JP2001101868A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001101868A JP27828599A JP27828599A JP2001101868A JP 2001101868 A JP2001101868 A JP 2001101868A JP 27828599 A JP27828599 A JP 27828599A JP 27828599 A JP27828599 A JP 27828599A JP 2001101868 A JP2001101868 A JP 2001101868A
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隆志 秋岡
Masao Shinozaki
雅雄 篠崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルアクセス時間やサイクル時間を短
縮し、半導体メモリの高速化を達成する。 【解決手段】 チップのテスト段階においてセンスアン
プの活性化タイミングやワード線の立ち下げタイミン
グ、ビット線等のリカバリ動作(イコライズ)のタイミ
ング等種々の信号のタイミングを調整して動作チェック
して、このチェック段階で動作することが確認できた最
高動作速度の状態に内部信号のタイミングを恒久的にプ
ログラム(固定)する設定手段(例えばヒューズ回路)
を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
高速化のための技術に関し、例えばクロック同期型SR
AM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)や
ダイナミック型RAMなど高速動作が要求される半導体
記憶装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】SRAM等の半導体記憶装置(以下、半
導体メモリあるいは単にメモリと称する)においては、
メモリセルアクセス時間とサイクル時間が、その高速性
能を決める上で2つの重要な性能指標である。ここで、
メモリセルアクセス時間とはメモリの外部から入力され
たアドレス信号、クロック信号等がメモリセルを選択す
るパスを通り、所望のデータが出力されるまでの時間を
指し、サイクル時間とは読み出し、書き込み等の動作が
正常に行われることが可能な最小の周期の時間を指す。
【0003】図16に同期型SRAMの一般的な構成を
示す。アドレス入力バッファ22uから入力されたアド
レス信号をクロック信号の変化するタイミングでアドレ
ス入力レジスタ11uに保持し、この入力アドレスがデ
コーダ12uでデコードされ、対応するワード線WLや
ビット線BL,/BLが選択される。これにより選択さ
れたワード線やビット線に接続されたメモリセルMCが
読み出し電流を流し、選択ビット線に小さな電位差を生
じさせる。この比較的小さい電位差をセンスアンプ13
uにおいて増幅し、読出しデータとして出力レジスタ1
4uに送られる。そして、クロック信号が出力レジスタ
に到達したタイミングで出力レジスタ14uから出力バ
ッファ15uにデータが送られ、メモリチップの外へ出
力される。
【0004】かかる半導体メモリにおいて、メモリセル
アクセス時間やサイクル時間の短縮を実現するには、例
えばメモリセルからの読出し信号を増幅するためのセン
スアンプ回路の動作を高速化することが有効である。高
速なセンスアンプとして正帰還により小振幅の信号を増
幅するラッチ型のセンスアンプがある。ラッチ型センス
アンプの高速性能を十分発揮させるにはラッチ活性化信
号を適切に発生することが非常に重要であることはよく
知られている。
【0005】図2にラッチ型センスアンプ回路の一例を
示す。この回路にあっては、ラッチ活性化信号SALA
Tが早すぎると、メモリセルから正しいデータが出力さ
れないうちにラッチ活性化信号が発生されてしまうた
め、誤って前回の選択メモリセルのデータを出力してし
まい誤動作となる。しかし、誤動作を避けるためにラッ
チ活性化信号SALATを不必要に遅くしたのではセン
スアンプの遅延時間が増大してしまう。
【0006】この問題は、メモリセルから読み出される
データとセンスアンプのラッチ活性化信号のタイミング
をいかに合わせるかという問題に帰着する。従来の半導
体メモリでは、メモリセルを選択する信号の通る回路と
同じ回路を用いて遅延回路を構成してラッチ活性化信号
を作ることにより、選択メモリセルの読み出し電流で決
まる最適なセンスラッチ時刻にラッチ活性化信号の時刻
を合わせるための努力がされてきた。
【0007】しかし、この様にメモリセルの読み出し時
刻と、ラッチ活性化信号の時刻を精度良く合わせること
はMOSトランジスタ等のデバイスの特性が設計時に明
らかでないと難しい。すなわち実際のデバイスの特性と
設計時に仮定したデバイスの特性との間に乖離があった
場合、この差分によりメモリセルの最適読み出し時刻と
ラッチ活性化時刻とにずれが生じることがある。つま
り、メモリセルの読み出し経路とラッチ活性化の遅延時
間経路が完全に同一の回路となり得ない以上、これらの
経路の時間を同じにすることは困難であり、設計的に予
測される時刻よりもマージンを持ってラッチタイミング
を設定せざるを得ず、これにより回路が本来到達可能な
最高のメモリセルアクセス時間が得られないという問題
が存在した。
【0008】このような問題を解決するために例えば特
開平4−28084号公報で紹介されているように、ウ
ェハテスト時にVcc(電源電圧)を高くしてテストモ
ードに入り、このテスト結果に基づいて最高の動作速度
が得られるようにセンスアンプの活性化タイミングを決
定し、これをヒューズのようなプログラム可能な素子を
用いて恒久的に設定するという技術が知られている。な
お、図2に示されているセンスアンプ回路は、本発明者
が検討した回路であり、公知ではない。一般には、図2
に示されているラッチ型アンプL−AMPからMOSF
ET Qp1,Qp2およびQ35,Q36を省略した
ような形式のセンスアンプ回路が用いられる(上記先願
公報の第1図、符号8参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知例で開示されている技術を用いるには、ウェハ状態で
のテスト時に電源電圧Vccを高くすることにより「テ
ストモード」に入る必要があり、かかる方式には以下の
様な欠点がある。
【0010】すなわち、ウェハ状態において動作するこ
とを確認してから組み立てれば、その条件では確かに動
作するはずだが、ウェハ状態での条件以外ではその動作
は保証されていない。従って、ウェハ状態でのテスト
は、センスアンプ活性化信号に比べて、メモリセルのデ
ータのビット線への読み出しが最も遅くなるという条件
下で行う必要がある。例えば、メモリセル電流によって
決まるビット線への読出しデータ信号の速さの電源電圧
依存性と、センスアンプのラッチタイミング発生回路の
速さの電源電圧依存性とが異なる(これは通常起こって
いる)場合に読み出しテストを実行すると、ある電源電
圧では正常に動作すると判定されるが、他の電源電圧で
は正常に動作しないと判定されることがある。この様な
状況を回避するには、ウェハ状態でのテストにおける読
み出し条件が動作保証範囲内で最悪になるように、テス
ト時に外部からの信号により電源電圧を自由に設定制御
できることが必要とされる。
【0011】我々の実験結果によれば、センスアンプの
ラッチタイミングの方がメモリセルのデータ出力のタイ
ミングよりも電源電圧に対する依存性が大きかった。す
なわち、電源電圧を低くした方がセンスアンプのラッチ
タイミングのマージンが少なくなる。従って、電源電圧
を動作保証電圧の下限値以下に設定してウェハ状態での
テストを行なわないと、動作保証が必要な電源電圧範囲
全域においてメモリの正常な動作を保証することができ
ない。
【0012】しかし、特開平4−28084号に開示さ
れている公知例に従うと、ウェハ状態での「テストモー
ド」では電源電圧Vccの電位を通常の動作可能範囲を
超えて高く設定してやる必要があるため、上述したよう
なメモリセル読み出しが最悪になる条件を満たすことが
出来ない。そのため、結局ある程度のマージンを持って
センスアンプ活性化タイミングを設定してやらなければ
ならないので、回路が到達可能な最高のメモリセルアク
セス時間を達成することが出来ないという課題がある。
なお、センスアンプの動作タイミングをヒューズやレジ
スタの設定値を用いて調整可能にした発明としては、上
記先願の他に、特開平7−21776号公報や特開平1
1−3593号公報がある。
【0013】一方、サイクル時間の高速化のための従来
技術及びその問題点は以下の通りである。
【0014】メモリを動作させることの出来る最小のサ
イクル時間に影響を与える要因の第1にワード線が立ち
上がっている時間すなわちワード線を立ち下げるタイミ
ングがある。また、メモリがある読み出し動作から次の
読み出し動作に移る場合、最初の読み出し動作によって
開いたビット線を完全に初期状態に戻せないと、前の読
み出しのデータにより次の読み出しに遅れが生じる場合
がある。そのため、読み出しの直後、あるいは読み出し
の直前にビット線を初期状態に戻すようにリカバリ動作
を行う必要がある。従って、ワード線の立ち上げによる
読み出し動作と上記ビット線のリカバリ動作の2つが1
サイクル内に終了することが必要である。つまり、ワー
ド線が立ち上がっている時間とリカバリ動作のために必
要な時間との和がそのメモリの到達可能な最小のサイク
ル時間を律速することになる。
【0015】従ってサイクル時間を短くするにはワード
線の立ち上がっている時間を必要最小限に小さくするこ
とや、リカバリ動作を高速化してリカバリ動作時間を短
くすることが有効である。そのためにはワード線を立ち
上げておく必要のある時間を設計時に正確に予測し、そ
の様にワード線が立ち上がっている時間を設定すること
が有効である。しかし、センスアンプの活性化タイミン
グにおける問題と同様に、MOSデバイスの特性が詳細
に明らかになっていないと正確にこの時間を予測し設計
することは困難であり、実際の見通しと設定との間に動
作マージンを持たせることが必要になる。そのため、こ
のようなマージンを持った設計は回路が究極的に到達可
能な最高の性能を発揮させることが出来ないという問題
点を持っている。
【0016】前述の先願公知例においては、テスト結果
に基づいてワード線を立ち下げるタイミングを調整した
り、リカバリ動作時間を調整することについては記載さ
れていない。
【0017】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消し、メモリセルアクセス時間を短縮し、より高
速動作可能な半導体メモリを提供することを目的とす
る。
【0018】本発明の他の目的は、サイクル時間を短縮
し、より高速動作可能な半導体メモリを提供することに
ある。
【0019】本発明のさらに他の目的は、データの読出
しと書き込みが可能な半導体メモリにおいて、データ読
出し時とデータ書込み時のサイクル時間をそれぞれ別個
に最適化できるようにしてリードサイクルとライトサイ
クルの両方の高速化を達成できるようにすることにあ
る。
【0020】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0022】すなわち、従来の様に設計段階で遅延経路
を決める方式では、設計段階での見通しデバイス特性と
実デバイスの特性との乖離により、遅延時間に差が出る
ことは避けられない。そこで、本発明では、実際のチッ
プが出来てからチップのテスト段階においてセンスアン
プの活性化タイミングやワード線の立ち下げタイミン
グ、ビット線やセンスアンプ等のリカバリ動作(イコラ
イズ)のタイミング等、チップ内部の種々の信号のタイ
ミングを調整して動作してこのチェック段階で動作する
ことが確認できた最高動作速度の状態に内部信号のタイ
ミングを恒久的にプログラム(固定)する設定手段(例
えばヒューズ回路)を設けるようにした。ここで、ビッ
ト線やセンスアンプ等のリカバリ動作とは、ある読み出
し動作によりこれら信号線の振幅が開いたものをイコラ
イズ回路により、この信号振幅をすばやく低減し次回の
読み出し動作に備えることを指す。
【0023】これにより本発明によれば、チップが完成
してから信号のタイミングを代えながら正常に動作する
かを確認し、動作すると確認された最高動作速度の状態
にチップ内部の信号のタイミングを固定し、正常に動作
するぎりぎりの状態で最高の性能が得られる状態に設定
することが出来る。
【0024】また、メモリチップのテスト時には動作保
証範囲を考慮することが必要である。最終的に動作保証
しなければならない環境条件の範囲の中で最悪となる条
件よりも悪い環境条件においても正常に動作することを
確認することにより、動作保証範囲全域で動作すること
を確認することが出来る。
【0025】本発明によれば、実際のチップが出来てか
らチップのテスト段階においてセンスアンプの活性化タ
イミングやワード線の立ち下げタイミング、ビット線や
センスアンプ等のリカバリ動作(イコライズ)のタイミ
ング等を調整して動作チェックする可変チェック手段を
備えているため、設計時の予測デバイス特性値と実際の
デバイスの特性値との乖離に対しても対応が可能とな
り、そのデバイスに見合った性能を引き出すことが出来
る。
【0026】なお、ウェハ状態でのチップ動作試験の際
に内部タイミングを調整する方法としては、例えば、最
終的な製品では用いられない余分な信号入力パッドをチ
ップに持たせ、これらのパッドにテスタからDC的な電
圧を印加する方法や、JTAG(Joint Test Action Gr
oup)規格で規定されているシリアル入力端子から内部
の複数のレジスタにタイミングの調整情報を記憶させる
方法等が考えられる。このような方法を取ることによ
り、従来の様に電源電圧を変化させる等の通常動作に影
響を与える方法でのテストを行なうことなく、通常の動
作状態でただ内部信号のタイミングのみが変化した状態
を作ることで動作保証範囲内で最悪になるように電源電
圧等の動作状態を自由に変化させてテストを行なって内
部信号の最適なタイミングを知ることが可能となる。
【0027】また、本発明において、調整する対象とな
るメモリ内部の信号のタイミングとしては、以下の様な
ものが考えられる。 (1)センスアンプの活性化時刻 (2)ワード線の非選択時刻 (3)カラムスイッチ等Y系選択信号の非選択時刻 (4)ビット線、センスアンプ、センスアンプの後段の
データパス等のイコライズ開始時刻 (5)ビット線、センスアンプ、センスアンプの後段の
データパス等のイコライズ終了時刻 (6)書き込み後及び読み出し後のそれぞれにおける
(4)、(5)の時刻 (7)同期式メモリにおける入力回路のセットアップ、
ホールド時間 (8)同期式メモリにおける出力ラッチのクロックタイ
ミング これらの全てあるいは一部を調整可能とすることによ
り、メモリセルアクセス時間やサイクル時間の短縮によ
るメモリの高速化という効果が得られる。
【0028】さらに、これらの中にはその効果がウェハ
状態で検査出来る場合と、ウェハ状態では直接その効果
が検査できない調整の両方の場合がある。例えば上記の
うち(2)〜(4)はサイクル時間を短縮する上で効果
を有するが、例えば検査の段階で必ずしもメモリの内部
クロックが高速サイクルで動作する必要はない。
【0029】ウェハ状態の検査ではその入出力にインダ
クタンスや静電容量等の大きな寄生素子がつくため、高
速なサイクルでチップを動作させたり、複数の入出力の
信号の間のタイミングを正確に測定することは実質的に
困難である。メモリを含むLSIチップはパッケージ等
に組み立てられてから使用されるのが通常であるが、パ
ッケージの持つ寄生容量と、ウェハ状態の検査時の寄生
容量とでは当然異なるため、ウェハ状態での測定結果か
ら実際のパッケージに組み立てられた時の測定結果を推
定することは一般的には不可能である。
【0030】従って、チップの入出力に直接関係するA
C特性、例えばクロック信号に対するデータ信号のセッ
トアップ時間、ホールド時間等のスペック、あるいはメ
モリの動作クロックがチップ外部から入力される場合に
は、その周波数を現在の技術では数百MHz以上にする
ことは現実的でない。
【0031】ただし、マイクロコンピュータに組み込ま
れた内蔵メモリ等で、外部から入力されるクロック信号
を内部のPLL回路で逓倍したものが供給されるいわゆ
る内蔵型のメモリの場合の様に、上記の制限がなくテス
ト段階からフルスピードのテストが出来る場合もある。
この場合には無論、サイクル時間の最小値をウェハ状態
でテストすることが出来る。本発明は、この様な場合を
排除するものではなく、あくまでもテスト段階において
内部信号のタイミングを制御する手段と、そのテスト結
果に基づいて決定されたタイミングに設定可能な手段を
持つことが特徴となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0033】図1は本発明を適用して好適なクロック同
期型スタティックRAMの一実施例を示す概略構成図で
ある。
【0034】図1において、10は複数のメモリセルが
マトリックス状に配置され同一行のメモリセルの選択端
子が接続された複数のワード線と同一列のメモリセルの
入出力端子が接続された複数のビット線とを有するメモ
リアレイ、11は入力されたアドレス信号A0〜Anを
クロック信号CKに同期してラッチするアドレスレジス
タ、12はラッチされたアドレス信号をデコードして上
記メモリアレイ10内の対応するワード線を選択するア
ドレスデコーダ、13は選択されたメモリセルが接続さ
れた各ビット線対ごとに設けられビット線の電位差を増
幅する複数のセンスアンプ回路からなるセンスアンプ
列、14はセンスアンプ回路により増幅されたリードデ
ータをラッチする出力レジスタ、15は出力レジスタ1
4にラッチされたリードデータをチップ外部へ出力する
データ出力バッファである。
【0035】また、図1において、16は内部クロック
信号CKに同期して入力ライトデータをラッチする入力
レジスタ、17はラッチされたライトデータをメモリア
レイ10に供給するライトバッファ、18は外部から供
給される同期クロック信号CLKを受けて内部クロック
信号CKを形成してメモリ内部のレジスタなど所定の回
路に供給するクロックバッファ、19は外部から供給さ
れるチップ選択信号としてのチップイネーブル信号/C
Eや書込み制御信号としてのライトイネーブル信号/W
E、リード/ライトデータの上位8ビットまたは下位8
ビットを指定するバイト選択信号/UB,/LBを内部
クロック信号CKに同期してラッチする制御レジスタ、
20は制御レジスタ18にラッチされた制御信号および
外部から入力された出力制御信号としてのアウトイネー
ブル信号/OEに基づいて内部回路に対する所定のタイ
ミング信号を上記データ出力バッファ15やライトバッ
ファ17等に与えるタイミング制御回路である。また、
21は外部から入力される上記各種制御信号/CE,/
WE,/UB,/LBを受ける入力バッファ、22は外
部から入力されるアドレス信号A0〜Anを受けるアド
レス入力バッファである。
【0036】なお、図1の回路においては、リードデー
タを出力する端子とライトデータを入力する端子とを別
々に有する実施例を示したが、共通の端子よりリードデ
ータを出力したりライトデータを入力するように構成す
ることも可能である。
【0037】図2は、メモリアレイ内の一対のビット線
BL,/BLにカラムスイッチC−SWを介して接続さ
れるセンスアンプ回路SAの一実施例を示す。なお、図
2には、各々データ入出力端子がビット線BL,/BL
に接続され対応するワード線WLに選択端子がそれぞれ
接続されている同一列の複数のメモリセルMCのうち一
つが代表的に示されている。Q1,Q2はビット線B
L,/BLと電源電圧端子Vccとの間に接続された負
荷MOSFET、Qp11,Qp12はビット線BL,
/BLを読出し前にVccレベルにプリチャージするた
めのプリチャージMOSFET、Qe1はビット線B
L,/BLを同電位にするためのイコライズMOSFE
Tであり、これらのMOSFET Qp11,Qp12
およびQe11は制御信号BLEQによって同時にオ
ン、オフ制御される。上記ビット線BL,/BLはカラ
ムスイッチC−SWを介してコモンビット線CBL,/
CBLに接続される。カラムスイッチC−SWを構成す
るMOSFET Qy1,Qy2はカラム系のアドレス
デコーダからのデコード信号Yiにより同時にオン、オ
フ制御される。
【0038】センスアンプ回路SAは、コモンビット線
CBL,/CBLに入力ノードn1,n2が接続される
カレントミラー型アンプ部C−AMPと、該カレントミ
ラー型アンプ部C−AMPの出力ノードn11,n12
にスイッチMOSFET Qs1,Qs2を介して接続
されるラッチ型アンプ部L−AMPとにより構成されて
いる。また、カレントミラー型アンプ部の出力ノードn
11,n12間には、イコライズ信号SAEQによって
オン、オフ制御されノードn11,n12の電位を等し
くするように機能するイコライズ用MOSFET Qe
2が設けられている。
【0039】上記カレントミラー型アンプ部C−AMP
は、並列に設けられた2個の差動増幅回路13A,13
Bからなり、それぞれの差動入力MOSFET Q1
1,Q21のゲート端子に一方のコモンビット線CBL
が、またQ11,Q12とそれぞれ対をなす差動入力M
OSFET Q12,Q22のゲート端子に他方のコモ
ンビット線/CBLがそれぞれ接続される。また、各差
動増幅回路13A,13Bの負荷MOSFET Q13
とQ14、Q23とQ24はそれぞれカレントミラー接
続されている。
【0040】そして、差動増幅回路13Aは負荷MOS
FET Q14のゲートとドレインが結合され、Q13
のドレイン端子が出力ノードn11に接続されていると
ともに、差動増幅回路13Bは負荷MOSFET Q2
3のゲートとドレインが結合され、Q24のドレイン端
子が出力ノードn12に接続されている。このように、
上記カレントミラー型アンプ部C−AMPは、並列に設
けられた2個の差動増幅回路13A,13Bからなり、
各差動増幅回路13A,13Bは、それぞれ負荷MOS
FETの共通ドレインと接続されていない側のMOSF
ET Q13とQ24のドレイン端子が出力ノードn1
1,n12に接続されることにより、完全に対称な回路
とされ、2つの出力ノードn11,n12がアンバラン
スになりにくくされている。
【0041】さらに、各差動増幅回路13A,13Bの
差動MOSFET Q11,Q12の共通ソース端子と
接地点との間およびQ21,Q22の共通ソース端子と
接地点との間には、それぞれ直列形態のMOSFET
Q15,Q16およびQ25,Q26が接続されてお
り、MOSFET Q15とQ25のゲート端子には選
択活性化制御信号SALATをインバータで反転した信
号が印加され、MOSFET Q16とQ26のゲート
端子にはセンスアンプ全体の制御信号SACが印加され
ている。
【0042】一方、上記ラッチ型アンプ部L−AMP
は、2個のCMOSインバータINV1とINV2のそ
れぞれの入力端子と出力端子とが互いに交差結合された
正帰還型のラッチ回路と、各インバータの入力端子と電
源電圧との間に接続されたプリチャージMOSFET
Qp1,Qp2と、上記CMOSインバータINV1と
INV2のN−MOS側と接地点との間に接続された直
列形態のMOSFETQ35,Q36とから構成されて
いる。そして、MOSFET Q35のゲート端子には
選択活性化制御信号SALATが印加され、MOSFE
T Q36およびQp1,Qp2のゲート端子にはセン
スアンプ全体の制御信号SACが印加されている。さら
に、MOSFET Qs1,Qs2のゲート端子にも制
御信号SALATが印加されている。
【0043】これによって、MOSFET Q35が制
御信号SALATによってオンされてラッチ型アンプ部
L−AMPが活性化されるときは、MOSFET Qs
1,Qs2がオフされてMOSFET Qs1,Qs2
と差動増幅回路13A,13Bとが切り離されるととも
に、MOSFET Q15,Q25がオフされて差動増
幅回路13A,13Bが非動作状態にされる。また、M
OSFET Q15,Q25が制御信号SALATによ
ってオンされて差動増幅回路13A,13Bが活性化さ
れるときは、MOSFET Q35がオフされてラッチ
型アンプ部L−AMPが非動作状態にされる。このとき
MOSFET Qs1,Qs2がオンされて差動増幅回
路13A,13Bの増幅出力がラッチ型アンプ部L−A
MPに伝達される。さらに、制御信号SALATのみで
は差動増幅回路13A,13Bとラッチ型アンプ部L−
AMPのいずれかが必ず動作状態になってしまうので、
制御信号SALATによってMOSFET Q16,Q
26およびQ36をオフさせて消費電力を抑制できるよ
うに構成されている。
【0044】次に、この実施例のセンスアンプ回路の動
作を、図3に示されているタイムチャートを用いて説明
する。
【0045】メモリセルの読出し動作においては、ワー
ド線の選択により選択ワード線WLの電位が立ち上がる
タイミング(t1)でビット線のイコライズ制御信号B
LEQがハイレベルに変化されてイコライズMOSFE
T Qe1がオフされ、ビット線BL,/BLの電位が
広がり始める。また、このタイミングt1に合わせて、
図3(b)のようにカレントミラー型アンプの制御信号
SACMをハイレベルに変化させることによってMOS
FET Q16,Q26がオン状態にされるとともに、
ラッチ型アンプの制御信号SALATはロウレベルのま
まとされることによってMOSFET Q15,Q25
がオン状態にされて、2つの差動増幅回路13A,13
Bが活性化される。ただし、差動増幅回路13A,13
Bが活性化されてもイコライズ制御信号SAEQはしば
らくロウレベルを保持して直ちにイコライズMOSFE
T Qe2がオフされないようにする。
【0046】これによって、カレントミラー型アンプC
−AMPの差動出力は、互いにほぼ同一電位の関係を保
ったまま動作点に向かって下がり始める。そして、カレ
ントミラー型アンプC−AMPの差動出力が動作点に達
した時点(タイミングt2)に合わせて、イコライズ制
御信号SAEQをハイレベルに変化させてイコライズM
OSFET Qe2をオフさせる。これによって、差動
増幅回路13A,13Bは、コモンビット線CBL,/
CBLの電位差を増幅させる。
【0047】その後、カレントミラー型アンプC−AM
Pの差動出力がある程度広がった時点(タイミングt
3)で、ラッチ型アンプの制御信号SALATをハイレ
ベル変化させる。すると、ラッチ型アンプL−AMPは
MOSFET Q36がオン状態にされるとともに、カ
レントミラー型アンプC−AMPとラッチ型アンプL−
AMPとの間のスイッチMOSFET Qs1,Qs2
がオン状態にされる。そして、このとき制御信号SAC
のハイレベルによってMOSFET Q35はオン状態
にされ、プリチャージMOSFETQp1,Qp2はオ
フ状態にされているため、ラッチ型アンプL−AMPが
活性化され、センスアンプの内部ノードn21,n22
の電位(カレントミラー型アンプC−AMPの出力)が
ラッチ型アンプL−AMPによってさらに増幅される。
【0048】その後、制御信号SACをロウレベルに変
化させることによってラッチ型アンプL−AMPのMO
SFET Q36がオフされるとともに、プリチャージ
MOSFET Qp1,Qp2がオン状態にされて、ラ
ッチ型アンプL−AMPの入力端子のプリチャージが開
始される(タイミングt4)。これとともに、イコライ
ズ制御信号SAEQをロウレベルに変化させて、カレン
トミラー型アンプC−AMPの出力ノードn11,n1
2間のイコライズMOSFET Qe2をオンさせてイ
コライズによるリカバリ動作を開始させる。しかる後、
制御信号SALATがロウレベルに変化されることによ
って、MOSFET Qs1,Qs2がオンされ、カレ
ントミラー型アンプC−AMPの出力ノードn11,n
12とラッチ型アンプL−AMPの入出力ノードとが接
続される(タイミングt5)。
【0049】上記のようにこの実施例のセンスアンプ回
路は、カレントミラー型アンプC−AMPとその次段に
接続されたラッチ型アンプL−AMPとで構成されてお
り、先ずカレントミラー型アンプでビット線の電位差を
増幅した後、次段のラッチ型アンプでさらに増幅するよ
うに動作制御される。このように、ラッチ型アンプに比
べて入力オフセット電圧の小さいカレントミラー型アン
プでビット線の電位差を受けるため、プロセスばらつき
による出力のアンバランスが小さくされ、ラッチ型アン
プのみで構成されたセンスアンプ回路に比べて安定した
動作特性が得られるようになる。
【0050】しかも、上記ラッチ型アンプの動作を制御
する信号SALATによってラッチ型アンプL−AMP
の起動後はカレントミラー型アンプC−AMPの動作を
停止させるように構成されているので、消費電力の大き
なカレントミラー型アンプが動作される期間を短くする
ことができ、センスアンプ回路全体としての消費電力が
低減される。また、制御信号SACによって差動増幅回
路13A,13Bとラッチ型アンプ部L−AMPの両方
を非動作状態にさせることができるため、一層消費電力
を低減することができる。
【0051】さらに、上記センスアンプ回路SAはその
動作を制御する信号SALATの立ち上がりによってラ
ッチ型アンプL−AMPが増幅されたデータをさらに増
幅ラッチするので、このタイミングを早くするほどメモ
リセルアクセス時間を短くすることができる。しかし、
制御信号SALATの立ち上がりタイミングが早過ぎる
と前のデータが反転する前にラッチしてしまうおそれが
ある。そこで、この実施例では、制御信号SALATの
立ち上がりタイミングを変えることによって、ラッチ型
アンプL−AMPがラッチ動作するタイミングを変えら
れるように構成されている。なお、図3において、T1
は正しい読出しデータがラッチ型アンプL−AMPの入
力に到達するまでの所要時間、T2はラッチ型アンプL
−AMPがデータをラッチするまでの所要時間である。
【0052】図4には、上記信号SALATの立ち上が
りタイミングを変えることができるように構成されたメ
モリの実施例のブロック図が、また図5には、信号のタ
イミングを変えるための可変遅延回路およびその設定を
行なうためのプログラム回路等の具体例が示されてい
る。なお、図4において、図1に示されている符号と共
通符号が付されたブロックは、図1の各回路ブロックの
うち1ビットもしくは単位ユニットに相当する回路を示
している。
【0053】図4に示されているように、この実施例で
は、特に制限されるものでないが、センスアンプ13u
(SA)の動作を制御する信号SALATはアドレス信
号のプリデコーダ12uの出力信号に基づいて形成され
るようにされており、プリデコーダ12uとセンスアン
プ13u(SA)との間に可変遅延回路30が設けられ
ている。また、テスト動作時に可変遅延回路30におけ
る遅延量を制御するための信号を与える遅延量制御手段
40と、テスト結果に基づいて可変遅延回路30におけ
る遅延量を設定するための信号を与える遅延量設定手段
50と、上記遅延量制御手段40および遅延量設定手段
50の出力に基づいて可変遅延回路30に対する制御信
号を形成する制御信号形成回路60が設けられている。
【0054】遅延量制御手段40は、図5に示すよう
に、例えばテスト用端子P1,P2,P3に接続された
高抵抗のプルダウン抵抗R1,R2,R3などにより構
成される。テスト用端子P1〜P3は、パッケージに封
止された状態では外部端子(リード)には接続されない
隠しパッドとして形成され、これらのパッドにウェハ最
終工程のプローブ検査の段階でプローブを介して電源電
圧Vccまたは接地電位が印加されることにより、その
印加電圧の組合わせに応じて可変遅延回路30における
遅延量が決定される。なお、テスト用端子P1,P2,
P3に印加される3つの電圧のうち1つはこの遅延量制
御手段40の信号を有効にするか後述の遅延量設定手段
50の出力を有効にするかを決定するために使用される
もので、実質的にはこれを除く他の2ビットによって可
変遅延回路30における遅延量が決定される。
【0055】遅延量設定手段50は、例えば一端が電源
電圧端子Vccに接続されたヒューズ素子F1,F2
と、電源電圧端子と接地点との間に該ヒューズ素子F
1,F2と直列形態に接続されたnチャネルMOSFE
T Q51,Q52と、ヒューズ素子F1,F2とMO
SFET Q51,Q52との接続ノードn51,n5
2に入力端子が接続され出力が上記MOSFET Q5
1,Q52のゲート端子にフィードバックされるように
接続されたインバータINV51,INV52と、ノー
ドn51,n52と接地点との間に接続されたMOSF
ETのゲート容量を利用した容量素子C1,C2などか
ら構成され、ヒューズ素子F1,F2の状態に応じてイ
ンバータINV51,INV52の出力が2ビットの設
定信号として制御信号形成回路60に供給され、可変遅
延回路に対する制御信号が形成されることにより、その
設定信号の組合わせに応じて可変遅延回路30における
遅延量が決定される。
【0056】具体的には、ヒューズ素子F1,F2が切
断された状態ではインバータINV51,INV52の
入力が接地電位にされてその出力がハイレベルとされ、
これが制御信号形成回路60に供給される。このときイ
ンバータINV51,INV52の出力がMOSFET
Q51,Q52のゲート端子にフィードバックされQ
51,Q52がオン状態とされ、ノードn51,n52
が接地電位に固定され、フローティングになるのが防止
される。一方、ヒューズ素子F1,F2が切断されてい
ない状態ではインバータINV51,INV52の入力
が電源電圧Vccにプルアップされてその出力がロウレ
ベルとされる。なお、ヒューズ素子の代わりに、フラッ
シュメモリなどで用いられている不揮発性記憶素子を用
いて遅延量を設定する信号を発生させるようにしてもよ
い。
【0057】次の表1に、遅延量制御手段40における
パッドP1〜P3への印加電圧と、遅延量設定手段50
におけるヒューズ素子F1,F2の状態と、可変遅延回
路30における遅延量との関係の一例を示す。
【0058】
【表1】 上記表1において、×印はその状態に無関係であること
を表わしている。表1より明らかなように、本実施例に
従うと、遅延量制御手段40における遅延量を0.1m
Sずつ4段階に変化させることができる。つまり、実施
例では、センスアンプ回路SAの動作を制御する信号S
ALATのタイミング(ラッチ型アンプL−AMPのデ
ータラッチタイミング)を4段階に変化させることがで
きる。ただし、ヒューズの数(遅延量の可変段階)は2
個(4段階)に限定されず、3個(8段階)あるいは4
個(16段階)などにすることも可能である。
【0059】この実施例においては、図5に示されてい
るように、パッドP1,P2への印加電圧に基づく遅延
量制御手段40からの信号および遅延量設定手段50か
らの信号をそれぞれ入力とするNORゲート回路G1〜
G4と、これらのゲート回路のうちNORゲート回路G
1,G2の出力を入力とするORゲート回路G11と、
NORゲート回路G3,G4の出力を入力とするORゲ
ート回路G12とからなり、可変遅延回路30に対する
遅延量制御信号DLC1,DLC2を形成する制御信号
形成回路60が設けられている。
【0060】この制御信号形成回路60は、NORゲー
ト回路G1とG3にパッドP1,P2への印加電圧に基
づく遅延量制御手段40からの信号とパッドP3への印
加電圧に基づく遅延量制御手段40からの信号の反転信
号が入力され、NORゲート回路G2とG4に遅延量設
定手段50からの2つの信号とパッドP3への印加電圧
に基づく遅延量制御手段40からの信号が入力されてい
る。
【0061】これにより、表1に示されているように、
パッドP3への印加電圧がロウレベルのときは遅延量設
定手段50からの信号が有効とされて、ヒューズ素子F
1,F2の状態に応じて遅延量制御信号DLC1,DL
C2が形成される。一方、パッドP3への印加電圧がハ
イレベルのときはパッドP1,P2への印加電圧に基づ
く遅延量制御手段40からの信号が有効とされて、パッ
ドP1,P2への印加電圧に応じて遅延量制御信号DL
C1,DLC2が形成される。
【0062】可変遅延回路30は、メモリアレイ10内
の隣接する2つのメモリマットを選択する信号MAT
L,MATRを入力とするNORゲート回路G21と、
該NORゲート回路G21の出力側に接続された遅延用
インバータINV21,INV22,INV23と、上
記NORゲート回路G21の出力端子、各遅延用インバ
ータINV21,INV22,INV23の出力端子に
それぞれ接続された伝送ゲートTG1,TG2,TG,
TG4と、上記制御信号形成回路60からの遅延量制御
信号DLC1,DLC2(ORゲート回路G11,G1
2の出力信号)をデコードして上記伝送ゲートTG1,
TG2,TG,TG4のオン、オフ制御信号を形成する
デコーダ回路31などからなる。
【0063】そして、デコーダ回路31によって伝送ゲ
ートTG1,TG2,TG,TG4のいずれかひとつが
導通状態にされることによって、NORゲート回路G2
1の出力およびそれを遅延用インバータINV21,I
NV22,INV23で遅延した信号の何れかが、ワン
ショットパルス形成回路32を経て、対応するメモリマ
ットのセンスアンプ回路SAの動作を制御する信号SA
LATとして供給される。
【0064】これによって、可変遅延回路30は、遅延
量制御回路40および遅延量設定回路50からの信号に
基づいて、制御信号SALATの立ち上がりタイミング
を調整することができる。上記ワンショットパルス形成
回路32は、インバータ列32aと該インバータ列32
aを通過した信号および上記NORゲート回路G21の
出力を入力とするNANDゲート回路32bとから構成
されており、インバータ列32の遅延時間に相当するパ
ルス幅を有するパルスを形成して出力する。
【0065】なお、図5には、隣接する2つのメモリマ
ットを選択する信号MATL1,MATR1に基づいて
対応するメモリマットのセンスアンプ回路SAの動作を
制御する信号SALATを形成しかつその立ち上がりタ
イミングを調整する可変遅延回路30の一つが具体的に
示されているが、この実施例では、他のメモリマットに
関しても同様な可変遅延回路30が設けられている。
【0066】上記のように隣接する2つのメモリマット
を選択する信号MATL,MATRに基づいて対応する
メモリマットのセンスアンプ回路SAの動作を制御する
信号SALATを形成しているのは、マット毎に可変遅
延回路を設ける場合に比べて回路規模の増大を抑えるた
めである。また、複数の可変遅延回路30を設けている
のは、図6(B)に示すように、可変遅延回路30を分
散してメモリマットの近傍に配置することにより、マッ
ト位置の差異すなわち信号線の長さの差異から生じる信
号遅延時間のずれを防止するようにするためである。
【0067】すなわち、図6(A)に示すように、可変
遅延回路30がメモリアレイ内の一箇所に配置されてい
ると、この可変遅延回路30から各メモリマットのセン
スアンプ回路SAまでの距離すなわち信号線の長さのば
らつきが非常に大きくなって図7(A)のように信号の
パルス幅にばらつきが生じてしまうが、図6(B)に示
すように可変遅延回路30を分散してメモリマットの近
傍に配置することにより、図7(B)のようにマット位
置の差異すなわち信号線の長さの差異から生じるパルス
幅のばらつきを防止することができる。しかも、この実
施例では、可変遅延回路30に対する制御を遅延量制御
回路40や遅延量設定回路50からのDC的な信号によ
って行なうようにしているため、メモリアレイ10内に
配置される可変遅延回路30までの制御信号線の距離お
よびその差が大きくなっても、AC的な制御信号でタイ
ミングを制御する場合に比べて遅延による影響が少なく
て済むという利点がある。
【0068】さらに、この実施例においては、図6
(B)に示すようにセンスアンプ回路SAからデータレ
ジスタもしくは出力バッファへのデータ出力方向Z1に
対して、上記制御信号形成回路60から複数の可変遅延
回路30に対する遅延量制御信号DLC1,DLC2の
供給方向をZ2のように設定することにより、信号の遅
延量のパスによる相違を小さくできるようにしている。
すなわち、上記のような方向Z1,Z2の設定により、
例えば中央のメモリマット近傍の可変遅延回路30Cと
メモリアレイ端部のメモリマット近傍の可変遅延回路3
0Eとを比較すると信号の到達は中央の可変遅延回路3
0Cの方が早くて可変遅延回路30Eの方が遅いため、
図7(B)のように信号の伝達に差異が生じてしまう
が、メモリマットからの読出しデータは中央のメモリマ
ットからの信号の方がメモリアレイ端部のメモリマット
からの信号よりも遅延量が大きくなる。そのため、両方
の遅延量の和をとるといずれもほぼ等しくなる。その結
果、メモリ全体としてのメモリセルアクセス時間はメモ
リマットの位置にかかわらずほぼ同一とすることができ
る。
【0069】なお、この実施例においては、プリデコー
ダ12uの出力信号に基づいて立ち上がりタイミングを
可変なラッチ型アンプL−AMPの制御信号SALAT
を形成するようにしているが、他の回路からの信号に基
づいてラッチ型アンプL−AMPの制御信号SALAT
を形成することも可能である。
【0070】また、この実施例においては、ラッチ型ア
ンプL−AMPの制御信号SALATの立ち上がりタイ
ミングを可変にした実施例について説明したが、制御信
号SALATに関しては、回路構成によってはパルス幅
が一定に保ってその立ち上がりタイミングと立ち上がり
タイミングを同じように変化させることで全体としての
読出し速度を速くできる場合がある。その場合には、図
5において、ワンショットパルス形成回路32に、上記
NORゲート回路G21の出力信号の代わりに伝送ゲー
トTG1〜TG4の信号とそれがインバータ列32aを
通過した信号とを入力させるように、信号パスを変更す
るだけで容易に実現できる。
【0071】次に、上記実施例の同期型SRAMにおけ
る製造工程からテストおよび製品完成までの手順を、図
8のフローチャートを用いて説明する。
【0072】実施例のように構成されたメモリチップが
複数個搭載されたウェハが完成すると、先ずウェハ状態
で1回目のプローブテスト(ステップS1)を行ない、
動作保証すべき範囲を含んで最悪のタイミング(ラッチ
型アンプL−AMPの制御信号SALATの立ち上がり
タイミングを最も遅くしなければ動作しないタイミン
グ)を見つける。具体的には、各チップに印加する電源
電圧を動作保証範囲で最も低い電圧に設定して供給し、
遅延量制御回路40のパッドP3の印加電圧をハイレベ
ルに固定してパッドP1,P2への印加電圧の組合せを
変えることにより、正しい読み出しデータが得られるタ
イミングのうち最も早いタイミングを見つける。
【0073】次に、このタイミングとなるように遅延量
設定回路50のヒューズF1,F2を加工してやる(ス
テップS2)。すなわち、パッドP1,P2への印加電
圧とヒューズF1,F2の状態と可変遅延回路30にお
ける遅延時間との間に表1に示すような関係がある場合
において、例えば、パッドP1,P2をそれぞれロウレ
ベルに設定して遅延時間を0.1nSに設定したときに
最も早いタイミングが得られたとすると、ヒューズF
1,F2を共に“非切断状態”にする。これによって、
このチップで得られる最も高速なメモリセルアクセス時
間を実現することが出来る。なお、このときパッドP1
〜P3はテスト時にプローブによって電圧を印加しない
限り、プルダウン抵抗R1〜R3の作用によりロウレベ
ルに固定されるため、その後チップがパッケージに封止
された状態ではロウレベルにされ、表1の条件(P3=
“L”)が満たされることとなる。
【0074】一方、パッドP1をロウレベル、パッドP
2をハイレベルに設定して遅延時間を0.3nSに設定
したときに最も早いタイミングが得られたとすると、ヒ
ューズF1を“非切断状態”、F2を “切断状態”に
する。また、パッドP1をハイレベル、パッドP2をロ
ウレベルに設定して遅延時間を0に設定したときに最も
早いタイミングが得られたとすると、ヒューズF1を
“切断状態”、F2を“非切断状態”にする。さらに、
パッドP1,P2をそれぞれハイレベルに設定して遅延
時間を0.2nSに設定したときに最も早いタイミング
が得られたとすると、ヒューズF1,F2を共に“切断
状態”にする。
【0075】その後、ヒューズへのプログラムが確実に
行なえたかを検査するため、プローブによる2回目のウ
ェハテストを行なう(ステップS3)。しかる後、ウェ
ハを裁断してチップが切り出されテストに合格したチッ
プのみパッケージに組み立てられる(ステップS4)。
次に、組み立て品をエージング装置などで選別試験(ス
テップS5)を行ない製品の完成となる。
【0076】以上、メモリセルアクセス時間を短縮する
ため、ラッチ型アンプL−AMPの制御信号SALAT
の立ち上がりタイミングを可変にしたメモリの実施例を
説明したが、サイクル時間も短縮するにはワード線非選
択時刻すなわちワード線の立ち下がりタイミングを調整
する必要がある。ただし、ワード線の立ち下がりタイミ
ングは通常の場合、センスアンプ読み出しが終了した時
刻に律速されて、それ以上以前に設定することはできな
い。従って、センスアンプのラッチ時刻を早める調整
と、ワード線の非選択時刻を早める調整は連動して行う
ことが出来る。
【0077】つまり、図5の可変遅延回路30で得られ
る遅延信号(例えば伝送ゲートTG1〜TG4の出力側
の信号)をワードドライバに供給してワード線の立ち下
がりタイミングをセンスアンプのラッチタイミングに連
動させるようにすればよい。この場合、センスアンプの
ラッチ時刻からワード線の非選択時刻までのマージンは
設計によって固定されるが、メモリセル電流が増大する
ことによりラッチ時刻が前後する変動は自動的にワード
線の非選択時刻を変化させることになり、一つのパラメ
ータの調整のみでメモリセルアクセス時間の短縮と、サ
イクル時間の短縮を同時に達成することが出来るという
メリットある。しかも、このように可変遅延回路30を
共用してワード線の立ち下がりタイミングをセンスアン
プのラッチタイミングに連動させることにより、可変遅
延回路の回路規模、テスト時の入力に必要なパッドの
数、遅延設定用ヒューズの数等を削減することにより、
チップ面積を小さく出来、コストを低減できるというメ
リットが生まれる。
【0078】次に、サイクル時間を短縮するためワード
線の立ち下がりタイミングをラッチ型アンプL−AMP
のラッチタイミングとは独立に可変にしたメモリの実施
例を、図9および図10を用いて説明する。なお、図9
および図10の実施例においては、前記第1の実施例と
同様にラッチ型アンプL−AMPの制御信号SALAT
の立ち上がりタイミングも可変に構成されている。これ
については重複した説明を省略し、異なる部分について
説明する。
【0079】ワード線の非選択時刻、あるいはワード線
の選択期間の調整は、ビット線のリカバリに関係する。
ワード線の非選択時刻が遅く、選択期間が長くなると、
メモリセルからは前回の読み出しデータが遅い時刻まで
出力されていることになり、次回の読み出し動作に干渉
し、次回の読み出しを遅くしたり、次回の読み出しを誤
動作させるため、ワード線が選択レベルにされている時
間は出来るだけ短い方が良い。しかし、ワード線選択期
間が短かすぎると正しいデータが読み出せない、あるい
は書き込めない等の不具合が生じることになる。
【0080】ワード線の選択時間がメモリのサイクル時
間を律速するとは、ワード線の選択時間と最低限必要な
非選択時間とを加算した時間がサイクル時間を超えるこ
とにより正常な動作をしなくなる状況が発生することを
指す。従ってメモリ内部のタイミング調整時にワード線
の選択時間を動作するぎりぎりの時間にまで短縮すれ
ば、この時得られるサイクル時間がそのメモリにより得
られる最小のサイクル時間となることが判る。図9の実
施例は、このワード線の選択時間を調整できるようにし
た実施例である。
【0081】図9に示されているように、この第2の実
施例においては、アドレスレジスタ11uとアドレスの
プリデコーダ12uとの間に可変パルス形成回路70が
設けられており、この可変パルス形成回路70によって
プリデコーダ12uに供給される内部アドレス信号の立
ち下がりが可変にされることにより、パルス幅が可変な
信号が形成されるようにされている。また、この可変パ
ルス形成回路70におけるパルス幅を変化させてメモリ
のテストを行なうための第2の遅延量制御回路40B
と、テスト結果に基づいて決定した遅延量を設定するた
めの第2の遅延量設定回路50Bと、可変パルス形成回
路70に対する制御信号を形成する第2の制御信号形成
回路60Bとが設けられている。
【0082】上記可変パルス形成回路70は第1の実施
例において説明した図5に示されている可変遅延回路3
0とほぼ同一の構成を有する回路であり、第2の遅延量
制御回路40Bと第2の遅延量設定回路50Bと第2の
制御信号形成回路60Bは、それぞれ第1の実施例にお
いて説明した図5に示されている遅延量制御回路40、
遅延量設定回路50、制御信号形成回路60とほぼ同一
の構成を有する回路である。
【0083】なお、上述したように、この第2の実施例
においても、第1の実施例と同様にラッチ型アンプL−
AMPの制御信号SALATの立ち上がりタイミングも
可変に構成されているため可変遅延回路30Aとそれを
制御するための遅延量制御回路40A、遅延量設定回路
50A、制御信号形成回路60Aを備えている。図9に
おける可変遅延回路30A、遅延量制御回路40A、遅
延量設定回路50A、制御信号形成回路60Aは、図5
に示されている遅延量制御回路40、遅延量設定回路5
0、制御信号形成回路60と全く同一の構成を有する回
路である。これらの回路を省略してワード線の立ち下が
りタイミングのみ可変に構成しても良く、そのようにし
てもある程度はサイクル時間を短くすることができる。
【0084】本実施例の同期型SRAMにおいては、図
10に示すように、アドレスレジスタ11uの出力信号
に基づいてプリデコーダ12uへの入力信号の立ち下が
りタイミングを可変にしているため、プリデコーダ12
uの出力信号によって決定されるワード線の立ち下がり
タイミングを、遅延量制御回路40BのパッドP1〜P
3への印加電圧または遅延量設定回路50Bのヒューズ
へのプログラムによって変えてやることができる。従っ
て、図8のフローチャートに従って説明したラッチ型ア
ンプL−AMPの制御信号SALATの立ち上がりタイ
ミングの調整と同様の手順で、先ずウェハのプローブテ
ストでサイクル時間を最も短くできるワード線の立ち下
がりタイミングを決定し、そのタイミングとなるように
遅延量設定回路50Bのヒューズの状態を決定してプロ
グラムしてやればよい。
【0085】図11には本発明を適用した同期型SRA
Mの第3の実施例が示されている。この第3実施例は、
図9に示されている第2の実施例において、アドレスレ
ジスタ11uとアドレスのプリデコーダ12uとの間に
設けられている可変パルス形成回路70の代わりにこれ
と同様な回路をプリデコーダ12uの出力側に設けたも
のである。この実施例においては、可変パルス形成回路
70’によってプリデコーダ12uからメインデコーダ
&ワードドライバに供給される信号の立ち下がりが可変
にされることにより、パルス幅が可変なデコード信号が
形成される。そして、この可変パルス形成回路70’に
おけるパルス幅を変化させてメモリのテストを行なうた
めの第2の遅延量制御回路40Bと、テスト結果に基づ
いて決定した遅延量を設定するための第2の遅延量設定
回路50Bと、第2の制御信号形成回路60Bとが設け
られている。
【0086】この実施例の同期型SRAMにおいては、
可変パルス形成回路70’をプリデコーダ12uの出力
側に設けているため、遅延量制御回路40BのパッドP
1〜P3への印加電圧または遅延量設定回路50Bのヒ
ューズへのプログラムによって、図12に示すように、
プリデコーダ12uの出力信号によって決定されるワー
ド線の立ち下がりタイミングを変えてやることができ
る。それによってメモリのサイクル時間を短くすること
ができる。
【0087】なお、この実施例では、ワード線の立ち下
がりタイミングを可変な可変パルス形成回路70’を設
けているが、メモリのサイクル時間はワード線の立ち下
がりタイミングのみならずカラムスイッチC−SWのオ
フタイミングによっても影響を受ける。すなわち、ワー
ド線が立ち上がっておりカラムスイッチC−SWが選択
(Qyがオン)状態にあると、ビット線の信号がコモン
ビット線に出力され、コモンビット線のリカバリを妨げ
ることになるため、カラムスイッチをオフさせるタイミ
ングを調整することにより、リカバリを高速化し延いて
はサイクル時間を高速化することが出来る。
【0088】従って、カラムスイッチのMOSFET
Qy1,Qy2を制御するYデコード信号Yiの立ち下
がりタイミングを変えてやる可変遅延回路を設けるよう
にしてもよい。その場合、ワード線の立ち下がりタイミ
ングとは独立に調整できるようにしても良いが、Yデコ
ード信号Yiの立ち下がりタイミングは、ワード線の立
ち下がりタイミングと同様な傾向で調整してやれば良い
ので、遅延回路等の大幅な増大を回避するため、遅延量
制御回路40B、遅延量設定回路50Bおよび制御信号
形成回路60Bは共通に用いるように構成することがで
きる。
【0089】図13には本発明を適用した同期型SRA
Mの第4の実施例が示されている。この第4実施例は、
図11に示されている第3の実施例と同様に、プリデコ
ーダ12uの出力側に可変パルス形成回路70”を設
け、この可変パルス形成回路70”によってデータの読
み出し時と書き込み時とでワード線の立ち下がりタイミ
ングを変えるようにしたものである。すなわち、SRA
Mにおいて書き込み動作後のビット線と読み出し動作後
のビット線の状態は大きく異なっており、書き込み動作
後のビット線はメモリセルへの書き込みのためにメモリ
セルの電源電圧を例えば1.8Vや2.5V等のCMOS論理
のフル振幅に駆動させることが必要である。それに対し
て、読み出しの場合には比較的小さな振幅しかビット線
には現れない。従って、その後のリカバリすなわち次回
の読み出し等の動作に備える準備期間には、書き込み動
作後の方が読出し動作後よりも長い時間を必要とするの
が通常である。
【0090】これに対して読み出し時にはメモリセルの
比較的小さな読み出し電流により振幅が広がるのを待つ
ことになるため、読み出し動作時の方が書き込み動作時
よりも長いワード線選択時間が必要となる。従って、書
き込み動作時には、ワード線選択時間を読み出し動作時
に比べて短くし、そのかわりリカバリに必要なイコライ
ズの時間を長くし、また、読み出し動作時にはワード線
信号の幅は書き込み動作時に比べて長くし、その代わり
より少ない時間で済むリカバリ時間を短く設定すれば、
全体として必要なサイクル時間を短縮することが出来
る。すなわち、読み出し時のワード線選択時間と書き込
み時のワード線選択時間を別個に調整することが出来る
ようにすれば、最もサイクル時間を短縮することが出来
る。
【0091】そこで、この第4の実施例においては、可
変パルス形成回路70”に、データの読出しか書込みか
を示す制御信号/WEをバッファ21uを介して供給し
て、図14に示すように、データの読み出し時と書き込
み時とでワード線のパルス幅(選択時間)を変えるよう
にしている。また、読出し時と書込み時とで、それぞれ
別個にワード線のパルス幅を調整できるようにするた
め、リード用の第2の遅延量制御回路40B、第2の遅
延量設定回路50B、第2の制御信号形成回路60Bの
他に、これらと同様な機能をそれぞれ有するライト用の
第3の遅延量制御回路40Cと、第3の遅延量設定回路
50Cと、第3の制御信号形成回路60Cとが設けられ
ている。
【0092】なお、ワード線の選択時間はデータの読み
出し時よりも書き込み時の方が短くて済むが、ビット線
やセンスアンプ回路のリカバリ時間はデータの読み出し
時よりも書き込み時の方が長くする必要があるため、ト
ータルの時間すなわちサイクル時間はデータの読み出し
時も書き込み時もほぼ同じになる。そこで、この実施例
では図14に示すように、データの読み出し時も書き込
み時もサイクル時間は等しくし、ワード線のパルス幅
(選択時間)のみ読み出し時よりも書き込み時の方を短
くするとともに、ビット線やセンスアンプ回路のイコラ
イズ開始タイミングすなわちイコライズ用MOSFET
Qe1,Qe2を制御する信号BLEQ,SAEQの
立ち下がりタイミングを、読み出し時よりも書き込み時
の方が早くなるようにしている。
【0093】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0094】例えば、前記実施例では、メモリアレイ1
0内のワード線やイコライズ信号およびセンスアンプS
A(13)内の各種信号のタイミングを調整する場合を
例にとって説明したが、図1に示すような同期型半導体
メモリでは、入力レジスタ16や19のセットアップ、
ホールド特性を、上記実施例と同様な方法を用いて調整
できるように構成することも可能である。すなわち、入
力レジスタ16や19に供給されるクロック信号のタイ
ミングを調整することにより、チップが完成した後でも
ウェハの段階でセットアップ特性やホールド特性を変化
させられることで、同一のチップでありながら別々の外
部仕様に対応させることが可能となるというメリットが
得られる。
【0095】さらに、図1のような同期型半導体メモリ
においては、出力レジスタ14に供給されるクロックの
タイミングを、上記実施例と同様な方法を用いて調整で
きるように構成することも可能である。これによって、
チップが完成した後でもウェハの段階で出力レジスタ特
性、例えば出力クロックアクセス時間(外部クロックが
入力されてからデータを出力するまでの時間)を変化さ
せることで、同一のチップでありながら別々の外部仕様
に対応させることが可能となるというメリットが得られ
る。
【0096】また、前記実施例では、ラッチ型アンプL
−AMPの制御信号SALATの立ち上がりタイミング
を可変な可変遅延回路30を設けているが、メモリセル
アクセス時間はラッチ型アンプL−AMPの制御信号S
ALATの立ち上がりタイミングのみならずビット線の
イコライズ用MOSFET Qe1やセンスアンプのイ
コライズ用MOSFET Qe2のイコライズ開始タイ
ミングによっても影響を受ける。すなわち、ビット線B
Lやセンスアンプ回路SA、その後段のデータパス等の
イコライズは、ある読み出し動作が終了した後直ちに開
始すべきである。これにより、次回の読み出し動作に対
する影響を最小限に押さえることが可能になり、結果的
により短いサイクル時間で動作することが出来ることに
なる。
【0097】そこで、イコライズ用のMOSFET Q
e1,Qe2の制御信号BLEQやSAEQの立ち下が
りタイミングを変えてやる可変遅延回路も設けるように
してもよい。その場合、それらの制御信号BLEQやS
AEQの立ち下がりタイミングは、センスアンプの動作
タイミングに律速されるので、ラッチ型アンプL−AM
Pの制御信号SALATの立ち上がりタイミングと同様
な傾向で調整してやれば良い。従って、例えば図4の実
施例では、イコライズ制御信号BLEQ,SAEQの立
ち下がりタイミングの可変遅延回路に関しては遅延量制
御回路40、遅延量設定回路50および制御信号形成回
路60を共通に用いるように構成することができる。
【0098】また、より厳密には、ビット線のイコライ
ズ制御信号BLEQの立ち下がりタイミングに関しては
ワード線の立ち下がりタイミングと同様な傾向で調整
し、センスアンプのイコライズ制御信号BLEQの立ち
下がりタイミングに関してはラッチ型アンプL−AMP
の制御信号SALATの立ち上がりタイミングと同様な
傾向で調整してやるのが望ましい。従って、例えば図9
や図11の実施例では、ビット線のイコライズ制御信号
BLEQの立ち下がりタイミングの可変遅延回路に関し
てはワード線用の遅延量制御回路40B、遅延量設定回
路50Bおよび制御信号形成回路60Bを共通に用い、
センスアンプのイコライズ制御信号SAEQの立ち下が
りタイミングの可変遅延回路に関してはラッチ型アンプ
L−AMPの制御信号SALAT用の遅延量制御回路4
0A、遅延量設定回路50Aおよび制御信号形成回路6
0Aを共通に用いるように構成することができる。
【0099】さらに、ビット線、センスアンプ、その後
段のデータパス等のイコライズ終了時刻は、通常は次回
の読み出しが開始する前に設定されるが、例えばセンス
アンプのオフセット等が大きい場合等はイコライズ終了
を遅らせた方がセンスアンプの動作時間が高速化される
ことがある。そこで、この様な場合に、イコライズ制御
信号BLEQやSAEQの立ち上がりタイミングを変え
てやる可変遅延回路を設けて、イコライズ終了タイミン
グを調整することにより、センスアンプの動作を高速化
させ、メモリのアクセス時間を短縮させることも可能で
ある。
【0100】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるクロッ
ク同期型スタティックRAMに適用した場合について説
明したが、この発明はそれに限定されるものでなく、通
常のスタティックRAMやダイナミック型RAMその他
の半導体メモリおよびメモリを搭載した半導体集積回路
に広く利用することができる。
【0101】図15には、メモリ内蔵半導体集積回路の
一例としてのマイクロコンピュータの概略構成が示され
ている。
【0102】図15において、CPUはプログラムの命
令を順次読み込んで解読し各種演算やデータ処理を行な
ってチップ全体の制御を司る中央処理ユニット、FLA
SHはCPUが実行する上記プログラムや各種データが
格納されるフラッシュメモリ、CACHEは図1に示さ
れているような同期型SRAMなどからなり中央処理ユ
ニットCPUとフラッシュメモリFLASHとの間のバ
ッファメモリとして機能するキャッシュメモリ、C−C
ONTは中央処理ユニットCPUから出力されたアドレ
スとタグアドレスとの比較やデータブロックの置換など
キャッシュメモリに関する制御を行なうキャッシュコン
トローラ、BUSは上記中央処理ユニットCPUとフラ
ッシュメモリFLASH、キャッシュメモリCACH
E、キャッシュコントローラCACC間を接続するバス
である。
【0103】なお、図15には示されていないが、シン
グルチップマイコンのようなマイクロコンピュータの場
合には、上記回路ブロックの他に、バスの占有権の制御
等を行なうバスコントローラや内部のメモリと外部のメ
モリ等との間のDMA(ダイレクトメモリアクセス)転
送を制御するDMA転送制御回路、CPUに対する割込
み要求の発生および優先度を判定して割り込みをかける
割込み制御回路、外部装置との間でシリアル通信を行な
うシリアルコミュニケーションインタフェース回路、各
種タイマ回路、アナログ信号とディジタル信号の変換を
行なうA/D変換回路、システム監視用のウォッチドッ
グタイマ、システムの動作に必要なクロック信号を発生
する発振器などが必要に応じて設けられる。図15に示
されているようなフラッシュメモリを有するLSIにお
いては、前記実施例で説明したセンスアンプ回路の活性
化タイミング等を調整する遅延量設定回路内のヒューズ
素子の代わりにフラッシュメモリを構成する不揮発性記
憶素子と同一の素子を用いるようにするのが、プロセス
上望ましい。
【0104】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0105】すなわち、本発明に従うと、メモリセルア
クセス時間やサイクル時間を短縮し、半導体メモリの高
速化を達成することができる。また、データの読出しと
書き込みが可能な半導体メモリにおいて、データ読出し
時とデータ書込み時のサイクル時間をそれぞれ別個に最
適化できるようにしてリードサイクルとライトサイクル
の両方の高速化を達成することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適なクロック同期型スタテ
ィックRAMの一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るセンスアンプ回路の一実施例を示
す回路構成図である。
【図3】実施例の同期型SRAMのデータ読出し動作時
における信号の変化を示すタイムチャートである。
【図4】本発明を適用したクロック同期型スタティック
RAMの概略構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明を適用したクロック同期型スタティック
RAMにおけるタイミングを調整する回路の具体例を示
す回路構成図である。
【図6】本発明を適用したクロック同期型スタティック
RAMにおけるタイミングを調整する回路のうち可変遅
延回路の配置例を示すレイアウト説明図である。
【図7】可変遅延回路の配置例を工夫した場合としない
場合における信号のタイミングの差異を示すレイアウト
説明図である。
【図8】本発明を適用した同期型SRAMにおける製造
工程からテストおよび製品完成までの手順を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明を適用した同期型SRAMの第2の実施
例の概略構成例を示すブロック図である。
【図10】第2の実施例の同期型SRAMのデータ読出
し動作時における信号の変化を示すタイムチャートであ
る。
【図11】本発明を適用した同期型SRAMの第3の実
施例の概略構成例を示すブロック図である。
【図12】第3の実施例の同期型SRAMのデータ読出
し動作時における信号の変化を示すタイムチャートであ
る。
【図13】本発明を適用した同期型SRAMの第4の実
施例の概略構成例を示すブロック図である。
【図14】第4の実施例の同期型SRAMのデータ書込
み動作時および読出し動作時における信号の変化を示す
タイムチャートである。
【図15】メモリ内蔵半導体集積回路の一例としてのマ
イクロコンピュータの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図16】従来の同期型SRAMの概略構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 10 メモリアレイ 11 アドレスレジスタ回路 12 アドレスデコーダ回路 13 センスアンプ列 13A,13B 動増幅回路 14 出力レジスタ 15 出力バッファ 16 入力レジスタ 17 ライトバッファ 18 クロックバッファ 19 制御レジスタ 20 タイミング制御回路 30 可変遅延回路 40,40A,40B,40C 遅延量制御回路 50,50A,50B,50C 遅延量制御回路 60,60A,60B,60C 遅延制御信号形成回路 70,70’,70” 可変パルス形成回路 BL,/BL ビット線対 C−SW カラムスイッチ SA センスアンプ C−AMP カレントミラー型アンプ部 L−AMP ラッチ型アンプ部 Qe1,Qe2 イコライズ用MOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 T A

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセルがマトリックス状に配
    置され、同一行のメモリセルの選択端子が共通に接続さ
    れた複数のワード線と、同一列のメモリセルのデータ入
    出力端子が共通に接続された複数のビット線を備えたメ
    モリアレイと、該メモリアレイ内の互いに対をなすビッ
    ト線の電位を増幅するセンスアンプ回路とを有する半導
    体記憶装置において、上記ワード線の選択状態から非選
    択状態への切換えタイミングを調整可能な可変遅延回路
    及び該可変遅延回路における遅延量を設定する遅延量設
    定手段を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記ワード線の選択状態から非選択状態
    への切換え後、上記ワード線の次の選択状態への切換え
    前に、上記互いに対をなすビット線を同電位にするため
    のイコライズ手段と、該イコライズ手段によるイコライ
    ズ開始タイミングを調整するための第2の可変遅延回路
    とを備え、該第2の可変遅延回路における遅延量の設定
    は、上記ワード線の選択状態から非選択状態への切換え
    タイミングを調整可能な可変遅延回路における遅延量の
    設定に連動して行なわれるように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記センスアンプ回路の活性化タイミン
    グを調整可能な第3の可変遅延回路及び該可変遅延回路
    における遅延量を設定する第2の遅延量設定手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1または2に記載の半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記センスアンプ回路は、上記ビット線
    対の電位差を増幅し保持可能な正帰還型の増幅回路を含
    み、上記センスアンプ回路の活性化タイミングは上記正
    帰還型の増幅回路のラッチタイミングであることを特徴
    とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記センスアンプ回路は、上記ビット線
    対の電位差を増幅する差動型の増幅回路と、該差動型の
    増幅回路で増幅された信号を増幅し保持可能な正帰還型
    の増幅回路と、上記差動型の増幅回路の差動出力を同電
    位にするためのイコライズ手段と、該イコライズ手段に
    よるイコライズ開始タイミングを調整するための第4の
    可変遅延回路とを備えていることを特徴とする請求項4
    に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記該第4の可変遅延回路における遅延
    量の設定は、上記センスアンプ回路の活性化タイミング
    を調整可能な第3の可変遅延回路における遅延量の設定
    に連動して行なわれるように構成されていることを特徴
    とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 複数のメモリセルがマトリックス状に配
    置され、同一行のメモリセルの選択端子が共通に接続さ
    れた複数のワード線と、同一列のメモリセルのデータ入
    出力端子が共通に接続された複数のビット線を備えたメ
    モリアレイと、該メモリアレイ内の互いに対をなすビッ
    ト線の電位を増幅するセンスアンプ回路とを有し、上記
    メモリアレイはそれぞれセンスアンプ回路を有する複数
    のメモリマットにより構成されている半導体記憶装置に
    おいて、上記センスアンプ回路の活性化タイミングを調
    整可能な可変遅延回路が各メモリマットに対応してそれ
    ぞれメモリマットの近傍に設けられているとともに、こ
    れらの可変遅延回路における遅延量を設定する共通の遅
    延量設定手段を備えたことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 上記センスアンプ回路は、上記ビット線
    対の電位差を増幅し保持可能な正帰還型の増幅回路を含
    み、上記センスアンプ回路の活性化タイミングは上記正
    帰還型の増幅回路のラッチタイミングであることを特徴
    とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 上記センスアンプ回路は、上記ビット線
    対の電位差を増幅する差動型の増幅回路と、該差動型の
    増幅回路で増幅された信号を増幅し保持可能な正帰還型
    の増幅回路と、上記差動型の増幅回路の差動出力を同電
    位にするためのイコライズ手段と、該イコライズ手段に
    よるイコライズ開始タイミングを調整するための第2の
    可変遅延回路とを備えていることを特徴とする請求項8
    に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 上記該第2の可変遅延回路における遅
    延量の設定は、上記センスアンプ回路の活性化タイミン
    グを調整可能な可変遅延回路における遅延量の設定に連
    動して行なわれるように構成されていることを特徴とす
    る請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 上記ワード線の選択状態から非選択状
    態への切換えタイミングを調整可能な第3の可変遅延回
    路及び該可変遅延回路における遅延量を設定する第2の
    遅延量設定手段と備えたことを特徴とする請求項10に
    記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 上記ワード線の選択状態から非選択状
    態への切換え後、上記ワード線の次の選択状態への切換
    え前に、上記互いに対をなすビット線を同電位にするた
    めのイコライズ手段と、該イコライズ手段によるイコラ
    イズ開始タイミングを調整するための第4の可変遅延回
    路とを備え、該第4の可変遅延回路における遅延量の設
    定は、上記ワード線の選択状態から非選択状態への切換
    えタイミングを調整可能な可変遅延回路における遅延量
    の設定に連動して行なわれるように構成されていること
    を特徴とする請求項11に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 複数のメモリセルがマトリックス状に
    配置され、同一行のメモリセルの選択端子が共通に接続
    された複数のワード線と、同一列のメモリセルのデータ
    入出力端子が共通に接続された複数のビット線を備えた
    メモリアレイと、該メモリアレイ内の互いに対をなすビ
    ット線の電位を増幅するセンスアンプ回路とを有する半
    導体記憶装置において、上記ワード線の選択期間を調整
    可能な可変パルス形成回路と、データ読出し時における
    前記可変パルス形成回路によるパルス幅を設定する第1
    の遅延量設定手段と、データ書込み時における上記可変
    パルス形成回路によるパルス幅を設定する第2の遅延量
    設定手段とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 上記ワード線の選択状態から非選択状
    態への切換え後、上記ワード線の次の選択状態への切換
    え前に、上記互いに対をなすビット線を同電位にするた
    めのイコライズ手段と、該イコライズ手段によるイコラ
    イズ開始タイミングを調整するための可変遅延回路とを
    備え、該可変遅延回路における遅延量の設定は、上記可
    変パルス形成回路によるパルス幅を設定する第1の遅延
    量設定手段または第2の遅延量設定手段における遅延量
    の設定に連動して行なわれるように構成されていること
    を特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 上記センスアンプ回路の活性化タイミ
    ングを調整可能な第2の可変遅延回路及び該可変遅延回
    路における遅延量を設定する第3の遅延量設定手段とを
    備えていることを特徴とする請求項13または14に記
    載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15に記載の記憶装置と該
    記憶装置からのデータの読出しおよび書込みのための動
    作に関する処理を行なう制御装置とが同一半導体チップ
    上に搭載されてなることを特徴とする半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 上記記憶装置はキャッシュメモリであ
    り、上記制御装置は中央処理ユニットであることを特徴
    とする請求項16に記載の半導体集積回路。
  18. 【請求項18】 複数のメモリセルがマトリックス状に
    配置され、同一行のメモリセルの選択端子が共通に接続
    された複数のビット線を備えたメモリセルアレイと、該
    メモリセルアレイ内の互いに対をなすビット線の電位を
    増幅するセンスアンプ回路とを有する半導体記憶装置に
    おいて、 該メモリセルに貯えられたデータを読み出すデータバス
    の電位をデータ読み出しの直前の直ちに別の読み出しが
    可能な状態に戻すリカバリ動作を開始するタイミングを
    調整可能な可変遅延回路及び該可変遅延回路における遅
    延量を設定する遅延量設定手段を備えたことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 複数のワード線と、複数のビット線
    と、前記複数のワード線と前記複数のビット線に結合さ
    れた複数メモリセルとを含むメモリアレイと、 上記複数のビット線に結合された増幅回路と、 第1制御信号を受け、該第1制御信号に基づいて上記ワ
    ード線が選択状態から非選択状態に変化するタイミング
    を可変に制御する第1回路と、 上記第1制御信号を保持し出力する第2回路とを含む半
    導体装置。
  20. 【請求項20】 第2制御信号を受け、該第2制御信号
    に基づいて上記増幅回路の動作タイミングを可変に制御
    する第3回路と、 上記第2制御信号を保持し出力する第4回路とを含む請
    求項18に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 複数の第1ワード線と、複数の第1ビ
    ット線と、前記複数の第1ワード線と前記複数の第1ビ
    ット線に結合された複数の第1メモリセルとを含む第1
    メモリアレイと、 複数の第2ワード線と、複数の第2ビット線と、前記複
    数の第2ワード線と前記複数の第2ビット線に結合され
    た複数の第2メモリセルとを含む第2メモリアレイと、 上記複数の第1ビット線に結合された第1増幅回路と、 上記複数の第2ビット線に結合された第2増幅回路と、 制御信号を受け、上記制御信号に基づいて上記第1増幅
    回路の動作タイミングを可変に制御する第1回路と、 上記制御信号を受け、上記制御信号に基づいて上記第2
    増幅回路の動作タイミングを可変に制御する第2回路
    と、 上記制御信号を保持し出力する第3回路とを含む半導体
    装置。
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