JP2003155846A - 仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の開閉構造 - Google Patents

仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の開閉構造

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JP2003155846A
JP2003155846A JP2001358021A JP2001358021A JP2003155846A JP 2003155846 A JP2003155846 A JP 2003155846A JP 2001358021 A JP2001358021 A JP 2001358021A JP 2001358021 A JP2001358021 A JP 2001358021A JP 2003155846 A JP2003155846 A JP 2003155846A
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Takaaki Iwasaki
任昭 岩崎
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NIKKEICO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕切部材に形成された開口部を簡単に開閉で
きるように構成しながらも、開口部を閉鎖する幕体の定
着性を向上させるようにした新規な開閉構造を提供す
る。 【解決手段】 本発明の開閉構造は、幕体3によって適
宜閉鎖される開閉自在の開口部17を具え、ある特定の
エリア空間Pを区切るように構成された仕切部材Aにお
いて、開口部17は、上部フレーム20と、エリア空間
Pの外部に張り出すように弧状に形成されたサイドフレ
ーム19とによって縁取り状に形成され、また開口部幕
29は展開状態において下部広がり状の拡張部30を有
するとともに、左右両端部に帯状の補強体31が取り付
けられ、開口部17を閉鎖するにあたっては、補強体3
1の下部を、サイドフレーム19のカーブにほぼ沿うよ
うに下方に引っ張って掛止し、閉鎖するようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば簡易式倉
庫、仮設資材置場、車両用荷室(幌式)、簡易式の駐輪
・駐車場等の構築物に関するものであって、特にこのも
のに形成される開口部の閉鎖構造を簡単なものとしなが
らも、開口部を閉鎖する幕体の定着性を向上させるよう
にした新規な開閉構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】例えば簡易式倉庫、仮設資材置場、車両
用荷室(幌式)、簡易式の駐輪・駐車場等の簡便な構築
物としてテントが用いられている。この種のテントは、
適宜のフレーム部材を組み合わせて成る骨組み(以下こ
れをテント空間とする)の天部や側部(壁部)等を、幕
体で覆う構造を採るとともに、壁部に開閉自在の開口部
を形成したものが多い。
【0003】ところで開口部17′を具えたこのような
テント1′において、開口部幕29′で開口部17′を
閉鎖するにあたっては、例えば図13に示すような閉鎖
構造が従来、採られることが多かった。これはテント
1′の側部15′を覆う側部幕27′を、開口部17′
側に折り曲げてきて、ここを開口部幕29′と重なり合
う部位21′とし、幕体を重ね合わせることで風雨の侵
入を防ぐものであった(図13(a)参照)。もちろん
この重ね合わせ部21′の密着を強化するために、必要
に応じて適宜の手段が施されるものであり、例えば開口
部幕29′の下端に錘を組み込んだり、開口部幕29′
を強制的に下方に引っ張ったり、あるいは一例として図
13(b)に示すように、ひも等によって開口部幕2
9′と側部幕27′との重ね合わせ部21′を、たすき
掛け状態に結んでゆく、いわゆる鎧止め等の手法が採ら
れていた。
【0004】しかしながら、錘や強制的な手段によって
開口部幕29′を下方に引っ張る手法では、基本的に開
口部幕29′と、回り込ませた側部幕27′とをオーバ
ラップさせているに過ぎず、下方への力だけでは、開口
部幕29′を充分に定着させることはできなかった。こ
のため開口部幕29′が風を受けたときには、局部的な
はらみ(膨らみ、たわみ)を生じ、これによって開口部
幕29′がばたつき、重ね合わせ部21′に隙間が発生
して、ここから風雨がテント1′内に入り込むといった
問題があった。もちろん風が、開口部幕29′に沿って
吹き込む、いわゆる横風である場合には、開口部幕2
9′のばたつきは、より大きくなり、テント1′内への
風雨の入り込みも、より激しいものとなっていた。
【0005】一方、このような引張手法に対し、ひも等
による鎧止め手法は、開口部幕29′を強く定着させる
ことはできるが、開口部幕29′の開閉に伴う、ひもを
ほどく作業や結ぶ作業が大変煩わしいものであった。こ
のようなことから、例えば開口部幕29′の全周にファ
スナ等を取り付け、短時間で開閉が行えるようにすると
ともに、開口部幕29′を側部幕27′や天部幕28′
に対し、ほぼ完全に密閉できるようにする手法も考えら
れているが、これではテント1′を安価に製造すること
はできず、実製品として市場に提供できるものではなか
った。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、開閉自在の開口部を比
較的簡単な構造としながらも、開口部幕の定着性を低コ
ストで強化できるようにした新規な開閉構造の開発を試
みたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の開閉構造は、
幕体によって適宜閉鎖される開閉自在の開口部を具え、
ある特定のエリア空間を区切るように構成された仕切部
材において、前記開口部は、少なくとも上部フレーム
と、この上部フレームの垂下面よりエリア空間の外側へ
弧状に張り出したサイドフレームとによって縁取り状態
に形成されるものであり、また開口部を覆う開口部幕
は、上辺が上部フレームに固定され、展開垂れ下げ状態
で開口部の全面を覆い得るように形成され、開口部を閉
鎖するにあたっては、開口部幕の両サイド下端部分を、
サイドフレームの下方で、サイドフレームの弧にほぼ沿
う方向に引っ張って掛止し、閉鎖するようにしたことを
特徴として成るものである。この発明によれば、弧状に
張り出し形成したサイドフレームに沿って、開口部幕の
両端部分を下方に引っ張るため、この張力の一部がサイ
ドフレームを押し付けるように、ほぼ均一に作用し、開
口部幕の定着力を高めることができる。
【0008】また請求項2記載の仕切部材に形成された
開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項1記載の要
件に加え、前記開口部幕は、展開垂れ下げ状態におい
て、下部広がり状の拡張部を有するように形成され、開
口部を閉鎖するにあたっては、この拡張部を、弧状に張
り出したサイドフレームに巻き込むようにするととも
に、開口部幕の両サイド下端部分を、サイドフレームの
側下方で、サイドフレームの弧にほぼ沿う方向に引っ張
って掛止し、閉鎖するようにしたことを特徴として成る
ものである。この発明によれば、開口部幕は、下側が幅
広状に形成されるため、上部フレームから垂れ下げた展
開状態においては、幅広状の拡張部が開口部よりも外側
にはみ出し、この部分をサイドフレームの側部に折り返
して、開口部を閉鎖することができる。これによって、
開口部幕の定着力を、より一層強化することができ、受
風時のはらみやバタツキを効果的に抑え、仕切部材によ
って区切られたエリア空間への風雨の侵入を極力防止で
きる。
【0009】更にまた請求項3記載の仕切部材に形成さ
れた開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項1また
は2記載の要件に加え、前記仕切部材は、フレーム部材
を適宜組み合わせて形成したテント空間を幕体で覆うテ
ントであることを特徴として成るものである。この発明
によれば、例えばファスナ等の高価な部材を特に要する
ことなく、開口部幕の定着力を極力向上させ得るため、
開口部幕の密着強化を図ったテントを比較的安価に市場
に供給できる。
【0010】また請求項4記載の仕切部材に形成された
開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項1、2また
は3記載の要件に加え、前記サイドフレームは、上部フ
レームの垂下面に対して、ほぼ直角にエリア空間の外側
へ張り出す円弧状に形成されることを特徴として成るも
のである。この発明によれば、開口部幕の定着力を、よ
り向上させ得る。
【0011】また請求項5記載の仕切部材に形成された
開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項1、2、3
または4記載の要件に加え、前記開口部幕は、左右両端
に幕体よりも引っ張り剛性の高い帯状の補強体が取り付
けられることを特徴として成るものである。この発明に
よれば、開口部幕の左右両端に帯状の補強体を取り付け
るため、開口部幕の左右両端部の定着力を、より一層高
めることができる。また受風によって生じ得るはらみ
は、剛性の低い開口部幕の内側部分(中央部分)で吸収
することができるとともに、左右両端の剛性の高い補強
体に上下方向のテンションを加えることで、開口部幕の
横方向(左右方向)への移動を極力防止できる。
【0012】また請求項6記載の仕切部材に形成された
開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項3記載の要
件に加え、前記開口部幕は、左右両端部分が、側部から
回り込んでくる幕体に対して、幅広状態で重なり合うよ
うに掛止されることを特徴として成るものである。この
発明によれば、開口部幕は、側部から回り込んで来る幕
体と幅広状態で重なり合うため(言わば面接触)、開口
部幕の密着性を高めることができる。
【0013】また請求項7記載の仕切部材に形成された
開口部を覆う幕体の開閉構造は、前記請求項3または6
記載の要件に加え、前記仕切部材は、車両用荷台に設け
られる幌式のテントであることを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、幌式の車両用荷室における開
口部幕の定着性を安価に向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の、仕切部材に形成さ
れた開口部を覆う幕体の開閉構造を図示の実施の形態に
基づいて説明する。なお説明にあたっては、まず本発明
の開閉構造が適用される仕切部材Aの一例について説明
した後、このものの開閉態様について説明しながら併せ
て本発明の開閉構造について説明する。まず仕切部材A
について説明する。このものは、特定のある空間(エリ
ア)をほぼ完全な密閉状態に覆う、いわゆるテントはも
ちろんのこと、特定の空間を単に衝立状に遮るフェンス
(柵・塀)等をも含むものであり、このようなテントや
フェンス等によって被覆ないしは遮蔽された空間を、エ
リア空間Pと定義する。なお以下の説明では、仕切部材
Aとして特にテント1を例に挙げて説明する。
【0015】テント1は、一例として図1に示すよう
に、テントの骨組み(骨格)を成す立体的なテント空間
2(エリア空間P)を、幕体3で覆う構造を採るもので
ある。またテント1は、テント壁部に開閉自在の開口部
17を形成するものであり、開口部17を覆う開口部幕
29を必要に応じて上下方向に巻き取るための巻取装置
4と、開口部17を閉鎖する際に、開口部幕29を下方
に引っ張るための引張装置5とを具えて成るものであ
る。以下、各構成部について説明する。
【0016】まずエリア空間Pであるテント空間2につ
いて説明する。このものは、上述したようにテント1の
骨組みを形成するものであり、比較的軽くて丈夫な金属
製のパイプ等を適宜組み合わせて形成されるものであ
る。そしてテント空間2は、一例として図1に示すよう
に、四角形状の門形フレーム10を複数、直列状態に組
み合わせて成るものであり、複数の門形フレーム10を
固定状態に接続する部材を連結フレーム11とし、テン
ト空間2の土台となる底部をベースフレーム12とす
る。なおベースフレーム12のみで複数の門形フレーム
10の固定が行えれば、連結フレーム11は省略するこ
とができる。またベースフレーム12も、必要に応じて
設けられれば良いものであり、例えば本発明のテント1
をトラック等の車両用荷室として設け、トラック荷台が
ベースフレーム12の作用を担うような場合には、ベー
スフレーム12を省略できるものである。
【0017】このように複数の門形フレーム10を四角
形状に形成することに因み、本実施の形態ではテント1
(テント空間2)が、直方体状等の四角柱状に形成され
るものであり、テント1またはテント空間2の正面部、
背面部、側部、天部をそれぞれ13、14、15、16
とする。もちろん正面、背面、側部の区別は明確なもの
ではなく、ここでは開口部17が形成される部位を便宜
上、正面部13としている。なお本実施の形態では、開
口部17は、正面部13のほぼ全面に形成されており、
開口部17を縁取るように形成された門形フレーム10
を特に開口部フレーム18とし、更にこのものの両サイ
ド部分をサイドフレーム19、上部を上部フレーム20
とするものである。また開口部17は、主に資材の搬入
口や、人の出入口等に使用されるものであるが、窓や換
気口としても使用できる。
【0018】また本実施の形態では、開口部幕29が、
側部15や天部16から回り込んで来る幕体3と幅広状
態で重なり合うようにすべく、開口部フレーム18を、
内側と外側との二重構造としている。ここで幅広状態に
形成される重ね合わせ部を21とするものである。また
開口部フレーム18の内側サイドフレームを19A、外
側サイドフレームを19B、内側上部フレームを20
A、外側上部フレームを20Bとして区別するものであ
る。
【0019】なお重ね合わせ部21は、開口部幕29の
密着を強化する点では、広い方が有利であるが、広過ぎ
る場合には間口が狭くなり、資材等の搬入・搬出に不便
をきたし得ることを考慮する必要がある。もちろん上述
したサイドフレーム19等は必ずしも多重に形成される
必要はなく、重ね合わせ部21が幅広状でなくても開口
部幕29との密着が充分保てる場合等には、一本のフレ
ーム部材で形成することが可能である。
【0020】またサイドフレーム19は、上部フレーム
20の垂下面よりテント空間2(エリア空間P)の外部
に向かって弧状に張り出すように形成されるものであ
る。なおここでの「弧状」とは、円弧に代表されるカー
ブであるが、必ずしも円弧に限定されるものではなく、
放物線弧やサインカーブ等、種々の曲線形状が採り得
る。すなわちサイドフレーム19は、ゆるやかに外側に
湾曲したものであれば、種々の形状(カーブ)に形成さ
れ得るものである。なお本実施の形態では平面視、開口
部17(エリア空間P)に対して、ほぼ直角に張り出す
ように、内側と外側のサイドフレーム19A、19Bを
共に、ほぼ同一の円弧状に形成している。
【0021】次に幕体3について説明する。このもの
は、上述したテント空間2を覆うものであり、一例とし
て帆布に塩ビコートした熱溶着性の基布を素材として成
るものであって、テント空間2を覆う部分によって、正
面部幕25、背面部幕26、側部幕27、天部幕28と
する。なお本実施の形態では、正面部13のほぼ全体
を、開口部17とするため、正面部幕25は開口部幕2
9とも成る。開口部幕29は、上側が上部フレーム20
に固定され、必要に応じて開口部17を覆うものであ
り、一例として図1、2に示すように、展開状態におい
て正面視、下部広がり状態に形成される。特に本実施の
形態では、上底よりも下底の方が長い台形状に形成され
るものであり、上底よりも広がった部位を拡張部30と
する。また開口部幕29は、左右両端部に基布(幕体
3)よりも引っ張り剛性の高い帯状の補強体31を、縫
い込み等によって取り付けるものである。
【0022】そして展開垂れ下げ状態とした開口部幕2
9によって開口部17を閉鎖する際には、一例として図
3、4に示すように、補強体31の下部を、テント側部
15の下方に回り込ませ、弧状に形成されたサイドフレ
ーム19にほぼ沿うように引っ張るものである。すなわ
ち開口部幕29は、展開状態で下部広がり状に形成され
るため、上部フレーム20から垂れ下げた状態では、拡
張部30や補強体31が開口部17よりも外側にはみ出
し、このはみ出した部分をサイドフレーム19を越えさ
せて側部15に折り返し、側部幕27とオーバラップさ
せるようにして、開口部17を閉鎖するものである。
【0023】もちろん拡張部30が形成されていない、
長方形状の開口部幕29を適用することも可能である。
この場合、開口部17を閉鎖するには、サイドフレーム
19の直下方で開口部幕29の両端部分を引っ張ること
になるが、このような場合でも、例えばベースフレーム
12をサイドフレーム19のカーブにほぼ沿うように形
成しておき、サイドフレーム19にほぼ沿うように張力
を掛けることが望ましい。
【0024】このようにすることで、開口部幕29の左
右両端部分がサイドフレーム19に密着するように湾曲
し、補強体31を引く張力Fが、サイドフレーム19を
押し付ける力(押圧する力)を生起させ、開口部幕29
の両脇部分が全体的且つほぼ均一にサイドフレーム19
に圧着して、開口部幕29の定着性が向上するものであ
る。なお張力Fがサイドフレーム19をほぼ均等に押圧
することについては後の開閉態様において詳細に説明す
る。
【0025】以上述べたように、補強体31は、開口部
幕29を閉鎖する際、サイドフレーム19の直下方また
は側下方に引っ張られることで、開口部幕29の左右両
端部分を前記サイドフレーム19に対して、ほぼ均一に
圧着する作用を担うものである。また補強体31は、上
下方向に加えられたテンションによって、開口部幕29
の横方向(左右方向)への移動を極力防止するものであ
る。なお開口部幕29の内側(中央)部分は、補強体3
1が左右両端部分に取り付けられることで、相対的に剛
性が低くなり、この剛性の低い部位で、受風時に生じ得
るはらみを吸収し得るものである。
【0026】また補強体31を開口部幕29の左右両端
部に取り付けることによって、この取付部は、他の幕体
3(基布)よりも厚みが増すものであり、このような補
強体31を、下部広がり状の開口部幕29に設けること
で、更に以下のような効果がもたらされる。すなわち本
実施の形態では開口部幕29を上下方向に巻き取る形態
であるため、巻き取りにあたっては、一例として図1に
示すように、厚みを増した補強体31が、少しずつ横方
向(巻き取った幕の軸方向)に自然にずれながら巻き取
られるものであり、これが結果的に開口部幕29の巻き
上げを円滑なものとしている。
【0027】逆に言えば、開口部幕29が例えば展開状
態で、ほぼ長方形状に形成された場合(左右両端部分に
補強体31を真っ直ぐに縫い込んだもの)には、円滑な
巻き取りが行い難いものである。これは巻き取りに従っ
て、他の部分よりも厚い補強体31の巻き径が太くな
り、この太径部分(補強体31)が実際には横方向にず
れたがり、そのままでは補強体31を同一周面上に巻き
取るのが難しいためである。もちろん補強体31を薄く
形成すれば、それだけ巻き径の膨らみも抑えられ、開口
部幕29の円滑に巻き取ることが可能となる。このよう
に本実施の形態では、下部広がり状の開口部幕29の採
用によって、これを巻き取る際、左右両端部に取り付け
られる補強体31を自然にずらしながらスムーズに巻き
上げ得るものである。
【0028】なお本実施の形態では、構築物としていわ
ゆるテント1を例に挙げ、正面部13、背面部14、側
部15、天部16等を帆布で覆うものであったが、構築
物の開口部17以外の壁部等(天部16を含む)は、ス
テンレス板等の金属板材によって形成し、開口部17の
み帆布等の幕体3で覆う形態が可能である。この場合、
構築物としては、もはや「テント」という名称ではな
く、プレハブ、バラック、仮設小屋等の名称が相応しい
と考えられる。もちろん用途としては、資材置場、駐輪
・駐車場、仮事務所等、種々の用途が可能である。
【0029】次に巻取装置4について説明する。このも
のは、資材等を搬入及び搬出する際に、開口部幕29が
邪魔にならないように巻き取るためのものであって、一
例として図1、2に示すように、開口部幕29の下端に
設けられるウェイトパイプ35と、このウェイトパイプ
35を開口部幕29とともに巻き取り得る巻上ロープ3
6とを具えて成るものである。巻上ロープ36は、開口
部幕29の内側と外側からウェイトパイプ35を吊り下
げるように、上部フレーム20に対して取り付けられる
ものであり、本実施の形態では、テント1の内側を通る
巻上ロープ36が上部フレーム20に対して固定され、
テント1の外側を通る巻上ロープ36が上部フレーム2
0を経由して地上から引っ張り操作できるように構成さ
れている。なお外側の巻上ロープ36を地上から引っ張
るようにするため、ここでは固定プーリ37によって引
っ張り方向を適宜変更できるようにしている(図2参
照)。
【0030】そして開口部幕29を巻き取る際には、上
部フレーム20を経由した巻上ロープ36(ここではテ
ント1の外側を通るもの)を引くことで、ウェイトパイ
プ35に回転力を与え、これによってウェイトパイプ3
5と一体化した開口部幕29を巻き取るようにしてい
る。一方、巻き上げた開口部幕29を下ろす際には、巻
き上げの逆の操作、すなわちウェイトパイプ35の落下
を促すように外側の巻上ロープ36を送る(緩める)操
作を行うものである。
【0031】次に引張装置5について説明する。このも
のは、サイドフレーム19の直下方または側下方におい
て、帯状の補強体31を、ほぼサイドフレーム19に沿
うように、引っ張るものであり、ここでは締め金41に
よって補強体31を下方に引っ張り、掛止している。こ
の締め金41は、一例として図4、5に示すように、補
強体31の下端部側に固定状態に取り付けられる被引張
体42と、ベースフレーム12の側部等に取り付けられ
る締め金本体43とを具えて成るものである。被引張体
42は、フック片44を具えて成る。一方、締め金本体
43は、保持体45を具え、レバー46を回動自在に保
持するものであり、またこのレバー46には、上記フッ
ク片44に掛止し得る掛止片47が回動自在に接続され
ている。なお締め金本体43を、ベースフレーム12に
取り付けるにあたっては、一例として図4に示すよう
に、ほぼサイドフレーム19のカーブに沿って、斜めに
取り付けられるものである。
【0032】そして引張装置5によって補強体31を引
っ張るにあたっては、例えば図5(a)の状態からレバ
ー46を被引張体42に接近させるように回動させて図
5(b)の状態とし、この状態で掛止片47をフック片
44側に傾倒させる。その後、図5(c)の状態となる
まで、レバー46を被引張体42から離反させるように
回動させることで、掛止片47をフック片44に強固に
引っ掛け、被引張体42と一体化した補強体31をサイ
ドフレーム19の長手方向に沿って下方に引っ張るもの
である。
【0033】なお本実施の形態では、掛止片47は軸部
48を受け入れる部位が、メネジ状に形成されるととも
に、軸部48は、これに螺合するオネジ状に形成される
ものである。このため掛止片47を適宜回転させること
によって、掛止作用長(回動中心から掛止片47までの
長さ)を適宜変更することができ、補強体31の引張荷
重(張力F)を適宜調節できるようにしている。また引
張装置5としては上述した締め金41の他、つめとつめ
車とを具えたいわゆる荷締め器、あるいはターンバック
ル等が適用できる。また、これ以外にも単なるゴムバン
ドやロープ等を適用して、補強体31をサイドフレーム
19に沿って下方に引っ張ることも可能である。
【0034】本発明の開閉構造を適用し得るテント1の
一例は、以上のように構成されて成り、以下このテント
1において開口部幕29を開閉する作動態様について説
明しながら、併せて本発明の、仕切部材に形成された開
口部を覆う幕体の開閉構造について実質的に説明する。
なお説明にあたっては、開口部幕29が上方に巻き取ら
れた開放状態を初期状態とし、ここから開口部幕29を
閉鎖する状態についてのみ説明する。 (1)開放状態 この状態は、例えばテント1に資材を搬入したり、テン
ト1から資材を搬出したりする場合に採られる状態であ
り、開口部幕29は、このような作業を阻害しないよう
に、上部フレーム20の近傍に巻き取られるものであ
る。
【0035】(2)開口部幕の降下(展開垂れ下げ状
態) 巻き取られていた開口部幕29を下ろすにあたっては、
巻上ロープ36の操作、すなわちウェイトパイプ35を
下げる方向に巻上ロープ36を送り、開口部幕29を展
開垂れ下げ状態とする。なお本実施の形態では、開口部
幕29は正面視、下部広がり状に展開されるため、この
状態で拡張部30や補強体31の下部側が、開口部17
からはみ出した状態となる(図2参照)。またこの状態
で開口部幕29は、ウェイトパイプ35や幕体3そのも
のの重量による下方への力を受けて、開口部17を覆う
ものであるが、開口部17への密着力は特に受けておら
ず、従って開口部17を閉鎖した状態(開口部幕29が
定着された状態)ではない。
【0036】(3)開口部の閉鎖(開口部幕の定着) このように展開された開口部幕29によって開口部17
を閉鎖するには、補強体31の下端部に取り付けた被引
張体42を、締め金本体43に近づけながら、掛止片4
7をフック片44側に傾倒させるものである(図5
(b)参照)。なおこの状態は、レバー46が被引張体
42側に接近した状態であるため、この後レバー46を
被引張体42から離反させる方向(ベースフレーム12
に接近する方向)に回動させ、掛止片47をフック片4
4に強固に嵌め込むものである。これによって補強体3
1は、サイドフレーム19のカーブにほぼ沿って下方に
引っ張られ、開口部幕29が定着されるものである。
【0037】以下、補強体31をほぼサイドフレーム1
9に沿って下方に引っ張ることによって、開口部幕29
の両脇部分が、サイドフレーム19に対して均一に押圧
される状況について更に詳細に説明する。図6は、補強
体31をほぼサイドフレーム19のカーブに沿って下方
に引っ張った状態を示すものである。この際、サイドフ
レーム19がテント1の外部に張り出すように弧状に形
成されているため、開口部幕29の左右両端部分も、こ
のカーブにほぼ沿って弧状に湾曲する。すなわち補強体
31を引っ張ることで、開口部幕29の左右両端部分に
は、ほぼ全体的にサイドフレーム19のカーブに沿う張
力Fが作用する。
【0038】ここで円弧状に張られた開口部幕29の左
右両端部分を、部分的に拡大して考えると、張力Fは、
その点(開口部幕29の左右両端部分を微小長さ毎に区
切って考えた場合の微小部分)における円弧の法線方向
の力f1と、その点における円弧の接線方向の力f2
(法線方向に対しほぼ直角を成す方向)に分解され得
る。そしてこの法線方向の力f1によって、開口部幕2
9の左右両端部分が、全体的に且つほぼ均一にサイドフ
レーム19を押し付けるものと考えられる。従って開口
部幕29の左右両端部分の、サイドフレーム19への押
付力を大きくしたい場合には、下方への張力Fを大きく
することはもちろんのこと、サイドフレーム19の曲率
を調整しても対応することができる。因みに本実施の形
態では、フック片44に掛止させる掛止片47の作用長
が適宜変更可能であるため、張力Fが不足している場合
には、この掛止作用長を短縮し、再度締め込むことで対
応できる。
【0039】
【他の実施の形態】本発明は以上述べた実施の形態を一
つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のよ
うな改変が考えられる。以下このような他の実施の形態
について各項目毎に分けて説明する。 (1)サイドフレームの弧状湾曲を別部材で形成する形
態 まず上述した基本の実施の形態では、開口部フレーム1
8のサイドフレーム19は、それ自体を弧状に湾曲させ
たものである。しかしながら、サイドフレーム19は、
例えば図7に示すように、張り出しのないストレート状
の門形フレーム10に対して、別部材として形成した湾
曲部52を溶接等によって取り付けて形成することが可
能である。
【0040】(2)サイドフレームを色々な方向に張り
出させる形態 また基本の実施の形態では、サイドフレーム19の外部
への湾曲は、開口部17に対してほぼ直角方向に張り出
すように形成しているが、例えば図8(a)に示すよう
に、平面から視て開口部17に対し、傾斜状態に形成す
ることが可能である。因みに図示した実施の形態では、
サイドフレーム19を、平面視、開口部17に対して約
45°傾けた方向(開口部17と側部15とのほぼ中間
方向)に張り出させている。もちろんここでも湾曲部5
2のみを別部材で形成する形態が併せて採り得る。
【0041】またサイドフレーム19は、一例として図
8(b)に示すように、ストレート状の門形フレーム1
0に対して、途中部分が全周囲に膨らんだ、いわばエン
タシス状の部材53を別部材として設けることも可能で
ある。このようにサイドフレーム19は、少なくとも上
部フレーム20の垂下面(開口部17)に対して直角方
向への張出傾向を有するように湾曲形成されれば良く、
このような場合に、開口部17の閉鎖時、補強体31を
下方に引っ張る張力Fによって、サイドフレーム19を
押圧する力(法線方向の力f1)が派生すると考えられ
る。
【0042】(3)開口部を壁面の一部に形成する形態 更にまた基本の実施の形態では、開口部17は正面部1
3のほぼ全面に形成されるものであるが、例えば図9に
示すように、正面部13(壁面)の一部を開口部17と
することが可能である。この場合、一般に正面部13を
縁取る門形フレーム10はフラット状態に形成され、専
ら開口部フレーム18のサイドフレーム19のみが、テ
ント1の外部に張り出すように、弧状に形成されるもの
である。しかしながらこのような場合、正面部13を縁
取る門形フレーム10(サイド部分)も併せて弧状に湾
曲形成し、正面部13全体を適宜大型の開口部17とす
る形態も採り得る。すなわちこのような場合には、例え
ば正面部13全体を大型資材の搬入口とし、正面部13
の一部に形成される開口部17を主に人の通用口として
利用し得るものである。なお開口部17は、このような
人や物の出入口にとどまるものではなく、窓や換気口と
しての使用にも供し得るものである。
【0043】(4)車両用荷室としてテントを適用する
形態 また基本の実施の形態では、例えばテント1を地面上に
設ける形態を主として説明したが、一例として図10に
示すように、このものを車両用荷室として適用すること
が可能である。この場合、テント1のベース部(土台)
として車両荷台そのものを共通的に使用できるのであれ
ば、テント1にベースフレーム12を特に設ける必要は
ない。
【0044】(5)複数の門形フレームをスライド可能
とする形態 また基本の実施の形態では、複数の門形フレーム10を
連結フレーム11によって固定状態に設けるものであっ
たが、例えば図11に示すように、複数の門形フレーム
10をスライドできるようにすることが可能である。す
わなちこの場合には、正面部13を前後に移動させてテ
ント1の伸縮を図るものであり、パンタグラフ状の連結
フレーム11によって複数の門形フレーム10を接続す
るものである。因みにこのようなスライドタイプのテン
ト1を車両用荷室として適用した場合には、荷物の積み
下ろし作業が色々な方向から行い得るものである。
【0045】(6)テントの全体形状を種々異ならせた
形態 また基本の実施の形態では、複数の門形フレーム10が
四角形状に形成されることに因み、テント空間2は、正
面部13、背面部14、側部15、天部16が明確に区
別できるものであった。しかしながら本発明のテント1
は、必ずしもこのような形態に限定されるものではな
く、例えば図12(a)に示すように、門形フレーム1
0を略半円形状のいわゆるアーチ状に形成しても構わな
い。この場合、側部15と天部16との境界が不明確と
なる。
【0046】またテント1は、必ずしも複数の門形フレ
ーム10を連続させてテント空間2(骨組み)を形成す
る必要はなく、例えば図12(b)に示すように、極め
て簡素な構造を有する三角すい状のテント空間2であっ
ても構わない。この場合、図12(a)(b)に示すよ
うに、開口部幕29を保持する上部フレーム20は、適
宜の長さを有するフレーム部材を別途、正面部13に面
したフレーム部材(門形フレーム10)に組み付けて形
成することが好ましい。因みにサイドフレーム19は正
面部13に面したフレーム部材(門形フレーム10)の
一部を共有して形成することが可能である。
【0047】(7)仕切部材の他の形態 また上述した基本の実施の形態では、仕切部材Aとして
テント1を例示したが、必ずしもエリア空間Pは、壁部
や天部16によって完全閉鎖される必要はなく、天部1
6や側部15が一部開放されても構わない。従って、本
発明の開閉構造は、塀等の出入口(ここが開口部17と
なる)に適用することも可能であり、この場合、開口部
17は、帆布等の幕体3で適宜覆われる構造となるもの
である。
【0048】(8)開口部幕及びその巻き取りに関する
形態 また基本の実施の形態では、開口部幕29を巻き取る形
態であったが、例えば単に上部フレーム20等に垂れ下
げておき、人の手によって上げたり下ろしたりしても構
わない。また開口部幕29を巻き取る操作そのものも巻
上ロープ36による操作に限定されるものではなく、ス
プリング等を組み込んだいわゆる自動巻き取りタイプと
しても何ら構わない。
【0049】
【発明の効果】まず請求項1記載の発明によれば、開口
部17を縁取るサイドフレーム19を外部へ張り出すよ
うに弧状に形成し、このサイドフレーム19に、ほぼ沿
うように開口部幕29の左右両端部を下方に引っ張るた
め、この張力Fによってサイドフレーム19をほぼ均等
に押圧する力を生じさせ、開口部幕29の定着力を強化
することができる。
【0050】また請求項2記載の発明によれば、下部広
がり状の拡張部30を弧状に張り出し形成されたサイド
フレーム19に巻き込むようにして、開口部17を閉鎖
するため、低コストで、且つ極めて簡単な構造の下に、
開口部幕29の定着力を、より一層強化することができ
る。
【0051】更にまた請求項3記載の発明によれば、開
口部幕29の定着力を向上させたテント1を比較的安価
に市場に供給できる。
【0052】また請求項4記載の発明によれば、開口部
幕29の定着力を強化できるサイドフレーム19を具体
的に構成し得る。
【0053】また請求項5記載の発明によれば、開口部
幕29の左右両端部に帯状の補強体31を取り付けるた
め、開口部17を閉鎖する際には、この補強体31によ
って開口部幕29のサイド部分を均一に引っ張ることが
できる。すなわち補強体31によって、開口部幕29に
おける引っ張り部分のみのテンションの集中を防止する
ことができる。
【0054】また請求項6記載の発明によれば、重ね合
わせ部21を幅広状に形成でき、定着時の開口部幕29
の密着性を高めることができる。
【0055】また請求項7記載の発明によれば、幌式の
車両用荷室における開口部幕の定着性を、安価に且つ簡
単な構造の下に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテントを示す斜視図である。
【図2】同上開口部側から視た正面図である(向かって
右側に定着前の様子を示し、左側に定着後の様子を示
す)。
【図3】同上側部から視た側面図である。
【図4】補強体を下方に引っ張って開口部を閉鎖した状
態を拡大して示す斜視図である。
【図5】締め金によって補強体を下方に引っ張る様子を
段階的に示す説明図である。
【図6】補強体をサイドフレームのカーブに沿って下方
に引っ張った際、張力がサイドフレームを押圧する様子
を示す説明図である。
【図7】サイドフレームの湾曲部(弧状部分)を別部材
で形成した、他の実施の形態を示す説明図である。
【図8】サイドフレームの張出方向を異ならせた、他の
実施の形態を示す説明図である。
【図9】開口部を壁面の一部に形成した、他の実施の形
態を示す斜視図である。
【図10】本発明のテントを車両用荷室として適用し
た、他の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】複数の門形フレームをスライドできるように
した、他の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】テントの全体形状を異ならせた、他の実施の
形態を示す斜視図である。
【図13】開口部幕の従来の閉鎖手法を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 テント 2 テント空間 3 幕体 4 巻取装置 5 引張装置 10 門形フレーム 11 連結フレーム 12 ベースフレーム 13 正面部 14 背面部 15 側部 16 天部 17 開口部 18 開口部フレーム 19 サイドフレーム 19A サイドフレーム(内側) 19B サイドフレーム(外側) 20 上部フレーム 20A 上部フレーム(内側) 20B 上部フレーム(外側) 21 重ね合わせ部 25 正面部幕 26 平面部幕 27 側部幕 28 天部幕 29 開口部幕 30 拡張部 31 補強体 35 ウェイトパイプ 36 巻上ロープ 37 固定プーリ 41 締め金 42 被引張体 43 締め金本体 44 フック片 45 保持体 46 レバー 47 掛止片 48 軸部 52 湾曲部 53 部材(エンタシス状の) A 仕切部材 F 張力 f1 法線方向の力 f2 接線方向の力 P エリア空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E06B 9/64 E06B 9/202

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幕体によって適宜閉鎖される開閉自在の
    開口部を具え、ある特定のエリア空間を区切るように構
    成された仕切部材において、 前記開口部は、少なくとも上部フレームと、この上部フ
    レームの垂下面よりエリア空間の外側へ弧状に張り出し
    たサイドフレームとによって縁取り状態に形成されるも
    のであり、 また開口部を覆う開口部幕は、上辺が上部フレームに固
    定され、展開垂れ下げ状態で開口部の全面を覆い得るよ
    うに形成され、 開口部を閉鎖するにあたっては、開口部幕の両サイド下
    端部分を、サイドフレームの下方で、サイドフレームの
    弧にほぼ沿う方向に引っ張って掛止し、閉鎖するように
    したことを特徴とする仕切部材に形成された開口部を覆
    う幕体の開閉構造。
  2. 【請求項2】 前記開口部幕は、展開垂れ下げ状態にお
    いて、下部広がり状の拡張部を有するように形成され、 開口部を閉鎖するにあたっては、この拡張部を、弧状に
    張り出したサイドフレームに巻き込むようにするととも
    に、開口部幕の両サイド下端部分を、サイドフレームの
    側下方で、サイドフレームの弧にほぼ沿う方向に引っ張
    って掛止し、閉鎖するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の開
    閉構造。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材は、フレーム部材を適宜組
    み合わせて形成したテント空間を幕体で覆うテントであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の仕切部材に
    形成された開口部を覆う幕体の開閉構造。
  4. 【請求項4】 前記サイドフレームは、上部フレームの
    垂下面に対して、ほぼ直角にエリア空間の外側へ張り出
    す円弧状に形成されることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の
    開閉構造。
  5. 【請求項5】 前記開口部幕は、左右両端に幕体よりも
    引っ張り剛性の高い帯状の補強体が取り付けられること
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載の仕切部材
    に形成された開口部を覆う幕体の開閉構造。
  6. 【請求項6】 前記開口部幕は、左右両端部分が、側部
    から回り込んでくる幕体に対して、幅広状態で重なり合
    うように掛止されることを特徴とする請求項3記載の仕
    切部材に形成された開口部を覆う幕体の開閉構造。
  7. 【請求項7】 前記仕切部材は、車両用荷台に設けられ
    る幌式のテントであることを特徴とする請求項3または
    6記載の仕切部材に形成された開口部を覆う幕体の開閉
    構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108492A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 San E Protent Co Ltd テント倉庫
DE102013015674A1 (de) * 2013-09-23 2015-03-26 Hans-Joachim Itzigehl Außen-Schließfachanlage für z.B. Fahrräder

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DE202013012228U1 (de) 2013-09-23 2015-09-21 Hans-Joachim Itzigehl Außen-Schließfachanlage für Fahrräder und Kinderwagen
DE102013015674B4 (de) * 2013-09-23 2015-12-03 Hans-Joachim Itzigehl Außen-Schließfachanlage für Fahrräder und Kinderwagen

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