JP2001101926A - 導電性ペースト、ならびに積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

導電性ペースト、ならびに積層セラミックコンデンサおよびその製造方法

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JP2001101926A
JP2001101926A JP27855899A JP27855899A JP2001101926A JP 2001101926 A JP2001101926 A JP 2001101926A JP 27855899 A JP27855899 A JP 27855899A JP 27855899 A JP27855899 A JP 27855899A JP 2001101926 A JP2001101926 A JP 2001101926A
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ceramic capacitor
ceramic
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康司 清水
Nagato Omori
長門 大森
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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    • H01G4/002Details
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層セラミックコンデンサの内部電極を形成
するために用いられるニッケル粉末を含む導電性ペース
トであって、焼成工程において、急激な焼結収縮が生じ
にくく、そのため、複数のセラミック層と複数の内部電
極とを備える積層体を得るための焼成工程において、デ
ラミネーションやクラックのような構造欠陥を生じにく
くすることができる、導電性ペーストを提供する。 【解決手段】 導電性ペーストに含まれるニッケル粉末
8は、0.5μm以下の平均粉末径Dを有していて、各
ニッケル粉末8に含まれるニッケル結晶9の結晶粒子径
dcが、平均粉末径Dの0.2未満となるようにされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層セラミック
コンデンサの内部電極を形成するために有利に用いるこ
とができるニッケル粉末を含む導電性ペースト、ならび
に、この導電性ペーストを用いて形成された内部電極を
備える積層セラミックコンデンサ、およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2には、この発明にとって興味ある積
層セラミックコンデンサ1が断面図で示されている。
【0003】積層セラミックコンデンサ1は、複数の積
層されたセラミック誘電体からなるセラミック層2を有
する積層体3と、この積層体3の相対向する2つの端面
上にそれぞれ設けられる第1および第2の外部電極4お
よび5とを備えている。
【0004】積層体3の内部には、第1の内部電極6と
第2の内部電極7とが交互に配置されている。第1の内
部電極6は、第1の外部電極4に電気的に接続されるよ
うに、各端縁を積層体3の一方端面に露出させた状態で
セラミック層2間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ
形成され、第2の内部電極7は、第2の外部電極5に電
気的に接続されるように、各端縁を積層体3の他方端面
に露出させた状態でセラミック層2間の特定の複数の界
面に沿ってそれぞれ形成されている。
【0005】このような積層セラミックコンデンサ1に
おいて、その製造コストを低減するため、内部電極6お
よび7のための導電性材料としてニッケルを用いること
が一般的になりつつある。
【0006】積層セラミックコンデンサ1は、たとえ
ば、次のように製造される。
【0007】まず、セラミック層2となるべき複数のセ
ラミックグリーンシートが用意される。これらセラミッ
クグリーンシートの特定のものの上には、内部電極6ま
たは7となるべき導電性ペースト膜が、ニッケル粉末お
よび有機ビヒクルを含む導電性ペーストをスクリーン印
刷等の方法によって塗布することによって形成される。
【0008】次に、上述のように導電性ペースト膜が形
成されたセラミックグリーンシートを含む複数のセラミ
ックグリーンシートが積み重ねられ、プレスされた後、
必要に応じてカットされる。このようにして、複数の積
層された生のセラミック層とこれら生のセラミック層間
の特定の界面に沿って形成された導電性ペースト膜とを
含む、生の積層体が作製される。
【0009】次いで、この生の積層体は、非酸化性雰囲
気中で焼成される。これによって、生のセラミック層が
焼結するとともに、導電性ペースト膜が焼結し、これら
導電性ペースト膜が内部電極6および7を構成する状態
となる。
【0010】そして、焼結後の積層体の外表面上に、内
部電極6および7のいずれかに電気的に接続されるよう
に、外部電極4および5が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したような積層セ
ラミックコンデンサ1の製造方法に含まれる焼成工程に
おいて、セラミック層2と内部電極6および7との間で
剥がれるデラミネーションが生じたり、積層体3にクラ
ックが生じたりすることがある。この原因は、主とし
て、焼成工程におけるセラミック層2に含まれるセラミ
ック材料の収縮挙動と内部電極6および7に含まれる金
属すなわちニッケルの収縮挙動との差によるもので、よ
り具体的には、内部電極6および7を構成するニッケル
の収縮度合いがセラミック層2を構成するセラミック材
料の収縮度合いより大きいことによる。
【0012】近年、積層セラミックコンデンサ1の小型
化かつ大容量化に伴い、セラミック層2の薄層化、内部
電極6および7の薄膜化、およびセラミック層2ならび
に内部電極6および7の多層化が進んでおり、これらの
ことを可能にするためには、内部電極6および7のため
の導電性ペーストにおいて含まれるニッケル粉末の粉末
径がより小さくされなければならない。その結果、積層
体3全体に占める内部電極6および7すなわちニッケル
部分の割合が高くなり、上述したようなデラミネーショ
ンやクラックの問題がより顕著に現れることになる。
【0013】このような問題の解決を図るためには、焼
成工程におけるニッケル粉末の収縮を抑制することが有
効である。そのため、従来、内部電極6および7を形成
するための導電性ペースト中にセラミック酸化物や有機
金属化合物を添加したり、ニッケル結晶の結晶粒子径の
大きいニッケル粉末を用いたりすることが行なわれてい
る。
【0014】しかし、導電性ペースト中にセラミック酸
化物や有機金属化合物を添加すると、焼成工程におい
て、これらセラミック酸化物や有機金属化合物がセラミ
ック層2中に固溶して、焼成後の積層セラミックコンデ
ンサ1の電気的特性に好ましくない影響を及ぼすことが
ある。
【0015】他方、結晶粒子径の大きいニッケル粉末を
導電性ペースト中に含有させる場合には、前述したよう
に、ニッケル粉末の粉末径が小さいときには、高温にお
いて急激な焼結収縮が起りやすくなり、これによって、
デラミネーションやクラックがかえって生じやすくなる
という問題に遭遇することがある。
【0016】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る導電性ペーストを提供しようとする
ことである。
【0017】この発明の他の目的は、上述した導電性ペ
ーストを用いて形成された内部電極を備える積層セラミ
ックコンデンサおよびその製造方法を提供しようとする
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本件発明者は、ニッケル
粉末に含まれるニッケル結晶の結晶粒子径に着目し、こ
の結晶粒子径をニッケル粉末の平均粉末径との関係で特
定の値に選ぶことがニッケル粉末の急激な焼結収縮を抑
制する有効な手段として作用しているのではないかとの
推測の下、鋭意研究を重ねた結果、ニッケル結晶の結晶
粒子径が、ニッケル粉末の平均粉末径と比較して、小さ
くなるほど、ニッケル粉末の焼結収縮がより一様に起こ
り、たとえば結晶粒子径がより大きい場合に比べると、
急激な焼結収縮が起こりにくくなる、との現象を見出
し、この発明をなすに至ったものである。
【0019】このような背景の下、この発明に係る導電
性ペーストは、ニッケル粉末が有機ビヒクル中に分散さ
れたものであり、このニッケル粉末が0.5μm以下の
平均粉末径を有しているものであって、各ニッケル粉末
に含まれるニッケル結晶の結晶粒子径が、平均粉末径の
0.2未満であることを特徴としている。
【0020】この発明は、また、複数の積層されたセラ
ミック層と、これらセラミック層間の特定の界面に沿っ
て位置される内部電極とを含む、積層体を備える、積層
セラミックコンデンサにも向けられる。このような積層
セラミックコンデンサにおいて、内部電極が、上述した
ような導電性ペーストを焼成して得られたものである。
【0021】この発明は、また、積層セラミックコンデ
ンサの製造方法にも向けられる。この積層セラミックコ
ンデンサの製造方法において、複数の積層された生のセ
ラミック層と、上述のような導電性ペーストを用いて生
のセラミック層間の特定の界面に沿って形成された導電
性ペースト膜とを含む、生の積層体が用意され、この生
の積層体が焼成され、それによって、生のセラミック層
を焼結させるとともに、導電性ペースト膜を焼結させて
内部電極とされた、焼結後の積層体が作製され、焼結後
の積層体の外表面上に、内部電極に電気的に接続される
ように外部電極が形成される。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明に係る導電性ペースト
は、たとえば、有機バインダおよび有機溶剤等からなる
有機ビヒクル中に、ニッケル粉末が分散されたものであ
る。
【0023】図1には、このような導電性ペースト中の
任意のニッケル粉末8が図解的に示されている。ニッケ
ル粉末8は、ニッケル結晶9を含んでいる。図1におい
て、ニッケル粉末8の粉末径はDで示され、各ニッケル
結晶9の結晶粒子径がdcで示されている。この発明で
は、ニッケル粉末8の平均粉末径Dが0.5μm以下で
あって、ニッケル結晶9の結晶粒子径dcが、上述の平
均粉末径Dの0.2未満であることを特徴としている。
【0024】このような導電性ペーストは、前述の図2
に示した積層セラミックコンデンサ1における内部電極
6および7を形成するために有利に用いられる。積層セ
ラミックコンデンサ1の構造の説明については、前述の
説明を援用する。
【0025】また、積層セラミックコンデンサ1の製造
方法についても、内部電極6および7のための導電性ペ
ーストとして、前述したような特徴を有する導電性ペー
ストが用いられることを除いて、前述した従来の製造方
法と実質的に同様である。
【0026】すなわち、セラミック層2となるべき複数
の積層された生のセラミック層と、導電性ペーストを用
いて生のセラミック層間の特定の界面に沿って形成され
た導電性ペースト膜とを含む、生の積層体が用意され、
この生の積層体が焼成され、これによって、生のセラミ
ック層を焼結させるとともに、導電性ペースト膜を焼結
させて内部電極6および7とされた、焼結後の積層体3
が作製され、次いで、焼結後の積層体3の外表面上に、
内部電極6および7にそれぞれ電気的に接続されるよう
に外部電極4および5が形成され、積層セラミックコン
デンサ1が完成される。
【0027】なお、上述した生の積層体を得るため、前
述した説明では、導電性ペースト膜が形成されたセラミ
ックグリーンシートの積層が行なわれたが、生のセラミ
ック層を形成するためのセラミックスラリーの塗布と導
電性ペースト膜を形成するための導電性ペーストの塗布
とを繰り返してもよく、また、セラミックグリーンシー
トを積み重ねながら、導電性ペーストの塗布を行なって
導電性ペースト膜を形成するようにしてもよい。
【0028】以下に、この発明に係る導電性ペーストの
効果を確認するために実施した実験例について説明す
る。
【0029】まず、BaTiO3 を主成分とするセラミ
ック材料と、有機バインダ、有機溶剤、可塑剤および分
散剤とを所定の割合で混合して、ボールミルを用いて湿
式分散処理し、セラミックスラリーを得た。次いで、こ
のセラミックスラリーを、ドクターブレード法を用い
て、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上
に、乾燥後の厚みが9.0μmになるように成形するこ
とによって、セラミックグリーンシートを得た。
【0030】次に、上述したセラミックグリーンシート
上に、後で得られるカット後かつ焼成後のチップ状の積
層体の平面寸法が3.2mm×1.6mmになるような
パターンをもって、乾燥後の厚みが1.8μm、2.5
μmおよび3.0μmとそれぞれなるように、導電性ペ
ーストをスクリーン印刷によって付与し、内部電極とな
るべき導電性ペースト膜を形成した。
【0031】なお、上述の導電性ペーストは、ニッケル
粉末を50重量%含むとともに、有機溶剤に有機バイン
ダを10重量%溶解させて得られた樹脂溶液すなわち有
機ビヒクルを40重量%含み、残部が分散剤および増粘
剤等で構成されたものである。
【0032】そして、このような導電性ペーストに含ま
れるニッケル粉末としては、平均粉末径が0.5μmで
あって、結晶粒子径が200nmのものと80nmのも
のとの2種類、平均粉末径が0.2μmであって、結晶
粒子径が100nmのものと30nmのものとの2種
類、ならびに、平均粉末径が0.1μmであって、結晶
粒子径が50nmのものと15nmのものとの2種類、
すなわち合計6種類のニッケル粉末をそれぞれ用いた。
【0033】なお、上述の平均粉末径は、ニッケル粉末
を走査型電子顕微鏡に用いて撮像した粉末像を画像処理
することによって、円相当径として算出し、その算出平
均値を計算することによって求めたものである。また、
結晶粒子径は、ニッケル粉末のX線回折から得られたニ
ッケルの回折ピークからHallの方法より算出したも
のである。
【0034】前述したように、導電性ペースト膜が印刷
されたセラミックグリーンシートを、PETフィルムか
ら剥離した後、これらセラミックグリーンシートを20
0枚積み重ねて、所定の金型に入れ、プレスした。次い
で、このプレスされた積層体ブロックを所定の大きさに
カットして、個々の積層セラミックコンデンサとなるべ
きチップ状の生の積層体を得た。
【0035】次いで、この生の積層体を、窒素中におい
て、350℃の温度で10時間、脱脂処理した後、N2
/H2 /H2 O混合雰囲気中において、酸素分圧を10
-6〜10-7MPaとしながら、1200℃の温度で2時
間保持するプロファイルをもって焼成処理した。
【0036】この焼成処理後の積層体1000個につい
て、各々の外観を観察し、デラミネーションやクラック
等の構造欠陥の有無を評価した。
【0037】以下の表1には、この構造欠陥が発生した
積層体の個数が、導電性ペーストにおいて用いられたニ
ッケル粉末の平均粉末径D、ニッケル結晶の結晶粒子径
dc、平均粉末径Dに対する結晶粒子径dcの比率dc
/Dおよび焼成前の導電性ペースト膜の乾燥膜厚との関
係で示されている。
【0038】
【表1】
【0039】表1からわかるように、ニッケル粉末の平
均粉末径Dが0.1μm、0.2μmおよび0.5μm
のいずれの場合であっても、平均粉末径Dに対する結晶
粒子径dcの比率dc/Dが0.2以上の場合には、比
較的多数の積層体チップにおいて構造欠陥が発生してい
るのに対し、この比率dc/Dが0.2未満の場合に
は、構造欠陥が発生していない。
【0040】このように、ニッケル粉末の平均粉末径D
に対して、結晶粒子径dcが小さい場合、大きい場合と
比較して、焼成時のニッケル粉末の焼結開始温度が低く
なり、急激な焼結収縮を生じにくくすることができる。
このように結晶粒子径dcが小さい場合、格子欠陥や格
子歪が大きくなり、焼成時のニッケル粉末の表面での体
積拡散が大きくなるためである。これに対して、結晶粒
子径dcが大きい場合には、焼結収縮は高温部まで起こ
りにくくなるが、このように温度が高くなると、拡散係
数が高くなるため、高温部での焼結収縮速度が大きくな
る。
【0041】この発明に係る導電性ペーストによれば、
ニッケル粉末の平均粉末径Dが0.5μm以下の場合に
おいて、結晶粒子径dcの平均粉末径Dの比率dc/D
が0.2より小さいニッケル粉末を用いることによっ
て、焼成工程における昇温過程でのニッケル粉末の焼結
収縮を一様にし、その結果、焼成工程において発生し得
る構造欠陥を抑えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る導電性ペ
ーストによれば、そこに含まれるニッケル粉末の平均粉
末径が0.5μm以下の場合において、各ニッケル粉末
に含まれるニッケル結晶の結晶粒子径が、この平均粉末
径の0.2未満となるようにされているので、前述した
実験結果からも明らかなように、焼成工程におけるニッ
ケル粉末の焼結収縮を、昇温過程において一様に生じさ
せることができ、したがって、急激な焼結収縮を生じに
くくすることができる。
【0043】このようなことから、この発明に係る導電
性ペーストを用いて積層セラミックコンデンサの内部電
極を形成するようにすれば、積層セラミックコンデンサ
に備える積層体を得るための焼成工程において、積層体
にデラミネーションやクラックのような構造欠陥が発生
することを抑制することができる。したがって、積層セ
ラミックコンデンサの小型化かつ大容量化を図るため、
セラミック層の薄層化、内部電極の薄膜化ならびにセラ
ミック層および内部電極の多層化が図られたとしても、
良品率を上げることができ、歩留まりを高くすることが
できるとともに、信頼性を向上させることができる。こ
のことから、この発明は、積層セラミックコンデンサの
小型化かつ大容量化を図るのに極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る導電性ペーストに含まれるニッ
ケル粉末8を図解的に示す拡大断面図である。
【図2】この発明にとって興味ある積層セラミックコン
デンサ1を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 積層セラミックコンデンサ 2 セラミック層 3 積層体 4,5 外部電極 6,7 内部電極 8 ニッケル粉末 9 ニッケル結晶 D 粉末径 dc 結晶粒子径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 EA011 HA066 KA20 NA20 PB03 PB09 5E082 AB03 BC32 BC38 EE04 EE23 EE35 FG26 FG54 GG10 JJ03 LL01 MM24 PP09 5G301 DA10 DA42 DD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル粉末が有機ビヒクル中に分散さ
    れた、導電性ペーストであって、 前記ニッケル粉末は、0.5μm以下の平均粉末径を有
    し、各前記ニッケル粉末に含まれるニッケル結晶の結晶
    粒子径は、前記平均粉末径の0.2未満である、導電性
    ペースト。
  2. 【請求項2】 複数の積層されたセラミック層と、前記
    セラミック層間の特定の界面に沿って位置される内部電
    極とを含む、積層体を備える、積層セラミックコンデン
    サであって、前記内部電極は、請求項1に記載の導電性
    ペーストを焼成して得られたものである、積層セラミッ
    クコンデンサ。
  3. 【請求項3】 複数の積層された生のセラミック層と、
    請求項1に記載の導電性ペーストを用いて前記生のセラ
    ミック層間の特定の界面に沿って形成された導電性ペー
    スト膜とを含む、生の積層体を用意し、 前記生の積層体を焼成し、それによって、前記生のセラ
    ミック層を焼結させるとともに、前記導電性ペースト膜
    を焼結させて内部電極とされた、焼結後の積層体を作製
    し、 前記焼結後の積層体の外表面上に、前記内部電極に電気
    的に接続されるように外部電極を形成する、各工程を備
    える、積層セラミックコンデンサの製造方法。
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