JP2001102650A - 積層圧電単結晶素子、積層圧電単結晶素子の製造方法およびその積層圧電単結晶素子を用いた超音波プローブ - Google Patents

積層圧電単結晶素子、積層圧電単結晶素子の製造方法およびその積層圧電単結晶素子を用いた超音波プローブ

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JP2001102650A JP28102999A JP28102999A JP2001102650A JP 2001102650 A JP2001102650 A JP 2001102650A JP 28102999 A JP28102999 A JP 28102999A JP 28102999 A JP28102999 A JP 28102999A JP 2001102650 A JP2001102650 A JP 2001102650A
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    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
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    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペロブスカイト化合物から構成される圧電単
結晶を用いた積層圧電単結晶素子の作製において、振動
子間の接合強度、電気機械結合係数、個々のアレイ振動
子の特性のバラツキの点で問題があった。 【解決手段】 本発明は、ABO3型ペロブスカイト構造か
ら構成される単結晶2a、2bをAg、Sn、Au、Pdなどの
金属材料3a、3bを用いて2枚以上張り合わせ、300-
900℃の温度で加熱接着した後で、分極することによ
り、振動子間の接合強度を大きく、さらに電気機械結合
係数を大きくし、そして個々のアレイ振動子の特性を揃
えた積層単結晶素子を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層圧電単結晶素
子、その積層圧電単結晶素子の製造方法および超音波の
送信/受信に用いられるアレイ式の超音波プローブに関
する。
【0002】
【従来の技術】ジルコンチタン酸鉛(PZT)やこれに
少量のマグネシウムニオブ酸鉛、Pb(Mg1/3 Nb
2/3 )O3 (PMN)およびPb(Sc1/2 Nb1/2
3 などのリラクサと総称される複合ペロブスカイト化
合物を固溶させた3成分系の圧電セラミクス材料は圧電
振動子材料として広く用いられている。
【0003】最近、これらのリラクサ材料とチタン酸鉛
からなる4成分系の単結晶材料がその結合係数が大きい
ことから注目されている。これらの内容は特開平4−2
5134号公報や米国特許第5804907号明細書などに開
示されている。
【0004】特に、医用超音波診断装置や非破壊検査機
器の分野において、超音波送受信材料としてこれらの圧
電単結晶材料を用いると、解像度や感度の著しい向上が
可能である。これらの装置では、対象物の内部状態を画
像化するために、送信・受信デバイスとして超音波プロ
ーブが用いられている。
【0005】従来、これらの装置には、PZT圧電セラ
ミック材料が用いられてきたが、このPZTの特性は過
去20年間でほとんど改善されておらず、新規な材料の
探索が行なわれて来た。そこで、最近、Pb[(B1,B
2 )1-x Tix ]O3 で表わされる4成分系からなる圧
電単結晶が、新材料の候補として着目されつつある。こ
こで、B1 はZn,Mg,Ni,Sc,In、Yb及び
Luから選択される少なくとも一つであり、B2 はNb及
びTaの少なくとも1種類から選択される。この圧電単
結晶材料にはチタン酸鉛が0〜55モル%の範囲で含ま
れる。また、このペロブスカイト化合物は、鉛の10モ
ル%以下が、Ba,Sr,CaおよびLaから選択され
た少なくとも一つで置換されることもある。
【0006】超音波プローブは、短冊状振動子を複数個
配列したアレイ型が多用されている。そして各素子に印
加する電圧パルスのタイミングを制御することにより超
音波ビームの集束、走査等が行われる。超音波は生体中
では高周波ほど減衰しやすい性質をもつが、前述のよう
なペロブスカイト化合物からなる単結晶を用いると、高
感度信号が得られる低周波の条件でも振動子を薄くする
ことができる。すなわち、短冊状に切断する際には、ダ
イシングマシンのブレードの切り込み深さが浅くなっ
て、薄いブレード厚でも垂直に切り込むことができる。
このため、製造歩留りが向上し、かつ、サイドローブの
低減された超音波プローブを提供できる。
【0007】さらに、前述のペロブスカイト化合物は、
従来のPZT系圧電セラミックと同等以上の比誘電率を
有していることから、送受信回路および接続ケーブルと
のマッチングが容易となり、ケーブルや装置浮遊容量分
による損失が低減された高感度な信号を得ることができ
る。また、これらの単結晶は音響インピーダンスがセラ
ミクス材料の約90−65%と小さく、より人体に近い
ために音響整合性に優れ、広帯域特性が得られる。
【0008】これらの単結晶の超音波振動子を用いた超
音波プローブでは、従来のPZT系圧電セラミックを用
いた超音波プローブと比較して、5dB以上も大きい高
感度な信号が得られる。そのため、人体の断層像である
Bモード像の場合には、身体的変化による小さな病変や
空隙を深部まで明瞭に見ることができる。さらに広帯域
特性が得られるため、低周波のドプラリファレンス周波
数を設定することが出来るので、生体減衰の影響が小さ
い高感度なドプラ信号が得られる。その結果、より深部
の血流の画像化が可能となり、診断能向上が図られる。
これらは例えばJpn.J.Appl.Phys. vol.38, pp.3380-338
4(1999)に詳細に示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Pb
{(B1,B2 )1-x Tix }O3 等の固溶系単結晶をさ
らなる微弱血流を捉えるなど、一層の高感度化を図ろう
とすると次のような問題点が発生している。Pb{(B
1 B2 )1-x Tix }O3 等の固溶系単結晶はその誘電
率が従来のPZT素子よりもやや大きいが1次元アレイプ
ローブを構成する大きさの振動子サイズである0.25幅×
15長さ×0.5mm高さ程度の大きさではその容量は100
pFにすぎない。その結果、2〜5MHzの動作周波数範囲
ではインピーダンスが500Ω〜1kΩとなり、50Ω系であ
る接続ケーブルとのインピーダンスマッチングが取れず
にシグナルノイズ比(S/N)が充分でない問題点が発生
した。通常のPZTセラミックスでは、上記問題を解決の
ために積層圧電体素子の使用が提案されている。しかし
ながらこれらのPZTセラミックスは内部電極であるPtやA
g/Pdとの同時焼成(1100-1250℃)により構成することが
容易である。これらの技術についてはUSP5,163,436,No
v.1992やR.L.Goldberg,IEEE Transaction Ultrasonics
and Frequency control, vol.41,No.5, September 199
4,pp.761-771に紹介されている。PZTとPt、Ag/Pd
からなる積層圧電体は単層の材料と比べてその有効容量
は増加するものの電気機械結合係数は低下する傾向が見
られる。
【0010】しかし、単結晶素子を用いては高温(>110
0℃)での内部電極との同時焼成により積層圧電体を構成
することは不可能である。このために単結晶板をその優
れた圧電特性を損なうことのない接着材料および方法が
要望されていた。
【0011】本発明の目的は、ペロブスカイト化合物か
ら構成される圧電単結晶振動子を用いて、アレイ状の超
音波発生素子をその圧電特性を低下させることなく、高
い歩留まりで安定に製造可能な積層圧電単結晶超音波発
生素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、以下の現象を見出した。即ち、Pb{(B1
B2 )1-x Tix }O3 で表わされる単結晶を用いた振
動子でも、その両面に適当な材質と厚みの金属電極材料
を形成し、それらを焼成後に張り合わせて300-900℃で
熱処理をすることにより積層PZTセラミックスよりも強
固な接合界面を持ち、さらに結合係数を増加させること
が出来ることを見出した。これらは高温で接続した単結
晶と金属材料との熱膨張差によるストレスが有効に結合
係数に寄与すると考えられる。
【0013】これらの現象は通常のセラミクス系の圧電
振動子を同一の金属材料で張り合わせた場合にはほとん
ど観察されず、単結晶振動子に特有の現象である。
【0014】そこで、接合に用いる電極材料の材質と厚
みを制御することにより上記の特徴を得ることが出来る
ことを見出し、本発明を成すに至った。
【0015】即ち、本発明の一つは、ABO3型ペロブスカ
イト構造から構成される単結晶を金属材料を用いて2枚
以上張り合わせ、加熱して接着した後で、分極したこと
を特徴とする積層圧電単結晶素子であり、本発明のもう
一つは2枚以上のABO3型ペロブスカイト構造から構成さ
れる単結晶を金属材料を介して張り合わせことにより、
電気機械結合係数をその単結晶単体の電気機械結合係数
よりも大きな値にしたことを特徴とし、さらにもう一つ
は上記積層圧電単結晶を超音波プローブに用いたことを
特徴とする。
【0016】なお、上記圧電単結晶は(1-x)Pb(B1,B2)O
3―xPbTiO3(x=0-0.55でB1=Mg,Zn,Ni,Sc,In,Yb,Lu、B2=
Nb,Ta)であることが望ましく、また、上記圧電単結晶
の厚みは0.05から0.50mmであることが望ましく、さら
に、接着用金属材料の電極厚みは10ミクロン以下である
ことが望ましい。そして、上記圧電単結晶間に介在させ
る金属は、Sn,Ag、Au、Pdを主体とした金属およびそれ
らの合金が良く、この場合の圧着する温度は、300-900
℃の範囲が好ましい。更には積層圧電単結晶を圧着して
張り合わせる場合、積層圧電単結晶が同一方位を有する
単結晶板を用いると良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による超音波発生用
の積層圧電体素子の製造方法の実施形態について詳細に
説明する。
【0018】まず、本発明に用いられる酸化物単結晶は
以下の方法で作製される。
【0019】単結晶は、酸化鉛(PbO)や酸化ボロン
(B23 )等を融剤として用いたフラックス法で作製
する。出発原料として、化学的に高純度なPbO、Mg
O、Sc,In,ZnO,Ta2O5,N
iO,Nb25 、Yb 、LuおよびTi
2等の粉末を使用し、これらをPb((B1B2)1 -x
Ti)Oの式で示した組成となるように調合し、さ
らにフラックスとして必要に応じてPbO−B23系フ
ラックスを加える。
【0020】この粉末を乾式混合機械で十分に混合した
後、ゴム製の容器に収容して2トン/cm2 の圧力でラ
バープレスを行う。得られた塊1000gを、50mm
φ×200mmの白金容器内に収容し、900℃まで4
時間で昇温することによって溶解する。さらに、500
gの原料を白金容器内に加え、白金で蓋をして電気炉の
中心に固定する。1100〜1400℃まで12時間で
昇温した後、その温度で2−12時間保持し、その後に
1−3℃/時間の徐冷速度で880℃まで徐冷しなが
ら、0.1〜1mm/時間の速度でルツボを降下させる
溶液ブリッジマン法により結晶育成を行う。冷却の間、
白金るつぼの下部の1点に選択的に酸素を吹き付けて冷
却することによって、核発生が1ヶ所で起こるようにす
る。この方法により50mm×30mm程度の単結晶が
得られる。その後、白金るつぼを破り、単結晶を取り出
す。
【0021】これらの得られた単結晶をラウエカメラを
用いて[001]軸または[111]軸の方位を出し
て、この軸に平行に0.3〜5mmのウエファを切り出
す。得られたウエファから大きさが例えば15×15m
m、の角板振動子を切り出す。得られた試料面を100
0〜4000番程度のアルミナ研磨材で研磨を行い、図
1に示すように厚みが50μm-500μmの単結晶(振動子
となる単結晶)2(2a、2b)を準備する。この単結
晶に表面電極1(1a,1b)となるTiやCrなどの金
属をスパッタ法により0.02〜1.0μmの厚みに形
成する。その後に本発明の材料即ち接合電極3(3a、
3b)となるAg、Pd、Au、Snを主体とした金属およびそ
れらの合金からなる金属材料ならびに絶縁層4(4a,
4b,4c,4d)となる一部の絶縁材料をスパッタ法
またはその他の適当な方法で1-10ミクロンの厚みに、単
結晶上に形成する。この後で2つの単結晶を対向させ、
それらを接触させ、図1のようにする。その後に上部に
適当な重しを載せ、300-800℃の温度で10分間程度加
熱する。この熱処理温度はその材質により異なる。例え
ば80Au/20Snや95Sn/5Agではわずかに300℃でもその接合
を行うことが出来る。しかし、70Pd/30Agでは800℃の温
度でないと充分な接合強度を得ることは出来ない。これ
らの接合には前述のスパッタ法以外でも微粉末の金属粉
末と低融点ガラスを混合した導電ペーストをスクリーン
印刷やディッピング法、溶射法で形成することも出来
る。さらに図1に示されたように絶縁用のガラス材料を
1層おきに形成し、その上部に外部電極を形成し、積層
圧電素子を作成する。さらに20−200℃の高温で0.
1〜2kV/mmの電圧(電界)を印加したままで室温まで冷
却し、分極を行う。
【0022】次に、前記単結晶を用いて超音波プローブ
用振動子形状に加工・処理し、図2に示したようなアレ
イプローブを試作する。積層単結晶振動子の厚みは15
0μm〜600μmで、周波数は2〜5MHzである。図
2において、電極6(Ti/Ag/Pd)を形成した単結晶5(振
動子)にフレキシブル配線基板11と共通電極板10を
導電ペーストを用いて接続し、超音波放射面側に音響マ
ッチング8を形成した後、バッキング材7にエポキシ樹
脂で接着する。
【0023】次に、ダイサにより厚さ50μmのブレード
で、マッチング8、上部電極6、単結晶5のアレイを0.
2mmピッチで切断し、相互間に間隙13を形成する。こ
のアレイ切断時に同時に下部の取り出し電極を切断して
形成することも可能である。この振動子の上面に音響レ
ンズ9接着する。これに静電容量110pF/m、長さ2mの同
軸ケーブルを前記フレキシブル配線基板11に接続して
1次元アレイプローブ12を製造する。さらに、この超
音波プローブ12について、パルスエコー法により反射
エコーを測定し、個々のアレイ振動子を評価する。
【0024】
【実施例】以下、本発明による積層単結晶超音波発生素
子の製造方法の実施例について詳細に説明する。
【0025】本実施例においては、Pb{(Zn1/3
2/30.91Ti0.09}O3 からなる固溶系単結晶
(以下PZNT 91/9と呼ぶ。)を作製した。
【0026】まず、用いた種単結晶の作製方法を以下に
詳細に説明する。
【0027】種単結晶は、55モル%酸化鉛(PbO)
を融剤として用いたフラックス法で作製した。45モル
%がPZNT 90/10単結晶からなる。出発原料と
して、化学的に高純度な99.9%以上のPbO、Zn
O、Nb25 、およびTiO2の粉末を使用し、これ
らを上述の式で示した組成となるように調合し、さらに
フラックスとして55モル%のPbO フラックスを加
えた。この粉末を乾式混合機械で十分に混合した後、ゴ
ム製の容器に収容して2トン/cm2 の圧力でラバープ
レスを行った。得られた塊1000gを、直径50mm
φ×高さ200mm×厚み0.5mmの白金容器内に収
容し、900℃まで4時間で昇温することによって仮溶
解した。
【0028】得られた溶解物を冷却後、前述の混合粉末
とフラックスとを含有するラバープレス後の塊を、さら
に500g白金容器内に加え、白金で蓋をして電気炉の
中心に固定した。1200℃まで12時間で昇温した
後、1℃/時間の徐冷速度で800℃まで徐冷しながら
0.3mm/時間の速度でルツボを降下させた。冷却の
間、白金るつぼの下部の1点に選択的に酸素を吹き付け
て冷却することによって、核発生が1ヶ所で起こるよう
にした。室温まで50℃/時間の温度で冷却して、その
後に白金ルツボを破り、単結晶を得た。この結晶の大き
さは約50mm×30mmであり、重量は約500gで
あった。
【0029】この単結晶の一部を粉砕し、X線回折を行
なって結晶構造を調べたところ、完全なペロブスカイト
構造であることが確認された。また、この粉末の組成を
ICP法(誘導結合プラズマ発光分析法)により分析し
たところ、xは約0.095であった。
【0030】Pb{(Mg1/3 Nb2/30.68
0.32}O3 からなる固溶系単結晶(以下PMNT 6
8/32と呼ぶ。)は80モル%酸化鉛(PbO)と2
0%酸化ボロン(B23 )とを融剤として用いた。出
発原料として、化学的に高純度なPbO、MgO、Nb
25 、およびTiO2 の粉末を使用し、これらを上述
の式で示した組成となるように調合し、さらにフラック
スとして等モル量のPbO−B23 フラックスを加え
た。その他の条件は溶解最高温度を1220℃とした以
外はPZNTと同様である。
【0031】さらに、Pb{(Sc1/2 Nb1/20.27
(Sc1/2Ta1/20.25Ti0.48}O3 からなる固溶
系単結晶(以下PSSNT 27/25/48と呼
ぶ。)の製造は75モル%酸化鉛PbOと25%酸化ボ
ロンとを融剤として用いたフラックス法で作製した。出
発原料として、化学的に高純度(99.9%以上)のP
bO、Sc23 、MgO、Nb25、Ta25 および
TiO2 の粉末を使用し、上述の式で示した組成となる
ように調合し、さらにフラックスとして2倍のモル量の
PbO−B23フラックスを加えた。その他の条件は溶
融最高温度を1250℃とした以外は基本的に実施例1
と同様である。但し、ICP化学分析により求められた
単結晶の組成は、仕込みの値とわずかに組成の異なるP
SSNT 29/27/44であった。
【0032】さらに、ラウエカメラを用いて[001]
軸の方位を出してこの軸に平行に0.5mm厚みで切断
しウエファーを約10枚得た。これを 15mm×15
mm角に切断した。得られた試料面を4000番のアル
ミナ粉で研磨して、厚みを0.13mmに研磨した。こ
の振動子の上下面に次の5種類からなる電極を形成し
た。
【0033】(1) 90Au/10Pt 珪酸亜鉛鉛ガラスフリッ
ト入り導電ペースト (2) 70Pd/30Au 珪酸亜鉛鉛ガラスフリット入り導電ペ
ースト (3) 70Ag/30Pd 珪酸亜鉛鉛ガラスフリット入り導電ペ
ースト (4) 80Au/20Sn スパッタ電極 (5) 95Sn/5Ag スパッタ電極 導電ペーストは金属微細粉末と珪酸亜鉛鉛ガラスフリッ
トからなる低融点ガラスとターピネオールからなる導電
ペーストをスクリーン印刷法で形成した。印刷した面積
は15mm×15mm振動子のうちで両端を1mmずつ残し
た13mm×15mmである。残りの部分には同一温度で焼
成可能な絶縁ガラスペーストを塗付した。印刷した厚み
は3-15ミクロンである。このペーストを500-700℃、1
0分の条件で焼成して個々の振動子を得た。この振動子
の2枚を積層して550-750℃で5分間の熱処理を行い、
接合した。この接合を真空容器内で行うことにより金属
膜間の空気を完全に追い出すことが出来、接合強度をさ
らに増加させることが出来る。また80Au/20Snおよび95S
n/5Agの場合はまず単結晶の表面に金属Tiを0.1ミクロン
の厚みにスパッタ法により付けた。その後に接合用電極
としては80Au/20Snの合金ターゲットおよび95Sn/5Ag合
金ターゲットを用いてスパッタ法により厚みを2-5ミク
ロンに形成した。これらを張り合わせて330℃で5分
間加熱し、積層単結晶を作製した。この後で図1に示さ
れた金端子電極をスパッタ法により付けた。その後に接
合された単結晶振動子を150ミクロンの幅にダイサーで
切断して、その後に室温で150-250vの電圧で分極を行っ
た。その後にそれぞれの静電容量と圧電特性をLCRメー
タを測定した。測定は各5本行い、その結果の平均した
値を第1表に示した。また参考例としてPZNT単結晶に純
粋のPt電極を塗付したものを作製した。Pt電極ではその
焼成温度が高いためにガラスフリットを用いても十分な
強度の膜を得るのに950℃が必要であった。このためにP
tペーストは950℃で焼き付け、接合した。さらにPMNT単
結晶およびPSSNT単結晶にエポキシ系Ag導電接着剤を用
いた積層単結晶振動子を作成した。この積層単結晶振動
子はAg電極を形成後に接着剤を塗布して張り合わせ、3
00℃の温度で硬化を行った。その振動子を同様に0.15
mm×15mm×0.3mmのサイズにダイサーを用い、0.05mm
のブレ−ドを用いて1mm/secの速度で切断した。切断し
た端面に1層おきに有機絶縁膜を塗布し、さらにその上
部に外部電極をスパッタ法により形成した。その振動子
を室温で150Vの電圧で分極した。その後に個々の振
動子の容量および圧電特性をLCRメータを用いて測定し
た。
【0034】これらの結果を表1にまとめて示す。
【表1】 表1に示すように、本発明の実施例ではその電気機械結
合係数が単体よりも大きな値が得られ、さらに静電容量
はその積層数に応じて自由に設計することが可能であ
り、著しく優れた結果を示した。
【0035】一般式Pb{(B1 B2 )1-x Tix }O
3において、xを0.55以下としたのは、xが0.55
を越えると、得られた結晶が分極により極めて割れやす
くなり、また得られた単結晶の絶縁抵抗が低下して低い
電圧での分極が困難となるためである。また、本発明に
用いられる単結晶は、その構成元素によっては、Tiは
含有されていなくともよい。しかしながら、好ましくは
その材料系に応じた相境界近傍の組成を用いることが静
電容量の増加の観点からは望ましい。なお、B1 および
B2 が前述の元素(B1はZn、Mg、Ni、Sc、Y
b、In、Luから選択された少なくとも1種類であり、
B2はNb及びTaから選択された少なくとも1種類で
ある。)以外の場合には、PZTセラミックスよりも優
れた圧電特性を示す単結晶材料を得ることが困難となっ
てしまう。
【0036】前述の複合ペロブスカイト化合物は、鉛の
一部をBa,Sr,Ca,Laの少なくとも一つで置換
することもでき、この場合には、単結晶の成長速度が極
めて遅くなるのを避けるために、置換される割合は、鉛
の10モル%以下とすることが好ましい。さらに好まし
くは5モル%以下である。
【0037】かかる複合ペロブスカイト化合物は、遷移
金属であるMn,Co,Fe,CuおよびHf等、ラン
タニド元素、またはアルカリ金属を少量含んでも良い。
なお、大きな圧電定数を維持するために、これらの含有
量は最大でも1%以下であることが好ましい。
【0038】上記一般式Pb{(B1 B2 )1-x Ti
x }O3におけるB1 元素とB2 元素との比は、通常、
化学量論比で決められた値(例えば1:1または1:
2)±0.02程度であるが、この比を±0.1程度の
割合でずらすことも可能である。
【0039】また、上記ペロブスカイト化合物は、さら
に5モル%以下のZrO2 を含んでも良い。ZrO2
割合が5モル%を越えると、単結晶の成長速度が極端に
低下し、さらに結晶内部における組成のバラツキが多く
なるために好ましくない。
【0040】尚、本発明において、単結晶の育成方法と
しては、その他の良く知られた結晶育成方法であるブリ
ッジマン法、キロプーラス法、ゾーンメルト法、水熱育
成法、固相反応法、CVDなどを用いた薄膜形成法を用
いることが可能であり、これらの方法で作製した単結晶
でも良いことは明らかである。
【0041】なお、本発明によるプロセスでは、製造さ
れた固溶体単結晶プローブは、任意の方位の単結晶に適
応することができる。例えば、得られた単結晶が菱面体
相の場合は[001]軸(またはc軸)に対して垂直に
切り出した後、(001)面に電極を形成し、分極処理
を施した場合には、優れた電気機械結合係数を有する振
動子が得られる。また、例えば、得られた単結晶を[1
11]軸に対して垂直に切り出した後、(111)面に
電極を形成し、分極処理を施した場合には、結合係数は
やや低下するが大きな誘電率を持つ単結晶が得られる。
【0042】なお、本発明の方法により得られた単結晶
をアレイ振動子に加工した場合には、厚さ方向([00
1]軸)の音速は2000〜3500m/sとなり、共
振周波数と厚みの積である周波数定数は700〜100
0Hz・mとなる。一方、PZT系圧電セラミックの周
波数定数は1500〜2000Hz・mであり、上記単
結晶はPZTセラミクスの音速に比べて25〜50%程度
遅くなる。また、0.15mm×15mm×0.26mmの積層圧電
体素子より求めた振動子の縦振動の電気機械結合係数k
33'は80−85%と優れて、静電容量も200-1000pFと
その積層数に応じて自由に設計することが可能である。
【0043】これらの積層振動子は同一方位の振動子を
積層することが望ましいが異なる方位の単結晶を積層す
ることも出来る。
【0044】以上、本発明による積層単結晶素子の一つ
である超音波発生素子の製造方法を詳細に述べたが、本
発明は上記した実施例に限定されることはない。
【0045】例えば、超音波発生素子として医療診断用
超音波プローブ以外にも適用可能な素子はあり、例えば
超音波結石破壊装置に用いられる超音波振動子や非破壊
検査機械用超音波発生素子等、ソナー、ハイドロフォ
ン、アクチュエータに対しても適用可能である。また、
超音波振動子をアレイ状に配列して各振動子からの超音
波をインク液面近傍に集束させてインク滴を飛翔させる
方式の超音波インクジェット装置等に対しても適用可能
である。
【0046】また、適応する金属材料の性質を大幅に変
えない範囲での不純物を含むことはこの発明の範囲内で
ある。これらはPt、Ir,Rhなどの高融点金属やC
u,Niなどの卑金属である。これらの添加物は多くて
も5%以内である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施可能である。本発明はAu,Sn、A
g,Pdなどを主体とした金属を用いるとしたが好まし
くはAu-PtおよびAu-Sn系合金である。これらの合金を用
いることにより、ダイサーで切断した面に電極の流れが
生じにくく、電極マイグレーションなどの恐れのない信
頼性に優れた積層アレープローブが作製可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
製造した積層圧電単結晶振動子の結合係数が大きく、接
合強度が大きく、さらに各振動子の特性が揃った振動子
の作製が可能となる。このためにアレイ振動子の作製歩
留まりが大幅に向上する。本発明は単結晶振動子の1層
厚みが特に0.2mm以下の場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造された積層圧電単結晶
素子の内部構造の構成を示す斜視図。
【図2】本発明の振動子を用いた超音波プローブの構造
を示す斜視図。
【符号の説明】
1 表面電極 2 単結晶 3 接合電極 4 絶縁層 5 単結晶材料 6 電極 7 バッキング材 8 音響マッチング層 9 音響レンズ 10 アース電極(共通電極板) 11 フレキシブル配線基板 12 超音波プローブ
フロントページの続き (72)発明者 手塚 智 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 橋本 新一 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 Fターム(参考) 4G031 AA03 AA07 AA11 AA14 AA15 AA23 AA26 AA27 AA32 BA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚以上のABO3型ペロブスカイト構造から
    構成される単結晶を金属材料を介して張り合わせことに
    より、電気機械結合係数をその単結晶単体の電気機械結
    合係数よりも大きな値にしたことを特徴とする積層圧電
    単結晶素子。
  2. 【請求項2】ABO3型ペロブスカイト構造から構成される
    単結晶を金属材料を用いて2枚以上張り合わせ、加熱し
    て接着した後で、分極したことを特徴とする積層圧電単
    結晶素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記圧電単結晶は、(1-x)Pb(B1,B2)O3
    xPbTiO3(x=0−0.55でB1=Mg,Zn,Ni,Sc,In,Yb,L
    u、B2=Nb,Ta)であることを特徴とする請求項2記載の
    積層圧電単結晶素子。
  4. 【請求項4】前記圧電単結晶の厚みは、50から500μm
    であり、接着用の金属材料の電極厚みは1-10μmである
    Ag、Pd、Au、Snを主体とした金属およびそれらの合金か
    らなり、その金属を塗付し、300-900℃の温度を加えて
    圧着したことを特徴とする請求項2または3記載の積層
    圧電単結晶素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記積層圧電単結晶素子は、同一方位を有
    する単結晶板を張り合わせ接着し、分極したことを特徴
    とする請求項2ないし4のいずれかに記載の積層圧電単
    結晶素子の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の積層圧電単結晶を用いたこ
    とを特徴とする超音波プローブ。
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