JPH08295549A - 透水性セメントモルタルまたはコンクリート組成物およびそれを用いた構造物の製造方法 - Google Patents

透水性セメントモルタルまたはコンクリート組成物およびそれを用いた構造物の製造方法

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JPH08295549A
JPH08295549A JP9717095A JP9717095A JPH08295549A JP H08295549 A JPH08295549 A JP H08295549A JP 9717095 A JP9717095 A JP 9717095A JP 9717095 A JP9717095 A JP 9717095A JP H08295549 A JPH08295549 A JP H08295549A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い透水性、耐久強度および流動施工性を有
するセメントモルタルまたはセメントコンクリート組成
物を得、この組成物を所定の部位にロール転圧仕上げ法
などで打設施工した透水性構造物を得る。 【構成】 セメント100重量部、乾燥砕石骨材300
〜500重量部、カチオン性クロロプレン系ゴムラテッ
クスからなるバインダー5〜30重量部、ポリシロキサ
ン系消泡分散助剤粉末0.01〜0.5重量部および水
を所定の割合に配合してなる透水性セメントモルタルま
たはセメントコンクリート組成物であり、この組成物は
配合、混合、混練りした後、所定の部位に打設施工して
構造物を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透水性セメントモルタ
ルまたはコンクリート組成物およびそれを用いた構造物
の製造方法に関する。さらに詳しくは、高い透水性およ
び耐久強度を有する透水性セメントモルタルまたはコン
クリート組成物およびそれを用いた構造物の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年様々な非透水性構築物による都市化
が進むに従い、多方面でその弊害が表れてきている。即
ち地表面の遮水、都市河川の氾濫、地下水の急激な減少
と地盤沈下、生態系の変化と樹木発育阻害などが様々な
形で表れ、社会的にも大きな問題となっている。このた
め舗装分野においては、人に優しい、ゆとり、美しさの
ある、長寿命安全快適性化などの観点から、その解決は
急務となっている。
【0003】その解決方法として、透水性を有する構造
材料の開発が望まれており、透水性アスファルト、透水
性セメントモルタルまたはコンクリートなどが知られて
いる。透水性アスファルトは、アスファルトバインダー
の改良により透水性、保水性、強度などが改良されつつ
あるが、いまだ十分でなく、気温の上昇により軟化、溶
融し、また経年変化が大きく、目詰まり、空隙率の低下
により透水性を増々悪化させるという問題点がある。
【0004】透水性セメントモルタルまたはコンクリー
トにおいては、透水性を改良するために、配合混合物中
の骨材を限定配合したり、水分散性ゴム、水分散性合成
樹脂を配合したりして、透水性を高める方法が提案され
ている。しかしこれらの方法では、凝集分散性が悪くな
って、透水性のバラツキが大きく、機械的強度とその長
期耐久性、耐乾燥収縮ひび割れ性や流動施工性などのバ
ランスが取れた透水性セメントモルタルまたはコンクリ
ートは得られていない。
【0005】例えばセメントモルタルまたはコンクリー
トにSBR系ゴムを配合した場合、凝集分散性が悪いた
め、初期強度発現性、あるいは透水性のバラツキが大き
く、流動施工性、長期耐久性が悪く、乾燥収縮ひび割れ
が発生しやすい。またアクリル系、エポキシ系などの樹
脂を配合した場合は、樹脂本来の耐候性、耐水性、耐薬
品性が劣るため、安定した高い透水性、耐久強度が得ら
れずさらに保水性、流動施工性、作業性に劣るなどの問
題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来の問題点を解決するため、透水性、長期耐
久性、流動施工性などに優れる透水性セメントモルタル
またはコンクリート組成物およびこれを用いた構造物の
製造方法を提案することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の透水性セメ
ントモルタルまたはセメントコンクリート組成物および
それを用いた構造物の製造方法である。 (1)セメント100重量部、粒径1〜30mmの骨材
300〜500重量部、カチオン性クロロプレン系ゴム
ラテックスからなるバインダー5〜30重量部、ポリシ
ロキサン系消泡分散助剤粉末0.01〜0.5重量およ
び水を所定の割合に配合してなることを特徴とする透水
性セメントモルタルまたはコンクリート組成物。 (2)骨材は6号もしくは7号乾燥砕石骨材の単独また
はそれらの混合物からなり、その付着水分は105℃で
15分間乾燥した骨材に対して3重量%以下である上記
(1)記載の透水性セメントモルタルまたはコンクリー
ト組成物。 (3)バインダーは、クロロプレンゴムをベースとし、
カチオン基を有するゴムラテックスであり、そのゴム成
分が40〜50重量%である上記(1)または(2)記
載の透水性セメントモルタルまたはコンクリート組成
物。 (4)ポリシロキサン系消泡分散助剤粉末は、変性ポリ
シロキサン系有機化合物処理シリカ系無機化合物粉末で
ある上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の透水性
セメントモルタルまたはコンクリート組成物。 (5)セメント100重量部、骨材300〜500重量
部、カチオン性クロロプレン系ゴムラテックスからなる
バインダー5〜30重量部、ポリシロキサン系消泡分散
助剤粉末0.01〜0.5重量部および水を所定の割合
に配合、混合、混練りした後、所定の部位に打設し、硬
化物を形成することを特徴とする透水性セメントモルタ
ルまたはコンクリート構造物の製造方法。
【0008】本発明で使用されるセメントは特に制限は
なく、一般的に市販されているものが使用可能である。
例えば一般的に使用されているポートランドセメントの
他に、早期解放、使用が必要な場合には早硬性セメント
を用いるなど、用途に応じた特殊セメントを用いること
もできる。セメントの量は、1m3の透水性セメントモ
ルタルまたはコンクリート組成物を形成するに際して、
300〜400kgが好ましい。このセメント量が40
0kgより多くなると、目詰まり、空隙率の低下により
透水性を悪化させ、300kgよりも少なくなると、透
水性は向上するが、強度的に十分な性能を有する製品が
得られない場合がある。
【0009】透水性セメントモルタルまたはコンクリー
ト組成物の他方の主材料として使用される骨材として
は、セメントモルタルおよびコンクリートの骨材として
用いられるものがそのまま使用でき、一般的に市販され
ているものが使用可能であるが、乾燥砕石骨材が好まし
い。粒度については、粒径1〜30mm、好ましくは2
〜25mmが適しており、特に6号(粒径5〜20m
m)もしくは7号(粒径2.5〜13mm)の単独また
はそれらの混合物が好ましい。乾燥砕石骨材は経済的、
景観的観点から前記粒度の砂利、陶磁器などのセラミッ
クス砕石を単独または併用しても良い。また安定した性
能を有する製品が得られるようにするためには、付着水
分は105℃で15分間乾燥した乾燥砕石骨材に対して
3重量%以下のものが好ましい。
【0010】骨材の配合量は、セメント100重量部に
対して300〜500重量部、好ましくは350〜45
0重量部である。300重量部未満の場合は、目詰ま
り、空隙率の低下により透水性を維持できず、500重
量部を越える場合は、バインダーの割合が少なくなり、
強度的に十分な性能を有する製品が得られない。
【0011】本発明で使用するバインダーはカチオン性
クロロプレンゴム系ラテックスからなるものであり、ク
ロロプレンゴムをベースとし、これにカチオン基を導入
したものであるが、さらに他の親水基を導入したものが
好ましく、ゴム成分が40〜50重量%のものが適して
いる。このようなカチオン基および親水基の導入は、ク
ロロプレンの重合の段階でカチオン性および/または親
水基を有する化合物をコモノマーとして添加することに
より、あるいは重合後にこれらの化合物を用いたグラフ
ト重合等によって変性することにより行うことができ
る。カチオン基の導入にはアンモニウムクロリド系化合
物が用いられ、親水基の導入にはアクリル酸系、アクリ
ルアミド系、水酸基含有アクリル酸エステル系またはビ
ニルアセテート系化合物が用いられる。カチオン基の導
入量はゴム成分固形分量に対し0.2〜0.6重量%、
好ましくは0.4〜0.6重量%であり、親水基の導入
量は同じく2〜8重量%、好ましくは3.5〜5.5重
量%である。
【0012】本発明の透水性セメントモルタルまたはコ
ンクリート組成物中の上記バインダーの配合量は、ゴム
成分の固形分量としてセメント100重量部に対して5
〜30重量部、好ましくは7.5〜20重量部である。
バインダーの配合は、ラテックス中に含まれるポリマー
の固形分量で表わされ、上記の範囲内で添加された場
合、曲げ強度で10〜60%(25kg/cm2
上)、圧縮強度で50〜300%(200kg/cm2
以上)の向上と透水係数で0.1〜1cm/sec程度
の高い透水性が得られるが、配合量が5重量部に満たな
い場合は強度が向上せず、一方30重量部を越える場合
は流動施工性が劣り、透水性も低下する。
【0013】本発明で使用されるポリシロキサン系消泡
分散助剤粉末は、消泡作用によりセメントの分散性を高
めるもので、変性ポリシロキサン系有機化合物処理シリ
カ系無機化合物が好ましく、特にポリシロキサンとポリ
エーテルの共重合体である変性ポリシロキサン系有機化
合物により、シリカ、コロイダルシリカ等のシリカ系無
機化合物粉末をアセトン、メタノール等の極性有機溶媒
中で加熱下に処理して得られたものが好ましい。ポリシ
ロキサンに対するポリエーテルのモル比は0.4〜1、
好ましくは0.55〜0.75、変性ポリシロキサン系
有機化合物に対するシリカ系無機化合物の重量比は0.
75〜1.15、好ましくは0.9〜1.05である。
このようなポリシロキサン系消泡分散剤粉末の粒径は2
〜120μm、好ましくは8〜32μmが適当である。
またその揮発分は安定した性能を有する製品が得られる
ようにするためには、105℃で15分間乾燥した消泡
分散助剤粉末に対して1重量%以下のものが好ましい。
【0014】ポリシロキサン系消泡分散助剤粉末の配合
量は、セメント100重量部に対して0.01〜0.5
重量部、好ましくは0.05〜0.4重量部である。こ
の分散助剤粉末が0.5重量部を越えても良いが、コス
ト高になったり、微粒子のため大量添加された場合、目
詰まり、空隙率の低下を招き透水性を悪化させやすい。
一方、無添加ないしは0.01重量部未満添加の場合
は、消泡効果が無くなり、そのため透水性のバラツキが
大きく、機械的強度、長期耐久性、流動施工性の低下を
起こし、乾燥収縮ひび割れが発生しやすく、十分な性能
を有する製品が得られない。
【0015】水の量は任意に選択できるが、セメント1
00重量部に対して20〜40重量部、好ましくは25
〜35重量部、即ち、水セメント比(W/C)が20〜
40重量%となるような割合に配合するのが好ましい。
20重量%未満では十分な混練りができず、強度的に十
分な性能を有する製品が得られ難く、一方40重量%を
越えると目詰まり、空隙率の低下により、透水性を維持
できず、製品が不均一になって強度的に十分な性能を有
する構造物が得られないことがある。
【0016】本発明のセメントモルタルまたはコンクリ
ート組成物には、従来から用いられてきたセメントモル
タルまたはコンクリート組成物用添加剤を配合すること
ができる。例えばベンガラその他の着色剤(3〜5重量
%)、セルロース系その他の増粘剤(0.01〜0.5
重量%)のほか、目的に応じて任意のものが配合でき
る。
【0017】本発明のセメントモルタルまたはコンクリ
ート組成物は、前述のセメント、骨材、バインダー、消
泡分散剤粉末および水を所定の配合割合で用い、左官用
ミキサーのような混合機で3分間以上混練りして施工に
供される。このようにして用意されたセメントモルタル
またはコンクリート組成物は流動施工性が良好で、通常
のロール転圧仕上げ法、敷均し振動フィニッシャー法な
どの施工方法により、所定部位に容易に自由な形状、大
きさに打設することができる。そしてこれを硬化させて
硬化物を形成させることにより、安定した高い透水性、
耐久強度を有するセメントモルタルまたはコンクリート
製品、構築物等の透水性セメントモルタルまたはコンク
リート構造物を製造することができる。
【0018】本発明のセメントモルタルまたはコンクリ
ート組成物から製造される構造物は、大きな空隙率(1
5〜30%)、優れた凍結融解抵抗性、耐候性、耐薬品
性、機械的強度、冷熱繰返し抵抗性などを持ち、これに
より高い透水性、高耐久強度が得られ、車道、歩道、駐
車場、公園などの道路舗装、農芸用、地中埋設透水板、
濾過板、暗渠製品などに広く利用することができる。
【0019】本発明の透水性セメントモルタルまたはコ
ンクリート組成物のバインダーを構成するカチオン性ク
ロロプレン系ゴムラテックスは透水性が小さいため、バ
インダーとして使用された場合、バインダー内部に透水
せず、バインダー自身の劣化、中性化を防止でき、高い
耐久強度を得ることができる。この場合前記粒径の骨材
を用いることにより間隙を形成した状態でバインダーに
より固着することができ、これにより透水性が得られる
が、この状態でカチオン性クロロプレン系ゴムラテック
スからなるバインダーが骨材およびセメントを被覆して
耐久強度を高める。ここで気泡が混入すると耐久強度が
低くなるが、ポリシロキサン系分散助剤粉末により消泡
することにより、耐久強度が高くなる。
【0020】本発明においてカチオン性のクロロプレン
系ゴムラテックスを用いるのは、耐水性の高いクロロプ
レン系ゴムラテックスを用いるに際し、そのセメントお
よび骨材との混和性を高め、凝集性を小さくするために
カチオン性にして用いているが、さらにセメントや骨材
との混和性を高めるためには親水基を導入するのが好ま
しい。
【0021】本発明においてポリシロキサン系消泡分散
助剤粉末は、セメントとの混和性を高めるために粉末の
状態で利用する。この場合シリカ系無機化合物粉末をポ
リシロキサン系有機化合物で処理したものを利用するこ
とにより、ポリシロキサンを粉末状とし、効率よくセメ
ントに分散させることができる。変性ポリシロキサン系
有機化合物はポリエーテル系で変性されたことによりク
ロロプレン系ゴムラテックスとの混和性が高まると同時
に、消泡効果が向上しバインダーの分散性が高くなって
均一かつ耐久強度のある製品が得られる。
【0022】本発明の透水性セメントモルタルまたはコ
ンクリート組成物は、コンクリート、陶磁器材、鋼材、
木材、一部の樹脂材などに対して優れた接着強度を持つ
ため、例えば網目状にした鋼線やグラスファイバーなど
と複合させてさらに強化することができる。また組成物
の打設成型時に陶磁器タイル、カラー骨材などを上乗せ
等により取付けて、モザイク模様などの各種模様、色彩
を付加することもできる。なお上乗せ等により取付ける
骨材は前記組成物としての骨材には導入しない。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例を挙げて説明す
る。
【0024】実施例1〜3、比較例1〜6 ポートランドセメント、乾燥砕石骨材7号、バインダー
としてカチオン性クロロプレン系ゴムラテックス(カチ
オン性、固形分45重量%)、消泡分散助剤粉末として
変性ポリシロキサン系有機化合物によりシリカ系無機化
合物粉末を処理したもの、および水を用いて、表1に示
す配合割合で配合、混合、混練りした後、製品について
材令28日で各種試験を行った。試験結果は表1に示す
とおりである。
【0025】なお乾燥砕石骨材の付着水分は105℃で
15分間加熱した乾燥砕石骨材に対して1.8重量%で
あり、消泡分散助剤粉末の揮発分は105℃で15分間
加熱した消泡分散助剤粉末に対して0.8重量%であ
る。
【0026】バインダーとしてのカチオン性クロロプレ
ン系ゴムラテックスは次のようにして製造した。通常の
アルカリ性乳化重合方法によって得られたクロロプレン
系ゴム(平均分子量38×104)ラテックス中にカチ
オン基導入のためアンモニウムクロリド系化合物をゴム
成分固形分量に対し0.5重量%添加して反応させ、さ
らに親水基導入のためビニルアセテート系化合物をゴム
成分固形分量に対し4重量%、水溶液で滴下添加し、5
0℃にて5時間反応させた。
【0027】消泡分散助剤粉末は平均粒径16μmのも
のであり、次のようにして製造した。モル比0.6のポ
リシロキサンとポリエーテルの共重合体である変性ポリ
シロキサン系有機化合物(平均分子量15×104)を
メタノール中に溶解し、さらに前記有機化合物と等重量
の疎水性シリカ系化合物粉末を加え55℃にて8時間処
理した。
【0028】試験方法は次の通りである。曲げ、圧縮強
度はそれぞれJIS A−1106、A−1108に準
じて評価した。透水係数はJIS A−1218の定水
位法に準じて評価した。空隙率はJIS A−1116
に準じて下式によって求めた。 空隙率(%)=(〔1−単位容積重量(W)〕/比重(T))
×100 比重(T):空隙部がまったくないものとして計算した単
位容積重量(g/cm3) 単位容積重量(W):容器中の試料の重量(g)/容器の容
積(cm3)
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、実施例1〜3で
は曲げ強度、圧縮強度、透水係数がともに優れている
が、ポートランドセメント100重量部に対して、乾燥
砕石骨材7号が300重量部未満では透水係数が劣り
(比較例1)、500重量部を越えると曲げ強度、圧縮
強度が弱くなり(比較例2)、クロロプレン系変性ゴム
ラテックスが5重量部未満では曲げ強度、圧縮強度が弱
くなり(比較例3)、30重量部を越えると透水係数が
低くなり(比較例4)、また分消泡散助剤粉末が0.0
1重量部未満では曲げ強度、圧縮強度が弱くなり(比較
例5)、0.5重量部を越えると透水係数が低くなる
(比較例6)。
【0031】
【発明の効果】本発明の透水性セメントモルタルまたは
コンクリート組成物は、特定の骨材、バインダーおよび
消泡分散助剤粉末を所定の配合割合で含むため、高い透
水性、耐久強度および流動施工性を有し、舗装分野をは
じめ広く利用することができる。
【0032】本発明の構造物の製造方法によれば、上記
のセメントモルタルまたはコンクリート組成物を用いる
ため、通常のロール転圧仕上げ法、敷均し振動フィニッ
シャー法などの打設施工方法により、良好な施工作業性
で所定の部位に高い透水性および耐久強度を有する透水
性セメントモルタルまたはコンクリート構造物を製造す
ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント100重量部、粒径1〜30m
    mの骨材300〜500重量部、カチオン性クロロプレ
    ン系ゴムラテックスからなるバインダー5〜30重量
    部、ポリシロキサン系消泡分散助剤粉末0.01〜0.
    5重量および水を所定の割合に配合してなることを特徴
    とする透水性セメントモルタルまたはコンクリート組成
    物。
  2. 【請求項2】 骨材は6号もしくは7号乾燥砕石骨材の
    単独またはそれらの混合物からなり、その付着水分は1
    05℃で15分間乾燥した骨材に対して3重量%以下で
    ある請求項1記載の透水性セメントモルタルまたはコン
    クリート組成物。
  3. 【請求項3】 バインダーは、クロロプレンゴムをベー
    スとし、カチオン基を有するゴムラテックスであり、そ
    のゴム成分が40〜50重量%である請求項1または2
    記載の透水性セメントモルタルまたはコンクリート組成
    物。
  4. 【請求項4】 ポリシロキサン系消泡分散助剤粉末は、
    変性ポリシロキサン系有機化合物処理シリカ系無機化合
    物粉末である請求項1ないし3のいずれかに記載の透水
    性セメントモルタルまたはコンクリート組成物。
  5. 【請求項5】 セメント100重量部、骨材300〜5
    00重量部、カチオン性クロロプレン系ゴムラテックス
    からなるバインダー5〜30重量部、ポリシロキサン系
    消泡分散助剤粉末0.01〜0.5重量部および水を所
    定の割合に配合、混合、混練りした後、所定の部位に打
    設し、硬化物を形成することを特徴とする透水性セメン
    トモルタルまたはコンクリート構造物の製造方法。
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