JP2001102892A - 圧電共振部品およびその製造方法 - Google Patents

圧電共振部品およびその製造方法

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JP2001102892A
JP2001102892A JP27776999A JP27776999A JP2001102892A JP 2001102892 A JP2001102892 A JP 2001102892A JP 27776999 A JP27776999 A JP 27776999A JP 27776999 A JP27776999 A JP 27776999A JP 2001102892 A JP2001102892 A JP 2001102892A
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piezoelectric resonator
main surface
extraction electrode
electrode
adhesive layer
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JP27776999A
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Kentaro Matae
健太郎 又江
Shigeo Oshima
茂夫 尾島
Daisaku Kugo
大作 久郷
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い接続信頼性と密封性とを両立することが可
能な圧電共振部品およびその製造方法を提供する。 【解決手段】振動電極10a,10cと引出電極10
b,10dとを両主面に有する圧電共振子10と、圧電
共振子の少なくとも振動領域を除いた両主面に形成され
た接着剤層13,14と、接着剤層13,14を介して
圧電共振子の両主面に接着された2枚の封止基板11,
12とを備える。圧電共振子10の少なくとも一方の引
出電極10bは反対側の主面まで延長されており、少な
くとも一方の封止基板12は内側の主面から外側の主面
まで延長された外部電極12a〜12cを有し、接着剤
層14は延長された引出電極10bを有する圧電共振子
10の主面の両端部近傍の引出電極上には形成されてお
らず、外部電極12a,12cと接着剤層の形成されて
いない引出電極10i,10dとが導電性接着剤15に
より電気的および機械的に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電共振子と封止基
板との積層構造よりなる圧電共振部品およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電共振子と封止基板との積層構
造よりなるチップ型の圧電共振部品が知られている。図
1はその一例であり、圧電共振子1の表裏主面に接着剤
層2,3を介して封止基板4,5が接着されている。圧
電共振子1の表裏主面には互いに接続された振動電極1
a,1cと引出電極1b,1dとが形成され、引出電極
1b,1dは圧電共振子1の対向する端面に引き出され
ている。前記のように圧電共振子1と封止基板4,5と
を積層接着した後、内部電極である引出電極1b,1d
の外部導通を得るために、積層体の側端面に外部電極
6,7が形成される。
【0003】ところが、前記構造の圧電共振部品では、
外部電極6,7と引出電極1b,1dとが線接続状態に
あるため、接続面積が非常に小さく、接続信頼性が低い
という欠点がある。
【0004】そこで、図2に示すように(例えば特開平
8−167824号公報参照)、封止基板4,5の端部
に凹部4a,5aを設け、この凹部4a,5aの内部に
も外部電極6,7を回り込ませることにより、内部電極
1b,1dと外部電極6,7との接続を面接続にして接
続信頼性を向上させたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今後製
品の小型化がますます進んでゆく中では、逆に凹部4
a,5aの存在が必要接着代の確保の上で障害となり、
密封性への悪影響要素になる可能性があった。その結
果、従来構造の圧電共振部品では、高い接続信頼性と密
封性とを両立することが困難となっていた。
【0006】また、図1,図2のいずれの圧電共振部品
の場合も、マザー基板状態の圧電共振子と封止基板とを
積層接着し、チップ状にカットした後で外部電極6,7
を形成しなければならない。そのため、外部電極6,7
の形成作業に手間がかかり、生産効率が悪いという欠点
があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、高い接続信頼性
と密封性とを両立することが可能な圧電共振部品を提供
することにある。また、他の目的は、高い接続信頼性と
密封性とを両立できる圧電共振部品を効率よく、かつ安
価に製造できる圧電共振部品の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、振動電極と引出電極とを
両主面に有する圧電共振子と、前記圧電共振子の少なく
とも振動領域を除いた両主面に形成された接着剤層と、
接着剤層を介して圧電共振子の両主面に接着された2枚
の封止基板とを備えた圧電共振部品において、前記圧電
共振子の少なくとも一方の引出電極は反対側の主面まで
延長されており、少なくとも一方の封止基板は、内側の
主面から外側の主面まで延長された外部電極を有し、前
記接着剤層は、延長された引出電極を有する圧電共振子
の主面の両端部近傍の引出電極上には形成されておら
ず、前記封止基板の内側の主面に形成された外部電極部
分と前記接着剤層の形成されていない引出電極部分およ
び延長された引出電極部分とが対面し、かつ導電性接着
剤により電気的および機械的に接合されていることを特
徴とする圧電共振部品を提供する。また、請求項2に記
載の発明は、振動電極と引出電極とを両主面に有し、少
なくとも一方の引出電極が反対側の主面まで延長された
圧電共振子を準備する工程と、2枚の封止基板を準備す
る工程であって、少なくとも一方の封止基板に内側の主
面から外側の主面まで延長された外部電極を形成する工
程と、前記圧電共振子の少なくとも振動領域と延長され
た引出電極を有する主面の両端部近傍の引出電極上とを
除く領域において、前記圧電共振子の両主面に接着剤層
を形成する工程と、前記接着剤層が形成されていない引
出電極部分に導電性接着剤を塗布する工程と、前記接着
剤層と前記導電性接着剤とによって前記圧電共振子と前
記封止基板とを機械的に接合し、かつ前記導電性接着剤
によって前記外部電極と前記引出電極とを電気的に接合
する工程と、を備えた圧電共振部品の製造方法を提供す
る。さらに、請求項3に記載の発明は、振動電極と引出
電極とを両主面に有し、少なくとも一方の引出電極が反
対側の主面まで延長された圧電共振子を準備する工程
と、2枚の封止基板を準備する工程であって、少なくと
も一方の封止基板に内側の主面から外側の主面まで延長
された外部電極を形成する工程と、前記圧電共振子の少
なくとも振動領域に対応する部分と延長された引出電極
を有する主面の両端部近傍の引出電極に対応する外部電
極部分とを除く領域において、前記封止基板の内側の主
面に接着剤層を形成する工程と、前記接着剤層の形成さ
れていない封止基板の内側の主面の外部電極部分に導電
性接着剤を塗布する工程と、前記接着剤層と前記導電性
接着剤とによって前記圧電共振子と前記封止基板とを機
械的に接合し、かつ前記導電性接着剤によって前記外部
電極と前記引出電極とを電気的に接合する工程と、を備
えた圧電共振部品の製造方法を提供する。請求項4に記
載の発明は、マザー基板状態の前記圧電共振子とマザー
基板状態の前記封止基板とを接着剤層を介して接着した
後、チップ状にカットする圧電共振部品の製造方法であ
って、前記マザー基板状態の圧電共振子の引出電極はス
ルーホールの内面を介して一方の主面から他方の主面ま
で延長されており、前記マザー基板状態の封止基板の外
部電極はスルーホールの内面を介して内側の主面から外
側の主面まで延長されており、前記接着剤層は圧電共振
子の振動領域と延長された引出電極を有する主面の両端
部近傍の引出電極部分とに対応する箇所に穴を有するシ
ート状に形成され、延長された引出電極を有する主面の
両端部近傍の引出電極部分に対応する箇所の穴に導電性
接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項2また
は3に記載の圧電共振部品の製造方法を提供する。
【0009】本発明では、予め圧電共振子の少なくとも
一方の引出電極を反対側の主面まで延長しておき、少な
くとも一方の封止基板の外部電極を内側主面から外側主
面へと延長しておく。また、延長された引出電極を有す
る圧電共振子の主面の両端部近傍の引出電極上には接着
剤層を形成しないでおく。これら圧電共振子の両主面に
接着剤層を介して封止基板を接着すると、接着剤層を有
しない引出電極上には空隙が形成されるが、この空隙は
導電性接着剤によって埋められ、外部電極と引出電極と
が導電性接着剤により電気的および機械的に接合され
る。そのため、封止基板に接続用の凹部を形成しておく
必要がなく、製品の小型化が進んでも、密封性が低下す
ることがない。また、外部電極と引出電極とが面接続と
なるので、高い接続信頼性が得られる。
【0010】請求項2のように、接着剤層を圧電共振子
の主面に所定のパターンで形成しておき、接着剤層が形
成されていない引出電極部分に導電性接着剤を塗布した
上で接着剤層と導電性接着剤とによって圧電共振子と封
止基板とを接着するようにすれば、圧電共振子と封止基
板との機械的な接着と、引出電極と外部電極との電気的
な接続とが両立され、信頼性の高い圧電共振部品が得ら
れる。また、請求項3では、接着剤層を封止基板の内側
主面に形成する点を除き、請求項2と同様である。
【0011】請求項4のように、封止基板にマザー基板
の段階でスルーホールを介して表裏導通する外部電極を
形成しておけば、マザー基板状態の圧電共振子と封止基
板とを接着し、チップ状にカットした後で外部電極を形
成する必要がなく、外部電極の形成作業の手間を省くこ
とができる。その結果、製造コストを大幅に低減でき
る。また、圧電共振子もマザー基板の段階で少なくとも
一方の主面の引出電極をスルーホールを介して反対側の
主面まで延長してあるので、チップ状にカットした後で
引出電極を反対側まで延長する必要がなく、製造コスト
を低減できる。さらに、従来の場合、チップ状にカット
した後で外部電極を形成していたので、外部電極を形成
するまでは圧電共振部品の電気的特性を測定できなかっ
たが、本発明では圧電共振子と封止基板とを積層接着し
た段階で、引出電極と外部電極とが導通しているので、
チップ状にカットした時点で電気的特性を測定すること
ができる。換言すれば、チップ状にカットした時点で個
々の圧電共振部品の良・不良を判別することができ、不
良品に余分なコストをかけずに済む。
【0012】
【発明の実施の形態】図3〜図7は本発明にかかる圧電
共振部品の一例である負荷容量内蔵型の発振子を示し、
この発振子は表面実装型のチップ部品として構成されて
いる。なお、図7は発振子の回路図である。この発振子
Aは、1枚の圧電共振子10と、その上下面に接着剤層
13,14を介して接着された封止基板11,12とで
構成されている。
【0013】この実施例の圧電共振子10は、エネルギ
ー閉じ込め型厚み縦振動モードの共振子であり、PZT
系セラミックスのような圧電セラミックスまたは圧電単
結晶の基板の表側主面に、中央部に振動電極10aが、
一方の端部には振動電極10aと接続された引出電極1
0bが形成されている。共振子10の裏側主面には、振
動電極10aと対向する振動電極10cと、引出電極1
0bと反対側の端部に延びる引出電極10dとが形成さ
れ、この引出電極10dも振動電極10cと接続されて
いる。これら電極10a〜10dはスパッタリング,蒸
着などによって薄膜状に形成されている。圧電共振子1
0の四隅部には、1/4円弧状の凹溝10e〜10hが
形成され、これら凹溝10e〜10hの内面に形成され
た電極を介して表側主面の引出電極10bは裏側主面の
延長部分10iと導通し、裏側主面の引出電極10dは
表側主面の延長部分10jと導通している。なお、この
実施例では、両方の引出電極10b,10dが反対側主
面の延長部10i,10jと接続された例を示したが、
一方の引出電極だけが反対側主面の延長部と接続されて
いてもよい。
【0014】封止基板11,12は、セラミック,耐熱
性樹脂などの絶縁体または誘電体で形成されており、こ
の実施例では上側の封止基板11としてエポキシ樹脂を
射出成形法により平板状に成形したものを使用し、下側
の封止基板12としてチタン酸バリウムなどの誘電体基
板を使用した。下側の封止基板12の表側主面には、短
辺方向に3本の帯状の外部電極12a〜12cが形成さ
れ、封止基板12の長辺側の2辺には合計6個の1/2
円弧状の凹溝12d〜12iが形成されている。そし
て、外部電極12a〜12cの両端部は凹溝12d〜1
2iを介して裏面側の外部電極12j〜12l(図6参
照)と接続されている。下側の封止基板12は容量基板
を兼ねている。すなわち、中央のアース用外部電極12
b(12k)を間にして、両側の入,出力用外部電極1
2a(12j),12c(12l)との間で容量C1
2 が形成される。
【0015】接着剤層13,14は、例えば液状または
シート状の絶縁性接着剤よりなり、ここでは半硬化状態
のエポキシ系接着剤を使用した。これら接着剤層13,
14は圧電共振子10の表裏面、あるいは封止基板1
1,12の内側主面にスクリーン印刷などの手法で塗布
されている。上側の接着剤層13には、圧電共振子10
の振動領域と対応する部位にキャビティ13aが形成さ
れている。また、下側の接着剤層14には、圧電共振子
10の振動領域と対応する部位にキャビティ14aが形
成され、短辺側の2辺の中央部に半円形の凹溝14b,
14cが形成されている。これら凹溝14b,14cは
それぞれ圧電共振子10の裏側主面の延長部分10iお
よび引出電極10dと対応しており、凹溝14b,14
cの内部には導電ペースト15が塗布されている。その
ため、共振子10と封止基板11,12とを積層接着し
た時、接着剤層13,14によって両者が機械的に結合
されるとともに、導電ペースト15によって引出電極1
0i,10dと外部電極12a,12cとが電気的に接
続される。特に、導電ペースト15は引出電極10i,
10dと外部電極12a,12cの対向面の間に介在し
ているので、接続面積が大きく、接続信頼性が向上す
る。なお、導電ペースト15は機械的な結合にも寄与し
ているので、接合強度が向上する。
【0016】次に、前記構成よりなる圧電共振部品Aの
具体的な製造方法を図8にしたがって説明する。まず、
マザー基板状態の圧電共振子10A、封止基板11A,
12A、接着剤層13A,14Aを準備する。圧電共振
子基板10Aには、一定間隔で多数のスルーホール10
Bが形成され、この圧電共振子基板10Aの表裏面に所
定のパターンで電極10Cがスパッタリング等によって
形成される。このとき、スルーホール10Bの内面にも
電極膜が形成され、表裏の電極10Cが導通している。
【0017】下側の封止基板12Aにも、一定間隔で多
数のスルーホール12Bが形成され、この封止基板12
Aに所定のパターンで外部電極12Cがスパッタリン
グ,印刷等によって形成される。このとき、スルーホー
ル12Bの内面にも電極膜が形成され、表裏の外部電極
12Cが導通する。
【0018】上側の接着剤層13Aには、振動電極と対
応する部分にキャビティ13Bが一定間隔で形成されて
いる。また、下側の接着剤層14Aには、振動電極と対
応する部分にキャビティ14Bが一定間隔で形成される
とともに、その間にスルーホール14Cが形成されてい
る。これらスルーホール14Cには、導電ペースト15
が印刷等によって埋設・塗布されている。
【0019】前記のようなマザー基板状態の圧電共振子
10A、封止基板11A,12A、接着剤層13A,1
4Aを積層接着し、所定温度に加熱することで、接着剤
層13A,14Aおよび導電ペースト15を硬化させ
る。このようにして形成された積層体を1チップごとに
カットする。カットラインは、圧電共振子基板10Aの
スルーホール10Bを4分割する位置で、下側の封止基
板12Aのスルーホール12Bを2分割する位置で、か
つ導電ペースト15が埋設された下側の接着剤層14A
のスルーホール14Cを2分割する位置である。
【0020】前記のように積層体をカットすることで、
図3に示すような負荷容量内蔵型の発振子Aが得られ
る。この段階で、アース用外部電極12bをアースに接
続し、入,出力用外部電極12a,12c間に所定の信
号を印加すれば、発振子としての電気的特性を測定する
ことができる。
【0021】本発明は前記実施例に限定されるものでは
ない。前記実施例では、封止基板12に形成された外部
電極12a〜12cを圧電共振部品の外部電極としてそ
のまま使用する例を示したが、圧電共振部品にめっき等
を施すことで、外部電極12a〜12cを補強したり、
半田付け性を向上させるようにしてもよい。また、前記
実施例では、圧電共振子10の四隅部に導電用の凹溝1
0e〜10hを形成したが、二隅部の導電用凹溝10
g,10hは形成しなくてもよい。
【0022】また、圧電共振子10の四隅部に導通用の
凹溝10e〜10hを形成した場合には、圧電共振部品
として構成したときに、凹溝10e〜10hが外表面に
露出することになるので、この凹溝を接着剤または導電
ペーストで埋めるようにしてもよい。同様に、封止基板
12の凹溝12d〜12iも接着剤または導電ペースト
で埋めるようにしてもよい。
【0023】圧電共振子10の引出電極を裏面側へ延長
するためにスルーホールを形成したが、スルーホールに
代えて端面に形成した電極を介して延長してもよい。同
様に、封止基板の外部電極を裏面側へ延長するためにス
ルーホールを用いたが、スルーホールに代えて端面に形
成した電極を介して延長してもよい。但し、端面電極を
介して表裏接続する方法の場合には、カットした後で端
面電極を形成しなければならないが、スルーホールの場
合はマザー基板の段階で表裏面を導通させることができ
るので、生産効率の面ではスルーホールを用いた方がよ
い。
【0024】前記実施例では、1個の圧電共振子と2枚
の封止基板とを接着剤層を介して積層接着した負荷容量
内蔵型の発振子の例を示したが、負荷容量を有しない発
振子や、例えば特開平10−335976号公報のよう
に、2個以上の圧電共振子と2枚の封止基板11,12
とを用いた圧電フィルタなどにも本発明は適用可能であ
る。
【0025】さらに、上側の封止基板11を外部電極を
有しない絶縁基板で構成したが、この封止基板11にも
下側の封止基板12と同様な外部電極を形成してもよ
い。この場合には、上下の封止基板11,12の外部電
極形状が同じとなるので、方向性のない圧電共振部品を
構成できる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
圧電共振部品によれば、引出電極を反対側の主面まで延
長した圧電共振子と、外部電極を内側主面から外側主面
へと延長した封止基板とを、接着剤層を介して接着する
とともに、接着剤層を有しない引出電極上に導電性接着
剤を塗布するようにしたので、外部電極と引出電極とが
導電性接着剤により電気的および機械的に接合される。
そのため、封止基板に接続用の凹部を形成しておく必要
がなく、製品の小型化が進んでも、密封性が低下するこ
とがない。また、外部電極と引出電極とが面接続となる
ので、高い接続信頼性が得られる。
【0027】また、請求項2または3に記載の発明によ
れば、接着剤層を圧電共振子の主面または封止基板の内
側主面に所定のパターンで形成しておき、接着剤層が形
成されていない引出電極部分に導電性接着剤を塗布した
上で接着剤層と導電性接着剤とによって圧電共振子と封
止基板とを接着するようにしたので、高い接続信頼性と
密封性とを両立できる圧電共振部品を効率よく製造でき
る。
【0028】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
圧電共振子および封止基板にマザー基板の段階でスルー
ホールを介して表裏導通する電極を形成してあるので、
マザー基板状態の圧電共振子と封止基板とを接着し、チ
ップ状にカットした後で外部電極を形成する必要がな
く、外部電極の形成作業の手間を省くことができる。そ
の結果、製造コストを大幅に低減できる。そして、チッ
プ状にカットした時点で電気的特性を測定することがで
きるので、個々の圧電共振部品の良・不良を早期に判別
することができ、不良品に余分なコストをかけずに済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧電共振部品の一例の断面図である。
【図2】従来の圧電共振部品の他の例の断面図である。
【図3】本発明にかかる圧電共振部品の一例の外観斜視
図である。
【図4】図3に示す圧電共振部品の分解斜視図である。
【図5】図3のX−X線で切断した断面図である。
【図6】図3に示す圧電共振部品の底面図である。
【図7】図3に示す圧電共振部品の回路図である。
【図8】図3に示す圧電共振部品の製造に用いられる各
マザー基板の平面図である。
【符号の説明】
A 発振子(圧電共振部品) 10 圧電共振子 10a,10c 振動電極 10b,10d 引出電極 10i 延長部分 11 上側の封止基板 12 下側の封止基板 12a〜12c,12j〜12l 外部電極 13,14 接着剤層 14a キャビティ 14b,14c 凹部
フロントページの続き (72)発明者 久郷 大作 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J108 BB01 BB04 CC04 DD01 DD06 EE13 EE16 EE17 EE18 FF11 GG03 GG08 GG16 JJ02 KK02 KK04 MM02 MM14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動電極と引出電極とを両主面に有する圧
    電共振子と、前記圧電共振子の少なくとも振動領域を除
    いた両主面に形成された接着剤層と、接着剤層を介して
    圧電共振子の両主面に接着された2枚の封止基板とを備
    えた圧電共振部品において、前記圧電共振子の少なくと
    も一方の引出電極は反対側の主面まで延長されており、
    少なくとも一方の封止基板は、内側の主面から外側の主
    面まで延長された外部電極を有し、前記接着剤層は、延
    長された引出電極を有する圧電共振子の主面の両端部近
    傍の引出電極上には形成されておらず、前記封止基板の
    内側の主面に形成された外部電極部分と前記接着剤層の
    形成されていない引出電極部分および延長された引出電
    極部分とが対面し、かつ導電性接着剤により電気的およ
    び機械的に接合されていることを特徴とする圧電共振部
    品。
  2. 【請求項2】振動電極と引出電極とを両主面に有し、少
    なくとも一方の引出電極が反対側の主面まで延長された
    圧電共振子を準備する工程と、2枚の封止基板を準備す
    る工程であって、少なくとも一方の封止基板に内側の主
    面から外側の主面まで延長された外部電極を形成する工
    程と、前記圧電共振子の少なくとも振動領域と延長され
    た引出電極を有する主面の両端部近傍の引出電極上とを
    除く領域において、前記圧電共振子の両主面に接着剤層
    を形成する工程と、前記接着剤層が形成されていない引
    出電極部分に導電性接着剤を塗布する工程と、前記接着
    剤層と前記導電性接着剤とによって前記圧電共振子と前
    記封止基板とを機械的に接合し、かつ前記導電性接着剤
    によって前記外部電極と前記引出電極とを電気的に接合
    する工程と、を備えた圧電共振部品の製造方法。
  3. 【請求項3】振動電極と引出電極とを両主面に有し、少
    なくとも一方の引出電極が反対側の主面まで延長された
    圧電共振子を準備する工程と、2枚の封止基板を準備す
    る工程であって、少なくとも一方の封止基板に内側の主
    面から外側の主面まで延長された外部電極を形成する工
    程と、前記圧電共振子の少なくとも振動領域に対応する
    部分と延長された引出電極を有する主面の両端部近傍の
    引出電極に対応する外部電極部分とを除く領域におい
    て、前記封止基板の内側の主面に接着剤層を形成する工
    程と、前記接着剤層の形成されていない封止基板の内側
    の主面の外部電極部分に導電性接着剤を塗布する工程
    と、前記接着剤層と前記導電性接着剤とによって前記圧
    電共振子と前記封止基板とを機械的に接合し、かつ前記
    導電性接着剤によって前記外部電極と前記引出電極とを
    電気的に接合する工程と、を備えた圧電共振部品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】マザー基板状態の前記圧電共振子とマザー
    基板状態の前記封止基板とを接着剤層を介して接着した
    後、チップ状にカットする圧電共振部品の製造方法であ
    って、前記マザー基板状態の圧電共振子の引出電極はス
    ルーホールの内面を介して一方の主面から他方の主面ま
    で延長されており、前記マザー基板状態の封止基板の外
    部電極はスルーホールの内面を介して内側の主面から外
    側の主面まで延長されており、前記接着剤層は圧電共振
    子の振動領域と延長された引出電極を有する主面の両端
    部近傍の引出電極部分とに対応する箇所に穴を有するシ
    ート状に形成され、延長された引出電極を有する主面の
    両端部近傍の引出電極部分に対応する箇所の穴に導電性
    接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項2また
    は3に記載の圧電共振部品の製造方法。
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