JP2001104607A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001104607A
JP2001104607A JP2000071121A JP2000071121A JP2001104607A JP 2001104607 A JP2001104607 A JP 2001104607A JP 2000071121 A JP2000071121 A JP 2000071121A JP 2000071121 A JP2000071121 A JP 2000071121A JP 2001104607 A JP2001104607 A JP 2001104607A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラム暴走時に誤ったバックアップ動作
を起こしにくく、ひいては停電等の異常検出時にのみ確
実に、遊技情報のバックアップ動作を行わせることがで
きる遊技機を提供する。 【解決手段】 電源遮断信号を直接の起動指令とする形
で、遊技情報のバックアップ処理を無条件に開始させる
のではなく、異常が検出された場合は、その検出結果に
対応して異常確定情報を生成し、これを異常確定情報記
憶手段594に記憶させる。そして、その異常確定情報
の記憶に対応させる形にて、異常発生時の遊技状態を反
映した遊技情報を、予め定められたバックアップ記憶手
段595に記憶・保持させるバックアップ記憶制御を行
う。これによれば、プログラム暴走等の際には異常検出
出力は発生しないので、異常確定情報の記憶がなされな
い。従って、異常から復帰した際には、この異常確定情
報を目印とすることで、予め定められた特定の異常が発
生した場合にのみ、遊技情報の回復処理を正しく実行さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機をはじめとする弾球遊
技機においては、一般に、予期しない停電等の異常が発
生して電力が遮断された場合に、制御装置が突然停止し
て異常発生時に記憶蓄積されていた入賞球データや、未
始動保留状態の当否結果などの遊技情報が全て消滅して
しまうのが通常であった。この場合、電源の再投入によ
り電力の供給が再開されても、異常発生時の遊技状態か
ら遊技が開始できず、結果として異常発生に対する遊技
者への補償を行うことができない不具合を生じていた。
そこで、特開平6−285231号、特開平6−710
28号、特開平10−3331号及び特開平10−85
421号の各公報には、予期しない停電等の異常発生に
関しての上記問題点を解決するために、以下のように構
成した遊技機が提案されている。すなわち、主電源部へ
の電力供給が断たれた場合の補助電源部を設ける一方、
主電源部の電源電圧を常時監視する。そして、その電源
電圧が低下した場合にはこれを検出して、電力が完全に
遮断される前に警告信号などを制御装置に送信すること
により、入賞球データ等の遊技情報を補助電源付きRA
MやEEPROMに退避させ、遊技情報を一定時間消滅
しないように保護する。保護された遊技情報は、電源復
帰時あるいは電源再投入時等に読み出され、制御プログ
ラムのワークメモリに復元される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に開示された遊技機の構成は欠点が多く、いずれも
市販品としては全く実現していない。その主な理由は以
下のように考えられる。 (1)上記4つの公報に開示された遊技機は、電源遮断
による電圧降下を検出し、その検出信号が発生した場合
は、これを直接の起動指令として、遊技情報退避処理を
無条件に開始させるようにしている。しかし、コンピュ
ータを制御部として使用する関係上、本来電源遮断が発
生していないにも拘わらず、コンピュータのCPUがプ
ログラム暴走等により誤ってバックアップ動作を行って
しまう可能性が常に存在する。特にプログラム暴走等の
場合、ワークメモリのデータ格納領域内には正常な遊技
情報のデータが残っていなかったり、あるいはデータが
完全に破壊されていることもある。このような誤ったバ
ックアップ動作の結果、壊れたデータがバックアップさ
れるばかりでなく、電源復帰時にはワークメモリ内にそ
の壊れたデータがリストアされるので、遊技機が正常に
動作しなくなってしまう不具合を生ずる。
【0004】(2)特開平6−285231号及び特開
平6−71028号に開示された遊技機では、遊技球の
入賞検出、当選判定、可変表示装置の制御、役物の作動
さらには賞球の排出が、1つの制御部により統括的に行
われるようになっている。また、特開平10−3331
号では、遊技球の入賞検出、当選の可否、可変表示装置
の制御及び役物作動制御を行う制御部と、賞球排出の制
御部とが分離されているが、両制御部の主体をなすCP
Uは互いに孤立しており、通信等による連係動作を行わ
ない電気的構成となっている。他方、特開平10−85
421号では、持ち点制御に関する部分を除いた主要な
制御対象部、すなわち、遊技球の始動入賞検出、当選の
可否、可変表示装置の制御及び役物作動制御が実質的に
1つの制御部によって担われている。そして、これらの
いずれの遊技機にも共通しているのは、電源遮断時の遊
技情報のバックアップ処理が、制御部に対する通常の割
込処理にて行われている点である。これらの遊技機で
は、上記のように制御部が1つ(あるいは実質的に1
つ)しかないか、あるいは2以上の制御部があっても互
いに孤立した構成となっており、複数の割込処理の競合
が比較的生じにくいとの判断でこのような措置が取られ
ているものと思料される。
【0005】しかしながら、近年では遊技機の構造はま
すます複雑化し、制御部も通信により連係動作する複数
のCPUにて構成されるケースが多くなってきている。
また、CPUも周辺にも多数のICやLSIが制御補助
回路として設けられる。このような遊技機構造では、1
つの制御部に対し、制御補助回路あるいは他の制御部か
らの割込処理要求が競合する状況が非常に起こりやすく
なる。その結果、電源遮断時等において、個々の制御部
での遊技情報のバックアップ処理を通常の割込処理によ
り行っていると、例えばバックアップ処理の割込要求を
行ったときに既に別の割込処理が実行中であった場合に
は、その割込処理が終了するまで待たされることとな
る。また、バックアップ処理中に優先度の高い別の割込
要求が入った場合には、バックアップ処理が強制中断さ
れ、ここでもその割込処理が終了するまで待たされるこ
ととなる。その結果、実際に電源遮断が発生してからバ
ックアップ処理が完了するまでに長時間を要することと
なり、補助電源の作動期間中に処理が終了しなかった場
合には、遊技情報のバックアップに失敗する可能性があ
る。
【0006】また、遊技機に関わる技術者を大いに悩ま
せている別の問題として、次のようなものがある。すな
わち、新機種の遊技機を開発・製品化し、これを販売し
ようとする際に、当該の機種は第三者検査機関の検定に
合格したものでなければならないという行政上の要請が
ある。このような検定制度は、主として不正行為や、射
幸性の行き過ぎ等を防止する目的で定められたものであ
るが、遊技を介して多額の金銭が実質的に動くことにな
るので、その検定内容は厳格を極めるものとなってい
る。特に制御部の構成に関して第三者検査機関側が忌避
しているのは、制御部のデータ処理動作に直結する新た
な機能追加により、その基本作動にいわゆるブラックボ
ックス部分を生ずることであり、例えば上記のようなバ
ックアップ機能を追加することは、バックアップデータ
の読み書きに伴うデータ信号系統の複雑化を生ずるの
で、ほとんど認められていなかったのである。また、仮
に認められることがあったとしても、検定内容が複雑と
なる結果、検定合格までに長時間を要し、新機種の実用
化に遅れを来たすことにも留意すべきである。
【0007】さらに、別の問題として、遊技機の電源遮
断は、停電等の不測の状況に限らず、特に遊技者が不利
益を被る恐れも無く、ひいてはデータバックアップが必
ずしも必要とされない状況においても発生することがあ
る。具体的には、第三者検査機関での遊技機の検査終了
後や、工場出荷時の検査終了後、あるいはパチンコホー
ルにおける遊技機設置時のテスト終了後等において、電
源コネクタの引抜き等により、意図的かつ強制的に電源
遮断して遊技機動作を終了させた場合などである。この
ような場合、遊技機の制御部には、その電源遮断が停電
によるものか意図的なものであるかを識別することはで
きないから、上記のようないわば「平常時の強制電源遮
断」においても、データバックアップ機能が無条件に作
動してしまうことがある。このような状況下でバックア
ップされたデータは、検査等の終了後においては全く不
要のものであるばかりか、遊技機に再度電源を投入して
再起動する場合の誤作動等の原因にもなりかねない。
【0008】なお、バックアップ機能を備えた遊技機の
中には、前述の通り遊技情報を一定時間だけ消滅しない
ように保護し、その時間が経過後にはデータ消去する機
能を備えたものも提案されている。しかしながら、この
場合は、データ消去を作為的に行おうとする場合、特別
の装置も存在しないことから、データバックアップの対
象となる制御基板から、バックアップ電源部から伸びる
配線コネクタを引き抜いて、記憶・保護されているバッ
クアップデータが消滅するまで一定時間待った後、再び
配線コネクタを基板に接続しなおして電源供給を再開す
る方法が取られていた。しかし、この方式は、単純作業
であるとはいえ、データ消去に一定の無駄な待ち時間が
発生するので能率的とはいえない。また、ある程度長時
間の停電が発生しても確実にデータバックアップができ
るよう、自動データ消去機能を特に設けたくないことも
ありうる。この場合は、不要なバックアップデータの消
去が本質的に不能となり、前記した問題の発生が避けが
たくなる。
【0009】本発明は、プログラム暴走時に誤ったバッ
クアップ動作を起こしにくく、ひいては停電等の異常検
出時にのみ確実に、遊技情報のバックアップ動作を行わ
せることができる遊技機の提供を第一の課題とする。ま
た、多数の制御部を連係動作させる場合においても、異
常検出時のバックアップ動作を迅速かつ確実に完了させ
ることができ、しかも各制御部間の信号の流れを単純化
することにより、遊技情報のバックアップ機能を追加し
ても、第三者検査機関による検定内容の大幅な複雑化を
招くことがなく、ひいては検定合格を早期に勝ち取るこ
とができる遊技機の提供を第二の課題とする。さらに、
検査等の終了後において意図的に電源遮断した場合な
ど、本質的にデータバックアップが要求されない状況等
において、不可避的にバックアップされた不要なデータ
を簡易に初期化することが可能であり、ひいては製造出
荷時等におけるデータ消去作業を能率的に行うことがで
きる遊技機の提供を第三の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
遊技機の第一の構成は、上記の第一の課題を解決するた
めに、遊技機に特定の異常が発生したか否かを検出する
異常検出手段と、異常検出手段による検出結果を受けて
異常確定情報を生成する異常確定情報生成手段と、その
異常確定情報を記憶する異常確定情報記憶手段と、遊技
に伴い発生した遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段
と、異常確定情報記憶手段への異常確定情報の記憶動作
に対応して、異常発生時に遊技情報記憶手段に記憶され
ている遊技情報の喪失阻止処理を行うバックアップ実行
制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】なお、本明細書において特定の異常とは、
例えば停電やその他の要因による電源遮断による遊技機
の電源電圧が低下する異常であり、この場合、異常検出
手段は、特定の異常として、停電等による電源電圧の低
下を検出するものとされる(請求項3)。
【0012】上記の構成においては、異常検出出力(信
号)を直接の起動指令とする形で、遊技情報のバックア
ップ処理を無条件に開始させるのではなく、異常が検出
された場合は、その検出結果に対応して異常確定情報を
生成し、これを異常確定情報記憶手段に記憶させる(例
えば書き込む)。そして、その異常確定情報の記憶に対
応させる形にて、異常発生時の遊技状態を反映した遊技
情報を、予め定められたバックアップ記憶手段に記憶・
保持させるバックアップ記憶制御を行う。これによれ
ば、電源遮断等の本来の異常発生時には、異常検出出力
発生に伴い異常確定情報の記憶が行われるのに対し、プ
ログラム暴走等の際には異常検出出力は発生しないの
で、異常確定情報の記憶がなされない。従って、異常か
ら復帰した際には、この異常確定情報を目印とすること
で、予め定められた特定の異常が発生した場合にのみ、
遊技情報の回復処理を正しく実行させることができ、ひ
いては復帰後の遊技機の正常な動作を保証することがで
きる。
【0013】また、本発明の遊技機の第二の構成は、上
記の第一の課題を解決するために、遊技機に特定の異常
が発生したか否かを検出する異常検出手段と、異常検出
手段による検出結果を受けて異常確定情報を生成する異
常確定情報生成手段と、その異常確定情報を記憶する異
常確定情報記憶手段と、遊技機の遊技動作を司るために
1又は複数設けられた制御部の少なくとも1つとして定
められたバックアップ実行制御部であって、異常検出手
段による異常検出を受けて、異常発生を表す内容の異常
確定情報を異常確定情報記憶手段に記憶させる異常確定
情報記憶制御手段と、異常確定情報記憶手段への異常確
定情報の記憶動作に対応して、異常発生時の遊技状態を
反映した遊技情報を、予め定められたバックアップ記憶
手段にバックアップ情報として記憶・保持させるバック
アップ記憶制御手段と、異常確定情報記憶手段に記憶さ
れた異常確定情報を読み出し、その情報内容が異常検出
を意味するものであった場合に、バックアップ記憶手段
に記憶されているバックアップ情報に基づいて、異常発
生時においてバックアップ実行制御部のワークメモリに
存在していた遊技情報を少なくとも部分的に回復させる
記憶回復手段とを有するバックアップ実行制御部と、を
備えたことを特徴とする。
【0014】上記の構成においては、異常検出出力(信
号)を直接の起動指令とする形で、遊技情報のバックア
ップ処理を無条件に開始させるのではなく、異常が検出
された場合は、その検出結果に対応して異常確定情報を
生成し、これを異常確定情報記憶手段に記憶させる(例
えば書き込む)。そして、その異常確定情報の記憶に対
応させる形にて、異常発生時の遊技状態を反映した遊技
情報を、予め定められたバックアップ記憶手段に記憶・
保持させるバックアップ記憶制御を行う。
【0015】これによれば、電源遮断等の本来の異常発
生時には、異常検出出力発生に伴い異常確定情報の記憶
が行われるのに対し、プログラム暴走等の際には異常検
出出力は発生しないので、異常確定情報の記憶がなされ
ない。例えば、目的としない異常(すなわち、特定でな
い異常:例えばプログラム暴走等によるリセット状態)
により、コンピュータのCPUがプログラム暴走等によ
り誤ってバックアップ動作を行ってしまっても、この場
合は異常確定情報が残らないので、異常復帰時に壊れた
情報等が遊技情報として誤って復元されてしまう不具合
が生じなくなる。その結果、復帰後の遊技機の正常な動
作を保証することができる。
【0016】なお、本明細書において「遊技情報の回復
処理」とは、以下の2つの態様を少なくとも包含する。 バックアップ記憶手段として定められた記憶エリアに
退避させる形でバックアップされた遊技情報を、復帰後
において、定められたメモリエリアにコピーする形で復
元する。この態様では、バックアップ記憶手段のメモリ
エリアと、復帰後にその遊技情報を用いて処理を再開す
る際のワークメモリエリアとが、互いに異なっている場
合がある。 異常発生時に遊技情報が書き込まれているワークメモ
リエリアの記憶状態を、補助電源等の使用によりそのま
ま保持させ、復帰後はその保持された遊技情報により、
引き続き同じワークメモリエリア内にて再開させる。こ
の場合、バックアップ記憶手段の実体をなすメモリエリ
アは、ワークメモリエリアと実質的に同じということに
なる。
【0017】上記本発明の遊技機は、異常確定情報を異
常確定情報記憶手段に書き込む処理ルーチンを、バック
アップ実行制御部のCPUが異常検出に基づく割込信号
を受けて実行する割込処理ルーチンとし、該CPUは、
バックアップ処理ルーチンの割込要求を受けることによ
り、そのとき実行しているプログラムルーチンを所定時
間経過後にリセットした後、バックアップ処理ルーチン
を起動するように構成できる。この方式によれば、実行
しているプログラムルーチンをあるステップまで実行し
た状態でリセットし、その後、異常確定情報の記憶を行
うので、CPUも誤作動や暴走等が発生しにくい。
【0018】他方、異常確定情報を異常確定情報記憶手
段に書き込む処理ルーチンは、バックアップ実行制御部
のCPUが、異常検出に基づく割込信号を受けて実行す
る割込処理ルーチンであり、かつ、該割込処理ルーチン
は、バックアップ実行制御部に対する他の割込処理ルー
チンに対して優先的に実行されるものとして構成するこ
ともできる。これによれば、異常発生時に直ちに異常確
定情報を書き込む割込処理ルーチンが実行され、遊技情
報のバックアップ処理に進んでいくことができるので、
停電等による電源電圧低下など、異常発生に対する備え
を即座に整えることができる。また、異常発生に対する
バックアップ処理に対し、時間的な余裕をもって対処す
ることが可能となる。なお、割込処理ルーチンは、予め
定められた割込要求端子において割込信号を受けること
により、プログラムによる無効化が不能な割込処理の形
で実行されるものとすれば、上記の効果がさらに高めら
れる。
【0019】また、異常確定情報を異常確定情報記憶手
段に書き込む処理ルーチンは、バックアップ実行制御部
のCPUが該CPUに接続された別体の入出力回路に予
め定められたタイミングにて自発的にアクセスし、その
アクセス時において入出力回路への異常検出の入力を確
認した場合に実行されるサブルーチンとすることができ
る。この方式では、割込処理を用いないため、CPUの
誤作動や暴走等が一層発生しにくい。
【0020】次に、本発明の遊技機の第三の構成は、上
記の第二の課題を解決するために、遊技機に設けられる
以下の制御部、すなわち、遊技球の入賞検知処理と、特
定の入賞検知に基づいて、予め定められた有利な遊技状
態が得られる当選状態と、該有利な遊技状態が得られな
い非当選状態との間で当否の抽選・判定を行う当否判定
処理とを少なくとも自ら司るとともに、自身は送信側制
御部と機能し、協働して遊技機全体の動作制御を司る受
信側制御部に対し制御指令情報を送信する主制御部と、
送信側制御部からの一方向通信のみが可能となるように
送信側制御部と結ばれており、受信側制御部の1つをな
すとともに、制御指令情報として役物動作指令情報と賞
球排出指令情報とを受けることにより、遊技盤に設けら
れた所定の役物の動作と賞球排出動作との制御を少なく
とも行う枠制御部と、送信側制御部からの一方向通信の
みが可能となるように送信側制御部と結ばれており、受
信側制御部の1つをなすとともに、制御指令情報として
画像制御指令情報を受けることにより、遊技盤に設けら
れた可変表示装置に対し、複数の図柄を変動・確定表示
させる表示制御を少なくとも行う表示制御部と、の少な
くとも1つとして定められるバックアップ実行制御部
と、遊技機に異常が発生したか否かを検出する異常検出
手段と、異常検出に伴い、異常発生時の遊技状態を反映
した遊技情報として、バックアップ実行制御部のワーク
メモリに残留している制御指令情報又はこれに基づいて
生成される制御情報を、予め定められたバックアップ記
憶手段にバックアップ情報として記憶・保持させるバッ
クアップ記憶制御手段とを備え、バックアップ実行制御
部は、バックアップ記憶手段に記憶されているバックア
ップ情報に基づいて、異常発生時においてバックアップ
実行制御部のワークメモリに存在していた遊技情報を少
なくとも部分的に回復させる記憶回復手段を備え、バッ
クアップ実行制御部のワークメモリに遊技情報を記憶・
保持させるために、バックアップ記憶制御手段が実行す
るバックアップ処理ルーチンは、バックアップ実行制御
部のCPUが、異常検出に基づく割込信号を受けて実行
する割込処理ルーチンであり、かつ、該割込処理ルーチ
ンは、バックアップ実行制御部に対する他の割込処理ル
ーチンに対して優先的に実行されることを特徴とする。
【0021】上記構成では、遊技機の制御部を、送信側
制御部である主制御部と、該主制御部側からの一方向通
信により結ばれる受信側制御部としての枠制御部及び表
示制御との少なくとも3つに分散させ、賞球払出と役物
の制御を枠制御部に、また、可変表示装置の表示制御を
表示制御部に専念させるとともに、上記の3つの制御部
の少なくともいずれかをバックアップ実行制御部として
実行される、遊技情報のバックアップ処理を、バックア
ップ実行制御部に対する他の割込処理に対して優先的に
実行される割込処理の形で実行させるようにした。
【0022】これによれば、主制御部からの制御指令が
一方向に限られた形で流れる構成となるので、複雑な遊
技機全体の制御を迅速に行わせることができ、検査等も
行いやすくなるとともに、遊技情報のバックアップ処理
を優先的な割込処理の形で実行させることにより、上記
の一方向制御指令伝送形態と相俟って、以下のような特
有の効果を生み出す。まず、主制御部は、少なくとも受
信側制御部からの割込指令等は全く受けないので、これ
をバックアップ実行制御部とすれば、上記バックアップ
処理を割込処理により実行する場合に、競合する割込処
理の影響を本来的に受けにくい。従って、そのバックア
ップ処理に係る割込処理をさらに優先化すれば、停電等
の異常発生時に一層迅速かつ確実な対応が可能となり、
ひいては遊技情報の喪失をより確実に阻止することがで
きる。一方、受信側制御部では、主制御部からの割込指
令等を受けやすい環境に置かれるから、通常の割込処理
では、前述した通り、先の割込処理が終了するまで待た
されたり、別の割込処理によりバックアップ処理が強制
中断されてバックアップ処理の完了が遅れ、例えば停電
時等では遊技情報のバックアップに失敗する等の不具合
が生じやすくなる。しかし、上記のようにバックアップ
処理に係る割込処理を優先化することで、処理系統が混
雑しやすい受信側制御部においてもバックアップ処理完
了を早めることができ、ひいてはバックアップ失敗(遊
技情報の喪失)といった不具合を極めて効果的に回避す
ることができる。この場合、請求項8のように、割込処
理ルーチンは、予め定められた割込要求端子において割
込信号を受けることにより、プログラムによる無効化が
不能な割込処理の形で実行されるものとすれば、上記の
効果が一層高められる。
【0023】また、本発明の遊技機の第四の構成は、複
数の画像表示態様のうちのいずれかを選択的に行う画像
表示手段と、各画像表示態様の表示制御内容を記述した
複数の表示制御プログラムモジュールを、画像表示態様
を特定するための態様コマンドと対応付けた形で記憶す
る表示制御プログラムモジュール記憶手段と、遊技機に
設けられる以下の制御部、すなわち、遊技状態に応じて
画像表示手段に行わせるべき表示態様を決定する表示態
様決定手段と、その決定された表示態様に対応する態様
コマンドを外部に送信するコマンド送信手段とを有する
送信側制御部と、コマンド送信手段からの態様コマンド
を受信するコマンド受信手段と、そのコマンド受信手段
が受信した態様コマンドに対応する表示制御プログラム
モジュールを、表示制御プログラムモジュール記憶手段
から読み出して、そのプログラムが記述する表示態様を
画像表示手段に行わせる画像表示制御手段とを有する受
信側制御部と、の少なくとも1つとして定められるバッ
クアップ実行制御部と、遊技機に異常が発生したか否か
を検出する異常検出手段と、異常検出に伴い、異常発生
時の画像表示手段における表示態様を記述する遊技情報
としてバックアップ実行制御部のワークメモリに残留し
ている未処理の態様コマンドを、バックアップ記憶手段
にバックアップ情報として記憶・保持させるバックアッ
プ記憶制御手段と、バックアップ記憶手段に記憶されて
いるバックアップ情報に基づいて、異常発生時において
バックアップ実行制御部のワークメモリに存在していた
遊技情報を少なくとも部分的に回復させる記憶回復手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0024】上記第四の構成の遊技機においては、画像
表示態様毎の表示制御内容を記述した処理プログラムが
モジュール化され、送信側制御部(例えば主制御部)側
から受信側制御部へは、そのプログラムモジュールを特
定する態様コマンドのみが送信される。そして、そのプ
ログラムモジュールを起動して画像表示制御を行う処理
の要部は、実質的に受信側制御部が担う形となる。これ
により、以下のような作用・効果が達成される。 画像表示処理における送信側制御部の役割は態様コマ
ンドを受信側制御部へ送信することだけなので、送信側
制御部側での処理内容が大幅に単純化され、プログラミ
ングやそのデバッグ作業等に要する時間を大幅に短縮で
きる。また、エラー等の発生確率も小さくなる。
【0025】送信側制御部の処理負担が軽減されるの
で、例えばこれを8ビットマイクロプロセッサ等で構成
しても余力を生じ、図柄の制御態様を多様化することが
できる。これにより、表示により興趣を盛り上げること
ができる。なお、受信側制御部においては画像表示処理
の分だけ負担は増大するが、受信側制御部を表示制御に
専念させ、他の処理をなるべく担わせない形で使用すれ
ば問題は生じない。むしろ、従来の構成では、送信側制
御部に相当する主制御部側の画像処理負担が大きい分、
受信側制御部に相当する副制御部の処理負担が軽すぎ、
結果的に2つの制御部からなるハードウェア資源が必ず
しも有効活用されていなかったともいえる。 異常発生時においてバックアップ記憶領域に記憶・保
持されるのが、情報量の多い画像データそのものではな
く、主として画像表示態様毎の表示制御内容を記述した
プログラムモジュールを特定する態様コマンドであるか
ら、バックアップ記憶領域のために確保すべきメモリ容
量が大幅に削減され、ひいては画像処理のバックアップ
機能付加に際しての価格上昇を抑制することができる。
【0026】送信側制御部が主制御部となる場合、主
制御部側の処理内容を単純化することで、第三者検査機
関へ提出すべき検定申請書類の作成量を低減することが
できる。また第三者検査機関による検査の容易化を図っ
て、新機種の検定合格を短期間で勝ち取ることができ、
ひいてはその実用化促進にも寄与する。
【0027】上記遊技機態様においては、画像表示手段
に行わせるべき表示態様を、いくつかの要素表示動作の
組み合わせにて表される上位表示動作として把握したと
きの、各要素表示動作の内容を記述する要素表示プログ
ラムモジュール(要素モジュール)を、各要素モジュー
ル(ひいては要素表示動作)を特定する要素コマンドと
対応付けた形で表示制御プログラムモジュール記憶手段
に記憶しておくことができる。この場合、表示態様決定
手段は、画像表示手段に行わせるべき表示態様を上位表
示動作の形で決定し、コマンド送信手段は、その上位表
示動作を構成する複数の要素表示動作の要素コマンド
を、受信側制御部に向けて一括して又は定められた個数
単位で逐次的に送信するものとすることができる。この
構成によれば、上位表示動作を要素表示動作に分解し、
各要素表示動作を記述するプログラムを要素モジュール
の形で用意しておくことで、複雑な画像表示態様も要素
コマンドの組み合わせにより簡単に実現することができ
る。
【0028】上位表示動作は、例えば時系列的な実行順
序が定められた複数の要素表示動作(順次実行型要素表
示動作群)を含むものとすることができ、コマンド送信
手段は、その順次実行型要素表示動作群中の各要素表示
動作を個別に特定する要素コマンドを、それら要素表示
動作の実行順序が特定可能な形で受信側制御部に送信す
るものとすることができる。例えば、キャラクタや変動
する特別図柄などの複雑な動画像の動きを、いくつかの
要素表示動作の組み合わせからなる上位表示動作として
把握することで、対応する要素コマンドの組み合わせ
と、その実行順序とを特定することにより簡単に実現す
ることができる。実行順序を特定する方式としては、要
素コマンドを受信側制御部に向けて実行順に逐次転送
し、受信側制御部側において、要素コマンドを受けた順
に対応する要素モジュールを起動させる方式がある。ま
た、要素コマンドを実行順に配列しておき(あるいは別
のデータにより実行順序を指定しておき)、複数の要素
コマンドのデータを受信側制御部にブロック転送するよ
うにしてもよい。受信側制御部では、例えば実行順に配
列した要素コマンドのデータブロックを実行先頭側から
逐次読み出して、対応する要素モジュールを順次起動さ
せる。
【0029】コマンド送信手段は、順次実行型要素表示
動作群中の各要素表示動作を個別に特定する要素コマン
ドを、個々の要素表示動作の実行タイミングを反映した
タイミングにて、受信側制御部に順次送信するものとす
ることができる。この場合、受信側制御部において、コ
マンド受信手段による要素コマンドの受信タイミングを
反映したタイミングにて画像表示制御手段が対応する表
示制御プログラムモジュールを順次起動するようにして
おけば、要素コマンドの送信タイミングに応じて、要素
モジュールの起動タイミングすなわち要素表示動作の実
行タイミングを自由に調整・設定できる。
【0030】上記本発明の遊技機は、1つの表示装置の
表示画面上に、それぞれ画像表示手段として機能する複
数の表示領域を形成し、それら表示領域に対し互いに異
なる画像を表示させるために、表示制御プログラムモジ
ュール記憶手段には、各表示領域毎の複数の画像表示態
様をそれぞれ記述する表示制御プログラムモジュール
が、表示領域と表示態様とをそれぞれ特定する態様コマ
ンドと対応付けた形で記憶されており、送信側制御部に
おいて、表示態様決定手段は遊技状態に応じて各表示領
域毎の表示態様を決定し、また、コマンド送信手段はそ
の決定された各表示領域毎の表示態様に対応する態様コ
マンドを受信側制御部に向けて送信する一方、受信側制
御部において画像表示制御手段は、コマンド受信手段が
受信する各表示領域の態様コマンドに対応する表示制御
プログラムモジュールを読み出し、それらプログラムモ
ジュールが記述する表示態様にて各画像が、それぞれ表
示画面上の所定の表示領域に表れるよう合成して表示す
るものとして構成できる。
【0031】これにより、同一画面上に複数の表示領域
を形成し、各々異なる態様の画像を表示させる場合にお
いて、送信側制御部側の処理を、各表示領域毎の態様コ
マンドから受信側制御部に送信する形に簡略化すること
ができる。具体的には、表示領域として、各々複数の特
別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した
後、それら複数の図柄のうちの1つを確定表示する複数
の特別図柄表示領域と、それら特別図柄表示領域に表示
される特別図柄の背景画像を表示する背景画像表示領域
とを設定することができる。
【0032】次に、表示制御プログラムモジュールは、
定められた表示態様にて画像(例えば動画像)を表示す
る際の、各フレームにて使用する画像種別を特定する画
像種別特定データと、同じくフレーム毎の画像表示位置
を特定する表示位置データとを少なくとも含む画像制御
データを、フレームの表示順序に従い逐次的に出力する
処理を司るものとすることができる。この場合、受信側
制御部は、態様コマンドを受信するコマンドインターフ
ェース部と、そのコマンドインターフェース部からの態
様コマンドが指定する表示制御プログラムモジュールを
起動・実行することにより、画像制御データをフレーム
順に逐次的に出力する処理を行う受信側CPUと、その
受信側CPUからの画像制御データを受信し、その画像
種別特定データが特定する画像データを画像データ記憶
部から読み出して、その画像データに基づき表示すべき
画像の画像信号を生成するとともに、表示位置データが
指定する位置に画像が表示されるように、その画像信号
を出力する画像処理LSI部と、画像信号を受けて画像
を表示装置の画面上に表示させる表示インターフェース
部とを備えるものとして構成できる。受信側CPUの処
理を、態様コマンドの受信と、対応する表示制御プログ
ラムモジュールの実行に伴う画像制御データの出力まで
とすることで、該受信側CPUとして8ビット程度の安
価な汎用マイクロプロセッサを採用しても、その処理能
力で十分にカバーできるようになり、これを画像処理L
SIと組み合わせることで受信側制御部を安価に構成す
ることができる。ただし、受信側CPUとしてより高性
能のものを使用できる場合には、上記画像処理LSIの
機能を受信側CPUに統合し、画像処理LSI部を省略
することも可能である。
【0033】例えば、画像表示手段としてカラー表示装
置を使用して、カラー画像を表示させるように構成する
ことができる。また、カラー画像データはデータサイズ
が非常に大きくなるので、圧縮画像データを使用し、こ
れをその都度展開して使用する方式とすることができ
る。この場合、画像処理LSIとしては、これに付随す
る圧縮画像データを専用ROMから読み出して展開用R
AM上にて展開し、その展開後の画像データに基づいて
各画素のRGB信号(あるいは、これと等価なコンポジ
ット信号)を出力するものを採用できる。そのような画
像処理LSIの市販品としては、例えばローム社のMP
AD501を使用できる。
【0034】受信側CPUは、態様コマンドの受信に伴
う表示制御プログラムモジュールの起動処理と、画像処
理LSI部への画像制御データの転送処理とを、前者は
送信側制御部からの第一割込信号を受けることにより、
後者は画像処理LSI部からの第二割込信号を受けるこ
とにより、それぞれ割込処理により実行するものとする
ことができる。この場合、第一割込信号と第二割込信号
とが競合した場合に、第一割込信号による処理が優先さ
れるようこれを調停する割込調停回路を、画像処理LS
I部とは別体に設けることができる。
【0035】このような割込調停回路を設けることの意
義は例えば以下の通りである。すなわち、一般の画像処
理LSI部はCPU部へ割込要求を出し、これを受けた
CPU部からのアクセス信号を受けて動作するケースが
ほとんどである。ここで、例えば送信側制御部とこれに
従属して作動する受信側制御部との2つのCPUがあっ
て、送信側制御部からの指令を受けた受信側制御部が画
像処理LSI部にアクセスする状況を考えると、画像処
理LSI部は自身の動作継続に必要な画像制御データの
転送を促すために、受信側制御部に割込要求を出し、他
方では新たな画像表示態様の処理を指令するために送信
側制御部が受信側制御部へ割込要求を出す。本発明で
は、態様コマンドを受信側制御部に送信するために割込
要求が出されるわけである。その結果、受信側制御部に
は画像処理LSI部からの割込要求と送信側制御部から
の割込要求とが競合するケースが生ずる。この場合、送
信側制御部からの割込要求が無視されると、上位の画像
表示処理を司る態様コマンドの受信が途切れ、画像表示
手段が不自然な動作をして興趣をそがれる恐れが生ず
る。従って、送信側制御部からの割込要求を、画像処理
LSI部からの割込要求に優先させるために調停が必要
となる。
【0036】一般の画像処理LSI部には、上記のよう
な状況を想定して、割込処理のための調停回路が組み込
まれていることがある。この場合、送信側制御部から受
信側制御部へ出される割込要求信号が画像処理LSI部
に組込みの割込調停回路へも分配されるようにしてお
く。そして、割込調停回路はこれを受けて、受信側制御
部での送信側制御部からの指令による割込処理が終了す
るまで、画像処理LSI部側からの受信側制御部への割
込要求を一時待機させるのである。
【0037】ところで、前記した遊技機の検定において
は、不正防止を未然に防ぐ等の目的で、遊技機の電気回
路基板は外部からの作動をなるべく追跡しやすくするた
めに、ICやLSIなどの集積回路類は機能が完全に明
確化されたものの使用が義務づけられている。しかしな
がら、上記のような方式は、画像処理LSIの内部に組
み込まれた割込調停回路が一種のブラックボックスとな
り、回路基板に不正改良等が行われた場合に、その発見
が困難になるほか、上記した検定に不合格となって新機
種の実用化に遅れを来たしたりする問題を生じうる。そ
こで、受信側制御部に送信側制御部からの第一割込信号
と画像処理LSI部からの第二割込信号とが競合した場
合に、第一割込信号による処理が優先されるようこれを
調停する割込調停回路を、画像処理LSI部とは別体に
設けることで、上記のごとき割込調停回路のブラックボ
ックス化を回避することができるようになる。この場
合、画像処理LSI部に割込調停回路が設けられている
ものを使用するのであれば、その割込調停回路は敢えて
使用せず、別途外付けの割込調停回路を設ける形とす
る。
【0038】次に、本発明の遊技機は、送信側制御部
が、遊技機の電源投入を検出することにより、態様コマ
ンドとして初期画面表示コマンドを受信側制御部に送信
し、受信側制御部が、この初期画面表示コマンドを受け
て初期画面表示プログラムモジュールを起動して、画像
表示手段に初期画面表示を行わせるものとして構成でき
る。例えば送信側制御部が主制御部である場合、該送信
側制御部は遊技機起動時に、遊技機各部の初期化のため
に相当量の処理をこなさなければならないが、上記構成
により初期画面表示のための処理負担が軽減されるの
で、例えば初期化失敗等のトラブルを生じにくくするこ
とができる。
【0039】また、送信側制御部は、遊技機においてエ
ラーが発生した場合に、態様コマンドとしてエラー画面
表示コマンドを受信側制御部に送信し、受信側制御部
は、このエラー画面表示コマンドを受けてエラー画面表
示プログラムモジュールを起動し、画像表示手段にエラ
ー画面表示を行わせるようにすることができる。画像表
示手段が、複数の特別図柄を所定の方向に次々と変動さ
せながら表示した後、それら複数の図柄のうちの1つを
確定表示する可変表示部として構成されている場合、受
信側制御部は、可変表示部における図柄変動の確定後に
エラー画面をその可変表示部に表示させるものとして構
成できる。
【0040】例えば、前記したように、可変表示部とし
ての3つの特別図柄の変動表示領域を液晶表示装置等の
1つの画面上に形成する場合、それら変動表示領域をク
リアして前記画面上にエラー画面を表示することができ
る(前記した初期画面も同様に表示できる)。ここで、
特別図柄の変動表示中に遊技機にエラーが発生した場
合、直ちに画面をクリアしてエラー画面を表示してしま
うと、遊技者が「あれは当りかも知れなかったのに」と
強い不信感を抱いてしまう可能性がある。そこで、上記
のように、可変表示部における図柄変動が終了後にエラ
ー画面を表示させるようにすれば、遊技者は変動表示の
確定結果を見届けることができるので、そのような不信
感が排除され、より公正な遊技が可能となる。
【0041】具体的な方式としては、送信側制御部が、
可変表示部において特別図柄の変動が開始してから確定
するまでの一連の表示動作(これを、前記した上位表示
動作と見ることもできる)に必要な全ての態様コマンド
(例えば、前記要素コマンド)の送信が終了した後にエ
ラー画面表示コマンドを送信するようにすることができ
る。また、送信側制御部と受信側制御部のいずれかにお
いて、上記上位表示動作の開始に際して該表示動作の処
理時間をタイマーセットし、タイムアップした後に、エ
ラー画面表示の要素モジュールを起動させるようにして
もよい。
【0042】次に、本発明の遊技機の第五の構成は、第
三の課題を解決するために、遊技機に特定の異常が発生
したか否かを検出する異常検出手段と、遊技に伴い発生
した遊技情報を記憶する遊技情報記憶手段と、遊技機の
遊技動作を司るために1又は複数設けられた制御部の少
なくとも1つとして定められたバックアップ実行制御部
であって、異常検出に対応して、異常発生時の遊技状態
を反映した遊技情報を、予め定められたバックアップ記
憶手段にバックアップ情報として記憶・保持させるバッ
クアップ記憶制御手段と、異常発生時においてバックア
ップ実行制御部のワークメモリに存在していた遊技情報
を、バックアップ記憶手段に記憶されているバックアッ
プ情報に基づいて少なくとも部分的に回復させる回復処
理を行う記憶回復手段と記憶回復手段による回復処理を
行うか否かを選択する回復選択手段と、その回復選択手
段により、回復処理を行う選択がなされていた場合に記
憶回復手段に当該回復処理を行わせる記憶回復制御手段
とを有するバックアップ実行制御部と、を備えたことを
特徴とする。
【0043】上記の構成によると、回復選択手段によ
り、記憶回復手段による回復処理を行うか否かを選択す
ることが可能となる。そして、その回復選択手段によ
り、回復処理を行う選択がなされていた場合に、記憶回
復手段に回復処理を行わせるようにしたので、検査等の
終了後において意図的に電源遮断した場合など、本質的
にデータバックアップが要求されない状況等において
は、回復処理実行を選択しないようにすることができ
る。例えば、回復選択手段が、回復処理を行わない選択
を行った場合に、回復処理に代えてワークメモリの初期
化を行うワークメモリ初期化手段を設けておけば、不可
避的にバックアップされた不要なデータを簡易に初期化
することが可能となり、ひいては製造出荷時等における
データ消去作業を能率的に行うことができる。
【0044】上記第五の構成においては、異常確定手段
による検出結果を受けて異常確定情報を生成する異常確
定情報生成手段と、その異常確定情報を記憶する異常確
定情報記憶手段とを設けることができる。また、バック
アップ実行制御部は、異常検出手段による異常検出を受
けて、異常発生を表す内容の異常確定情報を異常確定情
報記憶手段に記憶させる異常確定情報記憶制御手段を備
えたものとし、バックアップ記憶制御手段は、異常確定
情報記憶手段への異常確定情報の記憶動作に対応して、
異常発生時の遊技状態を反映した遊技情報を、予め定め
られたバックアップ記憶手段にバックアップ情報として
記憶・保持させるものであり、さらに、記憶回復制御手
段は、異常確定情報記憶手段に記憶された異常確定情報
を読み出し、その情報内容が異常検出を意味するもので
あった場合に、回復処理を記憶回復手段に行わせるよう
に構成することができる。
【0045】この構成は、第五の構成に第二の構成を組
み合わせたものに相当するが、これにより、プログラム
暴走等によるバックアップ誤動作を回避できる第二の構
成の利点も合わせて達成することが可能となる。また、
異常確定情報の認識と回復選択の有無の認識との両方を
前提として、バックアップ情報に基づく回復処理を行う
か否かを決定するようにしているから、不要なバックア
ップ情報を用いた意図せざる回復処理が不可避的に発生
する確率を一層効果的に低減することが可能となる。
【0046】次に、上記の第五の構成の遊技機は、回復
選択手段による回復処理を行うか否かの選択と、その選
択に基づいた記憶回復手段による回復処理の実行とが、
異常検出後における遊技機の再起動に対応してなされる
ように構成することができる。このようにすれば、バッ
クアップ情報による回復処理をそもそも行うか否かの決
定と、行う場合はその回復処理の実行とが、遊技機の再
起動に伴い直ちになされるので、不要なバックアップ情
報を用いた意図せざる回復処理を迅速に阻止でき、再起
動後の遊技機の誤動作発生の確率を一層低減できる。ま
た、停電等の本来の異常発生時(すなわち、回復処理の
実行が選択される場合)には、遊技機再起動に伴いワー
クメモリへの遊技情報回復処理が速やかに実行されるの
で、回復された遊技情報による遊技動作への確実な復帰
が保証される。
【0047】回復選択手段は、回復処理を行うか否かの
選択設定を行う選択設定手段と、その選択設定状態に対
応した選択信号を発生する選択信号発生手段とを備えた
ものとして構成できる。選択設定に対応して、その選択
内容を識別するための選択信号が出力されるので、記憶
回復制御手段は、その選択信号の内容に基づいて記憶回
復手段に回復処理を行わせるか否かを確実かつ迅速に決
定することができる。具体的には、選択設定手段は手動
操作される1又は複数の選択スイッチを含むものとして
構成できる。選択信号発生手段は、その選択スイッチの
操作状態を反映した選択信号を発生させるものとされ
る。これによれば、スイッチによる手動操作で、回復処
理を行うか否かを簡単かつ直感的に選択することが可能
となる。
【0048】この場合、記憶回復制御手段は、遊技機の
再起動時又は再起動後の予め定められたタイミングにお
いて、選択スイッチが特定の操作状態となっていること
を示す選択信号を検出した場合に、初期化処理又は回復
処理を行うものとすることができる。例えば、選択スイ
ッチを操作しながら(例えば押しながら)遊技機を再起
動(例えば電源の再投入)を行うことにより、回復処理
あるいは不要なバックアップ情報の消去を行う前記の初
期化処理のいずれかを実行する方式を例示できる。この
方法によると、初期化処理又は回復処理のいずれを行う
かの選択を、遊技機起動動作と対応付けた簡便かつ覚え
やすい操作により行うことができる。
【0049】他方、記憶回復制御手段は、遊技機の再起
動後の所定時間内において、選択スイッチが特定の操作
状態となっていることを示す選択信号を検出した場合
に、初期化処理又は回復処理を行うものとすることがで
きる。この方法によると、遊技機の再起動後に選択スイ
ッチの操作のし忘れに気づいても、上記所定時間内に操
作を補完すれば初期化処理又は回復処理を問題なく行う
ことができる。
【0050】また、記憶回復制御手段は、遊技機の再起
動後において、選択スイッチが特定の操作状態に所定時
間以上継続的に保持されたことを示す選択信号を検出し
た場合に、初期化処理又は回復処理を行うものとして構
成することもできる。この方式によると、選択スイッチ
に誤って触れるなど、偶発的な操作状態が発生した場合
にも、その操作状態が上記所定時間だけ継続されなけれ
ば、初期化処理又は回復処理に移行することがないの
で、意図せざる処理が行なわれてしまう不具合を防止す
ることができる。
【0051】なお、選択スイッチが特定の操作状態とな
っている場合に行う処理は、初期化処理であっても回復
処理であってもいずれでもよいが、選択スイッチに外部
からの操作が何ら加えられていない状態も、1つの操作
状態であるとみるならば、この状態においては、初期化
処理がなされないように構成すること、望ましくは回復
がなされるように構成することが望ましい。つまり、特
に選択スイッチの操作を行なわずに再起動を行なった場
合には回復処理が自動的に行なわれるようにし、選択ス
イッチの特定の操作が行なわれた場合にのみ、初期化処
理が行なわれるようにするのである。バックアップ処理
は、停電等の不測の事態が発生したときに、遊技情報を
確実に保護する目的でなされるものであるから、遊技機
の再起動時における回復処理の実行に、何らかのスイッ
チ操作が要求される形になっていると、バックアップデ
ータが本来的に必要とされる状況においてスイッチ操作
のし忘れ等により、せっかくのバックアップデータが誤
って消去されてしまう不具合が発生しないとも限らな
い。しかしながら、上記のようにしておくと、このよう
な不具合に対する懸念は生じなくなる。
【0052】次に、選択信号発生手段は、選択スイッチ
になされる操作状態に応じて異なる選択信号を発生する
ものであり、それら互いに異なる複数種類の選択信号と
複数のバックアップ実行制御部との間に所定の対応関係
が定められており、検出される選択信号の種別に応じ
て、それに対応するバックアップ実行制御部においての
み回復処理及び初期化処理のいずれかが行われるように
することもできる。また、選択スイッチになされる操作
状態に応じて異なる選択信号を発生するものであり、検
出される選択信号の種別に応じて、初期化するデータの
種別を異ならせるようにすることもできる。例えば、回
復処理を行なう場合でも、停電等の異常が発生したとき
の遊技機の状況により、再起動後の遊技再開時に、必ず
しも全ての遊技情報が必要とならないことがある。この
ような場合、複数設けられたバックアップ実行制御部に
てそれぞれバックアップされるデータのうち、特に回復
処理が不要な制御部にてバックアップされたもの、ある
いは同じ制御部においてバックアップされた全てのデー
タのうち、回復処理が特に不要なものについては、選択
的に初期化できるようにしておくと便利である。上記の
構成では、選択スイッチになされる操作状態に応じて初
期化あるいは回復処理を行うべきバックアップ実行制御
部、あるいは初期化するデータの種別を簡単に選択する
ことができる。
【0053】なお、本発明の遊技機の第一〜第五の構成
は、その任意の2以上のものを適宜組み合わせて実施す
ることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるフィーバー機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造を図1
〜図5を参照して説明する。図1に示すパチンコ機1の
表面構造を説明すると、裏面にガラス板が嵌められたガ
ラス枠2が中枠3に開閉可能に軸着され施錠装置5によ
り開閉可能となっており、また、この中枠3が本体枠4
に開閉可能に軸着されている。中枠3の下方には、上皿
6及び下皿7が配置されている。なお、上皿6及び下皿
7には、それぞれに、パチンコ機1の内部から遊技球を
排出するための排出口6a,7aがそれぞれ開口してい
る。
【0055】上皿6には、例えば複数の長孔が形成され
たスピーカ面8が設けられており、その裏側には遊技状
態に応じた効果音を発生するスピーカ9が装着されてい
る。他方、下皿7の裏側には、上皿6から供給される遊
技球を遊技領域25(図2参照)に発射するための発射
装置ユニット117(図5参照)を操作する発射ハンド
ル11が設けられている。この発射ハンドル11には、
遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ
11aが装着されており、発射ハンドルの近傍には発射
停止を一時的に指令する発射停止スイッチ11bが配置
されている。
【0056】一方、ガラス枠2の上端部には、枠飾りラ
ンプ12,13,14,15が設けられ、これらに対応
して、枠飾りランプ基板16が設置されている。それら
の左側上方の中枠3には、賞球表示LED17及び賞球
表示LED基板18が、右側上方にはストップ表示LE
D19及びストップ表示LED基板20が設けられてい
る。スピーカ面8の左方裏側に音量スイッチ基板21が
設けられている。さらに、パチンコ機1の左側にプリペ
イドカードユニット22が装着されている。
【0057】次に、図2により遊技盤24の構造を説明
する。まず、遊技盤24の遊技領域25の中央部には、
大形の枠体でなるセンター役物26が設けられている。
このセンター役物26は、上部中央に普通図柄表示装置
27、その両側に左通過口入口28及び右通過口入口2
9、左右両側に左普通図柄作動ゲート30及び右普通図
柄作動ゲート31が設けられている。そのセンター役物
26の開口部には、画像表示手段としての液晶ディスプ
レイ(例えば、約10インチサイズのもの)等で構成さ
れた特別図柄表示装置33が設けられている。そして、
その特別図柄表示装置33の表示画面上には、左図柄表
示領域34、中図柄表示領域35及び右図柄表示領域3
6(特別図柄表示領域あるいは変動表示領域)が、横方
向に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成
されている(通常時)。
【0058】各表示領域34〜36は、それらの配置方
向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方
向が設定され、その向きに複数、本実施例では3個の図
柄を配列表示するとともに、その配列する複数の図柄を
当該図柄変動方向に沿って変動表示する。図40は、特
別図柄の例を示しており、「0」〜「9」の装飾数字
と、「浦島」、「乙姫」、「踊り子」、「亀」及び「玉
手箱」の計15種類の図柄が、図中矢印に示す順序でス
クロール表示されるようになっている。また、図43に
示すように、各表示領域34〜36の背景部分は背景画
像260の背景画像表示領域255となっている。
【0059】図2に戻り、センター役物26の左右下部
両側には、左通過口出口37及び右通過口出口38が設
けられ、他方、センター役物26の下方中央部には、条
件装置として動作するアタッカーとも呼ばれる大入賞装
置40が設けられている。この大入賞装置40は、その
上部中央に特別図柄表示装置33に対する始動入賞口で
ある第一種始動口(普通電動役物)41、その下側に特
定領域開閉シャッタ42、特定領域43、特定領域外領
域44、及び大入賞口45を備えている。また、その左
右には、左下入賞口46及び右下入賞口47が設けられ
る一方、大入賞装置40の上方左右には、左入賞口48
及び右入賞口49が設けられている。さらに、大入賞装
置40の下側領域には、アウト口50、アウト口飾り5
1及びバック球防止部材52が設けられている。他方、
遊技領域25を形成する外レール53、内レール54、
ファール球防止部材55及び返しゴム56も遊技盤24
に設けられている。
【0060】次に、図3に示す遊技盤24上に位置する
各種基板(LEDあるいはランプ用)につき説明する。
ここには、センター役物26の内部側に、特別図柄保留
表示LED57及び普通図柄保留表示LED58を備え
た普通図柄表示装置基板59と、表示枠左上ランプ60
を備えた表示枠左上ランプ基板61と、表示枠右上ラン
プ62を備えた表示枠右上ランプ基板63と、表示枠左
LED64を備えた表示枠左LED基板65と、表示枠
右LED66を備えた表示枠右LED基板67とが設け
られている。また、大入賞装置40の内部側には、左下
入賞口LED68を備えた左下入賞口LED基板69、
及び右下入賞口LED70を備えた右下入賞口LED基
板71も設けられている。さらに、左入賞口48の内部
側には、左入賞口LED72を備えた左入賞口LED基
板73が、右入賞口49の内部側には、右入賞口LED
74を備えた右入賞口LED基板75が設けられてい
る。
【0061】続いて、遊技盤24の裏側の球経路とスイ
ッチ等の配電について図4を参照して説明する。遊技盤
24の中央部には、センター役物取付用貫通設穴76
と、その左右下方に右入賞口取付用貫設穴77及び左入
賞口取付用貫設穴78が、その下側には大入賞口取付用
貫設穴79が各々設けられている。また、センター役物
26の裏側の左右には、右普通図柄作動ゲート通過検知
スイッチ80及び左普通図柄作動ゲート通過検知スイッ
チ81が設けられている。他方、大入賞装置40の裏側
の中央上部には第一種始動口(普通電動役物)ソレノイ
ド82が、その下側には第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ83が、大入賞装置40の裏側の左右
には大入賞口ソレノイド84及び特定領域開閉ソレノイ
ド85が、大入賞口ソレノイド84の右側には、カウン
ト検知スイッチ86が、さらに、特定領域開閉ソレノイ
ド85の左側には、カウント検知及び特定領域通過検知
スイッチ87が各々設けられている。一方、遊技盤24
の裏側の下方には、セーフ球集合樋88及びアウト球集
合樋89が設けられており、セーフ球集合樋88の下端
部に入賞球排出ソレノイド90、入賞球検知レバー91
及び入賞球検知スイッチ92が設けられている。なお、
これらのうちセーフ球集合樋88、アウト球集合樋89
等は、後述する機構盤102に形成あるいは装着されて
いる。
【0062】パチンコ機1の裏側構造を図5を参照して
説明する。まず、中枠3は本体枠4にヒンジ100によ
り開閉可能に支持されている。また、中枠3の裏面側に
は、遊技盤24が着脱可能に固定されている。そして、
中枠3には、ヒンジ101により機構盤102が着脱可
能に固定されている。このヒンジ101の上部左側に
は、タンク球切れ検知スイッチ103を備えた賞球タン
ク104及びタンクレール105が取り付けられてい
る。また、タンクレール105の右端に玉抜きレバー1
06が、その下流側に補給球切れ検知スイッチ107
が、さらに、その下流側に賞球払出装置108が設けら
れている。
【0063】続いて、賞球払出装置108の下流側には
振分け部109が設けられている。また、タンクレール
105の下側には、特別図柄表示装置33を格納した裏
蓋110が、裏蓋110の下側には、主制御部140
(内部に主基板が設けられている)がそれぞれ設けられ
ている。主制御部140の左側には、発射装置制御部5
13(内部に発射装置制御基板113(図6)が設けら
れている)が位置しており、この発射装置制御部513
には、タッチ感度調整つまみ114、球飛び強弱調整つ
まみ115が設けられている。また発射装置制御部51
3の近傍には発射制御集合中継部116が配置されてい
る。機構盤102の左下側には、発射装置ユニット11
7が、同じく右側には、枠状態表示器118を備えた枠
制御部150(内部に枠制御基板が設けられている)が
設けられている。枠状態表示器118は、補給球詰ま
り、下受け皿満タン、主電源電圧異常、発射停止、主基
板通信異常、賞球モータ異常などを、例えば、7セグメ
ントLEDを用いて表示するものである。
【0064】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス120、電源スイッチ121、電源ターミ
ナル基板122及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた外部接続端子基板423が設けられている。枠制御
部150(枠制御基板)からは接続ケーブル124が上
方に延び出し、電源ケーブル125を備えたプリペイド
カードユニット22に接続されている。また、機構盤1
02の下側には、下皿用球通路部材126が設けられて
いる。
【0065】次に、図6に示す本実施形態のパチンコ機
1の電子制御装置130を説明する。電子制御装置13
0は、主基板を備えた主制御部140と、枠制御基板を
備えた枠制御部150と、主制御部140と通信を行う
特別図柄制御部160とを含んで構成されている。主制
御部140は、CPU141(主CPU:表示態様決定
手段及びコマンド送信手段の主体をなす)、RAM14
2、ROM143(態様コマンド記憶手段、上位表示動
作プログラム記憶手段)及び入出力インターフェース1
44がバス145により相互に接続されたものであり、
そのCPU141は、ROM143に格納された制御プ
ログラム201により、RAM142をワークエリアと
してパチンコ機1の全体の作動を司る制御を行う。ま
た、主制御部140は、ROM143に記憶された当選
判定プログラム203により、CPU141が主体とな
って遊技当否判定手段を形成する。
【0066】また、ROM143には上位表示動作プロ
グラムモジュールとしての、特別図柄処理モジュール2
05が記憶されている。これら特別図柄処理モジュール
205は、それぞれ、遊技状態に応じて特別図柄表示装
置33に表示させる一連の動画表示パターンを、いくつ
かの要素表示動作の組み合わせにて表される上位表示動
作として把握したときの、各要素表示動作に対応する要
素コマンド(態様コマンド)を、各要素表示動作に係る
図柄あるいは画像の表示領域や実行順を反映した形で配
列したものである。また、その特別図柄処理モジュール
205が使用する要素コマンドのデータ(以下、コマン
ドデータという)207と、図48に示すように、各要
素コマンドに対応する要素表示動作の実行所要時間Tを
表すタイミングデータ209も、同様にROM143に
記憶されている。詳細については後述する。
【0067】次に、中継基板523には、タッチスイッ
チ11a、発射停止スイッチ11b、右普通図柄作動ゲ
ート通過検知スイッチ80、左普通図柄作動ゲート通過
検知スイッチ81、カウント検知スイッチ86、カウン
ト検知及び特定領域通過検知スイッチ87、ヴォリュー
ムスイッチ93、タンク球切れ検知スイッチ103及び
補給球切れ検知スイッチ107等が接続され、中継基板
523の出力端子は、入出力インターフェース144
(入出力回路)に接続されている。また、第一種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ83及び入賞球検知
スイッチ92も、入出力インターフェース144に接続
されている。なお、図6の中継基板523は、必ずしも
1つの基板にて構成されるとは限らず、例えばここで
は、パチンコ機1の各部に分散配置された各種中継基板
を1つのブロックにより統合して示している。
【0068】枠制御部150は、主制御部140と同様
の演算回路を含み構成され、制御主体であるCPU15
1と、その制御プログラムを格納したROM153、及
びCPU151による制御プログラムのワークメモリエ
リアを与えるRAM152とを備える。ここには、図示
しない入出力インターフェースを介して、枠飾りランプ
基板16、各種LED基板18,20,65,67,6
9,71,73,75、各種ランプ基板61,63、音
量スイッチ基板21、普通図柄表示装置基板59、各種
ソレノイド82,84,85、入賞球排出ソレノイド9
0、サウンドジェネレータ94、賞球払出装置108、
発射装置制御基板113等が接続されている。一方、主
制御部140の入出力インターフェース144には、電
源ターミナル基板122及び特別図柄制御部160が接
続されている。
【0069】主制御部140から枠制御部150へのデ
ータ伝送方式の概略は以下の通りである。まず、主制御
部140から枠制御部150へは、一方向形式でデータ
伝送が行われる。
【0070】賞球動作は以下の順序で行われる。まず、
主制御部140は、遊技球がカウント検知スイッチ8
6、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ87を
通過したら15個賞球回数を+1加算し、第一種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ83を通過したら6
個賞球回数を+1加算する。次いで、入賞球検知スイッ
チ92は、入賞球検知信号を主制御部140に送信す
る。そして、主制御部140は、入賞球検知スイッチ9
2からの入賞球検知信号を受け取ると、枠制御部150
に対して賞球個数データを送信する。
【0071】賞球は15個賞球回数が0でなければ15
個の賞球個数データが、6個賞球回数が0でなければ6
個の賞球個数データが送られる。それ以外の場合、例え
ば、左右下入賞口46、47や左右入賞口48、49で
遊技球の通過を検知した場合などにおいては、10個の
賞球個数データが送られる。賞球個数データの送信は、
入賞球検知信号がOFFされるまで繰り返される。そし
て、枠制御部150は、主制御部140からの賞球個数
データを受け取り、賞球払出装置108を作動させる。
また、枠制御部150は、入賞球排出ソレノイド90を
ON、OFF(入賞球1個を排出)させて入賞球検知信
号をOFFとする。
【0072】次に、図7は特別図柄制御部160の電気
的構成を示すものである。特別図柄制御部160は、C
PU161(受信側CPU、画像表示制御手段)、RA
M162、ROM163(表示制御プログラムモジュー
ル記憶手段)、コマンドインターフェース部164、画
像処理LSI部303、それらを相互に接続するバス1
66、画像処理LSI部303が使用するCG−ROM
/RAM部168、画像処理LSI部303からの出力
信号を受ける液晶インターフェース部(表示インターフ
ェース)307等から構成されている。
【0073】ROM163には、CPU161による画
像表示制御処理の全体の流れを司る上位制御プログラム
211と、前述の各コマンドデータに対応する要素モジ
ュール212とが格納されている。図10〜図13は、
コマンドデータ207と要素モジュール212との関係
の一例を示すものである。コマンドデータ207と要素
モジュール212とは、図43に示すように、左図柄表
示領域34における特別図柄250の表示態様、中図柄
表示領域35における特別図柄250の表示態様、右図
柄表示領域36における特別図柄250の表示態様、及
び背景画像260の表示態様のそれぞれについて用意さ
れている。図10〜12は、左図柄表示領域34(「8
0H+00H」を除く)、右図柄表示領域36及び中図
柄表示領域35の各表示態様に係るコマンドデータ20
7及び要素モジュール212の例を、図13は、背景画
像表示領域255(「AEH+01H〜03H」を除
く)の表示態様に係るコマンドデータ207及び要素モ
ジュール212の例をそれぞれ示している。
【0074】この実施例では、コマンドデータ207は
2バイトデータとして構成されており、上位2桁は表示
態様の大まかな種別(グループ)を特定するための分類
コマンド207aであり、下位2桁は、その種別に属す
る1つ1つの表示態様を特定するモジュール特定コマン
ド207bである。なお、互いに異なる表示領域に対し
て同一の分類コマンド207aは付与されないようにな
っており、結果として分類コマンド207aは、表示領
域の種別も特定するものとなっている。
【0075】以下、各コマンドデータ207に対応する
要素モジュール212の内容について説明する。各要素
モジュール212は、図7のROM163内において、
要素コマンドに対応する格納インデックスで特定される
エリア内に格納されている。例えば図10において、分
類コマンド207aが「A0H」であるコマンドデータ
207は、左図柄表示領域34における図柄の差替え表
示態様を指定するものであり、対応する要素モジュール
212は、図42に示すように、表示画面233内の予
め定められた位置に、現在の特別図柄250に代えて、
指定された特別図柄250を差し替え表示させる画像表
示処理内容を記述するものである。この場合、次の要素
モジュール212が起動されない限り、あるいは変動表
示中でない限り、その表示領域には差し替えられた特別
図柄250が継続表示されることとなる。
【0076】一方、分類コマンド207aが「A2H」
であるコマンドデータ207は、左図柄の変動表示態様
を指定するものであり、対応する要素モジュール212
は、図41に示すように、表示画面233内の定められ
た表示領域内において特別図柄250を所定の向きにス
クロール表示させる、一種の動画像表示の処理内容を記
述するものである。具体的な処理内容としては、例えば
表示すべき特別図柄250の画面233上の、上下方向
の表示位置(画面上の基準位置(例えば上縁位置)から
図柄内の着目位置(例えば上縁位置)までの変位量y
(ここではy=0〜127)により規定することができ
る)の、各動画フレームの表示時刻における値を、指定
された変動速度(例えば、ここでは超低速変動、低速変
動、中速変動、高速変動の4段階が指定可能となってい
る)、あるいは変動方向に基づいて演算し、これを画像
処理LSI部303側に逐次転送する処理が主体とな
る。なお、図11に示す右図柄の要素モジュール21
2、あるいは図12に示す中図柄の要素モジュール21
2の内容も、大筋においては左図柄のそれと同じであ
る。
【0077】なお、この実施例では、単に図柄の変動速
度や変動の向きを変えるだけでなく、各種の特殊変動態
様を指定することも可能となっている。例えば、図44
の例2は図柄変動開始時(例1)から全図柄確定時(例
3)の間に所定の確率で選択・実行される態様の一例を
示しており、この例2の態様においては左右の図柄表示
領域34、36の上下図柄が消滅し、左右確定図柄が縮
小される(ここでは、縮小表示のコマンド(図10のA
20A、図11のA80A)が使用される)。また、図
12のA504の中図柄のゆれ変動の要素モジュールを
使用すると、図45の例4〜例6に示すように、中図柄
表示領域35が矢印で示すように左右にゆれ移動する。
この場合、対応する要素モジュール212の処理では、
各時刻における特別図柄250の画面233上の上下方
向の表示位置の演算に加え、ゆれ変動に伴う横方向の表
示位置の演算が加わる。
【0078】また、中図柄の半透明変動(例えばA50
5)の要素モジュールを使用すると、図柄半透明化の処
理が行われる。例えば図46の例7,8のように、中図
柄表示領域35の透明度が徐々に上げられ、中図柄表示
領域35が一旦半透明になる。この後、透明度が下げら
れ、中図柄が再び明瞭に表示される。そして、これら例
7,8の動作が繰り返される。なお、半透明化の処理
は、図43に示すように、特別図柄250を背景画像2
60と合成する際に、背景画像260の出力を維持させ
る画素と特別図柄250の出力を維持させる画素とを、
透明度に応じた比率で混在させること、あるいは背景画
像260に透明化された画像を優先して重畳することに
より実現できる。なお、この機能は、本実施例では画像
処理LSI部303(図7)の中に組み込まれており、
要素モジュール内にて透明度の値を指定することによ
り、LSI内で画像透明化の処理が実行される。また、
図12のA501のように、中図柄一時停止の要素モジ
ュールを使用すると、図46の例9のように中図柄が一
時停止する。
【0079】次に、図13に示す背景画像のコマンドデ
ータ207及び要素モジュール212は、背景のベース
になる静止画(例えば、「海底」、「海岸」あるいは
「竜宮」など。図43の背景画像260は、「海底」の
静止画を使用している)を表示させる要素モジュール2
12(分類コマンドはここでは「AAH」)と、この静
止画上に貼込み合成される動画キャラクタの要素モジュ
ール212(分類コマンドはここでは「ABH」)とか
らなる。例えば、図47では「海底」の静止した背景画
像260に、「人魚」の動画キャラクタ261を貼込み
合成する例を示している。なお、動画キャラクタ261
は、表示位置指定による画面上での移動を除いて、特に
動画としての動作を行わない固定部分262と、画面上
の移動とは独立に独自の動作を行う動作部分263との
組み合わせにより表現されており、その画像データは、
固定部分262の静止画データと、動作部分263の各
コマのデータの組とにより構成される。
【0080】図14は、特別図柄制御部160の回路構
成の一例を示しており、CPU161、RAM162及
びROM163はCPU部301としてまとめられてい
る。このCPU部301に対し、コマンドインターフェ
ース部164がデータバス601(8ビット)を介して
接続されている。また、画像処理LSI部303が、バ
ンク切替用バス604(3ビット)、アドレスバス60
3(16ビット)及びデータバス602(8ビット)を
介して接続されている。他方、この画像処理LSI部3
03には、CG−ROM/RAM部168が、ROM用
アドレスバス605(32ビット)、同データバス60
6(19ビット)、RAM用アドレスバス607(16
ビット)、同データバス608(9ビット)を介して接
続されている。また、液晶インターフェース部307
は、画像処理LSI部303のRGBの画像信号の出力
ポートに対し、バス609〜611(各5ビット)を介
して接続されている。また、発振部311が画像処理L
SI部303と液晶インターフェース部307にクロッ
ク信号の制御線を介して、また、リセット部313が画
像処理LSI部303に対し、リセット信号の制御線を
介してそれぞれ接続されている。
【0081】なお、各制御線の接続形態は図示の通りで
あるが、これらの全てに符号を付与することは非常に煩
雑となるので、制御線全体を612の符号により総称
し、細部の接続関係については必要な部分以外は図示の
みとして、説明を行わない。なお、図面中に表れている
主要な制御線の各記号の意味は以下の通りである。 (CPU部301) CBK:プログラムROMのバン
ク切り替え用の信号(CPUのアドレス空間を節約する
ためである)。 RD:読出信号。 WR:書込信号。 MREQ:メモリ要求信号。 IORQ:メモリ以外のI/O空間を要求する信号。従
って、画像処理LSI部303のIORQは、そのアク
セス信号となる。 M1:CPU161がROM163からプログラム(図
7に示すように、要素モジュール212を含む)を読み
込んでいるときの信号。 INT:割込み信号。 BUSREQ:CPU161を介さずに外部のデバイス
同士でデータをやり取りするときのバス要求信号(CP
Uを一時的に切り離す)。 BUSACK:同バスアクノリッジ信号。 CLEAR:リセット信号。 CPUCLK:クロックパルス信号。 CPCEB:ROM163を読み出すときに有効になる
信号。 CWCEB:CPU161のRAM162へのアクセス
信号。
【0082】(液晶インターフェース部307) R
X,GX,BX(各5ビット):赤(R)、緑(G)及
び青(B)の画像信号。 HSYNC,VSYNC:特別図柄表示装置33に対す
る水平同期信号及び垂直同期信号。 EDCKI:タイミングを画像処理LSI部303に知
らせる信号。
【0083】(画像処理LSI部303) RD:CG
−ROM/RAM部168のRAM部430(図7)の
データバス。 RA:ROM部431(図7)のアドレスバス。 COCEB:ROM部431のアクセス信号。 CAS0:RAM部430のカラムアドレスストローブ
信号。 CAS1:RAM部430のカラムアドレスストローブ
信号。 (図27に示すように、RAM部430は、ローアドレ
スを共通とする2枚のDRAMにて構成されているため
である) RAS:RAM部430のローアドレスストローブ信
号。 DWR:RAM部430への書込信号。 DOE:RAM部430の読出許可信号。
【0084】図15は、コマンドインターフェース部1
64の回路例である。符号401は、主制御部140と
接続するためのコネクタであり、このコネクタ401を
介して主制御部140側から、画像(あるいは図柄)の
表示態様に応じた要素コマンドのデータが、ストローブ
信号STBとともに8ビット単位で送信されてくる。各
ビットは、抵抗402及びコンデンサ403にてノイズ
除去され、抵抗404で電圧調整された後、一方向バッ
ファ405(TC74HC 541AF)を介してデータバス601を
通り、CPU部301に供給される。また、ストローブ
信号STBは、同様にCPU部301に供給される(C
PU部301側にて、ストローブ信号STBの立ち上が
りを有効とするために、インバータ406を通してい
る)。
【0085】図16は、CPU部301の回路例であ
る。CPU部301は、CPU161(例えば、製品名Z
84C0020FEC)に対し、アドレスバス603及びデータバ
ス602を介してRAM162(例えば、製品名TC55257
DFL-70L)とROM163(例えば、製品名M 27C1001-10F
1)とが接続されている。また、符号315は電源部であ
る。CPU161は、8ビットゲートIC(例えば、製
品名TC74HC540AF)408を介してコマンドデータを受け
取り、そのコマンドに応じて対応する要素モジュールを
起動して、その実行内容に応じて画像処理LSI部30
3に必要な画像制御データを渡す。なお、図16の各素
子の形式及び端子を明示するために、図17〜図21に
分割拡大図を示している。図面間の接続関係は、図17
内にIPで選択的に例示したポインタ中の接続インデッ
クス(数字付アルファベット)により示している。ま
た、制御線の接続先は、接続先となる素子の端子記号
(括弧内に接続先の素子に付した符号を示している)で
表している。これは、以降に説明する、CPU部301
以外の分割拡大図でも同様である。
【0086】図19に示すように、割込調停回路414
は、D型フリップフロップ回路(以下、Dラッチとい
う)418,421、2入力デコーダ417、周辺のゲ
ート415,416,419及びインバータ420によ
り構成されている(ロー(L)をアクティブとしてい
る)。これは、CPU161(受信側制御部)に対し、
主制御部140(送信側制御部)からの第一割込信号と
画像処理LSI部303からの第二割込信号とが競合し
た場合に、第一割込信号による処理が優先されるようこ
れを調停するためのものである。作動の概略は以下の通
りである。
【0087】まず、主制御部140からのコマンドデー
タ送信のストローブ信号(第一割込信号)STBは、D
ラッチ418のクロック端子(3)に入力される。他
方、Dラッチ418のD入力(2)はHであり、ストロ
ーブ信号STBが立ち上がると、Dラッチ418の出力
(5)がH、(6)がLとなる(すなわち、第一割込信
号の出力(6)がアクティブとなる)。このうち、
(6)の出力はゲート415の一方の端子(5)に入力
される。また、ゲート415の他方の端子(4)には、
画像処理LSI部303からの割込信号/INT(第二
割込信号)が入力される。この場合、主制御部140か
らの第一割込信号と画像処理LSI部303からの第二
割込信号とのいずれかがLなら、ゲート415の割込出
力はLとなる。この出力はCPU161のINT端子へ
入力されている。
【0088】例えば、主制御部140からの割込信号が
CPU161のINT端子に入力され、これが認識され
るとCPU161のM1端子の出力はLに落ちる。この
M1端子のL出力は、インバータ420で反転され、D
ラッチ421のクロック端子に入力される。Dラッチ4
21は、その立ち上がりエッジを受けて(9)の出力を
Hに保持する。このH出力は、デコーダ417のポート
A(2)へ入力される。デコーダ417は、入力A
(2)を下位、入力B(3)を上位とする2ビット入力
であり、AB=00で出力Y0のみが、AB=01で同
Y1のみが、AB=10で同Y2のみが、AB=11で
同Y3のみが、それぞれ選択的にLとなる(ただし、Y
3は使用していない)。
【0089】ここで、CPU161のM1端子からの出
力Lはデコーダ417のB(3)に入っている。従っ
て、Y1(5)がLとなる。この場合、Y0,Y2はH
のままであるから、これにつながるゲート416の出力
がHとなる。ゲート416の出力は、画像処理LSI部
303のIORQ、すなわちアクセス信号を無効とす
る。その結果、CPU161からの画像処理LSI部3
03へのアクセスが保留され、待機状態となる。
【0090】他方、デコーダ417のY1のL出力はゲ
ート419(CPU161のリセット出力との2入力で
ある)を通って、Dラッチ418のリセット端子(1)
へ入力される。これにより、第一割込信号(ストローブ
信号)STBによるDラッチ418の、(5)のL出力
のラッチ状態がクリアされる。しかしながら、この
(5)のL出力はDラッチ421に入力されており、そ
の出力(9)がL出力をラッチ保持しているので、結果
としてデコーダ417のY1のL出力は変化せず、第一
割込信号STBによる処理が続く。しかしながら、この
処理が終わり、CPU161のM1端子の出力がHにな
ると、Dラッチ421のクロック端子(11)にL反転
して入力され、Dラッチ421は(9)の出力のラッチ
を解除する。これにより、デコーダ417への入力はA
B=00となり、出力Y0がLとなる。これを受けて、
ゲート416は画像処理LSI部303へのアクセス信
号を出力する。すなわち、画像処理LSI部303によ
り割込処理が実行可能な状態となる。
【0091】次に、回路422(図21)は、メモリ要
求信号MREQを反転するインバータ425と、2入力
ANDゲート424と、ゲート424からの出力をD入
力とし、CPU161からのクロック信号をクロック入
力とするDラッチ423とを備えている。なお、このD
ラッチ423の負側出力(6)はCPU161のWAI
T端子に入力されている。この実施例では、ROM16
3の1回のアクセス時間(アドレス信号の入力からデー
タ出力までの時間)が、CPU161のクロックパルス
周期(クロック周波数は例えば12MHz程度である)
よりも短いため、Dラッチ423により1クロックパル
ス分のWAIT信号を作り、2クロックを1周期とした
ROM163の読み出し周期を実現している。なお、R
OM163としてアクセス時間の短いものを使用すれば
回路422は不要となる。
【0092】一方、8ビットゲートIC408に対して
は、CPU161のコマンドデータリードのために特定
のアドレス空間(以下、これをコマンドアドレスとい
う)が割りふられており、CPU161は第一割込信号
STBを受けることで、このコマンドアドレスを出力す
る。8ビットゲートIC408は、コマンドアドレスの
出力時に入力G1,G2がLとなり、主制御部140側か
らのデータを流すようになっている。ここでは、コマン
ドアドレスであることを特定するビットとして、下位8
ビットが指定され、これらがNANDゲート412に入
力されている。NANDゲート412の入力は、入力ア
ドレスがコマンドアドレスであるときに全ての入力がH
となるように、その0(H)となるビットの入力がイン
バータ413で反転されるようになっている(あるいは
NORゲートを使って全入力Lを対応させてもよい)。
従って、コマンドアドレスの入力時にのみNANDゲー
ト412の出力はLとなる。この出力は、CPU161
のリード信号RDとともに、デコーダ411(デコーダ
417と同種のものである)のA及びBの端子に入力さ
れ、そのY0出力が8ビットゲートIC408のG1,
G2に入力されている。この実施例では、下位2バイト
がFEであるアドレスがコマンドアドレスとして使用さ
れている。
【0093】次に、図22〜26は、画像処理LSI部
303の回路例(図22は全体図、図23〜図26は分
割拡大図)であり、図27〜31はCG−ROM/RA
M部168の回路例(図27は全体図、図28〜図31
は分割拡大図)である。画像処理LSI部303(MPAD5
01)は、CPU部301で要素モジュール212(図7
等)が実行されるに伴い、CPU部301側から送られ
てくる画像制御データ、すなわち、フレーム毎に使用す
る画像の種別を特定する画像種別特定データ(例えば画
像データのコードである)と、その表示画面233(図
41等)上での表示位置データ(例えば、図41の変位
量y等である)とを含む画像制御データに基づいて、C
G−ROM/RAM部168に記憶されている画像デー
タを使用して、特別図柄表示装置33に出力する画像信
号、すなわち各画素のRGB成分毎の輝度と明度の信号
を生成・出力するものである。なお、この画像処理LS
I303は、図24のCMI[1]〜CMI[7]を入
出力ポートとする割込調停回路を内蔵しているが、この
実施例ではこれを使用していない。
【0094】なお、CPU部301から画像処理LSI
部303側への画像制御データの転送形態は、次のよう
なものである。すなわち、CPU部301は、要素モジ
ュールの記述内容に従って、所定の時刻毎に表示させる
べき画像の画像制御データをRAM162内にセットす
る。他方、画像処理LSI部303は、特別図柄表示装
置33のフレーム周期に同期したタイミングでCPU部
301側に画像制御データの転送を割込信号により要求
する。CPU部301は、これを受けて割込処理によ
り、そのときRAM162に格納されている画像制御デ
ータを読み出して、画像処理LSI部303側に出力す
る。なお、表示位置が常に固定となる画像要素について
は、表示位置をLSI側のデフォルト値を使用するよう
にし、表示位置データの転送を省略するようにしてもよ
い。
【0095】前記した通り、主制御部140側からCP
U部301へコマンドデータの転送があったときは、画
像処理LSI部303からCPU部301への割込処理
要求は一時的に無視され、その分だけ画像制御データの
転送処理が遅れる形となる。しかしながら、コマンドデ
ータの転送処理に要する時間は例えば数十μs程度と短
く、画像フレームの切り替えインターバル、例えば垂直
同期信号の後に挿入される空白走査の期間(例えば1.
5ミリ秒程度である)を利用してこれを吸収することが
でき、画像表示上の不具合はほとんど生じない。
【0096】次に、図27に示すように、CG−ROM
/RAM部168はROM部431とRAM部430と
からなる。本実施例では、画像表示をカラーで行うた
め、サイズの大きいカラー画像データを扱う必要があ
る。そのため、図7に示すように、画像データはROM
部431内に圧縮画像データの形で記憶されており、R
AM部430は、画像処理LSI部303による圧縮画
像データの展開領域として使用される。また、RAM部
430は、前記した特別図柄の画像と背景画像との合成
エリアとしても使用される。
【0097】図27に示すように、ROM部431(LH5
S8P)はROMが2枚使用され、それぞれ16ビットデー
タバスにより並行読出が可能とされている。データの2
枚のROMへの割りふりは自由であるが、例えばディス
クアレイ等と同様の原理により、1つの画像データを2
つに分割して2枚のROMにまたがる形で記憶してお
き、並行読出処理により読出速度を向上させることが考
えられる。他方、RAM部430も2枚のDRAM(HM5
14269DLJ-7)により構成されているが、この実施例では
1本の16ビットデータバスによる交互アクセス形態と
なっている。この場合、例えば一方のRAMを圧縮展開
用に使用し、他方のRAMを画像合成用に使用すること
が考えられる。なお、RAM部430は容量の大きい1
枚のRAMで構成してよいことはもちろんであるが、他
方、2枚(あるいはそれ以上の枚数)のRAMのそれぞ
れに独立したバスを接続することにより、並行読出及び
書込処理による速度向上を図ることも可能である。
【0098】次に、図32〜図39は、液晶インターフ
ェース部307の回路例を示すものである(図32は全
体図、図33〜図39は分割拡大図)。この回路は、画
像処理LSI部303のRGB出力を受けて、特別図柄
表示装置33への画素出力を司るものであるが、基本的
な構成は公知の画像表示インターフェースと同様のもの
である。画像処理LSI部303からのRX,GX,B
Xの画像信号はゲートIC、ここでは、5ビットずつの
各画像信号が2枚の8ビットゲートIC466,467
に振り分けて入力され、それぞれ1G,2Gにドットク
ロック(図14の発振部311が生成する)を受ける毎
に、上記画像信号を所定の画素の色データとしてフレー
ムメモリ(RAM)460,461に出力する。他方、
フレームメモリ460,461は、ドットアドレス生成
回路440から対応するドット(画素)のアドレスを受
け、8ビットゲートIC466,467からの色データ
をそのアドレスのエリアに書き込む。
【0099】ドットアドレス生成回路440は、4つの
Dラッチ441〜444と、3つの16進カウンタ44
9〜451及び周辺のゲート445〜448,452〜
455とを使用して、水平同期信号HSYNCとドット
クロックCLKとを受け、画素アドレスデータを生成す
るものである。HSYNCを受けてからのCLKのカウ
ント数を計測することにより水平方向のアドレス位置
を、また、HSYNCの受信回数から垂直方向のアドレ
ス位置を特定できる。16進カウンタ449〜451は
アドレスデータをフレームメモリ460,461に出力
する。
【0100】こうしてフレームメモリ460,461内
には、1フレーム分の画素の色データ、すなわち画像出
力データが蓄積され、フレームメモリ460,461へ
のデータ書込時における出力保持用のラッチ回路46
2,463を経て、垂直同期信号VSYNCを受ける毎
にコネクタ471に出力される。コネクタ471には液
晶ディスプレイにて構成された特別図柄表示装置33が
接続されており、上記画像出力データに基づいて画像出
力を行う。なお、符号464,465は、コネクタ47
1を介して特別図柄表示装置33側に供給されるドット
クロックへの、シュミットトリガ部を構成するインバー
タである。また、符号468は電源回路、符号469,
470は特別図柄表示装置33に接続されるコネクタで
ある。コネクタ469,470には各種電力の供給線の
ほか、データイネーブル線(DE)や輝度指定線(BR
THL)が接続されている。なお、ゲート455から出
力される信号EDCKIは、RX,GX,BXの画像信
号の送信タイミングを与えるために、画像処理LSI部
303に返されるドットクロック信号である。この信号
を受けて、画像処理LSI部303はHSYNC及びV
SYNCの出力タイミングを設定する。
【0101】以下、パチンコ機1の作動について説明す
る。主制御部140では、図4に示す第一種始動口(普
通電動役物)入賞検知スイッチ83、カウント検知スイ
ッチ86、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ
87等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値な
どを用いて、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技
は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状
態)、始動入賞が有った状態、及び、特別遊技状態など
が判別される。また、始動入賞が検知されると、乱数値
に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて
特別図柄の変動あるいは確定などの表示制御のためのデ
ータが作成される。なお、枠飾りランプ基板16等の各
種ランプやサウンドジェネレータ94は、主制御部14
0からの指示を受けた枠制御部150により、特別図柄
の変動・確定態様、リーチ発生の有無、リーチ態様(全
回転、コマ送り、逆進、図柄の拡大・縮小など)、特別
遊技、及び、遊技モード(確率変動、時短など)等に応
じた態様で制御される。
【0102】次に、主制御部140と特別図柄制御部1
60にて実行される各種のジョブのうち、主要なジョブ
について説明する。まず、主制御部140により実行さ
れるメインジョブを図49を参照して説明する。これは
主制御部140のROM143に格納されたプログラム
に基づき、CPU141により所定のリセット周期(例
えば約2ミリ秒毎)に実行されるものである。まず、ス
タックポインタをRAM142の所定アドレスに設定し
た後(S10)、初期化終了の判定が行われる(S2
0)。初期化が終了していなければ(S20:NO)、
初期化ジョブが実行され(S190)、終了していれば
(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイ
ッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。
【0103】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄作動保留球数の表示用のデータや、特
別図柄作動保留球数の表示用のデータなどが出力され
る。等速乱数ジョブ(S40)では、RAM142の特
別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウンタメモリ(図示
略)などが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)で
は、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。
汎用カウンタメモリ(図示略)は、ユーザリセット毎の
例えば「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョ
ブ、音楽作成ジョブ、飾りジョブの実行などに使用され
る。また、音声作成ジョブ(S60)では、音楽や音声
に関するデータの作成が行われ、スイッチジョブ(S7
0)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。す
なわち、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリュ
ーム検知信号、カウント検知信号、特定領域通過検知信
号、普通図柄作動ゲート検知信号などの各種信号が外部
接続端子基板423を介して主制御部140に取り込ま
れ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイ
ッチ83から第一種始動口入賞検知信号、入賞球検知ス
イッチ92から入賞球検知信号が各々取り込まれる。
【0104】さらに、カウント検知スイッチ86やカウ
ント検知及び特定領域通過検知スイッチ87に異常があ
るか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S8
0:YES)特別図柄メインジョブ(S90)から音声
ジョブ(S110)までのジョブが実行される。また、
異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:N
O)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0105】特別図柄メインジョブ(S90)では、主
制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作
するために必要なデータのジョブが行われる。また、普
通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普
通図柄作動保留球数の表示用のデータの作成が行われ
る。音声ジョブ(S110)では遊技状態に応じた音声
のデータが出力される。
【0106】この後、再びカウント検知スイッチ86や
カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ87に異常
があるか否かが判定され(S120)、異常がなければ
(S120:YES)、各フラグの状態がバックアップ
メモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S
150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョ
ブ(S170)、及び、残余時間ジョブ(S180)が
実行される。各種スイッチに異常がある場合には(S1
20:NO)、エラージョブ(S130)が実行され
る。
【0107】賞球信号ジョブ(S150)では、賞球払
出しに関するデータの作成や出力が行われ、情報信号ジ
ョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要
なデータの作成が行われる。さらに、コマンドジョブ
(S170)では、特別図柄管理のためのコマンドの入
出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等
速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリ(図示略)の更新が
行われる。
【0108】さて、始動入賞時の当否判定や、それに伴
う特別図柄の表示パターンの決定は、上記メインジョブ
をリセット周期毎に繰り返し実行することにより、いわ
ば自然派生的に行われてゆくのであるが、主制御部14
0が全体として行うジョブの内容を、作業フロー的にわ
かりやすくまとめたものが図50である。以下、流れに
沿って説明する(なお、このジョブにて使用する各種メ
モリは図6のRAM142内に形成されており、代表的
なものを図8にまとめてある)。まず、T1において始
動入賞があったかどうかを確認し、YESであれば、T
2において特別図柄保留数メモリ(図8)に記憶されて
いる保留数Nを1インクリメントする。この保留数Nが
一定値(この実施例では「4」)を超えていれば、その
始動入賞は無効となりT6へスキップする。他方、一定
値以内の保留数であれば、T4で特別図柄当否判定乱数
(以下、判定乱数ともいう)を発生させ(プログラム発
生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでも
よい)、読み込んだ判定乱数値をT5で特別図柄当否判
定乱数メモリ(以下、判定乱数メモリともいう)(図
8)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値
を始動入賞の時系列順にシフトメモリ形式にて記憶して
いる。
【0109】次に、T6では、判定乱数メモリから最も
古い先頭の判定乱数の記憶値を読み出す。そして、T7
で大当り番号メモリ(図8)から大当り番号を読み出
し、T8において上記判定乱数との比較を行い、両者が
一致していれば大当り判定となり、一致していなければ
外れ判定となる。大当り判定の場合には、T9に進み、
大当り図柄の決定乱数を発生させ、これを読み込んでそ
の乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ(図8)に記憶す
る(T10)。また、大当りの判定結果(この実施例で
は「1」)を図8の判定結果メモリに記憶する。この大
当り図柄決定乱数で指定される特別図柄が、図2の左図
柄表示領域34、中図柄表示領域35及び右図柄表示領
域36に、所定の変動表示状態を経た後、定められた配
列パターンで特別図柄表示装置33に揃えた形で表示さ
れる。
【0110】一方、外れ判定となった場合はT8からT
12に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数に
より決定する。すなわち、T12でリーチジョブ決定乱
数(図8)を発生させてこれを読み込み、他方、T13
でリーチ番号メモリ(図8)に記憶されているリーチ番
号を読み出す。T14で両者が一致していれば外れリー
チジョブ、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0111】外れリーチジョブの場合はT15へ進み、
左図柄表示領域34及び右図柄表示領域36に揃えるべ
き2つの特別図柄を、大当り図柄決定乱数(別途乱数を
発生させるようにしてもよい)を用いて決定する(T1
5,T16)。また、T17では、外れ中図柄を乱数に
より同様に決定し、T18で決定した乱数値を外れ中図
柄番号メモリ(図8)に記憶する。また、T19では、
外れリーチの判定結果(この実施例では「2」)を図8
の判定結果メモリに記憶する。一方、通常外れジョブの
場合はT20へ進み、左図柄、右図柄及び中図柄をそれ
ぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対
応する番号メモリ(図8)に記憶する(T20〜T2
5)。また、T26では、通常外れの判定結果(この実
施例では「3」)を図8の判定結果メモリに記憶する。
【0112】図51は、特別図柄の表示制御ジョブの概
略の流れを示すものである。S901で、図2に示すよ
うに、左図柄表示領域34、右図柄表示領域36及び中
図柄表示領域35の各特別図柄250の変動を開始させ
る。次いで、S902では、図8の判定結果メモリから
図50のジョブで得られた各入賞に対する判定結果を読
み出す。大当り判定(「1」)の場合は(S903:Y
ES)、S913〜S915に進み、大当り図柄番号を
図8の大当り番号メモリから読み出し、リーチジョブを
経て図柄確定ジョブとなる。一方、外れリーチ判定
(「2」)の場合は(S904:YES)、S910〜
S912に進み、大当り図柄番号(すなわち、揃えるべ
き左図柄と右図柄の番号)と、外れ中図柄番号とを図8
の各メモリから読み出し、以下同様にリーチジョブを経
て図柄確定ジョブとなる。リーチジョブでは、例えば特
別図柄の変動速度を変えたり、背景画像としてリーチ時
専用のもの表示したりするなどの、リーチ特有の表示態
様が実行される。一方、通常外れ判定(「3」)の場合
は(S905:YES)、S906〜S909に進み、
左図柄、右図柄及び中図柄の各番号を図8の各メモリか
ら読み出し、左図柄、右図柄、中図柄の順で互いにずれ
たタイミングで確定(例えば停止)させる。
【0113】さて、図7に示すように、主制御部140
は特別図柄制御部160とバス169で接続されてお
り、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力
に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基
づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応
する図柄表示パターン画像表示制御を行うためのデータ
を、前記したコマンドデータの集合として作成して、特
別図柄制御部160へ送信する。このデータの作成処理
は、特別図柄処理モジュール205(図9参照)のうち
の必要なものを選択して実行することにより行われる。
【0114】図52は、主制御部140と特別図柄制御
部160との間の、画像表示処理における連係作動状況
を概念的に示すものである。すなわち、メインジョブ
(図49)の周期的な実行に伴い、主制御部140側で
は、コマンドメモリ(図6のRAM142内に形成され
る)に必要な要素コマンドのデータがセットされる。こ
のとき、図48に示すように、次の要素モジュールの立
ち上げまでに許されるタイマー値がタイマーメモリ(図
6のRAM142内に形成される)にセットされる。こ
れには、次のようなパターンがありうる。図53を用い
てこれを説明する(図中、〜等は、各要素モジュー
ルの実行開始時刻を表す)。
【0115】まず、Aに示すパターンでは、各要素モジ
ュールの実行開始時刻間の間隔TA1,TA2‥‥等を、各
要素モジュールの実行所要時間T1,T2‥‥に関係なく
独自に設定する場合、Bは要素モジュールの実行が終了
すると、直ちに次の要素モジュールを起動する場合(結
果的に、時系列的に隣接する要素モジュールの実行開始
時刻間隔は、要素モジュールの実行所要時間T1,T2に
対応したものとなる)である。もちろん、これらA及び
Bのパターンは、Cのように混在させることもできる。
図54のS801〜S807に示すように、Aの場合
は、例えば特別図柄処理モジュール205内において、
TA1,TA2‥‥等を反映したタイミングデータTAをプ
ログラム内に書き込んでおき、コマンドデータをリード
した際にそのタイミングデータTAをタイマー値として
セットする(S802→S803の流れ)。他方、Bの
場合は、図48に示すように、このコマンドに対応する
タイミングデータTを読み出して、これをタイマー値と
してセットする(S802→S804の流れ)。以降は
タイマー値を1デクリメントさせ、タイムアップすれば
次のコマンドデータをリードする動作を繰り返す(S8
05〜S807)。
【0116】図52に戻り、主制御部140側でリード
されたコマンドデータは特別図柄制御部160へ転送さ
れる。これは、特別図柄制御部160のRAM162内
に形成されたコマンドメモリに格納され、さらに対応す
る要素モジュールが起動される。その要素モジュールの
実行が終了すれば、次のコマンドを受信するまで待機
し、コマンドを受信すれば以下同様の処理を繰り返す。
ただし、前述の通り、主制御部140側から、複数のコ
マンドデータを一括して受け取り、順次これを読み出し
て実行するようにしてもよい。いずれにせよ、特別図柄
制御部160側で要素モジュールの実行が終了しても、
主制御部140側への次のコマンドの送信要求等は一切
出されない。主制御部140では、コマンドの送信後は
タイマーを監視するのみで、タイムアップすれば一方的
に次のコマンドを送信する形となる。
【0117】なお、図55は、特別図柄表示装置33の
特別図柄の変動が開始してから、図柄確定に至るまで
の、左図柄、中図柄、右図柄、背景画像、及びこれに貼
り込むキャラクタの画像の表示態様制御に関するコマン
ド送信の一例を示すタイミング図である。これは、リー
チ動作を伴う表示が行われる場合の一例であり、図中の
(1)〜(30)は、主制御部140から特別図柄制御
部160へのコマンドデータ(図10〜13参照)の送
信タイミングを示している。
【0118】図55の横軸は時間軸であり、各コマンド
の送信タイミングが時系列順に配列・表示されている。
なお、設定された各コマンドの送信の時間間隔をT1〜
T14にて表している。T1〜T14の時間間隔にて区
切られたコマンド同士は、互いに異なるリセットサイク
ルにて送信される。他方、時間間隔を明示せず、互いに
接近して表示した複数のコマンド送信タイミングの組
(例えば(1)〜(3)、(4)及び(5)、あるいは
(15)〜(18)など)は、複数のコマンドデータが
1リセットサイクル中に送信されることを表している。
そして、一度のコマンドデータの送信から次回の送信ま
での時間間隔が最小で例えば10μs程度となること、
及び限られた1リセットサイクル中にコマンド送信以外
の処理についても実行時間を確保しなければならないこ
となどから、本実施形態においては、1リセットサイク
ル中に送信するコマンドデータの最大数を所定数、ここ
では4つに限定している。
【0119】つぎに、図55中の各送信タイミング
(1)〜(30)について説明する。なお、各送信タイ
ミング(1)〜(30)にて使用するコマンドデータ
は、図10〜図13中に対応する括弧付き数字にて表示
している。まず、(1)、(2)、(3)のタイミング
においては、左図柄、中図柄、右図柄の低速変動コマン
ドが送信される。また、(4)では人魚キャラクタ登
場、(5)では背景の「竜宮」への変更のコマンドデー
タが送信され、(6)〜(8)では左、中、右図柄のそ
れぞれ高速変動コマンドが送信される。さらに、(9)
では左図柄の「1」への差替え、(10)では左図柄の
低速変動、(11)では右図柄の「1」への差替えのコ
マンドデータが送信され、(12)では右図柄の低速変
動、(13)、(14)では左、右図柄の超低速変動の
コマンドデータが送信される。
【0120】また、(15)は左図柄ゆれ変動、(1
6)は中図柄の「1」への差替え、(17)は中図柄低
速変動、及び、(18)は右図柄ゆれ変動のコマンド送
信のタイミングを示し、(19)は乙姫キャラクタ登
場、(20)は中図柄中速変動、(21)は中図柄縮小
表示、(22)は乙姫キャラクタの右への移動、及び、
(23)は中図柄高速変動のコマンドの送信のタイミン
グを示す。さらに、(24)は乙姫キャラクタの左へ移
動、(25)は人魚キャラクタの右への移動、及び、
(26)は中図柄の「2」への差替えのコマンド送信の
タイミングであり、(27)は左図柄の「1」での確
定、(28)は右図柄の「1」での確定、(29)は中
図柄の「1」での確定、そして、(30)は人魚キャラ
クタの消去のコマンド送信のタイミングである。
【0121】以下、パチンコ機1の電源投入時及びエラ
ー発生時における、特別図柄制御部160の制御態様に
ついて説明する。まず、電源投入時においては、図6に
おいて主制御部140が、電源ターミナル基板122か
ら電源投入信号を受け取る。そして、特別図柄制御部1
60に対し、図10に示す初期画面表示コマンドICを
送信する。特別図柄制御部160では、この初期画面表
示コマンドICを受けて初期画面表示プログラムモジュ
ール(ここでは、「変動待ち表示」の要素モジュールで
ある)を起動する。これにより、特別図柄表示装置33
の表示画面233には、例えば図56に示すような、初
期画面としての変動待ちデモ表示画面270a〜270
dが表示される。デモ表示画面270a〜270dは動
画像画面であり、特別図柄250に関連したイメージ画
像を表示するようになっている。この例では、海岸で玉
手箱が開き(270a)、その玉手箱からモクモクと煙
が発生して画面全体を覆う(270b,c)。煙が引い
た後は、じいさんになった浦島が現われると予想される
ところであるが、意表をついてパチンコ機1のタイトル
画面が現われるようになっている(270d)。なお、
270dの画面状態がしばらく保持された後は、270
aの画面に戻って、同じ表示が入賞があるまで繰り返さ
れる。
【0122】また、パチンコ機1においてエラーが発生
した場合には、図49のメインジョブの中のエラージョ
ブS130にてこのエラーを検出し、図13のエラー画
面表示コマンドEC(エラーの種別に応じて、複数のコ
マンドのいずれかを選択する)を特別図柄制御部160
に送信する。特別図柄制御部160は、このエラー画面
表示コマンドECを受けて対応するエラー画面表示の要
素モジュールを起動し、図57(a)〜(c)のいずれ
かに示すエラー画面を、特別図柄表示装置33の表示画
面233に選択的に表示する。(b)あるいは(c)が
選択された場合、初期画面に関連した画像、ここでは、
初期画面での登場が予想された「じいさんの浦島」が、
エラーという不測の事態に乗じて出現するという人を食
った演出がなされ、エラーにより遊技中断を余儀なくさ
れた利用者の心を少しでも和らげる工夫がなされてい
る。
【0123】この場合、エラー画面の表示タイミングの
設定には注意を要する。例えば、特別図柄表示装置33
における特別図柄の変動中に、いきなり画面が切り替わ
り、図57のようなエラー画面が現われてパチンコ機1
の作動が停止したとすれば、遊技者に不信感を抱かせて
しまう場合があるからである。
【0124】この場合は、図2に示す特別図柄表示装置
33における、左、中、右の3つの特別図柄表示領域3
4〜36が変動停止した後に、すなわち、特別図柄が確
定した後に、それら特別図柄表示領域34〜36をクリ
アして、図57に示すエラー画面を表示させるようにす
れば、利用者は図柄の確定を見届けてからエラーの発生
を知るので、多少は気分も和らぐこととなる。具体的な
方式としては、主制御部140が、特別図柄表示装置3
3における特別図柄の変動が開始してから確定するまで
の一連の表示動作を上位表示動作とし、その上位表示動
作に必要な全ての要素コマンドの送信が終了した後に、
特別図柄制御部160へエラー画面表示コマンドを送信
する方法を例示できる。また、主制御部140と特別図
柄制御部160のいずれかにおいて、上記上位表示動作
の開始に際して表示動作の処理時間をタイマーセット
し、タイムアップした後に、エラー画面表示の要素モジ
ュールを起動させるようにしてもよい。
【0125】なお、エラー発生後において確定した図柄
が当りであったか否かは、何らかの形で確認可能として
おくことが望ましい。これが確認不能であると、利用者
が当りを見届けてからパチンコ機1が機能停止し、しか
も当りの事実を湮滅するかのような印象を与えてしまう
ことが考えられるからである。あるいは、実際には外れ
であったのに「あれは当りだった」とごねる遊技者が現
われることも考えられる。具体的には、前述した判定結
果メモリ等の内容を参照して当りインジケータを点灯さ
せる方法、エラー画面表示の直前の画面状態を非常用メ
モリに退避させておき、スイッチ操作等によりこれを再
表示させる方法、あるいはエラー画面自体を使用せず、
確定画面をそのまま維持させる(いわゆるフリーズ状
態)、あるいはその確定画面を少し暗くする、及び/又
は小さなエラー表示を重ねるなど、確定画面をクリアせ
ずにエラーの通知を行う方法等が考えられる。
【0126】以下、本発明の要部である異常発生時の遊
技情報バックアップ機能実現部分の構成と、その作動に
ついて説明する。この実施例では、停電等による電源電
圧低下を異常として検出し、停電復帰後に停電前の遊技
状態に基づく遊技続行が可能となるように、停電直前の
制御部のワークメモリ内の遊技情報をバックアップする
態様を例にとる。
【0127】上述したように、パチンコ機1は、3つの
制御部、すなわち主制御部140、枠制御部150及び
特別図柄制御部160(表示制御部)を有している。従
って、停電直前作動状態の正確な回復を行う観点におい
ては、それら全ての制御部140,150,160のそ
れぞれに上記バックアップ機能実現部分を付加しておく
ことが望ましいといえる。しかし、主制御部140内の
遊技情報をバックアップするのみでも停電直前作動状態
をかなりの精度で回復できることも多く、この場合は主
制御部140にのみバックアップ機能実現部分を付加す
る態様とすることができる。一方、例えば賞球の払出に
関する動作のみを復元したい場合は、枠制御部150、
あるいは枠制御部150及び特別図柄制御部160にの
みバックアップ機能実現部分を付加する態様も可能であ
る。ここでは、3つの制御部140,150,160の
全てにおいてバックアップ処理を行う場合を例に取る。
【0128】図58は、バックアップ機能実現のための
基本的な回路構成の一例を表すブロック図である。な
お、回路構成及びバックアップ処理の基本的な制御の流
れは、バックアップするデータの種別が異なるだけで、
制御部140,150,160のいずれについてもほぼ
同じである。以下において、符号については主制御部1
40に関係するものを代表して使用しつつ、他の制御部
150,160についても、対応する回路構成要素の符
号を図面中に援用表示し、共通化した説明を行う。その
ため、主制御部140はバックアップ対象制御部(ある
いは単に制御部)140と称することにするが、これは
主制御部140のみがバックアップの対象となること
を、必ずしも意味しないことはいうまでもない。
【0129】まず、主制御部140の基板には、CPU
141及びRAM142(ROM143は図示省略)が
搭載されている。そして、その基板上には電源監視回路
553が実装されている。他方、CPU141への作動
電圧を供給するCPU主電源回路552は、この実施例
では基板外に設けられているように描いているが、設計
上の便宜により、CPU主電源回路552も基板上に合
わせて実装する構成としてよいことはもちろんである。
また、電源監視回路553に基準信号等を供給する汎用
定電圧電源回路555についても、基板上に設けても基
板外に設けてもいずれでもよい。
【0130】CPU主電源回路552は、出力電圧がC
PU141の作動電圧に合わせて、例えば5Vに設定さ
れている。また、汎用定電圧電源回路555は、各種電
圧レベルの基準信号発生に対応できるよう幾分高めの出
力電圧(ここでは、12V)を有するものとして設計さ
れている。いずれも、外部交流電源(例えばAC24
V)550からの交流入力を受けて、これを直流定電圧
出力に変換するものである。その構成は公知のものであ
るが、代表的なものを図60及び図61に示す。いずれ
も交流入力側に降圧用の変圧器573が設けられ、その
二次側交流出力をダイオードブリッジ574による全波
整流とコンデンサ575による平滑化により直流化す
る。そして、図60の構成では、ツェナーダイオード5
76により、また、図61では三端子レギュレータ57
7により所望の直流出力電圧V0を得るようにしてい
る。
【0131】図59は、電源監視回路553の内部構成
の一例を示す回路図である。まず、CPU主電源回路5
52からの出力電圧は、CPU141の電源端子VCCに
CPU作動用補助電源回路556を介して入力されてい
る。この補助電源回路556は、停電等による外部交流
電源550からの電力供給の遮断(あるいはCPU主電
源回路552自身の故障)等により、CPU主電源回路
552からの電力供給が途絶えるか、あるいは出力電圧
が所定値以下に降下した場合に、CPU141の必要な
作動電圧を確保するためのものである。ここでは、出力
電圧維持用の蓄電手段、具体的にはコンデンサ557が
CPU作動用補助電源回路556の主体をなしている。
【0132】コンデンサ557は、CPU主電源回路5
52からの電力供給線に対して並列に接続されており、
常時はダイオード558を経てCPU主電源回路552
から電力供給を受けることにより充電状態を維持してい
る。そして、電力供給が途絶えた場合は、コンデンサ5
57がダイオード558により逆流防止されつつ放電
し、CPU141の作動電圧を供給する。なお、コンデ
ンサ557の容量は、後述するバックアップ処理が完了
するまでの間は少なくとも、CPU141の作動を確保
できる程度に設定されていることが望ましい。バックア
ップ処理自体は1ミリ秒程度までで完了するが、余裕を
見越して5ミリ秒以上、望ましくは10ミリ秒以上の作
動が確保できるように容量設定を行うことが望ましい。
なお、補助電源回路556は、コンデンサ557に代え
て電池(この場合、一次電池でも二次電池でもいずれで
もよい)557aを用いて構成してもよい。
【0133】次に、CPU主電源回路552からの出力
電圧VXは、異常検出手段(ここでは、電源遮断検出手
段)として機能するコンパレータ569に分岐入力さ
れ、ここで電圧監視基準信号567の電圧レベルVSと
比較される。VSは、例えばCPU141の安定した作
動が不能となる下限の電圧レベルに対応して設定するこ
とができる。常時はVX>VSであり、コンパレータ56
9の出力は第一状態(ここではLレベル)となっている
が、停電等によりVX<VSになると、コンパレータ56
9の出力は前記した第一状態と異なる第二状態(ここで
はHレベル)となる。
【0134】そして、このコンパレータ569の出力
は、電源遮断信号(異常検出信号)の出力手段であるA
NDゲート570(異常確定情報生成手段の主体もな
す)の一方の端子に入力される。そして、ANDゲート
570の他方の端子には、電源遮断信号発生用基準信号
568が入力されている。この電源遮断信号発生用基準
信号568は、前記したコンパレータ569の第二状態
に対応する電圧レベルVYを有する(ここでは便宜的に
VS=VYとしている)。従って、コンパレータ569の
出力が前記した第二状態になった場合にのみ、ANDゲ
ート570は電源遮断信号VKを出力し(ここではLレ
ベル)、これがCPU141の割込端子(ここではNM
I端子)に入力される。
【0135】なお、コンパレータ569及びANDゲー
ト570の作動電圧は、汎用定電圧電源回路555(出
力:+12V)により供給されている。なお、ANDゲ
ート570の作動電圧は+5Vなので、分圧抵抗570
a,570bからなる調整部570c(DC−DCコン
バータ等であってもよい)により電圧調整されている。
また、前記した電圧監視基準信号567及び電源遮断信
号発生用基準信号568も汎用定電圧電源回路555に
より作られる(電圧レベルは分圧抵抗563,564か
らなる調整部560により調整されている)。なお、停
電時には汎用定電圧電源回路555からの電力供給も途
絶えるので、ダイオード562とコンデンサ561を有
する、CPU作動用補助電源回路556と同様の構成の
基準信号用補助電源回路559が設けられている。
【0136】一方、図58に示すように、CPU141
のワークメモリエリアを形成するRAM142には、R
AMバックアップ電源回路551が接続されている。後
述する通り、このRAM142内に遊技情報たる遊技デ
ータが記憶・保持(バックアップ)されることとなる。
この電源回路551も、基本的には前記補助電源回路5
56あるいは559と同様の構成のものを採用できる。
この場合、コンデンサあるいは電池にて構成される蓄電
手段は、予想される停電時間に応じて、その間の記憶内
容保持が可能となるように容量が設定される。
【0137】次に、バックアップ対象制御部のジョブ実
行形態であるが、例えば主制御部140について図49
を用いて説明したように、制御プログラムのメインジョ
ブをリセット周期(例えば2ミリ秒)毎に繰り返し実行
することにより、自然派生的に行われてゆくものであ
る。メインジョブの大まかな流れは、個々のジョブの内
容が相違するのみで、3つの制御部140,150,1
60について基本的には同じである。
【0138】そして、図62に示すように、RAM14
2内に形成されたワークメモリエリア590内には、制
御プログラムの格納エリア591が形成されている。制
御プログラムは、上記のメインジョブを実行するための
メインルーチン596の他、異常発生時のバックアップ
処理のためのルーチンとして、バックアップ処理ルーチ
ン592と回復処理ルーチン593とが形成されてお
り、さらに、異常確定情報記憶手段としての電源遮断フ
ラグ594が形成されている。なお、バックアップ対象
制御部以外の制御部については、その制御プログラムに
バックアップ処理ルーチン592と回復処理ルーチン5
93は含まれない。また、ワークメモリエリア590内
には、遊技データの格納エリアが形成されているが、こ
れはバックアップ処理時にはそのままバックアップデー
タ格納エリア595として機能するものである。ただ
し、このバックアップデータ格納エリア595は、ワー
クメモリエリア590の外にある別のエリア(この場
合、別のRAMのエリアであってもよい)に形成しても
よい。
【0139】以下、処理の流れについてフローチャート
を用いて説明する。図63は、各制御部のメインジョブ
の流れを共通化かつ簡略化して示すものである。S1
は、ワークメモリエリア590の初期化ジョブである
が、後述する通り、通常のリセットではワークメモリエ
リアを含めたRAMの初期化が行われ(当然、データは
全て消去される)、電源遮断異常から復帰した直後のリ
セット周期では、初期化の代わりに、バックアップデー
タ格納エリア595(図62)内に記憶・保持された遊
技データにより、電源遮断発生時の記憶状態を回復する
処理がなされるのである。
【0140】そして、初期化後は、S2においてタイマ
ー監視(カウンタプログラムによるソフトタイマー処理
である)により、リセット周期が到来したかどうかが確
認され、リセット周期が到来していればS1の初期化ジ
ョブに戻る。他方、リセット周期が到来していなければ
S3(I/O入出力)に進み、入出力インターフェース
(例えば主制御部140では、図6の144)の所定の
ポートにアクセスして遊技制御に必要な遊技データ(遊
技情報)を収集する。収集した遊技データは、図62の
バックアップデータ格納エリア595内に記憶されると
ともに、S4にて必要な形態に編集される。
【0141】処理に関与する遊技データの種別は、制御
部毎に異なる。例えば、主制御部140の場合、賞球動
作制御に関しては以下のものがある。 ・カウント検知スイッチ86、カウント検知及び特定領
域通過検知スイッチ87の通過に伴う15個賞球回数デ
ータの加算値。 ・第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ83
の通過に伴う6個賞球回数の加算値。 これらの加算値が判明すれば、賞球排出個数が算出でき
る。
【0142】また、図4に示す第一種始動口(普通電動
役物)入賞検知スイッチ83、カウント検知スイッチ8
6、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ87等
の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを用
いて、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行わ
れているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動
入賞があった状態、及び、特別遊技状態などの判別に使
用するデータ等も、主制御部140が取り扱う遊技デー
タである。また、始動入賞が検知されると、乱数値に基
づいて当否判定が行われるが、保留始動入賞のものも含
めて、その判定結果も重要な遊技データとなる。上記の
データをバックアップする場合は、主制御部140にて
これを行うのが望ましいといえる。
【0143】一方、主制御部140から枠制御部150
に送られる遊技データとしては、次のようなものがあ
る。これらのデータのバックアップは、主制御部140
側と、枠制御部150側のいずれで行ってもよい。 ・15個賞球回数が0でなければ15個の賞球個数デー
タが、6個賞球回数が0でなければ6個の賞球個数デー
タが送られる。 ・それ以外の場合、例えば、左右下入賞口46、47や
左右入賞口48、49で遊技球の通過を検知した場合な
どにおいては、10個の賞球個数データが送られる。
【0144】また、枠制御部150は、入賞球検知スイ
ッチ92からの入賞球検知信号と主制御部140からの
賞球個数データとを受け取り、賞球払出装置108を作
動させる。従って、賞球の排出状況は枠制御部140に
よりデータ把握させるのが最も合理的であるといえる。
後述する通り、賞球の排出途中で電源遮断等が発生した
場合は、このデータを用いて排出動作の続きを復帰後に
行わせることができる。また、枠制御部150は、入賞
球排出ソレノイド90(すなわち、役物の駆動部であ
る)をON、OFF(入賞球1個を排出)させるのに対
応して、入賞球検知信号をOFFとする。すなわち、入
賞検知信号のフラグをリセットするが、この入賞検知信
号のフラグをバックアップしておけば、これを用いて役
物動作の続きを復帰後に行わせることができる。
【0145】一方、特別図柄表示に関する遊技データは
次のようなものがある。すなわち、前述のように主制御
部140は、当否判定の判定内容に応じて、対応する図
柄表示パターン画像表示制御を行うためのデータを、前
記したコマンドデータの集合として作成して、特別図柄
制御部160へ送信する。この場合、コマンドメモリ
(図6のRAM142内に形成されるので、これをバッ
クアップデータ格納エリア595(図62)に含めてお
けばよい)に必要な要素コマンドのデータがセットされ
るので、例えば主制御部140にてバックアップを行う
場合は、この要素コマンドのうち未処理のものを遊技デ
ータとして記憶保持すればよい。この場合、コマンドは
特別図柄制御部160に逐次転送するようにし、転送済
みのものから消去(あるいは無効化)してゆけば、未処
理のものだけが主制御部140側に残るので都合がよ
い。また、次の要素モジュールの立ち上げまでに許され
るタイマー値も遊技データの一部として記憶しておくと
よい。
【0146】一方、特別図柄制御部160へ転送されて
きたコマンドデータを遊技情報として、特別図柄制御部
160側でバックアップする方法もある。これは、特別
図柄制御部160のRAM162内に形成されたコマン
ドメモリに格納され、さらに対応する要素モジュールが
画像処理の進行に伴い起動される。従って、より正確な
表示動作復帰を目指す場合は、その要素モジュールの実
行途中状態をも遊技データとして記憶しておくことが望
ましい。また、前述の通り、主制御部140側から、複
数のコマンドデータを一括して受け取り、順次これを読
み出して実行することも可能であるが、この場合は、処
理の終了したコマンドから順次消去(あるいは無効化)
してゆけば、未処理のものだけが残るので都合がよい。
【0147】図63に戻り、S5では、編集された遊技
データを用いて個々の遊技制御ジョブが実行される。そ
の詳細については、既に説明済みであるので省略する。
【0148】さて、上記のようなメインジョブの実行中
に、もし停電等による電源遮断異常が発生した場合は、
次のようにしてバックアップ処理が行われる。すなわち
電源遮断が発生すると、図59においてCPU主電源回
路552の出力電圧が低下し、結果として既に説明した
通り、ANDゲート570が電源遮断信号をCPU14
1の割込端子に入力する。これを受けてCPU141
は、図62のバックアップ処理ルーチン592を起動す
る。
【0149】ここで、図58において電源遮断信号が入
力される割込端子は、NMI(Non-Maskable Interrup
t)端子であり、この端子を能動化することにより実行
される割込処理ルーチンは、プログラムによる無効化が
不能とされており、他の割込信号がNMI端子あるいは
通常割込のINT端子に入力されても、一切中断される
ことなく処理が行われる。また、先に実行されている割
込処理があれば強制的に終了され、NMI割込処理が優
先される。
【0150】図64は、バックアップ処理の内容を示す
ものであり、まずS7で電源遮断フラグ594(図6
2)の値を「異常あり(ここでは「1」)」にセットす
る。このフラグのセットは、電源遮断信号が入力と対に
なるバックアップ処理が実行された場合にのみセットさ
れる。すなわち、電源遮断異常以外のトラブル発生(例
えばプログラム暴走など)時にはセットされることはな
い。
【0151】そして、この電源遮断フラグのセットが終
了すればS8に進み、その時点でバックアップデータ格
納エリア595内に記憶されている遊技データを記憶・
保持させる。このとき、ワークメモリエリア590内に
分散記憶されている遊技データのうち、必要なものをバ
ックアップデータ格納エリア595に集める処理を実行
するようにしてもよいし、別のエリアに集められていた
遊技データを、バックアップデータ格納エリア595に
コピーする処理を行ってもよい。これにより、バックア
ップデータ格納エリア595外に存在する遊技データ
を、喪失から救い出すことができる。
【0152】他方、バックアップ処理実行時にバックア
ップデータ格納エリア595内に残っている遊技データ
のみを救済するようにしてもよい。電源遮断された後
は、図58のRAMバックアップ電源回路551の作動
により、自動的にバックアップデータ格納エリア595
内の記憶内容が記憶保持されることとなる。なお、より
簡便な方法は、RAM142の全アドレス空間をバック
アップ記憶保持の対象としておくことである。
【0153】ここで、図64に示すように、電源遮断フ
ラグのセットと同時にバックアップデータ格納エリア5
95へのアクセスを禁止し、さらに停止命令(STO
P)の挿入あるいは無限ループの設定により、バックア
ップ処理終了後にメインジョブのルーチンに復帰させな
いようにしておくことができる。このようにすれば、次
のような効果が達成可能である。 バックアップ処理以降のプログラム処理を停止しない
場合、いわゆる不正基板等が遊技機に取り付けられてい
たりすると、その不正基板等から出力される割込信号に
より、制御に対して不正が加えられることが起こりう
る。しかし、上記のようにプログラムを停止させれば、
そのような不具合発生を未然に防ぐことができる。 バックアップ処理終了後も補助電源の電圧は一定期間
維持され、プログラム処理の続行は可能であるが、補助
電源電圧が不安定化してくると、プログラムの正常作動
が困難となり、甚だしい場合は暴走状態に陥って、バッ
クアップデータ格納エリア595内のデータが壊されて
しまうこともありうる。しかし、上記のようにプログラ
ムを停止させれば、そのような不具合発生を防ぐことが
できる。
【0154】次に、図65は、初期化ジョブの流れを示
すものである。このジョブの特徴は、その最初のステッ
プS1000において、図62の電源遮断フラグ594
の内容を読みにいくことである。もし、電源遮断異常か
ら復旧後の最初の立ち上げ時においては、この電源遮断
フラグ594の内容は「異常あり」を意味する「1」に
セットされている。従って、この場合はS1400の回
復処理ルーチン(図62;593)を実行して、バック
アップデータ格納エリア595内のバックアップデータ
をもとに、電源遮断前の状態からの継続処理が可能とな
るように、RAM142のワークメモリエリア590
(図62)の記憶状態を回復させる。なお、この実施例
では、処理途中ジョブのバックアップデータか、処理待
ちジョブのバックアップデータかのいずれかが残ってい
れば回復処理ルーチンS1400を実行し、いずれも残
っていなければRAM142の初期化(S1100)を
行うようにしている。他方、電源遮断フラグ594の内
容が、「異常なし(ここでは「0」)」になっていれば
回復処理ルーチンS1400は実行せず、初期化S11
00を行う。
【0155】例えば、賞球排出ジョブ(例えば枠制御部
150)に係るバックアップ処理の場合は、図66に示
すように、既に説明した方式により、処理待ち賞球デー
タ(例えば、処理待ちの賞球個数データ)あるいは処理
途中の賞球データ(賞球排出状況を示すデータ)を用い
て、ワークメモリエリア590(図62)の記憶状態を
回復させる。図63のS5では、この回復された記憶内
容に基づき賞球排出動作が再開される。一方、主制御部
140における当否判定後の制御指令の流れをバックア
ップする場合は、図67に示すように、処理待ちあるい
は処理途中の当否データを用いて、ワークメモリエリア
590(図62)の記憶状態を回復させる。図63のS
5では、この回復された記憶内容に基づき当否判定後に
係る制御指令(例えば、図49の特別図柄メインジョブ
(S90)、コマンドジョブ(S170)等)が再開さ
れる。
【0156】なお、遊技店の営業終了時等において、電
源スイッチのオフにより正常に終了する場合は、これを
電源遮断異常として検出せず、バックアップ処理を行わ
せない(あるいは、一旦行ったものを無効化する)よう
にしておくことが望ましい。これには種々方法がある
が、例えば電源スイッチをオフにすることにより終了信
号を発生させ、この終了信号により電源遮断信号の発生
を禁止化する手段を設けておく方法がある。そして、こ
の電源遮断信号発生の禁止化処理が完了した後、電源か
らの電力供給を遮断するようにする。例えば、図58に
示すように、電源監視回路553からの電源遮断信号の
出力線上に、上記終了信号をインヒビット入力として使
用するトライステートバッファ595を設けておく。終
了信号がLレベルとしてトライステートバッファ595
のインヒビット端子に入力されると、トライステートバ
ッファ595の出力はハイインピーダンス状態となり、
電源遮断信号の出力が禁止される。この方法は、上記の
ように、プログラム中断不能なNMI割込によりバック
アップ処理を行う場合に特に有効である。なお、特開平
10−85421号公報に記載されているように、電源
遮断後、一定期間が経過した場合にRAM142の初期
化を行う方法もある。
【0157】また、図68に示すように、遊技データの
バックアップ記憶は、CPU141(あるいは151,
161)の内部RAM領域142'(あるいは152',
162')に形成された、バックアップデータ格納エリ
ア(図では、「バックアップRAM」と表示している)
580において行うようにしてもよい。この場合、RA
Mバックアップ電源回路551の出力は、CPU141
に設けられた、上記内部RAM領域142'の記憶保護
のためのRAMバックアップ端子に接続される。
【0158】他方、バックアップ処理ルーチン592の
実行は、上記のようなNMI割込処理にて行うのではな
く、図69に示すように、通常のINT割込処理により
行うようにしてもよい。この場合、CPU141は、そ
のとき実行しているプログラムルーチンを所定時間経過
後にリセットした後、バックアップ処理ルーチン592
を起動する。なお、複数のINT割込が競合した場合
に、バックアップ処理ルーチン592の実行が優先され
るよう、割込調停回路596を設けている。この調停回
路596は、電源遮断信号を受けた場合、他の割込信号
を待たせて電源遮断信号を割込信号として優先させるよ
うに機能する。その回路構成としては、イネーブルフリ
ップフロップを2個含む、図19に示すものと類似のも
のを採用することができる(Dラッチ418,421が
イネーブルフリップフロップである)。この場合、第一
割込信号に電源遮断信号を対応させ、第二割込信号に他
の割込信号を対応させれば、作動も図19に示すものと
同様である。
【0159】一方、図70に示すように、優先順位のつ
いた複数のINT端子(INT1,INT2,‥‥)を
有するCPU141を用いる場合は、最も優先度の高い
INT1端子に電源遮断信号を入力するようにしてお
く。
【0160】また、図71に示すように、CPU141
に接続された別体の入出力インターフェース(入出力回
路)581(144)に、電源遮断信号が入力されるよ
うにしてもよい(なお、図68〜図70でも入出力イン
ターフェースが設けられているが、これらの図ではその
図示を省略している)。この場合、CPU141は、入
出力インターフェース581(144)の電源遮断信号
の出力ポートに、予め定められたタイミングにて自発的
にアクセスして電源遮断信号の検出を行う。図72は、
その場合のジョブの流れを示すフローチャートであり、
S3のI/O入出力ステップにて電源遮断信号のポート
アクセスを行い、S2000にて電源遮断信号を検出す
ればS7〜S8のバックアップ処理ルーチンをサブルー
チンとして実行する。この場合も、バックアップ処理ル
ーチンの実行後は、処理停止(S9)とすることが望ま
しい。
【0161】さて、停電等の電源遮断異常から復旧する
際の、遊技機の最初の立ち上げ時(例えば電源再投入
時)においては、図65〜図67の初期化ジョブでは、
いずれも電源遮断フラグがセットされている場合に、有
効なバックアップデータが記憶・保持されている限り、
無条件に回復処理ルーチンを実行するようになってい
た。すなわちバックアップデータをもとに、RAMのワ
ークメモリエリアの記憶状態を回復させること(例えば
バックアップデータのRAMのワークメモリエリアへの
リストア)が、処理として必ず実行されるようになって
いた。ところが、第三の課題のところで述べたように、
第三者検査機関での遊技機の検査終了後や、工場出荷時
の検査終了後、あるいはパチンコホールにおける遊技機
設置時のテスト終了後等において、電源コネクタの引抜
き等により、電気的には停電と同じ状況が意図的かつ強
制的になされてしまうことがある。このような状況で
は、本来データバックアップの必要は全くないのである
が、パチンコ機側では特にこれを区別することなくデー
タバックアップ機能を無条件に作動させてしまう形にな
る。このような状況下でバックアップされたデータは、
ただ単に不要であるばかりでなく、パチンコ機再起動の
際に誤作動等を生ずる原因ともなりうる。
【0162】そこで、回復処理を行うか否かを、例えば
パチンコ機の再立ち上げ時に選択できるようにしてお
き、回復処理を行う選択がなされていた場合にのみ回復
処理を行わせるようにする、あるいは回復処理でなく、
バックアップデータのクリア(初期化)を行う選択がな
されていた場合には、回復処理に代えてRAMの初期化
を行うようにしておけば便利である。すなわち、検査等
の終了後において意図的に電源遮断した場合など、本質
的にデータバックアップが要求されない状況等において
は、回復処理実行を選択しないようにし、代わってRA
M(ワークメモリ)の初期化を行うようにしておけば、
不可避的にバックアップされた不要なデータを簡易に初
期化することが可能となり、例えば製造出荷時等におけ
るデータ消去作業を能率的に行うことができる。以下、
その具体例について説明する。
【0163】図6に示すように、この実施例では、回復
処理を行うか否かの選択設定を行う選択設定手段とし
て、例えば押しボタンスイッチ等で構成された復帰リセ
ットスイッチ600を設ける。この復帰リセットスイッ
チ600の操作により、中継基板523を介してバック
アップ実行制御部の一つである主制御部140に、選択
信号としての復帰リセット信号が入力されることとな
る。図58に示すように、復帰リセット信号の信号線
は、入出力インターフェース581の1つのポートに接
続され、プログラム制御によるCPU141の該ポート
への自発的なアクセスにより復帰リセット信号の入力が
なされる。
【0164】復帰リセット信号の発生回路は、各種態様
にて構成可能であるが、図73にその一例を示す。この
回路では、復帰リセットスイッチ600が非付勢(オー
プン)状態では、プルアップ抵抗601aを介して信号
電源601により印加される信号電圧レベルはHレベル
であり、同じく付勢(クローズ)状態では信号電圧レベ
ルはLレベルである。この信号がシュミットトリガ回路
602を介して入手力インターフェース581に入力さ
れる。
【0165】なお、主制御部140と周辺制御部15
0,160,‥とを含む複数の制御部をバックアップ実
行制御部とする場合、復帰リセット信号は、図74
(a)に示すように、主制御部140に入力し、バス5
81aを用いて主制御部140から各周辺制御部15
0,160,‥に転送・分配するようにしてもよいし、
同図(b)に示すように、個別の信号線581bによ
り、主制御部140及び周辺制御部150,160,‥
に並列入力しても、いずれでもよい。
【0166】バックアップ処理は前述の通り、本実施例
では各制御部140,150,160,‥毎になされ
る。ここでの処理の概略は、パチンコ機1が電源遮断さ
れた後、電源復帰して再立ち上げを行う際に、もしその
電源遮断が、停電など実際にデータバックアップが必要
とされる状況で生じたものであった場合には、各制御部
のRAMのワークメモリエリアにバックアップデータを
リストアして復帰処理を行なう一方、逆に、検査終了時
等における意図的な強制電源遮断など、データバックア
ップが不要な状況にあっては、バックアップデータの消
去も含めたRAMの初期化を行うことである。そして、
そのいずれを行うかの選択は、パチンコ機1の再立ち上
げ時における復帰リセットスイッチ600の操作により
行う。
【0167】具体的には、パチンコ機1の再立ち上げ時
において、復帰リセットスイッチ600に何らの操作も
加えない場合には通常通りの回復処理を行ない、復帰リ
セットスイッチ600に予め決められたリセット操作が
加えられた場合には、回復処理を行わず、代わってRA
Mの初期化処理を行うようにする。図75は、その処理
の概略を示すものである。すなわち、この処理は、図6
5〜図67の初期化処理において、そのプログラムの先
頭では電源遮断フラグがセットされているか否かを確認
し、もしフラグがセットされていれば、基本的には回復
処理ルーチンを実行する側の分岐に進む。ただし、バッ
クアップデータの存在確認処理(図65ではS120
0,S1300、図66ではS1210,S1310、
図67ではS1220,S1320)に入る前に、前記
した復帰リセット信号の状態、すなわち復帰リセットス
イッチ600の操作状態を確認し、その確認内容に基づ
いて実際に回復処理を行うか否かを判定するジョブS2
000を実行し、前記したリセット操作に対応する信号
が検出された場合は、RAMの初期化(図65ではS1
100、図66ではS1110、図67ではS112
0)を行う流れとなっている。
【0168】図76〜図77には、リセット操作の各種
の例を示している。これらの図では、復帰リセット信号
のタイミングチャートにより復帰リセットスイッチ60
0の操作状態が示されており、スイッチ押圧状態が信号
のLレベル、非押圧状態が信号のHレベルに対応してい
る。図76(a)は、再立ち上げに伴う電源投入のタイ
ミングで復帰リセットスイッチ600が押圧されていれ
ばRAMの初期化(クリア:以下、CLRと略記する)
が行われ、復帰リセットスイッチ600が押圧されてい
なければ、回復処理(バックアップデータのワークメモ
リへのリストア:以下、RSTOと略記する)が行われ
る例を示す。図76(b)は、その変形例であり、再立
ち上げに伴う電源投入のタイミングで復帰リセットスイ
ッチ600が押されており、かつその押圧時間t1が、
予め定められた時間taよりも長い場合にのみCLRと
し、それ以外の場合(例えばt1<taのとき)はRST
Oとする。また、図76(c)は、電源投入時も含め、
その電源投入の瞬間から一定時間ta内に復帰リセット
スイッチ600が押圧されればCLRとし、taがタイ
ムオーバーしてからの復帰リセットスイッチ600の押
圧は無効としてRSTOとする処理の例である。この方
法では、CLRとしたいにもかかわらず電源投入時にう
っかりスイッチ操作を忘れていた場合等であっても、す
ぐに気づいて復帰リセットスイッチ600を押圧すれば
希望通りCLRとすることができる利点がある。
【0169】図77(a)は、電源投入後の一定時間t
a内に復帰リセットスイッチ600の押圧がなされた場
合にCLRとし、電源投入時に復帰リセットスイッチ6
00が押圧されていたり、あるいは電源投入後一定時間
taを経過しても復帰リセットスイッチ600の押圧が
なされなかった場合にRSTOとする例である。また、
同図(b)は、その変形例であり、電源投入後の一定時
間ta内に復帰リセットスイッチ600の押圧がなさ
れ、かつその押圧が一定時間tb以上持続された場合に
CLRとし、そうでないない場合にRSTOとする例で
ある。
【0170】また、図77(c)は、電源投入時の復帰
リセットスイッチ600の操作とは無関係に、電源投入
後に所定時間taが経過した時点において、復帰リセッ
トスイッチ600が操作状態になっていればCLRと
し、操作状態になっていなければRSTOとする例であ
る。
【0171】次に、停電等の異常が発生したときのパチ
ンコ機の状況により、再起動後の遊技再開時に、必ずし
も全ての遊技情報が必要とならないことがある。例え
ば、停電時に継続中であった賞球の払い出しのみを保証
したい場合(例えば図66)には、枠制御部150の賞
球データのみをバックアップすればよいから、枠制御部
150以外のバックアップデータはクリアすればよい。
また、公知の確率変動処理中であって、大当たり払い出
し中ではない場合等においては、逆に主制御部140に
おける処理待ち当否データのバックアップのみが問題と
なる。いずれの場合も、バックアップ処理が必要となる
制御部のみを選択して回復処理を行なわせ、他の制御部
では初期化処理を行うようにする必要が生ずる。このよ
うな場合は、例えば復帰リセットスイッチ600の操作
状態の種別により、初期化する制御部が選択できるよう
に構成することができる。その例を図78に示す。
【0172】図78(a)においては、例えば電源投入
時に復帰リセットスイッチ600が押圧されていれば制
御部1(例えば主制御部140)がCLRとされ、電源
投入後において、所定時間ta以内に復帰リセットスイ
ッチ600が押圧されれば制御部2(例えば枠制御部1
50)がCLRとされ、それ以外の場合は両制御部とも
RSTOとする例である。また、図78(b)は、復帰
リセットスイッチ600の押圧時間t6の長さに応じ
て、CLRする制御部を決める方式を示し、例えば電源
投入からの時間に対して、複数の判定基準時間ta1,t
a2,ta3,‥(ta1<ta2<ta3<‥)を定めておき、
t6≦ta1であれば制御部1をCLR、ta1<t6≦ta2
であれば制御部2をCLR、ta2<t6≦ta3であれば
制御部3をCLR等とし、有効時間内に復帰リセットス
イッチ600の押圧がない場合には全ての制御部におい
てRSTOとする。この場合、押圧時間を計測するタイ
マー610を設けておき、経過時間に応じて、現在どの
制御部がCLRの対象となっているかの表示部611を
設けておくと便利である。
【0173】また、図78(c)は、電源投入後におい
て所定時間ta3が経過するまでの間に、復帰リセットス
イッチ600の断続的な操作回数(すなわち、信号の立
ち上がり又は立下りのエッジの検出個数)により、CL
Rとする制御部を決定する例であり、操作が全くなされ
なかった場合には全ての制御部においてRSTOとす
る。
【0174】なお、複数の制御部をCLR(あるいはR
STO;以下、CLRで代表させる)のために一括して
選択したい場合には、図79に示すような構成が便利で
ある。図79(a)では各制御部に一対一に対応する復
帰リセットスイッチ600をスイッチユニット610の
形で設けておき、CLRとしたい制御部に対応する復帰
リセットスイッチ600を選択して操作する(複数選択
したい場合には、それぞれに対応するスイッチを操作す
る)ようにする。この場合、図74(a)のように、主
制御部140が統括して復帰リセット信号を各制御部に
転送する方式では、各復帰リセットスイッチ600の操
作状態を示す信号レベルを複数ビット信号として組み合
わせ、これを主制御部140に入力すればよいし、同図
(b)のように、各制御部に個別に信号を送る場合に
は、各復帰リセットスイッチ600からの信号が個々の
制御部に入力される形となる。
【0175】また、図79(b)は、図79(a)の構
成の操作性を改善したものである。この構成では、個々
の制御部に対応するディップスイッチ621を含んだサ
ブスイッチユニット620と、押しボタンスイッチ等で
構成されたメインリセットスイッチ615との組合せに
より選択スイッチが形成される。そして、CLRしたい
制御部に対応するディップスイッチ621をクローズの
側に倒して選択設定を予め行っておき、再立ち上げを行
う際にはメインリセットスイッチの押圧により、選択さ
れた制御部にのみCLRを表す信号が送られるようにし
ている。
【0176】なお、以上説明した方式では、図75の復
帰リセット判定ジョブを初期化ジョブの先頭にて行わせ
るようにしたが、これを割り込み処理により実行させる
ことも可能である。この場合、復帰リセット信号の入力
を入出力インターフェースに入力するのではなく、CP
UのINTあるいはNMI端子にストローブ信号として
入力し、割り込み処理ルーチンとして構成された復帰リ
セット判定ジョブルーチンを立ち上げて処理を行なうよ
うにする。
【0177】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、請求項に記載
した範囲を逸脱しない限り、当業者が通常有する知識に
基づく改良を適宜付加することができる。また、主制御
部からの指令に基づいて表示態様制御を行うものであれ
ば、特別図柄表示装置以外の表示装置にも本発明の概念
を同様に適用できる。さらに、本発明は、フィーバー機
以外にも、いわゆる権利物、羽根物、アレンジボールと
呼ばれている機種、一般電役などの種々の弾球遊技機
や、あるいは、その他の表示装置を使用する遊技機、例
えば、スロットマシン等へも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】遊技盤上における各役物の基板の配置を示す説
明図。
【図4】遊技盤裏面及びその周辺の遊技球経路とスイッ
チ取付を示す説明図。
【図5】図1のパチンコ機の裏面図。
【図6】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図7】その特別図柄制御部の主要構成を示すブロック
図。
【図8】特別図柄制御部の主要メモリを示す説明図。
【図9】特別図柄処理モジュールの一例を示す一覧図
表。
【図10】要素コマンド(コマンドデータ)と要素モジ
ュールの一例を示す説明図。
【図11】図10に続く説明図。
【図12】図11に続く説明図。
【図13】図12に続く説明図。
【図14】特別図柄制御部の全体構成の一例を示す回路
図。
【図15】図14のコマンドインターフェース部の構成
例を示す回路図。
【図16】図14のCPU部の構成例を示す回路図。
【図17】図16の第一の分割拡大図。
【図18】図16の第二の分割拡大図。
【図19】図16の第三の分割拡大図。
【図20】図16の第四の分割拡大図。
【図21】図16の第五の分割拡大図。
【図22】図14の画像処理LSI部の構成例を示す回
路図。
【図23】図22の第一の分割拡大図。
【図24】図22の第二の分割拡大図。
【図25】図22の第三の分割拡大図。
【図26】図22の第四の分割拡大図。
【図27】図14のCG−ROM/RAM部の構成例を
示す回路図。
【図28】図27の第一の分割拡大図。
【図29】図27の第二の分割拡大図。
【図30】図27の第三の分割拡大図。
【図31】図27の第四の分割拡大図。
【図32】図14の液晶インターフェース部の構成例を
示す回路図。
【図33】図32の第一の分割拡大図。
【図34】図32の第二の分割拡大図。
【図35】図32の第三の分割拡大図。
【図36】図32の第四の分割拡大図。
【図37】図32の第五の分割拡大図。
【図38】図32の第六の分割拡大図。
【図39】図32の第七の分割拡大図。
【図40】特別図柄の一例を、その変動順序とともに示
す説明図。
【図41】特別図柄の変動表示の基本態様を説明する
図。
【図42】同じく差替表示態様を説明する図。
【図43】特別図柄と背景画像とを合成する様子を説明
する図。
【図44】特別図柄の変動表示の特殊態様を説明する
図。
【図45】同じく別の特殊態様を説明する図。
【図46】同じくさらに別の特殊態様を説明する図。
【図47】背景画像とキャラクタ画像とを合成する様子
を説明する図。
【図48】タイミングデータの説明図。
【図49】図6の電子制御装置におけるメインジョブの
流れを示すフローチャート。
【図50】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフ
ローチャート。
【図51】特別図柄表示制御ジョブの流れを抽出して示
すフローチャート。
【図52】コマンド送信と要素モジュール実行による、
本発明の画像表示制御の概念説明図。
【図53】コマンド送信と要素モジュール実行のタイミ
ング制御のいくつかの形態を模式的に示す説明図。
【図54】主制御部側でのコマンド送信ジョブの流れを
示すフローチャート。
【図55】特別図柄の変動開始から図柄確定に至るタイ
ミングチャートの一例を示す説明図。
【図56】初期画面の一例を示す説明図。
【図57】エラー画面のいくつかの例を示す説明図。
【図58】異常発生時のバックアップ処理機能を実現す
るための電気的構成を示すブロック図。
【図59】その電源監視回路の構成例を示す説明図。
【図60】定電圧回路の一例を示す説明図。
【図61】定電圧回路の別例を示す説明図。
【図62】バックアップ対象制御部のワークメモリエリ
アの内容を示す説明図。
【図63】メインジョブの流れを示すフローチャート。
【図64】バックアップ処理ルーチンの流れを示すフロ
ーチャート。
【図65】初期化ジョブの流れを示すフローチャート。
【図66】図65を、賞球排出ジョブに具体化した場合
のフローチャート。
【図67】図65を、当否判定後の制御指令の流れに具
体化した場合のフローチャート。
【図68】図58の第一の変形例を示すブロック図。
【図69】同じく第二の変形例を示すブロック図。
【図70】同じく第三の変形例を示すブロック図。
【図71】同じく第四の変形例を示すブロック図。
【図72】図71の構成に対応するメインジョブの流れ
を示すフローチャート。
【図73】復帰リセット信号の発生回路の一例を示す
図。
【図74】復帰リセット信号の各制御部への分配方式を
いくつか例示して示す回路図。
【図75】復帰リセットスイッチの操作により、バック
アップデータの消去を行うか否かを選択する場合の処理
の流れを示すフローチャート。
【図76】復帰リセット信号の形態と、バックアップデ
ータの消去を行うか否かの判定方式をいくつか例示して
示すタイミング図。
【図77】図76に続くタイミング図。
【図78】復帰リセット信号の形態によりバックアップ
データの消去を行う制御部を選択する方式をいくつか例
示して示すタイミング図。
【図79】バックアップデータの消去を行う制御部を複
数選択できるようにしたスイッチ構成をいくつか示す回
路図。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 33 特別図柄表示装置(画像表示手段) 34 左図柄表示領域(特別図柄表示領域) 35 中図柄表示領域(特別図柄表示領域) 36 右図柄表示領域(特別図柄表示領域) 140 主制御部(送信側制御部) 141 CPU(主CPU、表示態様決定手段、コマン
ド送信手段、バックアップ実行制御部、異常確定情報記
憶制御手段、異常確定情報生成手段、記憶回復手段、記
憶回復制御手段、回復選択手段、ワークメモリ初期化手
段) 142 RAM(異常確定情報記憶手段、遊技情報記憶
手段) 143 ROM(態様コマンド記憶手段、上位表示動作
プログラム記憶手段) 144 入出力インターフェース(入出力回路) 150 枠制御部(受信側制御部) 151 CPU(バックアップ実行制御部、異常確定情
報記憶制御手段、異常確定情報生成手段、記憶回復手
段) 152 RAM(異常確定情報記憶手段、遊技情報記憶
手段、異常確定情報記憶手段、遊技情報記憶手段) 153 ROM(態様コマンド記憶手段、上位表示動作
プログラム記憶手段) 160 特別図柄制御部(受信側制御部、表示制御部) 161 CPU(受信側CPU、画像表示制御手段、バ
ックアップ実行制御部、異常確定情報記憶制御手段、異
常確定情報生成手段、記憶回復手段) 162 RAM(異常確定情報記憶手段、遊技情報記憶
手段) 163 ROM(表示制御プログラムモジュール記憶手
段) 164 コマンドインターフェース部(コマンド受信手
段) 201 制御プログラム 203 当選判定プログラム 205 特別図柄処理モジュール(上位表示動作プログ
ラム) 207 コマンドデータ(態様コマンド、要素コマン
ド) IC 初期画面表示コマンド EC エラー画面表示コマンド 209 タイミングデータ 213 圧縮画像データ(画像データ) 233 表示画面 250 特別図柄 255 背景画像表示領域 260 背景画像 261 キャラクタ画像 270a〜270d 初期画面 280a〜280c エラー画面 303 画像処理LSI部(画像表示制御手段) 307 液晶インターフェース部(表示インターフェー
ス、画像表示制御手段) 414 割込調停回路 550 外部交流電源 551 RAMバックアップ電源回路 552 CPU主電源回路 553 電源監視回路(異常検出手段) 555 汎用定電圧電源回路 556 CPU作動用補助電源部 557 コンデンサ(蓄電手段) 558 ダイオード(逆流防止手段) 559 基準信号用補助電源部 560 基準信号発生部 561 コンデンサ(蓄電手段) 562 ダイオード(逆流防止手段) 563,564 分圧抵抗器 567 電圧監視基準信号 568 電源遮断信号発生用基準信号 569 コンパレータ(異常検出手段) 570 ANDゲート(異常確定情報生成手段) 581 入出力インターフェース(入出力回路) 590 ワークメモリエリア 592 バックアップ処理ルーチン(バックアップ記憶
制御手段) 593 回復処理ルーチン(記憶回復手段) 594 電源遮断フラグ(異常確定情報記憶部) 595 バックアップデータ格納エリア(バックアップ
情報記憶手段) 600 復帰リセットスイッチ(選択設定手段、選択ス
イッチ、選択信号発生手段) 601 信号電源(選択信号発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 秀人 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 Fターム(参考) 2C088 BC56 BC58 BC70 CA08 CA13 CA30

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に特定の異常が発生したか否かを
    検出する異常検出手段と、 前記異常確定手段による検出結果を受けて異常確定情報
    を生成する異常確定情報生成手段と、 その異常確定情報を記憶する異常確定情報記憶手段と、 遊技に伴い発生した遊技情報を記憶する遊技情報記憶手
    段と、 前記異常確定情報記憶手段への前記異常確定情報の記憶
    動作に対応して、異常発生時に前記遊技情報記憶手段に
    記憶されている遊技情報の喪失阻止処理を行うバックア
    ップ実行制御部と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技機に特定の異常が発生したか否かを
    検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段による検出結果を受けて異常確定情報
    を生成する異常確定情報生成手段と、 その異常確定情報を記憶する異常確定情報記憶手段と、 遊技機の遊技動作を司るために1又は複数設けられた制
    御部の少なくとも1つとして定められたバックアップ実
    行制御部であって、 前記異常検出手段による異常検出を受けて、異常発生を
    表す内容の異常確定情報を前記異常確定情報記憶手段に
    記憶させる異常確定情報記憶制御手段と、 前記異常確定情報記憶手段への前記異常確定情報の記憶
    動作に対応して、異常発生時の遊技状態を反映した遊技
    情報を、予め定められたバックアップ記憶手段にバック
    アップ情報として記憶・保持させるバックアップ記憶制
    御手段と、 前記異常確定情報記憶手段に記憶された異常確定情報を
    読み出し、その情報内容が異常検出を意味するものであ
    った場合に、前記バックアップ記憶手段に記憶されてい
    るバックアップ情報に基づいて、前記異常発生時におい
    て前記バックアップ実行制御部のワークメモリに存在し
    ていた遊技情報を少なくとも部分的に回復させる記憶回
    復手段とを有するバックアップ実行制御部と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段は、前記特定の異常と
    して、停電等による電源電圧の低下を検出するものであ
    る請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記異常確定情報を前記異常確定情報記
    憶手段に書き込むバックアップ処理ルーチンは、前記バ
    ックアップ実行制御部のCPUが、前記異常検出に基づ
    く割込信号を受けて実行する割込処理ルーチンであり、
    該CPUは、前記バックアップ処理ルーチンの割込要求
    を受けることにより、そのとき実行しているプログラム
    ルーチンを所定時間経過後にリセットした後、前記バッ
    クアップ処理ルーチンを起動する請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記異常確定情報を前記異常検出情報記
    憶手段に書き込むバックアップ処理ルーチンは、前記バ
    ックアップ実行制御部のCPUが、前記異常検出に基づ
    く割込信号を受けて実行する割込処理ルーチンであり、
    かつ、該割込処理ルーチンは、前記バックアップ実行制
    御部に対する他の割込処理ルーチンに対して優先的に実
    行される請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記異常確定情報を前記異常確定情報記
    憶手段に書き込む処理ルーチンは、前記バックアップ実
    行制御部のCPUが該CPUに接続された別体の入出力
    回路に予め定められたタイミングにて自発的にアクセス
    し、そのアクセス時において前記入出力回路への前記異
    常検出の入力を確認した場合に実行されるサブルーチン
    である請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 遊技機に設けられる以下の制御部、すな
    わち、 遊技球の入賞検知処理と、特定の入賞検知に基づいて、
    予め定められた有利な遊技状態が得られる当選状態と該
    有利な遊技状態が得られない非当選状態との間で当否の
    抽選・判定を行う当否判定処理と、を少なくとも自ら司
    るとともに、自身は送信側制御部として機能し、協働し
    て遊技機の動作制御を司る受信側制御部に対し制御指令
    情報を送信する主制御部と、 前記送信側制御部からの一方向通信のみが可能となるよ
    うに前記主制御部と結ばれており、前記受信側制御部の
    1つをなすとともに、前記制御指令情報として役物動作
    指令情報と賞球排出指令情報とを受けることにより、遊
    技盤に設けられた所定の役物の動作と賞球排出動作との
    制御を少なくとも行う枠制御部と、 前記送信側制御部からの一方向通信のみが可能となるよ
    うに前記送信側制御部と結ばれており、前記受信側制御
    部の1つをなすとともに、前記制御指令情報として画像
    制御指令情報を受けることにより、遊技盤に設けられた
    可変表示装置に対し、複数の図柄を変動・確定表示させ
    る表示制御を少なくとも行う表示制御部と、 の少なくとも1つとして定められるバックアップ実行制
    御部と、 遊技機に異常が発生したか否かを検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出に伴い、異常発生時の遊技状態を反映した
    遊技情報として、前記バックアップ実行制御部のワーク
    メモリに残留している前記制御指令情報又はこれに基づ
    いて生成される制御情報を、予め定められたバックアッ
    プ記憶手段にバックアップ情報として記憶・保持させる
    バックアップ記憶制御手段とを備え、 前記バックアップ実行制御部は、前記バックアップ記憶
    手段に記憶されているバックアップ情報に基づいて、前
    記異常発生時において前記バックアップ実行制御部のワ
    ークメモリに存在していた遊技情報を少なくとも部分的
    に回復させる記憶回復手段を備え、 前記バックアップ実行制御部のワークメモリに前記遊技
    情報を記憶・保持させるために前記バックアップ記憶制
    御手段が実行するバックアップ処理ルーチンは、前記バ
    ックアップ実行制御部のCPUが、前記異常検出に基づ
    く割込信号を受けて実行する割込処理ルーチンであり、
    かつ、該割込処理ルーチンは、前記バックアップ実行制
    御部に対する他の割込処理ルーチンに対して優先的に実
    行されることを特徴とする遊技機。
  8. 【請求項8】 前記割込処理ルーチンは、予め定められ
    た割込要求端子において前記割込信号を受けることによ
    り、プログラムによる無効化が不能な割込処理の形で実
    行されるものである請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 複数の画像表示態様のうちのいずれかを
    選択的に行う画像表示手段と、 各画像表示態様の表示制御内容を記述した複数の表示制
    御プログラムモジュールを、画像表示態様を特定するた
    めの態様コマンドと対応付けた形で記憶する表示制御プ
    ログラムモジュール記憶手段と、 遊技機に設けられる以下の制御部、すなわち、 遊技状態に応じて前記画像表示手段に行わせるべき表示
    態様を決定する表示態様決定手段と、その決定された表
    示態様に対応する態様コマンドを外部に送信するコマン
    ド送信手段とを有する送信側制御部と、 前記コマンド送信手段からの態様コマンドを受信するコ
    マンド受信手段と、そのコマンド受信手段が受信した態
    様コマンドに対応する表示制御プログラムモジュール
    を、前記表示制御プログラムモジュール記憶手段から読
    み出して、そのプログラムが記述する表示態様を前記画
    像表示手段に行わせる画像表示制御手段とを有する受信
    側制御部と、 の少なくとも1つとして定められるバックアップ実行制
    御部と、 遊技機に異常が発生したか否かを検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出に伴い、異常発生時の前記画像表示手段に
    おける表示態様を記述する遊技情報として前記バックア
    ップ実行制御部のワークメモリに残留している未処理の
    態様コマンドを、前記バックアップ記憶手段にバックア
    ップ情報として記憶・保持させるバックアップ記憶制御
    手段と、 前記バックアップ記憶手段に記憶されているバックアッ
    プ情報に基づいて、前記異常発生時において前記バック
    アップ実行制御部のワークメモリに存在していた遊技情
    報を少なくとも部分的に回復させる記憶回復手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  10. 【請求項10】 遊技機に特定の異常が発生したか否か
    を検出する異常検出手段と、 遊技に伴い発生した遊技情報を記憶する遊技情報記憶手
    段と、 遊技機の遊技動作を司るために1又は複数設けられた制
    御部の少なくとも1つとして定められたバックアップ実
    行制御部であって、 異常検出に対応して、異常発生時の遊技状態を反映した
    遊技情報を、予め定められたバックアップ記憶手段にバ
    ックアップ情報として記憶・保持させるバックアップ記
    憶制御手段と、 前記異常発生時において前記バックアップ実行制御部の
    ワークメモリに存在していた遊技情報を、前記バックア
    ップ記憶手段に記憶されているバックアップ情報に基づ
    いて少なくとも部分的に回復させる回復処理を行う記憶
    回復手段と、 前記記憶回復手段による前記回復処理を行うか否かを選
    択する回復選択手段と、 その回復選択手段により、回復処理を行う選択がなされ
    ていた場合に前記記憶回復手段に当該回復処理を行わせ
    る記憶回復制御手段とを有するバックアップ実行制御部
    と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  11. 【請求項11】 前記回復選択手段が、前記回復処理を
    行わない選択を行なった場合に、前記回復処理に代えて
    前記ワークメモリの初期化を行うワークメモリ初期化手
    段が設けられている請求項10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 前記異常確定手段による検出結果を受
    けて異常確定情報を生成する異常確定情報生成手段と、 その異常確定情報を記憶する異常確定情報記憶手段とを
    備え、 また、前記バックアップ実行制御部は、前記異常検出手
    段による異常検出を受けて、異常発生を表す内容の異常
    確定情報を前記異常確定情報記憶手段に記憶させる異常
    確定情報記憶制御手段を備え、前記バックアップ記憶制
    御手段は、前記異常確定情報記憶手段への前記異常確定
    情報の記憶動作に対応して、異常発生時の遊技状態を反
    映した遊技情報を、予め定められたバックアップ記憶手
    段にバックアップ情報として記憶・保持させるものであ
    り、さらに、前記記憶回復制御手段は、前記異常確定情
    報記憶手段に記憶された異常確定情報を読み出し、その
    情報内容が異常検出を意味するものであった場合に、前
    記回復処理を前記記憶回復手段に行わせるものである請
    求項10又は11に記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 前記回復選択手段による前記回復処理
    を行うか否かの選択と、その選択に基づいた前記記憶回
    復手段による前記回復処理の実行とは、異常検出後にお
    ける遊技機の再起動に対応してなされる請求項10ない
    し12のいずれかに記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 前記回復選択手段は、前記回復処理を
    行うか否かの選択設定を行う選択設定手段と、その選択
    設定状態に対応した選択信号を発生する選択信号発生手
    段とを備え、 前記記憶回復制御手段は、その選択信号の内容に基づい
    て前記記憶回復手段に前記回復処理を行わせるか否かを
    決定する請求項10ないし13のいずれかに記載の遊技
    機。
  15. 【請求項15】 前記選択設定手段は手動操作される1
    又は複数の選択スイッチを含み、前記選択信号発生手段
    は、その選択スイッチの操作状態を反映した選択信号を
    発生させるものである請求項14記載の遊技機。
  16. 【請求項16】 前記記憶回復制御手段は、前記遊技機
    の再起動時又は再起動後の予め定められたタイミングに
    おいて、前記選択スイッチが特定の操作状態となってい
    ることを示す選択信号を検出した場合に、前記初期化処
    理又は前記回復処理を行う請求項15記載の遊技機。
  17. 【請求項17】 前記記憶回復制御手段は、前記遊技機
    の再起動後の所定時間内において、前記選択スイッチが
    特定の操作状態となっていることを示す選択信号を検出
    した場合に、前記初期化処理又は前記回復処理を行う請
    求項15又は16に記載の遊技機。
  18. 【請求項18】 前記記憶回復制御手段は、前記遊技機
    の再起動後において、前記選択スイッチが特定の操作状
    態に所定時間以上継続的に保持されたことを示す選択信
    号を検出した場合に、前記初期化処理又は前記回復処理
    を行う請求項15ないし17のいずれかに記載の遊技
    機。
  19. 【請求項19】 前記選択信号発生手段は、前記選択ス
    イッチになされる操作状態に応じて異なる選択信号を発
    生するものであり、それら互いに異なる複数種類の選択
    信号と複数のバックアップ実行制御部との間に所定の対
    応関係が定められており、検出される選択信号の種別に
    応じて、それに対応するバックアップ実行制御部におい
    てのみ前記回復処理及び前記初期化処理のいずれかが行
    われる請求項15ないし18のいずれかに記載の遊技
    機。
  20. 【請求項20】 前記選択信号発生手段は、前記選択ス
    イッチになされる操作状態に応じて異なる選択信号を発
    生するものであり、検出される選択信号の種別に応じ
    て、前記初期化するデータの種別を異ならせるようにす
    る請求項15ないし19のいずれかに記載の遊技機。
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