可能な立て掛け部材52a、52bを有する。そして、立て掛け部材52a、52bは、板状の運搬物の広い面が接触する支持面55が一直線状である。したがって、支持面55から受ける反力によって運搬物の広い面に立て掛け部材52a、52bの痕が付くことが防止される。
また、本実施形態の運搬台車1は、支持部40が板状の運搬物の端部を支持する少なくとも2つの載置部材42a、42bを有し、2つの載置部材42a、42bは、作業者の手が挿入できる距離(例えば80mm以上、900mm以下あるいは700mm以下)を隔てて配置されている。したがって、作業者は、運搬物を支持部40に積載させたり運搬物を支持部40から荷下したりする場合に、載置部材42aと載置部材42bとの間に手を挿入して、運搬物の下端を容易に保持することができる。
また、本実施形態の運搬台車1は、支持部40の高さが低くなるように変形された場合に、平面視で見て、支持部40は、複数の空間26のうち下側にキャスター31a、31bが取り付けられた空間を横切らない位置に配置されている。したがって、折り畳まれた支持部40に干渉することなく、運搬台車1を積み重ねることができる。
また、本実施形態の運搬台車1は、台車本体部10が結束部材を引っ掛けるための引っ掛け部27を有する。したがって、結束部材を板状の運搬物の上から押さえ、引っ掛け部27に引っ掛けて結束することで、運搬台車1を走行させている間に振動などによって、積載された運搬物が支持部40から脱落するのを防止することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では台車本体部10を構成する一つの基部20に対して支持部40を設ける場合について説明した。本実施形態では、台車本体部10が第1の基部80aと別体の第2の基部80bとを有し、第1の基部80aに対して支持部40を有する第2の基部80bを取り付け可能である場合について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1の実施形態の同様の構成は、同一符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図12は、運搬台車2の構成を示す分解斜視図である。
第1の基部80aは、第1の実施形態の基部20と同様、複数のフレームなどが連結されることで構成される。また、第1の基部80aは、取付板32a、32bを介して走行部30、すなわちキャスター31a、31bが取り付けられる。
一方、第1の基部80aは、第1の実施形態の基部20と異なり、取付板32a、32bによって閉塞されていない空間26の上部に載置板81が取り付けられる。載置板81は運搬物を載置するための平面状の板である。また、第1の基部80aのうち前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、左側フレーム部21dの下面には引っ掛け部28a、28bが取り付けられている。引っ掛け部28aは棒状であり、引っ掛け部28bは略J状である。
ここで、第1の基部80aおよび走行部30は、単独で運搬台車として用いることができる。この運搬台車は、板状の運搬物に限られず載置板81に積載できる運搬物であれば、任意の運搬物を運搬することができる。
第2の基部80bは、平面視で見て第1の基部80aと同一の大きさであり、第2の実施形態の基部20と同様、複数のフレームなどが連結されることで構成される。また、第2の基部80bには、板状の運搬物を支持するための支持部40が取り付けられる。支持部40は第2の基部80bに対して折り畳むことができる。
一方、第2の基部80bは、第1の実施形態の基部20と異なり、キャスター31a、31bおよび取付板32a、32bが取り付けられていない。また、第2の基部80bのコーナ部材82は、第1の実施形態のコーナ部材22と異なり、挿入孔23が上下に貫通し、ストッパ部24を有していない。
本実施形態では、第2の基部80bを第1の基部80a上に取り付けることで、板状の運搬物を積載できる運搬台車2を構成する。具体的に、作業者は、第1の基部80a上に第2の基部80bを重ね合わせて、第2の基部80bの各コーナ部材82の挿入孔23と第1の基部80aの各コーナ部材22の挿入孔23とを連通させる。次に、作業者は、連通させた各コーナ部材82の挿入孔23に手押部材90a〜90dを上から挿入する。このとき、第2の基部80bの各コーナ部材82の挿入孔23は上下に貫通していることから、手押部材90a〜90dの下端は第1の基部80aの各コーナ部材22のストッパ部24によって支持される。したがって、手押部材90a〜90dはコーナ部材22およびコーナ部材82によって上下に沿って立設され、第2の基部80bは第1の基部80aに対して手押部材90a〜90dを介して取り付けることができる。手押部材90a〜90dは、例えば、鉄製またはアルミニウム合金製で断面円形の直線状のパイプ、いわゆる単管パイプが適用できる。
上述したような運搬台車2の構成によれば、第2の基部80bを第1の基部80aに取り付けることで、第2の基部80bに設けられた支持部40に板状の運搬物を積載して、運搬することができる。このとき、作業者は手押部材90a〜90dに手を掛けて進行方向に押すことで、走行部30を介して運搬台車2を任意の方向に走行させることができる。一方、板状の運搬物を積載しない場合には、第1の実施形態と同様に、支持部40の高さが低くなるように変形させることで運搬台車2を保管したり、搬送したりするときに省スペース化を図ることができる。
また、第1の基部80aから第2の基部80bを取り外し、両者を分離させることで、第1の基部80aおよび走行部30を任意の運搬物が積載できる運搬台車として使用することができる。換言すると、任意の運搬物を積載できる運搬台車に、第2の基部80bを取り付けるだけで板状の運搬物を積載するのに適した運搬台車2に変更することができる。
以上のように、本実施形態の運搬台車2は、台車本体部10が分離可能な第1の基部80aと第2の基部80bとを有し、第1の基部80aがキャスター31a、31bを有し、第2の基部80bが支持部40を有する。したがって、第1の基部80aと第2の基部80bを分離することで、第1の基部80aおよび走行部30を任意の運搬物を積載できる運搬台車として使用することができる。
以上、本発明を上述した実施形態と共に説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能であり、上述した実施形態を適宜、組み合わせてもよい。
上述した第1の実施形態では、支持部40の立て掛け部材52a、52bを変形させるのに、一段階目および二段階目共に折り畳むことで変形させる場合について説明したが、この場合に限られず、立て掛け部材52a、52bの複数の段階の変形のうち少なくとも何れかの変形が伸縮であってもよく、その他の変形であってもよい。
上述した第1の実施形態では、支持部40が折り畳まれた状態では、立て掛け部材52a、52bの一部および連結部材58が基部20の幅からはみ出してしまう場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、折り畳まれた立て掛け部材52a、52bが基部20の幅内に収まるように、立て掛け部材52a、52bを短くして載置部材42a、42b上に重ねてもよく、載置部材42a、42bの長さを短くしたり基部20の幅を大きくしたりしてもよい。
上述した第1の実施形態では、上側立て掛け部材53と下側立て掛け部材54とを折り畳むときにヒンジ59を用いる場合について説明したが、この場合に限られず、上側立て掛け部材53の一つの面と下側立て掛け部材54の一つの面とをこれらの境界で跨ぐように、可撓性を有する部材で繋げることで折り畳みできるようにしてもよい。
上述した第1の実施形態では、下側立て掛け部材54が上側立て掛け部材53に対して折り畳まれた状態に保持する場合に面ファスナー61a、61bを用いる場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、下側立て掛け部材54と上側立て掛け部材53とを簡易的に保持できる保持部材として、マグネットなどを用いて保持してもよい。
上述した第1の実施形態では、立て掛け部材52a、52bが合成樹脂製である場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、載置部材42a、42bと同様に、支持面55を除いた面を覆うように断面コ字状の補強部材を結合してもよい。補強部材は、例えばアルミニウム合金等の金属製にすることができる。
上述した第2の実施形態では、第1の基部80aに第2の基部80bを取り付ける場合に手押部材90a〜90dを介して取り付ける場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、第1の基部80aと第2の基部80bとの間に、特殊な工具を使用する必要がない着脱部として、キャッチクリップなどを配置して、キャッチクリップを介して第1の基部80aに第2の基部80bを取り付けたり、取り外したりしてもよい。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態の走行部30は、4隅に4つのキャスター31aを取り付け、中央に2つのキャスター31bを取り付ける場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、走行部30は、4隅に4つのみキャスター31aを取り付ける場合であってもよく、中央に2つ以上のキャスター31bを取り付けてもよい。また、中央の2つのキャスター31bは、4隅の4つのキャスター31aと同様のキャスターであり、かつ走行面に接地していてもよい。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態の立て掛け部材52a、52bは水平面とのなす角度が85度である場合について説明したが、この場合に限られず、水平面とのなす角度が45度よりも大きく90度未満であってもよい。この場合、載置部材42a、42bの載置面43と、水平面とのなす角度を、0度以上45度以下にして、立て掛け部材52a、52bと載置部材42a、42bとを直交させることが好ましい。
1:運搬台車 10:台車本体部 20:基部 21a:前側フレーム部 21b:後側フレーム部 21c:右側フレーム部 21d:左側フレーム部 26:空間 27:引っ掛け部 30:走行部 31a、31b:キャスター 32a、32b:取付板 40:支持部 41:載置部 42a、42b:載置部材 51:立て掛け部 52a、52b:立て掛け部材 55:支持面 58:ヒンジ(回動部) 80a:第1の基部 80b:第2の基部

Claims (8)

  1. キャスターを有する台車本体部と、
    板状の運搬物を立てた状態に支持する支持部と、を備える運搬台車であって、
    前記支持部は、高さが低くなるように変形可能であることを特徴とする運搬台車。
  2. 前記支持部は、複数の段階を経て、高さが徐々に低くなるように変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
  3. 前記支持部は、前記台車本体部に重なるように折り畳み可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の運搬台車。
  4. 前記支持部は、前記板状の運搬物のうち広い面を支持すると共に、回動部を介して折り畳み可能な立て掛け部材を有し、
    前記立て掛け部材は、前記板状の運搬物の広い面が接触する支持面が一直線状であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の運搬台車。
  5. 前記支持部は、前記板状の運搬物の端部を支持する少なくとも2つの載置部材を有し、
    前記2つの載置部材は、作業者の手が挿入できる距離を隔てて配置されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の運搬台車。
  6. 前記台車本体部は、フレーム部および補強フレーム部により構成される基部を有し、
    前記基部は、前記フレーム部と前記補強フレーム部により区分けされる複数の空間が形成され、
    前記支持部の高さが低くなるように変形された場合に、平面視で見て、前記支持部は、前記複数の空間のうち下側に前記キャスターが取り付けられた空間を横切らない位置に配置されることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の運搬台車。
  7. 前記台車本体部は、結束部材を引っ掛けるための引っ掛け部を有することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の運搬台車。
  8. 前記台車本体部は、分離可能な第1の基部と第2の基部とを有し、
    前記第1の基部は、前記キャスターを有し、
    前記第2の基部は、前記支持部を有することを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の運搬台車。
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