JP3150849B2 - シリンダ錠 - Google Patents
シリンダ錠Info
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- JP3150849B2 JP3150849B2 JP13995794A JP13995794A JP3150849B2 JP 3150849 B2 JP3150849 B2 JP 3150849B2 JP 13995794 A JP13995794 A JP 13995794A JP 13995794 A JP13995794 A JP 13995794A JP 3150849 B2 JP3150849 B2 JP 3150849B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- key
- case
- cylinder lock
- locking
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キー操作によりロータ
を簡単に交換することができるシリンダ錠に関する。
を簡単に交換することができるシリンダ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダ錠には、ロータの外周面より突
出してケースに係合する複数のタンブラが設けられてい
るので、ロータは回動不能に係止されている。キーに
は、挿入時に各タンブラに相対する位置に、それぞれ高
さの異なる(コードの異なる)押動面が設けられ、キー
が挿入されたときに、それぞれの押動面に押されたタン
ブラが没入してケースとの係合が解除され、ロータが回
動可能になる。
出してケースに係合する複数のタンブラが設けられてい
るので、ロータは回動不能に係止されている。キーに
は、挿入時に各タンブラに相対する位置に、それぞれ高
さの異なる(コードの異なる)押動面が設けられ、キー
が挿入されたときに、それぞれの押動面に押されたタン
ブラが没入してケースとの係合が解除され、ロータが回
動可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1個のタンブラに対し
て複数の高さ(コード)を選定することができ、タンブ
ラが複数個配列されているので、キーコードの種類数は
極めて多くなり、使用されるキーとシリンダ錠のキーコ
ードが一致しなければ、解錠操作できないので、シリン
ダ錠を施錠することにより防盗性が保たれる。然し、シ
リンダ錠のキーコードは変更できないために、不便を感
ずることがある。
て複数の高さ(コード)を選定することができ、タンブ
ラが複数個配列されているので、キーコードの種類数は
極めて多くなり、使用されるキーとシリンダ錠のキーコ
ードが一致しなければ、解錠操作できないので、シリン
ダ錠を施錠することにより防盗性が保たれる。然し、シ
リンダ錠のキーコードは変更できないために、不便を感
ずることがある。
【0004】例えば、事務所の機器,備品類の各シリン
ダ錠を一人で施解錠操作するような場合には、束ねたキ
ーからそれぞれのシリンダ錠のキーを探し出さなければ
ならない不便がある。これらのシリング錠は、特定の一
人が施解錠操作するものなので、同一のキーコードにす
れば、キーを1個もつだけで済み、操作が簡単になり便
利である。
ダ錠を一人で施解錠操作するような場合には、束ねたキ
ーからそれぞれのシリンダ錠のキーを探し出さなければ
ならない不便がある。これらのシリング錠は、特定の一
人が施解錠操作するものなので、同一のキーコードにす
れば、キーを1個もつだけで済み、操作が簡単になり便
利である。
【0005】又、キーを紛失した場合や、キー管理人が
交替したような場合には、防盗性を保持するためにキー
コードを変更する必要がある。キーコードを統一するた
め、或いはキーコードを変更するために、シリンダ錠を
取替えようとすると、素人には取替え工事が無理であ
り、取替え工事費用は高価であり、取替え工事に期間が
かかるのでそれまで不用心になる問題がある。
交替したような場合には、防盗性を保持するためにキー
コードを変更する必要がある。キーコードを統一するた
め、或いはキーコードを変更するために、シリンダ錠を
取替えようとすると、素人には取替え工事が無理であ
り、取替え工事費用は高価であり、取替え工事に期間が
かかるのでそれまで不用心になる問題がある。
【0006】このような問題を解決するために、ケース
は取り付けたまま、ロータのみを交換することができる
シリンダ錠がある(特開平3−147988号公報参
照)。同技術によれば、シリンダ錠の鍵孔に取外し専用
のキーを挿入して操作することにより、ロータが抜取可
能になり、新たなキーコードを有するロータを挿入する
ことができる。
は取り付けたまま、ロータのみを交換することができる
シリンダ錠がある(特開平3−147988号公報参
照)。同技術によれば、シリンダ錠の鍵孔に取外し専用
のキーを挿入して操作することにより、ロータが抜取可
能になり、新たなキーコードを有するロータを挿入する
ことができる。
【0007】然し、常時使用するキーと取外し専用のキ
ーとの2種類のキーを保管する面倒と、キーを見分けて
使用しなければならない不便がある。本発明はかかる課
題を解決することを目的としており、1個のキーで施解
錠操作もロータ交換操作もできる便利なシリンダを提供
するものである。
ーとの2種類のキーを保管する面倒と、キーを見分けて
使用しなければならない不便がある。本発明はかかる課
題を解決することを目的としており、1個のキーで施解
錠操作もロータ交換操作もできる便利なシリンダを提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、筒状のケースと、該ケースに施錠角度か
ら解錠角度まで回動可能に挿入され、前面に鍵孔が設け
られるロータと、該ロータの外周面から突出して上記ケ
ースに係合する方向に付勢され、上記鍵孔に挿入された
キーにより係合が解除されるタンブラとを有するシリン
ダ錠において、上記ロータの後部に、上記ロータの外周
面から突出する方向に付勢されるストッパタンブラを設
け、該ストッパタンブラの先端に係合突起を形成し、上
記ケースの後面の内周縁に、突出状態の上記係合突起の
先端及び前面が滑り接触する第一段部を設け、該第一段
部の内周縁に、半ば没入した上記係合突起の先端が滑り
接触する第二段部を設け、該第二段部の両端を復帰用傾
斜面を介して上記第一段部に接続し、上記第一段部の中
間位置に、上記係合突起の先端が没入方向に移動したと
きに係入可能な接続凹部を設け、該接続凹部の施錠方
向,解錠方向の端部に、第二段部につながる傾斜面を設
け、上記第二段部の中間位置に、更に没入方向に移動し
た上記係合突起を上記ケースの前面に案内する案内溝を
設けた。
に、本発明は、筒状のケースと、該ケースに施錠角度か
ら解錠角度まで回動可能に挿入され、前面に鍵孔が設け
られるロータと、該ロータの外周面から突出して上記ケ
ースに係合する方向に付勢され、上記鍵孔に挿入された
キーにより係合が解除されるタンブラとを有するシリン
ダ錠において、上記ロータの後部に、上記ロータの外周
面から突出する方向に付勢されるストッパタンブラを設
け、該ストッパタンブラの先端に係合突起を形成し、上
記ケースの後面の内周縁に、突出状態の上記係合突起の
先端及び前面が滑り接触する第一段部を設け、該第一段
部の内周縁に、半ば没入した上記係合突起の先端が滑り
接触する第二段部を設け、該第二段部の両端を復帰用傾
斜面を介して上記第一段部に接続し、上記第一段部の中
間位置に、上記係合突起の先端が没入方向に移動したと
きに係入可能な接続凹部を設け、該接続凹部の施錠方
向,解錠方向の端部に、第二段部につながる傾斜面を設
け、上記第二段部の中間位置に、更に没入方向に移動し
た上記係合突起を上記ケースの前面に案内する案内溝を
設けた。
【0009】上記案内溝の前端部に、上記ケースの前方
に向けて拡大する挿入用傾斜面を設けておくと、新しい
ロータを挿入するときに便利である。上記第一段部に、
上記ロータが施錠角度及び解錠角度にあるときに上記係
合突起の先端が係入するクリック用溝を設けることがで
きる。
に向けて拡大する挿入用傾斜面を設けておくと、新しい
ロータを挿入するときに便利である。上記第一段部に、
上記ロータが施錠角度及び解錠角度にあるときに上記係
合突起の先端が係入するクリック用溝を設けることがで
きる。
【0010】
【作用】上記のように構成されたシリンダ錠は、突出し
ているストッパタンブラの係合突起が第一段部に接触
し、ロータの抜き方向移動を阻止している。ロータが施
錠角度及び解錠角度にあるときには、ストッパタンブラ
の係合突起の先端がクリック溝に係入し、ロータが軽く
係止される。すなわち、ロータは、施錠角度及び解錠角
度で節度が付く。
ているストッパタンブラの係合突起が第一段部に接触
し、ロータの抜き方向移動を阻止している。ロータが施
錠角度及び解錠角度にあるときには、ストッパタンブラ
の係合突起の先端がクリック溝に係入し、ロータが軽く
係止される。すなわち、ロータは、施錠角度及び解錠角
度で節度が付く。
【0011】正規のキーを鍵孔に挿入して回動すると、
ロータと共にストッパタンブラの前面及び係合突起の先
端が第一段部を滑り接触し、解錠角度において係止突起
が解錠用のクリック溝に軽く係止される。キーを手前に
引きながら回動した場合には、施錠角度と解錠角度の中
間位置で、係合突起が接続凹部に係入する。キーを更に
回動すると、係合突起は接続凹部の端部の傾斜面を経由
して第二段部に入るが、そのままキーを同方向に回動す
ると、係合突起は第二段部から復帰用傾斜面を経由して
第一段部に復帰するので、上記のキー操作と同様に、施
錠角度或いは解錠角度において軽く係止される。
ロータと共にストッパタンブラの前面及び係合突起の先
端が第一段部を滑り接触し、解錠角度において係止突起
が解錠用のクリック溝に軽く係止される。キーを手前に
引きながら回動した場合には、施錠角度と解錠角度の中
間位置で、係合突起が接続凹部に係入する。キーを更に
回動すると、係合突起は接続凹部の端部の傾斜面を経由
して第二段部に入るが、そのままキーを同方向に回動す
ると、係合突起は第二段部から復帰用傾斜面を経由して
第一段部に復帰するので、上記のキー操作と同様に、施
錠角度或いは解錠角度において軽く係止される。
【0012】ロータを交換する場合には、キーを手前に
引きながら回動し、係合突起が第一段部から接続凹部に
係入し、接続凹部の端部の斜面を通過して第二段部に移
動したときに、キーを手前に引きながらキーの回動方向
を変更して係合突起を案内溝に一致させると、案内溝に
係入した係合突起が案内溝に沿って移動し、ロータが取
り外される。新しいロータを挿入するには、新しいロー
タにキーを挿入し、係合突起を挿入用傾斜面に当ててロ
ータを押し込むと、係合突起が第二段部に到達する。次
に、ロータを回動すると、係合突起が第二段部から復帰
用傾斜面を経由して第一段部に復帰し、ロータの取り付
けを完了する。
引きながら回動し、係合突起が第一段部から接続凹部に
係入し、接続凹部の端部の斜面を通過して第二段部に移
動したときに、キーを手前に引きながらキーの回動方向
を変更して係合突起を案内溝に一致させると、案内溝に
係入した係合突起が案内溝に沿って移動し、ロータが取
り外される。新しいロータを挿入するには、新しいロー
タにキーを挿入し、係合突起を挿入用傾斜面に当ててロ
ータを押し込むと、係合突起が第二段部に到達する。次
に、ロータを回動すると、係合突起が第二段部から復帰
用傾斜面を経由して第一段部に復帰し、ロータの取り付
けを完了する。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1はシリンダ錠の分解斜視図、図2はケース
の背面図、図3はケースを後部側から見た斜視図、図4
はケースを前部側から見た斜視図、図5は施錠状態にあ
るシリンダ錠の縦断面図である。図1に示すように、筒
状のケース1の前部の外周面に鍔部2が周設され、鍔部
2の後方の外周面の相対する2箇所に平面部3が形成さ
れ、外周面には、大ナット31が螺合する雄ねじ4が螺
設される。
すると、図1はシリンダ錠の分解斜視図、図2はケース
の背面図、図3はケースを後部側から見た斜視図、図4
はケースを前部側から見た斜視図、図5は施錠状態にあ
るシリンダ錠の縦断面図である。図1に示すように、筒
状のケース1の前部の外周面に鍔部2が周設され、鍔部
2の後方の外周面の相対する2箇所に平面部3が形成さ
れ、外周面には、大ナット31が螺合する雄ねじ4が螺
設される。
【0014】ケース1の内周面の前部に大径内周面5が
設けられ、ケース1に挿入されるロータ6の前部には、
大径内周面5に挿入される鍔部7と、シャッタ収容室8
が設けられる。鍔部7を被覆するシリンダキャップ9の
前面に、鍵挿入用の開口10が設けられる。
設けられ、ケース1に挿入されるロータ6の前部には、
大径内周面5に挿入される鍔部7と、シャッタ収容室8
が設けられる。鍔部7を被覆するシリンダキャップ9の
前面に、鍵挿入用の開口10が設けられる。
【0015】シャッタ収容室8にはシャッタピン11の
両端が固着され、シャッタピン11にはシャッタ12の
一端が枢着され、シャッタピン11に巻回されるスプリ
ング13の一端がシャッタ12に係止され、他端がシャ
ッタ収容室8に係止される。従って、シャッタ12は収
容室8を閉鎖する方向に付勢され、キーKに押されたと
きに収容室8を開くようになっている。
両端が固着され、シャッタピン11にはシャッタ12の
一端が枢着され、シャッタピン11に巻回されるスプリ
ング13の一端がシャッタ12に係止され、他端がシャ
ッタ収容室8に係止される。従って、シャッタ12は収
容室8を閉鎖する方向に付勢され、キーKに押されたと
きに収容室8を開くようになっている。
【0016】シャッタ収容室8の後方に鍵孔14が設け
られ(図5参照)、ロータの外周面から鍵孔14に貫通
する複数(図1では4個)のタンブラ孔15と、タンブ
ラ孔15の後方に位置する1個のストッパタンブラ孔1
6が設けられる。タンブラ孔15の端部に底付きのスプ
リング挿入孔15aが設けられ、スプリング挿入孔15
aにスプリング17が挿入される。タンブラ孔15に挿
入される板状のタンブラ18の側面に、スプリング17
に圧接する突起18aと設けられる。従って、タンブラ
18は、ロータ6の外周面から突出してケース1に係合
する方向に付勢される。
られ(図5参照)、ロータの外周面から鍵孔14に貫通
する複数(図1では4個)のタンブラ孔15と、タンブ
ラ孔15の後方に位置する1個のストッパタンブラ孔1
6が設けられる。タンブラ孔15の端部に底付きのスプ
リング挿入孔15aが設けられ、スプリング挿入孔15
aにスプリング17が挿入される。タンブラ孔15に挿
入される板状のタンブラ18の側面に、スプリング17
に圧接する突起18aと設けられる。従って、タンブラ
18は、ロータ6の外周面から突出してケース1に係合
する方向に付勢される。
【0017】ストッパタンブラ孔16の端部に底付きの
スプリング挿入孔16aが設けられ、スプリング挿入孔
16aにスプリング19が挿入される。ストッパタンブ
ラ孔16に挿入される板状のストッパタンブラ20の側
面に、スプリング19に圧接する突起20aが設けら
れ、ストッパタンブラ20の先端に山形状の係合突起2
1が設けられる。従って、ストッパタンブラ20は、ロ
ータ6の外周面から突出する方向に付勢される。
スプリング挿入孔16aが設けられ、スプリング挿入孔
16aにスプリング19が挿入される。ストッパタンブ
ラ孔16に挿入される板状のストッパタンブラ20の側
面に、スプリング19に圧接する突起20aが設けら
れ、ストッパタンブラ20の先端に山形状の係合突起2
1が設けられる。従って、ストッパタンブラ20は、ロ
ータ6の外周面から突出する方向に付勢される。
【0018】ケース1の後面1aには、内周面に沿って
第一段部22が設けられる。第一段部22は、後面1a
にほぼ平行な第一係止面22aと、第一係止面22aの
外周縁より直角に起立する第一周壁面22bとにより構
成され、第一周壁面22bには、ロータ6が施錠角度に
あるときに係合突起21が係入する底の浅い施錠用のク
リック溝23と、ロータ6が解錠角度にあるときに係合
突起21が係入する底の浅い解錠用のクリック溝24が
設けられる。
第一段部22が設けられる。第一段部22は、後面1a
にほぼ平行な第一係止面22aと、第一係止面22aの
外周縁より直角に起立する第一周壁面22bとにより構
成され、第一周壁面22bには、ロータ6が施錠角度に
あるときに係合突起21が係入する底の浅い施錠用のク
リック溝23と、ロータ6が解錠角度にあるときに係合
突起21が係入する底の浅い解錠用のクリック溝24が
設けられる。
【0019】第一段部22の内周縁のほぼ中央に、更に
一段深くなる第二段部25が設けられ、第二段部25の
両端は、端部に向かって次第に浅くなる復帰用傾斜面2
6を介して第一段部22に接続する。第一係止面22a
の内周縁には、両クリック溝23,24のほぼ中間位置
に、第二段部25に近接する方向に傾斜する接続凹部2
7が設けられる。この接続凹部27の両端部には、第二
段部25につながる傾斜面27aが設けられる(図3参
照)。
一段深くなる第二段部25が設けられ、第二段部25の
両端は、端部に向かって次第に浅くなる復帰用傾斜面2
6を介して第一段部22に接続する。第一係止面22a
の内周縁には、両クリック溝23,24のほぼ中間位置
に、第二段部25に近接する方向に傾斜する接続凹部2
7が設けられる。この接続凹部27の両端部には、第二
段部25につながる傾斜面27aが設けられる(図3参
照)。
【0020】第二段部25の中間位置の内周縁に、ケー
ス1の前方に向けて延びる案内溝28が設けられ、案内
溝28の前端部に、前方に向けて拡大する挿入用傾斜面
29が形成される(図4参照)。図3に示す符号30
は、ケース1の後面1aの内周縁に、第一段部22を除
いた領域に立設される円弧状突起である。
ス1の前方に向けて延びる案内溝28が設けられ、案内
溝28の前端部に、前方に向けて拡大する挿入用傾斜面
29が形成される(図4参照)。図3に示す符号30
は、ケース1の後面1aの内周縁に、第一段部22を除
いた領域に立設される円弧状突起である。
【0021】次に、以上のように構成されたシリンダ錠
の作用を、一般の施解錠操作、ロータ交換操作の順に説
明する。施錠状態では、タンブラ18及びストッパタン
ブラ20がロータ6の外周面より突出し、タンブラ18
はケース1に係合しているのでロータ6は回動不能であ
る。
の作用を、一般の施解錠操作、ロータ交換操作の順に説
明する。施錠状態では、タンブラ18及びストッパタン
ブラ20がロータ6の外周面より突出し、タンブラ18
はケース1に係合しているのでロータ6は回動不能であ
る。
【0022】ストッパタンブラ20の先端部分と係止突
起21の前面は、第一段部22の第一係止面22aに接
触しているので、ロータ6は軸方向に移動不能である
(図5参照)。ロータ6が施錠角度にあるので、係止突
起21の先端は施錠用のクリック溝23に係合している
(図6参照)。シャッタ12はシリンダキャップ9の開
口10を閉鎖しているので、ロータ6の内部には塵埃な
どが浸入しない。
起21の前面は、第一段部22の第一係止面22aに接
触しているので、ロータ6は軸方向に移動不能である
(図5参照)。ロータ6が施錠角度にあるので、係止突
起21の先端は施錠用のクリック溝23に係合している
(図6参照)。シャッタ12はシリンダキャップ9の開
口10を閉鎖しているので、ロータ6の内部には塵埃な
どが浸入しない。
【0023】以上のような施錠状態にあるシリンダ錠の
鍵孔14に正規のキーKを挿入すると、タンブラ18が
没入してケース1との係合が解除され、ロータ6が回動
可能になるが、ストッパタンブラ20は突出したままで
あるので、ロータ6の軸方向の移動は阻止されている
(図5参照)。
鍵孔14に正規のキーKを挿入すると、タンブラ18が
没入してケース1との係合が解除され、ロータ6が回動
可能になるが、ストッパタンブラ20は突出したままで
あるので、ロータ6の軸方向の移動は阻止されている
(図5参照)。
【0024】キーKを解錠方向に回動すると、ロータ6
と共にストッパタンブラ20が回動し(図8ではケース
1を矢印R方向に回動した状態で示す)、ストッパタン
ブラ20の前面が第一段部22の第一係止面22aを滑
り接触し、係止突起21が第一段部22の第一周壁面2
2bを滑り接触する。
と共にストッパタンブラ20が回動し(図8ではケース
1を矢印R方向に回動した状態で示す)、ストッパタン
ブラ20の前面が第一段部22の第一係止面22aを滑
り接触し、係止突起21が第一段部22の第一周壁面2
2bを滑り接触する。
【0025】キーKを解錠方向に回動するときに、キー
Kを手前に引かない場合には、係止突起21は、接続凹
部27に係入することなく、接続凹部27を通過して
(図7,図8参照)解錠角度まで回動し、ロータ6が解
錠角度となったときに、解錠用のクリック溝24に係入
する。
Kを手前に引かない場合には、係止突起21は、接続凹
部27に係入することなく、接続凹部27を通過して
(図7,図8参照)解錠角度まで回動し、ロータ6が解
錠角度となったときに、解錠用のクリック溝24に係入
する。
【0026】キーKを解錠方向に回動するときに、キー
Kを手前に強く引張する力が働いた場合には、係合突起
21が接続凹部27に係入する(図9,図10参照)。
更に回動すると、係合突起21が接続凹部27の端部の
傾斜面27aを経由して第二段部25に入るが(図1
1,図12参照)、キーKを更に同方向に回動すると、
係合突起21は、第二段部25から復帰用傾斜面26を
経由して第一段部22に復帰するので(図13参照)、
上記のキー操作と同様に、施錠角度或いは解錠角度にお
いて軽く係止される。
Kを手前に強く引張する力が働いた場合には、係合突起
21が接続凹部27に係入する(図9,図10参照)。
更に回動すると、係合突起21が接続凹部27の端部の
傾斜面27aを経由して第二段部25に入るが(図1
1,図12参照)、キーKを更に同方向に回動すると、
係合突起21は、第二段部25から復帰用傾斜面26を
経由して第一段部22に復帰するので(図13参照)、
上記のキー操作と同様に、施錠角度或いは解錠角度にお
いて軽く係止される。
【0027】ロータ6を交換する場合には、キーKを手
前に引きながら回動して、係合突起21を第一段部22
から接続凹部27に係入する。更にキーKを同方向に回
動すると、係合突起21が接続凹部27の端部の傾斜面
27aを通過して第二段部25に移動する。次に、キー
Kを手前に引きながら反対方向に回動すると、係合突起
21が案内溝28に係入し、案内溝28に沿ってシリン
ダ錠の前方に移動するので、ロータ6が取り外される
(図14,図15参照)。このロータ6交換時の係合突
起21の移動軌跡は図3の矢印Fで示すようになる。
前に引きながら回動して、係合突起21を第一段部22
から接続凹部27に係入する。更にキーKを同方向に回
動すると、係合突起21が接続凹部27の端部の傾斜面
27aを通過して第二段部25に移動する。次に、キー
Kを手前に引きながら反対方向に回動すると、係合突起
21が案内溝28に係入し、案内溝28に沿ってシリン
ダ錠の前方に移動するので、ロータ6が取り外される
(図14,図15参照)。このロータ6交換時の係合突
起21の移動軌跡は図3の矢印Fで示すようになる。
【0028】新しいロータ6を挿入するには、新しいロ
ータ6の鍵孔14にキーKを挿入してタンブラ18を没
入させ、係合突起21を挿入用傾斜面29(図4参照)
に当ててロータ6を押し込むと、係合突起21が第二段
部25に到達したときに、係合突起21が突出して第二
段部25に圧接する。次に、ロータ21を回動すると、
係合突起21が第二段部25から復帰用傾斜面26を経
由して第一段部22に復帰し、ロータの取り付けを完了
する。
ータ6の鍵孔14にキーKを挿入してタンブラ18を没
入させ、係合突起21を挿入用傾斜面29(図4参照)
に当ててロータ6を押し込むと、係合突起21が第二段
部25に到達したときに、係合突起21が突出して第二
段部25に圧接する。次に、ロータ21を回動すると、
係合突起21が第二段部25から復帰用傾斜面26を経
由して第一段部22に復帰し、ロータの取り付けを完了
する。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 1個のキーにより、施解錠操作とロータ交換操作を
行うことができるので、取外し専用キーを準備する必要
がなく、キーの保管管理が容易になった。又、取外し専
用キーと一般の施解錠キーとを間違って挿入する操作ミ
スが発生しない。 (2) ロータ交換操作は、キーを手前に引きながらキーを
回動する簡単な操作で行なえるので容易である。ロータ
交換操作におけるキーの回動は、途中で反対方向に回動
して係止突起を案内溝に挿入するので、一般の施解錠操
作とは操作方向が異なる。従って、一般の施解錠操作中
に誤ってキーを手前に引く動作をしても、ロータが抜け
出すおそれはない。
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 1個のキーにより、施解錠操作とロータ交換操作を
行うことができるので、取外し専用キーを準備する必要
がなく、キーの保管管理が容易になった。又、取外し専
用キーと一般の施解錠キーとを間違って挿入する操作ミ
スが発生しない。 (2) ロータ交換操作は、キーを手前に引きながらキーを
回動する簡単な操作で行なえるので容易である。ロータ
交換操作におけるキーの回動は、途中で反対方向に回動
して係止突起を案内溝に挿入するので、一般の施解錠操
作とは操作方向が異なる。従って、一般の施解錠操作中
に誤ってキーを手前に引く動作をしても、ロータが抜け
出すおそれはない。
【図1】シリンダ錠の分解斜視図である。
【図2】ケースの背面図である。
【図3】ケースを後部側から見た斜視図である。
【図4】ケースを前部側から見た斜視図である。
【図5】施錠状態にあるシリンダ錠の縦断面図である。
【図6】図5の背面図である。
【図7】係止突起が接続凹部を通過する状態を示すシリ
ンダ錠の縦断面図である。
ンダ錠の縦断面図である。
【図8】図7の背面図である。
【図9】係止突起が接続凹部に係入した状態を示すシリ
ンダ錠の縦断面図である。
ンダ錠の縦断面図である。
【図10】図9の背面図である。
【図11】係止突起が第二段部に係入した状態を示すシ
リンダ錠の縦断面図である。
リンダ錠の縦断面図である。
【図12】図11の背面図である。
【図13】係止突起が接続凹部を通過した状態を示すシ
リンダ錠の縦断面図である。
リンダ錠の縦断面図である。
【図14】係止突起が案内溝に係入した状態を示すシリ
ンダ錠の縦断面図である。
ンダ錠の縦断面図である。
【図15】図14の背面図である。
K キー 1 ケース 1a 後面 6 ロータ 14 鍵孔 18 タンブラ 20 ストッパタンブラ 21 係合突起 22 第一段部 22a 第一係止面 23,24 クリック溝 25 第二段部 26 復帰用傾斜面 27 接続凹部 27a 傾斜面 28 案内溝 29 挿入用傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 29/02 E05B 27/02 E05B 27/04 E05B 27/06 E05B 27/10 E05B 29/00 E05B 29/08 E05B 29/10
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状のケースと、該ケースに施錠角度か
ら解錠角度まで回動可能に挿入され、前面に鍵孔が設け
られるロータと、該ロータの外周面から突出して上記ケ
ースに係合する方向に付勢され、上記鍵孔に挿入された
キーにより係合が解除されるタンブラとを有するシリン
ダ錠において、 上記ロータの後部に、上記ロータの外周面から突出する
方向に付勢されるストッパタンブラを設け、該ストッパ
タンブラの先端に係合突起を形成し、 上記ケースの後面の内周縁に、突出状態の上記係合突起
の先端及び前面が滑り接触する第一段部を設け、該第一
段部の内周縁に、半ば没入した上記係合突起の先端が滑
り接触する第二段部を設け、該第二段部の両端を復帰用
傾斜面を介して上記第一段部に接続し、上記第一段部の
中間位置に、上記係合突起の先端が没入方向に移動した
ときに係入可能な接続凹部を設け、該接続凹部の施錠方
向,解錠方向の端部に、第二段部につながる傾斜面を設
け、上記第二段部の中間位置に、更に没入方向に移動し
た上記係合突起を上記ケースの前面に案内する案内溝を
設けたことを特徴とするシリンダ錠。 - 【請求項2】 上記案内溝の前端部に、上記ケースの前
方に向けて拡大する挿入用傾斜面を設けたことを特徴と
する請求項1記載のシリンダ錠。 - 【請求項3】 上記第一段部に、上記ロータが施錠角度
及び解錠角度にあるときに上記係合突起の先端が係入す
るクリック溝を設けたことを特徴とする請求項1又は2
記載のシリンダ錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13995794A JP3150849B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | シリンダ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13995794A JP3150849B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | シリンダ錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084379A JPH084379A (ja) | 1996-01-09 |
JP3150849B2 true JP3150849B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=15257613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13995794A Expired - Fee Related JP3150849B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | シリンダ錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3150849B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11217034A (ja) * | 1998-02-02 | 1999-08-10 | Mazda Motor Corp | 車両用シート構造 |
JP4746467B2 (ja) * | 2006-04-10 | 2011-08-10 | 株式会社東海理化電機製作所 | キーシリンダ |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP13995794A patent/JP3150849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH084379A (ja) | 1996-01-09 |
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