JP2001085133A - 回転接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数の増加や製造工程の複雑化を伴わず
に、可撓性平形ケーブルのスライド移動により発生する
異音を防止することができるようにする。 【解決手段】相対的に回転可能に設けた内側ケース７と
外側ケース９とで形成される環状空間に、渦巻き状に収
容された可撓性平形ケーブル１０に、全長または一部の
範囲にわたり曲折部１０ａが複数設けられ、平形ケーブ
ル１０が内側ケース７に巻き締まった状態と外側ケース
９に巻き戻った状態との途中状態において、相互に近接
する内側ケーブル部分と外側ケーブル部分との曲折部１
０ａが相手側ケーブル部分に当接して、相互に近接する
内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とを相互に離隔す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のス
テアリング等の回転部分に用いられる回転接続装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３に示すように、自動車におい
ては、ボディ１側で回転自在に支持されたステアリング
シャフト２のステアリングホイール３に、エアーバック
４やホーンスイッチ等が内蔵されたものがある。この場
合、固定のボディ１側に対してステアリングホイール３
側が回転するから、ボディ１側のワイヤハーネス１７と
ステアリングホイール３側のエアーバック４等のワイヤ
ハーネス１８とが回転に伴って捻られるようになるの
で、各ワイヤハーネス１７、１８の電線を直接的に接続
することができない。

【０００３】このため、図４及び図５に示すように、ス
テアリングホイール３にピン部７ａで回転不自在に取付
るローター（内側ケース）７と、ボディ１側のベースケ
ース８に回転不自在に取付るケース（外側ケース）９と
の間の環状空間に可撓性平形ケーブル（ＦＦＣ…フレキ
シブルフラットケーブル）１０をループ状に丸めて介設
して、ローター７とケース９とをＣリング１１で相対回
転可能に結合してなるステアリング用回転接続装置１２
が設けられている。

【０００４】上記ボディ１側のベースケース８には、方
向指示レバー１３やワイパーレバー１４等を有するコン
ビネーションスイッチ１５が組み込まれると共に、この
方向指示レバー１３をステアリングホイール３の切り戻
し時にＯＦＦ位置に戻すためのキャンセルボス１６をス
テアリングホイール３にピン部１６ａで回転不自在に取
り付けている。

【０００５】そして、端末部材６ａ内において可撓性平
形ケーブル１０の導体の内端部に接続したワイヤハーネ
ス６のコネクタ１７ｂをエアーバック４等のワイヤハー
ネス１８のコネクタ１８ａに嵌合すると共に、端末部材
５ａ内において可撓性平形ケーブル１０の導体の外端部
に接続したワイヤハーネス５のコネクタ１７ｃをボディ
側のワイヤハーネス１７のコネクタ１７ａに嵌合するこ
とにより、可撓性平形ケーブル１０の巻き締まり性と巻
き戻り性を利用して、ステアリングホイール３側のエア
ーバック４等のワイヤハーネス１８とボディ１側のワイ
ヤハーネス１７とを電気的に接続するようになってい
る。図５中の７ｂは、内側ケース７に設けられたホルダ
ーであり、このホルダー７ｂには端末部材６ａが装着さ
れる。また、９ｂは、外側ケース９に設けられたホルダ
ーであり、このホルダー９ｂには端末部材５ａが装着さ
れる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ローター７
とケース９との間の環状空間に設けられた可撓性平形ケ
ーブル１０は、ステアリングホイール３の回転状況によ
って、図６（ａ）、（ｂ）および（ｃ）に示すように変
化する。図６（ａ）はステアリングホイール３を右回転
エンド位置にした状態を示し、図６（ｂ）はステアリン
グホイール３を左回転エンド位置にした状態を、図６
（ｃ）はステアリングホイール３を途中位置にした状態
を示す。

【０００７】つまり、図６（ａ）に示すように、右回転
エンド位置までステアリングホイール３を回転させた場
合には、可撓性平形ケーブル１０がローター７に巻き取
られた状態（巻き締まった状態）となる。一方、図６
（ｂ）に示すように、左回転エンド位置までステアリン
グホイール３を回転させた場合には、可撓性平形ケーブ
ル１０がケース９の内面に張り付いた状態（巻き戻った
状態）となる。そして、図６（ｃ）に示すように、途中
の位置までステアリングホイール３を回転させた場合に
は、可撓性平形ケーブル１０が相互に接近する内側のケ
ーブル部分と外側のケーブル部分との間に隙間を有する
状態で渦巻き状となる。この場合の可撓性平形ケーブル
１０の巻き状態は、ステアリングホイール３を操作する
都度異なり、一定状態になることは非常に希である。

【０００８】したがって、図６（ａ）および（ｂ）に示
すように左右の回転エンド位置までステアリングホイー
ル３を回転させた場合には、可撓性平形ケーブル１０が
ローター７やケース９に殆ど固定された状態となり、支
障はない。しかし、図６（ｃ）に示すように、途中の位
置までステアリングホイール３を回転させた場合には、
可撓性平形ケーブル１０が相互に接近する内側のケーブ
ル部分と外側のケーブル部分との間に隙間を有する状態
で渦巻き状となって一定状態とならないため、可撓性平
形ケーブル１０は容易にスライドして移動してしまう。

【０００９】このため、自動車の走行に伴ってステアリ
ング用回転接続装置１２が振動する状態におかれると、
可撓性平形ケーブル１０のスライド移動により異音が発
生するという問題がある。

【００１０】なお、この問題を解決するには、回転接続
装置の周りに防振部材などを設置することが考えられる
が、このようにした場合には部品点数が増加すると共
に、製造工程の複雑化が招来されるため好ましくない。

【００１１】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、部品点数の増加や製造工
程の複雑化を伴わずに、可撓性平形ケーブルのスライド
移動により発生する異音を防止することができる回転接
続装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の回転接続装置
は、相対的に回転可能に設けた内側ケースと外側ケース
とで形成される環状空間に可撓性平形ケーブルが渦巻き
状に収容された回転接続装置であって、渦巻き状をした
平形ケーブルに、全長または一部の範囲にわたり曲折部
が複数設けられ、平形ケーブルが内側ケースに巻き締ま
った状態と外側ケースに巻き戻った状態との途中状態に
おいて、相互に近接する内側ケーブル部分と外側ケーブ
ル部分との曲折部が相手側ケーブル部分に当接して、相
互に近接する内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とを
相互に離隔するように構成されていることを特徴とす
る。

【００１３】この構成にあっては、渦巻き状をした平形
ケーブルに、全長または一部の範囲にわたり曲折部が複
数設けられている。この曲折部は、例えば平形ケーブル
の所定位置を「山折り」或いは「谷折り」して折り目を
付けるだけでよく、その折り目が折りぐせとして残った
ものである。よって、平形ケーブルが内側ケースに巻き
締まった状態と外側ケースに巻き戻った状態との途中状
態において、相互に近接する内側ケーブル部分と外側ケ
ーブル部分とに設けられた曲折部が相手側ケーブル部分
とスポツト的に当接し、相互に近接する内側ケーブル部
分と外側ケーブル部分とが相互に離隔される。その結
果、可撓性平形ケーブルがスライド移動し難くなり、可
撓性平形ケーブルのスライド移動により発生する異音を
防止することができる。この場合、平形ケーブルへの曲
折部の形成が、例えば平形ケーブルの所定位置に折り目
を付けるだけであるので、部品点数の増加や製造工程の
複雑化を伴わない。なお、平形ケーブルへの折り目（折
りぐせ）の形成手法としては、平形ケーブルをその長手
方向に送りつつ折り曲げる機械を使用すれば、容易に行
い得る。

【００１４】本発明の回転接続装置において、前記曲折
部の各々が、内向き凸状および外向き凸状のうちの一方
であり、相互に近接する内側ケーブル部分と外側ケーブ
ル部分とにおける曲折部の位置がずれるようにして設け
られている構成とすることができる。

【００１５】この構成とした場合には、相互に近接する
内側ケーブル部分と外側ケーブル部分との各々の曲折部
が同じ内向き凸状または外向き凸状であっても、前記各
々の曲折部が一致して重なることがないので、相互に近
接する内外ケーブル部分に設けた曲折部は相手側ケーブ
ル部分と当接し、かつ相互に近接する内外ケーブル部分
を支障無く離隔することができる。

【００１６】また、本発明の回転接続装置において、相
互に近接する内側ケーブル部分および外側ケーブル部分
において、該内側ケーブル部分の曲折部が内向き凸状お
よび外向き凸状のうちの一方であり、該外側ケーブル部
分の曲折部が内向き凸状および外向き凸状のうちの他方
である構成とすることができる。

【００１７】この構成とした場合には、相互に近接する
内側ケーブル部分の曲折部と外側ケーブル部分の曲折部
とが一致して重なっても、曲折部の曲がり方向が逆であ
る故に、相互に近接する内外ケーブル部分に設けた曲折
部は相手側ケーブル部分と当接し、かつ相互に近接する
内外ケーブル部分を支障無く離隔することができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を具体
的に説明する。 （第１実施形態）図１は、第１実施形態に係る回転接続
装置を示す平面図であり、（ａ）は図６（ｃ）に対応
し、ステアリングホイールを途中位置にした状態を示
し、（ｂ）は図６（ｂ）に対応し、ステアリングホイー
ルを左回転エンド位置にした状態を示す。なお、図６と
同一部分には同一番号を付している。

【００１９】この回転接続装置は、相対的に回転可能に
設けた内側ケース７と外側ケース９とで形成される環状
空間に、可撓性平形ケーブル１０が渦巻き状に収容され
ている。内側ケース７は、ステアリングホイールに回転
不自在に取り付けられ、外側ケース９はボディ側のベー
スケースに回転不自在に取り付けられており、ステアリ
ングホイールの回転により内側ケース７が外側ケース９
に対して相対的に回転する。

【００２０】上記渦巻き状をした平形ケーブル１０の内
端部は、内側ケース７に取り付けられた端末部材６ａに
おいて、外部のワイヤハーネスと電気的に接続されてい
る。平形ケーブル１０の外端部は、外側ケース９に取り
付けられた端末部材５ａにおいて、外部のワイヤハーネ
スと電気的に接続されている。

【００２１】このような渦巻き状をした平形ケーブル１
０における全長にわたり、外向き凸状の曲折部１０ａが
ランダム間隔で設けられている。但し、図１（ｂ）に示
すように、ステアリングホイールを左回転エンド位置に
した巻き戻った状態と、逆にステアリングホイールを右
回転エンド位置まで回転させた巻き締まった状態（図示
せず）との途中状態において、相互に近接する内側ケー
ブル部分の曲折部１０ａと、外側ケーブル部分の曲折部
１０ａとは、一致して重ならない位置に設けておく。

【００２２】このように構成された回転接続装置におい
て、図１（ａ）に示すようにステアリングホイールを途
中位置にし、これに伴って平形ケーブル１０が相互に接
近する内側のケーブル部分と外側のケーブル部分との間
に隙間を有する状態で渦巻き状となっていても、相互に
近接する内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とに設け
られた曲折部１０ａが相手側ケーブル部分とスポット的
に当接し、相互に近接する内側ケーブル部分と外側ケー
ブル部分とが相互に離隔される。その結果、可撓性平形
ケーブル１０がスライド移動し難くなり、可撓性平形ケ
ーブル１０のスライド移動により発生する異音を防止す
ることができる。

【００２３】このような状況は、図１（ｂ）に示すよう
にステアリングホイールを左回転エンド位置まで回転さ
せた巻き戻った状態と、逆にステアリングホイールを右
回転エンド位置まで回転させた巻き締まった状態（図示
せず）との途中状態において、同様に確保される。

【００２４】したがって、第１実施形態による場合に
は、自動車が振動しても平形ケーブル１０がスライド移
動し難くなり、異音の発生を防止できる。この場合、曲
折部１０ａを平形ケーブル１０に形成するだけであるの
で、部品点数の増加や製造工程の複雑化を伴わない。よ
って、部品点数の増加や製造工程の複雑化を伴わずに、
可撓性平形ケーブルのスライド移動により発生する異音
を防止することができる。

【００２５】また、内側ケース７が回転するとき、ケー
ス内における平形ケーブル１０の位置が曲折部１０ａに
て保持されるため、平形ケーブル１０全体のがさつきを
抑制することができる。また、ケースと平形ケーブル１
０との滑りを円滑にするべく、ケース内にグリース等の
潤滑剤を付着させた場合においても、平形ケーブル１０
における相互に近接する内外ケーブル部分に設けた曲折
部が相手側ケーブル部分とスポット的に当接し、潤滑剤
の存在に拘わらず面接触し難く、平形ケーブル１０同士
が離れることに伴う異音の発生を防止できる。 （第２実施形態）図２は、第２実施形態に係る回転接続
装置を示す平面図であり、（ａ）は図６（ｃ）に対応
し、ステアリングホイールを途中位置にした状態を示
し、（ｂ）は図６（ｂ）に対応し、ステアリングホイー
ルを左回転エンド位置にした状態を示す。なお、図１と
同一部分には同一番号を付している。

【００２６】第２実施形態の回転接続装置は、相対的に
回転可能に設けた内側ケース７と外側ケース９とで形成
される環状空間に渦巻き状に収容されている可撓性平形
ケーブル１０に、その全長にわたり、外向き凸状の曲折
部１０ａと内向き凸状の曲折部１０ｂとがランダム間隔
で交互に設けられている。なお、図２（ｂ）に示すよう
に、ステアリングホイールを左回転エンド位置にした巻
き戻った状態と、逆にステアリングホイールを右回転エ
ンド位置まで回転させた巻き締まった状態（図示せず）
との途中状態において、相互に近接する内外ケーブル部
分の両曲折部は、外向き凸状の曲折部１０ａ同士や、内
向き凸状の曲折部１０ｂ同士とはならないように配設し
ておく。

【００２７】このように構成された第２実施形態におい
て、図２（ａ）に示すようにステアリングホイールを途
中位置にし、これに伴って平形ケーブル１０が相互に接
近する内側のケーブル部分と外側のケーブル部分との間
に隙間を有する状態で渦巻き状となっていても、相互に
近接する内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とに設け
られた曲折部１０ａ（または曲折部１０ｂ）が相手側ケ
ーブル部分とスポット的に当接する。このとき、同じ外
向き凸状の曲折部１０ａ同士や、内向き凸状の曲折部１
０ｂ同士が位置的にずれて、相手側ケーブル部分とスポ
ット的に当接する。このため、相互に近接する内側ケー
ブル部分と外側ケーブル部分とが相互に離隔される。そ
の結果、可撓性平形ケーブル１０がスライド移動し難く
なり、可撓性平形ケーブル１０のスライド移動により発
生する異音を防止することができる。

【００２８】このような状況は、図２（ｂ）に示すよう
にステアリングホイールを左回転エンド位置まで回転さ
せた巻き戻った状態と、逆にステアリングホイールを右
回転エンド位置まで回転させた巻き締まった状態（図示
せず）との途中状態において、同様に確保される。

【００２９】したがって、第２実施形態による場合も同
様に、自動車が振動しても平形ケーブル１０がスライド
移動し難くなり、異音の発生を防止できる。また、曲折
部１０ａ、１０ｂを平形ケーブル１０に形成するだけで
あるので、部品点数の増加や製造工程の複雑化を伴わな
い。よって、部品点数の増加や製造工程の複雑化を伴わ
ずに、可撓性平形ケーブルのスライド移動により発生す
る異音を防止することができる。

【００３０】また、内側ケース７が回転するとき、ケー
ス内における平形ケーブル１０の位置が曲折部１０ａ、
１０ｂにて保持されるため、平形ケーブル１０全体のが
さつきを抑制することができる。また、ケースと平形ケ
ーブル１０との滑りを円滑にするべく、ケース内にグリ
ース等の潤滑剤を付着させた場合においても、平形ケー
ブル１０における相互に近接する内外ケーブル部分に設
けた曲折部が相手側ケーブル部分とスポット的に当接
し、潤滑剤の存在に拘わらず面接触し難く、平形ケーブ
ル１０同士が離れることに伴う異音の発生を防止でき
る。

【００３１】なお、上述した第１実施形態では外向き凸
状の曲折部１０ａのみを設け、また第２実施形態では外
向き凸状の曲折部１０ａと内向き凸状の曲折部１０ｂと
を設けているが、本発明はこれに限らず、内向き凸状の
曲折部を第１実施形態と同様に設けるようにしても実施
できることは勿論である。

【００３２】また、上述した第１、第２実施形態では曲
折部を平形ケーブルの全長にわたり形成しているが、本
発明はこれに限らず、平形ケーブルの途中の複数領域
や、両端部を除く中間領域にのみ形成するようにしても
実施できることは勿論である。

【００３３】また、上述した説明では本発明に係る回転
接続装置を自動車のステアリング部に設ける場合を例に
挙げて説明しているが、本発明は自動車のステアリング
部に限らず、回転が伴う箇所であって、しかも振動など
により平形ケーブルが異音を発生する虞れのある箇所
に、同様にして適用することが可能である。

【００３４】

【発明の効果】以上詳述したように本発明の回転接続装
置は、渦巻き状をした平形ケーブルに、全長または一部
の範囲にわたり曲折部が複数設けられているので、平形
ケーブルが内側ケースに巻き締まった状態と外側ケース
に巻き戻った状態との途中状態において、相互に近接す
る内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とに設けられた
曲折部が相手側ケーブル部分とスポツト的に当接し、相
互に近接する内側ケーブル部分と外側ケーブル部分とが
相互に離隔される結果、可撓性平形ケーブルがスライド
移動し難くなり、可撓性平形ケーブルのスライド移動に
より発生する異音を防止することができる。また、平形
ケーブルに曲折部を形成するだけであるので、部品点数
の増加や製造工程の複雑化を伴わない。よって、部品点
数の増加や製造工程の複雑化を伴わずに、可撓性平形ケ
ーブルのスライド移動により発生する異音を防止するこ
とができる回転接続装置を提供することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態に係る回転接続装置を示す平面図
であり、（ａ）はステアリングホイールを途中位置にし
た状態を示し、（ｂ）はステアリングホイールを左回転
エンド位置にした状態を示す。

【図２】第２実施形態に係る回転接続装置を示す平面図
であり、（ａ）はステアリングホイールを途中位置にし
た状態を示し、（ｂ）はステアリングホイールを左回転
エンド位置にした状態を示す。

【図３】回転接続装置を有するステアリング部の分解正
面図である。

【図４】図３の組立て拡大正面断面図である。

【図５】ステアリング用回転接続装置の分解斜視図であ
る。

【図６】従来のステアリング用回転接続装置を示す平面
図であり、（ａ）はステアリングホイールを右回転エン
ド位置にした状態を示し、（ｂ）はステアリングホイー
ルを左回転エンド位置にした状態を、（ｃ）はステアリ
ングホイールを途中位置にした状態を示す。

【符号の説明】

７ 内側ケース ９ 外側ケース １０ 平形ケーブル １０ａ、１０ｂ 曲折部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九鬼 平次 愛知県名古屋市南区菊住１丁目７番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Ｆターム(参考） 3D030 DB25

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対的に回転可能に設けた内側ケースと
   外側ケースとで形成される環状空間に可撓性平形ケーブ
   ルが渦巻き状に収容された回転接続装置であって、 渦巻き状をした平形ケーブルに、全長または一部の範囲
   にわたり曲折部が複数設けられ、平形ケーブルが内側ケ
   ースに巻き締まった状態と外側ケースに巻き戻った状態
   との途中状態において、相互に近接する内側ケーブル部
   分と外側ケーブル部分との曲折部が相手側ケーブル部分
   に当接して、相互に近接する内側ケーブル部分と外側ケ
   ーブル部分とを相互に離隔するように構成されているこ
   とを特徴とする回転接続装置。
2. 【請求項２】 前記曲折部の各々が、内向き凸状および
   外向き凸状のうちの一方であり、相互に近接する内側ケ
   ーブル部分と外側ケーブル部分とにおける曲折部の位置
   がずれるようにして設けられていることを特徴とする請
   求項１に記載の回転接続装置。
3. 【請求項３】 相互に近接する内側ケーブル部分および
   外側ケーブル部分において、該内側ケーブル部分の曲折
   部が内向き凸状および外向き凸状のうちの一方であり、
   該外側ケーブル部分の曲折部が内向き凸状および外向き
   凸状のうちの他方であることを特徴とする請求項１に記
   載の回転接続装置。