JP4384012B2 - 静電アクチュエータ及びその駆動方法 - Google Patents

静電アクチュエータ及びその駆動方法 Download PDF

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Description

この発明は、静電アクチュエータ及びその駆動方法に係り、特に、低消費電力の静電アクチュエータ及びその駆動方法に関する。
静電力によって可動子を上下に駆動する静電アクチュエータは、特許文献1〜4に開示されるように、一対の固定子電極間に可動子電極を備えた可動子が配置され、固定子電極及び可動子電極に印加する電圧を制御することによって可動子が上下動される構造を備えている。また、固定子電極の少なくとも一方が電気的に分離されたセグメント電極で構成され、このセグメント電極が可動子の移動方向に沿って配列された構造にあっては、セグメント電極に印加する電圧を順次シフトさせることによって、可動子を微少移動させることができる。即ち、セグメント電極を備えた静電アクチュエータにあっては、可動子がセグメント電極に向けられる際に可動子の上下動に伴い可動子が前方或いは後方に変位される。従って、セグメント電極に印加する電圧のシフト方向に依存して可動子が前進或いは後退させることができる。
このように静電アクチュエータは、微細加工によって微小化が可能であり、高い精度で可動子を微動させることができることから、様々な分野での利用が可能であるとされている。例えば、静電アクチュエータが撮影装置に設けられ、可動子に撮影レンズが設けられる場合には、ズーミング可能なレンズ系を構成することができる。また、単に上下動する静電アクチュエータにおいては、撮影用のCCDが可動部に設けられて外部振動に応じてこの可動部を上下動させてカメラ装置における手ぶれ防止機構を実現することができる。
特開2001−346385 特開2002―199747 特開2003−9550 特開2003−164167
静電アクチュエータは、それ自体低消費電力で可動子を駆動可能であるが、可動子を動作させない際に可動子を保持する為に一方の固定子に吸着させることが必要とされている。即ち、可動子自体は、一対の固定子間で微動可能であるため、非動作状態の保持モードにおいては、固定子電極及び可動子電極が単に接地電位に接続されると、外力或いは自重で可動子が固定子間を移動し、可動子が固定子に不用意に接触して可動子或いは固定子電極が破損する虞がある。このように非動作時に可動子が自由に移動することを防止する為に可動子及び固定子電極の一方との間に電圧を印加して可動子をその固定子電極に吸着させて移動不能としている。このように非動作状態においても、電圧が可動子及び固定子電極の一方との間に継続的に電圧を印加し続けることが要求される為に、駆動時において、低消費電力で駆動可能であっても、非駆動時に低消費電力ではあるが、電力が消費される問題がある。従って、このような静電アクチュエータによれば、消費電力が小さい駆動装置を実質的に実現することができず、また、小型化された装置の電池寿命を短縮してしまう問題が生じている。
この発明は、上記問題点を解決するためになされてものであり、その目的は、消費電力の少ない静電アクチュエータ及び静電アクチュエータの駆動方法を提供することにある。
この発明によれば、
移動方向に沿って配列されている複数のセグメント電極から構成される第1の固定子電極及びこの第1固定子電極を被覆する第1の誘電体膜を備える第1の基板と、
前記第1の固定子電極に対向する第2の固定子電極及びこの第2固定子電極を被覆する第2の誘電体膜を備える第2の基板と、
前記第1及び第2の固定子電極に夫々対向する第1及び第2の可動子電極を有し、前記第1の基板と前記第2の基板との間で上下動可能であって前記移動方向に沿って移動可能に配置されている可動子と、
前記可動子を前記移動方向に沿ってシフトするように前記第1の基板に向けて移動させる第1の移動モード及び前記可動子を前記第2の基板に向けて移動させる第2の移動モードに交互に切り換えて前記第1及び第2の基板間で前記可動子を移動させながら前記可動子を前記移動方向に沿って移動させる移動モード、前記第1の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第1の保持モード及び前記第2の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第2の保持モードのいずれかを選択的に設定するスイッチング回路を含む駆動回路であって、
前記移動モードにおいて、前記第1及び第2の可動子電極に第1の期間低電位を付与し、この第1の期間に続く第2の期間高電位を付与し、前記第1及び第2の期間を交互に繰り返して低電位及び高電位を交互に付与するようにスイッチング回路を切り換え、
前記第1の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第1の高電位を付与し、前記第2の固定子電極に第1の低電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
前記第1の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第1の高電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第1の低電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
前記第2の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第2の低電位を付与し、前記第2の固定子電極に第2の高電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
前記第2の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第2の低電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第2の高電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
前記第1の保持モードにおいて、前記第1の可動子電極及び第1の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第1の可動子電極と前記第1の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第1の可動子電極及び前記第1の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第1の保持モードに維持し、
前記第2の保持モードにおいて、前記第2の可動子電極及び第2の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第2の可動子電極と前記第2の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第2の可動子電極及び前記第2の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第2の保持モードに維持する駆動回路と、
を具備することを特徴とする静電アクチュエータが提供される。
また、この発明によれば、
第1の固定子電極を備える第1の基板と、
前記第1の固定子電極に対向する第2の固定子電極を備える第2の基板と、
前記第1及び第2の固定子電極に夫々対向する第1及び第2の対向面を有する可動子と、
を具備する静電アクチュエータの駆動方法において、
前記第1の対向面及び第2の固定子電極に第1電位を付与し、前記第1の固定子電極に前記第1電位と異なる電位の第2電位を付与して前記可動子を前記第1の基板に向けて移動させ、
前記第2の対向面及び第1の固定子電極に前記第1電位を付与し、前記第2の固定子電極に前記第2電位を付与して前記可動子を前記第2の基板に向けて移動させ、
前記第1の固定子電極と前記第2の固定子電極と前記第1及び第2の対向面の少なくとも1つを電気的にフローティングに維持して前記可動子を保持させること、
を特徴とする静電アクチュエータの駆動方法が提供される。
また、この発明によれば、
移動方向に沿って配列されている複数のセグメント電極から構成される第1の固定子電極及びこの第1固定子電極を被覆する第1の誘電体膜を備える第1の基板と、
前記第1の固定子電極に対向する第2の固定子電極及びこの第2固定子電極を被覆する第2の誘電体膜を備える第2の基板と、
前記第1及び第2の固定子電極に夫々対向する第1及び第2の可動子電極を有し、前記第1の基板と前記第2の基板との間で上下動可能であって前記移動方向に沿って移動可能に配置されている可動子と、
を具備する静電アクチュエータの駆動方法において、
前記可動子を前記移動方向に沿ってシフトするように前記第1の基板に向けて移動させる第1の移動モード及び前記可動子を前記第2の基板に向けて移動させる第2の移動モードに交互に切り換えて前記第1及び第2の基板間で前記可動子を移動させながら前記可動子を前記移動方向に沿って移動させる移動モードにおいて、前記第1及び第2の可動子電極に第1の期間低電位を付与し、この第1の期間に続く第2の期間高電位を付与し、前記第1及び第2の期間を交互に繰り返して低電位及び高電位を交互に付与し、
前記第1の期間の前記第1の移動モードにおいて、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第1の高電位を付与し、前記第2の固定子電極に第1の低電位を付与し、前記第1の期間の前記第2の移動モードにおいて、前記第2の固定子電極に前記第1の高電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第1の低電位を付与し、
前記第2の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第2の低電位を付与し、前記第2の固定子電極に第2の高電位を付与し、前記第2の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第2の低電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第2の高電位を付与し、
前記第1の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第1の保持モードにおいて、前記第1の可動子電極及び第1の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第1の可動子電極と前記第1の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第1の可動子電極及び前記第1の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与して前記第1の保持モードを維持し、
前記第2の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第2の保持モードにおいて、前記第2の可動子電極及び第2の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第2の可動子電極と前記第2の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第2の可動子電極及び前記第2の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第2の保持モードに維持することを特徴とする静電アクチュエータの駆動方法が提供される。
以下、図面を参照して、この発明の一実施の形態に係る静電アクチュエータについて説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る可動子が固定子間で往復方向に微動する構造を有する静電アクチュエータ及びその周辺回路を示している。図1に示すように第1及び第2の基板2,4が互いに対向されるような中空筒状の筐体7が構成され、この第1及び第2の基板2,4上には、夫々第1及び第2の平坦な固定子電極6,8が設けられている。この第1及び第2の固定子電極6,8は、第1及び第2の基板2,4上に設けられた第1及び第2の誘電体膜10,12で被覆され、可動子14が直接第1及び第2の固定子電極6,8に接触することが防止されている。
可動子14は、筐体7内の中空部の形状に対応した形状を有し、第1及び第2の固定子電極6,8との間に微小なギャップを空けることができるように第1及び第2の固定子電極6,8間に配置されている。可動子14は、第1及び第2の固定子電極6,8に対向する第1及び第2の面を有し、この面には、同電位に維持される可動子電極16,18が設けられている。この可動子14には、この可動子14によって微動(図面中では左右方向に微動)される部品、例えば、レンズやカメラ用CCD(図示せず)が設けられ、可動子14が制御されて微動されることによって部品を最適状態、例えば、外部からの振動をキャンセルすることができる状態に、維持することができる。
尚、この可動子14は、後に述べるように第1及び第2の固定子電極6,8に対向する面に可動子電極16,18が設けられず、それ自体が半導体で作られ、第1及び第2の対向面を第1及び第2の固定子電極6,8として用いても良い。
第1及び第2の固定子電極6,8は、抵抗20,22を介して第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2の固定側端子24A,26Aに接続され、可動子電極16,18は、抵抗28を介して第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aに接続されている。第1、第2及び第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3は、接地された第1可動側端子24B,26B,30B、電圧源32に接続された第2可動側端子24C,26C,30C及びフローティング状態にある第3可動側端子24F,26F,30Fを備えている。
図1に示される静電アクチュエータにおいて、可動子14が第1及び第2の基板2,4の側に向けて移動される第1及び第2移動モードに応じて次のように第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2が切り替えられる。即ち、第1移動モードでは、第1のスイッチング素子SW1の固定側端子24Aが第2可動側端子24Cに接続され、第2のスイッチング素子SW2の固定側端子26Aが第1可動側端子26Bに接続され、また、第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aが第3可動側端子30Bに接続されると、高い電圧が第1の固定子電極6に印加され、可動子電極16,18及び第2の固定子電極8が接地される。従って、可動子14がクーロン力によって第1の固定子電極6に引き寄せられて第1の基板2側に移動し、第1の固定子電極6上に保持される。ここで、可動子14が第1の固定子電極6上に保持されるとは、可動子14が第1の固定子電極6との間に一定間隔、例えば、第1の誘電体膜10の厚みに相当する間隔を空けて第1の誘電体膜10に配置される場合を当然に含むものである。
次に、第2移動モードでは、第1のスイッチング素子SW1の固定側端子24Aが第1可動側端子24Bに接続され、第2のスイッチング素子SW2の固定側端子26Aが第2可動側端子26Cに接続され、また、第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aが第3可動側端子30Bに接続されると、高い電圧が第2の固定子電極8に印加され、可動子電極16,18及び第1の固定子電極6が接地される。従って、可動子14がクーロン力によって第2の固定子電極8に引き寄せられて第2の基板4側に移動し、固定子電極6上に保持される。ここで、可動子14が第2の固定子電極6上に保持されるとは、可動子14が第2の固定子電極6との間に一定間隔、例えば、第2の誘電体膜12の厚みに相当する間隔を空けて第2の誘電体膜12に配置される場合を当然に含むものである。
このように第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2が交互に電圧源32及び接地に接続されることによって、第1及び第2移動モードが繰り返される。即ち、可動子14が第1及び第2の固定子電極6,8に引き寄せられ、可動子が第1及び第2の固定子電極6,8間で微動される。
尚、第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aが第3可動側端子30Cに接続されている場合においても、同様に第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2が交互に電圧源32及び接地に接続されることによって、可動子14が第1及び第2の固定子電極6,8に引き寄せられ、可動子が第1及び第2の固定子電極6,8間で微動される。
図1に示されるように可動子電極16が第1の固定子電極6上の第1の誘電膜10に接触している状態で、可動子14が固定状態に保持される保持モードに静電アクチュエータが移行する場合には、図1に示すように第2のスイッチング素子SW2の固定側端子26Aが第1可動側端子26Bに接続され、第1のスイッチング素子SW1の固定側端子24Aが第3可動側端子24Fに接続され、また、第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aが第3可動側端子30Fに接続される。従って、第2の固定側電極8が接地され、互いに接触していた可動子電極16及び第1の固定子電極6がフローティング状態に維持される。
可動子14が第1の固定子電極6上の誘電膜10に接触している保持モードの状態では、可動子14及び第1の固定電極6が分極し、両者間に生ずるクーロン力により可動子14が第1の固定子電極6上の第1の誘電膜10に接触している状態に維持される。フローティング状態にあり、その間で分極が生じている可動子電極16及び第1の固定子電極6間は、等価的には、抵抗及びキャパシタの直列回路と看なすことができ、時間の経過とともに分極された電荷は、抵抗及びキャパシタから成る直列回路からリークされることとなる。電荷がリークされて可動子14の保持出来なくなると、外部からの衝撃で可動子14の位置がずれてしまう。従って、静電アクチュエータが保持モードにある際には、周期的に第1のスイッチング素子SW1の固定側端子24Aが第2可動側端子24C、第3のスイッチング素子SW3の固定側端子30Aが第1可動側端子30Bに接続されて第1の固定子電極6に高い電圧が印加される。この高い電圧の印加によって可動子14及び第1の固定電極6は、十分に分極され、可動子14が第1の固定子電極6上の誘電膜10に保持される。
上述の保持モードでは、可動子電極16が第1の固定子電極6上の第1の誘電膜10に接触している状態で説明しているが、可動子電極18が第2の固定子電極8上の第2の誘電膜12に接触している状態では、可動子電極18及び第2の固定子電極8がフローティング状態に維持されて可動子14が第2の固定子電極8上の第2の誘電膜12に保持される。
また、上述の保持モードでは、可動子電極16が第1の固定子電極6上の第1の誘電膜10に接触している状態または可動子電極18が第2の固定子電極8上の第2の誘電膜12に接触している状態にて、可動子14が固定状態に保持される場合を説明したが、必ずしも第1の誘電体膜10または第2の誘電膜12に接触している状態である必要性はない。すなわち、可動子14が第1の基板2または第2の基板4に向けて移動し、死点にて保持されても良い。例えば、第1及び第2の基板2、4に支柱などのストッパが設けられている場合、可動子電極16、18がストッパと接触した位置が死点となり、この死点の位置にて可動子14が固定状態に保持されても構わない。
図1に示される実施の形態においては、可動子電極16及び第1の固定子電極6がフローティング状態に維持されているが、その一方のみをフローティング状態に維持しても良く、また、可動子電極16及び第1の固定子電極6のみでなく、第2の固定子電極8もフローティング状態に維持されても良い。分極されて電荷がリークされずに、十分に充電されている状態をできる限り維持する観点からは、全ての電極6,8,16がフローティング状態に維持されることが好ましい。
また、同様に可動子電極18及び第2の固定子電極8がフローティング状態に維持されている場合についても、その一方のみをフローティング状態に維持しても良く、また、可動子電極18及び第2の固定子電極8のみでなく、第1の固定子電極6もフローティング状態に維持されても良い。
図1に示される実施の形態においては、可動子14には、可動子電極16,18が設けられ、可動子電極16,18が直接に第3のスイッチング素子SW3に接続されず、可動子14の本体を介して接地或いは電圧源32に接続されても良い。可動子14が半導体で形成され、その面に可動子電極16,18が設けられる場合には、フローティング状態にある可動子14及び固定子電極6,8間に生ずる抵抗及びキャパシタの直列回路における抵抗の値を比較的大きく設定することができ、電荷の放電時定数を大きく設定できることから、周期的に第1の固定子電極6に高い電圧を印加する期間を比較的長く設定することができる。従って、可動子14及び第1の固定子電極6が分極され、可動子14が第1の固定子電極6上の誘電膜10に保持される期間が長くなり、結果として消費電力をより小さくすることができる。
図2は、可動子14が半導体で形成された場合において、フローティング状態にある可動子14及び固定子電極6,8間に等価的に生ずる抵抗及びキャパシタから成る直列回路からリークされる電荷に基づく固定子電極6,8における電位の変化を示すグラフである。即ち、図2は、可動子14に一定の抵抗値(半導体)を与える材料を用いた場合における残留電荷の変化を示している。図2に示されるように可動子14が半導体で形成された場合においては、比較的長い時間に亘って固定子電極6,8における電位が維持され、十分に長い期間経過後に第1の固定子電極6に高い電圧を印加すれば良いこととなる。図2に示されるような特性は、同様に他の材料においても、緩和時間及び電位が異なって測定可能である。用いる材料の物性値及び電極に印加する電圧、また周辺環境(例えば、湿度が高いと、空中からのリーク電荷の量が増加する)により、図2に示されるグラフは変化される。この図2に示す特性に応じて、静電アクチュエータのシステム運用として、どれだけの時間間隔で、間欠的に電源からの電荷供給をするかを機器設計及びシステム設計に適するように決定することができる。
図3(a)及び(b)は、図1に示される静電アクチュエータの駆動回路の具体的回路図を示している。図3(a)に示される駆動回路は、固定子電極6,8の一方に印加される駆動電圧信号のみを出力するように構成され、固定子電極6,8の他方に印加される駆動電圧信号を出力する駆動回路は、駆動信号が単に固定子電極6,8の一方に印加される駆動電圧信号と相補的な関係となるため、実質的に図3(a)に示される回路と同様に構成され、その回路は、省略して示している。また、図3(a)に示される回路では、可動子14の可動子電極16,18に電圧を印加する回路についても、図3(a)に示される回路と同様に構成されるため、その回路は省略して示している。既に説明した記述から明らかなように、保持モードにおいては、可動子14の電極16,18がフローティング状態に維持されることが好ましい。
図3(a)に示すように静電アクチュエータは、既に説明したキャパシタ32及び抵抗34の直列回路36に等価的に置き換えられて示されている。また、以下の説明において、図3(a)に示す回路では、可動子14の電極16,18は、接地電位に維持されているものとする。この駆動回路は、電源ライン35及び接地間に接続された電源スイッチ38を備え、この電源スイッチ38は、電源ライン35から供給される電圧を昇圧する昇圧回路40に接続され、昇圧された高電圧がドライバ回路42に供給されている。このドライバ回路42は、静電アクチュエータを駆動するタイミング信号Signal_Inが入力される信号入力端子44及び静電アクチュエータを第1及び第2移動モード或いは保持モードに設定する制御信号Pos_Controlが入力される制御信号端子46を備えている。また、ドライバ回路42は、等価的に直列回路36で示される静電アクチュエータに対して駆動モード時に駆動電圧信号Voutを出力し、保持モード時に周期的に静電アクチュエータを充電して可動子14を停止状態に維持する停止電圧信号Voutを出力する出力端子48を備えている。
ドライバ回路42は、制御信号端子46に制御信号Pos_Controlとして駆動モード信号が入力されると、駆動回路を駆動モードに設定し、信号入力端子44に入力されるタイミング信号Signal_Inに応じてその出力端子48に交互に高電圧及び低電圧を供給する。また、ドライバ回路42は、制御信号端子46に保持モード信号が入力されると、駆動回路を保持モードに設定し、信号入力端子44に入力されるタイミング信号Signal_Inがあっても、その出力端子48をフローティング状態に維持し、ある所定の周期で静電アクチュエータのキャパシタ32を充電して可動子14を固定子電極6,8の一方に引き付けたままに維持している。尚、ある特定の周期でキャパシタ32を充電するための制御は、外部に設けられたコントローラ等を用いて、信号入力端子44にタイミング信号Signal_In、制御信号端子46に制御信号Pos_Controlを入力して行ってもよい。
図3(b)に示されるように、図3(a)に示されるドライバ回路42として第1及び第2のドライバ回路42−1,42−2が例としてあげられる。第1の固定子電極6の側の等価直列回路36−1は、ドライバ回路42―1の出力端48−1に接続され、キャパシタ32−1及び抵抗34−1からなるものとする。第2の固定子電極8の側の等価直列回路36−2は、ドライバ回路42―2の出力端48−2に接続され、キャパシタ32−2及び抵抗34−2からなるものとする。
図3(b)に示すドライバ回路42−1においては、直列にPNPトランジスタTR1−1及びNPNトランジスタTR2−1の直列回路が電源ライン35と接地との間に接続され、両トランジスタTR1―1、TR2−1の接続点が抵抗54―1を介して出力端子48−1に接続されている。ここで、PNPトランジスタTR1−1及びNPNトランジスタTR2−1は、図1に示されたスイッチング素子SW1に相当している。また、抵抗53−1とNPNトランジスタ56−1の直列回路が電源ライン35と接地との間に接続され、抵抗53−1とNPNトランジスタ56−1の接続点がトランジスタTR1―1のベースに接続されている。NPNトランジスタ56−1のベースには、インバータ58−1を介して信号入力端子44−1に接続され、NPNトランジスタTR2−1のベースには、AND回路60−1が接続されている。AND回路60−1の入力端は、夫々信号入力端子44−1及び制御信号端子46に接続されている。
また、図3(b)に示すドライバ回路42−2においては、同様に直列にPNPトランジスタTR1−2及びNPNトランジスタTR2−2の直列回路が電源ライン35と接地との間に接続され、両トランジスタTR1―2、TR2−2の接続点が抵抗54―2を介して出力端子48−2に接続されている。ここで、PNPトランジスタTR1−2及びNPNトランジスタTR2−2は、スイッチング素子SW2に相当している。また、同様に抵抗53−2とNPNトランジスタ56−2の直列回路が電源ライン35と接地との間に接続され、抵抗53−2とNPNトランジスタ56−2の接続点がトランジスタTR1―2のベースに接続されている。NPNトランジスタ56−2のベースには、インバータ58−2を介して信号入力端子44−2に接続され、NPNトランジスタTR2−2のベースには、AND回路60−2が接続されている。AND回路60−2の入力端は、夫々信号入力端子44−2及び制御信号端子46に接続されている。
図3(b)に示すドライバ回路の動作について、図4(a)〜(d)を参照して説明する。制御信号端子46に図4(a)に示される高レベルを有する制御信号Pos_Controlが入力されてドライバ回路42−1、42−2が第1及び第2移動モードに設定される。図4(b)に示すように高レベルのタイミング信号Signal_Inが時点t0でドライバ回路42−1の信号入力端子44−1に入力されると、図4(c)に示されるようにインバータ58−1の出力が低レベルとなり、NPNトランジスタ56−1がオフされる。従って、PNPトランジスタTR1−1のベース電位が高レベルとなり、このPNPトランジスタTR1−1もオフされる。図4(b)に示すように高レベルのタイミング信号Signal_Inは、他方の入力端に高レベルを有する制御信号Pos_Controlが入力されているAND回路60−1に入力される。従って、図4(d)に示すようにこのAND回路60−1からの出力が高レベルとなってNPNトランジスタTR2−1がオンされて出力端子48−1には、抵抗54−1を介して接地電位Vout(低レベル)が出力される。その結果、固定子電極6が接地される。
これに対して、図4(e)に示すように低レベルのタイミング信号Signal_Inが時点t0でドライバ回路42−2の信号入力端子44−2に入力されると、図4(f)に示されるようにインバータ58−2の出力が高レベルとなり、NPNトランジスタ56−2がオンされる。従って、PNPトランジスタTR1−2のベース電位が接地電位、即ち、低レベルとなり、このPNPトランジスタTR1−2がオンされる。図4(e)に示すように低レベルのタイミング信号Signal_Inは、他方の入力端に高レベルを有する制御信号Pos_Controlが入力されているAND回路60−2に入力される。従って、図4(g)に示すようにこのAND回路60−2からの出力が低レベルとなってNPNトランジスタTR2−2がオフされて出力端子48−2には、抵抗54−2を介して電源電位Vout(高レベル)が出力される。その結果、第2の固定子電極8に高い電位が印加されて第2移動モードが設定され、可動子14が第2の固定子電極8に向けて引き付けられる。
時点t1では、図4(e)に示すように高レベルのタイミング信号Signal_Inがドライバ回路42−2の信号入力端子44−2に入力されると、図4(f)に示されるようにインバータ58−2の出力が低レベルとなり、NPNトランジスタ56−2がオフされる。従って、PNPトランジスタTR1−2のベース電位が高レベルとなり、このPNPトランジスタTR1−2もオフされる。図4(f)に示すように高レベルのタイミング信号Signal_Inは、他方の入力端に高レベルを有する制御信号Pos_Controlが入力されているAND回路60−2に入力される。従って、図4(g)に示すようにこのAND回路60−2からの出力が高レベルとなってNPNトランジスタTR2−1がオンされて出力端子48−2には、抵抗54−2を介して接地電位Vout(低レベル)が出力される。その結果、第2の固定子電極8が接地される。
また、時点t1では、図4(b)に示すように低レベルのタイミング信号Signal_Inがドライバ回路42−1の信号入力端子44−1に入力されると、図4(c)に示されるようにインバータ58−1の出力が高レベルとなり、NPNトランジスタ56−1がオンされる。従って、PNPトランジスタTR1−1のベース電位が接地電位、即ち、低レベルとなり、このPNPトランジスタTR1−1がオンされる。図4(d)に示すように低レベルのタイミング信号Signal_Inは、他方の入力端に高レベルを有する制御信号Pos_Controlが入力されているAND回路60−1に入力される。従って、図4(d)に示すようにこのAND回路60−1からの出力が低レベルとなってNPNトランジスタTR2−1がオフされて出力端子48−1には、抵抗54−1を介して電源電位Vout(高レベル)が出力される。その結果、固定子電極6に高い電位が印加されて第1移動モードが設定され、第2の固定子電極8から可動子14が第1の固定子電極6に向けて引き付けられる。
このように、制御信号Pos_Controlが高レベルに維持される限りにおいて、第1及び第2の固定子電極6、8間で可動子14が微動される。ある時点tnにおいて、制御信号Pos_Controlが低レベルに変化されると、即ち、制御信号端子46に制御信号Pos_Controlとして保持モード信号が入力されると、図4(d)及び(g)に示されるようにAND回路60−1、60−2からの出力が低レベルに維持される。従って、NPNトランジスタTR2−1、TR2−2がオフに維持されて出力端子48−1、48−2は、接地電位から隔離されてフローティング状態となる。このフローティング状態において、PNPトランジスタTR1−1,TR1−2がオン・オフされると、キャパシタ32−1,32−2が所定周期で充電されて可動子14が保持モードに設定され、第1及び第2の固定子電極6、8のいずれか一方に向けて引き付けられたままに維持される。
上述した動作の真理値表が図5に示されている。この図5は、信号入力端子44−1,44−2に入力されるタイミング信号Signal_In、制御端子48に入力される制御信号Pos_Control、出力端子48−1,48−2から出力される出力信号Vout、出力側のトランジスタTR1(TR1−1,TR1−2),TR2(TR2−1,TR2−2)の動作の関係を示している。制御信号Pos_Controlが高いレベル(High)であれば、タイミング信号Signal_Inが高いレベル(High)でトランジスタTR1が“開(Open)”、トランジスタTR2が“閉(Close)”で、出力Voutが低いレベル(Low)となる。また、制御信号Pos_Controlが高いレベル(High)であれば、タイミング信号Signal_Inが低いレベル(Low)でトランジスタTR1が“閉(Close)”、トランジスタTR2が“開(Open)”で、出力Voutが高いレベル(High)となる。これに対して、制御信号Pos_Controlが低いレベル(Low)であれば、タイミング信号Signal_Inが高いレベル(High)でトランジスタTR1が“開(Open)”、トランジスタTR2も“開(Open)”で、出力Voutが“フローティング(Floating)”となる。制御信号Pos_Controlが低いレベル(Low)であれば、タイミング信号Signal_Inが低いレベル(Low)でトランジスタTR1が“閉(Close)”、トランジスタTR2が“開(Open)”で、出力Voutが高いレベル(High)でキャパシタ32が充電される。
尚、トランジスタTR1(TR1−1,TR1−2),TR2(TR2−1,TR2−2)が共に“閉(Close)”となる状態では、高い電圧(150V)がそのまま貫通電流として流れてしまうため、禁止状態としている。上述した説明では、トランジスタとしてバイポーラ型を用いたが、これはスイッチング動作が行える他デバイス(例えば、MOSFETなと)であっても良いことは明らかである。
上述したように、図3(a)及び(b)に示すようにドライバ回路42には、残留電荷による可動子の位置保持の為の制御信号Pos_Controlが入力される制御端子が追加されるだけでフローティング状態を実現することができる。即ち、ドライバICのピン(端子)の数の増加を最小限に抑えてフローティング状態を実現することができる。通常、ピン数が大幅に増加すると、チップ面積増の必要性や、入出力部をペリフェラル型(ICの4辺にバンプ形成)から、エリア型(面全体)へ変更必要性など、デバイス全体でのコストアップにつながる要因となるが、図3(a)及び(b)に示すドライバ回路42では、コストを増大させることなしにフローティング状態を実現することができる。
次に、図6を参照してこの発明の静電アクチュエータの変形例について説明する。図6において、図1に付した符号と同一符号は、同一箇所或いは部分を示してその説明を省略する。
図6に示される静電アクチュエータにおいては、第1の固定子電極6が複数のセグメント電極6A〜6Dに分割されて電気的に分離されている。これら複数のセグメント電極6A〜6Dは、可動子14の進行方向50に沿って配列され、これら複数のセグメント電極6A〜6Dには、選択的に駆動信号が、例えば、図7(a)〜(d)に示される駆動信号が印加されている。また、可動子14は、スイッチング素子SW3に接続され、端子30Fに接続される際には、可動子14がフローティング状態とされる。このようなスイッチング素子SW3は、図3(a)及び(b)に示されるドライバ回路42から当業者であれば容易に実現することができる。この静電アクチュエータは、既に提案されている特許文献1から4の記載から明らかなように複数のセグメント電極6A〜6Dに印加される電圧のタイミングを調整することによって可動子14をシフトするシフトモードが設定されて複数のセグメント電極6A〜6D及び第2の固定子電極8間で微動(上下動)されるとともに矢印50で示すよう可動子14がシフトされて移動(前後に移動)される。
図7(f)に示すように可動子14が接地された状態において、時点t10において、シフトモードが開始されると、図7(a)及び(b)に示すようにセグメント電極6A、6Bに高電圧が印加され、図7(c)、(d)及び(e)に示すように他のセグメント電極6C,6D及び第2の固定子電極8が接地電位にあると、可動子14は、セグメント電極6A、6Bに向けて引き寄せられる。次に、時点t11において、図7(a)に示すようにセグメント電極6Aが接地されて第2の固定電極8が高電位に切り替えられると、図7(b)に示すようにセグメント電極6Bに高電圧が印加されていても第2の固定電極8の吸引力が大きくなって可動子14は、固定電極8に引き寄せされる。時点t12において、図7(a)及び(b)に示すようにセグメント電極6A、6Bが接地電位に維持された状態で図7(c)及び(d)に示すようにセグメント電極6C、6Dが高電圧に切り替えられても、図7(e)に示すように可動子電極16,18が高電位に切り替えられると、可動子電極16,18と高電位の第2の固定子電極8との間の反発力及び可動子電極16,18とセグメント電極6A、6Bとの間の吸引力によって可動子14がセグメント電極6A、6B上に向けられる。また、時点t13において、図7(a)に示すようにセグメント電極6Aが高電位に切り替えられ、固定電極8が接地電位に切り替えられると、可動子電極16,18とセグメント電極6A、6C,6Dとの間の反発力及び可動子電極16,18と固定電極8との間の吸引力によって可動子14が再び固定電極8に引き寄せされる。更に、時点t14において、可動子電極16,18が低電位に切り替えられ、セグメント電極6Bが高電位に切り替えられと、可動子14がセグメント電極6B、6Cに向けて移動される。このように同様の電位の変化が繰り返されることによって、可動子14は、複数のセグメント電極6A〜6Dの配列方向に沿って移動される。即ち、可動子14は、セグメント電極6A、6Bに対向する位置からセグメント電極6B、6Cに対向する位置にシフトされ、更には、セグメント電極6B、6Cに対向する位置からセグメント電極6C、6Dに対向する位置にシフトされ、結果として、セグメント電極6A〜6Dの配列方向に沿ってシフトされる。
時点t1nにおいて、シフトモードから保持モードに切り替えられると、セグメント電極6A〜6D及び固定電極8が接地電位に切り替えられ、可動子電極16,18が高電圧からフォローティング電位に切り替えられる。従って、可動子14は、帯電されたままフローティング電位Mに維持され、セグメント電極6A、6B、6C、6D上或いは固定電極8上に保持される。
尚、上述した説明においては、可動子電極16,18がフローティング電位に維持されているが、セグメント電極6A〜6D及び固定電極8或いはそのいずれか又は全ての電極がフォローティング電位に維持されても確実に可動子14を保持することができる。
上述したようにセグメント電極6A〜6D、固定電極8或いは可動子電極16,18がフローティング電位とされて保持モードが設定されることによって、可動子14は、確実にセグメント電極6A〜6D及び固定電極8のいずれかに保持させることができる。
上述した静電アクチュエータは、様々な分野での利用が可能であり、例えば、撮影装置等のレンズ系或いは撮影系に応用することができる。一例として、静電アクチュエータが撮影装置に設けられる場合には、可動子に撮影レンズを設けることによってフォーカス機構を構成することができる。また、固定レンズ系内に可動子とともに移動するレンズを設けることにより、ズーミング可能なレンズ系を構成することができる。更に、単に上下動する静電アクチュエータにおいては、撮影用のCCDが可動部に設けられて外部振動に応じてこの可動部を上下動させてカメラ装置における手ぶれ防止機構や解像度の向上を実現することができる。このような様々な応用分野においても、上述した実施例に係る静電アクチュエータを利用することによって、静電アクチュエータが保持モードに維持されている際に、低消費電力で確実にアクチュエータを保持させることができ、しかも、システムの消費電力を低減させることあできる。
この発明の一実施の形態に係る静電アクチュエータを概略的に示すブロック図である。 図1に示した可動子が特定材料で作られた場合における可動子及び固定子電極との間に残留される電荷により生ずる電位と緩和時間との関係を示すグラフである。 (a)及び(b)は、図1に示される静電アクチュエータの駆動回路の一具体例を示すブロック図及びその回路図である。 (a)〜(g)は、図4(a)に示される駆動回路に与えられる信号波形を示すタイミングチャートである。 図4(a)に示される駆動回路に与えられる信号で動作される各部の真理値を示す表である。 この発明の一実施の形態に係る静電アクチュエータの変形例を概略的に示すブロック図である。 図6に示される静電アクチュエータを駆動する駆動信号を示す波形図である。
符号の説明
2,4...第1及び第2の基板、7...筐体,6,8...第1及び第2の固定子電極、10,12...誘電膜、14...可動子、16,18...可動子電極、SW1,SW2...スイッチング素子、42...ドライバ回路

Claims (4)

  1. 移動方向に沿って配列されている複数のセグメント電極から構成される第1の固定子電極及びこの第1固定子電極を被覆する第1の誘電体膜を備える第1の基板と、
    前記第1の固定子電極に対向する第2の固定子電極及びこの第2固定子電極を被覆する第2の誘電体膜を備える第2の基板と、
    前記第1及び第2の固定子電極に夫々対向する第1及び第2の可動子電極を有し、前記第1の基板と前記第2の基板との間で上下動可能であって前記移動方向に沿って移動可能に配置されている可動子と、
    前記可動子を前記移動方向に沿ってシフトするように前記第1の基板に向けて移動させる第1の移動モード及び前記可動子を前記第2の基板に向けて移動させる第2の移動モードに交互に切り換えて前記第1及び第2の基板間で前記可動子を移動させながら前記可動子を前記移動方向に沿って移動させる移動モード、前記第1の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第1の保持モード及び前記第2の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第2の保持モードのいずれかを選択的に設定するスイッチング回路を含む駆動回路であって、
    前記移動モードにおいて、前記第1及び第2の可動子電極に第1の期間低電位を付与し、この第1の期間に続く第2の期間高電位を付与し、前記第1及び第2の期間を交互に繰り返して低電位及び高電位を交互に付与するようにスイッチング回路を切り換え、
    前記第1の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第1の高電位を付与し、前記第2の固定子電極に第1の低電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
    前記第1の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第1の高電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第1の低電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
    前記第2の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第2の低電位を付与し、前記第2の固定子電極に第2の高電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
    前記第2の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第2の低電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第2の高電位を付与するようにスイッチング回路を切り換え、
    前記第1の保持モードにおいて、前記第1の可動子電極及び第1の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第1の可動子電極と前記第1の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第1の可動子電極及び前記第1の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第1の保持モードに維持し、
    前記第2の保持モードにおいて、前記第2の可動子電極及び第2の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第2の可動子電極と前記第2の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第2の可動子電極及び前記第2の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第2の保持モードに維持する駆動回路と、
    を具備することを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記駆動回路は、供給される制御信号に応答して前記第1及び第2の移動モード、前記第1及び第2の保持モードのいずれかに設定されることを特徴とする第1項に記載の静電アクチュエータ。
  3. 移動方向に沿って配列されている複数のセグメント電極から構成される第1の固定子電極及びこの第1固定子電極を被覆する第1の誘電体膜を備える第1の基板と、
    前記第1の固定子電極に対向する第2の固定子電極及びこの第2固定子電極を被覆する第2の誘電体膜を備える第2の基板と、
    前記第1及び第2の固定子電極に夫々対向する第1及び第2の可動子電極を有し、前記第1の基板と前記第2の基板との間で上下動可能であって前記移動方向に沿って移動可能に配置されている可動子と、
    を具備する静電アクチュエータの駆動方法において、
    前記可動子を前記移動方向に沿ってシフトするように前記第1の基板に向けて移動させる第1の移動モード及び前記可動子を前記第2の基板に向けて移動させる第2の移動モードに交互に切り換えて前記第1及び第2の基板間で前記可動子を移動させながら前記可動子を前記移動方向に沿って移動させる移動モードにおいて、前記第1及び第2の可動子電極に第1の期間低電位を付与し、この第1の期間に続く第2の期間高電位を付与し、前記第1及び第2の期間を交互に繰り返して低電位及び高電位を交互に付与し、
    前記第1の期間の前記第1の移動モードにおいて、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第1の高電位を付与し、前記第2の固定子電極に第1の低電位を付与し、前記第1の期間の前記第2の移動モードにおいて、前記第2の固定子電極に前記第1の高電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第1の低電位を付与し、
    前記第2の期間の前記第1の移動モードにおいては、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定された前記セグメント電極に第2の低電位を付与し、前記第2の固定子電極に第2の高電位を付与し、前記第2の期間の前記第2の移動モードにおいては、前記第2の固定子電極に前記第2の低電位を付与し、前記第1の固定子電極中から前記移動方向に応じて選定されたセグメント電極に前記第2の高電位を付与し、
    前記第1の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第1の保持モードにおいて、前記第1の可動子電極及び第1の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第1の可動子電極と前記第1の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第1の可動子電極及び前記第1の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与して前記第1の保持モードを維持し、
    前記第2の基板上に前記可動子が接触している状態で前記可動子を保持させる第2の保持モードにおいて、前記第2の可動子電極及び第2の固定子電極のいずれも或いは一方を電気的にフローティング状態とするようにスイッチング回路を切り換え、このフローティング状態から前記第2の可動子電極と前記第2の固定電極との間に吸引力を発生させる電位を前記第2の可動子電極及び前記第2の固定電極のいずれも或いは一方に間欠的に付与するようにスイッチング回路を切り換えて前記可動子を前記第2の保持モードに維持することを特徴とする静電アクチュエータの駆動方法。
  4. 供給される制御信号に応答して前記第1及び第2の移動モード、前記第1及び第2の保持モードのいずれかに設定されることを特徴とする第項に記載の静電アクチュエータの駆動方法。
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