JP2816960B2 - 舗装用透水パネル及びその製造方法 - Google Patents

舗装用透水パネル及びその製造方法

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JP2816960B2
JP2816960B2 JP5081696A JP5081696A JP2816960B2 JP 2816960 B2 JP2816960 B2 JP 2816960B2 JP 5081696 A JP5081696 A JP 5081696A JP 5081696 A JP5081696 A JP 5081696A JP 2816960 B2 JP2816960 B2 JP 2816960B2
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泉 武井
明彦 津留
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株式会社武井工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に歩道、公園の
コンコース等の舗装に用いて好適な舗装用透水パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、地下水枯渇による地盤沈下や都市
水害を防止するために、透水性の舗装が推奨されてい
る。従来の透水性の舗装は、コンクリートなどで形成さ
れた舗装用ブロックを敷き並べる際に、隣り合うブロッ
クとブロックの間に砂などを充填した透水目地を形成す
るもので、この透水目地から水を地中に浸透させてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の透水性の
舗装は、舗装用ブロックの敷設に際して一様な幅の透水
目地を形成しなければならないので、施工が煩雑で作業
能率が悪かった。また、透水目地の幅は大変に狭いの
で、透水効率には自ずから制限があり、集中豪雨の時に
は浸透速度が降雨量に追い付かず、雨水が路上を流れて
都市洪水がおこりやすいという問題もあった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決し、敷設の際
の施工能率がよく、十分の透水効果を有すると共に、美
観、耐久性に優れる新規な舗装用透水パネルを提供する
ものである。また、このような舗装用透水パネルを好適
に製造できる製造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透水コンクリ
ートでなるパネル本体表面の一部に、美的表面を有する
景観材を一体的に埋設し、該パネル表面に景観材の表面
と透水コンクリートの双方を露出させ、パネル側面に金
属、プラスチック等でなる補強枠を一体的に装着し、該
補強枠に透水孔を設けたことを特徴とする舗装用透水パ
ネルである。透水コンクリートは、通常のコンクリート
に比較して細骨材を極端に少なく配合したコンクリート
で、その表面は砂利又は砕石の形が露出したゴツゴツし
た粗面となっている。したがって、美観に問題があり、
一般的に強度が小さく、また、割れや欠けが生じやすく
耐久性がないので、舗装などに用いるのは不向きである
とされていた。本発明においては表面に景観材を埋設し
露出させることで美観を向上すると共に耐久性をも向上
している。景観材としては、天然石片、人工石片、タイ
ル、ゴム片、プラスチック片などを用いることができ、
これらを表面に露出することで、美観及び耐久性が向上
する。ゴム片又はプラスチック片を用いた場合は、滑り
止めやクッション作用による歩行感の向上も期待でき
る。パネル表面には透水コンクリートも露出しているの
で、この部分から水が浸透し、パネル表面から裏面に透
過する。露出させる透水コンクリートの面積は、従来の
透水目地よりも相当大きくすることができるので、充分
な透水効率を得ることができる。パネル側面には金属、
プラスチック等でなる補強枠が一体に装着される。この
ようにすることで、パネル側面が強化され、割れや欠け
が更に起こりにくくなる。補強枠には透水孔が形成され
る。パネルに浸透した水はパネル底面のみならずパネル
側面の透水孔からも排出し、透水孔から排出された水
は、隣り合うパネルとの隙間(目地)から地中に浸透す
る。すなわち、透水孔を設けることで水の浸透効果が増
大する。
【0006】パネル本体内部に補強棒材を埋設すること
で、パネル強度を強化し、さらに耐久性を向上できる。
補強棒材は、ステンレス棒、FRP製棒、樹脂コーティ
ング鉄筋などである。補強棒材は耐水性で錆びない材質
のものを使用する。
【0007】また、本発明は、透水コンクリートでなる
パネル本体表面の一部に、美的表面を有する景観材を一
体的に埋設し、該パネル表面に景観材の表面と透水コン
クリートの双方を露出させた舗装用透水パネルの製造方
法において、補強棒材を網状に組み、その形状をパネル
形状に適合させた補強網を製造する工程と、該補強網の
所望の位置に景観材を接着する工程と、その景観材を接
着した補強網を型枠内に配設する工程とを含むことを特
徴とする舗装用透水パネルの製造方法である。補強網の
形状がパネル形状と適合しているので、これに景観材を
接着して型枠内に配設すると、補強網の周囲が型枠内面
にほぼ接触し、補強網が型枠に拘束されて固定されるの
で、これに接着されている景観材も固定され、所望の位
置に正確に景観材を埋設することができるのである。
【0008】
【実施の形態】以下、実施例を表した図面を参照しつ
つ、本発明を詳細に説明する。図1は実施例の舗装用透
水パネル11の上面図及び断面図、図はパネル11の
斜視図、図は実施例の舗装用透水パネル21の上面
図、図は図におけるCC線断面図、図は舗装
用透水パネル21の製造方法の説明図、図は他の舗装
用透水パネルの製造方法の説明図である。
【0009】図1の左側に示すのは舗装用透水パネル1
1の上面図、右側はそのBB線断面図である。舗装用透
水パネル11は、パネル本体が透水コンクリート12製
で、表面の一部に景観材13としてゴム片が一体的に埋
設されている。パネル側面にはプラスチック製の補強枠
14を一体的に装着している。本パネル11は、景観材
としてゴムが使用されているので、市松模様で美観に優
れるだけでなく、滑り止め、クッション作用による歩行
感の向上という効果を有する。また、パネル側面に補強
枠14が装着されているので、パネルの強度が向上し、
割れや欠けが生じにくい。補強枠14には透水孔15が
形成されており、パネルに浸透した水はパネル底面のみ
ならずパネル側面の透水孔15からも排出し、透水孔1
5から排出された水は、隣り合うパネルとの隙間(目
地)から地中に浸透する。すなわち、透水孔15を設け
ることで水の浸透効果が増大する。補強枠を装着する場
合、先にパネルを製造し、その後接着により補強枠を取
り付けてもよいし、パネルを製造する際に、いわゆる打
ち込みにより補強枠を一体化してもよい。
【0010】図に示す舗装用透水パネル21は、
パネル本体が透水コンクリート22製で、表面の一部に
景観材23として陶器タイルが一体的に埋設されてい
る。景観材の配列が上記の実施例とは異なっている。ま
た、図に示されるように、透水コンクリート22の露
出面は、景観材23の露出面よりもやや引っ込んでい
る。本パネル21で行った舗装は、透水コンクリート2
2の露出面が引っ込んでいるために比較的目立たずに、
陶器タイルを敷き詰めたような景観を呈し、美観に優れ
たものとなる。また、本パネル21の本体内部には耐水
性の補強棒材24であるFRP製棒が埋設されている。
補強棒材を埋設することで強度が増し、車道の舗装にも
使用可能となる。
【0011】図は舗装用透水パネル21の製造方
法の説明図で、図は型枠26内に補強棒材24を網状
に組んだ補強網25に景観材23を接着したものを配設
した状態の上面図、図は図におけるDD線断面図、
は景観材23を接着した補強網25の斜視図であ
る。補強棒材24は、予めパネルの縦又は横の長さと同
一(又はやや小さい)寸法に切断され、縦横接着又はな
まし鉄線結合等により網状に組み立てられる。このよう
にして形成された補強網25はパネルの形状に適合し
た、すなわち、縦横の寸法がパネル寸法とほぼ一致した
ものとなっている。この補強網25の所望の位置に景観
材23を配置し接着部27で接着する。景観材を接着し
た補強網は、図に示される。この補強網を型枠26内
に配設すると、補強網25の周囲は型枠26にほぼ当接
し、補強網が型枠に拘束され固定された状態となる。な
お、型枠26の底面には予め遅硬剤が塗布してある。こ
の型枠に透水コンクリートを流し込み、コンクリートを
硬化させる。その後型枠を脱型すると、パネル表面は景
観材と透水コンクリートの双方が露出した状態となって
いる。このパネル表面を水洗いする(いわゆる洗い出し
仕上げする)と、型枠底面(パネルの表面側)に遅硬剤
を塗布してあったために、表面の透水コンクリートが硬
化せずに洗い流され、その表面が景観材表面よりもやや
引っ込んだ状態となる。
【0012】通常、コンクリート表面に石材等を埋設す
る場合、その石材等を型枠面に接着することが行われ
る。このような方法だと、接着強度が弱い場合には型枠
にコンクリートを流し込むときの衝撃で石材等が所望の
場所から移動してしまい、接着強度が強すぎると脱型の
ときに石材等がコンクリートから脱落して型枠側に残っ
てしまうという問題があった。また、型枠に石材等を接
着した後、接着剤が硬化する時間が必要で、製造過程に
ロスタイムが生るという問題もある。更に、型枠面に遅
硬剤を塗布するような場合等、接着剤を使用できない場
合もある。上記したとおり、本発明の舗装用透水パネル
の製造方法は、景観材を型枠に直接接着する方法ではな
いので、このような問題は生じず、遅硬剤を用いた洗い
出し仕上げも可能となるのである。また、景観材は、補
強網に接着されているから、パネル本体と強度的に完全
に一体化し、施工後の舗装面に種々の衝撃を受けてもパ
ネルから外れるおそれが少ない。
【0013】この実施例の補強網は縦横各2本の補強棒
材で組み立てているが、補強棒材の本数は実施例に限ら
ず、必要に応じ何本で組み立ててもよい。また、必ずし
も縦横直交して組み立てる必要もない。
【0014】図は、側面に補強枠を一体に装着したパ
ネルを製造する方法を説明するためのものである。同図
において、型枠30の内部には補強枠31が嵌め込まれ
ている。補強網32の寸法は補強枠31の内法寸法に適
合しており、景観材33を接着した補強網32を型枠3
0内に配設すると、図に示すように、補強網32の周
囲は補強枠31にほぼ当接し、補強網が拘束され固定さ
れた状態となる。これに透水コンクリートを流し込み、
硬化後脱型することで、側面に補強枠31が一体的に装
着された本発明の舗装用透水パネルを製造することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明の舗装用透水パネルは、表面に透
水コンクリートと景観材の双方が露出しているので、パ
ネル自体に透水性があり、舗装に際して透水目地を設け
る必要がなく、施工能率がよい。露出している景観材は
舗装の美観を高め、耐久性も向上させる。パネル側面に
は補強枠が一体に装着されるので、パネル側面が強化さ
れ、割れや欠けが更に起こりにくくなる。補強枠には透
水孔が形成されるのでパネルに浸透した水はパネル底面
のみならずパネル側面の透水孔からも排出し、水の浸透
効果が増大する。
【0016】本発明の舗装用透水パネルの製造方法は、
確実に景観材を所望の位置に埋設することができ、ま
た、景観材を直接型枠に接着することがないので、脱型
のときに景観材が型枠側に残ってしまうことがなく、遅
硬剤を用いた洗い出し仕上げも可能となる。補強棒材は
景観材を固定する作用とパネルの補強作用の双方を兼ね
ることとなり、合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】舗装用透水パネル11の上面図及び断面図であ
る。
【図2】舗装用透水パネル11の斜視図である。
【図3】舗装用透水パネル21の上面図である。
【図4】図におけるCC線断面図である。
【図5】舗装用透水パネル21の製造方法の説明図であ
る。
【図6】図におけるDD線断面図である。
【図7】景観材23を接着した補強網25の斜視図であ
る。
【図8】側面に補強枠を一体的に配設した舗装用透水パ
ネルの製造方法の説明図である。
【符号の説明】
11 舗装用透水パネル 12 透水コンクリート 13 景観材 14 補強枠 15 透水孔 21 舗装用透水パネル 22 透水コンクリート 23 景観材 24 補強棒材 25 補強網 26 型枠 27 接着部 30 型枠 31 補強枠 32 補強網 33 景観材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水コンクリートでなるパネル本体表面
    の一部に、美的表面を有する景観材を一体的に埋設し、
    該パネル表面に景観材の表面と透水コンクリートの双方
    を露出させ、パネル側面に金属、プラスチック等でなる
    補強枠を一体的に装着し、該補強枠に透水孔を設けたこ
    とを特徴とする舗装用透水パネル
  2. 【請求項2】 透水コンクリートでなるパネル本体表面
    の一部に、美的表面を有する景観材を一体的に埋設し、
    該パネル表面に景観材の表面と透水コンクリートの双方
    を露出させ、本体内部に耐水性の補強棒材を埋設したこ
    とを特徴とする舗装用透水パネル
  3. 【請求項3】 請求項の舗装用透水パネルにおいて、
    補強棒材にステンレス棒を使用したことを特徴とする舗
    装用透水パネル
  4. 【請求項4】 請求項の舗装用透水パネルにおいて、
    補強棒材にFRP製棒を使用したことを特徴とする舗装
    用透水パネル
  5. 【請求項5】 請求項の舗装用透水パネルにおいて、
    補強棒材に樹脂コーティング鉄筋を使用したことを特徴
    とする舗装用透水パネル
  6. 【請求項6】 透水コンクリートでなるパネル本体表面
    の一部に、美的表面を有する景観材を一体的に埋設し、
    該パネル表面に景観材の表面と透水コンクリートの双方
    を露出させた舗装用透水パネルの製造方法において、補
    強棒材を網状に組み、その形状をパネル形状に適合させ
    た補強網を製造する工程と、該補強網の所望の位置に景
    観材を接着する工程と、その景観材を接着した補強網を
    型枠内に配設する工程とを含むことを特徴とする舗装用
    透水パネルの製造方法
  7. 【請求項7】 請求項の舗装用透水パネルの製造方法
    において、型枠底面に遅硬剤を塗布する工程を含むこと
    を特徴とする舗装用透水パネルの製造方法
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