JP2001098236A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2001098236A
JP2001098236A JP27880899A JP27880899A JP2001098236A JP 2001098236 A JP2001098236 A JP 2001098236A JP 27880899 A JP27880899 A JP 27880899A JP 27880899 A JP27880899 A JP 27880899A JP 2001098236 A JP2001098236 A JP 2001098236A
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JP
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plasticizer
support
pressure
adhesive tape
adhesive
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JP27880899A
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Yoshinori Inoue
美紀 井上
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない可塑剤の配合量で支持体を好適な軟質
に成形でき、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着
力を得、高温時の使用における粘着層の粘着力の低下を
防止すること。 【解決手段】 塩化ビニルとエチレン−酢酸ビニル−塩
化ビニル共重合体とを配合してなる配合樹脂に所定量の
可塑剤を配合してなる支持体2に、粘着剤と可塑剤を混
合して構成した粘着層4を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の電線・ケ
ーブルを束ねる際に外周に巻き付けたり、電線・ケーブ
ルを接続した際にケーブル間のジョイント部に巻装した
りする粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数本のポリ塩化ビニル電線を
一箇所に束ねる場合、束ねたポリ塩化ビニル電線に傷が
入って電流がリークするようなことがないように絶縁性
を有するポリ塩化ビニル樹脂を基材として用いたビニル
樹脂製の粘着テープが用いられている。また、ポリ塩化
ビニル電線などの被覆電線あるいはケーブルを途中で接
続した場合には、その接続部が短絡等を起こさないよう
に、接続部の絶縁性が図られている。この接続部の絶縁
性を保つため、接続部に粘着テープを巻き付け、接続部
の絶縁性や機械的強度を確保するようにしている。この
粘着テープには、絶縁性を有するポリ塩化ビニル樹脂を
支持体とするPVC(ポリ塩化ビニル)系粘着テープが
用いられる。
【0003】このようなPVC系粘着テープは、従来、
図2に示す如き構成を有している。すなわち、PVC系
粘着テープ10は、シート状に形成されており、巻芯2
0に巻かれている。このPVC系粘着テープ10は、P
VC系ポリマー、可塑剤、安定剤、顔料よりなる支持体
(基材)11を有している。この支持体11は、具体的
には、ポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤であるジオ
クチルフタレート50重量部、Pb系安定剤4重量部、
白色顔料(酸化チタン)2重量部からなる軟質ポリ塩化
ビニルによって構成されている。そして、この支持体1
1の厚さは、150μmとなっている。
【0004】この支持体11の下面(図3においては上
面)には、PVC系粘着テープ10を被巻装部材に巻き
付けたときに、PVC系粘着テープ10が被巻装部材に
充分接着するように粘着付与樹脂、軟化剤よりなる粘着
剤12が全面に塗布されている。この粘着剤12は、一
般に、ベースエラストマー(例えば、天然ゴムとSBR
との混合物)に可塑剤を20〜60重量部配合して構成
している。
【0005】また、粘着剤12と支持体11の下面との
間には、プライマー13が設けられている。このプライ
マー13は、PVC系粘着テープ10を図2に示す如く
ロール状に巻芯20に巻いて、この巻芯20にロール状
に巻いたPVC系粘着テープ10を引き出すときに粘着
剤12が粘着テープ10の下面から剥がれ巻き付けられ
ているPVC系粘着テープ10の上面に付着してしまわ
ないようにするためのものである。
【0006】このように製造されるポリ塩化ビニル樹脂
製の粘着テープ10の支持体11の片面に塗布される粘
着剤12の粘着力は、粘着剤12の塗布厚さを増加して
いくと粘着力も増加していくが、粘着剤12の塗布厚さ
がある一定値を超えると粘着力がほぼ横這いとなり、そ
れ以上粘着剤12の塗布厚さを厚くしていっても、それ
程向上しないものである。また、このポリ塩化ビニル樹
脂製の粘着テープ10は、支持体11の片面に塗布され
る粘着剤12の塗布厚さが適当であっても、ポリ塩化ビ
ニル樹脂製の支持体11の片面に粘着剤12を塗布した
後、所定の温度で、所定時間の熱熟成を行わないと粘着
力が安定しないという特性を持っている。
【0007】さらに、粘着テープ10の粘着層の粘着力
としてのタックは、粘着テープ10の熱熟成によってポ
リ塩化ビニル樹脂の支持体11中の可塑剤の一部が粘着
剤12中に移行して粘着テープ10の支持体11中に含
まれる可塑剤の量と粘着剤12中に移行した可塑剤の量
とがバランスすることによって向上するものである。し
たがって、支持体11の片面に塗布される粘着剤12の
塗布厚さが適当であっても、ポリ塩化ビニル樹脂製の支
持体11の片面に粘着剤12を塗布した後、所定の温度
で、所定時間の熱熟成を行わないと粘着力が安定しない
のは、粘着テープ10を熱熟成させて可塑剤を配合した
軟質ポリ塩化ビニル樹脂製の支持体11中の可塑剤の一
部を粘着剤12中に移行せしめないと、粘着テープ10
の支持体11中の可塑剤の量と粘着剤12中の可塑剤の
量とがバランスしないことに基づくものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
近年では、粘着テープの支持体のPVCに配合される可
塑剤と同一の可塑剤を、支持体に配合される量と同等の
量、または支持体に配合される量の90%の量を粘着テ
ープの支持体に塗布する粘着剤に配合することによっ
て、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得て
いる。しかしながら、可塑剤の添加によって軟質化した
PVCを使用したPVC系粘着テープの製造において、
支持体(基材)に必要な可塑剤の一部を粘着剤溶液に混
合して支持体に塗布する方法にあっては、軟質PVCに
添加する可塑剤と同等(又は支持体に配合される量の9
0%)の量の可塑剤を粘着剤に添加しているため、粘着
テープ全体としての可塑剤の量が過剰気味となってお
り、特に、夏場の高気温中においては支持体に配合され
ている可塑剤が粘着剤中に過剰に移行する現象が生じ
る。このように支持体に配合されている可塑剤が粘着剤
中へ移行する結果、粘着剤中に可塑剤が過剰に配合され
た状態となり、粘着テープを使用する際に、粘着剤とし
ての粘着力が低下してしまう。この粘着剤の粘着力の低
下を防ぐには、支持体に配合されている可塑剤の量を少
なくし粘着テープ全体としての可塑剤の量を少なくする
ことによって支持体に配合されている可塑剤が粘着剤中
に過剰に移行するのを防止するようにすれば可能であ
る。
【0009】ところが、支持体を構成するPVCに可塑
剤を配合するのは、支持体を構成するPVCを好適な軟
質にするためで、支持体を構成するPVCに配合する可
塑剤の量を減少させるとPVCを好適な軟質にすること
ができなくなり、支持体を構成するPVCに配合する可
塑剤の量を減少させることはできないという問題を有し
ている。
【0010】本発明の目的は、少ない可塑剤の配合量で
支持体を好適な軟質に成形でき、熱熟成時間を設けるこ
となく安定した粘着力を得、高温時の使用における粘着
層の粘着力の低下を防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の粘着テープは、塩化ビニルとエチレ
ン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体とを配合してなる
配合樹脂に所定量の可塑剤を配合してなる支持体に、粘
着剤と可塑剤を混合して構成した粘着層を設けて構成し
たものである。このエチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体は、無可塑軟質のため、粘着テープ全体として
の可塑剤の添加量を減少させることができ、支持体に配
合されている可塑剤が高気温中において粘着層に過剰に
移行することがなく、粘着層中に配合する可塑剤量も少
なくて済む。このように構成することにより、請求項1
に記載の粘着テープによると、少ない可塑剤の配合量で
支持体を好適な軟質に成形することができ、熱熟成時間
を設けることなく安定した粘着力を得られ、しかも高温
時の使用における粘着層の粘着力の低下を防止すること
ができる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の粘着テープは、支持体を構成する塩化ビニルとエチ
レン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体との配合比率
を、90:10〜10:90の範囲で任意に設定して構
成したものである。このように構成することにより、請
求項2に記載の粘着テープによると、少ない可塑剤の配
合量で支持体を好適な軟質に成形することができ、熱熟
成時間を設けることなく安定した粘着力を得られ、しか
も高温時の使用における粘着層の粘着力の低下を防止す
ることができる。
【0013】上記目的を達成するために請求項3に記載
の粘着テープは、支持体に配合する可塑剤を、支持体に
配合した量と同等の量から同等の量の90%の量の範囲
で任意に設定した量配合して構成するようにしたもので
ある。このように構成することにより、請求項3に記載
の粘着テープによると、少ない可塑剤の配合量で支持体
を好適な軟質に成形することができ、熱熟成時間を設け
ることなく安定した粘着力を得られ、しかも高温時の使
用における粘着層の粘着力の低下を防止することができ
る。
【0014】上記目的を達成するために請求項4に記載
の粘着テープは、粘着層に配合される可塑剤を、支持体
に配合される可塑剤と同一のもので構成するようにした
ものである。このように構成することにより、請求項4
に記載の粘着テープによると、少ない可塑剤の配合量で
支持体を好適な軟質に成形することができ、熱熟成時間
を設けることなく安定した粘着力を得られ、しかも高温
時の使用における粘着層の粘着力の低下を防止すること
ができる。
【0015】上記目的を達成するために請求項5に記載
の粘着テープは、支持体を、ポリ塩化ビニル樹脂とエチ
レン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体との配合樹脂1
00重量部に対し、可塑剤を5〜20重量部、充填剤を
1〜100重量部、安定剤を1〜10重量部配合して構
成したものである。このように構成することにより、請
求項5に記載の粘着テープによると、少ない可塑剤の配
合量で支持体を好適な軟質に成形することができ、熱熟
成時間を設けることなく安定した粘着力を得られ、しか
も高温時の使用における粘着層の粘着力の低下を防止す
ることができる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の粘着テープは、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体のエチレン−酢酸ビニルの含有率を、30〜5
5%にしたものである。このように構成することによ
り、請求項6に記載の粘着テープによると、少ない可塑
剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る粘着テープの
実施の形態の一例を図1により詳細に説明する。
【0018】図において、1は粘着テープで、複数本の
電線・ケーブルを束ねる際に外周に巻き付けたり、電線
・ケーブルを接続した際にケーブル間のジョイント部に
巻装したりするのに用いるものである。2は支持体で、
塩化ビニル樹脂にエチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共
重合体樹脂を配合した配合樹脂を主材に、これに可塑剤
を配合して構成されている。また、この支持体2は、必
要に応じて、安定剤、充填剤、着色料が配合される。こ
の支持体2の一方の面には、粘着層4が形成されてい
る。
【0019】支持体2の主材となるエチレン−酢酸ビニ
ル−塩化ビニル共重合体樹脂は、無可塑軟質のため、粘
着層4に配合されている可塑剤が支持体に移行すること
がなく、粘着層4中に配合する可塑剤の量を従来より少
なくすることができ、粘着テープ1全体としての可塑剤
の添加量を減少させることができる。さらには、支持体
2の主材となるエチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重
合体樹脂は、無可塑軟質のため、少ない可塑剤の配合で
所望の軟質化を得られ支持体2に配合する可塑剤の量を
減少させることができ、支持体2に配合する可塑剤の量
を減少させても熱熟成時間を設けることなく安定した粘
着力を得られ、支持体2への可塑剤の配合量を少なくす
ることにより、支持体2から粘着層4への可塑剤の移行
を少なく抑制することができ、粘着層4の粘着力の低下
を防止することができる。
【0020】このように支持体2に配合する可塑剤の量
を減少させると、粘着テープ1全体としての可塑剤の添
加量を減少させることができ、少ない可塑剤の配合量で
も支持体を好適な軟質に成形でき、熱熟成時間を設ける
ことなく安定した粘着力を得られ、しかも高温時の使用
における粘着層の粘着力の低下を防止することができ
る。また、支持体2に用いられるエチレン−酢酸ビニル
−塩化ビニル共重合体のエチレン酢酸ビニルの含有率
は、30〜55%にしたものである。この支持体2にお
ける可塑剤は、ポリ塩化ビニル樹脂とエチレン−酢酸ビ
ニル−塩化ビニル共重合体との配合樹脂100重量部に
対して、5〜20重量部を配合してある。
【0021】そして、ポリ塩化ビニル樹脂とエチレン−
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体の配合割合は、ポリ塩
化ビニル樹脂に対しエチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体が、90:10〜10:90である。このポリ
塩化ビニル樹脂に対するエチレン−酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合体の配合は、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合体の配合が少ないと可塑剤の配合量を少なく
することができず、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体の配合量を大きくするにしたがって可塑剤の配
合量を少なくすることができるという関係を有してい
る。そして、可塑剤としては、ポリエステル系、フタレ
ート系等が、安定剤としては、Pb、Ba−Zn、Ca
−Zn、Snの各系が、充填剤としては、CaCO
焼成クレー、金属水酸化物等がある。この支持体2は、
50〜150μmの厚さに形成されており、巻芯3に巻
き付けられている。また、この支持体2は、もともと幅
広いシート状に形成したポリ塩化ビニル樹脂を図3に示
す如く所定幅の帯状に切断して一般的なビニル樹脂製の
テープにしたものである。
【0022】4は粘着層で、粘着テープ1を複数本の電
線・ケーブルを束ねるために外周に巻き付けた際、ま
た、電線・ケーブルを接続した際にケーブル間のジョイ
ント部に巻装した場合に支持体2が巻き付けたものに固
定されるように作用するものである。この粘着層4は、
ベースに粘着付与樹脂、軟化剤等を配合してなる粘着剤
に、可塑剤を配合するすることによって構成されてお
り、40μmの厚さに形成されている。この粘着層4に
おける可塑剤は、支持体2に配合した可塑剤と同一の種
類の可塑剤を、ベースに粘着付与樹脂、軟化剤等を配合
してなる粘着剤溶液100重量部に対して、支持体2に
配合した量と同等の量(5〜20重量部)又は支持体2
に配合した量の90%の量(4.5〜18重量部)配合
してある。粘着付与樹脂は具体的には脂肪族系炭化水素
樹脂、軟化剤は具体的には液状イソプレンゴム等であ
る。
【0023】5はプライマー(下塗剤層)で、支持体2
の片面の全面に渡って均一にコーティングしてある。こ
のプライマー5は粘着層4を安定的に支持体2に定着さ
せるためのもので、一般的には天然ゴムが用いられる。
【0024】
【実施例】以下、ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度10
50のポリ塩化ビニル、以下同じ)にエチレン−酢酸ビ
ニル−塩化ビニル共重合体(具体的には、新第一塩ビ株
式会社製 ZEST GR3Z、以下同じ)を配合した
樹脂に、可塑剤(ジオクチルフタレート:具体的には、
三菱化学株式会社製、以下同じ)、安定剤(鉛系安定
剤、具体的には、品川化工株式会社製 SAK YD、
以下同じ)、充填剤(炭酸カルシウム、具体的には、白
石工業株式会社製 VIGOT10、以下同じ)を配合
して構成される支持体に、粘着剤(「NR」60重量部
+「SBR1502」40重量部+「脂肪族石油樹脂」
60重量部+「フェノール系老化防止剤」3重量部、以
下同じ)に可塑剤を配合した粘着層を塗布して構成した
粘着テープの具体的実施例と、塩化ビニル樹脂に可塑
剤、安定剤、充填剤を配合して構成される支持体に、粘
着剤に可塑剤を配合した粘着層を塗布して構成した粘着
テープの比較例とを比較して説明する。ここで、支持体
に配合される安定剤、充填剤の配合は、任意であり、安
定剤、充填剤を配合しなくても所定の特性を得られれ
ば、配合する必要はない。
【0025】実施例1 実施例1は、塩化ビニル樹脂にエチレン−酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体を90:10の割合で配合した配合
樹脂100重量部に、可塑剤を20重量部、安定剤を3
重量部、充填剤を10重量部配合してなる支持体に、粘
着剤100重量部に可塑剤を20重量部配合してなる粘
着層を塗布して構成したものである。
【0026】実施例2 実施例2は、塩化ビニル樹脂にエチレン−酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体を50:50の割合で配合した配合
樹脂100重量部に、可塑剤を10重量部、安定剤を3
重量部、充填剤を10重量部配合してなる支持体に、粘
着剤100重量部に可塑剤を10重量部配合してなる粘
着層を塗布して構成したものである。
【0027】実施例3 実施例3は、塩化ビニル樹脂にエチレン−酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体を10:90の割合で配合した配合
樹脂100重量部に、可塑剤を5重量部、安定剤を3重
量部、充填剤を10重量部配合してなる支持体に、粘着
剤100重量部に可塑剤を5重量部配合してなる粘着層
を塗布して構成したものである。
【0028】比較例1 比較例1は、塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤を
40重量部、安定剤を3重量部、充填剤を10重量部配
合してなる支持体に、粘着剤100重量部に可塑剤を4
0重量部配合してなる粘着層を塗布して構成したもので
ある。
【0029】これらの実施例1〜実施例3の粘着層を塗
布した粘着テープ、比較例1の粘着層を塗布した粘着テ
ープのそれぞれについて、まず、支持体を構成する組成
物を2本のロールを使用して140℃×5分間混練して
0.15mm厚の支持体シートを作成し、この支持体シー
トに下塗剤を0.002mm厚程度に極薄く塗布し、更に
粘着層を0.02mm厚に塗布し、乾燥後に切断、粘着テ
ープ試料を作成する。これらの粘着テープのそれぞれに
ついて、硬度変化率(%)、粘着力保持性(%)のそれ
ぞれの物性を調べた。その比較結果が表1に示してあ
る。
【0030】
【表 1】 この表1中の硬度は、JIS K7215に準じて、タ
イプAデュロメータを使用し、試料テープを6mm厚(隙
間の無いよう圧着)にしたものを使用した。この表1中
の粘着力保持性(%)は、JIS Z0237に準じて
粘着テープ180゜剥離試験を行った結果である。すな
わち、粘着テープ試験片(25mm×約250mm)を規定
のステンレス鋼板に2kgのローラー1往復圧着で貼付、
常温(24℃)と50℃にそれぞれ静置し、貼付20分
後に上記180゜剥離試験を行った。そして、粘着力保
持性(%)は、 粘着力保持性(%)=40℃の粘着力/常温の粘着力×
100 で求めてある。この粘着力保持性(%)は、数値が大き
いほど粘着力に変化(粘着力の低下)がないことを表し
ている。
【0031】表1に示される実施例1〜3、比較例1の
それぞれの測定結果について検討する。表1中の硬度
は、実施例1〜3、比較例1のいずれもが85と同じ値
を示しており、実施例1〜3も比較例1も硬度の点では
変化が無いことを示している。
【0032】表1中の粘着力保持性(%)は、実施例1
〜3のいずれもが85%以上であるのに対し、比較例1
では、50%と粘着力保持性が低いことを示している。
【0033】この比較例1のいずれについても、粘着力
保持性が低いのは、可塑剤の総配合量(支持体の可塑剤
の量が40重量部、粘着層の可塑剤の量が40重量部)
が多いことによるものである。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】請求項1に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0037】請求項3に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0038】請求項4に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0039】請求項5に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【0040】請求項6に記載の発明によれば、少ない可
塑剤の配合量で支持体を好適な軟質に成形することがで
き、熱熟成時間を設けることなく安定した粘着力を得ら
れ、しかも高温時の使用における粘着層の粘着力の低下
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着テープの一実施の形態を示す
斜視図である。
【図2】従来の粘着テープの構造を示す図である。
【図3】従来の粘着テープの製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1……………………………………………粘着テープ 2……………………………………………支持体 3……………………………………………巻芯 4……………………………………………粘着層 5……………………………………………プライマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15X AA24 AA24X AA28X AE04 AE05 AE17 AF26 AH12 AH19 BC01 4J002 BB04X BD04W BD05X BF02X CF003 DE047 DE237 DJ037 EH146 FD017 FD023 FD026 FD038 GJ01 GQ00 4J004 AA03 AA05 AA17 AB01 CA03 CA04 CA05 CA06 CA07 CC02 FA05 FA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニルとエチレン−酢酸ビニル−塩
    化ビニル共重合体とを配合してなる配合樹脂に所定量の
    可塑剤を配合してなる支持体に、粘着剤と可塑剤を混合
    して構成した粘着層を設けてなる粘着テープ。
  2. 【請求項2】 上記支持体を構成する塩化ビニルとエチ
    レン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体との配合比率
    は、90:10〜10:90の範囲で任意に設定したも
    のである請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 【請求項3】 上記支持体に配合する可塑剤は、上記支
    持体に配合した量と同等の量から同等の量の90%の量
    の範囲で設定した量である請求項1又は2に記載の粘着
    テープ。
  4. 【請求項4】 上記粘着層に配合される可塑剤は、上記
    支持体に配合される可塑剤と同一のものである請求項
    1、2又は3に記載の粘着テープ。
  5. 【請求項5】 上記支持体は、ポリ塩化ビニル樹脂とエ
    チレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体との配合樹脂
    100重量部に対し、可塑剤を5〜20重量部、充填剤
    を1〜100重量部、安定剤を1〜10重量部配合して
    構成したものである請求項1、2、3又は4に記載の粘
    着テープ。
  6. 【請求項6】 上記エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
    共重合体のエチレン−酢酸ビニル含有率は、30〜55
    %である請求項1、2、3、4又は5に記載の粘着テー
    プ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017200978A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 日東電工株式会社 粘着テープ

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