JP2001100424A - ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フォトレジスト組成物

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JP2001100424A
JP2001100424A JP27701799A JP27701799A JP2001100424A JP 2001100424 A JP2001100424 A JP 2001100424A JP 27701799 A JP27701799 A JP 27701799A JP 27701799 A JP27701799 A JP 27701799A JP 2001100424 A JP2001100424 A JP 2001100424A
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acid
resist
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Kazuyoshi Mizutani
一良 水谷
Shoichiro Yasunami
昭一郎 安波
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体デバイスの製造において、高感度で0.2
μm以下の高解像力を有し、かつ矩形形状のフォトレジ
ストを与え、また二層レジストシステムの上層レジスト
として使用した場合、酸素プラズマエッチング工程での
下層へのパターン転写の際に寸法シフトが少ないポジ型
フォトレジスト組成物を得る。 【解決手段】少なくとも式(I)で示される構造単位{L
は-A-OCO-、-A-COO-、-A-NHCO-、-A-NHCOO-、-A-NHCONH
-、-A-CONH-、-A-OCONH-又は-A-S-を表し、Aは単結合
又はアリーレン基、Xは2価の連結基、nは1〜6の整
数を表す}を共重合成分として含有するアルカリ可溶性
ポリシロキサンを含有するポジ型フォトレジスト組成
物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子、集積回路製造用マスク、プリント配線板、液晶パネ
ル等の製造に用いるポジ型フォトレジスト組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、磁気バブルメモリ、集積回
路等の電子部品を製造するためのパターン形成法として
は、従来より、紫外線又は可視光線に感光するフォトレ
ジストを利用する方法が幅広く実用に供されている。フ
ォトレジストには、光照射により被照射部が現像液に不
溶化するネガ型と、反対に可溶化するポジ型とがある
が、ネガ型はポジ型に比べて感度が良く、湿式エッチン
グに必要な基板との接着性及び耐薬品性にも優れている
ことから、近年までフォトレジストの主流を占めてい
た。
【0003】しかし、半導体素子等の高密度化・高集積
化に伴い、パターンの線幅や間隔が極めて小さくなり、
また、基板のエッチングにはドライエッチングが採用さ
れるようになったことから、フォトレジストには高解像
度及び高ドライエッチング耐性が望まれるようになり、
現在ではポジ型フォトレジストが大部分を占めるように
なった。特に、ポジ型フォトレジストの中でも、感度、
解像度、ドライエッチング耐性に優れることから、例え
ばジェー・シー・ストリエータ著、コダック・マイクロ
エレクトロニクス・セミナー・プロシーディングス、第
116頁(1976年)(J. C. Strieter, Kodak Micr
o electronics Seminar Proceedings、116(197
6年)等に記載されているアルカリ可溶性のノボラック
樹脂をベースにしたアルカリ現像型のポジ型フォトレジ
ストが現行プロセスの主流となっている。
【0004】しかしながら、近年電子機器の多機能化、
高度化に伴ない、さらに高密度化及び高集積化を図るべ
くパターンの微細化が強く要請されている。即ち、集積
回路の横方向の寸法の縮小に比べてその縦方向の寸法は
あまり縮小されていかないために、レジストパターンの
幅に対する高さの比は大きくならざるを得なかった。こ
のため、複雑な段差構造を有するウエハー上でレジスト
パターンの寸法変化を押さえていくことは、パターンの
微細化が進むにつれてより困難になってきた。さらに、
各種の露光方式においても、最小寸法の縮小に伴ない問
題が生じてきている。例えば、光による露光では、基板
の段差に基づく反射光の干渉作用が、寸法精度に大きな
影響を与えるようになり、一方電子ビーム露光において
は、電子の後方散乱によって生ずる近接効果により、微
細なレジストパターンの高さと幅の比を大きくすること
ができなくなった。
【0005】これらの多くの問題は多層レジストシステ
ムを用いることにより解消されることが見出された。多
層レジストシステムについては、ソリッドステート・テ
クノロジー、74(1981)[Solid State Technolog
y, 74 (1981)]に概説が掲載されているが、この他にも
このシステムに関する多くの研究が発表されている。一
般的に多層レジスト法には3層レジスト法と2層レジス
ト法がある。3層レジスト法は、段差基板上に有機平坦
化膜を塗布し、その上に、無機中間層、レジストを重
ね、レジストをパターニングした後、これをマスクとし
て無機中間層をドライエッチングし、さらに、無機中間
層をマスクとして有機平坦化膜をO2 RIE(リアクテ
ィブイオンエッチング)によりパターニングする方法で
ある。この方法は、基本的には、従来からの技術が使用
できるために、早くから検討が開始されたが、工程が非
常に複雑である、あるいは有機膜、無機膜、有機膜と三
層物性の異なるものが重なるために中間層にクラックや
ピンホールが発生しやすいといったことが問題点になっ
ている。
【0006】この3層レジスト法に対して、2層レジス
ト法では、3層レジスト法でのレジストと無機中間層の
両方の性質を兼ね備えたレジスト、すなわち、酸素プラ
ズマ耐性のあるレジストを用いるために、クラックやピ
ンホールの発生が抑えられ、また、3層から2層になる
ので工程が簡略化される。しかし、3層レジスト法で
は、上層レジストに従来のレジストが使用できるのに対
して、2層レジスト法では、新たに酸素プラズマ耐性の
あるレジストを開発しなければならないという課題があ
った。
【0007】以上の背景から、2層レジスト法等の上層
レジストとして使用できる酸素プラズマ耐性に優れた、
高感度、高解像度のポジ型フォトレジスト、特に、現行
プロセスを変えることなく使用できるアルカリ現像方式
のレジストの開発が望まれていた。
【0008】これに対し、従来のオルトキノンジアジド
感光物に、アルカリ可溶性を付与したポリシロキサン、
又はポリシルメチレン等のシリコンポリマーを組合せた
感光性組成物、例えば特開昭61−144639号、同
61−256347号、同62−159141号、同6
2−191849号、同62−220949号、同62
−229136号、同63−90534号、同63−9
1654号、並びに米国特許第4722881号記載の
感光性組成物、さらには特開昭62−136638号記
載のポリシロキサン/カーボネートのブロック共重合体
に有効量のオニウム塩を組合せた感光性組成物が提案さ
れている。
【0009】しかしながら、これらのシリコンポリマー
は何れもフェノール性OH基又はシラノール基(≡Si
−OH)導入により、アルカリ可溶性を付与するもの
で、フェノール性OH基導入によりアルカリ可溶性を付
与する場合は、製造が著しく困難となり、またシラノー
ル基によりアルカリ可溶性を付与する場合は経時安定性
が必ずしも良好ではない、あるいは現像後の膜減りが大
きく、矩形性状が得られないという問題点があった。ま
た、特許第2736939号、特開平9−274319
号には、酸の作用により分解しうる基を分子中に持つポ
リシロキサンを含有するフォトレジストが開示されてい
る。しかしながらこれらのフォトレジストにおいては解
像力が低く、さらには矩形形状にならず、次の酸素プラ
ズマ工程において下層へのパターン転写時に寸法シフト
が大きくなるという問題点を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半導
体デバイスの製造において、高感度であって、0.2μ
m以下の高解像力を有し、しかも矩形形状を有するフォ
トレジストを与えるポジ型フォトレジスト組成物を提供
することにある。本発明の他の目的は、二層レジストシ
ステムの上層レジストとして使用した場合、酸素プラズ
マエッチング工程での下層へのパターン転写の際に寸法
シフトが少ないポジ型フォトレジスト組成物を提供する
ことにある。本発明の更なる他の目的は、ポジ型フォト
レジスト組成物に上記の優れた特性を付与することがで
きるポリシロキサンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記ポ
リシロキサン及びポジ型フォトレジスト組成物が提供さ
れて、本発明の上記目的が達成されることが見出され
た。 (1)少なくとも下記一般式(I)で示される構造単位
を共重合成分として含有するアルカリ可溶性ポリシロキ
サンを含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト
組成物。
【0012】
【化4】
【0013】式(I)中、Lは−A−OCO−、−A−
COO−、−A−NHCO−、−A−NHCOO−、−
A−NHCONH−、−A−CONH−、−A−OCO
NH−及び−A−S−から選択される少なくとも1つの
2価の連結基を表す。Aは単結合又はアリーレン基を表
す。Xは2価の連結基を表す。nは1〜6の整数を表
す。
【0014】(2)一般式(I)で示される構造単位に
おいて、Xが芳香環基又は脂環基であることを特徴とす
る上記(1)記載のポジ型フォトレジスト組成物。
【0015】(3)アルカリ可溶性ポリシロキサンが、
更に下記一般式(II)で示される構造単位を共重合成分
として含有することを特徴とする請求項1記載のポジ型
フォトレジスト組成物。
【0016】
【化5】
【0017】式(II)中、Lは−A−OCO−、−A−
COO−、−A−NHCO−、−A−NHCOO−、−
A−NHCONH−、−A−CONH−、−A−OCO
NH−及び−A−S−から選択される少なくとも1つの
2価の連結基を表す。Aは単結合又はアリーレン基を表
す。Xは2価の連結基を表す。Zは、
【0018】
【化6】
【0019】Yは水素原子、直鎖、分岐もしくは環状の
アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。lは
1〜3の整数を、mは1〜3の整数を、nは1〜6の整
数を表す。
【0020】(4)(a)上記(1)〜(3)のいずれ
かに記載のポリシロキサン、(b)露光により分解して
酸を発生する化合物、及び(c)分子内に含まれるフェ
ノール性水酸基が、酸により分解する基で部分的もしく
は完全に保護されたフェノール性化合物、又は分子内に
含まれるカルボキシル基が、酸による分解する基で部分
的もしくは完全に保護された芳香族もしくは脂肪族カル
ボン酸化合物、を含有することを特徴とするポジ型フォ
トレジスト組成物。
【0021】
【発明の実施の形態】まず本発明のポリシロキサンを説
明する。一般式(I)及び(II)におけるLは、−A−
OCO−、−A−COO−、−A−NHCO−、−A−
NHCOO−、−A−NHCONH−、−A−CONH
−、−A−OCONH−及び−A−S−(ここでAは単
結合又はアリーレン基を表す)からなる群から選択され
る2価の連結基を表し、なかでも−NHCO−、−NH
CONH−が好ましく、特に−NHCO−が好ましい。
上記アリーレン基としては、置換基を含めて炭素数6〜
11のものが好ましく、具体的には置換基を有していて
もよいオルト、メタ、又はパラフェニレン基、置換基を
有していてもよいナフチレン基等が挙げられ、好ましく
はパラフェニレン基、ナフチレン基である。
【0022】一般式(I)及び(II)におけるXは、単
結合又は2価の連結基を表す。2価の連結基の具体例と
しては、炭素数1〜6の直鎖状のアルキレン基、炭素数
1〜6の分岐状のアルキレン基、炭素数6〜10の脂環
基、炭素数6〜10の芳香環基及び炭素数7〜11のア
ラルキレン基から選ばれる1種からなる連結基、2種以
上が結合した連結基等が挙げられる。なお、Xは、Xと
Zの間に−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、及び
−CH=CH−から選ばれる1つ以上の基を含有してい
てもよい。上記アルキレン基としては、メチレン、エチ
レン、プロピレン、ブチレン等が好ましく挙げられる。
上記脂環基としては、シクロヘキシレン基、ノルボルネ
ン基が好ましく挙げられる。上記芳香環基としては、フ
ェニレン基、ナフチレン基が好ましく挙げられる。上記
アラルキレン基としては、フェニレンメチレン基等が好
ましく挙げられる。
【0023】一般式(II)におけるYは、水素原子、ア
ルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示す。上記
アルキル基は、直鎖状、分岐状、環状いずれであっても
よい。アルキル基の炭素数は1〜10であることが好ま
しく、アリ−ル基の炭素数は6〜10であることが好ま
しく、アラルキル基の炭素数は7〜11であることが好
ましい。Yの具体例としては、水素原子、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i
−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フ
ェニル基、ナフチル基、ベンジル基、フエネチル基、ナ
フチルメチル基等が挙げられる。なかでも、水素原子、
メチル基が好ましい。
【0024】一般式(I)及び(II)において、nは1
〜6、好ましくは1〜3の整数を表す。一般式(II)に
おいて、lは1〜3、好ましくは1〜2の整数を表し、
mは1〜3、好ましくは1〜2の整数を表す。
【0025】本発明のアルカリ可溶性ポリシロキサン
は、一般式(I)で示される構造単位を10〜100モ
ル%含有することが好ましく、より好ましくは30〜1
00モル%である。また、一般式(I)で表される構造
単位と一般式(II)で表される構造単位を共に含むポリ
シロキサンでは、式(I)と式(II)の構造単位を合わ
せて20〜100モル%含有することが好ましく、より
好ましくは50〜100モル%である。また、一般式
(I)で表される構造単位と一般式(II)で表される構
造単位を共に含む酸分解性ポリシロキサンでは、一般式
(II)で表される構造単位を0〜90モル%、一般式
(II)で表される構造単位のフェノール性水酸基の少な
くとも一部が酸分解性基で保護されている単位を10〜
90モル%含有することが好ましい。
【0026】本発明のアルカリ可溶性ポリシロキサン
は、溶剤溶解性、アルカリ溶解性の調節のため、下記一
般式(III)及び/又は(IV)の構造単位が共重合され
ていてもよい。
【0027】
【化7】
【0028】ここで、W、W1、W2は、アルカリ溶解性
や酸分解性を有さない基を表す。具体的には、置換基を
有していてもよい炭素数1〜10の直鎖状、置換基を有
していてもよい炭素数3〜10の分岐状あるいは置換基
を有していてもよい炭素数6〜10の環状のアルキル
基;置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリー
ル基;又は置換基を有していてもよい炭素数7〜11の
アラルキル基を表す。これらの基の好ましい具体例とし
て、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n
−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニ
ル、n−デシル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチ
ル、ベンジル、ナフチルメチルを挙げることができる。
これらの基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1
〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシル基等
が挙げられる。なおW1、W2は同じであっても異なって
いてもよい。
【0029】上記一般式(I)で表される構造単位を有
するアルカリ可溶性ポリシロキサンは、Lが−NHCO
−である場合には、末端にアミノ基を有する一置換トリ
アルコキシシランと環状酸無水物を反応させた後、所望
により上記一般式(III)及び/又は(IV)で表される
構造単位を与えるための一置換トリアルコキシシラン又
は二置換ジアルコキシシランを加えた後、水及び酸、又
は水及び塩基触媒存在下で縮重合することにより得るこ
とができる。
【0030】上記酸無水物としては、コハク酸無水物、
メチルコハク酸無水物、ジメチルコハク酸無水物、シク
ロヘキサンジカルボン酸無水物、メチルシクロヘキシル
ジカルボン酸無水物、イタコン酸無水物、テトラヒドロ
フタル酸無水物、ノルボルネンジカルボン酸無水物、カ
ンタリジン、メチルノルボルネンジカルボン酸無水物、
マレイン酸無水物、シトラコニン酸無水物、ブロモマレ
イン酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物、アコニチン
酸無水物、グルタル酸無水物、メチルグルタル酸無水
物、ジメチルグルタル酸無水物、エチルメチルグルタル
酸無水物、テトラメチレングルタル酸無水物、フタル酸
無水物、メチルフタル酸無水物、ジクロロフタル酸無水
物、テトラクロロフタル酸無水物、ヒドロキシフタル酸
無水物、ニトロフタル酸無水物、ナフタレンジカルボン
酸無水物を用いることができる。
【0031】上記一般式(I)及び(II)で表される構
造単位を共に有するアルカリ可溶性ポリシロキサンは、
例えばLが−OCO−である場合は、(クロルアルキ
ル)トリアルコキシシランと、フェノール構造を末端に
含有するカルボン酸化合物を塩基触媒存在下で反応(こ
のとき反応を加速するためヨウ化カリウム等の塩を添加
してもよい)させた後、式(I)の構造単位を与えるた
めのトリアルコキシシランと、所望により上記一般式
(III)及び/又は(IV)で表される構造単位を与える
ための一置換トリアルコキシシラン又は二置換ジアルコ
キシシランを加えた後、水及び酸、又は水及び塩基触媒
存在下で縮重合することにより得ることができる。Lが
−COO−、−NHCO−、−NHCOO−、−NHC
ONH−、−CONH−、−OCONH−又は−S−の
場合は、各々末端にカルボキシル基、アミノ基、又はメ
ルカプト基を有するトリアルコキシシランを利用するこ
とにより得ることができる。
【0032】本発明のポリシロキサン、即ちアルカリ可
溶性ポリシロキサンの構成単位の具体例を以下に示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】本発明のポリシロキサンの重量平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法で測定
されたポリスチレン換算値として、500〜10000
0が好ましく、さらに好ましくは700〜50000で
あり、特に好ましくは800〜20000である。
【0036】次に本発明のポジ型フォトレジスト組成物
について説明する。本発明のポジ型フォトレジスト組成
物は、(a)上記ポリシロキサン、及び(b)露光によ
り分解して酸を発生する化合物(光酸発生剤)(c)分
子内に含まれるフェノール性水酸基が、酸により分解す
る基で部分的もしくは完全に保護されたフェノール性化
合物、又は分子内に含まれるカルボキシル基が、酸によ
り分解する基で部分的もしくは完全に保護された芳香族
もしくは脂肪族カルボン酸化合物を含有する。
【0037】また、本発明のアルカリ可溶性ポリシロキ
サンは、前記一般式(III)及び/又は(IV)で表され
る構造単位が共重合されたポリシロキサン構造であるも
のが、溶剤溶解性や感度、解像力、パターンの矩形性の
点で好ましい。
【0038】本発明で用いられる(b)光酸発生剤は、
活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物で
ある。本発明で使用される活性光線又は放射線の照射に
より分解して酸を発生する化合物としては、光カチオン
重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の
光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使
用されている公知の光(400〜200nmの紫外線、
遠紫外線、特に好ましくは、g線、h線、i線、KrF
エキシマレーザー光)、ArFエキシマレーザー光、電
子線、X線、分子線又はイオンビームにより酸を発生す
る化合物及びそれらの混合物を適宜に選択して使用する
ことができる。
【0039】また、その他の本発明に用いられる活性光
線又は放射線の照射により酸を発生する化合物として
は、たとえば S. I. Schlesinger, Photogr. Sci. En
g., 18,387(1974)、T. S. Bal et al, Polymer,21, 423
(1980)等に記載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,05
5号、同4,069,056号、同27,992号、特開平3-140140号等
に記載のアンモニウム塩、D. C. Necker et al, Macrom
olecules, 17, 2468(1984)、C. S. Wen et al, Teh, Pr
oc. Conf. Rad. Curing ASIA, p.478 Tokyo, Oct(198
8)、米国特許第4,069,055 号、同4,069,056号等に記載
のホスホニウム塩、J. V. Crivello et al, Macromorec
ules, 10(6), 1307(1977)、Chem. & Eng. News, Nov. 2
8, p.31(1988)、欧州特許第104,143 号、同339,049号、
同410,201号、特開平2-150848号、特開平2-296514号等
に記載のヨードニウム塩、J. V. Crivello et al, Poly
mer J. 17, 73(1985)、J. V. Crivello et al. J. Org.
Chem.,43, 3055(1978)、W. R. Watt et al, J. Polyme
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161,811号、同410,201号、同339,049号、同233,567号、
同297,443号、同297,442号、米国特許第3,902,114号、
同4,933,377号、同4,760,013号、同4,734,444号、同2,8
33,827号、獨国特許第2,904,626号、同3,604,580号、同
3,604,581号、特開平7-28237号、同8-27102号等に記載
のスルホニウム塩、J. V. Crivello etal, Macromorecu
les, 10(6), 1307(1977)、J. V. Crivello et al, J. P
olymerSci., Polymer Chem. Ed., 17, 1047(1979)等に
記載のセレノニウム塩、C. S. Wen et al, Teh, Proc.
Conf. Rad. Curing ASIA, p.478 Tokyo, Oct(1988)等に
記載のアルソニウム塩等のオニウム塩、米国特許第3,90
5,815号、特公昭46-4605号、特開昭48-36281号、特開昭
55-32070号、特開昭60-239736号、特開昭61-169835号、
特開昭61-169837号、特開昭62-58241号、特開昭62-2124
01号、特開昭63-70243号、特開昭63-298339号等に記載
の有機ハロゲン化合物、K. Meier et al, J. Rad. Curi
ng, 13(4), 26(1986)、T. P. Gill et al, Inorg. Che
m., 19, 3007(1980)、D. Astruc, Acc. Chem. Res., 19
(12), 377(1896)、特開平2-161445号等に記載の有機金
属/有機ハロゲン化物、S. Hayase et al, J. Polymer
Sci.,25, 753(1987)、E. Reichmanis et al, J. Pholyme
r Sci., Polymer Chem. Ed.,23, 1(1985)、Q. Q. Zhu et
al, J. Photochem., 36, 85, 39, 317(1987)、 B. Amit
et al, Tetrahedron Lett., (24)2205(1973)、D. H. R.
Barton et al, J. Chem Soc., 3571(1965)、P. M. Coll
ins et al, J. Chem. Soc., Perkin I, 1695(1975)、M.
Rudinstein et al, Tetrahedron Lett., (17), 1445(19
75)、J. W. Walker et al J. Am. Chem. Soc., 110, 717
0(1988)、S. C. Busman et al, J. Imaging Technol., 1
1(4), 191(1985)、H. M. Houlihan et al, Macormolecul
es, 21,2001(1988)、P. M. Collinsetal, J. Chem. So
c., Chem. Commun., 532(1972)、S.Hayase et al, Macro
molecules, 18, 1799(1985)、E. Reichmanis et al, J.
Electrochem. Soc., Solid State Sci. Technol., 130
(6)、F. M. Houlihan et al,Macromolcules, 21, 2001(1
988)、 欧州特許第0290,750号、同046,083号、同156,535
号、同271,851号、同0,388,343号、 米国特許第3,901,71
0号、同4,181,531号、特開昭60-198538号、特開昭53-13
3022号等に記載のO−ニトロベンジル型保護基を有する
光酸発生剤、M. TUNOOKA et al, Polymer Preprints Ja
pan, 35(8)、G. Berner et al, J. Rad. Curing, 13(4)、
W. J. Mijs et al, Coating Technol., 55(697), 45(1
983), Akzo、H. Adachi et al, Polymer Preprints, Jap
an, 37(3)、欧州特許第0199,672号、同84,515号、同044,
115号、同618,564号、同0101,122号、米国特許第4,371,
605号、同4,431,774 号、特開昭64-18143号、特開平2-2
45756号、特開平3-140109号等に記載のイミノスルフォ
ネ−ト等に代表される光分解してスルホン酸を発生する
化合物、特開昭61-166544 号、特開平2-71270号等に記
載のジスルホン化合物、特開平3-103854号、同3-103856
号、同4-210960号等に記載のジアゾケトスルホン、ジア
ゾジスルホン化合物を挙げることができる。
【0040】また、これらの光により酸を発生する基、
あるいは化合物をポリマーの主鎖又は側鎖に導入した化
合物、たとえば、M. E. Woodhouse et al, J. Am. Che
m. Soc., 104, 5586(1982)、S. P. Pappas et al, J. I
maging Sci., 30(5), 218(1986)、S. Kondo et al, Mak
romol. Chem., Rapid Commun., 9, 625(1988)、Y. Yama
da et al, Makromol. Chem., 152, 153, 163(1972)、J.
V. Crivello et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem.
Ed., 17, 3845(1979)、米国特許第3,849,137号、獨国
特許第3914407、特開昭63-26653号、特開昭55-164824
号、特開昭62-69263号、特開昭63-146038 、特開昭63-1
63452号、特開昭62-153853号、特開昭63-146029号等に
記載の化合物を用いることができる。
【0041】さらにV. N. R. Pillai, Synthesis, (1),
1(1980)、A. Abad et al, Tetrahedron Lett., (47)45
55(1971)、D. H. R. Barton et al, J. Chem. Soc.,
(C), 329(1970)、米国特許第3,779,778号、欧州特許第1
26,712号等に記載の光により酸を発生する化合物も使用
することができる。
【0042】上記活性光線又は放射線の照射により分解
して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いられる
ものについて以下に説明する。 (1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG
1)で表されるオキサゾール誘導体又は一般式(PAG
2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0043】
【化10】
【0044】式中、R201 は置換もしくは未置換のアリ
ール基、アルケニル基、R202 は置換もしくは未置換の
アリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3
を示す。Yは塩素原子又は臭素原子を示す。具体的には
以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定され
るものではない。
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】(2)下記の一般式(PAG3)で表され
るヨードニウム塩、又は一般式(PAG4)で表される
スルホニウム塩。
【0049】
【化14】
【0050】ここで式Ar1、Ar2は各々独立に置換も
しくは未置換のアリール基を示す。好ましい置換基とし
ては、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、ヒロドキシ基、メルカ
プト基及びハロゲン原子が挙げられる。
【0051】R203 、R204 、R205は各々独立に、置
換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。好
ましくは、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8
のアルキル基及びそれらの置換誘導体である。好ましい
置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8の
アルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、
カルボキシル基、ヒロドキシ基及びハロゲン原子であ
り、アルキル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ
基、カルボキシル基、アルコシキカルボニル基である。
【0052】Z-は対アニオンを示し、例えばBF4 -
AsF6 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、ClO4 -
CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニ
オン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ナ
フタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族
スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸 アニ
オン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるが
これらに限定されるものではない。
【0053】またR203、R204、R205のうちの2つ及
びAr1、Ar2はそれぞれの単結合又は置換基を介して
結合してもよい。
【0054】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】
【化19】
【0060】
【化20】
【0061】
【化21】
【0062】
【化22】
【0063】
【化23】
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】
【化26】
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】一般式(PAG3)、(PAG4)で示さ
れる上記オニウム塩は公知であり、例えばJ. W. Knapcz
yk et al, J. Am. Chem. Soc., 91, 145(1969)、A. L.
Maycok et al, J. Org. Chem., 35, 2532,(1970)、E. G
oethas et al, Bull. Soc. Chem. Belg., 73, 546, (19
64) 、H. M. Leicester、J. Am. Chem. Soc., 51, 3587
(1929)、J. V. Crivello et al, J. Polym. Chem. Ed.,
18, 2677(1980)、米国特許第2,807,648 号及び同4,24
7,473号、特開昭53-101,331号等に記載の方法により合
成することができる。
【0071】(3)下記一般式(PAG5)で表される
ジスルホン誘導体又は一般式(PAG6)で表されるイ
ミノスルホネート誘導体。
【0072】
【化30】
【0073】式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もし
くは未置換のアリール基を示す。R 206は置換もしくは
未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もし
くは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレ
ン基を示す。具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0074】
【化31】
【0075】
【化32】
【0076】
【化33】
【0077】
【化34】
【0078】
【化35】
【0079】本発明において、(b)光酸発生剤が、オ
ニウム塩、ジスルホン、4位DNQ(ジアゾナフトキノ
ン)スルホン酸エステル、トリアジン化合物であること
が好ましい。
【0080】これらの(b)光酸発生剤の添加量は、本
発明のポジ型フォトレジスト組成物の全重量(塗布溶媒
を除く)を基準として通常0.001〜40重量%の範
囲で用いられ、好ましくは0.01〜20重量%、さら
に好ましくは0.1〜5重量%の範囲で使用される。活
性光線又は放射線の照射により分解して酸を発生する化
合物の添加量が、0.001重量%より少ないと感度が
低くなり、また添加量が40重量%より多いとレジスト
の光吸収が高くなりすぎ、プロファイルの悪化や、プロ
セス(特にベーク)マージンが狭くなり好ましくない。
【0081】本発明に用いられる(c)分子内に含まれ
るフェノール性水酸基が酸分解性基で部分的もしくは完
全に保護されたフェノール性化合物、又は分子内に含ま
れるカルボキシル基が、酸分解性基で部分的もしくは完
全に保護された芳香族もしくは脂肪族カルボン酸化合物
としては、例えば2〜7個の芳香環を含有する分子量1
86〜1500の芳香族化合物、又はGPC法で測定さ
れた重量平均分子量が2000〜20000の範囲にあ
るヒドロキシスチレン共重合体から選ばれたフェノール
性化合物の水酸基の20〜100%が酸分解性基で保護
されている化合物等を挙げることができる。
【0082】ここで用いられる酸分解性基としては、−
CR12(OR3)、t-ブトキシカルボニル基、t-ブト
キシカルボニルメチル基、t-ブチル基、t-アミル基、1
−メチルシクロヘキシル基、トリメチルシリル基、t-ブ
チルジメチルシリル基等を挙げることができる。上記R
1、R2は、同一又は異なっており、水素原子または炭素
数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示し、
3は、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状または環状の
アルキル基を示す。さらにR2とR3は結合して環構造、
好ましくは環員数6の環構造を形成していてもよい。好
ましい酸分解性基の具体例としては、t-ブトキシカルボ
ニル基、t-ブチル基、t-アミル基、トリメチルシリル
基、t-ブチルジメチルシリル基、下記式で表される基等
を挙げることができる。
【0083】
【化36】
【0084】上記式のR4は、メチル、エチル、n-プロ
ピル、i-プロピル、n-ブチル、またはt-ブチルを表す。
【0085】(c)成分の添加量は、本発明のポリシロ
キサンに対して、5〜50重量%が好ましく、さらに好
ましくは10〜40重量%であり、特に好ましくは20
〜30重量%である。
【0086】(c)成分として、具体的には下記化合物
が挙げられる。
【0087】
【化37】
【0088】
【化38】
【0089】
【化39】
【0090】
【化40】
【0091】
【化41】
【0092】
【化42】
【0093】
【化43】
【0094】
【化44】
【0095】
【化45】
【0096】
【化46】
【0097】
【化47】
【0098】
【化48】
【0099】
【化49】
【0100】
【化50】
【0101】
【化51】
【0102】
【化52】
【0103】
【化53】
【0104】
【化54】
【0105】
【化55】
【0106】(化合物(1)〜(63)中のRは、水素
原子又は、
【0107】
【化56】
【0108】の中から選ばれる基である。但し、少なく
とも2個、もしくは構造により3個は水素原子以外の基
であり、各置換基Rは同一の基でなくともよい。)
【0109】
【化57】
【0110】
【化58】
【0111】
【化59】
【0112】
【化60】
【0113】本発明の組成物には、有機塩基性化合物を
配合することができる。これにより、保存時の安定性向
上及びPEDによる線巾変化が少なくなるため好まし
い。本発明で用いることのできる好ましい有機塩基性化
合物とは、フェノールよりも塩基性の強い化合物であ
る。中でも含窒素塩基性化合物が好ましい。好ましい化
学的環境として、下記式(A)〜(E)構造を挙げるこ
とができる。
【0114】
【化61】
【0115】ここで、R250、R251及びR252は、同一
又は異なり、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭
素数1〜6のアミノアルキル基、炭素数1〜6のヒドロ
キシアルキル基又は炭素数6〜20の置換もしくは非置
換のアリール基であり、ここでR251とR252は互いに結
合して環を形成してもよい。
【0116】
【化62】
【0117】上記式(E)中、R253、R254、R255
びR256は、同一又は異なり、炭素数1〜6のアルキル
基を示す。
【0118】さらに好ましい化合物は、一分子中に異な
る化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性
化合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換の
アミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物も
しくはアルキルアミノ基を有する化合物である。好まし
い具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、
置換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未
置換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換の
アミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダゾー
ル、置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未
置換のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置
換もしくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミ
ダゾリン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もし
くは未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノ
モルフォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモ
ルフォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ
基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリ
ール基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ
基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオ
キシ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。
【0119】特に好ましい化合物として、グアニジン、
1,1−ジメチルグアニジン、1,1,3,3−テトラ
メチルグアニジン、2−アミノピリジン、3−アミノピ
リジン、4−アミノピリジン、2−ジメチルアミノピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、2−ジエチルアミ
ノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、2−アミ
ノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリ
ジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−
6−メチルピリジン、3−アミノエチルピリジン、4−
アミノエチルピリジン、3−アミノピロリジン、ピペラ
ジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−(2
−アミノエチル)ピペリジン、4−アミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−ピペリジノピペ
リジン、2−イミノピペリジン、1−(2−アミノエチ
ル)ピロリジン、ピラゾール、3−アミノ−5−メチル
ピラゾール、5−アミノ−3−メチル−1−p−トリル
ピラゾール、ピラジン、2−(アミノメチル)−5−メ
チルピラジン、ピリミジン、2,4−ジアミノピリミジ
ン、4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−ピラゾリ
ン、3−ピラゾリン、N−アミノモルフォリン、N−
(2−アミノエチル)モルフオリン等が挙げられるがこ
れに限定されるものではない。
【0120】これらの含窒素塩基性化合物は、単独であ
るいは2種以上組み合わせて用いられる。含窒素塩基性
化合物の使用量は、感光性樹脂組成物(溶媒を除く)1
00重量部に対し、通常、0.001〜10重量部、好
ましくは0.01〜5重量部である。0.001重量部
未満では上記効果が得られない。一方、10重量部を超
えると感度の低下や非露光部の現像性が悪化する傾向が
ある。
【0121】本発明のポジ型フォトレジスト組成物に
は、必要に応じて、さらに界面活性剤、染料、顔料、可
塑剤、光増感剤及び現像液に対する溶解性を促進させる
フェノール性OH基を2個以上有する化合物等を含有さ
せることができる。
【0122】好適な界面活性剤は、具体的にはポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレ
ート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレ
エート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポ
リオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオ
ン系界面活性剤、エフトップEF301,EF303,
EF352(新秋田化成(株)製)、メガファックF1
71,F173(大日本インキ(株)製)、フロラード
FC430,FC431(住友スリーエム(株)製)、
アサヒガードAG710、サーフロンS−382,SC
101,SC102,SC103,SC104,SC1
05,SC106(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面
活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越
化学工業(株)製)やアクリル酸系もしくはメタクリル
酸系(共)重合ポリフローNo.75,No.95(共
栄社油脂化学工業(株)製)等を挙げることができる。
【0123】これらの界面活性剤は単独で添加してもよ
いし、また、いくつかの組み合わせで添加することもで
きる。好ましい添加量は、組成物(溶媒を除く)100
重量部に対して、0.0005〜0.01重量部であ
る。好適な染料としては油性染料及び塩基性染料があ
る。具体的にはオイルイエロー#101、オイルイエロ
ー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンB
G、オイルブルーBOS、オイルブルー#603、オイ
ルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラック
T−505(以上オリエント化学工業株式会社製)、ク
リスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイ
オレット(CI42535)、ローダミンB(CI45
170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、
メチレンブルー(CI52015)等を挙げることがで
きる。
【0124】さらに、下記に挙げるような分光増感剤を
添加し、使用する光酸発生剤が吸収を持たない遠紫外よ
り長波長領域に増感させることで、本発明の化学増幅型
ポジレジストをi又はg線に感度を持たせることができ
る。好適な分光増感剤としては、具体的にはベンゾフェ
ノン、p,p′−テトラメチルジアミノベンゾフェノ
ン、p,p′−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノ
ン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エト
キシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、
フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベン
ゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフエニル
アントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フ
ェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセ
ナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニ
リン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロ
アニリン、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルア
ミン、ビクラミド、アントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1,
2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジア
ザ−1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、
1,2−ナフトキノン、3,3′−カルボニル−ビス
(5,7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネ
ン等であるがこれらに限定されるものではない。
【0125】現像液に対する溶解性を促進させるフェノ
ール性水酸基を2個以上有する化合物としては、ポリヒ
ドロキシ化合物が挙げられ、好ましくはポリヒドロキシ
化合物には、フェノール類、レゾルシン、フロログルシ
ン、フロログルシド、2,3,4−トリヒドロキシベン
ゾフェノン、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1′−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンがある。
【0126】本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、
上記各成分を溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布す
るものであり、使用することのできる溶媒としては、エ
チレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロペンタ
ノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、メチルエ
チルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシ
エチルアセテート、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン
酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピル
ビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒド
ロフラン等が好ましく、これらの溶媒を単独あるいは混
合して使用する。
【0127】本発明のポジ型フォトレジスト組成物は精
密集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シ
リコン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、コーター
等の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通し
て露光し、べークを行い現像することにより良好なレジ
ストパターンを得ることができる。
【0128】本発明のポジ型フォトレジスト組成物の現
像液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナト
リウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機
アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第
1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等
の第2アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルア
ミン等の第3アミン類、ジメチルエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のアルコールアミン類、ホルムア
ミドやアセトアミド等のアミド類、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、トリメチル(2−ヒドロキシエチ
ル)アンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニ
ウムヒドロキシド、トリブチルメチルアンモニウムヒド
ロキシド、テトラエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、メチルトリエタノールアンモニウムヒドロキシド、
ベンジルメチルジエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、ベンジルジメチルエタノールアンモニウムヒドロキ
シド、ベンジルトリエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラブロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラ
ブチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウ
ム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン等のアルカ
リ類の水溶液等がある。
【0129】本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、
基本的に既述の成分(a)及び(b)、さらには成分
(c)で構成されるが、さらに皮膜性、耐熱性等を向上
させるため、成分(a)以外のアルカリ可溶性樹脂を添
加してもよい。このようなアルカリ可溶性樹脂として
は、好ましくは、フェノール性水酸基、カルボン酸基、
スルホン酸基、イミド基、スルホンアミド基、N−スル
ホニルアミド基、N−スルホニルウレタン基、活性メチ
レン基等のpKaが11以下の酸性水素原子を有するポ
リマーである。
【0130】好適なアルカリ可溶性ポリマーとしては、
ノボラックフェノール樹脂、具体的にはフェノールホル
ムアルデヒド樹脂、o−クレゾール−ホルムアルデヒド
樹脂、m−クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂、p−ク
レゾール−ホルムアルデヒド樹脂、キシレノール−ホル
ムアルデヒド樹脂、もしくはこれらの共縮合物等があ
る。さらに、特開昭50−125806公報に記載され
ている様に、下記のようなフェノール樹脂と共に、t−
ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂の様な、炭素数
3〜8のアルキル基で置換されたフェノールもしくはク
レゾールとホルムアルデヒドとの縮合物とを併用しても
よい。また、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリ
ルアミドのようなフェノール性ヒドロキシ基含有モノマ
ーを共重合成分とするポリマー、p−ヒドロキシスチレ
ン、o−ヒドロキシスチレン、m−イソプロペニルフェ
ノール、p−イソプロペニルフェノール等の、単独もし
くは共重合のポリマー、さらに又はこれらのポリマーを
部分エーテル化、部分エステル化したポリマーも使用で
きる。
【0131】本発明のポジ型フォトレジスト組成物によ
るレジストを2層レジストの上層レジストとして使用す
る場合、上層レジストパターンを保護マスクとして下層
の有機高分子膜の酸素プラズマによるエッチングが行な
われるが、この上層レジストは酸素プラズマに対する十
分な耐性を有する。本発明のポジ型フォトレジスト組成
物の酸素プラズマ耐性は上層レジストのシリコン含有量
や、エッチング装置、及びエッチング条件にも依存する
が、エッチング選択比(下層と上層レジストとのエッチ
ング速度比)は10〜100と充分大きく取ることがで
きる。
【0132】また、本発明のポジ型フォトレジスト組成
物によるパターン形成方法においては、まず、被加工基
板上に有機高分子膜を形成する。この有機高分子膜は各
種公知のフォトレジストでよく、たとえば、フジフィル
ムオーリン社製FHシリーズ、FHiシリーズあるいは
オーリン社製OiRシリーズ、住友化学社製PFIシリ
ーズの各シリーズを例示することができる。この有機高
分子膜の形成は、これらを適当な溶剤に溶解させ、得ら
れる溶液をスピンコ一ト法、スプレイ法等により塗布す
ることにより行なわれる。次いで、上記有機高分子膜の
第1層上に、本発明のポジ型フォトレジスト組成物の膜
を形成する。これは第1層と同様にレジスト材料を適当
な溶剤に溶解させ、得られる溶液をスピンコート法、ス
プレイ法等により塗布することにより行なわれる。得ら
れた2層レジストは次にパターン形成工程に付される
が、その第1段階として、まず第2層、すなわち上層の
フォトレジスト組成物の膜にパターン形成処理を行な
う。必要に応じてマスク合わせを行ない、このマスクを
通して高エネルギー線を照射することにより、照射部分
のフォトレジスト組成物をアルカリ水溶液に可溶とし、
アルカリ水溶液で現像してパターンを形成する。
【0133】次いで、第2段階として有機高分子膜のエ
ッチングを行なうが、この操作は上記のレジスト組成物
の膜のパターンをマスクとして酸素プラズマエッチング
により実施し、アスペクト比の高い微細なパターンを形
成する。この酸素プラズマエッチングによる有機高分子
膜のエッチングは、従来のホトエッチング操作による基
板のエッチング加工の終了後に行なわれるレジスト膜の
剥離の際に利用されるプラズマアッシングとまったく同
一の技術である。この操作は、例えば円筒形プラズマエ
ッチング装置、平行平坂形プラズマエッチング装置によ
り、反応性ガス、すなわちエッチングガスとして酸素を
使用して実施することができる。さらに、このレジスト
パターンをマスクとして基板の加工が行なわれるが、加
工法としてはスパッタエッチング、ガスプラズマエッチ
ング、イオンビームエッチング等のドライエッチング法
を利用することができる。
【0134】本発明のレジスト膜を含む2層膜レジスト
法によるエッチング処理は、レジスト膜の剥離操作によ
って完了する。このレジスト層の剥離は単に第1層の有
機高分子材料の溶解処理によって実施することができ
る。この有機高分子材料は任意のフォトレジストであ
り、かつ、上記フォトエッチング操作においてなんら変
質(硬化等)されていないので、各公知のフォトレジス
ト自体の有機溶媒を使用することができる。あるいは、
プラズマエッチング等の処理により、溶媒を使用するこ
となく剥離することも可能である。
【0135】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示すが、
本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0136】 合成例1:ポリシロキサン(C−5)の合成 3−アミノプロピルトリメトキシシラン22.1gを、
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド200mlに添
加した後、ノルボルネンジカルボン酸無水物16.1g
を添加した。乾燥窒素雰囲気下100℃で5時間反応さ
せ、反応液を室温に戻した(これを反応中間体Aと呼
ぶ)。フェニルトリメトキシシラン20g、ジメチルア
ミノピリジン2gと蒸留水15gをA液に添加し、50
℃で3時間、次いで130〜140℃で12時間反応さ
せた。反応液を希塩酸で中和した後、蒸留水3L中に攪
拌下投入して、白色の粉体状ポリマーを得た。このポリ
マーの平均分子量をGPC(ポリスチレン標準)で測定
したところ、重量平均分子量3900であり、分子量が
1000以下の成分の含有量はGPC面積比で14%で
あった。
【0137】
【化63】
【0138】 合成例2:ポリシロキサン(C−8)の合成 3−クロロプロピルトリメトキシシラン20gを、乾燥
したN,N−ジメチルアセトアミド200mlに添加し
た後、ジフェノール酸28.7g、ヨウ化カリウム3.
0g、及びDBU(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕−7−ウンデセン)16.0gを添加した。乾燥窒
素雰囲気下70〜90℃で5時間反応させた(これを反
応中間体Bと呼ぶ)。B液を室温に戻した後、上記合成
例1に記載のA液に添加したところに、ジメチルアミノ
ピリジン2gと蒸留水15gを添加し、50℃で3時
間、次いで130〜140℃で12時間反応させた。反
応液を希塩酸で中和した後、蒸留水3L中に攪拌下投入
して、白色の粉体状ポリマーを得た。このポリマーの平
均分子量をGPC(ポリスチレン標準)で測定したとこ
ろ、重量平均分子量3300であり、分子量が1000
以下の成分の含有量はGPC面積比で8%であった。
【0139】
【化64】
【0140】 合成例3:ポリシロキサン(C−12)の合成 合成例1の中間体A液に、合成例2の中間体B及びフェ
ニルトリメトキシラン20g、ジメチルアミノピリジン
2gと蒸留水23gを添加し、50℃で3時間、ついで
130〜140℃で12時間反応させた。反応液を希塩
酸で中和した後、蒸留水3Lに攪拌下投入して、白色の
粉体状ポリマーを回収した。これをアセトン200ml
に溶解させた後、攪拌下蒸留水を添加することにより、
ポリマーのオリゴマー成分を分別除去し、下層を蒸留水
2L中に再沈処理して白色のポリマーを得た。このポリ
マーの平均分子量をGPC(ポリスチレン標準)で測定
したところ、重量平均分子量4500であり、分子量が
1000以下の成分の含有量はGPC面積比で8%であ
った。
【0141】
【化65】
【0142】実施例1 アルカリ可溶性ポリシロキサン((a)成分)としてポ
リシロキサン(C−8)1.6g、酸発生化合物
((b)成分)としてトリフェニルスルホニウム−2,
4,6−トリイソプロピルフェニルスルホネート0.1
2g、トリフェニルイミダゾール0.012g及び化合
物例(60)(ここで、R=−CH2COOOC(C
33)0.48gを(c)成分とし、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート19.2gに溶解
し、0.1μmのメンブレンフィルターで精密ろ過し
た。
【0143】シリコンウエハーにFHi−028Dレジ
スト(フジフイルムオーリン社製、i線用レジスト)を
キャノン製コーターCDS−650を用いて塗布し、9
0℃、90秒ベークして膜厚0.83μmの均一膜を得
た。これをさらに200℃、3分加熱したところ膜厚は
0.71μmとなった。この上に上記で調整したシリコ
ン含有レジストを塗布、90℃、90秒ベークして0.
20μmの膜厚で塗設した。
【0144】こうして得られたウェハーをキャノン製K
rFエキシマレーザーステッパーFPA−3000EX
3に解像力マスクを装填して露光量と焦点を変化させな
がら露光した。その後クリーンルーム内で120℃、9
0秒加熱した後、テトラメチルアンモニウムヒドロオキ
サイド現像液(2.38%)で60秒間現像し、蒸留水
でリンス、乾燥してパターンを得た。走査型電子顕微鏡
で観察したところ、感度37mJ/cm2で0.15μ
mのライン/スペースが解像していた。断面の矩形性は
評価Aであった。
【0145】なお、断面の矩形性は次のようにして3段
階評価にて比較した。すなわち、基板とレジストパター
ンの側壁との角度を測定し、80°以上90°以下をA
評価、70°以上80°未満のものをB評価、70°未
満のものをC評価とした。さらに上記ウエハーをアルバ
ック製平行平板型リアクティブイオンエッチング装置を
用い、エッチングガスを酸素とし、圧力20ミリトー
ル、印加パワー100mW/cm2の条件で15分間エ
ッチング処理した。その結果を走査型電子顕微鏡で観察
した。0.15μmパターンの寸法シフトは0.007
μmであった。評価結果を表2に示す。
【0146】実施例2〜14 実施例1におけるアルカリ可溶性シロキサン((a)成
分)、(b)成分及び(c)成分の代りに、それぞれ表
1に示したポリシロキサン((a)成分)、(b)成分
及び(c)成分を用いた以外は、実施例1と全く同様に
してポジ型フォトレジストを調製し、実施例1と同様に
して露光、現像、エッチング処理を行った。得られたレ
ジスト性能について表2にまとめて示した。
【0147】比較例1 実施例1のポリシロキサンの代りに下記ポリシロキサン
(D−1)を用い、表2に示すレジストを調製した。実
施例1と全く同様にして塗布、露光、現像、エッチング
処理を行い、実施例1と同様に走査型電子顕微鏡で観察
した。結果を表2にしめした。
【0148】比較例2 実施例1のポリシロキサンの代りに下記ポリシロキサン
(D−2)を用い、表2に示すレジストを調製した、実
施例1と全く同様にして塗布、露光、現像、エッチング
処理を行い、実施例1と同様に走査型電子顕微鏡で観察
した。結果を表2に示した。
【0149】
【化66】
【0150】
【表1】
【0151】
【表2】
【0152】
【表3】
【0153】
【表4】
【0154】表1〜表3に示される結果から、以下のこ
とが明らかである。本発明のポリシロキサンを用いた本
発明のポジ型フォトレジスト組成物は、解像力が高く、
矩形性が良好で、しかもエッチング後の寸法シフトが小
さいレジストを与え、これらの特性のバランスが良い。
一方、本発明のポリシロキサンを用いていない比較例1
及び比較例2の場合は、上記特性のバランスに劣る。
【0155】
【発明の効果】本発明のポリシロキサンを用いた本発明
のポジ型フォトレジスト組成物は、高感度かつ高解像力
で矩形形状のレジストが得られる。さらに二層レジスト
システムの上層レジストとして使用した場合、酸素系プ
ラズマエッチング工程を用いて下層にパターン転写する
際、寸法シフトが少なく高アスペクト比の微細パターン
を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AA02 AA03 AB15 AB16 AB17 AB20 AC01 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CB17 CB29 CB33 CB41 CB43 CB45 CB52 CC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記一般式(I)で示される
    構造単位を共重合成分として含有するアルカリ可溶性ポ
    リシロキサンを含有することを特徴とするポジ型フォト
    レジスト組成物。 【化1】 式(I)中、Lは−A−OCO−、−A−COO−、−
    A−NHCO−、−A−NHCOO−、−A−NHCO
    NH−、−A−CONH−、−A−OCONH−及び−
    A−S−から選択される少なくとも1つの2価の連結基
    を表す。Aは単結合又はアリーレン基を表す。Xは2価
    の連結基を表す。nは1〜6の整数を表す。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で示される構造単位におい
    て、Xが芳香環基又は脂環基であることを特徴とする請
    求項1記載のポジ型フォトレジスト組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ可溶性ポリシロキサンが、更に
    下記一般式(II)で示される構造単位を共重合成分とし
    て含有することを特徴とする請求項1記載のポジ型フォ
    トレジスト組成物。 【化2】 式(II)中、Lは−A−OCO−、−A−COO−、−
    A−NHCO−、−A−NHCOO−、−A−NHCO
    NH−、−A−CONH−、−A−OCONH−及び−
    A−S−から選択される少なくとも1つの2価の連結基
    を表す。Aは単結合又はアリーレン基を表す。Xは2価
    の連結基を表す。Zは、 【化3】 Yは水素原子、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、
    アリール基又はアラルキル基を表す。lは1〜3の整数
    を、mは1〜3の整数を、nは1〜6の整数を表す。
  4. 【請求項4】(a)請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リシロキサン、(b)露光により分解して酸を発生する
    化合物、及び(c)分子内に含まれるフェノール性水酸
    基が、酸により分解する基で部分的もしくは完全に保護
    されたフェノール性化合物、又は分子内に含まれるカル
    ボキシル基が、酸による分解する基で部分的もしくは完
    全に保護された芳香族もしくは脂肪族カルボン酸化合
    物、を含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055452A (ja) * 2000-08-09 2002-02-20 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd ポジ型レジスト組成物およびそのレジスト層を設けた基材
CN100454143C (zh) * 2004-03-30 2009-01-21 东京应化工业株式会社 正型抗蚀剂组合物
KR102515739B1 (ko) * 2022-12-07 2023-03-30 타코마테크놀러지 주식회사 감광성 수지 및 이를 포함하는 포토레지스트 조성물

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