JP4588532B2 - シリンダー錠 - Google Patents

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Description

本発明は、タンブラの組合せを変更して使用キー(専用キー、マスターキー)の鍵変更を可能とするシリンダー錠に関する。
賃貸マンションやアパート等に用いられるシリンダー錠には、タンブラ式のものがあり、このタンブラ式シリンダー錠には、さらにピンタンブラ式のものがある。ピンタンブラ式のシリンダー錠は、外筒と、この外筒に回動自在な内筒とを有し、外筒と内筒とには、両者に亘ってピン挿入孔が穿設されている。このピン挿入孔には、外筒側ピン挿入孔にドライバピン、内筒側ピン挿入孔にはタンブラピンが収容され、合鍵が内筒のキー孔に挿入されることで、合鍵のキー溝に一致した位置にタンブラピンが配置され、その結果、タンブラピンとドライバピンとの境が、内筒外周と外筒内周との境界、すなわち、シアーラインに一致することで、内筒が外筒に対して回動可能となり、施解錠可能状態となる。一方、合鍵でないキーが挿入されれば、タンブラピンが正規の位置に配置されないため、シアーラインにはドライバピン、或いはタンブラピンが横断することとなり、これにより、内筒の回転が阻止される。
ところで、賃貸マンションやアパートにおいては、入居者が交替する場合があり、旧入居者が合鍵の複製を所有している場合には、新入居者の防犯上から旧入居者の鍵を使用不能とすることが望ましい。
しかしながら、上記したピンタンブラ式のシリンダー錠において、別の専用キーのみの使用を可能とするには、別構成のピンタンブラとドライバピンとを組み込まなければならず、容易に変更を行うことはできなかった。また、入居者の交替の都度、シリンダー錠を交換すれば、多大な費用を負担しなければならない問題が発生した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シリンダー錠全体を交換することなく、安価に、しかも、容易な変更作業で、専用キーを変更することのできるシリンダー錠を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシリンダー錠100は、外筒15と、該外筒15に内設され一端面にキー孔17を有するとともに他端面に錠機構に接続するテールピース73を有した内筒19と、該内筒19の外周面に軸線方向に形成されたバー収容溝41と、前記外周面から突出可能に該バー収容溝41に収容され前記外周面から突出配置されることで前記外筒15の内周に形成されたロック溝49に進入して前記外筒15に対する前記内筒19の回転を阻止するロッキングバー43と、該ロッキングバー43と前記キー孔17との間の前記内筒19に軸線方向で複数設けられ前記キー孔17に挿入されたキー21のキー溝21aにキー突起59を進入させることで前記内筒19の軸線直交方向にスライドされバー進入凹部53A,53Bを前記ロッキングバー43に一致させて該ロッキングバー43を前記バー収容溝41に後退可能にするタンブラ23とを備えたシリンダー錠100であって、
前記ロッキングバー43が、前記内筒19の所定の回転角度範囲で前記軸線方向に移動可能となり、
前記タンブラ23が、前記ロッキングバー43の没入を許容する前記バー進入凹部53Aを有した第1タンブラ23Aと、同じく前記ロッキングバー43の没入を許容する前記バー進入凹部53B、キー溝17に進入する前記キー突起59を有した第2タンブラ23Bとからなり、
前記内筒19を前記所定の回転角度範囲に回転可能とする変更キー69を備え、
前記第1タンブラ23Aは、前記ロッキングバー43の移動とともに移動可能となり、
前記第1タンブラ23Aと前記第2タンブラ23Bとが連結手段55a,55b,55c,57によって前記スライド方向の異なる複数の位置で選択的に連結可能となり、
かつ前記ロッキングバー43の移動により前記連結手段55a,55b,55c,57による連結が解除可能となったことを特徴とする。
このシリンダー錠100では、第1のキー21の使用状態において第1タンブラー23Aと第2タンブラ23Bとが所定の相対位置に連結され、第1のキー21を挿入した際に、キー突起59により、バー進入凹部53A,53Bがロッキングバー43の後退を許容可能な位置に配置される。つまり、第1のキー21を挿入することにより、タンブラ23のバー進入凹部53A,53Bにロッキングバー43が進入し、これによりロッキングバー43が外筒15のロック溝49から後退することで、内筒19が回動可能となる。このシリンダー錠100を第2のキー71専用とするには、まず変更キー69が挿入される。変更キー69が挿入され、内筒19が所定の回転角度範囲まで回転されると、ロッキングバー43が付勢手段により軸線方向に移動され、これに伴い第1タンブラ23Aも移動される。第1タンブラ23Aの移動により、連結手段55a,55b,55c,57による連結が解除され、第2タンブラ23Bが第1タンブラ23Aに対し、軸線直行方向にスライド可能な状態となる。この状態で第2のキー71が挿入されると、第2タンブラ23Bのキー突起59が第2のキー71のキー溝71aに合った位置に移動される。この状態で内筒19を所定の回転角度範囲から外れる領域まで回転させると、ロッキングバー43が再び軸線方向に移動し、元の位置に戻る。ロッキングバー43が元の位置に戻ることにより、連結手段55a,55b,55c,57により第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとが連結状態となる。つまり、第2タンブラ23Bは、第2のキー71に一致した位置で位置変更されたこととなる。これにより第2のキー71を引き抜いた後であっても、以降、第1のキー21が使用不能となり、第2のキー71が専用キーとして使用可能となる。
請求項2記載のシリンダー錠100は、前記ロッキングバー43には前記第1タンブラ23Aを前記スライド方向に摺動自在にガイドするガイド溝61が形成され、
前記連結手段55a,55b,55c,57による連結が、該ガイド溝61に係合して前記ロッキングバー43と一体となった前記第1タンブラ23Aの前記軸線方向の移動によって解除されることを特徴とする。
このシリンダー錠100では、ロッキングバー43にガイド溝61が形成され、このガイド溝61に第1タンブラ23Aが係入していることで、ロッキングバー43が軸線方向に移動した場合に、ガイド溝61を介して第1タンブラ23Aもロッキングバー43と一体となって軸線方向に移動することとなる。この第1タンブラ23Aの移動によって、連結手段55a,55b,55c,57による連結が解除され、第2タンブラ23Bがフリー状態となる。
本発明に係る請求項1記載のシリンダー錠によれば、変更キーを挿入し、内筒を所定の回転角度範囲に回転することで、第1タンブラと第2タンブラとの連結を解除し、その状態で、第2のキーを挿入して、第2タンブラを第2のキーに応じた位置へ配置を変更することができる。これにより、第1のキーを第2のキーへと変更することができるようになる。この結果、シリンダー錠を交換せずに、多大な費用を費やすことなく、鍵変更を可能にすることができる。また、錠変更は、新たに使用したいキーをキー孔へ挿入するのみで可能となるので、変更作業を極めて容易に行うことができる。このことから、賃貸マンションなどにおいて、入居者が交替した場合に、旧入居者の使用していたキー(合鍵)を使用不能とすることが可能となる。また、同様に、各専用のキーの各シリンダー錠に対して共通して使用可能となるマスターキーの変更も可能となり、例えば、複数有るシリンダー錠に共通させてグループとした管理態勢に、新たなマスターキーでのグループ管理を行え、すなわち、管理者の交替にも対応可能となる。
請求項2記載のシリンダー錠によれば、ロッキングバーにガイド溝を形成し、このガイド溝を介してロッキングバーに第1タンブラを軸線方向に一体移動可能に保持させたので、ロッキングバーを利用して第1タンブラを保持することができ、ロッキングバーが第1タンブラの保持部材を兼ねることになって、他部材を用いずに少ない部品点数でタンブラ同士の連結解除機構を構成することができる。
以下、本発明に係るシリンダー錠の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るシリンダー錠の外観斜視図、図2は図1に示したシリンダー錠のキー挿入方向に直交する方向の断面図、図3は第1タンブラを(a)、第2タンブラを(b)、第1、第2タンブラの連結状態を(c)に表したタンブラ説明図、図4は図1に示したシリンダー錠の軸線を含む面で切断した断面図である。
本実施の形態に係るシリンダー錠100は、図1に示すように、不図示の扉の屋外面に取り付けられ、化粧リング11により前端面を除く錠本体13の外周が覆われる。錠本体13は、扉或いは錠箱に固定される外筒15と、前端面にキー孔17を有し、この外筒15に対し回動自在に内設される内筒19とに大別して構成される。
内筒19のキー孔17には例えば賃貸住宅の最初の入居者の第1のキーである第1専用キー21が挿入され、シリンダー錠100はこの第1専用キー21によって内筒19が外筒15に対して回動自在、すなわち、施解錠可能となっている。
図2に示すように、内筒19にはキー孔17を挟み左右にスライドタンブラ23,23が設けられる。また、キー孔17の上方及び又は下方には、図2に示すようなピンタンブラ25が設けられている。これらスライドタンブラ23,23,ピンタンブラ25は、キー孔17の挿入方向に複数組、本実施の形態ではピンタンブラ25及び、スライドタンブラ23,23が5組配設されている。なお、説明の都合上、スライドタンブラ23,23はそれぞれが略同一構成であるためそのうちの1つを例に説明する。
ピンタンブラ25は、内筒側ピン収容孔27に収容されるタンブラピン29と、外筒側ピン収容孔31に収容されるドライバピン33とからなり、外筒側ピン収容孔31を塞ぐ蓋35とドライバピン33との間にはコイルバネ37が配設され、これによりドライバピン33はピンタンブラ25側へ付勢されている。ピンタンブラ25の先端はキー孔17へ突出され、キー孔17に挿入された第1専用キー21によってピンタンブラ25の配置が決まり、これによってピンタンブラ25とドライバピン33との境が、内筒19外周と外筒15内周との間であるシアーライン39に一致するようになっている。したがって、異なる専用キーが挿入されれば、ピンタンブラ25或いはドライバピン33がシアーライン39を横断することとなり、内筒19の回動が不能となる。
内筒19の外周には軸線方向に延在する一対のバー収容溝41,41が軸線を対称に形成され、バー収容溝41にはロッキングバー43が収容される。ロッキングバー43は、先端が尖頭部45となり、後端がタンブラ係合板部47となる。ロッキングバー43は、尖頭部45がバー収容溝41から突出することで、外筒15の内周に軸線方向で形成されたロック溝49に係合するようになっている。内筒19は、ロッキングバー43の尖頭部45がロック溝49に進入することで、回動が阻止される。また、ロッキングバー43は、尖頭部45がバー収容溝41内へ後退することで、外筒15とのロックが解除される。これにより、内筒19は、回動自在となる。なお、本実施の形態のロッキングバー43の係合板部47は、係合凸部47aとスリット凹部47bとを備えた略櫛歯状に形成されている。
ロッキングバー43が、バー収容溝41内に没入した状態で、タンブラ係合板部47は、内筒19の内部に形成されたタンブラ収容空間51に突出するようになっている。このタンブラ収容空間51にはタンブラ23が収容され、タンブラ23は内筒19の軸線直交方向(図2の上下方向)にスライド自在に収容される。図3に示すように、タンブラ23は、第1タンブラ23Aと、第2タンブラ23Bとからなる。
第1タンブラ23Aには、半径方向外側の辺部(図3の左辺部)に、凹凸からなるバー進入凹部53Aが形成される。また、第2タンブラ23Bの左辺部には、バー進入凹部53Aとは異なる形状のバー進入凹部53Bが形成されている。第1タンブラ23Aには同一の内径の複数の位置決め孔55a,55b,55cがタンブラスライド方向(図2の上下方向)に穿設されている。第2タンブラ23Bには、第1タンブラ23Aのそれぞれの位置決め孔55a,55b,55cに嵌入可能となった位置決めピン57が突設されている。これら、位置決め孔55a,55b,55cと位置決めピン57とは、連結手段を構成している。また、第2タンブラ23Bにはキー孔17内に突出するキー突起59が設けられる。このキー突起59は、キー孔17に挿入されるキーのキー溝、例えば図1に示すような第1専用キー21のキー溝21aに、図8(a)に示すように進入する。
第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとは、位置決めピン57がいずれかの位置決め孔55a、55b、55cに嵌入することで相対移動不能な連結状態となり、この状態で、図2に示すように、バー進入凹部53A、バー進入凹部53Bをタンブラ係合板部47側へ向ける一方、キー突起59をキー孔17へ突出させる。
図4に示すように、ロッキングバー43のタンブラ係合板部47には、係合凸部47aに、第1タンブラ23Aを軸線直交方向(図4の紙面垂直方向)にスライド自在にガイドするガイド溝61が形成されている。また、第2タンブラ23Bは、タンブラ収容空間51内に設けられたタンブラ付勢バネ52により、図2の下方向へと付勢されている。
また、図4に示すように、ロッキングバー43の右端には凸部63が設けられ、凸部63は内筒19の不図示の付勢手段の付勢力によって台座部65に当接される。台座部65には後述の図9に示す凹部67が形成され、凹部67は凸部63を進入可能としている。ロッキングバー43は、付勢手段よって図4の右方向へ付勢されており、内筒19が外筒15に対して所定の回転角度範囲(後述する図8(b)の右上45°の範囲)となることで、図9に示すように、凸部63が凹部67に一致し、その結果、ロッキングバー43が右方向へ移動されるようになっている。
ここで、図9に示すように、第1タンブラ23Aは、ガイド溝61と係合しているため、ロッキングバー43が右方向へ移動すると、一体となって右方向へ移動される。その結果、移動しない第2タンブラ23Bの位置決めピン57から、位置決め孔55a,55b,55c(図示の例では55c)が抜けるようになっている。すなわち、位置決め孔55a,55b,55cから位置決めピン57が抜けた状態では、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとは連結が解除された状態となる。そして、この状態においては、スリット凹部47bの位置に第2タンブラ23Bが位置することとなる。
ところで、本実施の形態によるシリンダー錠100は、第1専用キー21での施解錠可能状態から、他の専用キー(第2専用キー、第3専用キー、・・・)での施解錠可能状態への切換を可能としている。また、これらの専用キー使用可能状態において、施解錠が可能となるマスターキーを備えるものであるが、このマスターキーも他のマスターキーへと変更が可能となっている。すなわち、第1専用キー、第2専用キー、第3専用キーに対して施解錠が可能となる第1マスターキーは、マスターキー変更されることにより、施解錠不能となり、第1専用キー、第2専用キー、第3専用キーは、変更された後の新たな第2マスターキーによって施解錠可能となる。
ここで、第1専用キー、第2専用キー、第3専用キー、・・・は、図5に示す第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲、および第4の位置P4から第1の位置P1までの範囲の内筒19の回転を可能にする。また、シリンダー錠100には、第1専用キー21から他の第2専用キーへの変更を可能にするための変更キーが備えられる。この変更キーは、内筒19を第2の位置P2から第4の位置P4までの180°の回転角度で内筒19を回動可能とする。また、第1専用キー、第2専用キー、第3専用キー、・・・は、第4の位置P4の位置まで回転された内筒19のキー孔17に挿入されることで、第4の位置P4から第1の位置P1へと内筒19を回動可能とする。これらの構成は、例えば内筒19を外筒15に対して360°回動可能に構成する一方、第1専用キー、第2専用キー、第3専用キー、・・・、変更キーを上記の回転角度範囲のみで抜脱可能とすることで実現できる。
次に、このように構成されるシリンダー錠の専用キー変更の動作手順を説明する。
図5は第1専用キーの状態を(a)、変更キーを挿入して回動した状態を(b)(c)に表した動作説明図、図6はシアーラインが揃い、ロッキングバーが後退した状態の断面図、図7は変更キーの最終回転位置を(a)、変更キーを抜いた状態を(b)に表した動作説明図、図8は変更キーを抜いた位置で第1専用キーを挿入した状態を(a)、さらに45°回転した状態を(b)、第1専用キーを抜いた状態を(c)に表した変換動作説明図、図9はロッキングバーが軸線方向に移動した状態の断面図、図10は第2専用キーが挿入された状態を(a)、第2専用キーが挿入されて回転された状態を(b)、第2専用キーが挿入されて初期位置に戻された状態を(c)に表した変換動作説明図、図11は変換が完了し第2専用キーが抜かれた状態の断面図、図12は第1タンブラと第2タンブラとの組合せバターンを(a)(b)(c)で表した説明図、図13は図12に示した相対位置関係で第1タンブラと第2タンブラとを分解して表したタンブラ説明図である。
第1の位置P1に挿入された第1専用キー21によって、内筒19が第2の位置P2まで回転され、第1専用キー21が抜かれた状態を、図5(a)に示している。この状態で、図5(b)に示すように、キー孔17に変更キー69が挿入されると、第2タンブラ23Bのキー突起59が変更キー69のキー溝69aに進入し、タンブラ23が図5の上方向へ移動することにより、タンブラ23のバー進入凹部53A、バー進入凹部53Bが、ロッキングバー43のタンブラ係合板部47に一致する。この状態で、変更キー69が図5(c)に示すように、反時計回りに回転されると、ロッキングバー43の尖頭部45がロック溝49から外れ、図6に示すように、ロッキングバー43がバー収容溝41内に没入して、内筒19が回動される。
変更キー69が図7(a)に示すように、第4の位置P4まで回転されると、再びロッキングバー43が反対側のロック溝49に進入し、内筒19が外筒15に対してロック状態となる。変更キー69は、第4の位置P4までしか使用できないため、この位置で変更キー69が抜かれる。第4の位置P4で変更キー69が抜かれると、図7(b)に示すように、タンブラ付勢バネ52の付勢力によって、タンブラ23が上方へスライドされる。
この状態で、図8(a)に示すように、一旦、第1専用キー21がキー孔17へ挿入される。すると、タンブラ23は、第1専用キー21のキー溝21aにキー突起59が進入し、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとが第1専用キー21に一致した位置に配置される。
図8(b)に示すように、第1専用キー21がさらに45°反時計回りに回転されると、図9に示すように、ロッキングバー43の凸部63が台座部65の凹部67に進入し、ロッキングバー43が図9の右方向へ移動する。この状態で、図8(c)に示すように、第1専用キー21が抜かれると、タンブラ係合板部47に係合する第1タンブラ23Aはその位置を保持する。つまり、第1専用キー21に一致する基準位置に保持される。一方、図8(b)に示す第1専用キー21が45°反時計回りに回転したときに、第2タンブラ23Bは、第1タンブラ23Aがロッキングバー43と共に移動することで、位置決めピン57が外れ、第1タンブラ23Aとの連結が解除される。これにより、第2タンブラ23Bは、スリット凹部47bの位置となり、タンブラ付勢バネ52の付勢力によって図中左上45°方向へスライドし、Δaだけ変位することとなる。つまり、キー突起59を有する第2タンブラ23Bは、フリー状態となる。
この状態で、図10(a)に示すように、第2のキーである新たな第2専用キー71が挿入されると、第2専用キー71のキー溝71aに沿ってキー突起59を介して第2タンブラ23Bがスライドされる。この際、第2タンブラ23Bは、第1専用キー21のときとは異なる位置に配置される。つまり、第2タンブラ23Bの位置決めピン57が、異なる位置決め孔55b(図3参照)へ一致する。
図10(b)に示すように、この状態から第2専用キー71が第1の位置P1を経て第2の位置P2へ向かってさらに反時計方向へ回転されると、図9に示した凸部63が凹部67から外れ、再びロッキングバー43が、図6に示した位置へ移動される。その結果、第1タンブラ23Aがロッキングバー43と共に移動し、第1タンブラ23Aの位置決め孔55bが、第2タンブラ23Bの位置決めピン57に嵌入することとなる。そして、図10(c)に示すように、第2専用キー71が第2の位置P2まで回転されることで、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとの組合せ位置の変更が完了する。
この状態で、図11に示すように、第2専用キー71が抜かれることで、シリンダー錠100は、第2専用キー71による施解錠が可能な状態への変更が完了する。したがって、第1専用キー21がキー孔17へ挿入されても、タンブラ23のバー進入凹部53Aがタンブラ係合板部47と一致しないため、ロッキングバー43がバー収容溝41内へ後退できない。その結果、ロッキングバー43が、外筒15のロック溝49から外れず、内筒19の回動が規制される。
図12、図13に示すように、本実施の形態では、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとは、3箇所の異なる位置で連結されることとなる。これら、それぞれの異なる位置で連結されることで、タンブラ23は、左辺部のバー進入凹部53Bがそれぞれ異なる形状となる。つまり、タンブラ係合板部47が挿入可能なバー進入凹部53A、バー進入凹部53Bと、キー突起59との距離が変更される。これにより、異なるキー溝21a、71a等を有する複数の第1専用キー21、第2専用キー71、第3専用キー、・・・への変更を可能としている。
また、図13の(a)(b)(c)に示すように、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとが異なる3箇所に配置されても、仮想線L1の位置には共通してタンブラ係合板部47の進入可能なバー進入凹部53A、53Bが形成されることとなる。したがって、当該位置におけるキー突起59の進入可能なキー溝をマスターキーに設ければ、このマスターキーは、第2タンブラ23Bの異なる3箇所の配置のいずれの位置においてもタンブラ係合板部47を受け入れ可能、すなわち、施解錠可能にすることができる。
なお、内筒19は、変更キー69の挿入によって、第2の位置P2から180°反時計方向に回転され、さらに45°回転されることとなるが、その回転角度範囲(すなわち、第2の位置P2から第3の位置P3、第4の位置P4、第1の位置P1まで)においては、内筒19は、テールピース73との係合が解除される構成を有する。これにより、錠機構と連結して内筒19が回動不能となることが回避されている。
したがって、上記のシリンダー錠100によれば、変更キー69を挿入し、内筒19を所定の回転角度範囲に回転することで、第1タンブラ23Aと第2タンブラ23Bとの連結を解除し、その状態で、第2専用キー71を挿入して、第2タンブラ23Bを第2専用キー71に応じた位置へ配置を変更することができる。これにより、第1専用キー21を第2専用キー71へと変更することができるようになる。この結果、シリンダー錠100を交換せずに、多大な費用を費やすことなく、鍵変更を可能にすることができる。また、錠変更は、新たに使用したいキーをキー孔17へ挿入するのみで可能となるので、変更作業を極めて容易に行うことができる。
また、シリンダー錠100によれば、ロッキングバー43にガイド溝61を形成し、このガイド溝61を介してロッキングバー43に第1タンブラ23Aを軸線方向に一体移動可能に保持させたので、ロッキングバー43を利用して第1タンブラ23Aを保持することができ、ロッキングバー43が第1タンブラ23Aの保持部材を兼ねることになって、他部材を用いずに少ない部品点数で第1タンブラ23A、第2タンブラ23B同士の連結解除機構を構成することができる。
本発明に係るシリンダー錠の外観斜視図である。 図1に示したシリンダー錠のキー挿入方向に直交する方向の断面図である。 第1タンブラを(a)、第2タンブラを(b)、第1、第2タンブラの連結状態を(c)に表したタンブラ説明図である。 図1に示したシリンダー錠の軸線を含む面で切断した断面図である。 第1専用キーの状態を(a)、変更キーを挿入して回動した状態を(b)(c)に表した動作説明図である。 シアーラインが揃い、ロッキングバーが後退した状態の断面図である。 変更キーの最終回転位置を(a)、変更キーを抜いた状態を(b)に表した動作説明図である。 変更キーを抜いた位置で第1専用キーを挿入した状態を(a)、さらに45°回転した状態を(b)、第1専用キーを抜いた状態を(c)に表した変換動作説明図である。 ロッキングバーが軸線方向に移動した状態の断面図である。 第2専用キーが挿入された状態を(a)、第2専用キーが挿入されて回転された状態を(b)、第2専用キーが挿入されて初期位置に戻された状態を(c)に表した変換動作説明図である。 変換が完了し第2専用キーが抜かれた状態の断面図である。 第1タンブラと第2タンブラとの組合せバターンを(a)(b)(c)で表した説明図である。 図12に示した相対位置関係で第1タンブラと第2タンブラとを分解して表したタンブラ説明図である。
符号の説明
15…外筒
17…キー孔
19…内筒
21…第1専用キー(第1のキー)
23…タンブラ
23A…第1タンブラ
23B…第2タンブラ
41…バー収容溝
43…ロッキングバー
49…ロック溝
53A,53B…バー進入凹部
55a,55b,55c…連結手段(位置決め孔)
57…連結手段(位置決めピン)
59…キー突起
61…ガイド溝
69…変更キー
71…第2専用キー(第2のキー)
73…テールピース
100…シリンダー錠

Claims (2)

  1. 外筒と、該外筒に内設され一端面にキー孔を有するとともに他端面に錠機構に接続するテールピースを有した内筒と、該内筒の外周面に軸線方向に形成されたバー収容溝と、前記外周面から突出可能に該バー収容溝に収容され前記外周面から突出配置されることで前記外筒の内周に形成されたロック溝に進入して前記外筒に対する前記内筒の回転を阻止するロッキングバーと、該ロッキングバーと前記キー孔との間の前記内筒に軸線方向で複数設けられ前記キー孔に挿入されたキーのキー溝にキー突起を進入させることで前記内筒の軸線直交方向にスライドされバー進入凹部を前記ロッキングバーに一致させて該ロッキングバーを前記バー収容溝に後退可能にするタンブラとを備えたシリンダー錠であって、
    前記ロッキングバーが、前記内筒の所定の回転角度範囲で前記軸線方向に移動可能となり、
    前記タンブラが、前記ロッキングバーの没入を許容する前記バー進入凹部を有した第1タンブラと、同じく前記ロッキングバーの没入を許容する前記バー進入凹部、キー溝に進入する前記キー突起を有した第2タンブラとからなり、
    前記内筒を前記所定の回転角度範囲に回転可能とする変更キーを備え、
    前記第1タンブラは、前記ロッキングバーの移動とともに移動可能となり、
    前記第1タンブラと前記第2タンブラとが連結手段によって前記スライド方向の異なる複数の位置で選択的に連結可能となり、
    かつ前記ロッキングバーの移動により前記連結手段による連結が解除可能となったことを特徴とするシリンダー錠。
  2. 前記ロッキングバーには前記第1タンブラを前記スライド方向に摺動自在にガイドするガイド溝が形成され、
    前記連結手段による連結が、該ガイド溝に係合して前記ロッキングバーと一体となった前記第1タンブラの前記軸線方向の移動によって解除されることを特徴とする請求項1記載のシリンダー錠。
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