JP2001098505A - 貯留型浸透ブロック - Google Patents

貯留型浸透ブロック

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JP2001098505A
JP2001098505A JP2000040503A JP2000040503A JP2001098505A JP 2001098505 A JP2001098505 A JP 2001098505A JP 2000040503 A JP2000040503 A JP 2000040503A JP 2000040503 A JP2000040503 A JP 2000040503A JP 2001098505 A JP2001098505 A JP 2001098505A
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Haruomi Tada
東臣 多田
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Shikoku Research Institute Inc
Original Assignee
Shikoku Research Institute Inc
Toyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック構造体の内部に浸透された雨水等が
貯留され、路面に溢れ出ることのないようした貯留型浸
透ブロックを提供する。 【解決手段】 本発明に係る貯留型浸透ブロック21に
おいて、雨水等の浸透性を生ずるようにコンクリートの
骨材23間に空隙27を設けてブロック構造体24を形
成し、雨水等の貯留性が生ずるように、該ブロック構造
体24の内部に空洞部26を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雨水等の浸透や
貯留ができるようにコンクリートにより形成された貯留
型浸透ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、実開昭6
2ー181604号公報に示す図11及び図12のよう
なものがある。
【0003】すなわち、ブロック基材2の表層にタイル
3を付けた透水ブロック1は、タイル3の表面側よりブ
ロック構造体基材2の裏面2a側に渉って透孔4を穿設
し、管材5を透孔4に挿着させて、雨水をブロック構造
体基材2の裏面のクラッシャラン層6へ流入させ、この
クラッシャラン層6から地盤7へ浸透させる、透水ブロ
ック1が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
透水ブロック1においては、雨水は透水ブロック1の表
面側から裏面2a側へ透孔4を介してのみ流入されるの
で、多量の降雨の際には、雨水は地盤7内に浸透仕切れ
ず透孔4から溢れ、路面の上を流れ歩行を妨げるという
問題があった。
【0005】この発明は、ブロック構造体の内部に浸透
された雨水等が貯留され、路面に溢れ出ることのないよ
うした貯留型浸透ブロックを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、貯留型浸透ブロック
において、雨水等の浸透性を生ずるようにコンクリート
の骨材間に空隙を設けてブロック構造体を形成し、雨水
等の貯留性が生ずるように、該ブロック構造体の内部に
空洞部を設けたことを特徴としている。
【0007】この様なものにあっては、空洞部を設けた
ので、雨水等が多量に浸透して来ても空洞部を介して貯
留することが可能となる。
【0008】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載の貯留型浸透ブロックにおいて、 前記ブロック構
造体の上面に少なくとも1層からなり、かつ浸透性を有
する表層体を一体に設けたことを特徴としている。
【0009】この様なものにあっては、ブロック構造体
の上面に表層体を設けたので、ブロック構造体の上面の
外観や感触に変化をもたせることができる。
【0010】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は2に記載の貯留型浸透ブロックにおいて、前記空洞部
は前記ブロック構造体を貫通して、少なくとも1つ設け
たことを特徴としている。
【0011】この様なものにあっては、空洞部はブロッ
ク構造体を貫通して1つ以上設けたので、ブロック構造
体を形成する際に、型枠に貫通形状を立てるだけで空洞
部が作れる。また貫通穴の数を増やすことにより、隣接
する貫通穴の間に適宜な厚さの隔壁が形成できて強度調
整が行いやすい。
【0012】請求項4に記載された発明は、請求項1、
2又は3に記載の貯留型浸透ブロックにおいて、前記ブ
ロック構造体の稠密部の空隙率は18〜30%の範囲内
に設定され、前記ブロック構造体を占める空洞部の容積
率は20〜50%範囲内に設定されたことを特徴として
いる。
【0013】この様なものにあっては、稠密部の空隙率
は18〜30%に設定されたので、多量の雨水等があっ
ても浸透させることができる。
【0014】また、空洞部の容積率は20〜50%に設
定されたので、浸透してきた雨水等を一時的に多量に貯
留させることができる。
【0015】請求項5に記載された発明は、請求項2、
3又は4に記載の貯留型浸透ブロックにおいて、前記ブ
ロック構造体の稠密部は、2〜10mm径程の骨材、セ
メント及び補助結合剤等からなり、前記表層体は、前記
稠密部に類し、骨材は色付きのものを用いたことを特徴
としている。
【0016】この様なものにあっては、稠密部の骨材の
径を2〜10mm程度としたので、所定の空隙率が得ら
れる。また、表層体の骨材を色付きのものを用いたの
で、ブロック構造体の上面に意匠性を持たせることがで
きるようになる。
【0017】請求項6に記載された発明は、請求項2、
3又は4に記載の貯留型浸透ブロックにおいて、前記表
層体は、ゴムチップ平板、ウッドブロック、タイル、グ
レーティングの何れかとしたことを特徴としている。
【0018】この様なものにあっては、表層体の選択が
できて、使用場所・目的に対応させて使用できる。
【0019】ここで、ゴムチップ平板とは、古タイヤ等
のゴム製品の他に、バージンゴムと言われている非再生
品等も粉砕しチップ化して、成形金型内で加熱・加圧
し、適宜な厚さの平板状に形成させたものを指してい
る。
【0020】また、ここで、タイルとは、主に自然石や
陶器等から適宜な大きさのほぼ板状に形成させたものを
指している。
【0021】請求項7に記載された発明は、貯留型浸透
ブロックにおいて、配設された複数のブロック構造体の
適宜な間を仕切るように止水板が挿着され、隣接する前
記ブロック構造体間での浸透を止めるようにしたことを
特徴としている。
【0022】この様なものにあっては、適宜な間を仕切
るように止水板を設けたので、傾斜路面の上方での浸透
水の横方向の流れが止められて地盤に浸透し、下方の路
面に溢れ出ることがなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施の形態1】本発明による貯留型浸透ブロックの実
施の形態1を図1及び図2に基づいて説明する。
【0025】図1及び図2において、貯留型浸透ブロッ
ク21は、空隙27(図4参照)を有するブロック構造
体24であり、稠密部24Aと空洞部26とから構成さ
れている。
【0026】このブロック構造体24の稠密部24A
は、骨材23、セメント23a及び補助結合剤23b等
が水で撹拌され型枠に注型・固化され、その後養生され
て空隙27を有するように形成されたものである。
【0027】すなわち、この空隙27は、コンクリート
内の骨材23間をセメント23a及び補助結合材23b
等で架橋的に連結し、いわゆるペンジュラー状態で固め
て空隙27が保持されているものである。
【0028】このブロック構造体24の形成された稠密
部24Aの構成を、1実施例により具体的に説明する。
【0029】まず、使用材料としては、粒径 2〜8m
mの砂利 78wt%と、普通ポルトランドセメント1
6wt%と、補助結合剤1wt%と、水5wt%とを、
ほぼこの割合で、コンクリート用ミキサに投入して充分
に撹拌混練させる。
【0030】そして、充分に混練された材料は、ブロッ
ク構造体用型枠に投入され、強い振動を加えながら圧縮
され、できたブロック構造体24を55℃程度で約24
時間蒸気養生し、その後、このブロック構造体24を屋
外で約2週間養生させる。
【0031】このようにして得られたブロック構造体2
4の稠密部24Aは、セメント23aを介して骨材23
である砂利粒同士の接触点でレンズあるいはリング状に
接合され、各砂利粒間の空隙27には余分のセメント2
3aだまりが殆ど存在しない状態となり、各空隙27は
互いに連通したものとなる。
【0032】この実施の形態のブロック構造体24稠密
部24Aの空隙率は、18〜30%範囲内で、曲げ強度
は3〜5N/mm2程度となる。
【0033】したがって、雨水等は連通した空隙27を
通って浸透し、表面側から裏面24aに向けて0.25
cm/sec程度の浸透性を有する構成となる。
【0034】また、このブロック構造体24の空洞部2
6は、稠密部24Aからなるブロック構造体24の中央
部を貫通させて、少なくとも1つ、形状としては、この
実施の形態1では断面方形の空洞部26を2つ形成させ
ている。
【0035】勿論、空洞部26の断面形状は、円形、楕
円、台形、その他、異形であってもよい。また、この空
洞部26は貫通されているので、ブロック構造体24の
成形時に、ブロック構造体用型枠内に貫通形状の柱を立
てた状態で、材料を注型し固化させるだけで成形できる
ので、作り易い。
【0036】また、このブロック構造体24に占める空
洞部26の容積率は、20〜50%範囲に設定させてい
る。この容積率は、強度上設定されるものであって、空
洞部26の形状と数とによって、各空洞部26の間に適
宜な厚さの隔壁を形成させ、適切な強度が保持できる構
成としている。
【0037】したがって、このブロック構造体24にお
ける雨水等の貯留容積は、ブロック構造体24全体の容
積の50%を空洞部26で占め、残り50%の稠密部2
4Aの容積の30%を空隙27で貯留できるので、最大
の貯留容積は65%に到達することになる(平均値でも
47%となる)。
【0038】また、降水量の半旬別平年値(mm)(約
5日間の降水量)は、50mmを越すことは少なく(沖
縄県、鹿児島県、福岡県の各県において、夏季に数度あ
るのみ:理科年表 平成12年・・国立天文台編纂によ
る)、このブロック構造体24(標準ブロック高さ:2
00mm)を路面等に使用することにより、上述の貯留
容積から、通常の降水量の場合には、その全量がブロッ
ク構造体24内に貯留されるとみてよい。この貯留され
た雨水は、徐々に地下に浸透され地下水の涵養となり、
下流域で集水し急に増水することを防ぐことにもなる。
【0039】
【実施の形態2】本発明による貯留型浸透ブロックの実
施の形態2を図3及び図4に基づいて説明する。
【0040】図3及び図4において、22は、前述の実
施の形態1のブロック構造体24の上面に接合させて、
一体に形成させた表層体を示している。この表層体22
は、骨材23、セメント23a及び補助結合剤23bに
水を加えて撹拌し型枠内に注型・固化して貯留型浸透ブ
ロック211を構成させており、その骨材23を使用目
的に合わせて外観の風合いを調整して、色付き砂利23
cとしたものである。骨材である色付き砂利23cは、
図4の拡大断面図に示すように、100%色付き砂利2
3cとしても良いし、また普通の骨材23に適宜な量の
色付き砂利23cを混入させて、目的に合った風合いが
出るようにしても良い。この表層体22の骨材23(2
3c)の径は、10mm以下の径のものを使用し、何れ
も骨材23(23c)間には空隙27を持たせ、空隙率
は18〜30%の範囲内になるようにしている。
【0041】そして、表層体22の仕上げとしては、色
付き砂利23cの混入された表層体22の外面を砥石研
磨または高圧ジェット水等により研磨し、注型時に付着
したセメント23a等の汚れを取り除いて、光沢のある
美観を呈するようにしている。
【0042】なお、表皮体22の裏面側に接合されるブ
ロック構造体24は、実施の形態1と同様である。
【0043】したがって、表層体22を接合させて、2
層の構成となっても、空隙率を変えることなく形成され
て、浸透性も設定範囲に納まるように構成させている。
【0044】その他の構成及び作用は、実施の形態1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0045】(表層体の変形例1)図5は、実施の形態
2の表層体の変形例1を示すもので、図5中、22A
は、ゴムチップ平板からなる表層体であり、図1に示す
実施の形態1のブロック構造体24の上面に、部分的に
接着面28を設けて接着させて一体の貯留型浸透ブロッ
ク212を構成させたものである。
【0046】このゴムチップ平板は、空隙を有してお
り、水の浸透性は約0.2cm/sec(時間雨量70
0mmに相当)であり、図1に示すブロック構造体24
とほぼ同程度である。また、その他の物性としての滑り
抵抗値は、乾燥状態で110〜90BPN、湿潤状態で
70〜50BPNであり、路面として規定されている4
0BPNを越えた数値を示している。また、弾性係数と
しては、2〜5N/mm2の値を有している。したがっ
て、路面等に使用して、ソフトな感触を持たせることが
できる。
【0047】その他の構成および作用は、実施の形態2
と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】(表層体の変形例2)図6は、実施の形態
2の表層体の変形例2を示すもので、図6中、22B
は、ウッドブロックからなる表層体であり、図1に示す
実施の形態1のブロック構造体24の上面に、ウッドブ
ロックの裏面側を部分的に接着させて一体の貯留型浸透
ブロック22Bを構成させたものである。
【0049】なお、このウッドブロック22Bは、浸透
枠B1の枠の中にウッドパネルBPをはめ込んで形成さ
せている。浸透枠B1は、骨材23、セメント23a及
び補助結合材23b等を水と撹拌し、型枠に注型・固化
させたもので、骨材23間に空隙27を持たせ(図4参
照)、実施の形態2の表層体22と同等の浸透性とした
ものである。
【0050】また、この浸透枠B1を実施の形態2の表
層体22と同様の色付き砂利23cを使用した構成とし
ても良く、浸透性を有する浸透枠であれば、プラスチッ
クウッド等その他の構成としても良い。
【0051】したがって、この貯留型浸透ブロック21
3は、軒先や庭等に配設されて、見栄えの良い、いわゆ
るウッディデッキとしての使用も可能である。また、雨
水等で濡れても浸透枠B1から浸透され、雨水等が表層
体22B上に溜まることがなく清潔で、また滑ることの
ないウッディデッキを構成させることができる。
【0052】その他の構成および作用は、実施の形態2
と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】(表層体の変形例3)図6(表層体の変形
例2と図面を共用)は、実施の形態2の表層体の変形例
3を示すもので、図6中、BP’は、表層体の変形例2
のウッドパネルBPに替えて、タイルを使用したもので
ある。タイルとしては、自然石タイルや陶製タイル等を
浸透枠B1の枠の中に填め込んで、タイルブロックを形
成させた表層体22B’であり、図1に示す実施の形態
1のブロック構造体24の上面に、この表層体22B’
の裏面側を部分的に接着させて一体の貯留型浸透ブロッ
ク213’を構成させたものである。
【0054】その他の構成および作用は、表層体の変形
例2と同様であるので、その説明を省略する。
【0055】(表層体の変形例4)図7は、実施の形態
2の表層体の変形例4を示すもので、図7中、22C
は、金属性のパネルに小穴C1を数多く貫通させて設け
たグレーティングからなる表層体22Cであり、図1に
示す実施の形態1のブロック構造体24の上面に、グレ
ーティングの裏面側を部分的に接着させて一体の貯留型
浸透ブロック214を構成させたものである。
【0056】したがって、このグレーティングからなる
表層体22Cは、貫通する多数の小孔C1を有しており
浸透性が良く、路面等で流水が集まり易いところでも対
応が容易となる。
【0057】その他の構成および作用は、実施の形態2
と同様であるので、その説明を省略する。
【0058】
【実施の形態3】本発明による貯留型浸透ブロックの止
水板を示す実施の形態3を図8〜図10に基づいて説明
する。
【0059】図8において、30は、傾斜路面等で貯留
型浸透ブロック21の間を仕切るように挿着される止水
板、40は配設される貯留型浸透ブロック21の裏面2
4aに設けた厚さ10〜20cm程度のクラッシャラン
層で、地盤41の凹凸を吸収して路面が平坦になるよう
に形成させている。そして、クラッシャラン層40上に
配設された複数の貯留型浸透ブロック21の長手方向に
交差させて、路面幅w一杯に止水板30を挿着させ、止
水板30で仕切られた路面を形成させている。
【0060】この様に配設された貯留型浸透ブロック2
0からなる路面は、雨水を貯留型浸透ブロック21の稠
密部24Aの空隙27(図4参照)内に入り込み、止水
板30に当接し堰き止められながら、空隙27内を漸次
下方に向けて浸透して行き、中央部に形成された空洞部
26に入り貯留される。
【0061】また、この空洞部26や空隙27に貯留さ
れた雨水は、さらに空洞部26の下部の空隙27を経て
浸透し、貯留型浸透ブロック21の裏面24aからクラ
ッシャラン層40に浸透し、その下の地盤41内に浸透
して行く。それで、再び空隙27ができて、次の降雨時
の受け入れ体勢を生ずることになる。
【0062】したがって、止水板30で仕切られた貯留
型浸透ブロック21では、傾斜路面であっても雨水等の
横方向への浸透が止められ、下方にのみ浸透し貯留され
るので、傾斜路面の下流側においても路面上に流れ出る
ことがない。
【0063】なお、止水板30は、浸透性の低い浸透平
板30を用いて、横方向の下流側の貯留型浸透ブロック
21側に漸次浸透させて行くようにしても良い。また、
不透水平板32を用いて、横方向である下流側へ浸透し
て行くのを遮断し、クラッシャラン層40を介して地盤
41側へのみ浸透させるようにしてもよい。これらは、
現地の地形、傾斜度、降水量等に合わせて選定すること
が行われる。
【0064】(止水板の変形例1)図9において、30
Aは、アングル状に形成された非浸透板を各貯留型浸透
ブロック21の隣接する両側面に面接させて挿着させた
ものである。この止水板30Aは、図9に示すように、
アングル状に曲げた1枚物にしても、別体の2枚の止水
板30A1,30A2を、貯留型浸透ブロック21の両
側面にそれぞれ面接させるようにしても良い。また、非
浸透板30Aとして、金属、プラスチック等で形成した
ものを使用してもよい。
【0065】なお、この貯留型浸透ブロック21の配設
に当たっては、複数の貯留型浸透ブロック21を、クラ
ッシャラン層40上に格子状に並べ、格子状の桟部にア
ングル状の止水板30Aを挿着させ路面等を形成させる
ようにしている。
【0066】したがって、各貯留型浸透ブロック21
は、止水板30Aで周囲を囲われることとなり、浸透し
貯留された雨水は、隣接する貯留型浸透ブロック21側
に浸透することなく、各貯留型浸透ブロック21毎に浸
透及び貯留ができて、全て下方の地盤41側へ浸透して
行く。それで、さらに急傾斜路面であっても雨水等は浸
透され、路面上に溢れ出ることが防げて有効である。
【0067】その他の構成および作用は、実施の形態3
と同様であるので、その説明を省略する。
【0068】(止水板の変形例2)図10において、3
4は、傾斜路面等で配設された貯留型浸透ブロック21
の配設された長手方向と交差する路面幅の側面一杯に塗
布し、止水板30(図8参照)に替えて設けた、目止め
塗布材である。なお、さらに急傾斜路面等に使用する場
合には、個々の貯留型浸透ブロック21の各側面に、目
止め塗布材34を塗布させてもよい。
【0069】なお、目止め塗布材34は、無機材として
はモルタル、有機材としては1液性エポキシ樹脂・酢酸
ビニル共重合樹脂系溶剤形の塗料等が挙げられ、塗布や
スプレー施工することが考えられる。
【0070】その他の構成および作用は、実施の形態3
と同様であるので、その説明を省略する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた発明は、空洞部を設けたので、雨水等が多量に浸透
して来ても、コンクリートの骨材間に設けた空隙と空洞
部とにより多量の雨水等を貯留することができる。
【0072】請求項2に記載された発明は、ブロック構
造体の上面に表層体を一体に設けたので、ブロック構造
体の上面の外観や感触に変化をもたせることができる。
【0073】したがって、美観を呈し意匠性のあるブロ
ックとすることができて、路面等の良環境作りが可能と
なる。
【0074】請求項3に記載された発明は、空洞部はブ
ロック構造体を貫通して1つ以上設けたので、型枠等へ
注型するだけで貫通穴の空洞部が成形できてブロック構
造体が作り易い。したがって、生産性良く形成ができ
て、コストの低減が図れる。
【0075】請求項4に記載された発明は、稠密部の空
隙率は18〜30%に設定され、また、空洞部の容積率
は20〜50%に設定されたので、最大で貯留型浸透ブ
ロック容積の65%が貯留できる。
【0076】したがって、路面等に使用することによ
り、通常の降水量は、その全量をその場へ貯えながら、
時間をかけて地中へ浸透させることにより、雨水の地中
還元、地下水の涵養、また下流域での急な増水を防ぐこ
とが可能となる。したがって、安全である。
【0077】請求項5に記載された発明は、稠密部の骨
材の径を2〜10mm程度としたので、所定の空隙率が
得られる。また、表層体の骨材を色付きのものを用いた
ので、ブロック構造体上面の外観の意匠性を持たせるこ
とができる。したがって、商品性が向上し、需要の喚起
につながる。
【0078】請求項6に記載された発明は、表層体の選
択ができるので、使用場所・目的に対応させて使用がで
きて、良環境を作り出すことができる。
【0079】請求項7に記載された発明は、適宜な間を
仕切るように止水板を設けたので、傾斜路面の上方での
浸透水が、下方の路面に溢れ出ることがなく、歩行を妨
げることがなくなる。
【0080】また、貯留により集水を遅らせて増水ピー
ク時の差を持たせることができ、降雨・増水情報のつか
みにくい下流域での安全が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態1の貯留型浸透ブロッ
クを示す斜視図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】本発明による実施の形態2の貯留型浸透ブロッ
クに設けた表層体を示す斜視図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す要部断面図である。
【図5】図3の表層体の変形例1を示す断面図である。
【図6】図3の表層体の変形例2及び表層体の変形例3
を共用して示す斜視図である。
【図7】図3の表層体の変形例4を示す斜視図である。
【図8】本発明による実施の形態3の貯留型浸透ブロッ
クの止水板を示す説明図である。
【図9】図8の止水板の変形例1を示す説明図である。
【図10】図8の止水板の変形例2を示す説明図であ
る。
【図11】従来技術による透水ブロックの平面図であ
る。
【図12】図11の要部断面図である。
【符号の説明】
21…貯留型浸透ブロック 23…骨材 24…ブロック構造体 26…空洞部 27…空隙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水等の浸透性を生ずるようにコンクリ
    ートの骨材間に空隙を設けてブロック構造体を形成し、
    雨水等の貯留性が生ずるように、該ブロック構造体の内
    部に空洞部を設けたことを特徴とする貯留型浸透ブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ブロック構造体の上面に少なくとも
    1層からなり、かつ浸透性を有する表層体を一体に設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の貯留型浸透ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 前記空洞部は前記ブロック構造体を貫通
    して、少なくとも1つ設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の貯留型浸透ブロック。
  4. 【請求項4】 前記ブロック構造体の稠密部の空隙率は
    18〜30%の範囲内に設定され、前記ブロック構造体
    を占める空洞部の容積率は20〜50%範囲内に設定さ
    れたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の貯留
    型浸透ブロック。
  5. 【請求項5】 前記ブロック構造体の稠密部は、2〜1
    0mm径程の骨材、セメント及び補助結合剤等からな
    り、前記表層体は、前記稠密部に類し、骨材は色付きの
    ものを用いたことを特徴とする請求項2、3又は4に記
    載の貯留型浸透ブロック。
  6. 【請求項6】 前記表層体は、ゴムチップ平板、ウッド
    ブロック、タイル、グレーティングの何れかとしたこと
    を特徴とする請求項2、3又は4に記載の貯留型浸透ブ
    ロック。
  7. 【請求項7】 配設された複数のブロック構造体の適宜
    な間を仕切るように止水板が挿着され、隣接する前記ブ
    ロック構造体間での浸透を止めるようにしたことを特徴
    とする貯留型浸透ブロック。
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