JP2001102144A - 回転接続装置 - Google Patents

回転接続装置

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JP2001102144A
JP2001102144A JP27737999A JP27737999A JP2001102144A JP 2001102144 A JP2001102144 A JP 2001102144A JP 27737999 A JP27737999 A JP 27737999A JP 27737999 A JP27737999 A JP 27737999A JP 2001102144 A JP2001102144 A JP 2001102144A
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flat
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rotary connection
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Heiji Kuki
平次 九鬼
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可撓性平形ケーブルのスライド移動により発生
する異音を防止することができる回転接続装置を提供す
る。 【解決手段】相対的に回転可能に設けた内側ケース7と
外側ケース9とで形成される環状空間に渦巻き状に収容
された可撓性平形ケーブル20が、弾性が異なる2つの
平形ケーブル21、22からなり、これら2つの平形ケ
ーブル21、22が二重状態で渦巻き状とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のス
テアリング等の回転部分に用いられる回転接続装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、自動車におい
ては、ボディ1側で回転自在に支持されたステアリング
シャフト2のステアリングホイール3に、エアーバック
4やホーンスイッチ等が内蔵されたものがある。この場
合、固定のボディ1側に対してステアリングホイール3
側が回転するから、ボディ1側のワイヤハーネス17と
ステアリングホイール3側のエアーバック4等のワイヤ
ハーネス18とが回転に伴って捻られるようになるの
で、各ワイヤハーネス17、18の電線を直接的に接続
することができない。
【0003】このため、図5及び図6に示すように、ス
テアリングホイール3にピン部7aで回転不自在に取付
るローター(内側ケース)7と、ボディ1側のベースケ
ース8に回転不自在に取付るケース(外側ケース)9と
の間の環状空間に可撓性平形ケーブル(FFC…フレキ
シブルフラットケーブル)10をループ状に丸めて介設
して、ローター7とケース9とをCリング11で相対回
転可能に結合してなるステアリング用回転接続装置12
が設けられている。
【0004】上記ボディ1側のベースケース8には、方
向指示レバー13やワイパーレバー14等を有するコン
ビネーションスイッチ15が組み込まれると共に、この
方向指示レバー13をステアリングホイール3の切り戻
し時にOFF位置に戻すためのキャンセルボス16をス
テアリングホイール3にピン部16aで回転不自在に取
り付けている。
【0005】そして、端末部材6a内において可撓性平
形ケーブル10の導体の内端部に接続したワイヤハーネ
ス6のコネクタ17bをエアーバック4等のワイヤハー
ネス18のコネクタ18aに嵌合すると共に、端末部材
5a内において可撓性平形ケーブル10の導体の外端部
に接続したワイヤハーネス5のコネクタ17cをボディ
側のワイヤハーネス17のコネクタ17aに嵌合するこ
とにより、可撓性平形ケーブル10の巻き締まり性と巻
き緩み性を利用して、ステアリングホイール3側のエア
ーバック4等のワイヤハーネス18とボディ1側のワイ
ヤハーネス17とを電気的に接続するようになってい
る。図6中の7bは、内側ケース7に設けられたホルダ
ーであり、このホルダー7bには端末部材6aが装着さ
れる。また、9bは、外側ケース9に設けられたホルダ
ーであり、このホルダー9bには端末部材5aが装着さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ローター7
とケース9との間の環状空間に設けられた可撓性平形ケ
ーブル10は、ステアリングホイール3の回転状況によ
って、図7(a)、(b)および(c)に示すように変
化する。図7(a)はステアリングホイール3を右回転
エンド位置にした状態を示し、図7(b)はステアリン
グホイール3を左回転エンド位置にした状態を、図7
(c)はステアリングホイール3を途中位置にした状態
を示す。
【0007】つまり、図7(a)に示すように、右回転
エンド位置までステアリングホイール3を回転させた場
合には、可撓性平形ケーブル10がローター7に巻き取
られた状態(巻き締め状態)となる。一方、図7(b)
に示すように、左回転エンド位置までステアリングホイ
ール3を回転させた場合には、可撓性平形ケーブル10
がケース9の内面に張り付いた状態(巻き緩み状態)と
なる。そして、図7(c)に示すように、途中の位置ま
でステアリングホイール3を回転させた場合には、可撓
性平形ケーブル10が相互に接近する内側のケーブル部
分と外側のケーブル部分との間に隙間を有する状態で渦
巻き状となる。この場合の可撓性平形ケーブル10の巻
き状態は、ステアリングホイール3を操作する都度異な
り、一定状態になることは非常に希である。
【0008】したがって、図7(a)および(b)に示
すように左右の回転エンド位置までステアリングホイー
ル3を回転させた場合には、可撓性平形ケーブル10が
ローター7やケース9に殆ど固定された状態となり、支
障はない。しかし、図7(c)に示すように、途中の位
置までステアリングホイール3を回転させた場合には、
可撓性平形ケーブル10が相互に接近する内側のケーブ
ル部分と外側のケーブル部分との間に隙間を有する状態
で渦巻き状となって一定状態とならないため、可撓性平
形ケーブル10は容易にスライドして移動してしまう。
【0009】このため、自動車の走行に伴ってステアリ
ング用回転接続装置12が振動する状態におかれると、
可撓性平形ケーブル10のスライド移動により異音が発
生するという問題がある。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、可撓性平形ケーブルのス
ライド移動により発生する異音を防止することができる
回転接続装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の回転接続装置
は、相対的に回転可能に設けた内側ケースと外側ケース
とで形成される環状空間に可撓性平形ケーブルが渦巻き
状に収容された回転接続装置であって、前記平形ケーブ
ルとして弾性が異なる2つの平形ケーブルを用い、これ
ら2つの平形ケーブルが二重状態で渦巻き状とされてい
ることを特徴とする。
【0012】この構成にあっては、渦巻き状の2つの平
形ケーブルの弾性が異なるので、平形ケーブルが巻き締
めや巻き緩めされるとき、弾性が高い方の平形ケーブル
は強い反力を弾性が低い方の平形ケーブルに及ぼし、弾
性が低い方の平形ケーブルが径方向へ押し付けられて、
両平形ケーブルの位置が規制されることとなる。その結
果、回転接続装置が振動しても両平形ケーブルがスライ
ド移動し難くなり、異音の発生が防止される。
【0013】本発明の回転接続装置において、前記2つ
の平形ケーブルのうちの一方の平形ケーブルが、平形ケ
ーブルの側方に突出した凸形状部を有するように形成さ
れている構成、又は、前記2つの平形ケーブルのうちの
一方の平形ケーブルが、他方の平形ケーブルに対して接
離する凹凸形に形成されている構成、又は、前記2つの
平形ケーブルのうちの一方が、その幅方向または該幅方
向に対する斜め方向に曲折された曲折部を有するように
形成されている構成とすることが好ましい。
【0014】このような構成とした場合には、弾性が異
なる両平形ケーブルでの当接状態を確保することが容易
になり、両平形ケーブルにおける位置規制を確実にする
ことが可能になる。
【0015】また、本発明の回転接続装置において、前
記2つの平形ケーブルのうち弾性が低い方の平形ケーブ
ルが、平形ケーブルの側方に突出した凸形状部を有する
ように形成され、巻き締め状態および巻き緩め状態にな
ると、上記凸形状部が潰れた状態になる構成、又は、前
記2つの平形ケーブルのうち弾性が低い方の平形ケーブ
ルが、弾性が高い方の平形ケーブルに対して接離する凹
凸形に形成され、巻き締め状態および巻き緩め状態にな
ると、上記凹凸形となっているケーブル部分が潰れた状
態になる構成、又は、前記2つの平形ケーブルのうち弾
性が低い方の平形ケーブルが、曲折部を有するように形
成され、巻き締め状態および巻き緩め状態になると、上
記曲折部が潰れた状態になる構成とすることが好まし
い。
【0016】このような構成にあっては、弾性が低い方
の平形ケーブルに凸形状部や曲折部を形成したり、弾性
が低い方の平形ケーブルを凹凸形に形成した場合には、
渦巻き状の平形ケーブルが巻き締め状態になると、弾性
が低い方の平形ケーブルに生じる張力や内側ケースおよ
び弾性が高い方の平形ケーブルからの反力を受けて凸形
状部や曲折部、または凹凸形となっているケーブル部分
が潰れていく。一方、渦巻き状の平形ケーブルが巻き緩
め状態になると、外側ケースや弾性が高い方の平形ケー
ブルからの反力を受けて凸形状部や曲折部、または凹凸
形となっている部分が潰れていく。よって、このように
凸形状部や曲折部、または凹凸形となっているケーブル
部分が潰れていくことにより、右回転エンド位置や左回
転エンド位置までステアリングホイールを回転させるこ
とを可能とする平形ケーブル長を確保することが可能に
なる。換言すると、平形ケーブル長を長くすることな
く、現状の長さ寸法のままでよく、設計変更の必要性を
解消させ得る。
【0017】なお、本発明にあっては、同一の平形ケー
ブルに凸形状部、曲折部、および凹凸形となっている部
分を混在させて形成する場合を含む。
【0018】また、前記凸形状部を設ける場合は、その
凸形状部を平形ケーブルの内側に突出させて形成しても
外側に突出させて形成してもよく、また、平形ケーブル
における長手方向の全長にわたり、または部分的に形成
してもよい。
【0019】また、前記曲折部を設ける場合は、平形ケ
ーブルを谷折りしても、或いは山折りしても、或いは谷
折りと山折りとを混合してもよい。
【0020】本発明の回転接続装置において、前記2つ
の平形ケーブルのうちの片方がダミーである構成とする
ことができる。
【0021】この構成にあっては、ダミーである方の平
形ケーブルを予備用の電気配線として用いることがで
き、車両に電気機器を増設する場合に有効である。な
お、ダミーである方の平形ケーブルは、予備用電気配線
として用いる予定が無い場合には、平形ケーブルからケ
ーブルを省略したものを使用することもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を具体
的に説明する。 (第1実施形態)図1は、第1実施形態に係る回転接続
装置を示す平面図である。なお、図7と同一部分には同
一番号を付している。
【0023】この回転接続装置は、相対的に回転可能に
設けた内側ケース7と外側ケース9とで形成される環状
空間に、二重状態の可撓性平形ケーブル20が渦巻き状
に収容されている。内側ケース7は、ステアリングホイ
ールに回転不自在に取り付けられ、外側ケース9はボデ
ィ側のベースケースに回転不自在に取り付けられてお
り、ステアリングホイールの回転により内側ケース7が
外側ケース9に対して相対的に回転する。
【0024】上記渦巻き状をした二重状態の平形ケーブ
ル20は、本実施形態では内側に弾性の高い平形ケーブ
ル21を、外側に弾性の低い平形ケーブル22を配して
渦巻き状とされている。両平形ケーブル21及び22の
内端部は共に、内側ケース7に取り付けられた端末部材
5aにおいて、外部のワイヤハーネスと電気的に接続さ
れている。両平形ケーブル21及び22の外端部は共
に、外側ケース9に取り付けられた端末部材6aにおい
て、外部のワイヤハーネスと電気的に接続されている。
【0025】上記弾性の高い平形ケーブル21として
は、例えば銅などの導体を両側から挟むPETなどの絶
縁材の肉厚を厚くしたものを使用し、一方、弾性の低い
平形ケーブル22としては、逆に絶縁材の肉厚を薄くし
たものを使用している。或いは、弾性の高い平形ケーブ
ル21としては、絶縁材の外側に別体のテープを貼着し
たものを、弾性の低い平形ケーブル22としては、別体
のテープを省略したものを使用してもよい。要は、平形
ケーブルの弾性が高くなるようにしたものと、弾性が低
くなるようにしたものとを使用できれば、どのような平
形ケーブルを使用しても構わない。
【0026】したがって、第1実施形態による場合に
は、渦巻き状の2つの平形ケーブル21と22の弾性が
異なるので、ステアリングホイールが途中位置、つまり
平形ケーブルが巻き締め状態から巻き緩めされるとき
や、巻き緩め状態から巻き締めされるときでも、弾性が
高い方(内側)の平形ケーブル21は強い反力を、弾性
が低い方の平形ケーブル22に及ぼし、弾性が低い方の
平形ケーブル22が径方向へ押し付けられて、両平形ケ
ーブル21、22の位置が規制されることとなる。その
結果、回転接続装置が振動しても両平形ケーブル21、
22がスライド移動し難くなり、異音の発生が防止され
る。 (第2実施形態)図2は、第2実施形態に係る回転接続
装置を示す平面図である。なお、図1と同一部分には同
一番号を付している。
【0027】第2実施形態の回転接続装置において、渦
巻き状をした二重状態の平形ケーブル20は、第1実施
形態とは逆に、外側に弾性の高い平形ケーブル21を、
内側に弾性の低い平形ケーブル22Aを配して渦巻き状
とされている。上記弾性の低い平形ケーブル22Aは、
ほぼ全長にわたり弾性の高い平形ケーブル21に対して
接離する凹凸形、例えば波形に形成され、側方外側に突
出した凸形状部である湾曲部22aと側方内側に突出し
た凸形状部である湾曲部22bとを有する。
【0028】この第2実施形態にあっては、弾性の低い
平形ケーブル22Aが、側方外側に突出した湾曲部22
aと側方内側に突出した湾曲部22bとを有するので、
ステアリングが途中状態であっても、弾性が異なる両平
形ケーブル21、22Aでの当接状態を確保することが
容易になり、両平形ケーブル21、22Aにおける位置
規制を確実にすることが可能になる。
【0029】なお、第2実施形態では平形ケーブル22
Aを凹凸形(波形)に形成している故に、上記凸形状部
である湾曲部22aおよび22bが、平形ケーブル22
Aの外側および内側に突出しているが、本発明はこれに
限らず、凸形状部である湾曲部22aと22bのうちの
一方を飛び飛びに設けたり、連続するように設けたりし
てもよい。また、凸形状部である湾曲部22aと22b
のうちの一方を、平形ケーブル22Aにおける長手方向
の全長にわたり、または部分的に形成してもよい。 (第3実施形態)図3は、第3実施形態に係る回転接続
装置を示す平面図である。なお、図1と同一部分には同
一番号を付している。
【0030】第3実施形態の回転接続装置において、渦
巻き状をした二重状態の平形ケーブル20は、第2実施
形態と同様に、外側に弾性の高い平形ケーブル21を、
内側に弾性の低い平形ケーブル22Bを配して渦巻き状
とされている。上記弾性の低い平形ケーブル22Bは、
ほぼ全長にわたり所定ピッチで曲折部が形成され、相互
に隣り合う曲折部の一方が外側に突出した曲折部22c
であり、他方が内側に突出した曲折部22dである。
【0031】ここで、上記外側に突出した曲折部22c
と、内側に突出した曲折部22dとの形成は、平形ケー
ブル22Bを、その長手方向に折り曲げ方向を順次逆に
して折り曲げることにより行われ、曲折部22cと22
dはその折り曲げにより折りぐせが残る。
【0032】この第3実施形態にあっては、弾性の低い
平形ケーブル22Bが、外側へ山形に突出した曲折部2
2cと内側へ山形に突出した曲折部22dとを有するの
で、ステアリングが途中位置であっても、弾性が異なる
両平形ケーブル21と22Bとの当接状態を確保するこ
とが容易になり、両平形ケーブル21、22Bにおける
位置規制を確実にすることが可能になる。
【0033】なお、第3実施形態では平形ケーブル22
Bに、外側に突出した曲折部22cと内側に突出した曲
折部22dとを形成しているが、本発明はこれに限ら
ず、外側に突出した曲折部22cと内側に突出した曲折
部22dとの一方を設けるようにしてもよい。また、曲
折部は尖っていても若干丸みをもっていてもよい。ま
た、曲折部22c、22dの方向は、平形ケーブルの幅
方向またはその幅方向に対する斜め方向としてもよい。
【0034】また、上述した第2実施形態において平形
ケーブルを凹凸形として波形(凸形状部として湾曲部)
に形成しているが、凹凸状の形状としては、どのような
形状であってもよい。例えば、正弦波や三角波、矩形波
などでもよく、要は凹凸形状となっていればよい。ま
た、凸形状部としては前記凹凸形の上側または下側の半
分の形状などでもよい。
【0035】また、上述した第2、第3の各実施形態に
おいて二重状態の平形ケーブル20を構成する2つの平
形ケーブルのうちの弾性が低い方に、凹凸形となってい
る部分(凸形状部)や曲折部を形成しているが、本発明
はこれに限らない。例えば、弾性が高い方の平形ケーブ
ルに、凹凸形となっている部分(凸形状部)や曲折部を
形成してもよい。但し、弾性が低い方の平形ケーブルを
凹凸形に、または弾性が低い方の平形ケーブルに凸形状
部や曲折部を形成した場合には、以下の効果が得られ
る。
【0036】すなわち、渦巻き状の平形ケーブルが巻き
締め状態になると、弾性が低い方の平形ケーブルに生じ
る張力や内側ケースおよび弾性が高い方の平形ケーブル
からの反力を受けて、凹凸形となっている部分(または
凸形状部)や曲折部が潰れていく。一方、渦巻き状の平
形ケーブルが巻き緩め状態になると、外側ケースや弾性
が高い方の平形ケーブルからの反力を受けて、凹凸形と
なっているケーブル部分(または凸形状部)や曲折部が
潰れていく。よって、このように凹凸形となっているケ
ーブル部分(または凸形状部)や曲折部が潰れていくこ
とにより、右回転エンド位置や左回転エンド位置までス
テアリングホイールを回転させることを可能とする平形
ケーブル長を確保することが可能になる。換言すると、
平形ケーブル長を長くすることなく、現状の長さ寸法の
ままでよく、設計変更の必要性を解消させ得る。
【0037】また、上述した第1、第2、第3の各実施
形態において明言していないが、本発明は、渦巻き状を
した二重状態の平形ケーブルの内側に、弾性が低い方の
平形ケーブルを配しても、弾性が高い方の平形ケーブル
を配してもよい。このことは、渦巻き状をした二重状態
の平形ケーブルの外側についても同様である。
【0038】また、上述した第1、第2、第3の各実施
形態において、二重状態の平形ケーブル20を構成する
2つの平形ケーブルのいずれか一方は、電気配線として
使用しないダミーとして用いられる。但し、ダミーであ
る方の平形ケーブルを予備用の電気配線として用いるこ
とができ、車両に電気機器を増設する場合に有効であ
る。なお、ダミーである方の平形ケーブルは、予備用電
気配線として用いる予定が無い場合には、平形ケーブル
からケーブルを省略したものを使用することもできる。
【0039】また、上述した説明では本発明に係る回転
接続装置を自動車のステアリング部に設ける場合を例に
挙げて説明しているが、本発明は自動車のステアリング
部に限らず、回転が伴う箇所であって、しかも振動など
により平形ケーブルが異音を発生する虞れのある箇所
に、同様にして適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の回転接続装
置による場合には、渦巻き状の2つの平形ケーブルの弾
性が異なるので、平形ケーブルが巻き締めや巻き緩めさ
れるとき、弾性が高い方の平形ケーブルは強い反力を弾
性が低い方の平形ケーブルに及ぼし、弾性が低い方の平
形ケーブルが径方向へ押し付けられて、両平形ケーブル
の位置が規制されることとなり、その結果、回転接続装
置が振動しても両平形ケーブルがスライド移動し難くな
り、異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る回転接続装置を示す平面図
である。
【図2】第2実施形態に係る回転接続装置を示す平面図
である。
【図3】第3実施形態に係る回転接続装置を示す平面図
である。
【図4】回転接続装置を有するステアリング部の分解正
面図である。
【図5】図4の組立て拡大正面断面図である。
【図6】ステアリング用回転接続装置の分解斜視図であ
る。
【図7】従来のステアリング用回転接続装置を示す平面
図であり、(a)はステアリングホイールを右回転エン
ド位置にした状態を示し、(b)はステアリングホイー
ルを左回転エンド位置にした状態を、(c)はステアリ
ングホイールを途中位置にした状態を示す。
【符号の説明】
7 内側ケース 9 外側ケース 20 二重状態の平形ケーブル 21 弾性の高い平形ケーブル 22、22A、22B 弾性の低い平形ケーブル 22a、22b 湾曲部 22c、22d 曲折部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転可能に設けた内側ケースと
    外側ケースとで形成される環状空間に可撓性平形ケーブ
    ルが渦巻き状に収容された回転接続装置であって、 前記平形ケーブルとして弾性が異なる2つの平形ケーブ
    ルを用い、これら2つの平形ケーブルが二重状態で渦巻
    き状とされていることを特徴とする回転接続装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの平形ケーブルのうちの一方の
    平形ケーブルが、平形ケーブルの側方に突出した凸形状
    部を有するように形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の回転接続装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの平形ケーブルのうちの一方の
    平形ケーブルが、他方の平形ケーブルに対して接離する
    凹凸形に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の回転接続装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの平形ケーブルのうちの一方
    が、その幅方向または該幅方向に対する斜め方向に曲折
    された曲折部を有するように形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の回転接続装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの平形ケーブルのうち弾性が低
    い方の平形ケーブルが、平形ケーブルの側方に突出した
    凸形状部を有するように形成され、巻き締め状態および
    巻き緩め状態になると、上記凸形状部が潰れた状態にな
    ることを特徴とする請求項1に記載の回転接続装置。
  6. 【請求項6】 前記2つの平形ケーブルのうち弾性が低
    い方の平形ケーブルが、弾性が高い方の平形ケーブルに
    対して接離する凹凸形に形成され、巻き締め状態および
    巻き緩め状態になると、上記凹凸形となっているケーブ
    ル部分が潰れた状態になることを特徴とする請求項1に
    記載の回転接続装置。
  7. 【請求項7】 前記2つの平形ケーブルのうち弾性が低
    い方の平形ケーブルが、曲折部を有するように形成さ
    れ、巻き締め状態および巻き緩め状態になると、上記曲
    折部が潰れた状態になることを特徴とする請求項1に記
    載の回転接続装置。
  8. 【請求項8】 前記2つの平形ケーブルのうちの片方が
    ダミーであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の回転接続装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018043093A1 (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置
JP2019077448A (ja) * 2015-08-31 2019-05-23 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトリトラクタ

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