JP2001103491A - 送信装置、受信装置、およびこれらを用いた信号伝送システム - Google Patents

送信装置、受信装置、およびこれらを用いた信号伝送システム

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JP2001103491A
JP2001103491A JP2000203103A JP2000203103A JP2001103491A JP 2001103491 A JP2001103491 A JP 2001103491A JP 2000203103 A JP2000203103 A JP 2000203103A JP 2000203103 A JP2000203103 A JP 2000203103A JP 2001103491 A JP2001103491 A JP 2001103491A
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area
signal
frame
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Atsushi Matsuzaki
敦志 松崎
Hidehiko Okada
英彦 岡田
Shigekatsu Tagami
成克 田上
Masashige Yakura
正成 矢倉
Fumitaka Nukaya
文孝 糠谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配置位置や伝送レートにかかわりなく、確実に
再生可能な画像データを無線で送信可能な送信装置、送
信装置からの無線信号を受信して原信号を完全に復元す
ることが可能な受信装置、および信号伝送システムを提
供する。 【解決手段】入力されている画像データが前のフレーム
の画像データに比べて変化があったか否かを判別し、判
別結果に応じて伝送する画像データの領域を設定し、伝
送する画像データに領域を表すデータを付加し、伝送す
る画像データと領域を表すデータをシリアル信号に変換
してこのシリアル信号を無線で送信する送信装置10
と、送信されたシリアル無線信号S10を受信しシリア
ル信号に復元し、復元されたシリアル信号から伝送され
た画像データおよび画像データの領域を表すデータを復
元し、領域を表すデータに基づき伝送された画像データ
を保存し、保存した画像データを読み出す受信装置20
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばコンピュ
ータ画像信号を、プロジェクタやPDP等の大型映像表
示装置の入力端子に伝送する送信装置、この伝送信号を
受信する受信装置、およびこれらを用いた信号伝送シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のコンピュータの画像データは精細
度が上がる一方で、表示素子の解像度も着実に上がって
きている。これらの技術の傾向から、近年コンピュータ
の画像信号を液晶プロジェクタに入力し、これを用いて
投射しプレゼンテーションを行うことが盛んになってき
ている。
【0003】しかしながら、コンピュータの画像信号を
プロジェクタに入力するためのケーブルは、一般的には
RGBの3本の画像信号用線および水平同期、垂直同期
の2本の同期信号用線の5本の線が束になったものが用
いられ、またその信号の帯域幅からケーブルが太くて短
いものが用いられている。このため、コンピュータおよ
びプロジェクタの配置位置が制限され、プレゼンテーシ
ョンをやりにくくしている。
【0004】これを解決するため、たとえば特開平11
−4461号公報に開示されているような、画像信号を
無線で伝送する画像伝送システムが提案されている。
【0005】この画像伝送システムでは、送信側のフレ
ームメモリに入力画像データを記憶させ、このデータを
シリアルで読み出し、赤外線もしくは無線によって伝送
し、受信側でシリアル信号からパラレル信号に戻し、こ
のパラレル信号を受信側のフレームメモリに記憶し、こ
のメモリを読み出すことによりRGBの画像データ信号
を復元する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在プレゼ
ンテーションで最も用いられている画像信号はXGAと
呼ばれる信号で、横方向1024画素、縦方向768画
素であり、フレーム周波数が60Hzのものはクロック
周波数が65MHzとなり、これらがRGB各8ビット
必要であることから、シリアル信号で伝送する場合、そ
の伝送レートは約1.6GHzとなる。一方、現時点で
は赤外線で空間伝送できる帯域幅は凡そ100MHzで
あり、上記画像伝送システムでは、複数のフレーム期間
を用いて伝送することが可能である。
【0007】しかしながら、上述した画像伝送システム
では、上記伝送レートから勘案すると、16フレームに
1枚の画像しか伝送できず、たとえばプレゼンタがマウ
スを動かしても、画面上のカーソルの動きがぎこちな
く、不自然になる等の問題があった。
【0008】また、画像伝送システムにおいては、一般
的にMPEG(Moving Picture Experts Group)、JPE
G(Joint Photographic Expert Group) 等の画像圧縮符
号化方式が使われる。このとき間題となるのが画品位で
ある。MPEG、JPEGは主に自然画(主にビデオ)
を符号化するのに適した画像圧縮符号化方式であり、コ
ンピュータ出力(特に高精細なテキスト画面など)には
不向きである。さらに、MPEGエンコードには画像デ
ータから動きベクトルを求める動き検出、離散サイン変
換(DCT:Discrete Cosine Transform)演算が必要に
なり、当然回路規模が大きくなる。その結果大きく、高
コストのシステムになってしまう。
【0009】また、コンピュータ出力の場合、表示画像
のファイルそのものをLAN(LocalArea Network)経由
で伝送することも可能であり、最近2.4GHz帯の無
線LANの商品も出てきている。この場合、画品位はオ
リジナルのままであるが、下記の問題が発生する。
【0010】まず、送信側をコンピュータ、受信側をデ
ィスプレイ(モニター、プロジェクタ)とした場合、送
信側は問題ないが受信側であるディスプレイにLAN機
能をもたせるつ必要性が出てくる。ディスプレイに機能
がない場合、コンピュータを受信側にも用意せざる得
ず、結果としてコストアップになる。また、LANを使
うにはソフトウェアの設定が必要になる。これは事前に
セットアップする時間が取れない、LANの設定方法が
煩雑で初心者には難しいなどコンピュータとディスプレ
イをVGAケーブルで接続するだけでよいというように
はならない。
【0011】高解像度ディスプレイ用途をメインに考え
たPV−LINKが各社から提唱されているが、このP
V−LINKを使うには専用ビデオチップを使うため、
コンピュータのマザーボードに搭載されているか、PC
I,AGP等のグラフィックバスに専用ボードが挿入さ
れ、かつ専用ドライバーソフトもインストールされてい
る必要がある。この場合もLAN同様な不利益がある。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、配置位置や伝送レートに
かかわりなく、確実に再生可能な画像データを送信可能
な送信装置、送信装置からの伝送信号を受信して原信号
を完全に復元することが可能な受信装置、およびこれら
を用いた信号伝送システムを提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、回路規模の
増大を防止でき、煩雑な作業が不要な送信装置、送信装
置からの信号を受信して原信号を完全に復元することが
可能な受信装置、およびこれらを用いた信号伝送システ
ムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の送信装置は、入力画像データを保存する保
存手段と、入力されている画像データが前記保存手段に
保存されている前のフレームの画像データに比べて変化
があったか否かを判別する判別手段と、前記判別手段の
出力に応じて伝送する画像データの領域を設定する伝送
領域設定手段と、前記伝送する画像データに領域を表す
データを付加する伝送領域データ付加手段と、前記伝送
する画像データと領域を表すデータをシリアル信号に変
換する手段と、前記シリアル信号を送信する送信手段と
を有する。
【0015】また、本発明は、画像データと当該画像デ
ータの領域を表すデータを含むシリアル無線信号を受信
する受信装置であって、前記シリアル無線信号を受信し
シリアル信号に復元する第1の復元手段と、前記第1の
復元手段で復元されたシリアル信号から前記伝送された
画像データおよび当該画像データの領域を表すデータを
復元する第2の復元手段と、画像データを1フレーム分
保存する保存手段と、前記領域を表すデータに基づき伝
送された画像データを前記保存手段に書き込む書き込み
手段と、前記保存手段から画像データを読み出す読み出
し手段とを有する。
【0016】また、本発明の信号伝送システムは、入力
画像データを保存する保存手段と、入力されている画像
データが前記保存手段に保存されている前のフレームの
画像データに比べて変化があったか否かを判別する判別
手段と、前記判別手段の出力に応じて伝送する画像デー
タの領域を設定する伝送領域設定手段と、前記伝送する
画像データに領域を表すデータを付加する伝送領域デー
タ付加手段と、前記伝送する画像データと領域を表すデ
ータをシリアル信号に変換する手段と、前記シリアル信
号を送信する送信手段とを含む送信装置と、前記送信さ
れたシリアル無線信号を受信しシリアル信号に復元する
第1の復元手段と、前記第2の復元手段で復元されたシ
リアル信号から前記伝送された画像データおよび当該画
像データの領域を表すデータを復元する第2の復元手段
と、画像データを1フレーム分保存する保存手段と、前
記領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前
記保存手段に書き込む書き込み手段と、前記保存手段か
ら画像データを読み出す読み出し手段とを含む受信装置
とを有する。
【0017】また、本発明では、前記送信装置の伝送領
域設定手段は、入力されている画像データが前のフレー
ムの画像データに比べて変化が無かった場合、画像デー
タの一部領域を指定する。
【0018】また、本発明では、前記送信装置の伝送領
域設定手段は、入力されている画像データが前のフレー
ムの画像データに比べて変化が無かった場合、画像デー
タの一部領域を指定し、かつ、前記送信手段に、前記画
像データの領域を表すデータとその領域内の画像データ
を1フレーム期間で伝送させるとともに、上記指定領域
をフレーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべて
の画像データを伝送させる。
【0019】また、本発明では、前記送信装置の伝送領
域設定手段は、入力されている画像データが前のフレー
ムの画像データに比べて変化があった場合で、しかもそ
の変化のあった画像の領域が一定の領域以下の場合、前
記送信手段に当該画像データの領域を表すデータとその
領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させる。
【0020】また、本発明では、前記送信装置の伝送領
域設定手段は、入力されている画像データが前のフレー
ムの画像データに比べて変化があった場合で、しかも変
化のあった画像の領域が一定の領域以上の場合、画像デ
ータの一部領域を指定し、かつ、前記送信手段に、前記
画像データの領域を表すデータとその領域内の画像デー
タを1フレーム期間で伝送させるとともに、前記指定領
域をフレーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべ
ての画像データを伝送させる。
【0021】また、本発明では、前記送信装置の伝送領
域設定手段は、入力されている画像データが前のフレー
ムの画像データに比べて変化があった場合で、しかもそ
の変化のあった画像の領域が一定の領域以下の場合、前
記送信手段に、当該画像データの領域を表すデータとそ
の領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させ、変
化のあった画像の領域が一定の領域以上の場合、画像デ
ータの一部領域を指定し、かつ、前記送信手段に、前記
画像データの領域を表すデータとその領域内の画像デー
タを1フレーム期間で伝送させるとともに、前記指定領
域をフレーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべ
ての画像データを伝送させる。
【0022】また、本発明では、上記送信装置は、所定
周期で、入力されている画像データが前のフレームの画
像データに比べて変化があったか否かにかかわりなく、
1フレームの画像データを強制的に伝送させる手段を有
する。
【0023】また、本発明では、前記受信装置の書き込
み手段が、前記領域を表すデータに基づき伝送された画
像データを前記保存手段に書き込む期間を、出力画像デ
ータ信号のブランキング期間とした。
【0024】本発明によれば、送信装置において、入力
画像データが保存手段に保存される。そして、判別手段
で現在入力されている画像データが、保存手段に保存さ
れている前のフレームの画像データに比べて変化があっ
たか否かが判別される。この判別手段の判別結果は、伝
送領域設定手段に入力され、伝送する画像データの領域
が設定される。また、伝送領域データ付加手段により、
この伝送する画像データに領域を表すデータが付加され
る。そして、伝送する画像データと領域を表すデータが
シリアル信号に変換され、送信手段からシリアル信号が
たとえば無線で送信される。また、送信装置において
は、たとえば入力されている画像データが前のフレーム
の画像データに比べて変化があったか否かにかかわりな
く、1フレームの画像データが所定周期で強制的に伝送
される。
【0025】また、受信装置では、送信装置から送信さ
れたシリアル無線信号が第1の復元手段で受信され、シ
リアル信号に復元される。第2の復元手段において、第
1の復元手段で復元されたシリアル信号から伝送された
画像データおよび当該画像データの領域を表すデータが
復元される。さらに、書き込み手段によって、領域を表
すデータに基づき伝送された画像データが保存手段に書
き込まれる。そして、読み出し手段により、保存手段か
ら画像データが読み出される。
【0026】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係る信号伝送システムの第1の実施形
態を示すブロック図である。本信号伝送システムは、図
1に示すように、送信装置10、および受信装置20に
より構成されている。
【0027】図1に示すように、送信装置10は、保存
手段としての第1メモリ101および第2メモリ10
2、制御信号発生回路103、切替回路104a,10
4b、画像比較回路105、伝送領域設定回路106、
伝送領域指示データ発生回路107、シリアルデータ変
換回路108、および送信回路109を有している。
【0028】第1メモリ101および第2メモリ102
は、送信すべき画像信号SIMを、制御信号発生回路10
3による2フレームを周期とする制御信号S103によ
り、1フレーム毎に書き込みおよび読み出しを交互に行
う。なお、第1メモリ101および第2メモリ102
は、送信すべき入力画像の2次元構造に対応し、アドレ
スはX値およびY値で示し、そのアドレスに対応する画
像データを格納する。このアドレスX値およびY値は、
それぞれ制御信号発生回路103で発生される。
【0029】制御信号発生回路103は、同期信号Ssy
ncを受けて2フレームを周期とする制御信号S103を
生成して第1メモリ101、第2メモリ102、切替回
路104a,104b、およびシリアルデータ変換回路
108に出力する。また、制御信号発生回路103は、
上述したように、第1メモリ101および第2メモリ1
02のアドレスであるX値およびY値を生成して、伝送
領域設定回路106およびシリアルデータ変換回路10
8に供給する。
【0030】図2は、制御信号発生回路103の具体的
な構成例を示すブロック図である。図2に示すように、
この制御信号発生回路103は、PLL(Phase Locked
Loop) 回路1031、Cカウンタ1032、Hカウンタ
1033、および1/2分周器1034により構成され
ている。
【0031】この制御信号発生回路103においては、
同期信号Ssyncとして水平同期信号Hsyncおよび垂直同
期信号Vsyncが入力される。水平同期信号Hsyncは、P
LL回路1031およびHカウンタ1033に入力され
る。PLL回路1031により画像に同期したクロック
信号S1031が得られ、クロック信号S1031はC
カウンタ1032に入力される。そして、Cカウンタ1
032でクロック信号S1031がカウントされ、その
出力はアドレスX値S1032となり、伝送領域設定回
路106およびシリアルデータ変換回路108に供給さ
れる。また、Hカウンタ1033で水平同期信号Hsync
がカウントされ、その出力はアドレスY値S1033と
なり、伝送領域設定回路106およびシリアルデータ変
換回路108に供給される。垂直同期信号Vsyncは、1
/2分周器1034に入力され、1/2分周されて2フ
レーム周期制御信号S103が生成される。またCカウ
ンタ1032は水平同期信号Hsyncでリセットされ、H
カウンタ1033は垂直同期信号Vsyncでリセットされ
る。
【0032】切替回路104aは、入力端子aが第1メ
モリ101の出力端子に接続され、入力端子bが第2メ
モリ102の出力端子に接続され、出力端子cが画像比
較回路105の第1入力端子に接続されており、制御信
号発生回路103による制御信号S103に応じて出力
端子cと入力端子aまたは入力端子bを接続する。具体
的には、制御信号S103が第1メモリ101の読み出
しで第2メモリ102の書き込みを示している場合に
は、出力端子cを入力端子aと接続し、制御信号S10
3が第1メモリ101の書き込みで第2メモリ102の
読み出しを示している場合には、出力端子cを入力端子
bと接続する。
【0033】切替回路104bは、入力端子aが第2メ
モリ102の出力端子に接続され、入力端子bが第1メ
モリ101の出力端子に接続され、出力端子cがシリア
ルデータ変換回路106の第1入力端子に接続されてお
り、制御信号発生回路103による制御信号S103に
応じて出力端子cと入力端子aまたは入力端子bを接続
する。具体的には、制御信号S103が第1メモリ10
1の書き込みで第2メモリ102の読み出しを示してい
る場合には、出力端子cを入力端子aと接続し、制御信
号S103が第1メモリ101の読み出しで第2メモリ
102の書き込みを示している場合には、出力端子cを
入力端子bと接続する。
【0034】画像比較回路105は、切替回路104a
を介して第1入力端子に入力される第1メモリ101ま
たは第2メモリ102に格納された画像データと、第2
入力端子に入力される現在入力されている画像データS
IMを比較し、画像が異なっていた場合信号S105とし
て伝送領域設定回路106に出力する。
【0035】伝送領域設定回路106は、画像比較回路
105の出力信号S105を受けて、現在入力されてい
る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
があったか否かの判別を行い、変化が無かった場合、画
像データの一部領域を指定し、画像データの領域を表す
データとその領域内の画像データを1フレーム期間で伝
送するとともに、指定領域をフレーム毎に変化させ、複
数のフレーム期間ですべての画像データを伝送するよう
に、信号S106を伝送領域指示データ発生回路107
およびシリアルデータ変換回路108に出力する。
【0036】また、伝送領域設定回路106は、入力さ
れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
て変化があった場合で、しかもその変化のあった画像の
領域が一定の領域以下の場合、画像データの領域を表す
データとその領域内の画像データを1フレーム期間で伝
送し、変化のあった画像の領域が一定の領域以上の場
合、画像データの一部領域を指定し、かつ、画像データ
の領域を表すデータとその領域内の画像データを1フレ
ーム期間で伝送するとともに、指定領域をフレーム毎に
変化させ、複数のフレーム期間ですべての画像データを
伝送するように信号S106を伝送領域指示データ発生
回路107およびシリアルデータ変換回路108に出力
する。
【0037】図3は、伝送領域設定回路106の具体的
な構成例を示すブロック図である。図3に示すように、
この伝送領域設定回路106は、X値最大値レジスタ1
061、X値最小値レジスタ1062、Y値最大値レジ
スタ1063、Y値最小値レジスタ1064、X値最大
値回路1065、X値最小値回路1066、Y値最大値
回路1067、Y値最小値回路1068、およびマイク
ロプロセッサ1069により構成されている。
【0038】伝送領域設定回路106においては、X値
最大値レジスタ1061、X値最小値レジスタ106
2、Y値最大値レジスタ1063、Y値最小値レジスタ
1064の4つのレジスタを有しており、各フレーム毎
の画像信号の比較が開始する前に、それぞれ画像信号が
存在するアドレスX値の最小値、最大値、アドレスY値
の最小値、最大値を格納するよう、マイクロプロセッサ
1069が動作する。そして、伝送領域設定回路106
は、各レジスタ1061〜1064の出力が、それぞれ
X値最大値回路1065、X値最小値回路1066、Y
値最大値回路1067、Y値最小値回路1068に接続
され、それぞれの回路1065〜168の出力がX値最
大値レジスタ1061、X値最小値レジスタ1062、
Y値最大値レジスタ1063、Y値最小値レジスタ10
64に再度入力されるように構成されている。
【0039】また、X値最大値回路1065およびX値
最小値回路1066の別の入力には、制御信号発生回路
回路103によるアドレスX値S1032が、Y値最大
値回路1067およびY値最小値回路1068の別の入
力には制御信号発生回路103によるアドレスY値S1
033が入力される。さらに、これらのX値最大値回路
1065、X値最小値回路1066、Y値最大値回路1
067、Y値最小値回路1068は、画像比較回路10
5で比較される二つの画像内容が異なる時のみ動作する
ように構成されている。
【0040】このように構成された伝送領域設定回路1
06では、二つの比較画像が異なる内容を持っていた場
合、1フレームの比較を完了した時点で、X値最大値レ
ジスタ1061、X値最小値レジスタ1062、Y値最
大値レジスタ1063、Y値最小値レジスタ1064の
内容は、画像が異なる領域を示すアドレスX値の最大
値、最小値、アドレスY値の最大値、最小値をそれぞれ
示すことになる。したがって、これらの値を水平同期信
号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncが供給されるマイク
ロプロセッサ1069が読みとり、1フレームの間に変
化した画像データの存在範囲が水平方向、および垂直方
向ともどれだけあったが判断できることになる。
【0041】ここで、簡略化のため伝送帯域が本来画像
の持つ帯域の1/16であった場合を想定する。このと
き、上記の1フレームの間に変化した画像データの存在
範囲が水平方向、および垂直方向ともそれぞれ全画面の
1/4以下であった場合、この範囲の情報量は全画面の
1/16以下であり、この情報量ならば1フレームの間
に伝送可能で、しかも受信側に視覚上の問題が起きない
ことが分かる。
【0042】また、1フレームの間に変化した画像デー
タの存在範囲が水平方向、および垂直方向ともそれぞれ
全画面の1/4以上あった場合は、1フレームの間にす
べての伝送は不可能である。さらに、1フレームの間に
変化した画像データが無い場合もある。これらの場合に
は、全画面を1/16の小画面に分割し、フレーム毎に
異なる小画面に相当する画像データを伝送し、16フレ
ーム期間かけてすべての画像データを更新するようにす
る。
【0043】故に、マイクロプロセッサ1069は、以
下のような制御を行う。 1)1フレームの間に変化した画像データの存在範囲が
水平方向、および垂直方向ともそれぞれ全画面の1/4
以下のときは、伝送を行う画像領域をアドレスX値の最
小値から水平方向1/4画面相当分、アドレスY値の最
小値から垂直方向1/4画面相当分とする。 2)1フレームの間に変化した画像データの存在範囲が
水平方向、および垂直方向のいずれか全画面の1/4以
上あった場合と、1フレームの間に変化した画像データ
が無い場合については、マイクロプロセッサ1069に
入力される垂直同期信号Vsyncをカウントし、そのカウ
ント値に応じて、画面を横方向に4分割、縦方向に4分
割した場合にできる16の小画面の左上に相当するアド
レスX値、アドレスY値を各フレーム毎に順次更新指定
し、該当小画面を1フレームで伝送する。
【0044】また、マイクロプロセッサ1069は、上
記のルールに従って、伝送開始アドレスX値S1069
X、および伝送開始アドレスY値S1069Yを出力す
る。
【0045】伝送領域指示データ発生回路107は、伝
送領域設定回路106の出力信号S106に基づいて伝
送領域指示(付加)データを発生し、信号S107とし
てシリアルデータ変換回路108に出力する。
【0046】シリアルデータ変換回路108は、伝送領
域設定回路106の出力信号S106および伝送領域指
示データ発生回路107の出力信号S107を受けて、
切替回路104bを介して交互に入力される第1メモリ
101および第2メモリ102の格納画像データをシリ
アルデータに変換し、送信回路109に出力する。
【0047】図4は伝送するシリアルデータのデータの
構造を示す図であり、図5は図4に示すSAV,EAV
の構造を説明するための図である。
【0048】伝送するシリアルデータのデータ構造は、
基本的にSMPTE259Mで規定されているシリアル
インタフェースと類似の構造となっている。すなわち、
SMPTE259MではCb,Y,Crの順序で映像デ
ータが送られるが、本実施形態ではこの部分を色の三原
色データR(赤)、G(緑)、およびB(青)に置き換
えている。また、タイミング基準信号はデジタル有効ラ
インの直前に置かれるSAV(Start of Ac
tive Video)とデジタル有効ラインの直後に
置かれるEAV(End of Active Vid
eo)を用意する。SAV,EAVとも4ワードで構成
されており、最初の3ワードはFF,00,00であ
り、プリアンブルと称され、SAVとEAVの違いは4
ワード目を図5に示すように定義して規定する。
【0049】具体的には、MSB(Most Significant Bi
t)が1の場合がEAV、0の場合がSAVである。第7
ビットが1の場合がH(水平期間)、0の場合がV(垂
直期間)である。第6ビットが1の場合はnop(動作
しない)、0の場合がアクティブである。第5ビットが
1の場合はデータ(data)、0の場合はアドレス
(address)を示す。また、第4ビットと第3ビ
ットでモード指定を行い、第2ビットと第1ビットでエ
ラー訂正を示す。
【0050】なお、同期確立のため画像データ、表示領
域指示データともプリアンブルで用いられるFF,00
の値は禁止する。また、表示領域指示データの領域は、
図4に示すように、SAVとEAVとの間に設けられ
る。
【0051】図6は、シリアルデータ変換回路108の
具体的な構成例を示すブロック図である。図6に示すよ
うに、このシリアルデータ変換回路108は、第1の伝
送画像メモリ1081、第2の伝送画像メモリ108
2、リミッタ1083、制御データ一時保存回路108
4、パラレル−シリアル変換回路1085、書き込みア
ドレスおよびタイミング制御回路1086、読み出しア
ドレスおよびタイミング制御回路1087、PLL回路
1088、伝送クロック信号発生器1089、1/8分
周器1090、マイクロプロセッサ1091、および切
替回路1092〜1096により構成されている。
【0052】シリアルデータ変換回路108において
は、第1の伝送画像メモリ1081と第2の伝送画像メ
モリ1082は、1フレーム区間に伝送する画像データ
1枚分の容量に相当する容量を有している。そして、シ
リアルデータ変換回路108では、制御信号発生回路1
03による制御信号S103で切替回路1092〜10
94の入力端子aと出力端子bまたはc、並びに切替回
路1095の入力端子aまたはbと出力端子cとの接続
を切り替えて、第1の伝送画像メモリ1081と第2の
伝送画像メモリ1082に対して、1フレーム毎に書き
込みと読み出しを交互に行う。これらの第1の伝送画像
メモリ1081と第2の伝送画像メモリ1082に書き
込まれるデータは、第1メモリ101もしくは第2メモ
リ102のいずれか現在読み出されている画像データの
一部分であり、本例で言えば全画像の1/16の部分で
ある。
【0053】書き込みアドレスおよびタイミング制御回
路1086は、これらの画像データを取り出すために用
いられる。具体的には、書き込みアドレスおよびタイミ
ング制御回路1086は、マイクロプロセッサ1091
から得られた伝送開始アドレスX値S1069Xおよび
Y値S1069Yと、制御信号発生回路103から得ら
れたX値およびY値が一致した場所から水平方向および
垂直方向にそれぞれ1/4画面分の画像データを、第1
メモリ101もしくは第2メモリ103から読み出し、
その画像データを第1の伝送画像メモリ1081もしく
は第2の伝送画像メモリ1082に書き込むようなアド
レス発生とタイミング制御を行う。
【0054】一方、読み出しアドレスおよびタイミング
制御回路1087は、第1の伝送画像メモリ1081も
しくは第2の伝送画像メモリ1082のうち書き込まれ
ていないメモリの方から図4に示すような画像データを
読み出すようにアドレスの発生とタイミングの制御を行
う。
【0055】このようにして取り出された画像データ
は、FFや00のデータを除くためのリミッタ1083
を通し、その出力がパラレル−シリアル変換器1085
に入力され、シリアルデータに変換される。
【0056】また、図4で説明したEAVやSAVなど
の制御信号および表示領域指示データは、画像データが
第1および第2の伝送画像メモリ1081,1082か
ら読み出されている間にマイクロプロセッサ1091で
演算され、制御データ一時保存回路1084に書き込ま
れ、画像データの転送が終わったタイミングで、読み出
しアドレスおよびタイミング制御回路1087の出力信
号S1087により、データセレクタとしての切替回路
1096が出力端子cと入力端子aとの接続から入力端
子bとの接続に切り替わり、制御信号および表示領域指
示データがパラレルシリアル変換されることになる。
【0057】なお、ここで表示しているマイクロプロセ
ッサ1091は、図3の伝送領域設定回路106で説明
したプロセッサ1069と同等のものである。さらに、
入力のクロック信号と同期した伝送クロック信号発生器
1089を構成するためにPLL回路1088が用いら
れている。そして、伝送クロック信号発生器1089に
よる伝送クロック信号S1089は1/8分周器109
0で8分周され、読み出しアドレスおよびタイミング制
御回路1087の基本クロックとして利用され、伝送ク
ロック信号S1089自身もパラレル−シリアル変換回
路1085で用いられる。
【0058】送信回路109は、シリアルデータ変換回
路108によるシリアルデータS108を高周波信号も
しくは赤外線などで変調し、空間を伝搬するシリアル無
線信号S10として送信する。
【0059】受信装置20は、第1の復元手段としての
受信回路201、クロック再生回路202、制御信号発
生回路203、第2の復元手段としてのデータ再生回路
204、画像データ書き込み回路205、保存手段とし
ての表示メモリ206、および画像データ読み出し回路
207を有している。
【0060】受信回路201は、送信装置10から送信
され、空間を伝搬されたシリアル無線信号S10を受信
してシリアル信号を復調し、クロック再生回路202お
よびデータ再生回路204に出力する。
【0061】クロック再生回路202は、受信回路20
1で復調されたシリアル信号S201に基づいて、受信
装置10で必要なクロック信号S202(後記する再生
クロック信号RS202,表示クロック信号DS20
2)を再生し、制御信号発生回路203およびデータ再
生回路204に供給する。
【0062】図7は、クロック再生回路202の具体的
な構成例を示すブロック図である。図7に示すように、
このクロック再生回路202は、再生クロック発生器2
021、第1PPL回路2022、1/40分周器20
23、表示クロック発生器2024、1/32分周器2
025、および第2PLL回路2026により構成され
ている。
【0063】このクロック再生回路202においては、
第1PLL回路2022に受信回路201で復調された
シリアル信号S201、および再生クロック発生器20
21による再生クロックS2021を入力する。第1P
LL回路2022では、入力信号の位相の比較が行わ
れ、その出力S2022で再生クロック発生器2021
の周波数と位相がシリアル信号201と一致するように
制御される。本例では、伝送クロック信号周波数を水平
同期周波数の1640倍に選択しており、第1PLL回
路2022からの再生クロック信号RS202は、この
伝送クロック信号に同期するとともに、この信号を1/
40分周器2023に通すことにより、水平同期周波数
の41倍の周波数を持つ信号S2023を得る。また、
表示クロック発生器2024は水平同期周波数の134
4倍の周波数を持つ信号を発生させるように構成されて
おり、この信号を1/32分周器2025に通すことに
より、同様に水平同期周波数の41倍の周波数を持つ信
号S2025を得ることができ、この二つ信号を第2P
LL回路2026に入力させて、その出力を表示クロッ
ク発生器2024に戻すことにより、伝送クロックに同
期した表示クロック信号DS202を得る。
【0064】制御信号発生回路203は、クロック再生
回路202によるクロック信号S202を受けて制御信
号S203を生成し、データ再生回路204および画像
データ読み出し回路207に出力する。
【0065】データ再生回路204は、クロック再生回
路202によるクロック信号S202、制御信号発生回
路203による制御信号S203、および受信回路20
1で復調されたシリアル信号S201に基づいて、画像
データS204a、伝送領域指示データS204b、お
よび同期信号RSsyncを再生する。
【0066】画像データ書き込み回路205は、データ
再生回路204により再生された伝送領域指示データS
204bに基づき、伝送された画像データS204を一
時的に格納する。この格納された画像データは、表示メ
モリ206に書き込まれる。
【0067】また、表示メモリ206に書き込まれた画
像データは、画像データ読み出し回路207により読み
出し、画像データ信号RSIMとして出力する。
【0068】図8は、データ再生回路204の具体的な
構成例を示すブロック図である。図8に示すように、こ
のデータ再生回路204は、シフトレジスタ2041、
プリアンブル検出回路2042、8ビットラッチ204
3、32ビットラッチ2044、メモリ2045、デー
タセレクタ2046、第1の64進カウンタ2047、
第2の64進カウンタ2048、24進カウンタ204
9、第1のセット・リセット型フリップフロップ(SR
−FF)2050、第2のSR−FF2051、32進
カウンタ2052、およびコード判別回路2053によ
り構成されている。
【0069】このデータ再生回路204においては、受
信回路201で復調されたシリアル信号S201は32
ビットのシフトレジスタ2041に入力される。シフト
レジスタ2041は、クロック再生回路202による再
生クロック信号RS202をタイミング信号として、1
クロック信号毎に1ビットずつシフトする。このシフト
レジスタ2041の上位24ビットはプリアンブル検出
回路2042に接続されている。プリアンブル検出回路
2042は、プリアンブルすなわち、FF0000を検
出したときに、8ビットラッチ信号S2042を8ビッ
トラッチ2043に出力する。8ビットラッチ2043
は、シフトレジスタ2041の下位8ビットを入力と
し、プリアンブルが検出されたタイミング、すなわち8
ビットラッチ信号S2042の入力タイミングで、ラッ
チを行う。ここでラッチされた8ビットの信号は、EA
VもしくはSAVの最後の4バイト目に相当するので、
この出力をコード判別回路2053に入力させ、コード
判別回路2053でコード内容を判別する。
【0070】詳細な説明は省くが、コード判別回路20
53からの出力により、SR−FF2050もしくは2
051をセットし、24進カウンタ2049もしくは3
2進カウンタ2052のカウントを進めるとともに、シ
フトレジスタ2041でシリアル信号S201をシフト
し、24進カウンタ2049もしくは32進カウンタ2
052のカウント終了時点でシフトレジスタ2041内
のデータをメモリ2045もしくは32ビットラッチ2
044に取り込む。そして、メモリ2045に取り込ん
だデータを画像データS204aとして、32ビットラ
ッチ2044に取り込んだデータを表示領域指示データ
S204bとして利用する。また、24進カウンタ20
49の出力を受ける64進カウンタ2048もしくは3
2進カウンタ2052のカウント終了と同時にカウンタ
の出力でSR−FF2050もしくは2051をリセッ
トし、次のコード判別回路2053からの信号を待機す
るようにしてある。なお、画像データについては、この
例では1水平走査線区間に64バイト×3色分伝送する
ので、これらを一旦メモリ2045に取り込んでおく。
また、メモリ2045のアドレスは、64進カウンタ2
048による表示メモリ制御信号S2048によって制
御され、書き込みは伝送クロックに同期して、読み出し
は表示クロック信号DS202に同期して行われるよ
う、データセレクタ2046によって選択される。
【0071】さらに、再生水平同期信号RVsyncや再生
垂直同期信号RHsyncも類似の方法で生成される。
【0072】また、図9は、図8には図示していない表
示メモリ206の周辺回路を示すブロック図である。図
9に示すように、この周辺回路は、データセレクタ20
61、書き込みカウンタ2062、および読み出しカウ
ンタ2063により構成されている。
【0073】この周辺回路においては、データ再生回路
204の64進カウンタ2048の出力である表示メモ
リ制御信号S2048により、データセレクタ2061
で表示メモリ206のアドレス用のデータが切り替えら
れる。具体的には、表示メモリ制御信号S2048がロ
ーレベルのときは、再生垂直同期信号RVsync、再生水
平同期信号RHsync、および表示クロック信号DS20
2により、読み出しカウンタ2063で生成された読み
出しアドレスを選択し、このアドレスに従って、表示メ
モリ206から再生された画像データS206が読み出
される。一方、表示メモリ制御信号S2048がハイレ
ベルのときは、表示メモリ206は書き込みモードとな
り、表示領域指定データS204bに基づいて書き込み
カウンタ2062で生成されたアドレスに、データ再生
回路204のメモリ2045からの画像データS204
aが書き込まれる。このとき、表示メモリ206の出力
は無く、再生された画像データも無く、いわゆるブラン
キング期間に相当する。
【0074】次に、これまで詳述した送信装置10およ
び受信装置20によって構成される図1の信号伝送シス
テムの動作を説明する。
【0075】図1において、入力画像信号SIMは、第1
メモリ101および第2メモリ102に入力され、ま
た、水平および垂直同期信号を含む同期信号Ssyncは制
御信号発生回路103に入力される。
【0076】制御信号発生回路103では、同期信号S
syncを受けて2フレームを周期とする制御信号S103
が生成されて第1メモリ101、第2メモリ102、切
替回路104a,104b、およびシリアルデータ変換
回路108に出力される。また、制御信号発生回路10
3では、第1メモリ101および第2メモリ102のア
ドレスであるX値S1032およびY値S1033が生
成されて、伝送領域設定回路106およびシリアルデー
タ変換回路108に供給される。そして、2フレームを
周期とする制御信号S103により第1メモリ101お
よび第2メモリ102において、1フレーム毎に書き込
み、および読み出しが交互に行われる。
【0077】さらに、切替回路104aを介した第1メ
モリ101もしくは第2メモリ102の出力画像データ
が画像比較回路105に入力され、現在入力されている
入力画像信号SIMと比較される。この比較結果は信号S
105として伝送領域設定回路106に入力される。
【0078】伝送領域設定回路106では、画像比較回
路105の出力信号S105を受けて、現在入力されて
いる画像データが前のフレームの画像データに比べて変
化があったか否かの判別が行われる。判別の結果、変化
が無かった場合、画像データの一部領域が指定され、画
像データの領域を表すデータとその領域内の画像データ
を1フレーム期間で伝送するとともに、指定領域をフレ
ーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべての画像
データを伝送するように、信号S106が伝送領域指示
データ発生回路107およびシリアル変換回路108に
出力される。
【0079】また、判別の結果、伝送領域設定回路10
6では、入力されている画像データが前のフレームの画
像データに比べて変化があった場合で、しかもその変化
のあった画像の領域が一定の領域以下の場合、画像デー
タの領域を表すデータとその領域内の画像データを1フ
レーム期間で伝送し、変化のあった画像の領域が一定の
領域以上の場合、画像データの一部領域を指定し、か
つ、画像データの領域を表すデータとその領域内の画像
データを1フレーム期間で伝送するとともに、指定領域
をフレーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべて
の画像データを伝送するように、信号S106が伝送領
域指示データ発生回路107およびシリアルデータ変換
回路108に出力される。
【0080】伝送領域設定回路106の出力信号S10
6に基づき、伝送領域指示データ発生回路107で伝送
領域指示データが発生され、シリアルデータ変換回路1
08で伝送領域指示データと伝送領域内の画像データが
シリアルデータに変換され、信号S108として送信回
路109に出力される。そして、送信回路109におい
て、シリアルデータ信号S108が高周波信号もしくは
赤外線などで変調され、空間を伝搬する信号S10とし
て送信される。
【0081】以上のようにして送信装置10から送信さ
れたシリアル無線信号S10は、受信装置20の受信回
路201で受信される。受信回路201では、シリアル
無線信号S10が復調され、シリアル信号S201とし
て、クロック再生回路202、およびデータ再生回路2
04に出力される。
【0082】クロック再生回路202では、受信回路2
01で復調されたシリアル信号S201に基づいて、受
信装置20で必要なクロック信号S202、具体的には
再生クロック信号RS202,表示クロック信号DS2
02が再生され、制御信号発生回路203およびデータ
再生回路204に供給される。制御信号発生回路203
では、クロック再生回路202によるクロック信号S2
02を受けて制御信号S203が生成され、データ再生
回路204および画像データ読み出し回路207に出力
される。
【0083】データ再生回路204では、クロック再生
回路202によるクロック信号S202、制御信号発生
回路203による制御信号S203、および受信回路2
01で復調されたシリアル信号S201に基づいて、画
像データS204a、伝送領域指示データS204b、
および同期信号RSsyncが再生される。そして、画像デ
ータ書き込み回路205には、データ再生回路204に
より再生された伝送領域指示データS204bに基づ
き、伝送された画像データS204が一時的に格納され
る。この画像データ書き込み回路205に格納された画
像データは、表示メモリ206に書き込まれる。また、
表示メモリ206に書き込まれた画像データは、画像デ
ータ読み出し回路207により読み出され、画像データ
信号RSIMとして出力される。
【0084】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、入力画像データを保存し、入力されている画像
データが前のフレームの画像データに比べて変化があっ
たか否かを判別し、判別結果に応じて伝送する画像デー
タの領域を設定し、伝送する画像データに領域を表すデ
ータを付加し、伝送する画像データと領域を表すデータ
をシリアル信号に変換して、このシリアル信号を無線で
送信する送信装置10と、送信されたシリアル無線信号
S10を受信しシリアル信号に復元し、復元されたシリ
アル信号から伝送された画像データおよび画像データの
領域を表すデータを復元し、領域を表すデータに基づき
伝送された画像データを保存し、保存した画像データを
所定のタイミングで読み出す受信装置20とを設けたの
で、以下に示すような効果を得られる。
【0085】すなわち、 A)広帯域のRGB信号を空間伝送する応用において 1)伝送帯域幅が原信号の帯域に比べて狭い空間伝送手
段を用いた場合であっても、 2)フレーム間の画像データ変化量が、空間伝送手段の
帯域幅よりも小さい場合、 3)その変化した部分の画像データを、その位置情報と
ともに伝送し、 4)受信装置側では、この位置情報を元に原信号で変化
した画像データのみ更新することができる。 これにより、受信側で送信側と同じ画像データを再生す
ることができ、実用上大変有益である。
【0086】B)また、 1)フレーム間の画像データ変化量が、空間伝送手段の
帯域幅よりも大きかった場合、 2)画面を伝送帯域幅で送られる画像データに相当する
小画面に分割し、 3)複数のフレームですべての小画面を伝送し、 4)受信側では、これらの伝送されたすべての小画面を
合成することができる。 これにより、ある時間を要するが、もとの原信号を完全
に復元することが可能である。特に、原信号がコンピュ
ータ側で生成され、それを空間伝送してプロジェクタな
どの大画面表示装置を受信側とするようなビジネスプレ
ゼンテーションの用途においては、実際画像データがよ
く変化する部分はカーソル等の一部の部分であり、本発
明で多くの場合、上記のA)の条件でカバーでき、実用
上の問題はない。ただし、全く全画面が切り替わるよう
な場合には上記B)のような状況になることもあり得る
が、ある程度時間をおくことにより(たとえばXGA信
号を約100MHzの帯域で伝送する場合、約0.25
秒)、画像データが欠落無く復元できるので、実質上の
問題は少ない。
【0087】したがって、本実施形態によれば、コンピ
ュータとプロジェクタの間の信号線をワイヤレスとする
ことができるようになる。すなわち配置位置の制限がな
くなり、実務面での有用性が飛躍的に高められることが
できるようになる利点がある。
【0088】第2実施形態 図10は、本発明に係る信号伝送システムの第2の実施
形態を示すブロック図である。
【0089】本第2の実施形態に係る信号伝送システム
は、画像データの送信処理および受信処理は、上述した
第1の実施形態に係る信号伝送システムと基本的には、
同様である。本第2の実施形態に係る信号伝送システム
が上述した第1の実施形態に係る信号伝送システムと異
なる点は、ある周期で強制的に原画像情報を伝送するこ
とで、途中に通信障害が起きた場合であっても、最大そ
の周期期間で原画像を復元することができるようにした
ことにある。
【0090】以下、図10の信号伝送システムについ
て、上述した第1の実施形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0091】本信号伝送システムは、図10に示すよう
に、送信装置30、および受信装置40により構成され
ており、送信装置側に配置されたコンピュータで生成し
た画像情報をたとえば無線で送信して、受信装置側に配
置されたモニタやプロジェクタ等のディスプレイに表示
させる。
【0092】図10に示すように、送信装置30は、コ
ンピュータ31、アナログ/ディジタル(A/D)変換
回路32、エンコーダ(差分検出回路)33、変調回路
34、ディジタル/アナログ(D/A)変換回路35、
LED(Light Emitting Diode)ドライバ36、および所
定波長の光、たとえば赤外線を出射するLED37を有
している。これらの構成要素のうち、エンコーダ33
が、図1の第1メモリ101および第2メモリ102、
制御信号発生回路103、切替回路104a,104
b、画像比較回路105、伝送領域設定回路106、伝
送領域指示データ発生回路107、およびシリアルデー
タ変換回路108の各機能を含んだ回路部分となってい
る。また、変調回路34、D/A変換回路35、LED
ドライバ36、およびLED37が、図1の送信回路1
09部分に相当する。
【0093】コンピュータ31は、受信装置40側に配
置されたディスプレイに表示すべき画像信号を生成し、
たとえば生成した原画像信号をアナログ信号として出力
する。
【0094】A/D変換回路32は、コンピュータ31
から出力された原画像信号をアナログ信号からディジタ
ル信号に変換してエンコーダ33に供給する。
【0095】エンコーダ33は、フレームメモリを有
し、フレームメモリに格納されている画像データと入力
中の画像データとの差分検出を、たとえば後記するよう
に所定の分割ブロック毎に各色R,G,Bについて行っ
て、現在入力されている画像データが前のフレームの画
像データに比べて変化があったか否かの判別を行い、変
化が無かった場合、画像データの一部領域を指定し、画
像データの領域を表すデータとその領域内の画像データ
を1フレーム期間で伝送するとともに、指定領域をフレ
ーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべての画像
データを伝送するように制御する。また、エンコーダ3
3は、入力されている画像データが前のフレームの画像
データに比べて変化があった場合で、しかもその変化の
あった画像の領域が一定の領域以下の場合、画像データ
の領域を表すデータとその領域内の画像データを1フレ
ーム期間で伝送し、変化のあった画像の領域が一定の領
域以上の場合、画像データの一部領域を指定し、かつ、
画像データの領域を表すデータとその領域内の画像デー
タを1フレーム期間で伝送するとともに、指定領域をフ
レーム毎に変化させ、複数のフレーム期間ですべての画
像データを伝送するように制御する。
【0096】ここで、第1の実施形態の場合と同様に、
簡略化のため伝送帯域が本来画像の持つ帯域の1/16
であった場合を想定する。このとき、上記の1フレーム
の間に変化した画像データの存在範囲が水平方向、およ
び垂直方向ともそれぞれ全画面の1/4以下であった場
合、この範囲の情報量は全画面の1/16以下であり、
この情報量ならば1フレームの間に伝送可能で、しかも
受信側に視覚上の問題が起きない。また、1フレームの
間に変化した画像データの存在範囲が水平方向、および
垂直方向ともそれぞれ全画面の1/4以上あった場合
は、1フレームの間にすべての伝送は不可能である。さ
らに、1フレームの間に変化した画像データが無い場合
もある。これらの場合には、全画面を1/16の小画面
に分割し、フレーム毎に異なる小画面に相当する画像デ
ータを伝送し、16フレーム期間かけてすべての画像デ
ータを更新する。
【0097】以上の機能は第1の実施形態と同様である
が、エンコーダ33は、上記の機能に加えて、画像デー
タが全く変化しない(静止画等)、あるいは伝送データ
が途中の経路で遮断(赤外線伝送中にその間を人が横切
る等)されるおそれもあることから、たとえば画像デー
タの垂直同期信号Vsyncをカウントして、ある周期、た
とえば5秒周期で、画像データを差分検出ブロックの有
無に関係なく1フレームの画像データを強制的に全て送
るように制御する。
【0098】図11は、本第2の実施形態に係るエンコ
ーダ33の構成例を示すブロック図である。
【0099】エンコーダ33は、図11に示すように、
第1フレームメモリ(FRM1)331、第2フレーム
メモリ(FRM2)332、書き込み回路(WR)33
3、第1の読み出し回路(RD1)334、判定回路
(DIFF)335、第1アドレスレジスタ(ADRR
EG1)336、第2アドレスレジスタ(ADRREG
2)337、カウンタ(CNT)338、および第2の
読み出し回路(RD2)339を有している。
【0100】このような構成を有するエンコーダ33に
おける主機能は、差分検出機能にあある。差分検出は、
フレーム間の輝度レベル差を各色で演算することで判定
する。今、入力中の画像データをFn、1フレーム前の
画像データをFn−1、2フレーム前の画像データをF
n−2とする。そして、フレームメモリ331には2フ
レーム前の画像データFn−2が、フレームメモリ33
2には1フレーム前の画像データFn−1が書き込まれ
ているものとする。
【0101】まず、差分演算の方法を説明する。図12
に示すように、1フレームの画像をいくつかのブロック
に分割する。このとき分割する方法は、伝送路の帯域お
よび縦横の動き検出の感度等を考慮して変化させればよ
い。たとえばXGA(1024×768)を水平方向8
画素、垂直方向8画素を1ブロックとする1フレーム、
12288ブロックになる。そして、分割したブロック
をそれぞれB(1、2)(左上)…B(128、96)
(右下)とする。各ブロック内画素(この場合64画
素)の輝度値合計をSUMとし、フレームFn、ブロッ
クB(x、y)のSUMをSUM(Fn、B(x、
y))とする。また、たとえばSUM(B(1,1))
は次のように表すことができる。
【0102】
【数1】 SUM(B(1,1)) =Σ(P(1,1)、P(2,1)、…、P(7,8)、P(8,8)) …(1)
【0103】なお、P(x,y)はアドレス(x,y)
の輝度である。
【0104】差分演算は、フレーム間で各色同じブロッ
クアドレスのSUMの差を計算することになる。具体的
には、式(2)の演算を全ブロック、各色で行う。
【0105】
【数2】 |SUM(Fn、B(x、y))−SUM(Fn−1 、B(x、y))| …(2)
【0106】そして、あらかじめ設定したしきい値TH
1との比較において、次式(3)が真のとき、輝度変化
があった、すなわち画像データが変化したと判断する。
【0107】
【数3】 |SUM(Fn、B(x、y))−SUM(Fn−1 、B(x、y))| ≧TH1 …(3)
【0108】しきい値TH1は変化したかしないかを判
別するための値で、画像のS/Nおよび動き検出のレベ
ルを考慮して決める。
【0109】図13は、差分検出の一例を示す図であ
る。この例では、フレームを4×4に分割し、変化ブロ
ックのしきい値TH1を3以上としている。そして、図
13(A)および(B)に示すフレームFn,Fn−1
のマトリクスの数字は、各ブロックのSUM、図13
(C)の判定結果の有無は変化の有無を示している。こ
の例では、B(3,2)、およびB(2,3)が変化ブ
ロックとして判定される。
【0110】また、書き込み回路333は、フレーム毎
に第1フレームメモリ331、および第2フレームメモ
リ332を切り替えながら書き込む。第1の読み出し回
路334は、フレーム毎に第1フレームメモリ331、
第2フレームメモリ332を切り替えながら読み出す。
そして、書き込み回路333と第1の読み出し回路33
4とは、アクセスするフレームメモリが交互に入れ替わ
るようにする制御される。
【0111】判定回路335は、画像データの全ブロッ
クについて上述した式(3)の判定、すなわち、式
(2)で求めたフレーム間での各色同じブロックアドレ
スのSUMの差としきい値TH1との比較を行って、S
UMの差の絶対値がしきい値TH1以上であるか否かの
判定を行い、肯定的な判定結果(真)の場合のブロック
アドレスを第1アドレスレジスタ336、第2アドレス
レジスタ337に書き込む。このとき、判定回路335
は、フレーム毎に第1アドレスレジスタ336、第2ア
ドレスレジスタ337を切り替えてアクセスする。
【0112】また、カウンタ338は、画像データが全
く変化しない(静止画等)、あるいは伝送データが途中
の経路で遮断(赤線伝送中にその間を人が横切る等)さ
れるおそれもあることから、画像データの垂直同期信号
Vsyncをカウントしてある周期T、たとえば5秒経過し
たらば、第2の読み出し回路339に対して、画像デー
タを差分検出ブロックの有無に関係なく1フレームの画
像データを全て送る強制送信命令S338を出す。ま
た、カウンタ338は、第1アドレスレジスタ336お
よび第2アドレスレジスタ337のデータを読み出し、
差分検出ブロックが0個であった場合にも、、第2の読
み出し回路339に対して強制送信命令を出す。
【0113】第2の読み出し回路339は、第1アドレ
スレジスタ336および第2アドレスレジスタ337の
ブロックアドレスを読み出し、第1フレームメモリ33
1および第2フレームメモリ332から画像データを読
み出す。このとき、第2の読み出し回路339は、第1
の読み出し回路334と同一のフレームメモリをアクセ
スし、第1の読み出し回路334がアイドリング状態の
とき第2の読み出し回路339は、該当のフレームメモ
リをアクセスする。また、第2の読み出し回路339
は、カウンタ338から強制送信命令S338を受ける
と、1フレームの画像伝送が終了するまでは差分検出ブ
ロックを無視する。
【0114】また、第2の読み出し回路339は、たと
えば図14に示すように、画像データDTを送るときブ
ロックアドレスBADRの情報とフレーム先頭パケット
の識別情報FRMsync、パリティPRTを付加して、伝
送シリアルデータを生成する。なお、図14で示すフレ
ーム同期信号FRMsyncは、図4に関連付けて説明した
EAVやSAVに相当し、ブロックアドレスBADR
は、本発明に係る表示領域指示データに相当する。
【0115】変調回路34は、エンコーダ33から出力
された伝送シリアルデータを、所定のフォーマット、た
とえば周波数変調(FM変調)する。
【0116】D/A変換回路35は、変調回路34で変
調された伝送シリアルデータをディジタル信号からアナ
ログ信号に変換してLEDドライバ36に供給する。
【0117】LEDドライバ36は、アナログ変調信号
に応じてLED37を駆動して、コンピュータ31で生
成された画像データを赤外線信号として出射させる。
【0118】受信装置40は、図10に示すように、フ
ォトダイオード(PD)41、増幅回路42、A/D変
換回路43、復調回路44、デコーダ45、D/A変換
回路46、およびモニタやプロジェクタ等のディスプレ
イ47を有している。なお、フォトダイオード(PD)
41、増幅回路42、およびA/D変換回路43の部分
が図1の受信回路201に相当し、復調回路44が図1
のデータ再生回路204や、クロック再生回路202の
部分に相当し、デコーダ45が図1の画像データ書き込
み回路205、表示メモリ206、および画像データ読
み出し回路207の部分に相当する。
【0119】フォトディテクタ41は、送信装置30の
LED37から出射された赤外線による原画像データを
受信して、受光レベルに応じた電気信号に変換する。
【0120】増幅回路42は、フォトディテクタ41に
よるアナログ電気信号である画像信号を所定の利得をも
って増幅する。
【0121】A/D変換回路42は、増幅回路42から
出力されたアナログ画像信号をディジタル信号に変換し
て復調回路44に供給する。
【0122】復調回路44は、受信ディジタル画像信号
に受けて、所定の復調処理を行い、ブロックアドレスに
画像データを付加したフォーマットの信号を再生してデ
コーダ45に供給する。
【0123】デコーダ45は、復調回路44によるデー
タのブロックアドレスから原画像データのアドレスを算
出し、内蔵のフレームメモリに画像データを書き込み、
所定のタイミングで、フレームメモリに格納した画像デ
ータをD/A変換回路46に出力する。
【0124】図15は、本第2の実施形態に係る受信装
置におけるデコーダの具体的な構成例を示すブロック図
である。
【0125】図15に示すように、デコーダ45は、F
IFO(First-In First-Out)メモリ451、書き込み回
路(WR)452、フレームメモリ(FRM)453、
および読み出し回路(RD)455を有している。
【0126】FIFOメモリ451は、復調回路44か
ら送られてくる(ブロックアドレス+画像データ)のフ
ォーマットになっているデータを順次に格納し、出力す
る。
【0127】書き込み回路452は、FIFOメモリ4
51からデータのブロックアドレスから原画像データの
アドレスを算出し、読み出し回路454がアイドリング
状態のときフレームメモリ453に画像データを書き込
む。
【0128】読み出し回路454は、D/A回路46の
タイミングにあわせてフレームメモリ453から画像デ
ータを読み出し、D/A回路46に供給する。
【0129】なお、デコーダ45においては、復調回路
44から送られてくる情報の中にフレーム先頭パケット
情報(フレーム同期信号)も含まれているので、読み出
し回路454によるフレームメモリ453からの画像デ
ータの読み出し、書き込み回路352によるフレームメ
モリ453に対する画像データの書き込みを行う際のメ
モリ追い越しを避けるように制御をしている。またこの
ためにFIFOメモリ451が必要である。
【0130】D/A変換回路46は、デコーダ45によ
るディジタル画像データをアナログ画像データに変換し
て、ディスプレイ47に供給する。
【0131】次に、本第2の実施形態に係る信号伝送シ
ステムの動作を説明する。なお、送信装置30の要部で
あるエンコーダ33の動作については、図16のフロー
チャートに関連付けて説明する。
【0132】送信側のコンピュータ31において、受信
装置40側に配置されたディスプレイ47に表示すべき
画像信号が生成され、生成された原画像信号がアナログ
信号として出力される。このアナログ原画像信号は、A
/D変換回路32においてディジタル画像信号Fnに変
換されてエンコーダ33に供給される。
【0133】エンコーダ33においては、画像データF
nが書き込み回路333、判定回路335、およびカウ
ンタ338に入力される。書き込み回路333では、入
力画像データが、フレーム毎に、第1フレームメモリ3
31、および第2フレームメモリ332を切り替えなが
ら書き込まれる。たとえば、書き回路333により、入
力画像データFnが第2フレームメモリ332に書き込
まれる。このとき第1フレームメモリ331に格納され
ている1フレーム前の画像データFn−1が第1の読み
出し回路334により読み出され、判定回路335に供
給される。この第1の読み出し回路334においても、
フレーム毎に第1フレームメモリ331、第2フレーム
メモリ332を切り替えながら読み出しが行われる。
【0134】そして、書き込み回路333と第1の読み
出し回路334とは、アクセスするフレームメモリが交
互に入れ替わるようにする制御される。
【0135】判定回路335では、入力画像データFn
の全ブロックについて、1フレーム前の画像データFn
−1との、フレーム間での各色同じブロックアドレスの
SUMの差が求められ、SUMの差の絶対値がしきい値
TH1以上であるか否かの判定が行れる。そして、肯定
的な判定結果(真)の場合のブロックアドレスが第1ア
ドレスレジスタ336、第2アドレスレジスタ337に
書き込まれる。このとき、判定回路335では、フレー
ム毎に第1アドレスレジスタ336、第2アドレスレジ
スタ337を切り替えてアクセスが行われる。
【0136】そして、第2の読み出し回路339におい
て、第1アドレスレジスタ336および第2アドレスレ
ジスタ337のブロックアドレスが読み出され、これに
基づいて、第1フレームメモリ331および第2フレー
ムメモリ332から画像データが読み出される。
【0137】エンコーダ33においては、以上の動作を
フレームメモリ、アドレスレジスタをフレーム毎に切り
替えながら差分検出が繰り返される。この場合、図16
に示すように、1フレームの時間で伝送できるブロック
数だけ、たとえばブロックの画像最上部から送られる
(ST1)。そして、判定回路335において、次のフ
レームで差分検出ブロックがあったか否かの判別が行わ
れる(ST2)。
【0138】ステップST2において、差分検出ブロッ
クがあったものと判別された場合には、差分ブロックが
伝送され(ST3)、5秒経過していない場合には(S
T4)、ステップST2の処理に戻る。一方、ステップ
ST2で差分検出ブロックがないと判別された場合に
は、最下部エリアを送るまで、1フレームの時間で伝送
できるブロック数だけ前フレーム間で送った次のエリア
が送られる。これは画像の最下部エリアまで順次カウン
トされる(ST5,ST6)。
【0139】また、エンコーダ33のカウンタ338で
は、画像データが全く変化しない(静止画等)、あるい
は伝送データが途中の経路で遮断(赤外線伝送中にその
間を人が横切る等)されるおそれもあることから、画像
データの垂直同期信号Vsyncがカウントされてあらかじ
め設定した周期T、たとえば5秒経過したらば、第2の
読み出し回路339に対して、画像データを差分検出ブ
ロックの有無に関係なく1フレームの画像データを全て
送るように指示する強制送信命令S338が出される。
また、カウンタ338では、第1アドレスレジスタ33
6および第2アドレスレジスタ337のデータが読み出
され、差分検出ブロックが0個であった場合にも、第2
の読み出し回路339に対して強制送信命令が出力され
る。
【0140】第2の読み出し回路339では、カウンタ
338から強制送信命令S338を受けると、1フレー
ムの画像伝送が終了するまでは差分検出ブロックが無視
されて、1フレームの原画像データが送出される(ST
7)。
【0141】そして、第2の読み出し回路339では、
画像データDTを送るときブロックアドレスBASDR
の情報とフレーム先頭パケットの識別情報FRMsync、
パリティPRTが付加された伝送シリアルデータとして
変調回路34に出力される。
【0142】変調回路34では、エンコーダ33から出
力された伝送シリアルデータが、所定のフォーマット、
たとえば周波数変調(FM変調)される。この変調信号
は、D/A変換回路35において、ディジタル信号から
アナログ信号に変換されてLEDドライバ36に供給さ
れる。LEDドライバ36では、アナログ変調信号に応
じてLED37が駆動され、これにより、コンピュータ
31で生成された画像データが赤外線信号として受信装
置40に出射される。
【0143】受信装置40では、フォトディテクタ41
により、送信装置30のLED37から出射された赤外
線による原画像データが受信され、受光レベルに応じた
電気信号に変換され、増幅回路42で所定の利得をもっ
て増幅される。増幅回路42から出力されたアナログ画
像信号は、A/D変換回路42によりディジタル信号に
変換されて復調回路44に供給される。
【0144】復調回路44では、受信ディジタル画像信
号に受けて、所定の復調処理が行われ、ブロックアドレ
スに画像データを付加したフォーマットの信号が再生さ
れてデコーダ45に供給される。
【0145】デコーダ45においては、復調回路44か
ら送られてくる(ブロックアドレス+画像データ)のフ
ォーマットになっているデータが順次に格納されて、書
き込み回路452に出力される。書き込み回路452で
は、FIFOメモリ451からデータのブロックアドレ
スから原画像データのアドレスが算出される。そして、
読み出し回路454がアイドリング状態のとき書き込み
回路452により、算出したアドレスに基づいて、フレ
ームメモリ453に画像データが書き込まれる。そし
て、読み出し回路454において、D/A回路46のタ
イミングにあわせてフレームメモリ453から画像デー
タが読み出され、D/A回路46に供給される。
【0146】D/A変換回路46では、デコーダ45に
よるディジタル画像データがアナログ画像データに変換
されて、ディスプレイ47に供給される。ディスプレイ
47においては、画像データが欠落なく復元されて表示
される。
【0147】以上説明したように、本第2の実施形態に
よれば、伝送情報量を削減することができ、上述した第
1の実施形態の効果と同様に効果を得られることはもと
より、ある周期で強制的に原画像情報を伝送することか
ら、途中に通信障害が起きた場合でも最大その周期時間
で原画像を復元することが可能となる利点がある。ま
た、動き部分の検出をするのに画像の差分演算しか行な
わないことから、小規模な回路で実現が可能となる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送情報量を削減でき、配置位置や伝送レートにかかわ
りなく、確実に再生可能な画像データを無線で送信可能
となり、また、送信装置からの信号を受信して原信号を
完全に復元することが可能とある利点がある。
【0149】また、本発明によれば、ある周期で強制的
に原画像情報を伝送することで途中に通信障害が起きた
場合でも最大その周期時間で原画像を復元することが可
能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号伝送システムの第1の実施形
態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る送信装置の制御信号発生回路の構
成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る送信装置の伝送領域設定回路の構
成例を示すブロック図である。
【図4】本第1の実施形態に係る送信装置が伝送するシ
リアルデータの構造例を示す図である。
【図5】伝送シリアルデータのSAV,EAVの構造を
示す図である。
【図6】本発明に係る送信装置のシリアルデータ変換回
路の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る受信装置のクロック再生回路の構
成例を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る受信装置のデータ再生回路の構成
例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る受信装置の表示メモリの周辺回路
の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る信号伝送システムの第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態に係るエンコーダの構成例を
示すブロック図である。
【図12】本発明に係るブロック分割の一例を示す図で
ある。
【図13】本発明に係る差分検出の一例を示す図であ
る。
【図14】本第2の実施形態に係る送信装置が伝送する
シリアルデータの構造例を示す図である。
【図15】本第2の実施形態に係る受信装置におけるデ
コーダの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図16】本第2の実施形態に係る信号伝送システムの
送信装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…送信装置、101…第1メモリ、102…第2メ
モリ、103…制御信号発生回路、104a,104b
…切替回路、105…画像比較回路、106…伝送領域
設定回路、107…伝送領域指示データ発生回路、10
8…シリアルデータ変換回路、109…送信回路、20
…受信装置、201…受信回路、202…クロック再生
回路、203…制御信号発生回路、204…データ再生
回路、205…画像データ書き込み回路、206…表示
メモリ、207…画像データ読み出し回路、30…送信
装置、31…コンピュータ、32…A/D変換回路、3
3…エンコーダ、331…第1フレームメモリ、332
…第2フレームメモリ、333…書き込み回路、334
…第1の読み出し回路、335…判定回路、336…第
1アドレスレジスタ、337…第2アドレスレジスタ、
338…カウンタ、339…第2の読み出し回路、34
…変調回路、35…D/A変換回路、36…LEDドラ
イバ、37…LED、40…受信装置、41…フォトダ
イオード(PD)、42…増幅回路、43…A/D変換
回路、44…復調回路、45…デコーダ、451…FI
FOメモリ、452…書き込み回路(WR)、453…
フレームメモリ(FRM)、454…読み出し回路(R
D)、46…D/A変換回路、47…ディスプレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 成克 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 矢倉 正成 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 糠谷 文孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データを保存する保存手段と、 入力されている画像データが前記保存手段に保存されて
    いる前のフレームの画像データに比べて変化があったか
    否かを判別する判別手段と、 前記判別手段の出力に応じて伝送する画像データの領域
    を設定する伝送領域設定手段と、 前記伝送する画像データに領域を表すデータを付加する
    伝送領域データ付加手段と、 前記伝送する画像データと領域を表すデータをシリアル
    信号に変換する手段と、 前記シリアル信号を送信する送信手段とを有する送信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記伝送領域設定手段は、入力されてい
    る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
    が無かった場合、画像データの一部領域を指定する請求
    項1記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送領域設定手段は、入力されてい
    る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
    が無かった場合、画像データの一部領域を指定し、か
    つ、 前記送信手段に、前記画像データの領域を表すデータと
    その領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させる
    とともに、上記指定領域をフレーム毎に変化させ、複数
    のフレーム期間ですべての画像データを伝送させる請求
    項1記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送領域設定手段は、入力されてい
    る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
    があった場合で、しかもその変化のあった画像の領域が
    一定の領域以下の場合、前記送信手段に当該画像データ
    の領域を表すデータとその領域内の画像データを1フレ
    ーム期間で伝送させる請求項1記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 前記伝送領域設定手段は、入力されてい
    る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
    があった場合で、しかも変化のあった画像の領域が一定
    の領域以上の場合、画像データの一部領域を指定し、か
    つ、 前記送信手段に、前記画像データの領域を表すデータと
    その領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させる
    とともに、前記指定領域をフレーム毎に変化させ、複数
    のフレーム期間ですべての画像データを伝送させる請求
    項1記載の送信装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送領域設定手段は、入力されてい
    る画像データが前のフレームの画像データに比べて変化
    があった場合で、しかもその変化のあった画像の領域が
    一定の領域以下の場合、前記送信手段に、当該画像デー
    タの領域を表すデータとその領域内の画像データを1フ
    レーム期間で伝送させ、変化のあった画像の領域が一定
    の領域以上の場合、画像データの一部領域を指定し、か
    つ、前記送信手段に、前記画像データの領域を表すデー
    タとその領域内の画像データを1フレーム期間で伝送さ
    せるとともに、前記指定領域をフレーム毎に変化させ、
    複数のフレーム期間ですべての画像データを伝送させる
    請求項1記載の送信装置。
  7. 【請求項7】 所定周期で、入力されている画像データ
    が前のフレームの画像データに比べて変化があったか否
    かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的に
    伝送させる手段を有する請求項1記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 所定周期で、入力されている画像データ
    が前のフレームの画像データに比べて変化があったか否
    かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的に
    伝送させる手段を有する請求項2記載の送信装置。
  9. 【請求項9】 所定周期で、入力されている画像データ
    が前のフレームの画像データに比べて変化があったか否
    かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的に
    伝送させる手段を有する請求項3記載の送信装置。
  10. 【請求項10】 所定周期で、入力されている画像デー
    タが前のフレームの画像データに比べて変化があったか
    否かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的
    に伝送させる手段を有する請求項4記載の送信装置。
  11. 【請求項11】 所定周期で、入力されている画像デー
    タが前のフレームの画像データに比べて変化があったか
    否かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的
    に伝送させる手段を有する請求項5記載の送信装置。
  12. 【請求項12】 所定周期で、入力されている画像デー
    タが前のフレームの画像データに比べて変化があったか
    否かにかかわりなく、1フレームの画像データを強制的
    に伝送させる手段を有する請求項6記載の送信装置。
  13. 【請求項13】 画像データと当該画像データの領域を
    表すデータを含むシリアル無線信号を受信する受信装置
    であって、 前記シリアル無線信号を受信しシリアル信号に復元する
    第1の復元手段と、 前記第1の復元手段で復元されたシリアル信号から前記
    伝送された画像データおよび当該画像データの領域を表
    すデータを復元する第2の復元手段と、 画像データを1フレーム分保存する保存手段と、 前記領域を表すデータに基づき伝送された画像データを
    前記保存手段に書き込む書き込み手段と、 前記保存手段から画像データを読み出す読み出し手段と
    を有する受信装置。
  14. 【請求項14】 前記書き込み手段が、前記領域を表す
    データに基づき伝送された画像データを前記保存手段に
    書き込む期間を、出力画像データ信号のブランキング期
    間とした請求項13記載の受信装置。
  15. 【請求項15】 入力画像データを保存する保存手段
    と、入力されている画像データが前記保存手段に保存さ
    れている前のフレームの画像データに比べて変化があっ
    たか否かを判別する判別手段と、前記判別手段の出力に
    応じて伝送する画像データの領域を設定する伝送領域設
    定手段と、前記伝送する画像データに領域を表すデータ
    を付加する伝送領域データ付加手段と、前記伝送する画
    像データと領域を表すデータをシリアル信号に変換する
    手段と、前記シリアル信号を送信する送信手段とを含む
    送信装置と、 前記送信されたシリアル無線信号を受信しシリアル信号
    に復元する第1の復元手段と、前記第1の復元手段で復
    元されたシリアル信号から前記伝送された画像データお
    よび当該画像データの領域を表すデータを復元する第2
    の復元手段と、画像データを1フレーム分保存する保存
    手段と、前記領域を表すデータに基づき伝送された画像
    データを前記保存手段に書き込む書き込み手段と、前記
    保存手段から画像データを読み出す読み出し手段とを含
    む受信装置とを有する信号伝送システム。
  16. 【請求項16】 前記送信装置の伝送領域設定手段は、
    入力されている画像データが前のフレームの画像データ
    に比べて変化が無かった場合、画像データの一部領域を
    指定する請求項15記載の信号伝送システム。
  17. 【請求項17】 前記送信装置の伝送領域設定手段は、
    入力されている画像データが前のフレームの画像データ
    に比べて変化が無かった場合、画像データの一部領域を
    指定し、かつ、 前記送信手段に、前記画像データの領域を表すデータと
    その領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させる
    とともに、上記指定領域をフレーム毎に変化させ、複数
    のフレーム期間ですべての画像データを伝送させる請求
    項15記載の信号伝送システム。
  18. 【請求項18】 前記送信装置の伝送領域設定手段は、
    入力されている画像データが前のフレームの画像データ
    に比べて変化があった場合で、しかもその変化のあった
    画像の領域が一定の領域以下の場合、前記送信手段に当
    該画像データの領域を表すデータとその領域内の画像デ
    ータを1フレーム期間で伝送させる請求項15記載の信
    号伝送システム。
  19. 【請求項19】 前記送信装置の伝送領域設定手段は、
    入力されている画像データが前のフレームの画像データ
    に比べて変化があった場合で、しかも変化のあった画像
    の領域が一定の領域以上の場合、画像データの一部領域
    を指定し、かつ、 前記送信手段に、前記画像データの領域を表すデータと
    その領域内の画像データを1フレーム期間で伝送させる
    とともに、前記指定領域をフレーム毎に変化させ、複数
    のフレーム期間ですべての画像データを伝送させる請求
    項15記載の信号伝送システム。
  20. 【請求項20】 前記送信装置の伝送領域設定手段は、
    入力されている画像データが前のフレームの画像データ
    に比べて変化があった場合で、しかもその変化のあった
    画像の領域が一定の領域以下の場合、前記送信手段に、
    当該画像データの領域を表すデータとその領域内の画像
    データを1フレーム期間で伝送させ、変化のあった画像
    の領域が一定の領域以上の場合、画像データの一部領域
    を指定し、かつ、前記送信手段に、前記画像データの領
    域を表すデータとその領域内の画像データを1フレーム
    期間で伝送させるとともに、前記指定領域をフレーム毎
    に変化させ、複数のフレーム期間ですべての画像データ
    を伝送させる請求項15記載の信号伝送システム。
  21. 【請求項21】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項15
    記載の送信装置。
  22. 【請求項22】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項16
    記載の送信装置。
  23. 【請求項23】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項17
    記載の送信装置。
  24. 【請求項24】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項18
    記載の送信装置。
  25. 【請求項25】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項18
    記載の送信装置。
  26. 【請求項26】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項19
    記載の送信装置。
  27. 【請求項27】 上記送信装置は、所定周期で、入力さ
    れている画像データが前のフレームの画像データに比べ
    て変化があったか否かにかかわりなく、1フレームの画
    像データを強制的に伝送させる手段を有する請求項20
    記載の送信装置。
  28. 【請求項28】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項15記載の信号伝送システ
    ム。
  29. 【請求項29】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項16記載の信号伝送システ
    ム。
  30. 【請求項30】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項17記載の信号伝送システ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項18記載の信号伝送システ
    ム。
  32. 【請求項32】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項19記載の信号伝送システ
    ム。
  33. 【請求項33】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項20記載の信号伝送システ
    ム。
  34. 【請求項34】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項21記載の信号伝送システ
    ム。
  35. 【請求項35】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項22記載の信号伝送システ
    ム。
  36. 【請求項36】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項23記載の信号伝送システ
    ム。
  37. 【請求項37】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項24記載の信号伝送システ
    ム。
  38. 【請求項38】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項25記載の信号伝送システ
    ム。
  39. 【請求項39】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項26記載の信号伝送システ
    ム。
  40. 【請求項40】 前記受信装置の書き込み手段が、前記
    領域を表すデータに基づき伝送された画像データを前記
    保存手段に書き込む期間を、出力画像データ信号のブラ
    ンキング期間とした請求項27記載の信号伝送システ
    ム。
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