JPH09235921A - 可変コード型シリンダ錠 - Google Patents

可変コード型シリンダ錠

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JPH09235921A
JPH09235921A JP4334296A JP4334296A JPH09235921A JP H09235921 A JPH09235921 A JP H09235921A JP 4334296 A JP4334296 A JP 4334296A JP 4334296 A JP4334296 A JP 4334296A JP H09235921 A JPH09235921 A JP H09235921A
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JP
Japan
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tumbler
plug
key
reset
base
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JP4334296A
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English (en)
Inventor
Shintaro Katayama
真太郎 片山
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Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変コード型シリンダ錠を遊戯機のように厚
い扉に取り付ける場合、シリンダ錠が長くなり、高価に
なり、取扱も不便になるなどの問題があった。 【解決手段】 ケース31の後端部に筒状のベース35
を接続し、ケース31の挿入されるプラグ40に鍵孔4
1と複数のタンブラ孔42を設け、タンブラ孔42にキ
ーKの挿入によりケース31との係合を解除し所定角度
回動したときにコード変換可能なタンブラTを設け、ベ
ース35内に挿入されるジョイントプラグ81にリセッ
トタンブラ88を挿入し、ジョイントプラグ81とベー
ス35の内周面との間に挿入したジョイントカム85
に、リセットタンブラ88を没入方向に押動するリセッ
トボタン94を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚さ寸法の大きい
扉に取り付け可能な可変コード型シリンダ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダ錠のキーコードの変更,旧コー
ドへの復帰が可能な可変コード型シリンダ錠には特開平
7−324531号公報に記載の技術などがある。この
可変コード型シリンダ錠は、図13に示すように、筒状
のケース1の前面(図13において左端面)には内面に
突出する周壁2が設けられ、後端にフランジ3に設けら
れ孔4に挿入されるねじ(図示しない)によりフランジ
3が扉Dの裏面に取り付けられる。
【0003】ケース1に回動可能に挿入されるプラグ5
は、前面に開口する鍵孔6と、鍵孔6に直角に交叉する
複数のタンブラ孔7が設けられ、最後部以外のタンブラ
孔7には可変タンブラ8とタンブラプレート(図示しな
い)が挿入され、最後部のタンブラ孔6には完全挿入確
認用タンブラ9が挿入される。プラグ4の後部に設けら
れた小径外周面10とケース1の間にジョイントカム1
1が回動可能に挿入され、ジョイントカム11の端部に
施錠カム12が設けられる。
【0004】小径外周面10に挿入されたリセットプレ
ート13はばね14により小径外周面10より突出する
方向に付勢され、ジョイントカム11に設けられた係合
部15に係入している。フランジ3の後面にカバー取り
付け用凹部16が形成され、カバー取り付け用凹部16
に取り付けられるカバー17には、ジョイントカム11
の外周面に設けられた突起18が施錠角度から解錠角度
までの回動を許容するストッパ(図示しない)が形成さ
れている。カバー17の上方から係合部15に連通する
切欠溝19に、リセットボタン20が挿入され、リセッ
トボタン20にはフランジ3の後方に突出する操作部2
0aが設けられる。
【0005】可変コード型シリンダ錠は、操作部20a
を操作しない通常状態では、リセットプレート13が係
合部15に係入しているので、ジョイントカム11とプ
ラグ5が係合している。キーKを挿入するとプラグ5が
回動可能となり、プラグ5及びジョイントカム11が施
錠角度から解錠角度まで回動すると、施錠カム12のロ
ックが解除されて開扉可能になる。
【0006】管理者がキーコードを変更するには、開放
した扉Dの裏面から操作部20aを下方に押すと、リセ
ットボタン20に押されたリセットプレート13が小径
外周面10に没入し、プラグ5とジョイントカム11と
の係合が解除される。従って、キーKを回動すると、ジ
ョイントカム11は停止したままプラグ5のみが回動す
る。
【0007】プラグ5が所定角度(180度)回動した
ときに可変タンブラ8とタンブラプレート噛み合いが外
れてコード可変の状態となり、第二キーを挿入すると、
第二キーにあったキーコードに変換される。係合部15
から離脱しているリセットプレート13の先端は、ジョ
イントカム11の内周面に押さえられているので、小径
外周面10に没入したままであり、第二キーを180度
回動すると、プラグ5が元の施錠角度に復帰し、第二キ
ーを引き抜くことにより、シリンダ錠のコード変換が完
了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】キーコードの変更は管
理者のみが行うことができ、他人が操作できないように
するために、リセットボタン20の操作部20aは、開
放した扉Dの裏面から操作できるようになっているの
で、可変コード型シリンダ錠は、扉Dの厚さにほぼ等し
い長さが必要である。然し、実開昭63−26390号
公報及び実開平5−88584号号公報に記載の遊戯機
の扉用錠装置では、扉のの厚さ寸法が大きいため、遊戯
機の扉に取り付けようとすると、シリンダ錠の長さだけ
が異常に長くなり、長さの増加に伴って重量が増大し、
取扱が不便になる問題と、一般の可変コード型シリンダ
錠の部品を流用できない高価なものになるなどの問題が
あった。又、タンブラの作動をより円滑にし、プラグ係
止力をより増大させて可変コード型シリンダ錠の信頼性
を向上させることが望まれる。本発明はかかる課題を解
決することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可変コード型シリンダ錠は、筒状のケース
の後端部に、扉の後面に取り付けられる筒状のベースを
接続し、上記ケースに回動可能に挿入され前面に開口す
る鍵孔に交叉する複数のタンブラ孔を有するプラグと上
記ベースに回動可能に挿入されるジョイントプラグとを
ジョイントプレートで連結し、上記ジョイントプラグに
挿入されるリセットタンブラを外周面より突出する方向
に付勢し、上記ベースと上記ジョイントプラグの間に挿
入されるジョイントカムに、上記リセットタンブラの先
端が係入するリセット係合部を設け、上記ベースに上記
リセットタンブラと上記リセット係合部との係合を解除
するリセットボタンを設け、上記タンブラ孔に、上記リ
セットタンブラと上記リセット係合部が解除され且つキ
ーの挿入により上記プラグが所定角度に回動したときに
キーコードの変更が可能になるタンブラを挿入したこと
を特徴とするものである。
【0010】上記キーに設けられた複数のキーコードの
うち、少なくとも1つを完全挿入確認用コードとし、該
完全挿入確認用コードに対向する上記タンブラ孔に完全
挿入確認用タンブラが挿入され、該完全挿入確認用タン
ブラは上記ベースの端部に形成した回動阻止用凹部に係
入する方向に付勢することができる。上記タンブラは、
上記ケースの内周面に形成した係合溝に係止されるタン
ブラプレートであって、該タンブラプレートにサイドバ
ー係合溝を形成し、該サイドバー係合溝に一端が係入す
るサイドバーを上記プラグに挿入し、該サイドバーが上
記サイドバー係合溝から離脱したとき、他端が係入する
係合凹部を上記ケースに内周面及び上記ベースの端部に
連続して形成するとよい。上記係合溝の後端は、上記ベ
ースの端部で閉塞され、該端部の内周面に上記サイドバ
ーが当接するように構成するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の可変コード型シリンダ錠
の実施の形態には、サイドバーを使用した型式のものに
ついて述べるが、サイドバーを使用しない型式のシリン
ダ錠についても実施可能である。本発明の実施の形態の
具体例について図面を参照して説明すると、図1は可変
コード型シリンダ錠の縦断面図、図2は可変コード型シ
リンダ錠の横断面図、図3はキー挿入時の可変コード型
シリンダ錠の縦断面図、図4は可変コード型シリンダ錠
の正面図、図5は図1のA−A断面図、図6は図1のB
−B断面図、図7は図1のC−C断面図である。
【0012】筒状のケース31の先端部(図1において
左端部)の内周面に、後述するプラグ40の軸方向移動
を阻止する環状の周壁32が設けられ、周壁32の上下
2箇所にはキー挿入,抜取案内用の溝33が設けられる
(図1,図4参照)。ケース31の後端部に設けられた
大径内周面34には、筒状のベース35の先端部に設け
られた小径外周面36が挿入され、ケース31を貫通す
るローレットピン37によりケース31に一体的に接続
される(図1,図9参照)。
【0013】筒状のベース34の後端部にフランジ38
が設けられ、フランジ38の上下に設けられた孔39に
挿通されるねじ(図示しない)により、フランジ38が
厚い扉Dの裏面に取り付けられる。ケース31に回動可
能に挿入されるプラグ40には、前面に開口する鍵孔4
1と、鍵孔41と直角に交叉し両端がプラグ40の外周
面に開口する複数のタンブラ孔42が設けられ、最後部
にはタンブラ孔43が設けられる(図1参照)。
【0014】タンブラ孔42の一方の壁面に、鍵孔41
と平行な長孔44が設けられ、長孔44にはプラグ40
の外周面に開口するサイドバー収容孔45が連通し、サ
イドバー収容孔45に収容されるサイドバー46は、長
孔44に挿入される先端部47が設けられ、先端部47
の反対側には山形に形成された係合部46aが形成され
る。
【0015】係合部46aは、ケース31の内周面に形
成され、開口に向けて拡大する傾斜面をもった係合凹部
48に係脱可能である(図5参照)。サイドバー46の
両端部に設けられるばね支持突起65とサイドバー収容
孔45との間にばね66が挿入される(図2参照)の
で、サイドバー46の係合部46aはケース31の内周
面に押しつけられる。
【0016】タンブラ孔42の他方の壁面からプラグ4
0の外周面に開口し、鍵孔41と平行な細長いレトラク
タ収容孔49が設けられ、レトラクタ収容孔49に収容
されるレトラクタ50は、ケース31の内周面に接触す
る側に、先端が山形に形成され係合凹部48に係脱可能
な突起51が設けられる(図5参照)。レトラクタ50
の両端部に設けられるばね支持突起67とレトラクタ収
容孔49との間にばね68が挿入される(図2参照)の
で、レトラクタ50の突起51はケース31の内周面に
押しつけられる。
【0017】タンブラ孔42に挿入されるタンブラT
は、タンブラ孔42の一方の壁面に滑り接触可能なタン
ブラプレート52と、レトラクタ50に滑り接触可能な
可変タンブラ53とにより構成され、ケース31の内周
面には、タンブラプレート52の上下端部が係脱する係
合溝54が設けられる(図5参照)。
【0018】タンブラプレート52には、図5において
左端面に、サイドバー46の先端部47が係入可能なサ
イドバー係合溝55が設けられ、右端面の上部及び下部
に鋸歯状の噛合部56が形成され、プレス加工などによ
り形成された突起57が、プラグ40に設けられた案内
溝58の中を摺動可能である(図2,図5参照)。
【0019】可変タンブラ53は、鍵孔41に挿入され
るキーKとの干渉を避ける凹部59が形成され、凹部5
9には、キーKに設けられたコード溝60に係入するキ
ー係合突起61が設けられる(図3,図5参照)。可変
タンブラ53の左側の上下部に、タンブラプレート52
の噛合部56に噛み合う噛合部62が設けられ、プレス
加工などにより形成された突起63が、タンブラ孔42
に設けられた案内溝69を通してレトラクタ50に設け
られた案内溝64の中に摺動可能に挿入される(図2,
図5参照)。
【0020】最後部のタンブラ孔43には、図6におい
て左側の内壁面に段部70が形成され、タンブラ孔43
に挿入される完全挿入確認用タンブラ71は、左側面に
ばね支持突起72が突出し、段部70とばね支持突起7
2との間にばね73が挿入され、完全挿入確認用タンブ
ラ71の端部に設けられた係合突起74は、ベース35
の後述する回動阻止用凹部75に係入する方向に付勢さ
れる(図6参照)。
【0021】完全挿入確認用タンブラ71には、キーK
の挿入を許容するキー挿入孔76が設けられ、キー挿入
孔76の内面にキー係合突起77が設けられる。キーK
のコード溝60は、キーKが完全挿入されたときにキー
係合突起77に相対する位置に完全挿入確認用コード7
8が設けられる(図3参照)。本実施例では、完全挿入
確認用タンブラ71の個数を1個としその位置をタンブ
ラTの後方に設けたが、完全挿入確認用タンブラ71は
複数でもよく、その位置もタンブラTの後方でなくても
よい。
【0022】図9は、ケース31とベース35の接合部
を説明する斜視図であり、ケース31の内周面に設けら
れる2条の係合溝54と係合凹部48は、大径内周面3
4に開口する。一方、ベース35の小径外周面36の端
部に、端面Eに開口しケース31とベース35を接合し
たときに係合凹部48に接続する係合凹部48aと、端
面Eに開口する2つの回動阻止用凹部75が設けられ
る。従って、係合溝54,係合凹部48,回動阻止用凹
部75はすべて端部に開口するので、工作段階において
加工或いは成形が可能である。小径外周面36の端面E
を大径内周面34に挿入したときに、係合凹部48aが
係合凹部48に接続する。
【0023】図8はケース31の内周面とベース35の
内周面の要部を平面に展開した図面であり、2条の係合
溝54は、各タンブラプレート52の端部が係入可能な
長さに形成されているのに対して、係合凹部48aをプ
ラスした係合凹部48の全長は2条の係合溝54よりも
長く、その両端部は2条の係合溝54より外側に伸びて
おり、サイドバー46の係合部46a及びレトラクタ5
0の突起51は、係合凹部48の全長とほぼ等しい長さ
を有するので、プラグ40が回転しても、2条の係合溝
54や短い長さの回動阻止用凹部75に落ち込む虞はな
い。
【0024】プラグ40の後端部に設けられた長孔79
にジョイントプレート80の一端が係入し、ベース35
の内周面に回動可能に挿入されたジョイントプラグ81
に長孔82が設けられ、長孔82にジョイントプレート
80の他端が係入し、ねじ83により固着される(図1
参照)。ジョイントプラグ81の後部に小径外周面84
が形成され、小径外周面84とベース35の内周面との
間にジョイントカム85が回動可能に挿入され、ジョイ
ントカム85の端部に施錠カム86が設けられる。
【0025】小径外周面84に底付の孔87が設けら
れ、底付の孔87に挿入されたリセットタンブラ88と
底付の孔87との間にばね89が挿入されるので、リセ
ットタンブラ88の先端はジョイントプラグ85の小径
外周面84から突出する方向に付勢され、ジョイントカ
ム85に設けられたリセット係合部90に係入する(図
1,図7参照)。
【0026】フランジ38の後面にカバー取り付け用凹
部91が形成され、カバー取り付け用凹部91に取り付
けられるカバー92には、ジョイントカム81の外周面
に設けられた突起(図示しない)が施錠角度から解錠角
度までの回動を許容するストッパ(図示しない)が形成
されている。カバー92の上方からリセット係合部90
に連通する切欠溝93に、リセットボタン94が挿入さ
れ、リセットボタン94にはフランジ38の後方に突出
する操作部94aが設けられる。
【0027】以上のように構成された可変コード型シリ
ンダ錠の作用を説明すると、プラグ31にベース35を
接続した長さを有するので、遊戯機のように厚い扉Dに
取り付けることができ、プラグ40にジョイントプレー
ト80を介して接続されるジョイントプラグ81の後端
部にリセットボタン94を設けたので、厚い扉Dの裏面
から可変コード操作をすることができる(図1参照)。
【0028】次に、初期コードに設定されているシリン
ダ錠の施錠状態,初期設定キーによる解錠操作,一次可
変設定キーによるコード変換操作の順に図5,図10〜
図12などの図面を参照しながら説明する。初期コード
に設定されているシリンダ錠は、プラグ40が図5に示
す施錠角度にあり、サイドバー46の係合部46aがケ
ース31の係合凹部48に係入しており、しかも、タン
ブラプレート52のサイドバー係合溝55がサイドバー
46の係合部46aと一致しない位置にあるので、サイ
ドバー46はプラグ40内に没入不能な状態であり、従
って、プラグ40は回動不能である(図5参照)。
【0029】レトラクタ50は、突起51がケース31
の内周面に圧接し、レトラクタ50はプラグ40内に没
入しているので、レトラクタ50に押された可変タンブ
ラ53は、上下一対の噛合部62がタンブラプレート5
2の上下一対の噛合部56に噛み合い状態にあり、可変
タンブラ53とタンブラプレート52との噛み合いは確
実である。リセットタンブラ88は、ジョイントプラグ
81の小径外周面84から突出してジョイントカム85
のリセット係合部90に係入しているので、ジョイント
カム85はプラグ40に係合している(図5参照)。完
全挿入確認用タンブラ71はケース31の回動阻止用凹
部75に係入している。
【0030】鍵孔に初期設定キーKを挿入すると、可変
タンブラ53のキー係合突起61がキーKのコード溝6
0に押され、可変タンブラ53の突起63がレトラクタ
50の案内溝64に沿って移動し、可変タンブラ53と
係合するタンブラプレート52は、突起57が案内溝5
8に沿って移動する。従って、可変タンブラ53及びタ
ンブラプレート52はぐらつくことなく一体となって円
滑に移動する。キーKが完全挿入されたときには、完全
挿入確認用タンブラ71の係合突起74が回動阻止用凹
部75から脱してプラグ40内に没入する。
【0031】タンブラプレート52は、サイドバー係合
溝55がサイドバー46の先端部47と重なる位置まで
移動するので、サイドバー46は、係合部46aがプラ
グ40内に没入する方向に移動可能になる。挿入したキ
ーKを解錠方向(図5において時計方向)に回動操作す
ると、係合部46aがケース31の係合凹部48から押
し出されて同方向に回動し、ジョイントプレート80に
よりプラグ40と一体に連結されているジョイントカム
85が、プラグ40と一体となって回動する。
【0032】プラグ40が回転しているときには、サイ
ドバー46がケース31の内周面に滑り接触し、途中で
上部の係合溝54を通過するが(図10参照)、サイド
バー46が係合溝54に落ち込むことはない。レトラク
タ50も同様に、途中で下部の係合溝54に落ち込むこ
とはなくケース31の内周面に滑り接触する(図11参
照)。
【0033】リセットタンブラ88は、図12に示すよ
うに、先端部だけがリセット係合部90に挿入可能な幅
に形成されているので、ジョイントカム85の外周面よ
り突出することなく、従って、ベース35に干渉するこ
となく回動する。図10に示すように、プラグ40が約
135度回動したときにプラグ40が解錠角度となり、
施錠カム86が相手側(シリンダ錠が取り付けられた扉
を枢着している本体)のロックを解除し、開扉可能とな
る。プラグを反時計方向に135度回動してキーKを抜
き取ると、もとの施錠状態に復帰する。
【0034】シリンダ錠のキーコードを変更する必要が
生じた場合には、リセットボタン94の操作部94aを
下方に押すと、リセットボタン94に押されたリセット
タンブラ88がジョイントプラグ81の小径外周面84
内に没入し、ジョイントカム85とジョイントプラグ8
1との係合が解除されるので、ジョイントカム85を停
止したままジョイントプラグ81のみを回動することが
できる。
【0035】リセットボタン94を下方に押動した状態
で、鍵孔41に挿入した初期設定キーKによりプラグ4
0を180度回動するすると、レトラクタ50の突起5
1が係合凹部48と重なり、レトラクタ50は、突起5
1が係合凹部48に係入する方向に移動するので、可変
タンブラ53も同方向に移動して上下一対の噛合部62
がタンブラプレート52の上下一対の噛合部56から外
れる。タンブラプレート52は、サイドバー46に係合
しているので案内溝58に沿って移動できないが、可変
タンブラ53はタンブラプレート52の係合が解除され
ているので、レトラクタ50の案内溝64に沿って移動
可能である。
【0036】次に、初期設定キーKを引抜くと、完全挿
入確認用タンブラ71の係合突起74が回動阻止用凹部
75に係入しプラグ40が回動不能になる。可変タンブ
ラ53はタンブラプレート52に係合する方向にぐらつ
くことはない。一次可変設定キーを鍵孔41に挿入する
と、可変タンブラ53のみが一次可変設定キーのキーコ
ードに一致する位置までレトラクタ50の案内溝64に
沿って移動する。
【0037】一次可変設定キーの完全挿入により、完全
挿入確認用タンブラ71の係合突起74が回動阻止用凹
部75から離れてプラグ40内に没入し、プラグ40が
回動可能になる。一次可変設定キーを180度回動操作
すると、レトラクタ50の突起51が係合凹部48から
押し出されてプラグ40内に没入し、レトラクタ50に
押された可変タンブラ53の噛合部62がタンブラプレ
ート52の噛合部56に噛み合ってタンブラTは一次可
変設定キーのキーコードに変換される。
【0038】キーコードの変換数は、噛合部62と噛合
部56との噛み合い位置が異なる数だけ可能であり、キ
ーコードの変換数を多くしようとすると、可変タンブラ
53及びタンブラプレート52の長さが長くなり、タン
ブラプレート52を収容するプラグ40の直径が大きく
なる問題があるが、係合溝54は タンブラプレート5
2の長さを長くすることができる効果と、施錠時のプラ
グ係止力を増大する効果がある。
【0039】一次可変設定キーを180度回転して鍵孔
41から抜き取ると、図5に示すような施錠状態に復帰
し、一次可変設定キーによってのみ施錠,解錠が可能と
なる。以上のようにして、可変コード型シリンダ錠を二
次設定キーや三次設定キーにあったコードに変換するこ
とができ、又、初期設定キーKのコードに戻すことも可
能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 可変コード型シリンダ錠を、遊戯機のように厚い扉
に取り付けることができるようになった。筒錠のベース
及びジョイントプレートの長さを変えるだけで、各種厚
さ寸法の扉にも取り付けることができるので便利であ
る。 (2) ケースの内面に、タンブラの端部が係入する係合溝
を設けたので、プラグの直径を増大させることなくキー
コードの変換数を多くすることができ、又プラグの回動
係止力を増大させることができる。 (3) 複数のタンブラのうちに1つのタンブラを完全挿入
確認用タンブラとすることにより、キーの不完全挿入に
より予期しないコードに変換される危険を防止するシリ
ンダ錠とすることができる。 (4) 完全挿入確認用タンブラが係入する回動阻止用凹部
を、ケースとベースの接続部に設けることにより、回動
阻止用凹部の形成が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変コード型シリンダ錠の縦断面図である。
【図2】可変コード型シリンダ錠の横断面図である。
【図3】キー挿入時の可変コード型シリンダ錠の縦断面
図である。
【図4】可変コード型シリンダ錠の正面図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【図7】図1のC−C断面図である。
【図8】ケースの内周面とベースの内周面の要部を平面
に展開した図面である。
【図9】ケースとベースとの接合部を説明する斜視図で
ある。
【図10】図5においてキーを挿入してプラグを回動し
た状態を示す図面である。
【図11】図6においてキーを挿入してプラグを回動し
た状態を示す図面である。
【図12】図7においてキーを挿入してプラグを回動し
た状態を示す図面である。
【図13】可変コード型シリンダ錠の従来例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
D 扉 T タンブラ K キー 31 ケース 34 大径内周面 35 ベース 38 フランジ 40 プラグ 41 鍵孔 42,43 タンブラ孔 45 サイドバー収容孔 46 サイドバー 46a 係合部 47 先端部 48 係合凹部 49 レトラクタ収容孔 50 レトラクタ 51 突起 52 タンブラプレート 53 可変タンブラ 54 係合溝 55 サイドバー係合溝 56,62 噛合部 60 コード溝 69 案内溝 71 完全挿入確認用タンブラ 74 係合突起 75 回動阻止用凹部 80 ジョイントプレート 81 ジョイントプラグ 85 ジョイントカム 88 リセットタンブラ 90 リセット係合部 94 リセットボタン 94a 操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケースの後端部に、扉の後面に取
    り付けられる筒状のベースを接続し、上記ケースに回動
    可能に挿入され前面に開口する鍵孔に交叉する複数のタ
    ンブラ孔を有するプラグと上記ベースに回動可能に挿入
    されるジョイントプラグとをジョイントプレートで連結
    し、上記ジョイントプラグに挿入されるリセットタンブ
    ラを外周面より突出する方向に付勢し、上記ベースと上
    記ジョイントプラグの間に挿入されるジョイントカム
    に、上記リセットタンブラの先端が係入するリセット係
    合部を設け、上記ベースに上記リセットタンブラと上記
    リセット係合部との係合を解除するリセットボタンを設
    け、上記タンブラ孔に、上記リセットタンブラと上記リ
    セット係合部が解除され且つキーの挿入により上記プラ
    グが所定角度に回動したときにキーコードの変更が可能
    になるタンブラを挿入したことを特徴とする可変コード
    型シリンダ錠。
  2. 【請求項2】 上記キーに設けられた複数のキーコード
    のうち、少なくとも1つを完全挿入確認用コードとし、
    該完全挿入確認用コードに対向する上記タンブラ孔に完
    全挿入確認用タンブラが挿入され、該完全挿入確認用タ
    ンブラは上記ベースの端部に形成した回動阻止用凹部に
    係入する方向に付勢されることを特徴とする請求項1記
    載の可変コード型シリンダ錠。
  3. 【請求項3】 上記タンブラは、上記ケースの内周面に
    形成した係合溝に係止されるタンブラプレートであっ
    て、 該タンブラプレートにサイドバー係合溝を形成し、該サ
    イドバー係合溝に一端が係入するサイドバーを上記プラ
    グに挿入し、該サイドバーが上記サイドバー係合溝から
    離脱したとき、他端が係入する係合凹部を上記ケースに
    内周面及び上記ベースの端部に連続して形成したことを
    特徴とする請求項1記載の可変コード型シリンダ錠。
  4. 【請求項4】 上記係合溝の後端は、上記ベースの端部
    で閉塞され、該端部の内周面に上記サイドバーが当接す
    ることを特徴とする請求項3記載の可変コード型シリン
    ダ錠。
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