JP4966159B2 - テント倉庫 - Google Patents
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Description
然しながら、前者のものは、通常の荷物やパレットに積載された荷物を収容できるものの、重量が大きくて地面に固定されている場合が殆どであるので、テント倉庫自体や荷物を収容したままのテント倉庫全体をフォークリフト等に依り移動する事ができなかった。他方、後者ものは、通常の荷物を収容できるものの、パレットに積載された荷物を収容したり、テント倉庫自体や荷物を収容したままのテント倉庫全体をフォークリフト等に依り移動する事を想定していなかった。
テントフレームにテントシートが着脱可能に被覆されるので、収容された荷物が雨除けや日除けされて保護される。
パレットの四周には、スペーサに依って所定の空隙が形成されているので、その分だけ収容空間が広くなり、荷物がテントフレーム等に接触してこれらが損傷する事がない。とりわけ、パレットに積載された荷物をフォークリフト等に依り出し入れする際には、この事が顕著である。
荷物が収容されたテント倉庫は、荷物の重量に依り安定化されて強風等に依って転倒する惧れがなくなる。
パレットをテント倉庫のベースとして利用するので、別途ベースを作製する必要がなく、それだけコストの削減を図る事ができる。
テント倉庫のパレットのフォークポケットにフォークリフト等のフォークを挿入すれば、テント倉庫自体及び荷物を収容したテント倉庫全体を移動する事ができる。
(1) パレット、スペーサ、テントフレーム、テントシートとで構成し、とりわけフォークポケットを備えてベースとなるパレットと、パレットに着脱可能に取付けられてパレットの四周に所定の空隙を形成する為のスペーサとを設けたので、通常の荷物だけでなくパレットに積載した荷物をも収容できると共に、テント倉庫そのものや荷物を収容したままのテント倉庫全体をフォークリフト等に依り移動できる。
(2) パレットをベースとして利用する様にしたので、既存のパレットを用いて構成でき、それだけ構造が簡単化されると共に、コストの低減を図る事ができる。
(3) ベースとなるパレットの四周には、スペーサに依って所定の空隙が形成されているので、このベースとなるパレットの上に、荷物を積載したり、或は同じ大きさのパレットの上に荷物を積載したものを載置する際には、テントフレーム等に衝突する事なくこれらの作業が極めて容易に行える。
図1は、本発明の第一例に係るテント倉庫を示す正面図。図2は、図1の側面図。図3は、図1の背面図。図4は、図1の平面図。図5は、パレットとスペーサを示す斜視図。図6は、ドアシートの折畳み要領を示す側面図である。
パレット2のフォークポケット6には、図略しているが、倉庫設置現場等に配備されたフォークリフト等のフォークが挿入される。
板体8は、縦板状を呈している。柱体9は、丸パイプ製にしてある。
第一連結体10は、嵌合体7に付設された丸パイプ製の受筒と、これに上から着脱可能に嵌入される倒立略U型を呈する丸棒製の連結棒とを備えている。
第二連結体11は、丸パイプ製のものにしてあり、柱体9に付設された支板との間で連結具(ボルト・ナット)に依り着脱可能に取付けられている。
而して、パレット2の四周に形成される空隙Aのうちフォークが挿入される側の空隙つまり前側の空隙A´は、他の空隙より小さくされている。
天井部17は、基本的には、丸パイプ製の弧状材と、これらの下部同士を連結する角パイプ製の梁材とを備えている。中間の天井部17は、梁材が省略されている。
支柱18は、角パイプ製にしてあり、基本的には、その上部に天井部17の下端部が内嵌されると共に、その下部にスペーサ3の柱体9の上端部が内嵌される様になって居り、上部には、天井部17の下端部を受け止める為の受止具(植付けナット・ボルト)と、天井部5の下端部を固定する為の固定具(植付けナット・蝶ボルト)とが設けられていると共に、下部には、スペーサ3の柱体9の上端部を固定する為の同様の固定具(植付けナット・蝶ボルト)が設けられている。中間の支柱18は、下半が省略されて居り、中位連結体15の前後方向の中程に立設されている。
中位連結体15は、角パイプ製にしてあり、支柱18に付設された支板との間で連結具(ボルト・ナット)に依り着脱可能に取付けられている。
下位連結体16は、丸パイプ製のX型の筋交いにしてあり、各端部が支柱18に付設された支板との間で連結具(ボルト・ナット)に依り着脱可能に取付けられている。
つまり、テントシート4の前面には、出入口19が形成されて居り、ファスナ21に依り開閉可能なドアシート20が設けられている。
而して、テントフレーム4とドアシート20との間には、ドアシート20を下から半分づつ適数回(三回)だけ折畳んで出入口22の上方に吊下げ得る折畳み吊下げ手段22が設けられている。
ファスナ21に依りドアシート20を開閉すると、出入口19が開閉される。
テント倉庫1のベースとなるパレット2の上には、開かれた出入口19から、通常の荷物やパレットに積載された荷物が載置されて収容される。
パレット2の四周には、スペーサ3に依って所定の空隙Aが形成されているので、その分だけ収容空間Bが広くなり、荷物がテントフレーム4やテントシート5等に接触してこれらが損傷する事がない。とりわけ、ベースとなるパレット2と同じ大きさのパレットに積載された荷物をフォークリフト等に依り出し入れする際には、この事が顕著である。
パレット2をテント倉庫1のベースとして利用するので、別途ベースを作製する必要がなく、それだけコストの削減を図る事ができる。
テント倉庫1のパレット2のフォークポケット6にフォークリフト等のフォークを挿入すれば、テント倉庫1自体及び荷物を収容したテント倉庫1全体を移動する事ができる。
つまり、図6(A)は、ドアシート20の伸長状態を示して居り、この様な状態から下位に位置する吊下げリング24を順次吊下げフック23に引っ掛けて行くと、図6(B)に示す如く全体の二分の一、図6(C)に示す如く全体の四分の一、図6(D)に示す如く全体の八分の一に折畳む事ができる。
この時、吊下げリング24の略同位置には、ウエイトバー25が設けられているので、その自重に依りドアシート20が常に緊張される。
図7は、本発明の第二例に係るテント倉庫を示す正面図。図8は、図7の側面図。図9は、図7の背面図。図10は、図7の平面図。図11は、パレットとスペーサを示す斜視図。図12は、図7の要部正面図。図13は、収縮状態を示す図8と同様図である。
第二例は、パレット2とスペーサ3とテントフレーム4を第一例とは異ならせたものであり、とりわけ、テントフレーム4を前後方向に伸縮可能にしたものである。
最も後側に位置する門型枠体13の左右の支柱18は、連結体30に依りこれらの下部同士が連結されている。連結体30は、支柱18に付設された支板との間で連結具(ボルト・ナット)に依り着脱可能に取付けられている。
各X型リンク31の下端のうち最外端に位置する前後のものは、横軸(植付けボルトとカラーと袋ナット)に依り支柱18の下側内面に枢結されていると共に、これ以外のものは、隣接するものどうしが重ねられて同一の横軸に依り支柱18に枢結されている。各X型リンク31の上端のうち最外端に位置する前後のものは、横軸(頭部なしボルトと袋ナット)が設けられていると共に、これ以外のものは、隣接するものどうしが重ねられて同一の横軸に依り枢結されている。
案内杆32は、略横U型を呈する丸棒製のものにしてあり、両端が各支柱18の上側内面に溶接に依り取付けられている。
環体33は、アイナットにしてあり、支柱18に溶接する前の案内杆32に挿通されて居り、各X型リンク31の上端に設けられた横軸(頭部なしボルト)に螺合して取付けられている。
車輪35は、門型枠体13の支柱18の下部に取付けられる略逆U型を呈するホルダと、これに左右方向軸廻りに回転可能に設けられてガイドレール34のアングル材上を転動する主輪と、ホルダの左右両側に左右方向軸廻りに回転可能に設けられてガイドレール34のチャンネル材のウエブに当合して浮き上がりを防止する副輪とを備えている。
スペーサ3は、先の例では、嵌合体7がパレット2の四隅に嵌合されるものであったが、これに限らず、例えばパレット2の四辺に嵌合されるものであっても良い。
テントシート5は、先の例では、出入口22が一つであったが、これに限らず、例えば二つ以上でも良い。
Claims (8)
- フォークポケットを備えてベースとなるパレットと、パレットに着脱可能に取付けられてパレットの四周に所定の空隙を形成する為のスペーサと、スペーサに取付けられてパレット及び空隙の上方に所定の収容空間を形成する為のテントフレームと、テントフレームに着脱可能に被覆されるテントシートと、から構成した事を特徴とするテント倉庫。
- スペーサは、接地可能なアウトリガを備えている請求項1に記載のテント倉庫。
- パレットの四周に形成される空隙のうちフォークが挿入される側の空隙を小さくした請求項1又は2に記載のテント倉庫。
- テントフレームは、フォークが挿入される前後方向に所定の間隔を置いて配された倒立略U型の複数の門型枠体を備えている請求項1〜3の何れかに記載のテント倉庫。
- テントフレームは、前後方向に伸縮可能である請求項1〜4の何れかに記載のテント倉庫。
- テントシートは、少なくとも一つの出入口と、出入口を開閉する上方に巻き上げ可能なドアシートとを備えている請求項1〜5の何れかに記載のテント倉庫。
- テントフレームとドアシートとの間には、ドアシートの下端をドアシートの上端に順次吊下げるようにして下から半分づつ適数回だけ順次折畳んで出入口の上方に吊下げ得る折畳み吊下げ手段が設けられている請求項6に記載のテント倉庫。
- 折畳み吊下げ手段は、出入口の上方のテントフレームに設けられた吊下げフックと、ドアシートの最上位以外の折畳み位置と下端位置とに設けられて吊下げフックに掛止可能な吊下げリングと、各吊下げリングと略同位置に設けられてドアシートを緊張させる為のウエイトバーとを備えている請求項7に記載のテント倉庫。
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