JP2001098805A - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP2001098805A
JP2001098805A JP28007099A JP28007099A JP2001098805A JP 2001098805 A JP2001098805 A JP 2001098805A JP 28007099 A JP28007099 A JP 28007099A JP 28007099 A JP28007099 A JP 28007099A JP 2001098805 A JP2001098805 A JP 2001098805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長方向をコンパクトにすることが可能な可
変コード型のシリンダ錠を提供する。 【解決手段】 シリンダ錠1は、断面視略円形状の内周
面を有するケース2と、ケース2に回動可能に挿入され
るとともに、鍵孔10を有する略円柱形状のプラグ9
と、プラグ9に挿入されるタンブラー12と、を備えて
いる。プラグ9は、タンブラー12を収容するタンブラ
ー孔43を有し、そのタンブラー孔43は、鍵孔10に
交叉して鍵孔10に連通するとともに、プラグ9の軸方
向に沿って複数配置され、且つ、タンブラー孔43に挿
入されるタンブラー12を、鍵孔10に挿入される例え
ば正規キー120(図35参照)の第一コード部123
(図35参照)及び第二コード部124、124(図3
5参照)により各々独立して駆動される第一タンブラー
17と第二タンブラー18とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉などに固着され
るシリンダ錠に関し、キーコードの変更が可能な可変コ
ード型のものを含むシリンダ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダ錠は、キーを鍵孔に挿入して回
動操作することにより、簡単に扉などが施錠、解錠さ
れ、施錠操作をしてキーを抜き取ると、他人が解錠する
ことが阻止されるので非常に便利である。このようなシ
リンダ錠は、自動販売機の扉やロッカーの扉など、広い
分野に用いられている。
【0003】シリンダ錠には、キーを紛失したり、或い
は合い鍵を造られる危険性が生じた場合に対応すること
ができるように、シリンダ錠のキーコードのみを異なる
ものに変更することができる可変コード型のシリンダ錠
がある。その可変コード型シリンダ錠には、キーコード
を旧コードに復帰できないものと、リセット機構により
自由にコード復帰できるもの(特開平5−272263
号,特開平3−234275号の公報参照)とがある。
【0004】旧コードに復帰できるタイプの可変コード
型シリンダ錠は、幾度もコードを変更できると言う利点
があり、多用されている。
【0005】以下、従来のシリンダ錠について、可変コ
ード型シリンダ錠を一例に挙げて説明する(本願出願人
が先に提案し、特開平7−269189号公報に開示さ
れた可変コード型シリンダ錠を一例とする)。
【0006】図58ないし図71のいずれかにおいて、
可変コード型シリンダ錠は、ケース231(引用符号は
上記公報の引用符号に200をプラスして説明する。以
下同様)とプラグ236とレトラクター244とサイド
バー252と可変タンブラー247とタンブラプレート
254とジョイントカム260とリセットピン267と
を備えて構成されている。
【0007】ケース231は、筒状に形成された内周面
を有しており、その内周面には、傾斜面で接続する係合
凹部235が形成されている。
【0008】プラグ236は、前面に開口する鍵孔23
7と、その鍵孔237に交叉するタンブラー孔238、
239と、タンブラー孔239の一方の内壁面を貫通す
るサイドバー収容孔251と、タンブラー孔239の他
方の内壁面を貫通するレトラクター収容孔242と、後
部に形成される小径部257に設けられるリセットピン
挿入孔259とを有を有しており、ケース231に回動
可能に挿入されている。
【0009】タンブラー孔239は、プラグ236の軸
方向に複数配列されている。また、サイドバー収容孔2
51は、各タンブラー孔239の一方の内壁面に貫通す
る長孔状に形成されており、レトラクター収容孔242
は、各タンブラー孔239の他方の内壁面に貫通する長
孔状に形成されている。
【0010】レトラクター244は、係合凹部235に
係合する係合突起245を端部に有しており、レトラク
ター収容孔242に挿入されている。サイドバー252
は、バネ付勢され先端部が係合凹部235に係合するよ
うになっており、サイドバー収容孔251に挿入されて
いる。
【0011】可変タンブラー247は、一方側にキーに
係合するキー係合溝250と、鋸歯状の噛合部248と
を有しており、他方側の面がレトラクター244に滑り
接触するとともに、タンブラー孔239に挿入されてい
る。タンブラー孔238には、タンブラー274が挿入
されている。
【0012】タンブラプレート254は、一方にサイド
バー係合溝255を有しており、他方には、噛合部24
8に係脱する被噛合部256が設けらている。タンブラ
プレート254は、可変タンブラー247と同様にタン
ブラー孔239に挿入されている。
【0013】ジョイントカム260は、ケース231と
小径部257との間に回動可能に挿入される筒部261
にリセットピン挿入孔259と重なる切欠部265を有
しており、軸部263には施錠カム264がねじ止めさ
れている。
【0014】リセットピン267は、リセットピン挿入
孔259に挿入されており、外部から操作可能なリセッ
トボタン272が当接している。また、ジョイントカム
260の切欠部265に向けて突出する方向に付勢され
ている。
【0015】可変コード型シリンダ錠の作用について説
明する。初期コードに設定されている可変コード型シリ
ンダ錠の施錠状態、初期設定キーによる解錠操作、一次
可変キーによるコード変換操作の順に説明する。
【0016】初期コードに設定されている可変コード型
シリンダ錠は、サイドバー252の先端部252aがプ
ラグ236から突出してケース231の係合凹部235
に係入し、タンブラプレート254はサイドバー252
の後端部に当接している。サイドバー252のプラグ2
36内没入が阻止されているので、プラグ236は回動
不能である。レトラクター244はプラグ236内に没
入し、レトラクター244に押された可変タンブラー2
47はタンブラプレート254と噛み合い状態にある。
【0017】リセットピン267は、プラグ236から
突出してジョイントカム260に係入している。
【0018】初期コードに設定された可変コード型シリ
ンダ錠が上述のような施錠状態にあるとき、鍵孔237
に初期設定キーKが挿入されると、そのキーKが可変タ
ンブラー247のキー係合溝250を押動し、可変タン
ブラー247がレトラクター244に滑り接触しながら
移動する。
【0019】可変タンブラー247と噛み合っているタ
ンブラプレート254は、可変タンブラー247と一体
となって移動し、サイドバー係合溝255がサイドバー
252の後端部に重なると、サイドバー252はプラグ
236内に没入可能になる。
【0020】初期設定キーKを回動操作すると サイド
バー252が係合凹部235から押し出されてプラグ2
36内に没入し、後端部がタンブラプレート254のサ
イドバー係合溝255に挿入される。
【0021】プラグ236が回動すると、リセットピン
267によってプラグ236に係合しているジョイント
カム260も一体となって回動する。
【0022】キーコードを変更する必要が生じた場合に
は、リセットボタン272を操作してリセットピン26
7をプラグ236内に没入させる。プラグ236とジョ
イントカム260との係合が解除され、ジョイントカム
260を停止したままプラグ236のみを回動させるこ
とができるようになる。
【0023】鍵孔237に挿入した初期設定キーKによ
り、レトラクター244の係合突起245がケース23
1の係合凹部235に一致する角度までプラグ236を
回動させると、ばね246によりレトラクター244の
係合突起245がケース231の係合凹部235に係入
する。レトラクター244の移動により可変タンブラー
247も同方向に移動可能になる。
【0024】初期設定キーKを引き抜くと、キー係合溝
250を押された可変タンブラー247がタンブラー孔
239に沿って移動する。タンブラプレート254はサ
イドバー252によって移動を拘束されているので、鋸
歯状の噛合部248がタンブラプレート254の被噛合
部256から外れる。
【0025】次に、一次可変キーK1を鍵孔237に挿
入すると、一次可変キーK1にキー係合溝250を押さ
れた可変タンブラー247が、一次可変キーK1のキー
コードに合った位置に移動する。
【0026】一次可変キーK1を回動操作すると、係合
凹部235から押し出されたレトラクター244が可変
タンブラー247を押動し、可変タンブラー247の鋸
歯状の噛合部248がタンブラプレート254の被噛合
部256に係合し、可変コード型シリンダ錠のキーコー
ドが一次可変キーK1のキーコードに変換される。
【0027】そして、サイドバー252の先端部252
aが係合凹部235に一致するまで一次可変キーK1を
回動操作すると、リセットピン267によりジョイント
カム260とプラグ236が係合し、一次可変キーK1
を引き抜くと、可変コード型シリンダ錠が施錠状態にな
る。
【0028】以上のようにして、更に、可変コード型シ
リンダ錠を二次可変キーや三次可変キーに合ったキーコ
ードに変換することができ、又初期設定キーにより初期
コードに復帰させることができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、可変コード型に限られるものではないが、
シリンダ錠の全長、即ちプラグ236の軸方向の長さが
長いことから、例えばその全長よりも十分に薄型となる
扉などに上記構造の(可変コード型)シリンダ錠を適応
させるのは問題があった。
【0030】また、上記可変コード型シリンダ錠におい
ては、リセット機構(リセットボタン272等)を操作
する際に、例えば取り付けられた筐体の扉を一々開いて
リセットボタン272を操作しなければならないことか
ら、非常に面倒な操作になってしまっていた。
【0031】シリンダ錠の全長に関しての補足をすれ
ば、プラグ236の軸方向に並ぶタンブラー孔239の
間隔を狭めて全長を短くしようとした場合では、キーに
形成されたキーコードの溝の傾斜がきつくなってしま
い、キーの抜き差しに影響を来して実用性に欠けてしま
う。
【0032】また、タンブラー孔239の数を減らして
しまうことも考えられるが、コードのバリエーションが
減少してしまうことから、この場合も実用性に欠けるも
のとなってしまう。
【0033】以上のことから、可変コード型シリンダ錠
に関しては、全長が長いことと、コード変更又はコード
復帰の際のリセット機構の操作が面倒であることの二つ
の問題点が挙げられ、シリンダ錠全体に関しては、全長
が長いと言う問題点が挙げられる。
【0034】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
るもので、全長方向をコンパクトにすることが可能なシ
リンダ錠を提供することを第一の課題とする。また、可
変コード型のタイプにおいて、コード変更又はコード復
帰の際の操作が容易となるシリンダ錠を提供することを
第二の課題とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るためなされた請求項1記載の本発明のシリンダ錠は、
断面視略円形状の内周面を有するケースと、該ケースに
回動可能に挿入されるとともに、前記ケースの軸に沿っ
て延在する鍵孔を形成した略円柱形状のプラグと、該プ
ラグに対して前記軸の方向に直交方向に挿入されるタン
ブラーと、を備えたシリンダ錠であって、前記プラグ
は、前記タンブラーを収容するタンブラー孔を有し、該
タンブラー孔は、前記鍵孔に交叉して該鍵孔に連通する
とともに、前記軸の方向に沿って複数配置され、且つ、
前記タンブラー孔に挿入される前記タンブラーを、前記
鍵孔に挿入されるキーの二つのコード部により各々独立
して駆動される第一タンブラーと第二タンブラーとで構
成したことを特徴としている。
【0036】上記第一の課題を解決するためなされた請
求項2記載の本発明のシリンダ錠は、断面視略円形状の
内周面を有するとともに、該内周面に外方へ窪む係合凹
部を一体に形成したケースと、該ケースに回動可能に挿
入されるとともに、前記ケースの軸に沿って延在する鍵
孔を形成した略円柱形状のプラグと、該プラグに対して
各々前記軸に直交方向に挿入されるタンブラー、タンブ
ラプレート、レトラクター、及びサイドバーと、を備
え、前記タンブラーの位置を変えることでコードの変更
が可能な可変コード型のシリンダ錠であって、前記プラ
グは、前記タンブラー及び前記タンブラプレートを収容
するタンブラー孔と、前記レトラクターを収容するレト
ラクター収容孔と、前記サイドバーを収容するサイドバ
ー収容孔とを有し、前記タンブラー孔は、前記鍵孔に交
叉して該鍵孔に連通するとともに、前記軸の方向に沿っ
て複数配置形成され、前記レトラクター収容孔は、前記
タンブラー孔の相対向する内壁面の一方壁を貫通して形
成され、前記サイドバー収容孔は、前記レトラクター収
容孔の反対側に位置するとともに前記内壁面の他方壁を
貫通して形成され、前記タンブラーは、前記タンブラプ
レートに対する係合部を有し、前記タンブラプレート
は、前記係合部が係合する被係合部と、前記サイドバー
の後端部が係入、離脱するサイドバー係合溝とを有し、
前記レトラクターは、一方に前記内周面に接触、或いは
前記係合凹部に没入する隆起を有し、前記サイドバー
は、前記内周面に向けてバネ付勢されるとともに、前記
内周面に接触、或いは前記係合凹部に没入する先端部を
有し、前記レトラクターの前記一方が前記内周面に対し
て接触状態にある場合は、前記レトラクターの前記他方
が前記タンブラーに作用して該タンブラーの前記係合部
と前記タンブラプレートの前記被係合部とが係合し、前
記レトラクターの前記一方が前記係合凹部に没入状態と
なった場合には、前記レトラクターによる前記作用が解
除されて前記係合部が前記被係合部から離脱可能にな
り、前記サイドバーの前記先端部が前記係合凹部に没入
状態にある場合は、前記サイドバーの後端部が前記サイ
ドバー係合溝に一致しない限り前記サイドバーは前記プ
ラグの回動を規制するように作用し、前記サイドバーの
前記先端部が前記内周面に対して接触状態となった場合
には、前記サイドバーの後端部が前記サイドバー係合溝
に係入して前記サイドバーが前記タンブラプレートの移
動を規制する構成であり、且つ、前記タンブラー孔に挿
入される前記タンブラーを、前記鍵孔に挿入されるキー
の二つのコード部により各々独立して駆動される第一タ
ンブラーと第二タンブラーとで構成したことを特徴とし
ている。
【0037】請求項3記載の本発明のシリンダ錠は、請
求項1又は請求項2に記載のシリンダ錠において、前記
第一タンブラーと前記第二タンブラーとを、前記軸の方
向に重ねた状態に配置するとともに、前記第一タンブラ
ーと前記第二タンブラーの前記係合部間に間隙を形成し
たことを特徴としている。
【0038】上記第二の課題を解決するためなされた請
求項4記載の本発明のシリンダ錠は、断面視略円形状の
内周面を有するケースと、該ケースに回動可能に挿入さ
れる略円柱形状のプラグと、前記ケースに回動可能に挿
入されるとともにカムを固着することが可能なベースプ
ラグと、前記プラグ及び前記ベースプラグ間に介在する
ジョイントチップと、該ジョイントチップを前記プラグ
に向けて付勢するバネ部材と、前記ベースプラグの回動
を規制する回動規制部材と、を備えた可変コード型のシ
リンダ錠であって、前記ケースは、前記ケースの軸の方
向に沿って形成され、前記回動規制部材が係入、離脱す
る凹みを有し、前記プラグは、前記ケースの軸の方向に
沿って貫通する鍵孔と、該鍵孔に連通するとともに前記
バネ部材により付勢される前記ジョイントチップが係
合、離脱するプラグ側被係合部とを有し、前記ベースプ
ラグは、前記バネ部材により付勢される前記ジョイント
チップが係合するとともに、前記プラグ側被係合部に対
向して配置されるベース側被係合部を有し、前記ジョイ
ントチップは、前記プラグ側被係合部及び前記ベース側
被係合部に対応して形成されるジョイントチップ側係合
部と、前記回動規制部材を駆動する駆動部とを有し、且
つ、前記鍵孔を介して前記ジョイントチップが前記ベー
スプラグに向け押動されると、前記プラグ側被係合部及
び前記ベース側被係合部に跨って係合していた前記ジョ
イントチップの前記ジョイントチップ側係合部が前記プ
ラグ側被係合部から離脱するとともに、前記ジョイント
チップの前記駆動部が前記回動規制部材を駆動して前記
ベースプラグの回動を規制し、前記プラグのみの回動を
許容する構成にしたことを特徴としている。
【0039】上記第一及び第二の課題を解決するためな
された請求項5記載の本発明のシリンダ錠は、断面視略
円形状の内周面を有するとともに、該内周面に外方へ窪
む係合凹部を一体に形成したケースと、該ケースに回動
可能に挿入される略円柱形状のプラグと、該プラグに対
して各々前記軸に直交方向に挿入されるタンブラー、タ
ンブラプレート、レトラクター、及びサイドバーと、前
記ケースに回動可能に挿入されるとともにカムを固着す
ることが可能なベースプラグと、前記プラグ及び前記ベ
ースプラグ間に介在するジョイントチップと、該ジョイ
ントチップを前記プラグに向けて付勢するバネ部材と、
前記ベースプラグの回動を規制する回動規制部材と、を
備え、前記タンブラーの位置を変えることでコードの変
更が可能な可変コード型のシリンダ錠であって、前記ケ
ースは、前記ケースの軸の方向に沿って形成され、前記
回動規制部材が係入、離脱する凹みを有し、前記プラグ
は、前記タンブラー及び前記タンブラプレートを収容す
るタンブラー孔と、前記レトラクターを収容するレトラ
クター収容孔と、前記サイドバーを収容するサイドバー
収容孔と、前記軸の方向に沿って貫通する鍵孔と、該鍵
孔に連通するプラグ側被係合部とを有し、前記タンブラ
ー孔は、前記鍵孔に交叉して該鍵孔に連通するととも
に、前記軸の方向に沿って複数配置形成され、前記レト
ラクター収容孔は、前記タンブラー孔の相対向する内壁
面の一方壁を貫通して形成され、前記サイドバー収容孔
は、前記レトラクター収容孔の反対側に位置するととも
に前記内壁面の他方壁を貫通して形成され、前記プラグ
側被係合部は、前記バネ部材により付勢される前記ジョ
イントチップが係合、離脱可能に形成され、前記タンブ
ラーは、前記タンブラプレートに対する係合部を有し、
前記タンブラプレートは、前記係合部が係合する被係合
部と、前記サイドバーの後端部が係入、離脱するサイド
バー係合溝とを有し、前記レトラクターは、一方に前記
内周面に接触、或いは前記係合凹部に没入する隆起を有
し、前記サイドバーは、前記内周面に向けてバネ付勢さ
れるとともに、前記内周面に接触、或いは前記係合凹部
に没入する先端部を有し、前記ベースプラグは、前記バ
ネ部材により付勢される前記ジョイントチップが係合す
るとともに、前記プラグ側被係合部に対向して配置され
るベース側被係合部を有し、前記ジョイントチップは、
前記プラグ側被係合部及び前記ベース側被係合部に対応
して形成されるジョイントチップ側係合部と、前記回動
規制部材を駆動する駆動部とを有し、前記レトラクター
の前記一方が前記内周面に対して接触状態にある場合
は、前記レトラクターの前記他方が前記タンブラーに作
用して該タンブラーの前記係合部と前記タンブラプレー
トの前記被係合部とが係合し、前記レトラクターの前記
一方が前記係合凹部に没入状態となった場合には、前記
レトラクターによる前記作用が解除されて前記係合部が
前記被係合部から離脱可能になり、前記サイドバーの前
記先端部が前記係合凹部に没入状態にある場合は、前記
サイドバーの後端部が前記サイドバー係合溝に一致しな
い限り前記サイドバーは前記プラグの回動を規制するよ
うに作用し、前記サイドバーの前記先端部が前記内周面
に対して接触状態となった場合には、前記サイドバーの
後端部が前記サイドバー係合溝に係入して前記サイドバ
ーが前記タンブラプレートの移動を規制する構成であ
り、且つ、前記タンブラー孔に挿入される前記タンブラ
ーを、前記鍵孔に挿入されるキーの二つのコード部によ
り各々独立して駆動される第一タンブラーと第二タンブ
ラーとで構成し、且つ、前記鍵孔を介して前記ジョイン
トチップが前記ベースプラグに向け押動されると、前記
プラグ側被係合部及び前記ベース側被係合部に跨って係
合していた前記ジョイントチップの前記ジョイントチッ
プ側係合部が前記プラグ側被係合部から離脱するととも
に、前記ジョイントチップの前記駆動部が前記回動規制
部材を駆動して前記ベースプラグの回動を規制し、前記
プラグのみの回動を許容する構成にしたことを特徴とし
ている。
【0040】請求項6記載の本発明のシリンダ錠は、請
求項5に記載のシリンダ錠において、前記第一タンブラ
ーと前記第二タンブラーとを、前記軸の方向に重ねた状
態に配置するとともに、前記第一タンブラーと前記第二
タンブラーの前記係合部間に間隙を形成したことを特徴
としている。
【0041】請求項7記載の本発明のシリンダ錠は、請
求項4ないし請求項6いずれか記載のシリンダ錠におい
て、前記ジョイントチップ側係合部を、前記軸の方向に
対し直交方向に延在させ、該直交方向の端部に前記駆動
部を形成したことを特徴としている。
【0042】請求項8記載の本発明のシリンダ錠は、請
求項7に記載のシリンダ錠において、前記駆動部は、前
記回動規制部材が前記直交方向へ駆動される際に摺接す
る傾斜面を有することを特徴としている。
【0043】請求項9記載の本発明のシリンダ錠は、請
求項4ないし請求項8いずれか記載のシリンダ錠におい
て、前記回動規制部材を、前記ベースプラグに形成した
貫通孔に遊嵌させたことを特徴としている。
【0044】請求項1に記載された本発明によれば、各
々独立して駆動される第一タンブラーと第二タンブラー
とがタンブラー孔に挿入されるシリンダ錠になることか
ら、タンブラー孔の数が従来よりも少なくなる。その数
が少なくなっても、一つのタンブラー孔に二つのタンブ
ラーが挿入されていることから、従来と同じコードバリ
エーションが維持される。第一タンブラーと第二タンブ
ラーは、キーの二つのコード部により各々独立して駆動
されるから、各タンブラー孔のピッチでキーのコード部
を設定することができ、キーの抜き差しが良好となる。
【0045】請求項2に記載された本発明によれば、可
変コード型のシリンダ錠であっても、各々独立して駆動
される第一タンブラーと第二タンブラーとがタンブラー
孔に挿入されるシリンダ錠になることから、タンブラー
孔の数が従来よりも少なくなる。その数が少なくなって
も、一つのタンブラー孔に二つのタンブラーが挿入され
ていることから、従来と同じコードバリエーションが維
持される。第一タンブラーと第二タンブラーは、キーの
二つのコード部により各々独立して駆動されるから、各
タンブラー孔のピッチでキーのコード部を設定すること
ができ、キーの抜き差しが良好となる。
【0046】請求項3に記載された本発明によれば、全
長方向にタンブラー孔が細くなる。また、対応するタン
ブラプレートとの係合が確実になる。即ち、重ね合わせ
によって第一タンブラーと第二タンブラーとの間隔が詰
まり、その詰めた分だけタンブラー孔を細くすることが
可能になる。また、対応するタンブラプレートの位置が
仮に何らかの要因でズレたとしても、係合部間の間隙に
よってそのズレを吸収することが可能になる。
【0047】請求項4に記載された本発明によれば、鍵
孔を介してジョイントチップをベースプラグ側に押動す
ることで、プラグとベースプラグとの係合が解除される
とともに、ベースプラグの回動が阻止され、プラグのみ
の回動が可能になる。これによりコード変更又はコード
復帰が可能となる。ジョイントチップは従来のリセット
ボタンに相当しており、そのジョイントチップが鍵孔を
介して操作されることから、従来のようにシリンダ錠を
取り付けた例えば扉を一々開いて操作する必要はない。
【0048】請求項5に記載された本発明によれば、請
求項2及び請求項4の発明の作用を兼ね備えたシリンダ
錠になる。
【0049】請求項6に記載された本発明によれば、請
求項3及び請求項4の発明の作用を兼ね備えたシリンダ
錠になる。
【0050】請求項7に記載された本発明によれば、直
交方向にジョイントチップ側係合部と駆動部とが並び、
ケースの軸方向がコンパクトになる。また、端部に駆動
部が位置することから、回動規制部材に対する駆動部の
アクセスを容易にする。
【0051】請求項8に記載された本発明によれば、鍵
孔を介してジョイントチップをベースプラグ側に押動す
る際に、回動規制部材が傾斜面に案内されてスムーズに
移動する。
【0052】請求項9に記載された本発明によれば、駆
動部に掛かる作用が極力抑えられ、ジョイントチップを
押動させる際の妨げとはならない。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明のシリンダ錠の一
実施の形態を示す正面図である。また、図2はシリンダ
錠の側面図、図3はシリンダ錠の背面図、図4は図1の
A−A線断面図、図5図1のB−B線断面図は、図6は
図1のC−C線断面図、図7は図5の要部拡大図を示し
ている。
【0054】図1ないし図3のいずれかにおいて、引用
符号1は自動販売機の扉やロッカーの扉など、広い分野
に用いられる可変コード型のシリンダ錠を示している。
そのシリンダ錠1は、略円筒状のケース2を有してお
り、ケース2の前部には、キャップ3がはめ込みにより
固定されている。また、ケース2の後端からはベースプ
ラグ4の一部が突出しており、そこにカム5が固着され
ている。
【0055】図4ないし図7のいずれかにおいて、ケー
ス2の内部には、ジョイントストッパーピン6、6(特
許請求の範囲に記載した回動規制部材に相当)を装着し
たベースプラグ4と、プラグジョイントスプリング7
(特許請求の範囲に記載したバネ部材に相当)により付
勢されるジョイントチップ8と、プラグ9とが順に回動
可能に挿入、装着されている。
【0056】プラグ9は、ケース2の軸方向に沿って延
在する鍵孔10を有しており、軸方向に対して直交方向
には、ゴルプレート11と、複数のタンブラー12と、
複数のタンブラプレート13と、レトラクター14と、
サイドバースプリング15により付勢されるサイドバー
16とが挿入、装着されている。
【0057】タンブラー12は、上記軸方向に重なる第
一タンブラー17と第二タンブラー18とで構成されて
いる。
【0058】シリンダ錠1は、上記軸方向に一致する方
向の全長が従来のシリンダ錠よりも短く製造されてい
る。また、シリンダ錠1の前面からの操作でコード変更
又はコード復帰が容易に行えるように構成されている。
尚、本明細書において、キャップ3を介して鍵孔10が
開口する側を「前」、上記軸方向を基準とした場合での
逆側を「後」と定義する。
【0059】先ず、上記構成部材の詳細な説明をする。
【0060】上記ケース2は、図8ないし図11のいず
れかに示される如く、略円筒形状に製造されており、外
周面には環状溝21と環状突起22と雄ネジ部23、2
3とが形成されている。また、ケース2の後端には、回
動規制突起24が形成されている。さらに、ケース2
は、段付であって断面視略円形状の内周面を有してお
り、その内周面の大径部分には、略環状凹部25と係合
凹部26と複数の係合凹部27とが形成されている。内
周面の小径部分には、回動規制凹部28、28(特許請
求の範囲に記載した凹みに相当)が形成されている。
【0061】環状溝21は、外周面全周方向に凹む溝で
あって、その環状溝21には、ケース2の前部に嵌合す
るキャップ3(図4又は図5参照)を係止するためのク
リップ29(図4又は図5参照)がはめ込まれている。
クリップ29(図4又は図5参照)は、平面視略C字状
に形成されている。
【0062】環状突起22は、環状溝21よりも内側で
外周面全周方向にわたって突出しており、その環状突起
22にキャップ3(図4又は図5参照)の端部が当接す
るようになっている。環状突起22は、キャップ3(図
4又は図5参照)に対するストッパの役割を果たすよう
になっている。
【0063】雄ネジ部23、23は、ケース2の中間部
に位置しており、外周面の一部を上記軸方向に切り欠い
て形成した相対向する切り欠き面30、30を除いた位
置に形成されている。
【0064】回動規制突起24は、ケース2の後端であ
って上記軸方向に突出しており、カム5(図2又は図3
参照)の回動を規制するようになっている。本形態にお
いては、カム5(図2又は図3参照)が90°回動する
と、そのカム5(図2又は図3参照)が回動規制突起2
4に当接するように配置形成されている。
【0065】略環状凹部25は、ケース2の前端に連続
するとともに、内周面の周方向に略C字状に形成されて
おり、プラグ9(図4又は図5参照)の回動を規制する
ようになっている。本形態においては、プラグ9(図4
又は図5参照)が140°回動すると、そのプラグ9
(図4又は図5参照)の後述する回動規制突起48(図
14参照)が略環状凹部25の端部に当接するように形
成されている。
【0066】係合凹部26は、上記軸方向に沿って溝状
に形成されており、内周面に連続する二つの傾斜面とそ
の傾斜面に挟まれる底面とで構成されている。係合凹部
26には、レトラクター14(図6参照)の一部とサイ
ドバー16(図6参照)の一部が没入するようになって
いる。
【0067】係合凹部27は、上記軸方向に沿って溝状
に形成されており、係合凹部26を挟んだ両側に複数形
成されている。上記軸方向の長さは、係合凹部26と同
じ長さに形成されており、溝幅は係合凹部26よりも十
分に狭く形成されている。係合凹部27は、本形態にお
いて、後述する隆起81(図28(c)参照)の形状に
対応している。また、本形態において、係合凹部26か
ら一番離れた係合凹部27には、タンブラプレート13
(図6参照)の一部が係入、離脱するようになってい
る。
【0068】回動規制凹部28、28は、ケース2の後
端に連続するとともに、上記軸方向に沿って溝状に形成
されており、内周面に連続する二つの緩やかな傾斜面と
その緩やかな傾斜面に挟まれる幅狭の底面とで構成され
ている。回動規制凹部28、28は、相対向して配置形
成されている。
【0069】上記キャップ3は、図1ないし図4のいず
れかに示される如く、ケース2の前端に当接し、前部外
周面に外嵌する浅底の蓋部材であり、シリンダ錠1の前
面に開口する円形の開口部35を有している。また、キ
ャップ3は、環状溝21に対向する位置に環状溝36
(図4又は図5参照)を有しており、クリップ29(図
4又は図5参照)が係止されるようになっている。
【0070】上記カム5は、図2又は図3に示される如
く、板状に製造されており、中央に矩形の取り付け孔3
7が穿設されている。また、外周縁には、回動規制突起
24に当接する回動規制部38、38が形成されてい
る。
【0071】上記プラグ9は、図12ないし図18のい
ずれかに示される如く、ケース2(図4又は図5参照)
に回動可能に挿入される略円柱形状に製造されており、
挿入後、上記軸に一致する位置には、前端面及び後端面
を貫通する鍵孔10が穿設されている。
【0072】プラグ9は、前端部及び後端部が小径に形
成されており、前端部側の小径部分には、ゴルプレート
11(図4又は図5参照)を収容するためのゴルプレー
ト収容孔41が形成されている。
【0073】また、後端部側の小径部分には、プラグ側
被係合部42が形成されている。
【0074】さらに、中間の大径部分には、複数のタン
ブラー12(図4参照)及び複数のタンブラプレート1
3(図4参照)を収容するための複数のタンブラー孔4
3と、レトラクター14(図4参照)を収容するための
レトラクター収容孔44と、サイドバー16(図4参
照)を収容するためのサイドバー収容孔45とが形成さ
れている。
【0075】上記鍵孔10は、矩形状に貫通形成(上記
軸方向全範囲ではない)されている。また、上記前端面
での鍵孔10は、開口部35(図1参照)を介して外部
に露出するようになっている。
【0076】ゴルプレート収容孔41は、上記軸方向に
対して直交方向に貫通形成されており、鍵孔10に連通
するようになっている。
【0077】プラグ側被係合部42は、上記後端面より
内方へ凹む切り欠き溝状、且つ、ジョイントチップ8
(図34(a)参照)の外形に略一致するように形成さ
れている。鍵孔10に連通している。
【0078】タンブラー孔43は、上記軸方向に対して
直交方向に貫通形成されており、鍵孔10に連通するよ
うになっている。貫通方向はゴルプレート収容孔41と
同じである。タンブラー孔43は、上記軸方向に沿って
複数(本形態においては四つ、この数に限定されるもの
ではない)形成されている。また、矩形状に貫通形成さ
れている。さらに、タンブラー孔43の相対向する長手
方向の内壁面には、各壁二つの凹部46が形成されてい
る。
【0079】レトラクター収容孔44は、上記軸方向に
対して直交方向に穿設されており、鍵孔10及びタンブ
ラー孔43に連通するようになっている。穿設する方向
はタンブラー孔43に対して90°回転した位置となっ
ている。レトラクター収容孔44は、上記軸方向に延在
するように形成されている。レトラクター収容孔44の
長手方向の両端部には、高さの低い突起47、47が設
けられている。
【0080】サイドバー収容孔45は、上記軸方向に対
して直交方向に穿設されており、鍵孔10及びタンブラ
ー孔43に連通するようになっている。穿設する方向は
レトラクター収容孔44に対して180°回転した位置
となっている。サイドバー収容孔45は、上記軸方向に
延在するように形成されている。
【0081】サイドバー収容孔45の近傍には、略環状
凹部25(図11参照)を移動する回動規制突起48が
形成されている。回動規制突起48は、プラグ9のみが
回動する際に、その回動を規制する。
【0082】上記ゴルプレート11は、図19に示され
る如く、長手方向の端部が円弧に形成された枠状の部材
であって、中央には鍵孔10(図12参照)に対応する
孔51が穿設されている。孔51の周縁部には、高さの
低い案内用の突起52が設けられている。
【0083】上記第一タンブラー17は、図20ないし
図22のいずれかに示される如く、板状に製造されてお
り、タンブラー孔43(図13参照)の延在方向に延び
る基部55と、その基部55の両端部にそれぞれ連成さ
れるとともに、タンブラー孔43(図13参照)の幅方
向に延びるアーム部56、56とで構成されている。
【0084】基部55には、凹部46(図13参照)及
びレトラクター14(図4参照)にに案内される突条5
7と、突条57の逆側に配設される溝58と、後述する
第一コード部123に駆動される被駆動部59とが形成
されている。
【0085】突条57は、基部55の中央に形成されて
おり、上記長手方向に沿って延在している。突条57の
長さは、タンブラー孔43(図13参照)内での移動量
に応じて適宜設定されるものとする。
【0086】溝58は、突条57と同様、基部55の中
央に形成されており、上記長手方向に沿って延在してい
る。溝58は、突条57を打ち出した際に形成されるも
のである。
【0087】被駆動部59は、基部55の長手方向の中
央に位置する突起であり、その外周には、傾斜面60が
形成されている。被駆動部59は、アーム部56、56
と同じ方向に形成されている。また、アーム部56、5
6よりも十分に短く形成されている。
【0088】アーム部56、56には、その先端にそれ
ぞれ鋸歯状の噛合部61、61(特許請求の範囲に記載
した係合部に相当)が形成されている。噛合部61、6
1の山の数は、本形態において三つに設定されている
(この数に限定されるものではない)。また、噛合部6
1、61には、段部62、62がそれぞれ形成されてい
る。
【0089】段部62、62は、噛合部61、61をア
ーム部56、56の一方の表面から一段下げるように形
成したもので、第二タンブラー18(図23又は図24
参照)と重ね合わせした際に間隙を生じさせるものであ
る。
【0090】上記第二タンブラー18は、図22ないし
図24のいずれかに示される如く、板状に製造されてお
り、タンブラー孔43(図13参照)の延在方向に延び
る基部65と、その基部65の両端部にそれぞれ連成さ
れるとともに、タンブラー孔43(図13参照)の幅方
向に延びるアーム部66、66とで構成されている。
【0091】基部65には、凹部46(図13参照)及
びレトラクター14(図4参照)に案内される突条67
と、突条67の逆側に配設される溝68と、後述する第
二コード部124、124に駆動される被駆動部69、
69とが形成されている。
【0092】突条67は、基部65の中央に形成されて
おり、上記長手方向に沿って延在している。突条67の
長さは、タンブラー孔43(図13参照)内での移動量
に応じて適宜設定されるものとする。
【0093】溝68は、突条67と同様、基部65の中
央に形成されており、上記長手方向に沿って延在してい
る。溝68は、突条67を打ち出した際に形成されるも
のである。
【0094】被駆動部69、69は、アーム部66、6
6の各基端部に位置する突起であり、その外周には、傾
斜面70、70が形成されている。被駆動部69、69
は、アーム部66、66と同じ方向に形成されている。
また、アーム部66、66よりも十分に短く形成されて
いる。
【0095】アーム部66、66には、その先端にそれ
ぞれ鋸歯状の噛合部71、71(特許請求の範囲に記載
した係合部に相当)が形成されている。噛合部71、7
1の山の数は、本形態において三つに設定されている
(この数に限定されるものではない)。また、噛合部7
1、71には、段部72、72がそれぞれ形成されてい
る。
【0096】段部72、72は、噛合部71、71をア
ーム部66、66の一方の表面から一段下げるように形
成したもので、第一タンブラー17(図20又は図21
参照)と重ね合わせした際に間隙を生じさせるものであ
る。
【0097】第二タンブラー18の外観形状は、第一タ
ンブラー17(図20又は図21参照)とほぼ一緒であ
る。即ち、被駆動部69、69と被駆動部59(図20
参照)の位置のみが異なっている。
【0098】上記タンブラプレート13は、図25ない
し図27のいずれかに示される如く、タンブラー孔43
(図13参照)の延在方向に延びる略棒板状に製造され
ている。また、タンブラプレート13には、噛合部6
1、61(図20参照)及び噛合部71、71(図23
参照)に対する被噛合部75、75(特許請求の範囲に
記載した被係合部に相当)と、凹部46(図13参照)
に案内される突条76と、突条76の逆側に配設される
溝77と、サイドバー16(図4参照)に対するサイド
バー係合溝78と、同じくダミーサイドバー係合溝79
とが形成されている。
【0099】被噛合部75、75は、噛合部61、61
(図20参照)及び噛合部71、71(図23参照)と
同様に鋸歯状であって、長手方向に沿う一方の側壁(噛
合部61、61(図20参照)等に対向する側の側壁を
指す)の両端部にそれぞれ一体形成されている。被噛合
部75、75は、噛合部61、61(図20参照)及び
噛合部71、71(図23参照)の山に噛み合うように
なっている。噛合部75、75の山の数は、本形態にお
いて三つに設定されている(この数に限定されるもので
はない)。
【0100】突条76は、中央よりも若干上記一方の側
壁側に形成されており、上記長手方向に沿って延在して
いる。突条76の長さは、タンブラー孔43(図13参
照)内での移動量に応じて適宜設定されるものとする。
【0101】溝77は、突条76と同様、中央よりも若
干上記一方の側壁側に形成されており、上記長手方向に
沿って延在している。溝77の長さは、突条76とほぼ
同じ長さとなっている。
【0102】サイドバー係合溝78は、上記一方の側壁
に対する他方の側壁中央に位置する凹みであり、サイド
バー16(図4参照)の後述する後端部86が係入、離
脱可能となるように形成されている。サイドバー係合溝
78の溝深さは、本形態において、少なくとも係合凹部
26(図8参照)の溝深さ分だけ確保されている。
【0103】ダミーサイドバー係合溝79は、サイドバ
ー係合溝78を挟んだ両側に複数形成されている。ダミ
ーサイドバー係合溝79の溝深さは、サイドバー係合溝
78よりも十分に浅く形成されている。ダミーサイドバ
ー係合溝79又は各ダミーサイドバー係合溝79間の凸
部分に、サイドバー16(図4参照)の後述する後端部
86(図29参照)の凹み88が係合するようになって
いる。ダミーサイドバー係合溝79は、ピッキング行為
に対して効果を奏するものである。
【0104】上記レトラクター14は、図28の(a)
ないし(c)のいずれかに示される如く、上記軸方向に
延在する略方体状に形成されている。レトラクター14
の、ケース2(図11参照)の内周面に対向する面側を
一方とすると、その一方には隆起81、81が突出形成
されている。また、上記一方の逆側となるレトラクター
14の他方側には、複数(本形態においては四つ、この
数に限定されるものではない、但しタンブラー孔43
(図13参照)の数に一致している)の凹部82が形成
されている。上記一方側の上記面は、ケース2(図11
参照)の内周面の曲率に沿った曲面に形成されている。
上記軸方向の両側壁には、内方へ凹むガイド83、83
が形成されている。
【0105】隆起81、81は、高さの低い突条であっ
て、その先端がケース2(図11参照)の内周面を摺接
するようになっている。また、係合凹部26(図8参
照)及び複数の係合凹部27(図8参照)に対して没入
可能な間隔で配設されている。
【0106】凹部82は、上記一方及び他方間の方向に
直交する方向、即ち幅方向に存在する両側壁間にわたっ
て切り欠かれる溝状に形成されている。凹部82は、上
記軸方向に等ピッチで複数形成されており、凹部46
(図13参照)と同じ大きさ位置の凹部84が相対向し
て形成されている。
【0107】相対向する凹部84、84には、突条57
(図21参照)、突条67(図24参照)が係入するよ
うになっている。
【0108】ガイド83、83は、隆起81、81の間
に位置し、突起47、47(図15参照)が係入するよ
うになっている。
【0109】上記サイドバー16は、図29の(a)な
いし(c)のいずれかに示される如く、側面視略T字状
に形成され、上記軸方向に延在している。レトラクター
14の、ケース2(図11参照)の内周面に対向し、上
記T字の横バー側を先端部85とすると、その先端部8
5は、係合凹部26(図8参照)に対して没入可能に形
成されており、係合凹部26(図8参照)の二つの傾斜
面に対応する傾斜面を一体に有している。
【0110】上記T字の縦バー側となる後端部86は、
サイドバー係合溝78(図25参照)に対して係入、離
脱可能な厚さ、長さを有している。後端部86の端部に
は、凹み88が形成されている。その凹み88は、上記
軸方向に延在する溝状に形成されている。
【0111】後端部86の中間には、サイドバースプリ
ング15(図4参照)に対する切り欠き87が形成され
ている。
【0112】上記サイドバースプリング15は、図4に
示される如く、湾曲した状態に製造されている(組み付
け後に湾曲させるようにしてもよい)。その湾曲は、サ
イドバースプリング15の側方方向から見た状態であっ
て、平面視はH字状に形成されている。サイドバースプ
リング15は、サイドバー16をケース2の内周面方向
に付勢するように作用する。
【0113】尚、サイドバースプリング15に代えてコ
イルスプリングで対応してもよい(従来例参照)。
【0114】上記ベースプラグ4は、図30ないし図3
3のいずれかに示される如く、略円筒形状の基部91
と、ケース2(図4又は図5参照)より露出する略棒状
のタング部92とを備えて構成されている。
【0115】基部91は、一端にタング部92が一体に
形成されており、その一端の逆側となる他端には、プラ
グ9(図4又は図5参照)に対する摺接面93が形成さ
れている。摺接面93は、基部91の外周面に形成され
た環状のフランジ部94の一方の面とともに構成されて
いる。フランジ部94は、ストッパの役割を果たし、フ
ランジ部94の他方の面がケース2(図4又は図5参
照)に当接して抜けを防止するようになっている。
【0116】基部91の内部には、プラグ9(図4又は
図5参照)に対する回動部95と、ジョイントチップ8
(図4又は図5参照)に対するベース側被係合部96
と、ジョイントストッパーピン6、6(図4又は図5参
照)に対するピン孔97、97と、プラグジョイントス
プリング7(図4又は図5参照)に対する受け部98と
が形成されている。
【0117】回動部95は、プラグ9(図13参照)の
後端部側の小径部分が係入する円筒状に形成されてい
る。
【0118】ベース側被係合部96は、プラグ側被係合
部42(図14参照)に対向して配置されており、回動
部95よりタング部92側へ凹む切り欠き溝状、且つ、
ジョイントチップ8(図34(a)参照)の外形に略一
致するように形成されている。
【0119】ピン孔97、97は、上記軸方向に対し直
交方向となるベース側被係合部96の長手方向の端部
と、基部91の外周面とを貫通する段付きの孔であり、
そこには、上記段に合わせて形成された段付き略円柱形
状のジョイントストッパーピン6、6(図4又は図5参
照、両端は球面状に処理されている)が遊嵌状態で挿入
されている(図4又は図5参照、ジョイントストッパー
ピン6は、自重でピン孔97内を移動することができ
る)。
【0120】受け部98は、ベース側被係合部96より
タング部92側へ凹む凹部であり、プラグジョイントス
プリング7(図4又は図5参照)の一端が当接するよう
になっている。
【0121】タング部92は、上記軸方向に延在してお
り、切り欠き面99、99を除いて雄ネジ部100、1
00が周設されている。また、カム5(図2又は図3参
照)を固着することができるように形成されている。
【0122】上記プラグジョイントスプリング7は、図
4又は図5に示される如く、コイル状の圧縮スプリング
であり、ジョイントチップ8を押動する際の操作が妨げ
られない程度にバネ常数が設定されている。プラグジョ
イントスプリング7の一端は、ベースプラグ4(図32
又は図33参照)の受け部98(図32又は図33参
照)に当接する。また、他端は、ジョイントチップ8
(図4又は図5参照)に当接する。
【0123】尚、プラグジョイントスプリング7を板バ
ネで対応させることも当然に可能である。
【0124】上記ジョイントチップ8は、図34の
(a)ないし(f)のいずれかに示される如く、略円筒
状の基部105と、フィン状のジョイントチップ側係合
部106、106と、ジョイントストッパーピン6、6
(図4又は図5参照)を駆動する駆動部107、107
とを備えて構成されている。
【0125】基部105は、ベースプラグ4(図4又は
図5参照)側にプラグジョイントスプリング7(図4又
は図5参照)の上記他端が当接する受け部108を有し
ている。また、受け部108の逆側には、円形に凹む被
押動部109が形成されている。
【0126】ジョイントチップ側係合部106、106
は、相対向するとともに、基部105の外周面から上記
軸方向に対して直交方向に延在(ジョイントチップ8の
上記軸方向の長さが短くなる)しており、プラグ側被係
合部42(図14参照)及びベース側被係合部96(図
30参照)に係入、離脱可能(ベース側被係合部96か
らは離脱しない)に形成されている。
【0127】また、ジョイントチップ側係合部106、
106は、そのジョイントチップ側係合部106、10
6がプラグ側被係合部42(図14参照)に係入する
と、ベース側被係合部96(図30参照)にも係合する
長さで形成されている。
【0128】駆動部107、107は、ジョイントチッ
プ側係合部106、106の上記直交方向の端部に配設
(ジョイントチップ8の上記軸方向の長さが短くなる)
されている。駆動部107、107は、その端部に対し
て若干凹んで形成されている。また、ジョイントストッ
パーピン6、6(図4又は図5参照)が摺接する傾斜面
110、110を有している。
【0129】次に、上記構成を有するシリンダ錠1の鍵
孔10に挿入されるキーについて説明する。
【0130】図35は正規キーを示す図面であり、
(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は(b)のO
−O線断面図、図36は図35の正規キーにコードチェ
ンジバーを取り付けた図面であり、(a)は平面図、
(b)は底面図、(c)は(b)のP−P線断面図、図
37は図36のコードチェンジバーを示す図面であり、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、
(d)は底面図、(e)は(b)の横断面図、図38は
新コードキーの平面図を示している。
【0131】図35において、引用符号120は正規キ
ーを示している(特許請求の範囲に記載したキーに相
当)。図35の(a)ないし(c)のいずれかにおい
て、その正規キー120は、摘み操作部121と鍵本体
部122とから構成されており、その鍵本体部122の
表面には、内溝及び外溝から成る第一コード部123及
び第二コード部124、124とが形成されている(特
許請求の範囲に記載した二つのコード部に相当)。
【0132】第一コード部123は、第一タンブラー1
7(図7参照)の被駆動部59(図20参照)を駆動す
る溝であり、その傾斜(うねり)によって、サイドバー
16(図4参照)の後端部86(図29(c)参照)の
位置にタンブラプレート13(図25参照)のサイドバ
ー係合溝78(図25参照)が一致するようになってい
る。被駆動部59(図20参照)は、タンブラー孔43
(図13参照)のピッチで第一コード部123に駆動さ
れることになるから、傾斜がきつくなることはない。
【0133】第二コード部124、124は、第二タン
ブラー18(図23参照)の被駆動部69、69(図2
3参照)を駆動する溝であり、その傾斜(うねり)によ
って、サイドバー16(図4参照)の後端部86(図2
9(c)参照)の位置にタンブラプレート13(図25
参照)のサイドバー係合溝78(図25参照)が一致す
るようになっている。被駆動部69、69(図23参
照)は、タンブラー孔43(図13参照)のピッチで第
二コード部124、124に駆動されることになるか
ら、傾斜がきつくなることはない。
【0134】鍵本体部122の裏面には、ゴルプレート
11(図19参照)の突起52(図19参照)が係入す
る溝125と、中心軸上に延在する取り付け溝126と
が形成されている。
【0135】図36において、正規キー120には、コ
ードチェンジバー130が取り付けられている。そのコ
ードチェンジバー130は、図37の(a)ないし
(e)のいずれかに示される如く、本体部131と挿入
部132と支持部133と押動部134とを備えて構成
されており、略棒状に形成されている。
【0136】本体部131は、摘み操作部121(図3
6参照)の裏面に対向するとともにコードチェンジバー
130の長手方向に長い長方形の板状に形成されてい
る。挿入部132は、本体部131に連成されるととも
に、取り付け溝126(図35(b)参照)に挿入され
る断面視矩形の棒状に形成されている。
【0137】支持部133は、本体部131に対し挿入
部132の逆側となる位置に形成されている。また、支
持部133は、摘み操作部121(図36参照)に形成
された孔135(図36参照)に挿入される突起状に形
成されている。
【0138】押動部134は、挿入部132の端部に形
成されており、押動部本体136と係止片137とを備
えている。
【0139】押動部本体136は、ジョイントチップ8
(図34参照)の被押動部109(図34(c)参照)
に係入可能なブロック状に形成されている。係止片13
7は、押動部本体136に連成される舌片状に形成され
ており、挿入部132に対向配置されている。挿入部1
32とにより形成された間隙には、鍵本体部122(図
35参照)の先端を挿入することができるようになって
いる。
【0140】尚、コードチェンジバー130を一体にし
たキーを製造し、そのキーで対応することも可能であ
る。
【0141】図38において、引用符号140は新コー
ドキーを示している(特許請求の範囲に記載したキーに
相当)。その新コードキー140は、摘み操作部141
と鍵本体部142とから構成されており、その鍵本体部
142の表面には、内溝及び外溝から成る第一コード部
143及び第二コード部144、144とが形成されて
いる(特許請求の範囲に記載した二つのコード部に相
当)。
【0142】第一コード部143及び第二コード部14
4、144は、第一コード部123(図35参照)及び
第二コード部124、124(図35参照)に対して上
記傾斜が異なっている。鍵本体部142の裏面には、溝
125(図35参照)と同様の溝(不図示)が形成され
ている。
【0143】続いて、図39ないし図57までを参照し
ながらシリンダ錠1の作用について説明する(以下の説
明の中で図示できない構成部材があった場合には、括弧
付きの符号を図中に付すことにする)。初期コードに設
定されているシリンダ錠1の施錠状態、正規キー120
による解錠操作、コードチェンジバー130を用いての
コード変換操作、新コードキー140によるコード変更
が完了した状態の順に説明する。
【0144】図39は施錠状態のシリンダ錠の水平断面
図、図40は施錠状態のシリンダ錠におけるタンブラー
孔部分での断面図(図39の横断面図)、図41は施錠
状態のシリンダ錠におけるジョイントチップ近傍部分で
の断面図(図39の横断面図)を示している。
【0145】図39において、シリンダ錠1には、正規
キー120(図35参照)が挿入されていない。施錠状
態となっている。この状態の時、第一タンブラー17と
第二タンブラー18は、平面視において外形が一致する
ように重なっている。第一タンブラー17の被駆動部5
9は、図39中で中心軸上に位置する。プラグ9とベー
スプラグ4は、プラグジョイントスプリング7に付勢さ
れたジョイントチップ8によって、接合状態となる。ジ
ョイントストッパーピン6、6が非駆動状態であるか
ら、ベースプラグ4はケース2に対して回動を許容され
る。
【0146】図40において、レトラクター14の隆起
81、81がケース2の内周面に対して接触状態にある
から、そのレトラクター14は、タンブラー孔43内に
若干他方側が没入する。レトラクター14が作用するこ
とにより、第一タンブラー17と第二タンブラー18と
が噛合部61、61及び71、71を介して二つのタン
ブラプレート13の各被噛合部75、75に係合する。
二つのタンブラプレート13は、第一タンブラー17と
第二タンブラー18とによりタンブラー孔43内での位
置が規制される。この状態において、サイドバー16の
後端部86はサイドバー係合溝79に一致せず、サイド
バー16が係合凹部26に没入状態に維持される。従っ
て、プラグ9等は回動不能である。
【0147】図41において、ジョイントストッパーピ
ン6、6が非駆動状態であるから、ベースプラグ4はケ
ース2に対して回動を許容される。図41中で下に図示
したジョイントストッパーピン6が、自重で下側の回動
規制凹部28に係入するが、遊嵌されていることから、
回動に影響はない。
【0148】正規キー120による解錠操作を説明す
る。図42は正規キー挿入時のシリンダ錠の水平断面
図、図43は正規キー挿入時のシリンダ錠におけるタン
ブラー孔部分での断面図(施錠状態、図42の横断面
図)、図44は正規キー挿入時のシリンダ錠におけるタ
ンブラー孔部分での断面図(解錠途中状態、図42の横
断面図)、図45は正規キー挿入時のシリンダ錠におけ
るタンブラー孔部分での断面図(90°回転、解錠状
態、図42の横断面図)、図46は正規キー挿入時のシ
リンダ錠におけるジョイントチップ近傍部分での断面図
(解錠途中状態、図42の横断面図)、図47は正規キ
ー挿入時のシリンダ錠におけるジョイントチップ近傍部
分での断面図(90°回転、解錠状態、図42の横断面
図)を示している。
【0149】図42において、鍵孔10内に正規キー1
20を挿入すると、その正規キー120の第一コード部
123により各第一タンブラー17の被駆動部59が駆
動され、第一タンブラー17がタンブラー孔43内を移
動する。また、正規キー120の第二コード部124、
124により各第二タンブラー18の被駆動部69、6
9が駆動され、第二タンブラー18がタンブラー孔43
内を移動する。被駆動部59及び被駆動部69、69の
位置は、第一コード部123及び第二コード部124、
124の上記傾斜によって図39の状態から変化する。
プラグ9とベースプラグ4は、ジョイントチップ8によ
って、接合状態のままである。ジョイントストッパーピ
ン6、6は非駆動状態にあり、プラグ9及びベースプラ
グ4は回動可能である。
【0150】図43において、レトラクター14の隆起
81、81がケース2の内周面に対して接触状態にあ
る。二つのタンブラプレート13は、第一タンブラー1
7と第二タンブラー18とにより駆動され、サイドバー
係合溝79の位置がサイドバー16の後端部86の位置
に一致する。この状態ではまだサイドバー16の後端部
86がサイドバー係合溝79に係入しない。
【0151】図44において、正規キー120を回転さ
せ、解錠操作を開始すると、サイドバー16が係合凹部
26の傾斜面に当接してその作用により内方側へ押し込
まれる。サイドバー16の後端部86がサイドバー係合
溝79に係入し、プラグ9はベースプラグ4(図42参
照)等を伴って正規キー120の回転方向に回動する。
レトラクター14の隆起81、81は、ケース2の内周
面を摺動する。
【0152】図46において、ジョイントストッパーピ
ン6、6は、ベースプラグ4が回動することによりケー
ス2の回動規制凹部28、28の緩やかな傾斜面に押さ
れてピン孔97、97内に没入する。
【0153】図45において、正規キー120が初期状
態から90°回転した状態(回動規制部38(図3参
照)と回動規制突起24(図3参照)とが当接する)に
なると、解錠が完了する。ジョイントストッパーピン
6、6は、図47に示される位置に移動する。即ち、9
0°回転した位置に移動する。
【0154】コードチェンジバー130を用いてのコー
ド変換操作を説明する。図48はコード変更操作時のシ
リンダ錠の水平断面図、図49はコード変更操作時のシ
リンダ錠におけるタンブラー孔部分での断面図(回動前
の状態、図48の横断面図)、図50はコード変更操作
時のシリンダ錠におけるタンブラー孔部分での断面図
(回動途中状態、図48の横断面図)、図51はコード
変更操作時のシリンダ錠におけるタンブラー孔部分での
断面図(140°回転、回動終了状態、図48の横断面
図)、図52はコード変更操作時のシリンダ錠における
ジョイントチップ近傍部分での断面図(回動規制状態、
図48の横断面図)、図53はコード変更操作時のシリ
ンダ錠におけるタンブラー孔部分での断面図(140°
回転、キー引き抜き状態、図48の横断面図)を示して
いる。
【0155】図48において、図39の状態から鍵孔1
0内にコードチェンジバー130を取り付けた正規キー
120を挿入すると、その正規キー120の第一コード
部123により各第一タンブラー17の被駆動部59が
駆動され、第一タンブラー17がタンブラー孔43内を
移動する。また、正規キー120の第二コード部12
4、124により各第二タンブラー18の被駆動部6
9、69が駆動され、第二タンブラー18がタンブラー
孔43内を移動する。被駆動部59及び被駆動部69、
69の位置は、第一コード部123及び第二コード部1
24、124の上記傾斜によって図39の状態から変化
する。ジョイントチップ8は、コードチェンジバー13
0によりベースプラグ4側へ押し込まれ、ジョイントチ
ップ側係合部106、106がプラグ9から離脱する。
【0156】図49において、レトラクター14の隆起
81、81がケース2の内周面に対して接触状態にあ
る。二つのタンブラプレート13は、第一タンブラー1
7と第二タンブラー18とにより駆動され、サイドバー
係合溝79の位置がサイドバー16の後端部86の位置
に一致する。この状態ではまだサイドバー16の後端部
86がサイドバー係合溝79に係入しない。
【0157】図52において、ジョイントストッパーピ
ン6、6がジョイントチップ8の駆動部107、107
により駆動され回動規制凹部28に係入する。ベースプ
ラグ4は、ケース2に対して回動不能になる。
【0158】図50において、コードチェンジバー13
0(図48参照)を取り付けた正規キー120を回転さ
せ、コード変換操作を開始すると、サイドバー16が係
合凹部26の傾斜面に当接してその作用により内方側へ
押し込まれる。サイドバー16の後端部86がサイドバ
ー係合溝79に係入し、プラグ9のみがコードチェンジ
バー130(図48参照)を取り付けた正規キー120
の回転方向に回動する。レトラクター14の隆起81、
81は、ケース2の内周面を摺動する。
【0159】図51において、プラグ9のみが初期状態
から140°回転(略環状凹部25と回動規制突起48
によって規制される)すると、レトラクター14の隆起
81、81が係合凹部27、27に対向する。サイドバ
ー16の先端部85は、ケース2の内周面に接触状態に
ある。
【0160】この状態において、コードチェンジバー1
30(図48参照)を取り付けた正規キー120を鍵孔
10から引き抜くと、第一タンブラー17と第二タンブ
ラー18とがともに駆動され、レトラクター14が第一
タンブラー17及び第二タンブラー18を伴って上記内
周面側に押し出される。そして、図53に示される如
く、レトラクター14の隆起81、81が係合凹部2
7、27に係入すると、それまで第一タンブラー17及
び第二タンブラー18に作用していた押しつけ力が解除
される。
【0161】新コードキー140によるコード変更につ
いて説明する。図54は新コードキー挿入時のシリンダ
錠におけるタンブラー孔部分での断面図(140°回
転、新コードキー挿入状態)、図55は新コードキー挿
入時のシリンダ錠におけるタンブラー孔部分での断面図
(回動途中状態)、図56は新コードキー挿入時のシリ
ンダ錠におけるタンブラー孔部分での断面図(回動終了
状態)、図57は新コードキー挿入時のシリンダ錠の水
平断面図(回動終了状態)を示している。
【0162】図54において、図53の状態から鍵孔1
0内に新コードキー140を挿入すると、その新コード
キー140の第一コード部143(図57参照)により
各第一タンブラー17の被駆動部59(図57参照)が
駆動され、第一タンブラー17がタンブラー孔43内を
移動する。また、新コードキー140の第二コード部1
44、144(図57参照)により各第二タンブラー1
8の被駆動部69、69(図57参照)が駆動され、第
二タンブラー18がタンブラー孔43内を移動する。被
駆動部59(図57参照)及び被駆動部69、69(図
57参照)の位置は、第一コード部143(図57参
照)及び第二コード部144、144(図57参照)に
よって変化する。
【0163】新コードキー140により、被噛合部7
5、75に対向する噛合部61、61及び噛合部71、
71の位置が初期状態に対して異なる位置になる。この
状態において、被噛合部75、75に噛合部61、61
及び噛合部71、71は係合しない。
【0164】図55において、新コードキー140を上
記回転方向に対して逆側に回転させると、レトラクター
14の隆起81、81が係合凹部27、27から離脱す
る。この時、被噛合部75、75に噛合部61、61及
び噛合部71、71が係合し、コード変更がなされる。
サイドバー16の先端部85は、ケース2の内周面を摺
動する。
【0165】図56において、新コードキー140を1
40°逆側に回転させ、初期状態の位置に戻すと、サイ
ドバー16の先端部85が係合凹部26の位置に一致す
る。サイドバー16は、サイドバースプリング15の付
勢力によりその後端部86がサイドバー係合溝78から
離脱する。新コードキー140が引き抜き可能になる
(図57参照)。
【0166】以上、図1ないし図57までを参照しなが
ら説明してきたように、シリンダ錠1は、全長方向(上
記軸方向の長さ)が従来よりも格段に短くなっている。
これにより、コンパクトなシリンダ錠を提供することが
できる。
【0167】また、シリンダ錠1は、鍵孔10を介し
て、即ちシリンダ錠1の前面側からコード変更又はコー
ド復帰の操作をすることができる。これにより、コード
変更又はコード復帰の操作が従来よりも格段に容易とな
る。
【0168】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。即ち、上
記説明では、タンブラー12が第一タンブラー17と第
二タンブラー18とで構成され、その第一タンブラー1
7と第二タンブラー18とがタンブラー孔43内に挿入
されるシリンダ錠1であったが、三つのタンブラーをタ
ンブラー孔内に挿入する構成でも成立することから、上
述の構造のみに限定されるものではない。
【0169】シリンダ錠1の全長方向を短くするための
構成は、可変コード型のシリンダ錠に限られるものでは
なく、コードを固定したシリンダ錠にも適用することが
できるのは当然である。
【0170】また、シリンダ錠の前面側からコード変更
又はコード復帰の操作をする構成は、従来例で説明した
構成のシリンダ錠にも当然に適用することができるもの
とする(タンブラーの形態に左右されない。ピン状のタ
ンブラーの構成を有するシリンダ錠でもよい)。
【0171】尚、図53でのプラグ9の回動を規制しよ
うとする場合には、上述とは別のタンブラを前部に設け
て規制することができるものとする。また、上述のよう
な140゜の回転ではなく、180゜回転で対応させよ
うとする場合には、ジョイントチップ8を利用すること
ができる。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、各々独立して駆動される第一タン
ブラーと第二タンブラーとがタンブラー孔に挿入される
シリンダ錠になることから、タンブラー孔の数が従来よ
りも少なくなる。その数が少なくなっても、一つのタン
ブラー孔に二つのタンブラーが挿入されていることか
ら、従来と同じコードバリエーションが維持される。第
一タンブラーと第二タンブラーは、キーの二つのコード
部により各々独立して駆動されるから、各タンブラー孔
のピッチでキーのコード部を設定することができ、キー
の抜き差しが良好となる。従って、全長方向がコンパク
トになるシリンダ錠を提供することができるという効果
を奏する。
【0173】請求項2に記載された本発明によれば、可
変コード型のシリンダ錠であっても、各々独立して駆動
される第一タンブラーと第二タンブラーとがタンブラー
孔に挿入されるシリンダ錠になることから、タンブラー
孔の数が従来よりも少なくなる。その数が少なくなって
も、一つのタンブラー孔に二つのタンブラーが挿入され
ていることから、従来と同じコードバリエーションが維
持される。第一タンブラーと第二タンブラーは、キーの
二つのコード部により各々独立して駆動されるから、各
タンブラー孔のピッチでキーのコード部を設定すること
ができ、キーの抜き差しが良好となる。従って、請求項
1の発明と同様に、全長方向がコンパクトになるシリン
ダ錠を提供することができるという効果を奏する。
【0174】請求項3に記載された本発明によれば、第
一タンブラーと第二タンブラーとを、ケースの軸の方向
に重ねた状態に配置するとともに、第一タンブラーと第
二タンブラーの係合部間に間隙を形成していることか
ら、全長方向にタンブラー孔が細くなる。また、対応す
るタンブラプレートとの係合が確実になる。即ち、重ね
合わせによって第一タンブラーと第二タンブラーとの間
隔が詰まり、その詰めた分だけタンブラー孔を細くする
ことが可能になる。また、対応するタンブラプレートの
位置が仮に何らかの要因でズレたとしても、係合部間の
間隙によってそのズレを吸収することが可能になる。従
って、シリンダ錠の全長方向を更に短くすることができ
るという効果を奏する。尚、シリンダ錠の作動に係る信
頼性は良好である。
【0175】請求項4に記載された本発明によれば、鍵
孔を介してジョイントチップをベースプラグ側に押動す
ることで、プラグとベースプラグとの係合が解除される
とともに、ベースプラグの回動が阻止され、プラグのみ
の回動が可能になる。これによりコード変更又はコード
復帰が可能となる。ジョイントチップは従来のリセット
ボタンに相当しており、そのジョイントチップが鍵孔を
介して操作されることから、従来のようにシリンダ錠を
取り付けた例えば扉を一々開いて操作する必要はない。
従って、コード変更又はコード復帰の操作が容易となる
シリンダ錠を提供することができるという効果を奏す
る。
【0176】請求項5に記載された本発明によれば、請
求項2及び請求項4の発明の作用を兼ね備えたシリンダ
錠になる。従って、全長方向がコンパクトになるととも
に、コード変更又はコード復帰の操作が容易となるシリ
ンダ錠を提供することができるという効果を奏する。
【0177】請求項6に記載された本発明によれば、請
求項3及び請求項4の発明の作用を兼ね備えたシリンダ
錠になる。従って、シリンダ錠の全長方向を更に短くす
ることができるという効果を奏する。
【0178】請求項7に記載された本発明によれば、ジ
ョイントチップ側係合部を、ケースの軸の方向に対し直
交方向に延在させ、その直交方向の端部に回動規制部材
に対する駆動部を形成していることから、直交方向にジ
ョイントチップ側係合部と駆動部とが並び、ケースの軸
方向がコンパクトになる。また、端部に駆動部が位置す
ることから、回動規制部材に対する駆動部のアクセスを
容易にする。従って、請求項4の発明に対しては、コー
ド変更又はコード復帰の操作を容易にすることの他に、
シリンダ錠の全長方向をコンパクトにすることができ、
請求項5又は請求項6の発明に対しては、シリンダ錠の
全長方向を更に短くすることができるという効果を奏す
る。
【0179】請求項8に記載された本発明によれば駆動
部は、回動規制部材が直交方向へ駆動される際に摺接す
る傾斜面を有することから、鍵孔を介してジョイントチ
ップをベースプラグ側に押動する際に、回動規制部材が
傾斜面に案内されてスムーズに移動する。従って、操作
性を向上させることができる、という効果を奏する。
【0180】請求項9に記載された本発明によれば、回
動規制部材を、ベースプラグに形成した貫通孔に遊嵌さ
せていることから、駆動部に掛かる作用が極力抑えら
れ、ジョイントチップを押動させる際の妨げとはならな
い。従って、操作性を向上させることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリンダ錠の一実施の形態を示す
正面図である。
【図2】シリンダ錠の側面図である。
【図3】シリンダ錠の背面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】図2のC−C線断面図である。
【図7】図5の要部拡大図である。
【図8】ケースの正面図である。
【図9】ケースの側面図である。
【図10】ケースの背面図である。
【図11】図8のD−D線断面図である。
【図12】プラグの正面図である。
【図13】プラグの側面図である。
【図14】プラグの背面図である。
【図15】プラグの平面図である。
【図16】プラグの底面図である。
【図17】図12のE−E線断面図である。
【図18】図12のF−F線断面図である。
【図19】ゴルプレートの平面図である。
【図20】第一タンブラーの正面図である。
【図21】第一タンブラーの底面図である。
【図22】図20のG−G線断面図(図23のH−H線
断面図を兼ねる)である。
【図23】第二タンブラーの正面図である。
【図24】第二タンブラーの底面図である。
【図25】タンブラプレートの正面図である。
【図26】タンブラプレートの底面図である。
【図27】図25のI−I線断面図である。
【図28】レトラクターを示す図面であり、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は(b)のJ−J線断面
図である。
【図29】サイドバーを示す図面であり、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図30】ベースプラグの正面図である。
【図31】ベースプラグの側面図である。
【図32】図30のK−K線断面図である。
【図33】図30のL−L線断面図である。
【図34】ジョイントチップを示す図面であり、(a)
は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は
側面図、(e)は(a)のM−M線断面図、(f)は
(c)のN−N線断面図である。
【図35】正規キーを示す図面であり、(a)は平面
図、(b)は底面図、(c)は(b)のO−O線断面図
である。
【図36】図35の正規キーにコードチェンジバーを取
り付けた図面であり、(a)は平面図、(b)は底面
図、(c)は(b)のP−P線断面図である。
【図37】図36のコードチェンジバーを示す図面であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面
図、(d)は底面図、(e)は(b)の横断面図であ
る。
【図38】新コードキーの平面図である。
【図39】施錠状態のシリンダ錠の水平断面図である。
【図40】施錠状態のシリンダ錠におけるタンブラー孔
部分での断面図(図39の横断面図)である。
【図41】施錠状態のシリンダ錠におけるジョイントチ
ップ近傍部分での断面図(図39の横断面図)である。
【図42】正規キー挿入時のシリンダ錠の水平断面図で
ある。
【図43】正規キー挿入時のシリンダ錠におけるタンブ
ラー孔部分での断面図(施錠状態、図42の横断面図)
である。
【図44】正規キー挿入時のシリンダ錠におけるタンブ
ラー孔部分での断面図(解錠途中状態、図42の横断面
図)である。
【図45】正規キー挿入時のシリンダ錠におけるタンブ
ラー孔部分での断面図(90°回転、解錠状態、図42
の横断面図)である。
【図46】正規キー挿入時のシリンダ錠におけるジョイ
ントチップ近傍部分での断面図(解錠途中状態、図42
の横断面図)である。
【図47】正規キー挿入時のシリンダ錠におけるジョイ
ントチップ近傍部分での断面図(90°回転、解錠状
態、図42の横断面図)である。
【図48】コード変更操作時のシリンダ錠の水平断面図
である。
【図49】コード変更操作時のシリンダ錠におけるタン
ブラー孔部分での断面図(回動前の状態、図48の横断
面図)である。
【図50】コード変更操作時のシリンダ錠におけるタン
ブラー孔部分での断面図(回動途中状態、図48の横断
面図)である。
【図51】コード変更操作時のシリンダ錠におけるタン
ブラー孔部分での断面図(140°回転、回動終了状
態、図48の横断面図)である。
【図52】コード変更操作時のシリンダ錠におけるジョ
イントチップ近傍部分での断面図(回動規制状態、図4
8の横断面図)である。
【図53】コード変更操作時のシリンダ錠におけるタン
ブラー孔部分での断面図(140°回転、キー引き抜き
状態、図48の横断面図)である。
【図54】新コードキー挿入時のシリンダ錠におけるタ
ンブラー孔部分での断面図(140°回転、新コードキ
ー挿入状態)である。
【図55】新コードキー挿入時のシリンダ錠におけるタ
ンブラー孔部分での断面図(回動途中状態)である。
【図56】新コードキー挿入時のシリンダ錠におけるタ
ンブラー孔部分での断面図(回動終了状態)である。
【図57】新コードキー挿入時のシリンダ錠の水平断面
図(回動終了状態)である。
【図58】従来例の可変コード型シリンダ錠の縦断面図
である。
【図59】従来例の可変コード型シリンダ錠の正面図で
ある。
【図60】図58の一部破断背面図である。
【図61】図58のa−a断面図である。
【図62】図61のb−b断面図である。
【図63】リセットボタンの操作を説明する可変コード
型シリンダ錠の要部縦断面図である。
【図64】図63の一部破断背面図である。
【図65】リセットボタンを操作し、且つ、プラグを1
80度回動した状態を説明する断面図である。
【図66】図65のc−c断面図である。
【図67】図66の背面図である。
【図68】一次可変キーを挿入した状態を示す断面図で
ある。
【図69】一次可変キーを回動した状態を示す縦断面図
である。
【図70】図69のd−d断面図である。
【図71】図58のe−e断面である。
【符号の説明】
1 シリンダ錠 2 ケース 3 キャップ 4 ベースプラグ 5 カム 6 ジョイントストッパーピン(回動規制部材) 7 プラグジョイントスプリング(バネ部材) 8 ジョイントチップ 9 プラグ 10 鍵孔 11 ゴルプレート 12 タンブラー 13 タンブラプレート 14 レトラクター 15 サイドバースプリング 16 サイドバー 17 第一タンブラー 18 第二タンブラー 21 環状溝 22 環状突起 23 雄ネジ部 24 回動規制突起 25 略環状凹部 26、27 係合凹部 28 回動規制凹部(凹み) 29 クリップ 30 切り欠き面 35 開口部 36 環状溝 37 取り付け孔 38 回動規制部 41 ゴルプレート収容孔 42 プラグ側被係合部 43 タンブラー孔 44 レトラクター収容孔 45 サイドバー収容孔 46 凹部 47 突起 48 回動規制突起 51 孔 52 突起 55 基部 56 アーム部 57 突条 58 溝 59 被駆動部 60 傾斜面 61 噛合部(係合部) 62 段部 65 基部 66 アーム部 67 突条 68 溝 69 被駆動部 70 傾斜面 71 噛合部(係合部) 72 段部 75 被噛合部(被係合部) 76 突条 77 溝 78 サイドバー係合溝 79 ダミーサイドバー係合溝 81 隆起 82 凹部 83 ガイド 84 凹部 85 先端部 86 後端部 87 切り欠き 88 凹み 91 基部 92 タング部 93 摺接面 94 フランジ部 95 回動部 96 ベース側被係合部 97 ピン孔 98 受け部 99 切り欠き面 100 雄ネジ部 105 基部 106 ジョイントチップ側係合部 107 駆動部 108 受け部 109 被押動部 110 傾斜面 120 正規キー(キー) 121 摘み操作部 122 鍵本体部 123 第一コード部(コード部) 124 第二コード部(コード部) 125 溝 126 取り付け溝 130 コードチェンジバー 131 本体部 132 挿入部 133 支持部 134 押動部 135 孔 136 押動部本体 137 係止片 140 新コードキー(キー) 141 摘み操作部 142 鍵本体部 143 第一コード部(コード部) 144 第二コード部(コード部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面視略円形状の内周面を有するケース
    と、 該ケースに回動可能に挿入されるとともに、前記ケース
    の軸に沿って延在する鍵孔を形成した略円柱形状のプラ
    グと、 該プラグに対して前記軸の方向に直交方向に挿入される
    タンブラーと、 を備えたシリンダ錠であって、 前記プラグは、前記タンブラーを収容するタンブラー孔
    を有し、該タンブラー孔は、前記鍵孔に交叉して該鍵孔
    に連通するとともに、前記軸の方向に沿って複数配置さ
    れ、 且つ、前記タンブラー孔に挿入される前記タンブラー
    を、前記鍵孔に挿入されるキーの二つのコード部により
    各々独立して駆動される第一タンブラーと第二タンブラ
    ーとで構成したことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 【請求項2】 断面視略円形状の内周面を有するととも
    に、該内周面に外方へ窪む係合凹部を一体に形成したケ
    ースと、 該ケースに回動可能に挿入されるとともに、前記ケース
    の軸に沿って延在する鍵孔を形成した略円柱形状のプラ
    グと、 該プラグに対して各々前記軸に直交方向に挿入されるタ
    ンブラー、タンブラプレート、レトラクター、及びサイ
    ドバーと、 を備え、前記タンブラーの位置を変えることでコードの
    変更が可能な可変コード型のシリンダ錠であって、 前記プラグは、前記タンブラー及び前記タンブラプレー
    トを収容するタンブラー孔と、前記レトラクターを収容
    するレトラクター収容孔と、前記サイドバーを収容する
    サイドバー収容孔とを有し、 前記タンブラー孔は、前記鍵孔に交叉して該鍵孔に連通
    するとともに、前記軸の方向に沿って複数配置形成さ
    れ、前記レトラクター収容孔は、前記タンブラー孔の相
    対向する内壁面の一方壁を貫通して形成され、前記サイ
    ドバー収容孔は、 前記レトラクター収容孔の反対側に位置するとともに前
    記内壁面の他方壁を貫通して形成され、 前記タンブラーは、前記タンブラプレートに対する係合
    部を有し、前記タンブラプレートは、前記係合部が係合
    する被係合部と、前記サイドバーの後端部が係入、離脱
    するサイドバー係合溝とを有し、前記レトラクターは、
    一方に前記内周面に接触、或いは前記係合凹部に没入す
    る隆起を有し、前記サイドバーは、前記内周面に向けて
    バネ付勢されるとともに、前記内周面に接触、或いは前
    記係合凹部に没入する先端部を有し、 前記レトラクターの前記一方が前記内周面に対して接触
    状態にある場合は、前記レトラクターの前記他方が前記
    タンブラーに作用して該タンブラーの前記係合部と前記
    タンブラプレートの前記被係合部とが係合し、前記レト
    ラクターの前記一方が前記係合凹部に没入状態となった
    場合には、前記レトラクターによる前記作用が解除され
    て前記係合部が前記被係合部から離脱可能になり、 前記サイドバーの前記先端部が前記係合凹部に没入状態
    にある場合は、前記サイドバーの後端部が前記サイドバ
    ー係合溝に一致しない限り前記サイドバーは前記プラグ
    の回動を規制するように作用し、前記サイドバーの前記
    先端部が前記内周面に対して接触状態となった場合に
    は、前記サイドバーの後端部が前記サイドバー係合溝に
    係入して前記サイドバーが前記タンブラプレートの移動
    を規制する構成であり、 且つ、前記タンブラー孔に挿入される前記タンブラー
    を、前記鍵孔に挿入されるキーの二つのコード部により
    各々独立して駆動される第一タンブラーと第二タンブラ
    ーとで構成したことを特徴とするシリンダ錠。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のシリンダ
    錠において、 前記第一タンブラーと前記第二タンブラーとを、前記軸
    の方向に重ねた状態に配置するとともに、前記第一タン
    ブラーと前記第二タンブラーの前記係合部間に間隙を形
    成したことを特徴とするシリンダ錠。
  4. 【請求項4】 断面視略円形状の内周面を有するケース
    と、 該ケースに回動可能に挿入される略円柱形状のプラグ
    と、 前記ケースに回動可能に挿入されるとともにカムを固着
    することが可能なベースプラグと、 前記プラグ及び前記ベースプラグ間に介在するジョイン
    トチップと、 該ジョイントチップを前記プラグに向けて付勢するバネ
    部材と、 前記ベースプラグの回動を規制する回動規制部材と、 を備えた可変コード型のシリンダ錠であって、 前記ケースは、前記ケースの軸の方向に沿って形成さ
    れ、前記回動規制部材が係入、離脱する凹みを有し、 前記プラグは、前記ケースの軸の方向に沿って貫通する
    鍵孔と、該鍵孔に連通するとともに前記バネ部材により
    付勢される前記ジョイントチップが係合、離脱するプラ
    グ側被係合部とを有し、 前記ベースプラグは、前記バネ部材により付勢される前
    記ジョイントチップが係合するとともに、前記プラグ側
    被係合部に対向して配置されるベース側被係合部を有
    し、 前記ジョイントチップは、前記プラグ側被係合部及び前
    記ベース側被係合部に対応して形成されるジョイントチ
    ップ側係合部と、前記回動規制部材を駆動する駆動部と
    を有し、 且つ、前記鍵孔を介して前記ジョイントチップが前記ベ
    ースプラグに向け押動されると、前記プラグ側被係合部
    及び前記ベース側被係合部に跨って係合していた前記ジ
    ョイントチップの前記ジョイントチップ側係合部が前記
    プラグ側被係合部から離脱するとともに、前記ジョイン
    トチップの前記駆動部が前記回動規制部材を駆動して前
    記ベースプラグの回動を規制し、前記プラグのみの回動
    を許容する構成にしたことを特徴とするシリンダ錠。
  5. 【請求項5】 断面視略円形状の内周面を有するととも
    に、該内周面に外方へ窪む係合凹部を一体に形成したケ
    ースと、 該ケースに回動可能に挿入される略円柱形状のプラグ
    と、 該プラグに対して各々前記軸に直交方向に挿入されるタ
    ンブラー、タンブラプレート、レトラクター、及びサイ
    ドバーと、 前記ケースに回動可能に挿入されるとともにカムを固着
    することが可能なベースプラグと、 前記プラグ及び前記ベースプラグ間に介在するジョイン
    トチップと、 該ジョイントチップを前記プラグに向けて付勢するバネ
    部材と、 前記ベースプラグの回動を規制する回動規制部材と、 を備え、前記タンブラーの位置を変えることでコードの
    変更が可能な可変コード型のシリンダ錠であって、 前記ケースは、前記ケースの軸の方向に沿って形成さ
    れ、前記回動規制部材が係入、離脱する凹みを有し、 前記プラグは、前記タンブラー及び前記タンブラプレー
    トを収容するタンブラー孔と、前記レトラクターを収容
    するレトラクター収容孔と、前記サイドバーを収容する
    サイドバー収容孔と、前記軸の方向に沿って貫通する鍵
    孔と、該鍵孔に連通するプラグ側被係合部とを有し、 前記タンブラー孔は、前記鍵孔に交叉して該鍵孔に連通
    するとともに、前記軸の方向に沿って複数配置形成さ
    れ、前記レトラクター収容孔は、前記タンブラー孔の相
    対向する内壁面の一方壁を貫通して形成され、前記サイ
    ドバー収容孔は、前記レトラクター収容孔の反対側に位
    置するとともに前記内壁面の他方壁を貫通して形成さ
    れ、前記プラグ側被係合部は、前記バネ部材により付勢
    される前記ジョイントチップが係合、離脱可能に形成さ
    れ、 前記タンブラーは、前記タンブラプレートに対する係合
    部を有し、前記タンブラプレートは、前記係合部が係合
    する被係合部と、前記サイドバーの後端部が係入、離脱
    するサイドバー係合溝とを有し、前記レトラクターは、
    一方に前記内周面に接触、或いは前記係合凹部に没入す
    る隆起を有し、前記サイドバーは、前記内周面に向けて
    バネ付勢されるとともに、前記内周面に接触、或いは前
    記係合凹部に没入する先端部を有し、 前記ベースプラグは、前記バネ部材により付勢される前
    記ジョイントチップが係合するとともに、前記プラグ側
    被係合部に対向して配置されるベース側被係合部を有
    し、 前記ジョイントチップは、前記プラグ側被係合部及び前
    記ベース側被係合部に対応して形成されるジョイントチ
    ップ側係合部と、前記回動規制部材を駆動する駆動部と
    を有し、 前記レトラクターの前記一方が前記内周面に対して接触
    状態にある場合は、前記レトラクターの前記他方が前記
    タンブラーに作用して該タンブラーの前記係合部と前記
    タンブラプレートの前記被係合部とが係合し、前記レト
    ラクターの前記一方が前記係合凹部に没入状態となった
    場合には、前記レトラクターによる前記作用が解除され
    て前記係合部が前記被係合部から離脱可能になり、 前記サイドバーの前記先端部が前記係合凹部に没入状態
    にある場合は、前記サイドバーの後端部が前記サイドバ
    ー係合溝に一致しない限り前記サイドバーは前記プラグ
    の回動を規制するように作用し、前記サイドバーの前記
    先端部が前記内周面に対して接触状態となった場合に
    は、前記サイドバーの後端部が前記サイドバー係合溝に
    係入して前記サイドバーが前記タンブラプレートの移動
    を規制する構成であり、 且つ、前記タンブラー孔に挿入される前記タンブラー
    を、前記鍵孔に挿入されるキーの二つのコード部により
    各々独立して駆動される第一タンブラーと第二タンブラ
    ーとで構成し、 且つ、前記鍵孔を介して前記ジョイントチップが前記ベ
    ースプラグに向け押動されると、前記プラグ側被係合部
    及び前記ベース側被係合部に跨って係合していた前記ジ
    ョイントチップの前記ジョイントチップ側係合部が前記
    プラグ側被係合部から離脱するとともに、前記ジョイン
    トチップの前記駆動部が前記回動規制部材を駆動して前
    記ベースプラグの回動を規制し、前記プラグのみの回動
    を許容する構成にしたことを特徴とするシリンダ錠。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシリンダ錠において、 前記第一タンブラーと前記第二タンブラーとを、前記軸
    の方向に重ねた状態に配置するとともに、前記第一タン
    ブラーと前記第二タンブラーの前記係合部間に間隙を形
    成したことを特徴とするシリンダ錠。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6いずれか記載の
    シリンダ錠において、 前記ジョイントチップ側係合部を、前記軸の方向に対し
    直交方向に延在させ、該直交方向の端部に前記駆動部を
    形成したことを特徴とするシリンダ錠。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のシリンダ錠において、 前記駆動部は、前記回動規制部材が前記直交方向へ駆動
    される際に摺接する傾斜面を有することを特徴とするシ
    リンダ錠。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項8いずれか記載の
    シリンダ錠において、 前記回動規制部材を、前記ベースプラグに形成した貫通
    孔に遊嵌させたことを特徴とするシリンダ錠。
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