JP2001103772A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JP2001103772A
JP2001103772A JP28018099A JP28018099A JP2001103772A JP 2001103772 A JP2001103772 A JP 2001103772A JP 28018099 A JP28018099 A JP 28018099A JP 28018099 A JP28018099 A JP 28018099A JP 2001103772 A JP2001103772 A JP 2001103772A
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drive
charging
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浩幸 岡田
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/06Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/065Large signal circuits, e.g. final stages
    • H02N2/067Large signal circuits, e.g. final stages generating drive pulses
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/021Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using intermittent driving, e.g. step motors, piezoleg motors
    • H02N2/025Inertial sliding motors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能で被駆動部材の移動速度を円滑
に調節することができるようにする。 【解決手段】 圧電部材26に分極方向と同方向の電圧
を印加して充放電する第1スイッチ回路141及び第4
スイッチ回路144からなる第1の駆動回路と、圧電部
材26に分極方向と逆方向の電圧を印加して圧電部材に
対し第1の駆動手段による充放電速度と略同一の速度で
充放電する第2スイッチ回路142及び第3スイッチ回
路143からなる第2の駆動回路と、駆動周期が一定に
なるように第1の駆動回路による駆動時間を設定変更す
る設定変更手段と、第1の駆動手段と第2の駆動手段と
を交互に駆動するする駆動制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電アクチュエー
タに関し、特にはXY移動ステージ、カメラの撮影レン
ズ、オーバヘッドプロジェクタの投影レンズ、双眼鏡の
レンズ等の駆動に適した圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被駆動部材を棒状の駆動部材に摩
擦結合させて取り付けると共に、この駆動部材の一方端
に圧電素子を固着してなるインパクト形の圧電アクチュ
エータが知られている。例えば、特開平7−29865
6号公報には、カメラの撮影レンズのアクチュエータと
してインパクト形の圧電アクチュエータを適用したもの
が示されている。図20は、同公報に示されるインパク
ト形の圧電アクチュエータの概略構成を示す図である。
【0003】図20において、インパクト形の圧電アク
チュエータ100は、棒状の駆動部材101と、被駆動
部材102と、積層型圧電素子103と、駆動回路10
4とを備えている。被駆動部材102は、撮影レンズ等
の駆動対象物が固着されるもので、駆動部材101に所
定の摩擦力で係合され、この摩擦力以上の力が作用する
と、駆動部材101上を軸方向に沿って移動可能となっ
ている。また、積層型圧電素子103は、駆動部材10
1の一方端に分極方向を駆動部材101の軸方向と一致
させて固着され、一方端に形成された電極103aが駆
動回路104に接続され、他方端に形成された電極10
3bが接地されている。
【0004】駆動回路104は、被駆動部材102を駆
動部材101の先端側(開放端側)に移動(以下、この
移動方向を正方向という。)させる正方向駆動回路10
5と、被駆動部材102を駆動部材101の基端側(圧
電素子側)に移動(以下、この移動方向を逆方向とい
う。)させる逆方向駆動回路106と、両駆動回路10
5,106の駆動を制御する制御回路107とで構成さ
れている。
【0005】このように構成された圧電アクチュエータ
100は、駆動部材101を軸方向に沿って異なる速度
で移動させた際の駆動部材101と被駆動部材102と
の間に発生する摩擦力の相違を利用して被駆動部材10
2を駆動部材101に対して相対的に移動させるように
したものである。すなわち、被駆動部材102と駆動部
材101との間の摩擦力は、駆動部材101が高速で移
動するときは小さくなり、低速で移動するときは大きく
なる。このため、駆動部材101の正方向移動時は低速
で行い、逆方向移動時は高速で行うことにより被駆動部
材102を駆動部材101に対して正方向に移動させ
(正方向駆動)、駆動部材101の正方向移動時は高速
で行い、逆方向移動時は低速で行うことにより被駆動部
材102を駆動部材101に対して逆方向に移動させる
ようにしたものである(逆方向駆動)。
【0006】従って、正方向駆動回路105は低速充電
回路105aと高速放電回路105bとから構成され、
逆方向駆動回路106は高速充電回路106aと低速放
電回路106bとから構成されている。低速充電回路1
05a及び高速充電回路106aは、圧電素子103に
分極方向と同方向の電源電圧Vpを印加し(圧電素子1
03を分極方向に充電して)、圧電素子103を分極方
向(駆動部材101の軸方向)に伸長させる回路であ
る。
【0007】この低速充電回路105aは、図21に示
すように、pnp形トランジスタTr1の固定バイアス
回路にツェナーダイオードZDを並列接続してなる定電
流充電回路により構成されている。同図において、抵抗
r1,r2はトランジスタTr1のバイアス抵抗であ
り、ツェナーダイオードZDはベースのバイアス抵抗r
2に並列に接続されている。すなわち、ツェナーダイオ
ードZDによってトランジスタTr1のベース電圧を一
定値に保持することで抵抗r1の電圧降下を所定の値に
安定化し、これによりコレクタ電流が所定値に抑制され
るようになっている。この結果、充電電流が制限されて
充電速度が抑制され、駆動部材101の正方向移動時の
速度が抑制される。
【0008】また、低速充電回路105aは、図22に
示すように、図21における抵抗r2とツェナーダイオ
ードZDとの並列回路をnpn形トランジスタTr2に
置き換えて構成したものでもよい。同図において、トラ
ンジスタTr2のベースとコレクタとはそれぞれトラン
ジスタTr1のエミッタとベースとに接続され、トラン
ジスタTr2のエミッタは電源Vpに接続されている。
すなわち、トランジスタTr2によってトランジスタT
r1のベース電圧を一定値に保持することで抵抗r1の
電圧降下を所定の値に安定化し、これによりコレクタ電
流が所定値に抑制される。
【0009】また、高速放電回路105b及び低速放電
回路106bは、圧電素子103に分極方向と逆方向の
電位を与えて(図では電極103aを接地して)、充電
電荷を放電させることで伸長した圧電素子103を縮小
させる回路である。
【0010】この低速放電回路106bは、図23に示
すように、npn形トランジスタTr3のベースとアー
ス間にツェナーダイオードZDを接続してなる定電流放
電回路により構成されている。同図において、抵抗r4
は放電電流を制限する抵抗であり、ツェナーダイオード
ZDによってトランジスタTr3のベース電位を所定の
値に保持することで抵抗r4の電圧降下を所定の値に安
定化し、これにより抵抗r4を流れるエミッタ電流(放
電電流)が所定の値に抑制されるようになっている。こ
の結果、放電電流が制限されて放電速度が抑制され、駆
動部材101の逆方向移動時の速度が抑制される。
【0011】制御回路107は、正方向駆動回路105
及び逆方向駆動回路106の駆動を制御するもので、正
方向駆動において、低速充電回路105aと高速放電回
路105bとを交互に駆動する一方、逆方向駆動におい
て、高速充電回路106aと低速放電回路106bとを
交互に駆動するものである。
【0012】正方向駆動において、低速充電回路105
aと高速放電回路105bとを交互に駆動すると、圧電
素子103が低速伸長と高速縮小とを交互に繰り返し、
これにより駆動部材101が正方向の低速移動と逆方向
の高速移動とを繰り返す。一方、逆方向駆動において、
高速充電回路106aと低速放電回路106bとを交互
に駆動すると、圧電素子103が高速伸長と低速縮小と
を交互に繰り返し、これにより駆動部材101が正方向
の高速移動と逆方向の低速移動とを繰り返す。従って、
正方向駆動においては被駆動部材102が駆動部材10
1に対して相対的に正方向に移動し、逆方向駆動におい
ては被駆動部材102が駆動部材101に対して相対的
に逆方向に移動する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラの撮
影レンズや双眼鏡のレンズ等の携帯機器における光学系
の駆動源としてインパクト形の圧電アクチュエータを適
用する場合、その携帯機器の軽量化、小型化等を考慮す
ると、駆動回路はできる限り簡単かつ小型であることが
望ましい。しかし、上記従来の圧電アクチュエータ10
0では、定電流回路によって充電電流若しくは放電電流
を制限するようにしているので、不可避的に回路素子数
が多くなり、駆動回路104の小型化が困難になる。
【0014】また、上記従来の圧電アクチュエータ10
0では、被駆動部材102の移動速度を調節するには定
電流回路を構成する回路素子の定数を変更することが考
えられるが、こうした場合には定数の異なる複数の回路
素子と切替回路とが必要となることから駆動回路104
の小型化がさらに困難になる。
【0015】一方、圧電アクチュエータにおける被駆動
部材の移動速度を変更する手段として、複数の圧電素子
を切り替えて用いるようにしたり、駆動パルスを間引く
ようにしたりすることが提案されている(特開平9−2
85156号公報、特開平8−43872号公報)が、
圧電素子を切り替えて用いるものでは回路構成が複雑に
なって駆動回路の小型化に制約を受け、駆動パルスを間
引くものでは移動速度にむらが生じるという問題があ
る。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、小型化が可能で被駆動部材の移動速度を円滑に
調節することができる圧電アクチュエータを提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、圧電体と、該圧電体の分極方向
の一方端に固定された駆動部材と、前記圧電体の他方端
に固定された支持部材と、前記駆動部材に所定の摩擦力
で係合されて前記分極方向に移動可能にされた被駆動部
材と、前記圧電体に分極方向と同方向の電圧を印加して
充放電する第1の駆動手段と、前記圧電体に分極方向と
逆方向の電圧を印加して該圧電体に対し前記第1の駆動
手段による充放電速度と略同一の速度で充放電する第2
の駆動手段と、前記駆動部材の駆動時間であって前記第
1の駆動手段による第1の駆動時間及び前記第2の駆動
手段による第2の駆動時間の少なくとも一方を設定変更
する設定変更手段と、前記第1の駆動手段と第2の駆動
手段とを交互に駆動する駆動制御手段とを備えたことを
特徴としている。
【0018】この構成によれば、圧電体を分極方向と同
方向に充放電する速度と逆方向に充放電する速度とを略
同一にすることで圧電体の分極方向と同方向への充放電
時間と逆方向への充放電時間とに比較的大きな差が設け
られることになる結果、被駆動部材が駆動部材に対して
相対的に移動されることになる。このため、従来のよう
な充電電流や放電電流を制限するための定電流回路が不
必要となり、圧電アクチュエータの小型化が促進され
る。また、第1の駆動手段による駆動時間(すなわち、
充放電時間)及び第2の駆動手段による駆動時間の少な
くとも一方を変更することで被駆動部材の速度が変更さ
れる。このため、移動速度が円滑に調整される。
【0019】なお、この構成において、第1の駆動手段
は、圧電体に分極方向と同方向の電圧を印加することに
より少なくとも圧電体に対し充電するようにしたもので
あればよく、第2の駆動手段は、圧電体に分極方向と逆
方向の電圧を印加することにより少なくとも圧電体に対
し第1の駆動手段により充電された電荷を放電するよう
にしたものであればよい。
【0020】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記第1の駆動手段は、前記圧電体の分
極方向と逆方向に蓄積された電荷を放電すると共に、前
記圧電体を分極方向と同方向に充電する第1の充放電回
路からなり、前記第2の駆動手段は、前記圧電体の分極
方向と同方向に蓄積された電荷を放電すると共に、前記
圧電体を分極方向と逆方向に充電する第2の充放電回路
からなることを特徴としている。
【0021】この構成によれば、圧電体は、第1の駆動
手段により分極方向と逆方向に蓄積された電荷が放電さ
れた後に分極方向と同方向に充電され、第2の駆動手段
により分極方向と同方向に蓄積された電荷が放電された
後に分極方向と逆方向に充電される。このため、圧電体
には見かけ上、印加電圧の2倍の電圧が駆動電圧として
供給されることになる結果、単位電圧当たりの圧電体の
伸縮量が増大し、圧電アクチュエータの駆動効率が向上
する。
【0022】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記第1の充放電回路は、一方端が電源
に接続され、他方端が前記圧電体の一方端に接続されて
なる第1のスイッチ手段と、一方端が前記圧電体の他方
端に接続され、他方端が接地されてなる第2のスイッチ
手段とを備え、前記第2の充放電回路は、一方端が前記
電源に接続され、他方端が前記圧電体の他方端に接続さ
れてなる第3のスイッチ手段と、一方端が前記圧電体の
一方端に接続され、他方端が接地されてなる第4のスイ
ッチ手段とを備えたことを特徴としている。
【0023】この構成によれば、第1の充放電回路及び
第2の充放電回路はそれぞれ2つのスイッチ手段で構成
され、第1の充放電回路及び第2の充放電回路が交互に
駆動されることで被駆動部材は駆動部材に対して相対的
に移動される。これにより、駆動回路が少ない回路素子
で構成される結果、圧電アクチュエータの小型化が促進
される。
【0024】また、請求項4の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記第1の駆動手段は、前記圧電体を分
極方向と同方向に充電する充電回路からなり、前記第2
の駆動手段は、前記圧電体に蓄積された電荷を放電する
放電回路からなることを特徴としている。
【0025】この構成によれば、圧電体は、第1の駆動
手段により分極方向と同方向に充電され、第2の駆動手
段により分極方向と同方向に蓄積された電荷が放電され
る。このため、充電時にだけ電力が消費されることにな
る結果、電力消費が効果的に抑制される。
【0026】また、請求項5の発明は、請求項4に係る
ものにおいて、前記充電回路は、一方端が電源に接続さ
れ、他方端が前記圧電体の一方端に接続されてなる第1
のスイッチ手段を備え、前記放電回路は、一方端が前記
圧電体の一方端に接続され、他方端が接地されてなる第
2のスイッチ手段を備えたことを特徴としている。
【0027】この構成によれば、充電回路及び放電回路
はそれぞれ1つのスイッチ手段で構成され、充電回路及
び放電回路が交互に駆動されることで被駆動部材は駆動
部材に対して相対的に移動される。これにより、駆動回
路が少ない回路素子で構成される結果、圧電アクチュエ
ータの小型化が促進される。
【0028】また、請求項6の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに係るものにおいて、前記設定変更手段は、
駆動周期が一定となるように前記第1の駆動時間及び第
2の駆動時間を変更するものであることを特徴としてい
る。
【0029】この構成によれば、第1の駆動時間が変更
されたときは駆動周期が一定となるように第2の駆動時
間も変更される。これにより、被駆動部材の移動速度が
円滑に調節される。
【0030】また、請求項7の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに係るものにおいて、前記設定変更手段は、
前記第1の駆動時間又は第2の駆動時間を変更すること
により駆動周期を変更するものであることを特徴として
いる。
【0031】この構成によれば、第1の駆動時間又は第
2の駆動時間が変更されることにより駆動周期が変更さ
れる。これにより、被駆動部材の移動速度が円滑に調節
される。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るインパクト型の圧電アクチュエータの構成を概略的に
示すブロック図である。この図において、圧電アクチュ
エータ10は、駆動部12と、駆動部12を駆動する駆
動回路14と、駆動部12に取り付けられている被駆動
部材の位置を検出する部材センサ16と、駆動部12の
基端に配設された基端センサ18と、駆動部12の先端
に配設された先端センサ20と、全体の動作を制御する
制御部22とを備えている。
【0033】図2は、駆動部12の構成例を示す斜視図
である。この図において、駆動部12は、支持部材2
4、圧電部材26、駆動部材28及び被駆動部材30か
ら構成されている。支持部材24は、圧電部材26及び
駆動部材28を保持するものであり、円柱体の軸方向両
端部241,242及び略中央の仕切壁243を残して
内部を刳り貫くことにより形成された第1収容空間24
4及び第2収容空間245を有している。この第1収容
空間244には、圧電部材26がその積層方向を支持部
材24の軸方向と一致させて収容されている。また、第
2収容空間245には、駆動部材28と被駆動部材30
の一部とが収容されている。
【0034】圧電部材26は、所要の厚さを有する複数
枚の板状の圧電素子を各圧電素子間に図略の薄膜の電極
を挾み込んで接着してなる積層型の圧電体で構成されて
いる。この複数枚の圧電素子は隣接する圧電素子の分極
方向が互いに逆向きとなるように積層されている。この
ように圧電素子を積層するのは、各電極には隣接する電
極間で互いに正負の極性が逆になるように駆動電圧が並
列に印加されることから、各圧電素子が同一の方向に伸
縮して圧電部材全体として大きい伸縮量が得られるよう
にするためである。
【0035】この圧電部材26は、積層方向である長手
方向の一方端面が第1収容空間244の仕切壁243と
は反対側の端面に固定されている。支持部材24の一方
端部242(支持部材24の先端部)及び仕切壁243
には中心位置に丸孔が穿設されると共に、この両丸孔を
貫通して断面丸形状の棒状の駆動部材28が第2収容空
間245に軸方向に沿って移動可能に収容されている。
なお、駆動部材28の断面は丸形状に限定されるもので
はなく、楕円形状、矩形形状等の任意の形状にすること
ができる。
【0036】駆動部材28の第1収容空間244内に突
出した端部は圧電部材26の他方端面に固着され、駆動
部材28の第2収容空間245の外部に突出した端部は
板ばね32により所要のばね圧で圧電部材26側に付勢
されている。この板ばね32による駆動部材28への付
勢は、圧電部材26の伸縮動作に基づく駆動部材28の
軸方向変位を安定化させるためである。
【0037】図3は、被駆動部材30の構成例を示す断
面図である。この図において、被駆動部材30は、両側
に耳部302を有する基部301と、両耳部302の間
に嵌合される挾み込み部材303とを備えている。基部
301の両耳部302の付け根部分には駆動部材28よ
りも僅かに径の大きい丸孔304が穿設されている。被
駆動部材30は、丸孔304に駆動部材28を遊嵌状態
で貫通させ、その駆動部材28を基部301と挾み込み
部材303とで挾み込むことにより駆動部材28の軸方
向に沿って移動可能に取り付けられている。挾み込み部
材303の上部には両耳部302の上面より突出する突
起303aが形成される一方、両耳部302の上面に突
起部303aに圧接されるように板ばね305が固設さ
れており、これにより挾み込み部材303が所要のばね
圧で駆動部材28側に付勢されるようになっている。
【0038】この板ばね305によるばね圧は、圧電部
材26の伸縮動作に基づく駆動部材28の軸方向におけ
る往復動において、駆動部材28と基部301及び挾み
込み部材303との間に生じる往動時の摩擦力と復動時
の摩擦力とに差を生じさせ、被駆動部材30を駆動部材
28の軸方向に沿って移動可能にするためのものであ
る。すなわち、板ばね305のばね圧により、駆動部材
28が高速で移動(伸長又は縮小)するときは、駆動部
材28に対して被駆動部材30が相対的に移動し得る程
度に駆動部材28と被駆動部材30との間に低い摩擦力
が発生し、駆動部材28が低速で移動(伸張又は縮小)
するときは、駆動部材28と共に被駆動部材30が移動
し得るように駆動部材28と被駆動部材30との間に高
い摩擦力が発生するようになっている。
【0039】なお、本実施形態では、挾み込み部材30
3を駆動部材28に圧接させるための付勢手段として板
ばね305を用いているが、付勢力が生じるものであれ
ばこれに限定されるものではなく、例えばコイルばねや
ゴム等の他の弾性部材を用いることもできる。また、被
駆動部材30には駆動対象物であるレンズLが取り付け
られている。
【0040】図4は、駆動回路14の構成例を示す図で
ある。この図において、駆動回路14は、駆動電源PS
から駆動電圧+Vpが供給される接続点aと接地される
接続点bとの間に、MOS型FETであるスイッチ素子
Q1からなる第1スイッチ回路141及びMOS型FE
Tであるスイッチ素子Q2からなる第2スイッチ回路1
42の直列回路が接続されると共に、MOS型FETで
あるスイッチ素子Q3からなる第3スイッチ回路143
及びMOS型FETであるスイッチ素子Q4からなる第
4スイッチ回路144の直列回路が接続され、各スイッ
チ回路141乃至144に駆動制御信号を供給する制御
信号供給手段としての駆動パルス発生回路145が接続
されて構成されている。
【0041】第1スイッチ回路141を構成するスイッ
チ素子Q1及び第2スイッチ回路142を構成するスイ
ッチ素子Q2はPチャンネルFETであり、第3スイッ
チ回路143を構成するスイッチ素子Q3及び第4スイ
ッチ回路144を構成するスイッチ素子Q4はNチャン
ネルFETである。
【0042】なお、第1スイッチ回路141及び第3ス
イッチ回路143の接続点cと、第2スイッチ回路14
2及び第4スイッチ回路144の接続点dとの間に圧電
部材26が接続(接続点cが圧電部材26の矢印Pで示
す分極方向を基準にして+側の電極261に接続され、
接続点dが圧電部材26の−側の電極262に接続され
る。)されてブリッジ回路146が構成され、第2スイ
ッチ回路142及び第4スイッチ回路144の各FET
のゲートには駆動パルス発生回路145がそのまま接続
され、第1スイッチ回路141及び第3スイッチ回路1
43の各FETのゲートには駆動パルス発生回路145
が反転回路147を介して接続されている。
【0043】この駆動回路14において、接続点a,b
間に接続される駆動電圧の極性及び接続点c,d間に接
続される圧電部材26の分極方向は任意に設定すること
ができるが、例えば図4に示すように、接続点aを駆動
電圧の正極とし、圧電部材26が矢印Pの方向に分極さ
れ、その+分極側が接続点cに接続(−分極側が接続点
dに接続)されているとすると、第1スイッチ回路14
1及び第4スイッチ回路144は圧電部材26に対し分
極方向と同方向(分極を強める方向)に駆動電圧+Vp
を印加して端子間電圧Vsが+Vpとなるまで充電する
第1の駆動回路(第1の駆動手段)を構成し、第2スイ
ッチ回路142及び第3スイッチ回路143は圧電部材
26に対し分極方向と逆方向に駆動電圧+Vpを印加し
て第1の駆動回路による充電電荷を放電し、かつ、端子
間電圧Vsが−Vpとなるまで充電する第2の駆動回路
(第2の駆動手段)を構成することになる。圧電部材2
6が第2の駆動回路により−Vpに充電されると、第1
の駆動回路はその充電電荷を放電し、その後に+Vpに
充電する。
【0044】なお、圧電部材26を図4とは逆方向に接
続すると、第2スイッチ回路142及び第3スイッチ回
路143が圧電部材26を分極方向と同方向に充電する
第1の駆動回路となり、第1スイッチ回路141及び第
4スイッチ回路144が圧電部材26を分極方向と逆方
向に充電する第2の駆動回路となる。
【0045】このように駆動回路14と圧電部材26と
でブリッジ回路146を構成した場合、圧電部材26に
は−Vp〜+Vpの電圧が印加されるので、等価的に圧
電部材26の駆動電圧が2Vpとなる結果、駆動電源は
低電圧であっても変位量の大きい圧電アクチュエータを
得ることができるという利点がある。
【0046】図5は、駆動パルス発生回路145の構成
例を示すブロック図である。この図において、駆動パル
ス発生回路145は、125nsのクロックパルスを出
力する水晶発振子等の発振素子150と、発振素子15
0から出力されるパルス信号をカウントアップすると共
に、そのカウント値を出力するカウンタ151と、駆動
パルスの周期を設定するための第1メモリ152と、圧
電部材26に対する充電時間を設定するための第2メモ
リ153と、これら第1メモリ152及び第2メモリ1
53に所定の数値(時間)をセットすることにより駆動
パルスのON/OFFタイミングを制御するパルス幅制
御部154とを備えている。なお、カウンタ151は、
後述する第1比較器155からリセット信号が入力され
たとき、そのカウント値をゼロにリセットする。
【0047】また、駆動パルス発生回路145は、更
に、第1メモリ152のセット値(T M)とカウンタ1
51から出力されるカウント値(TC)とを比較すると
共に、カウント値(TC)がセット値(TM)に達したと
き(TC≧TM)にリセット信号をカウンタ151に出力
する第1比較器155と、第2メモリ153のセット値
(TN)とカウンタ151から出力されたカウント値
(TC)とを比較すると共に、カウント値(TC)がセッ
ト値(TN)よりも小さいとき(TC<TN)にハイ信号
“H”を出力する一方、カウント値(TC)がセット値
(TN)に達したとき(T C≧TN)にロー信号“L”を
出力する第2比較器156と、制御部22からの出力制
御信号に基づいて動作するものであって、駆動パルス出
力時に第2比較器156からの出力を駆動パルスとして
出力し、駆動パルス出力停止時は駆動パルスをハイ状態
に固定する出力制御回路157とを備えている。
【0048】このように構成された駆動パルス発生回路
145は、図6に示すように、カウンタ151のカウン
ト値(TC)が第2メモリ153のセット値(TN)に達
すると、出力制御回路156から出力されていたハイ信
号がロー信号に切り替わり、さらに時間が経過してカウ
ンタ151のカウント値(TC)が第1メモリ152の
セット値(TM)に達すると、出力制御回路156から
出力されていたロー信号がハイ信号に切り替わる。この
とき、同時に第1比較器155からリセット信号がカウ
ンタ151に出力され、これによりカウンタ151のカ
ウント値(TC)がゼロにリセットされる。このように
して上記の動作が繰り返し実行されることにより駆動パ
ルス発生回路145から所定の周期で駆動パルスが連続
的に出力されることになる。ここで、駆動パルスの周期
を設定するための第1メモリ152と圧電部材26に対
する充電時間を設定するための第2メモリ153及びパ
ルス幅制御部154は、第1の駆動回路及び第2の駆動
回路の駆動時間の周期を設定するか、又は駆動周期が一
定になるように充電時間を設定するための設定変更手段
159を構成する。
【0049】なお、図6に示すハイ信号の出力期間t1
に第1スイッチ回路141と第4スイッチ回路144と
からなる第1の駆動回路が駆動され、図6に示すロー信
号の出力期間t2に第2スイッチ回路142と第3スイ
ッチ回路143とからなる第2の駆動回路が駆動される
ことになる。ここで、第1メモリ152のセット値は一
定にしておき、第2メモリ153のセット値を変更する
ことによって駆動周期を一定にした状態で第1の駆動回
路のオン期間(駆動時間)t1と第2の駆動回路のオン
期間(駆動時間)t2とを調節(デューティ比を調節)
することができる。また、第1メモリ152のセット値
を変更することによって第1の駆動回路のオン期間t1
と第2の駆動回路のオン期間t2からなる駆動周期を調
節することができる。
【0050】図1に戻り、部材センサ16は、被駆動部
材30の移動可能範囲内に配設されており、MRE(Ma
gneto Resistive Effect)素子やPSD(Position Sen
sitive Device)等のセンサにより構成されている。ま
た、基端センサ18及び先端センサ20は、フォトイン
タラプタ等のセンサにより構成されている。
【0051】制御部22は、演算処理を行うCPU(Ce
ntral Processing Unit)、処理プログラム及びデータ
が記憶されたROM(Read-Only Memory)及びデータを
一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)から
構成されており、部材センサ16等から入力される信号
に基づいて駆動パルス発生回路145から所定のデュー
ティ比のパルス信号を出力させ、この駆動パルスにより
第1の駆動回路及び第2の駆動回路を交互に駆動する。
すなわち、制御部22は、第1スイッチ回路141及び
第4スイッチ回路144からなる第1の駆動回路と、第
2スイッチ回路142及び第3スイッチ回路143から
なる第2の駆動回路とを交互に駆動する駆動制御手段を
構成する。なお、制御部22には、被駆動部材30の移
動を指示する移動指示スイッチ34と、被駆動部材30
の移動速度を検出するためのタイマー36とが接続され
ている。
【0052】上記のように構成された圧電アクチュエー
タ10は、従来のように充放電回路に電流を制限するた
めのトランジスタ、ツエナーダイオード、抵抗等の複数
の回路素子からなる定電流回路を設けていないので、駆
動回路14は可能な限り簡単な回路構成とすることがで
きる。これにより駆動回路14の簡素化及び小型化が図
られ、圧電アクチュエータ10の小型化も可能となる。
また、従来のように充放電回路に定電流回路を設けてい
ないので、圧電部材26に対して分極方向と同方向の駆
動電圧が印加されたときの充電速度と圧電部材26に対
して分極方向と逆方向の駆動電圧が印加されたときの放
電速度とが略同一(すなわち、圧電部材26に対する充
放電速度が略同一)となるようになっている。
【0053】図7は、図4に示す駆動回路14の駆動パ
ルス発生回路145から出力される駆動パルスと、各ス
イッチ素子Q1〜Q4のON/OFF状態と、圧電部材
26に印加される駆動電圧の波形とを示す図である。こ
の図に示すように、圧電アクチュエータ10の駆動時に
は、駆動パルス発生回路145から出力された駆動パル
スがそのままの状態で駆動制御信号としてスイッチ素子
Q2,Q4に入力される一方、駆動パルス発生回路14
5から出力された駆動パルスが反転回路147を介する
ことにより反転された状態で駆動制御信号としてスイッ
チ素子Q1,Q3に入力される。これによってスイッチ
素子Q1,Q4及びスイッチ素子Q2,Q3が交互にオ
ンになり、そのオン期間に圧電部材26に対して駆動電
圧Vpが印加されることになる。
【0054】そして、被駆動部材30を支持部材24の
先端側に移動させる場合(以下、この方向の駆動を「正
方向駆動」という。)では、第1の駆動回路のオン期間
t1と第2の駆動回路のオン期間t2との比D(D=t
1/(t1+t2)、以下、デューティ比Dという。)
が、0.5以下の比較的小さい値に設定されるようにな
っている。また、被駆動部材30を支持部材24の基端
側に移動させる場合(以下、この方向の駆動を「逆方向
駆動」という。)では、第1の駆動回路のオン期間t1
と第2の駆動回路のオン期間t2とのデューティ比D
が、0.5以上の比較的大きい値に設定されるようにな
っている。すなわち、本発明では、圧電部材26に対す
る充放電速度を略同一にし、充放電時間のデューティ比
Dを異ならせることにより圧電アクチュエータ10の駆
動方向(正方向駆動又は逆方向駆動)を制御するように
している。なお、スイッチ素子Q1,Q2はPチャンネ
ルFETであるので、駆動制御信号がローレベルのとき
にオンになり、スイッチ素子Q3,Q4はNチャンネル
FETであるので、駆動制御信号がハイレベルのときに
オンになる。
【0055】このように、圧電部材26に対する充放電
速度を略同一にし、充放電時間のデューティ比Dのみで
圧電アクチュエータ10の駆動方向を制御しているの
は、分極方向と同方向への充電時間と分極方向と逆方向
への充電時間とに比較的大きい差を設けることによって
一定の条件下で被駆動部材30が駆動部材28に対して
相対移動することになるという実験結果に基づくもので
ある。
【0056】図8は、圧電部材26に対する充放電速度
が略同一で、圧電部材26に対する充放電時間のデュー
ティ比Dのみが異なる駆動電圧を印加したときの圧電部
材の変位の過渡応答を示す図である。この図に基づき、
充放電時間のデューティ比Dを変更することにより被駆
動部材30が駆動部材28に対し正方向と逆方向とに移
動することになる理由を説明する。
【0057】この図8の下段に示す波形は、圧電部材2
6に分極方向と同方向の駆動電圧が印加されるときの充
電時間が、分極方向と逆方向の駆動電圧が印加されると
きの放電時間よりも長い所定のデューティ比を有する駆
動電圧の1周期分を示し、上段に示す波形は、その駆動
電圧が印加されたときの圧電部材26及び駆動部材28
の過渡的な伸縮動作を示す図である。なお、この図8に
示す圧電部材26及び駆動部材28の伸縮動作の過渡波
形は、説明の便宜上、共振周波数の基本波の波形で表し
ている。
【0058】いま、圧電部材26に分極方向と同方向の
駆動電圧+Vpを印加して充電すると圧電部材26は伸
長し、その圧電部材26に分極方向と逆方向の駆動電圧
−Vpを印加して蓄積された電荷を放電すると共に逆方
向に充電すると、圧電部材26は縮小する。しかし、圧
電部材26及び駆動部材28には弾性があるため、例え
ば伸長動作を過渡的にみると、圧電部材26は、圧電部
材26自体、駆動部材28、被駆動部材30等により決
定される所定の共振周波数で振動しながら所定の長さに
伸長する。すなわち、図8に示すように、例えばa点で
圧電部材26に駆動電圧+Vpが印加されると、圧電部
材26は高速で大きく伸長した後、b点で縮小に転じ、
その後は振動的に伸長と縮小とを繰り返してc点近傍の
伸長量に落ち着いていく(図8のc点から仮想線で示す
波形を参照)。このような過渡的な変位動作の事情は縮
小動作についても同様で、+Vpが印加された後に−V
pが印加されると、高速で大きく縮小した後、ある変位
量で伸長に転じ、その後は振動的に縮小と伸長とを繰り
返して所定の縮小量に落ち着いていく(図8のd点から
仮想線で示す波形を参照)。
【0059】すなわち、圧電部材26に対して、図8に
示すような波形の駆動電圧が繰り返し印加された場合、
−Vpで充電された状態からa点で圧電部材26に電圧
+Vpが印加されて充電が行われると、圧電部材26は
高速でb点まで伸長するが、その後は伸長速度よりも遅
い速度でc点まで縮小する(図8でa−b間の傾斜より
もb−c間の傾斜が緩やかになる)。これは略同一の時
間で伸長と縮小とが行われるとすると、圧電部材26や
駆動部材28等の粘性により縮小量が伸長量より小さく
なるためである。
【0060】次に、縮小動作がほぼ終了するc点のタイ
ミング(このタイミングは分極方向と同方向へ充電した
際の圧電部材26の共振周波数の約1周期分のタイミン
グに相当する。)で圧電部材26に−Vpが印加されて
放電が行われると共に−Vpで充電されると、圧電部材
26はその変位位置から更にd点まで縮小動作を行な
う。このとき、圧電部材26の伸長量は定常的に放電を
行なったときの縮小量に近いので、その縮小速度はa−
b間の伸長速度よりも低速となる。すなわち、c−d間
の傾斜はa−b間の傾斜よりも緩やかになる。
【0061】そして、その縮小動作がほぼ終了するタイ
ミング(このタイミングは分極方向と逆方向に充電した
際の圧電部材26の共振周波数の約1/2周期分のタイ
ミングに相当する。)d点で再び、圧電部材26に電圧
+Vpが印加されて充電が行われると、圧電部材26は
再度、高速で伸長動作を行ない、以下、図9に示すよう
に駆動電圧の波形に応じて上述の圧電部材26の伸縮動
作が繰り返される。
【0062】上述の圧電部材26の伸縮動作において、
伸長動作は高速で行われ、縮小動作はそれよりも低速で
行われるので、圧電部材の伸縮動作によって駆動部材2
8が往復動を繰り返すと、高速の往動時では駆動部材2
8と被駆動部材30との間の摩擦力は低く、低速の復動
時では駆動部材28と被駆動部材30との間の摩擦力は
高くなることから被駆動部材30は復動時にのみ駆動部
材28と共に移動することとなる。従って、図9に示す
ように、被駆動部材30は駆動部材28の往復動に応じ
て停止と移動とを繰り返し、全体として逆方向駆動を行
なうことになる。
【0063】図9は、充電時間が放電時間より長い所定
のデューティ比Dを有する駆動電圧を圧電部材26に印
加した場合の例であるが、圧電部材26に充電時間が放
電時間より短い所定のデューティ比Dを有する駆動電圧
を印加した場合は、上述の充放電速度の関係が逆にな
り、圧電部材26は−Vpの充電時に高速で縮小し、+
Vpの充電時に低速で伸長を行なうことになるから、被
駆動部材30は駆動部材28の往復動に応じて移動と停
止とを繰り返し、全体として正方向駆動を行なうことに
なる。
【0064】従って、図4において、駆動パルス発生回
路145からデューティ比Dが0.5よりも大きい所定
の値を有する駆動パルスが出力されるときは、圧電部材
26が高速伸長と低速縮小とを交互に繰り返すので、被
駆動部材30は支持部材24の基端側に移動する(逆方
向駆動)。また、駆動パルス発生回路145からデュー
ティ比Dが0.5よりも小さい所定の値を有する駆動制
御信号が出力されるときは、圧電部材26が低速伸長と
高速縮小とを交互に繰り返すので、被駆動部材30は支
持部材24の先端側に移動する(正方向駆動)。
【0065】被駆動部材30を安定して所望の方向に移
動させるには、上述のように充電時間(図8のa−cの
時間を参照)は分極方向と同方向へ充電した際の圧電部
材26の共振周波数の約1周期分の期間に、また、放電
時間(図8のc−dの時間を参照)は分極方向と逆方向
に充電した際の圧電部材26の共振周波数の約1/2周
期分の期間に設定するのが好ましいが、実際には圧電部
材26の支持部材24への取付構造や駆動部材28等の
要因により、圧電部材26及び駆動部材28の変位波形
が図8に示すような波形とならず、他の周波数成分が重
畳された歪んだ波形となる。従って、適切な圧電部材2
6に対する駆動電圧は、圧電アクチュエータ毎に調整し
て設定されることになる。
【0066】なお、駆動パルスの充放電時間のデューテ
ィ比Dが圧電部材26の共振周波数に正確に関係してい
ない場合であっても被駆動部材30をデューティ比Dに
応じて正方向若しくは逆方向に移動させることは可能で
ある。
【0067】また、圧電部材26、駆動部材28及び被
駆動部材30間の取付構造や条件によっては、図7に示
したものと逆の方向に駆動させることも可能である。す
なわち、駆動パルスのデューティ比Dを0.5よりも小
さい値にすることで被駆動部材30を逆方向に移動さ
せ、デューティ比Dを0.5よりも大きい値にすること
で被駆動部材30を正方向に移動させることも可能であ
る。
【0068】図10は、圧電部材26に対する充電時間
t1(図6に示す第1の駆動回路の駆動時間t1)と放
電時間t2(図6に示す第2の駆動回路の駆動時間t
2)からなる駆動周期tpを13μs〜16μsの範囲
内で125nsずつ変化させると共に、充電時間t1を
9.5μs〜(tP−1.5μs)の範囲内で125n
sずつ変化させたときの被駆動部材30の駆動部材28
に対する移動速度(基端部側への移動速度)を測定し、
等高線図として表わしたものである。
【0069】この等高線図から明らかなように、被駆動
部材30の基端部側への移動速度は、駆動周期14.5
μs、充電時間10.25μs近辺において最速とな
り、所定の範囲内ではその点を中心に駆動周期tP又は
充電時間t1が変化するに従って低下する。そして、そ
の移動速度は、駆動周期tPを14.5μsに設定し、
充電時間を10.25μsから増加させる場合が最もな
だらかに変化する。この図10の等高線図は、被駆動部
材30を駆動部材28の基端部側へ移動させた場合のも
のであるが、逆方向(駆動部材28の先端部側)へ移動
させた場合もほとんど同様の測定結果を得ることができ
た。但し、被駆動部材30の先端部側への移動速度は、
駆動周期14.5μs、充電時間3.25μs近辺にお
いて最速となり、所定の範囲内ではその点を中心に駆動
周期tp(=t1+t2)又は充電時間t1が変化する
に従って低下する。そして、その移動速度は、駆動周期
tpを14.5μsに設定し、充電時間を3.25μs
から減少させる場合が最もなだらかに変化する。
【0070】また、この被駆動部材30の基端部側への
移動速度は、図11に示すように、駆動周期tpを1
4.5μsに設定した場合、充電時間t1が10.25
μs付近で頂点となり、充電時間t1が長くなるに従っ
てなだらかに減少する。従って、本実施形態では、駆動
周期tpを14.5μsに設定し、充電時間t1を11
μs〜12μsの範囲内で変化させることにより被駆動
部材30の速度制御を行うようにしている。また、被駆
動部材30を駆動部材28の先端部側へ移動させる場合
は、駆動周期tpを14.5μsに設定し、充電時間t
1を2.5μs〜3.5μsの範囲内で変化させること
により被駆動部材30の速度制御を行うようにしてい
る。なお、これらの数値は、本実施形態における実験結
果に基づくものであり、圧電アクチュエータ10の構成
に応じて適宜変更されるものであることはいうまでもな
い。
【0071】図12及び図13は、被駆動部材30の速
度制御を行う制御部22の動作を説明するためのフロー
チャートである。まず、圧電アクチュエータ10の図略
の電源スイッチがオンされると、初期状態に設定された
後に移動指示スイッチ34がオンされたか否かが判別さ
れる(ステップ#1)。この判定が肯定されると、先端
センサ20がオンされたか否かが判別され(ステップ#
3)、この判定が肯定されると駆動パルスの周期(駆動
周期)を設定する第1メモリ152に「116」(11
6×0.125μs=14.5μs)がセットされる
(ステップ#5)。なお、ステップ#1で判定が否定さ
れたときは、移動指示スイッチ34がオンされるまで待
機する。
【0072】次いで、充電時間を設定する第2メモリ1
53に「92」(92×0.125μs=11.5μ
s)がセットされ(ステップ#7)、その後に駆動パル
ス発生回路145から駆動パルスの出力が開始される
(ステップ#9)。そして、タイマー36が始動される
と共に、被駆動部材30の移動に対応して時間がカウン
トされ(ステップ#11)、引き続いて基端センサ18
がオンされたか否かが判別される(ステップ#13)。
ステップ#13で判定が否定されると時間が例えば10
msを経過したか否かが判別され(ステップ#15)、
判定が肯定されると基端側への移動距離が例えば24μ
mを超えたか否かが判別される(ステップ#17)。
【0073】なお、ステップ#13で判定が肯定される
と駆動パルスの出力が停止され(ステップ#19)、ス
テップ#1に戻り以降の動作が繰り返し実行される。ま
た、ステップ#15で判定が否定されると、ステップ#
13に戻って以降の動作が繰り返し実行される。ステッ
プ#15における時間の判別はタイマー36からの出力
値に基づいて行われ、ステップ#17における移動距離
の判別は部材センサ16からの出力値に基づいて行われ
る。すなわち、一定時間(例えば、10ms)が経過す
るまでは、駆動周期14.5μs、充電時間11.5μ
sの条件で被駆動部材30が移動され、一定時間(例え
ば、10ms)が経過するまでに基端位置に達するとそ
れ以上の移動は不能となるため、駆動パルスの出力が停
止されることになる。
【0074】ステップ#17で判定が否定されると基端
側への移動距離が例えば22μmに満たないか否かが判
別され(ステップ#21)、この判定が否定されるとス
テップ#11に戻って以降の動作が繰り返し実行され
る。すなわち、被駆動部材30の移動距離が一定時間
(例えば、10ms)を経過しても所定範囲内(例え
ば、22μm〜24μm)にあるうちは駆動周期14.
5μs、充電時間11.5μsの条件で被駆動部材30
が移動されることになる。
【0075】ステップ#17で判定が肯定されると第2
メモリ153に「1」が加算され(0.125μsだけ
増加)(ステップ#23)、その後に第2メモリ153
のセット値が「96」を超えるか否かが判別される(ス
テップ#25)。ステップ#25で判定が肯定されると
駆動パルスの出力が停止され(ステップ#27)、その
後に図略の表示装置に異常警告が表示され(ステップ#
29)、動作が終了する。すなわち、被駆動部材30の
移動距離が所定値(例えば、24μm)を超えると、充
電時間が11.5μsから順次増加されて移動速度が順
次減速され、充電時間が12μsに達しても基端センサ
18位置に達しないときは異常があったものと判断して
駆動パルスの出力が停止され、同時に警告が発せられる
ことになる。
【0076】また、ステップ#21で判定が肯定される
と、第2メモリ153から「1」が減算され(0.12
5μsだけ減少)(ステップ#31)、その後に第2メ
モリ153のセット値が「88」に満たないか否かが判
別される(ステップ#33)。ステップ#33で判定が
肯定されるとステップ#27に移行され、ステップ#3
3で判定が否定されるとステップ#11に戻って以降の
動作が繰り返し実行される。すなわち、被駆動部材30
の移動距離が一定時間(例えば、10ms)を経過して
も所定値(例えば、22μm)に達していないときは、
充電時間が11.5μsから順次減少されて移動速度が
順次加速され、充電時間が11μsに達しても基端セン
サ18位置に達しないときは異常があったものと判断し
て駆動パルスの出力が停止され、同時に警告が発せられ
ることになる。
【0077】一方、ステップ#3で判定が否定される
と、基端センサ18がオンされたか否かが判別され(ス
テップ#35)、この判定が肯定されると第1メモリ1
52に「116」(116×0.125μs=14.5
μs)がセットされる(ステップ#37)。なお、ステ
ップ#35で判定が否定されると、再度ステップ#3に
戻って以降の動作が繰り返し実行される。
【0078】次いで、第2メモリ153に「24」(2
4×0.125μs=3.0μs)がセットされ(ステ
ップ#39)、その後に駆動パルス発生回路145から
駆動パルスの出力が開始される(ステップ#41)。す
なわち、上述のステップ#33までは被駆動部材30が
駆動部材28の先端側から基端側に向けて移動する動作
であるのに対し、ステップ#37以降は被駆動部材30
が駆動部材28の基端側から先端側に向けて移動する動
作である。
【0079】次いで、タイマー36が始動されると共
に、被駆動部材30の移動に対応して時間がカウントさ
れ(ステップ#43)、引き続いて先端センサ20がオ
ンされたか否かが判別される(ステップ#45)。ステ
ップ#45で判定が否定されると時間が例えば10ms
を経過したか否かが判別され(ステップ#47)、判定
が肯定されると先端側への移動距離が例えば24μmを
超えたか否かが判別される(ステップ#49)。
【0080】なお、ステップ#45で判定が肯定される
と駆動パルスの出力が停止され(ステップ#51)、ス
テップ#1に戻り以降の動作が繰り返し実行される。ま
た、ステップ#47で判定が否定されると、ステップ#
45に戻って以降の動作が繰り返し実行される。ステッ
プ#47における時間の判別はタイマー36からの出力
値に基づいて行われ、ステップ#49における移動距離
の判別は部材センサ16からの出力値に基づいて行われ
る。すなわち、一定時間(例えば、10ms)が経過す
るまでは、駆動周期14.5μs、充電時間3.0μs
の条件で被駆動部材30が移動され、一定時間(例え
ば、10ms)が経過するまでに先端位置に達するとそ
れ以上の移動は不能となるため、駆動パルスの出力が停
止されることになる。
【0081】ステップ#49で判定が否定されると先端
側への移動距離が例えば22μmに満たないか否かが判
別され(ステップ#53)、この判定が否定されるとス
テップ#43に戻って以降の動作が繰り返し実行され
る。すなわち、被駆動部材30の移動距離が一定時間
(例えば、10ms)を経過しても所定範囲内(例え
ば、22μm〜24μm)にあるうちは駆動周期14.
5μs、充電時間3.0μsの条件で被駆動部材30が
移動されることになる。
【0082】ステップ#49で判定が肯定されると第2
メモリ153から「1」が減算され(0.125μsだ
け減少)(ステップ#55)、その後に第2メモリ15
3のセット値が「20」未満か否かが判別される(ステ
ップ#57)。ステップ#57で判定が肯定されると駆
動パルスの出力が停止され(ステップ#59)、その後
に図略の表示装置に異常警告が表示され(ステップ#6
1)、動作が終了する。すなわち、被駆動部材30の移
動距離が所定値(例えば、24μm)を超えると、充電
時間が3.0μsから順次減少されて移動速度が順次減
速され、充電時間が2.5μsに達しても先端センサ2
0位置に達しないときは異常があったものと判断して駆
動パルスの出力が停止され、同時に警告が発せられるこ
とになる。
【0083】また、ステップ#53で判定が肯定される
と、第2メモリ153に「1」が加算され(0.125
μsだけ増加)(ステップ#63)、その後に第2メモ
リ153のセット値が「28」を超えたか否かが判別さ
れる(ステップ#65)。ステップ#65で判定が肯定
されるとステップ#59に移行され、ステップ#65で
判定が否定されるとステップ#43に戻って以降の動作
が繰り返し実行される。すなわち、被駆動部材30の移
動距離が一定時間(例えば、10ms)を経過しても所
定値(例えば、22μm)に達していないときは、充電
時間が3.0μsから順次増加されて移動速度が順次加
速され、充電時間が3.5μsに達しても先端センサ2
0位置に達しないときは異常があったものと判断して駆
動パルスの出力が停止され、同時に警告が発せられるこ
とになる。
【0084】図14は、駆動回路14の変形例を示す図
である。この図14に示すものは、図4に示すものとは
ブリッジ回路146における接続点bとアースとの間に
抵抗Rを接続するようにした点で相違している。なお、
接続点bとアースとの間に抵抗Rが接続されることか
ら、図15に示すように、圧電部材26が+Vp及び−
Vpに充電されるまでの波形が緩やかなものになるが、
基本的な動作は図4に示すものと同一である。
【0085】また、図示は省略するが、図14に示す変
形例に代え、第1の駆動回路を構成するスイッチ素子Q
1及びスイッチ素子Q4のいずれか一方又は両方に直列
に抵抗Rを接続すると共に、第2の駆動回路を構成する
スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3のいずれか一方
又は両方に直列に抵抗Rを接続するようにした回路構成
とすることも可能である。この場合でも、図15に示す
ものと同様に、圧電部材26が+Vp及び−Vpに充電
されるまでの波形が緩やかなものになるが、基本的な動
作は図4に示すものと同一である。
【0086】さらに、第1の駆動回路を構成するスイッ
チ素子Q1及びスイッチ素子Q4のいずれか一方又は両
方に直列に抵抗Rを接続するか、あるいは、第2の駆動
回路を構成するスイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3
のいずれか一方又は両方に直列に抵抗Rを接続するよう
にした回路構成とすることも可能である。この場合、ス
イッチ素子Q1及びスイッチ素子Q4のいずれか一方又
は両方に直列に抵抗Rを接続したものでは、圧電部材2
6が+Vpに充電されるまでの波形が緩やかなものにな
り、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3のいずれか
一方又は両方に直列に抵抗Rを接続したものでは、圧電
部材26が−Vpに充電されるまでの波形が緩やかなも
のになるが、いずれの場合でも基本的な動作は図4に示
すものと同一である。
【0087】図16は、駆動回路14の他の構成例を示
す図である。この図16に示す駆動回路14′は、図4
に示すものが第1の駆動回路を充放電回路を構成する2
つのスイッチ回路(第1スイッチ回路141及び第4ス
イッチ回路144)で構成し、第2の駆動回路を充放電
回路を構成する他の2つのスイッチ回路(第2スイッチ
回路142及び第3スイッチ回路143)で構成したも
のであるのに対し、第1の駆動回路を充電回路を構成す
る1つのスイッチ回路(第1スイッチ回路141′)で
構成し、第2の駆動回路を放電回路を構成する1つのス
イッチ回路(第2スイッチ回路142′)で構成したも
のである点で相違している。なお、第1,第2スイッチ
回路141′,142′は、図4に示すものと同一の構
成になる駆動パルス発生回路145から駆動パルスが供
給されて駆動が制御され、圧電部材26には駆動電源P
Sから駆動電圧Vpが印加されるようになっている。
【0088】すなわち、充電回路を構成する第1スイッ
チ回路141′は、圧電部材26の矢印Pで示す分極方
向を基準にして+側の電極261に駆動電圧Vpを印加
し、圧電部材26を分極方向と同方向に充電するもの
で、駆動電源PSと電極261との間に接続されたPチ
ャンネルMOS型FETからなるスイッチ素子Q5で構
成されている。また、放電回路を構成する第2スイッチ
回路142′は、圧電部材26の電極261を接地して
(すなわち、圧電部材26の端子間電圧に対して逆方向
の電位を与えて)圧電部材26に蓄積されている電荷を
放電するもので、電極261とアースとの間に接続され
たNチャンネルMOS型FETからなるスイッチ素子Q
6で構成されている。
【0089】図17は、図16に示す駆動回路14′の
各スイッチ素子のON/OFF状態と、圧電部材に印加
される充電電圧の波形とを示す図である。この図に示す
ように、駆動パルス発生回路145から駆動パルスが供
給されてスイッチ素子Q5がオンになったときにはスイ
ッチ素子Q6はオフとなり、圧電部材26は分極方向と
同方向の電圧Vpで充電され、スイッチ素子Q6がオン
になったときにはスイッチ素子Q5はオフとなり、圧電
部材26の充電電荷が放電されることになる。
【0090】図4に示す駆動回路14を駆動回路14′
のように構成した場合でも、充電時間t1と放電時間t
2とのデューティ比Dが0.5よりも小さいときには正
方向駆動となり、そのデューティ比Dが0.5よりも大
きいときには逆方向駆動となり、図4に示すものと同様
に動作することが確認された。
【0091】図18は、図16に示す駆動回路14′の
変形例を示す図である。この図18に示すものは、図1
6に示すものとはスイッチ素子Q5と駆動電源PSとの
間及びスイッチ素子Q6とアースとの間にそれぞれ抵抗
Rを接続するようにした点で相違している。なお、上記
のように抵抗Rが接続されることから、図19に示すよ
うに、圧電部材26がVpに充電されるまでの波形及び
充電電荷がゼロレベルに放電されるまでの波形が緩やか
なものになるが、基本的な動作は図16に示すものと同
一である。
【0092】また、スイッチ素子Q5と駆動電源PSと
の間、あるいは、スイッチ素子Q6とアースとの間のい
ずれか一方に抵抗Rを接続するようにすることも可能で
ある。この場合、スイッチ素子Q5と駆動電源PSとの
間に抵抗Rを接続したものでは、圧電部材26がVpに
充電されるまでの波形が緩やかなものになり、スイッチ
素子Q6とアースとの間に抵抗Rを接続したものでは、
圧電部材26が放電されるまでの波形が緩やかなものに
なるが、いずれの場合でも基本的な動作は図16に示す
ものと同一である。
【0093】本発明の実施形態に係る圧電アクチュエー
タ10は、上記のように、圧電部材に分極方向と同方向
の電圧を印加して充放電する第1の駆動回路と、圧電部
材に分極方向と逆方向の電圧を印加して第1の駆動回路
による充放電速度と略同一の速度で充放電する第2の駆
動回路と、駆動部材の駆動時間であって第1の駆動手段
による第1の駆動時間及び第2の駆動手段による第2の
駆動時間の少なくとも一方を設定変更する設定変更手段
と、第1の駆動手段と第2の駆動手段とを交互に駆動す
る駆動制御手段とを備えているので、従来のような定電
流回路が不要になることから小型化が可能となり、駆動
回路は連続した駆動パルスで駆動されることから駆動部
材の移動速度を円滑に調節することができるようにな
る。また、小型化できることから圧電アクチュエータ1
0の低廉化を促進することもできる。
【0094】なお、本発明に係る圧電アクチュエータ
は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、種
々の変形が可能である。例えば、駆動部12の構成は図
2及び図3に示すもの以外の構成とすることも可能であ
り、駆動回路14、14′を構成しているスイッチ素子
として、接合型FET、バイポーラトランジスタ、GT
O(Gate Turn-off Thyristor)等のMOS型FET以
外の電子スイッチ素子を用いることもできる。また、被
駆動部材30の移動速度の調節は、上記実施形態では駆
動周期が一定になるようにして充電時間を変更すること
で行うようにしているが、充電時間又は放電時間を変更
して駆動周期を変更することで行うようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧電体に分極方向と同方向の電圧を印加して充
放電する第1の駆動手段と、圧電体に分極方向と逆方向
の電圧を印加して圧電体に対し第1の駆動手段による充
放電速度と略同一の速度で充放電する第2の駆動手段
と、駆動部材の駆動時間であって第1の駆動手段による
第1の駆動時間及び第2の駆動手段による第2の駆動時
間の少なくとも一方を設定変更する設定変更手段と、第
1の駆動手段と第2の駆動手段とを交互に駆動する駆動
制御手段とを備えているので、小型化が可能で被駆動部
材の移動速度を円滑に調節することができる圧電アクチ
ュエータを実現することができる。
【0096】また、請求項2の発明によれば、第1の駆
動手段は、圧電体の分極方向と逆方向に蓄積された電荷
を放電すると共に、圧電体を分極方向と同方向に充電す
る第1の充放電回路からなり、第2の駆動手段は、圧電
体の分極方向と同方向に蓄積された電荷を放電すると共
に、圧電体を分極方向と逆方向に充電する第2の充放電
回路からなっているので、圧電体には見かけ上、印加電
圧の2倍の電圧が駆動電圧として供給され、単位電圧当
たりの圧電体の伸縮量が増大して圧電アクチュエータの
駆動効率が向上する。
【0097】また、請求項3の発明によれば、第1の充
放電回路は、一方端が電源に接続され、他方端が圧電体
の一方端に接続されてなる第1のスイッチ手段と、一方
端が圧電体の他方端に接続され、他方端が接地されてな
る第2のスイッチ手段とを備え、第2の充放電回路は、
一方端が電源に接続され、他方端が圧電体の他方端に接
続されてなる第3のスイッチ手段と、一方端が圧電体の
一方端に接続され、他方端が接地されてなる第4のスイ
ッチ手段とを備えているので、駆動回路が少ない回路素
子で構成され、圧電アクチュエータの小型化が促進され
る。
【0098】また、請求項4の発明によれば、第1の駆
動手段は圧電体を分極方向と同方向に充電する充電回路
からなり、第2の駆動手段は圧電体に蓄積された電荷を
放電する放電回路からなっているので、充電時にだけ電
力が消費されることになり、電力消費を効果的に抑制す
ることができる。
【0099】また、請求項5の発明によれば、充電回路
は、一方端が電源に接続され、他方端が圧電体の一方端
に接続されてなる第1のスイッチ手段を備え、放電回路
は、一方端が圧電体の一方端に接続され、他方端が接地
されてなる第2のスイッチ手段を備えているので、駆動
回路が少ない回路素子で構成され、圧電アクチュエータ
の小型化が促進される。
【0100】また、請求項6の発明によれば、設定変更
手段は、駆動周期が一定となるように第1の駆動時間及
び第2の駆動時間を変更するものであるので、被駆動部
材の移動速度を円滑に調整することができる。
【0101】また、請求項7の発明によれば、設定変更
手段は、第1の駆動時間又は第2の駆動時間を変更する
ことにより駆動周期を変更するものであるので、被駆動
部材の移動速度を円滑に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータ
の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す圧電アクチュエータの駆動部の構成
例を示す斜視図である。
【図3】図1に示す圧電アクチュエータの被駆動部材の
構成例を示す断面図である。
【図4】図1に示す圧電アクチュエータの駆動回路の構
成例を示す図である。
【図5】図4に示す駆動回路における駆動パルス発生回
路の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示す駆動パルス発生回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図7】図5に示す駆動回路における駆動パルスと、各
スイッチ素子のON/OFF状態と、圧電部材に印加さ
れる充放電電圧の波形とを示す図である。
【図8】充放電速度が略同一で、充放電時間のデューテ
ィ比のみが異なる駆動電圧を圧電部材に印加したときの
圧電部材及び被駆動部材の変異の過渡応答を示す図であ
る。
【図9】充放電速度が略同一で、充電時間が放電時間よ
りも長いデューティ比を有する駆動電圧を圧電部材に印
加したときの被駆動部材の移動状態を説明するための図
である。
【図10】圧電部材に対する充電時間と駆動周期との関
係を示す図である。
【図11】圧電部材に対する充電時間と被駆動部材の移
動速度との関係を示す図である。
【図12】図1に示す圧電アクチュエータの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図13】図1に示す圧電アクチュエータの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図14】図4に示す駆動回路の変形例を示す図であ
る。
【図15】図14に示す駆動回路における駆動パルス
と、各スイッチ素子のON/OFF状態と、圧電部材に
印加される充放電電圧の波形とを示す図である。
【図16】図4に示す駆動回路の他の構成例を示す図で
ある。
【図17】図16に示す駆動回路における各スイッチ素
子のON/OFF状態と、圧電部材に印加される充放電
電圧の波形とを示す図である。
【図18】図16に示す駆動回路の変形例を示す図であ
る。
【図19】図18に示す駆動回路における各スイッチ素
子のON/OFF状態と、圧電部材に印加される充放電
電圧の波形とを示す図である。
【図20】従来のインパクト型の圧電アクチュエータの
概略構成を示す図である。
【図21】図20に示す圧電アクチュエータの駆動回路
の低速充電回路に適用される第1の回路例である。
【図22】図20に示す圧電アクチュエータの駆動回路
の低速充電回路に適用される第2の回路例である。
【図23】図20に示す圧電アクチュエータの駆動回路
の低速放電回路に適用される回路例である。
【符号の説明】
10 圧電アクチュエータ 12 駆動部 14 駆動回路 16 部材センサ 18 基端センサ 20 先端センサ 22 制御部(駆動制御手段) 24 支持部材 26 圧電部材(圧電体) 28 駆動部材 30 被駆動部材 159 設定変更手段 141 第1スイッチ回路(第1の駆動手段) 142 第2スイッチ回路(第2の駆動手段) 143 第3スイッチ回路(第2の駆動手段) 144 第4スイッチ回路(第1の駆動手段) Q1,Q5 スイッチ素子(第1のスイッチ手段) Q2 スイッチ素子(第3のスイッチ手段) Q3 スイッチ素子(第4のスイッチ手段) Q4,Q6 スイッチ素子(第2のスイッチ手段) PS 駆動電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体と、該圧電体の分極方向の一方端
    に固定された駆動部材と、前記圧電体の他方端に固定さ
    れた支持部材と、前記駆動部材に所定の摩擦力で係合さ
    れて前記分極方向に移動可能にされた被駆動部材と、前
    記圧電体に分極方向と同方向の電圧を印加して充放電す
    る第1の駆動手段と、前記圧電体に分極方向と逆方向の
    電圧を印加して該圧電体に対し前記第1の駆動手段によ
    る充放電速度と略同一の速度で充放電する第2の駆動手
    段と、前記駆動部材の駆動時間であって前記第1の駆動
    手段による第1の駆動時間及び前記第2の駆動手段によ
    る第2の駆動時間の少なくとも一方を設定変更する設定
    変更手段と、前記第1の駆動手段と第2の駆動手段とを
    交互に駆動する駆動制御手段とを備えたことを特徴とす
    る圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第1の駆動手段は、前記圧電体の分
    極方向と逆方向に蓄積された電荷を放電すると共に、前
    記圧電体を分極方向と同方向に充電する第1の充放電回
    路からなり、前記第2の駆動手段は、前記圧電体の分極
    方向と同方向に蓄積された電荷を放電すると共に、前記
    圧電体を分極方向と逆方向に充電する第2の充放電回路
    からなることを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の充放電回路は、一方端が電源
    に接続され、他方端が前記圧電体の一方端に接続されて
    なる第1のスイッチ手段と、一方端が前記圧電体の他方
    端に接続され、他方端が接地されてなる第2のスイッチ
    手段とを備え、前記第2の充放電回路は、一方端が前記
    電源に接続され、他方端が前記圧電体の他方端に接続さ
    れてなる第3のスイッチ手段と、一方端が前記圧電体の
    一方端に接続され、他方端が接地されてなる第4のスイ
    ッチ手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の圧
    電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記第1の駆動手段は、前記圧電体を分
    極方向と同方向に充電する充電回路からなり、前記第2
    の駆動手段は、前記圧電体に蓄積された電荷を放電する
    放電回路からなることを特徴とする請求項1記載の圧電
    アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記充電回路は、一方端が電源に接続さ
    れ、他方端が前記圧電体の一方端に接続されてなる第1
    のスイッチ手段を備え、前記放電回路は、一方端が前記
    圧電体の一方端に接続され、他方端が接地されてなる第
    2のスイッチ手段を備えたことを特徴とする請求項4記
    載の圧電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記設定変更手段は、駆動周期が一定と
    なるように前記第1の駆動時間及び第2の駆動時間を変
    更するものであることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記設定変更手段は、前記第1の駆動時
    間又は第2の駆動時間を変更することにより駆動周期を
    変更するものであることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の圧電アクチュエータ。
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