JP2003148011A - シリンダー錠 - Google Patents

シリンダー錠

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JP2003148011A
JP2003148011A JP2001352238A JP2001352238A JP2003148011A JP 2003148011 A JP2003148011 A JP 2003148011A JP 2001352238 A JP2001352238 A JP 2001352238A JP 2001352238 A JP2001352238 A JP 2001352238A JP 2003148011 A JP2003148011 A JP 2003148011A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正解錠を防止可能であるとともに、正常な
キーを用いて解錠した後には工事キーの使用を不可能に
することが可能なシリンダー錠を提供する。 【解決手段】 アウターケース(2)と、アウターケー
ス(2)内に回動自在に備えられたインナーリング
(3)と、インナーリング(3)内に回動自在に備えら
れたシリンダー(6)と、インナーリング(3)の先端
面に離脱可能に添設されたロータリープレート(8)
と、ロータリープレート(8)に係合されるとともに、
その先端部がロータリープレート(8)を貫通してシリ
ンダー(6)に連結されるロックジョイント(9)と、
ロックジョイント(9)をロータリープレート(8)側
に付勢するための弾性部材(10)と、を具備し、ロー
タリープレート(8)をロックジョイント(9)側に押
圧することでロックジョイント(9)とシリンダー
(6)のジョイント部(602)との連結を解除可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダー錠に係
り、より詳しくは、正常キーと異なるキーを工事キーと
して使用可能にするとともに、正常キーを用いて解錠し
た後における工事キーによる不正解錠、および異常キー
を用いた不正解錠等を防止可能なシリンダー錠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の各種錠や建造物にお
けるドアの錠等にはシリンダー錠が用いられている。そ
して、このシリンダー錠は一般的に、タンブラーを挿抜
可能に具備したシリンダーをケース内に回動自在に装着
しており、前記タンブラーは、通常の状態ではその先端
部がシリンダー外周面から突出するとともにケース内周
面に形成した係合溝に係合しているが、正当な鍵板をシ
リンダー内に挿入することによりすべてのタンブラーが
シリンダー内に退避してタンブラーとケースとの係合が
解除される構造としており、前記正当なキーをシリンダ
ー内に挿入してすべてのタンブラーをシリンダー内に退
避した状態で鍵を回転させることで、ケースに対してシ
リンダーを回転させて解錠する構造としてある。
【0003】この従来から用いられているシリンダー錠
について図面を参照して詳細に説明すると、図16は従
来から用いられているシリンダー錠31の構造を説明す
る断面図であり、図において32はケースである。そし
て、このケース32は、使用に際してはドア内部に装備
されるとともに、その内部には、使用に際して鍵本体に
連結されるジョイント34を先端部に備えた円柱状のシ
リンダー本体33が回動自在に装備され、このシリンダ
ー本体33を回転させることにより解錠可能とされてい
る。
【0004】ここで、シリンダー本体33について説明
すると、図17はシリンダー本体33を分解した状態及
びこのシリンダー本体33内に挿入される鍵板39を示
す図であり、前記シリンダー本体33には、前記ジョイ
ント部34に対抗する側から軸方向に向けて、細長形状
の鍵孔35が形成されているとともに、この鍵孔35に
直交する方向に向けて、複数個のスリット状のタンブラ
ー挿入孔36が所定間隔で形成されている。
【0005】そして、このタンブラー挿入孔36内には
それぞれ、タンブラー37が挿入されているとともに、
このタンブラー37はスプリング38によりシリンダー
本体33の外周から突出する方向に付勢されている。
【0006】ここで、図18はタンブラー挿入孔36内
にタンブラー37を挿入した状態におけるタンブラー挿
入孔36部分をシリンダー錠31の軸方向から示した断
面図であり、図において、タンブラー37の一方の側辺
には段差部3702が形成されているとともに、他方の
側辺には凸部3703が形成されている。
【0007】一方、前記タンブラー挿入孔36内には、
係止部3601が形成されるとともにこの係止部360
1に対抗する側には案内溝3602が形成されており、
前記タンブラー37は、前記段差部3702と前記係止
部3601との間に装着されたスプリング38によって
シリンダー本体33の外周から突出する方向に付勢され
るとともに、その移動は前記案内溝3602に凸部37
03が案内される範囲に規制されている。
【0008】また、このタンブラー37には、鍵板39
が貫通する窓部3701が形成されているとともに、図
16からも明らかなように、各タンブラー37における
窓部3701は、その下端位置が一致しないように形成
され、これにより、すべてのタンブラー37をタンブラ
ー挿入孔36内に退避した場合に窓部3701の下端部
が波型になるようにしている。
【0009】一方、前記ケース32の内周には、シリン
ダー本体33の軸方向に沿って係合溝3201が形成さ
れており、タンブラー37がシリンダー本体33より突
出している状態ではタンブラー37の先端部が係合溝3
201に係合し、これによりシリンダー本体33の回転
を阻止する。
【0010】そして、タンブラー37のすべてがシリン
ダー本体33内に退避された状態における前記窓部37
01の下端部に整合可能な切欠部3901を備えた鍵板
39をシリンダー本体33における鍵孔35内に挿入す
ると、すべてのタンブラー37がシリンダー本体33内
に退避するとともにケース32における係合溝3201
との係合が解除され、これによりケース32に対してシ
リンダー本体33が回転可能となり、この状態で鍵板3
9を回転させるとシリンダー本体も回転し、これにより
解錠することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から用
いられていたシリンダー錠ではこのように、ジョイント
を介して鍵本体に直接連結したシリンダーをケースに対
して回転させることにより解錠を可能としているととも
に、通常の状態ではタンブラーとケースとの係合により
シリンダーの回転を阻止しているため、ピッキングによ
る不正解錠が容易であるという問題点がある。
【0012】ここで、一般的なピッキングの手口を説明
すると、ピッキングを行う場合は、シリンダーに対して
回転方向の圧力を加えながら、その状態を維持して鍵孔
よりピンセット等を挿入してタンブラーの位置を調整し
ていく。そうすると、タンブラーにおける窓部の位置が
鍵板の切欠部と一致してすべてのタンブラーがシリンダ
ー内に退避してシリンダーとケースとの係合が解除され
ると、常にシリンダーに対して回転方向の圧力を加えて
いるため、シリンダーが回転して解錠が可能となる。そ
のため、タンブラーとケースとの係合のみでシリンダー
の回転を阻止しているとともにシリンダーをドア本体に
直接連結している従来のシリンダー錠の場合には、タン
ブラーの数を増やした場合でもピッキングを完全に防止
することは困難である。
【0013】また、タンブラーとケースとの係合のみで
シリンダーの回転を阻止している従来のシリンダー錠で
は、切り欠きが整合していない不正なキーを用いた場合
であっても、これにより強引にシリンダーを回転させて
しまうことも可能である。
【0014】更にそのほか、特に家屋等の新築工事等の
場合には、工事業者が屋内に入るために工事用のキーが
用意され、この工事用のキーが正常なキーと同一の切り
欠きを備えている場合には工事キーを悪用されてしまう
危険性がある一方、前述したようにシリンダー錠ではす
べてのタンブラーをシリンダー内に退避させるためには
タンブラーの窓部の下端位置に整合した切欠部を備えた
鍵板を用いなければならず、工事キーを正常キーと異な
るものにすることは不可能である。
【0015】そこで、本発明は、不正解錠を防止可能で
あるとともに、正常キーと異なるキーを工事キーとして
使用可能にし、更に正常キーを用いて解錠した後におけ
る工事キーの使用を不可能にすることが可能なシリンダ
ー錠を提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のシリンダー錠
は、アウターケースと、該アウターケース内に回動自在
に備えられたインナーリングと、該インナーリング内に
回動自在に備えられた、先端部略中央部にジョイント部
を備えたシリンダーと、前記インナーリングの先端面に
離脱可能に添設された、略中央部に貫通孔が形成される
とともに周辺部任意の個所に切り欠きが形成されたロー
タリープレートと、前記ロータリープレートに係合され
るとともに、その先端部がロータリープレートにおける
前記貫通孔を貫通して前記シリンダーのジョイント部に
連結されるロックジョイントと、該ロックジョイントを
前記ロータリープレート側に付勢するための弾性部材
と、を具備して、前記弾性部材の付勢力に対抗してロー
タリープレートをロックジョイント側に押圧することに
より前記ロックジョイントと前記シリンダーのジョイン
ト部との連結を解除可能としたシリンダー錠であって、
前記インナーリングは、内周面にタンブラー係合溝を備
えるとともに前記ロータリープレートに形成した切り欠
きに嵌合可能な突起部を先端部に備えた外側インナーリ
ングと、該外側インナーリング内に回動及び前後方向へ
の移動自在に挿入された、これを前記外側インナーリン
グ内に挿入した際に前記タンブラー係合溝に連続するタ
ンブラー係合溝を備えるとともに前記ロータリープレー
トに形成した切り欠きに嵌合可能な突起部を先端部に備
え更に先端部内側面に凹凸部を備えた内側インナーリン
グと、該内側インナーリングをその先端部が前記外側イ
ンナーリングの先端部とほぼ等しい位置になるようにし
た際に内側インナーリングを外側インナーリングに係合
して外側インナーリングに対する内側インナーリングの
回動及び前後方向への移動を阻止するための係合手段
と、を備え、前記シリンダーは、前記ジョイント部周囲
の任意の個所に形成された突起部と軸方向に形成された
鍵孔と該鍵孔に交差するように形成された複数個のタン
ブラー挿入孔とそれぞれのタンブラー挿入孔に挿抜可能
に挿装されたタンブラーとを備えて、鍵孔に鍵板を挿入
しない状態では前記タンブラーが前記インナーリングの
内面側に突出するとともにインナーリングに形成された
タンブラー係合溝に係合しこれによりインナーリングに
対して回転不能になり、一方鍵孔に鍵板を挿入したとき
はタンブラーがインナーリング内面から退避してこれに
よりインナーリングに対して回転可能になる、ことを特
徴としている。
【0017】本発明のシリンダー錠では、アウターケー
スとシリンダーとの間にインナーリングを回動自在に介
在させ、インナーリングとシリンダーとの係合が解除さ
れた場合にシリンダーを回転可能にするとともに、イン
ナーリングとシリンダーとの係合が解除されない場合に
おいてシリンダーに回転する方向の圧力を加えた場合に
は、シリンダーとともにインナーリングが回転すること
としている。
【0018】ここで、インナーリングの先端部にはロー
タリープレートが離脱可能に添設されるとともに、この
ロータリープレートには、他端部が鍵本体に連結される
ロックジョイントが、その先端部がロータリープレート
の貫通孔を貫通して前記シリンダーのジョイント部に連
結されるようにしてロータリープレートに係合されてお
り、このロックジョイントは弾性部材により前記ロータ
リープレート側に付勢されている。そして、弾性部材の
付勢力に対抗してロータリープレートをロックジョイン
ト側に押圧することにより前記ロックジョイントと前記
シリンダーのジョイント部との連結が解除される構造と
している。
【0019】一方、前記ロータリープレートには切り欠
きが形成されるとともに、インナーリングの先端部に
は、ロータリープレートをインナーリング先端に添設し
た場合にロータリープレートの切り欠きに嵌合される突
起部が形成されている。
【0020】そのため、不正なキー等によりシリンダー
に対して強引に回転方向への圧力を加えてシリンダーと
ともにインナーリングが回転した場合には、インナーリ
ングにおける突起部とロータリープレートにおける切り
欠きとの嵌合が外れ、ロータリープレートはインナーリ
ングの突起部上に乗り上げる状態になり、これによりロ
ータリープレートは、弾性部材の付勢力に対抗してロッ
クジョイント側に移動する。そうすると、ロックジョイ
ントとシリンダーのジョイント部との連結が解除され、
これによりシリンダーが空回りすることになり、解錠す
ることが不可能になる。
【0021】また、本発明のシリンダー錠では、インナ
ーリングを外側インナーリングと内側インナーリングと
で構成するとともに、内側インナーリングをその先端部
が外側インナーリングの先端部とほぼ等しい位置になる
ようにした際にのみ内側インナーリングを外側インナー
リングに係合して外側インナーリングに対する内側イン
ナーリングの回動及び前後方向への移動を阻止するため
の係合手段を備えており、これにより、内側インナーリ
ングの先端部が外側インナーリングの先端部より後退し
ている状態においては、外側インナーリングに対して内
側インナーリングを回転自在としている。
【0022】一方、内側インナーリングの先端部内面側
に凹凸部を形成するとともに、シリンダーの先端部には
凹凸部の凹部に嵌合可能な突起部を備えている。
【0023】そのため、初期状態において内側インナー
リングを後退させておき外側インナーリングに対して内
側インナーリングを回転自在にしておくことで、外側イ
ンナーリングと係合するタンブラーのみをシリンダー内
に退避可能な切欠部を有する鍵板を工事キーとして使用
することが可能である。即ちかかる場合には、タンブラ
ーと内側インナーリングとの係合が解除されないため、
シリンダーの回転とともに内側インナーリングも回転す
ることになるが、内側インナーリングの先端部が外側イ
ンナーリングの先端部より後退しており内側インナーリ
ングは外側インナーリングに対して回転自在であるた
め、シリンダーの回転とともに内側インナーリングが回
転してもインナーリング全体が回転することは無く、ロ
ータリープレートの位置に影響を与えることは無い。
【0024】一方、すべてのタンブラーをシリンダー内
に退避可能な正常キーを用いてシリンダーを回転させる
と、シリンダーの突起部は内側インナーリング先端内面
側における凸部に乗り上げるとともにこれによって内側
インナーリングが前進してその先端部が外側インナーリ
ングとほぼ同一位置になり、その結果、係合手段が作用
して内側インナーリングが外側インナーリングに係合さ
れ、外側インナーリングに対する内側インナーリングの
回動及び前後方向への移動が阻止される。
【0025】そうすると、この状態で、外側インナーリ
ングと係合するタンブラーのみをシリンダー内に退避可
能な切欠部を有する鍵板を工事キーとして使用して解錠
しようとした場合には、前述の不正解錠の場合と同様
に、シリンダーとともにインナーリング全体も回転し、
これによりシリンダーとロックジョイントとの連結が解
かれて解錠することが不可能になる。
【0026】このように、本発明のシリンダー錠によれ
ば、正常キーを使用する前にはこれと異なるキーを工事
キーとして使用可能であるとともに、正常キーを使用し
た後は工事キーによる解錠を不可能にすることができる
ので、工事キーによる悪用等を有効に防止することがで
きる。
【0027】また、正常キーと異なる異常キーを用いて
不正解錠を試みた場合、あるいはピッキングのためにシ
リンダーに回転する圧力を加えた等には、シリンダーと
ともにインナーリングも回転し、これによりロックジョ
イントとシリンダーとの連結が解かれてシリンダーが空
回りするため、ピッキングや不正キーによる不正解錠を
有効に防止可能である。
【0028】
【実施例】本発明のシリンダー錠の実施例について図面
を参照して説明すると、図1乃至図3は本実施例のシリ
ンダー錠1の構造を軸方向に沿って示した一部断面図で
あり、図において2はアウターケースである。
【0029】ここで、図4はアウターケース2を示す斜
視図であり、本実施例における前記アウターケース2
は、中空状の略円筒形状であるとともに、先端部外周近
傍には装飾用リング(図示せず)を装着するためのネジ
部201が形成されている。またその先端面には、シリ
ンダー錠1をドア等に螺合するためのネジ孔203が形
成されるとともに一対の係合溝202が形成されてい
る。
【0030】そして、本実施例におけるシリンダー錠1
においては、このアウターケース2内にインナーリング
3が回動自在に備えられ、更にインナーリング3内にシ
リンダー6が備えられる構造としている。
【0031】即ち、図5がインナーリング3を示す斜視
図であり、本実施例においてこのインナーリング3は、
外側インナーリング4と、この外側インナーリング4内
に挿入された内側インナーリング5とにより構成され
る。
【0032】ここで、図6はインナーリング3の軸方向
に沿った断面を示す図であり、また図7はインナーリン
グ3の分解図であり、外側インナーリング4は、円筒形
状であるとともに、その内部には、軸方向の任意の長さ
まで、軸方向に沿った係合溝402を対向する個所に備
えた係合部401が備えられている。また、その先端部
には一対の山型突起403が形成されるとともに、先端
部近傍の内周側には係合孔404が形成されている。
【0033】一方、前記内側インナーリング5は、前記
外側インナーリング4内に挿入可能な外径であるととも
に、これを外側インナーリング4内に挿入した際に前記
外側インナーリング4に形成した係合溝402に連続す
る係合溝501が対向する個所に形成されており、その
全長は、これを前記外側インナーリング4の係合部40
1に当接するようにして外側インナーリング4内に挿入
した場合にその先端部が外側インナーリング4の先端部
よりもわずかに挿入側へ後退する程度としている。
【0034】また、インナーリング5の先端部には、前
記外側インナーリング4に形成した山型突起403とほ
ぼ同一形状の山型突起502が形成されている。
【0035】更に、先端部近傍の外周側には、内側イン
ナーリング5をその先端位置が外側インナーリング4の
先端位置と同一位置になるように外側インナーリング4
内に挿入した際に前記外側インナーリング4に形成した
係合孔404に対応した個所に係合孔503が形成され
ており、この係合孔503内にはスプリング505が備
えられ、使用に際しては、係合手段としての球状物50
4が、ある程度突出するようにして係合孔503内に装
備される。
【0036】更にまた、先端部506は閉塞されるとと
もにその略中央部に貫通孔507が形成されており、こ
の先端部506の内側面には、凸部508及び凹部50
9が隣り合うように形成されている。この先端部506
の内側部分を示した図が図8であり、本実施例において
は、この凸部508と凹部509との境部分をテーパー
状にしてある。
【0037】そしてこの内側インナーリング5は、初期
状態においては、前記外側インナーリング4の係合部4
01に当接するようにして外側インナーリング4内に挿
入されており(図2参照)、この状態においては、前記
球状物504は外側インナーリング4の内壁により係合
孔503側に押圧されており、内側インナーリング5は
外側インナーリング4に対してフリー回転が可能であ
る。
【0038】一方、後述する正常キーを使用することに
より、内側インナーリング5は後述の機構により前進し
てその先端位置が外側インナーリング4の先端位置とほ
ぼ同一位置になり、それとともに、球状物504の突出
部分が外側インナーリング先端部近傍内周側に形成した
係合孔404内に係合され、これにより、内側インナー
リング5は、外側インナーリング4に固定され、以後は
フリー回転が不可能になる。
【0039】なお、前述したように本実施例においては
外側インナーリング4及び内側インナーリング5に形成
した突起403、502は山型突起としたが、必ずしも
山型にする必要はなく、その他の形状としてもよい。
【0040】次に、前記シリンダー6について説明する
と、図9はシリンダー6を示す斜視図、図10はシリン
ダー6の分解斜視図であり、図において601はシリン
ダー本体である。そして、このシリンダー本体601
は、略円柱形状であるとともに、鍵板を挿入するための
鍵孔603が軸方向に沿って形成されている。また、そ
の先端部、具体的には鍵板を挿入する側に対抗する側に
は、ジョイント部602が突出されており、このジョイ
ント部602は、使用に際して前記内側インナーリング
5の貫通孔507に挿入されるとともに後述するロック
ジョイントに連結され、シリンダー6を回転することで
解錠を可能としている。
【0041】更に、前記鍵孔603に交差するような配
置で複数個のタンブラー挿入孔606が形成されてお
り、本実施例においてこのタンブラー挿入孔606は、
シリンダー本体601を貫通した貫通孔としている。そ
して、このタンブラー挿入孔606内にそれぞれ、タン
ブラー7が挿抜可能に挿入されるとともに、タンブラー
7の先端部は前記インナーリング3の内周に形成された
係合溝402、501に係合可能とされている。
【0042】ここで、前記タンブラー7は、板状である
とともに、その中心近傍には窓部701が形成されてい
る。そして、各タンブラー7の窓部701は、少なくと
もすべてのタンブラーの窓部の下端位置が一致すること
のないように形成しており、前述した従来のシリンダー
錠31に用いられるタンブラー37と同様に、すべての
タンブラー7をタンブラー挿入孔606内に挿入した場
合に、窓部701の下端部が波型になるようにしてい
る。
【0043】また、各タンブラー7の一方の側辺には段
差部702が形成されるとともに他方の側辺には凸部7
03が形成されており、一方、タンブラー挿入孔606
内には係止部604が形成されるとともにこの係止部6
04に対向する側には案内溝605が形成され、タンブ
ラー7を前記タンブラー挿入孔606内に挿入した際に
は、段差部702と係止部604との間に装着されたス
プリング704によりタンブラー7がシリンダー6の外
周から突出する方向に付勢され、一方、タンブラー7の
移動範囲は凸部703が案内溝605内を移動可能な範
囲に規制されている。この関係を説明した図が図11で
あり、図においてタンブラー7は矢印方向に向けてタン
ブラー挿入孔606内に挿抜可能に挿入される。
【0044】なお、本実施例に用いているシリンダー6
は前述の従来から用いられているシリンダー錠と同様の
構造としており、即ちこの構造により、タンブラー7の
すべてがシリンダー6のタンブラー挿入孔606内に退
避した状態における各タンブラー7の窓部701の下端
位置に整合した切欠部を有する鍵板のみが正常キーとさ
れ、この正常キーを前記鍵孔603に挿入した場合に
は、すべてのタンブラー7がシリンダー6のタンブラー
挿入孔606内に退避し、これによって、シリンダー6
が回転可能となる。
【0045】一方、この正常キー以外の鍵板(以下「異
常キー」と言う。)を鍵孔603内に挿入した場合に
は、すべてのタンブラー7をシリンダー6内に退避する
ことができず、そのためシリンダー6内に退避できない
タンブラー7の先端部が前記インナーリング3の内周に
形成された係合溝402、501に係合し、この状態で
異常キーを回転してもシリンダーのみを回転させること
ができず、かかる場合には、シリンダー6とともにイン
ナーリング3をも回転させることになる。
【0046】なお、本実施例において前記シリンダー6
は、図10に示すように、8枚のタンブラー7をシリン
ダー本体601内に挿入可能にするとともに、そのうち
の4枚をシリンダー本体601の上方側から、他の4枚
をシリンダー本体601の下方側から挿入するようにし
ているが、必ずしもこのようにする必要はなく、複数枚
のタンブラーをシリンダー本体内に挿抜可能に挿入して
いればよい。
【0047】次に、前記シリンダー6の先端部には、前
記ジョイント部602に隣り合うような配置で突起部6
07が形成されており、本実施例においてこの突起部6
07はその先端部に丸みを持たせており、初期状態(図
2参照)においては、この先端部607が前記内側イン
ナーリング5の先端部内側における凹部509に嵌合す
るようにして、シリンダー6がインナーリング3内に挿
入されている。そしてこの状態で正常キーを用いてシリ
ンダー6のみを回転させると、突起部607が内側イン
ナーリング5の先端部内側における凸部508に乗り上
げるとともに、これによってフリー状態の内側インナー
リング5を前進させ、内側インナーリング5の先端位置
が外側インナーリング4の先端位置とほぼ同一位置にな
った時点で、球状物504の突出部分が外側インナーリ
ング先端部近傍内周側に形成した係合孔404内に係合
され、これにより、内側インナーリング5は外側インナ
ーリング4に対して回転不能に拘束される。
【0048】従って、内側インナーリングがフリーな初
期状態において、外側インナーリング4の係合溝402
に係合するタンブラー7のみをシリンダー6内に退避可
能な切欠部を有する鍵板(以下「工事キー」と言う。)
を用いた場合には、内側インナーリング5とともにシリ
ンダー6を回転することができ、それにより解錠するこ
とが可能である。
【0049】一方、正常キーを使用した後には、前述し
たように、内側インナーリング5のフリー回転が阻止さ
れて内側インナーリング5は外側インナーリング4と一
体になってのみ回転するため、以後は工事キーを使用し
た場合でもシリンダー6のみを回転させることは不可能
になる。
【0050】次に、図1において8はロータリープレー
トであり、本実施例においてこのロータリープレート8
は、図12の斜視図で示すように、中央部に貫通孔80
1を有するとともにその周辺部には、一対の切り欠き8
02及び一対の凸部803が形成され、前記アウターケ
ース2における係合溝202に凸部803が嵌合するよ
うな配置でインナーリング3の先端面に離脱可能に添設
されており、回転方向への動きは阻止されている。
【0051】また、このロータリープレート8は、通常
の状態においては、前記一対の切り欠き802内に前記
インナーリング3先端部に形成された山型突起403、
502が嵌合するような配置でインナーリング3の先端
部に離脱可能に添設されており、この状態でインナーリ
ング3が回転すると、山型突起403、502が切り欠
き802から外れ、これによりロータリープレート8が
山型突起403、502上に乗り上げる状態になり、そ
れによりロータリープレート8はインナーリング3と反
対方向へ前進することになる。
【0052】次に、図1において9はロックジョイント
であり、このロックジョイント9は、前記ロータリープ
レート8の貫通孔801周縁に当接される顎部901を
備えるとともに、この顎部901には、前記ロータリー
プレート8の貫通孔801を貫通可能な径のジョイント
部902が連接され、顎部901をロータリープレート
8の貫通孔801周縁に当接することにより、貫通孔8
01を貫通したジョイント部902が前記シリンダー6
のジョイント部602に連結される構造としており、ま
たジョイント部902に対抗する側には、鍵本体に連結
される連結部903が備えられている。
【0053】そしてこのロックジョイント9は、図14
において断面図で示すように、また図13において分解
図で示すように、その顎部901近傍が、前記アウター
ケース2先端部近傍に装着されたカバープレート11に
より押圧されたスプリング10により、ロータリープレ
ート8側に付勢されている。そのため、この状態でロー
タリープレート8がロックジョイント9側に移動する
と、スプリング10の付勢力に対抗するようにして、ロ
ックジョイント9はカバープレート11側に移動し、こ
れによりロックジョイント9のジョイント部902とシ
リンダー6のジョイント部602との連結が解除され、
この状態でシリンダー6を回転させてもロックジョイン
ト9を回転させることができず、解錠することは不可能
になる。この状態における軸方向に沿った構造を示した
一部断面図が図3である。
【0054】即ち、本実施例のシリンダー錠1では、前
述したように、すべてのタンブラー7をシリンダー6内
に退避させない状態で、即ちシリンダー6とインナーリ
ング3との係合を完全に解除せずにシリンダー6に回転
方向の圧力を加えた場合や、正常キーを使用することに
より外側インナーリング4と内側インナーリング5が一
体となった後に外側インナーリング5とシリンダー6と
の係合のみを解除可能な工事キーを使用した場合には、
シリンダー6とインナーリング3が一体で回転すること
になるが、かかる場合には、インナーリング3の回転に
伴って、インナーリング3の先端に形成された山型突起
403、502がロータリープレート8の切り欠き80
2からはずれてしまい、これによりロータリープレート
8は、山型突起403、502上に乗り上げる格好にな
るとともに、ロックジョイント9側に移動してロックジ
ョイント9をその挿入方向に移動させてしまう。そして
これにより、ロックジョイント9とシリンダー6との連
結が解除され、不正解錠を行うことが不可能になってし
まう。
【0055】次に、本実施例のシリンダー錠の作用につ
いて説明すると、前述したように、本実施例のシリンダ
ー錠1の初期状態では、内側インナーリング5を、その
先端部を外側インナーリング4の先端部よりも後退させ
てフリーな状態としておくとともに、外側インナーリン
グ4の山型突起403がロータリープレート8の切り欠
き802に嵌合するようにしておき、更に、シリンダー
6の突起部607を、内側インナーリング4の先端部5
06の内側における凹部509に嵌合させておく。この
状態における軸方向に沿った構造を示した一部断面図が
図2であり、工事キー状態である。
【0056】そしてこの状態において、外側インナーリ
ング4の係合溝402に係合しているタンブラー7のみ
をシリンダー6内に退避可能な切欠部を有する工事キー
を使用すると、内側インナーリング5とともにシリンダ
ー6が回転し、これによりロックジョイント9を回転さ
せて解錠することが可能である。従って、この初期状態
においては、正常キーと異なるキーを工事キーにするこ
とが可能である。
【0057】次に、すべてのタンブラー7をシリンダー
6内に退避可能な切欠部を備えた正常キーを用いた場合
には、シリンダー6のみが回転するとともに、内側イン
ナーリング5は、前述の機構により前進して外側インナ
ーリング3と一体となる。この状態における軸方向に沿
った構造を示した一部断面図が図1であり、正常キー状
態である。
【0058】そして、この状態において、異常キーを用
いたり、工事キーを用いたり、あるいはタンブラー7を
すべてシリンダー6内に挿入しない状態でシリンダー6
に回転方向に圧力を加えた場合には、シリンダー6とと
もにインナーリング3が回転し、ロータリープレート8
がインナーリング3の山型突起403、502上に乗り
上げ、これによりロータリープレート8がロックジョイ
ント9側に移動するとともにロックジョイント9もスプ
リング10方向に移動してロックジョイント9とシリン
ダー6との連結が解除され、シリンダー6を回転させて
も解錠することが不可能になる。この状態における軸方
向に沿った構造を示した一部断面図が図3であり、異常
キー状態である。
【0059】このように、本実施例のシリンダー錠で
は、正常キーと異なるキーを工事キーとして使用可能で
あるとともに、正常キーを使用した後はこの工事キーを
使用して解錠することができないため、工事キーを悪用
されてしまうことを有効に防止することができる。
【0060】また、異常キーを用いて不正な解錠を試み
た場合や、ピッキングの手口でシリンダーに回転方向の
圧力を加えた場合、あるいは正常キーを使用した後に工
事キーを用いて解錠を試みた場合にはシリンダーの回転
とともにインナーリングも回転し、これによりシリンダ
ーとロックジョイントとの連結が外れてシリンダーが空
回りするため、不正解錠を有効に防止することが可能で
ある。
【0061】なお、前述の実施例では板状タンブラー7
を用いたシリンダー6について説明したが、本発明のシ
リンダー錠では必ずしも板状タンブラー7を用いる必要
は無く、例えばピン状のタンブラーを用いてシリンダー
とインナーリングとを係合可能としてもよい。
【0062】また、板タンブラーを用いた場合において
も、必ずしも前述した構成の板タンブラーを用いる必要
はない。例えば、図15は板タンブラーの他の形態を説
明するための図であり、図において13がタンブラーで
ある。そして、図15に示すタンブラー13では、すべ
てのタンブラー13について窓部701の位置を同一に
する一方、窓部701の内周任意の個所に任意の形状の
突出部1301を形成するとともに、この突出部130
1を、少なくともすべてのタンブラー13における突出
部1301の形成位置が完全に同一個所になることがな
いように形成している。そして、この突出部1301の
位置に対応した凹部1401を備える鍵板14を鍵孔6
03に挿入することにより、すべてのタンブラー13を
シリンダー本体601内に退避可能としている。
【0063】即ち、一般的にピン状タンブラーでは、板
状タンブラーと比較するとこれをシリンダー側に退避さ
せることが困難であり、そのため板状タンブラーを用い
た場合と比較してピッキング防止効果が高いと言われて
いる一方、板状タンブラーと比較して製造コストが高い
という問題点がある。そこで図15に示すタンブラー1
3では、板状タンブラー13の窓部701における内周
任意の個所に突出部1301を形成することによりこの
突出部1301にピン状タンブラーと同様の機能を持た
せ、この突出部1301を押圧しなければタンブラー1
3をシリンダー本体601内に退避させることができな
いようにしている。そのためこれによれば、ピン状タン
ブラーを用いた場合と同様のピッキング防止効果が期待
できるとともに、板状タンブラーを用いた場合と同様の
低コストでこれを製造できる。また、窓部701の内周
任意の個所に突出部1301を形成することとしている
ために、従来の板状タンブラーやピン状タンブラーと比
較して、突出部1301の数、形成位置、高さ、形状等
が異なるタンブラーを多数個作ることができるととも
に、それにより、シリンダーに使用するタンブラーの組
み合わせはほぼ無限となり、ピッキング効果が一層高い
とともに正常キーの違法複製も困難である。
【0064】なお、図15においては、タンブラー13
において窓部701の位置を同一にするとともにこの窓
部701内に突出部1301を形成した点を特徴として
おり、その他は前述の実施例と同様であるので、同一個
所には同一符号を付するとともに重複説明は省略する。
【0065】
【発明の効果】本考案のシリンダー錠は以上説明した形
態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0066】本実施例のシリンダー錠では、正常キーと
異なるキーを工事キーとして使用可能であるとともに、
正常キーを使用した後はこの工事キーを使用して解錠す
ることができないため、工事キーを悪用されてしまうこ
とを有効に防止することができる。
【0067】また、異常キーを用いて不正な解錠を試み
た場合や、ピッキングの手口でシリンダーに回転方向の
圧力を加えた場合、あるいは正常キーを使用した後に工
事キーを用いて解錠を試みた場合にはシリンダーの回転
とともにインナーリングも回転し、これによりシリンダ
ーとロックジョイントとの連結が外れてシリンダーが空
回りするため、不正解錠を有効に防止することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダー錠の実施例における正常な
状態における軸方向に沿った構造を示す一部断面図であ
る。
【図2】本発明のシリンダー錠の実施例における初期状
態における軸方向に沿った側面構造を示す一部断面図で
ある。
【図3】本発明のシリンダー錠の実施例において異常キ
ーを使用した場合における軸方向に沿った構造を示す一
部断面図である。
【図4】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるア
ウターケースを示す図である。
【図5】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるイ
ンナーリングの斜視図である。
【図6】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるイ
ンナーリングの軸方向に沿った構造を示す断面図であ
る。
【図7】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるイ
ンナーリングを説明するための分解図である。
【図8】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるイ
ンナーリングにおける内側インナーリングの先端部内側
を説明するための図である。
【図9】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるシ
リンダーを示す斜視図である。
【図10】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられる
シリンダーの分解図である。
【図11】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられる
シリンダーにおけるタンブラーとタンブラー挿入孔との
関係を説明するための図である。
【図12】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられる
ロータリープレートの斜視図である。
【図13】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられる
ロータリープレート、ロックジョイント、スプリング及
びカバープレートとの関係を説明するための一部分解図
である。
【図14】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられる
ロータリープレート、ロックジョイント、スプリング、
及びカバープレートとの関係を説明するための断面図で
ある。
【図15】本発明のシリンダー錠に用いられるタンブラ
ーの他の形態を説明するための図である。
【図16】従来のシリンダー錠を説明するための図であ
る。
【図17】従来のシリンダー錠を説明するための図であ
る。
【図18】従来のシリンダー錠を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダー錠 2 アウターケース 201 ネジ部 202 係合溝 203 ネジ孔 3 インナーリング 4 外側インナーリング 401 係合部 402 係合溝 403 山型突起 404 係合孔 5 内側インナーリング 501 係合溝 502 山型突起 503 係合孔 504 球状物 505 スプリング 506 インナーリングの先端面 507 貫通孔 508 凸部 509 凹部 6 シリンダー 601 シリンダー本体 602 ジョイント部 603 鍵孔 604 係止部 605 案内溝 606 タンブラー挿入孔 607 突起部 7 タンブラー 701 窓部 702 段差部 703 凸部 704 スプリング 8 ロータリープレート 801 貫通孔 802 切り欠き 803 凸部 9 ロックジョイント 901 顎部 902 ジョイント部 903 連結部 10 スプリング 11 カバープレート 13 タンブラー 1301 突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウターケース(2)と、 該アウターケース(2)内に回動自在に備えられたイン
    ナーリング(3)と、 該インナーリング(3)内に回動自在に備えられた、先
    端部略中央部にジョイント部(602)を備えたシリン
    ダー(6)と、 前記インナーリング(3)の先端面に離脱可能に添設さ
    れた、略中央部に貫通孔(801)が形成されるととも
    に周辺部任意の個所に切り欠き(802)が形成された
    ロータリープレート(8)と、 前記ロータリープレート(8)に係合されるとともに、
    その先端部がロータリープレート(8)における前記貫
    通孔(801)を貫通して前記シリンダー(6)のジョ
    イント部(602)に連結されるロックジョイント
    (9)と、 該ロックジョイント(9)を前記ロータリープレート
    (8)側に付勢するための弾性部材(10)と、を具備
    して、 前記弾性部材(10)の付勢力に対抗してロータリープ
    レート(8)をロックジョイント(9)側に押圧するこ
    とにより前記ロックジョイント(9)と前記シリンダー
    (6)のジョイント部(602)との連結を解除可能と
    したシリンダー錠であって、 前記インナーリング(3)は、内周面にタンブラー係合
    溝(402)を備えるとともに前記ロータリープレート
    (8)に形成した切り欠き(802)に嵌合可能な突起
    部(403)を先端部に備えた外側インナーリング
    (4)と、該外側インナーリング(4)内に回動及び前
    後方向への移動自在に挿入された、これを前記外側イン
    ナーリング(4)内に挿入した際に前記タンブラー係合
    溝(402)に連続するタンブラー係合溝(501)を
    備えるとともに前記ロータリープレート(8)に形成し
    た切り欠き(802)に嵌合可能な突起部(502)を
    先端部に備え更に先端部内側面に凹凸部を備えた内側イ
    ンナーリング(5)と、該内側インナーリング(5)を
    その先端部が前記外側インナーリング(4)の先端部と
    ほぼ等しい位置になるようにした際に内側インナーリン
    グ(5)を外側インナーリング(4)に係合して外側イ
    ンナーリング(4)に対する内側インナーリング(5)
    の回動及び前後方向への移動を阻止するための係合手段
    (504)と、を備え、 前記シリンダー(6)は、前記ジョイント部(602)
    周囲の任意の個所に形成された突起部(607)と軸方
    向に形成された鍵孔(603)と該鍵孔(603)に交
    差するように形成された複数個のタンブラー挿入孔(6
    06)とそれぞれのタンブラー挿入孔(606)に挿抜
    可能に挿装されたタンブラー(7、13)とを備えて、
    鍵孔(603)に鍵板を挿入しない状態では前記タンブ
    ラー(7、13)が前記インナーリング(3)の内面側
    に突出するとともにインナーリング(3)に形成された
    タンブラー係合溝(402、501)に係合しこれによ
    りインナーリング(3)に対して回転不能になり、一方
    鍵孔(602)に鍵板を挿入したときはタンブラー
    (7、13)がインナーリング(3)内面から退避して
    これらによりインナーリング(3)に対して回転可能に
    なる、ことを特徴とするシリンダー錠。
  2. 【請求項2】前記タンブラー(7)が窓部(701)を
    備える板状のタンブラーであるとともに、すべてのタン
    ブラー(7)の前記窓部(701)の下端位置が一致す
    ることがないようにして前記窓部(701)を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
  3. 【請求項3】前記タンブラー(13)がその内周任意の
    個所に突出部(1301)が形成された板状のタンブラ
    ー(13)であるとともに、すべてのタンブラー(1
    3)の前記突出部(1301)の位置が一致することが
    ないようにして前記突出部(1301)を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
  4. 【請求項4】前記タンブラーがピン状のタンブラーであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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