JPH11209718A - ポリ塩化ビニル系粘着テープ - Google Patents

ポリ塩化ビニル系粘着テープ

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JPH11209718A
JPH11209718A JP10014404A JP1440498A JPH11209718A JP H11209718 A JPH11209718 A JP H11209718A JP 10014404 A JP10014404 A JP 10014404A JP 1440498 A JP1440498 A JP 1440498A JP H11209718 A JPH11209718 A JP H11209718A
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adhesive tape
pvc
polyvinyl chloride
sensitive adhesive
pressure
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JP10014404A
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English (en)
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Takahiro Yatagai
隆浩 矢田貝
Wakahito Shirai
稚人 白井
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な施工作業性、低温での耐衝撃性および接
着性のすべての特性を備えたPVC系粘着テープを提供
する。 【解決手段】ポリ塩化ビニル系組成物からなる基材の少
なくとも片面に粘着剤層が形成されたポリ塩化ビニル系
粘着テープである。そして、上記ポリ塩化ビニル系組成
物がポリ塩化ビニル100重量部に対して下記の(A)
を1〜40重量部の割合で含有するものであり、かつ、
上記ポリ塩化ビニル系粘着テープ自体の50%モジュラ
スが80〜200kgf/cm2 の範囲に設定されてい
る。 (A)共役二重結合を有するモノマーとビニル系モノマ
ーとの共重合体および塩素化ポリエチレンの少なくとも
一方。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリ塩化ビニル系粘
着テープに関するものであり、詳しくは保温パイプの被
覆に用いられる保温パイプ被覆用粘着テープに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル(以下「PVC」と略
す)系組成物からなるPVC系基材の少なくとも片面に
粘着剤層が形成されたPVC系粘着テープは、例えば水
道用パイプの凍結防止に使用する保温パイプ(ポリエチ
レン製発泡体等)の被覆用として用いられている。上記
PVC系粘着テープは、例えばつぎのような態様で使用
されている。すなわち、図1(A)に示すように、貼り
しろ部2aにPVC製セパレータ3を貼り合わせた粘着
テープ2を準備し、この粘着テープ2を被着体1(保温
パイプ等)の外周面に貼り合わせた後、上記貼りしろ部
2aからPVC製セパレータ3を剥離し、図1(B)に
示すように、その貼りしろ部2aを粘着テープ2の自背
面部2b上に貼り合わして使用している。このようなP
VC系粘着テープ2には、つぎのような特性が要求され
る。
【0003】(1)被着体1との接着性が良好であるこ
と。 (2)被着体1への施工作業性が良好であること、すな
わち、粘着テープ2の貼りしろ部2aの弾性率が適度で
あること。 (3)低温での耐衝撃性に優れていること、すなわち、
粘着テープ2の貼りしろ部2aからセパレータ3を剥離
した時に粘着テープ2が破壊せず、しかも施工後の外的
衝撃に対して粘着テープ2にひびや割れ等が生じないこ
と。 (4)貼りしろ部2aを粘着テープ2の自背面部2b上
に貼り合わせた後、その貼りしろ部2aが剥離しないこ
と。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記PVC系粘着テー
プ2は、PVC系基材の弾性率を調整するため、通常、
PVC系組成物に可塑剤を含有させている。この可塑剤
はPVC系基材を介してPVC系基材上に形成される粘
着剤層側に移行するため、粘着剤層の弾性率もPVC系
組成物中の可塑剤の含有量に左右されることになる。こ
のようなPVC系粘着テープ2において、上記特性
(2)の良好な施工作業性を備えるためには、PVC系
基材の弾性率を高くすればよいが、この場合は粘着剤層
側に移行する可塑剤量が少なくなるため、粘着テープ2
の初期接着性に劣ることになる。そのため、粘着テープ
2が被着体1から剥離したり、貼りしろ部2aが粘着テ
ープ2の自背面部2bから剥離する等の問題が生じてい
た。したがって、上記特性(1)および(4)の点で不
充分であった。
【0005】また、上記従来のPVC系粘着テープ2
は、低温になるにつれその柔軟性が劣り、粘着テープ2
の施工時や施工後の外的衝撃に対して、ひびや割れ等が
生じたり、貼りしろ部2aからセパレータ3を剥離した
時に粘着テープ2が裂ける等の問題が生じる。したがっ
て、上記特性(3)の点で不充分であった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、良好な施工作業性、低温での耐衝撃性および接
着性のすべての特性を備えたPVC系粘着テープの提供
をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のPVC系粘着テープは、PVC系組成物か
らなる基材の少なくとも片面に粘着剤層が形成されたP
VC系粘着テープであって、上記PVC系組成物がPV
C100重量部に対して下記の(A)を1〜40重量部
の割合で含有するものであり、かつ、上記PVC系粘着
テープ自体の50%モジュラスが80〜200kgf/
cm2 の範囲に設定されているという構成をとる。 (A)共役二重結合を有するモノマーとビニル系モノマ
ーとの共重合体および塩素化ポリエチレンの少なくとも
一方。
【0008】すなわち、本発明者らは、良好な施工作業
性、低温での耐衝撃性および接着性のすべての特性を備
えたPVC系粘着テープを得るべく鋭意研究を重ねた。
そして、まず、上記PVC系基材の形成材料であるPV
C系組成物を中心に研究を重ねた結果、PVCを主成分
として含有するPVC系組成物に、共役二重結合を有す
るモノマーとビニル系モノマーとの共重合体および塩素
化ポリエチレンの少なくとも一方(A)を特定の割合で
含有させると、上記PVCに対して一種の可塑剤的な役
割を果たし、施工作業性、低温での耐衝撃性および接着
性が向上することを突き止めた。また、これら特性のさ
らなる向上を図るべく、PVC系粘着テープ自体の物性
について研究開発を重ねた結果、PVC系粘着テープ自
体の50%モジュラスに着目し、この50%モジュラス
を所定の範囲に設定すると、所期の目的が達成できるこ
とを見出し本発明に到達した。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0010】本発明のPVC系粘着テープは、PVC系
基材のなくとも片面に粘着剤層が形成されて構成されて
いる。
【0011】上記PVC系基材の形成材料となる特殊な
PVC系組成物は、PVCと下記の(A)とを用いて得
ることができる。
【0012】(A)共役二重結合を有するモノマーとビ
ニル系モノマーとの共重合体および塩素化ポリエチレン
の少なくとも一方。
【0013】上記PVCとしては、特に限定はないが、
懸濁重合の重合度が800〜1500の範囲に設定され
たものが好ましく、加工性の点から、重合度が1000
〜1300の範囲のものが特に好ましい。
【0014】上記(A)において、「共役二重結合」と
は、二つ以上の二重結合が単結合をはさんだ系をつくる
とき、その二重結合をいう。このような共役二重結合を
有するモノマーとしては、特に限定はなく、例えばブタ
ジエン系モノマー等があげられ、単独でもしくは2種以
上併せて用いられる。また、上記ビニル系モノマーと
は、上記共役二重結合を有するモノマー以外のものをい
い、例えばアクリロニトリル系モノマー、スチレン系モ
ノマー、メタクリル酸メチル系モノマー等があげられ、
単独でもしくは2種以上併せて用いられる。そして、こ
のような共役二重結合を有するモノマーと、ビニル系モ
ノマーとの共重合体(A)としては、特に限定はなく、
例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ブタジエ
ン−スチレン共重合体等があげられ、単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。このような特定の共重合体
は、PVCに対して一種の可塑剤的な役割を果たして低
温での柔軟性を保持させるとともに、耐衝撃性を向上さ
せる働きをも備え、しかも高温での硬さを適度に付与で
きるという特有な効果を発揮する。また、理由は明確で
はないが、粘着テープ2の自背面部2bの接着力も大き
くなり、貼りしろ部2aの剥離等を防止することができ
るようになる。
【0015】上記アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体等の特定の共重合体、塩素化ポリエチレン
(A)の含有割合は、上記PVC100重量部(以下
「部」と略す)に対して1〜40部の範囲に設定する必
要があり、好ましくは3〜30部の範囲である。すなわ
ち、上記Aの含有割合が1部未満であると、良好な施工
作業性、低温での耐衝撃性および接着性が得られず、4
0部を超えるとゴム弾性が大きくなり、端末剥がれ等が
生じやすくなり、保温パイプ被覆用粘着テープとしての
使用に適さなくなるからである。なお、上記Aの含有割
合は、特定の共重合体や塩素化ポリエチレンを2種以上
併用する場合は、それらの総合計量をいう。
【0016】上記特殊なPVC系組成物には、上記PV
Cと、特定の共重合体および塩素化ポリエチレンの少な
くとも一方(A)に加えて、さらに可塑剤、安定剤、充
填剤、顔料、エラストマー等を適宜に含有させることも
可能である。なお、各材料の含有割合については、特に
限定はない。
【0017】上記可塑剤としては特に限定はなく、一般
にPVCの可塑剤として用いられるフタル酸エステル、
アジピン酸ポリエステル、アジピン酸エステル、トリメ
リット酸エステル、ピロメリット酸エステル、エポキシ
化ダイズ油、エポキシ化アマニ油、塩素化パラフィン等
があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて
用いられる。
【0018】上記安定剤としては特に限定はなく、一般
にPVCの安定剤として用いられる脂肪酸塩、芳香族酸
塩、リン酸エステル塩等の金属塩や、無機系のハイドロ
タルサイト化合物等があげられる。これらは単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。
【0019】上記充填剤としては、特に限定はなく、従
来公知の鉱物系のものが用いられる。
【0020】上記顔料としては、特に限定はなく、従来
公知のカーボン系、チタン系、シアン系、アゾ系のもの
が用いられる。
【0021】前記粘着剤層の形成材料となる粘着剤組成
物としては、特に限定はなく、従来公知のゴム系、アク
リル系等の粘着剤や、石油系樹脂、酸化防止剤等を適宜
に配合して用いることができる。
【0022】本発明のPVC系粘着テープは、例えばつ
ぎのようにして作製することができる。すなわち、ま
ず、PVCと、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体等の特定の共重合体および塩素化ポリエチレ
ンの少なくとも一方(A)と、その他添加剤等を所定の
割合で混合してPVC系組成物を調製する。また、天然
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、石油系樹脂、酸化防
止剤等を適宜に混合して粘着剤組成物を調製する。つい
で、上記PVC系組成物をロール上で混練りして所定厚
みのPVC系基材を作製した後、上記PVC系基材の片
面あるいは両面に上記粘着剤組成物を塗布して粘着剤層
を形成する。このようにして目的とするPVC系粘着テ
ープを作製することができる。なお、上記PVC系基材
の形状としては、特に限定はなく、例えばフィルム基
材、シート基材等があげられる。
【0023】なお、本発明のPVC系粘着テープにおい
ては、上記粘着剤層の形成前に下塗り処理を行うことも
可能である。上記下塗り処理剤としては、特に限定はな
く、例えば天然ゴムにアクリル酸エステルをグラフト化
させたもの等があげられる。また、PVC系粘着テープ
の用途に応じて、背面処理を施してもよく、上記背面処
理剤としては、例えば長鎖アルキル系、シリコーン系等
のものが用いられる。
【0024】このようにして得られる本発明のPVC系
粘着テープにおいて、PVC系基材の厚みは、通常、
0.05〜0.30mmの範囲に設定され、好ましくは
0.08〜0.20mmの範囲である。また、粘着剤層
の厚みは、通常、0.005〜0.10mmの範囲に設
定され、好ましくは0.01〜0.07mmの範囲であ
る。
【0025】本発明のPVC系粘着テープは、50%モ
ジュラスが80〜200kgf/cm2 の範囲になるよ
う設定することが必要であり、好ましくは120〜19
0kgf/cm2 の範囲である。すなわち、50%モジ
ュラスが80kgf/cm2未満であると、貼りしろ部
2aの強度や剛性に劣り、貼りしろ部2aからセパレー
タ3を剥離しにくくなり、粘着テープ2の自背面部2b
への貼り合わせ作業時に気泡が入りやすく、接着性に劣
るからである。逆に、50%モジュラスが200kgf
/cm2 を超えると、PVC系基材のこしが大きすぎ、
被着体1(保温パイプ等)への施工作業性が低下した
り、貼りしろ部2aの反発性が大きくなり剥離が生じる
からである。ここに、本発明における50%モジュラス
とは、つぎのことをいう。すなわち、PVC系粘着テー
プを所定の大きさに切断してサンプルを作製し、このサ
ンプルを万能引張試験機(RTM−100、オリエンテ
ック社製)にて50mmのチャック間にセットし、30
0mm/分の速度で引張り試験を行い、サンプルが50
%の伸びの時の強度を読み取り、その値を50%モジュ
ラスとする。
【0026】本発明のPVC系粘着テープは、水道用パ
イプの凍結防止に使用する保温パイプ(ポリエチレン製
発泡体等)を被覆する保温パイプ被覆用粘着テープとし
て用いることが特に好ましいが、これに限定されるもの
ではなく、例えば電気絶縁用粘着テープ、包装用粘着テ
ープ、保護用粘着テープ、医療用粘着テープ、マスキン
グ用粘着テープ、防食用粘着テープ等の用途に用いるこ
ともできる。なお、本発明のPVC系粘着テープは、テ
ープ形状に限定されるものではなく、シート状あるいは
フィルム状に成型して使用することも可能である。
【0027】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0028】
【実施例1〜7】まず、下記の表1に示す各成分を同表
に示す割合で配合して、PVC系組成物および粘着剤組
成物を調製した。ついで、上記PVC系組成物をミキシ
ングロールにて160℃×5分間混練した後、カレンダ
ーロールにて厚み0.12mmのシート基材に成型し
た。そして、上記シート基材の片面に、天然ゴムラテッ
クス100部にメタクリル酸メチル75部をグラフト共
重合させてなる下塗り剤を用いて、乾燥後の厚みが2μ
mになるよう下塗り処理を施した。つづいて、下塗り処
理を施したシート基材上に、上記粘着剤組成物をトルエ
ンに溶解したものを塗布し、乾燥後の厚みが30μmの
粘着剤層を形成した。このようにして目的とする粘着テ
ープを作製した。
【0029】
【比較例1】下記の表2に示すように、PVC系組成物
として、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共
重合体等の特定の共重合体および塩素化ポリエチレンを
含有しないものを用いた。それ以外は実施例と同様にし
て粘着テープを作製した。
【0030】
【比較例2〜5】下記の表2に示すように、メタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体および塩素化
ポリエチレンの配合割合を変えた。それ以外は実施例と
同様にして粘着テープを作製した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】このようにして得られた実施例品および比
較例品の粘着テープを用いて、50%モジュラス、耐衝
撃性および接着性について下記の基準に従い比較評価を
行った。その結果を後記の表3および表4に併せて示し
た。
【0034】〔50%モジュラス〕各粘着テープを長さ
方向に切断して長さ100mm、幅19mmのサンプル
を作製した。ついで、このサンプルを万能引張試験機
(RTM−100、オリエンテック社製)にて50mm
のチャック間にセットし、300mm/分の速度で引張
り試験を行った。そして、サンプルが50%の伸びの時
の強度を読み取り、その値を50%モジュラスとした。
なお、その他の試験条件は、JIS−Z0237に準じ
て行った。
【0035】〔耐衝撃性〕図1(A)に示したように、
貼りしろ部(長さ約30mm)2aにPVC製セパレー
タ3を貼り合わせた粘着テープ2を準備し、この粘着テ
ープ2を直径40mm(外径)のポリエチレン製発泡体
1の外周面に貼り合わせてサンプルを作製した。上記サ
ンプルを−20℃にて2日間放置した後、貼りしろ部2
aからセパレータ3を人為的に可能な限り速く剥離し、
粘着テープ2の状態を目視評価した。そして、粘着テー
プ2にひびや割れ等が生じなかった場合を○、粘着テー
プ2にひびや割れ等が生じた場合を×として表示した。
【0036】〔接着性〕上記耐衝撃性と同様にして図1
(A)に示したサンプルを作製し、これを−10℃にて
2日間放置した。ついで、貼りしろ部2aからセパレー
タ3を剥離した後、図1(B)に示したように、貼りし
ろ部2aを粘着テープ2の自背面部2b上に貼り合わせ
た。この状態の粘着テープ2を1日間放置し、貼りしろ
部2aの剥離状態を目視評価した。そして、貼りしろ部
2aが剥離しなかった場合を○、貼りしろ部2aが剥離
した場合を×として表示した。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】上記表3および表4の結果から、実施例品
の粘着テープは、いずれも50%モジュラスが所定の範
囲内であり、かつ、優れた耐衝撃性および接着性の双方
の特性を備えていることがわかる。
【0040】これに対して、メタクリル酸メチル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体等の特定の共重合体および塩
素化ポリエチレンを含有していない比較例1品の粘着テ
ープは、耐衝撃性に劣ることがわかる。また、メタクリ
ル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体の配合割合
が40部を超える比較例2品、および塩素化ポリエチレ
ンの配合割合が40部を超える比較例3品の粘着テープ
は、いずれも接着性に劣ることがわかる。そして、比較
例4品の粘着テープは、50%モジュラスが80kgf
/cm2 未満であるため、接着性に劣ることがわかる。
同様に、比較例5品の粘着テープは、50%モジュラス
が200kgf/cm2 を超えるため、接着性に劣るこ
とがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のPVC系粘着テ
ープは、PVC系基材の形成材料であるPVC系組成物
が、PVCを主成分として含有するととともに、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等の特定の
共重合体および塩素化ポリエチレンの少なくとも一方
(A)を特定の割合で含有し、かつPVC系粘着テープ
自体の50%モジュラスが所定の範囲に設定されてい
る。そのため、上記特定の共重合体等(A)が、上記P
VCに対して一種の可塑剤的な役割を果たし、施工作業
性、低温での耐衝撃性および接着性が向上するようにな
る。その結果、本発明のPVC系粘着テープは、水道用
パイプの凍結防止に使用する保温パイプの被覆用として
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はPVC系粘着テープのセパレータ剥離
前の使用態様を説明する断面図であり、(B)はPVC
系粘着テープのセパレータ剥離後の使用態様を説明する
断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニル系組成物からなる基材の
    少なくとも片面に粘着剤層が形成されたポリ塩化ビニル
    系粘着テープであって、上記ポリ塩化ビニル系組成物が
    ポリ塩化ビニル100重量部に対して下記の(A)を1
    〜40重量部の割合で含有するものであり、かつ、上記
    ポリ塩化ビニル系粘着テープ自体の50%モジュラスが
    80〜200kgf/cm2 の範囲に設定されているこ
    とを特徴とするポリ塩化ビニル系粘着テープ。 (A)共役二重結合を有するモノマーとビニル系モノマ
    ーとの共重合体および塩素化ポリエチレンの少なくとも
    一方。
  2. 【請求項2】 上記ポリ塩化ビニル系粘着テープが、保
    温パイプ被覆用粘着テープである請求項1記載のポリ塩
    化ビニル系粘着テープ。
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