JP2007224708A - シリンダー錠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外筒1と、この外筒1に回動可能に配設され、軸線L方向に鍵穴3を、軸線Lと直交する方向に複数のタンブラ穴4を、それぞれ形成した内筒2と、タンブラ穴4に挿入された板タンブラ5とを備え、板タンブラ5を、外タンブラ片51と、外タンブラ片51に軸線Lと直交する方向に移動可能に配設され、軸線L方向に鍵挿通部6を形成した内タンブラ片52とで構成し、外タンブラ片51と内タンブラ片52との相対位置を、鍵穴3に相対位置変更用キーKC1、KC2を挿入することにより変更して、相対位置変更用キーKC1、KC2に対応するキーK1、K2により内筒2を回動操作可能となるようにする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、シリンダー錠の内筒を交換する方式のシリンダー錠は、構造が複雑になるとともに、解錠可能なキーを変更する度にシリンダー錠の内筒を交換する必要があるため、製品コストが上昇するとともに、変更作業に手数がかかるという問題があった。
これにより、解錠可能なキーを変更作業に手数を要さずに変更できるシリンダー錠を、製品コストを低廉に得ることができる。
このシリンダー錠は、外筒1と、この外筒1に回動可能に配設され、軸線L方向に鍵穴3を、軸線Lと直交する方向に複数(本実施例においては、9個)のタンブラ穴4を、それぞれ形成した内筒2と、タンブラ穴4に挿入され、ばね部材7によって突出方向に付勢された板タンブラ5とを備え、板タンブラ5を、外タンブラ片51と、外タンブラ片51に軸線Lと直交する方向に移動可能に配設され、軸線L方向に鍵挿通部6を形成した内タンブラ片52とで構成し、外タンブラ片51と内タンブラ片52との相対位置を、鍵穴3に相対位置変更用キーKC1、KC2を挿入することにより変更して、相対位置変更用キーKC1、KC2に対応するキーK1、K2により内筒2を回動操作可能となるようにしている。
そして、内筒2の軸線Lと直交する方向に形成した複数のタンブラ穴4に挿入された板タンブラ5が、ばね部材7の付勢力によって内筒2の外表面から突出して外筒1の係合溝11に入り込むことによって、内筒2が回動するのを規制し(施錠状態)、内筒2の軸線L方向に形成した鍵穴3に正規のキーK1(K2)を挿入することによって、板タンブラ5をばね部材7の付勢力に抗して内筒2内に没入させて、板タンブラ5と外筒1の係合溝11との係合を解除し、内筒2が回動できる(解錠状態)ようにしている。
内筒回動規制片9は、ばね部材91によって付勢されることにより、規定長さのキーK1(K2)の先端が当接する位置(図1(c))を挟んで軸線L方向の両方向に移動可能に配設するようにする。
そして、規定長さのキーK1(K2)の先端が当接する位置(図1(c))では、内筒回動規制片9に形成した突片92と外筒1に形成した周溝12との位置が合致して、内筒2が回動できる(解錠状態)ようにし、一方、規定長さでないキーの先端が当接する位置(図1(d))では、内筒回動規制片9に形成した突片92と外筒1に形成した周溝12との位置が合致せず、内筒2が回動するのを規制する(施錠状態)ようにしている。
また、内筒回動規制片9のキーの先端が当接する位置には、凹部93を形成することにより、内筒回動規制片9にキーの先端が当接したとき、内筒回動規制片9が軸線L方向に平行に正確に移動できるようにしている。
このように、内筒回動規制片9を配設することにより、不正なキー(規定長さでないキー)による解錠を確実に防止することができる。
より具体的には、枠形状に形成した外タンブラ片51の枠内に、鍵挿通部6を形成することにより枠形状に形成するとともに、その一部を切り欠いた内タンブラ片52が入り込むようにし、さらに、外タンブラ片51の枠内周に形成した係合部(本実施例においては、3段の凹部)51aと、内タンブラ片52に枠外周に形成した係合部(本実施例においては、1段の凸部)52aとが、選択的に係合されるようにすることにより、外タンブラ片51と内タンブラ片52との相対位置が、選択的に3箇所で固定されるようにしている。
これにより、9個の板タンブラ5を組み合わせて用いるようにした本実施例においては、39通りの組み合わせ(キー形状)が可能なようにしている。
なお、外タンブラ片51には、ばね部材7の付勢力を受けるための突片51bを形成するようにする。
まず、このシリンダー錠は、図3(a)の状態で、内筒2の軸線L方向に形成した鍵穴3に正規のキー(例えば、キーK1)を挿入することによって、板タンブラ5をばね部材7の付勢力に抗して内筒2内に没入させて、板タンブラ5と外筒1の係合溝11との係合を解除し、内筒2が回動できる(解錠状態)ようにしている。このとき、正規のキー(例えば、キーK1)は、規定長さであるため、キーの先端が当接する位置(図1(c))では、内筒回動規制片9に形成した突片92と外筒1に形成した周溝12との位置が合致して、内筒2が回動できる(解錠状態)ようになっている。
その後、内筒2を先とは逆方向に所定角度(例えば、45゜程度)回動させた状態、すなわち、当初の図3(a)に示す位置で、相対位置変更用キーKC2を鍵穴3から抜き去る。
これにより、相対位置変更用キーKC2に対応するキーK2により内筒2が回動操作可能となる。
このシリンダー錠は、上記第1実施例のシリンダー錠と同様(第1実施例のシリンダー錠と同様のものは図示省略)、外筒1と、この外筒1に回動可能に配設され、軸線L方向に鍵穴3を、軸線Lと直交する方向に複数(本実施例においては、9個)のタンブラ穴4を、それぞれ形成した内筒2と、タンブラ穴4に挿入され、ばね部材7によって突出方向に付勢された板タンブラ5とを備え、板タンブラ5を、外タンブラ片51と、外タンブラ片51に軸線Lと直交する方向に移動可能に配設され、軸線L方向に鍵挿通部6を形成した内タンブラ片52とで構成し、外タンブラ片51と内タンブラ片52との相対位置を、鍵穴3に相対位置変更用キーKC1、KC2を挿入することにより変更して、相対位置変更用キーKC1、KC2に対応するキーK1、K2により内筒2を回動操作可能となるようにしている。
そして、内筒2の軸線Lと直交する方向に形成した複数のタンブラ穴4に挿入された板タンブラ5が、ばね部材7の付勢力によって内筒2の外表面から突出して外筒1の係合溝11に入り込むことによって、内筒2が回動するのを規制し(施錠状態)、内筒2の軸線L方向に形成した鍵穴3に正規のキーK1(K2)を挿入することによって、板タンブラ5をばね部材7の付勢力に抗して内筒2内に没入させて、板タンブラ5と外筒1の係合溝11との係合を解除し、内筒2が回動できる(解錠状態)ようにしている。
この案内溝13は、ケース8内に軸線L方向に移動可能に配設した外筒1を、ばね10の付勢力に抗して他方向(本実施例においては、鍵穴3側の方向)に移動させた状態において、板タンブラ5が当接する位置に形成するようにし、この状態で、係合溝11に入り込んだ板タンブラ5が、内筒2を回動するのに合わせて、円滑に案内溝13に案内されるようにする。
そして、案内溝13は、係合溝11に連なった位置では、係合溝11に入り込んだ板タンブラ5が円滑に案内溝13に案内されるように十分深く形成するとともに、その他端側を徐々に浅くなるように形成し、末端では外筒1の内周面と面一になるようにする。
なお、本実施例においては、案内溝13を形成するために、外筒1を2分割して構成しているが、外筒1の製作方法はこれに限定されるものではない。
まず、このシリンダー錠は、図6(a)の状態で、内筒2の軸線L方向に形成した鍵穴3に正規のキー(例えば、キーK1)を挿入することによって、板タンブラ5をばね部材7の付勢力に抗して内筒2内に没入させて、板タンブラ5と外筒1の係合溝11との係合を解除し、内筒2が回動できる(解錠状態)ようにしている。
その後、内筒2を先とは逆方向に所定角度(例えば、45゜程度)回動させた状態、すなわち、当初の図6(a)に示す位置で、相対位置変更用キーKC2を鍵穴3から抜き去る。
これにより、相対位置変更用キーKC2に対応するキーK2により内筒2が回動操作可能となる。
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例のシリンダー錠と同様である。
これにより、解錠可能なキーを変更作業に手数を要さずに変更できるシリンダー錠を、製品コストを低廉に得ることができる。
11 係合溝
12 周溝
13 案内溝
2 内筒
3 鍵穴
4 タンブラ穴
5 板タンブラ
51 外タンブラ片
52 内タンブラ片
6 鍵挿通部
7 ばね部材
8 ケース
9 内筒回動規制片
10 ばね
K1 キー
K2 キー
KC1 相対位置変更用キー
KC2 相対位置変更用キー
L 軸線
Claims (2)
- 外筒と、該外筒に回動可能に配設され、軸線方向に鍵穴を、軸線と直交する方向に複数のタンブラ穴を、それぞれ形成した内筒と、タンブラ穴に挿入された板タンブラとを備えたシリンダー錠において、前記板タンブラを、外タンブラ片と、該外タンブラ片に軸線と直交する方向に移動可能に配設され、軸線方向に鍵挿通部を形成した内タンブラ片とで構成し、前記外タンブラ片と内タンブラ片との相対位置を、前記鍵穴に相対位置変更用キーを挿入することにより変更して、該相対位置変更用キーに対応するキーにより内筒を回動操作可能となるようにしたことを特徴とするシリンダー錠。
- 鍵穴に挿入したキーの先端位置に、規定長さのキーの先端が当接した場合を除いて内筒の回動を規制する内筒回動規制片を軸線方向に移動可能に配設したことを特徴とする請求項1記載のシリンダー錠。
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